JP3759119B2 - 感熱記録シートパッケージおよび感熱画像記録装置 - Google Patents

感熱記録シートパッケージおよび感熱画像記録装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感熱記録材料による画像記録の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
超音波診断画像の記録に感熱記録材料(以下、感熱材料とする)を用いた画像記録(以下、感熱画像記録ともいう)が利用されている。また、感熱画像記録は、湿式の現像処理が不要であり、取り扱いが簡単である等の利点を有することから、近年では、超音波診断のような小型の画像記録のみならず、MRI診断やX線診断等の大型かつ高画質な画像が要求される用途において、医療診断のための画像記録への利用も検討されている。
【0003】
周知のように感熱画像記録は、感熱材料を加熱して画像を記録する加熱記録点(記録ドット)が一方向に配列されてなるグレーズを有するサーマルヘッドを用い、グレーズと感熱材料とが接触した状態で、両者を記録ドットの配列方向と直交する方向に相対的に移動しつつ、グレーズの各記録ドットを記録画像に応じて加熱することにより、感熱材料の感熱記録層を加熱して画像記録を行う。
このように、サーマルヘッドは感熱材料と接触した状態で画像記録を行う上、通常の画像記録であっても、サーマルヘッド(グレーズ)の温度は500℃以上になることも珍しくない。そのため、感熱材料に付着する微細なゴミや、感熱材料の溶融や焼け等によって、サーマルヘッドには汚れが付着しやすく、定期的にグレーズ面等の清掃を行う必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の感熱記録装置では、サーマルヘッドの清掃は、アルコール等の洗浄液を浸した布や、微細なメッシュを有するラッピングシート等を用い、オペレータが手作業でグレーズ面等の汚れを落としており、清掃は手間と時間がかかる作業となっており、出力画像の生産性低下の原因ともなっている。また、ラッピングシートによる清掃は、基本的にグレーズ表面を研磨するものであるので、手作業による清掃では、グレーズ面に段差を生じてしまう場合もある。
しかも、多くの場合は、装置の構成上、サーマルヘッド清掃は作業性が悪く、場合によってはサーマルヘッドを装置から取り外して清掃を行う必要もある。
【0005】
さらに、従来の感熱記録装置では、オペレータが清掃を忘れてしまう場合も多く、サーマルヘッドの汚れがひどくなり、記録画像に汚れが付着してしまうこともある。また、グレーズ面の段差は、記録画像の不具合も生じる。
このような画像の汚れや画像の不具合は、仕上り画像の品質低下を招くのはもちろん、前述のような医療用途では、診断のミスにもつながるものであり、重大な問題となる。
【0006】
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、感熱記録シートを用いる感熱画像記録において、定期的に、容易かつ迅速にサーマルヘッドの清掃を行うことができ、しかも、グレーズ面の摩耗の均一化も計れる感熱記録シートパッケージおよび感熱画像記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の感熱記録シートパッケージは、感熱記録シートの積層体を包装してなる感熱記録シートパッケージであって、前記感熱記録シートに加え、前記感熱記録シートの搬送路の清掃、ならびに前記感熱記録シートに感熱画像記録を行う記録部の清掃、および前記記録部の押圧力の測定の機能を有するメンテナンスシートが少なくとも1枚含まれていることを特徴とする感熱記録シートパッケージを提供する。
【0008】
また、本発明の感熱画像記録装置は、前記本発明の感熱記録シートパッケージにおいて、使用順で1枚目に、前記感熱記録シートの搬送路の清掃、ならびに前記感熱記録シートに感熱画像記録を行う記録部の清掃、および前記記録部の押圧力の測定の機能を有するメンテナンスシートが配置されている感熱記録シートパッケージを用いる感熱画像記録装置であって、前記感熱記録シートパッケージもしくはこのパッケージから取り出されたシートの積層体が収容されるマガジンと、前記マガジンを所定位置に装填する装填部と、感熱記録シートに感熱画像記録を行う記録部と、前記マガジンからシートを取り出して前記記録部に搬送する搬送手段と、前記マガジンに収容されるシートが無くなったことを検出する検出手段と、前記検出手段によってマガジン内のシートが無くなったことが検出された後、マガジンが前記装填部から取り外されて再度装填部に装填された際に、前記搬送手段によって1枚目のシートを前記記録部に搬送し、前記記録部においてパッケージに含まれる前記メンテナンスシートに応じた処理を施す制御手段とを有することを特徴とする感熱画像記録装置を提供する。
【0009】
また、本発明の感熱画像記録装置の別の態様は、前記本発明の感熱記録シートパッケージを用いる感熱画像記録装置であって、前記感熱記録シートパッケージもしくはこのパッケージから取り出されたシートの積層体が収容されるマガジンと、前記マガジンを所定位置に装填する装填部と、感熱記録シートに感熱画像記録を行う記録部と、前記マガジンからシートを取り出して前記記録部に搬送する搬送手段と、前記マガジンから次に取り出されるシートが、前記感熱記録シートの搬送路の清掃、ならびに前記感熱記録シートに感熱画像記録を行う記録部の清掃、および前記記録部の押圧力の測定の機能を有するメンテナンスシートであることを検出する検出手段と、前記検出手段によって前記メンテナンスシートが検出された際に、前記搬送手段によって、このメンテナンスシートを前記記録部に搬送し、前記記録部において前記メンテナンスシートに応じた処理を施す制御手段とを有することを特徴とする感熱画像記録装置を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の感熱記録シートパッケージおよび感熱画像記録装置について、添付の図面に示される好適実施例をもとに詳細に説明する。
【0011】
図1に、本発明の感熱記録シートパッケージを用いる、本発明の感熱画像記録装置の1態様の概略図が示される。
図1に示される感熱画像記録装置12(以下、記録装置12とする)は、例えばB4サイズ等の感熱記録シート(以下、感熱シートAとする)に、サーマルヘッド66によって感熱画像記録を行うものであり、本発明の感熱記録シートパッケージ(以下、パッケージとする)10(図2参照)から取り出された感熱シートAが収容されたマガジン24を装填する装填部14、供給搬送部16、記録搬送部18、サーマルヘッド66が配置される記録部20、および排出部22を有して構成される。
【0012】
このような記録装置に用いられる感熱シートAは、通常、100枚等の所定単位で積層された束とされ、袋体や帯等で包装されてパッケージとされているが、本発明の記録装置12に使用される本発明のパッケージ10には、感熱シートAの束の中に、少なくとも1枚のメンテナンスシートが含まれる。
【0013】
図2に本発明のパッケージ10の概略斜視図が示される。
パッケージ10は、ボール紙等からなる筐体で上面の一部にシートの取出口80が形成されたケース82に、所定枚数の感熱シートAの束を記録面を下にして収容して、防湿袋88に収納したものであり、記録装置12に対応するパッケージ10は、最も上すなわちパッケージ10から最初に取り出されるシート(1枚目のシート)がメンテナンスシートであり、図示例においては、サーマルヘッド66(そのグレーズ)の清掃用シートBが清掃面を下にして配置される。
ケース82の下面には、ケース82(マガジン24)に収容されたシートが無くなったことを検出するための貫通孔84が、枚葉機構の吸盤40(図1および図3参照)の感熱シートA搬出に対応する位置に形成されている。この貫通孔84の作用については、後に詳述する。また、ケース82の上面の上には、湿度を調整する調湿剤86が貼着されている。
このパッケージ10は、未使用状態では、防湿袋88に収納されており、使用時にケース82が防湿袋88から取り出され、ケース82ごと感熱シートAがマガジン24に収容される。
【0014】
清掃用シートBとしては、清掃面に1000番程度のメッシュが形成された、いわゆるラッピングシート等の、サーマルヘッド66の清掃に用いられる公知の清掃材をシート状にしたものが各種例示される。
なお、本発明で用いられるメンテナンスシートは、図示例の清掃用シートBには限定されず、サーマルヘッド66の押圧力を測定する感圧シート、感熱シートAの搬送路を清掃するシート等、装置の清掃、作動状態や異常を検出するものであってもよい。
また、図示例のパッケージ10は、1枚目のシートが清掃シートB(メンテナンスシート)であるが、本発明の(感熱記録シート)パッケージはこれに限定されず、例えば、最後のシートを清掃シートBとしてもよい。この態様に関しては、後に詳述する。
【0015】
前述のように、パッケージ10のケース82は、使用時に防湿袋88から取り出され、マガジン24に収容される。
図3に、マガジン24の概略断面図を示す。
マガジン24は、上面が開放する筐体である下ケース24Aと、本体の開放面を全面的に閉塞して下ケース24Aに固定される上ケース24Bとから構成される。また、上ケース24Bのケース82の取出口80に対応する部分には、開閉自在な蓋体26が形成される。
【0016】
下ケース24Aと上ケース24Bとは取り外し自在になっており、両者を組み合わせた際には、マグネット等の公知の手段によって固定される。
感熱シートAは、下ケース24Aから上ケース24Bを外して、ケース82ごと下ケース24Aに収容された後、上ケース24Bを固定することにより、マガジン24に収容される。
なお、ケース82のマガジン24への収容は、ケース82ごと行うものに限定はされず、ケース82からシートの束のみを取り出して収容してもよい。従って、本発明のパッケージは、ケース82を有さないものであってもよい。
ここで、下ケース24Aの底面にはリブ25,25……が形成されており、マガジン24に収容されたケース82(あるいはシート)が下ケース24Aの底面に密着しないようになっている。
【0017】
マガジン24は、ケース82(感熱シートA)を収容して、記録装置12の装填部14に装填される。
装填部14は、記録装置12のハウジング28に形成された挿入口30、案内板32および案内ロール34,34、停止部材36を有しており、マガジン24は、蓋体26側を先にして挿入口30から記録装置12内に挿入され、案内板32および案内ロール34に案内されつつ、停止部材36に当接する位置まで押し込まれることにより、記録装置12の所定の位置に装填される。
【0018】
供給搬送手段16は、装填部14に装填されたマガジン24から感熱シートAを取り出して、搬送方向下流の記録搬送部18に搬送するものであり、吸引によって感熱シートAを吸着する吸盤40を用いる枚葉機構、搬送手段42および搬送ガイド44を有する。
搬送手段42は、搬送ローラ46と、搬送ローラと同軸のプーリ47a、回転駆動源と接続されるプーリ47b、ならびにテンションプーリ47cと、この3つのプーリに張架されるエンドレスベルト48と、搬送ローラ46に押圧されるニップローラ50とを有して構成され、吸盤40によって枚葉された感熱シートAの先端を搬送ローラ46とニップローラ50とによって挟持して、感熱シートAを下流に搬送する。
【0019】
記録装置12においては、記録開始の指示が出されると、図示しない開閉機構によって蓋体26が開放され、図3に示されるように、吸盤40を用いた枚葉機構がマガジン24(ケース82)から感熱シートAを一枚取り出し、図1に示されるように、感熱シートAの先端を搬送手段42(搬送ローラ46とニップローラ50)に供給する。供給された感熱シートAは、搬送ガイド44によって案内されつつ搬送手段42によって記録搬送部18に搬送される。
なお、搬送ローラ46とニップローラ50とによって感熱シートAが挟持された時点で、吸盤30による吸引は開放され、また、記録に供される感熱シートAがマガジン24から完全に排出された時点で、前記開閉手段によって蓋体26が閉塞される。
【0020】
記録搬送部18は、規制ローラ対52、搬送ローラ対56およびガイド58を有するものであり、感熱シートAは、先ず、その先端が規制ローラ対52に至る。従って、搬送ガイド44によって規定される搬送手段42から規制ローラ対52までの距離は、感熱シートAの搬送方向の長さより若干短く設定される。
規制ローラ対52は最初は停止しており、感熱シートAの先端が規制ローラ対52に至ると、サーマルヘッド66の温度が確認され、サーマルヘッド66の温度が所定温度であれば、規制ローラ対52による感熱シートAの搬送が開始され、感熱シートAは、ガイド58に案内にされつつ記録部20に搬送される。
【0021】
記録部20は、サーマルヘッド66、プラテンローラ60、サーマルヘッド66を冷却する冷却ファン76、およびガイド62を有する。
サーマルヘッド66は、例えば、最大B4サイズまでの画像記録が可能な、約300dpiの記録(画素)密度の感熱画像記録を行うものであって、感熱シートAへの感熱記録を行うグレーズが形成されたサーマルヘッド本体と、サーマルヘッド本体に固定されたヒートシンクとを有する。サーマルヘッド66は、支点68aを中心に矢印a方向および逆方向に回動自在な支持部材68に支持されている。
感熱シートAが搬送される前は、支持部材68は上方(矢印a方向と逆方向)に回動しており、サーマルヘッド66(グレーズ)とプラテンローラ60とは接触していない。記録搬送部18によって感熱シートAの先端が記録開始位置(サーマルヘッド66のグレーズに対応する位置)に搬送されると、支持部材68が矢印a方向に回動して、感熱シートAがサーマルヘッド66とプラテンローラ60とによって挟持された状態となり、感熱シートAをプラテンローラ60によって所定位置に保持して下流に搬送しつつ、サーマルヘッド66が記録画像に応じてグレーズの各記録ドットを加熱することにより、感熱シートAに感熱画像記録が行われる。
【0022】
感熱画像記録が終了した感熱シートAは、ガイド62に案内されつつ、プラテンローラ60および搬送ローラ対63に搬送されて排出部22のトレイ72に排出される。トレイ72は、ハウジング28に形成された排出口74を経て記録装置12の外部に突出しており、画像が記録された感熱シートAは、この排出口74を経て外部に排出され、取り出される。
【0023】
前述のように、本発明の(感熱画像)記録装置の一態様である図示例の記録装置12は、清掃用シートBが1枚目に配置された、本発明にかかるパッケージ10を用いるものである。
以下、この記録装置12におけるサーマルヘッド66の清掃作用について説明する。
【0024】
画像記録によってマガジン24(ケース82)に収容される感熱シートAが消費され、最後の一枚が使用され、ケース82が空になる。
その後、記録を行う指示が出されると、通常の記録時と同様に吸盤40が感熱シートAを取りに行く。ここで、ケース82内には感熱シートAは無く、また、前述のように、ケース82底面の吸盤40による感熱シートA搬出に対応する位置には貫通孔84が形成されており、さらに、マガジン24の下ケース24Aの底面にはリブ25が形成されているので、吸盤40の吸引は抜けてしまい、感熱シートAを吸着した際の所定圧にはならない。
記録装置12は、この吸盤40による吸引圧の違いにより、ケース82内の感熱シートAが無くなったことを検出し、表示や警告音等でその旨のメッセージを出す。
【0025】
なお、マガジン24(ケース82)に感熱シートAが無くなったことの検出(いわゆる0枚検出)は、上記の方法に限定はされず、光の反射や通過等を利用する光学的な方法、マガジン24の重量検出による方法、吸盤40の引上力の違いを検出する方法等、公知の方法がすべて利用可能である。
また、重送による誤差の可能性はあるが、記録枚数を検出する方法も利用可能である。
【0026】
感熱シートAが無くなったメッセージを受けたオペレータは、マガジン24を装填部14から取り外し、新しいパッケージ10を用意して、前述のように防湿袋88からケース82を取り出してマガジン24に収容し、再度装填部14にマガジン24を装填する。
このマガジン24の装填、すなわち、空になったことの検出後、マガジン24が装填部14から取り外されて再度装填部14に装填されると、記録装置12は、図示しない制御手段が、自動的にサーマルヘッド66の清掃作業を行う。
【0027】
具体的には、このようにして新規なケース82を収容するマガジン24が装填部14に装填されると、前述のように蓋体26が開放され、吸盤40によって1枚目のシートすなわち清掃用シートBがマガジン24から取り出され、供給搬送手段16によって記録搬送部18まで搬送される。
次いで、サーマルヘッド66の温度確認を行うことなく、清掃用シートBは記録搬送部18によって記録部20に搬送され、先端が記録開始位置に搬送されると、記録シートAの場合と同様にしてサーマルヘッド66が下方に移動し、清掃用シートBがサーマルヘッド66とプラテンローラ60とによって挟持される。ここで、清掃中はグレーズは発熱させないか、あるいは多少発熱させて、清掃用シートBはサーマルヘッド66とプラテンローラ60とによって挟持されて、プラテンローラ60、搬送ローラ対56および63によって搬送され、この搬送によって清掃用シートBの清掃面によってグレーズが清掃される。
【0028】
従って、本発明によれば、手作業ではなく、しかも、自動的に定期的なサーマルヘッド66の清掃を行うことができ、作業効率を大幅に向上できると共に、サーマルヘッド66の状態を良好に保ち、高画質な感熱画像記録を安定して行うことができる。また、緊急を要するような場合でも、汚れによる画像の不具合等を生じず、再記録を行う確立を大幅に減少することができる。
しかも、手作業ではなく、感熱シートAと同様の清掃用シートを、感熱シートAへの画像記録と同様(加熱以外)の状態で搬送してサーマルヘッド66の清掃を行うので、ムラ無く均一な清掃が可能であり、グレーズ面の段差等も防止することができ、また、同時にガイドや搬送ローラの清掃も行うことができる。
【0029】
以上、説明した本発明のパッケージ10は、一枚目に清掃用シートBが配置されるものであったが、本発明のパッケージはこれに限定はされず、例えば、感熱シートAの束の最後や中間、あるいは20枚毎等の規定枚数毎等、清掃の頻度やパッケージの構成等に応じて、様々な位置に清掃用シートB(メンテナンスシート)を配置してもよい。
【0030】
ここで、前述の一枚目に清掃用シートBを有するパッケージ10を用いる記録装置12においては、マガジン24に感熱シートAが無くなったことを検出し、これによって次に供給されるシートが清掃用シートBであることを検出してサーマルヘッド66の清掃を行っていたが、感熱シートAの最後等に清掃用シートBが配置される態様のパッケージを用いる本発明の(感熱画像)記録装置においては、各種の検出手段によって、次に供給されるあるいは供給されたシートが清掃用シートBであることを検出して、サーマルヘッド66の清掃を行う。
【0031】
清掃用シートBの検出方法には限定はなく、各種の方法が利用可能である。
例えば、シートの光反射率や透過率を測定する光学的な方法、シートの重量から判別する方法、シートの表面性状を検出する方法、記録装置が検出可能なマークを清掃用シートBに形成する方法、清掃用シートBの端部を切欠く等を行い形状の違いを検出する方法、シートの剛性を検出する方法、シートの厚みを検出する方法等が例示される。
これらの方法で清掃用シートBを検出したら、図示しない制御手段は、前述の記録装置12と同様、サーマルヘッド66で熱を掛けない以外は、通常の感熱画像記録と同様にして、清掃用シートBを搬送し、サーマルヘッド66の清掃を行う。
【0032】
なお、この態様および前述の記録装置12も含め、本発明の画像記録装置においては、清掃用シートBが検出された際に、自動的にサーマルヘッド66の清掃を行う構成以外にも、次ぎが清掃用シートBであること装置が表示して、清掃の要否をオペレータが判断して決定できるように構成してもよい。
【0033】
以上、本発明の感熱記録シートパッケージおよび感熱画像記録装置に付いて詳細に説明したが、本発明は以上の例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよのはもちろんである。
【0034】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の感熱記録シートパッケージおよび感熱画像記録装置によれば、手作業ではなく、定期的なサーマルヘッドの清掃、作動状態や異常の検出等のメンテナンスを自動的に行うことができ、作業効率を大幅に向上できると共に、サーマルヘッドの状態を良好に保ち、高画質な感熱画像記録を安定して行うことができ、緊急を要するような場合でも、汚れによる画像の不具合等を生じず、再記録を行う確立を大幅に減少することができる。
しかも、手作業ではなく、メンテナンスシートを画像記録とほぼ同様の状態で搬送して作業を行うのでムラ無く均一なメンテナンスが可能であり、グレーズ面の段差等も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の感熱記録シートパッケージを利用する本発明の感熱画像記録装置の一例の概念図である。
【図2】 本発明の感熱記録シートパッケージの一例の概略斜視図である。
【図3】 図1に示される感熱画像記録装置のマガジンの概略断面図である。
【符号の説明】
10 (感熱記録シート)パッケージ
12 (感熱画像)記録装置
14 装填部
16 供給搬送手段
18 記録搬送部
20 記録部
22 排出部
24 マガジン
26 蓋体
28 ハウジング
30 挿入口
32 案内板
34 案内ロール
36 停止部材
40 吸盤
42 搬送手段
44 搬送ガイド
46 搬送ローラ
48 エンドレスベルト
50 ニップローラ
52 規制ローラ対
56,63 搬送ローラ対
58,62 ガイド
60 プラテンローラ
66 サーマルヘッド
68 支持部材
72 トレイ
74 排出口
76 冷却ファン
80 取出口
82 ケース
84 貫通孔
86 調湿剤
88 防湿袋

Claims (3)

  1. 感熱記録シートの積層体を包装してなる感熱記録シートパッケージであって、
    前記感熱記録シートに加え、前記感熱記録シートの搬送路の清掃、ならびに前記感熱記録シートに感熱画像記録を行う記録部の清掃、および前記記録部の押圧力の測定の機能を有するメンテナンスシートが少なくとも1枚含まれていることを特徴とする感熱記録シートパッケージ。
  2. 請求項1の感熱記録シートパッケージにおいて、使用順で1枚目に、前記感熱記録シートの搬送路の清掃、ならびに前記感熱記録シートに感熱画像記録を行う記録部の清掃、および前記記録部の押圧力の測定の機能を有するメンテナンスシートが配置されている感熱記録シートパッケージを用いる感熱画像記録装置であって、
    前記感熱記録シートパッケージもしくはこのパッケージから取り出されたシートの積層体が収容されるマガジンと、前記マガジンを所定位置に装填する装填部と、感熱記録シートに感熱画像記録を行う記録部と、前記マガジンからシートを取り出して前記記録部に搬送する搬送手段と、前記マガジンに収容されるシートが無くなったことを検出する検出手段と、前記検出手段によってマガジン内のシートが無くなったことが検出された後、マガジンが前記装填部から取り外されて再度装填部に装填された際に、前記搬送手段によって1枚目のシートを前記記録部に搬送し、前記記録部においてパッケージに含まれる前記メンテナンスシートに応じた処理を施す制御手段とを有することを特徴とする感熱画像記録装置。
  3. 請求項1の感熱記録シートパッケージを用いる感熱画像記録装置であって、
    前記感熱記録シートパッケージもしくはこのパッケージから取り出されたシートの積層体が収容されるマガジンと、前記マガジンを所定位置に装填する装填部と、感熱記録シートに感熱画像記録を行う記録部と、前記マガジンからシートを取り出して前記記録部に搬送する搬送手段と、前記マガジンから次に取り出されるシートが、前記感熱記録シートの搬送路の清掃、ならびに前記感熱記録シートに感熱画像記録を行う記録部の清掃、および前記記録部の押圧力の測定の機能を有するメンテナンスシートであることを検出する検出手段と、前記検出手段によって前記メンテナンスシートが検出された際に、前記搬送手段によって、このメンテナンスシートを前記記録部に搬送し、前記記録部において前記メンテナンスシートに応じた処理を施す制御手段とを有することを特徴とする感熱画像記録装置。
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