JPH09295437A - プリンタのキャリッジ駆動機構 - Google Patents

プリンタのキャリッジ駆動機構

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JPH09295437A
JPH09295437A JP10917596A JP10917596A JPH09295437A JP H09295437 A JPH09295437 A JP H09295437A JP 10917596 A JP10917596 A JP 10917596A JP 10917596 A JP10917596 A JP 10917596A JP H09295437 A JPH09295437 A JP H09295437A
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pulley
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carriage
tooth
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JP10917596A
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Keiji Katano
圭二 片野
Masashi Ogasawara
政司 小笠原
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動モータの駆動力をキャリッジに円滑に伝
達すること。 【解決手段】 間隔を隔てて配設された駆動プーリ15
および従動プーリ17と、この駆動プーリ15および従
動プーリ17とに掛け回された歯付きベルト13と、駆
動プーリ15に連結された駆動モータ21により駆動さ
れる駆動ギア18とを有し、歯付きベルト13、駆動プ
ーリ15、従動プーリ17および駆動ギア18の各歯1
3a,15a,17a,18aの歯形をはすばとすると
ともに、駆動ギア18の歯18aのはすじの傾斜方向と
駆動プーリ15の歯15aのはすじの傾斜方向とを相反
する方向に形成したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタのキャリ
ッジ駆動機構に係り、特に、駆動モータの駆動力をキャ
リッジに円滑に伝達することができるシリアルプリンタ
などのプリンタのキャリッジ駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、歯付きベルトをもってキャリッ
ジを往復動させるように構成したプリンタがコンピュー
タ、ワードプロセッサ等の出力装置として用いられてい
る。
【0003】図3および図4はこのような従来のプリン
タのキャリッジ駆動機構の一例を示すものであり、従来
のプリンタのキャリッジ駆動機構1は、タイミングベル
トと称される歯付きベルト2を有している。この歯付き
ベルト2は、キャリッジ3の移動範囲を外れた位置に間
隔を隔てて固定的に設けられた駆動プーリ4とテンショ
ンばね5によって移動可能に設けられた従動プーリ6と
の間に掛け回されており、この歯付きベルト2の一部に
キャリッジ3が固着されている。
【0004】前記駆動プーリ4の下端面には、駆動ギア
7が連結されている。つまり、駆動プーリ4と駆動ギア
7とは一体に形成されている。そして、駆動プーリ4お
よび駆動ギア7は、上端が小径の段付きに形成された支
持軸8の小径部に嵌合されて回転自在に支持されてい
る。さらに、支持軸8に支持された駆動プーリ4および
駆動ギア7は、支持軸4の小径部と大径部とを接続する
端面と支持軸8の小径部の端面近傍に配設された止め輪
9とによって軸方向に対する位置決めがなされている。
また、駆動ギア7には、駆動モータ10の出力軸10a
に取着されたピニオンのようなモータギア11が噛合さ
れている。
【0005】そして、このように構成された従来のプリ
ンタのキャリッジ駆動機構1によれば、駆動モータ10
を正逆回転させることにより、歯付きベルト2を正逆回
転させてキャリッジ3を図3において両矢印Aにて示す
左右方向に往復動させることができるようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のプリンタのキャリッジ駆動機構1においては、
歯付きベルト2、駆動プーリ4、従動プーリ6、駆動ギ
ア7およびモータギア11に形成した各歯2a,4a,
6a,7a,11aの歯形がすぐばとされているので、
駆動モータ10の駆動力をキャリッジ3に伝達する際
に、歯付きベルト2と駆動プーリ4との噛合時や駆動ギ
ア7とモータギア11との噛合時、つまり、すぐばの歯
が噛合する時に歯周期の振動が生じ、駆動モータ10の
駆動力をキャリッジ3に円滑に伝達することができず、
歯周期の振動によりプリンタの印字品質を低下させてし
まうという問題点があった。
【0007】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、駆動モータの駆動力をキャリッジに円滑に伝達
することができるプリンタのキャリッジ駆動機構を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明のプリン
タのキャリッジ駆動機構の特徴は、間隔を隔てて配設さ
れた駆動プーリおよび従動プーリと、この駆動プーリお
よび従動プーリとに掛け回された歯付きベルトと、前記
駆動プーリに連結された駆動モータにより駆動される駆
動ギアとを有し、前記駆動モータの駆動力により歯付き
ベルトの一部に固着されたキャリッジを往復動させるプ
リンタのキャリッジ駆動機構であって、前記歯付きベル
ト、駆動プーリ、従動プーリおよび駆動ギアの各歯の歯
形をはすばとし、前記駆動ギアの歯のはすじの傾斜方向
と駆動プーリの歯のはすじの傾斜方向とを相反する方向
に形成した点にある。
【0009】そして、このような構成を採用したことに
より、歯周期の振動を防止することができ、相反する方
向に形成したはすじの傾斜方向は、駆動プーリおよび駆
動ギアに生じる軸方向への推力を緩和することができ
る。
【0010】また、特許請求の範囲の請求項2に記載の
本発明のプリンタのキャリッジ駆動機構の特徴は、間隔
を隔てて配設された駆動プーリおよび従動プーリと、こ
の駆動プーリおよび従動プーリとに掛け回された歯付き
ベルトと、前記駆動プーリに連結された駆動ギアと、駆
動モータと、この駆動モータの駆動力を前記駆動ギアに
伝達するために駆動モータの出力軸に取着され前記駆動
ギアに噛合するモータギアとを有し、前記駆動モータの
駆動力により歯付きベルトの一部に固着されたキャリッ
ジを往復動させるプリンタのキャリッジ駆動機構であっ
て、前記歯付きベルト、駆動プーリ、従動プーリ、駆動
ギアおよびモータギアの各歯の歯形をはすばとした点に
ある。
【0011】そして、このような構成を採用したことに
より、歯周期の振動をより防止することができる。
【0012】また、特許請求の範囲の請求項3に記載の
本発明のプリンタのキャリッジ駆動機構の特徴は、請求
項2において、前記駆動ギアの歯のはすじの傾斜方向と
駆動プーリの歯のはすじの傾斜方向とを相反する方向に
形成した点にある。
【0013】そして、このような構成を採用したことに
より、駆動プーリおよび駆動ギアに生じる軸方向への推
力を緩和することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態により説明する。
【0015】図1および図2は本発明に係るプリンタの
キャリッジ駆動機構の実施の形態の一例の要部を示すも
のであり、図1は平面図であり、図2は駆動ギア近傍の
一部切断拡大正面図である。
【0016】図1および図2に示すように、本実施の形
態のプリンタのキャリッジ駆動機構12は、タイミング
ベルトと称される歯付きベルト13を有している。この
歯付きベルト13は、キャリッジ14の移動範囲を外れ
た位置に間隔を隔てて固定的に設けられた駆動プーリ1
5とテンションばね16によって移動可能に設けられた
従動プーリ17との間に掛け回されており、この歯付き
ベルト13の一部にキャリッジ14が固着されている。
【0017】前記駆動プーリ15の下端面には、駆動ギ
ア18が連結されている。つまり、駆動プーリ15と駆
動ギア18とは2段ギアとなって一体に形成されてい
る。そして、駆動プーリ15および駆動ギア18は、上
端が小径の段付きに形成された支持軸19の小径部に嵌
合されて回転自在に支持されている。さらに、支持軸1
9に支持された駆動プーリ15および駆動ギア18は、
支持軸19の小径部と大径部とを接続する端面と支持軸
19の小径部の端面近傍に配設された止め輪20とによ
って軸方向に対する位置決めがなされている。また、駆
動ギア18には、駆動モータ21の出力軸21aの先端
に取着されたピニオンのようなモータギア22が噛合さ
れている。
【0018】前記歯付きベルト13、駆動プーリ15、
従動プーリ17、駆動ギア18およびモータギア22の
各歯13a,15a,17a,18a,22aの歯形は
すべてはすばとされている。
【0019】また、前記駆動プーリ15の歯15aのは
すじの傾斜方向と駆動ギア18の歯18aのはすじの傾
斜方向とは、図2に詳示するように、相反する方向に形
成されている。すなわち、図2に詳示するように、駆動
プーリ15の歯15aのはすじの傾斜方向を左とした場
合に、駆動ギア18の歯18aのはすじの傾斜方向を右
として形成されている。
【0020】つぎに、前述した構成からなる本実施の形
態の作用について説明する。
【0021】本実施の形態のプリンタのキャリッジ駆動
機構12によれば、駆動モータ21を正逆回転させるこ
とにより、歯付きベルト13が正逆回転し、キャリッジ
14を図1において両矢印Bにて示す左右方向に往復動
させることができるようになっている。
【0022】そして、本実施の形態のプリンタのキャリ
ッジ駆動機構12によれば、歯付きベルト13、駆動プ
ーリ15、従動プーリ17、駆動ギア18およびモータ
ギア22の各歯13a,15a,17a,18a,22
aの歯形がすべてはすばとされているので、従来のすぐ
ばの歯が噛合する時に生じる歯周期の振動を確実に防止
することができる。すなわち、各歯13a,15a,1
7a,18a,22aをはすばとすることにより、噛合
時に同時に噛み合う歯数を複数とし、一つの歯の噛み合
いからつぎの歯の噛み合いに移るときのがたつきを確実
に防止することができる。
【0023】また、駆動プーリ15の歯15aのはすじ
の傾斜方向と駆動ギア18の歯18aのはすじの傾斜方
向とが相反する方向に形成されているので、はすばとし
た駆動プーリ15に生じる軸方向への推力の方向に対し
て、はすばとした駆動ギア18に生じる軸方向への推力
の方向を逆方向とすることができるので、駆動プーリ1
5および駆動ギア18に生じる軸方向への推力を確実に
緩和することができる。そして、駆動プーリ15および
駆動ギア18に生じる軸方向への推力を緩和することに
より、軸方向への推力によって生じる駆動プーリ15お
よび駆動ギア18の端面の摩耗を防止し、長期間に亘り
高い信頼性を得ることができる。
【0024】なお、駆動プーリ15の歯15aのはすじ
の傾斜角と駆動ギア18の歯18aのはすじの傾斜角と
を等しく形成することが、駆動プーリ15および駆動ギ
ア18に生じる軸方向への推力を緩和するうえで最も好
ましい。
【0025】したがって、本実施の形態のプリンタのキ
ャリッジ駆動機構12によれば、駆動モータの駆動力を
キャリッジに円滑に伝達することができ、プリンタの印
字品質を確実に向上させることができる。
【0026】なお、本発明は、前記実施の形態に限定さ
れるものではなく、必要に応じて変更することができ
る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明のプリンタの
キャリッジ駆動機構によれば、歯の歯形をはすばとする
ことにより、歯周期の振動を防止することができるの
で、駆動モータの駆動力をキャリッジに円滑に伝達する
ことができるとともにプリンタの印字品質を向上させる
ことができるという優れた効果を奏する。
【0028】また、駆動ギアの歯のはすじの傾斜方向と
駆動プーリの歯のはすじの傾斜方向とを相反する方向に
形成することにより、歯形をはすばとした際に生じる駆
動プーリおよび駆動ギアの軸方向への推力を緩和するこ
とができるので、長期間に亘り高い信頼性を得ることが
できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るプリンタのキャリッジ駆動機構
の実施の形態の一例の要部を示す平面図
【図2】 図1の駆動ギア近傍の一部切断拡大正面図
【図3】 従来のプリンタのキャリッジ駆動機構の要部
を示す平面図
【図4】 図3の駆動ギア近傍の一部切断拡大正面図
【符号の説明】
12 プリンタのキャリッジ駆動機構 13 歯付きベルト 13a (歯付きベルトの)歯 14 キャリッジ 15 駆動プーリ 15a (駆動プーリの)歯 17 従動プーリ 17a (従動プーリの)歯 18 駆動ギア 18a (駆動ギアの)歯 21 駆動モータ 22 モータギア 22a (モータギアの)歯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔を隔てて配設された駆動プーリおよ
    び従動プーリと、この駆動プーリおよび従動プーリとに
    掛け回された歯付きベルトと、前記駆動プーリに連結さ
    れた駆動モータにより駆動される駆動ギアとを有し、前
    記駆動モータの駆動力により歯付きベルトの一部に固着
    されたキャリッジを往復動させるプリンタのキャリッジ
    駆動機構であって、 前記歯付きベルト、駆動プーリ、従動プーリおよび駆動
    ギアの各歯の歯形をはすばとし、前記駆動ギアの歯のは
    すじの傾斜方向と駆動プーリの歯のはすじの傾斜方向と
    を相反する方向に形成したことを特徴とするプリンタの
    キャリッジ駆動機構。
  2. 【請求項2】 間隔を隔てて配設された駆動プーリおよ
    び従動プーリと、この駆動プーリおよび従動プーリとに
    掛け回された歯付きベルトと、前記駆動プーリに連結さ
    れた駆動ギアと、駆動モータと、この駆動モータの駆動
    力を前記駆動ギアに伝達するために駆動モータの出力軸
    に取着され前記駆動ギアに噛合するモータギアとを有
    し、前記駆動モータの駆動力により歯付きベルトの一部
    に固着されたキャリッジを往復動させるプリンタのキャ
    リッジ駆動機構であって、 前記歯付きベルト、駆動プーリ、従動プーリ、駆動ギア
    およびモータギアの各歯の歯形をはすばとしたことを特
    徴とするプリンタのキャリッジ駆動機構。
  3. 【請求項3】 前記駆動ギアの歯のはすじの傾斜方向と
    駆動プーリの歯のはすじの傾斜方向とを相反する方向に
    形成したことを特徴とする請求項2に記載のプリンタの
    キャリッジ駆動機構。
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