JPH09290575A - 熱転写印刷用シート - Google Patents
熱転写印刷用シートInfo
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- JPH09290575A JPH09290575A JP8129168A JP12916896A JPH09290575A JP H09290575 A JPH09290575 A JP H09290575A JP 8129168 A JP8129168 A JP 8129168A JP 12916896 A JP12916896 A JP 12916896A JP H09290575 A JPH09290575 A JP H09290575A
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- printing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 転写性に優れて大小のドットを再現性よく印
刷でき、高精細の多色カラーパターンを良好に形成でき
て高画質で鮮明なインク情報を付与できる熱転写印刷用
シートの開発。 【解決手段】 印刷側基材(1)と背面基材(3)を形
成する複数のプラスチック基材を粘着クッション層
(2)を介し接着固定してなり、その背面基材が印刷側
基材の1.2倍以上の厚さを有すると共に、粘着クッシ
ョン層も印刷側基材と同厚以上である熱転写印刷用シー
ト。 【効果】 転写感度に優れて効率よく転写でき、バリア
ブルドットサイズのサーマルヘッドを用いた熱溶融型プ
リンタにて高階調、高精細のフルカラー印刷を行える。
刷でき、高精細の多色カラーパターンを良好に形成でき
て高画質で鮮明なインク情報を付与できる熱転写印刷用
シートの開発。 【解決手段】 印刷側基材(1)と背面基材(3)を形
成する複数のプラスチック基材を粘着クッション層
(2)を介し接着固定してなり、その背面基材が印刷側
基材の1.2倍以上の厚さを有すると共に、粘着クッシ
ョン層も印刷側基材と同厚以上である熱転写印刷用シー
ト。 【効果】 転写感度に優れて効率よく転写でき、バリア
ブルドットサイズのサーマルヘッドを用いた熱溶融型プ
リンタにて高階調、高精細のフルカラー印刷を行える。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、熱転写性インクの転写定
着性に優れて微細なインク情報も高精度に印刷できる熱
転写印刷用シートに関する。
着性に優れて微細なインク情報も高精度に印刷できる熱
転写印刷用シートに関する。
【0002】
【発明の背景】従来、インクシートの所定部分を加熱し
て印刷用シートにインクを転写して印刷目的を達成する
熱溶融式や熱昇華式等の熱転写式記録方法における印刷
用シートとしては、プラスチックからなる印刷側基材と
その1.1倍厚以下の背面基材を粘着剤層を介し接着固
定したものが知られていた(特開平5−582号公
報)。かかる印刷用シートは、オーバーヘッドプロジェ
クター(OHP)等の投影装置や写真製版等の透過型印
刷用シートとしても用いうるものであるが、OHP等を
介したディスプレーのカラー化やデジタル化等の進行に
よるフルカラー化の進展で、要求性能を満足しない問題
点があった。
て印刷用シートにインクを転写して印刷目的を達成する
熱溶融式や熱昇華式等の熱転写式記録方法における印刷
用シートとしては、プラスチックからなる印刷側基材と
その1.1倍厚以下の背面基材を粘着剤層を介し接着固
定したものが知られていた(特開平5−582号公
報)。かかる印刷用シートは、オーバーヘッドプロジェ
クター(OHP)等の投影装置や写真製版等の透過型印
刷用シートとしても用いうるものであるが、OHP等を
介したディスプレーのカラー化やデジタル化等の進行に
よるフルカラー化の進展で、要求性能を満足しない問題
点があった。
【0003】すなわちフルカラー印刷では、微細パター
ンの形成等を目的にドット径が50μm以下のサーマル
ヘッドを介して2色や3色等の重塗りをしたり、先塗り
のドット間の微小間隙に他色のドットを転写する必要が
ある。そのために印刷用シートには、位置ズレのない転
写(多色重塗り)や、微小間隙へのドットの重畳のない
他色ドットの転写などの性能が要求されるが、前記の従
来シートではかかる多色重塗りや微小間隙への転写を実
現できず、ドットの再現性や精細な転写性に乏しい問題
点があった。
ンの形成等を目的にドット径が50μm以下のサーマル
ヘッドを介して2色や3色等の重塗りをしたり、先塗り
のドット間の微小間隙に他色のドットを転写する必要が
ある。そのために印刷用シートには、位置ズレのない転
写(多色重塗り)や、微小間隙へのドットの重畳のない
他色ドットの転写などの性能が要求されるが、前記の従
来シートではかかる多色重塗りや微小間隙への転写を実
現できず、ドットの再現性や精細な転写性に乏しい問題
点があった。
【0004】
【発明の技術的課題】本発明は、転写性に優れて大小の
ドットを再現性よく印刷でき、高精細の多色カラーパタ
ーンを良好に形成できて高画質で鮮明なインク情報を付
与できる熱転写印刷用シートの開発を課題とする。
ドットを再現性よく印刷でき、高精細の多色カラーパタ
ーンを良好に形成できて高画質で鮮明なインク情報を付
与できる熱転写印刷用シートの開発を課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】本発明は、印刷側基材と背面基材を
形成する複数のプラスチック基材を粘着クッション層を
介し接着固定してなり、その背面基材が印刷側基材の
1.2倍以上の厚さを有すると共に、粘着クッション層
も印刷側基材と同厚以上であることを特徴とする熱転写
印刷用シートを提供するものである。
形成する複数のプラスチック基材を粘着クッション層を
介し接着固定してなり、その背面基材が印刷側基材の
1.2倍以上の厚さを有すると共に、粘着クッション層
も印刷側基材と同厚以上であることを特徴とする熱転写
印刷用シートを提供するものである。
【0006】
【発明の効果】背面基材厚を印刷側基材厚の1.2倍以
上とし、かつそれらの基材を印刷側基材と同厚以上の粘
着クッション層で接着固定した上記の構成により、転写
感度に優れて効率よく転写でき、大小のドットの再現性
にも優れて高精細、高画質のフルカラーパターン等のイ
ンク情報を形成することができる。ちなみにバリアブル
ドットサイズのサーマルヘッドを用いた熱溶融型プリン
タでは、小ドットの再現性が高いほど高階調、高精細の
フルカラー印刷を達成することができる。
上とし、かつそれらの基材を印刷側基材と同厚以上の粘
着クッション層で接着固定した上記の構成により、転写
感度に優れて効率よく転写でき、大小のドットの再現性
にも優れて高精細、高画質のフルカラーパターン等のイ
ンク情報を形成することができる。ちなみにバリアブル
ドットサイズのサーマルヘッドを用いた熱溶融型プリン
タでは、小ドットの再現性が高いほど高階調、高精細の
フルカラー印刷を達成することができる。
【0007】
【発明の実施形態】本発明の熱転写印刷用シートは、印
刷側基材と背面基材を形成する複数のプラスチック基材
を粘着クッション層を介し接着固定してなり、その背面
基材が印刷側基材の1.2倍以上の厚さを有すると共
に、粘着クッション層も印刷側基材と同厚以上であるも
のからなる。その例を図1に示した。1が印刷側基材、
2が粘着クッション層、3が背面基材であり、11は必
要に応じて設けられるインク受容層である。
刷側基材と背面基材を形成する複数のプラスチック基材
を粘着クッション層を介し接着固定してなり、その背面
基材が印刷側基材の1.2倍以上の厚さを有すると共
に、粘着クッション層も印刷側基材と同厚以上であるも
のからなる。その例を図1に示した。1が印刷側基材、
2が粘着クッション層、3が背面基材であり、11は必
要に応じて設けられるインク受容層である。
【0008】印刷側基材と背面基材は、プラスチック基
材で形成される。本発明において、印刷側基材は、その
表面に必要に応じてインク受容層を介しインク情報の熱
転写を受けてそれを定着保持するためのものである。ま
た背面基材は、転写圧力の受止め基盤として機能して良
好な転写性を実現するためのものである。
材で形成される。本発明において、印刷側基材は、その
表面に必要に応じてインク受容層を介しインク情報の熱
転写を受けてそれを定着保持するためのものである。ま
た背面基材は、転写圧力の受止め基盤として機能して良
好な転写性を実現するためのものである。
【0009】基材を形成するプラスチックについては特
に限定はなく、熱転写印刷用シートの使用目的などに応
じて適宜なものを用いうる。一般には例えば、ポリエチ
レンテレフタレーやポリエチレンナフタレートの如きエ
ステル系ポリマー、ポリエチレンやポリプロピレン、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体の如きオレフィン系ポリマ
ー、ポリ塩化ビニルやポリスチレン、塩化ビニル・酢酸
ビニル共重合体やポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラー
ルやポリビニルホルマール、ポリビニルアセタールやポ
リ水酸化ビニル、エチレン・酢酸ビニル共重合体やエチ
レン・ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコー
ルの如きビニル系ポリマーなどが用いられる。
に限定はなく、熱転写印刷用シートの使用目的などに応
じて適宜なものを用いうる。一般には例えば、ポリエチ
レンテレフタレーやポリエチレンナフタレートの如きエ
ステル系ポリマー、ポリエチレンやポリプロピレン、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体の如きオレフィン系ポリマ
ー、ポリ塩化ビニルやポリスチレン、塩化ビニル・酢酸
ビニル共重合体やポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラー
ルやポリビニルホルマール、ポリビニルアセタールやポ
リ水酸化ビニル、エチレン・酢酸ビニル共重合体やエチ
レン・ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコー
ルの如きビニル系ポリマーなどが用いられる。
【0010】また、ポリメチルメタクリレートやポリア
クリレートの如きアクリル系ポリマー、エチルセルロー
スや酢酸セルロースの如きセルロース系ポリマー、脂肪
族系や芳香族系等の各種のアミド系ポリマー、フッ化エ
チレン・プロピレン共重合体の如きフッ素系ポリマー、
ポリカーボネートやポリアリレート、ポリアセタールや
ウレタン系ポリマー、キシレン系ポリマーやポリ塩化ビ
ニリデン、エポキシ系樹脂やシリコーン系ポリマー、ポ
リイミドやポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテ
ルケトンやポリスルホン、ポリエーテルイミドやポリフ
ェニレンスルファイド、ポリアミドイミドやポリエステ
ルイミド、ポリパラバン酸などからなるプラスチック基
材も用いうる。
クリレートの如きアクリル系ポリマー、エチルセルロー
スや酢酸セルロースの如きセルロース系ポリマー、脂肪
族系や芳香族系等の各種のアミド系ポリマー、フッ化エ
チレン・プロピレン共重合体の如きフッ素系ポリマー、
ポリカーボネートやポリアリレート、ポリアセタールや
ウレタン系ポリマー、キシレン系ポリマーやポリ塩化ビ
ニリデン、エポキシ系樹脂やシリコーン系ポリマー、ポ
リイミドやポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテ
ルケトンやポリスルホン、ポリエーテルイミドやポリフ
ェニレンスルファイド、ポリアミドイミドやポリエステ
ルイミド、ポリパラバン酸などからなるプラスチック基
材も用いうる。
【0011】さらにスチレン・イソプレン共重合体やス
チレン・ブタジエンゴム、ニトリルゴムやポリブタジエ
ンの如きゴム系ポリマー、エポキシアクリル系樹脂やウ
レタンアクリル系樹脂、ポリエステルアクリル系樹脂や
アクリル酸エステル系樹脂、アルキッドアクリル系樹脂
やシリコーンアクリル系樹脂、ポリエン/ポリチオール
型スピラン系樹脂やアミノアルキッド系樹脂等の紫外線
硬化系樹脂などからなるプラスチック基材も用いうる。
チレン・ブタジエンゴム、ニトリルゴムやポリブタジエ
ンの如きゴム系ポリマー、エポキシアクリル系樹脂やウ
レタンアクリル系樹脂、ポリエステルアクリル系樹脂や
アクリル酸エステル系樹脂、アルキッドアクリル系樹脂
やシリコーンアクリル系樹脂、ポリエン/ポリチオール
型スピラン系樹脂やアミノアルキッド系樹脂等の紫外線
硬化系樹脂などからなるプラスチック基材も用いうる。
【0012】プラスチック基材は、2種以上のプラスチ
ックのブレンド物として形成されていてもよい。またプ
ラスチック基材、特に印刷側基材は、多孔質プラスチッ
クフィルムにて形成されていてもよい。転写性や印刷用
シートの実用性などの点より好ましく用いうる印刷側基
材及び背面基材は、エステル系ポリマーからなるもので
ある。
ックのブレンド物として形成されていてもよい。またプ
ラスチック基材、特に印刷側基材は、多孔質プラスチッ
クフィルムにて形成されていてもよい。転写性や印刷用
シートの実用性などの点より好ましく用いうる印刷側基
材及び背面基材は、エステル系ポリマーからなるもので
ある。
【0013】印刷側基材の厚さは、印刷用シートの薄型
化等による実用性ないし取扱性などの点より1〜50μ
m、就中35μm以下、特に2〜25μmが好ましい。一
方、背面基材の厚さは、印刷側基材の1.2倍以上とす
ることが必要である。その厚さが1.2倍未満では、変
形しやすくて転写圧力の受止め基盤としての機能に乏し
く、良好な転写性の実現が困難で本発明の目的を達成で
きない。
化等による実用性ないし取扱性などの点より1〜50μ
m、就中35μm以下、特に2〜25μmが好ましい。一
方、背面基材の厚さは、印刷側基材の1.2倍以上とす
ることが必要である。その厚さが1.2倍未満では、変
形しやすくて転写圧力の受止め基盤としての機能に乏し
く、良好な転写性の実現が困難で本発明の目的を達成で
きない。
【0014】印刷用シートの実用性や前記基盤機能によ
る良好な転写性の発現性などの点より好ましい背面基材
の厚さは、印刷側基材の2〜100倍、就中5〜80倍
である。さらに背面基材の厚さは、前記基盤機能等の点
より25μm以上であることが好ましく、また得られる
印刷用シートの薄型化等による実用性ないし取扱性など
の点より200μm以下であることが好ましい。
る良好な転写性の発現性などの点より好ましい背面基材
の厚さは、印刷側基材の2〜100倍、就中5〜80倍
である。さらに背面基材の厚さは、前記基盤機能等の点
より25μm以上であることが好ましく、また得られる
印刷用シートの薄型化等による実用性ないし取扱性など
の点より200μm以下であることが好ましい。
【0015】印刷側基材と背面基材を接着固定するため
の粘着クッション層は、そのクッション作用により転写
圧力を有効に受け止めて良好な転写性を実現するための
ものである。かかる点より粘着クッション層は、印刷側
基材と同厚以上とすることが必要である。その厚さが印
刷側基材と同厚未満では良好な転写性を実現することが
できない。転写性や印刷用シートの薄型化等による実用
性等の点より好ましい粘着クッション層の厚さは、1〜
50μm、就中2〜25μmである。
の粘着クッション層は、そのクッション作用により転写
圧力を有効に受け止めて良好な転写性を実現するための
ものである。かかる点より粘着クッション層は、印刷側
基材と同厚以上とすることが必要である。その厚さが印
刷側基材と同厚未満では良好な転写性を実現することが
できない。転写性や印刷用シートの薄型化等による実用
性等の点より好ましい粘着クッション層の厚さは、1〜
50μm、就中2〜25μmである。
【0016】粘着クッション層の形成には、例えばゴム
系やアクリル系、シリコーン系やビニルアルキルエーテ
ル系、ポリビニルアルコール系やポリビニルピロリドン
系、ポリアクリルアミド系やセルロース系等の粘着剤な
どの適宜な粘着性物質を用いうる。粘着性物質の転写時
のはみ出し防止等よる印刷用シートの実用性や、良転写
性が得られるクッション性などの点より好ましい粘着ク
ッション層は、常温で103〜107Paの動的粘弾性を
有するものである。その動的粘弾性が108Pa以上で
は硬度が高くてクッション性に乏しく良好な転写性が得
られにくい。
系やアクリル系、シリコーン系やビニルアルキルエーテ
ル系、ポリビニルアルコール系やポリビニルピロリドン
系、ポリアクリルアミド系やセルロース系等の粘着剤な
どの適宜な粘着性物質を用いうる。粘着性物質の転写時
のはみ出し防止等よる印刷用シートの実用性や、良転写
性が得られるクッション性などの点より好ましい粘着ク
ッション層は、常温で103〜107Paの動的粘弾性を
有するものである。その動的粘弾性が108Pa以上で
は硬度が高くてクッション性に乏しく良好な転写性が得
られにくい。
【0017】本発明の熱転写印刷用シートの形成は、例
えば印刷側基材及び背面基材の一方又は双方の片面に粘
着クッション層を付設し、その粘着クッション層を介し
印刷側基材と背面基材を積層して接着固定する方法など
の適宜な方法で行いうる。その粘着クッション層の付設
は、ドクターブレード法等の適宜な塗工方式でプラスチ
ック基材に直接付設する方式や、セパレータ上に粘着ク
ッション層を形成してそれをプラスチック基材に移着す
る方式などの適宜な方式で行いうる。
えば印刷側基材及び背面基材の一方又は双方の片面に粘
着クッション層を付設し、その粘着クッション層を介し
印刷側基材と背面基材を積層して接着固定する方法など
の適宜な方法で行いうる。その粘着クッション層の付設
は、ドクターブレード法等の適宜な塗工方式でプラスチ
ック基材に直接付設する方式や、セパレータ上に粘着ク
ッション層を形成してそれをプラスチック基材に移着す
る方式などの適宜な方式で行いうる。
【0018】印刷用シートの形成に際しては、着色剤や
充填剤等の適宜な添加剤を含有して不透明なプラスチッ
ク基材や粘着クッション層を用いうるし、半透明や透明
なプラスチック基材や粘着クッション層も用いうる。O
HP等の投影装置や写真製版等に適用する透過型印刷用
シートを得る場合には、印刷用シートを形成するプラス
チック基材や粘着クッション層、後記のインク受容層等
の各層を全光線透過率が80%以上の素材で形成するこ
とが好ましい。
充填剤等の適宜な添加剤を含有して不透明なプラスチッ
ク基材や粘着クッション層を用いうるし、半透明や透明
なプラスチック基材や粘着クッション層も用いうる。O
HP等の投影装置や写真製版等に適用する透過型印刷用
シートを得る場合には、印刷用シートを形成するプラス
チック基材や粘着クッション層、後記のインク受容層等
の各層を全光線透過率が80%以上の素材で形成するこ
とが好ましい。
【0019】本発明においてはインク定着性の向上等を
目的に、印刷側基材の表面に必要に応じてインク受容層
を設けることもできる。インク受容層の形成には、イン
クのバインダと良密着性を示す適宜な材料を用いること
ができ、一般には前記のプラスチック基材で例示したポ
リマーなどが用いられる。就中、転写性ないし定着性等
の点よりは、熱可塑性ポリマーが好ましく、特にエステ
ル系ポリマーやオレフィン系ポリマー、ビニル系ポリマ
ーやアクリル系ポリマー、セルロース系ポリマーやアミ
ド系ポリマー、ポリカーボネートやウレタン系ポリマー
などが好ましく用いられる。
目的に、印刷側基材の表面に必要に応じてインク受容層
を設けることもできる。インク受容層の形成には、イン
クのバインダと良密着性を示す適宜な材料を用いること
ができ、一般には前記のプラスチック基材で例示したポ
リマーなどが用いられる。就中、転写性ないし定着性等
の点よりは、熱可塑性ポリマーが好ましく、特にエステ
ル系ポリマーやオレフィン系ポリマー、ビニル系ポリマ
ーやアクリル系ポリマー、セルロース系ポリマーやアミ
ド系ポリマー、ポリカーボネートやウレタン系ポリマー
などが好ましく用いられる。
【0020】インク受容層の形成は、例えばポリマーを
適宜な溶剤で溶解した溶液をロールコータやグラビアコ
ータ等の適宜な方式で塗布して乾燥膜を形成する方式な
どにより行うことができる。そのポリマー溶液には、例
えば塗工性の向上等を目的とした増粘剤や親水性の付与
を目的とした親水性付与剤、形成されるインク受容層の
強度や隠蔽性の向上や着色化によるインク情報とのコン
トラストの向上、耐熱性の向上等を目的とした充填剤や
白色顔料等の着色剤、帯電防止剤や酸化防止剤、可塑剤
や安定剤等の適宜な添加剤や薬剤などを必要に応じて配
合することができる。
適宜な溶剤で溶解した溶液をロールコータやグラビアコ
ータ等の適宜な方式で塗布して乾燥膜を形成する方式な
どにより行うことができる。そのポリマー溶液には、例
えば塗工性の向上等を目的とした増粘剤や親水性の付与
を目的とした親水性付与剤、形成されるインク受容層の
強度や隠蔽性の向上や着色化によるインク情報とのコン
トラストの向上、耐熱性の向上等を目的とした充填剤や
白色顔料等の着色剤、帯電防止剤や酸化防止剤、可塑剤
や安定剤等の適宜な添加剤や薬剤などを必要に応じて配
合することができる。
【0021】インク受容層の厚さは、適宜に決定してよ
いが、一般にはインクの定着性等の点より0.01〜5
0μm、就中0.1〜20μm、特に0.5〜10μmが
好ましい。かかる膜厚は、0.05〜20g/m2、就
中0.1〜10g/m2程度の乾燥膜を形成することに
より達成することができる。
いが、一般にはインクの定着性等の点より0.01〜5
0μm、就中0.1〜20μm、特に0.5〜10μmが
好ましい。かかる膜厚は、0.05〜20g/m2、就
中0.1〜10g/m2程度の乾燥膜を形成することに
より達成することができる。
【0022】上記において、プラスチック基材の粘着ク
ッション層との接着面や、インク情報又はインク受容層
が付与される印刷側基材の表面、さらにはインク情報が
付与されるインク受容層の表面には、粘着クッション層
との密着力やインク情報の定着力の向上等を目的に、例
えばコロナ処理やプラズマ処理、ケミカルエッチング処
理やアンカーコート処理などの適宜な表面処理を施すこ
ともできる。またプラスチック基材や粘着クッション層
にも、インク受容層に準じた適宜な添加剤や薬剤等を必
要に応じて配合することができる。
ッション層との接着面や、インク情報又はインク受容層
が付与される印刷側基材の表面、さらにはインク情報が
付与されるインク受容層の表面には、粘着クッション層
との密着力やインク情報の定着力の向上等を目的に、例
えばコロナ処理やプラズマ処理、ケミカルエッチング処
理やアンカーコート処理などの適宜な表面処理を施すこ
ともできる。またプラスチック基材や粘着クッション層
にも、インク受容層に準じた適宜な添加剤や薬剤等を必
要に応じて配合することができる。
【0023】印刷用シートには、必要に応じて背面基材
の裏面に粘着層を設けることもできる。かかる粘着層
は、被着体への取付けを目的としインク情報付与前後の
適宜な段階で設けうる。粘着層の形成には、上記の粘着
クッション層で例示した粘着性物質などの適宜なものを
用いうる。その粘着層の厚さは、使用目的に応じて決定
でき一般には1〜500μmとされる。なおインク情報
付与前に予め設けた粘着層に対しては、それを被着体に
接着するまでの間、セパレータ等で被覆することがイン
ク情報付与時の取扱性や汚染防止等の点より好ましい。
の裏面に粘着層を設けることもできる。かかる粘着層
は、被着体への取付けを目的としインク情報付与前後の
適宜な段階で設けうる。粘着層の形成には、上記の粘着
クッション層で例示した粘着性物質などの適宜なものを
用いうる。その粘着層の厚さは、使用目的に応じて決定
でき一般には1〜500μmとされる。なおインク情報
付与前に予め設けた粘着層に対しては、それを被着体に
接着するまでの間、セパレータ等で被覆することがイン
ク情報付与時の取扱性や汚染防止等の点より好ましい。
【0024】印刷用シートへのインク情報の付与、従っ
て印刷シートの形成は、例えば印刷側基材とインクシー
トを重ね合わせて所定部分を加熱した後それらを分離す
る熱溶融法等の、インクシートを加熱してその部分のイ
ンク層を印刷用シートの印刷側基材表面に転写する公知
の熱溶融式や熱昇華式などの適宜な熱転写式記録方法を
適用して行うことができる。
て印刷シートの形成は、例えば印刷側基材とインクシー
トを重ね合わせて所定部分を加熱した後それらを分離す
る熱溶融法等の、インクシートを加熱してその部分のイ
ンク層を印刷用シートの印刷側基材表面に転写する公知
の熱溶融式や熱昇華式などの適宜な熱転写式記録方法を
適用して行うことができる。
【0025】インクシートには、例えばカーボンブラッ
クやベンジンイエローG、ローダミンレーキTやフタロ
シアニンブルーの如き顔料と、カルナバワックスやエス
テルワックス、酸化ワックスやエチレン・酢酸ビニル共
重合体等のワックス類やポリマー類の如きバインダ等を
成分とするインクをプラスチックフィルムや布等からな
る支持体に保持させてなる熱溶融型や熱昇華型などの適
宜な熱転写型のインクシートを用いることができる。
クやベンジンイエローG、ローダミンレーキTやフタロ
シアニンブルーの如き顔料と、カルナバワックスやエス
テルワックス、酸化ワックスやエチレン・酢酸ビニル共
重合体等のワックス類やポリマー類の如きバインダ等を
成分とするインクをプラスチックフィルムや布等からな
る支持体に保持させてなる熱溶融型や熱昇華型などの適
宜な熱転写型のインクシートを用いることができる。
【0026】印刷シートにおける付与インク情報は任意
で、印字パターンや絵柄パターン、バーコードパターン
などの文字や図形や記号等からなる任意な情報を付与し
た印刷シートであってよい。なお識別ラベル等を形成す
る場合などには、印刷用シートとインク情報とに良好な
コントラスト、ないし色調の相違が形成されるようにす
ることが好ましい。
で、印字パターンや絵柄パターン、バーコードパターン
などの文字や図形や記号等からなる任意な情報を付与し
た印刷シートであってよい。なお識別ラベル等を形成す
る場合などには、印刷用シートとインク情報とに良好な
コントラスト、ないし色調の相違が形成されるようにす
ることが好ましい。
【0027】本発明の熱転写印刷用シートは、上記した
如くインクの転写定着性に優れ、大小のドットの再現性
や高感度による多色重塗り性などに優れることから、バ
リアブルドットサイズのサーマルヘッドを用いた熱溶融
型プリンタにて低階調部のドット再現性も良好な高階調
性の高画質パターンやフルカラーパターンを形成でき、
熱転写型プリンタにてインクの定着性よく高記録密度の
精細パターンを形成できて、各種の熱転写印刷式のプリ
ンタ用紙やラベル用紙、その他の印刷用紙や印刷用プラ
スチック原反などの種々の用途の用紙として用いること
ができる。
如くインクの転写定着性に優れ、大小のドットの再現性
や高感度による多色重塗り性などに優れることから、バ
リアブルドットサイズのサーマルヘッドを用いた熱溶融
型プリンタにて低階調部のドット再現性も良好な高階調
性の高画質パターンやフルカラーパターンを形成でき、
熱転写型プリンタにてインクの定着性よく高記録密度の
精細パターンを形成できて、各種の熱転写印刷式のプリ
ンタ用紙やラベル用紙、その他の印刷用紙や印刷用プラ
スチック原反などの種々の用途の用紙として用いること
ができる。
【0028】前記の各種の用途において印刷用シート
は、長尺シートや単品シート、さらには打抜きシートな
どの適宜な形態で熱転写印刷に供することができ、必要
なインク情報を現場等で付与して印刷シートを臨機に発
行することもできる。
は、長尺シートや単品シート、さらには打抜きシートな
どの適宜な形態で熱転写印刷に供することができ、必要
なインク情報を現場等で付与して印刷シートを臨機に発
行することもできる。
【0029】
実施例1 エチレン・酢酸ビニル共重合体(中央理化工業社製、ア
クアテックスHA−1100)を純水で希釈した固形分
濃度が30重量%の溶液にシリカ(富士シリシア化学社
製、サイリシア#446)を固形分100部(重量部、
以下同じ)あたり3部を添加した均一分散液を厚さ12
μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社
製、ルミラーP60)の上にアプリケータを介し塗布
し、乾燥させてインク受容層(5g/m2)を形成し、
それを厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(東レ社製、ルミラーT60)の片面に設けた常
温での動的粘弾性が105Paで厚さが12μmのアクリ
ル系粘着層を介して接着して印刷用シートを得た。
クアテックスHA−1100)を純水で希釈した固形分
濃度が30重量%の溶液にシリカ(富士シリシア化学社
製、サイリシア#446)を固形分100部(重量部、
以下同じ)あたり3部を添加した均一分散液を厚さ12
μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ社
製、ルミラーP60)の上にアプリケータを介し塗布
し、乾燥させてインク受容層(5g/m2)を形成し、
それを厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(東レ社製、ルミラーT60)の片面に設けた常
温での動的粘弾性が105Paで厚さが12μmのアクリ
ル系粘着層を介して接着して印刷用シートを得た。
【0030】実施例2 アクリル系粘着層の厚さを15μmとしたほかは実施例
1に準じて印刷用シートを得た。
1に準じて印刷用シートを得た。
【0031】実施例3 アクリル系粘着層の厚さを18μmとしたほかは実施例
1に準じて印刷用シートを得た。
1に準じて印刷用シートを得た。
【0032】実施例4 アクリル系粘着層の厚さを23μmとしたほかは実施例
1に準じて印刷用シートを得た。
1に準じて印刷用シートを得た。
【0033】実施例5 印刷基材側のポリエチレンテレフタレートフィルムの厚
さを6μmとし、アクリル系粘着層の厚さを15μmとし
たほかは実施例1に準じて印刷用シートを得た。
さを6μmとし、アクリル系粘着層の厚さを15μmとし
たほかは実施例1に準じて印刷用シートを得た。
【0034】比較例1 アクリル系粘着層の厚さを8μmとしたほかは実施例1
に準じて印刷用シートを得た。
に準じて印刷用シートを得た。
【0035】比較例2 印刷側基材のポリエチレンテレフタレートフィルムの厚
さを25μmとし、アクリル系粘着層の厚さを15μmと
したほかは実施例1に準じて印刷用シートを得た。
さを25μmとし、アクリル系粘着層の厚さを15μmと
したほかは実施例1に準じて印刷用シートを得た。
【0036】評価試験 実施例、比較例で得た印刷用シートのインク受容層に熱
溶融型カラープリンタとインクシート(スター精密機械
社製、ST−144CL、T144CLD)にて所定の
パターンを付与して印刷シートを得、そのパターンを目
視観察して転写性を調べると共に、インクとインクの間
に転写されるインク量を測定した(マクベス濃度計、R
D−915)。また3色重塗りした場合のインク表面の
平滑性を調べた。
溶融型カラープリンタとインクシート(スター精密機械
社製、ST−144CL、T144CLD)にて所定の
パターンを付与して印刷シートを得、そのパターンを目
視観察して転写性を調べると共に、インクとインクの間
に転写されるインク量を測定した(マクベス濃度計、R
D−915)。また3色重塗りした場合のインク表面の
平滑性を調べた。
【0037】前記の結果を次表に示した。
【図1】実施例の断面図
1:印刷側基材 11:インク受容層 2:粘着クッション層 3:背面基材
Claims (8)
- 【請求項1】 印刷側基材と背面基材を形成する複数の
プラスチック基材を粘着クッション層を介し接着固定し
てなり、その背面基材が印刷側基材の1.2倍以上の厚
さを有すると共に、粘着クッション層も印刷側基材と同
厚以上であることを特徴とする熱転写印刷用シート。 - 【請求項2】 請求項1において、印刷側基材と粘着ク
ッション層の厚さが2〜25μmであり、背面基材の厚
さが25〜200μmである熱転写印刷用シート。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、粘着クッショ
ン層の常温での動的粘弾性が103〜107Paである熱
転写印刷用シート。 - 【請求項4】 請求項1〜3において、印刷側基材が表
面にインク受容層を有するものである熱転写印刷用シー
ト。 - 【請求項5】 請求項4において、インク受容層が全光
線透過率80%以上の熱可塑性ポリマーからなる熱転写
印刷用シート。 - 【請求項6】 請求項1〜5において、印刷側基材、粘
着クッション層及び背面基材が全光線透過率80%以上
の素材からなる熱転写印刷用シート。 - 【請求項7】 請求項1〜6において、印刷側基材と背
面基材がエステル系ポリマーからなる熱転写印刷用シー
ト。 - 【請求項8】 請求項1〜7に記載の熱転写印刷用シー
トにおける印刷側基材に熱転写インクからなる情報を付
与してなる印刷シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8129168A JPH09290575A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | 熱転写印刷用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8129168A JPH09290575A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | 熱転写印刷用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09290575A true JPH09290575A (ja) | 1997-11-11 |
Family
ID=15002830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8129168A Pending JPH09290575A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | 熱転写印刷用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09290575A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6712532B2 (en) | 2001-11-05 | 2004-03-30 | 3M Innovative Properties Company | Method of printing film and articles |
KR20220017821A (ko) * | 2020-08-05 | 2022-02-14 | (주)엘엑스하우시스 | 장식재 |
US12017475B2 (en) | 2020-08-05 | 2024-06-25 | Lx Hausys, Ltd. | Decoration material |
-
1996
- 1996-04-24 JP JP8129168A patent/JPH09290575A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6712532B2 (en) | 2001-11-05 | 2004-03-30 | 3M Innovative Properties Company | Method of printing film and articles |
KR20220017821A (ko) * | 2020-08-05 | 2022-02-14 | (주)엘엑스하우시스 | 장식재 |
KR20220017865A (ko) * | 2020-08-05 | 2022-02-14 | (주)엘엑스하우시스 | 장식재 |
US12017475B2 (en) | 2020-08-05 | 2024-06-25 | Lx Hausys, Ltd. | Decoration material |
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