JPH09294611A - 合成樹脂製の紐締め具 - Google Patents
合成樹脂製の紐締め具Info
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- JPH09294611A JPH09294611A JP11238196A JP11238196A JPH09294611A JP H09294611 A JPH09294611 A JP H09294611A JP 11238196 A JP11238196 A JP 11238196A JP 11238196 A JP11238196 A JP 11238196A JP H09294611 A JPH09294611 A JP H09294611A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 強度的に優れたものとして破損を激減させる
とともに、締紐が損傷されにくくし、しかも全長を短く
した上で優れた止め機能を果たし、材料経済性において
も外観体裁性においても好ましい合成樹脂製の紐締め具
を安価に提供することを課題とする。 【解決手段】 底部に穴(H) を設けた外筒部(1) の透孔
(4) の開口縁と、内部で上下動する嵌合子(2) の紐通し
孔(9) の開口縁との、圧縮コイルバネ(3) による齟齬力
により、締紐(14)を挟着するようにした紐締め具におい
て、嵌合子(2) の円柱状部(7) に、締紐(14)と引紐(11)
の両方を通すための紐通し孔(9) を水平方向に貫通させ
且つ円柱状部(7) の下部に補強を兼ねたバネ支持突出片
(8) を一体に形成するとともに、前記紐通し孔(9) の両
開口縁部に紐陥没用溝(9a)を設けた構成として、前記紐
通し孔(9) に通した引紐(11)を紐陥没用溝(9a)に入れて
引揃え、圧縮コイルバネ(3) を装着し、前記外筒部(1)
と結合した構成である。
とともに、締紐が損傷されにくくし、しかも全長を短く
した上で優れた止め機能を果たし、材料経済性において
も外観体裁性においても好ましい合成樹脂製の紐締め具
を安価に提供することを課題とする。 【解決手段】 底部に穴(H) を設けた外筒部(1) の透孔
(4) の開口縁と、内部で上下動する嵌合子(2) の紐通し
孔(9) の開口縁との、圧縮コイルバネ(3) による齟齬力
により、締紐(14)を挟着するようにした紐締め具におい
て、嵌合子(2) の円柱状部(7) に、締紐(14)と引紐(11)
の両方を通すための紐通し孔(9) を水平方向に貫通させ
且つ円柱状部(7) の下部に補強を兼ねたバネ支持突出片
(8) を一体に形成するとともに、前記紐通し孔(9) の両
開口縁部に紐陥没用溝(9a)を設けた構成として、前記紐
通し孔(9) に通した引紐(11)を紐陥没用溝(9a)に入れて
引揃え、圧縮コイルバネ(3) を装着し、前記外筒部(1)
と結合した構成である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手袋、ヤッケ、防
寒コート裾、フードの開口縁に取り付けられる締め紐、
バック、カメラのレンズ収納袋の開口部に取り付けられ
る紐などの結び目等に使用する合成樹脂製の紐締め具に
関するものである。
寒コート裾、フードの開口縁に取り付けられる締め紐、
バック、カメラのレンズ収納袋の開口部に取り付けられ
る紐などの結び目等に使用する合成樹脂製の紐締め具に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の合成樹脂製の紐締め具は、
実公平5ー2090に開示されているように、底部に穴
を設けた外筒部と、外筒部内で上下動する嵌合子と、該
嵌合子を外筒部内で支持する圧縮コイルバネと、前記嵌
合子に連結する引紐とからなり、外筒部にはその胴部水
平方向に貫通する透孔を設け、嵌合子はその上部に摘
部、中間部に締紐を通すための水平方向に貫通する透孔
を有する円柱状部及び該円柱状部の下部に引紐を通す貫
通孔を開設したバネ支持突出片を一体に設け、前記嵌合
子のバネ支持突出片に設けた透孔に引紐を挿通して前記
外筒部の底部の穴から引き出した構成として、外筒部と
嵌合子の一致させた透孔に締紐を通し、圧縮コイルバネ
に抗した引紐の操作で嵌合子を摺動させることにより、
前記透孔に挿通された締紐の止め調節をするようにした
合成樹脂製の紐締め具がすでに公知である。
実公平5ー2090に開示されているように、底部に穴
を設けた外筒部と、外筒部内で上下動する嵌合子と、該
嵌合子を外筒部内で支持する圧縮コイルバネと、前記嵌
合子に連結する引紐とからなり、外筒部にはその胴部水
平方向に貫通する透孔を設け、嵌合子はその上部に摘
部、中間部に締紐を通すための水平方向に貫通する透孔
を有する円柱状部及び該円柱状部の下部に引紐を通す貫
通孔を開設したバネ支持突出片を一体に設け、前記嵌合
子のバネ支持突出片に設けた透孔に引紐を挿通して前記
外筒部の底部の穴から引き出した構成として、外筒部と
嵌合子の一致させた透孔に締紐を通し、圧縮コイルバネ
に抗した引紐の操作で嵌合子を摺動させることにより、
前記透孔に挿通された締紐の止め調節をするようにした
合成樹脂製の紐締め具がすでに公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の合成樹脂製
の紐締め具の嵌合子は、嵌合子の円柱状部に設けた締紐
を通す透孔とは別に、引紐を通すための透孔を、円柱状
部の下部に突設したバネ支持突出片に形成していること
から、圧縮コイルバネに抗して引紐を強く引っ張った場
合に、強度的に弱いバネ支持突片部分に力が集中作用す
る結果、該部分が早期に破損され、また透孔の齟齬によ
る剪断力が角部により締紐に作用する結果、締紐自体が
損傷され滑り易くなって紐止め機能が低下する点に実用
上の課題があった。
の紐締め具の嵌合子は、嵌合子の円柱状部に設けた締紐
を通す透孔とは別に、引紐を通すための透孔を、円柱状
部の下部に突設したバネ支持突出片に形成していること
から、圧縮コイルバネに抗して引紐を強く引っ張った場
合に、強度的に弱いバネ支持突片部分に力が集中作用す
る結果、該部分が早期に破損され、また透孔の齟齬によ
る剪断力が角部により締紐に作用する結果、締紐自体が
損傷され滑り易くなって紐止め機能が低下する点に実用
上の課題があった。
【0004】またバネ支持突片部分に引紐用の透孔を設
けるために、嵌合子の全長が長くなるだけでなく、長く
なったバネ支持突片部分によって圧縮コイルバネの圧縮
が制限されることを考慮して外筒部の全長も長くする必
要があり、材料的に不経済であるとともに、装着体裁上
も好ましくない点にも課題があった。
けるために、嵌合子の全長が長くなるだけでなく、長く
なったバネ支持突片部分によって圧縮コイルバネの圧縮
が制限されることを考慮して外筒部の全長も長くする必
要があり、材料的に不経済であるとともに、装着体裁上
も好ましくない点にも課題があった。
【0005】本発明は強度的に優れたものとして破損を
激減させるとともに、締紐が損傷されにくくし、しかも
全長を短くした上で優れた止め機能を果たし、材料経済
性においても外観体裁性においても好ましい合成樹脂製
の紐締め具を安価に提供することを課題とする。
激減させるとともに、締紐が損傷されにくくし、しかも
全長を短くした上で優れた止め機能を果たし、材料経済
性においても外観体裁性においても好ましい合成樹脂製
の紐締め具を安価に提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る合成樹脂製
の紐締め具は、底部に穴(H) を設けた外筒部(1) と、該
外筒部(1) 内で上下動する嵌合子(2) と、該嵌合子(2)
を前記外筒部(1) 内で支持する圧縮コイルバネ(3) と、
前記嵌合子(2) に連結する引紐(11)とからなり、外筒部
(1) にはその胴部水平方向に貫通する透孔(4) を設け、
嵌合子(2) はその上部に摘部(6) 、中間部に締紐(14)と
引紐(11)の両方を通すための紐通し孔(9) を水平方向に
貫通させた円柱状部(7) 及び該円柱状部(7) の下部にバ
ネ支持突出片(8) を一体に形成するとともに、前記紐通
し孔(9) の両開口縁部に紐陥没用溝(9a)を設けた構成と
し、嵌合子(2) と引紐(11)及び圧縮コイルバネ(3) と
を、引紐(11)を紐通し孔(9) に挿通してその両端部を紐
陥没用溝(9a)に入れ且つ前記バネ支持突出片(8) を挟む
ように引揃えて圧縮コイルバネ(3) 内に挿通するととも
に圧縮コイルバネ(3) をバネ支持突出片(8) に支持させ
た状態に結合し、これを透孔(4) と紐通し孔(9) とが一
致する状態で外筒部(1) 内に挿入して引紐(11)を穴(H)
から引き出したことを特徴とする構成である。
の紐締め具は、底部に穴(H) を設けた外筒部(1) と、該
外筒部(1) 内で上下動する嵌合子(2) と、該嵌合子(2)
を前記外筒部(1) 内で支持する圧縮コイルバネ(3) と、
前記嵌合子(2) に連結する引紐(11)とからなり、外筒部
(1) にはその胴部水平方向に貫通する透孔(4) を設け、
嵌合子(2) はその上部に摘部(6) 、中間部に締紐(14)と
引紐(11)の両方を通すための紐通し孔(9) を水平方向に
貫通させた円柱状部(7) 及び該円柱状部(7) の下部にバ
ネ支持突出片(8) を一体に形成するとともに、前記紐通
し孔(9) の両開口縁部に紐陥没用溝(9a)を設けた構成と
し、嵌合子(2) と引紐(11)及び圧縮コイルバネ(3) と
を、引紐(11)を紐通し孔(9) に挿通してその両端部を紐
陥没用溝(9a)に入れ且つ前記バネ支持突出片(8) を挟む
ように引揃えて圧縮コイルバネ(3) 内に挿通するととも
に圧縮コイルバネ(3) をバネ支持突出片(8) に支持させ
た状態に結合し、これを透孔(4) と紐通し孔(9) とが一
致する状態で外筒部(1) 内に挿入して引紐(11)を穴(H)
から引き出したことを特徴とする構成である。
【0007】
【発明の実施の形態】及び
【実施例】本発明を図面に基づき説明すると、図1は本
発明に係る合成樹脂製の紐締め具を分解した状態の半断
面図、図2は図1のA−A線における断面図、図3は嵌
合子の正面図、図4は嵌合子の底面図、図5は組立状態
の断面図であって、底部に穴(H) を設けた外筒部(1)
と、該外筒部(1) 内で上下動する嵌合子(2) と、該嵌合
子(2) を前記外筒部(1) 内で支持する圧縮コイルバネ
(3) と、前記嵌合子(2)に連結する引紐(11)とから構成
されている。
発明に係る合成樹脂製の紐締め具を分解した状態の半断
面図、図2は図1のA−A線における断面図、図3は嵌
合子の正面図、図4は嵌合子の底面図、図5は組立状態
の断面図であって、底部に穴(H) を設けた外筒部(1)
と、該外筒部(1) 内で上下動する嵌合子(2) と、該嵌合
子(2) を前記外筒部(1) 内で支持する圧縮コイルバネ
(3) と、前記嵌合子(2)に連結する引紐(11)とから構成
されている。
【0008】前記外筒部(1) は、底部に引紐(11)を通す
ための穴(H) を設けてバネ端支持縁(1a)を形成するとと
もに、開口形状が長円形であってその長軸が軸線に一致
する透孔(4) を胴部水平方向に貫通させ、さらに内側壁
面(12)であって、透孔(4) が開口する位置から90度の
角度を有する対向位置の縦方向に、内側壁面(12)から突
出しない高さの突子(13)、(13)を有する抜止溝(5) 、
(5) を形成した構成とする。
ための穴(H) を設けてバネ端支持縁(1a)を形成するとと
もに、開口形状が長円形であってその長軸が軸線に一致
する透孔(4) を胴部水平方向に貫通させ、さらに内側壁
面(12)であって、透孔(4) が開口する位置から90度の
角度を有する対向位置の縦方向に、内側壁面(12)から突
出しない高さの突子(13)、(13)を有する抜止溝(5) 、
(5) を形成した構成とする。
【0009】また嵌合子(2) は、その上部に摘部(6) 、
中間部に締紐(14)と引紐(11)の両方を通すための紐通し
孔(9) を前記透孔(4) と同様の長円形で水平方向に貫通
させた円柱状部(7) 及び該円柱状部(7) の下部にバネ支
持突出片(8) を一体に形成するとともに、前記紐通し孔
(9) の両開口縁部に紐陥没用溝(9a)を設け、該紐陥没用
溝(9a)とバネ支持突出片(8) との境界部分に補強隅肉部
(8a)を形成し、さらに円柱状部(7) の下部周面であっ
て、紐通し孔(9) が開口する位置から90度の角度を有
する対向位置の縦方向に、前記の抜止溝(5) に係合する
突起(10)、(10) を設けた構成とする。
中間部に締紐(14)と引紐(11)の両方を通すための紐通し
孔(9) を前記透孔(4) と同様の長円形で水平方向に貫通
させた円柱状部(7) 及び該円柱状部(7) の下部にバネ支
持突出片(8) を一体に形成するとともに、前記紐通し孔
(9) の両開口縁部に紐陥没用溝(9a)を設け、該紐陥没用
溝(9a)とバネ支持突出片(8) との境界部分に補強隅肉部
(8a)を形成し、さらに円柱状部(7) の下部周面であっ
て、紐通し孔(9) が開口する位置から90度の角度を有
する対向位置の縦方向に、前記の抜止溝(5) に係合する
突起(10)、(10) を設けた構成とする。
【0010】そして、嵌合子(2) と引紐(11)及び圧縮コ
イルバネ(3) とを、引紐(11)を紐通し孔(9) に挿通して
その両端部を紐陥没用溝(9a)に入れ且つ前記バネ支持突
出片(8) を挟むように引揃えて圧縮コイルバネ(3) 内に
挿通するとともに、圧縮コイルバネ(3) をバネ支持突出
片(8) に支持させた状態に結合し、これを透孔(4) と紐
通し孔(9) とが一致する状態で、圧縮コイルバネ(3) を
嵌合子(2) の下端周囲と外筒部(1) のバネ端支持縁(1a)
との間で支持され且つ突起(10)、(10) が抜止溝(5) に係
合されるように外筒部(1) 内に押し込んで、引紐(11)を
穴(H) から引き出すように組み立てられる。
イルバネ(3) とを、引紐(11)を紐通し孔(9) に挿通して
その両端部を紐陥没用溝(9a)に入れ且つ前記バネ支持突
出片(8) を挟むように引揃えて圧縮コイルバネ(3) 内に
挿通するとともに、圧縮コイルバネ(3) をバネ支持突出
片(8) に支持させた状態に結合し、これを透孔(4) と紐
通し孔(9) とが一致する状態で、圧縮コイルバネ(3) を
嵌合子(2) の下端周囲と外筒部(1) のバネ端支持縁(1a)
との間で支持され且つ突起(10)、(10) が抜止溝(5) に係
合されるように外筒部(1) 内に押し込んで、引紐(11)を
穴(H) から引き出すように組み立てられる。
【0011】なお上記実施例においては、突子(13)を有
する抜止溝(5) 及びこれに係合する突起(10)、(10) を設
けた構成について説明したが、外筒部(1) と嵌合子(2)
との係合を確保するためのものであるから、引紐(11)に
抜け止め等を設ける場合等においては必要としない。ま
た、透孔(4) 及び紐通し孔(9) の形状は特に限定される
ものではないが、楕円形、コーナーに丸みを付けた菱形
等であっても良く、また合成樹脂製に限定されるもので
はなく、金属製でも良いが、特に衣類などに取り付ける
場合は、ドライクリ−ニング等のことを考慮して、石油
系及びパーククロエチレン系の溶剤に侵されないウレン
タン、 ポリアセタ−ル樹脂製のものが好適である。
する抜止溝(5) 及びこれに係合する突起(10)、(10) を設
けた構成について説明したが、外筒部(1) と嵌合子(2)
との係合を確保するためのものであるから、引紐(11)に
抜け止め等を設ける場合等においては必要としない。ま
た、透孔(4) 及び紐通し孔(9) の形状は特に限定される
ものではないが、楕円形、コーナーに丸みを付けた菱形
等であっても良く、また合成樹脂製に限定されるもので
はなく、金属製でも良いが、特に衣類などに取り付ける
場合は、ドライクリ−ニング等のことを考慮して、石油
系及びパーククロエチレン系の溶剤に侵されないウレン
タン、 ポリアセタ−ル樹脂製のものが好適である。
【0012】次に本発明に係る合成樹脂製の紐締め具
は、従来の技術において説明した紐締め具と同様に使用
されるものであって、例えば、ヤッケの一部に引紐(11)
の自由端部を縫着固定した場合、ヤッケのフードの開口
縁に装着されている締紐(14)の先端部を、嵌合子(2) を
圧縮コイルバネ(3) に抗して外筒部(1) 内へ押し込んで
整合させた外筒部(1) の透孔(4) と嵌合子(2) の紐通し
孔(9) に挿入し、締紐(14)をフードの閉め加減を見なが
ら適当な所で嵌合子(2) の押圧を解除すると、圧縮コイ
ルバネ(3) の復元力で嵌合子(2) が移動して締紐(14)を
挟着するようになる。この場合の挟着は、外筒部(1) の
透孔(4) の開口縁と、引紐(11)で覆われたた状態の紐通
し孔(9) の内面及び開口縁とにより実行される。
は、従来の技術において説明した紐締め具と同様に使用
されるものであって、例えば、ヤッケの一部に引紐(11)
の自由端部を縫着固定した場合、ヤッケのフードの開口
縁に装着されている締紐(14)の先端部を、嵌合子(2) を
圧縮コイルバネ(3) に抗して外筒部(1) 内へ押し込んで
整合させた外筒部(1) の透孔(4) と嵌合子(2) の紐通し
孔(9) に挿入し、締紐(14)をフードの閉め加減を見なが
ら適当な所で嵌合子(2) の押圧を解除すると、圧縮コイ
ルバネ(3) の復元力で嵌合子(2) が移動して締紐(14)を
挟着するようになる。この場合の挟着は、外筒部(1) の
透孔(4) の開口縁と、引紐(11)で覆われたた状態の紐通
し孔(9) の内面及び開口縁とにより実行される。
【0013】また、フードの開口縁を開けたい場合に
は、圧縮コイルバネ(3) に抗して嵌合子(2) の摘部(6)
を押圧するか若しくは引紐(11)を引っ張れば、挟着力が
解除されるようになるから、締紐(14)の挟着位置を移動
させて調整することにより行うことができるのである
が、引紐(11)に引張力が作用する方向に締紐(14)を片手
で引っ張ると、引紐(11)によって外筒部(1) 内の嵌合子
(2) が引き下げられて挟着状態が解除され、締紐(14)は
移動可能となり、締紐(14)の挟着位置を調整することが
できる。
は、圧縮コイルバネ(3) に抗して嵌合子(2) の摘部(6)
を押圧するか若しくは引紐(11)を引っ張れば、挟着力が
解除されるようになるから、締紐(14)の挟着位置を移動
させて調整することにより行うことができるのである
が、引紐(11)に引張力が作用する方向に締紐(14)を片手
で引っ張ると、引紐(11)によって外筒部(1) 内の嵌合子
(2) が引き下げられて挟着状態が解除され、締紐(14)は
移動可能となり、締紐(14)の挟着位置を調整することが
できる。
【0014】
【発明の効果】以上説明した本発明の合成樹脂製の紐締
め具によれば、底部に穴(H) を設けた外筒部(1) と、該
外筒部(1) 内で上下動する嵌合子(2) と、該嵌合子(2)
を前記外筒部(1) 内で支持する圧縮コイルバネ(3) と、
前記嵌合子(2) に連結する引紐(11)とからなる構成部分
の内、嵌合子(2) の円柱状部(7) に、締紐(14)と調整用
として挿入される引紐(11)の両方を通すための紐通し孔
(9) を水平方向に貫通させ、また円柱状部(7) の下部に
バネ支持突出片(8) を一体に形成するとともに、前記紐
通し孔(9) の両開口縁部に紐陥没用溝(9a)を設けた構成
としたから、引紐(11)が紐陥没用溝(9a)に納まって嵌合
子(2) の移動の円滑性が確保され、またバネ支持突出片
(8) に別孔を設けることなく引紐(11)の装着ができるよ
うになってその全長を短くすることができる。
め具によれば、底部に穴(H) を設けた外筒部(1) と、該
外筒部(1) 内で上下動する嵌合子(2) と、該嵌合子(2)
を前記外筒部(1) 内で支持する圧縮コイルバネ(3) と、
前記嵌合子(2) に連結する引紐(11)とからなる構成部分
の内、嵌合子(2) の円柱状部(7) に、締紐(14)と調整用
として挿入される引紐(11)の両方を通すための紐通し孔
(9) を水平方向に貫通させ、また円柱状部(7) の下部に
バネ支持突出片(8) を一体に形成するとともに、前記紐
通し孔(9) の両開口縁部に紐陥没用溝(9a)を設けた構成
としたから、引紐(11)が紐陥没用溝(9a)に納まって嵌合
子(2) の移動の円滑性が確保され、またバネ支持突出片
(8) に別孔を設けることなく引紐(11)の装着ができるよ
うになってその全長を短くすることができる。
【0015】しかも、バネ支持突出片(8) によって紐通
し孔(9) が補強されるから、引紐(11)による引張力によ
って嵌合子(2) の一部が破損されることが殆どなく優れ
た耐久強度が得られる。
し孔(9) が補強されるから、引紐(11)による引張力によ
って嵌合子(2) の一部が破損されることが殆どなく優れ
た耐久強度が得られる。
【0016】さらに圧縮コイルバネ(3) の復元力等で嵌
合子(2) が移動して締紐(14)を挟着する場合、外筒部
(1) の透孔(4) の開口縁と、引紐(11)で覆われたた状態
の紐通し孔(9) の内面及び開口縁とにより実行されるこ
とから、紐同志の押圧接触となり、角縁同志での挟着の
ように損傷を与えることが少なく、しかも引紐(11)との
押圧接触によって強く挟着され締紐(14)の調節止めが確
実となる。
合子(2) が移動して締紐(14)を挟着する場合、外筒部
(1) の透孔(4) の開口縁と、引紐(11)で覆われたた状態
の紐通し孔(9) の内面及び開口縁とにより実行されるこ
とから、紐同志の押圧接触となり、角縁同志での挟着の
ように損傷を与えることが少なく、しかも引紐(11)との
押圧接触によって強く挟着され締紐(14)の調節止めが確
実となる。
【0017】さらにまた前記したように、紐締め具の全
長を短くすることができるので、材料経済性に優れて安
価に製作できるとともに外観体裁も良好なものとするこ
とができる。
長を短くすることができるので、材料経済性に優れて安
価に製作できるとともに外観体裁も良好なものとするこ
とができる。
【0018】また嵌合子(2) の突起(10)を外筒部(1) に
形成した抜止溝(5) に合わせて、バネ支持突出片(8) 側
より外筒部(1) 内に押圧挿入すれば、嵌合子(2) の突起
(10)は、 最初は側周壁面(12)の突子(13)を乗り越え抜止
溝(5) に嵌り、その後は嵌合子(2) の突起(10) は抜止
溝(5) 内を上下に移動するから、外筒部(1) から嵌合子
(2) は抜けなくなり、嵌合子 (2)と外筒部(1) とを圧縮
コイルバネを介して一度組み立てると無理に引き離さな
い限り外れず、何れか一方を失うようなことがない。
形成した抜止溝(5) に合わせて、バネ支持突出片(8) 側
より外筒部(1) 内に押圧挿入すれば、嵌合子(2) の突起
(10)は、 最初は側周壁面(12)の突子(13)を乗り越え抜止
溝(5) に嵌り、その後は嵌合子(2) の突起(10) は抜止
溝(5) 内を上下に移動するから、外筒部(1) から嵌合子
(2) は抜けなくなり、嵌合子 (2)と外筒部(1) とを圧縮
コイルバネを介して一度組み立てると無理に引き離さな
い限り外れず、何れか一方を失うようなことがない。
【図1】本発明に係る合成樹脂製の紐締め具を分解した
状態の半断面図である。
状態の半断面図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】嵌合子の正面図である。
【図4】嵌合子の底面図である。
【図5】本発明の合成樹脂製の紐締め具の組立状態の断
面図である。
面図である。
(1) 外筒部 (1a) バネ端支持縁 (2) 嵌合子 (3) 圧縮コイルバネ (4) 透孔 (5) 抜止溝 (6) 摘部 (7) 円柱状部 (8) バネ支持突出片 (8a) 補強隅肉部 (9) 紐通し孔 (9a) 紐陥没用溝 (10) 突起 (11) 引紐 (12) 内側壁 (13) 突子 (14) 締紐 (H) 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 33/28 B65D 33/28 63/16 63/16 Z
Claims (3)
- 【請求項1】 底部に穴(H) を設けた外筒部(1) と、該
外筒部(1) 内で上下動する嵌合子(2) と、該嵌合子(2)
を前記外筒部(1) 内で支持する圧縮コイルバネ(3) と、
前記嵌合子(2) に連結する引紐(11)とからなり、外筒部
(1) にはその胴部水平方向に貫通する透孔(4) を設け、
嵌合子(2) はその上部に摘部(6) 、中間部に締紐(14)と
引紐(11)の両方を通すための紐通し孔(9) を水平方向に
貫通させた円柱状部(7) 及び該円柱状部(7) の下部にバ
ネ支持突出片(8) を一体に形成するとともに、前記紐通
し孔(9) の両開口縁部に紐陥没用溝(9a)を設けた構成と
し、嵌合子(2) と引紐(11)及び圧縮コイルバネ(3) と
を、引紐(11)を紐通し孔(9) に挿通してその両端部を紐
陥没用溝(9a)に入れ且つ前記バネ支持突出片(8) を挟む
ように引揃えて圧縮コイルバネ(3) 内に挿通するととも
に圧縮コイルバネ(3) をバネ支持突出片(8) に支持させ
た状態に結合し、これを透孔(4) と紐通し孔(9) とが一
致する状態で外筒部(1) 内に挿入して引紐(11)を穴(H)
から引き出したことを特徴とする合成樹脂製の紐締め
具。 - 【請求項2】 外筒部(1) の内側壁面(12)であって、透
孔(4) が開口する位置から90度の角度を有する対向位
置の縦方向に、内側壁面(12)から突出しない高さの突子
(13)、(13)を有する抜止溝(5) 、(5) を形成し、また嵌
合子(2) の円柱状部(7) の下部周面であって、紐通し孔
(9) が開口する位置から90度の角度を有する対向位置
の縦方向に、前記の抜止溝(5) に係合する突起(10)、(1
0) を設けた請求項1記載の合成樹脂製の紐締め具。 - 【請求項3】 紐通し孔(9) の開口形状は、軸線方向に
長い長円形又は楕円形である請求項1又は2記載の合成
樹脂製の紐締め具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11238196A JPH09294611A (ja) | 1996-05-07 | 1996-05-07 | 合成樹脂製の紐締め具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11238196A JPH09294611A (ja) | 1996-05-07 | 1996-05-07 | 合成樹脂製の紐締め具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09294611A true JPH09294611A (ja) | 1997-11-18 |
Family
ID=14585260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11238196A Pending JPH09294611A (ja) | 1996-05-07 | 1996-05-07 | 合成樹脂製の紐締め具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09294611A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-05-07 JP JP11238196A patent/JPH09294611A/ja active Pending
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