JPH09296870A - メタルシール式ゲートバルブ - Google Patents

メタルシール式ゲートバルブ

Info

Publication number
JPH09296870A
JPH09296870A JP13594796A JP13594796A JPH09296870A JP H09296870 A JPH09296870 A JP H09296870A JP 13594796 A JP13594796 A JP 13594796A JP 13594796 A JP13594796 A JP 13594796A JP H09296870 A JPH09296870 A JP H09296870A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
metal
gate valve
valve member
mirror
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13594796A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Ishimaru
肇 石丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zaidan Hojin Shinku Kagaku Kenkyusho
Original Assignee
Zaidan Hojin Shinku Kagaku Kenkyusho
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zaidan Hojin Shinku Kagaku Kenkyusho filed Critical Zaidan Hojin Shinku Kagaku Kenkyusho
Priority to JP13594796A priority Critical patent/JPH09296870A/ja
Publication of JPH09296870A publication Critical patent/JPH09296870A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、粒子加速器等に用いられるゲート
バルブに関し、金属メンブレンによるメタルシール式の
耐久性を保ちながら、超高真空を安全に維持できるよう
にした。 【解決手段】 弁座4(または弁座4に押し付けられる
弁部材)に設けられるシール部8が、弾性金属メンブレ
ン8aと、その内側に充填された軟質固体としてのイン
ジウム8bとで構成されている。金属メンブレン8aの
表面は鏡面加工され、バルブ閉鎖時に金属メンブレン8
aに押し付けられる弁部材の硬質金属面も鏡面加工され
る。従来は金属メンブレン8aの内側に圧縮空気が充填
されていたので、その漏洩により超高真空を損なう恐れ
があったが、本発明では金属メンブレン8aの内側に空
気が存在しないので、安全性が高められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒子加速器等で用
いられる超高真空用のメタルシール式ゲートバルブに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の超高真空用のゲートバルブでは、
軟質金属材と硬質金属材とが接触するメタルシールの場
合、次のような方式が用いられる。 (1) 軟質金属の永久変形を利用する。 (2) 硬質金属メンブレンの弾性変形を利用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述のような
従来のゲートバルブにおいて、軟質金属の永久変形を利
用したメタルシール方式にすると、微小ゴミの影響を受
け易く、シールの繰返し寿命が短かくなる欠点がある。
【0004】これに比べ、硬質金属メンブレンの弾性変
形を利用する場合は、微小ゴミの影響を受けにくく、シ
ールの繰返し寿命が長くなるが、従来のものでは金属メ
ンブレンの内側に圧縮空気を導入して面圧力を持たせる
ようになっているので、超高真空と圧縮空気とが金属メ
ンブレンを介し相対することになり、金属メンブレンに
漏洩部分が発生すると、超高真空を損なうという不具合
がある。また停電などに起因して金属メンブレン内の圧
縮空気の圧力が低下すると、シール性が損なわれるとい
う問題点もある。そこで本発明は、金属メンブレンを用
いたメタルシール構造を改良して、超高真空用の場合に
も十分な信頼性を保てるようにした、メタルシール式ゲ
ートバルブを提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明のメタルシール式ゲートバルブは、弁口を有
する金属製箱状本体と、上記弁口周縁部に設けられた環
状の弁座と、上記箱状本体の内部で上記弁座に対し離接
可能に設けられた弁部材と、同弁部材の駆動機構とをそ
なえ、上記の弁座および弁部材の相互に接触しうる部分
の一方に環状のシール部が設けられるとともに他方には
鏡面加工された硬質金属面が形成されて、上記シール部
が上記硬質金属面に接触しうる表層部として外面を鏡面
加工された弾性金属メンブレンと、同金属メンブレンに
包み込まれた軟質固体としての充填材とで構成されてい
ることを特徴としている。
【0006】上述の本発明のメタルシール式ゲートバル
ブでは、その閉鎖時に、弁座および弁部材の一方の鏡面
状硬質金属面に対して、他方の弾性金属メンブレンの鏡
面状外面が当接するが、その際、上記金属メンブレンの
内側には軟質固体が充填されているので、緊密な当接に
よる優れた密封性が得られるほか、微小ゴミの影響も受
けにくく、長い寿命が保たれるようになる。そして、上
記金属メンブレンの内側には従来のような圧縮空気は存
在しないので、万一上記金属メンブレンに微細な孔が生
じても超高真空のための気密保持が損なわれることはな
い。
【0007】また、上記弾性金属メンブレンの内側にお
ける軟質固体としての充填材がインジウムである場合
は、同インジウムが軟質金属であるため、上記金属メン
ブレンの内面に適切になじんだ状態となり、空気を内封
することもなく、これにより上記金属メンブレンが上記
硬質金属面に均一な面圧力で当接して、その閉鎖性が良
好になるとともに、真空保持の場合の安全性も十分に高
められるようになる。さらに、上記軟質固体としての充
填材が有機物である場合も、周囲に放射線が存在しなけ
れば劣化を招くことはなく、優れた密封性と安全性とが
安価に得られるようになる。
【0008】また上記弁口が上記金属製箱状本体の両側
壁にそれぞれ設けられて、これらの弁口にそれぞれ上記
の弁座,弁部材および同弁部材の駆動機構が設けられる
場合は、前述のような高い密封性と安全性とを有する中
間排気二重鏡面シール型のメタルシール式ゲートバルブ
を効率よく実現できるようになり、粒子加速器等におい
て顕著な作用効果が得られるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の一実施
形態としてのメタルシール式ゲートバルブについて説明
すると、図1は本発明のゲートバルブを含んだ中間排気
二重鏡面シール方式のゲートバルブの縦断面図であり、
図2は図1のゲートバルブにおける弁座の一部を拡大し
て示す断面図である。
【0010】図1に示すように、粒子加速器において、
隣り合うビームチェンバー1,1の相互間にゲートバル
ブ本体としての金属製箱状本体2が、両側の弁口3を通
じ各ビームチェンバー1と内部空間を連通するようにし
て気密に介装されており、各弁口3の周縁部には環状の
弁座4が設けられている。
【0011】そして、箱状本体2の内部で、弁座4に対
し鏡面加工された硬質金属面を離接できるように、硬質
金属製の円板状弁部材5が配設されている。すなわち、
弁部材5は弁座4に対向した図示の位置から、ロッド5
aを介し下方へ移動すると弁口3を全開した状態となる
が、図示のように弁部材5を弁座4に対向させた状態
で、押圧用駆動機構6により弁部材5を駆動し弁座4に
当接させると、弁閉鎖状態となる。このように、弁部材
5の駆動機構としては、気密保持用べローズ付きロッド
5aを介し、図示しないねじ機構などにより弁部材5を
下降させて弁開放状態とするための弁部材駆動機構と、
押圧用駆動機構6とが設けられる。
【0012】押圧用駆動機構6は、リング状の押圧部材
6aと、同部材6aに付設の傾斜案内片6bに当接して
押圧部材6aを弁座4に押付けるように作用する駆動用
クサビ部材6cとをそなえるほか、同クサビ部材6cを
気密保持用べローズ付きロッド6dを介し進退させるね
じ式または油圧式の進退機構をそなえて構成されてい
る。そして、左右のリング状押圧部材6a,6aは、相
互にベローズ6eで連結されるとともに、図示しない支
持手段で箱状本体2の内壁に移動可能に支持されてい
る。さらに、箱状本体2の内部は、排気管7を通じ真空
ポンプで排気されるようになっている。
【0013】本実施形態では、特に弁座4のシール部8
が、図2に示すように、弁部材5の鏡面加工された硬質
金属面に接触しうる表層部として、外面を鏡面加工され
た硬質の弾性金属メンブレン8aを有するほか、同弾性
金属メンブレン8aの内側には、同メンブレン8aに包
み込まれた軟質固体からなる充填材8bを有している。
この充填材8bとしては軟質金属のインジウムが用いら
れており、その充填に際しては、弁座4に穿設された通
溝9を通じて、真空含浸法により溶融状態のインジウム
が内部に注入され固化するようになっている。また別の
充填手段として、リング状の固体インジウムを弾性金属
メンブレン8aで包み、電子ビーム溶接で接合するよう
にしてもよい。なお、放射性環境でなければ、充填材8
bとしてインジウムの代りに軟質固体の有機物を用いる
こともできる。
【0014】本実施形態のゲートバルブは上述のように
構成されているので、弁座4に弁部材5が押し付けられ
た弁閉鎖状態では、弁座4のシール部8における鏡面加
工された弾性金属メンブレン8aが、その内部の軟質固
体としてのインジウムまたは有機物により均一の面圧力
を与えられるようにして、弁部材5における鏡面状の硬
質金属面に当接し、これにより超高真空を保つのに十分
な密封性が得られるようになる。そして、万一弾性金属
メンブレン8aの溶接部などに割れが発生しても、金属
メンブレン8aの内側には空気が存在しないので、超高
真空の維持に支障をきたすことはなく、安全性が確保さ
れる。
【0015】また、本実施形態のように、箱状本体2の
内部から排気管7を通じて中間排気を行なえるようにす
ることともに、前述のような鏡面メタルシール方式の弁
座4および弁部材5を左右に対をなしてそなえている
と、粒子加速器等においてゲートバルブとしての優れた
作用効果が期待される。なお、上述の実施形態では、弁
座に環状のシール部8が設けられ、弁部材5に鏡面仕上
げの硬質金属面が形成されているが、これを逆にして、
弁部材5に環状のシール部8を設け、弁座4には鏡面加
工の硬質金属面を形成するようにしてもよい。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のメタルシ
ール式ゲートバルブによれば、次のような効果が得られ
る。 (1) バルブ閉鎖時に、弁座および弁部材の一方の鏡面状
硬質金属面に対して、他方の弾性金属メンブレンの鏡面
状外面が当接するが、その際、上記金属メンブレンの内
側には軟質固体が充填されているので、緊密な当接によ
る優れた密封性が得られるほか、微小ゴミの影響も受け
にくく、長い寿命が保たれるようになる。 (2) 上記金属メンブレンの内側には従来のような圧縮空
気は存在しないので、万一上記金属メンブレンに微細な
孔が生じても超高真空のための気密保持が損なわれるこ
とはない。 (3) 上記弾性金属メンブレンの内側における軟質固体と
しての充填材がインジウムである場合は、同インジウム
が軟質金属であるため、上記金属メンブレンの内面に適
切になじんだ状態となり、空気を内封することもなく、
これにより上記金属メンブレンが上記硬質金属面に均一
な面圧力で当接して、その閉鎖性が良好になるととも
に、真空保持の場合の安全性も十分に高められるように
なる。 (4) 上記軟質固体としての充填材が有機物である場合
も、周囲に放射線が存在しなければ劣化を招くことはな
く、優れた密封性と安全性とが安価に得られるようにな
る。 (5) 高い密封性と安全性とを有する中間排気二重鏡面シ
ール型のメタルシール式ゲートバルブを効率よく実現で
きるようになり、粒子加速器等において顕著な作用効果
が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのメタルシール式ゲ
ートバルブを示す縦断面図である。
【図2】図1のメタルシール式ゲートバルブの弁座の一
部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 ビームチェンバー 2 箱状本体 3 弁口 4 弁座 5 弁部材 5a ロッド 6 押圧用駆動機構 6a リング状押圧部材 6b 傾斜案内片 6c 駆動用クサビ部材 6d ロッド 6e ベローズ 7 排気管 8 シール部 8a 弾性金属メンブレン 8b 充填材 9 通溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁口を有する金属製箱状本体と、上記弁
    口周縁部に設けられた環状の弁座と、上記箱状本体の内
    部で上記弁座に対し離接可能に設けられた弁部材と、同
    弁部材の駆動機構とをそなえ、上記の弁座および弁部材
    の相互に接触しうる部分の一方に環状のシール部が設け
    られるとともに他方には鏡面加工された硬質金属面が形
    成されて、上記シール部が上記硬質金属面に接触しうる
    表層部として外面を鏡面加工された弾性金属メンブレン
    と、同金属メンブレンに包み込まれた軟質固体としての
    充填材とで構成されていることを特徴とする、メタルシ
    ール式ゲートバルブ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のメタルシール式ゲート
    バルブにおいて、上記軟質固体としての充填材が、イン
    ジウムであることを特徴とする、メタルシール式ゲート
    バルブ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のメタルシール式ゲート
    バルブにおいて、上記軟質固体としての充填材が、有機
    物であることを特徴とする、メタルシール式ゲートバル
    ブ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つに記載のメ
    タルシール式ゲートバルブにおいて、上記弁口が上記金
    属製箱状本体の両側壁にそれぞれ設けられて、これらの
    弁口にそれぞれ上記の弁座,弁部材および同弁部材の駆
    動機構が設けられるとともに、上記金属製箱状本体の内
    部から排気しうる中間排気手段が設けられたことを特徴
    とする、メタルシール式ゲートバルブ。
JP13594796A 1996-05-03 1996-05-03 メタルシール式ゲートバルブ Pending JPH09296870A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13594796A JPH09296870A (ja) 1996-05-03 1996-05-03 メタルシール式ゲートバルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13594796A JPH09296870A (ja) 1996-05-03 1996-05-03 メタルシール式ゲートバルブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09296870A true JPH09296870A (ja) 1997-11-18

Family

ID=15163569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13594796A Pending JPH09296870A (ja) 1996-05-03 1996-05-03 メタルシール式ゲートバルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09296870A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100472118B1 (ko) * 2000-12-04 2005-03-08 이리에 고켕 가부시키가이샤 게이트 밸브

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100472118B1 (ko) * 2000-12-04 2005-03-08 이리에 고켕 가부시키가이샤 게이트 밸브

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3837391B2 (ja) ゲートバルブ
JP2002174350A (ja) ゲート弁
JP5272486B2 (ja) 熱処理炉
JP6679594B2 (ja) 真空チャンバのチャンバ壁内のチャンバ開口を閉鎖するドア
JP4296002B2 (ja) 真空バルブ
JPH09296870A (ja) メタルシール式ゲートバルブ
JP2631594B2 (ja) ゲートバルブ
JPH10196880A (ja) 真空断熱材の製造方法
JP2003185035A (ja) ゲートバルブ
JP2001287074A (ja) 真空下での溶接方法
JP2001027336A (ja) ゲートバルブ
JP2005240883A (ja) 真空用ゲート弁
JP2838961B2 (ja) 真空断熱容器の開口部閉塞方法
JP2008082391A (ja) 真空チャンバ
JPH0742872A (ja) 真空ゲートバルブ
JP3210194U (ja) リーク防止機構
JPH04106583U (ja) 真空用ゲートバルブ
JP2009097534A (ja) ゲート弁
CN115435093A (zh) 一种气体密闭阀及惰性气体保护系统
JPH0522834Y2 (ja)
JP2001200935A (ja) 環状パッキン及び圧力容器の気密機構
JPH0595038U (ja) 真空用仕切弁
JPH05176975A (ja) 滅菌器扉の気密装置
JP3012020B2 (ja) 真空バルブ装置
JP6120545B2 (ja) ドア装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051006

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060118

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060607

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02