JPH09291343A - 溶接構造物およびその製造方法 - Google Patents
溶接構造物およびその製造方法Info
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- JPH09291343A JPH09291343A JP10769996A JP10769996A JPH09291343A JP H09291343 A JPH09291343 A JP H09291343A JP 10769996 A JP10769996 A JP 10769996A JP 10769996 A JP10769996 A JP 10769996A JP H09291343 A JPH09291343 A JP H09291343A
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Abstract
溶接構造物の製造方法の提供。 【解決手段】(1)母材ステンレス鋼に対して下記、、
のCr等を含み、δフェライトが7vol% 以下のオーステナイトのステンレス
鋼の溶接金属を含む溶接構造物。CrO等を母材のwt%と
し、CrJ等を溶接金属のwt%として、CrJ-CrO≧2.35・・、Mo
J-MoO≧0.27・・、{CrJ+1.1MoJ+12NJ+0.1NiJ}-{CrO+1.1
MoO+12NO+0.1NiO}≧2.85・・ (2)wt%でC:0.08以下、Si:0.1〜1.5、Mn:0.1〜2.5、Ni:
3.5〜45、Cr:15〜30、 Mo:0〜7、Cu:0〜3、N:0.002〜0.3、
任意元素を含むステンレス鋼に対して下記、、、のCr等
を含むステンレス鋼溶材により、上記ステンレス鋼を溶接する上記
(1)の溶接構造物の製造法。CrW等を溶接材料のwt%と
して、CrW-CrO≧2.5・・、MoW-MoO≧0.3・・、{CrW+1.1Mo
W+12NW+0.1NiW}-{CrO+1.1MoO+12NO+0.1NiO}≧3・・、1.3
4CrW(eq)-NiW(eq)≦14・・、ただし、CrW(eq)=CrW+MoW+
1.5SiW、NiW(eq)=NiW+30CW+30NW+0.5MnW
Description
どの淡水環境で使用される配管、送水ポンプ、熱交換器
もしくはダムゲート、または海水中で使用される海洋構
造物などの部材または全体である溶接構造物およびその
製造方法に関する。
用した場合、孔食や隙間腐食などの局部腐食の発生が問
題となることがある。これらの塩素イオンを含有する水
溶液中におけるステンレス鋼の孔食や隙間腐食の発生に
対しては、従来から溶液中の塩素イオンの濃度と溶液の
温度が重要な因子と考えられてきた。
明しきれない、いわゆる微生物腐食が問題となるケース
が報告されるようになってきた。微生物腐食とは、環境
中に存在している微生物の作用により誘起される腐食で
あり、例えば嫌気性環境下における硫酸塩還元菌による
炭素鋼の腐食促進の事例がよく知られている。
整して腐食環境を人工的に再現した溶液中における試験
では十分な耐食性を有するステンレス鋼でも、実際の海
水や淡水等の自然環境水中においては局部腐食が発生す
る場合がある。これも自然環境中に存在している微生物
の影響によるものと考えられている。つまり、自然環境
中においては、そこに存在している微生物の作用により
ステンレス鋼の腐食電位が貴側に移行して、局部腐食発
生電位を超えてしまうために局部腐食の発生に至ると考
えられる。
の腐食は、母材(被溶接材)よりも溶接部において発生
しやすいことが報告されている。さらに、溶融凝固した
組織中のオーステナイト相の選択溶解が顕著に発生する
ことが知られている。
ば、汎用のSUS 304 鋼にはSUSY308が、またSUS 316L鋼
には母材と同じ組成である共金系のSUSY316Lが、一般的
に用いられる。これら溶接材料を用いて溶接した溶接金
属の組織中には数%程度のδフェライト相が析出してお
り、そのような組織においてオーステナイト相の溶解が
選択的に生じ、スケルトン状のδフェライト相が残る微
生物腐食の事例が多く報告されている(G. J. Licina;
CORROSION,88 (1988), No.268)。SUSY308やSUSY316L
等の既存の溶接材料では、CrやMo等の耐食性改善に
有効な元素が母材よりも幾分高く設定されているが、そ
のような軽微な対策では耐微生物腐食性に対しては不十
分である。
結果できた“凝固組織からなる部分”を、“溶接金属”
という。溶接金属には、溶接材料から移行した大部分
と、一部溶融した母材が含まれる。溶接金属のうち、溶
接材料から移行した合金分をとくに“溶着金属”という
場合がある。すなわち、溶接金属は溶接材料の組成その
ものではなく、比率は小さいが溶融した母材によって希
釈された溶着金属から構成される。希釈の程度は、溶接
方法、とくに溶接入熱に依存し、ステンレス鋼の溶接に
汎用されるガス・タングステン・アーク溶接(GTA
W)のように比較的入熱が小さい場合には、希釈は大き
くない。
接熱影響部(HAZ)”を指す。HAZは、溶接時に溶
融しない部分を指すこととする。“ボンド”とは、溶着
金属と母材の境目付近の母材が溶融した部分をも含む部
分をいう。通常、ボンドは母材の化学組成の影響が大き
いために、HAZに含まれるものとして扱われるが、本
明細書においては“ボンドのうち溶融した部分”をも
“溶接金属”に含めることとする。
劣る溶接金属に母材と同等の耐食性を付与するために、
耐孔食性向上に有効なMo等を母材より多く溶接金属に
含有させる対策が従来行われてきた。さらに、合金元素
増量程度の対策にとどまらず、Alloy625(61%N
i-9%Mo-22%Cr-3.4%Nb )等の高価な高合金材料が用いら
れる場合もある(小川他;溶接学会論文集,9[1](1991),
p154)。
一つとして、溶接材料中にMoを母材よりも多く含有さ
せても、Fe基合金では凝固した溶接金属中でのMoの
偏析が大きく、Moの効果が得られにくいが、Ni基合
金では、Moの凝固偏析が小さいことが挙げられる。
起因する耐食性劣化の試験は、上記Alloy625使
用の例も含めて、ほとんどがFeCl3 溶液中での苛酷
な腐食環境(低pH、高Cl-)中で行われたものであ
る。このような苛酷な環境は、微生物腐食の発生が問題
となる中性の海水もしくは海水の混入した淡水または淡
水(数ppmCl- )のような比較的マイルドな環境中
での腐食機構とは本質的に異なるものである。
やみな高合金化は経済性の観点からも好ましくなく、耐
微生物腐食性に優れた汎用性のある適切な溶接材料に対
する要望が高まっている。
湖沼水もしくは河川水などの微生物腐食が問題となる比
較的マイルドな自然環境水中において優れた耐微生物腐
食性を有する安価な溶接金属をふくむ溶接構造物および
その溶接構造物の製造方法の提供を目的とする。
ンレス鋼の微生物腐食の発生の機構はつぎのようにまと
められる。
環境水中に浸漬すると、その表面には付着した微生物に
よる膜、いわゆる生物皮膜が速やかに形成される。この
生物皮膜が存在するとステンレス鋼の腐食電位の貴側へ
の移行が生じ、その表面では、カソード反応(酸素還元
反応)が著しく促進されていることが明らかになった
(天谷ら:日本金属学会会報 ,35(1996),231)。これは
微生物の代謝反応の中間生成物として過酸化水素等の活
性酸素種が生成し、それら活性酸素種が酸化作用を促進
するからである。
い、塩素イオンが存在する環境中では、ステンレス鋼表
面の不働態皮膜の一部は、塩素イオンにより破壊されて
孔食等の局部腐食の発生に至る。このように、温度ある
いは塩素イオン濃度からのみ判断するかぎり比較的マイ
ルドであると考えられるような環境でも、微生物が存在
することにより、腐食の発生が激しく起きるのである。
の配管や構造物の場合、溶接部、とくに溶接金属に集中
的に発生する。その理由として、溶接金属においては、
その形状のために溶液の滞留部が生じやすく、したがっ
て微生物が付着しやすいことが考えられる。すなわち、
溶接金属において上記の活性酸素種による酸化作用が促
進される。これに対しては、溶接ビード部を平滑に研磨
するなどの処置が考えられるものの、管内面等では難し
く、手間もかかるためにあまり実際的な方法であるとは
いえない。
生成した酸化スケールが表面に存在すること、(b) 凝固
ままの組織であるためにミクロ組織に対応した成分の不
均一があること等により、微生物腐食の感受性が母材に
比して高くなる。すなわち、微生物の作用によって酸化
性環境となり腐食電位が貴化すると、溶接金属の不働態
皮膜が母材の不働態皮膜に比べて安定度が低いので、塩
素イオンの存在する環境下では溶接金属において、選択
的に不働態皮膜の破壊が起こり、腐食が発生するのであ
る。ミクロ組織的な視点からみて、溶接金属における微
生物腐食がオーステナイト相の選択溶解となるのは、こ
のような凝固組織中におけるδフェライト相とオーステ
ナイト相との成分不均一に起因する。
ステンレス鋼溶接金属の腐食に及ぼす溶接金属の合金組
成とミクロ組織の影響について試験と考察を行うことに
より、つぎに示すような耐微生物腐食性に優れた溶接構
造物、とくに溶接金属、およびその製造方法、とくに溶
接材料を見いだした。
レス鋼に比べて一定量多くした溶接金属をふくむ溶接構
造物およびその溶接構造物の製造方法を要旨とする。
の溶接金属とからなる溶接構造物にあって、溶接金属の
Cr、Mo、NおよびNiの含有率が、母材のCr、M
o、NおよびNiの含有率に対して下記の式、式お
よび式を満足し、かつ、ミクロ組織のδフェライトの
体積率が7%以下で残余が実質オーステナイトからなる
溶接金属である溶接構造物(〔発明1〕とする)。
Cr、Mo、NおよびNiの含有率をCrO、MoO、N
OおよびNiOとし、溶接金属のCr、Mo、NおよびN
iの含有率を、CrJ、MoJ、NJおよびNiJとして、 CrJ(%)−CrO(%)≧2.35・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ MoJ(%)−MoO(%)≧0.27・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ {CrJ(%)+1.1MoJ(%)+12NJ(%)+0.1NiJ(%)}−{CrO(%)+1 .1MoO(%)+12NO(%)+0.1NiO(%)}≧2.85・・・・・・・・・ (2)ステンレス鋼の被溶接材とステンレス鋼の溶接金
属からなる溶接構造物の製造において、被溶接材とし
て、重量%で、C:0.08%以下、Si:0.1〜
1.5%、Mn:0.1〜2.5%、Ni:3.5〜4
5%、Cr:15〜30%、Mo:0〜7%、Cu:0
〜3%、N:0.002〜0.3%、Nb:0〜0.5
%、Ti:0〜0.5%およびAl:0〜0.2%以下
を含むステンレス鋼に対して、溶接材料として、そのC
r、Mo、NおよびNiが下記の式、式および式
を満足し、かつ、Cr、Mo、N、Ni、Si、Cおよ
びMnが式をも満足するステンレス鋼を用いて、溶接
する上記(1)に記載する溶接構造物の製造方法(〔発
明2〕とする)。
Niの含有率をCrO、MoO、NOおよびNiOとし、溶
接材料のCr、Mo、N、Ni、Si、CおよびMnの
含有率をCrW、MoW、NW、NiW、SiW、CWおよび
MnWとして、 CrW(%)−CrO(%)≧2.5・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ MoW(%)−MoO(%)≧0.3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ {CrW(%)+1.1MoW(%)+12NW(%)+0.1NiW(%)} −{CrO(%)+1.1MoO(%)+12NO(%)+0.1NiO(%)}≧3・・ 1.34CrW(eq)−NiW(eq)≦14 ・・・・・・・・・・・・ ただし、CrW(eq)=CrW(%)+MoW(%)+1.5
SiW(%) NiW(eq)=NiW(%)+30CW(%)+30NW(%)+
0.5MnW(%) 〔発明1〕における“溶接金属”には、GTAWおよび
GMAWによって溶接された溶接金属のみならず、フラ
ックスを被覆された溶接棒を用いたシールディッド・メ
タル・アーク溶接(いわゆる手溶接、以下、SMA
W)、フラックスを使用したSAW、またフラックス入
りの複合ワイヤを用いた溶接方法によって製作された溶
接金属が含まれる。また、“溶接構造物”とは、溶接鋼
管、配管として溶接された継目無鋼管または溶接された
鋼板もしくは鋼棒など、およそ溶接された鋼部材等のす
べてが該当する。
AWに用いられる溶接棒の芯の鋼棒、GTAWやガス・
メタル・アーク溶接(GMAW)およびサブマージ・ア
ーク溶接(SAW)用のソリッドワイヤまたは溶接鋼棒
をさす。フラックス入りの複合ワイヤの場合は、フラッ
クスを除いた残りの鋼の部分のことをさす。
は必ず使用されるが、フラックス以外の鋼の部分が〔発
明2〕に該当すれば、本発明方法の使用となる。
AWの場合は溶接棒の芯の鋼、また、その他の溶接方法
の場合はソリッドワイヤまたは鋼の部分での重量%であ
り、母材の鋼の合金元素の重量%は母材中での重量%
を、また溶接金属の鋼の合金元素の重量%は溶接金属中
での重量%を表す。3者は類似した組成のステンレス鋼
なので、3者のそれぞれにおいて、例えばNiが同じ重
量%であるということは、同じ重量の3者をとったと
き、それぞれにおいて、Niはほとんど同じ量ふくまれ
るとみることができる。
のうち、オーステナイト系ステンレス鋼、例えば、SUS
304、SUS 304L、SUS 304N1およびSUS 316、SUS316L、SU
S316N などが対象となる。
素は、一般にステンレス鋼の範囲として知られている範
囲、例えば、つぎの範囲にあるものが対象となる。
ちCrO、MoO、NOおよびNiOは、CrO:15〜3
0%、MoO:0〜7%、NO:0.002〜0.3%
およびNiO:3.5〜45%の範囲内にあればよい。
%以下、SiO:0.1〜1.5%、MnO:0.1〜3
%、PO:0.03%以下、SO:0.03%以下、Cu
O:0〜3%、NbO:0〜0.5%、TiO:0〜0.
5%、AlO:0〜0.2%の範囲にあればよい。
素を上記の範囲に含むステンレス鋼であるとした理由は
つぎのとおりである。
の耐食性が十分ではなく、一方、30%を超えると加工
性が劣化するので15〜30%とする。
れていなくてもよい。しかし、MoはCrと共存して母
材の耐食性を向上させるので、より厳しい環境にさらさ
れる場合、または腐食促進度の強い微生物の環境に対処
する場合には添加する。しかし、7%を超えると表面性
状が劣化するので含ませるとしても7%以下とする。よ
り美麗な表面性状と耐食性を備えるためには0.5〜
4.5%とすることが望ましい。
い。意図的に添加しない場合に鋼に含まれるNの下限は
0.002%程度である。しかし、自然に鋼中に含まれ
る量を超えて添加すると降伏強さを高めるので、Cを下
げることができ耐食性の向上に有効である。また、N自
体にも耐孔食性を高める効果があるので、さらに厳しい
環境で使用する場合には添加する。しかし、0.3%を
超えると、表面疵の原因となる粗大な窒化物を析出し表
面疵を多発するので、含有させる場合でも0.3%以下
とする。良好な耐食性と表面性状を得るためには0.0
2〜0.25%とすることが望ましい。
にするのに必要である。Niが3.5%未満では、オー
ステナイト化が十分でなく、また45%を超えると、き
わめて粘着力の強い酸化スケールを生じ押し込み疵を発
生したり、酸洗時間が長時間となるので3.5〜45%
とする。
やすく、その場合、耐食性を劣化するので、少なくする
ことが望ましい。しかし、Cを下げるには製鋼費用を上
昇させるので、許容される範囲である0.08%以下と
する。さらに耐食性を向上させるには0.06%以下と
することが望ましい。
また耐食性も高める。0.1%未満ではこれらの効果を
十分期待できず、一方1.5%を超えると加工性が劣化
するので0.1〜1.5%とする。
たオーステナイトフォーマーとしてNiの補助的な役割
をするが、0.1%未満では不十分である。一方、2.
5%を超えると耐食性が劣化するので0.1〜2.5%
とする。
すると降伏強さを高め耐食性も高める効果が期待できる
ので、降伏強さを高める場合には添加する。しかし、3
%を超えると加工性が劣化するので、含有させる場合で
も3%以下とする。良好な加工性と高い降伏強さを両立
させるためには、0.5〜2.5%とすることが望まし
い。
は鋼中でCをNb炭化物として固定し、耐食性を安定し
て高く保てるので、一時的または定期的に高温にさらさ
れるおそれのある部位に使用する場合には添加する。し
かし、0.5%を超えると表面性状が劣化するので、含
有させる場合でも0.5%以下とする。良好な表面性状
と安定した耐食性の両方を確保するには、0.1〜0.
35%とすることが望ましい。
炭化物を生成し、耐食性の向上に有効であり、しかも表
面性状の劣化も起きないので、これらの性能を向上させ
る場合には添加する。しかし、0.5%を超えると加工
性および靭性を低下させるので、含ませる場合でも0.
5%以下とする。良好な耐食性ならびに加工性および靭
性を確保するには0.05〜0.35%とすることが望
ましい。
元素であり、連続鋳造を行い、内部欠陥の発生を防止す
る場合などに使用する。その場合でも、酸素と結びつい
た酸化物はできるだけ浮上させ排除するが、脱酸に作用
した後、残留するAlは残っていてもかまわない。しか
し、0.2%を超えて残留するほどになると粗大な酸化
物が鋳込み中に混入するようになるので、Al脱酸をお
こないAlを残留させる場合でも、鋼中のAlは0.2
%以下とする。なお、Alを添加しない場合の脱酸はS
i、Tiなどにより行われる。
化を防止するために0.03%以下とし、Sは加工性確
保のために0.03%以下とするのが望ましい。
鋼であって、Cr炭化物等を粒界に析出していない、溶
体化処理を施されているものが望ましい。
説明する。この溶接金属は、溶接方法(SMAW、GT
AW、GMAW、SAWなど)によらず、溶接施工され
た溶接金属すべてに適用される。溶接金属のうち下記す
る合金元素の含有率の範囲は、後述する溶接材料のみを
用いることによっても実現されるし、また、当該溶接材
料とフラックスとを組み合わせて用いても、また当該溶
接材料の範囲外のものとフラックスと組み合わせても実
現できる。
る。溶接金属のCrと母材のCrとの差が2.35%未
満では、凝固組織である溶接金属において母材と同等の
耐微生物腐食性を有した不働態皮膜を与えることができ
ないので、式の左辺の値(以下、“左辺の”を省略す
る)を2.35%以上とする。
によって不働態皮膜の自己修復機能が増大して、皮膜安
定性が向上することによるものである。Moの溶接金属
の濃度と母材のそれとの差が、重量%で0.27%未満
では、溶接金属における不働態皮膜は母材と同等の耐食
性とならないので、式の値を0.27%以上とする。
能の劣化を考慮し、耐食性を保持するための条件を表す
ものである。溶接金属における{CrJ(%)+1.1Mo
J(%)+12NJ(%)+0.1NiJ(%)}が、母材における
{CrO(%)+1.1MoO(%)+12NO(%)+0.1Ni
O(%)}よりも2.85%未満しか高くないと、溶接され
た配管または構造物は、その溶接部において十分な耐微
生物腐食性を確保できないので、式の値を2.85%
以上とする。式に含まれる個々の合金元素のうちCr
およびMoについては、溶接金属における含有率を母材
よりも多くする理由は上記したとおりである。Niおよ
びNについてはつぎのとおりである。
iを高めにする理由は、溶接金属の凝固組織におけるM
oのδフェライト相への凝固偏析を低減するためであ
り、また、Niはオーステナイト相を安定化するいわゆ
るオーステナイトフォーマーであるので、溶接金属中の
δフェライト相の析出を低減するためである。Ni単独
での溶接金属での含有率は特に限定するものではない
が、このような効果を十分に得るためには1.7%以上
が望ましく、また上限は、湯流れを劣化させないために
46%程度が望ましい。
に有効であり、またNiと同様にオーステナイトフォー
マーであるので、溶接金属の凝固組織中のδフェライト
の析出を低減する効果がある。このため、上記の式に
おいて、Cr、MoおよびNiとともに溶接金属の含有
率を母材よりも高めにする。溶接材料においてNだけと
り出して特別に含有率を限定する必要はないが、これら
の効果を十分得るためには、Nの溶接金属中の含有率は
0.007%以上とすることが好ましい。また、Nを過
剰とするとブローホールを多発し強度が低下するので、
0.35%以下とすることが好ましい。
中の合金元素は、上記Cr、Mo、N、Ni、Si、C
およびMn以外の元素、すなわちNb、Ti等は母材と
同等とする。また、Alおよび酸素は酸化物の形態で、
母材より多く含まれてもよい。不可避的不純物であるP
およびSは、母材と同等とする。
と、上記したように凝固の際、Cr等の元素の偏析が生
じ、オーステナイト中のこれら元素が欠乏してオーステ
ナイトの選択腐食が生じるからである。このδフェライ
トの体積率は、後記する通常の溶接入熱の条件下で溶接
ままで実現することは容易である。
イト相、体積率7%以下のδフェライトのほかに炭化
物、窒化物などの析出物を含んでもよい。“実質”と
は、炭化物、窒化物などの析出物を含んだ組織(オース
テナイトおよびδフェライト)をさす。炭化物等は、溶
接後冷却途中に析出する場合があるが、粒界に沿って粗
大なCr炭化物等が析出しなければ、本発明が対象とす
るマイルドな環境においては耐食性が劣化する程度は小
さい。ただし、炭化物の体積率は小さいほうが好まし
い。したがって、炭化物の体積率を増大させる後熱処理
等は好ましくない。
ドワイヤ、溶接鋼棒またはSMAW溶接棒の芯鋼棒のこ
とをさす。これら溶接材料の合金元素のうち、Cr、M
o、N、Ni、Si、C、およびMnについて範囲を限
定した理由をつぎに示す。
り、溶接材料のCrと母材のCrとの差を、重量%で
2.5%以上とすることにより、凝固組織である溶接金
属においても母材と同等の耐微生物腐食性を有した不働
態皮膜を与えることができる。ステンレス鋼の溶接に汎
用されるGTAWを行う際に、このような溶接ワイヤを
用いると、溶接金属と母材のCrの差は通常、2.35
%以上となる。
によって不働態皮膜の自己修復機能が増大して、皮膜安
定性が向上することによるものである。Moについて
も、Crの場合と同じく、溶接材料中の濃度と母材中の
それとの差を、重量%で0.3%以上とすることによ
り、溶接金属においても母材と同等の耐食性を有した不
働態皮膜を与えることができる。このような溶接材料を
用いてGTAWによる溶接を行ったとき、溶接金属と母
材の濃度差は0.27%以上となる。
の劣化を補って、耐食性を保持するための条件を表すも
のである。溶接材料における{CrW(%)+1.1Mo
W(%)+12NW(%)+0.1NiW(%)}が、母材における
{CrO(%)+1.1MoO(%)+12NO(%)+0.1Ni
O(%)}よりも3%未満高いだけでは、溶接された配管ま
たは構造物は、その溶接部において十分な耐微生物腐食
性を確保できない。式の値で3%以上の溶接材料を用
いて、例えばGTAWによって溶接した場合、溶接金属
の式の値は2.85%以上溶接金属のほうが母材より
も高くなる。この溶接金属の母材に比して高い値が、溶
接金属の耐食性を向上させ母材と同等のものとするので
ある。
およびMoについては、溶接金属のこれら元素を母材よ
りも多くする理由は上記したとおりである。Niおよび
Nの単独での含有率についてはつぎのとおりである。
iを高めにする理由は、溶接金属の凝固組織におけるM
oのδフェライト相への凝固偏析を低減するためであ
り、また、Niはオーステナイト相を安定化するいわゆ
るオーステナイトフォーマーであるので、溶接金属中の
δフェライト相の析出を低減するためである。Niの溶
接材料中での含有率は特に限定するものではないが、こ
のような効果を十分に得るためにはNiW は2%以上が
望ましく、また上限は、湯流れ劣化を防止するために4
7%程度とすることが望ましい。
に有効であり、またNiと同様にオーステナイトフォー
マーであるので、溶接金属の凝固組織中のδフェライト
相の析出を低減する効果がある。このため、上記の式
において、Cr、MoおよびNiとともに溶接材料中の
重量%を母材よりも高めにする。溶接材料中の含有率を
Nだけとり出して特別に限定する必要はないが、これら
の効果を十分得るためには、Nの溶接材料中の重量%は
0.01%以上とすることが好ましい。また、Nを過剰
とすると硬度が上昇して加工性が悪くなり、また溶接部
におけるブローホールの原因になることから、0.4%
以下とすることが好ましい。
Siw(%) Niw(eq)=Niw(%)+30Cw(%)+30Nw(%)+
0.5Mnw(%) 上記式は溶接金属の凝固組織中におけるδフェライト
の体積率を7%以下にするために溶接材料が満たすべき
条件である。溶接金属中のδフェライトが7%を超える
と、Mo、Cr等の耐食性改善に有効な元素がδフェラ
イトに偏在し、オーステナイト中のこれら元素の減少が
大きくなるため、オーステナイトの選択溶解を起こす耐
微生物腐食性の著しい低下を招くこととなる。溶接材料
中の式の値が14%を超えると、溶接金属のδフェラ
イトが7%を超えてしまい、オーステナイトでのMo、
Cr等の減少が無視できなくなるので、式の値は14
%以下とする。
のその他の元素、すなわち、Ti、Nb、等の元素は、
母材と同等とするが、Alについては溶接中に脱酸を行
い酸化する分を見込んで母材よりもやや多く、例えば
0.01〜0.3%とすることが望ましい。また、不純
物元素であるPおよびSは母材と同等とする。
は、SMAW、GTAW、GMAW、SAWなど通常の
溶接方法が用いられる。ただし、溶接入熱を過大にする
と冷却速度が遅くなり、炭化物を析出して耐食性を損な
う場合があるので、溶接の入熱は50kJ/cm以下に
することが望ましい。ステンレス鋼の溶接に際しては、
入熱は通常10kJ/cm以下であるので、〔発明2〕
の溶接材料のみを用いることにより、問題なく〔発明
1〕の溶接金属を実現することができる。 SAWの場
合は、フラックスを用いるが〔発明2〕の溶接材料(ソ
リッドワイヤ)と組み合わせることにより、また、調整
範囲は限定されるものの、フラックスの組成を調整する
ことにより、〔発明2〕の範囲を少し外れた組成のソリ
ッドワイヤを用いても、〔発明1〕の溶接金属を実現す
ることができる。
ることである。複合ワイヤに含まれるフラックスおよび
外側の鋼の部分のそれぞれの組成を調整して、〔発明
1〕の溶接金属を実現することができる。この複合ワイ
ヤは、GMAWもしくはGTAWの溶接材料として主に
使用されるが、SAW等の溶接ワイヤとして使用される
こともある。
接に際しては、50kJ/cmを超える大入熱溶接が行
われる場合があるが、ステンレス鋼の溶接では、通常3
0kJ/cm以下とされる。
テナイト系ステンレス鋼および溶接金属のことをいう。
溶接方法は、上記のSMAW、GTAW、GMAW、S
AWなど、どのような溶接方法で溶接されたものでもよ
い。したがって、溶接されたステンレス鋼管、送水ポン
プ、熱交換器、機械部品など、およそ溶接されたステン
レス鋼すべてが該当する。
る。
る河川や湖沼等の淡水を腐食環境の対象として採用し
た。被溶接材のステンレス鋼としては、汎用されている
SUS 304鋼およびSUS316L鋼を用いた。
ス鋼(SUS 304およびSUS316L)の化学組成を示す表であ
る。
iに対して、〔発明2〕の条件(式、式、式およ
び式)を満足する化学組成となるように溶接材料のC
r、Mo、N、Ni、Si、CおよびMnを調整して溶
解し、鍛造および線引きにより2.4mmφのGTAW
用溶接材料(ソリッドワイヤ)を試作した。また、比較
例の一部として、市販のSUS Y308およびSUS Y316L のG
TAW用溶接材料を実験に供した。
一覧表であり、上記の市販の溶接材料(SUS Y308および
SUS Y316L)も含む。
式および式の値を示す一覧表である。
料を用いておこなったGTAW溶接の条件を示すもので
ある。入熱は平均5kJ/cmと、通常のGTAWで用
いられる条件でおこなった。
験用テストピースを製作した。
ピースを示す図面である。
み上げて通水する試験槽(30℃に制御)内に浸漬して
行った。母材がSUS 304鋼である試験片に対しては河川
の比較的上流域で採取した水を循環させて試験を行っ
た。また、母材がSUS 316L鋼である試験片に対しては河
口から2km程度の地点で採取した水を用いて浸漬試験
を行った。浸漬1年間後、試験片を取り出して、溶接
部、とくに溶接金属における孔食の発生の有無を調査し
た。
の値およびδフェライトの体積率とともに腐食試験の結
果をまとめた一覧表である。同表において試験符号は、
溶接材料に用いた符号と同じものとした。
ある試験符号A〜Hのいずれの試験片においても溶接金
属における微生物腐食の発生は見られなかった。これに
対して、式の値が低く、したがって式の値が低く、
δフェライト体積率も高い比較例の試験符号I、もしく
は、Cr、Moの増量によりNi(eq)値が低くδフ
ェライトの多い試験符号J、もしくはδフェライトが少
なくても、式の値が低い試験符号Kのいずれにおいて
も溶接金属においてオーステナイト相の選択腐食となる
微生物腐食が発生した。
およびSUS Y316L)においても同様のオーステナイト相
の選択腐食が発生した。
明白である。
物において、高価な高合金の溶接金属としなくても、適
切に化学組成を調整した溶接金属とすることにより、自
然水環境中において耐微生物腐食性に優れた溶接構造物
を得ることができ、またその溶接構造物を施工する製造
方法、とくに溶接材料も提供され、関連業界へ非常に大
きな効果を及ぼす。
ースをあらわす図面である。
Claims (2)
- 【請求項1】ステンレス鋼の母材とステンレス鋼の溶接
金属とからなる溶接構造物にあって、溶接金属のCr、
Mo、NおよびNiの含有率が、母材のCr、Mo、N
およびNiの含有率に対して下記の式、式および
式を満足し、かつ、ミクロ組織のδフェライトの体積率
が7%以下で残余が実質オーステナイトからなる溶接金
属であることを特徴とする溶接構造物。ここに、合金元
素の%を重量%とし、母材のCr、Mo、NおよびNiの
含有率をCrO、MoO、NOおよびNiOとし、溶接金属
のCr、Mo、NおよびNiの含有率を、CrJ、M
oJ、NJおよびNiJとして、 CrJ(%)−CrO(%)≧2.35・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ MoJ(%)−MoO(%)≧0.27・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ {CrJ(%)+1.1MoJ(%)+12NJ(%)+0.1NiJ(%)}−{CrO(%)+1 .1MoO(%)+12NO(%)+0.1NiO(%)}≧2.85・・・・・・・・・ - 【請求項2】ステンレス鋼の被溶接材とステンレス鋼の
溶接金属からなる溶接構造物の製造において、被溶接材
として、重量%で、C:0.08%以下、Si:0.1
〜1.5%、Mn:0.1〜2.5%、Ni:3.5〜
45%、Cr:15〜30%、Mo:0〜7%、Cu:
0〜3%、N:0.002〜0.3%、Nb:0〜0.
5%、Ti:0〜0.5%およびAl:0〜0.2%以
下を含むステンレス鋼に対して、溶接材料として、その
Cr、Mo、NおよびNiが下記の式、式および
式を満足し、かつ、Cr、Mo、N、Ni、Si、Cお
よびMnが式をも満足するステンレス鋼を用いて、溶
接することを特徴とする請求項1に記載する溶接構造物
の製造方法。ここに、被溶接材のCr、Mo、Nおよび
Niの含有率をCrO、MoO、NOおよびNiOとし、溶
接材料のCr、Mo、N、Ni、Si、CおよびMnの
含有率をCrW、MoW、NW、NiW、SiW、CWおよび
MnWとして、 CrW(%)−CrO(%)≧2.5・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ MoW(%)−MoO(%)≧0.3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ {CrW(%)+1.1MoW(%)+12NW(%)+0.1NiW(%)} −{CrO(%)+1.1MoO(%)+12NO(%)+0.1NiO(%)}≧3・・ 1.34CrW(eq)−NiW(eq)≦14 ・・・・・・・・・・・・ ただし、CrW(eq)=CrW(%)+MoW(%)+1.5
SiW(%) NiW(eq)=NiW(%)+30CW(%)+30NW(%)+
0.5MnW(%)
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JP10769996A JP3531351B2 (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 溶接構造物およびその製造方法 |
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---|---|---|---|---|
JP2002275589A (ja) * | 2001-03-13 | 2002-09-25 | Nippon Steel Corp | 淡水用フェライト系ステンレス鋼 |
US7985304B2 (en) | 2007-04-19 | 2011-07-26 | Ati Properties, Inc. | Nickel-base alloys and articles made therefrom |
JP2016094660A (ja) * | 2014-11-06 | 2016-05-26 | 新日鐵住金株式会社 | 溶接継手の製造方法 |
CN109930067A (zh) * | 2019-03-20 | 2019-06-25 | 太原钢铁(集团)有限公司 | 耐热耐蚀奥氏体不锈钢及其制备方法 |
-
1996
- 1996-04-26 JP JP10769996A patent/JP3531351B2/ja not_active Expired - Fee Related
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