JPH09295435A - 感熱記録装置の防音機構 - Google Patents

感熱記録装置の防音機構

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JPH09295435A
JPH09295435A JP10977296A JP10977296A JPH09295435A JP H09295435 A JPH09295435 A JP H09295435A JP 10977296 A JP10977296 A JP 10977296A JP 10977296 A JP10977296 A JP 10977296A JP H09295435 A JPH09295435 A JP H09295435A
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JP
Japan
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recording
heat
sensitive
thermal
tray
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Application number
JP10977296A
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English (en)
Inventor
Koichi Okada
田 宏 一 岡
Nobuyuki Torisawa
沢 信 幸 鳥
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感熱記録材料、特に医療用感熱記録フィルムを
用いた画像記録において、装置外に漏れ出す感熱記録材
料の間欠送りに起因する記録音を大幅に低減することが
できる感熱画像記録装置の提供。 【解決手段】発熱素子を一方向に配列してなるグレーズ
を有するサーマルヘッドと、前記グレーズと共に感熱記
録材料を挟持して、感熱記録材料を所定位置に保持しつ
つ発熱素子の配列方向と直交する方向に搬送するプラテ
ンローラと、プラテンローラの近傍から搬送方向下流側
に延在し、感熱記録材料が排出されるトレイとを有する
感熱記録装置であって、サーマルヘッドの近傍からトレ
イに、感熱記録材料の上面に接触するように吊下される
柔軟な面状防音材を有することにより上記課題を解決す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱記録材料を用
いる感熱記録装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】超音波診断画像の記録に、フィルムを支
持体として感熱記録層を形成してなる感熱記録フィルム
(以下、感熱フィルムとする)等の感熱記録材料を用い
た画像記録(以下、感熱画像記録ともいう)が利用され
ている。また、このような感熱画像記録は、湿式の現像
処理が不要であり、取り扱いが簡単である等の利点を有
することから、近年では、超音波診断のような小型の画
像記録のみならず、MRI診断やX線診断等の大型かつ
高画質な画像が要求される用途において、医療診断のた
めの画像記録への利用も検討されている。
【0003】周知のように、感熱画像記録は、感熱記録
材料の感熱記録層を加熱して画像を記録する発熱素子が
一方向に配列されてなるグレーズを有するサーマルヘッ
ドを用い、グレーズを感熱記録材料(感熱記録層)に若
干押圧した状態で、両者を発熱素子の配列方向と直交す
る方向に相対的に移動しつつ、グレーズの各発熱素子を
記録画像に応じて加熱することにより、感熱記録材料の
感熱記録層を像様に加熱して画像記録を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、感熱画像
記録は、サーマルヘッドを感熱記録材料に押圧した状態
で両者を相対的に移動しつつ感熱記録層を像様に加熱し
て画像記録を行うため、記録時に比較的大きな記録音が
出るという問題点がある。感熱画像記録においては、プ
ラテンローラ中心の送りは一定であるが、プラテンロー
ラゴム表面の送りは加熱記録時には感熱記録層の表面が
若干溶融するため、サーマルヘッド(グレーズ)と感熱
記録材料との摩擦係数が小さくなり、非加熱時に比して
搬送速度が早くなる。そのため、記録時と非記録時とで
感熱記録材料の搬送速度が変化して間欠搬送のようにな
り、さらに、この間欠搬送による振動が感熱記録材料に
伝達されて感熱記録材料が振動し、記録音が発生する。
【0005】図4に従来の感熱記録装置における、感熱
記録中の感熱記録材料の様子を示す。図4に示されるよ
うに、従来の感熱記録装置においては、サーマルヘッド
(グレーズ)66で像様に加熱されることにより記録さ
れ、サーマルヘッド(グレーズ)66とプラテンローラ
60との間を通過した感熱フィルムAは、サーマルヘッ
ド66およびプラテンローラ60に近接して配置される
搬送ローラ対63のすき間を通り搬送され、トレイ72
側に搬送される。その後、記録終了と同時に搬送ローラ
対63が感熱フィルムAを挟持し、感熱フィルムAはト
レイ72に排出される。この時、搬送ローラ対63のす
き間を通過した感熱フィルムAは、その先端もしくはそ
の一部あるいは全体がトレイ72に接触し収納されるま
では、搬送ローラ対63に接触しながら搬送されるの
で、記録搬送中、搬送ローラ対63より先(搬送下流
側)にある感熱フィルムAの部分は、いずれの部材にも
接触することなく、フリーな状態となる。このため、記
録音を生じさせる振動が感熱フィルムAに伝達され、感
熱フィルムの自由端で増幅される。その結果、感熱フィ
ルムAの自由端は大きく振動するので、大きな記録音が
発生することになる。すなわち、感熱フィルムが一種の
スピーカのように働き、さらに大きな記録音を発生して
しまう。
【0006】一方、前述のように、感熱画像記録は、M
RI画像診断やX線画像診断への利用が検討されている
が、これらの用途では、診断画像として直接的に用いら
れるため、従来は、高画質な画像が得られる銀塩写真式
感光材料を用いた画像記録が利用されている。従って、
医療用の感熱記録材料には銀塩写真式感光材料に相応す
る画質が要求されるようになっている。ところが、この
ような医療用の感熱記録材料は、銀塩写真式の画像記録
と同等の診断に用いようとするので、透明フィルムを支
持体として銀塩写真フィルムと同等の厚みのフィルム
(200μm程度)を用いる必要がある。このため、通
常の紙を支持体とした感熱記録材料に比して剛性が高
く、記録音がより大きくなってしまう。しかも、医療用
のような高画質を要求される用途では、感熱記録、より
具体的には記録のためのサーマルヘッドへのエネルギー
供給(発熱素子の加熱)は、通常は、アナログ的な強度
変調ではなくデジタル制御されたパルス幅変調で行われ
るので、加熱している時間とそうでない時間との一定周
波数でパルス送りするのと同様になってしまい、間欠搬
送がより顕著になり、記録音はより大きなものになって
しまう。
【0007】さらに、図4に示されるように、従来の感
熱記録装置においては、サーマルヘッド66を冷却する
冷却ファン76の空気取入口71は装置のハウジング2
8の表面に設けられていたため、記録部20が冷却ファ
ン76を介して直接装置外部と連通し、発生した記録音
が直接装置外へ漏れだし、実際に装置外において耳にす
る記録音も大きいものとなっていた。
【0008】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、感熱記録材料、特に医療用感熱記
録材料を用いた画像記録において、装置外に漏れ出す感
熱記録フィルムの間欠送りに起因する記録音を大幅に低
減することができる感熱画像記録装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、第1の態様として、発熱素子を一方向に
配列してなるグレーズを有するサーマルヘッドと、前記
グレーズと共に感熱記録材料を挟持して、前記感熱記録
材料を所定位置に保持しつつ前記発熱素子の配列方向と
直交する方向に搬送するプラテンローラと、前記プラテ
ンローラの近傍から搬送方向下流側に延在し、前記感熱
記録材料が排出されるトレイとを有する感熱記録装置で
あって、前記サーマルヘッドの近傍から前記トレイに、
前記感熱記録材料の上面に接触するように吊下される柔
軟な面状防音材を有することを特徴とする感熱記録装置
の防音機構を提供する。
【0010】また、本発明は、第2の態様として、前記
感熱記録装置であって、前記冷却ファンの空気の取入口
を前記感熱記録装置内に設けたことを特徴とする感熱記
録装置の防音機構を提供する。
【0011】さらに、本発明は、第3の態様として、前
記感熱記録装置であって、前記サーマルヘッドの近傍か
ら前記トレイに、前記感熱記録材料の上面に接触するよ
うに吊下される柔軟な面状防音材を有し、かつ、前記冷
却ファンの空気の取入口を前記感熱記録装置内に設けた
ことを特徴とする感熱記録装置の防音機構を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の感熱画像記録装置
について、添付の図面に示される好適実施例をもとに詳
細に説明する。
【0013】図1に、本発明の感熱画像記録装置の一例
の概略図が示される。図1に示される感熱画像記録装置
10(以下、記録装置10とする)は、例えばB4サイ
ズ等の所定のサイズのカットシートである感熱記録フィ
ルム(以下、感熱フィルムAとする)に感熱画像記録を
行うものであり、感熱フィルムAが収容されたマガジン
24が装填される装填部14、供給搬送部16、サーマ
ルヘッド66によって感熱フィルムAに感熱画像記録を
行う記録部20、および本発明の特徴的な部分である排
出部22を有して構成される。
【0014】感熱フィルムAは、透明なポリエチレンテ
レフタレート(PET)フィルム等の透明フィルムを支
持体として、その一面に感熱記録層を形成してなるもの
である。このような感熱フィルムAは、通常、100枚
等の所定単位の積層体(束)とされて袋体や帯等で包装
されており、図示例においては、所定単位の束のまま感
熱記録層を下面として記録装置10のマガジン24に収
納され、一枚づつマガジン24から取り出されて感熱画
像記録に供される。
【0015】マガジン24は、開閉自在な蓋体26を有
する筐体であり、感熱フィルムAを収納して記録装置1
0の装填部14に装填される。装填部14は、記録装置
10のハウジング28に形成された挿入口30、案内板
32および案内ロール34,34、停止部材36を有し
ており、マガジン24は、蓋体26側を先にして挿入口
30から記録装置10内に挿入され、案内板32および
案内ロール34に案内されつつ、停止部材36に当接す
る位置まで押し込まれることにより、記録装置10の所
定の位置に装填される。
【0016】供給搬送手段16は、装填部14に装填さ
れたマガジン24から感熱フィルムAを取り出して、記
録部20に搬送するものであり、吸引によって感熱フィ
ルムAを吸着する吸盤40を用いる枚葉機構、搬送手段
42、搬送ガイド44、および搬送ガイド44の出口に
位置する規制ローラ対52を有する。搬送手段42は、
搬送ローラ46と、この搬送ローラ46と同軸のプーリ
47a、回転駆動源に接続されるプーリ47bならびに
テンションプーリ47cと、この3つのプーリに張架さ
れるエンドレスベルト48と、搬送ローラ46に押圧さ
れるニップローラ50とを有して構成され、吸盤40に
よって1枚枚葉された感熱フィルムAの先端を搬送ロー
ラ46とニップローラ50とによって挟持して、感熱フ
ィルムAを搬送する。
【0017】記録装置10において記録開始の指示が出
されると、図示しない開閉機構によって蓋体26が開放
され、吸盤40を用いた枚葉機構がマガジン24から感
熱フィルムAを一枚取り出し、感熱フィルムAの先端を
搬送手段42(搬送ローラ46とニップローラ50)に
供給する。搬送ローラ46とニップローラ50とによっ
て感熱フィルムAが挟持された時点で、吸盤40による
吸引は開放され、供給された感熱フィルムAは、搬送ガ
イド44によって案内されつつ搬送手段42によって規
制ローラ対52に搬送される。なお、記録に供される感
熱フィルムAがマガジン24から完全に排出された時点
で、前記開閉手段によって蓋体26が閉塞される。
【0018】搬送ガイド44によって規定される搬送手
段42から規制ローラ対52に至るまでの距離は、感熱
フィルムAの搬送方向の長さより若干短く設定されてお
り、搬送手段42による搬送で感熱フィルムAの先端が
規制ローラ対52に至るが、規制ローラ対52は最初は
停止しており、感熱フィルムAの先端はここで停止す
る。この感熱フィルムAの先端が規制ローラ対52に至
った時点で、サーマルヘッド66の温度が確認され、サ
ーマルヘッド66の温度が所定温度であれば、規制ロー
ラ対52による感熱フィルムAの搬送が開始され、感熱
フィルムAは、記録部20に搬送される。
【0019】図2に、記録部20の概略図を示す。記録
部20は、サーマルヘッド66、プラテンローラ60、
搬送ローラ対56、ガイド58、サーマルヘッド66を
冷却する冷却ファン76(図1参照、図2では省略)、
およびガイド62を有する。サーマルヘッド66は、例
えば、最大B4サイズまでの画像記録が可能な、約30
0dpiの記録(画素)密度の感熱画像記録を行うもの
であって、感熱フィルムAへの感熱記録を行う発熱素子
が一方向(図中紙面と垂直方向)に配列されるグレーズ
66aが形成されたサーマルヘッド本体66bと、サー
マルヘッド本体66bに固定されたヒートシンク66c
とを有する。サーマルヘッド66は、支点68aを中心
に矢印a方向および逆方向に回動自在な支持部材68に
支持されている。プラテンローラ60は、感熱フィルム
Aを所定位置に保持しつつ所定の画像記録速度で回転
し、グレーズ66aの延在方向と直交する方向(図2中
の矢印b方向)に感熱フィルムAを搬送する。
【0020】感熱フィルムAが搬送される前は、支持部
材68は上方(矢印a方向と逆の方向)に回動してお
り、サーマルヘッド66(グレーズ66a)とプラテン
ローラ60とは接触していない。前述の規制ローラ対5
2による搬送が開始されると、感熱フィルムAは、次い
で搬送ローラ対56に挟持され、さらに、ガイド58に
よって案内されつつ搬送される。感熱フィルムAの先端
が記録開始位置(グレーズ66aに対応する位置)に搬
送されると、支持部材68が矢印a方向に回動して、感
熱フィルムAがサーマルヘッド66のグレーズ66aと
プラテンローラ60とで挟持されて記録層にグレーズ6
6aが押圧された状態となり、感熱フィルムAはプラテ
ンローラ60によって所定位置に保持されつつ、プラテ
ンローラ60(および規制ローラ対52と搬送ローラ対
63)によって矢印b方向に搬送される。この搬送に伴
い、記録画像に応じてグレーズ66aの各発熱素子を加
熱することにより、感熱フィルムAに感熱画像記録が行
われる。
【0021】次に、排出部22は、本発明の最も特徴と
する部分であって、感熱画像記録済の感熱フィルムAを
装置外に取り出すために、装置内から排出口74を超え
て装置外に延在するトレイ72と、冷却ファン76が収
納されたダクト78と、搬送ローラ対63の上側ローラ
に近接する位置からトレイ72に、感熱フィルムAの上
面に接触するように吊下される柔軟な面状防音材70と
を有する。
【0022】なお、従来の(感熱画像)記録装置では、
排出部には単に感熱画像記録済の感熱フィルムAを装置
外に取り出すために受けるトレイを有しているだけであ
るので、前述のように画像記録のための加熱に起因して
感熱フィルムAの搬送に間欠を生じ、その振動が感熱フ
ィルムA、特に、搬送ローラ対63のすき間を通過した
フリーな状態の先端部分(自由端)によって拡大されて
記録音が発生していた。これに対し、本発明の記録装置
10では、図3に示されるように、柔軟な面状防音材7
0をサーマルヘッド66の近傍から搬送方向下流側に感
熱フィルムAの上面が接触するように吊下することによ
り、感熱フィルムAの間欠搬送に起因する感熱フィルム
Aの振動を面状防音材70に接触させることにより吸収
して抑制し、感熱画像記録時に発生する記録音を大幅に
低減させることができる。また、面状防音材70をトレ
イ72と面状に接触するように延在させたことにより、
排出部22の記録部20に隣接した空間を面状防音材7
0が閉塞し、発生した記録音が直接装置外へ漏れ出すの
を防止することができる。さらには、冷却ファン76の
空気取入口71を装置内部のトレイ72の上方に設けた
ことにより、冷却ファン76から排出される記録音が直
接装置外へ漏れることなく、装置自体により吸収されな
がら排出されるので、より一層記録音の装置外への漏れ
を低減する。従って、たとえ間欠搬送がより顕著になる
医療用フィルムを用いたパルス幅変調の感熱画像記録で
あっても、従来に比して記録音が大幅に小さい静粛な画
像記録を実現できる。
【0023】面状防音材70は、感熱フィルムAの振動
および記録音自体を吸収する柔軟な平板状部材で、平板
状の防音スポンジ材70aと、この防音スポンジ材70
aの表面を覆う耐磨耗性布材70bとから構成される。
面状防音材70の中央近傍は、防音スポンジ材70aが
直線状に切断分離されることにより、屈曲部70cを形
成し、屈曲可能に構成される。なお、図示例の防音スポ
ンジ材70aは2つに切断分離されたものよりなるが、
屈曲可能であれば、いくつに分離されていてもよいし、
全く分離されていない一体物であってもよい。
【0024】防音スポンジ材70aは、増幅されて記録
音となる感熱フィルムAの振動を吸収すると同時に、発
生した記録音自体をも吸収するためのもので、スポンジ
で形成される。スポンジの材質は特に限定されず、各種
公知のものが使用可能であるが、騒音主成分周波数を吸
収するものが好ましい。具体的には、横浜ゴム社製のハ
マダンパー等が好適に挙げられる。防音スポンジ材70
aの厚さおよび重量は、使用する感熱フィルムAの種
類、材質等に応じて適宜選択すればよく、特に限定され
るものではない。防音スポンジ材70aの形状および大
きさは、面状防音材70として使用した時に、感熱フィ
ルムAが搬送ローラ対63を経て排出される、記録部2
0に隣接した空間を面状防音材70が閉塞しうるもので
あれば、特に限定されない。また、防音スポンジ材70
aは、スポンジ以外にも、振動吸収機能を有する弾性材
が各種利用可能であり、例えば、天然あるいは各種の合
成ゴム、発泡ウレタン等の発泡樹脂、弾性を有する合成
樹脂等、公知の材料が各種利用可能である。
【0025】耐磨耗性布材70bは、感熱フィルムAと
面状防音材70との滑りを良くし、感熱フィルムAがス
ムーズに搬送、かつ、排出されるため、特に、面状防音
材70とトレイ72との接触部分において感熱フィルム
Aが詰まるのを防止するための部材である。耐磨耗性布
材70bは、感熱フィルムAとの摩擦にさらされるため
耐摩耗性を有するものであれば、それ以外は特に限定さ
れず公知各種の布材が使用可能である。特に、感熱フィ
ルムAとの摩擦により静電気が発生すると感熱フィルム
Aの滑り性が低下することがあるので、帯電防止効果を
有する布を用いるのが好ましく、具体的には、東レ社製
のエクセーヌ、東レ社製のソルディオン、旭化成社製の
ラムース等が好適に例示される。
【0026】面状防音材70は、搬送ローラ対63の上
側ローラ近傍に隣接する位置に面状防音材70の一端が
固定され、ここから排出口74に向かってトレイ72に
吊下されることにより、屈曲部70cよりサーマルヘッ
ド66側の部分が排出口74方向に下降し、排出部22
の記録部20に隣接した空間を閉塞し、屈曲部70cよ
り排出口74側の部分が、それ自身の重みによりトレイ
72の底面と感熱フィルムAが通過可能に面状に接触し
ている。
【0027】トレイ72は、装置内から排出口74を超
えて記録装置10の外部に延在し、感熱フィルムAが排
出口74に滑り落ちて排出されるように傾斜して設けら
れている。
【0028】空気取入口71は、冷却ファン76の空気
を取り入れるための穴であり、記録音が直接装置外へ漏
れないように、ハウジング28内部の排出部22の天板
部分に設けられる。空気取入口71の上方には、空気取
入口71に連通するダクト78が設けられ、空気取入口
71から冷却ファン76を介してサーマルヘッド66の
ヒートシンク66cに至る冷却風の流路を形成する。従
って、冷却ファン76の空気の取入れは排出口74から
空気取入口71を介して行われる。なお、空気取入口7
1は、上記図示例には限定されず、ダクト78の側面ま
たは上面に設けられていてもよい。
【0029】以上のように構成されることにより、感熱
フィルムAはプラテンローラ60により搬送されつつ、
サーマルヘッド66により感熱記録が行われると同時
に、感熱記録中の感熱フィルムAの搬送ローラ対63の
すき間を通過した部分が面状防音材70と面状に接触
し、間欠搬送より生じた振動を防音スポンジ材70aで
吸収することにより、感熱フィルムAの振動による記録
音の増幅を低減し、その結果、記録音を低減する。この
とき、面状防音材70の屈曲部70cより排出口74側
の部分がそれ自身の重みにより常にトレイ72に接触し
ているため、感熱フィルムAが搬送ローラ対63を経て
排出される、排出部22の記録部20に隣接した空間
を、面状防音材70が排出口74側から隙間なく充分
に、かつ、面状防音材70とトレイ72との間を感熱フ
ィルムAが容易に通過できるように閉塞する。その結
果、面状防音材70が発生した記録音を吸収し、排出口
74からの記録音の漏れをも低減する。さらに、空気取
入口71が記録装置10の内部のトレイ72上方に存在
することにより、記録部20において発生した記録音が
直接装置外に漏れずに、一旦記録装置10の内部の種々
の部材、例えば、ハウジング28、ダクト78およびト
レイ72等に吸収されるので、記録音の装置外への漏れ
がより一層低減される。このようにして、感熱記録中の
感熱フィルムAは排出口74へ静粛に搬送される。
【0030】感熱画像記録が終了すると、記録済感熱フ
ィルムAは搬送ローラ対63に挟持され、ガイド62に
案内されつつ、プラテンローラ60および搬送ローラ対
63を通過して、面状防音材70の屈曲部70cより排
出口74側の部分とトレイ72との間をスムーズに通過
して排出口74を経て外部に排出され、取り出される。
【0031】以上、本発明の感熱画像記録装置について
詳細に説明したが、本発明は以上の例に限定はされず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良お
よび変更を行ってもよいのはもちろんである。例えば、
防音機構として、面状防音材70を有するのみであって
も、あるいは、空気取入口71を装置内のトレイ72の
上方に設けるのみであってもよく、この場合においても
好適な防音効果を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
感熱画像記録装置によれば、感熱画像記録における感熱
フィルムの間欠搬送に起因する記録音を大幅に低減する
と同時に、発生した記録音の漏れをも低減することがで
き、たとえ医療用フィルムを用いたパルス幅変調の感熱
画像記録であっても、記録音の小さい静粛な感熱画像記
録が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱画像記録装置の一例の概念図であ
る。
【図2】図1に示される感熱画像記録装置の記録部の概
念図である。
【図3】図1に示される感熱画像記録装置の排出部にお
ける感熱記録中の感熱フィルムの様子を示す図である。
【図4】従来技術の排出部における感熱記録中の感熱フ
ィルムの様子を示す図である。
【符号の説明】
10 (感熱画像)記録装置 14 装填部 16 供給搬送手段 20 記録部 22 排出部 24 マガジン 26 蓋体 28 ハウジング 30 挿入口 32 案内板 34 案内ロール 36 停止部材 40 吸盤 42 搬送手段 44 搬送ガイド 48 エンドレスベルト 50 ニップローラ 52 規制ローラ対 56 搬送ローラ対 58,62 ガイド 60 プラテンローラ 63 搬送ローラ対 66 サーマルヘッド 68 支持部材 70 面状防音材 70a 防音スポンジ材 70b 耐磨耗性布材 70c 屈曲部 71 空気取入口 72 トレイ 74 排出口 76 冷却ファン 78 ダクト A 感熱(記録)フィルム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱素子を一方向に配列してなるグレーズ
    を有するサーマルヘッドと、前記グレーズと共に感熱記
    録材料を挟持して、前記感熱記録材料を所定位置に保持
    しつつ前記発熱素子の配列方向と直交する方向に搬送す
    るプラテンローラと、前記プラテンローラの近傍から搬
    送方向下流側に延在し、前記感熱記録材料が排出される
    トレイとを有する感熱記録装置であって、 前記サーマルヘッドの近傍から前記トレイに、前記感熱
    記録材料の上面に接触するように吊下される柔軟な面状
    防音材を有することを特徴とする感熱記録装置の防音機
    構。
  2. 【請求項2】発熱素子を一方向に配列してなるグレーズ
    を有するサーマルヘッドと、前記グレーズと共に感熱記
    録材料を挟持して、前記感熱記録材料を所定位置に保持
    しつつ前記発熱素子の配列方向と直交する方向に搬送す
    るプラテンローラと、前記プラテンローラの近傍から搬
    送方向下流側に延在し、前記感熱記録材料が排出される
    トレイとを有する感熱記録装置であって、 前記冷却ファンの空気の取入口を前記感熱記録装置内に
    設けたことを特徴とする感熱記録装置の防音機構。
  3. 【請求項3】発熱素子を一方向に配列してなるグレーズ
    を有するサーマルヘッドと、前記グレーズと共に感熱記
    録材料を挟持して、前記感熱記録材料を所定位置に保持
    しつつ前記発熱素子の配列方向と直交する方向に搬送す
    るプラテンローラと、前記プラテンローラの近傍から搬
    送方向下流側に延在し、前記感熱記録材料が排出される
    トレイとを有する感熱記録装置であって、 前記サーマルヘッドの近傍から前記トレイに、前記感熱
    記録材料の上面に接触するように吊下される柔軟な面状
    防音材を有し、かつ、 前記冷却ファンの空気の取入口を前記感熱記録装置内に
    設けたことを特徴とする感熱記録装置の防音機構。
JP10977296A 1996-04-30 1996-04-30 感熱記録装置の防音機構 Withdrawn JPH09295435A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008151885A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Canon Inc 画像形成装置

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