JPH01193366A - 有機顔料の製造方法 - Google Patents

有機顔料の製造方法

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JPH01193366A
JPH01193366A JP1746188A JP1746188A JPH01193366A JP H01193366 A JPH01193366 A JP H01193366A JP 1746188 A JP1746188 A JP 1746188A JP 1746188 A JP1746188 A JP 1746188A JP H01193366 A JPH01193366 A JP H01193366A
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acid
grinding
organic pigment
pigment
dry
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JP1746188A
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Yusaku Ide
勇作 井出
Tsutomu Fujigamori
藤ケ森 勉
Tsuneo Kawamura
川村 恒夫
Michiji Hikosaka
彦坂 道迩
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Toyo Ink SC Holdings Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、粗製有機顔料を顔料形態に転化する方法に関
する。さらに詳しくは、粗製有機顔料をアルカリ土類金
属水酸化物、無機アンモニウム塩、ナフタリン誘導体や
アミノ酸から選ばれる少なくとも1種の粉砕助剤の存在
下で乾式粉砕し、得られる粉砕混合物から、粉砕助剤が
無機物の場合、水、塩酸水溶液または硫酸水溶液で、粉
砕助剤が有機物の場合。
水、水酸化ナトリウム水溶液、塩酸水溶液または硫酸水
溶液で粉砕助剤を除去することにより、粗製有機顔料を
顔料形態に転化する方法に関するものである。
本発明による有機顔料は塗料、グラビアインキ。
オイルインキ、捺染インキ、プラスチック、カラートナ
ー等あらゆる色材分野に使用できる。
(従来の技術) 従来、有Ia溶剤中での合成によって得られる粗製有機
顔料は、一般に一次粒子が粗大であるため1種々のビヒ
クルに分散しても不鮮明で低い着色力しか示さず2色材
としての価値は小さい。それゆえ2種々の用途への使用
に際しては1粒子の微細化が必要である。
この粗製有機顔料を塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、
塩化カルシウム等の粉砕助材の存在下あるいは不存在下
で、ボールミルや振動ミルで粉砕すると。
次第に無定化が進んでいく、粉砕を施すほど強い粉砕凝
集が起こり、ビヒクル中に分散しても2 この強い凝集
力のため極めて低い着色力しか示さず、顔料としての用
をなさない。ところが、この粉砕凝集の強い顔料をキシ
レン等の結晶化溶剤、あるいはその水系エマルジョン中
で処理すると、結晶転移が生じるとともに、顔料形態に
転化することが特開昭52−69435号公報等に見ら
れる。
しかしながら、この方法で得られる有機顔料は。
結晶化溶剤中で分散する際に結晶成長をともない。
その結晶の形が長軸と短軸の比が大きな針状結晶となり
1着色力、光沢が劣りブロンズの発生が大きな有機顔料
しか得られないという欠点をもつ。
また粗製有機顔料を硫酸アルミニウム、塩化ナトリウム
、塩化カルシウム等の粉砕助剤および結晶化溶剤の存在
下で乾式粉砕し、顔料形態に転化することが特開昭56
−22356.USP2645643、特開昭37−1
6166号公報等に見られる。
しかしながら、これらの方法で得られる有機顔料は、結
晶化溶削処理による顔料形態への転化を乾式粉砕時に行
っているため、有機顔料が直接得られる利点があるが、
結晶の長軸と短軸の比は小さくなるものの、針状結晶で
あり2着色力、光沢が低く、ブロンズの発生する有機顔
料しか得られないという欠点を有している。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者等は、上記欠点を解決すべく鋭意研究を重ねた
結果、粗製有機顔料を凝集緩和効果を持つ粉砕助剤の存
在下で乾式粉砕することにより1着色力。
光沢に優れ、ブロンズの発生の少ない有機顔料を得るこ
とができることを見出し1本発明をなすに至った。
〔発明の構成〕
(課題を解決するだめの手段) 本発明は、粗製有機顔料をアルカリ土類金属水酸化物(
A)、無機アンモニウム塩(B)、融点が乾式粉砕温度
以上で9かつ水または酸もしくはアルカリ水溶液に可溶
な芳香族化合物またはアミノ酸(C)から選ばれる少な
くとも1種の粉砕助剤の存在下で乾式粉砕し、得られ1
粉砕用合物から粉砕助剤を除去する有機顔料の製造方法
である。
本発明において、粗製有機顔料とは公知の方法で合成さ
せれたものであり2例えば粗製フタロシアニンとしては
製造方法として特に制限されないが、無水フタル酸もし
くはその誘導体、尿素および銅源を。
あるいはフタロジニトリルもしくはその誘導体および銅
源を触媒(例えばモリブデン酸アンモニウム。
四塩化チタン等)の存在下もしくは不存在下に有機7容
媒中で120〜270℃、好ましくは170〜230℃
で2〜10時間、常圧または加圧下で反応させることに
より製造される。
粗製キナクリドンも粗製フタロシアニンと同じく製造方
法として特に制限されない。アニリンとジアルキルサク
シネートからジアルキルジアニリノジヒドロテレフタレ
ートを製造し、これを不活性溶剤中で加熱してジヒドロ
キナクリドンへ環化する。次にジヒドロキナクリドンの
酸化により粗製キナクリドンが製造される。あるいはジ
アルキルジアニリノジヒドロテレフタレートを酸化によ
りジアルキルジアニリノテレフタレートを製造し、これ
を加水分解してジアニリノテレフタル酸を製造する。さ
らにジアニリノテレフタル酸の環化によって粗製キナク
リドンが製造される。
粗製アントラキノンもまた粗製フタロシアニン。
粗製キナクリドンと同じく製造方法として特に制限され
ない。その他、ペリノン系またはジオキサジン系等の有
機顔料も適用できる。
乾式粉砕は9例えばボールミル、振動ミル、アトライタ
ー、その他の粉砕機中で行う。
粉砕温度は20〜180℃であるが、結晶化溶剤を添加
する場合は、沸点より10℃高い温度を上限とするのが
好ましい。粉砕温度と粉砕物の一般的な関係は、低温は
ど粉砕物の不安定結晶の含有率が高く、凝集も大きい。
この特性を利用して、粉砕温度を変えることにより、顔
料粒子の形状を制御することができる。
粉砕助剤は、有機顔料との乾式粉砕時に凝集緩和効果を
持ち、水に可溶な、あるいは塩酸により水に可溶な塩化
物となる。場合によっては硫酸により水に可溶な硫酸塩
となる無機化合物であるか、水または水酸化ナトリウム
水溶液、塩酸水溶液または硫酸水溶液に可溶な有機化合
物であり1例えば水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ム、水酸化ストロンチウム、水酸化バリウムなどのアル
カリ土類金属水酸化物(A)、塩化アンモニウム、硫酸
アンモニウム。
炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウムなどの無機ア
ンモニウム塩(B)、α−ナフトール、β−ナフトール
、ナフトエ酸、β−オキシナフトエ酸、トビアス酸、ブ
レンナー酸、シューファー酸、R酸。
J酸、H酸などのナフタリン誘導体、オキシベンズアミ
ドなどのベンゼン誘導体、アントラキノンスルホン酸、
アントラセンスルホン酸などのアントラセン誘導体、N
ε−ラウロイル−L−リジン、N−ラウリル−し−ラウ
リルアスパラギン酸エステルなどのアミノ酸(C)など
から選ばれる少なくとも1種である。
本発明の粉砕助剤の存在下での乾式粉砕は、従来の磨砕
効果を目的とする塩化ナトリウム、塩化カルシウム、硫
酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、炭酸ナトリウムなど
の存在下あるいは不存在下での乾式粉砕に比べ、得られ
る顔料は凝集を起こさずに微細化され、粉砕助剤を除去
するだけで比表面積15n(76以上の顔料となる。
粉砕助剤は、乾式粉砕前あるいは、粉砕物が強い凝集体
を形成した後の乾式粉砕中に添加してもよい。
粉砕助剤の量は、粗製有機顔料の0.5〜10重量倍、
好ましくは1〜8重量倍である。0.5重量倍未満では
乾式粉砕における凝集緩和効果が不十分で。
凝集が強く1着色力の低い顔料しか得られず好ましくな
い。10重量倍を超えた場合は、乾式粉砕における凝集
緩和効果により着色力の高い顔料が得られるが、顔料の
生産量(生産効率)が低下するため好ましくない。
粉砕時間は、粗製有機顔料のIII、粉砕機の種類。
粉砕助剤の添加量、添加磁気により変化するが、最低は
、粉砕助剤の不存在下での乾式粉砕により粉砕物の比表
面積15m/g以下となる時間である。上限は特に制限
されないが、経済的理由から、最低時間の4倍以下が好
ましい。
一般的に、粉砕時間は5分〜120時間である。
顔料調整剤として、必要に応じて2例えばモノフタルイ
ミドメチル銅フタロシアニン、モノ (N、 N−ジエ
チル−1,3−プロパンジアミノアセトアミノスルホニ
ル)キナクリドン等で示される有機顔料誘導体を乾式粉
砕時に、粗製有機顔料に対して0.5〜20重量%、好
ましくは1−10重量%添加しても良い。
また必要により、結晶化溶剤として5例えばヘンゼン、
トルエン、キシレン、クロロヘンゼン、ニトロヘンゼン
、テトラヒドロフラン、エタノールアミン、アニリン、
ピリジン、ジメチルホルムアミド。
ジメチルスルホキシド、Nメチルピロリドン、トリクロ
ロエチレン、テトラクロロエチレン、酢酸セロソルブ、
酢酸ブチル、アセトン、メチルエチルケトン、メタノー
ル、エタノール、ブタノール、プロパツールおよびイソ
プロパツールから選ばれる少な(とも1種を添加し、顔
料の結晶転移と凝集をほぐす作用を乾式粉砕中に行って
も良い。なお、結晶化溶剤のき添加量は、粉体としての
特性を維持できるまでの量で、粗製有Ja、顔料に対し
てO,1〜30重量%。
好ましくは0.5〜20重量%である。
結晶化溶剤の添加は、乾式粉砕途中で行い、結晶化溶剤
存在下における粉砕時間は、全粉砕時間の0゜1〜90
%、好ましくは0,5〜70%である。結晶転移は2〜
5分で完了するが、0.1%未満では結晶化溶剤による
結晶成長した粒子を粉砕により切断する時間が短く針状
結晶となる。90%より大きいと。
乾式粉砕初期の粗製有機顔料の微細化が不十分となり着
色力が低下する。
結晶化溶剤の除去は、粉砕混合物から粉砕助剤を除去す
る水系処理時に、スラリーを90〜100℃に加熱し蒸
発除去を行っても良く、また、水系処理時に水蒸気蒸留
による除去によっても良い。
しかし、結晶化溶剤を含む粉砕混合物を長期間保存する
場合、保存中に顔料の結晶成長が起り1着色力が低下す
るため、結晶化溶剤の除去は乾式粉砕時に行った方が好
ましい。
また必要により2例えばアルキルヘンゼンスルホン酸ナ
トリウム塩、第4級アンモニウム塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル等で示される界面活性剤3例えば、
ウッドロジン、水添ロジン、マレイン酸樹脂等で示され
る樹脂を乾式粉砕時に、粗製有機顔料に対して0.1〜
50重量%、好ましくは0.5〜20重量%添加しても
良い。
また必要により9例えば硫酸、酢酸等で示される非酸化
性酸を乾式粉砕時に、粗性有機顔料に対して0.5〜1
5重量%、好ましくは1〜10重量%添加しても良い。
粉砕混合物を、粉砕助剤が無機ぶつ場合、水または塩酸
水溶液、場合によっては硫酸水溶液に、粉砕助剤が有機
物の場合水、水酸化ナトリウム水溶液。
塩酸水溶液または硫酸水溶液に添加し、粉砕助剤を水系
に溶解した後、濾過、水洗により粉砕助剤を除去する。
水溶液の濃度は、塩酸の場合0.1〜35重量%。
好ましくは0.5〜30重量%、硫酸の場合は0.1〜
98重量%、好ましくは0.5〜60重量%、水酸化ナ
トリウムの場合は0.1〜50重量%、好ましくは0.
5〜30重量%である。上記水溶液はあらかじめ調整し
たものを用いるか、粉砕混合物を水にスラリー化した後
、酸あるいは塩基を加えて調整しても良い。
水)容液量は、粉砕混合物が攪拌可能である量であり、
粉砕混合物に対して3〜400重量倍、好ましくは5〜
100重量倍である。
酸の種類は、粉砕助剤、粉砕助剤の塩化物、粉砕助剤の
硫酸塩の水に対する溶解度により選択され。
水可溶な化合物となるものを用いる。
酸の量は、粉砕助剤の塩化物あるいは硫酸塩を作るのに
必要な世態上で、粉砕混合物水溶液のPHが3以下とな
る量を用いる。
水酸化ナトリウムの量は有機物の粉砕助剤の0.1〜1
0重量倍である。温度は水系であるため0〜100℃、
好ましくは10〜100℃である。
時間は5〜360分間、好ましくは30〜180分間で
ある。5分未満では粉砕助剤の溶解が不十分である。3
60分より長時間でも顔料品位は変わらないが、経済的
理由で好ましくない。
粉砕混合物の水系処理は、粉砕助剤の水への溶解による
除去作用の他に、結晶化溶剤あるいは結晶化溶剤の水系
エマルジョンを用いた場合の加熱による溶剤除去作用、
さらには塩酸水溶液あるいは硫酸水溶液を用いた場合の
、結晶転移作用に効果がある。
上記方法で処理した粉砕混合物は常法により濾過。
水洗を行い粉砕助剤を除去し、有機顔料を単離する。
顔料はこのまま湿潤状態で使用することも、乾燥により
粉末状態で使用することも可能である。
必要に応じて、結晶化溶剤の水系エマルジョン。
樹脂、界面活性剤、有機顔料誘導体、その他の添加剤を
水系処理時に加えても良い。
〔発明の効果〕
本発明により次のような効果が確認された。
1、顔料粒子が細かく1粒子の長軸と短軸の比が1に近
い球状結晶で、凝集のない比表面積の大きな有機顔料が
得られる。
2、高着色力、高光沢で、ブロンズの発生のない有機顔
料が得られる。
3、有機顔料が銅フタロシアニンの場合、結晶化溶剤の
存在下での乾式粉砕により、上記1.2の特性を持つβ
型結晶形銅フタロシアニン顔料が得られる。
4、有機顔料が銅フタロシアニンの場合、塩酸または硫
酸水溶液での処理により、上記1.2の特性を持つβ型
結晶形銅フタロシアニン顔料が得られる。
5、顔料品位が直接得られるため、塗料、グラビアイン
キに用いた場合、従来の乾式粉砕物で起きた色相2着色
力、粘度等の経時変化がない安定した品位が得られる。
6、顔料品位が直接得られるため、オイルインキ。
プラスチック、カラートナー等、結晶化溶剤を使用しな
い用途に利用できる。
(実 施 例) 以下、実施例により本発明を説明するが1本発明は実施
例により規制されるものではない。例中1部とは重量部
を1%とは重量%をそれぞれ表わす。
実施例1 粗製銅フタロシアニン20部、水酸化カルシウム80部
を、ボールミルを用い、60〜65℃で36時間乾式粉
砕した。得られた粉砕混合物を、水1000部でスラリ
ー化し、35%塩酸230部を加え。
80℃で1時間攪拌した。常法により濾過、水洗。
乾燥し、18部の顔料を得た。
この顔料は比表面積が5Ezrf/gで、電顕写真をみ
ると、その−次粒子が球状であり、ツーバー・マーラー
を用いて樹脂型ワニスに分散すると1着色力(カラーマ
シンで測定)の大きな、鮮明でまたブロンズの発生のな
いオイルインキとなった。
比較例1 実施例1において、粗製鋼フタロシアニン100部を、
水酸化カルシウムを無添加としたことを除いて、同様の
操作を行い、顔料93部を得た。この顔料は比表面積が
lin?/gで、電顕写真をみると1次粒子の判別がつ
かない程の凝集体であり、樹脂型ワニスに分散したオイ
ルインキは実施例1で得られたオイルインキに比べ着色
力が40%劣っていた。
比較例2 実施例1において、水酸化カルシウムを塩化ナトリウム
に変えたことを除いて、同様の操作を行い。
顔料19部を得た。
この顔料は比表面積が8 n(/ gで、電顕写真をみ
ると1次粒子の判別がつかない程の凝集体であり。
樹脂型ワニスに分散したオイルインキは実施例1で得ら
れたオイルインキに比べ着色力が50%劣っていた。
実施例2 粗製キナクリドン50部を振動ミルを用い、40〜45
℃で2時間乾式粉砕し、塩化アンモニウム50部を加え
、さらに70〜75℃で3時間乾式粉砕した。得られた
粉砕混合物を水1ooo部でスラリー化し、98%硫酸
60部を加え80℃で1時間攪拌した。濾過、水洗、乾
燥により44部の顔料を得た。
この顔料は比表面積が30m/gで、電顕写真を見ると
米粒状であり、アルキド系樹脂塗料で高着色を示した。
実施例3 粗製ブロム化アントラキノンオレンジ(C,I。
Pigment  Red16B)15部をアトライタ
ーを用い80〜85℃で、1時間乾式粉砕し、β−オキ
シナフトエ酸85部を加え、さらに80〜85℃で1時
間乾式粉砕した。得られた粉砕混合物を水1000部で
スラリー化し、水酸化カルシウム40部を加え、80℃
で1時間攪拌した。濾過、水洗。
乾燥により11部の顔料を得た。
この顔料はプラス千ツク(ポリ塩化ビニル)で高着色力
を示した。
実施例4 粗製ペリレンレッド(C,1,PigmentRed1
23)33部をボールミルを用い、50〜55℃で24
時間乾式粉砕し、水酸化バリウム67部を加えさらに5
0〜55℃で12時間乾式粉砕した。得られた粉砕混合
物を水1000部でスラリー化し、35%塩酸200部
を加え、80℃で1時間攪拌した。濾過、水洗、乾燥に
より、30部の顔料を得た。
この顔料は、アルキド系樹脂塗料で高着色力を示した。
実施例5 粗製ジオキサジンバイオレット(C,1,Pigmen
t  Violet23)50部、硫酸アンモニウム5
0部を、バイブロミルを用い、30℃で24時間乾式粉
砕した。得られた粉砕混合物を水500部でスラリー化
し、80℃で1時間攪拌した。濾過、水洗、乾燥により
、45部の顔料を得た。
この顔料は、比表面積が91m/gで、電顕写真をみる
と、その−次粒子が球状であり、ニトロセルロース系グ
ラビアインキで高着色力、高光沢(光沢はグロスメータ
ーで測定)を示した。
実施例6 粗製銅フタロシアニン66部、モノ (N、N−ジエチ
ル−1,3−プロパンジアミノスルホニル)銅フタロシ
アニン2部をアトライターを用い、60〜65℃で1時
間乾式粉砕し、トビアス酸32部、テトラクロルエチレ
ン7部を加え、さらに100〜l05℃で2時間乾式粉
砕した。得られた粉砕混合物を10%水酸化ナトリウム
水溶液1000部でスラリー化し、95℃で1時間攪拌
した。濾過、水洗。
乾燥により64部の顔料を得た。
この顔料は、比表面積が75r+?/gで、電顕写真を
見ると、その−次粒子が球状であり、ライムロジン系グ
ラビアインキに分散したものは、高着色力。
高光沢を示し、ブロンズの発生がなかった。
比較例3 実施例6において、粗製銅フタロシアニン97部。
モノ (N、N−ジエチル−1,3−プロパンジアミノ
スルホニル)銅フタロシアニン3部を乾式粉砕し。
比表面積1rrr/gの顔料を得た。この顔料をライム
ロジン系グラビアインキに分散したものは、実施例6で
得られたものに比べ9着色力が17%、光沢が14%劣
り、ブロンズが発生した。
比較例4 実施例6において、トビアス酸を硫酸アルミニウムに、
10%水酸化ナトリウム水溶液を10%硫酸水溶液に変
えたことを除いて、同様の操作を行い64部の顔料を得
た。
この顔料は、比表面積56m/hで、電顕写真をみると
、その−次粒子が針状であり、ライムロジン系グラビア
インキに分散したものは、実施例6で得られたものに比
べ2着色力が12%、光沢が10%劣り、ブロンズが発
生した。
実施例7 粗製銅フタロシアニン30部、WIフタロシアニンモノ
スルホン酸シラウリルアミン塩3部Nε−ラウロイル−
し−リジン67部を振動ミルを用い60〜65℃で3時
間乾式粉砕し、キシレン2部を加え。
さらに120〜125℃で2時間乾式粉砕した後。
窒素ガス導入と溶剤蒸気排出を行いながら、さらに1時
間乾式粉砕した。得られた粉砕混合物を水200部でス
ラリー化し、35%塩酸300部、第4級アンモニウム
塩2部を加え、95℃で1時間攪拌した。濾過、水洗、
乾燥により30部の顔料を得た。
この顔料は、比表面積が84n?/gで、電顕写真をみ
るとその一次粒子が球状であり、ポリアミド−ニトロセ
ルロース系グラビアインキに分散したものは、高着色力
、高光沢を示し、ブロンズの発生がなかった。
手続補正書(自発) 昭和63年ダ月/、)11日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、粗製有機顔料をアルカリ土類金属水酸化物(A)、
    無機アンモニウム塩(B)、融点が乾式粉砕温度以上で
    、かつ水または酸もしくはアルカリ水溶液に可溶な芳香
    族化合物またはアミノ酸(C)から選ばれる少なくとも
    1種の粉砕助剤の存在下で乾式粉砕し、得られた粉砕混
    合物から粉砕助剤を除去することを特徴とする有機顔料
    の製造方法。 2、有機顔料がフタロシアニン系、キナクリドン系およ
    びアントラキノン系から選ばれる1種である請求項1記
    載の有機顔料の製造方法。 3、有機顔料が銅フタロシアニンである請求項2記載の
    有機顔料の製造方法。 4、粉砕助剤が、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
    ム、水酸化ストロンチウム、水酸化バリウム、酸化物、
    塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、炭酸アンモニウ
    ム、炭酸水素アンモニウム、α−ナフトール、β−ナフ
    トール、ナフトエ酸、β−オキシナフトエ酸、トビアス
    酸、ブレンナー酸、シューファー酸、R酸、J酸、H酸
    、オキシベンズアミド、アントラキノンスルホン酸、ア
    ントラセンスルホン酸、Nε−ラウロイル−L−リジン
    およびN−ラウリル−L−ラウリルアスパラギン酸エス
    テルから選ばれる少なくとも1種である請求項1ないし
    3記載の有機顔料の製造方法。 5、粉砕助剤の量が、粗製有機顔料に対して0.5〜1
    0重量倍である請求1ないし4記載の有機顔料の製造方
    法。 6、粉砕助剤の除去が、上記(A)または(B)の粉砕
    助剤の場合、塩酸水溶液または硫酸水溶液で、上記(C
    )の粉砕助剤の場合、水、水酸化ナトリウム水溶液、塩
    酸水溶液または硫酸水溶液で行なわれることを特徴とす
    る請求項1ないし5記載の有機顔料の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021166653A1 (ja) 2020-02-18 2021-08-26 信越化学工業株式会社 剥離紙又は剥離フィルム製造用シリコーン組成物、及び剥離紙又は剥離フィルム

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WO2021166653A1 (ja) 2020-02-18 2021-08-26 信越化学工業株式会社 剥離紙又は剥離フィルム製造用シリコーン組成物、及び剥離紙又は剥離フィルム

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