JPH09293618A - 静止誘導機器の巻線 - Google Patents

静止誘導機器の巻線

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JPH09293618A
JPH09293618A JP10649396A JP10649396A JPH09293618A JP H09293618 A JPH09293618 A JP H09293618A JP 10649396 A JP10649396 A JP 10649396A JP 10649396 A JP10649396 A JP 10649396A JP H09293618 A JPH09293618 A JP H09293618A
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winding
unit coil
wound
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coils
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JP10649396A
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Toshiro Sugimoto
俊郎 杉本
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電位分布が均一で、高電圧巻線の製作時間の
短縮、信頼性の向上、巻線のコンパクト化を図ることが
できる静止誘導機器の巻線を提供する。 【解決手段】 ライン端5から順に、各巻回間に一定の
巻数差の巻回を挟み込んで巻線導体4を巻いたHSC巻
線部1と、巻線の外側部分の巻回間にシールド線11を
巻き込んで巻線導体4との間に静電容量を形成した制振
シールド巻線部2と、普通円板巻線部3の順に配置して
静止誘導機器の巻線を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変圧器やリアクト
ルなどの静止誘導機器の巻線方式に係り、特に、雷イン
パルス(雷サージ)に対する電位分布を改善した静止誘
導機器の巻線に関する。
【0002】
【従来の技術】静止誘導機器、特に変圧器の巻線の雷サ
ージに対する電位分布の改善方法としては、円板コイル
の各巻回間に一定の巻数差の巻回を挾み込んで巻いた高
直列容量巻線(High Series Capacity Winding、以下、
HSC巻線と称す)があるが、このHSC巻線を巻回す
る時には、いわゆる戻り渡り部で、一旦、巻線導体を切
断してから所要の箇所を溶接するロー付け作業と、巻線
導体の絶縁テーピング作業が必要であり、作業工数がか
かる欠点があった。
【0003】このロー付け作業と絶縁テーピング作業を
減らすため、従来の高電圧の静止誘導機器の巻線では、
HSC巻線のライン端子と反対の側に部分的に普通円板
巻線を加えた部分HSC巻線がある。この部分HSC巻
線はライン端子側にHSC巻線を配置し、ライン端子か
ら離れた側に普通円板巻線を配置している。すなわち、
△結線の静止誘導機器の巻線では両端のライン端子側に
HSC巻線を配置して中央部に普通円板巻線を配置し、
Y結線の静止誘導機器の巻線では一方のライン端子側に
HSC巻線部を配置して他方の中性点端子側に普通円板
巻線部を配置している。
【0004】図3は静止誘導機器のHSC巻線の説明図
で、図中の数字はライン端から数えた巻回を示し、図の
右側が巻線の外側,左側が巻線の内側を示している。図
3に示すように、HSC巻線の巻線導体4は、巻線端1
3からの順に第1の単位コイルの内側に
向かって1本おきに巻回され、から内側ひねり渡り部
6により第2の単位コイルのに渡り、第2の単位コイ
ルの内側からの順に外側に向かって1本
おきに巻回され、から戻り渡り部7により第1の単位
コイルに戻り、第1の単位コイルの外側から
1112の順に内側に向かって1本おきに
の間に挿入されて巻回され、12から内側ひ
ねり渡り部8により第2の単位コイルの13に渡り、第
2の単位コイルの内側から13141516の順
に外側に向かって1本おきにの間に挿入
されて巻回されて、1組の双成コイルを形成し、16
外渡り部9によって第3の単位コイルの17につながっ
ている。このように、HSC巻線は、円板状コイルの各
巻回間に一定の巻数差の巻回をはさみ込んで巻いたもの
で、巻線導体が入り組んで巻回されており、高い直列静
電容量が得られ巻線の雷インパルス(雷サージ)に対
し、均一で良好な電位分布が得られる。
【0005】HSC巻線の実際の巻線作業は、次の手順
で行われる。図3の上側を左側に、図3の左側を巻型側
(内側)として説明する。図3のように巻線導体が1回
路の場合には、2本の巻線導体を重ねて(図3の場合
は、1単位コイル当たり8回であるから)4回を巻回
(仮巻き)し、巻き上がった部分に次のコイルに渡るた
めの内側ひねり部6と8を形成しておいて巻線導体を積
み替え、図3のように巻回を構成し、一番外側のの先
端を左側に曲げてライン端を形成し、外側から二番目の
を右側に曲げて戻り渡り部7を形成しておき、第1の
単位コイルを図3のように構成しておく。
【0006】次に、先に作った内側ひねり渡り部6と8
を、内と外を入れ替え(の位置の入れ替え、およ
1213の位置の入れ替え)てから、巻線導体4の
2本で4回を巻回し、先に、を右側に曲げて形成した
戻り渡り部7(巻線導体の巻回の方向から逆の方向にな
るので、戻り渡りという)と第2の単位コイルのとを
ロー付けして、第1の単位コイルと第2の単位コイルで
構成された1組目のHSC巻線が構成される。次に、同
様の手順で、第3の単位コイルと第4の単位コイルで構
成された2番目のHSC巻線が構成される。ただし、2
番目のHSC巻線からは、1組目の場合と異なって、最
初の部分が巻線導体4として前の単位コイルにつながっ
ているので、2番目からは戻り渡り部7では、一旦、巻
線導体4を切断してから戻り渡り部7を溶接するロー付
け作業と、戻り渡り部7の巻線導体4の絶縁テーピング
作業が必要となって、巻線作業時間が長くなってしま
う。
【0007】図4は静止誘導機器の制振シールド巻線の
説明図で、図の右側が巻線の外側、右側が巻線の内側を
示している。図4に示すように、制振シールド巻線の巻
線導体4は、巻線端14から
の順に第1の単位コイルの内側に向かって巻回さ
れ、から内渡り部10により第2の単位コイルの
渡り、第2の単位コイルの内側から1011
13141516の順に外側に向かって巻回
され、16は外渡り部9により第3の単位コイル17
つながっており、第3の単位コイルの巻回導体4は、
18192021222324の順に
第3の単位コイルの内側に向かって巻回され、24から
内渡り部10により第4の単位コイルの25に渡り、第
4の単位コイルの内側から25262728
303132の順に外側に向かって巻回され、
32は外渡り部9により第5の単位コイルの33につな
がっている。
【0008】そして、第1の単位コイルのの間お
よびの間にシールド線11が挿入されており、第
2の単位コイルの1415の間および1516の間
にもシールド線11が挿入されており、これら第1およ
び第2の単位コイルのシールド線11は、シールド線渡
り部12によりつながっている。さらに、第3の単位コ
イル1817の間および第4の単位コイルの31
の間にもシールド線11が挿入されており、これら第
3および第4の単位コイルのシールド線11は、シール
ド線渡り部12によりつながっている。
【0009】図5は静止誘導機器の普通円板巻線の説明
図で、図の右側が巻線の外側、左側が巻線の内側を示し
ている。図5に示すように、普通円板巻線の巻線導体4
は、巻線端15から
順に第1の単位コイルの内側に向かって巻回され、
ら内渡り部10により第2の単位コイルのに渡り、第
2の単位コイルの内側から101112
141516の順に外側に向かって巻回され、
16は外渡り部9により第3の単位コイルの17につな
がっている。制振シールド巻線および普通円板巻線は、
戻り渡り部がないので、この部分のロー付け作業と巻線
導体の絶縁テーピング作業は不要で、作業工数が低減さ
れる。
【0010】図6は従来の静止誘導機器の部分HSC巻
線の説明図で、図の右側が巻線の外側、左側が巻線の内
側を示している。図6に示すように、第1と第2の単位
コイルおよび第3と第4の単位コイルは、HSC巻線部
1を構成しており、巻線導体4はライン端5から
の順に第1の単位コイルの内側に向かって1
本おきに巻回され、から内側ひねり渡り部6により第
2の単位コイルのに渡り、内側から
順に外側に向かって1本おきに巻回され、から戻り渡
り部7により第1の単位コイルのに戻り、第1の単位
コイルの外側から101112の順に内側に向
かって1本おきにの間に挿入されて巻回
され、12から内側ひねり渡り部8により第2の単位コ
イルの13に渡り、第2の単位コイルの内側から13
141516の順に外側に向かって1本おきに
の間に挿入されて巻回されて1組の双成コイ
ルを形成し、16は外渡り部9によって第3の単位コイ
ルの17につながっている。
【0011】第3および第4の単位コイルは、上記の第
1および第2の単位コイルと同様に171819
20の順に第3の単位コイルの内側に向かって1本おき
に巻回され、20から内側ひねり渡り部6により第4の
単位コイルの21に渡り、第4の単位コイルの内側から
21222324の順に外側に向かって1本おき
に巻回され、24から戻り渡り部7により第3の単位コ
イルの25に戻り、第3の単位コイルの外側から25
262728の順に内側に向かって1本おきに
181920の間に挿入されて巻回され、28
は内側ひねり渡り部8により第4の単位コイルの29
渡り、第4の単位コイルの内側から293031
32の順に外側に向かって1本おきに2122
24の間に挿入されて巻回されて、32は外渡り部
9よって第5の単位コイルの33につながり、順次同様
の方法で第8の単位コイル64まで巻回される。
【0012】第9の単位コイル以降は普通円板巻線部3
を形成し、第9の単位コイルは外側から6566
6869707172の順に内側に向かっ
て巻回され、72は内渡り部10により第10の単位コ
イルの73に渡り、第10の単位コイルは内側から
74757677787980の順に
外側に向かって巻回され、同様に同じ方法で必要な単位
コイルを形成する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】静止誘導機器の巻線の
電位分布の改善方法としては、HSC巻線、または部分
HSC巻線が優れているが、HSC巻線は双成コイルの
戻り渡り部でロー付け作業が必要であり、ロー付けした
あとに主導体の絶縁テーピング作業が必要であるため、
多大な工数と作業者の熟練度が必要であるという問題点
を有していた。
【0014】また、静止誘導機器の巻線の電位分布の改
善方法として、巻線の外側部分の巻回間に薄い平角導体
(以下、シールド線と称す)を巻き込んだ制振シールド
巻線がある。しかし、シールド線による直列静電容量の
増加には限界があり、部分HSC巻線に比較して電位分
布の改善効果が劣っている。したがって、高電圧静止誘
導機器の巻線は均一な電位分布が要求され、高電圧の油
入変圧器巻線やガス絶縁変圧器巻線には採用が困難であ
るという問題もあった。
【0015】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたもので、電位分布を均一にする
ことができ、高電圧巻線の製作時間の短縮、信頼性の向
上、巻線のコンパクト化を図ることができる静止誘導機
器を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の静止誘導機器の
巻線において、上記の課題を解決するための手段とし
て、HSC巻線部から普通円板巻線部に移る部分に、巻
線の外側部分の巻回間にシールド線を巻き込んで巻線導
体との間に静電容量を形成した制振シールド巻線部を設
けて、HSC巻線部から制振シールド巻線部に、制振シ
ールド巻線部から普通円板巻線部の順に配置して接続し
たものである。電位分布を均一にするためには、ライン
端子側のコイルから徐々に直列静電容量を減少させれば
よいので、HSC巻線部と普通円板巻線部の中間に、電
位分布がHSC部よりは若干悪いが普通円板巻線部より
は良い制振シールド巻線部を配置している。
【0017】このようにHSC巻線部から制振シールド
巻線部に、制振シールド巻線部から普通円板巻線部の順
に配置して接続したことにより、電位分布を均一化にす
ることができ、高電圧巻線の製作時間の短縮、信頼性の
向上、巻線のコンパクト化を図ることができるようにし
たものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の静止誘導機器の巻線は、
ライン端から順に、各巻回間に一定の巻数差の巻回を挟
み込んで巻いたHSC巻線部、巻線の外側部分の巻回間
にシールド線を巻き込んで巻線導体との間に静電容量を
形成した制振シールド巻線部、普通円板巻線部の順に配
置して巻線を構成したものである。
【0019】以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
て説明する。なお、図中の数字はライン端から数えた巻
回を示している。
【0020】図1は本発明の実施の形態における静止誘
導機器の巻線の説明図で、図1に示すように、1はHS
C巻線部、2は制振シールド巻線部、3は普通円板巻線
部であり、基本的な巻回配置は、HSC巻線部1は図
3、制振シールド巻線部2は図4、普通円板巻線部3は
図5によって、それぞれ説明してある。ここでは、単位
コイルの巻回数が8ターンで(普通、下記に説明する理
由で、帯分数の巻回数になる)、HSC巻線部1が4コ
イル、制振シールド巻線部2が4コイル、普通円板巻線
3が4コイル以上の場合について説明する。
【0021】単位コイルの巻回数、HSC巻線部1のコ
イル数、制振シールド巻線部2のコイル数および普通円
板巻線部3のコイル数は、それぞれの場合に最も適した
値が設計により決定される。
【0022】なお、単位コイルの巻回数が整数である場
合は、導体の渡り部分の巻厚が大きくなり、この巻線の
外側にタップ巻線などの他の巻線、または絶縁筒が配置
されている場合には、冷却媒体の流れが妨げられる。こ
れを避けるため、巻線導体の渡り部分の巻線導体の数を
減らした帯分数の巻回数が採用される。分数の分母は径
方向ダクトピースの配置数であり、分数の分子は巻線方
式、並列導体数によって決まる数だけ分母より少ない数
の範囲内の数の巻数が決められ、全体の巻数が整数にな
るようにコイル数が決められる。
【0023】第1と第2の単位コイルおよび第3と第4
の単位コイルは、HSC巻線部1を構成しており、第1
と第2の単位コイルは、巻線導体4は、ライン端1から
の順に第1の単位コイルの内側に向かっ
て1本おきに巻回され、から内側ひねり渡り部6によ
り第2の単位コイルのに渡り、第2の単位コイルの内
側からの順に外側に向かって1本おきに
巻回され、から戻り渡り部7により第1の単位コイル
に戻り、第1の単位コイルの外側から10
12の順に内側に向かって1本おきに
の間に挿入されて巻回され、12から内側ひねり渡り
部8により第2の単位コイルの13に渡り、第2の単位
コイルの内側から13141516の順に外側に
向かって1本おきにの間に挿入されて巻
回されて1組の双成コイルを形成し、16は外渡り部9
によって第3の単位コイルの17につながっている。
【0024】第3および第4の単位コイルは、上記の第
1および第2の単位コイルと同様に171819
20の順に第3の単位コイルの内側に向かって1本おき
に巻回され、20から内側ひねり渡り部6により第4の
単位コイルの21に渡り、第4の単位コイルの内側から
21222324の順に外側に向かって1本おき
に巻回され、24から戻り渡り部7により第3の単位コ
イルの25に戻り、外側から25262728
順に内側に向かって1本おきに17181920
の間に挿入されて巻回され、28は内側ひねり渡り部8
により第4の単位コイルの29に渡り、内側から29
303132の順に外側に向かって1本おきに
222324の間に挿入されて巻回されて、次
の1組の双成コイルを形成し、32は外渡り部9によっ
て第5の単位コイルの33につながっている。
【0025】第5と第6の単位コイルおよび第7と第8
の単位コイルは、制振シールト巻線部2を構成してお
り、第5の単位コイルは、外側から333435
3637383940の順に内側に向かって巻
回され、40から内渡り部10により第6の単位コイル
41のに渡り、第6の単位コイルまの内側から41
42434445464748の順に外側
に向かって巻回され、48は外渡り部9により第7の単
位コイル49につながっている。
【0026】そして、第5の単位コイルの3534
間および3433の間にシールド線11が挿入されて
おり、また、第6の単位コイルの4647の間および
4748の間にもシールド線11が挿入されており、
これらのシールド線11は、シールド線渡り部12によ
りつながっている。
【0027】さらに、次の第7の単位コイルは、外側か
4950515253545556
順に内側に向かって巻回され、56から内渡り部10に
より第8の単位コイルの57に渡り、第8の単位コイル
の内側から575859606162
64の順に外側に向かって巻回され、64から外渡
り部9により第9の単位コイルの65につながってい
る。第7の単位コイルの5049の間および第8の単
位コイルの6364の間にシールド線11が挿入され
ており、これらのシールド線11はシールド線渡り部1
2によりつながっている。
【0028】第9の単位コイル以降は普通円板巻線3を
形成し、第9の単位コイルは外側から6566
6869707172の順に内側に向かっ
て巻回され、72は内渡り部10により第10の単位コ
イル73に渡り、第10の単位コイルの内側から73
74757677787980の順に外側
に向かって巻回され、80は外渡り部9により第11の
単位コイルの81につながっている。
【0029】同様にして、第11の単位コイルは外側か
8182838485868788
順に内側に向かって巻回され、88は内渡り部10によ
り第12の単位コイルの89に渡り、第12の単位コイ
ルは内側から899091929394
96の順に外側に向かって巻回され、96は外渡り
部9により第13の単位コイルにつながっている。
【0030】第13の単位コイル以降は、同様な方式で
巻回されている。このように、本発明の静止誘導機器の
巻線は、ライン端から順に、各巻回間に一定の巻数差の
巻回を挟み込んで巻いたHSC巻線部、巻線の外側部分
の巻回間にシールド線を巻き込んで巻線導体との間に静
電容量を形成した制振シールド巻線部、普通円板巻線部
の順に配置して接続した巻線を構成している。また、制
振シールド巻線および普通円板巻線は戻り渡り部がない
ので、この部分のロー付け作業と巻線導体の絶縁テーピ
ング作業は不要で、作業工数が低減される。
【0031】図2は横軸にライン端からの巻線位置をと
り、縦軸に初期電位分布を示す静止誘導機器の巻線の電
位分布の比較図で、(1)は均一(理想)の電位分布、
(2)は本発明の静止誘導機器の巻線の電位分布、
(3)は従来の部分HSC巻線の電位分布、(4)は制
振シールド巻線の電位分布、(5)は普通円板巻線の電
位分布の状態を示している。本発明の静止誘導機器巻線
巻線の電位分布(2)が(1)の均一(理想)の電位分
布に最も近く、最も有効な巻線である。
【0032】
【発明の効果】本発明の静止誘導機器の巻線は、HSC
巻線部から普通円板巻線部に移る部分に制振シールド巻
線部を追加して、HSC巻線部から制振シールド巻線
部、制振シールド巻線部から普通円板巻線部の順に接続
した構成としたので、次に記載する効果を奏する。
【0033】(1)ライン端側のコイルから徐々に直列
容量を減少させることができ、電位分布を均一にするこ
とができ、耐雷インパルス性、耐サージ性が向上する。
【0034】(2)制振シールド巻線および普通円板巻
線は戻り渡り部がないので、この部分のロー付け作業と
巻線導体の絶縁テーピング作業は不要で、作業工数が低
減される。
【0035】(3)高電圧巻線の製作時間の短縮、信頼
性の向上、巻線のコンパクト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における静止誘導機器の巻
線の説明図。
【図2】静止誘導機器の巻線の電位分布の比較図。
【図3】静止誘導機器のHSC巻線の説明図。
【図4】静止誘導機器の制振シールド巻線の説明図。
【図5】静止誘導機器の普通円板巻線の説明図。
【図6】従来の静止誘導機器の部分HSC巻線の説明
図。
【符号の説明】
1…HSC巻線部 2…制振シールド巻線部 3…普通円板巻線部 4…巻線導体 5…ライン端 6…内側ひねり渡り部 7…戻りひねり渡り部 8…内側ひねり渡り部 9…外渡り部 10…内渡り部 11…シールド線 12…シールド線渡り部32…HSC巻線部の巻回3364…制振シールド巻線部の巻回65 …普通円板巻線部の巻回

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径方向に巻回した円板状の単位円板コイ
    ルを径方向ダクトピースを挾んで軸方向に重ねて形成さ
    れた静止誘導機器の円板巻線において、ライン端子側か
    ら順に、各巻回間に一定の巻数差の巻回を挟み込んで巻
    いたHSC巻線部、巻線の外側部分の巻回間に薄い平角
    導体を巻き込んで巻線導体との間に静電容量を形成した
    制振シールド巻線部、普通円板巻線部の順に配置して構
    成したことを特徴とする静止誘導機器の巻線。
JP10649396A 1996-04-26 1996-04-26 静止誘導機器の巻線 Pending JPH09293618A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009110997A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Mitsubishi Electric Corp 誘導電器巻線およびその巻回方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009110997A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Mitsubishi Electric Corp 誘導電器巻線およびその巻回方法

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