JPH09295575A - 鉄道車両用の非常通報システム - Google Patents

鉄道車両用の非常通報システム

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JPH09295575A
JPH09295575A JP11072596A JP11072596A JPH09295575A JP H09295575 A JPH09295575 A JP H09295575A JP 11072596 A JP11072596 A JP 11072596A JP 11072596 A JP11072596 A JP 11072596A JP H09295575 A JPH09295575 A JP H09295575A
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隆寛 菊地
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない本数の引通線を使って実現でき、しか
も非常音声通話を可能にする鉄道車両用の非常通報シス
テムを提供する。 【解決手段】 329線と330線の引通線を、乗務員
端末と客室端末3との間での非常音声通話の伝送に使用
し、330線を、客室端末3から乗務員端末への非常通
報入信号の伝送に使用し、1301線の引通線を、乗務
員端末から客室端末3への、非常通報確認信号及び非常
通報解除信号の伝送に使用する。客室端末3には、確認
検出回路部37と解除検出回路部38を設けて、130
1線における乗務員端末のハンドセットのフックアップ
信号とフックダウン信号を、それぞれ非常通報確認信号
と非常通報解除信号として認識させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の連結された
車両から成る鉄道車両用の非常通報システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両用の従来の非常通報システムの
例として、あるタイプの既設の鉄道車両、即ち既設車に
対し装備された第1のものと、新たに製造された新造車
に対する第2のものとがある。既設車に対する第1の非
常通報システムは、合計5本の引通線を使用して非常通
報の乗務員端末(乗務員室にある)と客室端末(非常通
報器とも呼ぶ)とを相互に接続することにより実現して
いる。詳細には、2本の引通線は、客室端末の乗客と乗
務員端末の乗務員との音声による“非常”通話(これら
引通線は、乗務員間の音声による“連絡”通話にも兼
用)の伝達と、乗務員間連絡用のブザー作動信号の伝達
と、に使用している。残りの3本の引通線は、各々、客
室端末から乗務員端末への非常通報入信号の伝達並びに
非常通報の乗務員による“解除”を表す解除信号の伝達
と、非常通報を乗務員が“確認”したことを表す確認信
号の伝達と、非常通話の回線を“保留”にする保留信号
の伝達と、に使用している。また、この従来システムで
は、乗務員端末に、“客室”(当該端末と客室端末との
非常通話)、“乗務員”(当該端末と別の乗務員端末と
の連絡通話)、“確認”、“解除”、“保留”の5つの
異なった機能を選択するボタンスイッチが設けられてい
る。乗務員間連絡通話回線と非常通話回線との切換は、
上記の“客室”又は“乗務員”ボタンスイッチの操作に
より切り換えて行うようになっている。
【0003】一方、上記の新造車に対する第2の従来の
非常通報システムは、合計3本の引通線を使用するもの
であり、その内の2本は、乗務員間連絡通話回線に使用
し、また乗務員間連絡ブザー作動信号の伝達に使用して
いる。残りの1本の引通線は、客室端末から乗務員端末
への非常通報入信号(乗務員端末のブザー作動信号)の
伝達に使用している。この第2のシステムでは、非常通
話、確認、解除、保留等の第1システムにある機能は設
けられていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】当業者には知られてい
るように、鉄道車両においては、車両から車両へと延設
される引通線の本数は限りがあり、製造後にその本数を
増やすことは非常に困難である。また、ある種の既設車
あるいは新造車においては、非常通報のために利用でき
る引通線の数が制限されている。従って、利用可能な本
数を越える引通線を使う非常通報システムを装備した
り、あるいはそのようなシステムに置き換えたりするこ
とが困難である。
【0005】また、上記従来の第1のシステムでは、非
常通報があった時に乗務員が操作しなければならないボ
タンスイッチが、幾つかある。しかし、非常時において
乗務員の迅速かつ確実な対応を可能にするため、乗務員
の操作点数を削減することも望ましい。
【0006】従って、本発明の目的は、少ない本数の引
通線を使って実現でき、しかも非常音声通話を可能にす
る、鉄道車両用の非常通報システムを提供することであ
る。
【0007】本発明の別の目的は、乗務員に要求する操
作を簡単にした、鉄道車両用の非常通報システムを提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を実現するた
め、本発明による鉄道車両用の非常通報システムは、
イ)前記鉄道車両の第1、第2及び第3の引通線に接続
する、少なくとも1つの乗務員端末と、ロ)前記第1、
第2及び第3の引通線に接続する、少なくとも1つの客
室端末と、を備え、i)前記第1及び第2の引通線を、
前記乗務員端末と前記客室端末との間での非常音声通話
の伝送に使用し、ii)前記第1及び第2の引通線内の一
方である所定の引通線を、前記客室端末から前記乗務員
端末への非常通報を表す非常通報入信号の伝送に使用
し、iii)前記第3引通線を、前記乗務員端末から前記
客室端末への、乗務員が前記客室端末からの非常通報を
確認したことを表す非常通報確認信号と、乗務員が非常
通報状態を解除するための非常通報解除信号と、の伝送
に使用するようにする。
【0009】本発明によれば、前記乗務員端末は、イ)
前記第1及び第2の引通線を介して音声通話を行うため
の、受話スピーカと送話マイクを備えたハンドセットを
含む音声通話回路と、ロ)前記ハンドセットのフックア
ップに応答して前記非常通報確認信号としてフックアッ
プ信号を前記第3引通線に発生し、前記ハンドセットの
フックダウンに応答して前記非常通報解除信号としてフ
ックダウン信号を前記第3引通線に発生する非常通報確
認/解除手段と、を備える。
【0010】また、本発明によれば、前記第3引通線
は、第1と第2の互いに異なった電気的状態を有してお
り、前記第1電気的状態から前記第2電気的状態への遷
移は、前記フックアップ信号を表し、前記第2電気的状
態から前記第1電気的状態への遷移は、前記フックダウ
ン信号を表すようにできる。
【0011】本発明によれば、前記所定引通線の第1の
直流の電気的状態は、前記非常通報入信号の不在を表
し、前記所定引通線の第1の電気的状態とは異なった第
2の直流の電気的状態は前記非常通報入信号の存在を表
すようにできる。
【0012】本発明によれば、前記非常通報入信号は、
前記客室端末における非常ブザーと前記客室端末のある
車両の車側灯の点灯と、前記乗務員端末における非常ブ
ザーの作動とに使用することができる。また、前記非常
通報確認信号は、前記客室端末における非常ランプの点
灯と非常音声通話回線の接続と、前記非常通報入信号の
発生停止による前記客室端末における前記非常ブザーと
前記乗務員端末における前記非常ブザーの作動停止と、
に使用することができる。更に、前記非常通報解除信号
は、前記客室端末における前記非常音声通話回線の遮断
と前記非常ランプの消灯と、前記車側灯の消灯と、に使
用できる。この場合、前記客室端末は、イ)非常通報ス
イッチと、ロ)非常音声通話回路と、ハ)該非常音声通
話回路を前記第1及び第2の引通線に対し接続又は遮断
するための回線接続手段と、ニ)前記非常通報スイッチ
に接続しており、該スイッチが作動された時に非常通報
入信号を発生する非常通報入信号発生手段と、ホ)前記
非常通報スイッチに接続しており、該スイッチが作動さ
れた時に非常通報状態指示信号を発生する非常通報状態
指示手段と、ヘ)前記回線接続手段に対し回線接続信号
を発生する回線接続制御手段と、ト)前記第3引通線に
接続しており、前記非常状態指示信号が存在している間
に前記フックアップ信号を検出したときに前記非常通報
確認信号を検出したことを表す確認検出信号を発生する
確認信号検出手段であって、該確認検出信号は、前記非
常通報入信号発生手段に前記非常通報入信号の発生を停
止させる、前記の確認信号検出手段と、チ)前記第3引
通線に接続しており、前記回線接続信号が存在している
間に前記フックダウン信号を検出したときに前記非常通
報解除信号を検出したことを表す解除検出信号を発生す
る解除信号検出手段であって、該解除検出信号は、前記
非常通報状態指示手段に前記非常通報状態指示信号の発
生を停止させ、かつ前記回線接続制御手段に前記回線接
続信号の発生を停止させるようになった、前記の解除信
号検出手段と、を備えるようにできる。
【0013】また、本発明によれば、イ)前記少なくと
も1つの乗務員端末は、第1と第2の2つの乗務員端末
から成り、ロ)前記第1及び第2の引通線は、前記第1
及び第2の乗務員端末間での音声通話の伝送に使用し、
ハ)前記第3引通線は、前記第1及び第2乗務員端末間
での乗務員間音声通話のための乗務員間音声通話回線接
続信号の伝送に使用するようにできる。この場合、前記
ハンドセットのフックダウン状態に対応する前記第3引
通線の前記第1電気的状態は、前記乗務員間音声通話回
線を接続すべきことを表す前記音声通話回線接続信号の
不在を表し、前記ハンドセットのフックアップ状態に対
応する前記第3引通線の前記第2電気的状態は、前記音
声通話回線接続信号の存在を表すようにできる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明による鉄道車両用の非常通
報システムのシステム全体を示すブロック図である。図
示のように、この非常通報システムAは、鉄道車両の3
本の引通線1a、1b及び1cを利用して構築したもの
であり、これら引通線に接続した、乗務員端末2a(例
えば、先頭車両に配置)及び乗務員端末2b(例えば後
部車両に配置)と、客室車両に少なくとも1つずつ配置
する客室端末3a、3b、・・・3nと、から構成して
いる。各端末は、引通線1a,1b及び1cに対し並列
に接続している。引通線1a、1b及び1cの例として
は、例えばあるタイプの車両の場合には、329線、3
30線、1301線であり(尚、線の前の番号は引通線
の番号)、以下の説明では、これらの線を使った例につ
いて説明する。
【0016】図2と図3には、図1の乗務員端末2a及
び2bの詳細と、客室端末3a、3b、・・・3nの詳
細について示してある。尚、端末2aと2bとは互いに
同じであるため、図2では、その各々を代表する乗務員
端末2について図示し、また、端末3a、3b、・・・
3nも互いに同じであるため、その各々を代表する客室
端末3について図示している。
【0017】先ず初めに図2を参照して乗務員端末2に
ついて説明すると、乗務員間音声連絡通話並びに非常音
声通話を行うための音声通話回路部20と、回線接続回
路部22と、非常通報確認/解除回路部24と、乗務員
間ブザー連絡回路部28と、非常通報ブザー回路部29
と、を備えている。詳しくは、音声通話回路部20は、
音声通話のため、送話マイク200と受話スピーカ20
2とから成るフックを備えたハンドセット204と、マ
イク200の出力にマイク・トランス206を介して入
力が接続した送信増幅器208と、この増幅器208の
出力に接続した入力端子をもつハイブリッド・トランス
210と、このトランス210の出力端子に入力が接続
しておりまた制御入力に受ける電圧に応じてオン−オフ
するスイッチSW1(制御入力の電圧がDC100ボル
トの時オンとなり0ボルトのときはオフとなる)と、を
備え、このスイッチの出力に受話スピーカ202の入力
が接続している。また。音声通話回路部20は、329
線及び330線を介する非常音声通話の傍受のため、ト
ランス210の出力端子に入力が接続しておりまた制御
入力に受ける電圧に応じてオン−オフするスイッチSW
2(制御入力の電圧がDC100ボルトの時オンとなり
0ボルトのときはオフとなる)と、このスイッチの出力
に入力が接続したモニタ増幅器212と、この増幅器の
出力に入力が接続した傍受スピーカ214と、を備えて
いる。また、回路部20は、ハンドセットのフックと機
械的又は電気的に連動するスイッチFSW1を備え、こ
のスイッチの入力は1301線に接続し、そしてFUP
(フックアップ)側の出力はスイッチSW1の制御入力
に接続し、FDW(フックダウン)側の出力はスイッチ
SW2の制御入力に接続している。従って、1301線
は、ハンドセット204のフックアップの間はSW1に
そしてフックダウンの間はSW2に接続することにな
る。
【0018】回線接続回路部22は、音声通話回路部2
0を329線と330線とから成る音声通話回線に対し
接続するための回路部分であり、ライン・トランス22
0と、このトランス220の二次巻線の一方の端子と3
29線との間に直列に接続されたオン−オフ・スイッチ
SW3及び直流カット用のキャパシタ222と、を備え
ており、トランス220の二次巻線の他方の端子は直流
カット用のキャパシタ224を介して330線に接続し
ている。トランス220の一次巻線は、ハイブリッド・
トランス210の入出力端子に接続している。スイッチ
SW3は、1301線に接続した制御入力を有してお
り、1301線の電圧がDC100ボルトの時オンとな
って、音声通話回路部20を329線と330線とから
成る回線と接続し、そして0ボルトの時オフとなってそ
の回線接続を遮断する。
【0019】非常通報確認/解除回路部24は、フック
に機械的に連動していてフックアップ時にオンとなるオ
ン−オフ・スイッチFSW2を備えている。このスイッ
チは、一方の端子がDC100ボルトを受けるように接
続しており、そして他方の端子は1301線に接続して
いる。従って、回路部24は、1301線を、フックダ
ウン中は第1の電気的状態であるDC0ボルト(フック
ダウン状態信号とも呼ぶ)に、そしてフックアップ中は
第2の電気的状態であるDC100ボルト(フックアッ
プ状態信号とも呼ぶ)にする。非常通報確認信号は、フ
ックアップしたときに生ずるDC0ボルトから100ボ
ルトへの立上り遷移(フックアップ信号とも呼ぶ)で表
し、そして非常通報解除信号は、逆にフックダウンした
ときに生ずるDC100ボルトから0ボルトへの立下り
遷移(フックダウン信号とも呼ぶ)で表す。
【0020】また、この確認/解除回路部24は、乗務
員間音声通話回線の接続制御の機能も有している。即ち
図1のように2つの乗務員端末がある場合には、例えば
端末2aのハンドセットをフックアップすると、この端
末2aのスイッチSW3がオンになるだけでなく、13
01線のフックアップ状態信号が回線接続信号となって
伝わって端末2bのスイッチSW3をもオンにし、更に
端末2bのハンドセットがフックダウン状態のときは端
末2bのSW2をオンにしそしてそのフックアップ状態
のときには端末2bのSW1をオンにし、これにより乗
務員間の音声通話回線が接続されることになる。フック
ダウン状態信号は、回線接続を遮断する回線遮断信号と
なる。
【0021】乗務員間ブザー連絡回路部28は、329
線と220線との間に接続したオン−オフ型のブザー・
スイッチBzSと、同じく329線とそして接地との間
に接続した連絡用ブザーBz1と、を備えている。スイ
ッチBzSが押されたとき(オン)には、押されている
間のみ220線からのDC100ボルトを329線に加
圧し、また押されていないとき(オフ)はDC0ボルト
の無加圧状態となり、そして329線が第1の電気的状
態即ちDC0ボルトにあるときブザーBz1(乗務員端
末が2以上ある場合には、その各端末の対応するブザ
ー)は作動せず、そして第2の電気的状態即ちDC10
0ボルトが加圧されているときには、ブザーBz1が作
動して鳴動する。
【0022】最後の非常通報ブザー回路部29は、33
0線と接地との間に接続した非常ブザーEBz1から成
っており、このブザーは、330線が直流の第1の電気
的状態のとき即ちDC0ボルト状態のとき作動せず、そ
して直流の第2の電気的状態のとき即ちDC100ボル
トが加圧されているとき作動して鳴動する。
【0023】次に、図3を参照して客室端末3について
説明する。この客室端末3は、大きく分けて、非常音声
通話回路部30と、回線接続回路部32と、非常通報回
路部33と、非常通報入信号発生部34と、非常通報状
態指示部35と、回線接続制御部36と、確認信号検出
部37と、解除信号検出部38と、から構成している。
詳細に述べると、音声通話回路部30は、非常のときに
乗客と乗務員との非常音声通話を行うためのものであっ
て、乗務員端末2の音声回路部20とほぼ同様であり、
送話マイク300と、受話スピーカ302と、マイク3
00の出力にマイク・トランス304を介して入力が接
続した送信増幅器306と、この増幅器の出力に入力端
子が接続したハイブリッド・トランス308と、このト
ランスの出力端子に入力が接続しまたトランス312を
介してスピーカ302の入力に出力が接続した受信増幅
器310と、を備えている。
【0024】回線接続回路部32は、非常時にのみ音声
通話回路部30を音声通話回線(329線と330線か
ら成る)に接続するためのものであり、ハイブリッド・
トランス308の入出力端子に一次巻線が接続したライ
ン・トランス320と、このトランス320の二次巻線
の一方の端子に接続した端子を有するオン−オフ・スイ
ッチSW4と、このスイッチの他方の端子を329線に
接続する直流カット用のキャパシタ322と、トランス
320の二次巻線の他方の端子を330線に接続する別
の直流カット用のキャパシタ324と、を備えている。
スイッチSW4は、制御入力を有していて、制御入力に
ハイの信号を受けている間オンとなって回路部30を音
声通話回線と接続し、そしてローの信号のときオフとな
ってその回線接続を遮断する。
【0025】非常通報回路部33は、乗客との非常通報
インターフェースを構成する部分であり、非常通報スイ
ッチESWと、非常ブザーEBz2と、非常ランプEL
Pと、インバータ330とを備え、スイッチESWは、
一方の端子が接地し他方の端子が抵抗器を介して電圧+
Vに接続しており、そして通常はオフであって、出力に
ハイの信号従ってインバータ330の出力にローの信号
を発生し、そして押されている間のみオンとなってロー
の信号従ってインバータ330の出力にハイの信号を発
生する。1例として、スイッチESWとランプELP
は、照光式の押しボタンスイッチである。
【0026】次に、非常通報入信号発生部34は、スイ
ッチESWの出力にインバータ330を介してクロック
(C)入力が接続したDフリップフロップ(FF)1
と、このFF1のQ出力に入力が接続したドライバ回路
340と、このドライバの出力にアノードが接続しカソ
ードが330線に接続したダイオード342と、FF1
のリセット(R)入力に出力が接続したORゲート34
4と、を備えている。FF1は、データ(D)入力が電
圧+Vに接続していて(図示せず)、C入力にハイに立
上がるパルスが印加されたとき即ち非常スイッチが押さ
れたとき非常通報が入ったことを表すハイのQ出力を発
生し、そしてR入力(後述の回路接続制御部36及び確
認信号検出部37からの出力をORゲート344を介し
て受ける)にハイの信号を受けたときQ出力にはローの
信号が現れる。ドライバ回路340は、フォトMOSF
ETで構成したものであり、出力(MOSFETのソー
スに接続)がダイオード342を介して330線に接続
していて、入力に受ける信号(MOSFETのゲートに
接続)がハイのときにはオンとなってDC100ボルト
電源(MOSFETのドレインに接続)を330線に結
合して100ボルトを加圧し、これによって非常通報入
信号を送信し、そしてローのときにはオフとなって33
0線からその電源を遮断することにより、非常通報入信
号の不在を表す。ドライバ340の出力は、回路部33
の非常ブザーEBz2の入力にも結合していて、ハイの
ときそのブザーを作動して鳴動させる。ダイオード34
2は、当該客室端末3の非常ブザーEBz2が、他の客
室端末が非常通報して330線をDC100ボルトに加
圧した場合に、鳴動するのを阻止する。
【0027】非常通報状態指示部35は、図示の通り、
非常スイッチESWの出力にインバータ330を経由し
てC入力が接続したDフリップフロップ(FF)2と、
このFF2のQ出力に入力が接続したドライバ回路35
0と、を備えている。FF2は、D入力が電圧+Vに接
続していて(図示せず)、C入力にハイに立上がるパル
スが印加されたとき即ち非常スイッチが押されたとき、
非常通報状態を表すハイのQ出力を発生し、そしてR入
力(後述の解除信号検出部38からの出力を受ける)に
ハイの信号を受けたときQ出力にはローの信号が現れ
る。ドライバ回路350は、ドライバ340と同様にフ
ォトMOSFETで構成したものであり、この回路35
0は、出力(MOSFETのソースが接続)が、当該客
室端末が配置されている車両の外側側面にある車側灯S
LPに接続する一方、モニタ装置端末(図示しない車両
の状態監視装置)に接続していて、入力(MOSFET
のゲートに接続)に受ける信号がハイのときにはオンと
なってDC100ボルト電源(MOSFETのドレイン
に接続)を車側灯SLPに結合して点灯させると同時に
モニタ装置端末へDC100Vを送出し、これによって
号車単位での非常通報状態を指示し、そしてローのとき
にはオフとなって車側灯SLP及びモニタ装置端末から
その電源を遮断することにより、非常通報状態の不在を
示す。
【0028】回線接続制御部36は、Dフリップフロッ
プ(FF)3から成っており、これは、電圧+Vに接続
したD入力(図示せず)と、確認検出部37からの出力
を受けるC入力と、解除検出部38からの出力を受ける
R入力とを有し、そしてQ出力がスイッチSW4の制御
入力と非常ランプELPの入力とそしてORゲート34
4の一方の入力とに接続している。FF3は、C入力に
トリガパルスを受けるとQ出力がハイになって、スイッ
チSW4をオンにさせて回線を接続させるとともに、非
常ランプを点灯させる。また、FF3のこのハイのQ出
力は、ORゲート344を介してFF1をリセットさせ
る。この状態は、FF3が検出部38からのリセットパ
ルスを受けるまで続き、そして受けた時には、回線遮断
とランプ消灯を行う。FF3の出力信号は、回線に関し
ては、回線接続制御信号として働く。
【0029】次に、確認信号検出部37について説明す
ると、この検出部は、1301線に入力が接続した立上
り検出回路370と、一方の入力がこの回路370の出
力に接続し他方の入力がFF2のQ出力に接続したAN
Dゲート372と、から成り、そしてこのANDゲート
の出力は、上述のようにFF1のR入力に出力が接続し
たORゲート344の他方の入力にそしてFF3のC入
力に接続している。立上り検出回路370は、1301
線にフックアップ信号(即ち、DC0ボルトから100
ボルトへの立上り遷移)を検出したときに、出力に、そ
の立上り検出を表すローからハイへ遷移する信号を発生
するシュミット回路である。ANDゲート372は、F
F2のQ出力がハイのときのみ、その立上り検出信号
(ローからハイへの遷移)を確認検出信号として出力す
る。即ち、非常通報状態中にフックアップ信号を検出し
たときには、乗務員からの非常通報確認信号として判断
する。これにより、非常通報状態中以外の時に、乗務員
が乗務員間連絡のためにフックアップしてフックアップ
信号が生じたとき、これを非常通報確認信号と判断する
のを防止する。このANDゲート372が出力するロー
からハイへ遷移する信号は、ゲート344を介してFF
1をリセットし、そしてFF3をトリガする。ORゲー
ト344は、FF1のそのリセット後に、乗客が非常ス
イッチESWを誤って再び押した場合に備えて、FF3
のハイのQ出力によりFF1のリセットを続行する。こ
れにより、非常スイッチの2度押しによる非常通報入信
号の重複発生を阻止する。
【0030】一方、解除信号検出部38も、シュミット
回路で構成した立下り検出回路380と、一方の入力が
この回路380の出力に接続し他方の入力がFF3のQ
出力に接続したANDゲート382と、から成ってい
る。回路380も、1301線に入力が接続しており、
そしてANDゲート382の出力は、FF2のR入力と
FF3のR入力に接続している。立下り検出回路380
は、1301線にフックダウン信号(即ち、DC100
ボルトから0ボルトへの立下り遷移)を検出したとき
に、出力に、その立下り検出を表すローからハイへ遷移
する信号を発生する。ANDゲート382は、FF3の
Q出力がハイのときのみ、その立下り検出信号(ローか
らハイへの遷移)を解除検出信号として出力する。即
ち、非常通報確認信号の受信後にフックダウン信号を検
出したときのみ、乗務員からの非常通報解除信号として
判断する。これにより、非常通報確認信号受信前に、乗
務員が乗務員間連絡終了のためにフックダウンしてフッ
クダウン信号が生じたとき、これを非常通報解除信号と
判断するのを防止する。このANDゲート382が出力
するローからハイへ遷移する信号は、FF2及び3をリ
セットする。
【0031】次に、乗務員端末2と客室端末3とから成
る本発明の非常通報システムの動作について、幾つかの
場合、即ち、 1)乗務員間連絡通話なし状態での非常通報がある場合
(図4) 2)乗務員間連絡通話有り状態での非常通報がある場合
(図5) 3)非常通報中に他車両より非常通報がある場合(図
6) 4)非常通報中に乗務員連絡する場合(図7) 5)非常通報中に乗務員端末双方のハンドセットをフッ
クアップした場合(図8) の5つの場合を例にして説明する。
【0032】先ず、図4のタイミングチャートを参照し
て、第1の場合、即ち、“乗務員間連絡通話なし状態で
の非常通報がある場合”について述べる。初めに、連絡
通話なしの状態でt1時に非常スイッチESW(図4の
a)が押されてオンになると、FF1及び2のQ出力
(図4b,c)がハイになる。FF1のハイQ出力は、
ドライバ340の出力(図4e)を100ボルトにし
て、非常通報入信号として330線(図4i)に送ると
同時に、客室車両の非常ブザーEBz2(図4g)を鳴
動させる。この330線の100ボルトは、乗務員端末
2の非常ブザーEBz1(図4g)をも鳴動させて、乗
務員に非常スイッチが押されたことを知らせる。一方、
FF2のハイのQ出力は、ドライバ350の出力(図4
f)をDC100ボルトにして、押された非常スイッチ
を含む客室端末のある車両の車側灯SLP(図4h)を
点灯させ、乗務員に非常通報した車両を識別できるよう
にする。
【0033】次に、乗務員がこの非常通報を認識してt
2時にハンドセット204をフックアップすると、スイ
ッチFSW2(図4k)がオンになって1301線(図
4j)にDC100ボルトを加圧し、これにより非常通
報確認信号を送る。また、これによりスイッチSW3が
オンになって乗務員端末2の音声回線が接続される。こ
れとともに、客室端末のANDゲート372(図4l)
は、確認検出信号パルスを発生して、FF3(図4d)
を介してスイッチSW4(図4n)をオンにして非常音
声通話回路30を回線に接続し、更に非常ランプELP
の点灯とFF1を更に介して非常ブザーEBz2及びE
Bz1(図4g)の鳴動の停止を生じさせる。これによ
り、乗務員と乗客の間の、音声回路20及び30を介す
る非常音声通話回線が接続(図4o)され、通話ができ
るようになる。
【0034】次に、非常通話が終わって乗務員がt3時
にハンドセットをフックダウンすると、乗務員端末2に
おいては、スイッチFSW2(図4k)のオフによる非
常通報解除信号の送出、SW3のオフによる音声回線遮
断が起き、また同時に、客室端末3においては、AND
ゲート382(図4m)の解除検出信号パルスの発生、
FF2(図4c)のリセットによる車側灯SLP(図4
h)の消灯、FF3(図4d)のリセットによるSW4
(図4n)のオフ(非常音声回線遮断)と非常ランプE
LPの消灯が起きる。これにより、非常通報状態は終了
する。
【0035】上記から分かるように、この非常通報に対
する乗務員の操作は、ハンドセットのフックアップとフ
ックダウンのみであり、その他のボタン操作は不要であ
る。
【0036】次に、図5を参照して、第2の場合、即
ち、“乗務員間連絡通話有り状態での非常通報がある場
合”について説明する。尚、図5は、図4よりも簡略化
してある。この第2の場合、図示のように、t4時より
前のある時点で乗務員端末のハンドセットがフックアッ
プされて乗務員間連絡通話回線が接続され、連絡通話が
開始されているため、1301線にフックアップ状態信
号(DC100ボルトの加圧状態)が存在している。但
し、そのある時点での1301線の“フックアップ信
号”は、客室端末の検出回路370により検出される
が、FF2のQ出力はローであるため、ANDゲート3
72は、FF3(図5f)をトリガせず、従って非常音
声回線接続/車側灯点灯は生じさせない。この連絡通話
中のt4時に、非常スイッチESWがオンにされたと
き、FF1(図5d)のセット/330線のDC100
ボルトへの加圧が生じてそれら両乗務員端末の非常ブザ
ーEBz1が鳴動することになる。このとき、非常通報
確認信号を客室端末に送るには、両乗務員は、連絡通話
を終わらせて、ハンドセットを双方ともフックダウンす
る必要がある。このフックダウンをt5時に行うと、1
301線(図5a)がDC0ボルトに下がってフックダ
ウン状態信号が発生し、連絡通話回線(図5e)は遮断
される。1301線のその際の“フックダウン信号”
は、検出回路380により検出されるが、FF3のQ出
力はローであるため、ANDゲート382は、FF2
(図5c)をリセットせず、従って車側灯SLPの消灯
は起きない。次にt6時に乗務員の一方又は双方がフッ
クアップを行うと、1301線への100ボルト加圧が
起きて非常通報確認信号の送出が起きる。これ以降の動
作は、図4のt2時以降と同じとなる。
【0037】以上の説明から分かるように、第2の場合
の乗務員の非常通報時の操作としては、図4の第1の場
合と比べ、ハンドセットのフックダウンが加わるだけで
ある。
【0038】次に、図6を参照して、第3の場合、即ち
“非常通報中に他車両より非常通報の割込がある場合”
について説明する。この場合、更に次に2つの場合が起
き得る。
【0039】(i) 乗務員がハンドセットをフックア
ップする前に他車両から非常通報の割込がある場合(フ
ックアップ前割込)、(ii) 乗務員がハンドセットを
フックアップした後に他車両から非常通報の割込がある
場合(フックアップ後割込)。
【0040】図6では、車両1にある客室端末3a(端
末3a内の素子には記号の後に“a”を付す)と車両2
にある客室端末3b(端末3b内の素子には記号の後に
“b”を付す)からの非常通報を例にして説明する。先
ず初めに、フックアップ前割込(i)について、t8時
に客室端末3aの非常スイッチESWaがオンになり、
その後のt9時に客室端末3bの非常スイッチESWb
がオンになると、それぞれの端末のFF1とFF2がセ
ットされる。乗務員端末の非常ブザーEBz1は、t8
時から鳴動を開始している。t10時に乗務員がフック
アップすると、FF1a及び1bは共にリセットされて
非常ブザーの鳴動が停止し、またFF3a及び3bは共
にトリガされて、双方の非常通話回線が接続される。従
って、乗務員と、客室端末3a及び3bの各乗客の3者
間通話となる。このような2以上の非常通報に対して乗
務員がハンドセットで対応することが困難な場合には、
車内放送を使用することもできる。次に、t11時にハ
ンドセットをフックダウンすると、FF2a及び2b及
びFF3a及び3bのリセットが生じ、これにより、非
常通報状態は終了する。
【0041】次に、フックアップ後割込(ii)の場合、
t12時に非常スイッチESWaが押され、そしてt1
3時に乗務員のフックアップがあった後t14時に別の
非常スイッチESWbが押される。この場合、乗務員端
末の非常ブザーがt12からt13時まで鳴動した後再
びt14時に鳴動し、これによって、乗務員に別の非常
通報割込を知らせる。この時、乗務員は、客室端末3a
との非常通話を確認した後t15時にフックダウンして
端末3aの非常通報状態を終了させる。この時、端末3
bの状態は、ANDゲート382bがあるため、変化し
ない。この後、乗務員は、t16時にフックアップして
端末3bからの非常通報に対し対応することになる。
【0042】以上から分かるように、この第3の場合に
おいても、乗務員に必要な操作は、図4の第1の場合と
比べ、フックアップ後割込の場合のみフックアップとフ
ックダウンがそれぞれ一回増えるだけである。
【0043】次に、図7を参照して、第4の場合、即ち
“非常通報中に乗務員連絡する場合”について説明す
る。尚、図7では、乗務員端末2a(端末2a内の素子
には記号の後に“a”を付す)が乗務員端末2b(端末
2b内の素子には記号の後に“b”を付す)との間で乗
務員連絡する場合を例に説明する。この場合、t18時
から始まる非常通報状態(t19時から非常通話が開
始)中に、乗務員間連絡通話を必要とするとき、t20
時に端末2aの乗務員はフックダウンして非常通話(図
7e)を終了させることが必要である。尚、非常通話回
線接続中は、端末2bにいる他の乗務員は、その端末の
ハンドセットをフックアップしていないだけであって乗
務員間連絡通話回線は接続状態にあるため、傍受スピー
カ214bにより非常通話内容を聴くことができる。こ
の後、t21時に、一方の乗務員がフックアップし、そ
して他方の乗務員もフックアップすれば、乗務員間連絡
通話(図7f)を開始することができる。この第4の場
合も、ハンドセットの操作しか必要としない。
【0044】最後に、図8を参照して、第5の場合、即
ち“非常通報中に乗務員端末双方のハンドセットをフッ
クアップした場合”について、図7の場合と同じ例にて
説明する。乗務員端末2aと客室端末3との間の動作
は、t23時までは、図4の通常の場合と同様であり、
端末2aの乗務員と乗客との2者間非常通話がt22時
から開始している。t23時に端末2bの乗務員がフッ
クアップすると、このフックアップによっては1301
線(図8g)の状態は変化せず、従って客室端末3内の
各FFの状態も変化しないため、非常状態が継続し、2
人の乗務員と乗客との3者間通話状態となる。そしてt
24時に乗務員の一方(図示例では端末2bの乗務員)
がフックダウンするが、これによっても1301線の状
態は変化せず、従って、残りの乗務員との2者間通話状
態となる。この場合も、乗務員の操作は、フックアップ
とフックダウンのみである。
【0045】
【発明の効果】以上に、本発明による非常通報システム
について、その1実施形態で詳細に説明したが、この本
発明によれば、3本の引通線しか使用しないため、非常
通報に利用可能な引通線の本数の少ない車両にも、容易
に適用できる。また、従来のシステムのようなボタンス
イッチの操作は一切不要となり、ハンドセットのフック
アップ/ダウン操作のみとなるため、乗務員にとって操
作が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鉄道車両用の非常通報システムA
のシステム全体を示すブロック図。
【図2】図1の乗務員端末2の詳細を示すブロック回路
図。
【図3】図1の客室端末3の詳細を示すブロック回路
図。
【図4】“乗務員間連絡通話なし状態での非常通報があ
る場合”における、本発明の非常通報システムAの動作
を示すタイミングチャート。
【図5】“乗務員間連絡通話有り状態での非常通報があ
る場合”における、本発明の非常通報システムAの動作
を示すタイミングチャート。
【図6】“非常通報中に他車両より非常通報の割込があ
る場合”における、本発明の非常通報システムAの動作
を示すタイミングチャート。
【図7】“非常通報中に乗務員連絡する場合”におけ
る、本発明の非常通報システムAの動作を示すタイミン
グチャート。
【図8】“非常通報中に乗務員端末双方のハンドセット
をフックアップした場合”における、本発明の非常通報
システムAの動作を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1a,b,c:引通線 2a,b:乗務員端末 3a,b,n:客室端末 20:音声通話回路部 22:回線接続回路部 24:非常通報確認/解除回路部 28:乗務員間ブザー連絡回路部 29:非常通報ブザー回路部 30:非常音声通話回路部 32:回線接続回路部 33:非常通報回路部 34:非常通報入信号発生部 35:非常通報状態指示部 36:回線接続制御部 37:確認信号検出部 38:解除信号検出部 204:ハンドセット ESW:非常スイッチ ELP:非常ランプ EBz1:乗務員端末の非常ブザー EBz2:客室端末の非常ブザー SLP:車側灯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 貴継 神奈川県川崎市北加瀬2丁目11番1−101 JRアパート (72)発明者 菊地 隆寛 東京都北区滝野川3丁目78番 C−102 (72)発明者 村田 清治 神奈川県藤沢市片瀬海岸3丁目4−13 (72)発明者 迎 成頼 千葉県松戸市大金平1丁目29−5 (72)発明者 山本 聡 東京都大田区大森北6丁目26−25

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄道車両用の非常通報システム(A)であ
    って、 イ) 前記鉄道車両の第1、第2及び第3の引通線(1
    a,1b,1c)に接続する、少なくとも1つの乗務員端末(2
    a,2b)と、 ロ) 前記第1、第2及び第3の引通線に接続する、少
    なくとも1つの客室端末(3a,3b,3n)と、を備え、 i) 前記第1及び第2の引通線を、前記乗務員端末と
    前記客室端末との間での非常音声通話の伝送に使用し、 ii) 前記第1及び第2の引通線内の一方である所定の
    引通線を、前記客室端末から前記乗務員端末への非常通
    報を表す非常通報入信号の伝送に使用し、 iii) 前記第3引通線を、前記乗務員端末から前記客
    室端末への、乗務員が前記客室端末からの非常通報を確
    認したことを表す非常通報確認信号と、乗務員が非常通
    報状態を解除するための非常通報解除信号と、の伝送に
    使用すること、を特徴とする非常通報システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のシステムであって、 前記乗務員端末は、 イ) 前記第1及び第2の引通線を介して音声通話を行
    うための、受話スピーカ(202)と送話マイク(200)を
    備えたハンドセット(204)を含む音声通話回路(20)
    と、 ロ) 前記ハンドセットのフックアップに応答して前記
    非常通報確認信号としてフックアップ信号を前記第3引
    通線に発生し、前記ハンドセットのフックダウンに応答
    して前記非常通報解除信号としてフックダウン信号を前
    記第3引通線に発生する非常通報確認/解除手段(24)
    と、を備えたこと、を特徴とする非常通報システム。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のシステムであって、 前記第3引通線は、第1と第2の互いに異なった電気的
    状態を有しており、前記第1電気的状態から前記第2電
    気的状態への遷移は、前記フックアップ信号を表し、前
    記第2電気的状態から前記第1電気的状態への遷移は、
    前記フックダウン信号を表すこと、を特徴とする非常通
    報システム。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載のシステ
    ムであって、 前記所定引通線の第1の直流の電気的状態は、前記非常
    通報入信号の不在を表し、前記所定引通線の第1の電気
    的状態とは異なった第2の直流の電気的状態は前記非常
    通報入信号の存在を表すこと、を特徴とする非常通報シ
    ステム。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載のシステ
    ムであって、 前記非常通報入信号は、前記客室端末における非常ブザ
    ー(EBz2)と前記客室端末のある車両の車側灯(SLP)
    の点灯と、前記乗務員端末における非常ブザー(EBz1)
    の作動とに使用すること、を特徴とする非常通報システ
    ム。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のシステムであって、 前記非常通報確認信号は、前記客室端末における非常ラ
    ンプ(ELP)の点灯と非常音声通話回線の接続と、前記
    非常通報入信号の発生停止による前記客室端末における
    前記非常ブザーと前記乗務員端末における前記非常ブザ
    ーの作動停止と、に使用すること、を特徴とする非常通
    報システム。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のシステムであって、 前記非常通報解除信号は、前記客室端末における前記非
    常音声通話回線の遮断と前記非常ランプの消灯と、前記
    車側灯の消灯と、に使用すること、を特徴とする非常通
    報システム。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のシステムであって、 前記客室端末は、 イ) 非常通報スイッチ(ESW)と、 ロ) 非常音声通話回路(30)と、 ハ) 該非常音声通話回路を前記第1及び第2の引通線
    に対し接続又は遮断するための回線接続手段(32)と、 ニ) 前記非常通報スイッチに接続しており、該スイッ
    チが作動された時に非常通報入信号を発生する非常通報
    入信号発生手段(34)と、 ホ) 前記非常通報スイッチに接続しており、該スイッ
    チが作動された時に非常通報状態指示信号を発生する非
    常通報状態指示手段(35)と、 ヘ) 前記回線接続手段に対し回線接続信号を発生する
    回線接続制御手段(36)と、 ト) 前記第3引通線に接続しており、前記非常状態指
    示信号が存在している間に前記フックアップ信号を検出
    したときに前記非常通報確認信号を検出したことを表す
    確認検出信号を発生する確認信号検出手段(37)であっ
    て、該確認検出信号は、前記非常通報入信号発生手段に
    前記非常通報入信号の発生を停止させる、前記の確認信
    号検出手段と、 チ) 前記第3引通線に接続しており、前記回線接続信
    号が存在している間に前記フックダウン信号を検出した
    ときに前記非常通報解除信号を検出したことを表す解除
    検出信号を発生する解除信号検出手段(38)であって、
    該解除検出信号は、前記非常通報状態指示手段に前記非
    常通報状態指示信号の発生を停止させ、かつ前記回線接
    続制御手段に前記回線接続信号の発生を停止させるよう
    になった、前記の解除信号検出手段と、を備えているこ
    と、を特徴とする非常通報システム。
  9. 【請求項9】請求項3から8のいずれかに記載のシステ
    ムであって、 イ) 前記少なくとも1つの乗務員端末は、第1と第2
    の2つの乗務員端末(2a,2b)から成り、 ロ) 前記第1及び第2の引通線は、前記第1及び第2
    の乗務員端末間での音声通話の伝送に使用し、 ハ) 前記第3引通線は、前記第1及び第2乗務員端末
    間での乗務員間音声通話のための乗務員間音声通話回線
    接続信号の伝送に使用すること、を特徴とする非常通報
    システム。
  10. 【請求項10】請求項9に記載のシステムであって、 前記ハンドセットのフックダウン状態に対応する前記第
    3引通線の前記第1電気的状態は、前記乗務員間音声通
    話回線を接続すべきことを表す前記乗務員音声通話回線
    接続信号の不在を表し、前記ハンドセットのフックアッ
    プ状態に対応する前記第3引通線の前記第2電気的状態
    は、前記乗務員音声通話回線接続信号の存在を表すこ
    と、を特徴とする非常通報システム。
  11. 【請求項11】鉄道車両用の非常通報システムであっ
    て、前記鉄道車両は、第1と第2と第3の引通線(1a,1
    b,1c)を少なくとも有しており、 イ) 前記第1、第2及び第3の引通線に接続した少な
    くとも1つの乗務員端末(2)であって、 i) 受話スピーカ(202)と送話マイク(200)を備え
    たハンドセット(204)を含む音声通話回路(20)と、 ii) 該音声通話回路を前記第1及び第2引通線に接続
    するための第1のスイッチ(SW3)であって、前記ハン
    ドセットがフックアップされたときに閉じて前記音声通
    話回路を前記第1及び第2引通線に接続するようになっ
    た、前記の第1のスイッチ(SW3)、 iii) 非常通報確認信号又は非常通報解除信号を発生
    するための非常通報確認/解除手段(24)であって、前
    記ハンドセットのフック操作により作動される第2のス
    イッチ(FSW2)を備えていて、該第2スイッチは、前記
    ハンドセットがフックアップされたときに閉じて前記非
    常通報確認信号としてフックアップ信号を、フックダウ
    ンされたときに開いて前記非常通報解除信号としてフッ
    クダウン信号を前記第3引通線に発生するようになっ
    た、前記の非常通報確認/解除手段(24)と、 iv) 前記第1及び第2の引通線の内のいずれか一方で
    ある所定の引通線に接続した第1の非常通報ブザー(EB
    z1)であって、前記所定の引通線が第1の電気的状態に
    あるときは作動せず、第2の電気的状態にあるときには
    作動して鳴動するようになった、前記の第1の非常通報
    ブザー(EBz1)と、を含む乗務員端末(2)と、 ロ) 前記第1、第2及び第3の引通線に接続した少な
    くとも1つの客室端末(3)であって、 i) 受話スピーカ(302)と送話マイク(300)とを含
    む非常音声通話回路(30)と、 ii) 前記非常音声通話回路と前記第1及び第2の引通
    線との間に接続した、制御入力を有する第3のスイッチ
    (SW4)であって、作動されたときに前記非常音声通話
    回路を前記第1及び第2の引通線に接続するようになっ
    た、前記の第3のスイッチ(SW4)、 iii) 非常通報スイッチ(ESW)と、 iv) 第2の非常通報ブザー(EBz2)と、 v) 非常通報ランプ(ELP)と、 vi) 当該客室端末のある車両の車側灯(SLP)と、 vii) 前記非常通報スイッチと前記第2非常通報ブザ
    ーとに接続しており、また前記所定の引通線に接続して
    おり、前記非常通報スイッチが作動されたときに非常通
    報入信号を発生して、前記所定引通線を前記第1電気的
    状態から前記第2電気的状態に変化させ、また前記第2
    非常通報ブザーを鳴動させるようになった、非常通報入
    信号発生手段(34)と、 viii) 前記非常通報スイッチと前記車側灯とに接続し
    た非常通報状態指示手段(35)であって、前記非常通報
    スイッチが作動されたときに非常通報状態指示信号を発
    生して、前記車側灯を点灯させるようになった非常通報
    状態指示手段(35)と、 ix) 前記第3スイッチの前記制御入力に接続した非常
    音声通話回線接続制御手段(36)であって、作動された
    ときには前記回線接続信号を発生して前記第3スイッチ
    を閉じさせるようになった、非常音声通話回線接続制御
    手段(36)と、 x) 前記第3引通線に接続した確認信号検出手段(3
    7)であって、前記非常通報状態指示信号が存在してい
    る間に前記第3引通線から前記フックアップ信号を受け
    たときに、前記非常通報確認信号を検出したことを表す
    確認検出信号を前記非常通報入信号発生手段と前記非常
    音声通話回線制御手段とに供給して、前記非常通報入信
    号発生手段を不作動にし、前記非常音声通話回線制御手
    段を作動させるようになった、前記の確認信号検出手段
    (37)と、 xi) 前記第3引通線に接続した解除信号検出手段(3
    8)であって、前記回線接続信号が存在している間に前
    記第3引通線から前記フックダウン信号を受けたとき
    に、前記非常通報解除信号を検出したことを表す解除検
    出信号を前記非常音声通話回線制御手段と前記非常通報
    状態指示手段とに供給して、前記非常音声通話回線制御
    手段及び前記非常通報状態指示手段を不作動にするよう
    になった、前記の解除信号検出手段(38)と、を含む客
    室端末と、を備えた、鉄道車両用の非常通報システム。
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JPH11355081A (ja) * 1998-06-04 1999-12-24 Yahata Denki Sangyo Kk 鉄道等車両用の放送機構における騒音利得制御型の放送方法とその装置
JP2004066890A (ja) * 2002-08-02 2004-03-04 West Japan Railway Co 鉄道車両の併結変換器
JP2004182130A (ja) * 2002-12-04 2004-07-02 Yahata Denki Sangyo Kk 鉄道車両の非常通報システム
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JP2014008800A (ja) * 2012-06-27 2014-01-20 East Japan Railway Co 鉄道車両用の通信システム

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