JP3158324B2 - 固体撮像素子の駆動方法 - Google Patents

固体撮像素子の駆動方法

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JP3158324B2 JP13074993A JP13074993A JP3158324B2 JP 3158324 B2 JP3158324 B2 JP 3158324B2 JP 13074993 A JP13074993 A JP 13074993A JP 13074993 A JP13074993 A JP 13074993A JP 3158324 B2 JP3158324 B2 JP 3158324B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像素子の駆動方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】CCD固体撮像素子として、FIT(フ
レームインターライントランスファ)型のCCD固体撮
像素子が知られている。図8は代表的なFIT型CCD
固体撮像素子1の全体構成図、図9はこのCCD固体撮
像素子を駆動するためのクロックパルス及び垂直ブラン
キングパルスφV−BLKを示す。ここで、クロックパ
ルスは撮像部4と蓄積部6の垂直転送レジスタ3,5を
駆動するための垂直転送クロックパルスφIM1 ,φS
1 のみについて示す。他の垂直転送クロックパルスφ
IM2 ,φIM3 ,φIM4 ,φST2 ,φST3 ,φ
ST4 は、φIM 1 ,φST1 とほぼ同様であるので省
略する。
【0003】FIT型CCD固体撮像素子1は、図8に
示すように、画素となる多数の受光部2が2次元状に配
列され、各受光部列の一側にCCD構造の垂直転送レジ
スタ3が設けられてなる撮像部4と、この撮像部4の垂
直転送レジスタ3に対応するように複数のCCD構造の
垂直転送レジスタ5からなる蓄積部6と、CCD構造の
水平転送レジスタ7と、水平転送レジスタ7の蓄積部6
とは反対側にゲート部10を介して設けられた余剰電荷
掃き出し用のドレイン領域8と、水平転送レジスタ7の
終段に接続された信号電荷検出部9とを有して成る。
【0004】撮像部4の垂直転送レジスタ3は4相の垂
直転送クロックパルスφIM1 ,φIM2 ,φIM3
φIM4 で駆動され、蓄積部6の垂直転送レジスタ5は
4相の垂直転送クロックパルスφST1 ,φST2 ,φ
ST3 ,φST4 で駆動され、水平転送レジスタ7は2
相の水平転送クロックパルスφH1 ,φH2 で駆動され
る。また、ゲート部10にはクロックパルスφD が、ド
レイン領域8には直流電圧VD が夫々印加される。
【0005】このFIT型CCD固体撮像素子1の読み
出し動作は次のようにして行われる。先ず、垂直ブラン
キング期間11において読み出しパルス12により、各
受光部2において光電変換された信号電荷が受光部2か
ら垂直転送レジスタ3に読み出される。次に、信号電荷
はフレームシフト転送パルス13により撮像部4の垂直
転送レジスタ3から蓄積部6の垂直転送レジスタ5へ転
送される。さらに、ラインシフト転送パルス14によ
り、1水平ライン毎の信号電荷が垂直転送レジスタ5か
ら水平転送レジスタ7へ転送され、その後信号電荷は2
相転送クロックパルスφH1 ,φH2 により水平転送レ
ジスタ内を転送して信号電荷検出部9から出力される。
【0006】その後、余剰電荷掃き出し転送パルス15
により、撮像部4の垂直転送レジスタ3内に残留する余
剰電荷を蓄積部6に掃き出す。この余剰電荷は蓄積部6
よりゲート部10を通してドレイン領域8に掃き出され
る。そして、再度、読み出しパルス12により受光部2
から信号電荷の読み出しが行われる。以後、これが繰り
返されてFIT型CCD固体撮像素子1の読み出し動作
が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のFIT型CCD
固体撮像素子1においては、通常のIT(インターライ
ントランスファ)型CCD固体撮像素子の場合に比べ
て、フレームシフト転送及び余剰電荷掃き出し転送の動
作が余計に必要となる。このため、FIT型CCD固体
撮像素子1ではIT型CCD固体撮像素子に比べて、垂
直転送レジスタ3,5を駆動するための消費電力が3倍
程度大きくなる。それに加えて、FIT型CCD固体撮
像素子1では、IT型CCD固体撮像素子と比べて、一
般に、高画質を追及する大きな光学系(1インチあるい
は2/3インチ)のカメラで使用されることが多いた
め、FIT型CCD固体撮像素子1のチップ面積が大き
くなり、その結果、さらに消費電力が大きくなる傾向を
持つ。
【0008】また、消費電力増大の問題は、単にそれの
みにとどまらず、消費電力増大によるCCD固体撮像素
子の温度上昇を抑える必要が発生するために、CCD固
体撮像素子まわりのカメラ部分を小さくできないという
問題も発生させる。
【0009】これらの問題は、例えばHDTV(Hig
h Definition Television)用
などの大型カメラをENG(Electric New
sGathering)用途に適したものにする際、特
に顕著となる。
【0010】本発明は、上述の点に鑑み、消費電力を低
減することができるFIT型の固体撮像素子の駆動方法
を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、入射光を信号
電荷に変換し且つこの信号電荷の転送を行う撮像部24
と、撮像部24からの信号電荷を一時的に蓄積し且つ転
送を行う蓄積部26とを有する固体撮像素子の駆動方法
において、撮像部24で発生する余剰電荷の掃き出し転
送期間T3 に、蓄積部26の垂直転送レジスタ25に印
加する転送クロックパルスφST1 〜φST4 を停止
し、垂直転送レジスタ25内のポテンシャルを、撮像部
24の垂直転送レジスタ23の低レベルのポテンシャル
より深いポテンシャルに固定して余剰電荷の掃き出し転
送を行うようになす。
【0012】そして、この場合、蓄積部26の垂直転送
レジスタ25内のポテンシャルを一定にして即ち、一定
に揃えるようにして余剰電荷の掃き出し転送を行うのが
良い。
【0013】
【作用】本発明においては、撮像部24で発生する余剰
電荷の掃き出し転送期間T3 において、蓄積部26の垂
直転送レジスタ25に印加する転送クロックパルスφS
1 〜φST4 を停止し、従って電圧を固定し、垂直転
送レジスタ25内のポテンシャルを撮像部24の垂直転
送レジスタ23の低レベルのポテンシャルより深いポテ
ンシャルに固定して余剰電荷の掃き出し転送を行うの
で、低消費電力化が図れる。
【0014】即ち、撮像部24の垂直転送レジスタ23
では余剰電荷掃き出し転送のための転送クロックパルス
φIM1 〜φIM4 が印加され、余剰電荷が蓄積部26
の垂直転送レジスタ25に掃き出される。蓄積部26の
垂直転送レジスタ25では一定電位に固定されるので、
この蓄積部26に掃き出された余剰電荷は垂れ流し的に
(自己誘起ドリフトと熱拡散モードに基づくとも考えら
れる)ドレイン領域28に掃き出し転送される。従っ
て、蓄積部26での余剰電荷掃き出し転送するための消
費電力がほぼ0となり、垂直転送レジスタ23,25全
体を駆動するための消費電力が低減する。
【0015】また、このとき蓄積部26の垂直転送レジ
スタ25内のポテンシャルを一定となるように固定する
ことにより、蓄積部26内の余剰電荷の垂れ流し的転送
がよりスムーズに行われる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明によるFIT型
のCCD固体撮像素子の駆動方法の実施例を説明する。
【0017】図1は本発明に適用される代表的なFIT
型CCD固体撮像素子の全体構成を示す。このFIT型
CCD固体撮像素子21は、前述の図8と同様に、画素
となる多数の受光部22が2次元状に配列され、各受光
部列の一側にCCD構造の垂直転送レジスタ23が設け
られてなる撮像部24と、この撮像部24の垂直転送レ
ジスタ3に対応する複数のCCD構造の垂直転送レジス
タ25からなる蓄積部26と、CCD構造の水平転送レ
ジスタ27と、水平転送レジスタ27の蓄積部26とは
反対側にゲート部30を介して設けられたドレイン領域
28と、水平転送レジスタ27の終段に接続された信号
電荷検出部29とを有して成る。
【0018】撮像部24における垂直転送レジスタ23
は、4相の垂直転送クロックパルスφIM1 ,φI
2 ,φIM3 ,φIM4 で駆動され、蓄積部26にお
ける垂直転送レジスタ25は4相の垂直転送クロックパ
ルスφST1 ,φST2 ,φST 3 ,φST4 で駆動さ
れ、水平転送レジスタ27は2相の水平転送クロックパ
ルスφH1 ,φH2 で駆動される。また、ゲート部30
にはクロックパルスφD が、ドレイン領域28には直流
電圧VD が夫々印加される。
【0019】図2は、本発明の駆動方法の第1実施例に
おける前記垂直転送クロックパルスφIM1 ,φI
2 ,φIM3 ,φIM4 、φST1 ,φST2 ,φS
3 ,φST4 及び垂直ブランキングパルスφV−BL
Kのタイミングチャートを示す。
【0020】図7に垂直転送レジスタ23,25におけ
る信号電荷転送時の転送クロックパルスφIM,φST
の波形を示す。
【0021】図3は図1のCCD固体撮像素子21のY
−Y線上の断面構造、図4はその断面での図2の駆動方
法を用いたときの電荷転送の様子を各タイミング毎に示
すポテンシャル図である。
【0022】図3の断面構造においては、第1導電形例
えばN形のシリコン半導体基板41に第2導電形即ちP
形のウエル領域42が形成され、P形ウエル領域42に
N形の転送チャネル領域43が形成される。撮像部24
に対応する転送チャネル領域43上にゲート絶縁膜を介
して夫々転送クロックパルスφIM1 ,φIM2 ,φI
3 ,φIM4 が印加される複数の転送電極45が配列
形成されて垂直転送レジスタ23が構成される。また蓄
積部26に対応する転送チャネル領域43上にゲート絶
縁膜を介して夫々転送クロックパルスφST1 ,φST
2 ,φST3 ,φST4 が印加される複数の転送電極4
6が配列形成されて垂直転送レジスタ25が構成され
る。
【0023】水平転送レジスタ27はその対応する転送
チャネル領域43上にゲート絶縁膜を介して図4の紙面
と直交する方向に夫々転送クロックパルスφH1 ,φH
2 が印加される複数の転送電極47を配列形成して構成
される。
【0024】ドレイン領域28はN+ 拡散領域48によ
り形成され、ここに直流電圧VD が印加される。このN
+ 拡散領域48と水平転送レジスタ28間の領域43上
にゲート絶縁膜を介してクロックパルスφD が印加され
るゲート電極49が形成されてゲート部30が構成され
る。
【0025】次に、図2及び図4を参照して第1実施例
の読み出し動作を説明する。
【0026】まず、垂直ブランキング期間50の時点t
1 において、読み出しパルス51により、各受光部22
で光電変換された信号電荷61が受光部22から垂直転
送レジスタ23に読み出される。信号電荷はクロックパ
ルスφIM1 ,φIM3 が印加される第1及び第3の転
送電極45下に転送される(図4A参照)。以後、図示
せざるもインターレースの奇数フィールド、偶数フィー
ルドに応じて夫々対応する2ラインの信号電荷61が混
合されて転送されることになる。
【0027】次に、信号電荷61は、各垂直転送クロッ
クパルスφIM1 〜φIM4 ,φST1 〜φST4 にお
けるフレームシフト転送パルス52により、撮像部24
から蓄積部26の垂直転送レジスタ25に高速転送され
る。図4Bはフレームシフト転送期間T1 内の時点t2
における信号電荷の転送状態を示している。
【0028】さらに、各垂直転送クロックパルスφIM
1 〜φIM4 ,φST1 〜φST4におけるラインシフ
ト転送パルス53により信号電荷61は一水平ライン毎
に水平転送レジスタ27に転送された後、水平転送レジ
スタ27内を水平転送クロックパルスφH1 ,φH2
より転送され信号電荷検出部29で出力される。図4C
はラインシフト転送期間T2 内の時点t3 における信号
電荷の転送状態を示している。この期間T2 ではゲート
部30は高レベル電位となっている。
【0029】その後、余剰電荷掃き出し転送パルス54
により、撮像部24内に残留するスミア成分、暗電流成
分等の余剰電荷62を蓄積部26に掃き出す。余剰電荷
62は蓄積部26より、水平転送レジスタ27及びゲー
ト部30を通ってドレイン領域28に掃き出される。
【0030】そして、再度、読み出しパルス51により
受光部22から信号電荷61の読み出しが行われる。以
後、これが繰り返えされてFIT型CCD固体撮像素子
の読み出し動作が行われる。
【0031】しかして、第1実施例においては、特に、
余剰電荷掃き出し転送期間T3 において、撮像部24で
は垂直転送クロックパルスφIM1 〜φIM4 、従って
その余剰電荷掃き出し転送パルス54を駆動するも、蓄
積部26では垂直転送クロックパルスφST1 〜φST
4 のクロックを停止して、すべて高レベル電圧に固定し
て、蓄積部26における垂直転送レジスタ25内のポテ
ンシャル(いわゆるチャネルポテンシャル)を高レベル
に揃える。これにより、低消費電力化を図ることができ
る。
【0032】この余剰電荷掃き出し転送期間T3 におい
ては、撮像部24の垂直転送レジスタ23では余剰電荷
掃き出し転送のための高速転送クロックパルス、即ち余
剰電荷掃き出し転送パルス54により、余剰電荷62を
蓄積部26に掃き出し、蓄積部26の垂直転送レジスタ
25では図4Dに示すようにこの余剰電荷62を垂れ流
し的に掃き出し転送するものである。図4Dは余剰電荷
掃き出し転送期間T3内の時点t4 における電荷の転送
状態を示す。この垂れ流し転送は、主に、自己誘起ドリ
フトと熱拡散モードに基づくものと考えられる。
【0033】この垂れ流し転送は、撮像部24での高速
転送クロックパルス、即ち余剰電荷掃き出し転送パルス
54による転送と比べて、電荷の転送スピードが遅いた
め、蓄積部26で余剰電荷62が多く残留することが予
想され。しかし、余剰電荷62が蓄積部26で多く残留
しても、撮像部24で充分に掃き出されていれば良い。
つまり、本実施例においては、撮像部24では高速転送
クロックパルス54により、余剰電荷62を掃き出して
いるので実用上問題はない。蓄積部26に余剰電荷62
が残留しても、以後のフレームシフト転送のときに、こ
の残留余剰電荷はドレイン領域28に掃き出され、問題
は生じない。
【0034】上述の第1実施例においては、垂直転送レ
ジスタ23,25全体を駆動するための消費電力をおお
よそ次のように見積もることができる。
【0035】
【表1】
【0036】表1に示すように、撮像部24と蓄積部2
6における各転送での消費電力は従来ではすべて同程度
であるが、本実施例では蓄積部26で余剰電荷掃き出し
転送するための消費電力がほぼ0となる。したがって、
垂直転送レジスタ23,25全体を駆動するための消費
電力は、おおよそ5/6に低減する。
【0037】なお、本実施例では垂直転送レジスタを4
相駆動モードとしたが、3相駆動など別の駆動モードの
垂直転送レジスタでも同様に適用できる。
【0038】また、本実施例では、余剰電荷掃き出し転
送の全ての期間T3 において、蓄積部26の転送パルス
φST1 〜φST4 のクロックを停止して高レベル電圧
に固定したが、必ずしもその必要はない。少なくとも、
余剰電荷掃き出し転送期間T 3 の一部において、蓄積部
26の転送パルスφST1 〜φST4 を停止して高レベ
ル電圧に固定しても、本発明の目的をある程度達成する
ことができる。
【0039】次に、本発明の駆動方法の第2実施例を説
明する。本実施例では、前記第1実施例に加えて、ライ
ンシフト転送期間T2 において、撮像部24の垂直転送
クロックパルスφIM1 〜φIM4 におけるラインシフ
ト転送パルスのクロックを停止して一定電圧に固定する
ことにより、消費電力低減の効果をさらに上げることが
できる。
【0040】図5は第2実施例における垂直転送クロッ
クパルスφIM1 ,φIM2 ,φIM3 ,φIM4 、φ
ST1 ,φST2 ,φST3 ,φST4 および垂直ブラ
ンキングパルスφV−BLKのタイミングチャートを示
す。
【0041】図6は図5の駆動方法を用いたときの電荷
転送の様子を各タイミングt1 〜t 4 毎に示すポテンシ
ャル図である。
【0042】本実施例においては、余剰電荷掃き出し転
送期間T3 において、蓄積部24の転送パルスφS
1 ,φST2 ,φST3 ,φST4 のクロックを停止
して、すべて高レベル電圧に固定して、蓄積部における
垂直転送レジスタ内のポテンシャルを高レベルに揃える
(図6D参照)。
【0043】更に、ラインシフト転送期間T2 におい
て、撮像部24の転送パルスφIM1,φIM2 ,φI
3 ,φIM4 のクロックを停止して一定電圧(低レベ
ル電圧)に固定して、撮像部24の垂直転送レジスタ2
3内でのポテンシャルを一定となるように揃える(図6
C参照)。
【0044】この駆動方法によれば蓄積部26の垂直転
送クロックパルスφST1 〜φST 4 における余剰電荷
掃き出しパルスを省略すると共に、撮像部24の垂直転
送クロックパルスφIM1 ,φIM2 ,φIM3 ,φI
4 のラインシフト転送パルスをも省略できるので、さ
らに低消費電力化が実現できる。
【0045】このように撮像部24のラインシフト転送
パルスを停止しても図6Cに示すように信号電荷61の
転送は蓄積部26で行われるため問題ない。
【0046】また、本実施例のようにラインシフト転送
期間T2 における撮像部24の垂直転送レジスタ23内
でのポテンシャルを低レベルに揃えておけば、撮像部2
4で発生する余剰電荷62をたえず蓄積部26に掃き出
すことができるので、撮像部24に余剰電荷62が多く
残留することがない。
【0047】上述の第2実施例においては、垂直転送レ
ジスタ23,25全体を駆動するための消費電力をおお
よそ次のように見積もることができる。
【0048】
【表2】
【0049】表2に示すように、撮像部24と蓄積部2
6における各転送での消費電力は、従来ではすべて同程
度であるが、本実施例では蓄積部26での余剰電荷掃き
出し転送するための消費電力と、撮像部24でのライン
シフト転送するための消費電力とが夫々ほぼ0となる。
したがって、垂直転送レジスタ23,25を駆動するた
めの消費電力は、おおよそ2/3に低減する。
【0050】なお、本実施例では、ラインシフト転送期
間T2 の全てにおいて、撮像部24の垂直転送クロック
パルスを停止したが、必ずしもその必要はない。少なく
とも、ラインシフト転送期間T2 の一部において、撮像
部24の垂直転送パルスφIM1 〜φIM4 を停止し
て、低レベル電圧に固定しても、本発明の目的をある程
度達成できる。
【0051】また、本実施例では、余剰電荷掃き出し転
送の全ての期間T3 において、蓄積部26の転送パルス
φST1 〜φST4 のクロックとも、余剰電荷掃き出し
転送期間T3 の一部において、蓄積部26の転送パルス
φST1 〜φST4 を停止して高レベル電圧に固定して
も、本発明の目的をある程度達成できる。
【0052】また、本実施例では垂直転送レジスタを4
相駆動モードとしたが、3相駆動など別の駆動モードの
垂直転送レジスタでも同様に適用できる。
【0053】上述の第1及び第2の実施例においては、
余剰電荷掃き出し転送に際して、蓄積部26の垂直転送
レジスタの電位を一定電位(高レベル電圧)にして垂直
転送レジスタ25内のポテンシャルを全て一定レベルの
ポテンシャルに揃えたが、その他垂直転送レジスタ25
内のポテンシャルレベルを一様としなくとも、少なくと
も、垂直転送レジスタ25内のポテンシャルが撮像部2
4の垂直転送レジスタ23の低レベルのポテンシャルよ
り深いポテンシャルであるように転送パルスφST1
φST4 を停止するようになしても、余剰電荷の掃き出
しを行うことができる。但し、垂直転送レジスタ25内
のポテンシャルを全て一定レベルのポテンシャルに揃え
た方が余剰電荷の掃き出しはスムーズに行える。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、FIT型のCCD固体
撮像素子の消費電力を低減することができる。これによ
り、FIT型CCDカメラの低消費電力化および小型化
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用される代表的なFIT型CCD固
体撮像素子の構成図である。
【図2】本発明に係る駆動方法の第1実施例を示す転送
クロックパルスのタイミングチャートである。
【図3】図1のY−Y線上の断面図である。
【図4】第1実施例における各タイミング(t1
4 )毎の電荷転送状態を示すポテンシャル図である。
【図5】本発明に係る駆動方法の第2実施例を示す転送
クロックパルスのタイミングチャートである。
【図6】第2実施例における各タイミング(t1
4 )毎の電荷転送状態を示すポテンシャル図である。
【図7】本発明に係る垂直転送クロックパルスφIM1
〜φIM4 ,φST1 〜φST 4 の波形図である。
【図8】従来例の説明に供するFIT型CCD固体撮像
素子の構成図である。
【図9】従来の駆動方法に係る転送クロックパルスのタ
イミングチャートである。
【符号の説明】
1,21 FIT型CCD固体撮像素子 2,22 受光部 3,23 垂直転送レジスタ 4,24 撮像部 5,25 垂直転送レジスタ 6,26 蓄積部 7,27 水平転送レジスタ 8,28 ドレイン領域 9,29 信号電荷検出部 10,30 ゲート部 φIM1 〜φIM4 撮像部の垂直転送クロックパルス φST1 〜φST4 蓄積部の垂直転送クロックパルス 12,51 読み出しパルス 13,52 フレームシフト転送パルス 14,53 ラインシフト転送パルス 15,54 余剰電荷掃き出し転送パルス

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を信号電荷に変換し且つ該信号電
    荷の転送を行う撮像部と、該撮像部からの信号電荷を一
    時的に蓄積し且つ転送を行う蓄積部とを有する固体撮像
    素子の駆動方法において、 前記撮像部で発生する余剰電荷の掃き出し転送期間に、
    前記蓄積部の垂直転送レジスタに印加する転送クロック
    パルスを停止し該垂直転送レジスタ内のポテンシャル
    を、前記撮像部の垂直転送レジスタの低レベルのポテン
    シャルより深いポテンシャルに固定して、余剰電荷の掃
    き出し転送を行うことを特徴とする固体撮像素子の駆動
    方法。
  2. 【請求項2】蓄積部の垂直転送レジスタ内のポテンシャ
    ルを一定に固定して余剰電荷の掃き出し転送を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の固体撮像素子の駆動方法。
JP13074993A 1993-04-20 1993-06-01 固体撮像素子の駆動方法 Expired - Fee Related JP3158324B2 (ja)

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