JP2009097534A - ゲート弁 - Google Patents

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Masaaki Nose
正章 能勢
Seiji Shirai
聖士 白井
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Nihon Valqua Kogyo KK
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Abstract

【課題】優れたシール性を有するとともに、メンテナンスが容易に行うことができ、安全性の高い、ゲート弁全体としてもコンパクトなゲート弁を提供する。
【解決手段】略箱形状に形成された弁箱本体と、弁箱本体に、その対向する一対の側壁を貫通して形成されたゲート開口部と、一方側の側壁のゲート開口部を開閉する一方側弁板と、他方側の側壁のゲート開口部を開閉する他方側弁板と、一方側弁板を、一方側の側壁のゲート開口部に対して閉止する一方側弁板駆動機構と、他方側弁板を、他方側の側壁のゲート開口部に対して閉止する他方側弁板駆動機構と、一方側弁板を、一方側の側壁のゲート開口部の方向に付勢する一方側弁板付勢機構と、他方側弁板を、他方側の側壁のゲート開口部の方向に付勢する他方側弁板付勢機構とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、半導体製造装置など、太陽電池などの薄膜作成装置において、真空室と外部雰囲気との間、真空室相互の間で使用されるゲート弁に関し、特に、複数のゲート開口部を開閉する複数の弁板を有するゲート弁に関する。
シリコンウェハなどの半導体製造、薄膜製造、液晶製造などにおいては、クリーンな環境下、高い真空中で、スパッタリング、プラズマエッチングなどのデバイスの成膜処理が行われている。
これらの製造装置において、例えば、真空室と外部雰囲気との間、真空室相互の間で、各チャンバー間を開放、閉止するために、真空用ゲート弁が使用されている。
ところで、最近では、一度に複数枚のデバイスの成膜処理を行うことにより、生産性を向上するために、複数のゲート開口部を開閉する複数の弁板を有するゲート弁が、特許文献1(特表2002−502946号公報)において提案されている。
図14および図15に示したように、この特許文献1のゲート弁100では、担体プレート102が、チャンバーの側壁104に沿って、シリンダーなどの駆動装置116の駆動によって、上下方向に移動可能なように、ローラガイド106に案内されている。
そして、担体プレート102には、複数のパッキンプレート(弁体)108を備えており、ブッシュ110内をスライドするガイドピン112によって、チャンバーの側壁104のゲート開口部114を開閉するように構成されている。
特表2002−502946号公報 特開平10−110834号公報 特開平8−42717号公報
しかしながら、このような特許文献1に開示されているような、従来のゲート弁100では、チャンバーの側壁104のゲート開口部114を片側のみから、パッキンプレート108で開閉するものであるので、複数の開口部を全て確実に閉塞するには不十分であり、チャンバー内の反応ガスが外部に放出されて、外部環境を汚染するおそれがあった。
また、特許文献1のゲート弁100では、パッキンプレート108を駆動させる、駆動装置116や、ベローズ107で囲われた駆動空間が、真空環境内に位置することになるので、駆動に利用される圧搾空気が、シリンダーのシール材の不具合や、ベローズ107の破損などにより、真空環境内にリークしてしまうおそれがあった。
このように、成膜装置において、確実に開口部を閉塞し、チャンバー内の反応ガスが外部に放出されない安全性の高いゲート弁が求められている。
このため、特許文献2(特開平10−110834号公報)には、リンクにより対向する二つの開口部を2枚の弁板が閉塞するゲート弁が開示されている。
すなわち、図16に示したように、この特許文献2のゲート弁120は、弁体122のそれぞれの弁板124、126が、弁棒128内の作動ロッド130に接続されたリンク部132によって、開口部に対して伸縮することによって、開口部の開閉を行うことがで
きるように構成されている。
しかしながら、特許文献2のようなゲート弁120では、大開口の開口部を有するゲート弁の場合には、弁板124、126を均一に押圧しようとすると、リンク部分が複数必要となる。
このため、構造が複雑となり、しかも、複数の弁板を同様に駆動させようとすると、複雑なリンク構造が必要となって、ゲート弁自体が大型化してしまうことになる。
一方、特許文献3(特開平8−42717号公報)には、確実に開口部を閉塞し、チャンバー内の反応ガスが外部に放出されない安全性の高いゲート弁が提案されている。
すなわち、図17に示したように、この特許文献3のゲート弁140は、開弁状態から閉弁する場合、弁体142が、シリンダー141により上方向に移動させ、図18にしたように、ストッパ144に突き当って停止して、開口部146に位置するようにする。
そして、シリンダー141によって、さらにボール保持板148が上方に移動され、ボール150が、ボール受152の円錐形状斜面154に当接して、弁体142を開口部146のシール面156に押し付けて、閉弁するように構成されている。
しかしながら、この特許文献3のゲート弁140は、弁体142をシリンダー141により上下に移動する機構、弁体142を開口部146のシール面156に押し付けるためのボール保持板148、ボール受152などの複雑な構成が必要であり、しかも、複数の弁体142を同様に駆動させようとすると、複雑な構造が必要となって、ゲート弁自体が大型化してしまうことになる。
そこで、本発明者は、両側に設置されたチャンバーの開口部を塞ぐ弁体を設け、両側の弁板が開口部を閉鎖し、弁箱内が独立した空間を形成させ、2重シールの構造のゲート弁を鋭意検討した。
しかしながら、従来公知のゲート弁の組み合わせでは、機構上どうしても、面間隔、すなわち、ゲート弁の幅が大きくなってしまい、ゲート弁が大型化してしまう問題があった。
さらに、従来のゲート弁では、高いシール性能を維持するために、弁体に設けられたシール材の交換や、ゲート弁のメンテナンスが重要であり、従来はチャンバーの中からシール材の交換などを行う必要があり、煩雑な作業が必要で、安全性の点からも問題があった。
従って、チャンバーの外側からシール材の交換等でき、メンテナンス作業を容易に行うことができるゲート弁の提供が求められていた。
本発明は、このような現状に鑑み、優れたシール性を有するとともに、メンテナンスが容易に行うことができ、安全性の高い、ゲート弁全体としてもコンパクトなゲート弁を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明のゲート弁は、
略箱形状に形成された弁箱本体と、
前記弁箱本体に、その対向する一対の側壁を貫通して形成されたゲート開口部と、
前記弁箱本体の内部に設けられ、一方側の側壁のゲート開口部を開閉する一方側弁板と

前記弁箱本体の内部に設けられ、他方側の側壁のゲート開口部を開閉する他方側弁板と、
前記一方側弁板を、一方側の側壁のゲート開口部に対して閉止する一方側弁板駆動機構と、
前記他方側弁板を、他方側の側壁のゲート開口部に対して閉止する他方側弁板駆動機構と、
前記一方側弁板を、一方側の側壁のゲート開口部に対して閉止した後、一方側弁板を、一方側の側壁のゲート開口部の方向に付勢する一方側弁板付勢機構と、
前記他方側弁板を、他方側の側壁のゲート開口部に対して閉止した後、他方側弁板を、他方側の側壁のゲート開口部の方向に付勢する他方側弁板付勢機構と、
を備えることを特徴とする。
このように構成することによって、一方側弁板駆動機構、一方側弁板付勢機構によって、一方側弁板が、一方側の側壁のゲート開口部に対して閉止、付勢され、他方側弁板駆動機構、他方側弁板付勢機構によって、他方側弁板が、他方側の側壁のゲート開口部に対して閉止、付勢されるので、確実に開口部を閉塞し、チャンバー内の反応ガスが外部に放出されない安全性の高いゲート弁を得ることができる。
しかも、一方側弁板と他方側弁板が、独立して、一方側弁板駆動機構、一方側弁板付勢機構、ならびに、他方側弁板駆動機構、他方側弁板付勢機構によって駆動されるので、複雑な構造が不要であり、ゲート弁自体が大型化してしまうことがなく、優れたシール性を有するとともに、メンテナンスが容易に行うことができ、安全性の高い、ゲート弁全体としてもコンパクトなゲート弁を提供することができる。
さらに、弁板をゲート開口部の位置に移動する弁板駆動機構と、弁板を、ゲート開口部、すなわち、シール座面の方向に付勢する機構が独立した駆動機構により行われているので、弁板がその背面から、シール座面に対して均一に押圧されることになる。
従って、シール材に均一に荷重がかかり、高いシール性を維持することが可能となる。
さらに、シール材がシール座面に片当たりして、シール材に対してスラスト荷重がかかることがなく、シール材が転動することもないので、シール性が低下することがない。
また、例えば、二つの空間(チャンバー)の連結部分に設けることによって、略箱形状に形成された弁箱本体によって、弁箱本体内が独立した空間を形成することができる。
また、この弁箱本体の内部に設けられた、一方側の側壁のゲート開口部を開閉する一方側弁板と、他方側の側壁のゲート開口部を開閉する他方側弁板とによって、2重シールの構造のゲート弁を提供することができる。
これによって、優れたシール性を有するとともに、安全性の高い、ゲート弁全体としてもコンパクトなゲート弁を提供することができる。
すなわち、片側の弁板で不具合があり、リークした場合でも他方側のゲート開口部が閉塞しているため、二つの空間を確実に封止することが可能となる。
さらに、一方側弁板と他方側弁板から構成される一対の弁板が、ゲート開口部を閉塞し、弁箱本体内が独立した空間を形成するため、弁箱本体内に、例えば、漏洩検知器を設けることにより、確実に反応ガスのリークを検知することができ、安全性に優れたゲート弁を提供できる。
また、独立した空間を形成する弁箱本体内に、例えば、排気ポートを設けることで、リ
ークした反応生成ガスを廃棄処理経路へ安全に排気することができる。
さらに、独立した空間を形成する弁箱本体内に、例えば、窒素ガス等を導入することで、弁箱本体内の内圧をチャンバー内の内圧より高く設定することで、弁板のゲート開口部への押付け力を高め、シール性能を向上させることが可能となる。
また、本発明のゲート弁は、前記一方側弁板が、回転駆動軸を中心に回転することによって、一方側の側壁のゲート開口部を開閉するように構成されるとともに、
前記他方側弁板が、回転駆動軸を中心に回転することによって、他方側の側壁のゲート開口部を開閉するように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、回転駆動軸を中心に、弁板がそれぞれ回動して、それぞれのゲート開口部を開閉するので、優れたシール性を有するとともに、安全性の高い、ゲート弁全体としてもコンパクトなゲート弁を提供することができる。
また、本発明のゲート弁は、前記一方側弁板の開閉の際の回転駆動軸と、他方側弁板の開閉の際の回転駆動軸が、相互にゲート開口部を挟んで上下に位置するように構成されていることを特徴とする。
このように一方側弁板の開閉の際の回転駆動軸と、他方側弁板の開閉の際の回転駆動軸が、相互にゲート開口部を挟んで上下に位置するように構成することによって、ゲート開口部を開閉する際に、弁板同士が干渉することがないので、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
また、本発明のゲート弁は、前記弁板駆動機構が、ゲート開口部の短手方向に移動する移動部材によって、弁板をゲート開口部に対して離接する方向に移動させて、ゲート開口部を開閉するように構成されていることを特徴とする。
このようにゲート開口部の短手方向に移動する移動部材によって、弁板を移動させてゲート開口部を開閉するので、複雑な構成とならず、しかも、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
また、本発明のゲート弁は、前記弁板付勢機構が、弁板の長手方向の端部をゲート開口部の方向に付勢するように構成されていることを特徴とする。
このように弁板付勢機構が、弁板の長手方向の端部をゲート開口部の方向に付勢するので、弁板の長手方向の端部が、その背面から、シール座面に対して均一に押圧されることになる。
従って、シール材に均一に荷重がかかり、高いシール性を維持することが可能となる。
さらに、シール材がシール座面に片当たりして、シール材に対してスラスト荷重がかかることがなく、シール材が転動することもないので、シール性が低下することがない。
また、本発明のゲート弁は、
前記弁板付勢機構が、ゲート開口部の長手方向に沿って移動する付勢部材を備え、
前記付勢部材が、ゲート開口部の長手方向に沿って移動することによって、弁板の長手方向の端部と当接して、弁板の端部をゲート開口部の方向に付勢するように構成されていることを特徴とする。
このように、付勢部材が、ゲート開口部の長手方向に沿って移動することによって、弁
板の長手方向の端部と当接して、弁板の端部をゲート開口部の方向に付勢するので、複雑な構成とならず、しかも、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
また、本発明のゲート弁は、前記弁板付勢機構が、弁板の長手方向の両端部をゲート開口部の方向に付勢するように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、弁板の長手方向の両端部が、その背面から、シール座面に対して均一に押圧されることになる。
従って、シール材に均一に荷重がかかり、高いシール性を維持することが可能となる。
さらに、シール材がシール座面に片当たりして、シール材に対してスラスト荷重がかかることがなく、シール材が転動することもないので、シール性が低下することがない。
また、本発明のゲート弁は、前記弁箱本体が、一方側の側壁部分と、他方側の側壁部分とに分離可能に構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、弁箱本体が、一方側の側壁部分と、他方側の側壁部分とに分離可能であるので、メンテナンスの際に、弁箱本体を分離することによって、それぞれの弁板が露出されるので、チャンバーの外側から確実にシール材や弁板を交換可能で、ゲート弁の不具合を確認できるなど、メンテナンスが容易になる。
また、本発明のゲートバルブは、前記一方側の側壁のゲート開口部が、複数個形成されるとともに、前記一方側の側壁のゲート開口部に対応して、前記他方側の側壁のゲート開口部が、複数個形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、例えば、半導体製造装置など、太陽電池などの薄膜作成装置において、一度に複数枚のデバイスの成膜処理を行うことにより、生産性を向上することができる。
また、本発明のゲート弁は、前記一方側弁板と、他方側弁板とが、相互に独立に駆動可能に構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、一方側弁板と、他方側弁板とが、相互に独立に駆動可能であるので、ゲート開口部を開閉する際に、弁板同士が干渉することがないので、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
また、本発明のゲート弁は、前記一方側の側壁のゲート開口部が複数個形成されるとともに、この複数個のゲート開口部に対応して、複数個の一方側弁板が設けられ、
前記一方側の側壁のゲート開口部に対応して、前記他方側の側壁のゲート開口部が複数個形成されるとともに、この複数個のゲート開口部に対応して、複数個の他方側弁板が設けられていることを特徴とする。
このように構成することによって、例えば、半導体製造装置など、太陽電池などの薄膜作成装置において、一度に複数枚のデバイスの成膜処理を行うことにより、生産性を向上することができる。
本発明によれば、一方側弁板駆動機構、一方側弁板付勢機構によって、一方側弁板が、一方側の側壁のゲート開口部に対して閉止、付勢され、他方側弁板駆動機構、他方側弁板付勢機構によって、他方側弁板が、他方側の側壁のゲート開口部に対して閉止、付勢されるので、確実に開口部を閉塞し、チャンバー内の反応ガスが外部に放出されない安全性の
高いゲート弁を得ることができる。
しかも、一方側弁板と他方側弁板が、独立して、一方側弁板駆動機構、一方側弁板付勢機構、ならびに、他方側弁板駆動機構、他方側弁板付勢機構によって駆動されるので、複雑な構造が不要であり、ゲート弁自体が大型化してしまうことがなく、優れたシール性を有するとともに、メンテナンスが容易に行うことができ、安全性の高い、ゲート弁全体としてもコンパクトなゲート弁を提供することができる。
さらに、弁板をゲート開口部の位置に移動する弁板駆動機構と、弁板を、ゲート開口部、すなわち、シール座面の方向に付勢する機構が独立した駆動機構により行われているので、弁板がその背面から、シール座面に対して均一に押圧されることになる。
従って、シール材に均一に荷重がかかり、高いシール性を維持することが可能となる。
さらに、シール材がシール座面に片当たりして、シール材に対してスラスト荷重がかかることがなく、シール材が転動することもないので、シール性が低下することがない。
また、例えば、二つの空間(チャンバー)の連結部分に設けることによって、略箱形状に形成された弁箱本体によって、弁箱本体内が独立した空間を形成することができる。
また、この弁箱本体の内部に設けられた、一方側の側壁のゲート開口部を開閉する一方側弁板と、他方側の側壁のゲート開口部を開閉する他方側弁板とによって、2重シールの構造のゲート弁を提供することができる。
これによって、優れたシール性を有するとともに、安全性の高い、ゲート弁全体としてもコンパクトなゲート弁を提供することができる。
すなわち、片側の弁板で不具合があり、リークした場合でも他方側のゲート開口部が閉塞しているため、二つの空間を確実に封止することが可能となる。
さらに、一方側弁板と他方側弁板から構成される一対の弁板が、ゲート開口部を閉塞し、弁箱本体内が独立した空間を形成するため、弁箱本体内に、例えば、漏洩検知器を設けることにより、確実に反応ガスのリークを検知することができ、安全性に優れたゲート弁を提供できる。
また、独立した空間を形成する弁箱本体内に、例えば、排気ポートを設けることで、リークした反応生成ガスを廃棄処理経路へ安全に排気することができる。
さらに、独立した空間を形成する弁箱本体内に、例えば、窒素ガス等を導入することで、弁箱本体内の内圧をチャンバー内の内圧より高く設定することで、弁板のゲート開口部への押付け力を高め、シール性能を向上させることが可能となる。
また、本発明によれば、ゲート開口部の短手方向に移動する移動部材によって、弁板を移動させてゲート開口部を開閉するので、複雑な構成とならず、しかも、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
また、本発明によれば、弁板付勢機構が、弁板の長手方向の端部、特に、両端部を、ゲート開口部の方向に付勢するので、弁板の長手方向の端部が、その背面から、シール座面に対して均一に押圧されることになる。
従って、シール材に均一に荷重がかかり、高いシール性を維持することが可能となる。
さらに、シール材がシール座面に片当たりして、シール材に対してスラスト荷重がかかることがなく、シール材が転動することもないので、シール性が低下することがない。
また、本発明によれば付勢部材が、ゲート開口部の長手方向に沿って移動することによって、弁板の長手方向の端部と当接して、弁板の端部をゲート開口部の方向に付勢するので、複雑な構成とならず、しかも、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
また、弁箱本体が、一方側の側壁部分と、他方側の側壁部分とに分離可能であるので、メンテナンスの際に、弁箱本体を分離することによって、それぞれの弁板が露出されるので、チャンバーの外側から確実にシール材や弁板を交換可能で、ゲート弁の不具合を確認できるなど、メンテナンスが容易になる。
さらに、一方側弁板と、他方側弁板とが、相互に独立に駆動可能であるので、ゲート開口部を開閉する際に、弁板同士が干渉することがないので、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明のゲート弁の内部機構を示す断面図、図2は、図1のゲート弁のA方向の端面図、図3は、図1のゲート弁の作動状態を説明する弁開状態の縦断面図、図4は、図1のゲート弁の作動状態を説明する弁閉状態の縦断面図、図5は、図1のゲート弁の作動状態を説明する弁開状態から弁閉状態までの部分拡大縦断面図、図6は、図1のゲート弁の作動状態における付勢機構を説明する付勢前の状態を示す概略図、図7は、図1のゲート弁の作動状態における付勢機構を説明する付勢後の状態を示す概略図、図8は、図7のB部分の部分拡大図、図9は、付勢部材80の拡大正面図、図10は、連結部32(36)の拡大図である。
図1〜図4において、符号10は、全体で本発明のゲート弁を示している。
図1〜図4に示したように、ゲート弁10は、略箱形状に形成された弁箱本体12を備えており、この弁箱本体12には、その対向する一対の側壁14、16を貫通するように、横長の略矩形形状のゲート開口部18、20が、複数個上下に一定間隔離間して相互に対応するように形成されている。
また、弁箱本体12の内部には、空間11が形成されており、この空間11内に、これらのゲート開口部18、20に対応して、一方側の側壁14のゲート開口部18を開閉する横長の略矩形形状の一方側弁板22と、他方側の側壁16のゲート開口部20を開閉する横長の略矩形形状の他方側弁板24とを備えている。
そして、図示しないが、図3の矢印Bで示したように、弁箱本体12は、一方側の側壁14の側壁部分26と、他方側の側壁16の側壁部分28とに分離可能に構成されている。
また、図1、図3、図4に示したように、一方側の側壁14のゲート開口部18を開閉する一方側弁板22は、ゲート開口部18の下方の位置に、弁箱本体12の長手方向にわたって、軸受け部材13によって、回転可能に装着された回転駆動軸30に、連結部32を介して固定されている。
これにより、一方側弁板22が、回転駆動軸30を中心に回転することによって、一方側の側壁14のゲート開口部18を開閉するように構成されている。
一方、図3、図4に示したように、他方側の側壁16のゲート開口部20を開閉する他
方側弁板24は、ゲート開口部20の上方の位置に、弁箱本体12の長手方向にわたって、軸受け部材13によって、回転可能に装着された回転駆動軸34に、連結部36を介して固定されている。
これにより、他方側弁板24が、回転駆動軸34を中心に回転することによって、他方側の側壁16のゲート開口部20を開閉するように構成されている。
すなわち、一方側弁板22の開閉の際の回転駆動軸30と、他方側弁板24の開閉の際の回転駆動軸34が、相互にゲート開口部18、20を挟んで上下に位置するように構成されている。
また、弁板22、24の形状は、弁箱本体12のゲート開口部18、20の形状に応じて、このゲート開口部18、20を、確実に閉止することができる形状であれば、特に限定されるものではない。
さらに、図8に示したように、弁板22、24には、回転することによって、ゲート開口部18、20と当接する側に、ゲート開口部18、20を取り囲むような形状に、シール溝が設けられ、このシール溝に無端状のシール材15が装着されている。
なお、シール材は、弁板22、24の側でなく、弁板22が当接する弁箱本体12のシール座面側に装着されていてもよい。
図1、図2、図3に示したように、一方側弁板22を回転駆動する回転駆動軸30には、リンク部材40の一端部がそれぞれ固定されており、これらのリンク部材40の他端部に、ピボットピン42を介して、移動部材44が連結されている。
また、この移動部材44の上端部には、リンク部材46の一端部がリンク結合されているとともに、このリンク部材46の他端部に、ピボットピン48を介して、弁箱本体12の上部に配置されたシリンダー装置50の駆動軸52が連結されている。
また、同様に、図2、図3に示したように、他方側弁板24を回転駆動する回転駆動軸34には、リンク部材60の一端部がそれぞれ固定されており、これらのリンク部材60の他端部に、ピボットピン62を介して、移動部材64が連結されている。
また、この移動部材64の上端部には、リンク部材66の一端部がリンク結合されているとともに、このリンク部材66の他端部に、ピボットピン68を介して、弁箱本体12の上部に配置されたシリンダー装置70の駆動軸72が連結されている。
さらに、図1に示したように、一方側の側壁14のゲート開口部18の上方近傍に、弁箱本体12の長手方向にわたって、一方側の付勢用駆動軸74が、軸受け部材76を介して装着されている。また、この一方側の付勢用駆動軸74の一端が、弁箱本体12の一端側に配置されたシリンダー装置78の駆動軸に連結されている。
そして、この付勢用駆動軸74には、付勢部材80が固着されており、シリンダー装置78が作動することによって、付勢部材80が、ゲート開口部18の長手方向に沿って移動することができるように構成されている。
この付勢部材80は、図9に示したように、略コマ形状であって、両端の円錐形状部80aと中央部分の平坦部分80bとから構成されている。
一方、図10に示したように、連結部32は、回転駆動軸30が固定される軸孔32aと、一方側弁板22を、図示しないネジ部材で固定するネジ孔32bが形成されている。そして、連結部32は、一方側、すなわち、一方側弁板22が固定される側の端部に、テ
ーパー面32cが形成され、他方側の端部に、テーパー面32dが形成されている。
このように構成することによって、後述するが、図6に示したように、一方側弁板22を、ゲート開口部18に対して閉止した後、シリンダー装置78を駆動させて、図7(C)の矢印Eに示したように、付勢用駆動軸74を、シリンダー装置78の方向、すなわち、図7(C)において右方向に移動させることによって、付勢部材80が、ゲート開口部
18の長手方向に沿って、右方向に移動する。
これにより、付勢部材80の円錐形状部80aが、連結部32のテーパー面32c、32dと当接することによって、一方側弁板22を、ゲート開口部18の方向に移動させる。
さらに、付勢部材80の平坦部分80bが、連結部32のテーパー面32c、32dと当接することによって、一方側弁板22を、ゲート開口部18の方向に付勢するようになっている。
なお、この場合、この実施例のゲート弁10では、最も上方に位置する付勢部材80では、一方側弁板22の上端部を、ゲート開口部18の方向に付勢している。
これにより、一方側弁板22の上下両端部を、ゲート開口部18の方向に付勢するようになっている。
なお、上記の説明では、一方側の側壁14のゲート開口部18の上方近傍に設けられた、一方側の付勢用駆動軸74、付勢部材80、シリンダー装置78について説明したが、図示しないが、他方側の側壁16のゲート開口部20の下方近傍にも同様に、付勢用駆動軸74、付勢部材80、シリンダー装置78が設けられている。
また、図10の括弧で示したように、連結部36は、回転駆動軸34が固定される軸孔36aと、他方側弁板24を、図示しないネジ部材で固定するネジ孔36bが形成されている。そして、連結部36は、他方側、すなわち、他方側弁板24が固定される側の端部に、テーパー面36cが形成され、他方側の端部に、テーパー面36dが形成されている。
これにより、付勢部材80の円錐形状部80aが、連結部36のテーパー面36c、36dと当接することによって、一方側弁板22を、ゲート開口部18の方向に移動させる。
さらに、付勢部材80の平坦部分80bが、連結部36のテーパー面36c、36dと当接することによって、一方側弁板24を、ゲート開口部18の方向に付勢するようになっている。
なお、この場合、この実施例のゲート弁10では、最も下方に位置する付勢部材80では、他方側弁板24の下端部を、ゲート開口部20の方向に付勢している。
これにより、他方側弁板24の上下両端部を、ゲート開口部20の方向に付勢するようになっている。
このように構成される本発明のゲート弁の作動について、以下に、図5〜図7に基づいて説明する。
先ず、本発明のゲート弁10を、図示しないが、例えば、二つの空間(チャンバー)の連結部分に設ける。
そして、図3、図4、図5(A)〜(E)に示したように、シリンダー装置50を駆動して、駆動軸52を上昇させることによって、リンク部材46を介して、移動部材44を上昇させる。この移動部材44の上昇により、リンク部材40が矢印の方向に回動する。
なお、図5〜図7は、説明の便宜上、他方側弁板24などの機構を省略している。
これにより、リンク部材40の一端に固定された回転駆動軸30が、リンク部材40と同じ方向に回転し、回転駆動軸30に固定された連結部32を介して、図5(A)〜(E)に示したように、一方側弁板22を、回転駆動軸30を中心に、矢印Cで示したように、反時計方向に略90°回転させて、ゲート開口部18の方向に回動させることによって、図4、図5(E)に示したように、一方側弁板22が、ゲート開口部18を閉止した状態とする。
この状態では、予め、図6に示したように、シリンダー装置78が駆動して駆動軸が伸びた状態で、一方側の付勢用駆動軸74が、シリンダー装置78と離反する方向、すなわち、図6(C)において、矢印Dで示したように、左方向に移動しており、付勢部材80
が、ゲート開口部18の長手方向に沿って、左方向に移動して、一方側弁板22のゲート開口部18の方向への付勢状態が解除された状態となっている。
すなわち、付勢部材80の円錐形状部80a、平坦部分80bが、連結部32のテーパー面32c、テーパー面32dとの当接が解除された状態となっている。
この状態から、図7に示したように、シリンダー装置78を駆動させて、図7(C)の矢印Eに示したように、付勢用駆動軸74を、シリンダー装置78の方向、すなわち、図7(C)において右方向に移動させることによって、付勢部材80が、ゲート開口部18
の長手方向に沿って、右方向に移動する。
これにより、図8に示したように、付勢部材80の円錐形状部80aが、連結部32のテーパー面32c、32dと当接することによって、一方側弁板22を、ゲート開口部18の方向に移動さる。さらに、付勢部材80の平坦部分80bが、連結部32のテーパー面32c、32dと当接することによって、一方側弁板22を、ゲート開口部18の方向に付勢するようになっている。
一方、図3、図4に示したように、シリンダー装置70を駆動して、駆動軸72を下降させることによって、リンク部材60を介して、移動部材64を下降させる。この移動部材64の下降により、リンク部材60が矢印の方向に回動する。
これにより、リンク部材60の一端に固定された回転駆動軸34が、リンク部材60と同じ方向に回転し、回転駆動軸34に固定された連結部36を介して、図3、図4に示したように、他方側弁板24を、回転駆動軸34を中心に、矢印Gで示したように、時計方向に略90°回転させて、ゲート開口部20の方向に回動させることによって、図3、図4に示したように、他方側弁板24が、ゲート開口部20を閉止した状態とする。
この状態では、上記のように一方側弁板22について説明したように、シリンダー装置78が駆動して駆動軸が伸びた状態で、付勢用駆動軸74が、シリンダー装置78と離反する方向に移動しており、付勢部材80が、ゲート開口部20の長手方向に沿って、シリンダー装置78と離反する方向に移動して、他方側弁板24のゲート開口部20の方向への付勢状態が解除された状態となっている。
すなわち、付勢部材80の円錐形状部80a、平坦部分80bが、連結部36のテーパー面36c、テーパー面36dとの当接が解除された状態となっている。
この状態から、シリンダー装置78を駆動させて、付勢用駆動軸74を、シリンダー装
置78の方向に移動させることによって、付勢部材80が、ゲート開口部20の長手方向に沿って、シリンダー装置78の方向に移動する。
これにより、付勢部材80の円錐形状部80aが、連結部36のテーパー面36c、36dと当接することによって、他方側弁板24を、ゲート開口部20の方向に移動させる。
さらに、付勢部材80の平坦部分80bが、連結部36のテーパー面36c、36dと当接することによって、他方側弁板24のを、ゲート開口部20の方向に付勢するようになっている。
この状態で、二つの空間(チャンバー)内で、スパッタリング、プラズマエッチングなどのデバイスの成膜処理が行われる。
このような成膜処理が行われた後、図6に示したように、シリンダー装置78が駆動して駆動軸が伸びた状態として、一方側の付勢用駆動軸74を、シリンダー装置78と離反する方向、すなわち、図6(C)において、矢印Dで示したように、左方向に移動させて
、付勢部材80が、ゲート開口部18の長手方向に沿って、左方向に移動して、一方側弁板22のゲート開口部18の方向への付勢状態が解除された状態とする。
すなわち、付勢部材80の円錐形状部80a、平坦部分80bが、連結部32のテーパー面32c、テーパー面32dとの当接が解除された状態とする。
同様に、シリンダー装置78が駆動して駆動軸が伸びた状態として、他方側の付勢用駆動軸74が、シリンダー装置78と離反する方向に移動しており、付勢部材80を、ゲート開口部20の長手方向に沿って、シリンダー装置78と離反する方向に移動させて、他方側弁板24のゲート開口部20の方向への付勢状態が解除された状態とする。
すなわち、付勢部材80の円錐形状部80a、平坦部分80bが、連結部36のテーパー面36c、テーパー面36dとの当接が解除された状態とする。
この状態から、図4、図3、図5(E)〜(A)に示したように、シリンダー装置50を駆動して、駆動軸52を下降させることによって、リンク部材46を介して、移動部材44を下降させる。この移動部材44の下降により、リンク部材40が矢印と反対の方向に回動する。
これにより、リンク部材40の一端に固定された回転駆動軸30が、リンク部材40と同じ方向に回転し、回転駆動軸30に固定された連結部32を介して、図5(E)〜(A)に示したように、一方側弁板22を、回転駆動軸34を中心に、矢印Cと反対方向に、時計方向に略90°回転させて、ゲート開口部18から離反する方向に回動させることによって、図3、図5(A)に示したように、一方側弁板22が、ゲート開口部18を開放した状態とする。
一方、図4、図3に示したように、シリンダー装置70を駆動して、駆動軸72を上昇させることによって、リンク部材60を介して、移動部材64を上昇させる。この移動部材64の上昇により、リンク部材60が矢印と反対の方向に回動する。
これにより、リンク部材60の一端に固定された回転駆動軸34が、リンク部材60と同じ方向に回転し、回転駆動軸34に固定された連結部36を介して、図4、図3に示したように、他方側弁板24を、回転駆動軸34を中心に、矢印Gと反対方向に、反時計方向に略90°回転させて、ゲート開口部20から離反する方向に回動させることによって、図3、図4に示したように、他方側弁板24が、ゲート開口部20を開放した状態とする。
これによって、成膜処理が行われたデバイスを、二つの空間(チャンバー)の間を、開放されたゲート開口部18、20を介して、移動することができる。
そして、このようなデバイスの移動が終了した後、図示しないが、上記とは逆の作動を行えばよい。
すなわち、図3、図4、図5(A)〜(E)に示したように、シリンダー装置50を駆動して、駆動軸52を上昇させることによって、リンク部材46を介して、移動部材44を上昇させる。この移動部材44の上昇により、リンク部材40が矢印の方向に回動する。
これにより、リンク部材40の一端に固定された回転駆動軸30が、リンク部材40と同じ方向に回転し、回転駆動軸30に固定された連結部32を介して、図5(A)〜(E)に示したように、一方側弁板22を、回転駆動軸34を中心に、矢印Cで示したように、反時計方向に略90°回転させて、ゲート開口部18の方向に回動させることによって、図4、図5(E)に示したように、一方側弁板22が、ゲート開口部18を閉止した状態とする。
一方、図7に示したように、シリンダー装置78を駆動させて、図7(C)の矢印Eに示したように、付勢用駆動軸74を、シリンダー装置78の方向、すなわち、図7(C)
において右方向に移動させることによって、付勢部材80が、ゲート開口部18の長手方向に沿って、右方向に移動する。
これにより、付勢部材80の円錐形状部80aが、連結部32のテーパー面32c、32dと当接することによって、一方側弁板22を、ゲート開口部18の方向に移動させる。
さらに、付勢部材80の平坦部分80bが、連結部32のテーパー面32c、32dと当接することによって、一方側弁板22を、ゲート開口部18の方向に付勢する。
一方、図3、図4に示したように、シリンダー装置70を駆動して、駆動軸72を下降させることによって、リンク部材60を介して、移動部材64を下降させる。この移動部材64の下降により、リンク部材60が矢印の方向に回動する。
これにより、リンク部材60の一端に固定された回転駆動軸34が、リンク部材60と同じ方向に回転し、回転駆動軸34に固定された連結部36を介して、図3、図4に示したように、他方側弁板24を、回転駆動軸34を中心に、矢印Gで示したように、時計方向に略90°回転させて、ゲート開口部20の方向に回動させることによって、図3、図4に示したように、他方側弁板24が、ゲート開口部20を閉止した状態とすれば良い。
以上のようなサイクルを繰り返すことによって、開弁、閉弁作動を実施することができる。
さらに、メンテナンスの際には、弁箱本体12が、一方側の側壁部分26と、他方側の側壁部分28とに分離可能であるので、一方側の側壁部分と、他方側の側壁部分の結合を解除して、図示しないが、チャンバーを離反する方向に移動させて、弁箱本体12を分離することによって、それぞれの弁板が露出され、チャンバーの外側から確実にシール材や弁板22、24を交換可能で、ゲート弁10の不具合を確認できる。
このように構成される本発明のゲート弁10によれば、シリンダー装置50、駆動軸52、リンク部材46、移動部材44、回転駆動軸30、リンク部材40、連結部32などから構成される一方側弁板駆動機構、ならびに、一方側の付勢用駆動軸74、付勢部材8
0、シリンダー装置78、付勢部材80の円錐形状部80a、平坦部分80b、連結部32のテーパー面32c、テーパー面32dから構成される一方側弁板付勢機構によって、一方側弁板22が、一方側の側壁14のゲート開口部18に対して閉止、付勢される。
また、シリンダー装置70、駆動軸72、リンク部材60、移動部材64、回転駆動軸34、リンク部材60、連結部36などから構成される他方側弁板駆動機構、ならびに、他方側の付勢用駆動軸74、付勢部材80、シリンダー装置78、付勢部材80の円錐形状部80a、平坦部分80b、連結部36のテーパー面36c、テーパー面36dから構成される他方側弁板付勢機構によって、他方側弁板24が、他方側の側壁16のゲート開口部20に対して閉止、付勢される。
従って、これにより、確実に開口部18、20を閉塞し、チャンバー内の反応ガスが外部に放出されない安全性の高いゲート弁を得ることができる。
しかも、一方側弁板22と他方側弁板24が、独立して、一方側弁板駆動機構、一方側弁板付勢機構、ならびに、他方側弁板駆動機構、他方側弁板付勢機構によって駆動されるので、複雑な構造が不要であり、ゲート弁自体が大型化してしまうことがなく、優れたシール性を有するとともに、メンテナンスが容易に行うことができ、安全性の高い、ゲート弁全体としてもコンパクトなゲート弁を提供することができる。
さらに、弁板をゲート開口部の位置に移動する弁板駆動機構と、弁板を、ゲート開口部、すなわち、シール座面の方向に付勢する機構が独立した駆動機構により行われているので、弁板がその背面から、シール座面に対して均一に押圧されることになる。
従って、シール材に均一に荷重がかかり、高いシール性を維持することが可能となる。
さらに、シール材がシール座面に片当たりして、シール材に対してスラスト荷重がかかることがなく、シール材が転動することもないので、シール性が低下することがない。
また、例えば、二つの空間(チャンバー)の連結部分に設けることによって、略箱形状に形成された弁箱本体12によって、弁箱本体12内が独立した空間11を形成することができる。
また、この弁箱本体12の内部に設けられた、一方側の側壁14のゲート開口部18を開閉する一方側弁板22と、他方側の側壁16のゲート開口部20を開閉する他方側弁板24とによって、2重シールの構造のゲート弁を提供することができる。
これによって、優れたシール性を有するとともに、安全性の高い、ゲート弁全体としてもコンパクトなゲート弁を提供することができる。
すなわち、片側の弁板で不具合があり、リークした場合でも他方側のゲート開口部が閉塞しているため、二つの空間を確実に封止することが可能となる。
さらに、一方側弁板22と他方側弁板24から構成される一対の弁板22、24が、ゲート開口部18、20を閉塞し、弁箱本体12内が独立した空間11を形成するため、弁箱本体12内に、例えば、漏洩検知器を設けることにより、確実に反応ガスのリークを検知することができ、安全性に優れたゲート弁を提供できる。
また、独立した空間11を形成する弁箱本体12内に、例えば、排気ポートを設けることで、リークした反応生成ガスを廃棄処理経路へ安全に排気することができる。
さらに、独立した空間11を形成する弁箱本体12内に、例えば、窒素ガス等を導入することで、弁箱本体12内の内圧をチャンバー42、44内の内圧より高く設定することで、弁板22、24のゲート開口部18、20への押付け力を高め、シール性能を向上さ
せることが可能となる。
また、一方側弁板22の開閉の際の回転駆動軸30を中心とした回転方向と、他方側弁板24の開閉の際の回転駆動軸34を中心とした回転方向とが、相互に同じ回転方向であるので、ゲート開口部18、20を開閉する際に、弁板同士が干渉することがないので、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
また、一方側弁板22の開閉の際の回転駆動軸30と、他方側弁板24の開閉の際の回転駆動軸34が、相互にゲート開口部18、20を挟んで上下に位置するように構成されているので、ゲート開口部を開閉する際に、弁板同士が干渉することがないので、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
また、弁箱本体12が、一方側の側壁部分26と、他方側の側壁部分28とに分離可能であるので、メンテナンスの際に、弁箱本体12を分離することによって、それぞれの弁板22、24が露出されるので、チャンバー42、44の外側から確実にシール材や弁板22、24を交換可能で、ゲート弁の不具合を確認できるなど、メンテナンスが容易になる。
さらに、一方側弁板22と、他方側弁板24とが、相互に独立に駆動可能であるので、ゲート開口部18、20を開閉する際に、弁板同士が干渉することがないので、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
また、一方側の側壁14のゲート開口部18に対応して、他方側の側壁16のゲート開口部20が複数個形成されるとともに、この複数個のゲート開口部18、20に対応して、複数個の弁板22、24が設けられているので、例えば、半導体製造装置など、太陽電池などの薄膜作成装置において、一度に複数枚のデバイスの成膜処理を行うことにより、生産性を向上することができる。
なお、上記の実施例では、一方側弁板22を、ゲート開口部18の下方の位置に回転可能に固定するとともに、他方側弁板24を、ゲート開口部20の上方の位置に回転可能に固定したが、逆に、図11に示したように、一方側弁板22を、ゲート開口部18の上方の位置に回転可能に固定するとともに、他方側弁板24を、ゲート開口部20の下方の位置に回転可能に固定することも可能である。
さらに、図12に示したように、一方側弁板22を、ゲート開口部18の上方の位置に回転可能に固定するとともに、他方側弁板24を、ゲート開口部20の上方の位置に回転可能に固定することも、また、逆に、図13に示したように、一方側弁板22を、ゲート開口部18の下方の位置に回転可能に固定するとともに、他方側弁板24を、ゲート開口部20の下方の位置に回転可能に固定することも可能である。
このように構成することによっても、一方側弁板22と、他方側弁板24とが、相互に独立に駆動可能であれば、ゲート開口部18、20を開閉する際に、弁板同士が干渉することがないので、ゲート弁の面間隔、すなわち、ゲート弁の幅を狭くすることができ、全体としてコンパクトなゲート弁を提供することが可能である。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、真空ゲート弁に用いる場合について説明したが、その
他の用途のゲート弁として用いることも可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
図1は、本発明のゲート弁の内部機構を示す断面図である。 図2は、図1のゲート弁のA方向の端面図である。 図3は、図1のゲート弁の作動状態を説明する弁開状態の縦断面図である。 図4は、図1のゲート弁の作動状態を説明する弁閉状態の縦断面図である。 図5は、図1のゲート弁の作動状態を説明する弁開状態から弁閉状態までの部分拡大縦断面図である。 図6は、図1のゲート弁の作動状態における付勢機構を説明する付勢前の状態を示す概略図である。 図7は、図1のゲート弁の作動状態における付勢機構を説明する付勢後の状態を示す概略図である。 図8は、図7のB部分の部分拡大図である。 図9は、付勢部材80の拡大正面図である。 図10は、連結部32(36)の拡大図である。 図11は、本発明の別の実施例のゲート弁の作動状態を説明する縦断面図である。 図12は、本発明の別の実施例のゲート弁の作動状態を説明する縦断面図である。 図13は、本発明の別の実施例のゲート弁の作動状態を説明する縦断面図である。 図14は、従来のゲート弁の作動状態を説明する縦断面図である。 図15は、図14の部分拡大図である。 図16は、従来のゲート弁の作動状態を説明する縦断面図である。 図17は、図16の部分拡大図である。 図18は、従来のゲート弁の作動状態を説明する縦断面図である。
符号の説明
10 ゲート弁
11 空間
12 弁箱本体
13 軸受け部材
14 側壁
15 シール材
16 側壁
18 ゲート開口部
20 ゲート開口部
22 一方側弁板
24 他方側弁板
26 側壁部分
28 側壁部分
30 回転駆動軸
32 連結部
32a 軸孔
32b ネジ孔
32c テーパー面
32d テーパー面
34 回転駆動軸
36 連結部
36a 軸孔
36b ネジ孔
36c テーパー面
36d テーパー面
40 リンク部材
42 ピボットピン
44 移動部材
46 リンク部材
48 ピボットピン
50 シリンダー装置
52 駆動軸
60 リンク部材
62 ピボットピン
64 移動部材
66 リンク部材
68 ピボットピン
70 シリンダー装置
72 駆動軸
74 付勢用駆動軸
76 軸受け部材
78 シリンダー装置
80 付勢部材
80a 円錐形状部
80b 平坦部分
100 ゲート弁
102 担体プレート
104 側壁
106 ローラガイド
107 ベローズ
108 パッキンプレート
110 ブッシュ
112 ガイドピン
114 ゲート開口部
116 駆動装置
120 ゲート弁
122 弁体
124、126 弁板
128 弁棒
130 作動ロッド
132 リンク部
140 ゲート弁
141 シリンダー
142 弁体
144 ストッパ
146 開口部
148 ボール保持板
150 ボール
152 ボール受
154 円錐形状斜面
156 シール面

Claims (11)

  1. 略箱形状に形成された弁箱本体と、
    前記弁箱本体に、その対向する一対の側壁を貫通して形成されたゲート開口部と、
    前記弁箱本体の内部に設けられ、一方側の側壁のゲート開口部を開閉する一方側弁板と、
    前記弁箱本体の内部に設けられ、他方側の側壁のゲート開口部を開閉する他方側弁板と、
    前記一方側弁板を、一方側の側壁のゲート開口部に対して閉止する一方側弁板駆動機構と、
    前記他方側弁板を、他方側の側壁のゲート開口部に対して閉止する他方側弁板駆動機構と、
    前記一方側弁板を、一方側の側壁のゲート開口部に対して閉止した後、一方側弁板を、一方側の側壁のゲート開口部の方向に付勢する一方側弁板付勢機構と、
    前記他方側弁板を、他方側の側壁のゲート開口部に対して閉止した後、他方側弁板を、他方側の側壁のゲート開口部の方向に付勢する他方側弁板付勢機構と、
    を備えることを特徴とするゲート弁。
  2. 前記一方側弁板が、回転駆動軸を中心に回転することによって、一方側の側壁のゲート開口部を開閉するように構成されるとともに、
    前記他方側弁板が、回転駆動軸を中心に回転することによって、他方側の側壁のゲート開口部を開閉するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のゲート弁。
  3. 前記一方側弁板の開閉の際の回転駆動軸と、他方側弁板の開閉の際の回転駆動軸が、相互にゲート開口部を挟んで上下に位置するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のゲート弁。
  4. 前記弁板駆動機構が、ゲート開口部の短手方向に移動する移動部材によって、弁板をゲート開口部に対して離接する方向に移動させて、ゲート開口部を開閉するように構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のゲート弁。
  5. 前記弁板付勢機構が、弁板の長手方向の端部をゲート開口部の方向に付勢するように構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のゲート弁。
  6. 前記弁板付勢機構が、ゲート開口部の長手方向に沿って移動する付勢部材を備え、
    前記付勢部材が、ゲート開口部の長手方向に沿って移動することによって、弁板の長手方向の端部と当接して、弁板の端部をゲート開口部の方向に付勢するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の記載のゲート弁。
  7. 前記弁板付勢機構が、弁板の長手方向の両端部をゲート開口部の方向に付勢するように構成されていることを特徴とする請求項5から6のいずれかに記載のゲート弁。
  8. 前記弁箱本体が、一方側の側壁部分と、他方側の側壁部分とに分離可能に構成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のゲート弁。
  9. 前記一方側弁板と、他方側弁板とが、相互に独立に駆動可能に構成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のゲート弁。
  10. 前記一方側の側壁のゲート開口部が、複数個形成されるとともに、
    前記一方側の側壁のゲート開口部に対応して、前記他方側の側壁のゲート開口部が、複
    数個形成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のゲート弁。
  11. 前記一方側の側壁のゲート開口部が複数個形成されるとともに、この複数個のゲート開口部に対応して、複数個の一方側弁板が設けられ、
    前記一方側の側壁のゲート開口部に対応して、前記他方側の側壁のゲート開口部が複数個形成されるとともに、この複数個のゲート開口部に対応して、複数個の他方側弁板が設けられていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のゲート弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101095509B1 (ko) 2009-06-04 2011-12-19 주식회사 에스에프에이 박막 태양전지 제조용 화학 기상 증착 장치

Cited By (1)

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KR101095509B1 (ko) 2009-06-04 2011-12-19 주식회사 에스에프에이 박막 태양전지 제조용 화학 기상 증착 장치

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