JP3555320B2 - コンバータ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力電力を接続した負荷あるいは配電系統に適合するように変換して、電力を供給するコンバータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から使用されているコンバータの一例を図13を使用して説明する。コンバータ1は、直流電源2と、インバータ回路4・高周波トランス5・整流ブリッジ6・コイル7・周波数変換回路8と制御回路10とによって構成している。インバータ回路4は、4個のトランジスタ4a・4b・4c・4dによって直流電源2の直流を数10kHzの高周波に変換している。このインバータ回路4の出力は、高周波トランス5の2次側に接続した整流ブリッジ6・コイル7によって整流・平滑し、周波数変換回路8を制御回路10によって60Hzで駆動することによって、60Hzの交流としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来のコンバータは、インバータ回路4・周波数変換回路8がそれぞれ4個のスイッチング素子で構成しており、部品点数が多く、またスイッチング素子自体も高耐圧・高電流タイプのものを使用する必要があり、損失が大きく、小型・軽量・低価格の実現が困難であるという課題を有している。また従来のコンバータの回路構成では、電磁ノイズの発生レベルが高く、これを防止するために大がかりな対策が必要であり、形状・重量・価格の面で大きな課題を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような従来の構成が有している課題を解決するもので、構成が簡単で、電磁ノイズの発生レベルが極めて低く、スイッチング損失の発生の小さいコンバータとしているものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載した発明は、高周波トランスの1次巻線に接続したスイッチング素子と、高周波トランスの1次巻線の両端またはスイッチング素子のコレクタ・エミッタ間に接続した共振コンデンサとが共振型インバータを構成し、発生したインバータ出力を高周波トランスに伝達して、高周波トランスの2次巻線に接続した整流手段・正負変換回路によって波形成形し、負荷に流れる電流の情報のフィードバックを受けて前記正負変換回路と前記スイッチング素子の動作を制御する制御回路とを備え、前記高周波トランスが発生する高周波電圧の波形が共振波形となるべく、前記共振コンデンサは、高周波トランスの1次巻線の両端または前記スイッチング素子のコレクタ・エミッタ間に接続し、かつ前記スイッチング素子のコレクタエミッタ間には逆導通ダイオードを接続した構成とし、前記制御手段は、前記スイッチング素子のコレクタ・エミッタ間電圧が0(V)付近のタイミングにおいて前記スイッチング素子をオンし、前記高周波トランスの1次巻線と前記共振コンデンサと前記スイッチング素子とを共振型インバータとして作用させ負荷へ交流電力を供給することで、負荷・配電系統に電力を供給するコンバータとするものである。
【0006】
請求項2に記載した発明は、高周波トランスに対してフォワード向きに配置したダイオードとコンデンサを有する整流手段として、整流手段の構成を簡単にできるコンバータとしている。
【0007】
請求項3に記載した発明は、高周波トランスに対してフライバック向きに配置したダイオードとコンデンサを有する整流手段として、整流手段を構成するダイオードに耐電圧の低いものを使用できるコンバータとしている。
【0008】
請求項4に記載した発明は、2組の2次巻線を有する高周波トランスを使用するようにして、高周波トランスの出力を所定の周波数に変換する周波数変換機能の構成を非常に簡単にできるコンバータとしている。
【0009】
請求項5に記載した発明は、高周波トランスに対してフォワード向きに配置したダイオードとコンデンサを有する整流手段として、整流手段の構成を簡単にできるコンバータとしている。
【0010】
請求項6に記載した発明は、整流手段を高周波トランスに対してフライバック向きに配置して、整流手段を構成するダイオードに耐電圧の低いものを使用できるコンバータとしている。
【0011】
請求項7に記載した発明は、2次側スイッチング手段としてサイリスタを用いて、整流手段を不要とできる非常に簡単な構成のコンバータとしている。
【0012】
請求項8に記載した発明は、高周波トランスとしてリーケージトランスを使用して、波形平滑用コイルを省略または小型化でき、構成の簡単なコンバータとしている。
【0013】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の第一の実施例について説明する。図1は本実施例の構成を示すブロック図である。11は本実施例のコンバータで、直流電源2を入力として受けて、負荷3に60Hzの正弦波の交流電力を供給している。コンバータ11は、高周波トランス16と、高周波トランス16の1次巻線の両端に接続した共振コンデンサ14およびIGBTで構成したスイッチング素子12と、直流電源2の両端に接続した平滑コンデンサ15と、高周波トランス16の2次巻線に接続したダイオード17a・17bで構成した整流手段17と、波形平滑用のコイル18と、正負変換回路19と、負荷3に流れる電流を検知するカレントトランス20aと、カレントトランス20aの情報のフィードバックを受けて前記正負変換回路19と、スイッチング素子12の動作を制御する制御回路20とを有している。なお前記平滑コンデンサ15については、直流電源2の種類によっては使用する必要はないものである。スイッチング素子12のコレクタ・エミッタ間には逆導通ダイオード13を接続している。正負変換回路19は4個のトランジスタ19a・19b・19c・19dから成っており、制御回路20の指示によって動作している。つまり、トランジスタ19a・トランジスタ19dと、トランジスタ19b・トランジスタ19cとが対になって順次導通するものである。このため、正負変換回路19の出力は60Hzの交流となり、負荷3に60Hzの交流電力を供給するものである。また制御回路20はスイッチング素子12をPWM制御しており、マイコン・DSP・IC・ディスクリート部品等によって構成している。
【0014】
以下本実施例の動作について説明する。図示していないスイッチをオンしてコンバータ11に直流電源2の出力を接続すると、コンバータ11は動作を開始する。高周波トランス16の1次巻線には、スイッチング素子12によってスイッチングされた高周波電圧が供給され、高周波トランス16の2次巻線にこの高周波電圧が所定の大きさに変換されて出力される。この2次電圧は、整流手段17によって整流され波形平滑用のコイル18によって波形を平滑されて、制御回路20の指示によって駆動される正負変換回路19によって、60Hzの交流に変換される。従って負荷3には、この60Hzの交流電力が供給される。
【0015】
このとき本実施例の構成によれば、構成が簡単で、電磁ノイズの発生レベルが極めて低いコンバータとしているものである。つまり、高周波トランス16に供給する高周波電圧を作る構成が、本実施例によればスイッチング素子12と共振コンデンサ14だけとなっているものである。これに対して図11に示している従来の構成のものは、4個のトランジスタ4a・4b・4c・4dによって構成したインバータ回路4となっている。
【0016】
また電磁ノイズの発生レベルについては、本実施例によれば、スイッチング素子12を高周波トランス16の1次巻線に接続し、高周波トランスの1次巻線の両端に共振コンデンサ14を接続した構成としているため、高周波トランス16が発生する高周波電圧の波形が図2に示している共振波形となるために、極めて低いものとなっている。
【0017】
以下図2に基づいて、本実施例の共振動作について説明する。図2において、VGEはスイッチング素子12のゲート電圧を、VCEは同コレクタ・エミッタ間電圧を、VPは高周波トランス16の1次巻線の電圧波形を、IPは同電流波形を、ILはコイル18の電流波形を示している。制御回路20の指示に基づいてスイッチング素子12がオン期間TONでオンすると、高周波トランス16の1次巻線には直線的に増加する電流IPが流れる。このときVPは、直流電源2の電圧E(V)を示している。制御回路20の指示によってスイッチング素子12がオフすると、前記1次巻線のインダクタンスと共振コンデンサ14によって共振回路が形成され、前記VP・IPは図2に示しているような高周波の共振波形となる。つまり、共振時の1次巻線のインダクタンスをL1、共振時の共振コンデンサ14の容量をCとすると、TON期間中に1次巻線に貯えられたエネルギー1/2L1IP2が、共振コンデンサ14によって1/2CVP2の形で変換され、更にこの共振コンデンサ14が貯えた1/2CVP2のエネルギーが高周波トランス16の1次巻線に1/2L1IP2に変換されるものである。こうして高周波トランス16の1次コイルには高周波の電流IPが流れ、電圧Vpが印加される。従って高周波トランス16の2次コイルには、前記1次コイルに発生した電圧と相似の高周波の電圧が発生する。この2次電圧は、整流手段17によって整流され波形平滑用のコイル18によって波形を平滑されて、制御回路20の指示によって駆動される正負変換回路19によって、60Hzの交流に変換されている。従って負荷3には、この60Hzの交流電力が供給される。
【0018】
ここで制御回路20は、VCEが0(V)または0(V)付近であるタイミングで、スイッチング素子12をオンしているものである。このため、発生する電磁ノイズのレベルは極めて低くなり、またスイッチング素子12に発生するスイッチング損失も非常に小さいものとなっている。
【0019】
このとき制御回路20は、負荷3に流れる電流を検知するカレントトランス20aの情報のフィードバックを受けて前記各制御を行っているものである。
【0020】
なお、本実施例では負荷3への供給電力を60Hzとしたが、直流・50Hzあるいは、矩形波等負荷3に適した形とすることができる。また負荷3として、商用配電系統を使用しても支障はないものである。また入力電源を直流電源2としたが、特に直流電源に限定する必要はないものである。更にスイッチング素子12をIGBTとしたが、MOSFET・トランジスタなどとしてもよいことは言うまでもない。なおまた本実施形態ではスイッチング素子12をPWM制御しているが、PWM制御以外の制御でもよいことは言うまでもない。
【0021】
また本実施例では共振コンデンサ14を高周波トランス16の1次巻線の両端に接続しているが、スイッチング素子12のコレクタ・エミッタ間に接続しても良い。また本実施例ではスイッチング素子12は1個のIGBTによって構成しているが、複数個のIGBTを並列に接続して使用しても良いものである。また高周波トランス16の1次巻線と2次巻線の巻数比は、入力条件・出力条件に合わせて適切に設定することができるものである。また整流手段17は、負荷条件等に適合した構成として良いことは言うまでもない。
【0022】
以上のように本実施例は、高周波トランス16の1次巻線と共振コンデンサ14とスイッチング素子12とが共振型インバータとして作用し、高周波トランス16の2次巻線と整流手段17・波形平滑用のコイル18・周波数変換回路19を介して負荷3に電力を供給するコンバータとしているものである。こうして、特にインバータ部に使用するスイッチング素子12をただ1個とした簡単な構成で、発生する電磁ノイズのレベルの低い、またスイッチング損失の小さいコンバータを実現しているものである。
【0023】
なおこのとき図3に示しているように、整流手段22を高周波トランス16に対してフォワード向きに配置したダイオード23とコンデンサ24とによって構成した場合には、整流手段22の構成が非常に簡単になるものである。つまり、図1で説明した構成では、整流手段17は2個のダイオードを使用する構成となっているが、この構成とした場合には1個のダイオード23と1個のコンデンサ24ですむものである。
【0024】
またこのとき図4に示しているように、整流手段22を高周波トランス26に対してフライバック向きに配置したダイオード23とコンデンサ24とした構成とした場合には、整流手段22を構成するダイオード23に耐電圧の低いものを使用できる。勿論この場合には、高周波トランス26は1次巻線と2次巻線との極性が逆になっているものである。以下この構成とした場合の共振動作について、図5に基づいて説明する。図5において、VGEはスイッチング素子12のゲート電圧を、VCEは同コレクタ・エミッタ間電圧を、VPは高周波トランス16の1次巻線の電圧波形を、IPは同電流波形を、ISは高周波トランス26の2次巻線の電流波形を示している。つまり高周波トランス26の2次巻線に流れる電流ISは、スイッチング素子12のオフ期間であるタイミングとなっている。このため高周波トランス26が蓄積するエネルギーは、高周波トランス26の1次巻線の電圧VPの高い部分を利用することができるわけである。この結果高周波トランス26の1次巻線と2次巻線との巻数比を上げなくとも、必要な電流ISを流すことができるものであり、整流手段22に使用しているダイオード23として比較的低耐電圧のものを使用できるものである。なおダイオード23のカソード側にフライホイールダイオードを接続しても同様のコンバータとして動作するものである。
【0025】
(実施例2)
またこのとき図6に示しているように、高周波トランス32として2組の2次巻線を有するものを使用した構成とすれば、高周波トランス32の出力を所定の周波数に変換する周波数変換機能の構成を非常に簡単にできるコンバータを実現するものである。つまり、図1で説明した構成では正負変換回路19として4個のトランジスタ19a・19b・19c・19dを使用するものとなっているが、本実施例では不要なっているものである。
【0026】
以下この構成について説明する。高周波トランス32は2個の2次巻線を備えている。この2個の2次巻線は、センタータップによって接続した構成となっている。1次巻線については、図1で説明したものと同様となっている。こうして2次巻線には、ダイオード33a・33b・33c・33dを有する整流手段33と、制御回路40によってオンオフ制御される2次側スイッチング手段34a・34bと、波形成形用コイル35とを接続して、負荷3にコンバートした電力を供給している。また制御回路40は負荷3に流れる電流を検知するカレントトランス40aの情報を受けて、出力波形が正弦波になるようにスイッチング手段12をPWMによるオンオフ制御をし、また2次側スイッチング手段34a・34bを互いにオンオフするように制御しているものである。
【0027】
以下本実施例の動作について説明する。図7は本実施例によるコンバート動作を説明する波形図で、IPは高周波トランス32の1次巻線に流れる電流を、VPは同電圧を、Iaはダイオード33aを流れる電流を、Ibはダイオード33bを流れる電流を、ILは波形成形用コイル35を流れる電流を示している。高周波トランス32の1次側に接続しているスイッチング素子12は制御回路40の指示によって出力形態に適合した出力となるようにオンオフ制御されており、結果的に1次巻線の電圧は前記VPに示した包絡線が60Hzのインバータ波形となる。また同様に1次巻線の電流も包絡線が60Hzのインバータ波形となる。2次側スイッチング手段34a・34bは、制御回路40によって60Hzで交互にオンオフ制御されているため、整流手段33を構成するダイオード33a・33bにはIa・Ibに示した電流が流れている。また波形成形用コイル35には、ILに示している60Hzの電流が流れるものである。
【0028】
もちろんこの場合、負荷3に供給する電圧は60Hzに限定されるものではなく、制御装置40の設定によって、直流・50Hzまた矩形波等に自由に設定できるものである。また負荷3として、商用配電系統を使用しても支障はないものである。また入力電源を直流電源2としたが、特に直流電源に限定する必要はないものである。更にスイッチング素子12をIGBTとしたが、MOSFET・トランジスタなどとしてもよいことは言うまでもない。なおまた本実施形態ではスイッチング素子12をPWM制御しているが、PWM制御以外の制御でもよいことは言うまでもない。また本実施例では共振コンデンサ14を高周波トランス16の1次巻線の両端に接続しているが、スイッチング素子12のコレクタ・エミッタ間に接続しても良い。また本実施例ではスイッチング素子12は1個のIGBTによって構成しているが、複数個のIGBTを並列に接続して使用しても良いものである。また高周波トランス16の1次巻線と2次巻線の巻数比は、入力条件・出力条件に合わせて適切に設定することができるものである。
【0029】
また高周波トランス32はセンタータップを有した形としているが、単に2個の2次巻線を備えた形としも支障はない。この場合には整流手段33の構成は、各2次巻線に同一定格のものを使用しても良いことは言うまでもない。またこの場合、コンデンサをダイオード33cのアノードと2次側スイッチング手段34aの出力側に接続しても良いことは言うまでもない。またこのとき、ダイオード33c・33dを省略した構成としても同様に動作することは言うまでもないものである。更に2次側スイッチング手段34a・34bを半導体によって構成しても良いものである。
【0030】
以上のように本実施例によれば、高周波トランス32を2組の2次巻線を有するものとし、整流手段33・2次側スイッチング手段34a・34bを使用する構成として、高周波トランス32の1次側が構成するインバータ部と、2次側のスイッチング部とを非常に簡単な構成とし、実施例1と同様に共振型インバータの構成とすることによって発生する電磁ノイズのレベルを極めて低いレベルとし、またスイッチング損失を極めて小さいものとすることができる。また整流手段33は、負荷条件に適した構成としても支障はないことは言うまでもない。
【0031】
またこのとき図8に示しているように、整流手段40を高周波トランス32に対してフォワード向きに配置したダイオード40a・40bとコンデンサ40cによって構成した場合には、図6で説明したダイオード33c・33dが不要となって、構成が非常に簡単になるものである。
【0032】
また図9に示しているように、整流手段43を2次側の極性を反転させた高周波トランス42に対してフライバック向きに配置したダイオード43a・43bとコンデンサ43cによって構成した場合には、ダイオード43a・43bとして耐電圧の低いものを使用できる。この場合図10に示しているように、整流手段43を2次側スイッチング手段34の前段に配置したダイオード43a・43b及びフライホイールダイオード43d・43eと、2次側スイッチング手段34の後段に配置したコンデンサ43cによって構成しても同様の効果を有するものである。
【0033】
また図11に示しているように、図6で説明した2次側スイッチング手段34a・34bとしてサイリスタ47a・47bを使用する構成とした場合には、整流手段を不要とできる非常に簡単な構成のコンバータを実現できるものである。すなわち、サイリスタ47a・47b自身が整流作用を有しており、逆方向の電流を流さないためである。このとき図6で説明したフライホイールダイオード33b・33cと、図8・図9・図10で説明したコンデンサ40c・43cを接続しても支障はないものである。
【0034】
またこのとき、図12に示しているように使用している高周波トランスをリーケージトランス50とした場合には、前記各実施例で使用している波形平滑用コイルを省略または小型化できるものである。すなわち、リーケージトランス50のリーケージインダクタンス分を積極的に波形平滑用コイルのインダクタンスとして利用できるものである。
【0035】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明は、高周波トランスと、高周波トランスの1次巻線に接続したスイッチング素子と、高周波トランスの1次巻線の両端またはスイッチング素子のコレクタ・エミッタ間に接続した共振コンデンサと、高周波トランスの2次巻線に接続した整流手段とこの整流手段の出力を所定の周波数に変換する正負変換回路と、負荷に流れる電流の情報のフィードバックを受けて前記正負変換回路と前記スイッチング素子の動作を制御する制御回路とを備え、前記高周波トランスが発生する高周波電圧の波形が共振波形となるべく、前記共振コンデンサは、高周波トランスの1次巻線の両端または前記スイッチング素子のコレクタ・エミッタ間に接続し、かつ前記スイッチング素子のコレクタエミッタ間には逆導通ダイオードを接続した構成とし、前記制御手段は、前記スイッチング素子のコレクタ・エミッタ間電圧が0(V)付近のタイミングにおいて前記スイッチング素子をオンし、前記高周波トランスの1次巻線と前記共振コンデンサと前記スイッチング素子とを共振型インバータとして作用させ負荷へ交流電力を供給する構成として、構成が簡単で、電磁ノイズの発生レベルが極めて低く、スイッチング損失の発生が小さいコンバータを実現するものである。
【0036】
請求項2に記載した発明は、整流手段は高周波トランスに対してフォワード向きに配置したダイオードとコンデンサとして、整流手段の構成を簡単にできるコンバータを実現するものである。
【0037】
請求項3に記載した発明は、整流手段は高周波トランスに対してフライバック向きに配置したダイオードとコンデンサとして、整流手段を構成するダイオードに耐電圧の低いものを使用できるコンバータを実現するものである。
【0038】
請求項4に記載した発明は、2組の2次巻線を有する高周波トランスと、高周波トランスの1次巻線に接続したスイッチング素子と、高周波トランスの1次巻線の両端またはスイッチング素子のコレクタ・エミッタ間に接続した共振コンデンサと、高周波トランスの2次巻線のそれぞれに接続した整流手段と、整流手段の出力側に接続した2次側スイッチング手段と、負荷に流れる電流の情報のフィードバックを受けて前記正負変換回路と前記スイッチング素子の動作を制御する制御回路とを備え、前記高周波トランスが発生する高周波電圧の波形が共振波形となるべく、前記共振コンデンサは、高周波トランスの1次巻線の両端または前記スイッチング素子のコレクタ・エミッタ間に接続し、かつ前記スイッチング素子のコレクタエミッタ間には逆導通ダイオードを接続した構成とし、前記制御手段は、前記スイッチング素子のコレクタ・エミッタ間電圧が0(V)付近のタイミングにおいて前記スイッチング素子をオンし、前記高周波トランスの1次巻線と前記共振コンデンサと前記スイッチング素子とを共振型インバータとして作用させ負荷へ交流電力を供給する構成として、高周波トランスの出力を所定の周波数に変換する周波数変換機能の構成を非常に簡単にできるコンバータを実現するものである。
【0039】
請求項5に記載した発明は、請求項4を構成する整流手段を高周波トランスに対してフォワード向きに配置したダイオードとコンデンサとする構成として、周波数変換機能の構成と整流手段の構成を簡単にできるコンバータを実現するものである。
【0040】
請求項6に記載した発明は、請求項4を構成する整流手段を高周波トランスに対してフライバック向きに配置したダイオードとコンデンサとして、周波数変換機能の構成を非常に簡単にでき、また整流手段を構成するダイオードに耐電圧の低いものを使用できるコンバータを実現するものである。
【0041】
請求項7に記載した発明は、請求項4を構成する2次側スイッチング手段としてサイリスタを用いることによって、整流手段を不要とできる非常に簡単な構成のコンバータを実現するものである。
【0042】
請求項8に記載した発明は、高周波トランスとしてリーケージトランスを使用することによって、波形平滑用コイルを省略または小型化できる構成の簡単なコンバータを実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例であるコンバータを示すブロック図
【図2】同、各部の動作を示す波形図
【図3】同、整流手段を高周波トランスに対してフォワード向きに配置したダイオードとコンデンサとした構成を示すブロック図
【図4】同、整流手段を高周波トランスに対してフライバック向きに配置したダイオードとコンデンサとした構成を示すブロック図
【図5】同、図4の構成とした場合の各部の動作を示す波形図
【図6】本発明の第二の実施例であるコンバータを示すブロック図
【図7】同、各部の動作を示す波形図
【図8】同、整流手段を高周波トランスに対してフォワード向きに配置したダイオードとコンデンサとした構成を示すブロック図
【図9】同、整流手段を高周波トランスに対してフライバック向きに配置したダイオードとコンデンサとした構成を示すブロック図
【図10】同、整流手段を高周波トランスに対してフライバック向きに配置したダイオードとコンデンサとした別の構成を示すブロック図
【図11】同、2次側スイッチング手段としてサイリスタを用いた構成を示すブロック図【図12】同、高周波トランスとしてリーケージトランスを使用した構成を示すブロック図
【図13】従来例であるコンバータを示すブロック図
【符号の説明】
11 コンバータ
12 スイッチング素子
14 共振コンデンサ
16 高周波トランス
17 整流手段
19 周波数変換回路
23 ダイオード
24 コンデンサ
26 高周波トランス
32 高周波トランス
33 整流手段
34 2次側スイッチング手段
40a ダイオード
40b ダイオード
40c コンデンサ
43a ダイオード
43b ダイオード
43c コンデンサ
47a サイリスタ
47b サイリスタ
50 リーケージトランス

Claims (8)

  1. 高周波トランスと、前記高周波トランスの1次巻線に接続したスイッチング素子と、前記高周波トランスの1次巻線の両端または前記スイッチング素子のコレクタ・エミッタ間に接続した共振コンデンサと、前記高周波トランスの2次巻線に接続した整流手段と、前記整流手段の出力の正負を切り換えて交流とする正負変換回路と、負荷に流れる電流の情報のフィードバックを受けて前記正負変換回路と前記スイッチング素子の動作を制御する制御回路とを備え、前記高周波トランスが発生する高周波電圧の波形が共振波形となるべく、前記共振コンデンサは、高周波トランスの1次巻線の両端または前記スイッチング素子のコレクタ・エミッタ間に接続し、かつ前記スイッチング素子のコレクタエミッタ間には逆導通ダイオードを接続した構成とし、前記制御手段は、前記スイッチング素子のコレクタ・エミッタ間電圧が0(V)付近のタイミングにおいて前記スイッチング素子をオンし、前記高周波トランスの1次巻線と前記共振コンデンサと前記スイッチング素子とを共振型インバータとして作用させ負荷へ交流電力を供給するコンバータ。
  2. 整流手段は高周波トランスに対してフォワード向きに配置したダイオードとコンデンサとした請求項1記載のコンバータ。
  3. 整流手段は高周波トランスに対してフライバック向きに配置したダイオードとコンデンサとした請求項1記載のコンバータ。
  4. 2組の2次巻線を有する高周波トランスと、前記高周波トランスの1次巻線に接続したスイッチング素子と、前記高周波トランスの1次巻線の両端または前記スイッチング素子のコレクタ・エミッタ間に接続した共振コンデンサと、前記高周波トランスの2次巻線のそれぞれに接続した整流手段と、前記整流手段の出力側に接続した2次側スイッチング手段と、負荷に流れる電流の情報のフィードバックを受けて前記正負変換回路と前記スイッチング素子の動作を制御する制御回路とを備え、前記高周波トランスが発生する高周波電圧の波形が共振波形となるべく、前記共振コンデンサは、高周波トランスの1次巻線の両端または前記スイッチング素子のコレクタ・エミッタ間に接続し、かつ前記スイッチング素子のコレクタエミッタ間には逆導通ダイオードを接続した構成とし、前記制御手段は、前記スイッチング素子のコレクタ・エミッタ間電圧が0(V)付近のタイミングにおいて前記スイッチング素子をオンし、前記高周波トランスの1次巻線と前記共振コンデンサと前記スイッチング素子とを共振型インバータとして作用させ負荷へ交流電力を供給するコンバータ。
  5. 整流手段は高周波トランスに対してフォワード向きに配置したダイオードとコンデンサとした請求項4記載のコンバータ。
  6. 整流手段は高周波トランスに対してフライバック向きに配置したダイオードとコンデンサとした請求項4記載のコンバータ。
  7. 2次側スイッチング手段としてサイリスタを用いた請求項4記載のコンバータ。
  8. 高周波トランスとしてリーケージトランスを使用した請求項1から6のいずれか1項に記載したコンバータ。
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