JPH09291180A - 安定化された熱可塑性ポリマー組成物並びに方法 - Google Patents
安定化された熱可塑性ポリマー組成物並びに方法Info
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- JPH09291180A JPH09291180A JP8349187A JP34918796A JPH09291180A JP H09291180 A JPH09291180 A JP H09291180A JP 8349187 A JP8349187 A JP 8349187A JP 34918796 A JP34918796 A JP 34918796A JP H09291180 A JPH09291180 A JP H09291180A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【解決手段】 ポリオレフィンポリマー、含リン酸化防
止剤化合物、シリカ及びポリアルキレングリコール、
ポリアルキレンオキシド及び立体障害性アミン化合
物の少なくとも1種類を含んでなる補助添加剤を含む熱
可塑性ポリマー組成物。なおポリオレフィンの代わり
に、スチレン系ポリマー、ポリカーボネート、ポリプロ
ピレンオキシド、ポリエステルにも適用出来る。 【効果】 ポリマーの酸化分解の防止及び酸化防止剤消
費速度の低減できる。
止剤化合物、シリカ及びポリアルキレングリコール、
ポリアルキレンオキシド及び立体障害性アミン化合
物の少なくとも1種類を含んでなる補助添加剤を含む熱
可塑性ポリマー組成物。なおポリオレフィンの代わり
に、スチレン系ポリマー、ポリカーボネート、ポリプロ
ピレンオキシド、ポリエステルにも適用出来る。 【効果】 ポリマーの酸化分解の防止及び酸化防止剤消
費速度の低減できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安定化された熱可
塑性ポリマー組成物に関する。より詳細には、本発明
は、例えばホスファイト酸化防止剤を含んだポリオレフ
ィンポリマーに該ホスファイト酸化防止剤を安定化する
ためにポリアルキレングリコールなどを添加したポリオ
レフィンポリマーに関する。さらに、本発明は、かかる
ポリマーを安定化するための方法、並びにかかるポリマ
ーにおいて酸化分解を阻害する方法及び酸化防止剤消費
速度を低減する方法にも関する。
塑性ポリマー組成物に関する。より詳細には、本発明
は、例えばホスファイト酸化防止剤を含んだポリオレフ
ィンポリマーに該ホスファイト酸化防止剤を安定化する
ためにポリアルキレングリコールなどを添加したポリオ
レフィンポリマーに関する。さらに、本発明は、かかる
ポリマーを安定化するための方法、並びにかかるポリマ
ーにおいて酸化分解を阻害する方法及び酸化防止剤消費
速度を低減する方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】高密度ポリエチレンポリマー(HDP
E)を始めとするポリエチレンポリマーのようなポリマ
ーの製造は当技術分野において周知である。これらは、
クロム触媒やチーグラーナッタ触媒を用いて、米国特許
第4857257号などに記載された数々の方法により
合成することができる。HDPEポリマーが空中酸素存
在下で酸化分解を受けることも知られている。このよう
な分解を阻止するため、空中酸素の存在下で光及び/又
は熱によって引き起こされる酸化分解に対してポリマー
を安定化すべく有機ホスファイトのような含リン化合物
が当業者によって多用されている。
E)を始めとするポリエチレンポリマーのようなポリマ
ーの製造は当技術分野において周知である。これらは、
クロム触媒やチーグラーナッタ触媒を用いて、米国特許
第4857257号などに記載された数々の方法により
合成することができる。HDPEポリマーが空中酸素存
在下で酸化分解を受けることも知られている。このよう
な分解を阻止するため、空中酸素の存在下で光及び/又
は熱によって引き起こされる酸化分解に対してポリマー
を安定化すべく有機ホスファイトのような含リン化合物
が当業者によって多用されている。
【0003】ホスファイトの特に重要な特性の一つは、
それらがHDPE加工処理中の発色を抑制することであ
る。その作用様式には、ポリマーの酸化によって生じた
ヒドロペルオキシドとの反応が含まれる。例えば、ポリ
オレフィンの酸化に際しては、フリーラジカルの中間生
成を伴う一連の反応によってアルキルヒドロペルオキシ
ドが生成する。こうしたアルキルヒドロペルオキシドは
さらに多数のポリマー鎖を攻撃してさらに多くのフリー
ラジカルを発生させるので、ポリマーがさらに分解され
ることになる。ホスファイトはヒドロペルオキシドの分
解に特に有効であり、上記の連鎖反応を終結させる。こ
のような有機ホスファイトは、米国特許第351696
3号及び同第4305866号に開示されている。残念
ながら、これらのホスファイトはそれ自体が保存条件下
で分解を受ける。
それらがHDPE加工処理中の発色を抑制することであ
る。その作用様式には、ポリマーの酸化によって生じた
ヒドロペルオキシドとの反応が含まれる。例えば、ポリ
オレフィンの酸化に際しては、フリーラジカルの中間生
成を伴う一連の反応によってアルキルヒドロペルオキシ
ドが生成する。こうしたアルキルヒドロペルオキシドは
さらに多数のポリマー鎖を攻撃してさらに多くのフリー
ラジカルを発生させるので、ポリマーがさらに分解され
ることになる。ホスファイトはヒドロペルオキシドの分
解に特に有効であり、上記の連鎖反応を終結させる。こ
のような有機ホスファイトは、米国特許第351696
3号及び同第4305866号に開示されている。残念
ながら、これらのホスファイトはそれ自体が保存条件下
で分解を受ける。
【0004】さらに、ホスファイトは水及び酸素との反
応性が非常に高く、分解して酸化分解の抑制には有効で
ない生成物を生じる可能性がある。この過程において、
ホスファイトは不活性化合物へと変換されて酸化防止剤
としてはもはや有効ではなくなる。ホスファイトの安定
性はクロムの存在下ではさらに一段と乏しくなり、その
ため、クロム触媒で製造したHDPE中の残留クロムに
よってホスファイトの分解が加速される可能性がある。
応性が非常に高く、分解して酸化分解の抑制には有効で
ない生成物を生じる可能性がある。この過程において、
ホスファイトは不活性化合物へと変換されて酸化防止剤
としてはもはや有効ではなくなる。ホスファイトの安定
性はクロムの存在下ではさらに一段と乏しくなり、その
ため、クロム触媒で製造したHDPE中の残留クロムに
よってホスファイトの分解が加速される可能性がある。
【0005】ホスファイトをペレット化HDPE樹脂に
配合した後であっても、それらの湿気及び酸素との反応
性はそれらの分解を引き起こしかねず、役に立たない生
成物へと分解してしまう可能性がある。ホスファイトの
ポリマー安定剤としての有用性を保つため、保存時の大
気中の水分及び酸素との早期反応からホスファイトを保
護すべきであることは明らかである。この問題の一つの
解決策が米国特許第5326803号で提案されてお
り、ジアルコキシ又はジフェノキシ置換シリコーンでホ
スファイトをコーティングすることを示唆している。米
国特許第4290941号には、ホスファイトとヒンダ
ードフェノール系酸化防止剤の組み合わせが示唆されて
いる。これらの米国特許の開示内容は文献の援用によっ
て本明細書の内容の一部をなす。
配合した後であっても、それらの湿気及び酸素との反応
性はそれらの分解を引き起こしかねず、役に立たない生
成物へと分解してしまう可能性がある。ホスファイトの
ポリマー安定剤としての有用性を保つため、保存時の大
気中の水分及び酸素との早期反応からホスファイトを保
護すべきであることは明らかである。この問題の一つの
解決策が米国特許第5326803号で提案されてお
り、ジアルコキシ又はジフェノキシ置換シリコーンでホ
スファイトをコーティングすることを示唆している。米
国特許第4290941号には、ホスファイトとヒンダ
ードフェノール系酸化防止剤の組み合わせが示唆されて
いる。これらの米国特許の開示内容は文献の援用によっ
て本明細書の内容の一部をなす。
【0006】高密度ポリエチレンにおいては、良好な自
然色を与え、かつ優れた加工特性をもつポリマーを与え
るために、シクロアルキルジホスファイトを使用するこ
とが有益なことが多い。しかし、高温多湿の厳しい条件
下では、数週間でホスファイトの大量の損失が起こる。
これは、そうした樹脂を使用して剛性容器又はフィルム
のような最終製品を製造するときに、性能の大幅な減損
を引き起こす。
然色を与え、かつ優れた加工特性をもつポリマーを与え
るために、シクロアルキルジホスファイトを使用するこ
とが有益なことが多い。しかし、高温多湿の厳しい条件
下では、数週間でホスファイトの大量の損失が起こる。
これは、そうした樹脂を使用して剛性容器又はフィルム
のような最終製品を製造するときに、性能の大幅な減損
を引き起こす。
【0007】今回、ジシクロアルキルジホスファイト及
びポリアルキレングリコールの添加によって、ポリアル
キレンポリマーのようなポリマーを酸化分解に対して安
定化し得ることが判明した。ポリアルキレングリコール
添加剤はホスファイトの滞留性を格段に増大させる。こ
れは、ポリアルキレンポリマーのペレット化の際に、少
量のポリアルキレングリコールをホスファイト含有ポリ
マーに添加することによって成し遂げられる。
びポリアルキレングリコールの添加によって、ポリアル
キレンポリマーのようなポリマーを酸化分解に対して安
定化し得ることが判明した。ポリアルキレングリコール
添加剤はホスファイトの滞留性を格段に増大させる。こ
れは、ポリアルキレンポリマーのペレット化の際に、少
量のポリアルキレングリコールをホスファイト含有ポリ
マーに添加することによって成し遂げられる。
【0008】従前より、ポリアルキレングリコールは帯
電防止剤としてポリマーに添加されてきた。しかし、か
かる用途では、ポリアルキレングリコールは比較的高濃
度(例えば800〜2000ppm)で使用する必要が
ある。帯電防止用にポリマーに添加されるときの濃度を
十分に下回る濃度でポリアルキレングリコールがホスフ
ァイト安定剤として予想外の有効性を示すということは
したがって極めて驚くべきことである。ポリアルキレン
グリコールをホスファイト安定剤として用いるときの濃
度が低いことから、それらを帯電防止剤としてポリマー
に使用したときに時々観察される望ましくない副作用も
回避される。帯電防止剤として用いるポリアルキレング
リコールはポリマー中に高濃度で存在させる必要があ
り、さもないとポリマーに有意の帯電防止性は付与され
ない。したがって、ポリマー添加剤の技術分野におい
て、ホスファイトの分解を抑制するためにポリアルキレ
ングリコールを低濃度で使用することは予期し得なかっ
た事項である。
電防止剤としてポリマーに添加されてきた。しかし、か
かる用途では、ポリアルキレングリコールは比較的高濃
度(例えば800〜2000ppm)で使用する必要が
ある。帯電防止用にポリマーに添加されるときの濃度を
十分に下回る濃度でポリアルキレングリコールがホスフ
ァイト安定剤として予想外の有効性を示すということは
したがって極めて驚くべきことである。ポリアルキレン
グリコールをホスファイト安定剤として用いるときの濃
度が低いことから、それらを帯電防止剤としてポリマー
に使用したときに時々観察される望ましくない副作用も
回避される。帯電防止剤として用いるポリアルキレング
リコールはポリマー中に高濃度で存在させる必要があ
り、さもないとポリマーに有意の帯電防止性は付与され
ない。したがって、ポリマー添加剤の技術分野におい
て、ホスファイトの分解を抑制するためにポリアルキレ
ングリコールを低濃度で使用することは予期し得なかっ
た事項である。
【0009】さらに、ポリオレフィンポリマーの性質を
改良及び維持するためにポリオレフィンポリマーにホス
ファイトやホスホナイトのような含リン酸化防止・安定
化剤を配合することは知られていたものの、含リン添加
剤で安定化したシリカ含有ポリオレフィンポリマーが高
温・高相対湿度条件下で含リン添加剤の量の比較的急速
な減少を呈することが観察されている。このように含リ
ン添加剤が急速に消失することから、含リン添加剤で安
定化したポリオレフィンポリマー組成物の長期安定性
(例えばメルトインデックスなどについての長期安定
性)が損なわれることが懸念されるようになってきた。
したがって、ポリオレフィンポリマー組成物のその他の
特性(例えば色など)に悪影響を及ぼすことなく、ポリ
オレフィンポリマー組成物からのリン化合物の消失速度
を遅延させる技術が必要とされている。
改良及び維持するためにポリオレフィンポリマーにホス
ファイトやホスホナイトのような含リン酸化防止・安定
化剤を配合することは知られていたものの、含リン添加
剤で安定化したシリカ含有ポリオレフィンポリマーが高
温・高相対湿度条件下で含リン添加剤の量の比較的急速
な減少を呈することが観察されている。このように含リ
ン添加剤が急速に消失することから、含リン添加剤で安
定化したポリオレフィンポリマー組成物の長期安定性
(例えばメルトインデックスなどについての長期安定
性)が損なわれることが懸念されるようになってきた。
したがって、ポリオレフィンポリマー組成物のその他の
特性(例えば色など)に悪影響を及ぼすことなく、ポリ
オレフィンポリマー組成物からのリン化合物の消失速度
を遅延させる技術が必要とされている。
【0010】
【発明の概要】本発明は、次の成分(a)〜(c): (a)空中酸素の存在下で酸化分解を受けるポリオレフ
ィン; (b)上記ポリオレフィンの酸化分解を阻害するのに充
分な量で存在する少なくとも1種類のホスファイト化合
物;及び (c)上記ホスファイトの加水分解を阻害するのに充分
な量で存在する少なくとも1種類のポリアルキレングリ
コール を含んでなるポリマー組成物を開示する。
ィン; (b)上記ポリオレフィンの酸化分解を阻害するのに充
分な量で存在する少なくとも1種類のホスファイト化合
物;及び (c)上記ホスファイトの加水分解を阻害するのに充分
な量で存在する少なくとも1種類のポリアルキレングリ
コール を含んでなるポリマー組成物を開示する。
【0011】本発明の別の実施形態では、上記組成物中
のポリオレフィンの代わりに、空中酸素の存在下で酸化
分解を受ける少なくとも1種類のスチレン系ポリマー、
ポリカーボネート、ポリプロピレンオキシド又はポリエ
ステルが用いられる。本発明は、さらに、ポリオレフィ
ンの溶融物(メルト)を形成して、それに該ポリオレフ
ィンの酸化分解を阻害するのに充分な量の少なくとも1
種類のホスファイト化合物及び該ホスファイトの加水分
解を阻害するのに充分な量の少なくとも1種類のポリア
ルキレングリコールを添加することによって、ポリオレ
フィンの酸化分解を阻害する方法を提供する。
のポリオレフィンの代わりに、空中酸素の存在下で酸化
分解を受ける少なくとも1種類のスチレン系ポリマー、
ポリカーボネート、ポリプロピレンオキシド又はポリエ
ステルが用いられる。本発明は、さらに、ポリオレフィ
ンの溶融物(メルト)を形成して、それに該ポリオレフ
ィンの酸化分解を阻害するのに充分な量の少なくとも1
種類のホスファイト化合物及び該ホスファイトの加水分
解を阻害するのに充分な量の少なくとも1種類のポリア
ルキレングリコールを添加することによって、ポリオレ
フィンの酸化分解を阻害する方法を提供する。
【0012】本発明は、さらに、ホスファイト系酸化防
止剤を少なくとも1種類のポリマーとの混合物に安定剤
として配合したときのホスファイト系酸化防止剤の損失
を抑制するための方法であって、上記ホスファイトの加
水分解を阻害するのに充分な量の少なくとも1種類のポ
リアルキレングリコールを上記混合物に添加することを
含んでなる方法を提供する。
止剤を少なくとも1種類のポリマーとの混合物に安定剤
として配合したときのホスファイト系酸化防止剤の損失
を抑制するための方法であって、上記ホスファイトの加
水分解を阻害するのに充分な量の少なくとも1種類のポ
リアルキレングリコールを上記混合物に添加することを
含んでなる方法を提供する。
【0013】本発明は、また、空中酸素の存在下で酸化
分解を受けるポリマー組成物の酸化分解を阻害できる添
加剤組成物であって、次の成分(a)〜(c): (a)少なくとも1種類のヒンダードフェノール酸化防
止剤; (b)少なくとも1種類のホスファイト化合物;及び (c)少なくとも1種類のポリアルキレングリコール を含んでなり、上記ヒンダードフェノール酸化防止剤、
ホスファイト及びポリアルキレングリコールが、充分量
の当該添加剤組成物をポリマー組成物に添加したときに
酸化分解が阻害されるような、各々充分な割合で配合さ
れている添加剤組成物を提供する。
分解を受けるポリマー組成物の酸化分解を阻害できる添
加剤組成物であって、次の成分(a)〜(c): (a)少なくとも1種類のヒンダードフェノール酸化防
止剤; (b)少なくとも1種類のホスファイト化合物;及び (c)少なくとも1種類のポリアルキレングリコール を含んでなり、上記ヒンダードフェノール酸化防止剤、
ホスファイト及びポリアルキレングリコールが、充分量
の当該添加剤組成物をポリマー組成物に添加したときに
酸化分解が阻害されるような、各々充分な割合で配合さ
れている添加剤組成物を提供する。
【0014】本発明の別の実施形態では、ポリオレフィ
ン以外のポリマー、例えば、ABSやポリスチレンやス
チレン−ブタジエンなどのスチレン系樹脂、ポリカーボ
ネート、ポリプロピレンオキシド並びにポリエチレンテ
レフタレートやポリブチレンテレフタレートのようなポ
リエステルが安定化される。好ましい実施形態では、本
発明は、ポリオレフィンポリマー、シリカ、含リン酸化
防止剤化合物及び補助添加剤から基本的になる熱可塑性
ポリマー組成物であって、該補助添加剤が数平均分子
量3000以上のポリアルキレングリコール、ポリア
ルキレンオキシド及び立体障害性アミン化合物の少な
くとも1種類を含んでなるものである組成物に関する。
ン以外のポリマー、例えば、ABSやポリスチレンやス
チレン−ブタジエンなどのスチレン系樹脂、ポリカーボ
ネート、ポリプロピレンオキシド並びにポリエチレンテ
レフタレートやポリブチレンテレフタレートのようなポ
リエステルが安定化される。好ましい実施形態では、本
発明は、ポリオレフィンポリマー、シリカ、含リン酸化
防止剤化合物及び補助添加剤から基本的になる熱可塑性
ポリマー組成物であって、該補助添加剤が数平均分子
量3000以上のポリアルキレングリコール、ポリア
ルキレンオキシド及び立体障害性アミン化合物の少な
くとも1種類を含んでなるものである組成物に関する。
【0015】本発明の熱可塑性ポリマー組成物は発色度
が低く、また本発明の組成物の補助添加剤を欠いた同様
の組成物と比べると、特に高温又は高相対湿度又は高温
・高相対湿度の条件下において、組成物から含リン酸化
防止剤化合物が消費される(すなわち消失する)速度が
実質的に遅くなる。本発明のもう一つの態様は、最初に
含リン酸化防止剤化合物とシリカを含んでなるポリオレ
フィンポリマー組成物中の含リン酸化防止剤化合物の消
費速度を低減する方法であって、数平均分子量300
0以上のポリアルキレングリコール、ポリアルキレン
オキシド及び立体障害性アミン化合物の少なくとも1
種類を含んでなる補助添加剤を上記ポリオレフィンポリ
マー組成物に添加することを含んでなる方法に関する。
が低く、また本発明の組成物の補助添加剤を欠いた同様
の組成物と比べると、特に高温又は高相対湿度又は高温
・高相対湿度の条件下において、組成物から含リン酸化
防止剤化合物が消費される(すなわち消失する)速度が
実質的に遅くなる。本発明のもう一つの態様は、最初に
含リン酸化防止剤化合物とシリカを含んでなるポリオレ
フィンポリマー組成物中の含リン酸化防止剤化合物の消
費速度を低減する方法であって、数平均分子量300
0以上のポリアルキレングリコール、ポリアルキレン
オキシド及び立体障害性アミン化合物の少なくとも1
種類を含んでなる補助添加剤を上記ポリオレフィンポリ
マー組成物に添加することを含んでなる方法に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】ポリオレフィンポリマー並びにポ
リオレフィンポリマーの製造方法は当技術分野において
周知である。好適なポリオレフィンポリマーには、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレンの
ようなポリオレフィンホモポリマー、並びに例えばポリ
(エチレン−プロピレン)コポリマー、ポリ(エチレン
−ブチレン)コポリマーのようなポリオレフィンコポリ
マー、さらにはこれらのブレンドがある。好ましい実施
形態では、ポリオレフィンポリマーは高密度ポリエチレ
ンポリマー、すなわち高密度ポリエチレンホモポリマー
又は高密度ポリエチレンコポリマーである。
リオレフィンポリマーの製造方法は当技術分野において
周知である。好適なポリオレフィンポリマーには、例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレンの
ようなポリオレフィンホモポリマー、並びに例えばポリ
(エチレン−プロピレン)コポリマー、ポリ(エチレン
−ブチレン)コポリマーのようなポリオレフィンコポリ
マー、さらにはこれらのブレンドがある。好ましい実施
形態では、ポリオレフィンポリマーは高密度ポリエチレ
ンポリマー、すなわち高密度ポリエチレンホモポリマー
又は高密度ポリエチレンコポリマーである。
【0017】好適な高密度ポリエチレンポリマーは、例
えば次のような方法で合成される。すなわち、Cr(V
I)状態のクロムと高表面積の粉末担体(例えば、多孔
質無定形シリカ)を含んだ触媒の存在下で、低沸点炭化
水素(例えばイソブタンやイソペンタンなど)中で低圧
(すなわち、2〜4MPa)及び中間温度(すなわち、
90〜150℃)のスラリー系中でエチレンを重合す
る。クロム化合物とシリカを混合し、乾燥空気流中で加
熱して触媒を活性化する。クロム触媒プロセスでの単独
重合ではポリメチレン又は極めて高分子量のα−オレフ
ィンが生成する。クロム触媒プロセスで合成される典型
的なホモポリマーは、約40000〜約1000000
の重量平均分子量、ASTM D1238−5T法で測
定して190℃で10分当たり0.01〜20g(g/
10min)のメルトインデックス、約0.960〜約
0.965g/cm3 の密度及び約94%の結晶度を有
する。他のオレフィンモノマー(例えば1−ブテン、1
−ヘキセン、1−オクテン)から誘導される単位を含む
高密度ポリエチレンコポリマーは通常、約20000〜
約1000000の重量平均分子量、約0.1〜約10
0g/10minのメルトインデックス及び約0.93
6〜約0.96g/cm3 の密度を有する。
えば次のような方法で合成される。すなわち、Cr(V
I)状態のクロムと高表面積の粉末担体(例えば、多孔
質無定形シリカ)を含んだ触媒の存在下で、低沸点炭化
水素(例えばイソブタンやイソペンタンなど)中で低圧
(すなわち、2〜4MPa)及び中間温度(すなわち、
90〜150℃)のスラリー系中でエチレンを重合す
る。クロム化合物とシリカを混合し、乾燥空気流中で加
熱して触媒を活性化する。クロム触媒プロセスでの単独
重合ではポリメチレン又は極めて高分子量のα−オレフ
ィンが生成する。クロム触媒プロセスで合成される典型
的なホモポリマーは、約40000〜約1000000
の重量平均分子量、ASTM D1238−5T法で測
定して190℃で10分当たり0.01〜20g(g/
10min)のメルトインデックス、約0.960〜約
0.965g/cm3 の密度及び約94%の結晶度を有
する。他のオレフィンモノマー(例えば1−ブテン、1
−ヘキセン、1−オクテン)から誘導される単位を含む
高密度ポリエチレンコポリマーは通常、約20000〜
約1000000の重量平均分子量、約0.1〜約10
0g/10minのメルトインデックス及び約0.93
6〜約0.96g/cm3 の密度を有する。
【0018】好適な高密度ポリエチレンは、例えばPa
xon Polymer Company、Phill
ips社、Union Carbide社及びBASF
社などの数多くの販売元から市販されている。本発明の
組成物は、ポリオレフィンポリマーと任意成分としてさ
らに1種類以上のポリマーをブレンドしたものを含んで
いてもよく、例えば加工性を向上するためのフルオロポ
リマーをポリオレフィンポリマー百万重量部(pbw)
当たり約500pbw以下のレベルで含んでいてもよ
い。
xon Polymer Company、Phill
ips社、Union Carbide社及びBASF
社などの数多くの販売元から市販されている。本発明の
組成物は、ポリオレフィンポリマーと任意成分としてさ
らに1種類以上のポリマーをブレンドしたものを含んで
いてもよく、例えば加工性を向上するためのフルオロポ
リマーをポリオレフィンポリマー百万重量部(pbw)
当たり約500pbw以下のレベルで含んでいてもよ
い。
【0019】好ましい実施形態では、本発明の組成物に
はポリマーの量を基準にして20ppm〜1000pp
mのシリカが存在する。シリカ成分はポリマーの製造に
用いられる重合反応触媒の担体として導入されることも
ある。重合反応に用いられる典型的な触媒化合物には、
例えば、クロム化合物、バナジウム化合物、チタン化合
物がある。好適なシリカ担持クロム触媒には、例えば、
三酸化クロム/シリカ、クロモセン/シリカ、水和酢酸
クロム/シリカ、クロム酸ビス(トリフェニルシリル)
/シリカがある。一般に、シリカ触媒担体残渣は、ポリ
マーの量を基準にして、20ppm〜500ppm(ポ
リマー百万重量部当たりの重量部)のレベルで存在す
る。
はポリマーの量を基準にして20ppm〜1000pp
mのシリカが存在する。シリカ成分はポリマーの製造に
用いられる重合反応触媒の担体として導入されることも
ある。重合反応に用いられる典型的な触媒化合物には、
例えば、クロム化合物、バナジウム化合物、チタン化合
物がある。好適なシリカ担持クロム触媒には、例えば、
三酸化クロム/シリカ、クロモセン/シリカ、水和酢酸
クロム/シリカ、クロム酸ビス(トリフェニルシリル)
/シリカがある。一般に、シリカ触媒担体残渣は、ポリ
マーの量を基準にして、20ppm〜500ppm(ポ
リマー百万重量部当たりの重量部)のレベルで存在す
る。
【0020】シリカは、アンチブロッキング剤としてヒ
ュームドシリカの形でも本発明の組成物中に導入し得
る。好適なアンチブロッキング剤は、例えばCabot
Corporationから市販されている。シリカ
アンチブロッキング剤は通常、ポリマーの量を基準にし
て、50〜1000ppmのレベルで使用される。理論
に束縛されるつもりはないが、従来技術のポリマーに存
在するシリカは、特にポリマーを高温、高相対湿度又は
高温・高相対湿度の条件に暴露すると、ポリマーからの
リン化合物の急速な消失に関与していると考えられる。
ュームドシリカの形でも本発明の組成物中に導入し得
る。好適なアンチブロッキング剤は、例えばCabot
Corporationから市販されている。シリカ
アンチブロッキング剤は通常、ポリマーの量を基準にし
て、50〜1000ppmのレベルで使用される。理論
に束縛されるつもりはないが、従来技術のポリマーに存
在するシリカは、特にポリマーを高温、高相対湿度又は
高温・高相対湿度の条件に暴露すると、ポリマーからの
リン化合物の急速な消失に関与していると考えられる。
【0021】ポリマー組成物中で酸化防止剤及び安定剤
として使用するのに適した含リン化合物は当技術分野で
周知である。好適な含リン酸化防止性化合物には、有機
リン化合物、例えばホスファイトやホスホナイト、例え
ば、トリフェニルホスファイト、ジフェニルアルキルホ
スファイト、フェニルジアルキルホスファイト、トリス
(ノニル−フェニル)ホスファイト、トリラウリルホス
ファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジステアリ
ルペンタエリトリトールジホスファイト、トリス(2,
4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ジ
イソデシルペンタエリトリトールジホスファイト、2,
2−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフ
ェニル)フルオロホスファイト、ビス(2,4−ジ−t
ert−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホス
ファイト、トリステアリルソルビトールトリホスファイ
ト、(2,4,6−トリ−tert−ブチルフェニル)
(2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオー
ル)ホスファイト、2,2′,2″−ニトリロ[トリエ
チル−トリス[3,3′,5,5′−テトラ−tert
−ブチル−1,1′−ビフェニル−2,2′−ジイル]
ホスファイト及びテトラキス(2,4−ジ−tert−
ブチルフェニル)4,4′−ビフェニレンジホスホナイ
トがある。
として使用するのに適した含リン化合物は当技術分野で
周知である。好適な含リン酸化防止性化合物には、有機
リン化合物、例えばホスファイトやホスホナイト、例え
ば、トリフェニルホスファイト、ジフェニルアルキルホ
スファイト、フェニルジアルキルホスファイト、トリス
(ノニル−フェニル)ホスファイト、トリラウリルホス
ファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジステアリ
ルペンタエリトリトールジホスファイト、トリス(2,
4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ジ
イソデシルペンタエリトリトールジホスファイト、2,
2−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフ
ェニル)フルオロホスファイト、ビス(2,4−ジ−t
ert−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホス
ファイト、トリステアリルソルビトールトリホスファイ
ト、(2,4,6−トリ−tert−ブチルフェニル)
(2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオー
ル)ホスファイト、2,2′,2″−ニトリロ[トリエ
チル−トリス[3,3′,5,5′−テトラ−tert
−ブチル−1,1′−ビフェニル−2,2′−ジイル]
ホスファイト及びテトラキス(2,4−ジ−tert−
ブチルフェニル)4,4′−ビフェニレンジホスホナイ
トがある。
【0022】好ましい実施形態では、リン化合物はホス
ファイト化合物であり、さらに好ましくはトリス(ノニ
ル−フェニル)ホスファイト、(2,4,6−トリ−t
ert−ブチルフェニル)(2−ブチル−2−エチル−
1,3−プロパンジオール)ホスファイト、ビス(2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジ
ホスファイト又はジステアリルペンタエリトリトールジ
ホスファイトである。
ファイト化合物であり、さらに好ましくはトリス(ノニ
ル−フェニル)ホスファイト、(2,4,6−トリ−t
ert−ブチルフェニル)(2−ブチル−2−エチル−
1,3−プロパンジオール)ホスファイト、ビス(2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジ
ホスファイト又はジステアリルペンタエリトリトールジ
ホスファイトである。
【0023】リン化合物は、少なくとも当初は、ポリマ
ーの酸化安定性を改良するのに有効な量で存在する。好
ましい実施形態では、本発明の組成物は、ポリマーの量
を基準にして、100〜2000ppm、さらに好まし
くは200〜1500ppm、さらに一段と好ましくは
500〜1000ppmの含リン化合物を含んでなる。
ーの酸化安定性を改良するのに有効な量で存在する。好
ましい実施形態では、本発明の組成物は、ポリマーの量
を基準にして、100〜2000ppm、さらに好まし
くは200〜1500ppm、さらに一段と好ましくは
500〜1000ppmの含リン化合物を含んでなる。
【0024】好ましい実施形態では、本発明の組成物
は、ポリマー合成法に由来する触媒残渣及びその他の酸
性残渣を中和するための中和剤化合物を含む。好適な中
和剤化合物は公知であり、例えば、脂肪酸のアルカリ金
属塩及びアルカリ土類金属塩(例えば、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム、乳酸カルシウム、カルシ
ウムステアロイルラクチレートなど)、金属酸化物(例
えば、酸化亜鉛、酸化マグネシウム)並びにエポキシ化
大豆油などが挙げられる。好ましくは、中和剤化合物は
ステアリン酸亜鉛であり、ポリマーの安定性を改良する
のに有効な量で存在する。好ましい実施形態では、本発
明の組成物は、ポリマーの量を基準にして、5〜250
0ppm、さらに好ましくは200〜1000ppmの
中和剤化合物を含む。
は、ポリマー合成法に由来する触媒残渣及びその他の酸
性残渣を中和するための中和剤化合物を含む。好適な中
和剤化合物は公知であり、例えば、脂肪酸のアルカリ金
属塩及びアルカリ土類金属塩(例えば、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム、乳酸カルシウム、カルシ
ウムステアロイルラクチレートなど)、金属酸化物(例
えば、酸化亜鉛、酸化マグネシウム)並びにエポキシ化
大豆油などが挙げられる。好ましくは、中和剤化合物は
ステアリン酸亜鉛であり、ポリマーの安定性を改良する
のに有効な量で存在する。好ましい実施形態では、本発
明の組成物は、ポリマーの量を基準にして、5〜250
0ppm、さらに好ましくは200〜1000ppmの
中和剤化合物を含む。
【0025】本発明の組成物は、含リン酸化防止剤化合
物の消費速度を低下させるのに有効な量の補助添加剤を
含んでいてもよい。好適な補助添加剤には、立体障害性
アミン、ポリアルキレングリコール、ポリアルキレンオ
キシド及びそれらの混合物が含まれる。ポリマー組成物
に安定剤として用いる立体障害性アミンは当技術分野で
公知である。好適な立体障害性アミンには、例えば、
1,4−ジアゾビシクロ−2,2−オクタン、N,N,
N′,N′−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ト
リイソプロパノールアミン、ビス(2,2,4,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ドデシル−
N−(2,2,4,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ル)スクシンイミド、2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジノール、イミダゾール、ジステアリルヒド
ロキシルアミン、ポリエチレンイミン、グアニン、リジ
ン、N,N′−ビス(2,2,4,6−テトラメチル−
4−ピペリデニル)ヘキサンと1,6−ジアミンのポリ
マーと2,4−ジクロロ−6−(4−モルホリニル)−
1,3,5−トリアジンとの反応生成物、ポリ[[6−
[(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−5
−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレ
ン[2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ]]、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラ
メチル−1−ピペリジンエタノールとジメチルスクシネ
ートのポリマー、ポリ(オキシ−1,2−エタンジイ
ル)、α−[3−[3−(2H−ベンゾトリアゾール−
2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒ
ドロキシフェニル−1−オキソプロポキシル−Ω−[3
−[3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5
−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニ
ル]−1−オキソプロポキシ]、ポリメチル−プロピル
−3−オキシ−[4(2,2,6,6−テトラメチル)
ピペリジニル]シロキサンがある。
物の消費速度を低下させるのに有効な量の補助添加剤を
含んでいてもよい。好適な補助添加剤には、立体障害性
アミン、ポリアルキレングリコール、ポリアルキレンオ
キシド及びそれらの混合物が含まれる。ポリマー組成物
に安定剤として用いる立体障害性アミンは当技術分野で
公知である。好適な立体障害性アミンには、例えば、
1,4−ジアゾビシクロ−2,2−オクタン、N,N,
N′,N′−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ト
リイソプロパノールアミン、ビス(2,2,4,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ドデシル−
N−(2,2,4,6−テトラメチル−4−ピペリジニ
ル)スクシンイミド、2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジノール、イミダゾール、ジステアリルヒド
ロキシルアミン、ポリエチレンイミン、グアニン、リジ
ン、N,N′−ビス(2,2,4,6−テトラメチル−
4−ピペリデニル)ヘキサンと1,6−ジアミンのポリ
マーと2,4−ジクロロ−6−(4−モルホリニル)−
1,3,5−トリアジンとの反応生成物、ポリ[[6−
[(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−5
−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレ
ン[2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ]]、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラ
メチル−1−ピペリジンエタノールとジメチルスクシネ
ートのポリマー、ポリ(オキシ−1,2−エタンジイ
ル)、α−[3−[3−(2H−ベンゾトリアゾール−
2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒ
ドロキシフェニル−1−オキソプロポキシル−Ω−[3
−[3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5
−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニ
ル]−1−オキソプロポキシ]、ポリメチル−プロピル
−3−オキシ−[4(2,2,6,6−テトラメチル)
ピペリジニル]シロキサンがある。
【0026】好ましい実施形態では、立体障害性アミン
はトリイソプロパノールアミン、又はN,N′−ビス
(2,2,4,6−テトラメチル−4−ピペリデニル)
ヘキサンと1,6−ジアミンのポリマーと2,4−ジク
ロロ−6−(4−モルホリニル)−1,3,5−トリア
ジンとの反応生成物であり、その量は、ポリマーの量を
基準にして、5〜200ppm、さらに好ましくは10
〜100ppm、さらに一段と好ましくは25〜50p
pmの立体障害性アミンである。
はトリイソプロパノールアミン、又はN,N′−ビス
(2,2,4,6−テトラメチル−4−ピペリデニル)
ヘキサンと1,6−ジアミンのポリマーと2,4−ジク
ロロ−6−(4−モルホリニル)−1,3,5−トリア
ジンとの反応生成物であり、その量は、ポリマーの量を
基準にして、5〜200ppm、さらに好ましくは10
〜100ppm、さらに一段と好ましくは25〜50p
pmの立体障害性アミンである。
【0027】ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコールのようなポリアルキレングリコール、並びに
ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドのよう
なポリアルキレンオキシドは周知である。本発明のポリ
アルキレングリコールは数平均分子量(Mn )が300
0以上のポリアルキレングリコールであればどんなもの
であってもよい。
グリコールのようなポリアルキレングリコール、並びに
ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドのよう
なポリアルキレンオキシドは周知である。本発明のポリ
アルキレングリコールは数平均分子量(Mn )が300
0以上のポリアルキレングリコールであればどんなもの
であってもよい。
【0028】第一の好ましい実施形態では、補助添加剤
はMn が6000以上のポリアルキレングリコールであ
る。第二の好ましい実施形態では、補助添加剤はMn が
8000〜8000000のポリアルキレングリコール
である。第三の好ましい実施形態では、補助添加剤はM
n が15000〜8000000のポリアルキレングリ
コールである。第四の好ましい実施形態では、補助添加
剤は粘度平均分子量(Mv )が50000を上回るポリ
アルキレンオキシドである。
はMn が6000以上のポリアルキレングリコールであ
る。第二の好ましい実施形態では、補助添加剤はMn が
8000〜8000000のポリアルキレングリコール
である。第三の好ましい実施形態では、補助添加剤はM
n が15000〜8000000のポリアルキレングリ
コールである。第四の好ましい実施形態では、補助添加
剤は粘度平均分子量(Mv )が50000を上回るポリ
アルキレンオキシドである。
【0029】本発明の組成物は、ポリマーの量を基準に
して、好ましくは10〜500ppm、さらに好ましく
は25〜300ppm、さらに一段と好ましくは100
〜300ppmのポリアルキレングリコール又はポリア
ルキレンオキシドを含む。本発明の好ましい実施形態の
一つでは、補助添加剤はポリアルキレングリコールとポ
リアルキレンオキシドを含む。好ましい実施形態では、
本発明の組成物は、ポリマーの量を基準にして、10〜
500ppm、さらに好ましくは25〜300ppm、
さらに一段と好ましくは100〜300ppmのポリア
ルキレングリコール及び10〜500ppm、さらに好
ましくは25〜300ppm、さらに一段と好ましくは
100〜300ppmのポリアルキレンオキシドとを含
む。
して、好ましくは10〜500ppm、さらに好ましく
は25〜300ppm、さらに一段と好ましくは100
〜300ppmのポリアルキレングリコール又はポリア
ルキレンオキシドを含む。本発明の好ましい実施形態の
一つでは、補助添加剤はポリアルキレングリコールとポ
リアルキレンオキシドを含む。好ましい実施形態では、
本発明の組成物は、ポリマーの量を基準にして、10〜
500ppm、さらに好ましくは25〜300ppm、
さらに一段と好ましくは100〜300ppmのポリア
ルキレングリコール及び10〜500ppm、さらに好
ましくは25〜300ppm、さらに一段と好ましくは
100〜300ppmのポリアルキレンオキシドとを含
む。
【0030】本発明の別の実施形態では、補助添加剤は
立体障害性アミンとポリアルキレングリコール又はポリ
アルキレンオキシドを含む。好ましい実施形態では、本
発明の組成物は、ポリマーの量を基準にして、5〜20
0ppm、さらに好ましくは10〜100ppm、さら
に一段と好ましくは25〜50ppmの立体障害性アミ
ン及び10〜500ppm、さらに好ましくは25〜3
00ppm、さらに一段と好ましくは100〜300p
pmのポリアルキレングリコール又はポリアルキレンオ
キシドを含む。
立体障害性アミンとポリアルキレングリコール又はポリ
アルキレンオキシドを含む。好ましい実施形態では、本
発明の組成物は、ポリマーの量を基準にして、5〜20
0ppm、さらに好ましくは10〜100ppm、さら
に一段と好ましくは25〜50ppmの立体障害性アミ
ン及び10〜500ppm、さらに好ましくは25〜3
00ppm、さらに一段と好ましくは100〜300p
pmのポリアルキレングリコール又はポリアルキレンオ
キシドを含む。
【0031】本発明のさらに別の実施形態では、補助添
加剤は立体障害性アミンとポリアルキレングリコールと
ポリアルキレンオキシドとを含む。好ましい実施形態で
は、本発明の組成物は、ポリマーの量を基準にして、5
〜200ppm、さらに好ましくは10〜100pp
m、さらに一段と好ましくは25〜50ppmの立体障
害性アミン、10〜500ppm、さらに好ましくは2
5〜300ppm、さらに一段と好ましくは100〜3
00ppmのポリアルキレングリコール及び10〜50
0ppm、さらに好ましくは25〜300ppm、さら
に一段と好ましくは100〜300ppmのポリアルキ
レンオキシドを含む。
加剤は立体障害性アミンとポリアルキレングリコールと
ポリアルキレンオキシドとを含む。好ましい実施形態で
は、本発明の組成物は、ポリマーの量を基準にして、5
〜200ppm、さらに好ましくは10〜100pp
m、さらに一段と好ましくは25〜50ppmの立体障
害性アミン、10〜500ppm、さらに好ましくは2
5〜300ppm、さらに一段と好ましくは100〜3
00ppmのポリアルキレングリコール及び10〜50
0ppm、さらに好ましくは25〜300ppm、さら
に一段と好ましくは100〜300ppmのポリアルキ
レンオキシドを含む。
【0032】本発明の安定化された熱可塑性ポリマー組
成物は、任意成分として、各種の慣用添加剤、例えば、
(1)酸化防止剤、例えばアルキル化モノフェノール、
アルキル化ヒドロキノン、ヒドロキシル化チオジフェニ
ルエーテル、アルキリデン−ビスフェノール、ベンジル
化合物、アシルアミノフェノール、β−(3,5−ジ−
tert−ブチル−4−ヒドロキシフェノール)プロピ
オン酸と一価又は多価アルコールのエステル、β−(5
−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェ
ニル)プロピオン酸と一価又は多価アルコールのエステ
ル、β−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3
−メチルフェニル)プロピオン酸と一価又は多価アルコ
ールとのエステル、β−(3,5−ジ−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェノール)プロピオン酸のアミド
など、(2)UV吸収剤及び光安定剤、例えば(i) 2−
(2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−ヒドロキシ−ベンゾフェノン、(ii)置換又は非置換安
息香酸のエステル、(iii)アクリレート、(iv)ニッケル
化合物、(3)金属奪活剤、例えばN,N′−ジフェニ
ルシュウ酸ジアミド、3−サリチロイルアミノ−1,
2,4−トリアゾール、(4)過酸化物スカベンジャ
ー、例えばβ−チオジプロピオン酸の(C10〜C 20)ア
ルキルエステル、メルカプトベンズイミダゾール、
(5)ポリアミド安定剤、(6)塩基性補助安定剤、例
えばメラミン、ポリビニルピロリドン、トリアリルシア
ヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、アミン、ポ
リアミド、ポリウレタン、(7)造核剤、例えばアジピ
ン酸、(8)充填材及び強化材、例えば、シリケート、
ガラス繊維、カーボンブラック、グラファイト、並びに
(9)その他の添加剤、例えば、可塑剤、螢光増白剤、
防炎加工剤、帯電防止剤、発泡剤などを含んでいてもよ
い。
成物は、任意成分として、各種の慣用添加剤、例えば、
(1)酸化防止剤、例えばアルキル化モノフェノール、
アルキル化ヒドロキノン、ヒドロキシル化チオジフェニ
ルエーテル、アルキリデン−ビスフェノール、ベンジル
化合物、アシルアミノフェノール、β−(3,5−ジ−
tert−ブチル−4−ヒドロキシフェノール)プロピ
オン酸と一価又は多価アルコールのエステル、β−(5
−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェ
ニル)プロピオン酸と一価又は多価アルコールのエステ
ル、β−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3
−メチルフェニル)プロピオン酸と一価又は多価アルコ
ールとのエステル、β−(3,5−ジ−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェノール)プロピオン酸のアミド
など、(2)UV吸収剤及び光安定剤、例えば(i) 2−
(2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−ヒドロキシ−ベンゾフェノン、(ii)置換又は非置換安
息香酸のエステル、(iii)アクリレート、(iv)ニッケル
化合物、(3)金属奪活剤、例えばN,N′−ジフェニ
ルシュウ酸ジアミド、3−サリチロイルアミノ−1,
2,4−トリアゾール、(4)過酸化物スカベンジャ
ー、例えばβ−チオジプロピオン酸の(C10〜C 20)ア
ルキルエステル、メルカプトベンズイミダゾール、
(5)ポリアミド安定剤、(6)塩基性補助安定剤、例
えばメラミン、ポリビニルピロリドン、トリアリルシア
ヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、アミン、ポ
リアミド、ポリウレタン、(7)造核剤、例えばアジピ
ン酸、(8)充填材及び強化材、例えば、シリケート、
ガラス繊維、カーボンブラック、グラファイト、並びに
(9)その他の添加剤、例えば、可塑剤、螢光増白剤、
防炎加工剤、帯電防止剤、発泡剤などを含んでいてもよ
い。
【0033】本発明の組成物は、組成物の諸成分を一緒
に混合(好ましくは溶融混合)することによって製造さ
れる。好ましい実施形態では、成分を一緒にして、機械
的に混合し、生成混合物を押出機に供給して押出処理
し、押出物をペレット化する。本発明の組成物は、公知
のポリオレフィンポリマーの典型的用途、例えば押出成
形パイプ、容器、フィルムなどの用途における成形材料
又は押出材料として有用であり、特に、高温及び/又は
高い相対湿度の条件に暴露されることが予想される用途
に適している。
に混合(好ましくは溶融混合)することによって製造さ
れる。好ましい実施形態では、成分を一緒にして、機械
的に混合し、生成混合物を押出機に供給して押出処理
し、押出物をペレット化する。本発明の組成物は、公知
のポリオレフィンポリマーの典型的用途、例えば押出成
形パイプ、容器、フィルムなどの用途における成形材料
又は押出材料として有用であり、特に、高温及び/又は
高い相対湿度の条件に暴露されることが予想される用途
に適している。
【0034】以下の実施例は例示的なものであって限定
的なものではなく、本発明でホスファイト酸化防止剤を
早期分解から保護するために用いられるポリアルキレン
グリコール添加剤の有効性を示している。実施例におい
て、ポリアルキレングリコールと類似した構造の帯電防
止剤がホスファイトの分解の抑制に効果がないことが分
かる。例えば、モノステアリン酸グリセロールはヒドロ
キシル基と脂肪族基を有しているが、ホスファイトの分
解の抑制には効果がない。
的なものではなく、本発明でホスファイト酸化防止剤を
早期分解から保護するために用いられるポリアルキレン
グリコール添加剤の有効性を示している。実施例におい
て、ポリアルキレングリコールと類似した構造の帯電防
止剤がホスファイトの分解の抑制に効果がないことが分
かる。例えば、モノステアリン酸グリセロールはヒドロ
キシル基と脂肪族基を有しているが、ホスファイトの分
解の抑制には効果がない。
【0035】
【実施例】実施例1 窒素を充填した大型ポリエチレンバッグの中で粉末状高
密度ポリエチレン(MI22=3.7g/min;密度=
0.953g/cc)の1kg試料を0.50gのIr
ganox 1010[Ciba−GeigyのCib
a Additives Divisionから市販の
テトラキスメチレン(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシヒドロシンナメート)からなるヒンダー
ドフェノール系酸化防止剤]、1.00gのビス(2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジ
ホスファイト[GE Specialty Chemi
calsからULTRANOX U626という商標名
で市販]及び0.40gのステアリン酸亜鉛を均質に混
合した。対照試験R1−1では、ポリエチレングリコー
ルは全く添加しなかった。後続の試験では、様々な量の
ポリエチレングリコールも添加した。試験R1−2では
ポリエチレングリコールCarbowax400を40
0ppm添加し、試験R1−3ではCarbowax
400を800ppm添加し、試験R1−4ではポリエ
チレングリコールPEG 8000を400ppm添加
し、試験R1−5ではPEG 8000を800ppm
添加した。比較のため、帯電防止化合物であるPati
onic 901(登録商標;モノステアリン酸グリセ
ロール)を対照組成物に少量添加し、ポリエチレングリ
コールは添加しなかった。Pationic 901
は、American Ingredients Co
mpany,Patco Polymer Addit
ives Division(米国ミズーリ州カンサス
シティ)から市販されている。試験R1−6ではPat
ionic 901を400ppm添加し、試験R1−
7ではPationic 901を800ppm添加し
た。これら最後の2つの試験は、あるタイプの帯電防止
剤を添加してもポリエチレングリコールのようには作用
しないことを実証するために行った。試料混合物を60
rpmで運転したL/D比25:1で直径2.54cm
のRheomex 259一軸スクリュー押出機を用い
て230℃で3回連続して押出処理した。ペレット化し
た押出物約200gを、緩く蓋をかぶせて、高温湿潤空
気が容易に入り込めるように多数の穴の開いた1リット
ルビーカーに入れた。湿った空気を連続的に循環させた
60℃(140°F)に保たれたオーブンにこのビーカ
ーを入れた。ビーカーからペレットの15gサンプルを
定期的に採取して、分析し、Ultranox 626
ホスファイトの濃度を記録した。結果を表1に示す。 表1 HDPE中のホスファイト滞留性に対する ポリエチレングリコールの添加の影響 安定剤濃度 U626ホスファイト測定値(ppm) 安定剤 試験 (ppm) 0日後 17日後 28日後 対照 R1-1 − 557 0 0 Carbowax 400 R1-2 400 557 528 520 Carbowax 400 R1-3 800 676 693 669 PEG 8000 R1-4 400 584 581 546 PEG 8000 R1-5 800 699 681 641 Pationic 901 R1-6 400 594 490 275 Pationic 901 R1-7 800 560 429 167実施例2 コンパウンディングに用いたHDPE以外は実施例1に
記載の手順に従った。使用したHDPE試料は、家庭
用、工業用及び化学ボトルのブロー成形に広く使用され
ている別のHDPE粉末(密度=0.955g/cc、
MI2 =0.4g/10min)であった。 表2 ペレット化HDPE中のホスファイト に対するポリエチレングリコールの影響 安定剤濃度 U626ホスファイト測定値(ppm) 安定剤 試験 (ppm) 0日後 14日後 28日後 66日後 対照 R2-1 − 791 650 591 283 対照 R2-2 − 809 762 702 371 Carbowax 400 R2-3 400 938 812 829 792 Carbowax 400 R2-4 800 849 819 825 809 PEG 8000 R2-5 400 844 820 819 758 PEG 8000 R2-6 800 786 800 795 753 Pationic 901 R2-7 400 802 764 748 514 Pationic 901 R2-8 800 772 717 644 308実施例3 異なるHDPE(MI22=2.0g/10min、密度
=0.953g/cc)を使用したこと以外は実施例1
に記載の手順に従った。様々な試験の結果を表3に示
す。 表3 ペレット化HDPE中のホスファイト に対する安定化剤の添加の影響 安定剤濃度 U626ホスファイト測定値(ppm) 安定剤 試験 (ppm) 0日後 18日後 対照 R3-1 − 531 0 対照 R3-2 − 597 309 Carbowax 400 R3-3 400 666 707 Carbowax 400 R3-4 800 642 766 PEG 8000 R3-5 400 661 747 PEG 8000 R3-6 800 613 703 Pationic 901 R3-7 400 661 747 Pationic 901 R3-8 800 609 110 実施例4 異なるHDPE(MI2 =0.4g/10min、密度
=0.945g/cc)を使用したこと以外は実施例1
に記載の手順に従った。様々な試験の結果を表4に示
す。 表4 ペレット化HDPE中のホスファイト に対する安定化剤の添加の影響 安定剤濃度 U626ホスファイト測定値(ppm) 安定剤 試験 (ppm) 0日後 14日後 対照 R4-1 − 607 329 対照 R4-2 − 625 576 Carbowax 400 R4-3 400 633 610 Carbowax 400 R4-4 800 627 589 PEG 8000 R4-5 400 631 623 PEG 8000 R4-6 800 636 582 Pationic 901 R4-7 400 596 495 Pationic 901 R4-8 800 716 462 実施例5 異なるHDPE粉末(密度=0.953g/cc、メル
トインデックス(MI 22)=6.0g/10min、)
を使用したこと以外は実施例1に記載の手順に従った。
このHDPEは大型部品のブロー成形に使用される。1
kgの試料を実施例1に記載の通りペレット化した。試
料1は、0.5gのIrganox 1010と1.0
gのUltranox U626と0.4gのステアリ
ン酸亜鉛を含んだ添加剤パッケージを加えた後でペレッ
ト化して得たものである。試料2、3及び4は、同じ方
法で製造したものであるが、試料1に使用した諸成分と
一緒に様々な量のポリエチレングリコール(Carbo
wax 400)を加えた点が異なる。試料2には20
0ppmのCarbowax 400を加えた。試料3
には400ppmのCarbowax 400を加え
た。試料4には800ppmのCarbowax 40
0を加えた。これら4種類のペレットを湿り空気の存在
下で140℃で約3ヶ月間保存した。試料を定期的に採
取して、U−626について分析した。結果を表5に示
す。 表5 Carbowax 400 U626ホスファイト測定値 (ppm) (ppm) 0日後 7日後 14日後 22日後 46日後 88日後 試料1 0 0 520 470 340 110 0 試料2 200 620 600 540 510 550 360 試料3 400 560 570 540 540 550 390 試料4 800 600 590 530 510 560 390 この実施例は、ポリエチレングリコールを加えていない
対照試料1と比べると、ポリエチレングリコールを加え
た試料2、3及び4ではホスファイトの滞留性が劇的に
向上していることを示している。
密度ポリエチレン(MI22=3.7g/min;密度=
0.953g/cc)の1kg試料を0.50gのIr
ganox 1010[Ciba−GeigyのCib
a Additives Divisionから市販の
テトラキスメチレン(3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシヒドロシンナメート)からなるヒンダー
ドフェノール系酸化防止剤]、1.00gのビス(2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジ
ホスファイト[GE Specialty Chemi
calsからULTRANOX U626という商標名
で市販]及び0.40gのステアリン酸亜鉛を均質に混
合した。対照試験R1−1では、ポリエチレングリコー
ルは全く添加しなかった。後続の試験では、様々な量の
ポリエチレングリコールも添加した。試験R1−2では
ポリエチレングリコールCarbowax400を40
0ppm添加し、試験R1−3ではCarbowax
400を800ppm添加し、試験R1−4ではポリエ
チレングリコールPEG 8000を400ppm添加
し、試験R1−5ではPEG 8000を800ppm
添加した。比較のため、帯電防止化合物であるPati
onic 901(登録商標;モノステアリン酸グリセ
ロール)を対照組成物に少量添加し、ポリエチレングリ
コールは添加しなかった。Pationic 901
は、American Ingredients Co
mpany,Patco Polymer Addit
ives Division(米国ミズーリ州カンサス
シティ)から市販されている。試験R1−6ではPat
ionic 901を400ppm添加し、試験R1−
7ではPationic 901を800ppm添加し
た。これら最後の2つの試験は、あるタイプの帯電防止
剤を添加してもポリエチレングリコールのようには作用
しないことを実証するために行った。試料混合物を60
rpmで運転したL/D比25:1で直径2.54cm
のRheomex 259一軸スクリュー押出機を用い
て230℃で3回連続して押出処理した。ペレット化し
た押出物約200gを、緩く蓋をかぶせて、高温湿潤空
気が容易に入り込めるように多数の穴の開いた1リット
ルビーカーに入れた。湿った空気を連続的に循環させた
60℃(140°F)に保たれたオーブンにこのビーカ
ーを入れた。ビーカーからペレットの15gサンプルを
定期的に採取して、分析し、Ultranox 626
ホスファイトの濃度を記録した。結果を表1に示す。 表1 HDPE中のホスファイト滞留性に対する ポリエチレングリコールの添加の影響 安定剤濃度 U626ホスファイト測定値(ppm) 安定剤 試験 (ppm) 0日後 17日後 28日後 対照 R1-1 − 557 0 0 Carbowax 400 R1-2 400 557 528 520 Carbowax 400 R1-3 800 676 693 669 PEG 8000 R1-4 400 584 581 546 PEG 8000 R1-5 800 699 681 641 Pationic 901 R1-6 400 594 490 275 Pationic 901 R1-7 800 560 429 167実施例2 コンパウンディングに用いたHDPE以外は実施例1に
記載の手順に従った。使用したHDPE試料は、家庭
用、工業用及び化学ボトルのブロー成形に広く使用され
ている別のHDPE粉末(密度=0.955g/cc、
MI2 =0.4g/10min)であった。 表2 ペレット化HDPE中のホスファイト に対するポリエチレングリコールの影響 安定剤濃度 U626ホスファイト測定値(ppm) 安定剤 試験 (ppm) 0日後 14日後 28日後 66日後 対照 R2-1 − 791 650 591 283 対照 R2-2 − 809 762 702 371 Carbowax 400 R2-3 400 938 812 829 792 Carbowax 400 R2-4 800 849 819 825 809 PEG 8000 R2-5 400 844 820 819 758 PEG 8000 R2-6 800 786 800 795 753 Pationic 901 R2-7 400 802 764 748 514 Pationic 901 R2-8 800 772 717 644 308実施例3 異なるHDPE(MI22=2.0g/10min、密度
=0.953g/cc)を使用したこと以外は実施例1
に記載の手順に従った。様々な試験の結果を表3に示
す。 表3 ペレット化HDPE中のホスファイト に対する安定化剤の添加の影響 安定剤濃度 U626ホスファイト測定値(ppm) 安定剤 試験 (ppm) 0日後 18日後 対照 R3-1 − 531 0 対照 R3-2 − 597 309 Carbowax 400 R3-3 400 666 707 Carbowax 400 R3-4 800 642 766 PEG 8000 R3-5 400 661 747 PEG 8000 R3-6 800 613 703 Pationic 901 R3-7 400 661 747 Pationic 901 R3-8 800 609 110 実施例4 異なるHDPE(MI2 =0.4g/10min、密度
=0.945g/cc)を使用したこと以外は実施例1
に記載の手順に従った。様々な試験の結果を表4に示
す。 表4 ペレット化HDPE中のホスファイト に対する安定化剤の添加の影響 安定剤濃度 U626ホスファイト測定値(ppm) 安定剤 試験 (ppm) 0日後 14日後 対照 R4-1 − 607 329 対照 R4-2 − 625 576 Carbowax 400 R4-3 400 633 610 Carbowax 400 R4-4 800 627 589 PEG 8000 R4-5 400 631 623 PEG 8000 R4-6 800 636 582 Pationic 901 R4-7 400 596 495 Pationic 901 R4-8 800 716 462 実施例5 異なるHDPE粉末(密度=0.953g/cc、メル
トインデックス(MI 22)=6.0g/10min、)
を使用したこと以外は実施例1に記載の手順に従った。
このHDPEは大型部品のブロー成形に使用される。1
kgの試料を実施例1に記載の通りペレット化した。試
料1は、0.5gのIrganox 1010と1.0
gのUltranox U626と0.4gのステアリ
ン酸亜鉛を含んだ添加剤パッケージを加えた後でペレッ
ト化して得たものである。試料2、3及び4は、同じ方
法で製造したものであるが、試料1に使用した諸成分と
一緒に様々な量のポリエチレングリコール(Carbo
wax 400)を加えた点が異なる。試料2には20
0ppmのCarbowax 400を加えた。試料3
には400ppmのCarbowax 400を加え
た。試料4には800ppmのCarbowax 40
0を加えた。これら4種類のペレットを湿り空気の存在
下で140℃で約3ヶ月間保存した。試料を定期的に採
取して、U−626について分析した。結果を表5に示
す。 表5 Carbowax 400 U626ホスファイト測定値 (ppm) (ppm) 0日後 7日後 14日後 22日後 46日後 88日後 試料1 0 0 520 470 340 110 0 試料2 200 620 600 540 510 550 360 試料3 400 560 570 540 540 550 390 試料4 800 600 590 530 510 560 390 この実施例は、ポリエチレングリコールを加えていない
対照試料1と比べると、ポリエチレングリコールを加え
た試料2、3及び4ではホスファイトの滞留性が劇的に
向上していることを示している。
【0036】上記の実施例の各々において、1000p
pmのホスファイトを他の組成成分とブレンドした。コ
ンパウンディングプロセスの際にホスファイトの若干が
消費されて副産物へと変換された。各試験において0日
後として測定されたホスファイトの量はコンパウンディ
ング後の残留量である。以上の実施例の結果は、高密度
ポリエチレン(HDPE)のようなペレット化ポリオレ
フィンに酸化防止剤として用いたホスファイトの分解を
抑制するのにポリエチレングリコールが有効であること
を実証している。分析測定の誤差範囲内で、得られた傾
向はポリアルキレングリコールのホスファイト安定剤と
しての有効性を示している。従って、ホスファイトの望
ましい性質、すなわち、発色の抑制並びに後段での加工
処理時のメルトフローの安定化が維持される。以上の実
施例は、また、帯電防止剤のPationic 901
が概してCarbowax400及びPEG 8000
のようなポリエチレングリコールよりも有効性に劣るこ
とも実証している。実施例6〜19 以下の材料を使用して実施例6〜19の熱可塑性ポリマ
ー組成物を製造した。
pmのホスファイトを他の組成成分とブレンドした。コ
ンパウンディングプロセスの際にホスファイトの若干が
消費されて副産物へと変換された。各試験において0日
後として測定されたホスファイトの量はコンパウンディ
ング後の残留量である。以上の実施例の結果は、高密度
ポリエチレン(HDPE)のようなペレット化ポリオレ
フィンに酸化防止剤として用いたホスファイトの分解を
抑制するのにポリエチレングリコールが有効であること
を実証している。分析測定の誤差範囲内で、得られた傾
向はポリアルキレングリコールのホスファイト安定剤と
しての有効性を示している。従って、ホスファイトの望
ましい性質、すなわち、発色の抑制並びに後段での加工
処理時のメルトフローの安定化が維持される。以上の実
施例は、また、帯電防止剤のPationic 901
が概してCarbowax400及びPEG 8000
のようなポリエチレングリコールよりも有効性に劣るこ
とも実証している。実施例6〜19 以下の材料を使用して実施例6〜19の熱可塑性ポリマ
ー組成物を製造した。
【0037】「HDPE」:FA 53−035高密度
ポリエチレン、メルトインデックス(高荷重)約6g/
10分(Paxon Polymer Compan
y)。 「ホスファイト」:ビス(2,4−ジ−t−ブチル)ペ
ンタエリトリトールジホスファイト、ULTRANOX
(商標)626酸化防止剤(GE Specialty
Chemicals, Inc.)。
ポリエチレン、メルトインデックス(高荷重)約6g/
10分(Paxon Polymer Compan
y)。 「ホスファイト」:ビス(2,4−ジ−t−ブチル)ペ
ンタエリトリトールジホスファイト、ULTRANOX
(商標)626酸化防止剤(GE Specialty
Chemicals, Inc.)。
【0038】「酸化防止剤」:ポリフェノール系酸化防
止剤、テトラキス(メチレン(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシヒドロシンナメート、IRGANOX
(商標)1010酸化防止剤(Ciba−Geig
y)。 「アミン」:N,N′−ビス(2,2,4,6−テトラ
メチル−4−ピペリデニル)ヘキサンと1,6−ジアミ
ンのポリマーと2,4−ジクロロ−6−(4−モルホリ
ニル)−1,3,5−トリアジンとの反応生成物、CY
ASORB(商標)3346LD光安定剤(Cyte
c)。
止剤、テトラキス(メチレン(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシヒドロシンナメート、IRGANOX
(商標)1010酸化防止剤(Ciba−Geig
y)。 「アミン」:N,N′−ビス(2,2,4,6−テトラ
メチル−4−ピペリデニル)ヘキサンと1,6−ジアミ
ンのポリマーと2,4−ジクロロ−6−(4−モルホリ
ニル)−1,3,5−トリアジンとの反応生成物、CY
ASORB(商標)3346LD光安定剤(Cyte
c)。
【0039】「中和剤」:ステアリン酸亜鉛。 「PEG3350」:CARBOWAX(商標)335
0ポリエチレングリコール、Mn =3350(Unio
n Carbide Company) 。 「PEG8000」:PLURACOL(商標)E80
0ポリエチレングリコール、Mn =8000(BAS
F)。
0ポリエチレングリコール、Mn =3350(Unio
n Carbide Company) 。 「PEG8000」:PLURACOL(商標)E80
0ポリエチレングリコール、Mn =8000(BAS
F)。
【0040】「PEG20000」:POLYGLYK
OL(商標)20000Sポリエチレングリコール、M
n =20000(Hoechst)。 「PEGジステアレート」:ポリエチレングリコール4
00ジステアレート(Aldrich)。 「PEGメチルエーテル」:ポリエチレングリコール7
50メチルエーテル(Aldrich)。
OL(商標)20000Sポリエチレングリコール、M
n =20000(Hoechst)。 「PEGジステアレート」:ポリエチレングリコール4
00ジステアレート(Aldrich)。 「PEGメチルエーテル」:ポリエチレングリコール7
50メチルエーテル(Aldrich)。
【0041】「PEオキシド」:ポリエチレンオキシ
ド、Mv =100000(Aldrich)。 「TIPA」:トリイソプロパノールアミン(Aldr
ich) 。 実施例6〜19の各組成物は、一軸スクリュー押出機で
各成分を混合してペレット化して製造した。実施例6〜
19の各組成物は100pbwのHDPE、1000p
pmのホスファイト及び500ppmの酸化防止剤を含
んでいた。中和剤、アミン、PEオキシド、PEG33
50、PEG8000、PEG20000、PEGジス
テアレート、PEGメチルエーテル及びTIPAは、下
記の表6に示す量で各々の組成物に加えた。 表 6 PEG PEG 実施例 中和剤 8000 20000 アミン PEオキシド 6 400 50 − − − 7 400 100 − − − 8 400 200 − − − 9 400 − − − − 10 400 − 100 − − 11 − − 200 − − 12 400 − 200 − − 13 400 − − 100 − 14 400 − − 50 − 15 400 − − − 200 PEGジス PEGメチ PEG 実施例 中和剤 テアレート ルエーテル 3350 TIPA 16 400 200 − − − 17 400 − 200 − − 18 400 − − 200 − 19 400 − − − 200 実施例6〜19の各組成物の色をハンター(Hunte
r)YIカラーインデックス(黄色度、ハンターYIス
ケールで測定)として求めた。ハンターYIカラーイン
デックスの値が小さいことは発色度が低いことを示して
おり、0.0以下の結果が好ましく、約−0.1の範囲
の結果が極めて好ましい。各組成物を60℃、相対湿度
(RH)85〜100%でエージングし、各組成物のホ
スファイトレベルをフーリエ変換赤外分光(FTIR)
でモニターした。
ド、Mv =100000(Aldrich)。 「TIPA」:トリイソプロパノールアミン(Aldr
ich) 。 実施例6〜19の各組成物は、一軸スクリュー押出機で
各成分を混合してペレット化して製造した。実施例6〜
19の各組成物は100pbwのHDPE、1000p
pmのホスファイト及び500ppmの酸化防止剤を含
んでいた。中和剤、アミン、PEオキシド、PEG33
50、PEG8000、PEG20000、PEGジス
テアレート、PEGメチルエーテル及びTIPAは、下
記の表6に示す量で各々の組成物に加えた。 表 6 PEG PEG 実施例 中和剤 8000 20000 アミン PEオキシド 6 400 50 − − − 7 400 100 − − − 8 400 200 − − − 9 400 − − − − 10 400 − 100 − − 11 − − 200 − − 12 400 − 200 − − 13 400 − − 100 − 14 400 − − 50 − 15 400 − − − 200 PEGジス PEGメチ PEG 実施例 中和剤 テアレート ルエーテル 3350 TIPA 16 400 200 − − − 17 400 − 200 − − 18 400 − − 200 − 19 400 − − − 200 実施例6〜19の各組成物の色をハンター(Hunte
r)YIカラーインデックス(黄色度、ハンターYIス
ケールで測定)として求めた。ハンターYIカラーイン
デックスの値が小さいことは発色度が低いことを示して
おり、0.0以下の結果が好ましく、約−0.1の範囲
の結果が極めて好ましい。各組成物を60℃、相対湿度
(RH)85〜100%でエージングし、各組成物のホ
スファイトレベルをフーリエ変換赤外分光(FTIR)
でモニターした。
【0042】下記の表2に、実施例6〜19の各組成物
についての結果を、ハンターYIカラーインデックス
(「カラー」)として、また室温(「RT」)条件下並
びに多湿条件下、すなわち温度60℃及びRH85〜1
00%の条件(「HUMID」)下でのホスファイトレ
ベルをエージング時間(「t(日)」)に対して示す。 表 7 実施例 6 7 8 9 10 11 12 カラー -1.4 -0.7 -0.1 0.0 -1.0 -0.5 -1.2 ホスファイト(ppm) t(日),RT t= 0 778 623 610 737 684 697 684 t= 7 721 646 635 648 702 587 688 t=28 734 694 608 646 672 0 684 ホスファイト(ppm) t(日),HUMID t= 0 775 688 666 717 660 691 713 t= 7 0 117 649 656 0 0 634 t=21 − 427 610 0 − − 559 t=28 − 415 554 − − − 545 t=40 − 289 562 − − − 418 実施例 13 14 15 16 17 18 19 カラー -0.3 0.4 0.3 -0.8 -0.3 1.0 -1.1 ホスファイト(ppm) t(日),RT t= 0 699 701 589 686 725 693 704 t= 7 753 741 832 665 701 691 490 t=28 745 739 685 677 705 641 − ホスファイト(ppm) t(日),HUMID t= 0 760 719 690 658 760 670 749 t= 7 705 672 523 639 202 0 756 t=21 512 648 0 0 0 − 640 t=28 419 559 − − − − − t=40 281 279 − − − − − 本発明の熱可塑性ポリマー組成物は有利なことに発色度
が低く、特に高温、高相対湿度又は高温高相対湿度の条
件下において、組成物からの含リン酸化防止性化合物の
消失速度が本発明の組成物の補助添加剤を欠いた同様の
組成物と比べるとかなり低下している。
についての結果を、ハンターYIカラーインデックス
(「カラー」)として、また室温(「RT」)条件下並
びに多湿条件下、すなわち温度60℃及びRH85〜1
00%の条件(「HUMID」)下でのホスファイトレ
ベルをエージング時間(「t(日)」)に対して示す。 表 7 実施例 6 7 8 9 10 11 12 カラー -1.4 -0.7 -0.1 0.0 -1.0 -0.5 -1.2 ホスファイト(ppm) t(日),RT t= 0 778 623 610 737 684 697 684 t= 7 721 646 635 648 702 587 688 t=28 734 694 608 646 672 0 684 ホスファイト(ppm) t(日),HUMID t= 0 775 688 666 717 660 691 713 t= 7 0 117 649 656 0 0 634 t=21 − 427 610 0 − − 559 t=28 − 415 554 − − − 545 t=40 − 289 562 − − − 418 実施例 13 14 15 16 17 18 19 カラー -0.3 0.4 0.3 -0.8 -0.3 1.0 -1.1 ホスファイト(ppm) t(日),RT t= 0 699 701 589 686 725 693 704 t= 7 753 741 832 665 701 691 490 t=28 745 739 685 677 705 641 − ホスファイト(ppm) t(日),HUMID t= 0 760 719 690 658 760 670 749 t= 7 705 672 523 639 202 0 756 t=21 512 648 0 0 0 − 640 t=28 419 559 − − − − − t=40 281 279 − − − − − 本発明の熱可塑性ポリマー組成物は有利なことに発色度
が低く、特に高温、高相対湿度又は高温高相対湿度の条
件下において、組成物からの含リン酸化防止性化合物の
消失速度が本発明の組成物の補助添加剤を欠いた同様の
組成物と比べるとかなり低下している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23/04 C08L 23/04 25/04 25/04 67/00 67/00 69/00 69/00 71/02 71/02 101/00 101/00 //(C08L 23/00 71:02) (72)発明者 ヘンリー・クリストファー・アッシュトン アメリカ合衆国、テキサス州、ハリス、ハ イグリーン・キングウッド、3507番 (72)発明者 ウィリアム・イー・ライト アメリカ合衆国、ルイジアナ州、バトン・ ルージ、サーピー・アベニュー、2922番 (72)発明者 トーマス・ダブリュー・トウレス アメリカ合衆国、ルイジアナ州、バトン・ ルージ、ドルシア・ドライブ、4647番
Claims (15)
- 【請求項1】 次の成分(a)〜(c): (a)空中酸素の存在下で酸化分解を受けるポリオレフ
ィン; (b)上記ポリオレフィンの酸化分解を阻害するのに充
分な量で存在する少なくとも1種類のホスファイト化合
物;及び (c)上記ホスファイトの加水分解を阻害するのに充分
な量で存在する少なくとも1種類のポリアルキレングリ
コール を含んでなるポリマー組成物。 - 【請求項2】 前記ホスファイトがジシクロアルキルジ
ホスファイト又はビス(2,4−ジ−tert−ブチル
フェニル)ペンタエリトリトールジホスファイトであ
る、請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 前記ポリアルキレングリコールが重量平
均分子量約200〜約10000のポリエチレングリコ
ールであって、該ポリアルキレングリコール成分が前記
ポリオレフィンの約0.01重量%〜約0.3重量%の
量で存在する、請求項1記載の組成物。 - 【請求項4】 前記ポリオレフィンがポリエチレンホモ
ポリマー又はポリエチレンコポリマーであり、前記ホス
ファイトが上記ポリマーの重量を基準にして約0.00
5重量%〜約5重量%の量で存在するジシクロアルキル
ジホスファイト又はビス(2,4−ジ−tert−ブチ
ルフェニル)ペンタエリトリトールジホスファイトであ
り、前記ポリアルキレングリコールが分子量約200〜
約10000のポリエチレングリコールであって、該ポ
リエチレングリコールが上記ポリマーの重量を基準にし
て約0.01重量%〜約0.3重量%の量で存在する、
請求項1記載の組成物。 - 【請求項5】 空中酸素の存在下で酸化分解を受けるポ
リオレフィンの酸化分解を阻害する方法であって、該ポ
リオレフィンを、該ポリオレフィンの酸化分解を阻害す
るのに充分な量で存在する少なくとも1種類のホスファ
イト化合物及び該ホスファイトの加水分解を阻害するの
に充分な量で存在する少なくとも1種類のポリアルキレ
ングリコールと組み合わせることを含んでなる方法。 - 【請求項6】 次の成分(a)〜(c): (a)空中酸素の存在下で酸化分解を受けるポリオレフ
ィン; (b)上記ポリオレフィンの酸化分解を阻害するのに充
分な量で存在する少なくとも1種類のホスファイト化合
物;及び (c)上記ホスファイトの加水分解を阻害するのに充分
な量で存在する少なくとも1種類のポリアルキレングリ
コール を含んでなるポリマー組成物を含んでなる製品。 - 【請求項7】 ホスファイト系酸化防止剤を少なくとも
1種類のポリマーに対する安定剤として配合したときの
ホスファイト系酸化防止剤の損失を抑制するための方法
であって、上記ホスファイトの加水分解を阻害するのに
充分な量で存在する少なくとも1種類のポリアルキレン
グリコールを上記ポリマーに添加することを含んでなる
方法。 - 【請求項8】 次の成分(a)〜(c): (a)空中酸素の存在下で酸化分解を受ける少なくとも
1種類のスチレン系ポリマー、ポリカーボネート、ポリ
プロピレンオキシド又はポリエステルからなる群から選
択されるポリマー; (b)上記ポリマーの酸化分解を阻害するのに充分な量
で存在する少なくとも1種類のホスファイト化合物;及
び (c)上記ホスファイトの加水分解を阻害するのに充分
な量で存在する少なくとも1種類のポリアルキレングリ
コール を含んでなる組成物。 - 【請求項9】 空中酸素の存在下で酸化分解を受けるポ
リマー組成物の酸化分解を阻害できる添加剤組成物であ
って、次の成分(a)〜(c): (a)少なくとも1種類のヒンダードフェノール酸化防
止剤; (b)少なくとも1種類のホスファイト化合物;及び (c)少なくとも1種類のポリアルキレングリコール を含んでなり、上記ヒンダードフェノール酸化防止剤、
ホスファイト及びポリアルキレングリコールが、充分量
の当該添加剤組成物をポリマー組成物に添加したときに
ポリマー組成物が空中酸素の存在下にあるときのポリマ
ー組成物の酸化分解を有効に阻害するような、各々充分
な割合で配合されている添加剤組成物。 - 【請求項10】 前記(a)の(b)に対する重量比が
約0.004:1〜約60:1の範囲内にあり、前記
(b)の(c)に対する重量比が約0.066:1〜約
500:1の範囲内にある、請求項9記載の添加剤組成
物。 - 【請求項11】 ポリオレフィンポリマー、シリカ、含
リン酸化防止剤化合物及び補助添加剤を含んでなる熱可
塑性ポリマー組成物であって、該補助添加剤が数平均
分子量3000以上のポリアルキレングリコール、ポ
リアルキレンオキシド及び立体障害性アミン化合物の
少なくとも1種類を含んでなるものである、組成物。 - 【請求項12】 当該組成物がポリマー百万重量部当た
り20重量部〜1000重量部のシリカを含んでなり、
当該組成物がポリマー百万重量部当たり100重量部〜
2000重量部の含リン酸化防止剤化合物を含んでな
り、当該組成物がポリマー百万重量部当たり10重量部
〜500重量部の分子量3000以上のポリアルキレン
グリコールを含んでなり、当該組成物がポリマー百万重
量部当たり10重量部〜500重量部のポリアルキレン
オキシドを含んでなり、並びに当該組成物がポリマー百
万重量部当たり5重量部〜200重量部の立体障害性ア
ミン化合物を含んでなる、請求項11記載の組成物。 - 【請求項13】 当該組成物が、ポリマー百万重量部当
たり10重量部〜500重量部のポリアルキレングリコ
ール又はポリアルキレンオキシド、及びポリマー百万重
量部当たり5重量部〜200重量部の立体障害性アミン
化合物を含んでなる、請求項11記載の組成物。 - 【請求項14】 前記含リン酸化防止剤化合物がトリス
(ノニルーフェニル)ホスファイト、(2,4,6−ト
リ−tert−ブチルフェニル)(2−ブチル−エチル
−1,3−プロパンジオール)ホスファイト、ビス
(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリ
トリトールジホスファイト又はジステアリルペンタエリ
トリトールジホスファイトであり、前記補助添加剤がポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、トリイ
ソプロパノールアミン、或いはN,N′−ビス(−2,
2,4,6−テトラメチル−4−ピペリデニル)ヘキサ
ンと1,6−ジアミンのポリマーと2,4−ジクロロ−
6−(4−モルホリニル)−1,3,5−トリアジンの
反応生成物である、請求項11記載の組成物。 - 【請求項15】 最初に含リン酸化防止剤化合物とシリ
カを含んでなるポリオレフィンポリマー組成物中の含リ
ン酸化防止剤化合物の消費速度を低減する方法であっ
て、数平均分子量3000以上のポリアルキレングリ
コール、ポリアルキレンオキシド及び立体障害性ア
ミン化合物の少なくとも1種類を含んでなる補助添加剤
を上記ポリマー組成物に添加することを含んでなる方
法。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/578,155 US6362258B1 (en) | 1995-12-29 | 1995-12-29 | Stabilized thermoplastic polymer composition |
US60351796A | 1996-02-20 | 1996-02-20 | |
US08/578155 | 1996-02-20 | ||
US08/603517 | 1996-02-20 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09291180A true JPH09291180A (ja) | 1997-11-11 |
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---|---|---|---|
JP8349187A Withdrawn JPH09291180A (ja) | 1995-12-29 | 1996-12-27 | 安定化された熱可塑性ポリマー組成物並びに方法 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001019811A (ja) * | 1999-07-06 | 2001-01-23 | Nippon Unicar Co Ltd | 非ブルーミング性ポリオレフィン系樹脂組成物及び成形品 |
JP2007262600A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Japan Vilene Co Ltd | 光触媒担持シート |
JP2008540746A (ja) * | 2005-05-13 | 2008-11-20 | バーゼル・ポリオレフィン・ゲーエムベーハー | 熱酸化分解に対して改良した抵抗性を示すポリオレフィン成形用組成物およびパイプの製造のためのその使用 |
JP2009545655A (ja) * | 2006-08-02 | 2009-12-24 | ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド | 高密度ポリエチレン組成物、それの製造方法、それから製造される物品、およびそのような物品の製造方法 |
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GB0515602D0 (en) | 2005-07-29 | 2005-09-07 | Great Lakes Chemical Europ | Colour stabilised polyolefins |
CN103627056B (zh) * | 2012-08-23 | 2018-01-12 | 普立万聚合体(上海)有限公司 | 紫外稳定的聚烯烃混合物 |
KR102632722B1 (ko) | 2017-05-25 | 2024-02-01 | 셰브론 필립스 케미컬 컴퍼니 엘피 | 폴리에틸렌 수지에서 색 안정성을 개선하는 방법 |
US20200339780A1 (en) * | 2019-04-29 | 2020-10-29 | Chevron Phillips Chemical Company Lp | Additive Systems Containing an Antioxidant and a Glycerol Stearate for Improved Color in Polyethylene Resins |
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US3516963A (en) | 1968-07-22 | 1970-06-23 | Weston Chemical Corp | Phenolic phosphites used as stabilizers |
JPS5110863B2 (ja) * | 1972-11-30 | 1976-04-07 | ||
JPS5110864B2 (ja) * | 1972-12-01 | 1976-04-07 | ||
DE2606358C3 (de) | 1975-02-20 | 1986-12-04 | Ciba-Geigy Ag, Basel | Verwendung von stabilisatorensystemen aus triarylphosphiten und phenolen |
CA1078862A (en) | 1976-03-04 | 1980-06-03 | James F. York | Preparation of organic phosphites |
US4857257A (en) | 1983-06-13 | 1989-08-15 | Allied-Signal Inc. | Rotationally molding crosslinkable polyethylene composition |
US5308549A (en) * | 1991-11-12 | 1994-05-03 | Hoffmann-La Roche Inc. | Stabilizers for thermo plastic materials |
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-
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- 1996-12-27 JP JP8349187A patent/JPH09291180A/ja not_active Withdrawn
- 1996-12-30 KR KR1019960078096A patent/KR970061966A/ko not_active Application Discontinuation
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KR101328412B1 (ko) * | 2005-05-13 | 2013-11-14 | 바젤 폴리올레핀 게엠베하 | 열산화성 분해에 대한 저항성이 개선된 폴리올레핀계 성형조성물 및 그의 파이프 제조를 위한 용도 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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