JP2009110997A - 誘導電器巻線およびその巻回方法 - Google Patents

誘導電器巻線およびその巻回方法 Download PDF

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Abstract

【課題】少ない巻線作業工数でサージ電圧特性を改善した誘導電器巻線を提供する。
【解決手段】誘導電器巻線は、絶縁被覆されたコイル導体Lが径方向へ円板状に巻回形成したコイル対を複数積層されてなる。コイル対は、一方の巻き終わりを連続的に渡らせて他方の巻き始めとすることにより、コイル導体Lを径方向に沿って互いに逆向きに巻回されてなる第1セクションおよび第2セクションを含む。誘導電器巻線は、第1セクションに径方向に沿って同じ向きとなるように巻き込まれた第1のシールド導体Sと、第2セクションに径方向に沿って同じ向きとなるように巻き込まれた第2のシールド導体Sと、第1のシールド導体および第2のシールド導体の端部同士を電気的に接続するための接続部材70とを備える。
【選択図】図18

Description

この発明は、電力用変圧器やリアクトル等の誘導電器の巻線およびその巻回方法に関し、より特定的には、少ない巻線作業工数でサージ電圧特性を改善した誘導電器巻線およびその巻回方法に関する。
電力用変圧器やリアクトル等の誘導電器に用いられる巻線においては、機械的強度が大きい、および製作工数が少ないという利点から、連続円板巻線が広く利用されている。
連続円板巻線とは、絶縁被覆された導体を径方向に円板状に巻回した円板状コイルを軸方向に積層したものである。この連続円板巻線において、奇数層目の円板状コイルは導体が外径側から内径側へ巻回され、偶数目の円板状コイルは導体が内径側から外径側へ巻回されている。軸方向に沿って隣り合う円板状コイルはコイル対を形成し、各コイル対では、奇数層目の円板状コイルの導体の巻き終わりが内径側を渡り部を介して連続的に下部へ渡り、偶数層目の円板状コイルの導体の巻き始めとなっている。そして、偶数層目の円板状コイルの導体の巻き終わりが外径側を渡り部を介して連続的にさらに下部へ渡り、奇数層目の円板状コイルの導体の巻き始めとなっている。
しかしながら、連続円板巻線は、このように機械的強度および生産性に優れる反面、巻線に接続される線路電圧が高くなればなるほど、雷インパルスなどのサージ電圧が印加されたときに円板状コイル間に過電圧が発生して絶縁破壊を起こしやすいという欠点がある。
このような欠点を改善するためには、線路端子にサージ電圧が印加された場合の各円板状コイルの初期電位分布を均等にする必要がある。サージ電圧印加時における各円板状コイルの初期電位分布は、その円板状コイルの静電容量でほぼ決まり、線路端子側の円板状コイル間にかかる電圧が最も高く、線路端子側から離れるに従って円板状コイル間にかかる電圧が小さくなる。
ここで、円板状コイルの対地間の静電容量をC、直列静電容量をKとし、C/Kの平方根をαとすると、サージ電圧印加時の円板状コイルの初期電位分布は、αの値の大小によって決まる。すなわち、αの値が大きいほど円板状コイル間にかかる電圧が高くなることから、円板状コイルの直列静電容量Kをできるだけ大きくし、αの値を極力小さくすることによって、円板状コイルの初期電位分布が改善される。
そのため、最近では、たとえば特開平7−220953号公報(特許文献1)に開示されるように、2個の巻線を一対として導体を互いに入り組ませて巻くことにより、ターン数の離れたコイル間を静電的に結合して等価的にコイル間の直列静電容量を増加させるインターリーブ巻線が検討されている。ところが、このインターリーブ巻線は、導体を入り組ませて巻くため、一対の巻線ごとに導体を切断し、一対の巻線を巻き終えた後、再接続する必要があるため、作業に時間を要し、巻線の価格を高騰させる要因となっていた。
そのため、より簡易に巻線の直列静電容量を大きくする手段として、たとえば特開昭61−177707号公報(特許文献2)、特開2003−332144号公報(特許文献3)および実開平4−134825号公報(特許文献4)には、通常の連続円板巻線に電位分布改善用のシールド導体を部分的に巻き込んだ構成が開示されている。
これによれば、線路端子側の少なくとも一対の円板状コイルの中にシールド導体を少なくとも1ターン以上巻き込み、シールド導体は各対の円板状コイルの間を内渡りシールド導体にて接続されている。その結果、一対の円板状コイル間に発生する電圧がシールド導体を介して近接するようになるため、各円板状コイルの直列静電容量が大きくなり、初期電位分布が改善される。
特開平7−220953号公報 特開昭61−177707号公報 特開2003−332144号公報 実開平4−134825号公報
しかしながら、上述したような連続円板巻線にシールド導体を巻き込んだ構成では、各コイル対において円板状コイルを構成する導体と、該円板状コイルに巻き込まれたシールド導体とがいずれも渡り部を介して連続的に巻回されるため、偶数層目および奇数層目の円板状コイルのいずれかにおいて導体とシールド導体との巻回方向が逆向きになる場合があった。
この場合、巻回後に導体を巻き締めた際に、シールド導体には導体から巻回方向とは逆向きの応力が働くために緩んでしまい、シールド導体および導体の間に隙間ができるという問題があった。そして、この隙間によって各円板状コイルの直列静電容量を大きくすることができず、誘電電器巻線の初期電位分布を改善することが困難となっていた。
なお、再度導体およびシールド導体を巻回し直すことで導体およびシールド導体の間の隙間を小さくすることが可能であるが、巻回作業の繰り返しは、導体の絶縁被膜が損傷する、および製作工数が増大するという新たな問題を生じさせていた。
これに対して、上記実開平4−134825号公報(特許文献3)のように、シールド導体の渡り導体を円板状コイルの内径側に設ける構成とすれば、各円板状コイルでの導体とシールド導体との巻回方向を一致させることが可能となるが、変圧器巻線のように大型で配線長が長くなる場合には、次の円板状コイルを形成する導体およびシールド導体を一体的に抱えながら巻回作業を行なう必要が生じるため、巻回し難いという不具合があった。
それゆえ、この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、少ない巻線作業工数でサージ電圧特性を改善した誘導電器巻線を提供することである。
この発明の別の目的は、少ない巻線作業工数でサージ電圧特性を改善した誘導電器巻線の巻回方法を提供することである。
この発明のある局面に従えば、絶縁被覆された導体が径方向へ円板状に巻回形成したコイル対を複数積層されてなる誘導電器巻線であって、コイル対は、一方の巻き終わりを連続的に渡らせて他方の巻き始めとすることにより、導体を径方向に沿って互いに逆向きに巻回されてなる第1および第2の円板状コイルを含み、第1の円板状コイルに径方向に沿って同じ向きとなるように巻き込まれた第1のシールド導体と、第2の円板状コイルに径方向に沿って同じ向きとなるように巻き込まれた第2のシールド導体と、第1のシールド導体および第2のシールド導体の端部同士を電気的に接続するための接続部材とを備える。
この発明の別の局面に従えば、絶縁被覆された導体が径方向へ円板状に巻回形成したコイル対を複数積層されてなる誘導電器巻線の巻回方法であって、導体を径方向に巻回することにより第1の円板状コイルを形成するステップと、第1の円板状コイルに対して径方向に沿って同じ向きとなるように、第1のシールド導体を少なくとも1ターン巻き込むステップと、第1の円板状コイルにおける導体の巻き終わりを連続的に渡らせて巻き始めとして径方向に巻回することにより第2の円板状コイルを形成するステップと、第2の円板状コイルに対して径方向に沿って同じ向きとなるように、第2のシールド導体を少なくとも1ターン巻き込むステップと、第1および第2のシールド導体の端部同士を接続部材により電気的に接続するステップとを備える。
この発明によれば、少ない巻線作業工数で誘導電器巻線のサージ電圧特性を改善することが可能となる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
図1は、この発明の実施の形態に従う誘導電器巻線を備える誘導電器の外観を示す斜視図である。図2は、図1のII−IIにおける部分断面図である。本実施の形態においては、誘導電器の一例として、内鉄形変圧器について説明する。
図1を参照して、内鉄形変圧器100は、鉄心10と、鉄心10に巻回された低圧巻線20および高圧巻線30とを備える。低圧巻線20および高圧巻線30は、鉄心10を中心として径方向内側に低圧巻線20が巻回され、径方向外側に高圧巻線30が巻回されている。
これらの低圧巻線20および高圧巻線30は、それぞれ、図2に示されるように、絶縁被覆されたコイル導体が径方向へ円板状に巻回された円板状コイル300を軸方向に積み重ねて構成される。
図3は、図2における高圧巻線30を拡大した断面図である。
図3を参照して、巻筒となる絶縁筒50の外周には高圧巻線30が巻回されている。この図の左側が内径側であり、径方向へ円板状に巻回された複数の円板状コイル300が軸方向に積層されている。なお、円板状コイル300内の番号は、コイル導体Lの巻回数(ターン数)を示しており、この番号順に負荷電流が流れることになる。
なお、図3では簡単のために、複数の円板状コイル300のうち、第1層目の円板状コイル300(第1セクション)から第3層目の円板状コイル300(第3セクション)が示されている。図示しない第4層目の円板状コイル300(第4セクション)以降においても、これらと同様に巻回される。
すなわち、第1セクションでは、コイル導体Lの巻き始めが線路端子Uに接続されるとともに、コイル導体Lが外径側から内径側に6回巻回される。そして、第1セクションのコイル導体Lの巻き終わりが内径側を渡り部40aを介して連続的に下部へ渡り、第2セクションのコイル導体Lの巻き始めとなる。第2セクションでは、コイル導体Lが内径側から外径側に6回巻回される。コイル導体Lの巻き終わりは、外径側を渡り部40bを介して連続的にさらに下部へ渡り、第3セクションにおけるコイル導体Lの巻き始めとなっている。このようにして第1セクションと第2セクションとはコイル対を形成し、このコイル対が複数個積層される。
さらに、各コイル対においては、隣接する円板状コイル300間の電圧差の大きな部位、すなわち、第1セクションの1ターン目のコイル導体Lと第2セクションの12ターン目のコイル導体Lとの電圧差、および第1セクションの2ターン目のコイル導体Lと第2セクションの11ターン目のコイル導体Lとの電圧差を低減するために、第1セクションのコイル導体Lを外径側より内径側に向かって巻回の途中にシールド導体Sの一方端部を2ターン巻き込み、かつ、そのシールド導体Sの他方端部を第2セクションのコイル導体Lを内径側より外径側に向かって巻回の途中に2ターン巻き込むようにしている。これにより、円板状コイルの直列静電容量を大きくし、当該部位での電圧差を低減している。
なお、シールド導体Sは、セクションごとに巻き込む構成以外にも、線路端子U側および接地端子側(図示せず)に位置する一部のセクションに巻き込む構成としても良い。かかる構成によれば、セクションごとの電圧分担が等しくなるため、円板状コイルの初期電位分布をさらに改善することができる。
(従来の誘導電器巻線)
ここで、図3に示されるように、従来の誘導電器巻線においては、シールド導体Sは、後述する方法によって、第1セクションにおいて外径側より2ターン(図中B,Aで表わす)巻き込まれると、渡り部40cを介して第2セクションに移り、第2セクションにおいても外径側より2ターン(図中C,Dで表わす)巻き込まれる構成となっている。そのため、第2セクションでは、コイル導体Lの巻回方向(内径側から外径側)とシールド導体Sの巻回方向(外径側から内径側)とが互いに逆向きとなる。これにより、第2セクションにおいては、コイル導体Lとシールド導体Sとの密着性が低下するために、円板状コイルの直列静電容量を大きくできないという問題が生じていた。
以下では、従来の誘導電器巻線の製作工程を示すとともに、このような問題が発生する要因について詳細に説明する。
図4〜図9は、従来の誘導電器巻線の製作工程を説明するための図である。製作工程は合計22個のステップを含んでおり、図4〜図9にはステップごとの巻線の断面図が示される。なお、各図において左側が内径側を示している。
まず図4を参照して、第1ステップでは、巻筒となる治具60に対してシールド導体Sが1ターン巻回される。図においては、これをBと表わす。このシールド導体Sの1ターン目Bには、一方端に1ターン分の長さのシールド導体S(図中Aで表わす)が治具60に巻回されない状態で接続されている。また、シールド導体Sの1ターン目Bの他方端には、2ターン分の長さのシールド導体S(図中C,Dで表わす)が治具60に巻回されない状態で接続されている。
次に、第2ステップでは、1ターン目のシールド導体Bの外径側にコイル導体Lが1ターン巻回される。図では、これを1と表わす。さらに第3ステップでは、1ターン目のコイル導体1の外径側に、上記1ターン分の長さのシールド導体Sが巻回される。これが2ターン目のシールド導体Aとなる。
続く第4ステップ〜第8ステップでは、2ターン目のシールド導体Aの外径側に、コイル導体Lが5ターン巻回される。すなわち、内径側から2,3,4,5,6の順に巻回される。
ここで一旦巻回作業が中断され、治具60からコイル導体Lおよびシールド導体Sが取外される。そして、第9ステップ〜第14ステップに従って、コイル導体Lおよびシール
ド導体Sを径方向の位置を内外に入れ替えるための並べ替え作業が行なわれる。
具体的には、第9ステップではまず、最も外径側に位置する6ターン目のシールド導体6が最も内径側に位置するように並べ替えられる。続いて、内径側から5ターン目のコイル導体5、4ターン目のコイル導体4、3ターン目のコイル導体3の順となるように並べ替えられる(第10ステップ〜第12ステップ)。
そして、2ターン目のコイル導体2および1ターン目のコイル導体1については、第13ステップおよび第14ステップに示されるように、2ターン目のシールド導体Aおよび1ターン目のシールド導体Bとそれぞれ一体的に並べ替えられる。
このように並べ替え作業が行なわれることによって、最終的にコイル導体Lは外径側から内径側に向かって6ターン巻回されたのと等価となり、この円板コイルが第1セクション(図3)を形成する。
次に、第1セクションにおけるコイル導体Lの巻き終わりを渡り部40aを介して下部へ渡すことにより、第2セクションの巻回作業が行なわれる。具体的には、第15ステップ〜第20ステップに示されるように、絶縁筒50にコイル導体Lが6ターン巻回される。すなわち、内径側から7,8,9,10,11,12の順に巻回される。
このとき第19ステップおよび第20ステップでは、11ターン目のコイル導体11および12ターン目のコイル導体12が、隣り合うターンとの間にそれぞれ所定幅の隙間を設けるように巻回される。そして、これらの隙間には、第21ステップにおいて、上述した2ターン分のシールド導体C,Dが巻き込まれる。
具体的には、第2セクションの円板状コイル300は、軸方向に沿って第1セクション側に寄せられると、1ターン目のシールド導体Bに接続される2ターン分長さのシールド導体Sが、最初に11ターン目のコイル導体11および12ターン目のコイル導体12の間の隙間に押し込まれるようにして巻回される。このとき、1ターン目のシールド導体Bの巻き終わりは、渡り部40cを介して該隙間へ渡される。これが3ターン目のシールド導体となり、図ではこれをCと表す。次にシールド導体Sは、11ターン目のコイル導体11および10ターン目のコイル導体10の間の隙間に押し込まれるようにして巻回される。これが4ターン目のシールド導体となり、図ではこれをDと表す。
このようにしてコイル導体Lは内径側から外径側に向かって6ターン巻回され、かつ、部分的にシールド導体Sが巻き込まれる。最後にコイル導体Lを巻き締めることにより、第2セクション(図3)が形成される(第22ステップ)。
図10は、従来の誘導電器巻線における第1および第2セクションを軸方向上方から見た図である。
図10を参照して、コイル導体Lは、上述した一連のステップが行なわれることによって、第1セクションにおいて外径側から内径側に巻回された後に、渡り部40aを介して第2セクションの内径側へ渡され、第2セクションにおいて内径側から外径側に巻回されている。
これに対して、シールド導体Sは、第1セクションで外径側から内径側に向かって2ターン巻回されると、渡り部40cを介して第2セクションの外径側へ渡され、外径側から内径側に向かって2ターン巻回されている。
ここで、第2セクションに着目すると、コイル導体Lが内径側から外径側に向かって巻回されているのに対して、シールド導体Sは外径側から内径側に向かって巻回されており、両者は巻回方向が逆向きとなっていることが分かる。これは、両者の巻回方向が一致する第1セクションとは異なっている。
そのため、第2セクションでは巻回後にコイル導体Lを巻き締めた際に、シールド導体Sがその巻回方向とは逆方向に引っ張られて緩んでしまうため、コイル導体Lとシールド導体Sとの間に隙間ができてしまう場合がある。そして、コイル導体Lとシールド導体Sとの間に隙間ができると、直列静電容量を十分に大きくすることができず、初期電位分布を改善することが困難となる。したがって、従来では、コイル導体Lとシールド導体Sとの間に隙間ができた場合には、この隙間を可能な限り小さくするために、第2セクションを再度巻回し直すことが行なわれていた。この巻き直し作業は、コイル導体Lの絶縁被膜を損傷させるとともに、製作工数を著しく増大させる要因となっていた。
そこで、このような不具合を解消するために、本願発明に従う誘導電器巻線では、以下に述べる巻回方法を用いることによって、より簡易な作業で各円板状コイルにシールド導体を巻き込み可能とする。
(本願発明の誘導電器巻線)
図11は、この発明の実施の形態に従う誘導電器巻線における第1および第2セクションを軸方向上方から見た図である。
図11を参照して、コイル導体Lは、上記図10に示した従来の誘導電器巻線と同様に、第1および第2セクション間で連続的に巻回されている。具体的には、コイル導体Lは、第1セクションにおいて外径側から内径側に巻回された後に、渡り部40aを介して第2セクションの内径側へ渡され、第2セクションにおいて内径側から外径側に巻回されている。
これに対して、シールド導体Sは、第1および第2セクション間で渡り部を介さず、不連続に巻回されている。具体的には、シールド導体Sは、第1セクションにおいて外径側から内径側に向かって2ターン巻回されており、外径側端部が第1セクションの外周から引き出されて開放されている。そして、第2セクションにおいては、シールド導体Sは、内径側から外径側に向かって2ターン巻回されており、外径側端部が第2セクションから引き出されて開放されている。
すなわち、本実施の形態によれば、シールド導体Sは、複数の円板状コイルに対応するように複数に分断されて、その各々が円板状コイルごとにコイル導体Lと巻回方向が同じとなるように巻回されている。この点において、第2セクションにおいてコイル導体Lとシールド導体Sとの巻回方向が異なる従来の誘導電器巻線とは相違する。
さらに、円板状コイルごとに開放された外径側端部同士は、巻回作業の終了後に図示しない接続部材を介して電気的に接続される。接続部材としては、たとえば半田、金−錫、金−ゲルマニウムなどのロウ材が用いられ、外径側端部同士がロウ付け接合される。したがって、円板状コイル間で渡り接続を行ないながらシールド導体Sを連続的に巻回する従来の誘導電器巻線と比較して、より簡易な作業でシールド導体Sを巻き込むことができる。
図12〜図17は、この発明の実施の形態に従う誘導電器巻線の製作工程を説明するための図である。製作工程は合計23個のステップを含んでおり、図12〜図17にはステップごとの巻線の断面図が示される。なお、各図において左側が内径側を示している。
まず図12を参照して、第1ステップでは、巻筒となる治具60に対してシールド導体Sが1回巻回される。図においては、これをBと表わす。このシールド導体Sの1ターン目Bには、一方端に1ターン分の長さのシールド導体S(図中Aで表わす)が治具60に巻回されない状態で接続されている。なお、シールド導体Sの1ターン目Bの他方端には、シールド導体Sが接続されていない点において、図4の第1ステップで示される従来の誘導電器巻線とは異なっている。
次に、第2ステップでは、1ターン目のシールド導体Bの外径側にコイル導体Lが1ターン巻回される。図では、これを1と表わす。さらに第3ステップでは、1ターン目のコイル導体1の外径側に、上記1ターン分の長さのシールド導体Sが巻回される。これが2ターン目のシールド導体Aとなる。
続く第4ステップ〜第8ステップでは、2ターン目のシールド導体Aの外径側に、コイル導体Lが5ターン巻回される。すなわち、内径側から2,3,4,5,6の順に巻回される。
ここで一旦巻回作業が中断され、治具60からコイル導体Lおよびシールド導体Sが取外される。そして、第9ステップ〜第14ステップに従って、コイル導体Lおよびシールド導体Sを径方向の位置を内外に入れ替えるための並べ替え作業が行なわれる。
具体的には、第9ステップではまず、最も外径側に位置する6ターン目のシールド導体6が最も内径側に位置するように並べ替えられる。続いて、内径側から5ターン目のコイル導体5、4ターン目のコイル導体4、3ターン目のコイル導体3の順となるように並べ替えられる(第10ステップ〜第12ステップ)。
そして、2ターン目のコイル導体2および1ターン目のコイル導体1については、第13ステップおよび第14ステップに示されるように、2ターン目のシールド導体Aおよび1ターン目のシールド導体Bとそれぞれ一体的に並べ替えられる。
このように並べ替え作業が行なわれることによって、最終的にコイル導体Lは外径側から内径側に向かって6ターン巻回されたのと等価となり、この円板状コイルが第1セクション(図3)を形成する。
次に、第1セクションにおけるコイル導体Lの巻き終わりを渡り部40aを介して下部へ渡すことにより、第2セクションの巻回作業が行なわれる。具体的には、まず、第15ステップ〜第18ステップに示されるように、絶縁筒50にコイル導体Lが4ターン巻回される。すなわち、内径側から7,8,9,10の順に巻回される。
次に、4ターン目のコイル導体10の外径側にシールド導体Sが1ターン巻回される(第19ステップ)。図においては、これをDと表わす。このシールド導体Sの1ターン目Dには、一方端に1ターン分の長さのシールド導体S(図中Cで表わす)が巻回されない状態で接続されている。
続いて第20ステップでは、1ターン目のシールド導体Dの外径側にコイル導体Lが1ターン巻回される。図では、これを11と表わす。さらに第21ステップでは、11ターン目のコイル導体11の外径側に、上記1ターン分の長さのシールド導体Sが巻回される。これが2ターン目のシールド導体Cとなる。さらにこの2ターン目のシールド導体Cの外径側にコイル導体Lが1ターン巻回される。これが12ターン目のコイル導体12となる(第22ステップ)。
最後に、第1セクションにおける1ターン目のシールド導体Aおよび第2セクションにおける2ターン目のシールド導体Cは、外径側端部同士が接続部材70により電気的に接続される(第23ステップ)。なお、シールド導体Sは、各セクションの外径側のコイル導体のターン間に2ターン巻き込まれているが、必要に応じて増減させることも可能である。
図18は、この発明の実施の形態に従う誘導電器巻線を拡大した断面図である。図18から明らかなように、本実施の形態に従う誘導電器巻線によれば、シールド導体Sは、円板状コイルごとにコイル導体Lと同じ方向に巻回され、巻回後においてその外周側端部同士が接続部材70により電気的に接続される。これにより、コイル導体Lを巻き締めた際にコイル導体Lとシールド導体Sとが密着されるため、両者の間に隙間が形成されるのを回避することができる。その結果、従来の誘導電器巻線と比較して、より少ない巻線作業工数でサージ電圧特性を改善することが可能となる。
さらに、シールド導体Sの電気的接続は外周側端部同士をロウ付け接合することで行なうことができるため、作業工数の増加が抑えられる。
(変更例)
なお、本実施の形態では、誘導電器巻線の代表例として連続円板巻線に適用した場合について説明したが、インターリーブ巻線にも適用することができる。図19に、本実施の形態の変更例に係る誘導電器巻線を拡大した断面図を示す。
図19を参照して、巻筒となる絶縁筒50の外周には誘導電器巻線が巻回されている。この図の左側が内径側であり、径方向へ円板状に巻回された複数の円板状コイル300が軸方向に積層されている。なお、円板状コイル300内の番号は、コイル導体Lの巻回数(ターン数)を示しており、この番号順に負荷電流が流れることになる。
詳細には、コイル導体Lは、第1層目の円板状コイル300(第1セクション)を巻回し、内径側を渡り部40dを介して連続的に下部へ渡される。そして、第2層目の円板状コイル(第2セクション)を巻回した後、コイル導体Lは外径側を渡り部40eを介して第1セクションに移り、巻き込むように巻回した後、渡り部40fを介して第2セクションに移り、巻き込むように巻回して一対のインターリーブコイルを形成する。なお、コイル導体Lの巻き終わりは、外径側を渡り部40gを介して連続的にさらに下部へ渡り、第3セクションにおけるコイル導体Lの巻き始めとなる。
そして、かかる構成においても、シールド導体Sは、上述した方法によって、セクションごとにコイル導体Lと同じ方向に巻回され、巻回後においてその外周側端部同士が接続部材70により電気的に接続される。なお、本変更例においても、シールド導体Sは、セクションごとに巻き込む構成以外にも、線路端子U側および接地端子側(図示せず)に位置する一部のセクションに巻き込む構成としても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態に従う誘導電器巻線を備える誘導電器の外観を示す斜視図である。 図1のII−IIにおける部分断面図である。 図2における高圧巻線を拡大した断面図である。 従来の誘導電器巻線の製作工程を説明するための図である。 従来の誘導電器巻線の製作工程を説明するための図である。 従来の誘導電器巻線の製作工程を説明するための図である。 従来の誘導電器巻線の製作工程を説明するための図である。 従来の誘導電器巻線の製作工程を説明するための図である。 従来の誘導電器巻線の製作工程を説明するための図である。 従来の誘導電器巻線における第1および第2セクションを軸方向上方から見た図である。 この発明の実施の形態に従う誘導電器巻線における第1および第2セクションを軸方向上方から見た図である。 この発明の実施の形態に従う誘導電器巻線の製作工程を説明するための図である。 この発明の実施の形態に従う誘導電器巻線の製作工程を説明するための図である。 この発明の実施の形態に従う誘導電器巻線の製作工程を説明するための図である。 この発明の実施の形態に従う誘導電器巻線の製作工程を説明するための図である。 この発明の実施の形態に従う誘導電器巻線の製作工程を説明するための図である。 この発明の実施の形態に従う誘導電器巻線の製作工程を説明するための図である。 この発明の実施の形態に従う誘導電器巻線を拡大した断面図である。 この発明の実施の形態の変更例に従う誘導電器巻線を拡大した断面図である。
符号の説明
10 鉄心、20 低圧巻線、30 高圧巻線、40a〜40g 渡り部、50 絶縁筒、60 治具、70 接続部材、100 内鉄形変圧器、300 円板状コイル、L コイル導体、S シールド導体、U 線路端子。

Claims (5)

  1. 絶縁被覆された導体が径方向へ円板状に巻回形成したコイル対を複数積層されてなる誘導電器巻線であって、
    前記コイル対は、一方の巻き終わりを連続的に渡らせて他方の巻き始めとすることにより、前記導体を径方向に沿って互いに逆向きに巻回されてなる第1および第2の円板状コイルを含み、
    前記第1の円板状コイルに径方向に沿って同じ向きとなるように巻き込まれた第1のシールド導体と、
    前記第2の円板状コイルに径方向に沿って同じ向きとなるように巻き込まれた第2のシールド導体と、
    前記第1のシールド導体および前記第2のシールド導体の端部同士を電気的に接続するための接続部材とを備える、誘導電器巻線。
  2. 前記接続部材は、前記第1のシールド導体の外径側端部と前記第2のシールド導体の外径側端部とを電気的に接続する、請求項1に記載の誘導電器巻線。
  3. 前記コイル対は、前記第1の円板状コイルが前記導体を外径側から内径側へ巻回されてなり、前記第2の円板状コイルが前記導体を内径側から外径側へ巻回されてなる、請求項1または請求項2に記載の誘導電器巻線。
  4. 前記コイル対は、外径側の位置で前記導体を前記第1および第2の円板状コイル間で渡らせ、内径側渡りについては前記第1および第2の円板状コイル間で交差させるインターリーブ構成である、請求項1または請求項2に記載の誘導電器巻線。
  5. 絶縁被覆された導体が径方向へ円板状に巻回形成したコイル対を複数積層されてなる誘導電器巻線の巻回方法であって、
    前記導体を径方向に巻回することにより第1の円板状コイルを形成するステップと、
    前記第1の円板状コイルに対して径方向に沿って同じ向きとなるように、第1のシールド導体を少なくとも1ターン巻き込むステップと、
    前記第1の円板状コイルにおける前記導体の巻き終わりを連続的に渡らせて巻き始めとして径方向に巻回することにより第2の円板状コイルを形成するステップと、
    前記第2の円板状コイルに対して径方向に沿って同じ向きとなるように、第2のシールド導体を少なくとも1ターン巻き込むステップと、
    前記第1および第2のシールド導体の端部同士を接続部材により電気的に接続するステップとを備える、誘導電器巻線の巻回方法。
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