JPH09300219A - パウダービーム加工機及び加工方法 - Google Patents

パウダービーム加工機及び加工方法

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JPH09300219A
JPH09300219A JP14239796A JP14239796A JPH09300219A JP H09300219 A JPH09300219 A JP H09300219A JP 14239796 A JP14239796 A JP 14239796A JP 14239796 A JP14239796 A JP 14239796A JP H09300219 A JPH09300219 A JP H09300219A
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JP
Japan
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nozzle
axis direction
powder beam
fine particles
work
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Application number
JP14239796A
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English (en)
Inventor
Akio Mishima
彰生 三島
Shigeo Kobayashi
繁雄 小林
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工効率を向上させて生産性を改善できるよ
うにしたパウダービーム加工機及び加工方法を提供す
る。 【解決手段】 ワーク13に対し、X軸方向とY軸方向
とへ移動可能なノズル12aから微粒子Pを含んだ固気
二相流を噴射してパウダービーム加工するパウダービー
ム加工方法において、ノズル2aをX軸方向とY軸方向
とへ同時に移動して、ワーク13に対し、ノズル2aを
前後方向で斜めに動かし、かつこれを左右方向に繰り返
し行なうことにより、前記ワークの左右方向でのスキャ
ン軌跡を略千鳥状ないしは略波形状にするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パウダービーム加
工機及び加工方法に関し、特に対象物(ワーク)の加工
面にノズルを使って微粒子を含んだ固気二相流を噴射
し、この対象物をパウダービーム加工するパウダービー
ム加工機及び加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のバウダービーム加工機は、例え
ば、本発明者らが先に出願した特開平3−231096
号公報に記載されている如く、内蔵されたノズルに対応
してワークが配置される加工室と、圧縮されたエアに微
粒子(パウダー)を混合する混合手段と、前記加工室か
ら微粒子を回収する排風機ないしは分離手段などを備
え、前記混合手段により得られた微粒子を含んだ固気二
相流を前記ノズルから噴射し、前記ワークの加工面をパ
ウダービーム加工するものである。また、前記ノズル
は、ワークの加工面に対応して、同一平面上でX軸方向
とY軸方向とに移動可能に設けられることもあり、この
場合、ワークに対し図8に示す要領で移動されつつ加工
面を加工する。
【0003】すなわち、図8において、符号101は図
示せぬ加工室の定位置にセットされたワークである。符
号102はノズルの吹き出し口(以下、単に「ノズル1
02」として説明する)である。このノズル102は、
図示せぬX−Yステージ手段により、ワーク101の左
右方向(X軸方向)と前後方向(Y軸方向)とに移動
(スキャン)される。ここで、有効加工エリアは、ワー
ク102にあって、ノズル102が移動されるスキャン
軌跡のうち、均一に加工可能なエリア内に納まるよう設
定される。換言すると、ノズル102がY軸方向におい
て専ら定速度で移動される範囲である。図8の例では、
ワーク102を加工する場合、ノズル102が前記固気
二相流を噴射しながら、始点位置S1から終点位置S2ま
での間において、次の順序で4回スキャン(移動)され
る。なお、このノズル102は断面円形をなし、微粒子
を含んだ固気二相流をノズル断面に対応した円柱状に噴
射する。
【0004】(1)ノズル102は始点位置S1から、
加速され符号で示すY軸方向であるワーク101の左
側に沿って移動され、位置103Bで停止される。そし
て、ここから符号で示すX軸方向に所定ピッチだけ移
動された後、符号で示すY軸方向であるワーク101
の後端101bに向かって加速され、後端101bから
定速度で移動され、前端101aを過ぎたとき減速され
て位置103Aで停止される。つまり、ノズル102は
Y軸方向において加速・定速度・減速・停止を繰り返
す。以上の移動が繰り返されて終点位置S2に達する
と、1回目のスキャンが終了する。
【0005】(2)2回目のスキャンは、1回目のスキ
ャン軌跡の中間を通るようにすべく、まず、終点位置S
2からX軸方向へ所定ピッチだけ移動された後、符号
で示すY軸方向であるワーク101の後端101bに向
かって加速され、後端101bから定速度で移動され、
前端101aを過ぎたとき減速されて位置103Aで停
止される。つまり、ノズル102はこの場合もY軸方向
において加速・定速度・減速・停止を繰り返す。以上の
移動が繰り返されて符号に示す位置103Bに達して
停止すると、2回目のスキャンが終了する。 (3)3回目のスキャンは、1回目と2回目のスキャン
軌跡の中間を通るようにすべく、まず、符号からX軸
方向へ移動された後、符号で示すY軸方向であるワー
ク101の後端101bに向かって加速され、後端10
1bから定速度で移動され、前端101aを過ぎたとき
減速されて位置103Aで停止される。以上の移動が繰
り返されて符号に示す位置103Bに達すると、3回
目のスキャンが終了する。 (4)4回目のスキャンも、1回目と2回目のスキャン
軌跡の中間を通るようにすべく、まず、符号からX軸
方向へ移動されて終点位置S2、Y軸方向へ移動され、
かつX軸方向に移動されて符号で示す位置に動かされ
る。ここからY軸方向であるワーク101の前端101
aに向かって加速され、前端101aから定速度で移動
され、後端101bを過ぎたとき減速されて位置103
Aで停止される。以上の移動が繰り返されて符号に示
す位置103Bに達すると、4回目のスキャンが終了す
る。その後、X軸方向に移動されて始点位置S1に戻さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のバウダービーム加工機は、ノズル102がX−Yステ
ージ手段によりX軸方向とY軸方向とに移動可能になっ
ているが、その移動はあくまでもX軸方向の移動と、Y
軸方向の移動とを単に切り換えることを前提とした制御
手段であった。したがって、その加工方式は図8に示す
ようなノズル102のスキャン軌跡(矩形スキャン)に
なっていた。そのため、従来の加工方式では、ノズル1
02が実際に加工している時間(Y軸方向の移動中、定
速度で移動する部分)に対して、特に、ノズルがX軸方
向に移動するのに必要とされる時間の割合や停止される
回数が大きくなり、加工効率が悪いと言う問題があっ
た。
【0007】また、従来におけるノズル102の断面形
状は、円形をしていたため微粒子を吹き付ける噴射力
が、円柱状の中心で高く、外側に行くに従って小さくな
る。そのため、加工されたワークの断面形状は中心が深
く、外側に行くに従って浅くなって均一に加工され難
く、まばらな加工となり、品質の低下を招いていた。こ
の対策例としては、例えば、噴射力を弱くしたり、ノズ
ルの孔径を小さくする等の工夫も採られているが、何れ
も加工効率が悪くなる。
【0008】本発明は、上記問題点に解消するためなさ
れたものである。その目的は、加工効率を向上させて生
産性を改善できるようにしたパウダービーム加工機及び
加工方法を提供することにある。他の目的は、加工品質
をより向上させることができるようにすることにある。
さらに、他の目的は、以下に説明する内容の中で順次明
らかにして行く。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のパウダービーム
加工機は上記目的を達成するため次の技術手段を講じた
ものである。すなわち、ノズルを内蔵していると共に前
記ノズルに対応してワークを定位置に配置する加工室
と、圧縮されたエアに微粒子を混合する混合手段とを備
え、前記混合手段により得られた微粒子を含んだ固気二
相流を前記ノズルから噴射して前記ワークの加工面をパ
ウダービーム加工するパウダービーム加工機において、
前記加工室の外部に設けられて、前記ノズルをアームを
介して同一平面上でX軸方向とY軸方向とへ同時に移動
可能なX−Yステージ手段と、前記X−Yステージ手段
により前記ノズルをX軸方向とY軸方向とへ同時に移動
して、前記ワークの加工面に対し、前記ノズルを前後方
向で斜めに動かし、かつこれをワークの左右方向に繰り
返すよう制御可能な制御手段とを備えている。また、本
発明の他のパウダービーム加工機は、ノズルを内蔵して
いると共に前記ノズルに対応してワークを定位置に配置
する加工室と、圧縮されたエアに微粒子を混合する混合
手段とを備え、前記混合手段により得られた微粒子を含
んだ固気二相流を前記ノズルから噴射して前記ワークの
加工面をパウダービーム加工するパウダービーム加工機
において、前記ノズルが、その吹き出し口の断面を矩形
状に形成し、かつその長辺の寸法を短辺の2倍以上に設
定されている。
【0010】また、本発明のパウダービーム加工方法は
上記目的を達成するため次の技術手段を講じたものであ
る。すなわち、ワークの加工面に対し、X軸方向とY軸
方向とへ移動可能なノズルから微粒子を含んだ固気二相
流を噴射してパウダービーム加工するパウダービーム加
工方法において、前記ノズルをX軸方向とY軸方向とへ
同時に移動して、前記ワークの加工面に対し、前記ノズ
ルを前後方向で斜めに動かし、かつこれを左右方向に繰
り返し行なうことにより、前記ワークの左右方向でのス
キャン軌跡を略千鳥状ないしは略波形状にするものであ
る。この構造において、前記ノズルが断面矩形状、特
に、長辺の寸法を短辺の2倍以上に設定された矩形状で
あることが好ましい。
【0011】この本発明は、前記ノズルによるスキャン
軌跡のうち、X軸方向のみの移動が極めて僅かとなり、
また停止回数も少なくなって、ノズルが加工に寄与して
いない状態で移動している時間をそれに対応して低減す
るよう指向したものである。また、ノズルの吹き出し口
の断面を矩形状、特に長辺の寸法を短辺の2倍以上に設
定された矩形状にすると、微粒子の吹き付ける噴射圧
が、ノズルを高速移動しても、吹き出し口の全体にわた
って平均化し易くなることに着目し、達成されたもので
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に基づいて詳細に説明する。但し、本発明は、この形態
例に何ら制約されるものではない。図3は本発明の形態
例として示すパウダービーム加工機の配置を示す模式で
ある。このパウダービーム加工機は、微粒子(パウダ
ー)Pを高速で対象物(ワーク)に噴射し、その衝突作
用を利用してフェライト、ガラス、セラミックス等の硬
脆材料のエッチングを、高速かつ精密に行うものであ
る。この加工機の主要部は、固気二相流の微粒子Pとエ
アを分離するための排風機である分離手段1と、分離手
段1で分離された微粒子Pを一時的に貯蔵するリザーブ
タンク等の貯蔵手段5と、微粒子Pを高圧エアと混ぜる
ための混合タンク等の混合手段8と、パウダービーム加
工を行なう加工室12などからなる。
【0013】ここで、分離手段1は、フィルタ2により
小室1aと小室1bとに分離されている。小室1aの底
部は、接続部1cに接続されていて、その接続部1cに
はバタフライ弁3が配置されている。接続部1cはバタ
フライ弁3を介して開閉される。また、小室1aは加工
室12側に管状経路16で接続されている。そして、分
離手段1は、加工室12で使用された微粒子Pとエアの
混合した固気二相流が供給される。すると、フィルタ2
は、固気二相流のうちの微粒子Pをとらえる。その微粒
子Pは接続部1cを介して貯蔵手段5側に送られる。高
圧エアはフィルタ2を通って小室1b、管状経路14を
経て加工室12側に送られる。なお、エアの一部は外部
へ排出される。
【0014】貯蔵手段5は、分離手段1で分離された微
粒子Pが貯蔵され、その貯蔵されている微粒子Pを混合
手段8側へ移動するスクリュー6を備えている。また、
この貯蔵手段5は、経路14,15を介して分離手段1
の小室1bと接続されている。経路15にはバタフライ
弁4が配置されている。そして、このバタフライ弁4を
介して経路15が開閉され、経路15が開状態になるこ
とにより高圧エアが分離手段1の小室1bから貯蔵手段
5内に供給される。また、スクリュー6は、貯蔵手段5
の側部に設けられたモータ6aにより回転されること
で、貯蔵手段5内に溜まった微粒子Pをアイソレータ9
を介して混合手段8側に移送する。
【0015】混合手段8は、貯蔵手段5から送られてく
る微粒子Pを高圧エアと混ぜるための混合タンクであ
り、このタンク内に溜っている微粒子Pを下部に設けら
れた電子天秤11によりその重さを精密に計測可能な構
成となっている。混合手段8の上部にあって、管状通路
8bのタンク導入口には三角弁17が設けられている。
この三角弁17は、駆動部23により開閉されるもの
で、微粒子Pを貯蔵手段5から混合手段8側に供給する
場合のみ開状態となる。電子天秤11は、混合手段8内
に貯蔵される微粒子Pの重量を測定し、例えば、電子天
秤11の測定値からパウダービーム加工を行える時間な
どを算出可能にする。また、前記アイソレータ9は、混
合手段8内の微粒子Pの重量を測定する際に貯蔵手段5
と混合手段8とを機械的に分離すると共に、アイソレー
タ9の通路8bが微粒子Pを貯蔵手段5から混合手段8
側に確実に送ることができる接続構造になっている。
【0016】なお、この形態例において、混合手段8内
の微粒子Pは、所定の高圧エアを下部から供給すること
により、上部の経路8c側に吹き上げ可能な構造になっ
ている。この所定の圧力エアを供給する手段について以
下、概説する。前記供給される高圧エアを図3中、便宜
上、符号8dで示す。その高圧エア8dは、ドライエア
ユニット8e、流量センサ8f、分岐部8g、レギュレ
ータ8hを介して混合手段8のタンク下部8iに供給さ
れる。ここで、ドライエアユニット8eは供給される高
圧エア8dを乾燥させるためのユニットである。流量セ
ンサ8bfその乾燥された高圧エア8dの流量を計測す
る。分岐部8gは、前記計測された高圧エア8dをレギ
ュレータ8h側と流量制御部8j側に分ける。流量制御
部8jに送られた高圧エアはエゼクター8kへ送られ
る。このエゼクター8kは、送られてくる高圧エアと、
混合手段8のタンク内から吹き上げられて経路8hを介
して送られてくる微粒子Pとを混合すると共に、加速し
て噴射ノズル12a側に送る。つまり、エゼクター8k
から加速されて送られる固気二相流は、経路8mを介し
て、加工室12内の噴射ノズル12aまで圧送される。
【0017】噴射ノズル12aは、加工室12の外側に
配設されているX−Yステージ18によりX−Y軸方向
に動かされるアーム19の先端に取り付けられ、このア
ーム19と一体にX−Y軸方向に移動可能になってい
る。また、このノズル12aは、図2に示す如く、吹き
出し口12bが矩形状に形成されている。この矩形状
は、特に、長辺をt1,短辺をt2とすると、長辺t1が
短辺t2の2倍以上に設定されている。この形状設定
は、吹き出し口12bより固気二相流が平均的に吹き出
される最適な形態であることを各種の試験から知見し、
採用されたものである。すなわち、このノズル形態は、
吹き出し口12bを矩形状にし、吹き出し口12bから
噴射される固気二相流を平均的に吹き出すための形状で
あり、加工後におけるワーク側の加工断面形状におい
て、矩形状に対応した各部をより平均的に加工すること
を可能にする。
【0018】なお、加工室12とアーム19との間に
は、アーム19のX−Y軸方向の移動を許容し、かつ微
粒子Pが加工室12の外側へ漏れるのを防ぐためのゴム
などで形成されたジャバラ体20が装着されている。
【0019】図4はパウダービーム加工機の制御回路構
成を示すもので、以下、同図を参照しつつ本発明をさら
に説明する。この制御回路は、ビーム加工機全体の動作
を制御するCPU(中央演算装置)31を主体とし、次
のような手段で構成されている。第1は、センサ,スイ
ッチ,リレー及びソレノイドバルブ(バタフライ弁3,
4,三角弁17)を含んだ入出力機器等の入力駆動を制
御する入出力装置(I/O)32である。第2は、文字
や数字等でデータ入力並びに指示を入力するキーボード
33及びその入力されたデータや処理後のデータ等を表
示するLCDディスプレイ34を制御するディスプレイ
・コントローラ35である。第3は、X−Yステージ1
8をX軸方向に移動する駆動源であるエンコーダ付モー
タ36を駆動するためのサーボモータ・ドライバ37、
及びY軸方向に移動する駆動源としてのエンコーダ付モ
ータ38を駆動するためのサーボモータ・ドライバ39
をそれぞれ制御するモーション・コントローラ40であ
る。第4は、微粒子Pが吹き出すエア圧力を調整する電
−空バルブ41にディジタル信号を与えるD/Aコンバ
ータ42である。第5は、エア流量を調整するマスフロ
ー・コントローラ43にアナログ信号を与えて制御する
A/Dコンバータ44である。なお、CPU31には電
子天秤11とも接続されている。
【0020】次に、上述した本発明のパウダービーム加
工機の動作を説明する。なお、ここで用いる微粒子P
は、例えば、粒径が20μm程度のグリーンカーボン
(SiC)である。当然、他の微粒子Pであってもよ
い。まず、混合手段8内の微粒子Pは、エゼクター8
k、経路8mを介して噴射ノズル12aへ圧送される。
すると、微粒子Pと高圧エアの固気二相流がワーク13
に対して高圧で噴射して当り、パウダービーム加工を行
なう。ここで、ワーク13は、例えば、レジストパター
ンを有する基板であり、微粒子Pを含む高圧エアがこの
基板に当たることにより、基板の表面がレジストパター
ンの形状に基づいてパウダービームエッチングされる。
【0021】噴射された微粒子Pは、加工室12の底部
に落下し、経路16を経て分離手段1側に送られる。分
離手段1のフィルタ2は、その微粒子Pと高圧エアを分
離して、微粒子Pを小室1a側にとどめ、高圧エアーの
みを小室1bへ通過される。そして、小室1bに入った
高圧エアは経路14を経て加工室12に送られる。小室
1aで確保された微粒子Pは、バタフライ弁3を開け、
かつバタフライ弁4を閉じた状態で、接続部1cを介し
て貯蔵手段5側に移送される。この状態では、スクリュ
ー6は停止しており、三角弁17は閉じている。そし
て、小室1aで確保された微粒子Pが貯蔵手段5側に移
送されると、バタフライ弁3が閉じられ、バタフライ弁
4もそのまま閉じられている。この場合も、スクリュー
6は停止しており、三角弁17も閉じている。
【0022】なお、このように、微粒子Pが分離手段1
から貯蔵手段5側へ移送される際にバタフライ弁4を閉
じておくのは次のような理由による。経路15のバタフ
ライ弁4をもし開けておくと、小室1bへのエアが貯蔵
手段5と加工室12の両方へ流れてしまうので、加工室
12側からの高圧エアの吸引量が減少してしまう。この
ことから、微粒子Pが分離手段1から貯蔵手段5側へ送
られる場合には、バタフライ弁4を閉じておくことによ
り、微粒子Pの回収率の減少を防ぐ。
【0023】貯蔵手段5に微粒子Pが溜まると、それを
混合手段8のタンク内へ送る。そのときの準備段階で
は、バタフライ弁3は閉じられており、バタフライ弁4
は開けられる。また、スクリュー6は停止している段階
で、三角弁17が開けられる。その後、貯蔵手段5のス
クリュー6が回転駆動されることにより、貯蔵手段5内
の微粒子Pが混合手段8のタンク側に、アイソレータ9
の経路8bを介して移送される。この移送している間は
バタフライ弁3は閉じており、バタフライ弁4は開いて
いる。
【0024】このように、バタフライ弁4が経路15を
開けていることにより次のような現象を防ぐ。すなわ
ち、経路15のバタフライ弁4が閉じていると、接続部
1cのバタフライ弁3の僅かな隙間から、貯蔵手段5内
の微粒子Pが分離手段1側に逆流するという現象が起こ
る。しかも、混合手段8の三角弁17の上にあるアイソ
レータ9から微粒子Pが逆流して外部に出てしまった
り、混合手段8内の微粒子Pが貯蔵手段5側に戻ること
がある。そこで、経路15のバタフライ弁4を開けるこ
とにより、分離手段1の小室1bから高圧エアを貯蔵手
段5が積極的に導入し、バタフライ弁3の隙間から微粒
子Pが逆流したり、混合手段8のアイソレータ9から微
粒子Pが逆流してしまう等の問題を解消している。
【0025】また、微粒子Pが貯蔵手段5から混合手段
8へ移された後は、バタフライ弁4はバタフライ弁3と
同じく閉じられ、スクリュー6は停止され、三角弁17
は閉じられる。そして、必要に応じて電子天秤11が混
合手段8内の微粒子Pの重量を測定し、その測定結果を
電気信号にて前記CPU31へ送信する。このように、
微粒子Pと高圧エアーとの固気二相流は、分離手段1の
フィルタ2を介して微粒子Pとエアに分離される。分離
した微粒子Pは貯蔵手段5を介し混合手段8で確実に回
収される。そして、回収された微粒子Pは、混合手段8
から再び加工室12のノズル12aを通しワーク13へ
噴射される。
【0026】次に、本発明の要部であるノズル12aの
スキャン方式について、図1を参照しつつ説明する。こ
のノズル12aは、アーム19を介してX−Yステージ
18により移動される。X−Yステージ18は、前記X
軸方向用のエンコーダ付モータ36を駆動するためのサ
ーボモータ・ドライバ37及びY軸方向用のエンコーダ
付モータ38を駆動するためのサーボモータ・ドライバ
39と、それら各ドライバー38,39を制御するモー
ション・コントローラ40などにより、アーム19を介
してノズル12aをX軸方向とY軸方向との移動に加
え、X軸方向とY軸方向とを同時に移動して斜めに動か
すことも可能になっている。そして、この移動制御で
は、ノズル12aがX軸方向とY軸方向とへ同時に移動
されて、ワーク13の加工面に対し、ノズル12aが前
後方向にて斜めに動かされ、かつこれを左右方向に繰り
返すことにより、略千鳥状ないしは略波形状に制御され
る。ここで、有効加工エリアは、図8の場合と同様であ
り、ワーク13にあって、ノズル12aが移動されるス
キャン軌跡のうち、均一に加工可能なエリア内に納まる
よう設定される。換言すると、ノズル12aがX軸方向
とY軸方向とへ同時に移動されて、ノズル12aがワー
ク13の前後方向斜めに定速度で移動される範囲であ
る。図1の例では、ワーク13を加工する場合、ノズル
12aが前記固気二相流を噴射しながら、始点位置S1
から終点位置S2まで間において、以下の(1)から
(4)の順で4回スキャン(移動)される。
【00027】(1)1回目のスキャンは、まず、X−
Yステージ18がノズル12aを符号で示すY軸方向
にだけ、ワーク13の左側に沿って移動させ、位置21
Bで停止される。そして、ここから、X−Yステージ1
8がノズル12aをY軸方向とX軸方向とに同時に動か
す。この過程では、まず、位置21Bから位置21Aに
向けて、符号で示すワーク13の前後方向斜めに移動
される。このとき、ワーク13に対向するまで加速さ
れ、ワーク13に対向した時点から定速度で移動され、
前端13aを過ぎたとき減速されて停止される。次に、
位置21Aから位置21Bに向けて、符号で示すワー
ク13の前後方向斜めに移動される。このときも、ワー
ク13に前端13aまで加速され、前端13aに達した
時点から定速度で移動され、後端13bを過ぎたとき減
速されて停止される。つまり、ノズル12aは斜めに移
動されつつ、加速・定速度・減速・停止を繰り返す。以
上の移動が繰り返されて、終点位置S2に達すると、1
回目のスキャンが終了する。
【0028】(2)2回目のスキャンは、1回目のスキ
ャン軌跡のピッチの中間を通るよう制御される。まず、
X−Yステージ18が終点位置S2から符号に示すY
軸方向へノズル12aを位置21Aまで移動する。ここ
から、ノズル12aはY軸方向とX軸方向とに同時に動
かされる。この過程では、まず、位置21Aから位置2
1Bに向けて、符号で示すワーク13の前後方向斜め
に移動される。このとき、ワーク13に対向するまで加
速され、ワーク13に対向した時点から定速度で移動さ
れ、後端13bを過ぎたとき減速されて停止される。次
に、位置21Bから位置21Aに向けて、ワーク13の
前後方向斜めに移動される。このときも、後端13bま
で加速され、後端13bに達した時点から定速度で移動
され、前端13aを過ぎたとき減速されて停止される。
つまり、ノズル12aはこの場合も斜めに移動されつ
つ、加速・定速度・減速・停止を繰り返す。以上の移動
が繰り返されて、始点位置S1に達すると、2回目のス
キャンが終了する。 (3)3回目のスキャンは、1回目と2回目のスキャン
軌跡間のピッチの中間を通るよう制御される。まず、ノ
ズル12aは始点位置S1から符号で示すX軸方向に
所定ピッチだけ移動される。ここから、ノズル12aは
Y軸方向とX軸方向とに同時に動かされる。この過程で
は、位置21Aから位置21Bに向けて、ワーク13の
前後方向斜めに移動される。このときも、ワーク13の
前端13aまで加速され、前端13aに達した時点から
定速度で移動され、後端13bを過ぎたとき減速されて
停止される。以上の移動が繰り返されて、符号に示す
位置21Bに達すると、3回目のスキャンが終了する。
【0029】(4)4回目のスキャンも、1回目と2回
目のスキャン軌跡間のピッチの中間を通るよう制御され
る。まず、符号示す位置からX軸方向に移動されて終
点位置S2から、Y軸方向へ位置21Aまで移動され、
さらにX軸方向に符号に示す位置に移動される。ここ
から、ノズル12aはY軸方向とX軸方向とに同時に動
かされる。この過程でも、位置21Aから位置21Bに
向けて、ワーク13の前後方向斜めに移動される。この
ときも、ワーク13の前端13aまで加速され、前端1
3aに達した時点から定速度で移動され、後端13bを
過ぎたとき減速されて停止される。以上の移動が繰り返
されて符号に示す位置21Bに達すると、4回目のス
キャンが終了する。その後、ノズル12aはX軸方向に
所定ピッチ移動された後、ワーク13の左側に沿ってY
軸方向に移動されて始点位置S1に戻される。なお、以
上のスキャン回数は、ワーク13の大きさとノズル吹き
出し口の幅寸法に応じ決められるものであり、通常、各
スキャン軌跡の間が矩形状をしているノズル12aの吹
き出し口の長辺t1よりも小さい幅となる回数に設定さ
れる。
【0030】以上のような本発明の加工方式では、図1
と図8との対比からも推察される如く、特に、X軸方向
のみの移動(移動開始と停止)が極めて少なく、同様
に、ノズル2aが実際にワーク13の加工面を加工して
いる時間に対して、ノズル12aが停止している時間も
少なくなる。また、各スキャン軌跡を総計した距離的に
も短くなる。これによって、加工効率は図8の加工方式
に対し大きく向上し、生産性を改善できる。
【0031】下記の表1は、図8に示した矩形にスキャ
ンする加工方式(従来方式)と本発明での千鳥状ないし
は波形状に斜めにスキャンする加工方式(本発明方式)
とを図3に示す加工機にて比較した一例を示している。
この比較は加工に要する時間を実際に実験し、対比した
ものである。また、表2はそのときの両者の加工深さの
均一性を調べて対比したものである。表2ではX軸方向
にスキャンしているスピードが50(mm/sec)の場
合で示している。この実験条件は、微粒子Pとして、大
きさがGC#(平均粒径20μm)600のグリーンカ
ーボン(SiC)を使用した。エア流量は600(Nリ
ットル/分)、微粒子Pの噴射量は60(グラム/
分)、矩形ノズルの吹き出し口の大きさは10×1.6
ミリである。また、ノズルとワークまでの距離を25ミ
リに設定し、ノズルの送りピッチ(図1,図8に示した
送りピッチT1)を4ミリに設定した。また、ここで
は、X軸方向にスキャンしているスピードを10(mm
/sec)とした場合と、50(mm/sec)とした場合で
実験した。表1中、改善効果は(従来方式での加工時
間)/(本発明方式での加工時間)である。
【0032】
【表1】
【0033】表1から明らかな如く、スキャンスピード
を10(mm/sec)とした場合、従来方法では320
秒であるのに対し、本発明方式では176秒で実現さ
れ、その改善効果は0.55倍の短縮が確認された。ま
た、スキャンスピードを50(mm/sec)とした場
合、従来方法では204秒であるのに対し、本発明方式
では176秒で実現され、その改善効果は0.86倍の
短縮が確認された。また、表2からは従来方法と本発明
方式とで、加工深さの均一性について、誤差範囲の相違
しか認められず、品質的に同等であることが確認され
た。
【0034】
【表2】
【0035】また、図5及び図6は、ノズルの吹き出し
口のより好適な形状を決定するための実験を行った結果
であり、図5はノズルの吹き出し口の断面形状を丸、三
角、正方形、長方形(本発明)にし、また断面積S(m
2)を(0.01≦S<5),(5≦S≦80),
(80<S)とした場合に各形状での加工状態(加工深
さの均一性)を観察した一例を示している。この実験結
果からは、特に、長方形にした場合において、何れの条
件でも通常加工条件で不可となる範囲はなく、広範囲の
断面積に対して「可」または「良好」となった。また、
図6では、上記長方形について、その長辺t1と短辺t2
の寸法比を変え、ノズルの吹き出し口における噴射分布
状態を調べた実験の結果例である。この実験では、(t1
/t2)を、[(t1/t2)<1],[1≦(t1/t2)≦
2],[2<(t1/t2)]とした場合を同一条件で比較
して評価した。この結果からは、特に、[2<(t1/t
2)]と、[(t1/t2)<1]との場合に最も優れたてい
ることが分かった。したがって、これらの実験結果よ
り、ノズル12aの吹き出し口の形状は、長方形(矩形
状)であることを前提とし、またその中でも長辺t1が短
辺t2の2倍以上に設定することがより好ましいと言え
る。
【0036】なお、図7は、図3の加工機において、経
路8c,8mの一構造例を示したものである。この経路
構造は、従来、ゴム管や伝導性ゴム管などが使用されて
いたが、ノズル12aから噴射されるエアの流量(加工
速度)をより増大すると、例えば、ゴム管や伝導性ゴム
管では管が膨らんだり、管内壁の摩耗が著しくなり、加
工の安定性などが損なわれることから、開発されたもの
である。以下、経路8cと経路8mの構造は同じことか
ら、経路8mの構造について概説する。図5(a)の経
路8mは、導電性ゴム材で形成された管51の外周を、
補強用の綿などで織られた布(メッシュ)52で被覆し
た2層複合構造にしてある。この構造では、加工室12
や混合手段8内に発生する静電気を導電性ゴム材の管5
1の部分を通してアースすることが可能である。また外
側を布52で被覆した複合構造としているので、特に、
可撓性(フレキシブル性)並びに耐圧性に優れ、微粒子
Pを含んだ固気二相流を流したときに管全体が膨らんで
加工を不安定にしたり、あるいはゴムが劣化してピンホ
ール等を発生させるのを少なくして、寿命を向上させる
ことができる。
【0037】図5(b)の経路8mは、内側を形成して
いる非導電性ゴム材の管53の外周を、補強用の綿など
で織られた布(メッシュ)54で被覆し、さらにこの外
側を導電性ゴム材の管55で被覆してなる3層複合構造
にしてある。この構造では、前記2層複合構造よりもさ
らに非導電性ゴム材の管53による耐圧性や耐摩耗性に
優れている。図5(c)の経路8mは、非導電性ゴム材
の管56の中間層にカーボン、銅等の導電材で編まれた
編み線(金属メッシュ)57をインサートさせて複合構
造にしたものである。この場合も、編み線57をインサ
ートしているので、従来構造に対し可撓性並びに耐圧性
に優れ、微粒子を含んだ固気二相流を流したときに管全
体が膨らんで加工を不安定にしたり、あるいはゴムが劣
化してピンホール等を発生させるのを少なくして、寿命
を向上させることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
ノズルのスキャン方式をワークの前後でノズルを斜めに
動かし、かつ左右方向で略千鳥状ないしは略波形状にす
ることにより、X軸方向のみの移動が僅かになると共に
ノズルの停止する回数も少なくなって、ノズルが加工に
寄与していない状態で移動している時間をそれに対応し
て大きく低減可能にし、加工効率を向上でき、生産性の
改善に寄与できる。また、ノズルの吹き出し口を矩形状
にすることにより、微粒子が吹き付けられる噴射圧が吹
き出し口の全体で平均化し易くなって、エアの流量(加
工速度)をより増大する場合にも均一な加工が行われ、
より高効率化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明構造におけるノズルのスキャン方式を説
明する図である。
【図2】本発明構造に用いられるノズルの吹き出し口形
状を説明する図である。
【図3】本発明の加工機における配置を示す模式図であ
る。
【図4】本発明の加工機における制御回路構成の一例を
示すブロック図である。
【図5】本発明のノズルについて行なった実験の評価で
ある。
【図6】本発明のノズルの吹き出し口の形状を決定した
理由を説明する図である。
【図7】本発明で使用している経路の構造例を示す概略
断面図である。
【図8】従来の加工機におけるノズルのスキャン方式を
説明する図である。
【符号の説明】
1 分離手段(排風機) 8 混合手段(混合タンク) 8c,8m 経路 12 加工室 12a ノズル 12b ノズル吹き出し口 13 ワーク 18 X−Yステージ 19 アーム 31 CPU 40 モーション・コントローラ P 微粒子(パウダー)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルを内蔵していると共に前記ノズル
    に対応してワークを定位置に配置する加工室と、圧縮さ
    れたエアに微粒子を混合する混合手段とを備え、前記混
    合手段により得られた微粒子を含んだ固気二相流を前記
    ノズルから噴射して前記ワークの加工面をパウダービー
    ム加工するパウダービーム加工機において、 前記加工室の外部に設けられて、前記ノズルをアームを
    介して同一平面上でX軸方向とY軸方向とへ同時に移動
    可能なX−Yステージ手段と、 前記X−Yステージ手段により前記ノズルをX軸方向と
    Y軸方向とへ同時に移動して、前記ワークの加工面に対
    し、前記ノズルを前後方向で斜めに動かし、かつこれを
    ワークの左右方向に繰り返すよう制御可能な制御手段、 とを備えていることを特徴とするパウダービーム加工
    機。
  2. 【請求項2】 ノズルを内蔵していると共に前記ノズル
    に対応してワークを定位置に配置する加工室と、圧縮さ
    れたエアに微粒子を混合する混合手段とを備え、前記混
    合手段により得られた微粒子を含んだ固気二相流を前記
    ノズルから噴射して前記ワークの加工面をパウダービー
    ム加工するパウダービーム加工機において、 前記ノズルが、その吹き出し口の断面を矩形状に形成
    し、かつその長辺の寸法を短辺の2倍以上に設定されて
    いることを特徴とするパウダービーム加工機。
  3. 【請求項3】 ワークの加工面に対し、X軸方向とY軸
    方向とへ移動可能なノズルから微粒子を含んだ固気二相
    流を噴射してパウダービーム加工するパウダービーム加
    工方法において、 前記ノズルをX軸方向とY軸方向とへ同時に移動して、
    前記ワークの加工面に対し、前記ノズルを前後方向で斜
    めに動かし、かつこれを左右方向に繰り返し行なうこと
    により、前記ワークの左右方向でのスキャン軌跡を略千
    鳥状ないしは略波形状にすることを特徴とするパウダー
    ビーム加工方法。
  4. 【請求項4】 前記ノズルの移動を、前記ワークの左右
    方向にあって、行のスキャン軌跡と帰りのスキャン軌跡
    とで所定ピッチづれるようにする請求項3に記載のパウ
    ダービーム加工方法。
  5. 【請求項5】 前記ノズルが、その吹き出し口の断面を
    矩形状にしたものである請求項3に記載のパウダービー
    ム加工方法。
  6. 【請求項6】 前記矩形状が、その長辺の寸法を短辺の
    2倍以上に設定されている請求項5に記載のパウダービ
    ーム加方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113118974A (zh) * 2020-01-14 2021-07-16 新东工业株式会社 喷丸加工装置以及喷丸加工方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113118974A (zh) * 2020-01-14 2021-07-16 新东工业株式会社 喷丸加工装置以及喷丸加工方法

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