JPH09294378A - コンバータ - Google Patents

コンバータ

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JPH09294378A
JPH09294378A JP8102367A JP10236796A JPH09294378A JP H09294378 A JPH09294378 A JP H09294378A JP 8102367 A JP8102367 A JP 8102367A JP 10236796 A JP10236796 A JP 10236796A JP H09294378 A JPH09294378 A JP H09294378A
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Takaaki Okude
隆昭 奥出
Hideki Omori
英樹 大森
Kenji Takenaka
賢治 竹中
Shinichiro Sumiyoshi
眞一郎 住吉
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のコンバータには、部品点数が多い、ス
イッチング素子として高耐圧・高電流タイプのものが必
要、電磁ノイズの発生レベルが高い等の課題を有してい
る。 【解決手段】 高周波トランス16の1次巻線に接続し
たスイッチング素子12と、高周波トランスの1次巻線
の両端またはスイッチング素子のコレクタ・エミッタ間
に接続した共振コンデンサ14とが共振型インバータを
構成し、発生したインバータ出力を高周波トランス16
に伝達して、高周波トランスの2次巻線に接続した整流
手段17・周波数変換回路19によって波形成形するコ
ンバータ11としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力電力を接続し
た負荷あるいは配電系統に適合するように変換して、電
力を供給するコンバータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から使用されているコンバータの一
例を図13を使用して説明する。コンバータ1は、直流
電源2と、インバータ回路4・高周波トランス5・整流
ブリッジ6・コイル7・周波数変換回路8と制御回路1
0とによって構成している。インバータ回路4は、4個
のトランジスタ4a・4b・4c・4dによって直流電
源2の直流を数10kHzの高周波に変換している。こ
のインバータ回路4の出力は、高周波トランス5の2次
側に接続した整流ブリッジ6・コイル7によって整流・
平滑し、周波数変換回路8を制御回路10によって60
Hzで駆動することによって、60Hzの交流としてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
のコンバータは、インバータ回路4・周波数変換回路8
がそれぞれ4個のスイッチング素子で構成しており、部
品点数が多く、またスイッチング素子自体も高耐圧・高
電流タイプのものを使用する必要があり、損失が大き
く、小型・軽量・低価格の実現が困難であるという課題
を有している。また従来のコンバータの回路構成では、
電磁ノイズの発生レベルが高く、これを防止するために
大がかりな対策が必要であり、形状・重量・価格の面で
大きな課題を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような従来
の構成が有している課題を解決するもので、構成が簡単
で、電磁ノイズの発生レベルが極めて低く、スイッチン
グ損失の発生の小さいコンバータとしているものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、高周
波トランスの1次巻線に接続したスイッチング素子と、
高周波トランスの1次巻線の両端またはスイッチング素
子のコレクタ・エミッタ間に接続した共振コンデンサと
が共振型インバータを構成し、発生したインバータ出力
を高周波トランスに伝達して、高周波トランスの2次巻
線に接続した整流手段・正負変換回路によって波形成形
し、負荷・配電系統に電力を供給するコンバータとする
ものである。
【0006】請求項2に記載した発明は、高周波トラン
スに対してフォワード向きに配置したダイオードとコン
デンサを有する整流手段として、整流手段の構成を簡単
にできるコンバータとしている。
【0007】請求項3に記載した発明は、高周波トラン
スに対してフライバック向きに配置したダイオードとコ
ンデンサを有する整流手段として、整流手段を構成する
ダイオードに耐電圧の低いものを使用できるコンバータ
としている。
【0008】請求項4に記載した発明は、2組の2次巻
線を有する高周波トランスを使用するようにして、高周
波トランスの出力を所定の周波数に変換する周波数変換
機能の構成を非常に簡単にできるコンバータとしてい
る。
【0009】請求項5に記載した発明は、高周波トラン
スに対してフォワード向きに配置したダイオードとコン
デンサを有する整流手段として、整流手段の構成を簡単
にできるコンバータとしている。
【0010】請求項6に記載した発明は、整流手段を高
周波トランスに対してフライバック向きに配置して、整
流手段を構成するダイオードに耐電圧の低いものを使用
できるコンバータとしている。
【0011】請求項7に記載した発明は、2次側スイッ
チング手段としてサイリスタを用いて、整流手段を不要
とできる非常に簡単な構成のコンバータとしている。
【0012】請求項8に記載した発明は、高周波トラン
スとしてリーケージトランスを使用して、波形平滑用コ
イルを省略または小型化でき、構成の簡単なコンバータ
としている。
【0013】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第一の実施例について説明
する。図1は本実施例の構成を示すブロック図である。
11は本実施例のコンバータで、直流電源2を入力とし
て受けて、負荷3に60Hzの正弦波の交流電力を供給
している。コンバータ11は、高周波トランス16と、
高周波トランス16の1次巻線の両端に接続した共振コ
ンデンサ14およびIGBTで構成したスイッチング素
子12と、直流電源2の両端に接続した平滑コンデンサ
15と、高周波トランス16の2次巻線に接続したダイ
オード17a・17bで構成した整流手段17と、波形
平滑用のコイル18と、正負変換回路19と、負荷3に
流れる電流を検知するカレントトランス20aと、カレ
ントトランス20aの情報のフィードバックを受けて前
記正負変換回路19と、スイッチング素子12の動作を
制御する制御回路20とを有している。なお前記平滑コ
ンデンサ15については、直流電源2の種類によっては
使用する必要はないものである。スイッチング素子12
のコレクタ・エミッタ間には逆導通ダイオード13を接
続している。正負変換回路19は4個のトランジスタ1
9a・19b・19c・19dから成っており、制御回
路20の指示によって動作している。つまり、トランジ
スタ19a・トランジスタ19dと、トランジスタ19
b・トランジスタ19cとが対になって順次導通するも
のである。このため、正負変換回路19の出力は60H
zの交流となり、負荷3に60Hzの交流電力を供給す
るものである。また制御回路20はスイッチング素子1
2をPWM制御しており、マイコン・DSP・IC・デ
ィスクリート部品等によって構成している。
【0014】以下本実施例の動作について説明する。図
示していないスイッチをオンしてコンバータ11に直流
電源2の出力を接続すると、コンバータ11は動作を開
始する。高周波トランス16の1次巻線には、スイッチ
ング素子12によってスイッチングされた高周波電圧が
供給され、高周波トランス16の2次巻線にこの高周波
電圧が所定の大きさに変換されて出力される。この2次
電圧は、整流手段17によって整流され波形平滑用のコ
イル18によって波形を平滑されて、制御回路20の指
示によって駆動される正負変換回路19によって、60
Hzの交流に変換される。従って負荷3には、この60
Hzの交流電力が供給される。
【0015】このとき本実施例の構成によれば、構成が
簡単で、電磁ノイズの発生レベルが極めて低いコンバー
タとしているものである。つまり、高周波トランス16
に供給する高周波電圧を作る構成が、本実施例によれば
スイッチング素子12と共振コンデンサ14だけとなっ
ているものである。これに対して図11に示している従
来の構成のものは、4個のトランジスタ4a・4b・4
c・4dによって構成したインバータ回路4となってい
る。
【0016】また電磁ノイズの発生レベルについては、
本実施例によれば、スイッチング素子12を高周波トラ
ンス16の1次巻線に接続し、高周波トランスの1次巻
線の両端に共振コンデンサ14を接続した構成としてい
るため、高周波トランス16が発生する高周波電圧の波
形が図2に示している共振波形となるために、極めて低
いものとなっている。
【0017】以下図2に基づいて、本実施例の共振動作
について説明する。図2において、VGEはスイッチング
素子12のゲート電圧を、VCEは同コレクタ・エミッタ
間電圧を、VPは高周波トランス16の1次巻線の電圧
波形を、IPは同電流波形を、ILはコイル18の電流波
形を示している。制御回路20の指示に基づいてスイッ
チング素子12がオン期間TONでオンすると、高周波ト
ランス16の1次巻線には直線的に増加する電流IP
流れる。このときVPは、直流電源2の電圧E(V)を
示している。制御回路20の指示によってスイッチング
素子12がオフすると、前記1次巻線のインダクタンス
と共振コンデンサ14によって共振回路が形成され、前
記VP・IPは図2に示しているような高周波の共振波形
となる。つまり、共振時の1次巻線のインダクタンスを
1、共振時の共振コンデンサ14の容量をCとする
と、TON期間中に1次巻線に貯えられたエネルギー1/
2L1P 2が、共振コンデンサ14によって1/2CVP
2の形で変換され、更にこの共振コンデンサ14が貯え
た1/2CVP 2のエネルギーが高周波トランス16の1
次巻線に1/2L1P 2に変換されるものである。こう
して高周波トランス16の1次コイルには高周波の電流
Pが流れ、電圧Vpが印加される。従って高周波トラ
ンス16の2次コイルには、前記1次コイルに発生した
電圧と相似の高周波の電圧が発生する。この2次電圧
は、整流手段17によって整流され波形平滑用のコイル
18によって波形を平滑されて、制御回路20の指示に
よって駆動される正負変換回路19によって、60Hz
の交流に変換されている。従って負荷3には、この60
Hzの交流電力が供給される。
【0018】ここで制御回路20は、VCEが0(V)ま
たは0(V)付近であるタイミングで、スイッチング素
子12をオンしているものである。このため、発生する
電磁ノイズのレベルは極めて低くなり、またスイッチン
グ素子12に発生するスイッチング損失も非常に小さい
ものとなっている。
【0019】このとき制御回路20は、負荷3に流れる
電流を検知するカレントトランス20aの情報のフィー
ドバックを受けて前記各制御を行っているものである。
【0020】なお、本実施例では負荷3への供給電力を
60Hzとしたが、直流・50Hzあるいは、矩形波等
負荷3に適した形とすることができる。また負荷3とし
て、商用配電系統を使用しても支障はないものである。
また入力電源を直流電源2としたが、特に直流電源に限
定する必要はないものである。更にスイッチング素子1
2をIGBTとしたが、MOSFET・トランジスタな
どとしてもよいことは言うまでもない。なおまた本実施
形態ではスイッチング素子12をPWM制御している
が、PWM制御以外の制御でもよいことは言うまでもな
い。
【0021】また本実施例では共振コンデンサ14を高
周波トランス16の1次巻線の両端に接続しているが、
スイッチング素子12のコレクタ・エミッタ間に接続し
ても良い。また本実施例ではスイッチング素子12は1
個のIGBTによって構成しているが、複数個のIGB
Tを並列に接続して使用しても良いものである。また高
周波トランス16の1次巻線と2次巻線の巻数比は、入
力条件・出力条件に合わせて適切に設定することができ
るものである。また整流手段17は、負荷条件等に適合
した構成として良いことは言うまでもない。
【0022】以上のように本実施例は、高周波トランス
16の1次巻線と共振コンデンサ14とスイッチング素
子12とが共振型インバータとして作用し、高周波トラ
ンス16の2次巻線と整流手段17・波形平滑用のコイ
ル18・周波数変換回路19を介して負荷3に電力を供
給するコンバータとしているものである。こうして、特
にインバータ部に使用するスイッチング素子12をただ
1個とした簡単な構成で、発生する電磁ノイズのレベル
の低い、またスイッチング損失の小さいコンバータを実
現しているものである。
【0023】なおこのとき図3に示しているように、整
流手段22を高周波トランス16に対してフォワード向
きに配置したダイオード23とコンデンサ24とによっ
て構成した場合には、整流手段22の構成が非常に簡単
になるものである。つまり、図1で説明した構成では、
整流手段17は2個のダイオードを使用する構成となっ
ているが、この構成とした場合には1個のダイオード2
3と1個のコンデンサ24ですむものである。
【0024】またこのとき図4に示しているように、整
流手段22を高周波トランス26に対してフライバック
向きに配置したダイオード23とコンデンサ24とした
構成とした場合には、整流手段22を構成するダイオー
ド23に耐電圧の低いものを使用できる。勿論この場合
には、高周波トランス26は1次巻線と2次巻線との極
性が逆になっているものである。以下この構成とした場
合の共振動作について、図5に基づいて説明する。図5
において、VGEはスイッチング素子12のゲート電圧
を、VCEは同コレクタ・エミッタ間電圧を、VPは高周
波トランス16の1次巻線の電圧波形を、IPは同電流
波形を、ISは高周波トランス26の2次巻線の電流波
形を示している。つまり高周波トランス26の2次巻線
に流れる電流ISは、スイッチング素子12のオフ期間
であるタイミングとなっている。このため高周波トラン
ス26が蓄積するエネルギーは、高周波トランス26の
1次巻線の電圧VPの高い部分を利用することができる
わけである。この結果高周波トランス26の1次巻線と
2次巻線との巻数比を上げなくとも、必要な電流IS
流すことができるものであり、整流手段22に使用して
いるダイオード23として比較的低耐電圧のものを使用
できるものである。なおダイオード23のカソード側に
フライホイールダイオードを接続しても同様のコンバー
タとして動作するものである。
【0025】(実施例2)またこのとき図6に示してい
るように、高周波トランス32として2組の2次巻線を
有するものを使用した構成とすれば、高周波トランス3
2の出力を所定の周波数に変換する周波数変換機能の構
成を非常に簡単にできるコンバータを実現するものであ
る。つまり、図1で説明した構成では正負変換回路19
として4個のトランジスタ19a・19b・19c・1
9dを使用するものとなっているが、本実施例では不要
なっているものである。
【0026】以下この構成について説明する。高周波ト
ランス32は2個の2次巻線を備えている。この2個の
2次巻線は、センタータップによって接続した構成とな
っている。1次巻線については、図1で説明したものと
同様となっている。こうして2次巻線には、ダイオード
33a・33b・33c・33dを有する整流手段33
と、制御回路40によってオンオフ制御される2次側ス
イッチング手段34a・34bと、波形成形用コイル3
5とを接続して、負荷3にコンバートした電力を供給し
ている。また制御回路40は負荷3に流れる電流を検知
するカレントトランス40aの情報を受けて、出力波形
が正弦波になるようにスイッチング手段12をPWMに
よるオンオフ制御をし、また2次側スイッチング手段3
4a・34bを互いにオンオフするように制御している
ものである。
【0027】以下本実施例の動作について説明する。図
7は本実施例によるコンバート動作を説明する波形図
で、IPは高周波トランス32の1次巻線に流れる電流
を、VPは同電圧を、Iaはダイオード33aを流れる電
流を、Ibはダイオード33bを流れる電流を、ILは波
形成形用コイル35を流れる電流を示している。高周波
トランス32の1次側に接続しているスイッチング素子
12は制御回路40の指示によって出力形態に適合した
出力となるようにオンオフ制御されており、結果的に1
次巻線の電圧は前記VPに示した包絡線が60Hzのイ
ンバータ波形となる。また同様に1次巻線の電流も包絡
線が60Hzのインバータ波形となる。2次側スイッチ
ング手段34a・34bは、制御回路40によって60
Hzで交互にオンオフ制御されているため、整流手段3
3を構成するダイオード33a・33bにはIa・Ib
示した電流が流れている。また波形成形用コイル35に
は、ILに示している60Hzの電流が流れるものであ
る。
【0028】もちろんこの場合、負荷3に供給する電圧
は60Hzに限定されるものではなく、制御装置40の
設定によって、直流・50Hzまた矩形波等に自由に設
定できるものである。また負荷3として、商用配電系統
を使用しても支障はないものである。また入力電源を直
流電源2としたが、特に直流電源に限定する必要はない
ものである。更にスイッチング素子12をIGBTとし
たが、MOSFET・トランジスタなどとしてもよいこ
とは言うまでもない。なおまた本実施形態ではスイッチ
ング素子12をPWM制御しているが、PWM制御以外
の制御でもよいことは言うまでもない。また本実施例で
は共振コンデンサ14を高周波トランス16の1次巻線
の両端に接続しているが、スイッチング素子12のコレ
クタ・エミッタ間に接続しても良い。また本実施例では
スイッチング素子12は1個のIGBTによって構成し
ているが、複数個のIGBTを並列に接続して使用して
も良いものである。また高周波トランス16の1次巻線
と2次巻線の巻数比は、入力条件・出力条件に合わせて
適切に設定することができるものである。
【0029】また高周波トランス32はセンタータップ
を有した形としているが、単に2個の2次巻線を備えた
形としも支障はない。この場合には整流手段33の構成
は、各2次巻線に同一定格のものを使用しても良いこと
は言うまでもない。またこの場合、コンデンサをダイオ
ード33cのアノードと2次側スイッチング手段34a
の出力側に接続しても良いことは言うまでもない。また
このとき、ダイオード33c・33dを省略した構成と
しても同様に動作することは言うまでもないものであ
る。更に2次側スイッチング手段34a・34bを半導
体によって構成しても良いものである。
【0030】以上のように本実施例によれば、高周波ト
ランス32を2組の2次巻線を有するものとし、整流手
段33・2次側スイッチング手段34a・34bを使用
する構成として、高周波トランス32の1次側が構成す
るインバータ部と、2次側のスイッチング部とを非常に
簡単な構成とし、実施例1と同様に共振型インバータの
構成とすることによって発生する電磁ノイズのレベルを
極めて低いレベルとし、またスイッチング損失を極めて
小さいものとすることができる。また整流手段33は、
負荷条件に適した構成としても支障はないことは言うま
でもない。
【0031】またこのとき図8に示しているように、整
流手段40を高周波トランス32に対してフォワード向
きに配置したダイオード40a・40bとコンデンサ4
0cによって構成した場合には、図6で説明したダイオ
ード33c・33dが不要となって、構成が非常に簡単
になるものである。
【0032】また図9に示しているように、整流手段4
3を2次側の極性を反転させた高周波トランス42に対
してフライバック向きに配置したダイオード43a・4
3bとコンデンサ43cによって構成した場合には、ダ
イオード43a・43bとして耐電圧の低いものを使用
できる。この場合図10に示しているように、整流手段
43を2次側スイッチング手段34の前段に配置したダ
イオード43a・43b及びフライホイールダイオード
43d・43eと、2次側スイッチング手段34の後段
に配置したコンデンサ43cによって構成しても同様の
効果を有するものである。
【0033】また図11に示しているように、図6で説
明した2次側スイッチング手段34a・34bとしてサ
イリスタ47a・47bを使用する構成とした場合に
は、整流手段を不要とできる非常に簡単な構成のコンバ
ータを実現できるものである。すなわち、サイリスタ4
7a・47b自身が整流作用を有しており、逆方向の電
流を流さないためである。このとき図6で説明したフラ
イホイールダイオード33b・33cと、図8・図9・
図10で説明したコンデンサ40c・43cを接続して
も支障はないものである。
【0034】またこのとき、図12に示しているように
使用している高周波トランスをリーケージトランス50
とした場合には、前記各実施例で使用している波形平滑
用コイルを省略または小型化できるものである。すなわ
ち、リーケージトランス50のリーケージインダクタン
ス分を積極的に波形平滑用コイルのインダクタンスとし
て利用できるものである。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、高周波トラ
ンスと、高周波トランスの1次巻線に接続したスイッチ
ング素子と、高周波トランスの1次巻線の両端またはス
イッチング素子のコレクタ・エミッタ間に接続した共振
コンデンサと、高周波トランスの2次巻線に接続した整
流手段とこの整流手段の出力を所定の周波数に変換する
正負変換回路を有する構成として、構成が簡単で、電磁
ノイズの発生レベルが極めて低く、スイッチング損失の
発生が小さいコンバータを実現するものである。
【0036】請求項2に記載した発明は、整流手段は高
周波トランスに対してフォワード向きに配置したダイオ
ードとコンデンサとして、整流手段の構成を簡単にでき
るコンバータを実現するものである。
【0037】請求項3に記載した発明は、整流手段は高
周波トランスに対してフライバック向きに配置したダイ
オードとコンデンサとして、整流手段を構成するダイオ
ードに耐電圧の低いものを使用できるコンバータを実現
するものである。
【0038】請求項4に記載した発明は、2組の2次巻
線を有する高周波トランスと、高周波トランスの1次巻
線に接続したスイッチング素子と、高周波トランスの1
次巻線の両端またはスイッチング素子のコレクタ・エミ
ッタ間に接続した共振コンデンサと、高周波トランスの
2次巻線のそれぞれに接続した整流手段と、整流手段の
出力側に接続した2次側スイッチング手段とを有する構
成として、高周波トランスの出力を所定の周波数に変換
する周波数変換機能の構成を非常に簡単にできるコンバ
ータを実現するものである。
【0039】請求項5に記載した発明は、請求項4を構
成する整流手段を高周波トランスに対してフォワード向
きに配置したダイオードとコンデンサとする構成とし
て、周波数変換機能の構成と整流手段の構成を簡単にで
きるコンバータを実現するものである。
【0040】請求項6に記載した発明は、請求項4を構
成する整流手段を高周波トランスに対してフライバック
向きに配置したダイオードとコンデンサとして、周波数
変換機能の構成を非常に簡単にでき、また整流手段を構
成するダイオードに耐電圧の低いものを使用できるコン
バータを実現するものである。
【0041】請求項7に記載した発明は、請求項4を構
成する2次側スイッチング手段としてサイリスタを用い
ることによって、整流手段を不要とできる非常に簡単な
構成のコンバータを実現するものである。
【0042】請求項8に記載した発明は、高周波トラン
スとしてリーケージトランスを使用することによって、
波形平滑用コイルを省略または小型化できる構成の簡単
なコンバータを実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例であるコンバータを示す
ブロック図
【図2】同、各部の動作を示す波形図
【図3】同、整流手段を高周波トランスに対してフォワ
ード向きに配置したダイオードとコンデンサとした構成
を示すブロック図
【図4】同、整流手段を高周波トランスに対してフライ
バック向きに配置したダイオードとコンデンサとした構
成を示すブロック図
【図5】同、図4の構成とした場合の各部の動作を示す
波形図
【図6】本発明の第二の実施例であるコンバータを示す
ブロック図
【図7】同、各部の動作を示す波形図
【図8】同、整流手段を高周波トランスに対してフォワ
ード向きに配置したダイオードとコンデンサとした構成
を示すブロック図
【図9】同、整流手段を高周波トランスに対してフライ
バック向きに配置したダイオードとコンデンサとした構
成を示すブロック図
【図10】同、整流手段を高周波トランスに対してフラ
イバック向きに配置したダイオードとコンデンサとした
別の構成を示すブロック図
【図11】同、2次側スイッチング手段としてサイリス
タを用いた構成を示すブロック図
【図12】同、高周波トランスとしてリーケージトラン
スを使用した構成を示すブロック図
【図13】従来例であるコンバータを示すブロック図
【符号の説明】
11 コンバータ 12 スイッチング素子 14 共振コンデンサ 16 高周波トランス 17 整流手段 19 周波数変換回路 23 ダイオード 24 コンデンサ 26 高周波トランス 32 高周波トランス 33 整流手段 34 2次側スイッチング手段 40a ダイオード 40b ダイオード 40c コンデンサ 43a ダイオード 43b ダイオード 43c コンデンサ 47a サイリスタ 47b サイリスタ 50 リーケージトランス
フロントページの続き (72)発明者 住吉 眞一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波トランスと、高周波トランスの1
    次巻線に接続したスイッチング素子と、高周波トランス
    の1次巻線の両端またはスイッチング素子のコレクタ・
    エミッタ間に接続した共振コンデンサと、高周波トラン
    スの2次巻線に接続した整流手段と、この整流手段の出
    力の正負を切り換えて交流とする正負変換回路とを有す
    るコンバータ。
  2. 【請求項2】 整流手段は高周波トランスに対してフォ
    ワード向きに配置したダイオードとコンデンサとした請
    求項1記載のコンバータ。
  3. 【請求項3】 整流手段は高周波トランスに対してフラ
    イバック向きに配置したダイオードとコンデンサとした
    請求項1記載のコンバータ。
  4. 【請求項4】 2組の2次巻線を有する高周波トランス
    と、高周波トランスの1次巻線に接続したスイッチング
    素子と、高周波トランスの1次巻線の両端またはスイッ
    チング素子のコレクタ・エミッタ間に接続した共振コン
    デンサと、高周波トランスの2次巻線のそれぞれに接続
    した整流手段と、整流手段の出力側に接続した2次側ス
    イッチング手段とを有するコンバータ。
  5. 【請求項5】 整流手段は高周波トランスに対してフォ
    ワード向きに配置したダイオードとコンデンサとした請
    求項4記載のコンバータ。
  6. 【請求項6】 整流手段は高周波トランスに対してフラ
    イバック向きに配置したダイオードとコンデンサとした
    請求項4記載のコンバータ。
  7. 【請求項7】 2次側スイッチング手段としてサイリス
    タを用いた請求項4記載のコンバータ。
  8. 【請求項8】 高周波トランスとしてリーケージトラン
    スを使用した請求項1から6のいずれか1項に記載した
    コンバータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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