JPH09293697A - ウェハのバリ除去装置 - Google Patents

ウェハのバリ除去装置

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JPH09293697A
JPH09293697A JP10294896A JP10294896A JPH09293697A JP H09293697 A JPH09293697 A JP H09293697A JP 10294896 A JP10294896 A JP 10294896A JP 10294896 A JP10294896 A JP 10294896A JP H09293697 A JPH09293697 A JP H09293697A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェハを加工域に高精度に位置付けることが
でき、バリを無駄なく確実に除去できるバリ除去装置を
提供する。 【解決手段】 供給域4からウェハ24を供給する供給
手段16と、画像処理域10にてウェハ24の形状を画
像処理することによってバリ除去加工を施す除去領域を
設定するための画像処理手段と、画像処理手段により設
定されたウェハ24の除去領域に加工域12にて除去加
工を施す除去加工手段80と、バリ除去加工が施された
ウェハ24を収納域6にて収納する収納手段88と、ウ
ェハ24を画像処理域10および除去加工域12を通っ
て搬送するためのウェハ搬送手段102と、を具備する
ウェハのバリ除去装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェハの外周部に
発生するバリを除去するバリ除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェハの製造過程の一つに、液相
エピタキシャル成長によってウェハの表面に所定の薄膜
を形成する工程が含まれている。この薄膜形成工程にお
いては、ウェハの外周部にいわゆるバリが発生し易く、
発生したバリは非常に脆いために振動等によって破損
し、ウェハ収容トレイ等に落下付着する恐れがある。
【0003】そこで、従来から、ウェハに薄膜を形成し
た後にバリ除去作業を行っている。このバリ除去作業で
は、通常、ウェハを加工域に位置付け、次いで、たとえ
ばダイヤモンド砥粒からなる円盤状砥石を上記ウェハに
作用させ、砥石によってウェハの外周部を研削してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のバリ除去作業で
は、ウェハの加工域への位置付けを作業者の手作業で行
っている。詳述すると、バリ自体非常に脆いので、ウェ
ハの側面を保持することが困難である。また、ウェハの
表面には落下したバリが付着している可能性が大きく、
バリが付着しているウェハ表面を吸着保持すると、バリ
の存在によってその表面が損傷する恐れがあり、したが
ってウェハの表面を吸着搬送することも困難である。さ
らに、ウェハの裏面を吸着して搬送することも考えられ
るが、この場合にはウェハを収納するキャリア等の治具
を必要として搬送構造が複雑になると共に、ウェハを搬
送する際にキャリアからの外部応力によってバリの落
下、ウェハの破損を招く恐れがある。したがって、ウェ
ハの裏面を吸着して搬送することも困難である。上述し
た背景により、ウェハの位置付けは、作業者がピンセッ
トによって一枚毎ウェハを掴んで加工域に位置付けてお
り、その作業が非常に煩雑で、作業効率が悪い。
【0005】加えて、加工域へのウェハの位置付けは、
作業者の目視によって行われており、それ故に、ウェハ
の位置付け精度が悪く、バリ除去作業にムラが生じる
(すなわち、研削量が少なくてバリを確実に除去できな
い、あるいは研削量が多くて不必要にウェハを研削す
る)問題がある。
【0006】本発明の目的は、ウェハを加工域に高精度
に位置付けることができ、バリを無駄なく確実に除去で
きるバリ除去装置を提供することである。
【0007】本発明の他の目的は、ウェハを損傷するこ
となく加工域に向けて搬送することができるバリ除去装
置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、供給域からウ
ェハを供給する供給手段と、画像処理域にてウェハの形
状を画像処理することによってバリ除去加工を施す除去
領域を設定するための画像処理手段と、画像処理手段に
より設定されたウェハの除去領域に加工域にて除去加工
を施す除去加工手段と、バリ除去加工が施されたウェハ
を収納域にて収納する収納手段と、ウェハを画像処理域
および除去加工域を通って搬送するためのウェハ搬送手
段と、を具備することを特徴とするウェハのバリ除去装
置である。 本発明に従えば、画像処理手段はウェハの形状を画像処
理することによって除去領域を設定し、除去加工手段は
この除去領域を加工除去するので、無駄なくバリを確実
に除去することができる。
【0009】また本発明は、前記供給手段は、ウェハを
収容する収容部材と、この収容部材に収容されたウェハ
を前記画像処理手段に向けて1枚毎送給する送給手段を
含んでおり、送給手段に関連して、送給手段によるウェ
ハの送給の前にその表面に付着した付着物を除去する付
着物除去手段が設けられていることを特徴とする。 本発明に従えば、ウェハを吸着保持する前に、付着物除
去手段がウェハ表面に付着した付着物を除去するので、
送給手段によってウェハを送給してもその表面を損傷す
ることはない。
【0010】また本発明は、前記送給手段はウェハを吸
着する吸着部材を含んでおり、この吸着部材には、加圧
空気および減圧空気が作用するように構成されており、
ウェハを送給する前には、前記加圧空気が前記吸着部材
に作用してウェハの表面に吹付けられ、またウェハを吸
着するときには、前記減圧空気が前記吸着部材に作用
し、これによって前記吸着部材はウェハを吸引保持する
ことを特徴とする。 本発明に従えば、吸着部材に加圧空気および減圧空気が
作用するので、付着物除去域を別個に設ける必要なく、
ウェハを吸着保持する吸着部材を利用して付着物を除去
することができる。
【0011】また本発明は、前記供給域と前記画像処理
域との間には第1の洗浄域が設けられており、この第1
の洗浄域には、ウェハに向けて液体を吹付ける噴射ノズ
ルを含む第1の洗浄手段が配設されていることを特徴と
する。 本発明に従えば、ウェハを画像処理する前に第1の洗浄
手段によって洗浄されるので、ウェハ表面全域の付着物
が除去され、画像処理手段によるウェハ形状の測定を高
精度に行うことができる。
【0012】さらに本発明に従えば、前記画像処理手段
は、画像処理域に位置するウェハに向けて光を照射する
照射手段と、ウェハを通過するおよび/またはウェハか
ら反射する光を受光するイメージセンサと、イメージセ
ンサからの検出信号に基づいてバリ除去加工を施す除去
領域を設定する領域設定手段と、を含んでいることを特
徴とする。 本発明に従えば、ウェハの形状測定は照射手段とイメー
ジセンサとの組合わせにより行うので、比較的簡単な構
成で容易にかつ高精度で行うことができる。
【0013】さらにまた本発明は、前記除去加工域と前
記収納域の間には第2の洗浄域が設けられており、この
第2の洗浄域には、ウェハに向けて液体を吹付ける噴射
ノズルを含む第2の洗浄手段が配設されていることを特
徴とする。 本発明に従えば、ウェハのバリ除去加工後にその表面が
第2の洗浄手段によって洗浄されるので、バリ除去加工
時に付着した付着物(主として研削加工によって発生し
た研削粉、バリ等)が除去される。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるバリ除去装置を示す平面図である。図1において、
図示の形態のバリ除去装置は、全体を番号2で示す装置
本体を備えている。装置本体2の一端部(図1において
左端部)には供給域4が存在し、その他端部(図1にお
いて右端部)には収納域6が存在する。この供給域4と
収納域6との間には、第1の洗浄域8、画像処理域1
0、加工域12および第2の洗浄域14がこの順序で設
けられている。
【0015】供給域4には、半導体ウェハを供給する供
給手段16が設けられている。図示の形態の供給手段1
6は供給テーブル18を備え、この供給テーブル18の
上面に収容部材を構成するトレイ20が載置されてい
る。実施形態では、供給テーブル18に図1において上
下方向に間隔を置いて2個のトレイ20が載置される構
成であるが、1個または3個以上載置する構成でもよ
く、また供給手段16としてトレイ20を上下方向に複
数段配置するように構成することもできる。各トレイ2
0には、図1において上下方向および左右方向に間隔を
置いて複数個の凹部22が形成されている。凹部22
は、そこに収容されるウェハ24の形状に対応してい
る。ウェハは略円形状であり、したがって各凹部22も
円形状であり、その大きさ(直径)はウェハ22よりも
幾分多きく設定されており、凹部22の底部は半径方向
内方に向けて幾分深くなっている(図2参照)。
【0016】このバリ除去装置は、たとえば、ウェハ2
4に薄膜を形成する際に発生するバリ(特に、エピタキ
シャル成長によって薄膜を形成するときに発生し易い)
を除去するのに用いられる。したがって、トレイ20の
凹部22には、薄膜が形成されたウェハ24が収容され
る。
【0017】供給手段16は、さらに、ウェハ22を一
枚毎送給するための送給手段26を備えている。図1と
共に図2を参照して、図示の送給手段16は、トレイ2
0に沿って延びる支持レール28を有し、この支持レー
ル28に送給アーム30が装着されている。送給アーム
30は支持レール28の一端部から他端部まで、すなわ
ち供給テーブル18に載置された一対のトレイ20の片
側から他側までそれらの上方を移動自在である。この送
給アーム30には吸着部材32が設けられ、この吸着部
材32は上下方向に、また矢印34で示すウェハ24の
搬送方向に供給域4から第1の洗浄域まで移動自在に送
給アーム30に装着されている。したがって、送給アー
ム30のおよび吸着部材32の移動によって、トレイ2
0の各凹部22に収容されたウェハ24は、供給域4か
ら第1の洗浄域8に送給される。
【0018】図2を参照して吸着部材32について説明
すると、吸着部材32の先端部には吸盤状のパッド部3
2aが設けられ、このパッド部32aを貫通して連通路
34が形成されている。連通路34は弁部材36に接続
され、この弁部材36はさらに、コンプレッサのごとき
空気圧源38に接続されている。弁部材36は、空気圧
力差を利用してパッド部32aに加圧空気および減圧空
気を作用せしめるものである。吸着部材32のパッド部
32aに加圧空気が作用すると、加圧空気は矢印40で
示すとおりウェハ24の中央部の表面(詳細には、パッ
ド部32aが作用する表面)に向けて吹付けられ、この
領域に付着した付着物42が外側に吹き飛ばされ、ウェ
ハ24表面の付着物42が除去される。一方、パッド部
32aに減圧空気が作用すると、パッド部32aがウェ
ハ24を吸引するようになり、かかる吸引作用によって
ウェハ24を吸引保持する。かくのとおりであるので、
実施形態では、吸着部材32は、ウェハ24を送給する
送給手段として機能すると共に、付着物を除去する除去
手段としても機能する。
【0019】図1および図3を参照して、第1の洗浄域
8には、第1の洗浄手段44(図3)が配設されてい
る。洗浄手段44は、チャックテーブル46を有し、こ
のチャックテーブル46の上方には噴射ノズル48が配
設されている。チャックテーブル46には連通路50が
設けられており、この連通路50が吸引ポンプのごとき
吸引源52に接続されている。したがって、チャックテ
ーブル46にウェハ24が載置されると、吸引源52か
らの吸引作用が連通路50を介してウェハ24の裏面に
作用し、ウェハ24はチャックテーブル46に吸引保持
される。噴射ノズル48は、送給路を規定するチューブ
のごとき部材を介して液体供給源56に接続されてい
る。純水が望ましい液体は、送給ポンプでよい供給源5
6の作用によって噴射ノズル48からウェハ24の表面
に向けて吹付けられ、かく吹付けられた液体によってウ
ェハ24の表面に付着している付着物(主としてバリで
ある)が実質上全域に渡って除去される。また、チャッ
クテーブル46は、図示していないが、駆動モータのご
とき駆動源に駆動連結され、液体による洗浄後矢印54
で示す所定方向に回転される。したがって、ウェハ24
およびチャックテーブル46に付着した洗浄用液体は、
この回転による遠心力によって半径方向外方に吹き飛ば
され、ウェハ24等はスピン乾燥される。
【0020】画像処理域10には、画像処理手段が配設
されている。図1、図4および図5を参照して、図示の
形態の画像処理手段は、ウェハ24の搬送経路に配置さ
れたウェハ形状検知手段62と、上記搬送経路から離れ
て配置された領域設定手段64を含んでいる。図4
(a)において、ウェハ形状検知手段62は、ウェハ2
4を保持するチャックテーブル66を備えている。チャ
ックテーブル66には連通路68が形成されており、こ
の連通路68が吸引ポンプのごとき吸引源70に接続さ
れている。吸引源70は、第1の洗浄手段44の吸引源
52と共通のものでもよい。画像処理域10において
は、ウェハ24はチャックテーブル68に載置され、吸
引源70の吸引作用によってチャックテーブル68はウ
ェハ24を吸引保持する。
【0021】画像処理域10に位置するウェハ24の下
方には、ウェハ24の裏面に向けて光を照射する光源7
2(照射手段を構成する)が配設されている。一方、ウ
ェハ24の上方には、光源72からの光を受光するイメ
ージセンサ74が設けられている。したがって、光源7
2からの光はウェハ24を通過してイメージセンサ74
に到達し、ウェハ24の中心部(バリが存在しない部
分)とウェハ24の外周縁部(バリが存在する部分)と
では光の透過率が相違することに起因してウェハ24の
形状を検知する。
【0022】ウェハ24が光(可視光)を通過する材質
である、たとえばガリウム、リン(GaP)系の材質で
ある場合には、図4(a)で示すとおり、光源72をウ
ェハ72の下方に配置するのが望ましい。一方、ウェハ
24が光を反射する材質である、たとえばガリウム、ヒ
素(GaAs)系の材質である場合には、図4(b)で
示すとおり、光源72をウェハ24の上方、すなわちイ
メージセンサ74と同じ側に配置するのが望ましい。こ
の場合には、ウェハ24の中心部(バリが存在しない部
分)は反射率が高いが、ウェハ24の外周縁部(バリが
存在する部分)は凹凸の存在により反射率が低く、それ
故に、反射率の相違によりウェハ24の形状を検知する
ことができる。照射手段62として、ウェハ24の下方
と上方の双方に配置された光源72を利用するようにし
てもよい(透過式と反射式の双方の方式を組み合わせて
検知する)。
【0023】ウェハ形状検知手段62からの検知信号
は、領域設定手段64に送給される。領域設定手段64
はカメラモニター76を含んでおり、形状検知手段62
によって検知されたウェハ24の形状はモニター76に
投影される。ウェハ24の中央部と外周縁部とでは光の
透過率が相違するので、ウェハ24の外形は、たとえば
図5で示すとおりにモニター76に投影される。モニタ
ー76に図5で示す通りに投影されたときには、次のと
おりにして除去領域が設定される。すなわち、モニター
に投影されたウェハ像24Aに基づいて、このウェハ像
24Aの、バリが存在しない領域にて最も大きい理想円
H(最も研削量の少ない円)を描く。そして、かく理想
円Hを描くことによって求められたその重心Oおよびこ
の理想円Hの半径を求め、かかる重心位置と理想円Hの
半径に基づいて、次に行うバリ除去加工における除去領
域を設定する(すなわち、上記理想円Hがバリ除去加工
後のウェハ24の形状となり、モニター76に所定倍率
で拡大または縮小して投影される場合には、モニター7
6上の寸法は所定倍率で拡大または縮小されてものとな
る)。
【0024】再び、図1を参照して、加工域12には除
去加工手段80が配設されている。実施の形態の除去加
工手段80は、第1の洗浄域8および画像処理域10と
同様の構成のチャックテーブル(図示せず)を備えてお
り、ウェハ24はこのチャックテーブルに吸引保持され
る。チャックテーブルは駆動モータの如き駆動源に駆動
連結されており、ウェハ24の吸引保持後、所定方向に
回転駆動される。ウェハ24を加工域12に位置付ける
際には、領域設定手段64によって設定されたウェハ2
4の理想円Hの重心Oがチャックテーブルの中心に位置
付けられるように載置され、かく載置することによっ
て、領域設定手段64によって設定された領域に対応し
てバリ除去加工を施すことができる。
【0025】除去加工手段80は、所定方向に回転駆動
される砥石82を有している。砥石82は、たとえばダ
イヤモンド砥粒を含むダイヤモンドホイールでよく、バ
リ除去加工時に矢印84で示す方向(加工域12のウェ
ハ24に近接する方向)に移動される。砥石82の移動
量は、チャックテーブルの中心からウェハ24の理想円
Hの半径の距離が残るように設定され、これによって、
砥石82によって除去加工を施すと上記理想円Hの大き
さのウェハ24が形成される(最も研削量が少なくてバ
リを確実に除去することができる)。
【0026】第2の洗浄域14には、第2の洗浄手段8
6が配設されている。第2の洗浄手段86は、上記第1
の洗浄手段44と実質上同一の構成であり、したがって
その詳細な構成については省略する。
【0027】収納域6には、バリ除去加工が施されたウ
ェハ24を収納する収納手段88が配設されている。収
納手段88は、付着物除去機能を備えていない点を除け
ば上記供給手段16と実質上同一の構成であり、その概
略を説明する。収納手段88は収納テーブル90を備
え、この供給テーブル90に収納トレイ92が載置され
る。収納トレイ92は、収容部材としてのトレイ20と
実質上同一の構成でよく、複数の凹部94が形成されて
おり、かかる凹部94にバリ除去加工されたウェハ24
が収納される。収納手段88は、さらに、第2の洗浄域
に位置するウェハ24を収納トレイ92に送給する送給
手段96を備えている。送給手段96は、収納トレイ9
2に沿って延びる支持レール98を有し、この支持レー
ル98に送給アーム100が移動自在に装着されてい
る。送給アーム110には、図示していないが、ウェハ
24を吸着する吸着部材が設けられ、この吸着部材は上
下方向に、またウェハ24の搬送方向に第2の洗浄域1
4から収納域6まで移動自在に送給アーム100に装着
されている。
【0028】実施の形態では、第1の洗浄域8から第2
の洗浄域14まで、ウェハ24は番号102で示すウェ
ハ搬送手段によって搬送される。ウェハ搬送手段102
は、矢印34で示すウェハ24の搬送方向に移動自在で
ある移動フレーム104を有し、この移動フレーム10
4には中央部および両端部にそれぞれ突出アーム10
6,108,110が設けられている。突出アーム10
6,108,110には、送給手段26における吸着部
材32と同様の構成のもの(図示せず)が装着されてい
る。このウェハ搬送手段102においては、図1におい
て左位置に位置するときには、突出アーム106の吸着
部材が第1の洗浄域8に、突出アーム108の吸着部材
が画像処理域10に、また突出アーム110の吸着部材
が加工域12に位置する。そして、図1の右位置まで移
動すると、突出アーム106の吸着部材が画像処理域1
0に、突出アーム108の吸着部材が加工域12に、ま
た突出アーム110の吸着部材が第2の洗浄域14に位
置する。
【0029】次いで、主として図1を参照して、実施の
形態のバリ除去装置の作用について説明する。トレイ2
0に収容されたウェハ24は、供給手段16の作用によ
って第1の洗浄域8に送給される。このウェハ24の送
給に際し、ウェハ24を吸着する少し前に弁部材36
(図2)が切換えられ、加圧空気が吸着部材32(図
2)に作用する。かくすると、吸着部材32から加圧空
気がウェハ24の中央部の表面に向けて吹付けられ、こ
の領域に付着した付着物42が外側に吹き飛ばされる。
次いで、吸着する直前に弁部材36が切換えられ、減圧
空気が吸着部材32に作用し、吸着部材32がウェハ2
4を吸引保持する。かかる吸着時には、ウェハ24の表
面中央部の付着物が除去されているので、吸着部材32
がウェハ24に作用しても付着物による損傷が回避され
る。そして、ウェハ24を保持した状態で吸着部材32
が供給域4から第1の洗浄域8に移動され、吸着部材3
2による吸着が解除され、トレイ20内のウェハ24が
第1の洗浄域8のチャックテーブル46(図2)に吸着
保持される。
【0030】第1の洗浄域8においては、噴射ノズル4
8(図3)からウェハ24の表面に向けて液体が吹付け
られ、ウェハ24の表面の実質上全域に付着している付
着物(主としてバリ)が除去される。その後、チャック
テーブル46(図3)が所定方向に回転され、この回転
による遠心力によって洗浄液が外方に吹き飛ばされ、ウ
ェハ24等が乾燥される。
【0031】第1の洗浄域8にて洗浄されたウェハ24
は、搬送手段102の突出アーム106の吸着部材に吸
引保持されて画像処理域10に搬送され、かく搬送され
たウェハ24は画像処理手段のチャックテーブル66に
吸引保持される。画像処理域10においては、光源72
(図4)からの光がウェハ24に照射され、ウェハ24
を通ってイメージセンサ74に受光される。そして、イ
メージセンサ74からの検出信号が領域設定手段64に
送給される。領域設定手段64においては、カメラモニ
ター76に投影されたウェハ像24Aに基づいて、この
ウェハ像24Aの、バリが存在しない領域にて最も大き
い理想円H(最も研削量の少ない円)を描く処理がされ
る(図5)。そして、かく理想円Hを描くことによって
求められたその重心Oおよびこの理想円Hの半径に基づ
いて、次に遂行されるバリ除去加工における除去領域が
設定される。
【0032】画像処理域10にて画像処理されたウェハ
24は、搬送手段102の突出アーム108の吸引部材
に吸引保持されて加工域12に搬送され、除去加工手段
80のチャックテーブル(図示せず)に吸引保持され
る。加工域12に位置付けるときには、画像処理手段の
領域設定手段64によって設定されたウェハ24の理想
円Hの重心Oがチャックテーブルの中心に位置付けられ
るように載置される。この加工域14においては、砥石
82が矢印84で示す方向に所定のとおり移動され、砥
石82は、砥石82とウェハ24が回転することによっ
てウェハ24の外周縁部に研削加工を施す。このとき、
砥石80の移動量は、チャックテーブルの中心からウェ
ハ24の理想円Hの半径の距離が未加工となって残るよ
うに設定され、かく設定することによってこれによっ
て、最も少ない研削量でもってウェハ24の外周縁部の
バリを確実に除去することができる。
【0033】加工域12にて加工されたウェハ24は、
搬送手段102の突出アーム110の吸着部材の吸引作
用によって第2の洗浄域14に搬送され、かかるウェハ
24は第2の洗浄手段86のチャックテーブル(図示せ
ず)に吸引保持される。第2の洗浄域14においては、
図示していないが、噴射ノズルからウェハ24の表面に
向けて純水のごとき洗浄液が吹付けられ、ウェハ24の
表面に付着している付着物(主として加工域12での研
削加工によって発生した研削粉)が除去される。液体に
よる洗浄後、チャックテーブルが所定方向に回転され、
保持されたウェハ24がスピン乾燥される。
【0034】第2の洗浄域14にて洗浄されたウェハ2
4は、収納手段88に収納される。
【0035】送給手段96の吸着部材が第2の洗浄域1
4に位置するウェハ24を吸着保持し、かく保持した状
態で洗浄域14から収納域6の所定の位置(ウェハ24
を収納する位置)まで移動し、ウェハ24の吸着保持を
解除し、かくしてバリ除去加工されたウェハ24は収納
トレイ92に収納される。
【0036】上記実施の形態では、送給手段26の吸着
部材32が付着物除去手段としても機能し、装置の小型
化が図られているが、送給手段32とは別個に付着物除
去手段を設けるようにすることもでき、また付着物の付
着が極めて少ないときにはこの付着物除去手段を省略す
ることもできる。
【0037】また、実施の形態では、画像処理域10の
前に第1の洗浄手段44が配設され、また加工域14の
後に第2の洗浄手段86が配設されているが、ウェハ2
4の表面に付着する付着物が極めて少ないときには、こ
れら洗浄手段44,86のいずれか一方または双方を省
略することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、画像処理手段はウェハ
の形状を画像処理することによって除去領域を設定し、
除去加工手段は画像処理手段によって設定される除去領
域を加工除去するので、無駄なくバリを除去することが
できる。
【0039】また本発明によれば、送給手段によってウ
ェハを吸着保持する前に、付着物除去手段がウェハ表面
に付着した付着物を除去するので、送給手段によってウ
ェハを送給してもその表面を損傷することはない。
【0040】また本発明によれば、送給手段の吸着部材
に加圧空気および減圧空気が作用するので、減圧空気に
よる吸着保持に加えて加圧空気による付着物の除去もで
き、専用の付着物除去域を別個に設ける必要なく付着物
を除去することができる。
【0041】また本発明によれば、ウェハを画像処理す
る前に第1の洗浄手段によってウェハ表面が洗浄される
ので、その表面全域の付着物を除去することができ、画
像処理手段によるウェハ形状を高精度に測定できる。
【0042】また本発明によれば、ウェハの形状測定は
照射手段とイメージセンサとの組合わせにより行うの
で、比較的簡単な構成で容易にかつ高精度で形状検知を
行うことができる。
【0043】さらに本発明によればウェハのバリ除去加
工後にその表面が第2の洗浄手段によって洗浄されるの
で、バリ除去加工時に付着した付着物を除去することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のバリ除去装置を示す平
面図である。
【図2】図1のバリ除去装置における供給手段の一部を
簡略的に示す断面図である。
【図3】図1のバリ除去装置における第1の洗浄手段の
一部を簡略的に示す断面図である。
【図4】図1のバリ除去装置におけるウェハ形状検知手
段及びその変形例を簡略的に示す断面図である。
【図5】図1のバリ除去装置における検知信号処理手段
のモニターに投影されるウェハ形状を説明するための簡
略説明図である。
【符号の説明】
2 装置本体 4 加工域 6 収納域 8 第1の洗浄域 10 画像処理域 12 加工域 14 第2の洗浄域 16 供給手段 20 トレイ 24 ウェハ 26 送給手段 32 吸着部材 42 付着物 44 第1の洗浄手段 62 ウェハ形状検知手段 64 領域設定手段 72 光源 74 イメージセンサ 76 カメラモニター 80 除去加工手段 86 第2の洗浄手段 88 収納手段 92 収納トレイ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給域からウェハを供給する供給手段
    と、画像処理域にてウェハの形状を画像処理することに
    よってバリ除去加工を施す除去領域を設定するための画
    像処理手段と、該画像処理手段により設定されたウェハ
    の前記除去領域に加工域にて除去加工を施す除去加工手
    段と、バリ除去加工が施されたウェハを収納域にて収納
    する収納手段と、ウェハを前記画像処理域および前記除
    去加工域を通って搬送するためのウェハ搬送手段と、を
    具備することを特徴とするウェハのバリ除去装置。
  2. 【請求項2】 前記供給手段は、ウェハを収容する収容
    部材と、この収容部材に収容されたウェハを前記画像処
    理手段に向けて1枚毎送給する送給手段を含んでおり、
    該送給手段に関連して、この送給手段によるウェハの送
    給の前にその表面に付着した付着物を除去する付着物除
    去手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載
    のウェハのバリ除去装置。
  3. 【請求項3】 前記送給手段はウェハを吸着する吸着部
    材を含んでおり、この吸着部材には、加圧空気および減
    圧空気が作用するように構成されており、ウェハを送給
    する前には、前記加圧空気が前記吸着部材に作用してウ
    ェハの表面に吹付けられ、またウェハを吸着するときに
    は、前記減圧空気が前記吸着部材に作用し、これによっ
    て前記吸着部材はウェハを吸引保持することを特徴とす
    る請求項2記載のウェハのバリ除去装置。
  4. 【請求項4】 前記供給域と前記画像処理域との間には
    第1の洗浄域が設けられており、この第1の洗浄域に
    は、ウェハに向けて液体を吹付ける噴射ノズルを含む第
    1の洗浄手段が配設されていることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載のウェハのバリ除去装置。
  5. 【請求項5】 前記画像処理手段は、前記画像処理域に
    位置するウェハに向けて光を照射する照射手段と、ウェ
    ハを通過するおよび/またはウェハから反射する光を受
    光するイメージセンサと、該イメージセンサからの検出
    信号に基づいてバリ除去加工を施す除去領域を設定する
    領域設定手段と、を含んでいることを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載のウェハのバリ除去装置。
  6. 【請求項6】 前記除去加工域と前記収納域の間には第
    2の洗浄域が設けられており、この第2の洗浄域には、
    ウェハに向けて液体を吹き付ける噴射ノズルを含む第2
    の洗浄手段が配設されていることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載のウェハのバリ除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100923142B1 (ko) * 2009-08-10 2009-10-23 김해성 기판조립세정장치
JP2011233619A (ja) * 2010-04-26 2011-11-17 Disco Abrasive Syst Ltd 研削装置

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