JP3503857B2 - プリンタのキャリッジ駆動機構 - Google Patents

プリンタのキャリッジ駆動機構

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歯付きベルトを使用
するプリンタのキャリッジ駆動機構に係り、特に、内周
面に歯形としてはすばを形成している歯付きベルトを使
用するプリンタのキャリッジ駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、歯付きベルトをもってキャリ
ッジを往復動させるように構成したプリンタがコンピュ
ータ、ワードプロセッサ等の出力装置として用いられて
いる。
【0003】図7および図8は、このような従来のプリ
ンタのキャリッジ駆動機構の一例を示すものであり、従
来のプリンタのキャリッジ駆動機構1は、タイミングベ
ルトと称される歯付きベルト2を有している。この歯付
きベルト2は、キャリッジ3の移動範囲を外れた位置に
所定距離を隔てて固定的に設けられた駆動プーリ4と、
テンションばね5によって移動可能に設けられた従動プ
ーリ6との間に掛け回されており、この歯付きベルト2
の一部にキャリッジ3が固定されている。
【0004】前記駆動プーリ4の下端面には、駆動ギア
7が連結されている。つまり、駆動プーリ4と駆動ギア
7とは一体に形成されている。そして、駆動プーリ4お
よび駆動ギア7は、上端が小径の段付きに形成された支
持軸8の小径部に嵌合されて回転自在に支持されてい
る。さらに、支持軸8に支持された駆動プーリ4および
駆動ギア7は、支持軸8の小径部と大径部とを接続する
端面と、支持軸8の小径部の端面近傍に配設された止め
輪9とによって軸方向に対する位置決めがなされてい
る。また、駆動ギア7には、駆動モータ10の出力軸1
0aに取着されたピニオンのようなモータギア11が噛
合されている。
【0005】そして、このように構成された従来のプリ
ンタのキャリッジ駆動機構1によれば、駆動モータ10
を正逆回転させることにより、歯付きベルト2を正逆回
転させてキャリッジ3を図7において両矢印Aにて示す
左右方向に往復動させることができるようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のプリンタのキャリッジ駆動機構1においては、
歯付きベルト2、駆動プーリ4、従動プーリ6、駆動ギ
ア7およびモータギア11に形成した各歯2a,4a,
6a,7a,11aの歯形がすぐば(直ぐ歯)とされて
いたので、駆動モータ10の駆動力をキャリッジ3に伝
達する際に、歯付きベルト2と駆動プーリ4との噛合時
や駆動ギア7とモータギア11との噛合時、つまり、す
ぐばの歯が噛合する時に歯周期の振動が生じ、駆動モー
タ10の駆動力をキャリッジ3に円滑に伝達することが
できず、歯周期の振動によりキャリッジ3も振動しプリ
ンタの記録品質を低下させてしまうという問題点があっ
た。
【0007】また、前記歯付きベルト2は、一般的に、
綿糸や人絹糸等の細線12をより合わせて図9に示すよ
うな芯材13を複数本作製し、これらの芯材13を間隔
をあけて並列配設して外周に樹脂やゴム等の高分子材料
がモールド被覆されることにより無端環状のベルトが形
成されるとともにそのベルトの内面側には、歯形が形成
されている。この歯付きベルト2の歯形状は通常であれ
ばすぐばであるが、特に歯の噛み合いに起因する振動を
防止する必要がある場合には、はすば(斜歯)の歯付き
ベルト2が用いられる。
【0008】そして、従来の歯付きベルト2において
は、隣位する各芯材13のより方向(撚り方向)が相互
に反対の方向となるように配設されており、歯付きベル
ト2全体として芯材13のより方向による影響が打ち消
されるようにされていた。
【0009】しかしながら、従来の歯付きベルト2にキ
ャリッジ3を固着して使用すると、駆動プーリ4および
従動プーリ6に形成したはすばにより前記歯付きベルト
2に作用するスラスト方向の推力を受けて、前記歯付き
ベルト2がその幅方向に移動する場合があった。このた
め、この歯付きベルト2に固着されたキャリッジ3が幅
方向に揺れてしまい、記録に乱れを生じてしまったり、
あるいは、歯付きベルト2の幅方向で張力が異なるため
キャリッジ3の駆動が不安定となってしまうという不都
合があった。
【0010】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、駆動モータの駆動力をキャリッジに円滑に伝達
し、キャリッジを安定的に駆動して記録品質を向上させ
ることのできるプリンタのキャリッジ駆動機構を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明のプリン
タのキャリッジ駆動機構の特徴は、所定距離を隔てて配
設された駆動プーリおよび従動プーリに歯付きベルトを
掛け回し、この歯付きベルトの一部にキャリッジを固着
し、前記駆動プーリと連結するとともにモータギアと噛
合する駆動ギアを駆動モータの駆動力により駆動して前
記キャリッジを往復動するプリンタのキャリッジ駆動機
構であって、前記歯付きベルト、駆動プーリ、従動プー
リ、駆動ギアおよびモータギアの各歯の歯形をはすばと
するとともに、前記駆動ギアおよび駆動プーリを2段構
成として一体に形成して支持軸に回転自在に支持し、前
記駆動ギアの歯すじのねじれ方向と駆動プーリの歯すじ
のねじれ方向とを相反する方向に形成するとともに、前
記駆動ギアの歯のはすじの傾斜角と駆動プーリの歯のは
すじの傾斜角とを等しく形成し、前記歯付きベルトとし
て、細線をより合わせた複数本の芯材を並列配置し、こ
れらの芯材の外周に高分子材料を被覆して無端環状に形
成するとともにその内面側にはすばを形成し、前記各芯
材のより方向を同一にするとともに、前記芯材のより方
向と前記はすばの歯すじのねじれ方向とを同一方向とな
るように形成した歯付きベルトを使用する点にある。そ
して、このような構成を採用したことにより、歯周期の
振動を防止し、駆動プーリおよび駆動ギアに生じる軸方
向への推力を緩和することができるとともに、駆動モー
タからの駆動力をキャリッジに円滑に伝達してキャリッ
ジの振動を抑制することができる。
【0012】また、請求項2に記載のプリンタのキャリ
ッジ駆動機構の特徴は、歯付きベルトの芯材を鋼線、ガ
ラス線およびケブラーのうちのいずれか1つの材料によ
り構成した点にある。そして、このような構成を採用し
たことにより、強固な芯材を構成要素とする歯付きベル
トであっても駆動力をキャリッジに円滑に伝達しキャリ
ッジを安定的に駆動して記録品質を向上させることがで
きる。
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態により説明する。
【0015】図1および図2は本発明に係るプリンタの
キャリッジ駆動機構の実施の一形態の要部を示すもので
あり、図1は平面図であり、図2は駆動ギア21の近傍
の一部切断拡大正面図である。
【0016】図1および図2に示すように、本実施形態
のプリンタのキャリッジ駆動機構15は、タイミングベ
ルトと称される歯付きベルト16を有している。この歯
付きベルト16は、キャリッジ17の移動範囲を外れた
位置に所定距離を隔てて固定的に設けられた駆動プーリ
18と、テンションばね19によって移動可能に設けら
れた従動プーリ20との間に掛け回されており、この歯
付きベルト16の一部にキャリッジ17が固着されてい
る。
【0017】前記駆動プーリ18の下端面には、駆動ギ
ア21が連結されている。つまり、駆動プーリ18と駆
動ギア21とは2段ギアとなって一体に形成されてい
る。そして、駆動プーリ18および駆動ギア21は、上
端が小径の段付きに形成された支持軸22の小径部に嵌
合されて回転自在に支持されている。さらに、支持軸2
2に支持された駆動プーリ18および駆動ギア21は、
支持軸22の小径部と大径部とを接続する端面と支持軸
22の小径部の端面近傍に配設された止め輪23とによ
って軸方向に対する位置決めがなされている。また、駆
動ギア21には、駆動モータ24の出力軸24aの先端
に取着されたピニオンのようなモータギア25が噛合さ
れている。
【0018】そして、前記歯付きベルト16、駆動プー
リ18、従動プーリ20、駆動ギア21およびモータギ
ア25の各歯16a,18a,20a,21a,25a
の歯形はすべてはすばとされている。
【0019】また、前記駆動プーリ18の歯18aの歯
すじのねじれ方向と駆動ギア21の歯21aの歯すじの
ねじれ方向とは、図2に詳示するように、相反する方向
に形成されている。すなわち、駆動プーリ18の歯18
aの歯すじのねじれ方向を左ねじれ(軸方向から見て歯
すじが左肩上がり)とした場合に、駆動ギア21の歯2
1aの歯すじのねじれ方向を右ねじれ(軸方向から見て
歯すじが右肩上がり)として形成されている。
【0020】一方、前記歯付きベルト16の構成につい
て図3および図4を参照しつつより詳細に説明する。図
3(a)は、はすばの歯すじが左ねじれの歯付きベルト
16を示し、図3(b)は、はすばの歯すじが右ねじれ
の歯付きベルト16を示している。
【0021】前記歯付きベルト16は、細線26をより
合わせて形成した芯材27を複数本並列に配設して、そ
れらの外周に樹脂やゴム等の高分子材料28がモールド
被覆されることにより無端環状のベルトが形成されると
ともに、そのベルトの内面側にははすばが形成されてい
る。
【0022】前記芯材27は鋼線、ガラス線あるいはア
ラミド合成繊維であるケプラー等の機械的強度の高い細
線26をより合わせて構成されている。また、この芯材
27は1本の細線26をよった単糸または複数本の細線
26をより合わせた合糸により構成されており、図4に
示すようなより方向が左方向の「Zより」またはより方
向が右方向の「Sより」のいずれかの形態に撚られてい
る。
【0023】さらに、前記各芯材27は、図3に示すよ
うに、並列配置される際にすべて同一のより方向となる
ように配置され、かつ、その方向は前記歯付きベルト1
6の歯すじのねじれ方向と同一方向とされている。すな
わち、歯付きベルト16のはすばの歯すじが左ねじれの
場合には、図3(a)に示すように、前記各芯材27の
より方向がすべて左方向である芯材27が配設される。
逆に、歯付きベルト16のはすばの歯すじが右ねじりの
場合には、図3(b)に示すように、前記各芯材27の
より方向がすべて右方向である芯材27が配設される。
これは、同一のより方向とされている各芯材27のより
を解消しようとする力により前記歯付きベルト16をス
ラスト方向へ移動させようとする推力を打ち消させるた
めである。
【0024】つぎに、前述した構成からなる本実施の形
態の作用について説明する。
【0025】本実施の形態のプリンタのキャリッジ駆動
機構15は、駆動モータ24を正逆回転させると出力軸
24aに固定されているモータギア25が正逆回転し、
このモータギア25と噛合している駆動ギア21も正逆
回転を開始する。さらに、この駆動ギア21と一体に形
成された駆動プーリ18が正逆回転するとともに従動プ
ーリ20も同様に回転する。このため、これらの駆動プ
ーリ18および従動プーリ20に掛け回されている歯付
きベルト16が正逆回転し、キャリッジ17を図1にお
いて両矢印Bにて示す左右方向に往復動させることがで
きるようになっている。
【0026】そして、本実施形態のプリンタのキャリッ
ジ駆動機構15によれば、歯付きベルト16、駆動プー
リ18、従動プーリ20、駆動ギア21およびモータギ
ア25の各歯16a,18a,20a,21a,25a
の歯形がすべてはすばとされているので、従来のすぐば
の歯が噛合するときに生じる歯周期の振動を確実に防止
することができる。すなわち、各歯16a,18a,2
0a,21a,25aをはすばとすることにより、噛合
時に同時に噛み合う歯数を複数とし、一つの歯の噛み合
いからつぎの歯の噛み合いに移るときのがたつきを確実
に防止することができる。
【0027】また、駆動プーリ18の歯18aの歯すじ
のねじれ方向と駆動ギア21の歯21aの歯すじのねじ
れ方向とが相反する方向に形成されているので、はすば
とした駆動プーリ18に生じる軸方向への推力の方向に
対して、はすばとした駆動ギア21に生じる軸方向への
推力の方向を逆方向とすることができるので、駆動プー
リ18および駆動ギア21に生じる軸方向への推力を確
実に緩和することができる。そして、駆動プーリ18お
よび駆動ギア21に生じる軸方向への推力を緩和するこ
とにより、軸方向への推力によって生じる駆動プーリ1
8および駆動ギア21の端面の摩耗を防止し、長期間に
亘り高い信頼性を得ることができる。
【0028】なお、駆動プーリ18の歯18aの歯すじ
の傾斜角と駆動ギア21の歯21aの歯すじの傾斜角と
を等しく形成することが、駆動プーリ18および駆動ギ
ア21に生じる軸方向への推力を緩和するうえで最も好
ましい。
【0029】さらに、前記歯付きベルト16のはすばの
歯すじのねじれ方向とこの歯付きベルト16を構成する
芯材27のより方向とが同一方向となるように形成され
ているため、前記歯付きベルト16が前記駆動プーリ1
8および前記従動プーリ20とはすばの噛み合いをする
ことにより生じる幅方向への推力を打ち消すことができ
る。
【0030】すなわち、前記歯付きベルト16は、前記
駆動プーリ18および従動プーリ20とのはすば噛み合
いにより駆動力が伝達されるため、幅方向への推力を受
ける。例えば、図5に示すように、キャリッジ17が図
5の矢印C1方向へ移動する場合には、前記歯付きベル
ト16が矢印D1方向へ推力を受け、一方、キャリッジ
17が図5の矢印C2方向へ移動する場合には、前記歯
付きベルト16が矢印D2方向へ推力を受けることとな
る。
【0031】しかしながら、前記歯付きベルト16は、
芯材27のより方向をすべてそのはすばのねじれ方向と
同一方向に形成しているため、歯付きベルト16の張力
に対抗する前記芯材27のねじれ力が前記幅方向の推力
と逆方向に生じる。例えば、図6に示すようなはすばが
左ねじれの歯付きベルト16であれば、キャリッジ17
が矢印C1方向へ移動する場合には、駆動プーリ18が
図6の上方から見て時計回りに回転して図6の後方側
(従動プーリ20から駆動プーリ18へと移動する側)
に位置する歯付きベルト16Aが張り側のベルトとな
り、図6の手前側(駆動プーリ18から従動プーリ20
へと移動する側)の歯付きベルト16Bがゆるみ側のベ
ルトとなる。このため、前記張り側の歯付きベルト16
A内の芯材27には、張力によってそのよりをほどく方
向の力が作用するが、この力に対抗する芯材27のねじ
れ力がE1方向へ作用し、前記はすばの噛み合いによる
D1方向への推力を打ち消すことができる。
【0032】また、同様に、前記キャリッジ17がC2
方向へ移動する場合には、前記駆動プーリ18が図6の
上方から見て反時計回りに回転して図6の手前側(駆動
プーリ18から従動プーリ20へと移動する側)に位置
する歯付きベルト16Bが張り側のベルトとなり、図6
の後方側(従動プーリ20から駆動プーリ18へと移動
する側)の歯付きベルト16Aがゆるみ側のベルトとな
る。このため、前記張り側の歯付きベルト16B内の芯
材27には、E2方向へのねじれ力が作用し、前記はす
ばの噛み合いによるD2方向への推力を打ち消すことが
できる。
【0033】具体的な実験結果によれば、駆動プーリ1
8の幅が8mm、歯付きベルト16の幅が4mm、はす
ば角度が10度、ねじれ方向が左方向の条件の場合にお
いて、従来の歯付きベルト2の場合には、前記歯付きベ
ルト2が図5のD1方向へ移動し8秒間で駆動プーリ1
8のフランジ29に当接してしまったのに対し、本実施
形態の歯付きベルト16は約1mmほどD1方向へ移動
して停止した。これは、前記細線26のねじれ力により
前記はすば噛み合いによる推力が抑制されていることを
示している。
【0034】したがって、本実施形態における歯付きベ
ルト16および歯付きベルト16を使用するプリンタの
キャリッジ駆動機構15によれば、歯付きベルト16が
駆動プーリ18および従動プーリ20の軸方向へ移動し
てしまうのを抑制できるため、駆動モータ24の駆動力
をキャリッジ17に円滑に伝達することができ、キャリ
ッジ17の振動を防止し安定的に駆動して記録品質を確
実に向上させることができる。
【0035】なお、本発明は、前記実施の形態に限定さ
れるものではなく、必要に応じて変更することができ
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明のプリンタの
キャリッジ駆動機構によれば、歯の歯形をはすばとする
ことにより、歯周期の振動を防止することができるの
で、駆動モータの駆動力をキャリッジに円滑に伝達する
ことができるとともにプリンタの印字品質を向上させる
ことができる。
【0037】また、駆動ギアの歯の歯すじの傾斜方向と
駆動プーリの歯の歯すじの傾斜方向とを相反する方向に
形成するとともに、前記駆動ギアの歯のはすじの傾斜角
と駆動プーリの歯のはすじの傾斜角とを等しく形成する
ことにより、歯形をはすばとした際に生じる駆動プーリ
および駆動ギアの軸方向への推力を緩和することができ
るので、長期間に亘り高い信頼性を得ることができる。
【0038】さらに、歯付きベルトのはすばの歯すじの
ねじれ方向とこの歯付きベルトを構成する芯材のより方
向とを同一方向に形成することにより、歯付きベルトが
駆動プーリおよび従動プーリとはすば噛み合いをするこ
とにより生じる幅方向への推力を芯材のねじれ力により
打ち消すことができる等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るプリンタのキャリッジ駆動機構
の一実施形態の要部を示す平面図
【図2】 図1の駆動ギア近傍の一部切断拡大正面図
【図3】 本発明に係るプリンタのキャリッジ駆動機構
に使用される歯付きベルトの一実施形態を示す説明図
【図4】 図3の歯付きベルトを構成する芯材のよりの
形態を示す説明図
【図5】 本発明に係るプリンタのキャリッジ駆動機構
の一実施形態におけるキャリッジの移動方向に対して歯
付きベルトと駆動プーリおよび従動プーリとのはすば噛
み合いにより生じるベルト幅方向の推力を示す説明図
【図6】 本発明に係るプリンタのキャリッジ駆動機構
の一実施形態におけるキャリッジの移動方向に対して芯
材のねじれ力によって歯付きベルトに生じるベルト幅方
向の推力を示す説明図
【図7】 従来のプリンタのキャリッジ駆動機構の要部
を示す平面図
【図8】 図3の駆動ギア近傍の一部切断拡大正面図
【図9】 従来の歯付きベルトを構成する芯材を示す拡
大説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 19/00 - 19/98 F16G 1/00 - 9/04 F16H 7/00 - 7/24 F16H 55/32 - 55/56

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定距離を隔てて配設された駆動プーリ
    および従動プーリに歯付きベルトを掛け回し、この歯付
    きベルトの一部にキャリッジを固着し、前記駆動プーリ
    と連結するとともにモータギアと噛合する駆動ギアを駆
    動モータの駆動力により駆動して前記キャリッジを往復
    動するプリンタのキャリッジ駆動機構であって、前記歯
    付きベルト、駆動プーリ、従動プーリ、駆動ギアおよび
    モータギアの各歯の歯形をはすばとするとともに、前記
    駆動ギアおよび駆動プーリを2段構成として一体に形成
    して支持軸に回転自在に支持し、前記駆動ギアの歯すじ
    のねじれ方向と駆動プーリの歯すじのねじれ方向とを相
    反する方向に形成するとともに、前記駆動ギアの歯のは
    すじの傾斜角と駆動プーリの歯のはすじの傾斜角とを等
    しく形成し、前記歯付きベルトとして、細線をより合わ
    せた複数本の芯材を並列配置し、これらの芯材の外周に
    高分子材料を被覆して無端環状に形成するとともにその
    内面側にはすばを形成し、前記各芯材のより方向を同一
    にするとともに、前記芯材のより方向と前記はすばの歯
    すじのねじれ方向とを同一方向となるように形成した歯
    付きベルトを使用することを特徴とするプリンタのキャ
    リッジ駆動機構。
  2. 【請求項2】 前記歯付ベルトの芯材を、鋼線、ガラス
    線およびケプラーのうちのいずれか1つの材料により構
    成したことを特徴とする請求項1に記載のプリンタのキ
    ャリッジ駆動機構。
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