JPH09299711A - 消泡剤 - Google Patents

消泡剤

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JPH09299711A
JPH09299711A JP11625796A JP11625796A JPH09299711A JP H09299711 A JPH09299711 A JP H09299711A JP 11625796 A JP11625796 A JP 11625796A JP 11625796 A JP11625796 A JP 11625796A JP H09299711 A JPH09299711 A JP H09299711A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水溶性加工油剤や洗浄剤等の特に水溶性の系に
対して、少量で持続性に優れた消泡効果を発揮し、又配
合濃度に関わらず水溶性加工油剤などの系に長期に渡り
均質に存在する消泡剤を提供することを目的とする。 【解決手段】塩基性窒素原子もしくは第四級アンモニウ
ム塩を有する単量体またはその塩を繰り返し単位とし、
その繰り返し単位が2〜100,000であるかもしく
は平均分子量が300〜10,000,000であるポ
リマーからなる消泡剤。該消泡剤を含有する消泡性加工
油剤、消泡性洗浄剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は消泡剤に関する。特
に、消泡持続性に優れ、かつ希釈安定性に優れた水溶性
消泡剤に関する。
【0002】また本発明は、該消泡剤を含有する消泡性
加工油剤及び消泡性洗浄剤に関する。
【0003】
【従来の技術及びその問題点】製紙パルプ、塗料、発
酵、精糖、石油蒸留等の各種工業分野においては、振と
う、攪拌、循環、沸騰等の工程によりしばしば泡が発生
し、作業性や製品の品質に悪影響を及ぼすことが少なく
ない。このため、迅速に泡を消滅させ、もしくは予め泡
を生じさせないことを目的として消泡剤が汎用されてい
る。
【0004】従来、特に水溶性切削油剤・研削油剤、洗
浄剤等の発泡を破泡、抑泡する目的でよく用いられる消
泡剤としては、シリコ−ンオイルを微粉末シリカと混合
したオイルコンパウンド型消泡剤、これらのコンパウン
ドを界面活性剤と共に水中に分散してなるエマルジョン
型消泡剤や曇点を利用した非イオン界面活性剤を用いる
消泡剤が挙げられる。
【0005】しかし、これらのシリコーン系消泡剤は水
に難溶性であるため、(i)通常の状態では、水溶性切削
油剤等のような水溶性の系と分離してしまうこと、(ii)
このため、系作動時には攪拌して系と均一にする手間が
必要なこと、(iii)低濃度で使用する場合は該消泡剤が
金属屑などに付着するため、短時間で効果が減少してし
まうこと、(iv)このため、効果を長期維持するためには
添加量を増したり、連続的に添加する必要があること等
の問題がある。また、従来の非イオン界面活性剤を用い
た消泡剤は消泡効果が発揮される使用条件(特に使用温
度)に制約があり、通常の使用温度では充分な消泡効果
を発揮しない等といった、様々な問題点を含んでいた。
【0006】かかる問題のため、消泡効果に優れ、かつ
適用される系、特に水溶性の系との関係で安定である
(系との均質性、消泡剤の濃度維持、消泡効果の持続
性)消泡剤の開発が待望されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水溶性加工
油剤や洗浄剤等といった、特に水溶性の系に対して、少
量で持続性に優れた消泡効果を発揮する消泡剤を提供す
ることを目的とする。かかる本発明の消泡剤は、水溶性
に優れるため、配合濃度に関わらず水溶性加工油剤など
の系に長期に渡り均質に存在し、消泡効果を持続的に発
揮することができる。また、この消泡剤は、使用温度に
関係なく消泡効果を発揮することができる。
【0008】また、本発明は、かかる消泡剤を含有する
ことを特徴とする消泡性加工油剤、及び消泡性洗浄剤を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の従
来技術の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、塩
基性窒素原子もしくは第四級アンモニウム塩を有する単
量体またはその塩を繰り返し単位とするポリマー(繰り
返し単位:2〜100,000又は平均分子量:300
〜10,000,000)に、消泡作用(破泡性、抑泡
性)、特に持続性に優れた消泡作用があり、またそれら
は水溶性溶媒(水溶性油剤、洗浄剤など)中で長期に渡
って安定であることを見いだして本発明を完成した。
【0010】すなわち本発明は、塩基性窒素原子もしく
は第四級アンモニウム塩を有する単量体またはその塩を
繰り返し単位とし、その繰り返し単位が2〜100,0
00であるかもしくは平均分子量が300〜10,00
0,000であるポリマーからなる消泡剤である。
【0011】また、本発明は、上記ポリマーが、(i)塩
基性窒素原子もしくはカチオン性窒素原子を少なくとも
1個有するビニル系単量体またはその塩の単独重合物、
またはこれらの共重合物、(ii)塩基性窒素原子もしくは
カチオン性窒素原子を少なくとも1個有するビニル系単
量体またはその塩と、塩基性窒素原子およびカチオン系
窒素原子を含有しないビニル系単量体またはその塩との
共重合物、(iii)ポリアルキレンポリアミンとジハロゲ
ン化エチルエーテルとの重縮合物、(iv)ポリアルキレン
ポリアミンとジハロアルカンとの重縮合物、(v)アルキ
レンジアミンとエポキシ化合物との重縮合物、及び(vi)
ポリエチレンイミンからなる群から選択されるものであ
る消泡剤である。
【0012】さらにまた、本発明は、前記消泡剤の少な
くとも一種を含有する消泡性加工油剤、および消泡性洗
浄剤である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の消泡剤は、塩基性窒素原
子もしくは第四級アンモニウム塩を有する単量体または
その塩を繰り返し単位とし、その繰り返し単位が2〜1
00,000もしくは平均分子量300〜10,00
0,000であるポリマーからなることを特徴とする。
【0014】本発明で用いられるポリマーは、その繰り
返し単位中に少なくとも一種の塩基性窒素原子、言い換
えれば1級〜3級アミンを有するものであればよく、塩
基性窒素原子がポリマーの主鎖にあるもの、側鎖にある
もののいずれであってもよい。塩基性窒素原子は、2級
または3級アミンの態様で存在することが好ましく、ま
た、該窒素が3級アミンである場合、ハロゲン化アルキ
ルと結合することにより第四級アンモニウム塩を形成し
ていても良い。かかる第四級アンモニウム塩の具体例と
しては、ジアリルジアルキルアンモニウムハロゲン化物
が例示される。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられるが、好まし
くは塩素原子である。
【0015】塩基性窒素原子を有する単量体を繰り返し
単位としては、窒素原子を少なくとも有するビニル系
(例えば、N,N−ジアルキルアミノエチル(メタ)ア
クリレート、(メタ)アクリルアミド等)、アルキレン
ポリアミン、エチレンイミンなどが挙げられる。
【0016】また繰り返し単位として用いられる単量体
の塩としては、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の
無機塩、脂肪酸、二塩基酸等の有機酸の塩が例示され
る。
【0017】本発明で用いられる上記ポリマーは、前述
のような塩基性窒素原子もしくは第四級アンモニウム塩
を有する基本構造単位の繰り返し構造を有する単独重合
体であっても、また二種以上の異種の構造単位との共重
合体であってもよい。
【0018】また、本発明で用いられるポリマーには、
上記の繰り返し単位が2〜100,000からなるポリ
マーおよび平均分子量300〜10,000,000で
あるポリマーの両者が含まれる。
【0019】ポリマーの平均分子量に関して、より詳細
には通常300〜10,000,000、好ましくは3
00〜100,000、より好ましくは300〜70,
000、一層好ましくは300〜30,000、より一
層好ましくは600〜10,000のものが挙げられ
る。
【0020】本発明で用いられるポリマーとしては、具
体的には、下記の(i)〜(vi)のものが例示される。
【0021】(i) 塩基性窒素原子もしくはカチオン性
窒素原子を少なくとも1個有するビニル系単量体または
その塩の単独重合物、またはこれらの共重合物、(ii)
塩基性窒素原子もしくはカチオン性窒素原子を少なくと
も1個有するビニル系単量体またはその塩と、塩基性窒
素原子およびカチオン系窒素原子を含有しないビニル系
単量体またはその塩との共重合物、(iii)ポリアルキレ
ンポリアミンとジハロゲン化エチルエーテルとの重縮合
物、(iv) ポリアルキレンポリアミンとジハロアルカン
との重縮合物、(v) アルキレンジアミンとエポキシ化
合物との重縮合物、及び(vi) ポリエチレンイミン。
【0022】ポリマー(i)としては、より具体的には、
下記の(a)〜(b)で説明されるポリマーが例示され
る。
【0023】(a)一般式(1):
【0024】
【化1】
【0025】(式中、R1は水素原子またはメチル基を
示し、R2およびR3は各々独立して炭素原子数1〜3の
アルキル基を示す。nは6〜60,000、好ましくは
10〜1,000の数を示す。)で表されるN,N−ジ
アルキルアミノエチル(メタ)アクリレートの重合物お
よびこれらの塩。
【0026】ここで塩としては、第四級アンモニウム
塩、アミンの塩(例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リ
ン酸塩等の無機塩、脂肪酸、二塩基酸等の有機酸の塩)
が例示されるが、好ましくは第四級アンモニウム塩であ
る。
【0027】一般式(1)において、R2またはR3で示
されるアルキル基としては、例えばメチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピルなどの直鎖状又は分枝状のも
のが挙げられる。好ましくは、メチル、エチルである。
【0028】尚、かかる重合物は常法に従って製造する
ことができる。
【0029】(b)一般式(2):
【0030】
【化2】
【0031】(式中、R1およびR2は前記と同意義であ
る。X-は1価のアニオン、例えばCl-、F-、Br-
-、HSO4 -、CH3SO4 -を示す。nは6〜6,00
0、好ましくは10〜1,000の数を示す。)で表さ
れるポリ(メタ)アクリルアミドのカチオン変性物。
【0032】かかる変性物も常法に従って製造すること
ができる。
【0033】(c)一般式(3):
【0034】
【化3】
【0035】(式中、R1およびR1’は各々独立して水
素原子またはメチル基を示し、R4およびR5は各々独立
して炭素原子数1〜5、好ましくは1〜3のアルキル基
を示す。mは4〜60,000、好ましくは4〜500
の整数を、nは4〜100,000、好ましくは4〜5
00の整数を示す。)で表されるN,N−ジアルキルア
ミノエーテル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル
アミドとの共重合物およびこれらの塩。
【0036】ここで塩としては、前述と同様に第四級ア
ンモニウム塩やアミンの塩が例示されるが、好ましくは
第四級アンモニウム塩である。
【0037】また一般式(3)において、R4またはR5
で示されるアルキル基としては、例えばメチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル等
の直鎖状又は分枝状のものが挙げられる。
【0038】かかる共重合物は常法に従って製造するこ
とができる。
【0039】(d)一般式(4):
【0040】
【化4】
【0041】(式中、R4及びR5は前記と同意義であ
る。Yはハロゲン原子を示す。nは6〜60,000、
好ましくは10〜1,000の整数を示す。)で表され
るジアリルジアルキルアンモニウムハロゲン化物の環化
重合物。
【0042】一般式(4)において、R4またはR5で示
されるアルキル基としては、上記のものが例示される。
【0043】また、Yで示されるハロゲン原子として
は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が例
示されるが、好ましくは塩素原子である。
【0044】かかる環化共重合物は常法に従って製造す
ることができる。
【0045】(e)一般式(5):
【0046】
【化5】
【0047】(式中、R1、R4、R5及びYは前記と同
意義である。mは4〜60,000、好ましくは4〜1
0,000、さらに好ましくは4〜500の整数を、n
は4〜60,000、好ましくは4〜10,000、さ
らに好ましくは4〜500の整数を示す。)で表される
ジアリルアルキルアンモニウムハロゲン化物と(メタ)
アクリルアミドとの共重合物。
【0048】当該一般式(5)において、R4またはR5
で示されるアルキル基としては、同様に前記のものが例
示される。
【0049】また、Yで示されるハロゲン原子として
も、同様に上記のものが例示されるが、好ましくは塩素
原子である。
【0050】この共重合物も常法により製造することが
できる。
【0051】ポリマー(ii)において、「塩基性窒素原子
もしくはカチオン性窒素原子を少なくとも1個有するビ
ニル系単量体またはその塩」としては、ポリマー(i)に
関して前述した単量体又はその塩が例示される。
【0052】また、「塩基性窒素原子およびカチオン系
窒素原子を含有しないビニル系単量体またはその塩」と
は、(メタ)アクリル酸、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩
化ビニリデン、アクリロニトリルまたはスチレンまたは
それらの塩が挙げられる。
【0053】塩としては、(メタ)アクリル酸のアルカ
リ金属(Na、K等)、アルカリ土類金属(Ca、Mg
等)の塩が挙げられる。
【0054】ポリマー(iii)としては一般式(6):
【0055】
【化6】
【0056】(式中、R6は炭素原子数1〜10、好ま
しくは1〜6のアルキレン基を示す。nは4〜40,0
00、好ましくは4〜400の整数を示す。)で表され
る、テトラメチルアルキレンジアミンと2,2’−ジク
ロロエチルエーテルとの重合物が例示される。
【0057】一般式(6)において、R6で示されるア
ルキレン基としては、例えばメチレン、エチレン、n−
プロピレン、イソプロピレン、n−ブチレン、イソブチ
レンなどの直鎖状又は分枝状のものが挙げられるが、好
ましくはメチレン、エチレン、n−プロピレン、イソプ
ロピレン、より好ましくはメチレン、エチレンである。
【0058】ポリマー(iv)としては一般式(7):
【0059】
【化7】
【0060】(式中、R7は炭素原子数が通常1〜4,
好ましくは2〜3のアルキレン基を示し、R8は炭素原
子数が通常2〜10、好ましくは2〜6のアルキル基ま
たはアルキレン基を示す。nは10〜100,000、
好ましくは10〜1,000の整数を示す。)で表され
るアルキレンポリアミンの重合物が例示される。
【0061】R7で示されるアルキレン基としては、例
えばメチレン、エチレン、n−プロピレンが、好ましく
はエチレンが例示される。
【0062】また、R8で示されるアルキル基として
は、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、ペンチル等の直鎖状又は分枝状のものが、
好ましくはエチル、n−プロピル、イソプロピルが例示
される。またアルキレン基としては、例えばメチレン、
エチレン、n−プロピレンが、好ましくはエチレンが例
示される。
【0063】なお、ポリマー(iv)は、例えば下記の式で
示される反応により製造することができる。
【0064】
【化8】
【0065】(式中、ZはClまたはBrを示す。nは
10〜100,000、n’は1〜4、mは1〜10、
p及びp’は、別個独立して2〜10の整数を意味す
る。なお、2a=2b+cの関係がなりたつ。) ポリマー(v)としては一般式(8):
【0066】
【化9】
【0067】(式中、R7は前記と同意義である。nは
10〜100,000、好ましくは10〜1,000の
整数を示す。)で表される、アルキレンジアミンとエピ
ハロヒドリドンとの重合物が例示される。
【0068】R7で示されるアルキレン基としては、例
えばメチレン、エチレン、n−プロピレンが、好ましく
はエチレンが例示される。
【0069】ポリマー(vi)としては一般式(9):
【0070】
【化10】
【0071】(式中、m+nは2〜1,000、好まし
くは2〜500、さらに好ましくは2〜20の整数を示
す。)で表されるポリエチレンイミンが例示される。
【0072】一般式(9)で示されるポリエチレンイミ
ンとしては、その分子量が300〜70,000、好ま
しくは300〜30,000、より好ましくは600〜
10,000であるものがあげられる。
【0073】なお、傾向として、エマルジョンタイプ
(JIS規格に準じる)の水溶性加工油剤又は洗浄剤に
対しては、平均分子量の比較的大きいポリマー、具体的
には平均分子量約5,000〜100,000のポリエ
チレンイミン等の窒素含有ポリマーまたはその塩が消泡
作用に優れ、またソルブルもしくはソリューションタイ
プの水溶性加工油剤又は洗浄剤に対しては、平均分子量
の比較的小さいポリマー、具体的には平均分子量約30
0〜10,000、好ましくは約600〜3,000の
ポリエチレンイミン等の窒素含有ポリマーまたはその塩
が消泡作用に優れている。
【0074】本発明の消泡剤は、前述するポリマーのい
ずれか少なくとも一種を含有していればよく、上記一種
のポリマーからなるもの、また二種以上を適宜選択・組
み合わせて配合してなるものであってもよい。また、当
該技術分野で公知の消泡剤、界面活性剤を混合使用する
ことも可能である。
【0075】本発明の消泡剤は、低級・高級アルキルモ
ノカルボン酸、ジアルキルカルボン酸、ポリカルボン
酸、アロマチックカルボン酸等のアニオンを含有する媒
体であって、起泡しやすいもの、例えば加工用油剤、具
体的には切削油、研削油、研磨油剤などの加工油剤、ま
たは洗浄剤に対して、特に優れた消泡作用を発揮する。
【0076】本発明でいう消泡作用とは、起泡を抑制す
る作用、及び一旦生じてしまった泡を破泡する作用の双
方を包含するものであるが、本発明の消泡剤は、中でも
特に優れた持続的な抑泡作用を発揮する。
【0077】本発明の消泡剤は、適用する加工油剤や洗
浄剤などの系に対して、5×10-6重量%〜5重量%、
好ましくは10-4〜1重量%、より好ましくは10-3
10-1重量%の少ない配合割合で適用されて有意に消泡
作用を発揮する。
【0078】また、本発明は、前述の消泡剤の少なくと
も一種を含有する消泡性加工油剤である。
【0079】本発明でいう加工油剤とは、金属加工に用
いられる潤滑、冷却作用を有するものを意味し、具体的
には水溶性の切削油剤、研削油剤、研磨油剤が挙げられ
る。本発明の消泡性加工油剤は、前述の消泡剤の少なく
とも一種を含んでいたらよいが、二種以上を適宜選択し
て配合されていても良い。
【0080】その消泡剤の含有量は、特に制限されない
が、通常5×10-6〜30重量%の範囲から適宜選択さ
れる。前述するように、本発明の消泡剤は、適用する系
に対して5×10-6重量%〜5重量%、好ましくは10
-4〜1重量%、より好ましくは10-3〜10-1重量%の
配合割合で有意な消泡作用を発揮するため、この範囲で
用いられるのが好ましい。また、使用の容易さ・簡便さ
から、予め、前述の消泡剤を0.001〜30重量%の
比較的高い配合割合で含有する加工油剤を調製しておく
のが好ましい。この場合、加工油剤使用時に、この高い
配合割合で消泡剤を含有する消泡性加工油剤を、それら
を適用する系に上記の配合量になるように添加・混合し
て用いることができる。
【0081】さらにまた、本発明は、前述の消泡剤の少
なくとも一種を含有する消泡性洗浄剤である。
【0082】本発明でいう洗浄剤とは、洗浄作用を有す
るものであれば特に制限されないが、好ましくは工業的
機械等の汚れ(油分、金属屑等)を洗浄する目的で用い
られるものが例示され、具体的には切削、研削加工後の
加工品、機械等の洗浄、床洗浄、部品洗浄などに使用さ
れる洗浄剤が挙げられる。本発明の消泡性洗浄剤は、前
述の消泡剤の少なくとも一種を含んでいたらよいが、二
種以上を適宜選択して配合されていても良い。
【0083】その消泡剤の含有量は、前述の消泡性加工
油剤と同様に特に制限されず、通常5×10-6〜30重
量%の範囲から適宜選択される。また、消泡作用も前述
の消泡性加工油剤の場合と同様の配合割合(5×10-6
重量%〜5重量%、好ましくは10-4〜1重量%、より
好ましくは10-3〜10-1重量%)で有意に発揮する。
また、加工油剤の場合と同様に、使用の容易さ・簡便さ
から、使用に際しては、予め、前述の消泡剤を0.00
1〜30重量%の配合割合で含有する洗浄剤を調製して
おき、使用時に、それらを適用する系に上記の配合量に
なるように添加・混合して用いることができる。
【0084】本発明の消泡剤は、切削油剤、研削油剤等
の水溶性の加工油剤や洗浄剤に対して可溶性(混和性)
に優れるため、低濃度から高濃度までの広い濃度範囲に
おいて、分離・沈殿することなく均一・均質な状態で存
在している。また5×10-6〜5重量%という低濃度の
状態で加工油剤や洗浄剤中で使用されても、金属屑等に
付着することにより濃度が変動し、消泡作用が低下する
等といった従来の消泡剤の問題を生じない点で有用であ
る。
【0085】即ち、本発明で提供する消泡剤は、水溶性
切削・研削油剤等の加工油剤や洗浄剤で汎用されている
シリコーン系消泡剤、非イオン性界面活性剤型の消泡剤
が抱えている多くの問題(原液中の安定性、希釈液中の
安定性、消泡効果の持続性、使用温度の制限等)を解決
した有用なものである。さらに、少量の添加で効果を発
揮することや、水溶性であること等様々な有利な点を持
っている。本発明で提供する消泡剤は、水溶性加工油
剤、洗浄剤への添加で持続的な消泡効果を発揮するだけ
でなく、製紙・パルプ、塗料、廃水処理等の幅広い分野
での消泡剤としても効果が期待される。
【0086】
【実施例】以下、本発明を実施例・比較例によって説明
する。
【0087】実施例1 表1に記載する配合処方によって、ソルブルタイプ(界
面活性剤を主成分とし、水に加えて希釈すると透明もし
くは半透明になるもの)の水溶性加工油剤の原液(1-1)
〜(1-7)を調製した。
【0088】
【表1】
【0089】これを水道水で30倍希釈して500ml
とした。これを液温20℃下、ジューサーミキサーで一
分間攪拌した後、停止し、その後の泡立ち量を体積換算
して経時変化(0〜300秒間)を測定した。
【0090】また、油剤原液について、ガラス製サンプ
ル瓶に入れ、約20℃の条件下で一定期間放置して、目
視により分離状態(沈殿・浮遊等を含む)を経時的に観
察することにより、消泡性加工油剤の安定性を評価した
(表1、最下欄)。
【0091】以下、実施例の安定性の評価において、下
記の印の意味は、つぎの通りである。
【0092】◎:6ヶ月以上、浮遊物及び沈殿物が認め
られない。
【0093】○:3〜6ヶ月の間で、浮遊物もしくは沈
殿物が認められる。
【0094】△:1〜3ヶ月の間で、浮遊物もしくは沈
殿物が認められる。
【0095】×:1ヶ月以内で、浮遊物もしくは沈殿物
が認められる。
【0096】尚、比較例として、本発明の消泡剤の代わ
りにシリコン系消泡剤(アンチフォーム81:ダウコー
ニング社製)を使用する系(1-8)及び消泡剤を添加しな
い系(1-9)についても同様に行った。結果を図1に示
す。
【0097】実施例2 表2に記載する配合処方によって、ソルブルタイプの水
溶性加工油剤(切削油、研削油)の原液(2-1)〜(2-6)を
調製し、実施例1と同様に消泡効果及び安定性を経時的
に調べた。
【0098】
【表2】
【0099】尚、実施例1と同様に、比較例として、本
発明の消泡剤の代わりにシリコン系消泡剤(アンチフォ
ーム81:ダウコーニング社製)を使用する系(2-7)及
び消泡剤を添加しない系(2-8)についても同様に行っ
た。結果を図2に示す。
【0100】実施例3 表3に記載する配合処方によって、ソルブルタイプの水
溶性加工油剤(切削油、研削油)の原液(3-1)〜(3-4)を
調製し、実施例1と同様に消泡効果及び安定性を経時的
に調べた。
【0101】
【表3】
【0102】尚、実施例1と同様に、比較例として、本
発明の消泡剤の代わりにシリコン系消泡剤(アンチフォ
ーム81:ダウコーニング社製)を使用する系(3-6)、
(3-7)、非イオン界面活性剤型消泡剤を使用する系(3-5)
及び消泡剤を添加しない系(3-8)についても同様に行っ
た。結果を図3に示す。
【0103】実施例4 表4に記載する配合処方によって、エマルジョンタイプ
(鉱油および界面活性剤を主成分とし、水に希釈すると
白濁するもの)の水溶性加工油剤(切削油、研削油)の
原液(4-1)〜(4-6)を調製し、実施例1と同様に消泡効果
及び安定性を経時的に調べた。
【0104】
【表4】
【0105】尚、実施例1と同様に、比較例として、本
発明の消泡剤の代わりにシリコン系消泡剤(アンチフォ
ーム81:ダウコーニング社製)を使用する系(4-7)及
び消泡剤を添加しない系(4-8)についても同様に行っ
た。結果を図4に示す。
【0106】実施例5 表5に記載する配合処方によって、ソリューションタイ
プ(無機塩類を主成分とし、水に加えて希釈すると透明
になるもの)の水溶性加工油剤(切削油、研削油)の原
液(5-1)〜(5-6)を調製し、実施例1と同様に消泡効果及
び安定性を経時的に調べた。
【0107】
【表5】
【0108】尚、実施例1と同様に、比較例として、本
発明の消泡剤の代わりにシリコン系消泡剤(アンチフォ
ーム81:ダウコーニング社製)を使用する系(5-7)及
び消泡剤を添加しない系(5-8)についても同様に行っ
た。結果を図5に示す。
【0109】実施例6 表5に記載する(5-8)の配合割合の30倍希釈液(50
0ml)を作り、実施例1乃至5と同様の操作で攪拌し
て泡立てた後、ポリエチレンイミン(分子量600)の
1%水溶液を霧吹きで吹き付けた。
【0110】その結果、起泡した泡が直ちに消失するの
が観察され、本発明の消泡剤に破泡効果があることが確
認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で行ったソルブルタイプの加工油剤に
対する本発明の消泡剤及び比較消泡剤の消泡効果(抑泡
性)を経時的に示す図である。
【図2】実施例2で行ったソルブルタイプの加工油剤に
対する本発明の消泡剤及び比較消泡剤の消泡効果(抑泡
性)を経時的に示す図である。
【図3】実施例3で行ったソルブルタイプの加工油剤に
対する本発明の消泡剤及び比較消泡剤の消泡効果(抑泡
性)を経時的に示す図である。
【図4】実施例4で行ったエマルジョンタイプの加工油
剤に対する本発明の消泡剤及び比較消泡剤の消泡効果
(抑泡性)を経時的に示す図である。
【図5】実施例5で行ったソリューションタイプの加工
油剤に対する本発明の消泡剤及び比較消泡剤の消泡効果
(抑泡性)を経時的に示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 26/00 MNL C08F 26/00 MNL C10N 30:18 40:22 (72)発明者 中川 博視 滋賀県甲賀郡甲西町大池町1−1 株式会 社ネオス内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩基性窒素原子もしくは第四級アンモニウ
    ム塩を有する単量体またはその塩を繰り返し単位とし、
    その繰り返し単位が2〜100,000であるかもしく
    は平均分子量が300〜10,000,000であるポ
    リマーからなる消泡剤。
  2. 【請求項2】ポリマーが、(i)塩基性窒素原子もしくは
    カチオン性窒素原子を少なくとも1個有するビニル系単
    量体またはその塩の単独重合物、またはこれらの共重合
    物、(ii)塩基性窒素原子もしくはカチオン性窒素原子を
    少なくとも1個有するビニル系単量体またはその塩と、
    塩基性窒素原子およびカチオン系窒素原子を含有しない
    ビニル系単量体またはその塩との共重合物、(iii)ポリ
    アルキレンポリアミンとジハロゲン化エチルエーテルと
    の重縮合物、(iv)ポリアルキレンポリアミンとジハロア
    ルカンとの重縮合物、(v)アルキレンジアミンとエポキ
    シ化合物との重縮合物、及び(vi)ポリエチレンイミンか
    らなる群から選択される少なくとも一種である請求項1
    記載の消泡剤。
  3. 【請求項3】請求項1乃至2に記載される消泡剤の少な
    くとも一種を含有する消泡性加工油剤。
  4. 【請求項4】請求項1乃至2に記載される消泡剤の少な
    くとも一種を含有する消泡性洗浄剤。
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