JPH09290612A - 懸架系の減衰力制御装置 - Google Patents

懸架系の減衰力制御装置

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JPH09290612A
JPH09290612A JP10547496A JP10547496A JPH09290612A JP H09290612 A JPH09290612 A JP H09290612A JP 10547496 A JP10547496 A JP 10547496A JP 10547496 A JP10547496 A JP 10547496A JP H09290612 A JPH09290612 A JP H09290612A
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修 磯邉
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武俊 川邊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体振動を抑制し乗り心地を高めるととも
に、車両の車線変更、旋回時、または高速走行時におけ
るタイヤ接地性を十分に保ち走行安定性を良好にする懸
架系の減衰力制御装置を提供する。 【解決手段】 減衰力可変式ショックアブソーバ4の減
衰定数目標値を演算する減衰定数目標値演算手段3が、
この減衰定数目標値を構成する基本減衰定数目標値を、
車両の操舵速度が設定値よりも大きいか小さいかにした
がって、大きな値と小さな値との間で選択的に切り換え
るようにした。また、この切り換えを、横加速度検出手
段6からの横加速度、または車速検出手段からの車速に
したがって行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、減衰力を可変制御
できるショックアブソーバとバネとを組み合わせた懸架
系において、時々刻々と変化する振動状態に応じて減衰
力を的確に制御する装置に関し、特に車両の車線変更、
旋回時、または高速走行時におけるタイヤ接地性を十分
に保ち、操縦安定性を良好にするものに関する。
【0002】
【従来の技術】減衰力が可変なショックアブソーバを利
用した懸架系において、振動状態に応じて減衰係数を変
化させ、例えばバネ上からの振動の減衰率を高め、かつ
バネ下からの振動の絶縁効果を改善するようにした提案
が、以下の参考文献等によってなされている。
【0003】参考文献1…D.Karnopp et
al.:Vibration Control Usi
ng Semi−Active Force Gene
rators,J.E.I.ASME,May,619
/626(1974)、参考文献2…藤岡健彦、木戸孝
二;可変ダンパの制御方式に関する研究(VSS理論か
ら見た車両振動制御)、自動車技術会学術講演会前刷集
862 197/200(1989)、参考文献3…A
n Introduction to Sliding
mode Variable Structure
and Lyapunov Control,1/2
0,Springer(1994)。
【0004】さらに、本出願人により、特願平7−32
6169号において、バネ上とバネ下の相対速度、相対
変位のように比較的検出が容易な信号を用いて、減衰力
可変ショックアブソーバの減衰力を調整することによ
り、目標どおりの減衰力特性を発揮させられるようにし
た減衰力制御装置が提案がされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に減衰
力制御装置においては、サスペンションの減衰特性を柔
らかめに設定すると、車体の振動特性は良好になる一方
で、タイヤの接地性は悪化する結果、操縦安定性が低下
してしまう。またこれとは逆に、減衰特性を硬めに設定
すると、操縦安定性は良好になるが、乗り心地が悪化し
てしまう。
【0006】このような乗り心地とタイヤ接地性との間
のトレードオフの関係は、前述の特願平7−32616
9号の減衰力制御装置においても生ずる。すなわち、こ
の減衰力制御装置は、路面からの入力により車体振動が
励起された場合に制振効果が大きいものではあるが、基
本減衰定数目標値c0を乗り心地とタイヤ接地性の両者
のバランスを考えて決定するものであり(特願平7−3
26169号の明細書の第10頁参照)、実際には、乗
り心地とタイヤ接地性に関する性能の両方を、必ずしも
十分に満足させるものとは言えなかった。
【0007】本発明は、このような問題点に着目し、車
体振動を抑制し乗り心地を高めるとともに、車両の車線
変更、旋回時、または高速走行時におけるタイヤ接地性
を十分に保ち走行安定性を良好にする懸架系の減衰力制
御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、バネ上と
バネ下の相対速度検出手段と、バネ上とバネ下の相対変
位検出手段と、これらから検出された相対速度と相対変
位を入力として減衰力可変ショックアブソーバの減衰定
数目標値を設定する減衰定数目標値演算手段と、この減
衰定数目標値を入力して減衰定数を調節する減衰力可変
ショックバブソーバとを備えるとともに、前記減衰力目
標値演算手段は、所定の定数である基本減衰定数目標値
を設定する目標値設定手段と、前記相対速度及び相対変
位に基づいて演算した理想減衰力を修正した減衰定数修
正値を演算する修正値演算手段とを備え、これら基本減
衰定数目標値と減衰定数修正値とを含む減衰定数目標値
を出力することを特徴とする懸架系の減衰力制御装置に
おいて、車両の操舵速度を検出する操舵速度検出手段を
備え、前記目標値設定手段は、前記操舵速度が設定値よ
りも小さなときには前記基本減衰定数目標値として小さ
い所定値を選択し、前記操舵速度が設定値よりも大きな
ときには前記基本減衰定数目標値として大きい所定値を
選択する。
【0009】第2の発明は、バネ上とバネ下の相対速度
検出手段と、バネ上とバネ下の相対変位検出手段と、こ
れらから検出された相対速度と相対変位を入力として減
衰力可変ショックアブソーバの減衰定数目標値を設定す
る減衰定数目標値演算手段と、この減衰定数目標値を入
力して減衰定数を調節する減衰力可変ショックバブソー
バとを備えるとともに、前記減衰力目標値演算手段は、
所定の定数である基本減衰定数目標値を設定する目標値
設定手段と、前記相対速度及び相対変位に基づいて演算
した理想減衰力を修正した減衰定数修正値を演算する修
正値演算手段とを備え、これら基本減衰定数目標値と減
衰定数修正値とを含む減衰定数目標値を出力することを
特徴とする懸架系の減衰力制御装置において、車両の横
加速度を検出する横加速度検出手段を備え、前記目標値
設定手段は、前記横加速度の絶対値が設定値よりも小さ
なときには前記基本減衰定数目標値として小さい所定値
を選択し、前記横加速度の絶対値が設定値よりも大きな
ときには前記基本減衰定数目標値として大きい所定値を
選択する。
【0010】第3の発明は、バネ上とバネ下の相対速度
検出手段と、バネ上とバネ下の相対変位検出手段と、こ
れらから検出された相対速度と相対変位を入力として減
衰力可変ショックアブソーバの減衰定数目標値を設定す
る減衰定数目標値演算手段と、この減衰定数目標値を入
力して減衰定数を調節する減衰力可変ショックバブソー
バとを備えるとともに、前記減衰力目標値演算手段は、
所定の定数である基本減衰定数目標値を設定する目標値
設定手段と、前記相対速度及び相対変位に基づいて演算
した理想減衰力を修正した減衰定数修正値を演算する修
正値演算手段とを備え、これら基本減衰定数目標値と減
衰定数修正値とを含む減衰定数目標値を出力することを
特徴とする懸架系の減衰力制御装置において、車両の車
速を検出する車速検出手段を備え、前記目標値設定手段
は、前記車速が設定値よりも小さなときには前記基本減
衰定数目標値として小さい所定値を選択し、前記車速が
設定値よりも大きなときには前記基本減衰定数目標値と
して大きい所定値を選択する。
【0011】
【作用】第1の発明では、減衰力可変ショックアブソー
バに入力される減衰定数目標値は、基本減衰定数目標値
と減衰定数修正値から決定されるが、目標値設定手段
が、直進走行時など操舵速度が設定値よりも小さなとき
には、基本減衰定数目標値を小さい値とし、車線変更時
など操舵速度が設定値よりも大きなときには、基本減衰
定数目標値を大きい値とするので、直進走行時などには
高周波振動帯域での柔らかめな減衰力特性により良好な
乗り心地を保つ一方で、車線変更時など車両の乗り心地
よりも操縦安定性を重視する必要があるときには、高周
波振動帯域での減衰力特性を硬めにしてタイヤの接地性
を高め、操縦安定性を高めるようにでき、車両の乗り心
地と操縦安定性の両性能の向上を同時に最大限に図るこ
とができる。
【0012】第2の発明では、目標値設定手段が、直進
走行時など横加速度が設定値よりも小さなときには、基
本減衰定数目標値を小さい値とし、車線変更時など横加
速度が設定値よりも大きなときには、基本減衰定数目標
値を大きい値とするので、直進走行時などには高周波振
動帯域での柔らかめな減衰力特性により良好な乗り心地
を保つ一方で、車線変更時など車両の乗り心地よりも操
縦安定性を重視する必要があるときには、高周波振動帯
域での減衰力特性を硬めにしてタイヤの接地性を高め、
操縦安定性を高めるようにでき、車両の乗り心地と操縦
安定性の両性能の向上を同時に最大限に図ることができ
る。
【0013】第3の発明では、目標値設定手段が、車両
が常用速度で走行しており車速が設定値よりも小さなと
きには、基本減衰定数目標値を小さい値とし、車両が高
速走行しており車速が設定値よりも大きなときには、基
本減衰定数目標値を大きい値とするので、通常走行時に
は高周波振動帯域で柔らかめな減衰力特性とすることに
より良好な乗り心地を保つ一方で、高速走行時には車両
の乗り心地よりも操縦安定性を重視する必要があるた
め、高周波振動帯域での減衰力特性を硬めにしてタイヤ
の接地性を高め、操縦安定性を高めるようにでき、車両
の乗り心地と操縦安定性の両性能の向上を同時に最大限
に図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0015】図1において、1は、減衰力可変ショック
アブソーバ4の、バネ上とバネ下の相対変位を検出する
相対変位検出手段、2は同じくバネ上とバネ下の相対速
度を検出する相対速度検出手段、5は車両の操舵速度λ
を検出する操舵速度検出手段、3はこれら相対変位、相
対速度および操舵速度に基づいて減衰定数の目標値を演
算し、この結果を減衰力可変ショックアブソーバ4に入
力して目標とする減衰力を発生させるように制御するた
めの減衰定数目標値演算手段である。
【0016】図2は減衰定数目標値演算手段3の具体的
な構成を示すもので、図示するように、バネ上とバネ下
のの相対変位x1(以下単に相対変位という)、バネ上
とバネ下の相対速度x2(以下単に相対速度という)、
及び後述するフィルタWc(s)13の状態量xcとに基
づいて切換入力を演算する切換入力演算手段11と、同
じく相対速度、相対変位、フィルタ状態量xcとに基づ
いて線形入力を演算する線形入力演算手段12と、これ
らの切換入力と線形入力とを加算する加算器16と、こ
の加算器16の出力である理想入力に基づいて理想減衰
力を出力するフィルタWc(s)13と、フィルタW
c(s)13から出力される理想減衰力から減衰力定数
の修正値を演算する修正値演算手段14と、操舵速度λ
から基本減衰定数目標値を設定する目標値設定手段15
と、これらの出力を加算して減衰定数目標値として出力
する加算器17とから構成される。
【0017】以下、これをさらに詳しく説明する。な
お、以下の説明において、(d/dt)は時間について
の一階微分、(d2/dt2)は二階微分を意味する。
【0018】切換入力演算手段11は相対速度、相対変
位、フィルタの状態量xc、所定のゲインN、M、ρ、
及び定数δから、次のように切換入力uswを計算する。
【0019】 usw=ρMxe/(‖Nxe‖+δ) …(1) だだし、xe=[xTC TT、x=[x12T
ある。
【0020】線形入力演算手段12は、制御ゲインLか
ら次のように線形入力ulnを演算する。
【0021】uln=Lxe …(2) フィルタWc(s)13は、理想入力uideal=usw
lnから理想減衰力fidealを次のように演算する。
【0022】 (d/dt)xc=Acc+Bcideal …(3) fideal=Ccc …(4) ここでAC、BC、CCはフィルタWc(s)13の減衰特
性を表す適当な次元の定数行列である。例えばフィルタ
c(s)がカットオフ周波数10[Hz]のローパス
フィルタ; Wc(s)=2π×10/(s+2π×10)、sはラ
プラス演算子であれば、 AC=BC=2π×10、CC=1 とすればよい。
【0023】減衰定数目標値演算手段3は、 c′=−fideal/x2+c0 …(5) により、減衰定数目標値c′を出力する。ここでc0
高周波帯域の振動特性から決められる所定の定数であ
る。なお、請求項の記載との関係で、c0は基本減衰定
数目標値に、−fideal/x2は減衰定数修正値に、それ
ぞれ対応する。
【0024】減衰力可変ショックアブソーバ4はc′を
入力し、その発生減衰力cが、 c=c′ …(6) となるものとする。
【0025】以下、各制御ゲインの導き方を説明する。
【0026】図3に示す懸架系を考える。この系のバネ
上の運動方程式は次のように書くことができる。
【0027】 m2(d2/dt2)z2=−k2(z2−z1)−c2[(d/dt)z2−(d/d t)z1] m1(d2/dt2)z1=k2(z2−z1)+c2[(d/dt)z2−(d/dt )z1]−k1(z1−z0) …(7) ここで、m1はバネ下質量、k1はバネ下剛性、m2はバ
ネ上質量、k2はバネ剛性、c2はショクアブソーバ減衰
定数、(d2/dt2)z2はバネ上の絶対座標に対する
上下方向加速度、(d2/dt2)z1はバネ下の絶対座
標に対する上下方向加速度、z0は外乱変位、z1はバネ
下変位、z2はバネ上変位である。これは自動車のサス
ペンションを簡略化したモデルであるが、例えばm1
0、k1→∞のようにしても以下の議論は成立する。懸
架系の目的は外乱z0の存在下で、バネ上の動きを制振
することである。
【0028】バネ上とバネ下の相対変位をx1=z2−z
1、バネ上とバネ下の相対速度をx2=(d/dt)z2
−(d/dt)z1とおくと、
【0029】
【数1】
【0030】が得られる。この式(8)を次のように書
き直す。
【0031】
【数2】
【0032】ただし、 c2=c0+cu、u=[0 −cu]x である。cuは減衰力可変ショックアブソーバ4の減衰
係数可変代である。c0は実際のショックアブソーバの
可変代と関係なく、後で述べるように、高周波帯域での
振動特性および操舵速度検出手段5により検出される操
舵速度λを考慮して決める。
【0033】uはフィルタWc(s)を介して、 u(s)=Wc(s)uideal …(10) のように発生させる。このように、例えばWc(s)を
ローパスフィルタとしておけばu(s)の高周波成分が
減衰され、高周波帯域では、 u≒0⇒cu≒0⇒c2≒c0 …(11) となる。この効果については後に説明する。
【0034】さて、式(10)のようにuを発生する
と、懸架系とフィルタの拡大系は、次のように表すこと
ができる。
【0035】
【数3】
【0036】また,加速度(d2/dt2)z2は、 (d2/dt2)z2=[CP0c]xe …(13) となる。ここで、xe=[xTc TTである。
【0037】以下、Sliding Mode制御理論
に基づき制御ゲインを導く。
【0038】式(12)はT1c=[0 B2 TT、B2
は正則行列、となるT1を用いた相似変換;
【0039】
【数4】
【0040】により、
【0041】
【数5】
【0042】と書き直せる。
【0043】式(9)のようにuidealを発生すると、
制御を始めてから実用上十分短い時間のうちに、Sli
ding Modeを切換面; σ=0、σ=Fy1+y2 …(15) に発生させることができる。すなわち、拡大系の状態量
はσ=0の平面に拘束される[ただし参考文献3を参
照]。このとき拡大系の運動は, (d/dt)y1=A111+A122+B11(d2/dt2)z12=−Fy1 …(16) すなわち、 (d/dt)y1=(A11−A12F)y1+B11(d2/dt2)z1 …(17) と表現できる。
【0044】制御目的を満たすには、望ましい切換面に
状態を拘束すればよい。言葉をかえると、式(17)が
好ましい振動特性を表すようにすればよい。これは、 (d/dt)y1=A111+A12v で表される系を、状態フィードバックv=−Fy1で制
振する問題と等価である。このようなフィードバックゲ
インF(切換面)を設計するには次の公知の方法を用い
ればよい。
【0045】状態が切換面σ=0に拘束されていると
き、次の評価関数
【0046】
【数6】
【0047】が最小になる切換面σ=0、σ=F
1+y2は式(16)からH最適化により設計でき
る。ここで、Qは正定対称な重み行列、y=[y1
2T、γは懸架系の特性とフィルタの特性によって決
まる定数である。あるいは、(d2/dt2)z1をイン
パルス関数又は白色ノイズと仮定すると、Slidin
gModeが発生しているとき次の評価関数;
【0048】
【数7】
【0049】が最小になる切換面σ2=0、σ2=F21
+y2は,H2最適化により設計できる[参考文献3参
照]。
【0050】ここで、例えばバネ上上下加速度(d2
dt2)z2を抑えたいときには、(d2/dt2)z2
評価関数に入れればよく、 (d2/dt2)z2=[CP0c]xe、T2e=y …(18) となることから、 Q=Q0+([CP0c]T2 -1T([CP0c]T2 -1) …(18a) とすればよい。だだし、xe=[xTc TT、Q0はQ
の正定対称性を満たすための行列である。
【0051】Sliding Modeを実現する理想
入力uidealは、 uideal=Lxe+ρMxe/(‖Nxe‖+δ) …(19) と発生すればよい。ここで、制御ゲインL、M、Nは前
記参考文献3に示された適当な行列であり、次のように
求められる。まず、Σ、Θ、Фを次のように定義する。
【0052】Σ=A11−A12F Θ=FΣ−A22F+A21 Ф=FA12+A22 これらから、L、M、Nは、 L=−B2 -1(Θ Ф−Ф′)T32 M=−B2 -1(0 P2)T32 N=(0 P2)T32 となる。ここでP2は次のLyapunov方程式の正
定対称解とする。
【0053】P2Ф′+Ф′T2=−I Ф′とρは設計パラメータで、それぞれSliding
modeへの収束の速さを決める安定行列、uswの大
きさを決める正定数である。また、
【0054】
【数8】
【0055】である。
【0056】δ≧0は設計パラメータで、チャタリング
を防止する正定数である。減衰定数の応答が十分速く、
かつ相対変位、相対速度の検出が十分速く行えるときに
は、δ=0とするとuswは不連続な切換入力となり、切
換面への状態の拘束を確実にすることができる。
【0057】uidealから理想減衰力は前に示したよう
に、 fideal(s)=Wc(s)uideal(s) と発生される。理想減衰力で、ショックアブソーバで発
生可能なfsabsは −fideal/x2=c″≧0、fsabs=−c″x2 …(20) で−fideal/x2≧0のときに限られる。ここで必ずし
も−fideal/x2≧0である保証はないが、フィルタW
c(s)や切換面σ=0が適切に設定されていれば実用
領域で十分な制御効果を期待することができる。このこ
とから減衰力可変ショックアブソーバの減衰定数の目標
値は減衰力の固定分c0を考慮して式(5)に示したよ
うに、 c′=cu+c0、cu=−fideal/x2 とすればよい。
【0058】つぎに基本減衰定数目標値c0の効果につ
いて説明する。
【0059】本発明では、以下に説明するように、この
基本減衰定数目標値c0として、例えば大小2種類の所
定値を設定しておき、これらを操舵速度λの大小にした
がって切り換えて用いることにより、高周波帯域におい
て、懸架系の減衰力特性を柔らかめにし、主としてバネ
上上下加速度を抑制して乗り心地を高めるか、懸架系の
減衰力特性を硬めにして、主としてバネ下上下加速度を
抑制してタイヤの接地性を高めることにより、操縦安定
性を向上させるかを選択することができる。
【0060】まず、懸架系の運動方程式(7)を次のよ
うに書き換える。
【0061】 m2(d2/dt2)z2+c2(d/dt)z2+k22=c2(d/dt)z1+k 21 …(21) ここで、制振すべきはバネ上の振動であると考えれば、
1、(d/dt)z1は外乱であり、k2、c2はそれぞ
れの入力ゲインになっていることが分かる。このことか
らc2の値を小さくすれば外乱(d/dt)z1の影響は
遮断され、したがって比較的高周波帯域での振動特性は
改良されるが、そうすると左辺のダンピングが不足し、
共振周波数(k2/m21/2の付近の振動が大きくな
る。
【0062】ところが、以上述べてきた制御方式におい
て、例えばフィルタWc(s)をローパスフィルタと
し、c0を十分小さい値としておけば、式(11)で述
べたように,高周波ではc2≒c0となり、外乱の遮断性
が改良され、かつ低周波帯域ではSliding Mo
de制御の効果が現れて懸架系のダンピングを改良する
ことができる。
【0063】したがって、車両の直進走行時など、操舵
速度λが所定の設定値λ0よりも小さい場合(λ<λ0
には、主としてバネ上上下加速度を抑制し、乗り心地を
向上させる必要があるので、基本減衰定数目標値c0
小さいほうの所定値に切り換え、減衰力特性を柔らかめ
に設定しておけば、図4のグラフ(A)に示すように、
高周波帯域におけるバネ上上下加速度特性として良好な
特性が得られる。
【0064】一方、車両の車線変更や旋回時等、操舵速
度λが所定の設定値λ0よりも大きい場合(λ>λ0)に
は、基本減衰定数目標値c0を大きいほうの所定値に切
り換えることにより、ショックアブソーバ4の減衰力特
性を硬めにする。これにより、図5のグラフ(B)に示
すように、バネ下上下加速度が抑制され、タイヤ接地性
が高められるので、操縦安定性が向上する。
【0065】なお、修正演算値設定手段14からの出力
である減衰定数可変代cuは変わらないため、このcu
効いて来る低周波帯域での懸架系の振動特性は変化する
ことはない。
【0066】このように、本発明によれば、比較的検出
容易な信号を用いて車体の上下振動を抑制することがで
きるとともに、操舵速度λによって判断される車両の状
態に応じて基本減衰定数目標値c0を切り換えることに
より、高周波帯域におけるショックアブソーバの減衰力
が切り換えられ、車両の通常の直進走行時などには、バ
ネ上上下加速度を抑制して乗り心地を高める一方、高速
道路における追い越しの場合におけるような車線変更時
などには、主としてバネ下上下加速度を抑制して操縦安
定性を高めることができる。これにより、車両の運転状
況に応じて、最も効果のあるサスペンション特性を得る
ことができるため、車両の乗り心地と操縦安定性の向上
を両立させることができる。
【0067】図6、図7には本発明の他の実施の形態を
示す。
【0068】図6に示すように、この実施の形態では、
図1の操舵速度検出手段5の代わりに横加速度Gを検出
する横加速度検出手段6が設けられ、減衰定数目標値決
定手段3は、相対変位検出手段1からのバネ上とバネ下
の相対変位、相対速度検出手段2からのバネ上とバネ下
の相対速度、横加速度検出手段6からの車両の横加速度
Gに基づいて減衰定数の目標値を演算し、この結果を減
衰力可変ショックアブソーバ4に入力して目標とする減
衰力を発生させるように制御する。
【0069】すなわち、図7の減衰定数目標値演算手段
3の具体的な構成において示されるように、車両の横加
速度Gは目標値設定手段15に入力され、この横加速度
Gにしたがって、基本減衰定数目標値c0が切り換えら
れるようになっている。
【0070】具体的には、例えば直進走行時など、横加
速度Gの絶対値│G│が設定値G0より小さい(│G│
<G0)場合には、基本減衰定数目標値c0を小さめの所
定値として懸架系の減衰力特性を柔らかめとすることに
より、主としてバネ上上下加速度を抑制するとともに、
車線変更や旋回開始、旋回終了時など、横加速度Gの絶
対値│G│が設定値G0より大きい(│G│>G0)場合
には、c0を大きめの所定値として懸架系の減衰力特性
を硬めとすることにより、主としてバネ下上下加速度を
抑制する。これにより、車両の運転状況に応じて、最も
効果のあるサスペンション特性を得ることができ、車両
の乗り心地と操縦安定性の向上を両立させることができ
る。
【0071】また、図8、図9には本発明のさらに他の
実施の形態を示す。
【0072】図8に示すように、この実施の形態では、
図1の操舵速度検出手段5の代わりに車速Vを検出する
車速検出手段7が設けられ、減衰定数目標値決定手段3
は、相対変位検出手段1からのバネ上とバネ下の相対変
位、相対速度検出手段2からのバネ上とバネ下の相対速
度、車速検出手段7からの車両の車速Vに基づいて減衰
力の目標値を演算し、この結果を減衰力可変ショックア
ブソーバ4に入力して目標とする減衰力を発生させるよ
うに制御する。
【0073】具体的には、図7の減衰定数目標値演算手
段3の具体的な構成において示されるように、車両の車
速Vは目標値設定手段15に入力され、車両が常用速度
で走行しており、車速Vが設定値V0よりも小さい(V
<V0)場合には、基本減衰定数目標値c0を小さめの所
定値とし、懸架系の減衰力特性を柔らかめとして、主と
してバネ上上下加速度を抑制するようにすることによ
り、高周波帯域における車体振動を抑制し、乗り心地を
向上させる。
【0074】一方、高速道路における追い越し時など、
車速Vが設定値V0よりも大きい(V<V0)高速走行を
行っている場合には、基本減衰定数目標値c0を大きめ
の所定値とし、懸架系の減衰力特性を硬めとして、主と
してバネ下上下加速度を抑制するようにすることによ
り、高周波帯域においても硬めな減衰力特性によりタイ
ヤ接地性を高め、操縦安定性を高めるようにする。
【0075】このようにして、本発明によれば、車両の
速度に応じて最も効果のあるサスペンション特性を得る
こともでき、車両の乗り心地と操縦安定性の向上を両立
させることができる。
【0076】
【発明の効果】第1の発明によれば、目標値設定手段
が、直進走行時など操舵速度が設定値よりも小さなとき
には、基本減衰定数目標値を小さい値とし、車線変更時
など操舵速度が設定値よりも大きなときには、基本減衰
定数目標値を大きい値とするので、直進走行時などには
高周波振動帯域での柔らかめな減衰力特性により良好な
乗り心地を保つ一方で、車線変更時など車両の乗り心地
よりも操縦安定性を重視する必要があるときには、高周
波振動帯域での減衰力特性を硬めにしてタイヤの接地性
を高め、操縦安定性を高めるようにでき、車両の乗り心
地と操縦安定性の両性能の向上を同時に最大限に図るこ
とができる。
【0077】第2の発明によれば、目標値設定手段が、
直進走行時など横加速度が設定値よりも小さなときに
は、基本減衰定数目標値を小さい値とし、車線変更時な
ど横加速度が設定値よりも大きなときには、基本減衰定
数目標値を大きい値とするので、直進走行時などには高
周波振動帯域での柔らかめな減衰力特性により良好な乗
り心地を保つ一方で、車線変更時など車両の乗り心地よ
りも操縦安定性を重視する必要があるときには、高周波
振動帯域での減衰力特性を硬めにしてタイヤの接地性を
高め、操縦安定性を高めるようにでき、車両の乗り心地
と操縦安定性の両性能の向上を同時に最大限に図ること
ができる。
【0078】第3の発明によれば、目標値設定手段が、
車両が常用速度で走行しており車速が設定値よりも小さ
なときには、基本減衰定数目標値を小さい値とし、車両
が高速走行しており車速が設定値よりも大きなときに
は、基本減衰定数目標値を大きい値とするので、通常走
行時には高周波振動帯域で柔らかめな減衰力特性とする
ことにより良好な乗り心地を保つ一方で、高速走行時に
は車両の乗り心地よりも操縦安定性を重視する必要があ
るため、高周波振動帯域での減衰力特性を硬めにしてタ
イヤの接地性を高め、操縦安定性を高めるようにでき、
車両の乗り心地と操縦安定性の両性能の向上を同時に最
大限に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】同じく減衰力演算手段を示すブロック図であ
る。
【図3】同じく懸架系を示すモデル図である。
【図4】同じく制振効果を示す特性図である。
【図5】同じく特性図である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【図7】同じく減衰力演算手段を示すブロック図であ
る。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態を示すブロック
図である。
【図9】同じく減衰力演算手段を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 相対変位検出手段 2 相対速度検出手段 3 減衰定数目標値演算手段 4 ショックアブソーバ 5 操舵速度検出手段 6 横加速度検出手段 7 車速検出手段 11 切換入力演算手段 12 線形入力演算手段 13 フィルタ 14 修正値演算手段 15 目標値設定手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バネ上とバネ下の相対速度検出手段と、 バネ上とバネ下の相対変位検出手段と、 これらから検出された相対速度と相対変位を入力として
    減衰力可変ショックアブソーバの減衰定数目標値を設定
    する減衰定数目標値演算手段と、 この減衰定数目標値を入力して減衰定数を調節する減衰
    力可変ショックバブソーバとを備えるとともに、 前記減衰力目標値演算手段は、所定の定数である基本減
    衰定数目標値を設定する目標値設定手段と、前記相対速
    度及び相対変位に基づいて演算した理想減衰力を修正し
    た減衰定数修正値を演算する修正値演算手段とを備え、
    これら基本減衰定数目標値と減衰定数修正値とを含む減
    衰定数目標値を出力することを特徴とする懸架系の減衰
    力制御装置において、 車両の操舵速度を検出する操舵速度検出手段を備え、 前記目標値設定手段は、前記操舵速度が設定値よりも小
    さなときには前記基本減衰定数目標値として小さい所定
    値を選択し、前記操舵速度が設定値よりも大きなときに
    は前記基本減衰定数目標値として大きい所定値を選択す
    ることを特徴とする懸架系の減衰力制御装置。
  2. 【請求項2】バネ上とバネ下の相対速度検出手段と、 バネ上とバネ下の相対変位検出手段と、 これらから検出された相対速度と相対変位を入力として
    減衰力可変ショックアブソーバの減衰定数目標値を設定
    する減衰定数目標値演算手段と、 この減衰定数目標値を入力して減衰定数を調節する減衰
    力可変ショックバブソーバとを備えるとともに、 前記減衰力目標値演算手段は、所定の定数である基本減
    衰定数目標値を設定する目標値設定手段と、前記相対速
    度及び相対変位に基づいて演算した理想減衰力を修正し
    た減衰定数修正値を演算する修正値演算手段とを備え、
    これら基本減衰定数目標値と減衰定数修正値とを含む減
    衰定数目標値を出力することを特徴とする懸架系の減衰
    力制御装置において、 車両の横加速度を検出する横加速度検出手段を備え、 前記目標値設定手段は、前記横加速度の絶対値が設定値
    よりも小さなときには前記基本減衰定数目標値として小
    さい所定値を選択し、前記横加速度の絶対値が設定値よ
    りも大きなときには前記基本減衰定数目標値として大き
    い所定値を選択することを特徴とする懸架系の減衰力制
    御装置。
  3. 【請求項3】バネ上とバネ下の相対速度検出手段と、 バネ上とバネ下の相対変位検出手段と、 これらから検出された相対速度と相対変位を入力として
    減衰力可変ショックアブソーバの減衰定数目標値を設定
    する減衰定数目標値演算手段と、 この減衰定数目標値を入力して減衰定数を調節する減衰
    力可変ショックバブソーバとを備えるとともに、 前記減衰力目標値演算手段は、所定の定数である基本減
    衰定数目標値を設定する目標値設定手段と、前記相対速
    度及び相対変位に基づいて演算した理想減衰力を修正し
    た減衰定数修正値を演算する修正値演算手段とを備え、
    これら基本減衰定数目標値と減衰定数修正値とを含む減
    衰定数目標値を出力することを特徴とする懸架系の減衰
    力制御装置において、 車両の車速を検出する車速検出手段を備え、 前記目標値設定手段は、前記車速が設定値よりも小さな
    ときには前記基本減衰定数目標値として小さい所定値を
    選択し、前記車速が設定値よりも大きなときには前記基
    本減衰定数目標値として大きい所定値を選択することを
    特徴とする懸架系の減衰力制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002286744A (ja) * 2001-03-22 2002-10-03 Kayaba Ind Co Ltd 加速度計測装置及びその計測方法
JP2002286743A (ja) * 2001-03-22 2002-10-03 Kayaba Ind Co Ltd 振動・揺動レベル計測装置及びその計測方法

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