JPH09296571A - 二重折板屋根用支持金具 - Google Patents
二重折板屋根用支持金具Info
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- JPH09296571A JPH09296571A JP13941596A JP13941596A JPH09296571A JP H09296571 A JPH09296571 A JP H09296571A JP 13941596 A JP13941596 A JP 13941596A JP 13941596 A JP13941596 A JP 13941596A JP H09296571 A JPH09296571 A JP H09296571A
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- Japan
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- roof
- metal fitting
- heat insulating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】下葺折板屋根の馳部に対して下部を挟持固定し
た後、上部に保持した吊子に上葺折板屋根を支持する二
重折板屋根用支持金具において、下葺折板屋根と上葺折
板屋根との熱伝導を断つようにする構成が、一組の締結
部材のみで行なえるようにして、施工作業の簡単化やコ
ストの低減を図ることができるようにすること。 【解決手段】下葺折板屋根3の馳部3bを境に二分され
た一対の金具担体6,6で構成するとともに、各金具担
体6,6を、金属製の外側の挟持部材12と、合成樹脂
製の内側の断熱部材13とで構成する。そして、挟持部
材12の中央部には切欠部19を形成するとともに、こ
の切欠部19に挿嵌され、外側に突出する係合突起25
を断熱部材13に形成して、この係合突起25には、切
欠部19の外側口縁に係止して、挟持部材12を緊締方
向に移動する鍔部25bを形成した。
た後、上部に保持した吊子に上葺折板屋根を支持する二
重折板屋根用支持金具において、下葺折板屋根と上葺折
板屋根との熱伝導を断つようにする構成が、一組の締結
部材のみで行なえるようにして、施工作業の簡単化やコ
ストの低減を図ることができるようにすること。 【解決手段】下葺折板屋根3の馳部3bを境に二分され
た一対の金具担体6,6で構成するとともに、各金具担
体6,6を、金属製の外側の挟持部材12と、合成樹脂
製の内側の断熱部材13とで構成する。そして、挟持部
材12の中央部には切欠部19を形成するとともに、こ
の切欠部19に挿嵌され、外側に突出する係合突起25
を断熱部材13に形成して、この係合突起25には、切
欠部19の外側口縁に係止して、挟持部材12を緊締方
向に移動する鍔部25bを形成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、下葺折板屋根の
上に上葺折板屋根を固定するための二重折板屋根用支持
金具に関し、より詳しくは、断熱防音機能を有する屋根
を得るのに適した二重折板屋根用支持金具に関する。
上に上葺折板屋根を固定するための二重折板屋根用支持
金具に関し、より詳しくは、断熱防音機能を有する屋根
を得るのに適した二重折板屋根用支持金具に関する。
【0002】
【従来の技術】断熱防音機能を有した屋根を得るための
上述のような金具には、実公平8−3551号公報に開
示されているようなものがある。この金具は、図12に
示したように、断熱材からなる一対の挟持部材101
を、挟着面を合わせてボルトナット102により連結す
るとともに、このボルトナット102で挟着面間に吊子
103を挟着し、挟持部材101の下部に、一対のチャ
ンネル状の挟着部104aを設けた挟着板104を2組
のボルトナット105により垂設した構造である。
上述のような金具には、実公平8−3551号公報に開
示されているようなものがある。この金具は、図12に
示したように、断熱材からなる一対の挟持部材101
を、挟着面を合わせてボルトナット102により連結す
るとともに、このボルトナット102で挟着面間に吊子
103を挟着し、挟持部材101の下部に、一対のチャ
ンネル状の挟着部104aを設けた挟着板104を2組
のボルトナット105により垂設した構造である。
【0003】この金具106では、挟着板104で下葺
折板屋根の馳部を挟持するので、ドリルネジを下葺折板
屋根に対して無理に螺合して固定する場合よりも作業の
簡単化ができるとともに、下葺折板屋根の形状に左右さ
れず、広範囲の下葺折板屋根に固定でき、また挟着板1
04が下葺折板屋根に接触した状態で載置されるので支
持強度が高いという利点を有する。
折板屋根の馳部を挟持するので、ドリルネジを下葺折板
屋根に対して無理に螺合して固定する場合よりも作業の
簡単化ができるとともに、下葺折板屋根の形状に左右さ
れず、広範囲の下葺折板屋根に固定でき、また挟着板1
04が下葺折板屋根に接触した状態で載置されるので支
持強度が高いという利点を有する。
【0004】しかし、断熱機能をもたせるには、下葺折
板屋根に接する熱伝導性の部材と、上葺折板屋根に接す
る熱伝導性の部材との接触を完全に断つことが必須とさ
れるため、吊子取付け用のボルトナット102と挟持固
定用のボルトナット105との2種類のボルトナットが
用いられていた。つまり、吊子取付け用のボルトナット
102は、上葺折板屋根に接する吊子103と接触を持
つため、挟着板104には接触してはならない。このた
め、どうしても図示したように、吊子取付け用のボルト
ナット102を設けて、挟着板104はこれよりも下側
に、別のボルトナット105で取付けるようにしなけれ
ばならなかった。
板屋根に接する熱伝導性の部材と、上葺折板屋根に接す
る熱伝導性の部材との接触を完全に断つことが必須とさ
れるため、吊子取付け用のボルトナット102と挟持固
定用のボルトナット105との2種類のボルトナットが
用いられていた。つまり、吊子取付け用のボルトナット
102は、上葺折板屋根に接する吊子103と接触を持
つため、挟着板104には接触してはならない。このた
め、どうしても図示したように、吊子取付け用のボルト
ナット102を設けて、挟着板104はこれよりも下側
に、別のボルトナット105で取付けるようにしなけれ
ばならなかった。
【0005】
【解決すべき課題及びそのための手段】そこでこの発明
は、一組の締結部材だけで、吊子の取付けも、挟持も可
能にして作業の簡単化を図ることができるとともに、部
品点数を低減して取扱いも容易にできるような二重折板
屋根用支持金具の提供を課題とする。
は、一組の締結部材だけで、吊子の取付けも、挟持も可
能にして作業の簡単化を図ることができるとともに、部
品点数を低減して取扱いも容易にできるような二重折板
屋根用支持金具の提供を課題とする。
【0006】そのための手段は、左右一対の金具担体か
らなり、下葺折板屋根の山部に載置するとともに、相互
間に設けた締結部材の緊締により、上記山部の馳部を各
金具担体の下部の挟持部で挟持して固定するとともに、
各金具担体間に保持した吊子に上葺折板屋根を固定する
二重折板屋根用支持金具であって、前記各金具担体を、
金属板からなる外側の挟持部材と、熱伝導率を低く設定
した内側の断熱部材とで構成し、上記各金具担体の上下
方向の中間部に前記締結部材を設け、該締結部材の挿通
で前記吊子を保持し、上記挟持部材に、前記挟持部と、
下葺折板屋根の馳部を収容するぬすみ部とを形成すると
ともに、上記断熱部材は、挟持部材のぬすみ部より上側
に形成して、断熱部材の上端には、上葺折板屋根と挟持
部材との接触を断つ受け部を、また、上記締結部材取付
け部位には、締結部材と挟持部材との接触を断つ鍔部を
形成した二重折板屋根用支持金具であることを特徴とす
る。
らなり、下葺折板屋根の山部に載置するとともに、相互
間に設けた締結部材の緊締により、上記山部の馳部を各
金具担体の下部の挟持部で挟持して固定するとともに、
各金具担体間に保持した吊子に上葺折板屋根を固定する
二重折板屋根用支持金具であって、前記各金具担体を、
金属板からなる外側の挟持部材と、熱伝導率を低く設定
した内側の断熱部材とで構成し、上記各金具担体の上下
方向の中間部に前記締結部材を設け、該締結部材の挿通
で前記吊子を保持し、上記挟持部材に、前記挟持部と、
下葺折板屋根の馳部を収容するぬすみ部とを形成すると
ともに、上記断熱部材は、挟持部材のぬすみ部より上側
に形成して、断熱部材の上端には、上葺折板屋根と挟持
部材との接触を断つ受け部を、また、上記締結部材取付
け部位には、締結部材と挟持部材との接触を断つ鍔部を
形成した二重折板屋根用支持金具であることを特徴とす
る。
【0007】なお、取付ける吊子の容易な傾動が可能な
ようにすべく、前記各金具担体の断熱部材の内側面に
は、吊子を傾動可能に保持する吊子保持溝を形成すると
よい。
ようにすべく、前記各金具担体の断熱部材の内側面に
は、吊子を傾動可能に保持する吊子保持溝を形成すると
よい。
【0008】また、製造を容易にすべく、前記挟持部材
と断熱部材とを別々に形成し、断熱部材の前記鍔部と係
合する形状の切欠部を挟持部材に形成し、該切欠部と鍔
部との係合状態での相対回動で、鍔部の一部を切欠部の
外側口縁に係止して、挟持部材と断熱部材とを抜止めす
るもよい。
と断熱部材とを別々に形成し、断熱部材の前記鍔部と係
合する形状の切欠部を挟持部材に形成し、該切欠部と鍔
部との係合状態での相対回動で、鍔部の一部を切欠部の
外側口縁に係止して、挟持部材と断熱部材とを抜止めす
るもよい。
【0009】さらに、前記締結部材を一つで構成すると
ともに、前記各金具担体の断熱部材の内側面の両側位置
に、相互に嵌合し、各金具担体間の相対回動を防止する
嵌合構造を設けるもよい。
ともに、前記各金具担体の断熱部材の内側面の両側位置
に、相互に嵌合し、各金具担体間の相対回動を防止する
嵌合構造を設けるもよい。
【0010】
【作用及び効果】すなわち、上述の構成によれば、下葺
折板屋根に対する固定は、締結部材を緩めて各金具担体
を離間した状態で下葺折板の山部に載置して、挟持部で
馳部を挟持するようにして締結部材を緊締すればよい。
挟持部が馳部を挟持するとともに、挟持部材の下面が下
葺折板の山部に面接触する。
折板屋根に対する固定は、締結部材を緩めて各金具担体
を離間した状態で下葺折板の山部に載置して、挟持部で
馳部を挟持するようにして締結部材を緊締すればよい。
挟持部が馳部を挟持するとともに、挟持部材の下面が下
葺折板の山部に面接触する。
【0011】このとき、締結部材は断熱部材に形成した
鍔部により挟持部材との接触を断たれるので、断熱性を
発揮することができる。しかも、締結部材は一組でよい
ので、作業は簡単であるとともに、部品点数を低減する
こともできる。
鍔部により挟持部材との接触を断たれるので、断熱性を
発揮することができる。しかも、締結部材は一組でよい
ので、作業は簡単であるとともに、部品点数を低減する
こともできる。
【0012】また、請求項2の構成によれば、吊子は容
易に傾動するので、屋根の勾配に合わせての上葺折板屋
根の固定が容易である。
易に傾動するので、屋根の勾配に合わせての上葺折板屋
根の固定が容易である。
【0013】請求項3の構成によれば、挟持部材と断熱
部材との一体化は、鍔部と切欠部との係合を行なったあ
とこの係合状態で相対回動を行ない、挟持部材と断熱部
材とを抜止めすればよい。そして、締結部材を緊締して
の挟持に当っては、鍔部が切欠部の口縁に当接して挟持
部材を押すので、挟持が行なえる上、締結部材と挟持部
材との接触は阻止できる。
部材との一体化は、鍔部と切欠部との係合を行なったあ
とこの係合状態で相対回動を行ない、挟持部材と断熱部
材とを抜止めすればよい。そして、締結部材を緊締して
の挟持に当っては、鍔部が切欠部の口縁に当接して挟持
部材を押すので、挟持が行なえる上、締結部材と挟持部
材との接触は阻止できる。
【0014】請求項4の構成によれば、締結部材が一組
であっても、断熱部材の内側面に形成した嵌合構造の嵌
合により、断熱部材と挟持部材との相対回動が防止でき
るので、締結部材を緊締しての固定時に、固定作業が円
滑に行なえるとともに、管理時にあっては安定した形態
を得ることができるという利点を有する。
であっても、断熱部材の内側面に形成した嵌合構造の嵌
合により、断熱部材と挟持部材との相対回動が防止でき
るので、締結部材を緊締しての固定時に、固定作業が円
滑に行なえるとともに、管理時にあっては安定した形態
を得ることができるという利点を有する。
【0015】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図1は二重折板屋根用支持金具1(以下、支持
金具という)の斜視図であり、この支持金具1は、例え
ば図2に示したような断熱防音機能を有した屋根2を得
るべく、下葺折板屋根3の上に、断熱材4を介在させる
などして上葺折板屋根5を支持する時に用いるものであ
る。
述する。図1は二重折板屋根用支持金具1(以下、支持
金具という)の斜視図であり、この支持金具1は、例え
ば図2に示したような断熱防音機能を有した屋根2を得
るべく、下葺折板屋根3の上に、断熱材4を介在させる
などして上葺折板屋根5を支持する時に用いるものであ
る。
【0016】支持金具1は、左右一対の金具担体6から
なり、下葺折板屋根3に対しては、金具本体を一組の締
結部材(根角ボルト7、ワッシャ8、スプリングワッシ
ャ9、ナット10)で緊締して相互に引付けることによ
り、下葺折板屋根3の山部3aの馳部3bを挟持して固
定するものである。また、上葺折板屋根5の支持は、各
金具担体6間に上述した一組の締結部材(根角ボルト
7、ワッシャ8、スプリングワッシャ9、ナット10)
を用いて傾動自在に保持した吊子11を介して行なう。
なり、下葺折板屋根3に対しては、金具本体を一組の締
結部材(根角ボルト7、ワッシャ8、スプリングワッシ
ャ9、ナット10)で緊締して相互に引付けることによ
り、下葺折板屋根3の山部3aの馳部3bを挟持して固
定するものである。また、上葺折板屋根5の支持は、各
金具担体6間に上述した一組の締結部材(根角ボルト
7、ワッシャ8、スプリングワッシャ9、ナット10)
を用いて傾動自在に保持した吊子11を介して行なう。
【0017】各金具担体6は、金属板からなる外側の挟
持部材12と、合成樹脂で形成され熱伝導率の低い内側
の断熱部材13とを組み立てて構成している。すなわ
ち、支持金具1を分解すると図3に示したようになる。
持部材12と、合成樹脂で形成され熱伝導率の低い内側
の断熱部材13とを組み立てて構成している。すなわ
ち、支持金具1を分解すると図3に示したようになる。
【0018】挟持部材12は、金属板をプレス加工して
形成し、下端には、下葺折板屋根3の山部3aに面接触
する長方形状の接触片14を形成し、この接触片14の
一側から鋭角的に湾曲して立上げ、挟持部15と、下葺
折板屋根3の山部3aの馳部3bを収容するぬすみ部1
6とを形成し、この先を、鉛直上方に立上げ、挟持片1
7を形成し、挟持片17の上端からは、外側に向けて受
け片18を突設している。
形成し、下端には、下葺折板屋根3の山部3aに面接触
する長方形状の接触片14を形成し、この接触片14の
一側から鋭角的に湾曲して立上げ、挟持部15と、下葺
折板屋根3の山部3aの馳部3bを収容するぬすみ部1
6とを形成し、この先を、鉛直上方に立上げ、挟持片1
7を形成し、挟持片17の上端からは、外側に向けて受
け片18を突設している。
【0019】挟持片17は下側の一部を失した円形で、
円の中心部には、略長方形状の切欠部19を形成し、こ
れの両側には、丸い貫通孔20を形成している。上述の
受け片18は、挟持片17の湾曲に対応させて湾曲して
いる。なお、ぬすみ部16には外側に凸の補強リブ21
を形成し、接触片14の中央部には、ドリルネジ螺合用
の貫通孔22を形成している。
円の中心部には、略長方形状の切欠部19を形成し、こ
れの両側には、丸い貫通孔20を形成している。上述の
受け片18は、挟持片17の湾曲に対応させて湾曲して
いる。なお、ぬすみ部16には外側に凸の補強リブ21
を形成し、接触片14の中央部には、ドリルネジ螺合用
の貫通孔22を形成している。
【0020】断熱部材13は、挟持部材12のぬすみ部
16より上側に取付けるもので、図4に示したように、
挟持片17に面接触する立設片23と、この立設片23
の上端から外側に向けて突設した受け片24とからな
る。
16より上側に取付けるもので、図4に示したように、
挟持片17に面接触する立設片23と、この立設片23
の上端から外側に向けて突設した受け片24とからな
る。
【0021】立設片23は、正面視略方形状で、受け片
24の上面は、上葺折板屋根5を受けるべく平面に形成
しつつも、下面は、挟持部材12の受け片18に対応さ
せて凹面状に湾曲している。また、立設片23における
上記挟持片17の切欠部19に対応する位置には、切欠
部19に係合対応する正面視形状の係合突起25を突設
している。
24の上面は、上葺折板屋根5を受けるべく平面に形成
しつつも、下面は、挟持部材12の受け片18に対応さ
せて凹面状に湾曲している。また、立設片23における
上記挟持片17の切欠部19に対応する位置には、切欠
部19に係合対応する正面視形状の係合突起25を突設
している。
【0022】係合突起25は、基端側の回動ガイド部2
5aと、遊端側の鍔部25bとからなり、回動ガイド部
25aは円柱状で、鍔部25bは直方体状に形成し、こ
の一実施例では、回動ガイド部25aが鍔部25bの短
手方向よりも外側に若干突出するようにしている。これ
は、係合突起25の中心に貫通形成した挿通孔26を囲
む部位の肉厚が薄くなることを阻止して、強度を高く設
定するためである。この挿通孔26は、前述の締結部材
を構成する根角ボルト7を挿通するためのもので、根角
ボルト7を一方の金具担体6から他方の金具担体6に挿
通した後、ワッシャ8、スプリングワッシャ9を介して
ナット10を螺合することにより、金具担体6同士を連
結することができる。なお、挿通孔26の外側の端部に
は、根角ボルト7の根部位を保持する四角い段部26a
を形成している。
5aと、遊端側の鍔部25bとからなり、回動ガイド部
25aは円柱状で、鍔部25bは直方体状に形成し、こ
の一実施例では、回動ガイド部25aが鍔部25bの短
手方向よりも外側に若干突出するようにしている。これ
は、係合突起25の中心に貫通形成した挿通孔26を囲
む部位の肉厚が薄くなることを阻止して、強度を高く設
定するためである。この挿通孔26は、前述の締結部材
を構成する根角ボルト7を挿通するためのもので、根角
ボルト7を一方の金具担体6から他方の金具担体6に挿
通した後、ワッシャ8、スプリングワッシャ9を介して
ナット10を螺合することにより、金具担体6同士を連
結することができる。なお、挿通孔26の外側の端部に
は、根角ボルト7の根部位を保持する四角い段部26a
を形成している。
【0023】また、切欠部19の長方形の向きと鍔部2
5bの長方形の向きとは、図5に示したような関係にな
るように設定している。すなわち、切欠部19と鍔部2
5bとの係合状態での相対回動で、鍔部25bの一部を
切欠部19の外側口縁に係止して、挟持部材12と断熱
部材13とを抜止めできるように90度ずらせている。
切欠部19の長方形が横長であるのに対して、鍔部15
bのそれが縦長である。図5に実線で示したように、鍔
部15bを切欠部19に係合して、立設片23を挟持片
17に面接触した後、回動ガイド部25aを中心として
仮想線で示したように90度回動すると、抜止めがなさ
れ、受け片18,24同士が対応する所定の位置関係に
なる。なお、係合突起25の形状は上述のような形状に
限らず、例えば、正面視正方形状であるもよい。この場
合には、切欠部19も正面視正方形状に、90度ずらせ
て形成すればよい。4箇所で係止する。
5bの長方形の向きとは、図5に示したような関係にな
るように設定している。すなわち、切欠部19と鍔部2
5bとの係合状態での相対回動で、鍔部25bの一部を
切欠部19の外側口縁に係止して、挟持部材12と断熱
部材13とを抜止めできるように90度ずらせている。
切欠部19の長方形が横長であるのに対して、鍔部15
bのそれが縦長である。図5に実線で示したように、鍔
部15bを切欠部19に係合して、立設片23を挟持片
17に面接触した後、回動ガイド部25aを中心として
仮想線で示したように90度回動すると、抜止めがなさ
れ、受け片18,24同士が対応する所定の位置関係に
なる。なお、係合突起25の形状は上述のような形状に
限らず、例えば、正面視正方形状であるもよい。この場
合には、切欠部19も正面視正方形状に、90度ずらせ
て形成すればよい。4箇所で係止する。
【0024】また、立設片23の係合突起25の両側で
あって、挟持部材12の貫通孔20に対応する部位に
は、耳部27,28を形成し、一方の耳部27には貫通
孔27aを、他方の耳部28には内側に向けて突起28
aを、それぞれ形成している。貫通孔27aは、突起2
8aの挿通を受けるもので、突起28aは、断熱部材1
3と挟持部材12の厚みを合わせたよりも長く設定して
いる。すなわち、金具担体6同士を連結する時、図6に
示したようになり、各金具担体6同士が相対回動するこ
とを阻止できる。
あって、挟持部材12の貫通孔20に対応する部位に
は、耳部27,28を形成し、一方の耳部27には貫通
孔27aを、他方の耳部28には内側に向けて突起28
aを、それぞれ形成している。貫通孔27aは、突起2
8aの挿通を受けるもので、突起28aは、断熱部材1
3と挟持部材12の厚みを合わせたよりも長く設定して
いる。すなわち、金具担体6同士を連結する時、図6に
示したようになり、各金具担体6同士が相対回動するこ
とを阻止できる。
【0025】なお、上述のように、一方の耳部27には
貫通孔27a、他方の耳部28には突起28aを形成し
ているので、一種類の断熱部材13を成形することで、
それらを組み合わせることができ、コストの低減が行な
える。また、上述の突起28aは、挟持部材12の貫通
孔20にまで挿通する長さに設定しているので、挟持部
材12と断熱部材13の相対回動も阻止できる。
貫通孔27a、他方の耳部28には突起28aを形成し
ているので、一種類の断熱部材13を成形することで、
それらを組み合わせることができ、コストの低減が行な
える。また、上述の突起28aは、挟持部材12の貫通
孔20にまで挿通する長さに設定しているので、挟持部
材12と断熱部材13の相対回動も阻止できる。
【0026】また、前述の吊子11は、上部に、上葺折
板屋根5を係止する係止部11aを有し、下方に垂設し
た所定幅の帯状の垂設片11bには、上述の根角ボルト
7を挿通する貫通孔11cを形成している。この吊子1
1は、金具担体6間に保持されるもので、屋根の勾配に
応じて傾動可能であることが望ましいため、金具担体6
の断熱部材13の内側面には、吊子11の垂設片11b
の幅よりも幅広で、垂設片11bの厚みの半分強程度の
深さの吊子保持溝29を形成している。
板屋根5を係止する係止部11aを有し、下方に垂設し
た所定幅の帯状の垂設片11bには、上述の根角ボルト
7を挿通する貫通孔11cを形成している。この吊子1
1は、金具担体6間に保持されるもので、屋根の勾配に
応じて傾動可能であることが望ましいため、金具担体6
の断熱部材13の内側面には、吊子11の垂設片11b
の幅よりも幅広で、垂設片11bの厚みの半分強程度の
深さの吊子保持溝29を形成している。
【0027】この支持金具1では、まず、挟持部材12
と断熱部材13とを組み立てて金具担体6を得てから、
一方の金具担体6の挿通孔26から根角ボルト7を挿通
する。そして、この根角ボルト7に吊子11の垂設片1
1bの貫通孔11cを挿嵌し、続いて他方の金具担体6
の挿通孔26を根角ボルト7に挿嵌する。この後、ワッ
シャ8とスプリングワッシャ9を挿嵌してから、ナット
10を軽く螺合しておけばよい。対向する金具担体6同
士は、突起28aの貫通孔27aに対する差込みで、一
定の形態に保持される。使用に際しては、図7に仮想線
で示したように、金具担体6同士を開いて下葺折板屋根
3の山部3aに載置し、ナット10を締めればよい。締
結部材によって締められる金具担体6の断熱部材13の
鍔部25bが挟持部材12を挟持方向に移動し、実線で
示したように、挟持部材12の挟持部15が下葺折板屋
根3の馳部3bの下部を強く挟持するとともに、接触片
14が山部3aに面接触し、安定する。なお、必要なら
ば、接触片14に形成した貫通孔22にドリルネジを螺
合するもよい。
と断熱部材13とを組み立てて金具担体6を得てから、
一方の金具担体6の挿通孔26から根角ボルト7を挿通
する。そして、この根角ボルト7に吊子11の垂設片1
1bの貫通孔11cを挿嵌し、続いて他方の金具担体6
の挿通孔26を根角ボルト7に挿嵌する。この後、ワッ
シャ8とスプリングワッシャ9を挿嵌してから、ナット
10を軽く螺合しておけばよい。対向する金具担体6同
士は、突起28aの貫通孔27aに対する差込みで、一
定の形態に保持される。使用に際しては、図7に仮想線
で示したように、金具担体6同士を開いて下葺折板屋根
3の山部3aに載置し、ナット10を締めればよい。締
結部材によって締められる金具担体6の断熱部材13の
鍔部25bが挟持部材12を挟持方向に移動し、実線で
示したように、挟持部材12の挟持部15が下葺折板屋
根3の馳部3bの下部を強く挟持するとともに、接触片
14が山部3aに面接触し、安定する。なお、必要なら
ば、接触片14に形成した貫通孔22にドリルネジを螺
合するもよい。
【0028】すなわち、この支持金具1によれば、一組
の締結部材で安定した固定状態を得られるとともに、吊
子11の取付けもできるので、組立ておよび施工作業は
簡単であるとともに、部品点数を低減することもでき
る。
の締結部材で安定した固定状態を得られるとともに、吊
子11の取付けもできるので、組立ておよび施工作業は
簡単であるとともに、部品点数を低減することもでき
る。
【0029】しかも、締結部材が一組であっても、断熱
部材13の内側面に形成した突起28aと貫通孔27a
との嵌合により、断熱部材13と挟持部材12との相対
回動が防止できるので、締結部材を緊締しての固定時
に、固定作業が円滑に行なえるとともに、管理時にあっ
ては安定した形態を得ることができるという利点を有す
る。
部材13の内側面に形成した突起28aと貫通孔27a
との嵌合により、断熱部材13と挟持部材12との相対
回動が防止できるので、締結部材を緊締しての固定時
に、固定作業が円滑に行なえるとともに、管理時にあっ
ては安定した形態を得ることができるという利点を有す
る。
【0030】また、吊子11は容易に傾動するので、屋
根の勾配に合わせての上葺折板屋根5の固定が容易であ
る。
根の勾配に合わせての上葺折板屋根5の固定が容易であ
る。
【0031】さらに、挟持部材12と断熱部材13との
一体化は、鍔部25bと切欠部19との係合を行なった
あとこの係合状態で相対回動を行ない、挟持部材12と
断熱部材13とを抜止めすればよい。そして、締結部材
を緊締しての挟持に当っては、鍔部25bが切欠部19
の口縁に当接して挟持部材12を押すので、挟持が行な
える上、締結部材と挟持部材12との接触は阻止でき
る。
一体化は、鍔部25bと切欠部19との係合を行なった
あとこの係合状態で相対回動を行ない、挟持部材12と
断熱部材13とを抜止めすればよい。そして、締結部材
を緊締しての挟持に当っては、鍔部25bが切欠部19
の口縁に当接して挟持部材12を押すので、挟持が行な
える上、締結部材と挟持部材12との接触は阻止でき
る。
【0032】なお、上述の一実施例における突起28a
と貫通孔27aは、この発明の請求項4の嵌合構造に対
応する。
と貫通孔27aは、この発明の請求項4の嵌合構造に対
応する。
【0033】以下、他の実施例を示す。図8に示した支
持金具1は、吊子11として、係止部11aが角であ
る、いわゆる角ハゼの吊子を用いている。
持金具1は、吊子11として、係止部11aが角であ
る、いわゆる角ハゼの吊子を用いている。
【0034】図9に示した支持金具1は、挟持部15お
よびぬすみ部16を、チャンネル状に折曲して構成して
いる。
よびぬすみ部16を、チャンネル状に折曲して構成して
いる。
【0035】図10は、挟持部材12を示しており、形
態の強化を図っている。すなわち、挟持部材12の挟持
片17の周縁には、外側に突出する補強片31を形成し
て、挟持片17の補強を行なうとともに、切欠部19の
円弧状部分、すなわち、断熱部材13の回動ガイド部2
5aに対応する部位にも、外側に突出する折り返し片3
2を形成している。このように構成すると、挟持片17
自体の強度を向上できるとともに、図11に示したよう
に、折り返し片32は、合成樹脂製の断熱部材13に対
して、先の実施例のように辺で当るのではなく面で当接
するので、上下方向に負荷がかかった場合でも、食い込
んだりしての損傷を回避できる。
態の強化を図っている。すなわち、挟持部材12の挟持
片17の周縁には、外側に突出する補強片31を形成し
て、挟持片17の補強を行なうとともに、切欠部19の
円弧状部分、すなわち、断熱部材13の回動ガイド部2
5aに対応する部位にも、外側に突出する折り返し片3
2を形成している。このように構成すると、挟持片17
自体の強度を向上できるとともに、図11に示したよう
に、折り返し片32は、合成樹脂製の断熱部材13に対
して、先の実施例のように辺で当るのではなく面で当接
するので、上下方向に負荷がかかった場合でも、食い込
んだりしての損傷を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】二重折板屋根用支持金具の斜視図。
【図2】使用状態の構造図。
【図3】二重折板屋根用支持金具の分解斜視図。
【図4】二重折板屋根用支持金具の縦断面図。
【図5】挟持部材と断熱部材の取付け構造を示す正面
図。
図。
【図6】金具担体の連結状態を示す構造説明図。
【図7】作用状態の縦断面図。
【図8】他の例に係る二重折板屋根用支持金具の斜視
図。
図。
【図9】他の例に係る二重折板屋根用支持金具の斜視
図。
図。
【図10】他の例に係る挟持部材の斜視図。
【図11】図10の取付け状態の縦断面図。
【図12】従来技術を示す斜視図。
1…二重折板屋根用支持金具 3…下葺折板屋根 3a…山部 3b…馳部 5…上葺折板屋根 6…金具担体 7…根角ボルト 8…ワッシャ 9…スプリングワッシャ 10…ナット 11…吊子 12…挟持部材 13…断熱部材 15…挟持部 16…ぬすみ部 19…切欠部 24…受け片 25b…鍔部 27a…貫通孔 28a…突起 29…吊子保持溝
Claims (4)
- 【請求項1】左右一対の金具担体からなり、下葺折板屋
根の山部に載置するとともに、相互間に設けた締結部材
の緊締により、上記山部の馳部を各金具担体の下部の挟
持部で挟持して固定するとともに、各金具担体間に保持
した吊子に上葺折板屋根を固定する二重折板屋根用支持
金具であって、前記各金具担体を、金属板からなる外側
の挟持部材と、熱伝導率を低く設定した内側の断熱部材
とで構成し、上記各金具担体の上下方向の中間部に前記
締結部材を設け、該締結部材の挿通で前記吊子を保持
し、上記挟持部材に、前記挟持部と、下葺折板屋根の馳
部を収容するぬすみ部とを形成するとともに、上記断熱
部材は、挟持部材のぬすみ部より上側に形成して、断熱
部材の上端には、上葺折板屋根と挟持部材との接触を断
つ受け部を、また、上記締結部材取付け部位には、締結
部材と挟持部材との接触を断つ鍔部を形成した二重折板
屋根用支持金具。 - 【請求項2】前記各金具担体の断熱部材の内側面には、
吊子を傾動可能に保持する吊子保持溝を形成した請求項
1記載の二重折板屋根用支持金具。 - 【請求項3】前記挟持部材と断熱部材とを別々に形成
し、断熱部材の前記鍔部と係合する形状の切欠部を挟持
部材に形成し、該切欠部と鍔部との係合状態での相対回
動で、鍔部の一部を切欠部の外側口縁に係止して、挟持
部材と断熱部材とを抜止めした請求項1または請求項2
記載の二重折板屋根用支持金具。 - 【請求項4】前記締結部材を一つで構成するとともに、
前記各金具担体の断熱部材の内側面の両側位置に、相互
に嵌合し、各金具担体間の相対回動を防止する嵌合構造
を設けた請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に
記載の二重折板屋根用支持金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13941596A JPH09296571A (ja) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | 二重折板屋根用支持金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13941596A JPH09296571A (ja) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | 二重折板屋根用支持金具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09296571A true JPH09296571A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=15244704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13941596A Pending JPH09296571A (ja) | 1996-05-08 | 1996-05-08 | 二重折板屋根用支持金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09296571A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113175147A (zh) * | 2021-03-30 | 2021-07-27 | 中国十七冶集团有限公司 | 一种基于bim技术生产的双曲弧形金属屋面及施工方法 |
-
1996
- 1996-05-08 JP JP13941596A patent/JPH09296571A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113175147A (zh) * | 2021-03-30 | 2021-07-27 | 中国十七冶集团有限公司 | 一种基于bim技术生产的双曲弧形金属屋面及施工方法 |
CN113175147B (zh) * | 2021-03-30 | 2022-05-13 | 中国十七冶集团有限公司 | 一种基于bim技术生产的双曲弧形金属屋面及施工方法 |
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