JPH09295264A - 工作機械 - Google Patents

工作機械

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JPH09295264A
JPH09295264A JP8131384A JP13138496A JPH09295264A JP H09295264 A JPH09295264 A JP H09295264A JP 8131384 A JP8131384 A JP 8131384A JP 13138496 A JP13138496 A JP 13138496A JP H09295264 A JPH09295264 A JP H09295264A
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JP
Japan
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workpiece
diameter
grindstone
machine tool
rotation
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JP8131384A
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English (en)
Inventor
Takao Yoneda
孝夫 米田
Yukio Otsu
征雄 大津
Moriaki Sakakura
守昭 坂倉
Go Abeta
郷 阿部田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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Publication of JPH09295264A publication Critical patent/JPH09295264A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転検出用の装置を付加することなく、工作
物の異常回転を検出できる工作機械を提供する。 【解決手段】 工作物を固定している主軸の回転数から
基準となる回転周期を演算する(S12)。そして、工
作物径を測定し(S14)、工作物径が減少から増加に
転じたかを判断する(S18)。工作物径が減少から増
加に転じた際には(S18がYes)、保持されてデー
タから工作物の回転周期(振れ周期)を演算する(S2
0)。即ち、振れの極小値と極小値との間隔に基づき工
作物の回転周期を求める。この後、該振れ周期と基準の
回転周期とを比較し、この差が許容値を越える場合には
(S22がYes)、異常と判断して、異常回転を通知
する(S24)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作物の異常回転
を検出する機能を備えた工作機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】研削盤等の工作機械においては、工作物
は、主軸台と心押台との間に保持され、主軸に設けられ
た駆動金具或いはチャックによって主軸と共に回動す
る。そして、該工作物は、一般的に該主軸より高速で回
動される砥石によって研削される。ここで、チャックに
よる把持が適切でない場合、或いは、チャックと工作物
との間に削り屑や油等を噛み込みスリップが生じたと
き、更には、駆動金具と工作物とを連結するピンが破損
した際には、主軸の回転に対して工作物の回転が遅れ、
工作物が停止し、工作物と砥石との間の抵抗が増大して
砥石を破損することがあり、また、工作物が砥石に連れ
回りされて主軸より高速で回転し、砥石や工作物を破損
することがある。
【0003】このような異常状態を検出するための工作
物異常回転検出装置が、例えば、実公昭47−1126
9号、或いは、実公昭48−45174号で本出願人に
よって提案されている。実公昭47−11269号で
は、主軸の回転周期を検出する近接スイッチと工作物の
回転周期を検出する近接スイッチとを備え、両近接スイ
ッチによって工作物の異常回転を検出できるように構成
されている。また、実公昭48−45174号では、円
筒形の工作物に対応するため、工作物と一体的に回転す
る心押台センタにカム形状のドクを設ける技術が開示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記実公昭47−11
269号の技術では、主軸の回転周期と工作物の回転周
期とをそれぞれ検出するための近接スイッチが必要とな
る。特に、工作物の回転周期を検出する近接スイッチ
は、その設置場所に制約がある。また、工作物がカムシ
ャフト等であれば、近接スイッチによって回転周期を検
出できるが、円筒状の工作物は検出できない。
【0005】他方、実公昭48−45174号では、円
筒形の工作物に対応し得るが、心押台センタにドクを設
ける必要があると共に、工作物と心押台センタとの間で
滑りが生じ、工作物の回転を正確に検出できなくなる恐
れがある。
【0006】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、回転検
出用の装置を付加することなく、工作物の異常回転を検
出できる工作機械を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の工作機械では、工作物を保持し、回転速
度指令に基づいて回動させる主軸と、工作物を研削する
砥石を回動し、該工作物に向けて該砥石を移動させる砥
石移動装置と、工作物の径を測定する径測定装置と、を
有する工作機械であって、前記主軸の回転速度指令値に
基づいて、前記主軸の回転速度に対応する基準値を演算
する基準値演算手段と、前記径測定装置の測定値に基づ
いて、実際の工作物の回転速度に対応する値を演算する
測定値演算手段と、前記基準値演算手段にて演算された
基準値と、前記測定値演算手段にて演算された回転速度
対応値とを比較して工作物の異常回転を判定する判定手
段と、を有することを技術的特徴とする。
【0008】また、請求項2の工作機械では、請求項1
において、前記基準値演算手段によって演算される基準
値は、主軸の回転周期であり、前記測定値演算手段によ
って演算される回転速度対応値は、工作物の振れ周期で
あることを技術的特徴とする。
【0009】また、請求項3の工作機械では、請求項1
において、前記基準値演算手段によって演算される基準
値は、主軸の回転周波数であり、前記測定値演算手段
が、工作物径のデータを高速フーリエ変換して得られた
周波数に基づき回転速度対応値を演算することを技術的
特徴とする。
【0010】更に、請求項4の工作機械では、工作物を
保持し回動させる主軸と、工作物を研削する砥石を回動
し、該工作物に向けて該砥石を移動させる砥石移動装置
と、工作物の径を測定する径測定装置と、を有する工作
機械であって、前記径測定装置の測定値に基づいて、実
際の工作物の回転速度に対応する値を演算する測定値演
算手段と、前記測定値演算手段にて演算された回転速度
対応値の変化量を監視して工作物の異常回転を判定する
判定手段と、を備えることを技術的特徴とする。
【0011】また、請求項5の工作機械では、請求項4
において、前記測定値演算手段によって演算される回転
速度対応値は、工作物の振れ周期であることを技術的特
徴とする。
【0012】請求項6の工作機械では、工作物を保持し
回動させる主軸と、工作物を研削する砥石を回動するモ
ータと、該モータに供給される電力を測定する電力測定
装置と、該工作物に向けて該砥石を移動させる砥石移動
装置と、工作物の径を測定する径測定装置と、を有する
工作機械であって、前記電力測定装置にて測定された前
記モータの電力と、前記径測定装置にて測定された工作
物径の変化速度の比から、実際の工作物の回転速度に対
応する値を演算する測定値演算手段と、前記測定値演算
手段にて演算された回転速度対応値の変化量を監視して
工作物の異常回転を判定する判定手段と、を備えること
を技術的特徴とする。
【0013】請求項7の工作機械では、工作物を保持し
回動させる主軸と、該工作物に向けて砥石を移動させる
砥石移動装置と、該砥石の位置を測定する位置測定装置
と、工作物の径を測定する径測定装置と、を有する工作
機械であって、前記位置測定装置にて測定された前記砥
石の位置と、前記径測定装置にて計測された工作物径か
ら、工作物の撓み量を演算する撓み量演算手段と、前記
撓み量演算手段にて演算された撓み量の変化速度を監視
して工作物の異常回転を判定する判定手段と、を備える
ことを技術的特徴とする。
【0014】請求項8の工作機械では、工作物を保持し
回動させる主軸と、該工作物に向けて砥石を移動させる
砥石移動装置と、該砥石の位置を測定する位置測定装置
と、工作物の径を測定する径測定装置と、を有する工作
機械であって、前記位置測定装置にて測定された前記砥
石の位置と、前記径測定装置にて計測された工作物径か
ら、工作物の撓み量を演算する撓み量演算手段と、現在
の撓み量から一定時間後の予測撓み量を演算する撓み量
予測手段と、前記撓み量演算手段にて演算された撓み量
と、前記撓み量予測手段にて予測された予測撓み量とを
比較して工作物の異常回転を判定する判定手段と、を備
えることを技術的特徴とする。
【0015】また、請求項9の工作機械では、請求項8
において、前記撓み量予測手段は、現在の撓み量から一
定時間後の予測撓み量を演算するための定数を含んだ近
似式を用い、前記撓み量演算手段にて演算された撓み量
に基づいて、該近似式の定数を決定して、一定時間後の
予測撓み量を演算することを技術的特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1の工作機械では、基準値演算手段が、
主軸の回転速度指令値に基づいて、主軸の回転速度に対
応する基準値を演算し、測定値演算手段が、径測定装置
の測定値に基づいて、実際の工作物の回転速度に対応す
る値を演算する。そして、判定手段が、基準値演算手段
にて演算された基準値と、測定値演算手段にて演算され
た回転速度対応値とを比較し、基準値と回転速度対応値
の差が許容値を越えたときには、工作物の異常回転と判
定する。
【0017】径測定装置は研削盤に備えられている定寸
装置を用いればよい。このため、工作機械に新たに異常
回転検出用の装置を付加することなく、工作物の異常回
転を検出することができる。
【0018】請求項2の工作機械では、測定値演算手段
が、回転速度対応値として工作物の振れ周期を演算す
る。ここで、工作物の振れ周期は径測定装置を用いて簡
単に求め得るため、演算に時間がかからない。
【0019】請求項3の工作物では、基準値演算手段
が、基準値として主軸の回転周波数を演算し、測定値演
算手段が、工作物径のデータを高速フーリエ変換して得
られた周波数に基づき回転速度対応値を演算する。この
ため、径測定装置の出力にノイズ(例えば、工作物や径
測定装置のフィーラに切り粉が付着)があっても、高速
フーリエ変換によってピークが明確となるため、正確な
周波数(回転速度対応値)を演算できる。
【0020】請求項4の工作機械では、測定値演算手段
が、径測定装置の測定値に基づいて、実際の工作物の回
転速度に対応する値を演算する。そして、判定手段が、
測定値演算手段にて演算された回転速度対応値の変化量
を監視して工作物の異常回転を判定する。ここで、基準
値と測定値とを比較する場合には、工作物が正常に回転
している状態であっても基準値と測定値とには、誤差が
あるため、その誤差を加味した許容値を設定しなければ
ならない。これに対して、請求項4の工作機械では、演
算により求めた回転速度対応値、すなわち測定値の変化
量に基づき、異常回転を判定するため、基準値と測定値
とを比較する場合に必要となる誤差の考慮が不要とな
り、許容値を小さくすることができるので、僅かな回転
異常であっても検出することができる。
【0021】また、工作機械に新たに異常回転検出用の
装置を付加することなく、工作物の異常回転を検出する
ことができる。
【0022】請求項5の工作機械では、測定値演算手段
が、回転速度対応値として工作物の振れ周期を演算す
る。ここで、工作物の振れ周期は径測定装置を用いて簡
単に求め得るため、演算に時間がかからない。
【0023】請求項6の工作機械では、測定値演算手段
が、電力測定装置にて測定されたモータの電力と、径測
定装置にて測定された工作物径の変化速度の比から、実
際の工作物の回転速度に対応する値を演算する。そし
て、判定手段が、測定値演算手段にて演算された回転速
度対応値の変化量を監視して工作物の異常回転を判定す
る。請求項6の工作機械では、工作物径の変化速度とモ
ータの電力との比を演算することにより、研削開始直後
の工作物の逃げと工作物の異常回転とを区別することが
できる。
【0024】請求項6の工作機械では、演算により求め
た回転速度対応値の変化量に基づき、異常回転を判定す
るため、基準値と測定値とを比較する場合に必要となる
誤差の考慮が不要となり、許容値を小さくすることがで
きるので、僅かな回転異常であっても検出することがで
きる。また、工作機械に新たに異常回転検出用の装置を
付加することなく、工作物の異常回転を検出することが
できる。
【0025】請求項7の工作機械では、撓み量演算手段
が、位置測定装置にて測定された砥石の位置と、径測定
装置にて計測された工作物径から、工作物の撓み量を演
算する。そして、判定手段が、撓み量演算手段にて演算
された撓み量の変化速度を監視して工作物の異常回転を
判定する。ここで、撓み量を求めることは簡単であり、
変化速度はこの撓み量を単に微分するだけで求め得るの
で、演算に時間がかからない。
【0026】請求項7の工作機械では、演算により求め
た回転速度対応値の変化量に基づき、異常回転を判定す
るため、基準値と測定値とを比較する場合に必要となる
誤差の考慮が不要となり、許容値を小さくすることがで
きるので、僅かな回転異常であっても検出することがで
きる。また、工作機械に新たに異常回転検出用の装置を
付加することなく、工作物の異常回転を検出することが
できる。
【0027】請求項8の工作機械では、撓み量演算手段
が、位置測定装置にて測定された砥石の位置と、径測定
装置にて計測された工作物径から、工作物の撓み量を演
算し、撓み量予測手段が、現在の撓み量から一定時間後
の予測撓み量を演算する。そして、判定手段が、撓み量
演算手段にて演算された撓み量と、撓み量予測手段にて
予測された予測撓み量とを比較して工作物の異常回転を
判定する。
【0028】請求項8の工作機械では、演算により求め
た予測撓み量に基づき、異常回転を判定するため、基準
値と測定値とを比較する場合に必要となる誤差の考慮が
不要となり、許容値を小さくすることができるので、僅
かな回転異常であっても検出することができる。また、
工作機械に新たに異常回転検出用の装置を付加すること
なく、工作物の異常回転を検出することができる。
【0029】請求項9の工作機械では、撓み量予測手段
は、現在の撓み量から一定時間後の予測撓み量を演算す
るための定数を含んだ近似式を用い、撓み量演算手段に
て演算された撓み量に基づいて、該近似式の定数を決定
して、一定時間後の予測撓み量を演算する。即ち、実際
の撓み量に基づいて近似式における定数を決定するの
で、近似式の精度が向上し、これにより、許容値を小さ
くすることが可能となり、異常回転の検出精度が向上す
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施態
様について図を参照して説明する。図1は、本発明の1
実施態様に係る工作機械を具現化した円筒研削盤10の
平面図である。図1において、ベッド12の上にテーブ
ル14が水平方向に移動可能に案内支持されている。テ
ーブル14の上には主軸台16と心押台18とが対向し
て配置され、主軸台16の一端には主軸16aと、工作
物Wの一端を把持するチャック16bとが設けられ、心
押台18には工作物Wの他端をセンタ支持するセンタ1
8aが設けられている。ワーク回転軸がテーブル14の
移動方向と平行になるように、主軸台16と心押台18
とによって工作物Wの両端が支持され、また、工作物W
は上記主軸台16の主軸サーボモータ42によって回転
駆動されるようになっている。また、このテーブル14
には、工作物Wの直径を測定するための定寸装置50が
配設されている。
【0031】一方、ベッド12の上に、砥石台20が、
テーブル14の移動方向と直交する水平方向に案内支持
され、この砥石台20に砥石車22がテーブル14の移
動方向と平行な軸線回りに回転可能に支持されている。
この砥石車22は、砥石駆動モータ24によってプーリ
26、ベルト28、プーリ30を介して高速で回転駆動
されるようになっている。
【0032】次に、該円筒研削盤10を制御する数値制
御装置100の構成について説明する。数値制御装置1
00は、装置全体を管理する中央制御装置(CPU)1
02と、種々の制御値及びプログラムを保持するRAM
120、ROM122と、インターフェィス104、1
06と、A/Dコンバータ108と、から主として成
る。このRAM120には、加工プログラムエリア12
0aと、工作物の回転数の基準値を演算するための基準
値演算プログラムエリア120bと、工作物の回転数の
測定値(回転速度対応値)を演算するための測定値演算
プログラムエリア120cと、基準値と測定値とを比
較、或いは、測定値の変化に基づき工作物の回転異常を
判断するための判定プログラムエリア120dと、測定
値及び演算値を保持するためのバッファリングエリア1
20eとが形成されている。この数値制御装置100に
は、入力装置110を介して種々のデータが入力され、
また、出力装置112を介して種々のデータを出力し得
るように構成されている。該入力装置110は、データ
の入力等を行うためのキーボード、データの表示を行う
CRT等の表示装置が備えられている。また、CPU1
02には、定寸装置50からのアナログ信号がA/Dコ
ンバータ108にてデェジタル値に変換されて入力され
るようになっている。更に、該CPU102には、主軸
16aを駆動する主軸サーボモータ42の回転数が、主
軸エンコーダ44からインターフェィス106を介して
入力されるように構成されている。
【0033】数値制御装置100は、ボールネジ(図示
せず)により砥石台20をテーブル14の移動方向と直
交する水平方向へ送るための第1サーボモータ82へ、
第1モータ駆動回路(DUZ)90を介して駆動信号を
与える。この第1サーボモータ82に取り付けられた第
1エンコーダ84は、第1サーボモータ82の回転位
置、即ち、砥石台20の位置を、第1モータ駆動回路9
0及び数値制御装置100側へ送出するように構成され
ている。他方、数値制御装置100は、ボールネジ(図
示せず)によりテーブル14を水平方向に送るための第
2サーボモータ92へ、第2モータ駆動回路(DUX)
80を介して駆動信号を与える。この第2サーボモータ
92に取り付けられた第2エンコーダ94は、テーブル
14の位置を、第2モータ駆動回路80及び数値制御装
置100へ送出するように構成されている。
【0034】引き続き、第1実施態様に係る工作機械の
工作物の異常回転検出動作について、図2のフローチャ
ート及び図8のグラフを参照して説明する。まず、CP
U102は、主軸16aを駆動する主軸サーボモータ4
2を駆動する際に与える回転速度指令値、或いは、主軸
エンコーダ44から入力された主軸サーボモータ42の
回転数から基準となる回転周期を演算する(S12)。
そして、定寸装置50によって工作物径を測定し(S1
4)、測定した値をRAM120のバッファリングエリ
ア120eに保存する(S16)。
【0035】次に、バッファのデータ(工作物径)が減
少から増加に転じたかを判断する(S18)。バッファ
のデータが減少から増加に転じるまでは(S18がN
o)、ステップ28の判断を経て、ステップ14に戻
り、工作物径のバッファリングを続ける(S14、S1
6)。他方、バッファのデータが減少から増加に転じた
際には(S18がYes)、バッファリングエリア12
0eに保持されたデータから工作物の回転(振れ)周期
を演算する(S20)。
【0036】即ち、主軸の中心と工作物の中心とは僅か
にずれており、工作物は、該主軸の中心に対して振れな
がら回転している。このため、図8(A)に示すよう
に、工作物の径は、波打ちながら減少している。従っ
て、バッファのデータが減少から増加に転じたタイミン
グ(極小値1)と、次に減少から増加に転じたタイミン
グ(極小値2)との間の時間(振れ周期)を求めること
により、工作物の回転周期を算出する。ここで、図中に
示す極小か否かの判断は、上述したように工作物径の測
定値データを順次バッファリングエリア120eに保存
し、測定値データが減少から増加に転じたときを極小値
と判断している。
【0037】上記ステップ20にて工作物の回転周期
(振れ周期)を演算した後、該振れ周期と前記ステップ
12で演算した基準の回転周期とを比較し、基準の回転
周期から振れ周期を引いた値が、許容値を越えるかを判
断する(S22)。ここでは、許容値として10%を設
定してある場合には、基準の回転周期よりも振れ周期が
10%以上長いとき、あるいは10%以上短いとき、例
えば、図8(B)に示すように主軸と工作物との間に滑
りが生じ、振れ周期にズレが生じている際には(S22
がYes)、図示しない警告灯を点灯して異常回転を通
知すると共に(S24)、円筒研削盤10を非常停止し
て(S26)、砥石車22及び工作物Wの破損を防ぐ。
【0038】他方、基準の回転周期から振れ周期を引い
た値が、許容値未満の時には(S22がNo)、ステッ
プ28に移行して、加工が完了したかを判断し、加工が
完了するまでは(S28がNo)、ステップ14に戻
り、工作物の回転周期の監視を続ける。
【0039】この第1実施態様では、円筒研削盤10に
新たに異常回転検出用の装置を付加することなく、図2
に示す処理内容のプログラムを加えるだけで工作物の異
常回転を検出することができる。また、振れ周期は、簡
単に求め得るため計算に時間がかからない利点がある。
【0040】次に、本発明の第2実施態様の円筒研削盤
による、異常回転検出処理について、当該処理を示す図
3のフローチャートを参照して説明する。なお、ここ
で、第2実施態様の円筒研削盤及び数値制御装置の構成
は、図1を参照して上述した第1実施態様と同様である
ため説明を省略する。
【0041】まず、CPU102は、定寸装置50によ
って工作物径を測定し(S34)、測定した値をRAM
120のバッファリングエリア120eに保存する(S
46)。次に、バッファのデータが減少から増加に転じ
たかを判断する(S38)。バッファのデータが減少か
ら増加に転じるまでは(S38がNo)、ステップ48
の判断を経て、ステップ34に戻り、工作物径のバッフ
ァリングを続ける(S34、S36)。他方、工作物径
が減少から増加に転じた際には(S38がYes)、バ
ッファリングエリア120eに保持されてデータから第
1実施態様と同様に工作物の回転(振れ)周期を演算す
る(S40)。
【0042】そして、この振れ周期をバッファリングエ
リア120eに保存した後(S41)、該振れ周期と、
以前にバッファリングエリア120eに保持した振れ周
期とを比較し、バッファリングした振れ周期から今回の
振れ周期を引いた値が、許容値を越えるか判断する(S
42)。ここで、図8(B)に示すように主軸と工作物
との間に滑りが生じ、バッファリングしてある振れ周期
よりも今回の振れ周期が、許容値を越えて長いとき、あ
るいは短いときには(S42がYes)、図示しない警
告灯を点灯して異常回転を通知すると共に(S44)、
円筒研削盤10を非常停止して(S46)、砥石車22
及び工作物Wの破損を防ぐ。
【0043】なお、上記ステップ42で基準としたバッ
ファリングされている回転周期は、前回演算された周期
でもよいし、また、加工開始からバッファリングされて
いる回転周期の平均値であっても良い。
【0044】上述した第1実施態様では、基準値と測定
値とを比較しているため、工作物が正常に回転している
状態であっても基準値と測定値との間には、誤差があ
り、その誤差を加味した許容値を設定しなければならな
い。これに対して、第2実施態様では、演算により求め
た振れ周期に基づき、異常回転を判定するため、基準値
と測定値とを比較する場合に必要となる誤差の考慮が不
要となり、許容値を小さくすることができるので、僅か
な回転異常であっても検出することができる。
【0045】次に、本発明の第3実施態様の円筒研削盤
による、異常回転検出処理について、当該処理を示す図
4のフローチャートを参照して説明する。まず、CPU
102は、主軸16aを駆動する主軸サーボモータ42
を駆動する際に与える回転速度指令値、或いは、主軸エ
ンコーダ44から入力された主軸サーボモータ42の回
転数から基準となる周波数を演算する(S52)。そし
て、定寸装置50によって工作物径を測定し(S5
4)、測定した値をRAM120のバッファリングエリ
ア120eに保存する(S56)。
【0046】次に、バッファリングされたデータを高速
フーリエ変換(FFT)し、図9に示すようにピークと
なる周波数を演算する。そして、上記ステップ52に求
めた基準周波数と、高速フーリエ変換により求めた周波
数のピークとを比較し(S62)、その差が図9に示す
ように許容値を越える場合には(S62がYes)、異
常回転を通知すると共に(S64)、円筒研削盤10を
非常停止する(S66)。
【0047】この第3実施態様においては、工作物径の
データを高速フーリエ変換して得られた周波数に基づき
回転周波数を演算する。このため、定寸装置50の出力
にノイズ(例えば、工作物Wや定寸装置50のフィーラ
に切り粉が付着)があっても、高速フーリエ変換によっ
てピークが明確となるため、正確に周波数を演算でき
る。
【0048】次に、本発明の第4実施態様の円筒研削盤
による異常回転検出処理について説明する。なお、この
第4実施態様では、砥石車22を回動する砥石駆動モー
タ24の消費電力に基づき、数値制御装置100が、工
作物の回転異常を検出するため、消費電力の検出装置が
砥石駆動モータ24に取り付けられ、該検出装置から砥
石駆動モータ24の消費電力が数値制御装置100へ出
力されるように構成されているが、この構成の図示は省
略する。
【0049】即ち、この第4実施態様では、正常時に
は、工作物径と砥石軸(砥石駆動モータ24)の消費電
力との比が一定となることに基づき、この比が許容値を
越えて変化した際に、異常回転と判断する。
【0050】ここで、工作物径と砥石軸の消費電力との
比が一定となる理由について説明する。工作物の研削を
開始する際に、まず、図1に示す砥石台20を工作物W
側に送り、砥石車22を工作物Wへ押し当てる。ここ
で、砥石車22が当たった直後は、工作物Wは、砥石車
22の反対方向に撓み(逃げ)、撓みの量が増大してい
く。この撓みの量が増大している時点、即ち、砥石車2
2が逃げている最中は、工作物Wはあまり削られておら
ず、工作物径は僅かづつ減少して行く。ここで、工作物
Wの剛性等により決定される撓みの最大値に近づくと、
即ち、工作物Wがこれ以上逃げられなくなると、砥石車
22によって大幅に削られ始め、工作物径は急速に減少
する。即ち、工作物径の減少速度と撓み量とは比例す
る。
【0051】他方、この撓み量は、砥石車22を回転さ
せる際の抵抗となるため、該撓み量と砥石軸(砥石駆動
モータ24)の消費電力とは比例する。従って、工作物
径と砥石軸の消費電力との比は一定となる。
【0052】次に、第4実施態様の円筒研削盤による、
異常回転検出処理について、当該処理を示す図5のフロ
ーチャートを参照して説明する。CPU102は、定寸
装置50によって工作物Wの径を測定する(S74)。
次に、砥石軸(砥石駆動モータ24)の消費電力を測定
する(S76)。そして、工作物径の変化速度と消費電
力との比を演算し(S78)、この演算値をバッファリ
ングエリア120eに保存する(S80)。その後、該
バッファリングエリア120eに保存されていた以前の
比と、今回求めた比とを比較し、その差が許容値を越え
るかを判断する(S82)。ここで、この差が許容値を
越える場合には(S82がYes)、図示しない警告灯
を点灯して異常回転を通知すると共に(S84)、円筒
研削盤10を非常停止し(S86)、砥石車22及び工
作物Wの破損を防ぐ。
【0053】研削を開始して所定時間を経過した後は、
異常回転が発生すると、砥石車22に対して抵抗となる
ため、砥石軸(砥石駆動モータ24)の消費電力が増大
して、この消費電力の増大に基づき異常回転を検出でき
る。しかしながら、上述したように、研削開始直後は、
砥石車22に押圧されて工作物が逃げるため、砥石軸
(砥石駆動モータ24)の消費電力のみに基づいて、異
常回転を検出することは困難である。これに対して、第
4実施態様においては、工作物径の変化速度と消費電力
との比を演算しているため、研削開始直後においても工
作物の逃げと異常回転との区別が可能となる。
【0054】上述した第1実施態様では、基準値と測定
値とを比較しているため、工作物が正常に回転している
状態であっても基準値と測定値との間には、誤差があ
り、その誤差を加味した許容値を設定しなければならな
い。これに対して、第4実施態様では、演算により求め
た比率に基づき、異常回転を判定するため、基準値と測
定値とを比較する場合に必要となる誤差の考慮が不要と
なり、許容値を小さくすることができるので、僅かな回
転異常であっても検出することができる。
【0055】次に、本発明の第5実施態様の円筒研削盤
による異常回転検出処理について説明する。この第5実
施態様では、正常時には、撓み量の変化速度が常に減少
して行くことに基づき、変化速度が増大した際には、異
常回転と判断する。
【0056】ここで、撓み量の変化速度が常に減少する
理由について、図10のグラフを参照して説明する。こ
のグラフでは、縦軸に歪み量が、横軸に時間が取られて
いる。ここでは、横軸に示すように、研削開始から所定
時間を経過するまでは、相対的に早い一定速度で、図1
に示す砥石台20を工作物W側へ送り、工作物Wを早い
ペースで研削していく(粗研削)。次に、中間速度で、
砥石台20を工作物W側に送り、工作物Wを研削してい
く(精研削)。最後に、相対的に低い一定速度で、砥石
台20を工作物W側に送り、工作物Wをゆっくり研削し
て行く(微研削)。即ち、砥石台20の送り速度を3段
階に分けて下げて行くことにより、研削時間を短縮する
と共に、加工終了時の精度を向上させている。
【0057】ここで、粗研削、精研削、微研削のそれぞ
れにおいて、一定速度で砥石台20を工作物W側へ送
る。例えば、粗研削の砥石台送り速度にて研削を開始す
る際に、上述したように砥石車22が当たった直後は、
工作物Wは、砥石車22の反対方向に撓み(逃げ)、撓
みの量は、相対的に高い速度で増大するが、工作物Wは
固有の剛性を有するため、撓み量の変化速度は減少して
行く。この撓みの量の増大速度が相対的に高い時点、即
ち、砥石車22が逃げている最中は、工作物Wは効率的
には削られておらず、工作物径は大きく減少していかな
い。
【0058】ここで、工作物Wの剛性等により決定され
る撓みの最大値に近づき、撓みの量の増大速度が相対的
に低くなると、砥石車22によって効率的に削られ、工
作物径の減少量は増大する。即ち、一定速度で砥石台2
0を工作物W側へ送り、工作物Wが正常に回転し、研削
が適切に行われている際には、撓みの量の増大速度また
は減少速度は常に減少している。この現象は、粗研削時
に限らず、精研削或いは微研削時においても同じであ
る。
【0059】撓みの量の増大速度が常に減少してことを
数式を用いて示す。一般に、工作物径dw(t)と撓み
量dr(t)との間には、次の数1が成り立つことが知
られている(なお、次式中のdw* は、工作物径dwを
時間微分したことを示している)。
【数1】dw* (t)=Kdr(t) (工作物の径は、減少するので左辺は負、撓み量は正な
ので定数Kは負) ここで、砥石車22が工作物Wを切り込んでいる場合に
は、砥石位置dx(t)と、切り込み速度Vとにより、
撓み量と工作物径との間には次の数2が成り立つ。
【数2】dw(t)=dx(0)+Vt+dr(t) 次に、上記数2を用い、微分方程式を解くと次の数3と
なる。
【数3】dr(t)=(dr(0)−V/K)× exp
(Kt)+V/K この数3を微分すると、次の数4となる。
【数4】dr* (t)=K(dr(0)−V/K)× e
xp(Kt) ここで、K(dr(0)−V/K)は定数、K<0であ
るから、 exp(Kt)は単純減少となる。よって、撓み
量の変化速度の大きさ|dr* |は減少する。
【0060】次に、第5実施態様の円筒研削盤による、
異常回転検出処理について、当該処理を示す図6のフロ
ーチャートを参照して説明する。CPU102は、定寸
装置50によって工作物Wの径を測定する(S90)。
次に、砥石台20を送る第1サーボモータ82に取り付
けられた第1エンコーダ84から、砥石台20の位置を
測定する(S91)。そして、砥石台20の位置から工
作物径を減算して撓み量を求め、求めた撓み量を微分す
ることにより、撓み量の変化速度を演算する(S9
2)。その後、撓み量の変化速度が、許容値以上増加し
たかを判断する(S93)。ここで、この変化速度の増
加が許容値を越える場合には(S93がYes)、例え
ば、図10に示すように、工作物と主軸との間に滑りが
発生して、変化速度が増大しているときには、異常回転
を通知すると共に(S94)、円筒研削盤10を非常停
止する(S96)。
【0061】上述したように、工作物径と砥石台20の
位置から撓み量を求めることは簡単な減算であり、その
変化速度は単に撓み量を微分するのみで求め得るため、
演算が容易である利点がある。また、この第5実施態様
では、演算により求めた比率に基づき、異常回転を判定
するため、基準値と測定値とを比較する場合に必要とな
る誤差の考慮が不要となり、許容値を小さくすることが
できるので、僅かな回転異常であっても検出することが
できる。
【0062】次に、本発明の第6実施態様の円筒研削盤
による異常回転検出処理について説明する。この第6実
施態様では、撓み量を予測し、予測した撓み量と測定し
た撓み量(実測値)との差が大きいときに、異常回転と
判断する。
【0063】この撓み量を予測するための演算について
以下説明する。工作物径dwと撓み量drとから、一定
時間後の撓み量を計算する近似式が次の数5で表され
る。
【数5】 dr(t+Δt)=dr(t)+b× exp(c×t) ここで、dt(t)は時間tにおける撓み量、また、Δ
tはサンプリング時間、b、cは定数である。
【0064】この数5の導き方について述べる。第5実
施態様にて前述したように、工作物径dw(t)と撓み
量dr(t)との間には、次の数6が成り立つ(Kは定
数)。
【数6】dw* (t)=Kdr(t) ここで、砥石車22が工作物Wを切り込んでいる場合に
は、砥石位置dx(t)と、切り込み速度Vとにより、
撓み量と工作物径との間には次の数7が成り立つ。
【数7】dw(t)=dx(0)+Vt+dr(t) 次に、上記数7を用い、微分方程式を解くと、次の数8
となる。
【数8】 dr(t)=(dr(0)−V/K)× exp(Kt)+V/K =K1 exp(Kt)+K2 サンプリング時間毎の変化は、次の数9で表される。
【数9】 dr(t+Δt)−dr(t) =K1 〔 exp{K(t+Δt)}− exp(Kt)〕 =K1 × exp(Kt)×{ exp(KΔt)−1} =b× exp(ct)
【0065】この第6実施態様においては、先ず、数5
に示す近似式の定数b、cを求め、この近似式から予測
撓み量を演算する。この定数b、cは、工作物及び切削
条件等により異なった値となるため、第6実施態様で
は、研削毎に、或いは、工作物、切削条件が変わる度に
定数b、cを求める。
【0066】次に、第6実施態様の円筒研削盤による、
異常回転検出処理について、当該処理を示す図7のフロ
ーチャートを参照して説明する。CPU102は、定寸
装置50によって工作物Wの径を測定する(S10
2)。次に、砥石台20を送る第1サーボモータ82に
取り付けられた第1エンコーダ84から、砥石台20の
位置を測定する(S104)。そして、砥石台20の位
置から工作物径を減算して撓み量を求める(S10
6)。その後、数5に示す近似式の定数b、cを決定し
たかを判断する(S108)。ここで、定数b、cが未
決定のときには(S108がNo)、ステップ110、
112、114の処理により定数b、cを決定する。
【0067】先ず、ステップ106にて演算した撓み量
を、バッファリングエリア120eに保持し(S11
0)、そして、上記数5に示す近似式の定数b、cを決
定できるだけのデータ(撓み量)が保持できたかを判断
し(S112)、データ(撓み量)が溜まるまでは(S
112がNo)、ステップ126を経てステップ102
に戻り、撓み量のデータを収集する。そして、定数b、
cを決定できるだけのデータ(撓み量)を保持すると
(S112がYes)、ステップ114に進み、図5の
式に測定した撓み量を代入した連立方程式を解いて、定
数b、cを決定する。
【0068】定数b、cの決定により、上記ステップ1
08の判断がYesとなり、ステップ116にて、数5
に示す近似式を用いて、次回サンプリングの際の撓み量
を予測(演算)する。そして、予測した撓み量をバッフ
ァリングエリア120eに保存する(S118)。その
後、上記ステップ116にて今回演算した撓み量と前回
予測した撓み量とを比較し、この差が許容値を越えるか
を判断する(S120)。ここで、この差が許容値を越
える場合には(S120がYes)、異常回転を通知す
ると共に(S122)、円筒研削盤10を非常停止する
(S124)。
【0069】この第6実施態様においては、現在の撓み
量から一定時間後の予測撓み量を演算するため、定数を
含んだ数5の近似式を用い、演算された撓み量に基づい
て、該近似式の定数を決定して、一定時間後の予測撓み
量を演算する。即ち、実際の撓み量に基づいて近似式に
おける定数を決定するので、近似式の精度が向上し、こ
れにより、許容値を小さくすることが可能となり、異常
回転の検出精度が向上する。
【0070】以上述べた実施態様の説明においては、主
軸へチャックによって工作物を固定する例を挙げたが、
本発明は、駆動金具を用いて工作物を回転する研削盤に
も適用可能である。更に、研削盤以外にも、工作物を回
転しながら加工する種々の工作機械に用いることができ
る。
【0071】
【効果】以上記述したように本発明においては、工作機
械に新たに異常回転検出用の装置を付加することなく、
工作物の異常回転を検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る円筒研削盤の平面図
である。
【図2】第1実施態様に係る円筒研削盤による工作物異
常回転検出の処理を示すフローチャートである。
【図3】第2実施態様に係る円筒研削盤による工作物異
常回転検出の処理を示すフローチャートである。
【図4】第3実施態様に係る円筒研削盤による工作物異
常回転検出の処理を示すフローチャートである。
【図5】第4実施態様に係る円筒研削盤による工作物異
常回転検出の処理を示すフローチャートである。
【図6】第5実施態様に係る円筒研削盤による工作物異
常回転検出の処理を示すフローチャートである。
【図7】第6実施態様に係る円筒研削盤による工作物異
常回転検出の処理を示すフローチャートである。
【図8】工作物径と振れ周期との関係を示すグラフであ
り、図8(A)は滑りの無いときを、図8(B)は滑り
の有るときを示している。
【図9】工作物径を高速フーリエ変換した際のグラフで
ある。
【図10】撓み量と時間との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 円筒研削盤 14 テーブル 20 砥石台 22 砥石車 50 定寸装置 100 数値制御装置 102 CPU 120 RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部田 郷 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作物を保持し、回転速度指令に基づい
    て回動させる主軸と、 工作物を研削する砥石を回動し、該工作物に向けて該砥
    石を移動させる砥石移動装置と、 工作物の径を測定する径測定装置と、を有する工作機械
    であって、 前記主軸の回転速度指令値に基づいて、前記主軸の回転
    速度に対応する基準値を演算する基準値演算手段と、 前記径測定装置の測定値に基づいて、実際の工作物の回
    転速度に対応する値を演算する測定値演算手段と、 前記基準値演算手段にて演算された基準値と、前記測定
    値演算手段にて演算された回転速度対応値とを比較して
    工作物の異常回転を判定する判定手段と、を有すること
    を特徴とする工作機械。
  2. 【請求項2】 前記基準値演算手段によって演算される
    基準値は、主軸の回転周期であり、 前記測定値演算手段によって演算される回転速度対応値
    は、工作物の振れ周期であることを特徴とする請求項1
    の工作機械。
  3. 【請求項3】 前記基準値演算手段によって演算される
    基準値は、主軸の回転周波数であり、 前記測定値演算手段が、工作物径のデータを高速フーリ
    エ変換して得られた周波数に基づき回転速度対応値を演
    算することを特徴とする請求項1の工作機械。
  4. 【請求項4】 工作物を保持し回動させる主軸と、 工作物を研削する砥石を回動し、該工作物に向けて該砥
    石を移動させる砥石移動装置と、 工作物の径を測定する径測定装置と、を有する工作機械
    であって、 前記径測定装置の測定値に基づいて、実際の工作物の回
    転速度に対応する値を演算する測定値演算手段と、 前記測定値演算手段にて演算された回転速度対応値の変
    化量を監視して工作物の異常回転を判定する判定手段
    と、を備えることを特徴とする工作機械。
  5. 【請求項5】 前記測定値演算手段によって演算される
    回転速度対応値は、工作物の振れ周期であることを特徴
    とする請求項4の工作機械。
  6. 【請求項6】 工作物を保持し回動させる主軸と、 工作物を研削する砥石を回動するモータと、 該モータに供給される電力を測定する電力測定装置と、 該工作物に向けて該砥石を移動させる砥石移動装置と、 工作物の径を測定する径測定装置と、を有する工作機械
    であって、 前記電力測定装置にて測定された前記モータの電力と、
    前記径測定装置にて測定された工作物径の変化速度の比
    から、実際の工作物の回転速度に対応する値を演算する
    測定値演算手段と、 前記測定値演算手段にて演算された回転速度対応値の変
    化量を監視して工作物の異常回転を判定する判定手段
    と、を備えることを特徴とする工作機械。
  7. 【請求項7】 工作物を保持し回動させる主軸と、 該工作物に向けて砥石を移動させる砥石移動装置と、 該砥石の位置を測定する位置測定装置と、 工作物の径を測定する径測定装置と、を有する工作機械
    であって、 前記位置測定装置にて測定された前記砥石の位置と、前
    記径測定装置にて計測された工作物径から、工作物の撓
    み量を演算する撓み量演算手段と、 前記撓み量演算手段にて演算された撓み量の変化速度を
    監視して工作物の異常回転を判定する判定手段と、を備
    えることを特徴とする工作機械。
  8. 【請求項8】 工作物を保持し回動させる主軸と、 該工作物に向けて砥石を移動させる砥石移動装置と、 該砥石の位置を測定する位置測定装置と、 工作物の径を測定する径測定装置と、を有する工作機械
    であって、 前記位置測定装置にて測定された前記砥石の位置と、前
    記径測定装置にて計測された工作物径から、工作物の撓
    み量を演算する撓み量演算手段と、 現在の撓み量から一定時間後の予測撓み量を演算する撓
    み量予測手段と、 前記撓み量演算手段にて演算された撓み量と、前記撓み
    量予測手段にて予測された予測撓み量とを比較して工作
    物の異常回転を判定する判定手段と、を備えることを特
    徴とする工作機械。
  9. 【請求項9】 前記撓み量予測手段は、現在の撓み量か
    ら一定時間後の予測撓み量を演算するための定数を含ん
    だ近似式を用い、前記撓み量演算手段にて演算された撓
    み量に基づいて、該近似式の定数を決定して、一定時間
    後の予測撓み量を演算することを特徴とする請求項8の
    工作機械。
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