JPH09300217A - パウダービーム加工機 - Google Patents

パウダービーム加工機

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JPH09300217A
JPH09300217A JP8148525A JP14852596A JPH09300217A JP H09300217 A JPH09300217 A JP H09300217A JP 8148525 A JP8148525 A JP 8148525A JP 14852596 A JP14852596 A JP 14852596A JP H09300217 A JPH09300217 A JP H09300217A
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JP
Japan
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layer
fine particles
conductive rubber
passage
rubber layer
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JP8148525A
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Akio Mishima
彰生 三島
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経路用管体の耐摩耗性やフレキシブル性を維
持でき、耐圧性及び静電気の除去性を向上して、変形を
抑えて安定した加工が行えると共に、静電気の除去能を
高めることができる構造にしたパウダービーム加工機を
提供する。 【解決手段】 ノズル2aよりワーク13に向けて噴射
する微粒子Pを含んだ固気二相流を通す経路用管体8
c,8mを備えたパウダービーム加工機において、管体
8c,8mが、導電性ゴム材を管状に形成した導電性ゴ
ム層53と、導電性ゴム層53の外周を織り布で被覆し
ている布状層52との二層複合管60に構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パウダービーム加
工機に関し、特に対象物(ワーク)の表面にノズルを使
って微粒子を含んだ固気二相流を噴射し、この対象物を
パウダービーム加工するパウダービーム加工機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種のバウダービーム加工機は、例え
ば、特開平3−231096号公報に記載されている如
く、内蔵されたノズルに対応してワークが配置される加
工室と、圧縮されたエアに微粒子(パウダー)を混合す
る混合手段と、混合手段で得られた微粒子を含んだ固気
二相流を前記ノズルに供給する経路用管体などを備え、
前記固気二相流をノズルから噴射し、前記ワークの加工
面をパウダービーム加工するものである。また、前記管
体にはゴム管や導電性ゴム管が使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記管
体としてゴム管を用いた構造にあっては、前記ノズルよ
り出る微粒子を含んだ固気二相流の流量(加速度)を加
工効率を向上する目的で増大する程、ゴム管が膨らみ、
加工が不安定になり易かった。加えて、この種の加工機
では、微粒子の高速移動等に起因して管体内に静電気が
発生し易く、この静電気をアースして取り除く必要があ
るが、ゴム管構造ではその静電気の除去が充分にできな
かった。これに対し、導電性ゴム管を用いる構造では、
静電気を除去する上で有効であるが、流量が増大すると
ゴム管と同様に膨らんで加工の安定性を維持できず、さ
らに管内摩耗が著しくなるという問題もある。
【0004】そこで、本発明の目的は、ノズルから噴射
される固気二相流の流量(加速度)を増大する場合に
も、経路用管体の耐摩耗性やフレキシブル性を維持でき
ることを前提とし、特に、耐圧性及び静電気の除去性を
向上して、変形を抑えて安定した加工が行えると共に、
静電気の除去能を高めることができる構造にした経路用
管体を備えたパウダービーム加工機を提供することにあ
る。さらに、他の目的は、以下に説明する内容の中で順
次明らかにして行く。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ノズルよりワークに向けて噴射する微粒子を
含んだ固気二相流を通す経路用管体を備えたパウダービ
ーム加工機において、前記管体が、導電性ゴム材を管状
に形成した導電性ゴム層と、該導電性ゴム層の外周を織
り布で被覆している布状層との二層複合管として構成と
した。これによれば、導電性ゴム層により静電気のアー
スを行い、布状層で導電性ゴム層を補強する。
【0006】本発明の他の構造は、ノズルよりワークに
向けて噴射する微粒子を含んだ固気二相流を通す経路用
管体を備えたパウダービーム加工機において、前記管体
が、管状に形成した内側の非導電性ゴム層と、該ゴム層
の外周を織り布で被覆している布状層と、該布状層の外
周を被覆している導電性ゴム層との三層複合管として構
成した。これによれば、内側非導電性ゴム層で耐摩耗性
を維持し、布状層で内側ゴム層を補強すると共に、導電
性ゴム層により静電気のアースを行なう。
【0007】本発明のさらに他の構造は、ノズルよりワ
ークに向けて噴射する微粒子を含んだ固気二相流を通す
経路用管体を備えたパウダービーム加工機において、前
記管体が、非導電性ゴム層の管状肉厚内に一体にインサ
ートされた導電性の筒状編み線を有している複合管とし
て構成した。これによれば、導電性編み線により静電気
のアースとゴム層の補強とが同時に達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】図5は本発明の形態例として示す
パウダービーム加工機の配置を示す模式図である。この
パウダービーム加工機は、微粒子(パウダー)Pを高速
で対象物(ワーク)に噴射し、その衝突作用を利用して
フェライト、ガラス、セラミックス等の硬脆材料のエッ
チングを、高速かつ精密に行うものである。加工機の主
要部は、固気二相流の微粒子Pとエアを分離する排風機
ないしは分離手段1と、分離手段1で分離された微粒子
Pを一時的に貯蔵するリザーブタンク等の貯蔵手段5
と、微粒子Pを高圧エアと混ぜる混合タンク等の混合手
段8と、ノズル12aを内蔵してパウダービーム加工を
行なう加工室12などからなる。また、混合手段8で得
られた微粒子Pを含んだ固気二相流をノズル12aに供
給する経路用管体8c,8mを備え、経路用管体8c,
8mを通じて圧送される固気二相流をノズル12aから
噴射し、ワーク13をパウダービーム加工する。以下、
この加工機の全体構成を概説した後、本発明の要部を詳
述する。
【0009】分離手段1は、フィルタ2により小室1a
と小室1bとに分離されている。小室1aの底部は、接
続部1cに接続されていて、その接続部1cにはバタフ
ライ弁3が配置されている。接続部1cはバタフライ弁
3を介して開閉される。また、小室1aは加工室12側
に経路用管体16で接続されている。そして、分離手段
1には、加工室12で使用された微粒子Pとエアの混合
した固気二相流が供給される。すると、フィルタ2は固
気二相流のうちの微粒子Pをとらえる。その微粒子Pは
接続部1cを介して貯蔵手段5側に送られる。高圧エア
はフィルタ2を通って小室1b、経路用管体14を経て
加工室12側に送られる。なお、エアの一部は外部へ排
出される。
【0010】貯蔵手段5は、分離手段1で分離された微
粒子Pを貯蔵し、その微粒子Pを混合手段8側へスクリ
ュー6を介して移動する。また、この貯蔵手段5は、経
路用管体14,15を介して小室1bと接続されてい
る。経路用管体15にはバタフライ弁4が配置されてい
る。そして、このバタフライ弁4を介して経路用管体1
5が開閉され、経路用管体15が開状態のとき、高圧エ
アが小室1bから貯蔵手段5内に供給される。また、ス
クリュー6は、貯蔵手段5の側部に設けられたモータ6
aにより回転され、貯蔵手段5内に溜まった微粒子Pを
アイソレータ9を介して混合手段8側に移送する。
【0011】混合手段8は、貯蔵手段5から送られてく
る微粒子Pを高圧エアと混ぜる混合タンクであり、タン
ク内に溜っている微粒子Pを下部に設けられた電子天秤
11によりその重さを計測可能になっている。混合手段
8の上部にあって、通路8bのタンク導入口には三角弁
17が設けられている。この三角弁17は、駆動部23
により開閉され、微粒子Pを貯蔵手段5から混合手段8
側に供給する場合のみ開状態となる。また、前記アイソ
レータ9は、混合手段8内の微粒子Pの重量を電子天秤
11で測定するとき、貯蔵手段5と混合手段8とを機械
的に分離すると共に、通路8bが微粒子Pを貯蔵手段5
から混合手段8側へ送る。
【0012】なお、この形態例において、混合手段8内
の微粒子Pは、所定の高圧エアを下部から供給すること
により、上部の経路用管体8c側に吹き上げ可能な構造
になっている。この高力エアを供給する手段について次
に概説する。前記供給される高圧エアを図5中、便宜
上、符号8dで示す。その高圧エア8dは、ドライエア
ユニット8e、流量センサ8f、分岐部8g、レギュレ
ータ8hを介して混合手段8のタンク下部8iに供給さ
れる。ここで、ドライエアユニット8eは供給される高
圧エア8dを乾燥する。流量センサ8bfその乾燥され
た高圧エア8dの流量を計測する。分岐部8gは、前記
計測された高圧エア8dをレギュレータ8h側と流量制
御部8j側に分ける。流量制御部8jに送られた高圧エ
アはエゼクター8kへ送られる。このエゼクター8k
は、送られてくる高圧エアと、混合手段8のタンク内か
ら吹き上げられて経路用管体8hを介して送られてくる
微粒子Pとを混合すると共に、加速して噴射ノズル12
a側に送る。つまり、エゼクター8kから加速されて送
られる固気二相流は、経路用管体8mを介して加工室1
2内の噴射ノズル12aまで圧送される。
【0013】噴射ノズル12aは、加工室12の外側に
配設されているX−Yステージ18によりX−Y軸方向
に動されるアーム19の先端に取り付けられ、このアー
ム19と一体にX−Y軸方向に移動される。また、加工
室12とアーム19との間には、アーム19のX−Y軸
方向の移動を許容し、かつ微粒子Pが加工室12の外側
へ漏れるのを防ぐジャバラ体20が装着されている。
【0014】次に、上述した本発明のパウダービーム加
工機の動作を説明する。なお、用いられる微粒子Pは、
例えば、粒径が20μm程度のグリーンカーボン(Si
C)である。まず、混合手段8内の微粒子Pは、エゼク
ター8k、経路用管体8mを介して噴射ノズル12aへ
圧送される。すると、微粒子Pと高圧エアの固気二相流
がワーク13に対して高圧で噴射して当り、パウダービ
ーム加工を行なう。ワーク13は、例えば、レジストパ
ターンを有する基板であり、微粒子Pを含む高圧エアが
この基板に当たることにより、基板の表面がレジストパ
ターンの形状に基づいてパウダービームエッチングされ
る。噴射された微粒子Pは、加工室12の底部に落下
し、経路用管体16を経て分離手段1側に送られる。フ
ィルタ2は、その微粒子Pと高圧エアを分離して、微粒
子Pを小室1a側にとどめ、高圧エアーのみを小室1b
へ通過させる。そして、小室1bに入った高圧エアは経
路用管体14を経て加工室12に送られる。また、小室
1aで確保された微粒子Pは、バタフライ弁3を開け、
かつバタフライ弁4を閉じた状態で、接続部1cを介し
て貯蔵手段5側に移送される。この状態ではスクリュー
6は停止しており、三角弁17は閉じている。そして、
小室1aに確保された微粒子Pが貯蔵手段5側に移送さ
れると、バタフライ弁3が閉じられる。
【0015】貯蔵手段5に微粒子Pが溜まると、それを
混合手段8内へ送る。その準備段階では、バタフライ弁
3は閉じられており、バタフライ弁4は開けられる。ま
た、スクリュー6が停止している段階で、三角弁17が
開けられる。その後、貯蔵手段5のスクリュー6が回転
されることにより、貯蔵手段5内の微粒子Pが混合手段
8に、アイソレータ9の通路8bを介して移送される。
また、微粒子Pが混合手段8へ移された後は、バタフラ
イ弁4はバタフライ弁3と同じく閉じられ、スクリュー
6は停止され、三角弁17は閉じられる。このように、
微粒子Pと高圧エアーとの固気二相流は、分離手段1の
フィルタ2を介して微粒子Pとエアに分離される。分離
した微粒子Pは貯蔵手段5を介し混合手段8で回収され
る。回収された微粒子Pは、混合手段8から経路用管体
8c,8mを通じて再び加工室12のノズル12aを通
しワーク13へ噴射される。
【0016】図1は上記した経路用管体8c,8mの構
造を示したものであり、本発明の要部を示している。な
お、以下の説明では、経路用管体8cと8mとは同じ構
造のもの使用しているので、経路用管体8mの例で詳述
する。本発明において、経路用管体8c,8mで要求さ
れる管性能は、特に、耐圧性(最大6Kg・f/c
2)、耐摩耗特、静電気の除去性、フレキシブル性で
あり、また、開発品では微粒子Pと高圧エアーとの固気
二相流が流量600Nリットル/分で長期に安定した加
工を維持可能であることを前提としている。
【0017】図1の経路用管体8mは、導電性ゴム層5
1と、その外周を織り布で被覆している布状層52との
二層複合管60に一体に形成されている。ここで、導電
性ゴム層51は、カーボン、銀、銅など導電材を用い
て、これを約5〜30μmの微粉末にしたものをゴム材
中に混入したものであり、管状に形成されている。ゴム
の材質としては、天然ゴム、合成天然ゴム、スチレンゴ
ム、ブタジエンゴム、ウレタンゴム等が使用される。ま
た、布状層52は、補強用として選定されたものであ
り、綿やナイロンで織られた織り布である。
【0018】そして、この二層複合管60では、発生す
る静電気を導電性ゴム層51を通してアースすることが
でき、しかも外側を布状層52で被覆して補強されてい
るので、フレキシブル性(可撓性)並びに耐圧性に優
れ、微粒子を含んだ固気二相流を流したときに管全体が
膨らんで加工を不安定にしたり、あるいはゴムが劣化し
てピンホール等の発生を防止して、寿命を向上させるこ
とができる。実験の結果では、この二層複合管60の構
造にすることにより、導電性や非導電性のゴム管だけか
らなる従来構造に比べて、耐圧性が数倍まで向上し、こ
れによりエア流量(加速度)を増加した場合にも、管の
膨らみが発生し難く、安定した加工を維持できることが
確認された。
【0019】図2の経路用管体8m(及び8c)は他の
構造を示し、管状に形成された内側非導電性ゴム層53
と、ゴム層53の外周を被覆している布状層54と、布
状層54の外周を被覆している導電性ゴム層55との三
層複合管61になっている。この三層複合管61では、
非導電性ゴム層53をベースに選定し、また、図1の構
造と同様にその外周を補強用として選定された布状層5
4(綿やナイロンで織られた織り布)で被覆すると共
に、さらにこの外側に導電性ゴム層55を一体に形成し
たものである。導電性ゴム層55は、図1と同様に、カ
ーボン、銀、銅など導電材を用いて、粉末にしたものを
ゴム材中に混入したもので、管状に形成されている。ゴ
ムの材質としては、天然ゴム、合成天然ゴム、スチレン
ゴム、ブタジエンゴム、ウレタンゴム等が使用される。
【0020】そして、この三層複合管61では、発生す
る静電気を導電性ゴム層の部分を通してアースすること
ができ、非導電性ゴム管53の外側を導電性ゴム55で
被覆した複合構造にしているので、フレキシブル性(可
撓性)並びに耐摩耗性にも優れる。加えて、耐圧性は中
間の布状層54の存在により大きく向上されている。実
験の結果からも、導電性や非導電性のゴム管だけからな
る従来構造に比べて、耐圧性が数倍まで向上し、これに
よりエア流量(加速度)を増加した場合にも、管が膨ら
んで加工を不安定にしたり、管内壁が摩耗したり、ゴム
が劣化してピンホール等の発生を防ぎ、寿命を向上でき
ることが確認された。
【0021】図3の経路用管体8m(及び8c)は、さ
らに他の構造を示したものであり、非導電性ゴム層56
の管状肉厚内に導電性の編み線57をインサートした複
合管62になっている。この複合管62では、管状に形
成される非導電性ゴム層56の肉厚中間部に筒状編み線
57(金属メッシュ)をインサート成形により一体化し
たものである。編み線57は、カーボン、銀、銅等の導
電材で編まれた編み線(金属メッシュ)である。また、
ゴムの材質としては、この場合も天然ゴム、合成天然ゴ
ム、スチレンゴム、ブタジエンゴム、ウレタンゴム等が
使用される。この複合管62では、発生する静電気を編
み線57の部分を通してアースすることができ、しかも
フレキシブル性(可撓性)並びに耐摩耗性に優れると共
に、ゴム層56の肉厚内にインサートされた編み線57
によって耐圧性も向上される。実験の結果からも、上記
の各構造と同様、ゴム管だけからなる従来構造に比べ
て、耐圧性が数倍まで向上し、これによりエア流量(加
速度)を増加した場合にも、管が膨らんで加工を不安定
にしたり、管内壁が摩耗したり、ゴムが劣化してピンホ
ール等の発生を防ぎ、寿命を向上できることが確認され
た。
【0022】ところで、以上の本発明の各複合管構造
は、経路用管体のベース材としてゴム材を使用するもの
であるが、この決定に際して検討された一例を説明す
る。本発明者らは、経路用管体のベース材の選定に際
し、図5に示すパウダービーム加工機にて、以下の材質
をワーク13として実際に加工した場合、その加工の程
度(加工し易いか、加工し難いか)を調べることによっ
て、管ベース材に適しているか否かを検討した。図4は
その試験結果をグラフに示したものである。この試験で
検討された材質は、非導電性ゴム群(天然ゴム、合成天
然ゴム、スチレンゴム、ブタジエンゴム、ウレタンゴ
ム)と、前記非導電性ゴム群の各ゴム材にカーボン、
銀、銅等の大きさが約5〜30μmの粉末を混入して形
成した導電性ゴム群と、銅(金属)と、セラミックス
(アルミナ)と、ガラス(ソーダガラス)と、樹脂(ア
クリル)である。図4の非導電性ゴムは天然ゴムの場合
であり、導電性ゴムは天然ゴムに前記カーボンを混入し
た場合を示している。
【0023】この試験条件は、微粒子Pとして粒径が約
20μmのグリーンカーボン(SiC)を使用した。エ
ア流量を600N(リットル/分)、微粒子Pの噴射量
60(グラム/分)で、ノズル吹き出し口(矩形のも
の)の大きさを10×1.6ミリ、ノズルとワークまで
の距離を25ミリに設定し、行なったものである。試験
結果は非導電性ゴムの内、天然ゴムを1として対比した
ものである。この図4から明かな如く、非導電性ゴム、
導電性ゴム、銅(金属)、セラミックス(アルミナ)、
ガラス(ソーダガラス)、樹脂(アクリル)の順で加工
がし難いことが分かる。特に、非導電性ゴムは、セラミ
ックス(アルミナ)、ガラス(ソーダガラス)などに比
べて極めて加工し難く、耐久性ないしは耐摩耗性に優れ
ていることが分かる。したがって、経路用管体のベース
材としては、加工が最も進行し難い非導電性ゴム、少な
くとも導電性ゴムを採用することが好ましいと判断で
き、また、高速で流れる微粒子Pと接触する内側部分に
設けて置く方が好ましいことが分かる。本発明の経路用
管体8m(及び8c)は、このような試験結果を前提と
し、さらに図1から図3に示した如く補強用及び静電気
の除去用として、最適な複合体構造を開発したものであ
る。
【0024】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明にあっては
次のような効果を有している。請求項1の構造では、導
電性ゴム層により静電気のアースを行い、布状層で導電
性ゴム層を補強することが可能となる。したがって、噴
射流量を増大する場合にも、耐圧性、耐摩耗性、静電気
の除去性、フレキシブル性を共に充足し易くなり、経費
増も少なく、安定した加工を維持できる。請求項2の構
造では、内側ゴム層で耐摩耗性を維持し、布状層で内側
ゴム層を補強すると共に、導電性ゴム層により静電気の
アースを行なうことが可能となる。したがって、噴射流
量をより増大する場合にも、耐圧性、耐摩耗性、静電気
の除去性、フレキシブル性を共に充足し易く、安定した
加工をより長期に維持できる。請求項3の構造では、導
電性の筒状編み線により静電気のアースとゴム材の補強
とが同時に可能となる。したがって、噴射流量を増大す
る場合にも、耐圧性、耐摩耗性、静電気の除去性、フレ
キシブル性を共に充足し易く、導電性編み線をインサー
ト成形することで製造も容易であり、安定した加工を維
持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加工機で使用している経路用管体
の構造を示す概略断面図である。
【図2】前記経路用管体の他の構造を示す概略断面図で
ある。
【図3】前記経路用管体のさらに他の構造を示す概略断
面図である。
【図4】本発明装置において経路の構造を決定した理由
を説明する図である。
【図5】本発明の加工機における主要部の配置を示す模
式図である。
【符号の説明】
8c,8m 経路用管体 12a ノズル 13 ワーク 51,55 導電性ゴム層 52,54 布状層 53,56 非導電性ゴム層 57 導電性筒状編み線 60 二層複合管 61 三層複合管 62 複合管 P 微粒子(パウダー)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルよりワークに向けて噴射する微粒
    子を含んだ固気二相流を通す経路用管体を備えたパウダ
    ービーム加工機において、 前記管体が、導電性ゴム材を管状に形成した導電性ゴム
    層と、該導電性ゴム層の外周を織り布で被覆している布
    状層との二層複合管であることを特徴とするパウダービ
    ーム加工機。
  2. 【請求項2】 ノズルよりワークに向けて噴射する微粒
    子を含んだ固気二相流を通す経路用管体を備えたパウダ
    ービーム加工機において、 前記管体が、管状に形成した内側の非導電性ゴム層と、
    該ゴム層の外周を織り布で被覆している布状層と、該布
    状層の外周を被覆している導電性ゴム層との三層複合管
    であることを特徴とするパウダービーム加工機。
  3. 【請求項3】 ノズルよりワークに向けて噴射する微粒
    子を含んだ固気二相流を通す経路用管体を備えたパウダ
    ービーム加工機において、 前記管体が、非導電性ゴム層の管状肉厚内に一体にイン
    サートされた導電性の筒状編み線を有している複合管で
    あることを特徴とするパウダービーム加工機。
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