JPH09291222A - 顔料組成物の製造方法、顔料組成物およびその用途 - Google Patents

顔料組成物の製造方法、顔料組成物およびその用途

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JPH09291222A JP10745596A JP10745596A JPH09291222A JP H09291222 A JPH09291222 A JP H09291222A JP 10745596 A JP10745596 A JP 10745596A JP 10745596 A JP10745596 A JP 10745596A JP H09291222 A JPH09291222 A JP H09291222A
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    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷適性に影響を及ぼす添加剤を使用すること
なく、アスペクト比が小さく色相が緑味のβ型銅フタロ
シアニン顔料、及びこれを含有する印刷インキをを提供
する。 【解決手段】粗製銅フタロシアニンに対して、樹脂を1
〜200重量%、及び溶剤を該樹脂に対して0.5〜2
0重量%添加し、乾式粉砕することを特徴とする顔料組
成物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粗製銅フタロシアニ
ンを乾式で粉砕した後に有機溶剤中で処理し緑味のβ型
銅フタロシアニン顔料を製造する方法、あるいはこれを
印刷インキ用ワニスまたは溶剤中で処理することでβ型
銅フタロシアニン顔料を含有する印刷インキを製造する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、合成後の銅フタロシアニンは粗製
銅フタロシアニンと呼ばれ、10〜200μm程度の巨
大β型結晶粒子のため、そのまま印刷インキ用顔料とし
て使用することはできない。この粗製銅フタロシアニン
を印刷インキとして使用可能な大きさ(0.02〜0.
1μm程度)まで小さくすることを顔料化と呼ぶ。顔料
化にはさまざまな方法がある。
【0003】最も一般的なのがソルベントソルトミリン
グ法と呼ばれる方法である。この方法は粗製銅フタロシ
アニンに食塩などの磨砕剤とβ型への結晶転移を促進さ
せる有機溶剤を加え磨砕する方法である。この方法によ
るβ型銅フタロシアニン顔料はアスペクト比(一次粒子
の短径と長径の比)が1〜3で、緑味鮮明で高着色力な
ど印刷インキに適しており、広く使用されている。しか
し顔料の数倍量の磨砕剤が必要であり、この磨砕剤や有
機溶剤を回収する工程に多くの時間と労力を必要とす
る。
【0004】これに対して粗製銅フタロシアニンを乾式
で粉砕した後に有機溶剤等で処理するする方法も知られ
ており、この方法は先に述べたソルベントソルトミリン
グ法に比べて工程が簡略化された方法である。
【0005】また、粗製銅フタロシアニンを乾式で粉砕
した後にそのまま印刷インキ用ワニスまたは印刷インキ
用溶剤中で処理することで直接印刷インキを製造する方
法も知られており、この方法は、安価なβ型銅フタロシ
アニン顔料インキを供給する上で非常に有効な手段であ
る。しかしながら、粗製銅フタロシアニンを乾式粉砕し
た摩砕物は強い凝集体であるため、この摩砕物の分散、
α型結晶のβ型への転移は非常に困難である。
【0006】この様な問題を解決するため、英国特許第
1224627号公報には、粗製銅フタロシアニンを乾
式で摩砕する際に1〜8倍量の樹脂を添加する方法が、
また特開平2−294365号公報には粗製銅フタロシ
アニンを乾式で摩砕する際にロジン変性フェノールなど
の樹脂を0.5〜10重量%添加する方法が記載されて
いる。これらの方法は、添加した樹脂の効果により銅フ
タロシアニン粒子の凝集を防止する意味と添加した樹脂
が後に使用する樹脂と同じものを使用できる点で非常に
有効な方法と言える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】乾式粉砕した粗製銅フ
タロシアニンの摩砕物を溶剤処理する方法、または印刷
インキ用ワニスまたは印刷インキ用溶剤中で処理するこ
とで直接印刷インキを製造する方法に於いて、樹脂と共
に乾式粉砕する方法は非常に有効な手段である反面、顔
料の一次粒子が針状になってしまう問題は解決せず、色
相の赤味や流動性の問題は残されたままである。
【0008】そこでこの粒子成長を抑制するため、顔料
誘導体や成長防止剤を添加する方法も知られているが、
これらの添加剤は最終印刷インキの成分としては好まし
くない場合が多い。従って本発明では、この様な印刷適
性に影響を及ぼす添加剤を使用することなく、アスペク
ト比が小さく色相が緑味のβ型銅フタロシアニン顔料、
及びこれを含有する印刷インキをを提供することを課題
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、粗製銅フタロ
シアニンに対して、樹脂を1〜200重量%、及び溶剤
を該樹脂に対して0.5〜20重量%添加し、乾式粉砕
することを特徴とする顔料組成物の製造方法に関する。
更に本発明は、溶剤を含む樹脂を添加する上記製造方法
に関する。更に本発明は、溶剤が印刷インキ用溶剤であ
る上記製造方法に関する。更に本発明は、樹脂がロジン
変性フェノール樹脂である上記製造方法に関する。更に
本発明は、上記製造方法により得られる顔料組成物に関
する。更に本発明は、上記顔料組成物を印刷インキ用溶
剤又はワニス中に添加し、処理してなる印刷インキの製
造方法に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の乾式粉砕は、ビーズ等の粉砕メディアを
内蔵した粉砕機を使用して、実質的に液状物質を介在さ
せないで粗製銅フタロシアニンを粉砕するものである。
粉砕は、粉砕メディア同士の衝突による粉砕力や破壊力
を利用して行なわれる。乾式粉砕装置としては、乾式の
アトライター、ボールミル、振動ミルなどの公知の方法
を用いることができる。また、必要に応じて窒素ガスな
どを流すことで乾式粉砕装置内部を脱酸素雰囲気として
乾式粉砕を行なってもよい。
【0011】乾式粉砕によりβ型銅フタロシアニンはα
型へ結晶転移する。つまり、粉砕効率を上げたり粉砕時
間を長くすることでα型結晶の比率は高くなる。一方
で、α型銅フタロシアニン粒子は有機溶剤などでβ転移
する際、粒子の一部が溶解状態となるため粒子が結晶成
長し、好ましい形状のものが得られない。
【0012】このため、本発明では乾式粉砕時に樹脂と
溶剤を存在させることによって、乾式粉砕によって得ら
れたα/β混合結晶型銅フタロシアニン中のα型の比率
を小さくし、結果的に得られた粉砕粒子のアスペクト比
が小さくする。
【0013】本発明において、粗製銅フタロシアニンの
乾式粉砕時に添加する溶剤と樹脂の添加方法としては、
樹脂と有機溶剤をそれぞれ別途添加しても、或いは有機
溶剤を予め樹脂中に含有させておいてもよい。
【0014】溶剤の種類としては、α型結晶をβ型へ転
移させる能力のある有機溶剤であればよく、たとえば、
トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ニトロベンゼン
等の芳香族化合物、ミネラルスピリット、ケロシン、リ
グロイン等の脂肪族炭化水素化合物、イソプロパノー
ル、ブタノール、イソブタノール、エチルセロソルブ、
ブチルセロソルブ、シクロヘキサノール等のアルコー化
合物、酢酸エチル、酢酸ブチル、ブチルセロソルブアセ
テート等のエステル化合物、アセトン、メチルエチルケ
トン等のケトン化合物の1種または2種以上の混合物が
使用できる。
【0015】最終製品が印刷インキの場合、印刷インキ
用溶剤を使用すれば、溶剤を取り除く工程が必要がない
ため好ましい。印刷インキ用溶剤としては、高沸点石油
系溶剤、脂肪族炭化水素溶剤、高級アルコール系溶剤な
ど印刷インキに適した溶剤であれば芳香族を含まない溶
剤であっても単独あるいは2種類以上の組み合わせで任
意に使用できる。
【0016】溶剤と共に添加する樹脂の種類としては、
ロジン変性フェノール樹脂、ロジン変性マレイン酸樹
脂、石油樹脂、アルキド樹脂など印刷インキに適用され
る樹脂であれば、任意に単独または2種類以上を組み合
わせて使用できるが、好ましくはロジン変性フェノール
樹脂である。
【0017】本発明において一般的に樹脂の添加量は粗
製銅フタロシアニンに対して1〜200重量%、溶剤の
添加量は樹脂に対して0.5〜20重量%である。樹脂
及び溶剤の添加量は、乾式粉砕温度を加味しながら決定
する必要がある。つまり、使用する樹脂の軟化点は溶剤
を含有させることで低くなるので、温度が高く処理量が
多いと乾式粉砕装置内部での樹脂の付着、固着が生じる
危険性が高くなる。粉砕時間はその装置によって、また
は希望とする粉砕粒径に応じて任意に設定できる。
【0018】得られた摩砕物を溶剤処理することでβ型
銅フタロシアニン顔料を製造する場合、溶剤処理は通常
有機溶剤単独かあるいは有機溶剤と水の混合系で行われ
る。混合系の場合、水との親和性が高い溶剤であればそ
のまま混合系で、水との親和性がない溶剤の場合は界面
活性剤を用いてエマルションとして用いるのが一般的で
ある。有機溶剤としては、前述した樹脂とともに添加す
る溶剤が使用できる。
【0019】この様にして製造された顔料一次粒子のア
スペクト比は、ソルベントソルトミリング法による顔料
一次粒子とほぼ同じ1〜3の範囲であり、その色相は緑
味である。またこの方法により得られた顔料を、従来か
ら行われているソルベントソルトミリング法の顔料と比
較したところ、光沢、流動性などの点に於いて同等の品
位を有していることが確認された。
【0020】得られた摩砕物を印刷インキ用ワニス或い
は印刷インキ用溶剤と混合することで直接β型銅フタロ
シアニン顔料を含有する印刷インキを製造する場合の印
刷インキ用溶剤またはワニス中の溶剤としては、高沸点
石油系溶剤、脂肪族炭化水素溶剤、高級アルコール系溶
剤など印刷インキに適した溶剤であれば芳香族を含まな
い溶剤であっても単独あるいは2種類以上の組み合わせ
で任意に使用できる。
【0021】また、同様に印刷インキを製造する場合の
印刷インキワニス用樹脂としては、ロジン変性フェノー
ル樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、石油樹脂、アルキ
ド樹脂など印刷インキに適した樹脂;大豆油、桐油、ア
マニ油など印刷インキに適した乾性油や重合乾性油など
を、その他印刷インキ用の添加剤などと共に任意に単独
または2種類以上を組み合わせて使用できる。
【0022】この様にして製造された印刷インキ中の顔
料一次粒子のアスペクト比は、ソルベントソルトミリン
グ法による顔料一次粒子とほぼ同じ1〜3の範囲であ
り、その色相は緑味である。またこの方法により得られ
た顔料を、従来から行われているソルベントソルトミリ
ング法の顔料から製造した印刷インキと比較したとこ
ろ、光沢、流動性などの点に於いて同等の品位を有して
いることが確認された。
【実施例】
【0023】以下、実施例、比較例により本発明を具体
的に説明する。なお、実施例中で標準顔料として使用し
ているのは、粗製銅フタロシアニンをソルベントソルト
ミリング(食塩5倍量)により顔料化したβ型銅フタロ
シアニン顔料であり、結晶型の測定にはX線回折装置を
使用した。
【0024】
【実施例1】乾式アトライターに粗製銅フタロシアニン
70重量部とロジン変性フェノール樹脂30重量部、7
号ソルベント(日本石油株式会社製)5重量部を加え8
0℃で1時間粉砕を行った。次に、得られた摩砕物24
重量部を、印刷インキ用ワニス36重量部、7号ソルベ
ント7重量部に加え90℃にて2時間緩やかに攪拌した
後、60℃の3本ロールで一回練肉したところ、顔料粒
子は7.5μ以下に分散された。次に、得られたベース
インキにワニス22重量部、7号ソルベント11重量部
を加え最終インキに調整した後、同一顔料分を含む標準
インキと比較したところ、本実施例のインキは着色力、
光沢、色相などの点において標準インキと同等の品位を
有していた。また、α型結晶の含有率は1%以下であっ
た。
【0025】
【実施例2】乾式アトライターに粗製銅フタロシアニン
70重量部とロジン変性フェノール樹脂63重量部、A
Fソルベント7(日本石油株式会社製)7重量部を加え
70℃で1時間粉砕を行った。次に、得られた摩砕物3
2重量部を、印刷インキ用ワニス22重量部、AFソル
ベント7号13重量部に加え90℃にて2時間緩やかに
攪拌した後、60℃の3本ロールで一回練肉したとこ
ろ、顔料粒子は7.5μ以下に分散された。次に、得ら
れたベースインキにワニス22重量部、AFソルベント
7号11重量部を加え最終インキに調整した後、同一顔
料分を含む標準インキと比較したところ、本実施例のイ
ンキは着色力、光沢、色相などの点において標準インキ
と同等の品位を有していた。また、α型結晶の含有率は
1%以下であった。
【0026】
【実施例3】実施例2で使用したものと同じロジン変性
フェノール樹脂100重量部を軟化点まで加熱し、AF
ソルベント7号を10重量部加え完全に溶解させた。乾
式アトライターに粗製銅フタロシアニン70重量部と、
溶剤を溶解させたロジン変性フェノール樹脂70重量部
を加え70℃で1時間粉砕を行った。次に、得られた摩
砕物32重量部を、印刷インキ用ワニス22重量部、A
Fソルベント7号13重量部に加え90℃にて2時間緩
やかに攪拌した後、60℃の3本ロールで一回練肉した
ところ、顔料粒子は7.5μ以下に分散された。次に、
得られたベースインキにワニス22重量部、AFソルベ
ント7号11重量部を加え最終インキに調整した後、同
一顔料分を含む標準インキと比較したところ、本実施例
のインキは着色力、光沢、色相などの点において標準イ
ンキと同等の品位を有していた。また、α型結晶の含有
率は1%以下であった。
【0027】
【実施例4】実施例2で使用したものと同じロジン変性
フェノール樹脂100重量部を軟化点まで加熱し、AF
ソルベント7号を20重量部加え完全に溶解させた。乾
式アトライターに粗製銅フタロシアニン70重量部と、
溶剤を溶解させたロジン変性フェノール樹脂7重量部を
加え90℃で1時間粉砕を行った。次に、得られた摩砕
物22重量部を、水100重量部、イソブタノール60
重量部に加え、1時間共沸状態で緩やかに攪拌した後、
イソブタノールを蒸留除去した。次に35重量%塩酸8
重量部を加え酸精製を行い、濾過乾燥した。こうして得
られた顔料中のα型結晶の含有率は1%以下であった。
この顔料を標準顔料と比較したところ、本実施例の顔料
は標準顔料と同等の色相であった。
【0028】
【比較例1】乾式アトライターに粗製銅フタロシアニン
70重量部を加え80℃で1時間粉砕を行った。次に、
得られた摩砕物16重量部を、印刷インキ用ワニス48
重量部、7号ソルベント3重量部に加え90℃にて2時
間緩やかに攪拌した後、60℃の3本ロールで三回練肉
したところ、最大顔料粒子は10.0μであった。次
に、得られたベースインキにワニス22重量部、7号ソ
ルベント11重量部を加え最終インキに調整した後、同
一顔料分を含む標準インキと比較したところ、本実施例
のインキ中のα型結晶の含有率は1%以下であったもの
の、その色相は赤味であった。
【0029】
【比較例2】乾式アトライターに粗製銅フタロシアニン
70重量部とロジン変性フェノール樹脂35重量部を加
え80℃で1時間粉砕を行った。次に、得られた摩砕物
24重量部を、印刷インキ用ワニス32重量部、7号ソ
ルベント11重量部に加え90℃にて2時間緩やかに攪
拌した後、60℃の3本ロールで一回練肉したところ、
顔料粒子は7.5μ以下に分散された。次に、得られた
ベースインキにワニス22重量部、7号ソルベント11
重量部を加え最終インキに調整した後、同一顔料分を含
む標準インキと比較したところ、本実施例のインキ中の
α型結晶の含有率は1%以下であったものの、その色相
は赤味であった。
【0030】
【比較例3】乾式アトライターに粗製銅フタロシアニン
70重量部と、ロジン変性フェノール樹脂7重量部を加
え90℃で1時間粉砕を行った。次に、得られた摩砕物
22重量部を、水100重量部、イソブタノール60重
量部に加え、1時間共沸状態で緩やかに攪拌した後、イ
ソブタノールを蒸留除去した。次に35重量%塩酸8重
量部を加え酸精製を行い、濾過乾燥した。こうして得ら
れた顔料中のα型結晶の含有率は1%以下であったもの
の、その色相は赤味であった。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、現在一般的に使用され
ているソルベントソルトミリング法の顔料と比較して同
等の品質であり、より低コストのβ型銅フタロシアニン
顔料を提供することが可能である。又、本発明によれ
ば、緑味のβ型銅フタロシアニン顔料あるいは緑味のβ
型銅フタロシアニン顔料を含有した印刷インキを提供す
ることができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗製銅フタロシアニンに対して、樹脂を
    1〜200重量%、及び溶剤を該樹脂に対して0.5〜
    20重量%添加し、乾式粉砕することを特徴とする顔料
    組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 溶剤を含む樹脂を添加する請求項1記載
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 溶剤が印刷インキ用溶剤である請求項1
    または2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 樹脂がロジン変性フェノール樹脂である
    請求項1ないし3いずれか記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4いずれか記載の製造方
    法により得られる顔料組成物。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の顔料組成物を印刷インキ
    用溶剤又はワニス中に添加し、処理してなる印刷インキ
    の製造方法。
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