JPH09296430A - 鉄線蛇籠 - Google Patents

鉄線蛇籠

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JPH09296430A
JPH09296430A JP11238296A JP11238296A JPH09296430A JP H09296430 A JPH09296430 A JP H09296430A JP 11238296 A JP11238296 A JP 11238296A JP 11238296 A JP11238296 A JP 11238296A JP H09296430 A JPH09296430 A JP H09296430A
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JP
Japan
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panel
mesh
lines
zigzag
wires
Prior art date
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Application number
JP11238296A
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English (en)
Inventor
Kan Moriya
完 森谷
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KYOWA TETSUMOU KK
Original Assignee
KYOWA TETSUMOU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鉄線蛇籠1の金網を構成する列線の線径を細く
することなく、その網目を小さくし、小径の中詰め材を
適用することができるようにする。 【解決手段】直線状列線8とジグザグ列線9とを交互に
配置し、相隣るジグザグ列線9,9同士をその間に直線
状列線8をおいて互いに絡めることによって、網目を三
角形状にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の金網パネル
によって形成され、内部に玉石、栗石等の石又はこれに
類するものが詰められて土留め等に用いられる鉄線蛇籠
に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の金網パネルを用いて形成される鉄
線蛇籠として角形蛇籠や異形蛇籠が知られている。金網
パネルにはひし形金網が一般に採用されている。すなわ
ち、矩形状のパネル枠に一定のピッチで山形に曲げられ
たジグザグ状の列線を連続的に互いに絡ませて張設する
ことによって金網パネルが形成されている。列線の線径
については、3.2mm程度の細いものから8.0mm
程度の太いものまで種々あるが、強度ないしは耐久性を
得る観点から、近年は零番線(線径8.0mm)の金網
が広く採用されている。この零番線の金網では網目の寸
法が比較的大きく(15cm程度に)なっている。これ
は、線が太いために列線のジグザグ加工が難しくなっ
て、そのピッチが大きくなるためである。
【0003】上記金網パネルには、金網部分を横切って
パネル枠の相対する枠棒同士を連結する中枠(棒鋼)が
必要に応じて設けられている。また、角形蛇籠や異形蛇
籠の各面を構成する金網パネルは、互いのパネル枠同士
がUボルトやコイルによって連結されている。また、1
枚の金網パネルを折り曲げることによって例えば角形蛇
籠の底面と側面とを構成することもなされている。
【0004】中詰め材としての玉石は径が15cm以上
のものをいい、栗石は径が10cm内外のものをいう。
列線に零番線を用いる場合には玉石が中詰め材として採
用される。栗石等の小径の中詰め材が用いる場合には、
金網の網目を小さくする必要から、線径の細い列線が用
いられるが、零番線の金網を用いる場合には、該蛇籠の
内側に網目の小さな金網を張ることがなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】鉄線蛇籠は、その中詰
め材として玉石や栗石などを用いるから、ダム工や護岸
工等に利用しても、コンクリートダム等とは違って自然
景観をほとんど壊さず、また地山とのなじみもよい等の
利点があるが、近年は玉石の入手が困難になっており、
栗石等の小径の中詰め材を使用せざるを得ない場合が多
くなっている。その場合、中詰め材の径に応じてひし形
金網の網目を小さくする必要があるが、列線を細くする
と、期待する強度・耐久性が得られなくなる。零番線の
金網パネルの内側に網目の小さな金網を張るようにして
も、この網目の小さな金網は線径が細く強度が不足する
から長い年月はもたない。この内側の金網が破れると、
零番線の金網は網目が大きいから、栗石のような小径の
中詰め材を支えることができなくなる。
【0006】そこで、本発明は、線径の太い列線を用い
ながら網目の小さな鉄線蛇籠を形成し、栗石等の小径の
中詰め材を使用せざるを得ない場合でも、強度・耐久性
の高いダムや土留め等を構築することができるようにす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題に対し、従来のひし形金網に用いられていたジグザグ
状の列線に直線状の列線を組み合わせることによって、
これらの列線が太い場合でも従来よりも網目の小さな鉄
線蛇籠を簡単に形成することができるようにするもので
ある。
【0008】すなわち、この出願の発明では、鉄線蛇籠
を構成する金網パネルの列線として、複数の直線状列線
と、一定のピッチで山形に曲げられ複数のジグザグ列線
とを用い、複数の直線状列線については、一定の間隔を
おいて平行に設けて各々の両端をパネル枠に結合し、複
数のジグザグ列線については、相並ぶ直線状列線のうち
の両端に位置する直線状列線とその隣りの上記パネル枠
を構成する枠棒との間、並びに各直線状列線間に設け、
相隣る直線状列線と直線状列線又は枠棒とに山形の屈曲
部を交互に絡めて両端を上記パネル枠に結合している。
【0009】従って、当該鉄線蛇籠の金網パネルの網目
は、直線状列線とジグザグ列線とによって三角形に形成
され、ジグザグ列線のみを用いるひし形金網に比べて網
目の面積が1/2になる。しかも、金網が中詰め材によ
ってはらむ(外側へ撓む)ことを直線状列線が阻止する
ため、鉄線蛇籠の保形性が高くなる。
【0010】この出願の他の発明は、相隣るジグザグ列
線の屈曲部同士が直線状列線を間において互いに絡まる
ようにすることにより、これら列線の絡まりをしっかり
したものにして金網の形状が安定するようにしている。
また、金網パネルが中詰め材によってはらもうとすると
きに、ジグザグ列線同士の間で力が直接的に伝わって荷
重が分散され、しかも、直線状列線の両側のジグザグ列
線が該直線状列線の同じ箇所を両側から引張るような形
になり、該直線状列線に作用する力のバランスがとれて
その変形を生じ難くなる。
【0011】
【発明の効果】この出願の発明によれば、鉄線蛇籠を構
成する金網パネルの列線として、直線状列線とジグザグ
列線とを交互に組み合わせて配置したことにより、列線
の線径を細くせずとも該金網パネルの網目を小さなもの
にすることができ、栗石など小径の中詰め材を使用する
場合でも強度・耐久性の高いダムや土留めを構築するこ
とができ、しかも、直線状列線の使用により鉄線蛇籠の
保形性が高くなって耐久性の向上に有利になる。
【0012】この出願の他の発明によれば、相隣る2本
のジグザグ列線の屈曲部同士が直線状列線を間において
互いに絡まるようにしたことにより、金網の形状が安定
なものになり、しかも、列線間での荷重分散が良くなる
とともに、直線状列線の変形を生じ難くなり、鉄線蛇籠
の強度・耐久性の向上に有利になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1に示す鉄線蛇籠1は、六面体のふと
ん籠であり、底面パネル2、左右の側面パネル3,3、
前後の横蓋パネル4,4及び上蓋パネル5を備え、相隣
るパネル同士は互いのパネル枠がUボルト(図示省略)
によって連結されている。各パネル2〜5は、大きさは
異なるが、基本的には同じ構成の金網パネルによって形
成されている。その代表として、図2に横蓋パネル4の
例を拡大して示す。
【0014】この横蓋パネル4は、矩形状のパネル枠
6、該パネル枠6の上下の枠棒6a,6aの中央を上下
に結んだ中枠7、左右方向に延びる複数の直線状列線8
及び各々一定のピッチで山形に曲げられて左右方向にジ
グザグに延びる複数のジグザグ列線9によって構成され
ている。上記枠棒6a,6b及び中枠7には、直径13
〜16mmの棒鋼が用いられていて、これらを互いに溶接
することによってパネル枠6及び中枠7が組み立てられ
ている。上記列線8,9は直径8mmの鉄線によって形
成されている。また、これらの線材にはいずれも亜鉛め
っきが施されている。
【0015】複数の直線状列線8は、上下に一定の間隔
をおいて平行に延び、両端が左右の枠棒6b,6bにカ
ール巻きによって結合されている。上端の直線状列線8
と上枠棒6aとの間隔、及び下端の直線状列線8と下枠
棒6aとの間隔も相隣る直線状列線8,8の間隔と同じ
に形成されている。
【0016】複数のジグザグ列線9は、上端の直線状列
線8と上枠棒6aとの間、下端の直線状列線8と下枠棒
6aとの間、並びに各直線状列線8,8間にそれぞれ配
設されている。このジグザグ列線9は、山形に曲げられ
た屈曲部が相隣る直線状列線8と直線状列線8又は枠棒
6aに交互に絡まり、両端が左右の枠棒6b,6bにカ
ール巻きによって結合されている。本例の場合、相隣る
ジグザグ列線9,9の屈曲部同士が直線状列線8を間に
おいて互いに絡まっていて、ジグザグ列線9,9同士に
よって形成された網目がひし形状をなし、該ひし形網目
を直線状列線8が二分して、当該金網パネルの網目が小
さな三角形になっている。
【0017】上記横蓋パネル4の形成にあたっては、ひ
し形金網を構成するジグザグ列線9の屈曲部同士の絡ま
りを弛めた状態で、相隣るジグザグ列線の絡まりがゆる
んだ屈曲部間に直線状列線8を順次挿入していくことに
よって、列線8,9同士を組み立てる。そして、両端に
位置するジグザグ列線9,9に上枠棒6a及び下枠棒6
aを通し、該上下の枠棒6a,6aに左右の枠棒6b,
6b及び中枠7を溶接しパネル枠6及び中枠7を組み立
て、しかる後に各列線8,9の両端を左右の枠棒6b,
6bに結合する。
【0018】以上では横蓋パネル4について説明した
が、底パネル2、側面パネル3及び上蓋パネル5も、そ
の構造及び製法は横蓋パネル4と基本的には同じであ
る。
【0019】(実施形態2)本形態については、図3に
直線状列線8とジグザグ列線9との関係のみを示すが、
鉄線蛇籠の全体構造は実施形態1と同じである。本形態
の場合は、各ジグザグ列線9が相隣る2本の直線状列線
8,8のみに絡まり、又は相隣る直線状列線8と枠棒6
aにのみ絡まり、相隣るジグザグ列線9,9同士が互い
に絡まっていない点に特徴がある。この場合も、金網パ
ネルの網目は実施形態1の場合と同様に小さな三角形に
なる。
【0020】(その他)上記実施形態1の鉄線蛇籠は六
面体のふとん籠であるが、本発明がこれに限らず異形蛇
籠など他の形態の蛇籠にも適用できることはもちろんで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の鉄線蛇籠の斜視図。
【図2】同形態の金網パネルを一部省略して示す正面
図。
【図3】実施形態2の金網パネルを一部省略して示す正
面図。
【符号の説明】
1 鉄線蛇籠 2 底面パネル 3 側面パネル 4 横蓋パネル 5 上蓋パネル 6 パネル枠 6a,6b 枠棒 7 中枠 8 直線状列線 9 ジグザグ列線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の金網パネルによって組み立てられ
    てなる鉄線蛇籠であって、上記金網パネルが、パネル枠
    と、複数の直線状列線と、各々一定のピッチで山形に曲
    げられた複数のジグザグ列線とによって形成されてい
    て、 上記複数の直線状列線は、上記パネル枠内において一定
    の間隔をあけて平行に設けられ、各々の両端が上記パネ
    ル枠に結合され、 上記複数のジグザグ列線のうちの2本は、上記相並ぶ直
    線状列線のうちの両端に位置する各直線状列線とその隣
    りの上記パネル枠を構成する枠棒との間に設けられて、
    各々の山形屈曲部が相隣る直線状列線と枠棒とに交互に
    絡まり、各々の両端が上記パネル枠に結合され、 上記複数のジグザグ列線のうちの残りは、各直線状列線
    間に設けられて、各々の山形屈曲部が相隣る2本の直線
    状列線に交互に絡まり、各々の両端が上記パネル枠に結
    合されており、 金網パネルの網目が三角形になっていることを特徴とす
    る鉄線蛇籠。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されている鉄線蛇籠にお
    いて、 相隣るジグザグ列線の屈曲部同士が直線状列線を間にお
    いて互いに絡まっていて、ジグザグ列線同士によって形
    成された網目がひし形状をなし、該ひし形網目を直線状
    列線が二分して、金網パネルの網目が三角形になってい
    ることを特徴とする鉄線蛇籠。
JP11238296A 1996-05-07 1996-05-07 鉄線蛇籠 Pending JPH09296430A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004111345A1 (en) * 2003-06-17 2004-12-23 Soo-Young Huh Gabion unit and gabion mesh comprising it
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