JPH09292880A - 電子鍵盤楽器 - Google Patents

電子鍵盤楽器

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JPH09292880A
JPH09292880A JP8107756A JP10775696A JPH09292880A JP H09292880 A JPH09292880 A JP H09292880A JP 8107756 A JP8107756 A JP 8107756A JP 10775696 A JP10775696 A JP 10775696A JP H09292880 A JPH09292880 A JP H09292880A
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tone
signal
pitch
musical
electronic
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JP8107756A
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Yasutoshi Kaneko
保敏 兼子
Kiyoshi Kawamura
潔 河村
Rei Furukawa
令 古川
Shinya Koseki
信也 小関
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/02Means for controlling the tone frequencies, e.g. attack or decay; Means for producing special musical effects, e.g. vibratos or glissandos
    • G10H1/04Means for controlling the tone frequencies, e.g. attack or decay; Means for producing special musical effects, e.g. vibratos or glissandos by additional modulation
    • G10H1/053Means for controlling the tone frequencies, e.g. attack or decay; Means for producing special musical effects, e.g. vibratos or glissandos by additional modulation during execution only
    • G10H1/057Means for controlling the tone frequencies, e.g. attack or decay; Means for producing special musical effects, e.g. vibratos or glissandos by additional modulation during execution only by envelope-forming circuits
    • G10H1/0575Means for controlling the tone frequencies, e.g. attack or decay; Means for producing special musical effects, e.g. vibratos or glissandos by additional modulation during execution only by envelope-forming circuits using a data store from which the envelope is synthesized
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H7/00Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs
    • G10H7/02Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs in which amplitudes at successive sample points of a tone waveform are stored in one or more memories
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S84/00Music
    • Y10S84/09Filtering

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シフトペダルで発生するアコースティックピ
アノ特有の楽音の響きを模倣できる鍵盤楽器を提供す
る。 【解決手段】 CPU1が、シフトペダル7の操作を検
出するとともに、検出時に、電子音源8に対し、発生す
べき鍵に応じた楽音の標準ピッチよりも高いピッチの楽
音を発生させるベンド信号を送り、このベンド信号に基
づいた波形メモリ11の読み出し速度の上昇により、最
終的に発生する楽音のピッチが僅かに上がり、アコース
ティックピアノのシフトペダル操作時と同様の響きが発
生するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発生する楽音に効
果を与えるためのペダルを備えた電子鍵盤楽器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アコースティックピアノには、押鍵の際
の楽音のみならず、その発生音に対して様々な効果を与
えるペダル類が通常備えられている。例えば、ダンパー
ペダルは、発生した楽音をある程度延長させて持続音と
するものである。また、アコースティックピアノでは、
1つの鍵に対して複数の弦が張設されており、シフトペ
ダルは、鍵盤機構を移動させて、ハンマが打撃する弦の
数を減らすとともに弦とハンマが当接する位置を変更す
るものである。
【0003】ところで、アコースティックピアノの楽音
を電子音源で模倣して再現させる電子鍵盤楽器において
も、上記ペダル類が備えられて同様の効果音を奏するこ
とができるようなものが知られている。例えば、ダンパ
ーペダルを電子鍵盤楽器に応用したものとしてノートオ
フの処理を保留して持続音とするダンパーペダルが知ら
れており、これは、エンベロープのサスティン設定によ
り、音が持続するか減衰していくかが制御される。この
ように、ダンパーペダルによる楽音処理の模倣は、単純
にノートオフの処理を保留するだけなので、比較的容易
に十分な再現性が得られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、シフトペダ
ルによる楽音処理の模倣に関しては、十分に再現させる
のが困難であった。そもそも、アコースティックピアノ
におけるシフトペダルの楽音処理は、次のように行われ
ている。すなわち、シフトペダルを踏むと、押鍵によっ
て弦を打撃するハンマが横にスライドし、1つのハンマ
によって打弦される弦の数が通常より少なくなることに
より、楽音全体の減衰エネルギーが小さくなって持続音
が相対的に伸び、かつ、振動数が若干上がって楽音のピ
ッチが上がる等の効果が楽音に与えられる。しかしなが
ら、従来の電子鍵盤楽器では、このようなシフトペダル
の微妙な楽音処理を再現させるにはまだ不十分であっ
た。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、アコースティックピアノのシフトペダル効果を十
分に再現できるとともに、新たな効果を奏することので
きる電子鍵盤楽器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の電子鍵盤楽器は、複数の鍵が配列されてなる鍵盤と、
前記鍵の操作に基づく制御信号が供給されることによ
り、その鍵に応じた楽音信号を発生させる電子音源と、
前記鍵を押鍵する前の前記音源における楽音発生態様を
変更制御するペダルと、前記ペダルが操作されたことを
検出するとともに、その検出時に、前記電子音源に対
し、発生すべき前記鍵に応じた楽音の標準ピッチあるい
は設定したピッチよりも高いピッチの楽音を発生させる
楽音制御手段とを備えることを特徴としている。
【0007】本発明の請求項2に記載の電子鍵盤楽器
は、請求項1に記載の電子鍵盤楽器において、前記電子
音源からは、前記鍵が押鍵された際に複数の同一ピッチ
の楽音が発生し、前記楽音制御手段は、これら複数の楽
音のうちの1以上を標準ピッチあるいは設定したピッチ
よりも高いピッチで前記電子音源から発生させることを
特徴としている。
【0008】本発明の請求項3に記載の電子鍵盤楽器
は、請求項1または2に記載の電子鍵盤楽器において、
前記楽音制御手段は、前記電子音源から発生する楽音の
ピッチのずらし量を、前記鍵によって異ならせることを
特徴としている。
【0009】本発明の請求項4に記載の電子鍵盤楽器
は、請求項1ないし3のいずれかに記載の電子鍵盤楽器
において、前記楽音制御手段は、前記ペダルの操作に応
じて前記電子音源で発生される楽音信号の音量の時間変
化を制御することを特徴としている。
【0010】本発明の請求項5に記載の電子鍵盤楽器
は、請求項1ないし4のいずれかに記載の電子鍵盤楽器
において、前記楽音制御手段は、前記電子音源で発生さ
れる楽音信号の周波数特性を制御することを特徴として
いる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子鍵盤楽器
の実施形態を、図面を参照して説明する。(1)第1の実施形態 A.第1の実施形態の構成 図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子鍵盤楽器の
電気的構成を示すブロック図である。この電子鍵盤楽器
は、いわゆる電子ピアノと呼ばれるピアノ型の電子鍵盤
楽器であり、楽音の合成方法は、波形メモリ読み出し方
式が採られている。この波形メモリ読み出し方式とは、
サンプリングされた楽音波形をディジタル化してROM
に書き込んでおき、押鍵されたとき、この鍵のピッチに
対応するテンポクロックに基づいてこのデータを読み出
していく方式である。
【0012】さて、図1において、符号1はCPU(楽
音制御手段)であり、バス2を介して、各部を制御する
ようになっている。3はCPU1のための制御プログラ
ム等が記憶されているROM、4はデータ一時記憶用の
RAMであり、ROM3およびRAM4でメモリが構成
される。ROM3には、各鍵に対応する楽音の標準ピッ
チも記憶されている。また、楽音のピッチは、標準以外
にも演奏者が各鍵ごとに標準ピッチと変えて設定できる
ようになっている場合もあり、その場合の設定ピッチ
は、RAM4に記憶される。これらのピッチ情報は、予
めCPU1から電子音源8に送出される。5は、電源ス
イッチ、ボリューム、トーンコントローラ、音色スイッ
チ等が設けられた操作用のパネルである。6は、複数の
鍵(例えば88鍵)が配列された鍵盤である。鍵盤6の
各鍵には、押鍵/離鍵情報を検出するキースイッチが設
けられており、このキースイッチによる押鍵信号が、バ
ス2を介してCPU1に供給される。
【0013】シフトペダル7は、当該鍵盤楽器の脚部で
あって演奏者の足元に設けられており、足で踏み込むこ
とによって操作される。シフトペダル7が操作される
と、踏み込み信号はバス2を介してCPU1に供給され
る。前記CPU1は、鍵の押鍵信号、シフトペダル7の
踏み込み信号およびパネル5からの操作信号に基づき、
それら信号に基づいた楽音発生指令信号を、バス2を介
して電子音源8に供給する。この音源8には、増幅器、
スピーカ等から構成されるサウンドシステム(SS)9
が接続されている。このサウンドシステム9には、音源
8によって所定の楽音処理がなされた楽音発生信号が送
られ、このサウンドシステム9から実際の楽音が発生す
るようになっている。
【0014】図2は、上記音源8の構成を示すブロック
図である。音源8は、位相情報発生回路10、波形メモ
リ11、フィルタ12およびEG(エンベロープ・ジェ
ネレータ)13から構成されている。前記CPU1から
の制御信号は、まず位相情報発生回路10に入力され
る。この位相情報発生回路10には、CPU1より、鍵
盤6の複数の鍵のうちの押された鍵を示すKC(キーコ
ード)信号と、シフトペダル7の踏み込み信号に基づく
ベンド信号と前述したピッチ情報が入力される。このベ
ンド信号は、CPU1が、シフトペダル7の踏み込みに
応じて作成した楽音ピッチ上昇信号である。位相情報発
生回路10は、次いで、これらKC信号とベンド信号に
基づいて楽音信号の位相情報を合成し、その合成信号
を、波形メモリ11に供給する。
【0015】波形メモリ11には、予め、楽音波形の立
ち上がりから消滅までのサンプリングタイミングごとの
瞬時値がディジタルで記憶されている。波形メモリ11
は、この瞬時値を、経過時間に対応するアドレス信号に
基づいて順次読み出していくことにより、楽音波形を形
成する。また、その読み出し速度を変化させれば、楽音
のピッチを変化させることができるものである。波形メ
モリ11で形成された楽音波形は、フィルタ12に送ら
れる。
【0016】フィルタ12は、波形メモリ11で形成さ
れた楽音波形の特に高域をカットするアクティブフィル
タである。このフィルタ12を通過した波形データは、
EG13でエンベロープ信号が付加される。エンベロー
プ信号は、波形データに対して所定のエンベロープ波形
を乗算するもので、そのエンベロープ波形は、一般に押
鍵直後のアタック部、徐々に減衰する持続音のディケイ
部、離鍵時のリリース部等からなっている。EG13で
エンブロープ信号が付加された楽音信号は、前記サウン
ドシステム9に供給され、このサウンドシステム9から
音響として出力される。
【0017】B.第1の実施形態の作用 次いで、上記電子鍵盤楽器の作用を説明する。CPU1
には、鍵盤6とシフトペダル7から、鍵とシフトペダル
7のON/OFF信号が順次供給される。CPU1は、
押鍵信号に基づくKC信号と、シフトペダル7からの踏
み込み信号に基づいて作成した楽音ピッチ上昇信号であ
るベンド信号とを、音源8の位相情報発生回路10に供
給する。次に、位相情報発生回路10において、KC信
号とベンド信号とピッチ情報に基づいて楽音信号の位相
情報が合成され、その合成信号が、波形メモリ11に供
給される。波形メモリ11からは、その合成信号に従っ
て楽音波形が読み出され、この読み出された楽音波形が
フィルタ12に供給される。なお、波形メモリ11で
は、ベンド信号すなわち楽音ピッチ上昇信号がピッチの
上昇を指示する場合(すなわちシフトペダル7がONさ
れた場合)、標準よりも僅かに速い読み出し速度により
楽音波形が読み出される。この時点で、楽音信号は標準
よりも僅かにピッチの高いものとなる。次いで、このよ
うに僅かにピッチが上げられた楽音信号は、フィルタ1
2を通過した後、EG13に送られ、ここでエンブロー
プ信号が付加されてから、サウンドシステム9に供給さ
れる。そして、上記楽音処理により僅かにピッチが上が
った楽音が、サウンドシステム9から出力される。
【0018】楽音のピッチは、ベンド信号に基づく波形
メモリ11の読み出し速度で決定され、例えば、標準ピ
ッチ400Hzに対して440.2Hzの楽音を発生す
る場合には、CPU1により、波形メモリ11の読み出
し速度が0.05%程度上昇される。
【0019】このようにして、第1の実施形態の電子鍵
盤楽器によれば、シフトペダル7の操作があったときに
は、出力される楽音が標準のピッチよりも僅かに高いも
のとなり、アコースティックピアノにおけるシフトペダ
ル7を操作したときと同様の楽音の響きが再現される。
ここで、発生する楽音のピッチが、演奏者の任意に設定
されてRAM4に記憶されている場合は、シフトペダル
7が操作されると、その設定されたピッチよりも僅かに
高いピッチの楽音が発生する。
【0020】(2)第2の実施形態 次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2
の実施形態は、上記第1の実施形態における図1で示し
た構成を基本としており、音源8に代えて、図3に示す
音源20が設けられている。以下、この音源20を主と
して説明していく。
【0021】A.第2の実施形態の構成 音源20は、図3に示すように、KC信号が供給される
発音器21およびエンベロープ発生器22と、これら発
音器21とエンベロープ発生器22とを通過して合成さ
れた楽音信号が供給されるフィルタ23と、このフィル
タ23を通過した楽音信号が供給されるボリューム24
とを備えている。発音器21は、上記波形メモリ11と
同様に、楽音波形を形成する。エンベロープ発生器22
は、供給されたKC信号に基づきエンベロープ信号を発
生させ、楽音の音量と発音時間とが制御される。発音器
21により形成された楽音波形は、エンベロープ発生器
22から発生されたエンベロープ信号が乗算されてフィ
ルタ23に供給され、このフィルタ23を通過すること
で楽音波形の特に高域がカットされる。フィルタ23を
通過した楽音信号はボリューム24で音量の調節がなさ
れ、サウンドシステムに供給される。
【0022】B.第2の実施形態の作用 上記発音器21、エンベロープ発生器22、フィルタ2
3およびボリューム24には、図1に示したシフトペダ
ル7が操作される(ONとされる)と、CPU1より、
その踏み込み信号が供給される。その踏み込み信号が供
給されると、まず発音器21では、楽音波形のピッチ
が、KC信号に基づく標準的なピッチよりも若干上げら
れる。また、エンベロープ発生器22においては、図4
に示すように、通常よりも、エンベロープ信号の立ち上
がり部(=アタック部)のピークレベルおよび傾きが小
さくなるとともに、立ち上がり部以降の傾きが小さくな
る。結果として楽音の音量が下げられるとともに、発音
時間が伸びる。さらに、フィルタ23においては、フィ
ルタ23のいわゆるQ(弁別度)が上げられる。フィル
タ23のQが上がると、図5に示すように、高域周波数
がさらにカットされるとともに、ある高域周波数におけ
る出力が突出する特性を示し、その周波数域の音が強調
される。また、ボリューム24では、若干音量が下げら
れる。
【0023】ここで、アコースティックピアノにおける
シフトペダルの作用を述べると、シフトペダルを踏むこ
とにより、押鍵によって弦を打撃するハンマが横にスラ
イドし、1つのハンマで打撃される弦の数が少なくなる
とともに、弦とハンマの当接位置が変化する。例えば、
1つのハンマで打撃される弦の数が3本に設定されてい
る場合、シフトペダルを踏むことで2本の弦しか打撃さ
れない。ここで、ハンマで打撃される弦を駆動弦、打撃
されない弦を非駆動弦とすると、シフトペダルOFFの
ときに押鍵されると、鍵に対応する弦の全てがハンマに
打撃される駆動弦であり、これら弦の位相は同相のため
干渉し合い、音の減衰が速まる。すなわち音の減衰エネ
ルギーは大きいと言える。これに対し、シフトペダルO
Nのときに押鍵されると、非駆動弦が1本存在する。通
常時(シフトペダルOFF時)よりも駆動弦が1本少な
いため、音のアタックが小さくなるものの、その後の減
衰の際のエネルギーが非駆動弦に伝達し、全体として音
のエネルギー減衰が小さくなり、相対的にサスティンが
伸びる。また、弦とハンマの当接位置が変化することお
よび打弦数が減ることにより、弦の両端部を支持する駒
と弦との連成振動の状態が変わる。その結果として、弦
の振幅は減少し弦からみた駒の機械インピーダンスが大
きくなる。これは、弦長が短くなったことに相当し、ピ
ッチが上昇する。さらに、非駆動弦では、高次の倍音が
発生しやすくなる。すなわち、高域周波数の出力が強調
される。
【0024】このように、アコースティックピアノにお
けるシフトペダル効果は、 シフトペダルOFF時よりもアタック部が小さくなる
とともにサスティン部が伸びる。 ピッチが僅かに上がる。 高域周波数の出力が強調される。 といった3つの音響的効果がある。
【0025】これらの音響的効果は、第2の実施形態に
おいては、上記がエンベロープ発生器22により、
が発音器21により、がフィルタ23により、それぞ
れ与えられるとみなされる。従って、第2の実施形態に
おいてシフトペダルをONにすると、アコースティック
ピアノのシフトペダルによる音響効果が、全て再現され
る。
【0026】上記各実施形態においては、1つの鍵が押
鍵された場合には、基本的には1つの楽音が発生される
ものであるが、複数の同一ピッチの楽音が発音するよう
に構成されていてもよい。そして、この場合に、シフト
ペダル7の操作により、それら複数の楽音のうちの1以
上を標準ピッチよりも僅かに高いピッチで音源8,20
より発生させることができる。例えば、1つの鍵に対し
て3つの同一ピッチの楽音が発生する場合に、それらの
うちの2つに対してピッチを同一に上げる。すると、発
生する楽音は、標準ピッチと、僅かにピッチが上がった
2音が響き、よりアコースティックピアノのシフトペダ
ル操作時に近似した楽音が得られる。
【0027】また、楽音のピッチを上昇させるずらし量
は、適宜に設定されるが、鍵盤6の鍵全部に対して同一
ピッチである他に、鍵によって、あるいは音域によって
ずらし量を変えるようにしてもよい。そして、そのよう
なピッチのずらし量を固定せずに、演奏する都度手動で
変えられるように構成してもよい。
【0028】なお、本発明は、上記実施形態の電子鍵盤
楽器に限られず、例えば、CPUで楽音信号をシーケン
サ等に基づき生成するシンセサイザにも適用することが
できる。この場合のピッチ上昇は、シフトペダルの操作
信号に合わせてシーケンサのプログラム中における波形
データの読み出し速度に、1以上の定数(例えば1.0
005程度)を乗算することにより可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ペ
ダルの操作時に、楽音制御手段によって楽音信号が標準
よりも高いピッチで発生する構成なので、アコースティ
ックピアノにおけるシフトペダルを操作したとき特有の
楽音の響きが模倣できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る電子鍵盤楽器
の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係る電子音源の構
成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態に係る電子音源の構
成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態に係るエンベロープ
発生器による楽音特性を示す線図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態に係るフィルタによ
る楽音特性を示す線図である。
【符号の説明】
1…CPU(楽音制御手段)、6…鍵盤、7…シフトペ
ダル、8,20…電子音源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小関 信也 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の鍵が配列されてなる鍵盤と、 前記鍵の操作に基づく制御信号が供給されることによ
    り、その鍵に応じた楽音信号を発生させる電子音源と、 前記鍵を押鍵する前の前記電子音源における楽音発生態
    様を変更制御するペダルと、 前記ペダルが操作されたことを検出するとともに、その
    検出時に、前記電子音源に対し、発生すべき前記鍵に応
    じた楽音の標準ピッチあるいは設定したピッチよりも高
    いピッチの楽音を発生させる楽音制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする電子鍵盤楽器。
  2. 【請求項2】 前記電子音源からは、前記鍵が押鍵され
    た際に複数の同一ピッチの楽音が発生し、 前記楽音制御手段は、これら複数の楽音のうちの1以上
    を標準ピッチあるいは設定したピッチよりも高いピッチ
    で前記電子音源から発生させることを特徴とする請求項
    1に記載の電子鍵盤楽器。
  3. 【請求項3】 前記楽音制御手段は、前記電子音源から
    発生する楽音のピッチのずらし量を、前記鍵によって異
    ならせることを特徴とする請求項1または2に記載の電
    子鍵盤楽器。
  4. 【請求項4】 前記楽音制御手段は、前記ペダルの操作
    に応じて前記電子音源で発生される楽音信号の音量の時
    間変化を制御することを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれかに記載の電子鍵盤楽器。
  5. 【請求項5】 前記楽音制御手段は、前記電子音源で発
    生される楽音信号の周波数特性を制御することを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれかに記載の電子鍵盤楽
    器。
JP8107756A 1996-04-26 1996-04-26 電子鍵盤楽器 Pending JPH09292880A (ja)

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