JPH0929357A - パンチプレス - Google Patents

パンチプレス

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JPH0929357A
JPH0929357A JP18241295A JP18241295A JPH0929357A JP H0929357 A JPH0929357 A JP H0929357A JP 18241295 A JP18241295 A JP 18241295A JP 18241295 A JP18241295 A JP 18241295A JP H0929357 A JPH0929357 A JP H0929357A
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tapping
die
striker
upper die
turret
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Shigeyoshi Kono
重義 河野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、タップが折れたままでタッピング
加工が進行することを回避することを目的とする。 【解決手段】 金型スリーブ47と上部タレット19を
電気的に絶縁して構成し、ワーク押圧部材59における
少くともワークに接する部分を電気絶縁材料により構成
し、タッピング加工用上部金型29とタッピング加工用
下部金型35が板材を介して通電したことを検出する通
電検出装置77を設けてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板材に加工穴を形
成すべく穴明け加工を行うこと、及び板材における加工
穴の内側にタッピング加工を行うことが可能なパンチプ
レスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のタレットパンチプレスについて説
明すると、フレームには上部タレットと下部タレットが
上下に対向して設けてあり、上部タレットと下部タレッ
トはタレット用駆動モータの駆動により回転可能であ
る。上部タレットには複数の穴明け加工用上部金型及び
タッピング加工用上部金型をそれぞれ昇降可能に備えて
あり、下部タレットには複数の穴明け加工用下部金型及
びタッピング加工用下部金型をそれぞれ備えてある。複
数の穴明け加工用上部金型は対応する穴明け加工用下部
金型に上下に対向してそれぞれ構成してあり、タッピン
グ加工用上部金型はタッピング加工用下部金型に上下に
対向して構成してある。そして、フレームにおける上部
タレットの垂直上方位置には所定の上部金型を上方向か
ら押圧するストライカーを設けてあり、このストライカ
ーは油圧シリンダの作動又はクランク軸の回転駆動によ
り昇降する。
【0003】上記タッピング加工用上部金型は、上部タ
レットに昇降可能に設けられた金型スリーブと、この金
型スリーブの上側に昇降可能に設けられかつ前記ストラ
イカーにより上方向から押圧される被押圧部材と、この
金型スリーブの下側に設けられかつ板材における加工穴
の周縁部を上方向から押圧する環状のワーク押圧部材
と、金型スリーブ内に設けられかつ被押圧部材の昇降に
より回転しつつ昇降するタップを備えている。
【0004】したがって、板材を上部タレットと下部タ
レットの間の所定位置に位置決めする。また、上部タレ
ットと下部タレットを回転させて所定の穴明け加工用上
部金型と所定の穴明け加工用下部金型をストライカーの
垂直下方位置に位置せしめる。そして、ストライカーを
下降させて所定の穴明け加工用上部金型を上方向から押
圧することにより、所定の穴明け加工用上部金型及び下
部金型を協働させて板材に対して穴明け加工を行い、加
工穴を形成せしめることができる。
【0005】板材に対して穴明け加工を行った後に、上
部タレットと下部タレットを回転させてタッピング加工
用上部金型及び下部金型をストライカーの垂直下方位置
に位置せしめることにより、板材における加工穴をタッ
ピング加工用上部金型とタッピング加工用下部金型の間
に位置決めする。そして、ストライカーを下降させて被
押圧部材を上方向から押圧することにより、タッピング
加工用上部金型全体を下降させて、タッピング加工用上
部金型におけるワーク押圧部材により板材における加工
穴の周縁部を上方向から押圧する。
【0006】ワーク押圧部材により板材における加工穴
の周縁部を押圧した後に、ストライカーを更に下降させ
ることにより、被押圧部材を金型スリーブに対して相対
的に下降させる。これによって、タップを回転させつつ
下降させて、加工穴の内側に対してタッピング加工を行
う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、板材に対し
て多数回タッピング加工を行うと、タップが折れる場合
があり、このような場合には、実際にはタッピング加工
を行っていないにも拘らず、次の加工(穴明け加工又は
タッピング加工)へ移行し、一連の加工(複数回の穴明
け加工及び複数回のタッピング加工)の作業能率が悪く
なると共にパンチプレスの自動稼動を行い得ないという
問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述のごとき従来の問題
点を解決するため、本発明においては、第1の手段とし
て、フレームに上部金型ホルダと下部金型ホルダを上下
に対向して設け、この上部金型ホルダに複数の穴明け加
工用上部金型及びタッピング加工用上部金型をそれぞれ
昇降可能に備え、各上部金型を上方向へ付勢可能な付勢
部材をそれぞれ設け、下部金型ホルダに複数の穴明け加
工用下部金型及びタッピング加工用下部金型をそれぞれ
備え、複数の穴明け加工用上部金型を対応する穴明け加
工用下部金型に上下に対向してそれぞれ構成し、タッピ
ング加工用上部金型をタッピング加工用下部金型に上下
に対向して構成し、上記上部金型ホルダの垂直上方位置
に所定の上部金型を上方向から押圧するストライカーを
設け、上記タッピング加工用上部金型は、上部金型ホル
ダに昇降可能に設けられた金型スリーブと、この金型ス
リーブの上側に昇降可能に設けられかつ前記ストライカ
ーにより上方向から押圧される被押圧部材と、この金型
スリーブの下側に設けられかつ板材における加工穴の周
縁部を上方向から押圧する環状のワーク押圧部材と、金
型スリーブ内に設けられかつ被押圧部材の昇降により回
転しつつ昇降するタップを備えてなり、上記金型スリー
ブと上部金型ホルダを電気的に絶縁して構成し(金型ス
リーブにおける少くとも上部金型ホルダに接する部分を
電気絶縁材料により構成するか、又は上部金型ホルダに
おける金型スリーブに接する部分を電気絶縁材料により
構成し)、ワーク押圧部材における少くともワークに接
する部分を電気絶縁材料により構成し、タッピング加工
用上部金型とタッピング加工用下部金型が板材を介して
通電したことを検出する通電検出装置を設けてなること
を特徴とする。
【0009】第2の手段として、第1の手段の構成要件
の他に、前記ストライカーが最下限位置付近に位置して
いること(ストライカーが最下限位置付近に位置してワ
ーク押圧部材が加工穴の周縁部に接触していること)を
検出するストライカー検出器を設け、ストライカーが前
記タッピング加工用上部金型における被押圧部材を上方
向から押圧して最下限位置付近に位置するときに、前記
通電検出装置によりタッピング加工用上部金型とタッピ
ング加工用下部金型が通電したことが検出されないと、
パンチプレス全体の稼動を停止せしめるように制御する
制御装置を設けてなることを特徴とする。
【0010】第3の手段として、第1の手段の構成要件
の他に、前記ストライカーが最下限位置付近に位置して
いることを検出するストライカー検出器を設け、ストラ
イカーが前記タッピング加工用上部金型における被押圧
部材を上方向から押圧して最下限位置付近に位置すると
きに、前記通電検出装置によりタッピング加工用上部金
型とタッピング加工用下部金型が通電したことが検出さ
れないと、ストライカーの下降駆動を停止せしめるよう
に制御する制御装置を設けてなることを特徴とする。
【0011】第4の手段として、第1の手段の構成要件
の他に、前記ストライカーが最下限位置付近に位置して
いることを検出するストライカー検出器を設け、ストラ
イカーが前記タッピング加工用上部金型における被押圧
部材を上方向から押圧して最下限位置付近に位置すると
きに、前記通電検出装置によりタッピング加工用上部金
型とタッピング加工用下部金型が通電したことが検出さ
れないと、アラームを発生させるように制御する制御装
置を設けてなることを特徴とする。
【0012】第5の手段として、第2〜第4の手段のう
ちいずれかの手段の構成要件の他に、前記最下限位置付
近は、ストライカーの下降によりタッピング加工用上部
金型におけるワーク押圧部材が板材加工穴の周縁部を押
圧したときのストライカーの高さ位置よりも低いことを
特徴とする。
【0013】第6の手段として、第1〜第5の手段のう
ちいずれかの手段の構成要件の他に、前記上部金型ホル
ダは回転可能な上部タレットであって、前記下部金型ホ
ルダは回転可能な下部タレットであることを特徴とす
る。
【0014】前記の構成において、板材を上部金型ホル
ダと下部金型ホルダの間の所定位置に位置決めする。第
6の手段にあっては、上部タレットと下部タレットを回
転させて所定の穴明け加工用上部金型と所定の穴明け加
工用下部金型をストライカーの垂直下方位置に位置せし
める。そして、ストライカーを下降させて所定の穴明け
加工用上部金型を上方向から押圧することにより、所定
の穴明け加工用上部金型及び下部金型を協働させて板材
に対して穴明け加工を行い、加工穴を形成せしめること
ができる。ここで、板材の板厚が薄い場合には、穴開け
加工と同時にバーリング加工を行うか、又は穴明け加工
を行った後にバーリング加工を行う。
【0015】板材に対して穴明け加工(バーリング加工
を行う場合にはバーリング加工も含む)を行った後に、
板材における加工穴をタッピング加工用上部金型とタッ
ピング加工用下部金型の間に相対的に位置決めする。こ
こで、第6の手段によれば、上部タレットと下部タレッ
トを回転させてタッピング加工用上部金型及び下部金型
をストライカーの垂直下方位置に位置せしめることによ
り、板材における加工穴をタッピング加工用上部金型と
タッピング加工用下部金型の間に位置決めする。そし
て、ストライカーを下降させて被押圧部材を上方向から
押圧することにより、タッピング加工用上部金型全体を
下降させて、タッピング加工用上部金型におけるワーク
押圧部材により板材における加工穴の周縁部を上方向か
ら押圧する。
【0016】ワーク押圧部材により板材における加工穴
の周縁部を押圧した後に、ストライカーを下降させて被
押圧部材を下降させることにより、被押圧部材を金型ス
リーブに対して相対的に下降させる。これによって、タ
ップを回転させつつ下降させて、加工穴の内側に対して
タッピング加工を行う。
【0017】このとき、タップが折れていない場合に
は、通電検出装置によりタッピング加工用上部金型とタ
ッピング加工用下部金型が板材を介して通電したことが
検出される。一方、通電検出装置によりタッピング加工
用上部金型とタッピング加工用下部金型が板材を介して
通電したことが検出されないと、タップが折れているこ
とが判明する。
【0018】また、第2〜第6の手段にあっては、スト
ライカー検出器によりストライカーが最下限位置付近に
位置していることが検出されているときに、通電検出装
置によりタッピング加工用上部金型とタッピング加工用
下部金型が通電したことが検出されないと、タップが折
れていることが判明すると共に、制御装置を制御してパ
ンチプレス全体の稼動を停止せしめたり、ストライカー
の下降駆動を停止せしめたり、又はアラームを発生たり
する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に掛る実施の形態の
例について図面に基づいて説明する。
【0020】図3を参照するに、パンチプレスの一例と
してタレットパンチプレス1は、ブリッジ型の本体フレ
ーム3をベースにしており、この本体フレーム3は上下
(図3において上下)に対向した上部フレーム5と下部
フレーム7を備えている。上記下部フレーム7の上面に
は板材Wを支持する固定テーブル(図示省略)が設けて
あり、この固定テーブルの左右(図3において表裏)両
側に一対の可動テーブル9が前後方向(図3において右
左方向)へ移動自在に設けてある。
【0021】パンチング加工を行う板材Wの位置決めを
行うために板材位置決め装置11が設けてある。即ち、
板材位置決め装置11の一部を構成するキャレッジベー
ス13が左右の可動テーブル9に固定して設けてあり、
キャレッジベース13には板材Wを把持するクランプ装
置15を備えたキャレッジ17が左右方向へ移動自在に
取付けてある。
【0022】上部フレーム5の後部には上部タレット1
9が回転軸21を介して回転可能に設けてあり、下部フ
レーム7における固定テーブルの前側には上部タレット
19に上下に対向した下部タレット23が回転軸25を
介して回転可能に設けてある。上記上部タレット19、
下部タレット23はタレット用サーボモータ(図示省
略)の駆動により同期にして回転するものである。
【0023】上部タレット19には複数の穴明け加工用
上部金型27及びタッピング加工用上部金型29がそれ
ぞれ昇降可能に備えてあり、上部タレット19の適宜位
置には各上部金型27,29を上方向へ付勢可能なリフ
タスプリング31(図1参照)が設けてある。下部タレ
ット23には複数の穴明け加工用下部金型33及びタッ
ピング加工用下部金型35をそれぞれ備えてあり、複数
の穴明け加工用上部金型27は対応する穴明け加工用下
部金型33に上下に対向してそれぞれ構成してあって、
タッピング加工用上部金型29はタッピング加工用下部
金型35に上下に対向して構成してある。
【0024】上記フレーム5における上部タレット19
の垂直上方位置には上下方向へ移動可能なピストンロッ
ド37を備えた油圧シリンダ39が設けてあり、このピ
ストンロッド37には所定の上部金型27,29を上方
向から押圧するストライカー41が連結してある。
【0025】図1を参照するに、上記ストライカー41
が最下限位置付近に位置していることを検出するため、
上部フレーム5の適宜位置にはリミットスイッチ43が
設けてあり、ピストンロッド37の適宜位置にはこのリ
ミットスイッチ43を作動させるドグ45が設けてあ
る。即ち、ピストンロッド37の下降によりドグ45が
リミットスイッチ43を作動させてから、ピストンロッ
ド37の上昇によりドグ45がリミットスイッチ43を
再び作動させるまでの間においては、ストライカー41
は最下限位置付近に位置していることが分かる。ここ
で、最下限位置付近は、ストライカー41の下降により
タッピング加工用上部金型29における後述のワーク押
圧部材が板材Wの加工穴Whの周縁部に接触しはじめる
ときのストライカー41の高さ位置よりも低いものであ
る。
【0026】なお、ストライカー41を昇降させるた
め、油圧シリンダ39を設ける代わりに、上部フレーム
5に回転駆動可能なクランク軸を設け、このクランク軸
における偏心部にストライカー41を回転自在に連結し
ても差し支えない。また、この場合は、クランク軸の回
転位置を近接センサ等により検出することにより、スト
ライカー41が最下限位置付近に位置していることが容
易に分かるものである。
【0027】上記タッピング加工用上部金型29の詳細
について説明すると、上部タレット19における適宜の
金型装着孔19hは金型スリーブ47が昇降可能に設け
てあり、この金型スリーブ47は、スリーブ本体49
と、このスリーブ本体49の上部に一体的に設けたスリ
ーブヘッド51を備えてなる。金型スリーブ47におけ
るスリーブヘッド51にはストライカー41により上方
向から押圧される被押圧部材53が複数のガイドバー5
5を介して昇降可能に設けてあり、スリーブヘッド51
内部におけるガイドバー55の下側にはガススプリング
57が設けてある。上記金型スリーブ47におけるスリ
ーブ本体49の下側には板材Wにおける加工穴Whの周
縁部を上方向から押圧する環状のワーク押圧部材59が
設けてある。
【0028】上記金型スリーブ47内にはタップ61が
設けてあり、このタップ61は被押圧部材53の昇降に
より回転しつつ昇降するものである。即ち、被押圧部材
53には送りねじ63の上端部が回転自在に連結してあ
り、スリーブヘッド51の適宜位置には送りねじ63が
螺合したナット部材65が固定して設けてある。上記送
りねじ63の下部にはスプライン軸67が一体に設けて
あり、このスプライン軸67にはタップ65を保持する
コレットチャック69を一体的に備えた昇降回転体71
がスプライン嵌合してある。この昇降回転体71の外側
にはリードねじ73が形成してあり、スリーブ本体49
内の適宜位置には昇降回転体71のリードねじ73に螺
合したナット部材75が固定して設けてある。ここで、
昇降回転体71のリードねじ73のピッチ及びリードは
タップ61のピッチ及びリードと同じであって、昇降回
転体71のリードは送りねじ63のリードに比較して小
さいものである。
【0029】上記スリーブ本体49における上部タレッ
ト19に接する(スリーブ状の)部分49a及びワーク
押圧部材59におけるワークWに接する(環状の)部分
59aはウレタン、MCナイロン等の電気絶縁材料によ
り構成してある。なお、スリーブ本体49全部又はワー
ク押圧部材59全部を電気絶縁材料により構成しても差
し支えなく、スリーブ本体49の一部又は全部を電気絶
縁体により構成する代わりに、上部タレット19におけ
るスリーブ本体49に接する部分のみを電気絶縁材料に
より構成しても差し支えない。
【0030】適宜位置にはタッピング加工用上部金型2
9とタッピング加工用下部金型35が材料Wを介して通
電したことを検出する通電検出装置77が設けてある。
この通電検出装置77には基端を接続した第1コード7
9の先端が油圧シリンダ39におけるピストンロッド3
7に接続してあり、この通電検出装置77に基端を接続
した第2コード81の先端が下部タレット23に接続し
てある。
【0031】なお、第1コード79の先端をピストンロ
ッド37の代りにストライカー41又は金型スリーブ4
7(絶縁材料で構成されている部分を除く)に接続して
もよく、又第2コード81の先端を下部タレット23の
代わりにタッピング加工用下部金型35に接続してもよ
い。
【0032】上記通電検出装置77には図2に示す制御
装置83が接続してあって、この制御装置83は、スト
ライカー41が被押圧部材53を押圧して最下限位置付
近に位置するときに、通電検出装置77によりタッピン
グ加工用上部金型29とタッピング加工用下部金型35
が通電したことが検出されないと、タレットパンチプレ
ス1の全体の可動を停止せしめたり、アラームを発生さ
せたりするように制御する作用を有している。なお、タ
レットパンチプレス1全体の稼動を停止せしめる代わり
に、ストライカー41の下降駆動を停止せしめても差し
支えない。
【0033】前述の構成に基づいて本実施の形態の例の
作用について説明する。
【0034】クランプ装置15により板材Wを把持した
状態で、キャレッジ17を左右方向へ移動させると共に
キャレッジベース13を可動テーブル9と一体的に前後
方向へ移動させることにより、板材Wを上部タレット1
9と下部タレット23の間の所定位置に位置決めする。
また、上部タレット19と下部タレット23を回転させ
て所定の穴明け加工用上部金型27と所定の穴明け加工
用下部金型33をストライカー41の垂直下方位置に位
置せしめる。そして、油圧シリンダ39の駆動によりス
トライカー41を下降させて所定の穴明け加工用上部金
型27を上方向から押圧することにより、所定の穴明け
加工用上部金型27及び下部金型33を協働させて板材
Wに対して穴明け加工を行い、加工穴Whを形成せしめ
ることができる。ここで、板材Wの板厚が薄い場合に
は、穴開け加工と同時にバーリング加工を行うか、又は
穴明け加工を行った後にバーリング加工を行う。
【0035】板材Wに対して穴明け加工(バーリング加
工を行う場合にはバーリング加工も含む)を行った後
に、上部タレット19と下部タレット23を回転させて
タッピング加工用上部金型29及び下部金型35をスト
ライカー41の垂直下方位置に位置せしめることによ
り、板材Wにおける加工穴Whをタッピング加工用上部
金型29及び下部金型35の間に相対的に位置決めす
る。そして、ストライカー41を下降させて被押圧部材
53を上方向から押圧することにより、タッピング加工
用上部金型29全体をリフタスプリング31の付勢力に
抗して下降させて、ワーク押圧部材59により板材Wに
おける加工穴Whの周縁部を上方向から押圧する。
【0036】ワーク押圧部材59により板材Wにおける
加工穴Whの周縁部を押圧した後に、ストライカー41
を更に下降させることにより、被押圧部材53をガスス
プリング57の付勢力に抗しつつ金型スリーブ47に対
して相対的に下降させる。これによって、送ねじ63及
びスプライン軸67を回転させて、リードねじ33の作
用によりタップ61を昇降回転体71と一体的に回転さ
せつつ下降させて、加工穴Whの内側に対してタッピン
グ加工を行う。
【0037】このとき、タップ61が折れていない場合
には、通電検出装置75によりタッピング加工用上部金
型29とタッピング加工用下部金型35が板材Wを介し
て通電したことが検出される。一方、通電検出装置75
によりタッピング加工用上部金型29とタッピング加工
用下部金型35が板材Wを介して通電したことが検出さ
れないと、タップ61が折れていることが判明すると共
に、制御装置83を制御してタレットパンチプレス1全
体の稼動を停止せしめたり、アラームを発生たりする。
【0038】以上のごとき本実施の形態の例の発明によ
れば、比較的簡単な構成の下で、タップ61が折れてい
る場合にはタッピング加工中にそのことが判明すること
ができ、そして一旦タッピング加工を中断することによ
り、パンチプレス1の自動稼動により一連の加工を行う
ことが可能になると共に、タップ61の交換を適宜に行
うことによって一連の加工の作業能率の向上を図ること
ができる。
【0039】
【発明の効果】以上のごとき実施の形態の例の説明によ
り理解されるように、請求項1又は請求項2に記載の発
明によれば、比較的簡単な構成の下で、タップが折れて
いる場合にはタッピング加工中にそのことが判明するこ
とができ、そして一旦タッピング加工を中断することに
より、パンチプレスの自動稼動により一連の加工を行う
ことが可能になると共に、タップの交換を適宜に行うこ
とによって一連の加工の作業能率の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の例の要部を示す図である。
【図2】本実施の形態の例に係る制御ブロック図であ
る。
【図3】タレットパンチプレスの側面図である。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス 19 上部タレット 23 下部タレット 27 穴明け加工用上部金型 29 タッピング加工用上部金型 33 穴明け加工用下部金型 35 タッピング加工用下部金型 41 ストライカー 43 リミットスイッチ 47 金型スリーブ 53 被押圧部材 59 ワーク押圧部材 61 タップ 77 通電検出装置 83 制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに上部金型ホルダと下部金型ホ
    ルダを上下に対向して設け、この上部金型ホルダに複数
    の穴明け加工用上部金型およびタッピング加工用上部金
    型をそれぞれ昇降可能に備え、下部金型ホルダに複数の
    穴明け加工用下部金型及びタッピング加工用下部金型を
    それぞれ備え、複数の穴明け加工用上部金型を対応する
    穴明け加工用下部金型に上下に対向してそれぞれ構成
    し、タッピング加工用上部金型をタッピング加工用下部
    金型に上下に対向して構成し、上記上部金型ホルダの垂
    直上方位置に所定の上部金型を上方向から押圧するスト
    ライカーを設け、 上記タッピング加工用上部金型は、上部金型ホルダに昇
    降可能に設けられた金型スリーブと、この金型スリーブ
    の上側に昇降可能に設けられかつ前記ストライカーによ
    り上方向から押圧される被押圧部材と、この金型スリー
    ブの下側に設けられかつ板材における加工穴の周縁部を
    上方向から押圧する環状のワーク押圧部材と、金型スリ
    ーブ内に設けられかつ被押圧部材の昇降により回転しつ
    つ昇降するタップを備えてなり、上記金型スリーブと上
    部金型ホルダを電気的に絶縁して構成し、ワーク押圧部
    材における少くともワークに接する部分を電気絶縁材料
    により構成し、タッピング加工用上部金型とタッピング
    加工用下部金型が板材を介して通電したことを検出する
    通電検出装置を設けてなることを特徴とするパンチプレ
    ス。
  2. 【請求項2】 前記ストライカーが最下限位置付近に位
    置していることを検出するストライカー検出器を設け、
    ストライカーが前記タッピング加工用上部金型における
    被押圧部材を上方向から押圧して最下限位置付近に位置
    するときに、前記通電検出装置によりタッピング加工用
    上部金型とタッピング加工用下部金型が通電したことが
    検出されないと、パンチプレス全体の稼動を停止せしめ
    るように制御する制御装置を設けてなることを特徴とす
    るパンチプレス。
  3. 【請求項3】 前記最下限位置付近は、ストライカーの
    下降によりタッピング加工用上部金型におけるワーク押
    圧部材が板材加工穴の周縁部を押圧したときのストライ
    カーの高さ位置よりも低いことを特徴とする請求項2に
    記載のパンチプレス。
  4. 【請求項4】 前記上部金型ホルダは回転可能な上部タ
    レットであって、前記下部金型ホルダは回転可能な下部
    タレットであることを特徴とする請求項1〜請求項3の
    いずれかの請求項に記載のパンチプレス。
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