JPH09291156A - 二軸配向ポリエステルフィルム及びその製造方法 - Google Patents

二軸配向ポリエステルフィルム及びその製造方法

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JPH09291156A
JPH09291156A JP8334134A JP33413496A JPH09291156A JP H09291156 A JPH09291156 A JP H09291156A JP 8334134 A JP8334134 A JP 8334134A JP 33413496 A JP33413496 A JP 33413496A JP H09291156 A JPH09291156 A JP H09291156A
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average particle
oriented polyester
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JP8334134A
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Kwang-Hyung Lee
李光炯
Seung-Soo Woo
兎承秀
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SKC Co Ltd
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/18Manufacture of films or sheets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2367/00Characterised by the use of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Derivatives of such polymers
    • C08J2367/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表面特性、物理的特性及び工程性が改善された
二軸配向ポリエステルフィルムを提供すること。 【解決手段】ポリエステルと、モース硬度6以上及び平
均粒径0.005 乃至3.0 μmのγ−又はδ−アルミナ粒子
又はその混合物と、平均粒径0.01乃至3.0 μmの軽質炭
酸カルシウム粒子と、平均粒径0.1 乃至1.0 μmの球状
シリカ粒子とを具備し、前記γ−又はδ−アルミナ粒子
又はその混合物、軽質炭酸カルシウム粒子、球状シリカ
粒子をそれぞれ前記ポリエステルに対して0.01乃至4 量
%の量で含み、かつ前記アルミナ粒子が該アルミナ粒子
に対し0.05乃至5 重量%の下記式に示すシランカップリ
ング剤で前処理されていることを特徴とする二軸配向ポ
リエステルフィルム。 R1 −R2 −Si−(OR3
3 但し、R1 :メタアクリル基など、R2 :C1 −C
5 のアルキレン基、R3 :C1 −C3 のアルキル基

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面特性及び物理
的特性が向上した二軸配向ポリエステルフィルム及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート(PET)
で代表されるポリエステルは、安定した化学構造を有し
ている。従って、機械的強度が低く、耐熱性、耐久性、
耐薬品性などに優れ、コンデンサー用、医療用、産業
用、包装用、写真フィルム用、ラベル用品及び磁気記録
媒体の基材などの色々な分野で幅広く使用されている。
【0003】一般に、ポリエステルフィルムの滑り性及
び耐摩耗性のような表面特性は、フィルムの工程性の良
否及び各製品品質の良否を左右する大きな要素である。
フィルムの表面特性を改善するためにフィルムに凹凸表
面が施される。凹凸表面は普通、フィルム用樹脂原料に
炭酸カルシウム、シリカ、カオリンなどのような無機粒
子を投入するか、樹脂製造中に同一反応系内で無機粒子
を生じることによって形成される。
【0004】しかし、滑剤として用いられた軽質炭酸カ
ルシウム粒子はポリエステルフィルムの表面特性調節に
は優れた効果を示すが、低い硬さのため、フィルムの走
行中に摩耗によってフィルムから落ち、フィルム表面に
スクラッチを惹起するので、該フィルムを磁気テープに
製造する場合ドロップアウト(drop−out)現象
を起こすという短所がある。
【0005】かかる問題点を解決するための試みとし
て、特開平2−214734号は、ポリエステルフィル
ムの耐スクラッチ性を高めるため、硬さの低い軽質炭酸
カルシウム粒子とα−、γ−又はδ−アルミナ粒子とを
混用することを開示している。また、特開平4−151
231号は、軽質炭酸カルシウム粒子とコロイド状シリ
カとの混合物を用いてポリエステルフィルムの耐摩耗性
及び耐スクラッチ性を高める方法を開示している。
【0006】しかし、前記アルミナ粒子は増粘効果のた
め、高濃度スラリーの製造がむずかしく、スラリーの安
定性が低いという問題が提起されてきた。さらに、前記
のアルミナスラリーを用いる場合、凝集性のため他の種
類の無機滑剤と比べて重合反応機フィルターの交換周期
が1/5程度に落ちる問題点も提起されてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情を考
慮してなされたもので、前記問題点を解決して種々の表
面特性及び物理的特性に全般に優れた二軸配向ポリエス
テルフィルム及びその製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明は、ポリ
エステルと、モース硬度(Mohs hardness)6以上及び
平均粒径0.005ないし3.0μmのγ−又はδ−ア
ルミナ粒子又はその混合物と、平均粒径0.01ないし
3.0μmの軽質炭酸カルシウム粒子と、平均粒径0.
1ないし1.0μmの球状シリカ粒子とを具備する二軸
配向ポリエステルフィルムにおいて、前記γ−又はδ−
アルミナ粒子又はその混合物、軽質炭酸カルシウム粒
子、球状シリカ粒子をそれぞれ前記ポリエステルに対し
て0.01ないし4重量%の量で含み、かつ前記アルミ
ナ粒子が該アルミナ粒子に対し0.05ないし5重量%
の下記化1に示すシランカップリング剤で前処理されて
いることを特徴とする二軸配向ポリエステルフィルムで
ある。
【0009】
【化5】
【0010】本願第2の発明は、ポリエステル樹脂製造
用単量体混合物をエステル交換及び重縮合させ、得られ
たポリエステル樹脂を溶融押出してシートを形成した
後、二軸延伸して二軸配向ポリエステルフィルムを製造
する方法において、0.05ないし5重量%の上記化5
に示すシランカップリング剤で処理されたモース硬度6
以上及び平均粒径0.005ないし3.0μmのγ−又
はδ−アルミナ粒子又はその混合物、平均粒径0.01
ないし3.0μmの軽質炭酸カルシウム粒子及び平均粒
径0.1ないし1.0μmの球状シリカ粒子を170な
いし193℃の範囲の温度でエステル交換段階の生成物
に加えることを特徴とする二軸配向ポリエステルフィル
ムの製造方法である。
【0011】以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0012】本発明のポリエステルフィルムの製造に使
用できるポリエステル樹脂は、芳香族ジカルボン酸のジ
アルキルエステルとグリコールとをエステル交換反応及
び重縮合反応して得ることができる。前記エステル交換
反応及び重縮合反応は回分式又は連続式であり得るし、
直接重合法によることであり得る。
【0013】本発明によってポリエステル樹脂の製造に
使用できる芳香族ジカルボン酸のジアルキルエステルの
代表的な例としては、テレフタル酸、イソフタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、
ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルジカルボ
ン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、アントラセン
ジカルボン酸およびα、β−ビス(2−クロロフェノキ
シ)エタン−4,4′−ジカルボン酸のジアルキルエス
テルがある。これらのうち、ジメチルテレフタレートが
もっとも好ましい。
【0014】本発明に使用できるグリコールとしては、
例えばエチレングリコール、トリメチレングリコール、
テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール及びヘキシレングリコー
ルが挙げられる。このうち、エチレングリコールがもっ
とも好ましい。
【0015】本発明の好ましいポリエステルは、エチレ
ンテレフタレート繰り返し単位80モル%以上とその残
りの量の他の共重合成分、例えば、ジカルボン酸成分又
はオキシカルボン酸成分及びその他のジオール成分とを
含む。前記ジカルボン酸成分及びオキシカルボン酸成分
としては、イソフタル酸、p−β−ヒドロキシエトキシ
安息香酸、ジフェニルジカルボン酸、4,4′−ジカル
ボキシルベンゾフェノン、ビス(4−カルボキシルジフ
ェニル)エタン、アジフ酸、セバシン酸、ナトリウム
3,5−ジ(ヒドロキシカルボニル)ベンゼンスルホン
酸、p−オキシ安息香酸などを挙げることができ、その
他ジオール成分としては、ネオペンチルグリコール、ジ
エチレングリコール、シクロヘキサンジメタノールなど
を挙げることができる。
【0016】本発明に使用できるエステル交換反応触媒
は、ナトリウム、マンガン、カリウム、リチウム、カル
シウム、マグネシウム、バリウム、亜鉛、ジルコニウ
ム、コバルト、アルミニウム、及びカドミウム化合物お
よびこれらの混合物から選択される。
【0017】本発明に使用できる重縮合反応触媒は、チ
タン、ゲルマニウム、スズ、アンチモン、亜鉛、コバル
ト、アルミニウム、鉛、マンガン及びカルシウム化合
物、及びこれらの混合物から選択される。
【0018】本発明で滑剤として使用されるγ−又はδ
−アルミナ粒子は、0.005ないし3μm、好ましく
は0.01ないし1.5μmの平均粒径及び6以上のモ
ース硬度を有する。前記アルミナ粒子は0.01ないし
4重量%、好ましくは0.05ないし2重量%の量で添
加される。
【0019】本発明のポリエステルフィルムの走行性を
さらに改善するために、他の滑剤として軽質炭酸カルシ
ウム粒子及び球状シリカ粒子を使用する。前記軽質炭酸
カルシウム粒子は、平均粒径が0.01ないし3.0μ
m、好ましくは0.02ないし2.0μmのものを使用
し、ポリエステル樹脂の使用量に対して0.01ないし
4重量%、好ましくは0.05ないし2重量%の量で添
加される。また、前記球状シリカは、平均粒径が0.1
ないし1.0μm、好ましくは0.15ないし0.7μ
mのものを使用し、ポリエステル樹脂の使用量に対して
0.01ないし4重量%、好ましくは0.05ないし
2.0重量%の量で添加される。
【0020】前記滑剤粒子の添加量が0.01重量%未
満であれば、走行摩擦係数が高くなって加工性が不良に
なり、4重量%以上であれば分散性が不良になり、フィ
ルムの物性が低下される。また、前記滑剤粒子の平均粒
径が下限値より小さければフィルムの表面粗さが低くな
って摩擦係数が高くなるため、走行性が不良になり、上
限値より大きければ、磁気テープに製造する場合表面特
性が不良になる。
【0021】本発明によると、前記アルミナ粒子は予め
下記式のシランカップリング剤で表面処理することが好
ましく、前記処理はアルミナをエチレングリコールに分
散した後、生成スラリーに下記化6に示すシランカップ
リング剤を添加して達成することができる。
【0022】
【化6】
【0023】前記アルミナのグリコールスラリーは、ア
ルミナを20ないし60重量%、好ましくは25ないし
55重量%の量で含有することが好ましい。
【0024】前記シランカップリング剤の添加量は前記
アルミナ滑剤の重量を基にして0.05ないし5重量
%、好ましくは0.01ないし5重量%の範囲である。
前記添加量が0.05重量%未満であれば、表面処理効
果がなくなり、5重量%より多く添加する場合は、エチ
レングリコールの粘度増加によって分散性が不良になり
フィルムの物理的特性が非常に低下される。シランカッ
プリング剤を前記アルミナのエチレングリコールスラリ
ー中に添加してアルミナを処理する工程は、30ないし
180℃、好ましくは30ないし120℃の温度で40
ないし80分、好ましくは50ないし70分間行うこと
が好ましい。前記温度が30℃未満であれば、添加効果
が低下され、160℃より高ければ滑剤の凝集現象が生
じる。
【0025】本発明において、アルミナが含有されたエ
チレングリコールスラリーは、炭酸カルシウム粒子及び
球状シリカ粒子と共に、エステル交換反応段階の生成物
に170℃ないし193℃の温度で投入する。スラリー
投入温度が170℃未満であれば、反応が遅延され、1
93℃を超過すると熱衝撃によって凝集粒子が著しく多
くなって重合反応機のフィルター交換周期が短縮され
る。
【0026】本発明では上述した添加剤外にも、酸化防
止剤、帯電防止剤、熱安定剤及び染料のようなその他の
通常の添加剤を本発明の効果を阻害しない範囲内で用い
ることもできる。
【0027】本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは
次にように製造できる。本発明の滑剤粒子を含んだ分子
量約20,000のポリエステルをT−ダイ法によって
通常の方法で溶融押出して未延伸シートを成形した後、
該シートを二軸延伸して二軸配向した本発明のポリエス
テルフィルムを製造することができる。延伸工程は、通
常のポリエステルフィルムの延伸工程に従って、60な
いし150℃の温度で縦方向及び横方向にそれぞれ2.
5ないし6.0倍の延伸倍率で行うことができる。
【0028】本発明によって製造されたポリエステルフ
ィルムは用途によって適切な厚さで製造できるが、通常
的には2.0ないし200μmの厚さを有する。
【0029】以下で本発明を実施例に基づいてさらに詳
細に説明するが、本発明がこれらの実施例に限定される
ものではない。本発明の実施例及び比較例において、各
種性能評価は次のような方法で実施した。
【0030】(1)滑剤の平均粒径 滑剤の平均粒径は、島津(Shimadzu)社の遠心
分離型粒度測定機(SA−CP2)を用いて、エチレン
グリコールスラリー中の粒子の容量平均粒径として測定
した。
【0031】(2)滑剤スラリーの粘度 英国ブルークフィルド(Brookfield)社のB
型粘度計を用いて、室温下60rpmのスピンドル走速
で滑剤のエチレングリコールスラリーの粘度を測定し
た。
【0032】(3)スラリー安定性 100mlのメスシリンダーに100ccの滑剤粒子の
エチレングリコールを入れて放置しながら、沈降程度を
観察した。スラリー安定性は下記基準に従って評価し
た。 優秀:7日後にも相分離されない場合 良好:5日後相分離された場合 普通:3日後相分離された場合 不良:一日後相分離された場合
【0033】(4)分子量 ポリマーの分子量は、米国ワタース(Waters)社
の分子量測定装置(150C)を用い、移動相としてm
−クレゾールを使用し、100℃のカラム温度及び1m
l/分の流速で測定した。
【0034】(5)重合反応機フィルター交換周期 エステル交換反応中で、反応機フィルターの交換周期を
測定して次のように評価した。 優秀:50バッチ後交換 良好:30バッチ後交換 普通:10バッチ後交換 不良:5バッチ後交換
【0035】(6)表面平滑性 小坂(Kosaka)研究所の接触式表面粗度計(SU
RFCORDER SE−30D)を使用して長さ30
mm、幅20mm及び厚さ50μmのフィルムサンプル
の表面粗さを測定した。 中心線平均粗さ(Ra ):粗さ曲線の平均線に平行な直
線を引いた時、該直線の両側面積が同一になる直線の高
さ。 中心線最大高さ(Rt ):測定区間における最高点から
最低点までの距離。
【0036】(7)耐摩耗性 1/2インチ幅のフィルムサンプルを走行性試験機TB
T−300D(横浜システム社)のガイドピンに対して
走行速度3.3cm/秒で走行させた後、ガイドピンの
表面上の白粉形成程度を肉眼または顕微鏡で観察して次
のような基準によってフィルムの耐摩耗性を評価した。 優秀:ガイドピン表面に白粉が全く形成されない場合 良好:ガイドピン全体面積の1/5以下に白粉が形成さ
れている場合 普通:ガイドピン全体面積の1/2以下に白粉が形成さ
れている場合 不良:ガイドピン表面に全体的に白粉が形成されている
場合
【0037】(8)耐スクラッチ性 1/2インチ幅のフィルムサンプルを前記(7)の走行
性試験機(ガイドピンの表面粗さ:0.2S及び初期張
力:30g)を使用して25℃の温度及び60%の相対
湿度の下に180°の接触角及び3.3cm/秒の接触
速度で90mの走行距離を2回走行させた後、フィルム
表面を肉眼又は顕微鏡で観察して次のような基準によっ
てフィルムの耐スクラッチ性を評価した。 優秀:フィルム表面に形成されたスクラッチが2線以下 良好:フィルム表面に形成されたスクラッチが3ないし
4線 普通:フィルム表面に形成されたスクラッチが5ないし
6線 不良:フィルム表面に形成されたスクラッチが7線以上
【0038】(9)走行性 日本横浜システム研究所のテープ走行性試験機(TBT
−300D)を用い、20℃、相対湿度60%で、1/
2インチ幅のフィルムを走行させた後、下記式を用いて
初期走行摩擦係数μkを求めた。 μk=0.733 log(Tout /Tin) ここで、Tinは試験機入口でのテープの張力、Tout は
試験機出口でのテープの張力である。
【0039】<高速走行性>ガイドピンをテープ走行方
向又はその逆方向に回転させ、フィルムの巻取り角度を
180°に設定した後、走行速度50cm/秒及び張力
300gで走行摩擦係数を測定し、次のような基準によ
って高速走行性を評価した。 優秀:μk≦0.10 良好:0.10<μk<0.20 普通:μk=0.20 不良:μk>0.20
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明を下記実施例及び比
較例によってさらに詳細に説明する。但し、下記実施例
及び比較例は本発明を例示するのみで、本発明を制限す
ることではない。
【0041】(実施例1)まず、20重量%のγ−アル
ミナ粒子を含有するエチレングリコールスラリーを製造
し、前記スラリー中のγ−アルミナ粒子の平均粒径を測
定した。次いで、前記スラリーを60℃に加熱し、ここ
に、使用されたアルミナの重量に基づいて0.3重量%
のH2 N(CH2 3 Si(OC2 5 3 をカップリ
ング剤として添加し、55分間維持してγ−アルミナ粒
子を表面処理した。得たスラリーの粘度を測定した。
【0042】次に、ジメチルテレフタレートとエチレン
グリコールとを1:2のモル比で混合し、生成混合物を
酢酸亜鉛の存在下でエステル交換反応し、ここに、反応
機温度180℃で前記で処理されたアルミナ0.25重
量%に該当する量の前記エチレングリコールスラリーを
添加した後、平均粒径0.42μmの軽質炭酸カルシウ
ム及び平均粒径0.28μmの球状シリカを投入し、生
成混合物を三酸化アンチモンの存在下で重縮合反応を行
って、分子量約20,000のポリエステル樹脂を得
た。
【0043】次に、前記ポリエステル樹脂を乾燥及び溶
融押出して未延伸シートに成形し、該シートを90℃で
縦方向及び横方向にそれぞれ3.0倍延伸して、厚さ5
0μmの二軸配向フィルムを製造した。フィルムの物性
を測定し、その結果を下記表1、表2に示した。但し、
表1では使用された滑剤の化合物,平均粒径,使用量,
スラリー粘度及びスラリー安定性について示し、表2で
は分子量,表面平滑性,耐摩耗性,耐スクラッチ性,フ
ィルター交換周期及び走行性を示した。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】(実施例2、3及び比較例1〜9)滑剤の
種類、粒径及び量を表1に示したように変化させたこと
を除いては、実施例1と同様な方法でポリエステルフィ
ルムを製造し、フィルムの物性を測定した。その結果は
上記表1、表2に示した。
【0047】
【発明の効果】以上で分かるように、本発明によって製
造した、シランカップリング剤で処理されたアルミナ粒
子、軽質炭酸カルシウム粒子及び球状シリカ粒子とを含
む二軸配向ポリエステルフィルムは表面特性、物理的特
性および工程性が全般的に優れて多様な用途のポリエス
テルフィルムの製造に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルと、モース硬度6以上及び
    平均粒径0.005ないし3.0μmのγ−又はδ−ア
    ルミナ粒子又はその混合物と、平均粒径0.01ないし
    3.0μmの軽質炭酸カルシウム粒子と、平均粒径0.
    1ないし1.0μmの球状シリカ粒子とを具備する二軸
    配向ポリエステルフィルムにおいて、 前記γ−又はδ−アルミナ粒子又はその混合物、軽質炭
    酸カルシウム粒子、球状シリカ粒子をそれぞれ前記ポリ
    エステルに対して0.01ないし4重量%の量で含み、
    かつ前記アルミナ粒子が該アルミナ粒子に対し0.05
    ないし5重量%の下記化1に示すシランカップリング剤
    で前処理されていることを特徴とする二軸配向ポリエス
    テルフィルム。 【化1】
  2. 【請求項2】 前記シランカップリング剤は、H2
    (CH2 3 Si(OC2 5 3 、CH2 =C(CH
    3 )COO(CH2 3 Si(OCH3 3 及び下記化
    2に示すものからなる群から選択されることを特徴とす
    る請求項1に記載の二軸配向ポリエステルフィルム。 【化2】
  3. 【請求項3】 ポリエステル樹脂製造用単量体混合物を
    エステル交換及び重縮合させ、得られたポリエステル樹
    脂を溶融押出してシートを形成した後、二軸延伸して二
    軸配向ポリエステルフィルムを製造する方法において、
    0.05ないし5重量%の下記化3に示すシランカップ
    リング剤で処理されたモース硬度6以上及び平均粒径
    0.005ないし3.0μmのγ−又はδ−アルミナ粒
    子又はその混合物、平均粒径0.01ないし3.0μm
    の軽質炭酸カルシウム粒子及び平均粒径0.1ないし
    1.0μmの球状シリカ粒子を170ないし193℃の
    範囲の温度でエステル交換段階の生成物に加えることを
    特徴とする二軸配向ポリエステルフィルムの製造方法。 【化3】
  4. 【請求項4】 アルミナ粒子を含有する撹拌されたエチ
    レングリコールスラリーに前記シランカップリング剤を
    30ないし180℃範囲の温度で加え、生成混合物を4
    0ないし80分間維持することによってアルミナ粒子を
    処理することを特徴とする請求項3に記載の二軸配向ポ
    リエステルフィルムの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記アルミナ粒子、炭酸カルシウム粒子
    又はシリカ粒子をポリエステル樹脂に対して0.01な
    いし4重量%の量で用いることを特徴とする請求項3に
    記載の二軸配向ポリエステルフィルムの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記シランカップリングは、H2 N(C
    2 3 Si(OC2 5 3 、CH2 =C(CH3
    COO(CH2 3 Si(OCH3 3 及び下記化4に
    示す化学式からなる群から選択されることを特徴とする
    請求項3に記載の二軸配向ポリエステルフィルムの製造
    方法。 【化4】
JP8334134A 1995-12-13 1996-12-13 二軸配向ポリエステルフィルム及びその製造方法 Pending JPH09291156A (ja)

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