JPH09299429A - 施療指の過荷重防止機構 - Google Patents

施療指の過荷重防止機構

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JPH09299429A
JPH09299429A JP11634696A JP11634696A JPH09299429A JP H09299429 A JPH09299429 A JP H09299429A JP 11634696 A JP11634696 A JP 11634696A JP 11634696 A JP11634696 A JP 11634696A JP H09299429 A JPH09299429 A JP H09299429A
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piece
finger
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JP11634696A
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Yoshitoshi Morita
芳年 森田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施療指に所定値以上の押圧力が加わると、施
療指が押圧力の加わっている方向とは逆の方向に逃げ
て、被施療者の患部に過荷重を加えない施療指を提供す
る。 【解決手段】 被施療者80の患部を挟み揉むマッサージ
装置であって、被施療者80の患部を押圧する施療指60の
接触部60bの押圧力が所定値以上となった場合には、接
触部60bに連繋されたアーム60aを被施療者80から遠ざけ
る方向に逃して、その押圧力を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被施療者の患部を
挟み揉みできるマッサージ装置に関するものであり、よ
り具体的には、患部への押圧力の制御し、過荷重が加わ
ることを防止する施療指に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人の肩、腰等を押圧、刺激して凝りを解
消する様々なマッサージ機器が知られている。これら機
器を形式で分類すると、椅子型、ベッド型、ハンディ型
が挙げられ、患部への作用形態では、指圧型、振動型、
電気刺激型を挙げることができる。これら機器の中で
も、特に図13に示すような椅子型のマッサージ機(90)
が普及している。このマッサージ機(90)は、マッサージ
を受ける人(以下「被施療者」という)の腰掛ける椅子(9
1)の背凭れ(92)から2本のアーム(93)(93)が突設してお
り、アーム(93)(93)の先端には、被施療者の患部に接触
する施療指(94)(94)を具えている。アーム(93)(93)は、
背凭れ(92)内部に配備されたアーム駆動部(図示せず)
に連繋され、該アーム駆動部のモータの駆動により、施
療指(94)(94)が上下方向の叩き動作、横方向の揉み動作
等を行なって、被施療者にマッサージを施す。患部への
施療指(94)(94)の押圧力は、アームに配備された歪ゲー
ジ等のセンサーまたはモータのトルク、電流値等を測定
することにより、電気的に検出されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記マッサージ機にお
いて、マッサージ中に被施療者が動いたり、立ち上がる
こと等により、予測不可能な大きな押圧力が施療指から
患部に加わったことが、センサー等により検出された場
合、アームを駆動する駆動モータへの給電を停止させる
処置が採られている。駆動モータへの給電の停止では、
それ以上大きな押圧力が施療指から患部に加えられるこ
とがないが、過荷重として加わった押圧力を除去するこ
とはできない。
【0004】本発明の目的は、施療指に所定値以上の押
圧力が加わると、施療指を押圧力の加わっている方向と
は逆の方向に逃して、被施療者の患部に過荷重を加える
ことのない施療指を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、被施療者(80)の患部を挟み揉むマッサー
ジ装置(10)であって、被施療者(80)の患部を押圧する施
療指(60)の接触部(60b)の押圧力が所定値以上となっ
た場合には、接触部(60b)に連繋されたアーム(60a)
を被施療者(80)から遠ざける方向に逃して、その押圧力
を除去するものである。具体的には、施療指駆動部(74)
によって互いに上下方向に移動して接近及び離間動作を
行なう第1の施療指(60)と第2の施療指(73)にて被施療
者(80)の患部を挟み揉むマッサージ装置(10)の施療指で
あって、第1の施療指(60)は、被施療者(80)の肩の上部
または上部から前部に当接する第1の接触部(60b)
と、該第1の接触部(60b)と施療指駆動部(74)とを連繋
する第1の施療指アーム(60a)を具え、該第1の施療指
アーム(60a)を、施療指駆動部(74)に連繋される駆動腕
片(61)と、該駆動腕片(61)に枢支された従動腕片(63)か
ら構成する。従動腕片(63)は、先端に第1の接触部(60
b)を具え、駆動腕片(61)に対して所定角度を維持する
ように弾性体によって付勢した過荷重防止機構を具え
る。従動腕片(63)を付勢する弾性体の付勢力は、通常の
揉み挟み動作では、従動腕片(63)が駆動腕片(61)に対し
て所定角度を維持するが、第1の接触部(60b)に所定値
以上の押圧力が加わると、従動腕片(63)が駆動腕片(61)
に対して押圧方向とは逆向きに逃げる程度のものであ
る。駆動腕片(61)または従動腕片(63)には、ストッパー
(64)を設け、従動腕片(63)が、駆動腕片(61)に対して、
前記所定角度よりも患部側には揺動しないように規制す
る。同様に、第2の施療指(73)に上記過荷重防止機構を
具えることもできる。
【0006】
【作用】第1の接触部(60b)によって、被施療者(80)の
患部に加えられる押圧力が所定値以下の場合には、従動
腕片(63)は、弾性体の付勢力により、駆動腕片(61)に対
して所定角度を維持するため、通常の揉み挟み動作を行
なうことができる。被施療者(80)の上体の移動等によっ
て、第1の接触部(60b)が患部に所定値以上の押圧力を
加えた場合には、第1の施療指アーム(60a)が患部から
遠ざかる方向に逃げるため、患部への過荷重の負荷を防
止できる。上記具体例では、第1の接触部(60b)が患部
に押圧力を加え、その押圧力が、弾性体の付勢力以上の
過荷重となると、従動腕片(63)が、駆動腕片(61)に対し
て、その押圧方向とは逆向きに逃げる。従って、患部に
所定値以上の押圧力は加わらない。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施例について説明す
る。本実施例では、本発明の施療指の過荷重防止機構を
図1示す椅子型のマッサージ機(11)に実施する。被施療
者(80)にマッサージを施すマッサージ装置(10)は、図3
に示す如く、2つの施療指(60)(73)を具え、一方の施療
指(60)が被施療者(80)の肩(81)の上部または上部から前
部に当り、他方の施療指(73)が背中(82)の背骨近傍のツ
ボを押圧し、互いに上下方向に接近/離間を行なうこと
により、肩(81)を揉み挟むことができる。以下、図1で
示す椅子型マッサージ機(11)において、矢印F側を前、
矢印Rを右とする。また、「垂直面」とは、前後方向に
平行な鉛直平面を意味する。また、図1で斜線を施した
部分は、被施療者(80)の上半身を表わしている。
【0008】マッサージ装置(10)を具える椅子(12)は、
図1及び図2に示す如く、被施療者(80)が腰掛ける座面
(16)、該座面(16)の後端から上方に向けて形成された背
凭れ(13)、座面(16)の左右から上方に向けて形成された
肘掛け(17)(17)とから構成される。背凭れ(13)は、被施
療者(80)の背中が当接する背当り(14)と、該背当り(14)
の左右に連続し、夫々背当り(14)よりも前方に食み出た
側部(15)(15)とから構成される。背当り(14)は、被施療
者(80)が腰掛けた際に、被施療者(80)の肩よりも少し低
い位置まで形成され、側部(15)(15)は、被施療者(80)の
頭部よりも少し高い位置まで形成されている。
【0009】背凭れ(13)の背面上側には、前後に開口し
たケーシング(18)が固定され、該ケーシング(18)内の左
右に1基ずつマッサージ装置(10)(10)が収容されてい
る。図3は、右側のマッサージ装置(10)の斜視図、ま
た、図4は該マッサージ装置(10)を逆側から見た斜面
図、図5及び図6は、図2の線X−Xに沿って断面した
マッサージ装置(10)部分の平面図を示している。以下で
は、右側のマッサージ装置(10)についてのみ説明を行な
うが、左側にも同様のマッサージ装置(10)が配備されて
いる。マッサージ装置(10)は、施療者(80)の肩等に接触
して患部を挟み揉む一対の施療指(60)(73)と、施療指(6
0)(73)を前端に配備したアーム(20)とから構成される。
被施療者(80)へのマッサージ動作は、アーム(20)の上下
及び前後動作、施療指(60)(73)の垂直面内での揺動動
作、施療指(60)(73)の上下方向の接離動作の4つの動き
を基本とし、これらを組み合わせることによって行なわ
れる。
【0010】先ず、施療部について説明を行なう。施療部 後述するアーム(20)の前端に配備された施療部(70)は、
上下方向に接離動作を行なう第1及び第2の施療指(60)
(73)と、施療指(60)(73)の駆動を行なう施療指駆動部(7
4)を具える。図7は、図3の線Y−Yに沿う施療部(70)
の矢視断面図である。被施療者(80)に接触し、患部を揉
み挟む一対の施療指(60)(73)を駆動する施療指駆動部(7
4)は、後述する半円形状のプーリ(79)と共に揺動するカ
バー(77)に配備される。該半円プーリ(79)は、後述する
アーム(20)の枠体(31)の前端に軸支される。該半円プー
リ(79)の円弧部には、後述するワイヤ(59)を案内する溝
が形成され、円弧両端には、後述する角度調節用部材(5
8)に繋がっているワイヤ(59)の端部が夫々固定されてい
る。
【0011】施療部(70)は、図7及び図8に示すように
施療指アーム(60a)の先端に被施療者(80)の患部と接触
する第1の接触部(60b)を有する第1の施療指(60)と、
第2の施療指アーム(73a)の先端に被施療者(80)の患部
に接触する第2の接触部(73b)を有する第2施療指(73)
を具えている。
【0012】第1の施療指アーム(60a)は、過荷重防止
機構となる駆動腕片(61)と、該駆動腕片(61)に枢支され
た従動腕片(63)とから構成され、駆動腕片(61)と従動腕
片(63)は、主リンク片(66)、副リンク片(67)及び弾性体
であるバネ(68)によって所定角度を維持するように付勢
されている。
【0013】駆動腕片(61)の基端には、後述する施療指
駆動部(74)の中間歯車(78)に噛合する部分歯車(75)が形
成され、その近傍にてカバー(77)に枢支されて垂直面内
で揺動可能となっている。また、先端には、副リンク片
(67)の一端が枢支され、駆動腕片(61)の上側面には、従
動腕片(63)のストッパー(64)を受け止める受面(62)が形
成されている。
【0014】従動腕片(63)は、L字型に屈曲しており、
基端が前記駆動腕片(61)の回転中心P1に枢支され、先
端に前記第1の接触部(60b)を回転自由に具えている。
従動腕片(63)の基端側上側面には、弾性体であるバネ(6
8)の一端が固定される。従動腕片(63)には、従動腕片(6
3)が駆動腕片(61)よりも患部側に揺動することを規制す
るストッパー(64)が、前記駆動腕片(61)の受面(62)に当
接する位置に突設されている。また、先端には、主リン
ク片(66)が枢支される。
【0015】主リンク片(66)は、図7及び図8に示す様
に、一端が従動腕片(63)の第1の接触部(60b)側の端部
に枢支され、他端が前記バネ(68)に連繋される。副リン
ク片(67)は、一端が主リンク片(66)の中央より少し下側
に枢支され、他端が駆動腕片(61)の先端に枢支される。
【0016】バネ(68)は、上記の如く、従動腕片(63)と
主リンク片(66)との間に張設されており、主リンク片(6
6)のバネ(68)が連繋された側の端部を、従動腕片(63)の
基端に向けて引っ張る方向に付勢している。このバネ(6
8)のバネ定数は、第1の接触部(60b)が患部に加える
押圧力が所定値以下では伸びない程度に設定されてい
る。
【0017】第2の施療指(73)は、基端に部分歯車(75
a)が形成された第2の施療指アーム(73a)と、該第2の
施療指アーム(73a)の先端に配備された第2の接触部(73
b)とから構成される。第2の施療指アーム(73a)は、基
端の近傍がカバー(77)に枢支されて、部分歯車(75a)
は、後述する中間歯車に噛合している。第2の接触部(7
3b)は、被施療者(80)の背中のツボを指圧できるように
位置決めされている。
【0018】施療指アーム(60a)(73a)は、施療指駆動部
(74)に配備された施療指モータ(76)によって行なわれ
る。施療指駆動モータ(76)の回転軸(76a)には、ピニオ
ンギア(76b)が嵌められており、該ギア(76b)は、カバー
(77)に軸支されたウォームホイール(76c)に噛合してい
る。ウォームホイール(76c)には第1中間歯車(78)が一
体に設けられており、該第1中間歯車(78)に、上記第1
の施療指(60)の駆動腕片(61)の部分歯車(75)が噛合して
いる。また、第1中間歯車(78)には、カバー(77)に軸支
された第2中間歯車(78a)が噛合しており、該第2中間
歯車(78a)に、上記第2の施療指(73)の部分歯車(75a)が
噛合している。施療指駆動モータ(76)を駆動すると、各
歯車を介して第1及び第2の施療指(60)(73)が接近また
は離間する方向に動作し、この動作を繰り返すことによ
り、被施療者(80)の患部の揉み挟み動作を行なうことが
できる。
【0019】アーム アーム(20)は、上記施療部(70)を前端に軸支し、垂直面
内で揺動させる角度調節機構(50)と、アーム(20)を前後
にスライドさせる前後動機構(30)と、アーム(20)を上下
にスライドさせる昇降機構(40)とから構成される。 [昇降機構]昇降機構(40)は、前記ケーシング(18)に固
定された枠体(41)に、垂直方向の昇降移動用ネジ軸(45)
と、2本のガイド軸(46)(47)を具えている。ネジ軸(45)
は、2本のガイド軸(46)(47)の間に配備される。ガイド
軸(46)(47)の両端は、夫々枠体(41)に固定され、ネジ軸
(45)は、下端が回動可能に軸支され、上端が枠体(41)を
貫通し、貫通端にプーリ(48)を具えている。枠体(41)に
は、昇降用モータ(49)が配備され、前記ネジ軸(45)のプ
ーリ(48)にベルト(49a)を介して連繋されている。枠体
(41)には、昇降用ネジ軸(45)と、2本のガイド軸(46)(4
7)を互いに平行に貫通させて移動用部材(39)が配備され
る。昇降用モータ(49)を駆動すると、昇降用ネジ軸(45)
が回転して、ネジ推力により移動用部材(39)が上下方向
に昇降する。
【0020】[前後動機構]前後動機構(30)は、枠体(3
1)に、前後方向の前後動用ネジ軸(34)と、これに平行な
2本のガイド軸(35)(36)を具えている。ガイド軸(35)(3
6)の両端は、枠体(31)に固定され、前後動用ネジ軸(34)
は、前端が回動可能に軸支され、後端が枠体(31)を貫通
し、貫通端にプーリ(37)を具えている。枠体(31)には、
前後動用モータ(38)が配備され、前記ネジ軸(34)のプー
リ(37)にベルト(38a)を介して連繋されてい
る。枠体(31)には、前後動用ネジ軸(34)と2本のガイド
軸(35)(36)を、互いに平行に貫通させて上記移動用部材
(39)が配備され、前後動用モータ(38)を駆動すると、前
後動用ネジ軸(34)が回転して、ネジ推力により移動用部
材(39)が前後方向に移動する。
【0021】[角度調節機構]枠体(31)には更に、施療
指(60)(73)を垂直面内で揺動させる角度調節機構(50)が
配備される。角度調節機構(50)は、枠体(31)に前後方向
に向けて互いに平行な角度調節用ネジ軸(53)と2本のガ
イド軸(54)(55)を具える。これら軸(53)(54)(55)は、上
記前後動用機構(30)の軸(34)(35)(36)と、枠体(31)を挟
んで平行に配備されている。角度調節用ネジ軸(53)の前
端は、枠体に回動可能に枢支され、他端は枠体(31)を貫
通し、貫通端にプーリ(56)を具えている。枠体(31)に
は、更にプーリ(56)にベルト(57a)を介して連繋された
角度調節用モータ(57)を具える。ガイド軸(54)(55)の両
端は、枠体(31)に夫々固定されている。枠体(31)には、
角度調節用ネジ軸(53)と、2本のガイド軸(54)(55)を互
いに平行に貫通させて角度調節用部材(58)が配備され
る。角度調節用部材(58)は、前記施療部(70)の角度調節
動作を行なうワイヤ(59)の一部に繋がっている。該ワイ
ヤ(59)は、枠体(31)の前後に夫々軸支されたプーリ(59
a)(59b)を経由して、両端が上記施療部(70)の半円プー
リ(79)に固定されている。角度調節用モータ(57)を駆動
すると、角度調節用ネジ軸(53)が回転して、ネジ推力に
より角度調節用部材(58)が前後に移動する。角度調節用
部材(58)を後方に移動させると、半円プーリ(79)の上部
が後方に引っ張られて、半円プーリ(79)が施療部(70)を
上に向ける方向に揺動する。また、角度調節用部材(58)
を前方に移動させると、半円プーリ(79)の下部が後方に
引っ張られて、半円プーリ(79)が施療部(70)を下に向け
る方向に揺動する。
【0022】動作説明 以下、上記構成のマッサージ装置(10)の動作について説
明する。マッサージを行なう場合は、被施療者(80)が椅
子(12)に腰掛けて、施療指(60)(73)が所望の位置にくる
ように、以下の動作を行なう。なお、からの動作
は、何れから始めてもよいし、同じ動作を重複して行な
ってもよい。 前後動機構(30)により、アーム(20)を前方に移動させ
る。 昇降機構(40)により、施療部(70)が所望の高さとなる
ように移動させる。 角度調節機構(50)により、施療部(70)の角度を所望の
角度に合わせる。 施療指駆動部(74)により、第1及び第2の施療指(60)
(73)の間隔を接近させて、第1の接触部(60b)が被施療
者(80)の肩(81)の上部または上部から前部に当り、第2
の接触部(73b)が背中(82)の背骨近傍のツボに当るよう
に位置決めする。
【0023】上記動作からにより、図6に示すよう
に、施療指(60)(73)及びアーム(20)が背凭れ(13)から突
出し、動作により、図7に示すように被施療者(80)の
肩(81)に第1の施療指(60)、背中(82)に第2の施療指(7
3)が当接した状態となる。
【0024】被施療者(80)の肩(81)を揉み挟む動作は、
施療指駆動部(74)により、第1及び第2施療指(60)(73)
の接近と離間動作を繰り返すことにより行なわれる。第
1の接触部(60b)は、被施療者の肩(81)の上部を押圧
し、第2の接触部(73b)は、被施療者(80)の背中(82)の
背骨近傍のツボを押圧する。通常の揉み挟み動作では、
第1の接触部(60b)が被施療者の患部に所定値以上の押
圧力を加えることがないため、バネ(68)の付勢力によ
り、従動腕片(63)は駆動腕片(61)に対して所定角度に維
持された儘、押圧動作が行なわれる(図7参照)。
【0025】被施療者が上体を上方に移動したり、施療
指駆動モータ(76)が回転し過ぎて、第1の接触部(60b)
に所定値以上の押圧力が加わった場合を想定する。本発
明の過荷重防止機構を具えていない場合には、図12で
示すように、患部が過荷重により強く挟まれる。本発明
の過荷重防止機構を具えている施療指であれば、第1の
接触部(60b)が患部からの反力を受けると、この反力と
同じ方向に逃げようとする。通常の押圧力であれば、バ
ネ(68)の付勢力により、駆動腕片(61)と従動腕片(63)は
所定角度を維持した儘であるが、押圧力が所定値を越え
る、即ちバネ(68)の付勢力よりも大きくなると、図7、
図9及び図10に示すように、バネ(68)の付勢力に抗し
て従動腕片(63)が上向きに逃げようとする。主リンク片
(66)は、一端が従動腕片(63)に枢支されているため、共
に上方に移動しようとするが、中間で副リンク片(67)に
枢支されているため、副リンク片(67)の回転軌跡に沿う
様に動きが規制される。駆動腕片(61)と副リンク片(67)
の枢支連結部P3が、駆動腕片(61)の回転中心P1と、主
リンク片(66)と副リンク片(67)の枢支連結部P2を結ぶ
仮想線Lよりも、下方へ越えた瞬間、バネ(68)の付勢力
によるスナップアクション作用により、図10に示す如
く、第1の接触部(60b)は上方へ跳ね上がり、患部に対
する押圧力を解放する。
【0026】なお、人手による揉み挟み動作に近い揉み
動作を行なうには、前後動機構(30)、昇降機構(40)、角
度調節機構(50)及び施療指駆動部(74)を連動させる。具
体的には、上記施療指駆動部(74)、前後動機構(30)、昇
降機構(40)及び角度調節機構(50)によって、施療指(60)
(73)の接近動作と同時に、アーム(20)の前進及び降下動
作を行なって、被施療者(80)の患部を揉み挟み、施療指
(60)(73)の離間動作と同時に、アーム(20)の後退及び上
昇動作を行ない、施療部(70)が垂直面内で円運動するよ
うに動作すればよい。この場合も同様に、第1の接触部
(60b)に加わる押圧力が所定値を越えると、駆動腕片(6
1)に対して、従動腕片(63)が押圧力とは逆向きに逃げる
から、患部に過荷重が加わることはない。
【0027】本実施例では、第1の施療指(60)に過荷重
防止機構を配備している。これは、何らかの要因で施療
指(60)(73)が患部に過荷重を加えられ、被施療者(80)の
逃げ動作、つまり椅子(12)からの立ち上がろうとしたと
きに、第1の施療指(60)に上記機構を具えていなけれ
ば、被施療者(80)は第1の施療指(60)によって椅子方向
に押し付けてられ、立ち上がることができないからであ
る。
【0028】上記実施例に於いて、図9に示す如く、カ
バー(77)に突起((64a)を設け、該突起(64a)を第1の施
療指(60)が所定角度を維持した状態で最も上方まで移動
したときに従動腕片(63)の側部と当るように位置決めし
ておくと、過荷重が加わることによって従動腕片(63)が
逃げても、駆動腕片(61)が上向きの揺動を行なうと、そ
の過程で、従動腕片(63)が突起(64a)に当り、過荷重が
加わった動作とは逆の動作により、従動腕片(63)が駆動
腕片(61)に対して所定角度まで復帰する動作を行なうこ
とができる。従って、手動で元に戻す必要がない。
【0029】異なる実施例として、ボールプランジャ(6
9)を用いた過荷重防止機構を挙げることができる。これ
は、図11に示す如く、従動腕片(63)にボールプランジ
ャ(69)を内部に配備した突片(69a)を取り付けるもので
ある。突片(69a)は、駆動腕片(61)と従動腕片(63)とが
所定角度にある場合には、栓(69c)及びバネ(69d)によっ
て押し出し方向に付勢された鋼球(69b)が、駆動腕片(6
1)の先端に当っており、従動腕片(63)が逃げることを防
止できる位置に配備する。第1の接触部(60b)に所定値
以上の押圧力が加わると、鋼球(69b)が突片(69a)に押し
込まれて、上記と同様に、従動腕片(63)が逃げて、被施
療者(80)に過荷重が加えられることを防止することがで
きる。
【0030】なお、ハンディ型のマッサージ装置に本発
明を適用するには、被施療者の肩の上部または上部から
後部に当接する第2の施療指側に、上記過荷重防止機構
を具えることが望ましい。これは、ハンディ型のマッサ
ージ装置の場合、被施療者が自ら手でマッサージ装置を
掴んでマッサージ動作を行なうため、例えば患部に過荷
重が加わったときに、被施療者は、マッサージ装置を前
方向に引き離すと考えられるからである。このとき、第
2の施療指に過荷重防止機構を具えていると、このとき
のマッサージ装置の前方向の動きを妨げない利点があ
る。
【0031】
【発明の効果】本発明の施療指の過荷重防止機構によれ
ば、マッサージ中に、被施療者が立ち上がったり、上体
を移動させても、被施療者(80)に過荷重が加わることが
ない。また、被施療者(80)の肩の上部または上部から前
部に当接する施療指(60)に該過荷重防止機構を具えるこ
とによって、施療指(60)が被施療者(80)の椅子からの脱
出を妨げない方向に逃げるため、過荷重が加わったとき
に、被施療者が椅子から容易に脱出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】被施療者が腰掛けている椅子型マッサージ機の
斜視図である。
【図2】椅子型マッサージ機の斜視図である。
【図3】マッサージ装置の斜視図である。
【図4】図3のマッサージ装置を逆側から見た斜視図で
ある。
【図5】アームと施療部が背凭れに収納されたマッサー
ジ装置の平面図である。
【図6】アームと施療部が背凭れから突出したマッサー
ジ装置の平面図である。
【図7】本発明の過荷重防止機構を具えた施療指の断面
図である。
【図8】過荷重防止機構を具えた施療指の分解図であ
る。
【図9】施療指と患部との間に過荷重が発生して、過荷
重防止機構が作動している状態の断面図である。
【図10】従動腕片が逃げた状態の断面図である。
【図11】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図12】過荷重防止機構を具えていない施療指によ
り、患部に過荷重が加えられた状態の断面図である。
【図13】従来の椅子型マッサージ機の斜視図である。
【符号の説明】
(10) マッサージ装置 (60) 第1の施療指 (61) 駆動腕片 (63) 従動腕片 (66) 主リンク片 (67) 副リンク片 (68) バネ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被施療者(80)の患部を挟み揉むマッサー
    ジ装置(10)の施療指であって、 被施療者(80)の患部を押圧する施療指(60)の接触部(60
    b)の押圧力が所定値以上となった場合には、接触部(60
    b)に連繋されたアーム(60a)を被施療者(80)から遠ざけ
    る方向に逃して、その押圧力を除去する施療指の過荷重
    防止機構。
  2. 【請求項2】 施療指駆動部(74)によって互いに上下方
    向に移動して接近及び離間動作を行なう第1の施療指(6
    0)と第2の施療指(73)にて被施療者(80)の患部を挟み揉
    むマッサージ装置(10)の施療指であって、 第1の施療指(60)は、被施療者(80)の肩の上部または上
    部から前部に当接する第1の接触部(60b)と、該第1の
    接触部(60b)と施療指駆動部(74)とを連繋する第1の施
    療指アーム(60a)を具え、 該第1の施療指アーム(60a)は、施療指駆動部(74)に連
    繋される駆動腕片(61)と、駆動腕片(61)に枢支された従
    動腕片(63)を具えており、 従動腕片(63)は、先端に第1の接触部(60b)を具え、駆
    動腕片(61)に対して所定角度を維持するように弾性体に
    よって付勢され、 第1の接触部(60b)に所定押圧力以上の押圧力が加わる
    と、弾性体の付勢力に抗して、従動腕片(63)を駆動腕片
    (61)に対して押圧方向とは逆向きに逃すことを特徴とす
    る施療指の過荷重防止機構。
  3. 【請求項3】 施療指駆動部(74)によって互いに上下方
    向に移動して接近及び離間動作を行なう第1の施療指(6
    0)と第2の施療指(73)にて被施療者(80)の患部を挟み揉
    むマッサージ装置(10)の施療指であって、 第2の施療指(73)は、被施療者(80)の肩の上部または上
    部から後部に当接する第2の接触部(73b)と、該第1の
    接触部(73b)と施療指駆動部(74)とを連繋する第1の施
    療指アーム(73a)を具え、 該第1の施療指アーム(73a)は、施療指駆動部(74)に連
    繋される駆動腕片と、駆動腕片に枢支された従動腕片を
    具えており、 従動腕片は、先端に第2の接触部(73b)を具え、駆動腕
    片に対して所定角度を維持するように弾性体によって付
    勢され、 第1の接触部(73b)に所定押圧力以上の押圧力が加わる
    と、弾性体の付勢力に抗して、従動腕片を駆動腕片に対
    して押圧方向とは逆向きに逃すことを特徴とする施療指
    の過荷重防止機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004357938A (ja) * 2003-06-04 2004-12-24 Matsushita Electric Works Ltd マッサージ機
JP2009527342A (ja) * 2006-02-22 2009-07-30 ゼルティック エステティックス インコーポレイテッド 皮下多脂質細胞から熱を除去するための冷却装置

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