JPH09298692A - Csd型固体撮像装置及びその駆動方法 - Google Patents

Csd型固体撮像装置及びその駆動方法

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JPH09298692A
JPH09298692A JP8132755A JP13275596A JPH09298692A JP H09298692 A JPH09298692 A JP H09298692A JP 8132755 A JP8132755 A JP 8132755A JP 13275596 A JP13275596 A JP 13275596A JP H09298692 A JPH09298692 A JP H09298692A
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charge
csd
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JP8132755A
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English (en)
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Toru Ishizuya
徹 石津谷
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広範囲なシャッタースピードを実現する。 【解決手段】 選択された光電変換素子103で発生し
た信号電荷QsigをCSDチャネル105に読み出
し、当該読み出した信号電荷Qsigを転送して蓄積電
極106により蓄積させる第1の動作(図2の1〜5)
と、選択された光電変換素子103で発生した不要電荷
RをCSDチャネル105に読み出し、当該読み出し
た不要電荷QRを転送してリセットドレイン111に排
出させる第2の動作(図2の6〜10)とが、1水平期
間内において、いずれかの順序で時間的に重複すること
なく行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CSD型固体撮像
装置及びその駆動方法に関し、特にその電子シャッター
動作の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の固体撮像装置の高集積化は著し
く、1画素の占める面積も微細化され、それに伴った高
感度化が要求されている。このような高感度化の要求を
満足するものとしてキマタ他(M. Kimata et al)によ
るISSCC(インターナショナル ソリッドステート
サーキット コンファレンス)の1985年のダイジ
ェスト オブ テクニカル ペーパーズ(DIGEST
OF TECHNICAL PAPERS)の2月号
の100頁に開示されているような電荷掃き寄せ型固体
撮像装置(以下、「CSD型撮像装置」という。)が開
発され、その優れた有用性が確認されている。
【0003】この従来のCSD型固体撮像装置につい
て、図9乃至図11を参照して説明する。図9はこの従
来のCSD型撮像装置を示すブロック図である。図10
は、その動作の概念を説明するための図で、CSD型固
体撮像装置の垂直方向の断面とポテンシャルを模式的に
示したものである。図11はその動作を説明する説明図
であり、図11(a)は図10に示す動作をまとめて示
す図、図11(b)は垂直走査線に印加される画素選択
信号の時間遷移図である。
【0004】図9において、103は2次元に配列され
た光電変換素子(例えば、フォトダイオード)、105
は光電変換素子103の電荷を垂直方向に転送する通路
となる垂直転送路としてのCSDチャネル、102はC
SDチャネル105に沿って設けられた複数のCSD転
送電極、101は光電変換素子103から電荷をCSD
チャネル105に読み出すためのトランスファーゲート
である。通常、トランスファーゲート101とCSD転
送電極102は同一電極で構成する。104は垂直走査
線で、全てのCSD転送電極102は水平方向に1本の
垂直走査線104で結ばれている。106はCSDチャ
ネル105の一方側に転送された信号電荷を一時蓄積し
ておくための蓄積電極、109は蓄積電極106により
蓄積された信号電荷を水平方向に転送する水平CCD、
107は蓄積電極106と水平CCD109との間に設
けられてCSDチャネル105における蓄積電極106
下から水平CCD109への電荷の移動を制御する蓄積
制御ゲート、108は出力アンプである。
【0005】次に、この従来のCSD型撮像装置の動作
を図10を用いて簡単に説明する。
【0006】まず、水平帰線期間に、あるトランスファ
ーゲート101がTG走査回路2により選択されると、
当該トランスファーゲート101に対応する光電変換素
子103に蓄積された信号電荷Qsigが、対応する転
送電極102直下に読み出される。図10では垂直走査
線104cが選択され、ハッチングを付した光電変換素
子103から信号電荷Qsigが読み出されている(図
10の1)。次に、水平読出期間に前記信号電荷Qsi
gはCSDチャネル105により蓄積電極106側に転
送される(図10の2〜4)。この時CSD転送電極1
02はCSD走査回路1により駆動され、4相のCCD
と同様の動作をしている。信号電荷Qsigは、このよ
うな動作を経て蓄積電極106下に集められ(図10の
5)、次の水平帰線期間に蓄積制御ゲート107を通し
て水平CCD109に転送され(図10の6)、次の水
平読出期間に水平CCD109により読み出される(す
なわち、水平方向に転送されて出力アンプ108から出
力される)。
【0007】図11(a)は、以上説明した動作の時間
遷移をまとめたものである。なお、図11(a)におい
ては、ある水平期間(図11(a)中の左側の水平期
間)において光電変換素子103からCSDへの信号
電荷読出及びCSDによる蓄積部(CSDチャネル1
05における蓄積電極106に対応する部分)への信号
電荷転送が行われ、引き続く水平期間(図11(a)中
の右側の水平期間)において蓄積部から水平CCD1
09への信号電荷転送及び水平CCD109からの信
号電荷読出が行われるものとしている。しかしながら、
図11(a)はある光電変換素子103に蓄積された信
号電荷Qsigに着目して示したものであり、実際に
は、各水平期間において、異なる光電変換素子103に
蓄積された信号電荷Qsigに関して前記の動作が
同時に行われるとともに前記の動作が同時に行われ
る。
【0008】また、図11(b)は、TG走査回路2に
より垂直走査線104a〜104hに印加される画素選
択信号の時間遷移を模式的に示したものである。なお、
図11(b)では、一例として、垂直走査線104a〜
104hが全体として250本あるものとし、1フィー
ルドが1/60秒、1水平期間が63μsであるとして
いる。また、図11(b)において、「TS」は、TG
走査回路2に印加される同期パルスを示す。
【0009】この図11(b)より理解されるように、
図9に示す従来のCSD型固体撮像装置では、1フィー
ルド期間内に1つの垂直走査線104には1回だけ画素
選択信号が印加される。この時、光電変換素子103に
蓄えられていた信号電荷はCSDへ読み出されると同時
に当該光電変換素子103はリセットされ、次の信号電
荷の蓄積が開始される。そして、次のフィールドで再び
画素選択信号が印加され、前述した動作が繰り返され
る。よって、光電変換素子103での信号電荷蓄積期間
は1フィールド期間、すなわち、通常1/60秒となっ
ていた。
【0010】ところで、最近のイメージセンサには1/
1000秒程度で撮像画を「止めて見る」機能、すなわ
ち1/1000秒の電子シャッター機能が要求されてい
るが、図9に示す従来の固体撮像装置では1枚の画面を
読み出すのに1/60秒かかり、この間の入射光を1/
60秒積分して出力している。これに対し前記電子シャ
ッター機能を実現した例としてはインターライン型CC
D(ILCCD)センサがよく知られており、このIL
CCDでは垂直帰線期間(約1ms)に光検出器を一度
空の状態にし、1ms程度の光のみの信号を光検出器に
蓄積し、その後これを垂直CCDに読み出すことにより
1/1000秒の露光時間を実現している。
【0011】このようにILCCDでは垂直CCDが1
画面分のメモリ素子と同等の動作を行うためにシャッタ
ー動作が容易となる。また、シャッター期間以外に蓄積
された不要電荷は信号電荷を蓄積している垂直帰線期間
に光電変換素子の動作と独立に垂直CCDを用いて外部
に掃き出すことができる。
【0012】一方、前述したような図9に示す従来のC
SD型撮像装置では、垂直走査期間内に順次画素選択を
行うため、不要電荷の掃き出し行うことが困難になって
くる。
【0013】そこで、不要電荷の掃き出しを容易に実現
することができるCSD型固体撮像装置が提案されるに
至っている(特開昭63−226177号公報)。この
CSD型固体撮像装置では、垂直方向に転送された不要
電荷を排出するドレインをCSDチャネルの蓄積電極側
(すなわち、水平CCD側)に付加し、垂直方向に2画
素以上離れた複数の光電変換素子の電荷(ある光電変換
素子の電荷が信号電荷で、残りの光電変換素子の電荷が
不要電荷)を同一水平帰線期間内に同時に同一CSDチ
ャネルに読み出し、これらの全ての電荷を蓄積電極側に
垂直に転送しつつ、不要電荷のみを前記ドレインから選
択的に排出させるとともに信号電荷のみを蓄積電極下に
蓄積させている。このCSD型固体撮像装置によれば、
このようにドレインを用いて不要電荷を排出するため、
不要電荷の掃き出しが容易となり、電子シャッター機能
を実現することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
63−226177号公報で提案されたCSD型固体撮
像装置では、複数の光電変換素子の電荷(すなわち、信
号電荷及び不要電荷の両方)を同一水平帰線期間内に同
時に同一CSDチャネルに読み出しているため、当該光
電変換素子の間隔は理論上2画素以上離れている必要が
あり、しかも、不要電荷の信号電荷への混入を避けるた
めには同時に電荷を読み出す光電変換素子間の距離は実
際上かなりの画素数分だけ離れている必要がある。した
がって、当該光電変換素子の間隔により信号電荷蓄積期
間(シャッタースピード)が定まることから、シャッタ
ースピードの範囲が制限されてしまう。
【0015】また、特開昭63−226177号公報で
提案されたCSD型固体撮像装置では、垂直方向に転送
された不要電荷を排出するドレインをCSDチャネルの
蓄積電極側(すなわち、水平CCD側)に付加している
が、蓄積電極側には水平CCDが配置されることから、
水平CCD付近の素子の集積度を上げざるを得ず、これ
らの素子の配置が困難となり当該CSD型固体撮像装置
の設計及び製造が困難となるとともに、この付近の素子
の動作が不安定になってしまう。
【0016】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、不要電荷の掃き出しを容易に実現することができ、
しかも、広範囲のシャッタースピードを実現することが
できるCSD型固体撮像装置及びその駆動方法を提供す
ることを目的とする。
【0017】また、本発明は、設計及び製造が容易であ
るとともに動作の安定したCSD型固体撮像装置及びそ
の駆動方法を提供することを他の目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様によるCSD型固体撮像装置
は、2次元に配列された光電変換素子と、前記光電変換
素子の電荷を垂直方向に転送する垂直転送手段と、垂直
方向に転送された信号電荷を一時蓄積しておくための蓄
積電極と、前記蓄積電極により蓄積された信号電荷を水
平方向に転送する水平転送手段と、垂直方向に転送され
た不要電荷を排出する電荷排出手段と、前記光電変換素
子のうちの選択された光電変換素子で発生した信号電荷
を前記垂直転送手段に読み出し、当該読み出した信号電
荷を転送して前記蓄積電極により蓄積させる第1の動作
と、前記光電変換素子のうちの選択された光電変換素子
で発生した不要電荷を前記垂直転送手段に読み出し、当
該読み出した不要電荷を転送して前記電荷排出手段に排
出させる第2の動作とを、1水平期間内において、いず
れかの順序で時間的に重複することなく行わせる制御手
段と、を備えたものである。
【0019】本発明の第2の態様による駆動方法は、2
次元に配列された光電変換素子と、前記光電変換素子の
電荷を垂直方向に転送する垂直転送手段と、垂直方向に
転送された信号電荷を一時蓄積しておくための蓄積電極
と、前記蓄積電極により蓄積された信号電荷を水平方向
に転送する水平転送手段と、垂直方向に転送された不要
電荷を排出する電荷排出手段と、を備えたCSD型固体
撮像装置の駆動方法であって、前記光電変換素子のうち
の選択された光電変換素子で発生した信号電荷を前記垂
直転送手段に読み出し、当該読み出した信号電荷を転送
して前記蓄積電極により蓄積させる第1の動作と、前記
光電変換素子のうちの選択された光電変換素子で発生し
た不要電荷を前記垂直転送手段に読み出し、当該読み出
した不要電荷を転送して前記電荷排出手段に排出させる
第2の動作とを、1水平期間内において、いずれかの順
序で時間的に重複することなく行わせるものである。
【0020】前記第1及び第2の態様によれば、1水平
期間内において、前記第1の動作及び前記第2の動作が
時間的に重複することなく行われる。すなわち、1フィ
ールド期間内に、1つの垂直走査線に対しては、少なく
とも2回の画素選択信号が印加され、1フィールド期間
(例えば、1/60秒)のうち、不要電荷を読み出すた
めの画素選択信号の印加(この時、光電変換素子はリセ
ットされる)が行われてから、信号電荷を読み出すため
の画素選択信号の印加までの期間のみが、信号電荷蓄積
期間となる。よって、この信号電荷蓄積期間は1フィー
ルド期間(例えば、1/60秒)より短くすることが可
能となり、シャッター動作を実現することができる。
【0021】そして、前記第1及び第2の態様によれ
ば、前述した特開昭63−226177号公報で提案さ
れたCSD型固体撮像装置と異なり、前記第1の動作と
前記第2の動作とは、同時に行われるのではなく、1水
平期間内において時間的に重複することなく行われる。
したがって、信号電荷への不要電荷の混入のおそれなし
に、同一水平期間内において隣接する光電変換素子を含
む任意の2つの光電変換素子から信号電荷の読み出しと
不要電荷の読み出しとを行うことが可能となるのみなら
ず、同一水平期間内において同一光電変換素子から信号
電荷の読み出しと不要電荷の読み出しとを行うことが可
能となる。このため、前記第1及び第2の態様によれ
ば、前述した特開昭63−226177号公報で提案さ
れたCSD型固体撮像装置に比べて、広範囲のシャッタ
ースピードを実現することができる。
【0022】本発明の第3の態様によるCSD型固体撮
像装置は、2次元に配列された光電変換素子と、前記光
電変換素子の電荷を垂直方向に転送する通路となる垂直
転送路と、前記垂直転送路に沿って設けられた複数の転
送電極と、前記垂直転送路の一方側に転送された信号電
荷を一時蓄積しておくための蓄積電極と、前記蓄積電極
により蓄積された信号電荷を水平方向に転送する水平転
送手段と、前記蓄積電極と前記水平転送手段との間に設
けられ、前記垂直転送路における前記蓄積電極に対応す
る部分から前記水平転送手段への電荷の移動を制御する
第1の蓄積制御ゲートと、前記垂直転送路の他方側に転
送された不要電荷を排出する電荷排出手段と、前記電荷
排出手段と前記電荷排出手段側の前記転送電極との間に
設けられ、前記垂直転送路における当該転送電極に対応
する部分から前記電荷排出手段への電荷の移動を制御す
る電荷排出制御ゲートと、を備えたものである。
【0023】本発明の第4の態様によるCSD型固体撮
像装置は、前記第3の態様によるCSD型固体撮像装置
において、前記蓄積電極と前記蓄積電極側の前記転送電
極との間に設けられ、前記垂直転送路における当該転送
電極に対応する部分から前記蓄積電極に対応する部分へ
の電荷の移動を制御する第2の蓄積制御ゲートを更に備
えたものである。
【0024】前記第3及び第4の態様によれば、垂直転
送路における蓄積電極及び水平転送手段と他方側に転送
された不要電荷を排出する電荷排出手段が用いられ、す
なわち、垂直方向に転送された不要電荷を排出する電荷
排出手段が蓄積電極及び水平転送手段と反対側に配置さ
れるので、水平転送手段付近の素子の集積度は前述した
図9に示すCSD型固体撮像装置と同程度ですみ、これ
らの素子の配置が容易となり当該CSD型固体撮像装置
の設計及び製造が容易となるとともに、この付近の素子
の動作の安定化を図ることができる。なお、前記特開昭
63−226177号公報で提案されたCSD型固体撮
像装置では、信号電荷及び不要電荷の両方を同一水平帰
線期間内に同時に同一CSDチャネルに読み出している
ため、信号電荷及び不要電荷を両者の混合を避けるべく
同一方向に転送せざるを得ず、したがって、ドレインを
蓄積電極と反対側に配置することは不可能であった。
【0025】本発明の第5の態様によるCSD型固体撮
像装置は、前記第3の態様によるCSD型固体撮像装置
において、前記光電変換素子のうちの選択された光電変
換素子で発生した信号電荷を前記垂直転送手段に読み出
し、当該読み出した信号電荷を第1の垂直方向に転送し
て前記蓄積電極により蓄積させる第1の動作と、前記光
電変換素子のうちの選択された光電変換素子で発生した
不要電荷を前記垂直転送手段に読み出し、当該読み出し
た不要電荷を前記第1の垂直方向と逆方向の第2の垂直
方向に転送して前記電荷排出手段に排出させる第2の動
作とを、1水平期間内において、前記第2の動作及び前
記第1の動作の順序で時間的に重複することなく行わせ
るように、前記光電変換素子を選択するとともに、前記
複数の転送電極、前記蓄積電極、前記第1の蓄積制御ゲ
ート及び前記電荷排出制御ゲートを制御する制御手段を
更に備えたものである。
【0026】本発明の第6の態様によるCSD型固体撮
像装置は、前記第4の態様によるCSD型固体撮像装置
において、前記光電変換素子のうちの選択された光電変
換素子で発生した信号電荷を前記垂直転送手段に読み出
し、当該読み出した信号電荷を第1の垂直方向に転送し
て前記蓄積電極により蓄積させる第1の動作と、前記光
電変換素子のうちの選択された光電変換素子で発生した
不要電荷を前記垂直転送手段に読み出し、当該読み出し
た不要電荷を前記第1の垂直方向と逆方向の第2の垂直
方向に転送して前記電荷排出手段に排出させる第2の動
作とを、1水平期間内において、いずれかの順序で時間
的に重複することなく行わせるように、前記光電変換素
子を選択するとともに、前記複数の転送電極、前記蓄積
電極、前記第1及び第2の蓄積制御ゲート並びに前記電
荷排出制御ゲートを制御する制御手段を更に備えたもの
である。
【0027】本発明の第7の態様によるCSD型固体撮
像装置は、前記第5又は第6の態様によるCSD型固体
撮像装置において、前記制御手段が、前記光電変換素子
を選択する第1の走査回路と、前記複数の転送電極を走
査する第2の走査回路とを含むものである。
【0028】前記第5乃至第7の態様によっても、前記
第1及び第2の態様と同様に、広範囲のシャッタースピ
ードを実現することができる。なお、前記第1及び第2
の態様では、必ずしも前記第5乃至第7の態様のように
垂直転送路における蓄積電極及び水平転送手段と他方側
に転送された不要電荷を排出する電荷排出手段を用いる
必要はなく、前述した特開昭63−226177号公報
で提案されたCSD型固体撮像装置と同様に、垂直方向
に転送された不要電荷を排出する電荷排出手段は蓄積電
極及び水平転送手段の側に配置してもよい。
【0029】本発明の第8の態様によるCSD型固体撮
像装置は、前記第1、第3乃至第7のいずれかの態様に
よるCSD型固体撮像装置において、前記光電変換素子
の信号電荷蓄積期間は一定で全素子を読み出すのに要す
る時間より短いものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)まず、本発明の第1の実施の形態によ
るCSD型固体撮像装置及びその駆動方法について、図
1乃至図3を参照して説明する。図1は本実施の形態に
よるCSD型撮像装置を示すブロック図である。図2
は、その動作の概念を説明するための図で、CSD型固
体撮像装置の垂直方向の断面とポテンシャルを模式的に
示したものである。図3はその動作を説明する説明図で
あり、図3(a)は図2に示す動作をまとめて示す図、
図3(b)は垂直走査線に印加される画素選択信号の時
間遷移図である。なお、図1乃至図3において、前述し
た図9乃至図11中の要素と同一又は対応する要素には
同一符号を付し、その重複した説明は省略する。
【0031】本実施の形態では、図1に示すように、垂
直方向に転送された不要電荷を排出する不要電荷排出手
段としてのリセットドレイン111が、蓄積電極106
と反対側に配置されている。リセットドレイン111と
リセットドレイン111側のCSD転送電極102との
間には、CSDチャネル105における当該CSD転送
電極102に対応する部分からリセットドレイン111
への電荷の移動を制御する電荷排出制御ゲートとしての
ドレインゲート110が設けられている。各リセットド
レイン111は共通接続され、各リセットドレイン11
1には電荷排出に必要な所定のDCバイアス電圧RDが
印加される。
【0032】また、蓄積電極106と蓄積電極106側
のCSD転送電極102との間には、CSDチャネル1
05における当該CSD転送電極102に対応する部分
から蓄積電極106に対応する部分への電荷の移動を制
御する蓄積制御ゲート207が設けられている。
【0033】各蓄積電極106及び各蓄積制御ゲート1
07,207はそれぞれ共通接続され、これらには、後
述する図2に示す動作を実現するための制御パルスがパ
ルス発生回路112から供給される。また、各ドレイン
ゲート110も共通接続され、各ドレインゲート110
には、後述する図2に示す動作を実現するための制御パ
ルスDGが同じくパルス発生回路112から供給され
る。パルス発生回路112は、CSD走査回路又はTG
走査回路から得られるパルス信号に基づいて、前記各制
御パルスを生成する。なお、パルス発生回路112等
は、光電変換素子103等と同一基板上に設けてもよい
し、外部回路として設けてもよい。
【0034】次に、本実施の形態によるCSD型固体撮
像装置の動作について、図2を参照して説明する。ま
ず、時刻t=t0で例えば垂直走査線104cがTG走
査回路2により選択されると、対応する図2中のハッチ
ングを付した光電変換素子(例えば、フォトダイオー
ド)103から信号電荷Qsigが、対応するCSD転
送電極102直下に読み出される(図2の1)。その
後、前記信号電荷Qsigは、CSDチャネル105に
より蓄積電極106側に転送される(図2の2〜4)。
この時、CSD転送電極102はCSD走査回路1によ
り駆動され、高速転送を実現するため、CSD走査回路
1は、垂直方向の4電極を同一相として駆動して、みか
けの転送段数を減らしている。なお、この駆動により、
実際には例えば図2の4中の斜線部に対する左側部分に
もポテンシャルの井戸が現れるが、図2では省略してい
る。同様に、例えば、後述する図2の9中の斜線部に対
する右側部分にもポテンシャルの井戸が現れるが、図2
では省略している。
【0035】前記信号電荷Qsigが前記動作によって
蓄積電極106直下に転送された後、蓄積制御ゲート2
07が”H”レベルから”L”レベルとされ、前記信号
電荷Qsigが蓄積電極106の下部に一時保持される
(図2の5)。
【0036】次に、時刻t=t1で例えば垂直走査線1
04fがTG走査回路2により選択される(同一垂直走
査線104cや隣接する垂直走査線104b,104d
を選択してもよい)と、対応する図2中のハッチングを
付した別の光電変換素子103から不要電荷QRが、対
応するCSD転送電極102直下に読み出される(図2
の6)。その後、前記不要電荷QRは、CSDチャネル
105により信号電荷Qsigと同様に転送されるが、
この時、前述した信号電荷Qsigの電荷転送方向とは
反対の向きに、すなわちリセットドレイン111側に転
送される。また、この時、不要電荷QRの排出を制御す
るドレインゲート110はパルス発生回路112によ
り”L”レベルから”H”レベルとされているため、不
要電荷QRはリセットドレイン111へ掃き出されて外
部に排出される(図2の7〜10)。
【0037】以上説明した、図2の1〜10の動作は1
水平期間中に行われる。続く1水平期間の水平帰線期間
には、蓄積電極106に保持されていた信号電荷Qsi
gが水平CCD109へ転送される(図2の11)。
【0038】図3(a)は、以上説明した動作の時間遷
移をまとめたものである。なお、図3(a)において
は、ある水平期間(図3(a)中の左側の水平期間)に
おいて 光電変換素子103からCSDへの信号電荷読出及び
CSDによる蓄積部への信号電荷転送並びに光電変換
素子103からCSDへの不要電荷読出及びCSDによ
るリセットドレイン111への不要電荷転送が順次行わ
れ、引き続く水平期間(図3(a)中の右側の水平期
間)において蓄積部から水平CCD109への信号電
荷転送及び水平CCD109からの信号電荷読出が行
われるものとしている。しかしながら、図3(a)はあ
る光電変換素子103に蓄積された信号電荷Qsigに
着目して示したものであり、実際には、各水平期間にお
いて、異なる光電変換素子103に蓄積された信号電荷
Qsigに関して前記の動作中に前記の動作が
同時に行われる。なお、前記の動作のうちの信号電荷
読出及び前記の動作のうちの水平CCD109への信
号電荷転送は、通常水平帰線期間内に行われ、その動作
時間(すなわち、垂直走査線104に印加される画素選
択信号の印加時間)は、水平帰線期間と同じでもよい
し、それより短い時間としてもよい。
【0039】以上の説明からわかるように、本実施の形
態では、CSD走査回路1、TG走査回路2及びパルス
発生回路112は、選択された光電変換素子103で発
生した信号電荷QsigをCSDチャネル105に読み
出し、当該読み出した信号電荷Qsigを転送して蓄積
電極106により蓄積させる第1の動作(前記の動
作)と、選択された光電変換素子103で発生した不要
電荷QRをCSDチャネル105に読み出し、当該読み
出した不要電荷QRを転送してリセットドレイン111
に排出させる第2の動作とを、1水平期間内において、
時間的に重複することなく行わせる制御手段を構成して
いる。
【0040】次に、図3(b)を用いて、光電変換素子
103における信号電荷蓄積期間について説明する。図
3(b)は、TG走査回路2により垂直走査線104a
〜104hに印加される画素選択信号の時間遷移を模式
的に示したものである。なお、図3(b)では、一例と
して、垂直走査線104a〜104hが全体として25
0本あるものとし、1フィールドが1/60秒、1水平
期間が63μsであるとしている。また、図3(b)に
おいて、「TS」は、TG走査回路2に印加される同期
パルスを示す。図3(b)中の104a〜104h及び
0,t1は、図2に示したものと対応している。
【0041】今、垂直走査線104fに注目すると、時
刻t=t1では、矢印Iの期間に垂直走査線104fに
対応する光電変換素子103で蓄積されていた電荷が不
要電荷として読み出されると同時に、当該光電変換素子
103はリセットされる。そして、時刻t=t2では、
(時刻t=t0で垂直走査線104cに対応する光電変
換素子103に蓄積されていた電荷が信号電荷として読
み出されるのと同様に、)垂直走査線104fに対応す
る光電変換素子103に矢印IIの期間に蓄積された電
荷が信号電荷として読み出される。続く、矢印IIIの
期間に垂直走査線104fに対応する光電変換素子10
3に蓄積された電荷は、時刻t=t3において、(時刻
t=t1の時と同様に、)不要電荷として読み出され
る。前述した本実施の形態の動作では、矢印IIの期間
と矢印IIIの期間の合計が1フィールド期間(通常、
1/60秒)であるのに対し、垂直走査線104fに対
応する光電変換素子103での信号電荷蓄積期間は矢印
IIの期間のみとなるため、電子シャッター動作が実現
できる。なお、他の垂直走査線に対応する光電変換素子
103についても同様であり、図3からわかるように、
各光電変換素子103の信号電荷蓄積期間は一定で全素
子103を読み出すのに要する時間より短くなってい
る。
【0042】なお、以上説明した本実施の形態によれ
ば、光電変換素子103における信号電荷蓄積期間、す
なわち、シャッタースピードは自由に変化させることが
できる。例えば、図2の時刻t=t0で垂直走査線10
4cを選択して信号電荷を読み出して当該電荷を蓄積電
極106に転送した直後、時刻t=t1で再び垂直走査
線104cを選択して不要電荷を転送してリセットドレ
イン111から掃き出した場合は、最も低速のシャッタ
ー動作となる。この場合は、不要電荷蓄積期間が1水平
期間の約半分、すなわち、30μs程度であるので、信
号電荷蓄積期間は、1/60秒−30μs≒1/60.
1秒である。
【0043】一方、図2の時刻t=t0で垂直走査線1
04cを選択して信号電荷を読み出し電荷を転送した
後、時刻t=t1で垂直走査線104dを選択して不要
電荷を掃き出した場合は、最も高速のシャッター動作と
なる。この場合は、信号蓄積期間が1水平期間の約半
分、すなわち30μs≒1/30000秒である。この
ように、本実施の形態では、不要電荷を読み出すための
垂直走査線の選択は、任意に行うことができる。
【0044】それゆえ、本実施の形態によれば、1/3
0000〜1/60.1秒という、非常に広い範囲の信
号電荷蓄積期間(シャッタースピード)を達成すること
ができる。この時、この間のシャッタースピードとして
は、1水平期間(=63μs)刻みに任意に設定するこ
とができる。これは、外部回路で設定することができ、
図2では、TS(TG走査回路2の同期パルス)クロッ
クを用いてシフトレジスタで構成されるTG走査回路2
の動作を制御している。
【0045】なお、本実施の形態においては、CSDの
高速転送のためには非常に速い周波数のクロックが必要
となるが、本実施の形態では図2に示すように垂直4つ
のCSD転送電極102を一相分として駆動しているた
め、その駆動周波数は1/4程度となり、CSD走査回
路1の回路構成も容易となる。
【0046】さらに、CSDの駆動周波数を下げる場合
は、n個の電極102を同相として駆動することによ
り、駆動周波数は1/nとなる。この時、実効的なゲー
ト長がn倍になるため、転送効率の低下が考えられる
が、これを改善するためにはゲート酸化膜厚あるいは不
純物注入等の手段により転送方向に向かって完全転送が
できるようチャネルポテンシャルを制御しておけばよ
い。
【0047】また、本実施の形態では、垂直方向に転送
された不要電荷を排出するリセットドレイン111が蓄
積電極106と反対側に配置されているので、水平CC
D109付近の素子の集積度は前述した図9に示すCS
D型固体撮像装置と同程度ですみ、これらの素子の配置
が容易となり当該CSD型固体撮像装置の設計及び製造
が容易となるとともに、この付近の素子の動作の安定化
を図ることができる。
【0048】(実施の形態2)ところで、前述した第1
の実施の形態では、図2及び図3(a)に示すように、
各水平期間内において、前記の信号電荷読出及び信号
電荷転送の動作及び前記の不要電荷読出及び不要電荷
転送の動作の順序で行われていたが、逆に、前記の動
作及び前記の動作の順序で行われるようにしてもよ
い。この場合には、必ずしも蓄積制御ゲート207を設
けておかなくてもよい。蓄積制御ゲート207は、前記
第1の実施の形態のように各水平期間内において前記
の動作及び前記の動作の順で行われる場合に、前記
の動作により蓄積電極106下に蓄積した信号電荷に対
してCSDチャネル105に読み出した不要電荷が混入
するのを阻止するために設けられたものであるため、不
要電荷がCSDチャネル105に読み出されるときに蓄
積電極106下に信号電荷が蓄積されていなければ、蓄
積制御ゲート207がなくても、そのような混入が生じ
ないからである。
【0049】このように、前述した第1の実施の形態
を、蓄積制御ゲート207を取り除き、各水平期間にお
いて前記の動作及び前記の動作の順序で行われるよ
うに変形した、本実施の形態の第2の実施の形態による
CSD型固体撮像装置及びその駆動方法について、図4
乃至図6を参照して説明する。
【0050】図4は本実施の形態によるCSD型撮像装
置を示すブロック図である。図5は、その動作の概念を
説明するための図で、CSD型固体撮像装置の垂直方向
の断面とポテンシャルを模式的に示したものである。図
6は図5に示す動作をまとめて示す図である。なお、図
4乃至図6において、前述した図1乃至図3中の要素と
同一又は対応する要素には同一符号を付し、その重複し
た説明は省略する。
【0051】本実施の形態が前記第1の実施の形態と異
なる所は、図4に示すように図1中の蓄積制御ゲート2
07が除去されている点と、CSD走査回路1、TG走
査回路2及びパルス発生回路112が以下に説明する動
作を行わせるように構成されている点のみである。
【0052】次に、本実施の形態によるCSD型固体撮
像装置の動作について、図5を参照して説明する。ま
ず、例えば垂直走査線104fがTG走査回路2により
選択されると、対応する図5中のハッチングを付した光
電変換素子103から不要電荷QRが、対応するCSD
転送電極102直下に読み出される(図5の1)。その
後、前記不要電荷QRは、CSDチャネル105により
リセットドレイン111側に転送される(図5の2〜
5)。この時、CSD転送電極102はCSD走査回路
1により駆動され、高速転送を実現するため、CSD走
査回路1は、垂直方向の4電極を同一相として駆動し
て、みかけの転送段数を減らしている。なお、この駆動
により、実際には例えば図5の4中の斜線部に対する右
側部分にもポテンシャルの井戸が現れるが、図5では省
略している。同様に、例えば、後述する図5の9中の斜
線部に対する左側部分にもポテンシャルの井戸が現れる
が、図5では省略している。また、この駆動時には、不
要電荷QRの排出を制御するドレインゲート110はパ
ルス発生回路112により”H”レベルとされているた
め、不要電荷QRはリセットドレイン111へ掃き出さ
れて外部に排出される(図5の3〜5)。
【0053】次に、例えば垂直走査線104cがTG走
査回路2により選択される(同一垂直走査線104fや
隣接する垂直走査線104e,104gを選択してもよ
い)と、対応する図2中のハッチングを付した別の光電
変換素子103から信号電荷Qsigが、対応するCS
D転送電極102直下に読み出される(図5の6)。そ
の後、前記信号電荷Qsigは、CSDチャネル105
により不要電荷QRと同様に転送されるが、この時、前
述した不要電荷QRの電荷転送方向とは反対の向きに、
すなわち蓄積電極106側に転送され(図5の7〜
9)、前記信号電荷Qsigが蓄積電極106の下部に
一時保持される(図5の10)。
【0054】以上説明した、図5の1〜10の動作は1
水平期間中に行われる。続く1水平期間の水平帰線期間
には、蓄積電極106に保持されていた信号電荷Qsi
gが水平CCD109へ転送される(図5の11)。
【0055】図6は以上説明した動作の時間遷移をまと
めたものである。なお、図6においては、ある水平期間
(図6中の左側の水平期間)において光電変換素子1
03からCSDへの不要電荷読出及びCSDによるリセ
ットドレイン111への不要電荷転送並びに光電変換
素子103からCSDへの信号電荷読出及びCSDによ
る蓄積部への信号電荷転送が順次行われ、引き続く水平
期間(図6中の右側の水平期間)において蓄積部から
水平CCD109への信号電荷転送及び水平CCD1
09からの信号電荷読出が行われるものとしている。し
かしながら、図6(a)はある光電変換素子103に蓄
積された信号電荷Qsigに着目して示したものであ
り、実際には、各水平期間において、異なる光電変換素
子103に蓄積された信号電荷Qsigに関して前記
の動作中に前記の動作が同時に行われる。
【0056】本実施の形態においても、前記第1の実施
の形態と同様の利点が得られる。
【0057】(実施の形態3)次に、本発明の第3の実
施の形態によるCSD型固体撮像装置及びその駆動方法
について、図7及び図8を参照して説明する。図7は本
実施の形態によるCSD型撮像装置を示すブロック図で
ある。図8は、その動作の概念を説明するための図で、
CSD型固体撮像装置の垂直方向の断面とポテンシャル
を模式的に示したものである。なお、図7及び図8にお
いて、前述した図1乃至図3中の要素と同一又は対応す
る要素には同一符号を付し、その重複した説明は省略す
る。
【0058】本実施の形態が図1乃至図3に示す前記第
1の実施の形態と異なる所は、図7に示すように、蓄積
制御ゲート207に代えてCSD転送電極102が1つ
追加されている点と、ドレインゲート110及びリセッ
トドレイン111がこの追加されたCSD転送電極10
2付近(すなわち、蓄積電極106側)に配置されてい
る点と、CSD走査回路1、TG走査回路2及びパルス
発生回路112が以下に説明する動作を行わせるように
構成されている点のみである。
【0059】次に、本実施の形態によるCSD型固体撮
像装置の動作について、図8を参照して説明する。ま
ず、例えば垂直走査線104fがTG走査回路2により
選択されると、対応する図8中のハッチングを付した光
電変換素子103から不要電荷QRが、対応するCSD
転送電極102直下に読み出される(図8の1)。その
後、前記不要電荷QRは、CSDチャネル105により
蓄積電極106側(すなわち、リセットドレイン111
側)に転送され、この時ドレインゲート110が”H”
レベルとされてドレインゲート110を介してリセット
ドレイン111から排出される(図8の2〜4)。な
お、電荷の転送はCSD転送電極102がCSD走査回
路1により駆動されることにより行われ、本実施の形態
では、CSD走査回路1は、垂直方向の2電極を同一相
として駆動している。
【0060】前記不要電荷QRが前記動作によって排出
された後、ドレインゲート110が”H”レベルから”
L”レベルとされるとともに、例えば垂直走査線104
cがTG走査回路2により選択される(同一垂直走査線
104fや隣接する垂直走査線104e,104gを選
択してもよい)と、対応する図8中のハッチングを付し
た別の光電変換素子103から信号電荷Qsigが、対
応するCSD転送電極102直下に読み出される(図8
の5)。その後、前記信号電荷Qsigは、CSDチャ
ネル105により不要電荷QRと同様に同じ向き(すな
わち、蓄積電極106側)に転送され(図8の6〜
9)、蓄積電極106の下部に一時保持される。
【0061】以上説明した、図8の1〜9の動作は1水
平期間中に行われる。続く1水平期間の水平帰線期間に
は、蓄積電極106に保持されていた信号電荷Qsig
が水平CCD109へ転送される(図8の10)。
【0062】以上説明した動作の時間遷移をまとめる
と、前述した第2の実施の形態の動作を示す図6と同様
となる。
【0063】本実施の形態においても、前記第1の実施
の形態と同様に、非常に広い範囲の信号電荷蓄積期間
(シャッタースピード)を達成することができる。
【0064】以上、本発明の各実施の形態について説明
したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもの
ではない。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
非常に広い範囲のシャッター動作を実現することができ
る効果が得られる。
【0066】また、本発明によれば、設計及び製造が容
易であるとともに動作の安定したCSD型固体撮像装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるCSD型固体
撮像装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態によるCSD型固体
撮像装置の動作の概念を示す説明図である。
【図3】図2に示す動作をまとめて示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態によるCSD型固体
撮像装置を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態によるCSD型固体
撮像装置の動作の概念を示す説明図である。
【図6】図5に示す動作をまとめて示す図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態によるCSD型固体
撮像装置を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態によるCSD型固体
撮像装置の動作の概念を示す説明図である。
【図9】従来のCSD型固体撮像装置を示すブロック図
である。
【図10】図9に示す従来のCSD型固体撮像装置の動
作の概念を示す説明図である。
【図11】図10に示す動作をまとめて示す図である。
【符号の説明】 1 CSD走査回路 2 TG走査回路 101 トランスファーゲート 102 CSD転送電極 103 光電変換素子 104 垂直走査線 105 CSDチャネル 106 蓄積電極 107,207 蓄積制御ゲート 108 出力アンプ 109 水平CCD 110 ドレインゲート 111 リセットドレイン 112 パルス発生回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元に配列された光電変換素子と、 前記光電変換素子の電荷を垂直方向に転送する垂直転送
    手段と、 垂直方向に転送された信号電荷を一時蓄積しておくため
    の蓄積電極と、 前記蓄積電極により蓄積された信号電荷を水平方向に転
    送する水平転送手段と、 垂直方向に転送された不要電荷を排出する電荷排出手段
    と、 前記光電変換素子のうちの選択された光電変換素子で発
    生した信号電荷を前記垂直転送手段に読み出し、当該読
    み出した信号電荷を転送して前記蓄積電極により蓄積さ
    せる第1の動作と、前記光電変換素子のうちの選択され
    た光電変換素子で発生した不要電荷を前記垂直転送手段
    に読み出し、当該読み出した不要電荷を転送して前記電
    荷排出手段に排出させる第2の動作とを、1水平期間内
    において、いずれかの順序で時間的に重複することなく
    行わせる制御手段と、 を備えたことを特徴とするCSD型固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 2次元に配列された光電変換素子と、前
    記光電変換素子の電荷を垂直方向に転送する垂直転送手
    段と、垂直方向に転送された信号電荷を一時蓄積してお
    くための蓄積電極と、前記蓄積電極により蓄積された信
    号電荷を水平方向に転送する水平転送手段と、垂直方向
    に転送された不要電荷を排出する電荷排出手段と、を備
    えたCSD型固体撮像装置の駆動方法であって、 前記光電変換素子のうちの選択された光電変換素子で発
    生した信号電荷を前記垂直転送手段に読み出し、当該読
    み出した信号電荷を転送して前記蓄積電極により蓄積さ
    せる第1の動作と、前記光電変換素子のうちの選択され
    た光電変換素子で発生した不要電荷を前記垂直転送手段
    に読み出し、当該読み出した不要電荷を転送して前記電
    荷排出手段に排出させる第2の動作とを、1水平期間内
    において、いずれかの順序で時間的に重複することなく
    行わせることを特徴とするCSD型固体撮像装置の駆動
    方法。
  3. 【請求項3】 2次元に配列された光電変換素子と、 前記光電変換素子の電荷を垂直方向に転送する通路とな
    る垂直転送路と、 前記垂直転送路に沿って設けられた複数の転送電極と、 前記垂直転送路の一方側に転送された信号電荷を一時蓄
    積しておくための蓄積電極と、 前記蓄積電極により蓄積された信号電荷を水平方向に転
    送する水平転送手段と、 前記蓄積電極と前記水平転送手段との間に設けられ、前
    記垂直転送路における前記蓄積電極に対応する部分から
    前記水平転送手段への電荷の移動を制御する第1の蓄積
    制御ゲートと、 前記垂直転送路の他方側に転送された不要電荷を排出す
    る電荷排出手段と、 前記電荷排出手段と前記電荷排出手段側の前記転送電極
    との間に設けられ、前記垂直転送路における当該転送電
    極に対応する部分から前記電荷排出手段への電荷の移動
    を制御する電荷排出制御ゲートと、 を備えたことを特徴とするCSD型固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記蓄積電極と前記蓄積電極側の前記転
    送電極との間に設けられ、前記垂直転送路における当該
    転送電極に対応する部分から前記蓄積電極に対応する部
    分への電荷の移動を制御する第2の蓄積制御ゲートを更
    に備えたことを特徴とする請求項3記載のCSD型固体
    撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記光電変換素子のうちの選択された光
    電変換素子で発生した信号電荷を前記垂直転送手段に読
    み出し、当該読み出した信号電荷を第1の垂直方向に転
    送して前記蓄積電極により蓄積させる第1の動作と、前
    記光電変換素子のうちの選択された光電変換素子で発生
    した不要電荷を前記垂直転送手段に読み出し、当該読み
    出した不要電荷を前記第1の垂直方向と逆方向の第2の
    垂直方向に転送して前記電荷排出手段に排出させる第2
    の動作とを、1水平期間内において、前記第2の動作及
    び前記第1の動作の順序で時間的に重複することなく行
    わせるように、前記光電変換素子を選択するとともに、
    前記複数の転送電極、前記蓄積電極、前記第1の蓄積制
    御ゲート及び前記電荷排出制御ゲートを制御する制御手
    段を更に備えたことを特徴とする請求項3記載のCSD
    型固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記光電変換素子のうちの選択された光
    電変換素子で発生した信号電荷を前記垂直転送手段に読
    み出し、当該読み出した信号電荷を第1の垂直方向に転
    送して前記蓄積電極により蓄積させる第1の動作と、前
    記光電変換素子のうちの選択された光電変換素子で発生
    した不要電荷を前記垂直転送手段に読み出し、当該読み
    出した不要電荷を前記第1の垂直方向と逆方向の第2の
    垂直方向に転送して前記電荷排出手段に排出させる第2
    の動作とを、1水平期間内において、いずれかの順序で
    時間的に重複することなく行わせるように、前記光電変
    換素子を選択するとともに、前記複数の転送電極、前記
    蓄積電極、前記第1及び第2の蓄積制御ゲート並びに前
    記電荷排出制御ゲートを制御する制御手段を更に備えた
    ことを特徴とする請求項4記載のCSD型固体撮像装
    置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記光電変換素子を選
    択する第1の走査回路と、前記複数の転送電極を走査す
    る第2の走査回路とを含むことを特徴とする請求項5又
    は6記載のCSD型固体撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記光電変換素子の信号電荷蓄積期間は
    一定で全素子を読み出すのに要する時間より短いことを
    特徴とする請求項1、3〜7のいずれかに記載のCSD
    型固体撮像装置。
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