JPH09295767A - 線条体の巻取り装置 - Google Patents
線条体の巻取り装置Info
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- JPH09295767A JPH09295767A JP10979896A JP10979896A JPH09295767A JP H09295767 A JPH09295767 A JP H09295767A JP 10979896 A JP10979896 A JP 10979896A JP 10979896 A JP10979896 A JP 10979896A JP H09295767 A JPH09295767 A JP H09295767A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、電線等をボビンに巻き取るための
巻取り装置に関し、巻取り速度、ピッチが自由に設定で
き、運転を停止することなく多数のボビンに対し連続的
に巻取ることのできる線条体の巻取り装置を提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 基体１の上方に支持台４を備え、下方に
ボビン載置台３を配置し、支持台４に対しトラバース台
５を昇降自在に設け、トラバース台５に対し回転リング
体６を回転自在に支持し、支持台４に設置したトラバー
ス用サーボモータ７によりトラバース台５を昇降させる
と共に、トラバース台５に設置した巻取り用サーボモー
タ８によって回転リング体６を回転させることにより、
ボビン載置台３に配置した巻取りボビン２に、案内ロー
ラ３３、３３′、３３″を経て導入された線条体Ｗを巻
取るようにしている。
巻取り装置に関し、巻取り速度、ピッチが自由に設定で
き、運転を停止することなく多数のボビンに対し連続的
に巻取ることのできる線条体の巻取り装置を提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 基体１の上方に支持台４を備え、下方に
ボビン載置台３を配置し、支持台４に対しトラバース台
５を昇降自在に設け、トラバース台５に対し回転リング
体６を回転自在に支持し、支持台４に設置したトラバー
ス用サーボモータ７によりトラバース台５を昇降させる
と共に、トラバース台５に設置した巻取り用サーボモー
タ８によって回転リング体６を回転させることにより、
ボビン載置台３に配置した巻取りボビン２に、案内ロー
ラ３３、３３′、３３″を経て導入された線条体Ｗを巻
取るようにしている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線などの線条体
をボビンに巻き取るための巻取り装置に関する。
をボビンに巻き取るための巻取り装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】線条体をボビンに巻き取るための装置と
しては、たとえば、図７に示すような線条体の巻取り装
置Ｓが、特開昭５３−６７０６０号公報に開示されてい
る。線条体の巻取り装置Ｓは、以下述べるような構成を
有している。基台ａに回動自在に支承された支柱ｂに巻
取りボビンｃが静止状態に取り付けられ、巻取りボビン
ｃを囲んでその鍔径より大きい径を有する巻きつけリン
グｄが配置されている。巻きつけリングｄは、その外周
部に摩擦接触状態に係合する複数個の駆動ローラｅによ
って回転可能に保持されている。
しては、たとえば、図７に示すような線条体の巻取り装
置Ｓが、特開昭５３−６７０６０号公報に開示されてい
る。線条体の巻取り装置Ｓは、以下述べるような構成を
有している。基台ａに回動自在に支承された支柱ｂに巻
取りボビンｃが静止状態に取り付けられ、巻取りボビン
ｃを囲んでその鍔径より大きい径を有する巻きつけリン
グｄが配置されている。巻きつけリングｄは、その外周
部に摩擦接触状態に係合する複数個の駆動ローラｅによ
って回転可能に保持されている。
【０００３】駆動ローラｅは、巻きつけリングｄの外側
に配置されたトラバース体ｆ、ｆ′により、巻取りボビ
ンｃの軸方向へ往復運動するようにしてある。巻きつけ
リングｄおよびトラバース体ｆ、ｆ′はモータＭの回転
によって駆動される。巻きつけリングｄの内側には案内
ローラｇが設けてあり、供給する線条体Ｗを、案内手段
ｈ、案内ローラｇを経て巻きつけリングｄの回転によっ
て巻取りボビンｃに巻付けるようにしている。
に配置されたトラバース体ｆ、ｆ′により、巻取りボビ
ンｃの軸方向へ往復運動するようにしてある。巻きつけ
リングｄおよびトラバース体ｆ、ｆ′はモータＭの回転
によって駆動される。巻きつけリングｄの内側には案内
ローラｇが設けてあり、供給する線条体Ｗを、案内手段
ｈ、案内ローラｇを経て巻きつけリングｄの回転によっ
て巻取りボビンｃに巻付けるようにしている。
【０００４】この線条体の巻取り装置Ｓは、１基のモー
タＭの駆動源によって巻付け手段とトラバース手段を同
期的に駆動するため、速度制御回路を必要としない利点
はあるが、同一品種、同一サイズの線条体のみの巻き取
りしかできず、これを変更するには、歯車等の構成部品
の交換調整のため煩雑な作業を要する。巻取りボビンｃ
の装着は手動で行うため、ボビン交換時には装置の運転
を停止しなければならないなどの欠点を有している。
タＭの駆動源によって巻付け手段とトラバース手段を同
期的に駆動するため、速度制御回路を必要としない利点
はあるが、同一品種、同一サイズの線条体のみの巻き取
りしかできず、これを変更するには、歯車等の構成部品
の交換調整のため煩雑な作業を要する。巻取りボビンｃ
の装着は手動で行うため、ボビン交換時には装置の運転
を停止しなければならないなどの欠点を有している。
【０００５】また、駆動ローラｅと巻きつけリングｄは
面接触のため、加速、減速時に滑りが生じ、巻きむらが
発生する。線条体Ｗの案内手段ｈは、案内ローラｇと分
離しているため、慣性による「つれ回り回転」が生じ、
加速、減速時に線条体Ｗに異常な張力が作用して障害が
発生することがあるなどの問題点がある。
面接触のため、加速、減速時に滑りが生じ、巻きむらが
発生する。線条体Ｗの案内手段ｈは、案内ローラｇと分
離しているため、慣性による「つれ回り回転」が生じ、
加速、減速時に線条体Ｗに異常な張力が作用して障害が
発生することがあるなどの問題点がある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目してなされたもので、線条体の巻取り速度、ト
ラバース速度、ピッチが自由に設定でき、細物から太物
まで巻取り可能で、運転を停止することなく多数のボビ
ンに対し連続的に線条体を巻取ることのできる線条体の
巻取り装置を提供することを課題とする。
点に着目してなされたもので、線条体の巻取り速度、ト
ラバース速度、ピッチが自由に設定でき、細物から太物
まで巻取り可能で、運転を停止することなく多数のボビ
ンに対し連続的に線条体を巻取ることのできる線条体の
巻取り装置を提供することを課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、本発明の線条体の巻取り装置は、ボビン載置台の上
方に支持台を配置した基体と、該支持台に対し昇降自在
に設けたトラバース台と、内周部に導入口および案内ロ
ーラを有し該トラバース台に対し回転自在に支持された
回転リング体とから成り、該支持台に設置したトラバー
ス用サーボモータの駆動により該トラバース台を昇降さ
せると共に、該トラバース台に設置した巻取り用サーボ
モータの駆動によって該回転リング体を回転させること
により、該ボビン載置台上に配置した巻取りボビンに、
該導入口から導入された線条体を該案内ローラを介して
巻き付けるようにしたことを特徴とする。
め、本発明の線条体の巻取り装置は、ボビン載置台の上
方に支持台を配置した基体と、該支持台に対し昇降自在
に設けたトラバース台と、内周部に導入口および案内ロ
ーラを有し該トラバース台に対し回転自在に支持された
回転リング体とから成り、該支持台に設置したトラバー
ス用サーボモータの駆動により該トラバース台を昇降さ
せると共に、該トラバース台に設置した巻取り用サーボ
モータの駆動によって該回転リング体を回転させること
により、該ボビン載置台上に配置した巻取りボビンに、
該導入口から導入された線条体を該案内ローラを介して
巻き付けるようにしたことを特徴とする。
【０００８】前記基体が、台板に立設した支柱を備え、
該支柱に支持台を架設すると共に該支柱に沿ってトラバ
ース台を昇降可能に装着することが好ましい（請求項
２）。前記トラバース台に複数の支持ローラを周設し、
該支持ローラによって回転リング体の外周部を抱持する
ことにより該回転リング体を回転自在に支持することが
好適である（請求項３）。前記回転リング体が中心部に
タイミングプーリを備え、巻取り用サーボモータの回転
軸との間に介装したタイミングベルトにより該回転リン
グ体を回転することが有効である（請求項４）。
該支柱に支持台を架設すると共に該支柱に沿ってトラバ
ース台を昇降可能に装着することが好ましい（請求項
２）。前記トラバース台に複数の支持ローラを周設し、
該支持ローラによって回転リング体の外周部を抱持する
ことにより該回転リング体を回転自在に支持することが
好適である（請求項３）。前記回転リング体が中心部に
タイミングプーリを備え、巻取り用サーボモータの回転
軸との間に介装したタイミングベルトにより該回転リン
グ体を回転することが有効である（請求項４）。
【０００９】前記支持台にロータリーボールネジを装着
し、ロータリーボールネジの回転軸の先端部にトラバー
ス台を連結すると共に該ロータリーボールネジの回転部
にタイミングプーリを設け、トラバース用サーボモータ
の回転軸との間に介装したタイミングベルトにより該タ
イミングプーリを回転して、トラバース台を昇降させる
ことが好ましい（請求項５）。
し、ロータリーボールネジの回転軸の先端部にトラバー
ス台を連結すると共に該ロータリーボールネジの回転部
にタイミングプーリを設け、トラバース用サーボモータ
の回転軸との間に介装したタイミングベルトにより該タ
イミングプーリを回転して、トラバース台を昇降させる
ことが好ましい（請求項５）。
【００１０】前記ボビン載置台に、ボビン支持具を有す
るボビン移送体を設置し、巻取りを完了した巻取りボビ
ンと新規巻取りボビンとを該ボビン支持具で支持した状
態で該ボビン移送体を移動させ、該新規巻取りボビンを
所定の位置に配置することにより、線条体の供給を一時
停止することなく連続的に巻取るようにすることが有効
である（請求項６）。
るボビン移送体を設置し、巻取りを完了した巻取りボビ
ンと新規巻取りボビンとを該ボビン支持具で支持した状
態で該ボビン移送体を移動させ、該新規巻取りボビンを
所定の位置に配置することにより、線条体の供給を一時
停止することなく連続的に巻取るようにすることが有効
である（請求項６）。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。図１は、本発明の実施例に係わる線条体の巻取
り装置Ａを示す正面図である。巻取り装置Ａは、台板１
ａ上に立設した４本の支柱１ｂを有する基体１と、巻取
りボビン２を載置するボビン載置台３と、支柱１ｂに架
設された支持台４と、基体１に対し昇降自在に設けたト
ラバース台５と、トラバース台５に対し回転自在に支持
された回転リング体６とから成る。支持台４にはトラバ
ース台５を駆動するためのトラバース用サーボモータ７
が設置され、トラバース台５には回転リング体６を駆動
するための巻取り用サーボモータ８が配備されている。
明する。図１は、本発明の実施例に係わる線条体の巻取
り装置Ａを示す正面図である。巻取り装置Ａは、台板１
ａ上に立設した４本の支柱１ｂを有する基体１と、巻取
りボビン２を載置するボビン載置台３と、支柱１ｂに架
設された支持台４と、基体１に対し昇降自在に設けたト
ラバース台５と、トラバース台５に対し回転自在に支持
された回転リング体６とから成る。支持台４にはトラバ
ース台５を駆動するためのトラバース用サーボモータ７
が設置され、トラバース台５には回転リング体６を駆動
するための巻取り用サーボモータ８が配備されている。
【００１２】基体１は、台板１ａ上にボビン載置台３を
設置し、４本の支柱１ｂの頂部には天井板１ｃが覆設さ
れている。ボビン載置台３は、複数本の支持脚３ａを有
し、支持脚３ａの上端に天板３ｂを載設して成る。天板
３ｂは、図２に示すように、複数本の巻取りボビン２を
一列に並置できるように横長に形成されており、一方の
側縁部に位置決め壁９が長手方向に横設され、他方の側
縁部には、ボビン２の鍔２ａを押圧して挟持するための
爪１０ａを備えたクランプ１０が所定の間隔を空けて設
置されている。
設置し、４本の支柱１ｂの頂部には天井板１ｃが覆設さ
れている。ボビン載置台３は、複数本の支持脚３ａを有
し、支持脚３ａの上端に天板３ｂを載設して成る。天板
３ｂは、図２に示すように、複数本の巻取りボビン２を
一列に並置できるように横長に形成されており、一方の
側縁部に位置決め壁９が長手方向に横設され、他方の側
縁部には、ボビン２の鍔２ａを押圧して挟持するための
爪１０ａを備えたクランプ１０が所定の間隔を空けて設
置されている。
【００１３】位置決め壁９とクランプ１０の爪１０ａと
の間に、巻取りボビン２の鍔２ａを挟んでボビン２を固
定するようにしている。図１における支柱１ｂから右側
の天板３ｂ上に、線条体の巻取りを完了した巻取りボビ
ン２を載置し、支柱１ｂから左側の天板３ｂ上には、巻
取りの準備のため新規巻取りボビン２を載置しておくよ
うにしている。４本の支柱１ｂで囲まれた位置に載置し
た巻取りボビン２に対し、線条体の巻き付けが行われ
る。
の間に、巻取りボビン２の鍔２ａを挟んでボビン２を固
定するようにしている。図１における支柱１ｂから右側
の天板３ｂ上に、線条体の巻取りを完了した巻取りボビ
ン２を載置し、支柱１ｂから左側の天板３ｂ上には、巻
取りの準備のため新規巻取りボビン２を載置しておくよ
うにしている。４本の支柱１ｂで囲まれた位置に載置し
た巻取りボビン２に対し、線条体の巻き付けが行われ
る。
【００１４】ボビン載置台３の天板３ｂの中央長手方向
には、ボビン移動溝１１が貫設されており、ボビン載置
台３の天板３ｂの下側に配置したボビン移送体１２のボ
ビン支持具１３、１３′を突出した状態でボビン載置台
３に沿って移動しうるようにしてある。ボビン移送体１
２は、桿体１４の両端部にボビン支持具１３、１３′を
出没自在に装着して成るもので、駆動手段１５によって
ボビン載置台３の天板３ｂの長手方向へ往復運動可能に
設置されている。
には、ボビン移動溝１１が貫設されており、ボビン載置
台３の天板３ｂの下側に配置したボビン移送体１２のボ
ビン支持具１３、１３′を突出した状態でボビン載置台
３に沿って移動しうるようにしてある。ボビン移送体１
２は、桿体１４の両端部にボビン支持具１３、１３′を
出没自在に装着して成るもので、駆動手段１５によって
ボビン載置台３の天板３ｂの長手方向へ往復運動可能に
設置されている。
【００１５】ボビン移送体１２のボビン支持具１３、１
３′を突出させて、巻取りボビン２の鍔２ａの中心部に
設けられた孔２ｂにボビン支持具１３、１３′を嵌入
し、巻取りボビン２の鍔２ａに対するクランプ１０の爪
１０ａの押圧力を緩めた状態でボビン移送体１２を移動
させることにより、巻取りボビン２をボビン載置台３の
天板３ａ上を移動させるようにしている。また、ボビン
載置台３の側縁には、図３に示すように、後述する線条
体案内具１６および線条体カッタ１７が対向して配置さ
れている。
３′を突出させて、巻取りボビン２の鍔２ａの中心部に
設けられた孔２ｂにボビン支持具１３、１３′を嵌入
し、巻取りボビン２の鍔２ａに対するクランプ１０の爪
１０ａの押圧力を緩めた状態でボビン移送体１２を移動
させることにより、巻取りボビン２をボビン載置台３の
天板３ａ上を移動させるようにしている。また、ボビン
載置台３の側縁には、図３に示すように、後述する線条
体案内具１６および線条体カッタ１７が対向して配置さ
れている。
【００１６】支持台４は、長方形の板状に形成され、四
隅をそれぞれの支柱１ｂに貫装した状態で、天井板１ｃ
から支持桿１８を介して釣支されている。支持台４に
は、トラバース用サーボモータ７と、ロータリボールネ
ジ１９の固定部１９ａが設置してある。
隅をそれぞれの支柱１ｂに貫装した状態で、天井板１ｃ
から支持桿１８を介して釣支されている。支持台４に
は、トラバース用サーボモータ７と、ロータリボールネ
ジ１９の固定部１９ａが設置してある。
【００１７】ロータリボールネジ１９の回転部１９ｂに
は、タイミングプーリ２０が嵌着されており、トラバー
ス用サーボモータ７の回転軸に装着した駆動プーリ２１
との間にタイミングベルト２２を装架することにより、
トラバース用サーボモータ７の駆動によりタイミングプ
ーリ２０を介してロータリボールネジ１９の駆動軸１９
ｃを昇降させるようにしている。
は、タイミングプーリ２０が嵌着されており、トラバー
ス用サーボモータ７の回転軸に装着した駆動プーリ２１
との間にタイミングベルト２２を装架することにより、
トラバース用サーボモータ７の駆動によりタイミングプ
ーリ２０を介してロータリボールネジ１９の駆動軸１９
ｃを昇降させるようにしている。
【００１８】ロータリーボールネジの１９の駆動軸１９
ｃの先端部にはトラバース台５の移動板５ａが連結され
ており、トラバース用サーボモータ７の回転により、ト
ラバース台５をボビン載置台３に対し昇降自在に駆動す
るようにしている。支持台４の中心部には線条体Ｗを挿
通する挿通孔２３が開設されている。
ｃの先端部にはトラバース台５の移動板５ａが連結され
ており、トラバース用サーボモータ７の回転により、ト
ラバース台５をボビン載置台３に対し昇降自在に駆動す
るようにしている。支持台４の中心部には線条体Ｗを挿
通する挿通孔２３が開設されている。
【００１９】トラバース台５は、移動板５ａと、移動板
５ａの下側に配置したリング体保持板５ｂとを有し、移
動板５ａおよびリング体保持板５ｂの四隅を円筒状の摺
動体２４で連結して成り、各支柱１ｂにそれぞれ摺動体
２４を嵌装することにより、支柱１ｂに沿って昇降可能
に支持されている。
５ａの下側に配置したリング体保持板５ｂとを有し、移
動板５ａおよびリング体保持板５ｂの四隅を円筒状の摺
動体２４で連結して成り、各支柱１ｂにそれぞれ摺動体
２４を嵌装することにより、支柱１ｂに沿って昇降可能
に支持されている。
【００２０】移動板５ａの中心部には、線条体Ｗを挿通
する案内孔２５が設けられている。リング体保持板５ｂ
は、中央部に回転リング体６を収容する円形の開口部２
６を有し、開口部２６の周囲には、回転リング体６を抱
持する複数個（本実施例においては６個）の支持ローラ
２７が配設されている。支持ローラ２７は、図４に示す
ように、軸２７ａの上下に溝付き円盤２７ｂ、２７ｂ′
を対向して備えている。
する案内孔２５が設けられている。リング体保持板５ｂ
は、中央部に回転リング体６を収容する円形の開口部２
６を有し、開口部２６の周囲には、回転リング体６を抱
持する複数個（本実施例においては６個）の支持ローラ
２７が配設されている。支持ローラ２７は、図４に示す
ように、軸２７ａの上下に溝付き円盤２７ｂ、２７ｂ′
を対向して備えている。
【００２１】回転リング体６は、図４に示すように、円
盤状の上側枠６ａと、上側枠６ａに対向する環状の下側
枠６ｂとから成り、上側枠６ａの中心部には導入筒部２
８が突設してあり、導入筒部２８の外側にはタイミング
プーリ２９が着設されている。一方、リング体保持板５
ｂの一端には、巻取り用サーボモータ８が設置されてお
り、巻取り用サーボモータ８の回転軸に装着した駆動プ
ーリ３０と、タイミングプーリ２９との間にタイミング
ベルト３１を装架して回転リング体６を回転するように
している。
盤状の上側枠６ａと、上側枠６ａに対向する環状の下側
枠６ｂとから成り、上側枠６ａの中心部には導入筒部２
８が突設してあり、導入筒部２８の外側にはタイミング
プーリ２９が着設されている。一方、リング体保持板５
ｂの一端には、巻取り用サーボモータ８が設置されてお
り、巻取り用サーボモータ８の回転軸に装着した駆動プ
ーリ３０と、タイミングプーリ２９との間にタイミング
ベルト３１を装架して回転リング体６を回転するように
している。
【００２２】回転リング体６の導入筒部２８内には線条
体Ｗを挿通する導入孔３２が設けられ、導入孔３２の下
方には線条体Ｗを約９０度方向変換する案内ローラ３３
が配置されている。また、上側枠６ａおよび下側枠６ｂ
の周縁部にも、線条体Ｗの方向変換を行うための案内ロ
ーラ３３′、３３″が配置されている。
体Ｗを挿通する導入孔３２が設けられ、導入孔３２の下
方には線条体Ｗを約９０度方向変換する案内ローラ３３
が配置されている。また、上側枠６ａおよび下側枠６ｂ
の周縁部にも、線条体Ｗの方向変換を行うための案内ロ
ーラ３３′、３３″が配置されている。
【００２３】回転リング体６の上側枠６ａおよび下側枠
６ｂの周縁部は、断面山形に形成されており、支持ロー
ラ２７の溝付き円盤２７ｂ、２７ｂ′に設けられた断面
Ｖ字形の溝２５ｃ、２５ｃ′に、それぞれ上側枠６ａお
よび下側枠６ｂの周縁部を係入することにより、回転リ
ング体６を回転自在に抱持するようにしてある。
６ｂの周縁部は、断面山形に形成されており、支持ロー
ラ２７の溝付き円盤２７ｂ、２７ｂ′に設けられた断面
Ｖ字形の溝２５ｃ、２５ｃ′に、それぞれ上側枠６ａお
よび下側枠６ｂの周縁部を係入することにより、回転リ
ング体６を回転自在に抱持するようにしてある。
【００２４】次に、上記の線条体の巻取り装置Ａを用い
て、巻取りボビン２に線条体Ｗとしての電線を巻取る工
程について説明する。線条体Ｗを、基体１の天井板１ｃ
に突設した供給ローラ３４および線条体クランプ３５を
経て、天井板１ｃの供給孔３６、支持台４の挿通孔２
３、トラバース台５の案内孔２５を通し、回転リング体
６の導入筒部２８内の導入孔３２に導入して、案内ロー
ラ３３、３３′、３３″を介して巻取りボビン２の巻取
り軸２ｃにその末端部を固定する。
て、巻取りボビン２に線条体Ｗとしての電線を巻取る工
程について説明する。線条体Ｗを、基体１の天井板１ｃ
に突設した供給ローラ３４および線条体クランプ３５を
経て、天井板１ｃの供給孔３６、支持台４の挿通孔２
３、トラバース台５の案内孔２５を通し、回転リング体
６の導入筒部２８内の導入孔３２に導入して、案内ロー
ラ３３、３３′、３３″を介して巻取りボビン２の巻取
り軸２ｃにその末端部を固定する。
【００２５】線条体Ｗの末端部を巻取り軸２ａに固定し
た状態でトラバース用サーボモータ７、および巻取り用
サーボモータ８を駆動させると、回転リング体６が回転
すると共に、予め設定された速度でトラバース台５が移
動し、所定のピッチによって線条体Ｗが巻取りボビン２
の巻取り軸２ｃに巻き付けられる。トラバース用サーボ
モータ７、および巻取り用サーボモータ８の回転数は、
線条体Ｗの太さ等の種類に応じて、その都度簡単に設定
することができるため、多種類の線条体に対し容易に最
適の巻取り速度、巻取りピッチを設定することができ
る。
た状態でトラバース用サーボモータ７、および巻取り用
サーボモータ８を駆動させると、回転リング体６が回転
すると共に、予め設定された速度でトラバース台５が移
動し、所定のピッチによって線条体Ｗが巻取りボビン２
の巻取り軸２ｃに巻き付けられる。トラバース用サーボ
モータ７、および巻取り用サーボモータ８の回転数は、
線条体Ｗの太さ等の種類に応じて、その都度簡単に設定
することができるため、多種類の線条体に対し容易に最
適の巻取り速度、巻取りピッチを設定することができ
る。
【００２６】巻取りボビン２に対する線条体Ｗの巻取り
が完了（満巻状態など）したときには、図５に示すよう
に、巻取りが完了した巻取りボビン２Ａと空の巻取りボ
ビン２Ｂとを、ボビン移送体１２を矢印方向へ移動させ
ることにより、ボビン載置台３の右側へ移送する。
が完了（満巻状態など）したときには、図５に示すよう
に、巻取りが完了した巻取りボビン２Ａと空の巻取りボ
ビン２Ｂとを、ボビン移送体１２を矢印方向へ移動させ
ることにより、ボビン載置台３の右側へ移送する。
【００２７】このとき、ボビン移送体１２のボビン支持
具１３、１３′を巻取りボビン２Ａおよび２Ｂの鍔の孔
１６に嵌入した状態にあるため、ボビン移送体１２の移
動によってボビン２Ａ、２Ｂが矢印方向へ移動する。移
動が終了したのち、ボビン支持具１３、１３′を巻取り
ボビン２Ａおよび２Ｂの鍔の孔２ｂから離脱させてボビ
ン移送体１２を元の位置に戻し、次の空の巻取りボビン
を配置する準備を行うようにしてある。
具１３、１３′を巻取りボビン２Ａおよび２Ｂの鍔の孔
１６に嵌入した状態にあるため、ボビン移送体１２の移
動によってボビン２Ａ、２Ｂが矢印方向へ移動する。移
動が終了したのち、ボビン支持具１３、１３′を巻取り
ボビン２Ａおよび２Ｂの鍔の孔２ｂから離脱させてボビ
ン移送体１２を元の位置に戻し、次の空の巻取りボビン
を配置する準備を行うようにしてある。
【００２８】ボビン移送体１２を矢印方向へ移動させて
いる間においても、回転リング体６およびトラバース台
５の駆動は継続されており、図６に示すように、空の巻
取りボビン２Ｂが巻取り位置に到達すると直ちに巻取り
が開始される。巻取りが開始されて巻取りボビン２Ｂに
線条体Ｗが数回巻取られると、巻取りボビン２Ａと２Ｂ
とを連結した状態にある線条体Ｗ′は、ボビン載置台３
に付設した線条体案内具１６によって線条体カッタ１７
の位置に案内され（図２、図３参照）、線条体カッタ１
７の切断刃１７ａの作動により切断され、巻取りボビン
２Ａと２Ｂとは分離される。
いる間においても、回転リング体６およびトラバース台
５の駆動は継続されており、図６に示すように、空の巻
取りボビン２Ｂが巻取り位置に到達すると直ちに巻取り
が開始される。巻取りが開始されて巻取りボビン２Ｂに
線条体Ｗが数回巻取られると、巻取りボビン２Ａと２Ｂ
とを連結した状態にある線条体Ｗ′は、ボビン載置台３
に付設した線条体案内具１６によって線条体カッタ１７
の位置に案内され（図２、図３参照）、線条体カッタ１
７の切断刃１７ａの作動により切断され、巻取りボビン
２Ａと２Ｂとは分離される。
【００２９】ボビン載置台３の左側に、常時、空の巻取
りボビン２Ｂを配置するようにしておけば、線条体Ｗの
供給や回転リング体６の回転を停止することなく、ボビ
ン移送体１２を操作することにより、連続的に多数の巻
取りボビン２に線条体Ｗを巻取ることが可能である。
りボビン２Ｂを配置するようにしておけば、線条体Ｗの
供給や回転リング体６の回転を停止することなく、ボビ
ン移送体１２を操作することにより、連続的に多数の巻
取りボビン２に線条体Ｗを巻取ることが可能である。
【００３０】
【発明の効果】本発明によれば、２基のサーボモータを
採用することにより、線条体の巻取り速度と、トラバー
ス速度とをそれぞれ任意に設定できるため、巻取りピッ
チが自在に設定可能となり、線条体の太さが細いものか
ら太いものまで１台の巻取り装置で巻取ることができ
る。回転リング体の回転を制御することができるため、
線条体に異常な張力がかかることがなく、巻きむらのな
い高品質の巻取りが可能となる。また、回転リング体の
１回転毎に１回（３６０度）の撚りが加えられるため、
線条体を引き出す際にこの１回転毎に１回の撚りを戻す
方向へ引き出せば、撚りを解消することが可能となり、
無撚りの状態で加工工程に供給することができる。さら
に、線条体の供給を停止することなく、空の巻取りボビ
ンの交換ができるため生産性が向上するなど多大な利点
がある。
採用することにより、線条体の巻取り速度と、トラバー
ス速度とをそれぞれ任意に設定できるため、巻取りピッ
チが自在に設定可能となり、線条体の太さが細いものか
ら太いものまで１台の巻取り装置で巻取ることができ
る。回転リング体の回転を制御することができるため、
線条体に異常な張力がかかることがなく、巻きむらのな
い高品質の巻取りが可能となる。また、回転リング体の
１回転毎に１回（３６０度）の撚りが加えられるため、
線条体を引き出す際にこの１回転毎に１回の撚りを戻す
方向へ引き出せば、撚りを解消することが可能となり、
無撚りの状態で加工工程に供給することができる。さら
に、線条体の供給を停止することなく、空の巻取りボビ
ンの交換ができるため生産性が向上するなど多大な利点
がある。
【図１】本発明の実施例に係わる線条体の巻取り装置を
示す正面図である。
示す正面図である。
【図２】図１の線条体の巻取り装置の要部を示す平面図
である。
である。
【図３】図１の線条体の巻取り装置の側面図である。
【図４】図１の線条体の巻取り装置の回転リング体の周
辺を示す拡大断面図である。
辺を示す拡大断面図である。
【図５】図１の線条体の巻取り装置のボビン移送体によ
って巻取りボビンを移動する操作を示す説明図である。
って巻取りボビンを移動する操作を示す説明図である。
【図６】図５の双方の巻取りボビン間の線条体を切断す
る操作を示す説明図である。
る操作を示す説明図である。
【図７】従来の線条体の巻取り装置を示す側面図であ
る。
る。
Ａ 線条体の巻取り装置 Ｗ 線条体 １ 基体 １ａ 台板 １ｂ 支柱 ２ 巻取りボビン ３ ボビン載置台 ４ 支持台 ５ トラバース台 ６ 回転リング体 ７ トラバース用サーボモータ ８ 巻取り用サーボモータ １２ ボビン移送体 １３、１３′ ボビン支持具 １９ ロータリーボールネジ １９ｂ 回転部 １９ｃ 回転軸 ２０ タイミングプーリ ２２ タイミングベルト ２７ 支持ローラ ２９ タイミングプーリ ３１ タイミングベルト ３２ 導入口 ３３、３３′、３３″ 案内ローラ
Claims (6)
- 【請求項１】 ボビン載置台の上方に支持台を配置した
基体と、該支持台に対し昇降自在に設けたトラバース台
と、内周部に導入口および案内ローラを有し該トラバー
ス台に対し回転自在に支持された回転リング体とから成
り、該支持台に設置したトラバース用サーボモータの駆
動により該トラバース台を昇降させると共に、該トラバ
ース台に設置した巻取り用サーボモータの駆動によって
該回転リング体を回転させることにより、該ボビン載置
台上に配置した巻取りボビンに、該導入口から導入され
た線条体を該案内ローラを介して巻き付けるようにした
ことを特徴とする線条体の巻取り装置。 - 【請求項２】 前記基体が、台板に立設した支柱を備
え、該支柱に支持台を架設すると共に該支柱に沿ってト
ラバース台を昇降可能に装着したことを特徴とする請求
項１記載の線条体の巻取り装置。 - 【請求項３】 前記トラバース台に複数の支持ローラを
周設し、該支持ローラによって回転リング体の外周部を
抱持することにより該回転リング体を回転自在に支持し
たことを特徴とする請求項１または請求項２記載の線条
体の巻取り装置。 - 【請求項４】 前記回転リング体が中心部にタイミング
プーリを備え、巻取り用サーボモータの回転軸との間に
介装したタイミングベルトにより該回転リング体を回転
するようにしたことを特徴とする請求項１、請求項２ま
たは請求項３記載の線条体の巻取り装置。 - 【請求項５】 前記支持台にロータリーボールネジを装
着し、ロータリーボールネジの回転軸の先端部にトラバ
ース台を連結すると共に該ロータリーボールネジの回転
部にタイミングプーリを設け、トラバース用サーボモー
タの回転軸との間に介装したタイミングベルトにより該
タイミングプーリを回転して、トラバース台を昇降させ
るようにしたことを特徴とする請求項１、請求項２、請
求項３または請求項４記載の線条体の巻取り装置。 - 【請求項６】 前記ボビン載置台に、ボビン支持具を有
するボビン移送体を設置し、巻取りを完了した巻取りボ
ビンと新規巻取りボビンとを該ボビン支持具で支持した
状態で該ボビン移送体を移動させ、該新規巻取りボビン
を所定の位置に配置することにより、線条体の供給を一
時停止することなく連続的に巻取るようにしたことを特
徴とする請求項１、請求項２、請求項３、請求項４また
は請求項５記載の線条体の巻取り装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10979896A JP3579179B2 (ja) | 1996-04-30 | 1996-04-30 | 線条体の巻取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10979896A JP3579179B2 (ja) | 1996-04-30 | 1996-04-30 | 線条体の巻取り装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09295767A true JPH09295767A (ja) | 1997-11-18 |
| JP3579179B2 JP3579179B2 (ja) | 2004-10-20 |
Family
ID=14519495
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10979896A Expired - Fee Related JP3579179B2 (ja) | 1996-04-30 | 1996-04-30 | 線条体の巻取り装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3579179B2 (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101941616A (zh) * | 2010-09-26 | 2011-01-12 | 江苏赛福天钢绳有限公司 | 一种钢丝热处理用收线装置及方法 |
| CN104477702A (zh) * | 2014-11-24 | 2015-04-01 | 常熟市明瑞五金制品厂(普通合伙) | 遮阳网圆丝卷绕装置 |
| CN104944214A (zh) * | 2015-05-21 | 2015-09-30 | 湖北三江航天江北机械工程有限公司 | 钢丝线材收线装置 |
| CN105936445A (zh) * | 2016-06-06 | 2016-09-14 | 深圳供电局有限公司 | 一种用于变电站现场高压试验的自动收线装置 |
| CN106024207A (zh) * | 2016-08-05 | 2016-10-12 | 安庆市汇东机械有限责任公司 | 一种圈收金属丝快速收放装置 |
| CN107359015A (zh) * | 2017-06-21 | 2017-11-17 | 重庆泰山电缆有限公司 | 一种电缆碳黑刷匀装置 |
| CN112053802A (zh) * | 2020-07-20 | 2020-12-08 | 宣城立讯精密工业有限公司 | 一种线束加工送线装置 |
| CN113042566A (zh) * | 2021-03-23 | 2021-06-29 | 青岛黄海学院 | 一种金属丝绕丝装置及金属丝绕丝方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109484912A (zh) * | 2018-10-19 | 2019-03-19 | 杭州大弘科技有限公司 | 一种纺织机械用的卷线导纱装置 |
-
1996
- 1996-04-30 JP JP10979896A patent/JP3579179B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| CN104477702A (zh) * | 2014-11-24 | 2015-04-01 | 常熟市明瑞五金制品厂(普通合伙) | 遮阳网圆丝卷绕装置 |
| CN104944214A (zh) * | 2015-05-21 | 2015-09-30 | 湖北三江航天江北机械工程有限公司 | 钢丝线材收线装置 |
| CN105936445A (zh) * | 2016-06-06 | 2016-09-14 | 深圳供电局有限公司 | 一种用于变电站现场高压试验的自动收线装置 |
| CN106024207A (zh) * | 2016-08-05 | 2016-10-12 | 安庆市汇东机械有限责任公司 | 一种圈收金属丝快速收放装置 |
| CN107359015A (zh) * | 2017-06-21 | 2017-11-17 | 重庆泰山电缆有限公司 | 一种电缆碳黑刷匀装置 |
| CN107359015B (zh) * | 2017-06-21 | 2019-02-22 | 重庆泰山电缆有限公司 | 一种电缆碳黑刷匀装置 |
| CN112053802A (zh) * | 2020-07-20 | 2020-12-08 | 宣城立讯精密工业有限公司 | 一种线束加工送线装置 |
| CN113042566A (zh) * | 2021-03-23 | 2021-06-29 | 青岛黄海学院 | 一种金属丝绕丝装置及金属丝绕丝方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3579179B2 (ja) | 2004-10-20 |
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