JPH09293081A - 画像データベース作成方法及び画像検索方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一画面中の一部の像にキーワードを与え、そ
の検索を効率的に行う。 【解決手段】 一画面に対するキーワードを与えるのみ
ならず、画面中の特徴画像２６や３１に対し、これを方
形枠２７又は３２で領域指定し、それぞれの画像に対し
てキーワードを与えると共に、領域情報を与え、各キー
ワードとその第１階層か第２階層かの区別、又ファイル
名、識別番号ＩＤ、領域情報との関係を示すキーワード
管理テーブルを作り、入力されたキーワードに応じてこ
のテーブルを参照して、画像データベースから画像デー
タ、又はその一部のデータを取出して表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は画像データのデー
タベースの作成方法、その作成された画像データベース
の検索方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】図４Ａを参照して従来の画像データベー
スの作成方法を説明する。デジタル化された画像データ
が入力されると（１１）、この画像データが表示され
て、その表示画像にもとづいて、その画面の全体を示す
キーワードを操作員が入力する（１２）。その入力され
たキーワードとその対応画像データを示す識別子（識別
番号）、更にはその画像データが記憶されたファイル名
との関係が管理テーブル１３に作られ、かつその管理テ
ーブル１３にもとづき検索可能なように画像データベー
ス１４に蓄積される（１５）。

【０００３】このようにして作成された画像データベー
ス１４に対する画像検索は次のようにして行われる。つ
まり図４Ｂに示すように所望の画像と対応するキーワー
ドが入力されると（１６）、そのキーワードにより管理
テーブル１３を参照して、そのキーワードと対応する画
像識別子又はこれと共に画像ファイル名が検索され（１
７）、対応するものが求まると、その画像データの全て
を画像データベース１４から読出し（１８）、その画像
データを表示する（１９）。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来においては、画像
データベースに蓄積された画像データのキーワードは、
各画像データの１画面分を対象としたものであり、つま
りその画像データが例えば風景を示す場合は、そのキー
ワードとしては、単に、風景又はその風景の存在場所、
あるいは山水、市街などあくまでもその画面全体として
あてはまるものであった。一方画像データとしては必ず
しも一画面の全てを表示しなくてもよい、つまり一画面
中の一部の画像を表示すればよい場合があっても、一画
面全体を表示が行われていた。つまり画面中の一部を取
出して表示する場合は全画面を表示するよりも、その取
出し時間も短かくて済む。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明の画像データベ
ース作成方法によれば、入力画面データを表示させ、そ
の表示された画面に対して第１階層キーワードを入力
し、表示された画面内の特徴画像に対して領域を指示す
ると共に第２階層キーワードを入力し、入力された第１
階層キーワードと対応画面データとを関連付け、また第
２階層キーワードと対応画像及び領域情報とを関連付け
たキーワード管理テーブルを作成し、そのキーワード管
理テーブルの管理のもとに入力された画面データを画像
データベースに蓄積する。

【０００６】この発明の画像検索方法は、前記請求項１
の発明により作られた画像データベースを検索する方法
であって、利用者がキーワードを入力すると、そのキー
ワードによりキーワード管理テーブルを参照して対応画
像データを検索し、その検索した画像データが第１階層
キーワードに対するものであれば、その画面データを画
像データベースから取出し、検索した画像データが第２
階層キーワードに対するものであれば、その領域を含む
画面データ中の少くとも対応画像データを画像データベ
ースから取出す。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１を参照してこの発明による画
像データベース作成方法の実施例を説明する。画像デー
タの入力を待ち（Ｓ₁ ）、画像データが入力されると、
表示器に表示し（Ｓ₂ ）、必要に応じキーワードの入力
を促す表示も同時に行い、キーワードの入力を待つ（Ｓ
₃ ）。操作員は表示画像を見て、その画面全体に適する
キーワードを例えばキーボードを操作して入力する。こ
のキーワードとしては１つでも複数でもよい。キーワー
ドが入力されると、その表示画像に対するキーワードの
入力は全て終ったか、つまりキーワード入力終りの指示
を待ち（Ｓ₄ ）、例えばキーボードにより入力終りが入
力されると、その入力されたキーワードと入力画像デー
タ（表示画像）とを関連付けるキーワード管理テーブル
を作成する（Ｓ₅）。キーワード管理テーブルは例えば
図２に示すようにキーワードの欄２１にその時入力され
たキーワードが書込まれ、そのキーワードが画面全体に
対するものの場合は第１階層キーワードとして階層欄２
２に１を書込み、更にこの画像データが蓄積されるべき
ファイルの名をファイル名欄２３に書込み、またその画
像データに対する識別番号ＩＤをＩＤ欄２４に書込む。
入力されたキーワードが複数の場合はその各キーワード
ごとにこれらの書込みを行う。

【０００８】このようにしてキーワード管理テーブルの
作成（書込み）が終るとその入力画像データを画像デー
タベース中の与えられた識別番号ＩＤの個所に蓄積する
（Ｓ ₆ ）。この蓄積時に画像データを圧縮（符号化）し
て蓄積する場合は、その圧縮画像データを元に戻すため
に用いるパラメータが必要な場合は、そのパラメータを
キーワード管理テーブル中のパラメータ欄２５に書込
む。

【０００９】ステップＳ₄ で表示されている画像（画
面）全体に対するキーワードではなく、その画面中の一
部の特徴ある画像についてキーワードを付けたい場合は
その特徴画像の領域を指定する（Ｓ₇ ）。表示されてい
る画面が例えば図２Ｂに示す場合に、その木の像３１を
含む領域３２（図２Ｃ）を例えばライトペンで描き、又
はカーソルを移動させ、この４つの角ごとに入力指示を
行うなどして領域指定を行う。このようにして領域指定
が行われると、これにもとづいて領域３２の領域情報を
作成する（Ｓ₇ ）。領域情報は例えば領域３２の左上角
座標（ｘ_i ，ｙ_i）と領域３２の横幅Ｗ_i と、縦幅Ｌ_i
として求める。その後、キーワードが入力されるのを待
つ（Ｓ₉ ）、この場合もキーワードの入力を促がす表示
を行わせてもよい。このキーワードは指定した領域３２
内の像に与えるキーワードであって、このキーワードも
１つでも複数でもよい。キーワードが入力されると、そ
のキーワードと対応画像との関連を示すキーワード管理
テーブルの作成（書込み）が行われる（Ｓ₁₀）。

【００１０】例えば図２Ａに示すように、入力されたキ
ーワードがキーワード欄２１に書込まれ、この場合は領
域指定し、かつその領域２７は表示画面内であるから、
階層欄２２には２が書込まれ、ファイル名欄２３にはそ
の画面のファイル名が書込まれ、またその画像の識別番
号がＩＤ欄２４に書込まれ、更に領域情報欄２６中の基
点欄２７に領域３２の基準点座標、この例では左上角の
座標（ｘ_i ，ｙ_i ）が書込まれ、また横幅Ｗ_i 、縦幅Ｌ
_i がそれぞれ横幅欄２８、縦幅欄２９に書込まれる。こ
の場合も画像データが圧縮される場合は、その復号のた
めのパラメータがパラメータ欄２５に書込まれる。

【００１１】次にこの表示画面中に他の特徴画像がない
かを示す入力がチェックされ（Ｓ₁₁）、キーワードを与
える特徴画像がある場合はステップＳ₇ に戻る。図２Ｂ
に示す例では建物の像３３があり、その像３３に対し領
域３４を指定し、これに対するキーワードが入力される
と、そのキーワードとその階層、ファイル名、画像デー
タ、識別番号、領域情報が同様にキーワード管理テーブ
ルに書込まれる。ステップＳ₁₁で現に表示されている表
示画面中の一部に特徴となる画像がない場合は、そのこ
とがキーボードで入力されると、ステップＳ₁₂に移り、
その表示画面のデータかそのファイル名が画像データベ
ースに蓄積される。この蓄積時に画像データが圧縮され
て行われる場合は、そのパラメータがキーワード管理テ
ーブルに書込まれる。

【００１２】以上のようにして入力された一画面データ
に対する画像データベースへの登録が終了するが、図２
Ｃにおいて指示領域内例えば家の画像を指示している領
域３４内において、更にその家の画像中の例えば家の像
に特徴があり、その画像に対するキーワードを与えたい
場合は、ステップＳ₁₁で終了とすることなく、実像を同
様に領域指定して、キーワードを入力する。この場合は
領域３４内の領域指定であるから、階層欄２２は３を書
込む。その他は同様にキーワード管理テーブルに書込
む。

【００１３】次にこの発明による画像検索方法の実施例
を図３を参照して説明する。検索されるべきキーワード
が入力されるのを待ち（Ｓ₁ ）、キーワードが入力され
ると、そのキーワードにより図２Ａのキーワード管理テ
ーブルを参照して同一キーワードを検索する（Ｓ₂ ）。
検索されたキーワードの階層欄２２が第１階層かを調べ
（Ｓ₃ ）、第１階層であればそのファイル名により画像
データベースから画像データを取出し、表示器に表示す
る（Ｓ₄ ）。その際、キーワード管理テーブル中にパラ
メータが書込まれていれば、そのパラメータにもとづ
き、圧縮画像データを復号化して画像表示する。

【００１４】ステップＳ₃ において検索画像が第１階層
キーワードに対するものでなければ、全画面表示かの問
合せを表示又は音声により利用者に問合せ、全画面表示
要求がキーボードにより入力されると、ステップＳ₄ に
移り、そのファイル名により画像データベースから取出
し、表示器に表示する。全画面表示要求が入力されたけ
れば、その領域情報より、その領域内の画像データのみ
をファイル名及び画像データ識別番号から画像データベ
ースより取出し、その取出した部分のみを表示器に表示
する（Ｓ₆ ）。つまりキーワードで指定された１画面中
の一部の画像のみが表示される。この際、その部分画像
を、画面一杯に拡大表示してもよい。

【００１５】キーワード検索で、複数の候補が得られた
ら、それらを順次表示するとか、複数のキーワードによ
り１つの画像（画面）の検索がなされるように構成する
ことは従来の手法と同様に行うこともできる。

【００１６】

【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば一画
面中の一部分の像についてもキーワードを与えて、これ
を検索できるように画像データベースを作ることがで
き、また指定されたキーワードが一画面中の一部の像で
ある場合は、その一部の像のみを取出し表示することが
でき、その場合は、全画面のデータを取出す場合より短
時間で取出すことができ、効率的に検索を行うことがで
き、またその要求に応じて、その一部画像が含まれる全
体画面を表示させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明による画像データベース作成方法の処
理手順の例を示す流れ図。

【図２】Ａはキーワード管理テーブルの一例を示す図、
Ｂは一画面の表示例を示す図、Ｃはその一部特徴画像の
領域指定の例を示す図である。

【図３】この発明に画像検索方法の処理手順の例を示す
流れ図。

【図４】Ａは従来の画像データベース作成方法を示す流
れ図、Ｂは従来の画像検索方法の処理手順を示す流れ
図。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力画面データを表示させる過程と、 上記表示された画面に対して第１階層キーワードを入力
   する過程と、 上記表示された画面内の特徴画像に対して領域を指示す
   ると共に第２階層キーワードを入力する過程と、 上記入力された第１階層キーワードと対応画面データと
   を関連付け、また上記第２階層キーワードと対応画像及
   び領域情報とを関連付けたキーワード管理テーブルを作
   成する過程と、 上記キーワード管理テーブルの管理のもとに入力された
   画面データを画像データベースに蓄積する過程とを有す
   る画像データベース作成方法。
2. 【請求項２】 複数の画面データが記憶された画像デー
   タベースから、キーワードを指定して所望の画像を検索
   する画像検索方法において、 画面ごとに与えられた第１階層キーワードと、１画面内
   の各部の特徴画像に与えられた第２階層キーワード及び
   その特徴画像の領域情報とが少くとも記憶されたキーワ
   ード管理テーブルを設け、 利用者がキーワードを入力すると、そのキーワードによ
   り上記キーワード管理テーブルを参照して対応画像デー
   タを検索し、 その検索した画像データが第１階層キーワードに対する
   ものであれば、その画面データを上記画像データベース
   から取出し、 上記検索した画像データが第２階層キーワードに対する
   ものであれば、その領域を含む画面データ中の少くとも
   対応画像データを上記画像データベースから取出すこと
   を特徴とする画像検索方法。