JPH0929047A - ガス吸収装置 - Google Patents

ガス吸収装置

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JPH0929047A
JPH0929047A JP7185516A JP18551695A JPH0929047A JP H0929047 A JPH0929047 A JP H0929047A JP 7185516 A JP7185516 A JP 7185516A JP 18551695 A JP18551695 A JP 18551695A JP H0929047 A JPH0929047 A JP H0929047A
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JP
Japan
Prior art keywords
solvent
gas mixture
absorption
droplets
gas
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Withdrawn
Application number
JP7185516A
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English (en)
Inventor
Masaru Kondo
勝 近藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス混合物と接触されて生じた溶剤蒸気がデ
ミスタへ多量流れるのを防ぐと共に溶剤の温度上昇に
伴う吸収量低下を防いだガス吸収装置を提供する。 【解決手段】 超音波加湿器13では、溶剤補充用配管
9から供給される溶剤を微小液滴とし、配管2で導かれ
るガス混合物と混合される。微小液滴化した溶剤と混合
されたガス混合物は吸収塔3に導入される。吸収塔3内
には、冷却配管14と多孔板15が配設されていて、ガ
ス混合物中の溶剤蒸気は冷却配管14により冷却されて
凝縮し液滴は大きくなり、また、溶剤の液滴は冷却によ
り温度上昇が抑えられその吸収性能を維持する。液滴が
大きくなった溶剤は落下して多孔板15に受け止めら
れ、吸収塔3の壁面に沿って下降し回収される。また、
吸収塔3を出たガス混合物に同伴された液滴はデミスタ
11で捕捉される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微小液滴にした溶
剤にガス混合物を接触させ、そのガス混合物中の成分を
その溶剤に吸収させるようにしたガス吸収装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のガス吸収装置の構成を図3に示し
てある。図3において、1はガス混合物を送るファン、
3は吸収塔、4は溶剤循環ポンプ、6は溶剤冷却器を示
す。また、8は溶剤の液位制御用の流量調節弁及び制御
器、11はデミスタを示している。
【0003】このような構成をもつ図3のガス吸収装置
において、ファン1、配管2より、吸収塔3に流入した
ガス混合物は、吸収塔3内でスプレー7より液滴となっ
て流出する溶剤にガス混合物中の幾つかの成分が吸収さ
れたのち残りのガスは配管10、デミスタ11を通して
排気される。
【0004】溶剤はガスの吸収により温度が上昇するた
め、溶剤循環ポンプ4、配管5により冷却器6に導かれ
て冷却され循環使用される。スプレー7から流出した溶
剤は、吸収に伴う温度上昇により混合ガス中への蒸発が
起こり減少する。以上の原因により配管10、デミスタ
11への溶剤の流出が増加するとともに、溶剤の温度上
昇による溶剤単位重量あたりの吸収量の低下が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、従来
のガス吸収装置では溶剤の蒸気がガス混合物に多量同伴
されてデミスタ側へ流れると共に、溶剤の温度上昇によ
り溶剤単位重量あたりのガス吸収量が低下することによ
ってガス吸収性能が低下するという問題があった。
【0006】本発明は、ガス混合物と接触されて生じた
溶剤蒸気がデミスタへ多量流れるのを防ぐと共に溶剤の
温度上昇に伴う吸収量低下を防止したガス吸収装置を提
供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガス混合物中
の1つまたは幾つかの成分を溶剤に吸収させるガス吸収
装置における前記課題を解決するため次の構成を採用す
る。
【0008】(1)ガス混合物中の1つまたは幾つかの
成分を吸収させる溶剤を微小液滴にし、ガス混合物中に
導入するために超音波加湿器を設ける。
【0009】(2)超音波加湿器により生成されガス混
合物中に導入された微小液滴を成長させるとともに、ガ
ス混合物及び液滴自体の温度を下げ溶剤単位重量あたり
の吸収量を増加させるために、冷却器を設ける。
【0010】(3)冷却器出口から流出するガス混合物
に同伴する溶剤の液滴を回収するために、デミスタを設
ける。デミスタとしては邪魔板などを含む構成のものな
ど適宜の構成のものを採用してよい。
【0011】本発明によるガス吸収装置は前記した構成
を有しており、ガス混合物からの成分ガスの吸収は次の
ように行われる。超音波加湿器により、吸収用の溶剤は
微小液滴にされ、ガス混合物と混合される。微小液滴は
一部分蒸発し、液滴温度及びガス混合物の温度を下げ
る。また、残った液滴がガス混合物中の吸収される成分
を吸収する。
【0012】微小液滴を導入されたガス混合物は冷却器
に導かれて冷却される。これにより、溶剤の凝縮が起こ
り液滴が成長しガス成分の吸収量が増加する。また、吸
収時に液滴で発生する熱も冷却により奪われるので液滴
の温度上昇がなく、更に温度が低くなるため溶剤の吸収
性能は向上する。このように冷却によって成長した溶剤
の液滴の大部分は大きくなるためガス混合物から落下す
る。落下した液滴は回収される。
【0013】一方、ガス混合物に同伴される溶剤は、成
長しなかった液滴と冷却温度に対する飽和蒸気圧分の分
圧を示す溶剤の蒸気である。なお、冷却しているため、
溶剤の蒸気圧は低い。このように冷却器で回収されなか
った微小な液滴はデミスタで回収される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるガス吸収装置
について図1,図2に示した実施の形態に基づいて具体
的に説明する。なお、以下の実施の形態において、図3
に示した従来の装置と同じ構成の部分には説明を簡単に
するため同じ符号を付してある。
【0015】(実施の第1形態)まず、図1に示した実
施の第1形態について説明する。図1において、13は
溶剤を液滴化するための超音波加湿器を示している。ま
た、吸収塔3内には、冷却配管14と山形の多孔板15
が図のように配設されている。その他の機器は、図3で
説明したものと同じである。
【0016】このように構成された図1のガス吸収装置
において、ファン1及びガス混合物を吸収塔3に導く配
管2によりガス混合物を超音波加湿器13に通す。超音
波加湿器13で溶剤補充用配管9で導かれる溶剤の液滴
を発生させ、ガス混合物とその溶剤液滴とを混合し、配
管2により、吸収塔3に導く。そのとき、溶剤の一部分
が蒸発し、ガス混合物と溶剤の温度を低下させる。
【0017】吸収塔3内では、溶剤の液滴はガス混合物
の流れに同伴し上昇する。ガス混合物と溶剤の液滴は吸
収塔3内を上昇するに従って冷却配管14により冷却さ
れ、ガス混合物中の溶剤の蒸気が液滴に凝縮し、液滴は
大きくなる。その際、凝縮熱及び吸収される物質の吸収
にともなう吸収熱が発生するが、冷却配管14で冷却さ
れているため、溶剤(液滴)の温度は上昇せず、溶剤の
吸収性能(溶剤単位重量あたりの吸収物質の重量)は、
低下しない。
【0018】このように、溶剤の凝縮、吸収される成分
の吸収で液滴が大きくなると、液滴は重力によりガス混
合物に同伴できなくなり吸収塔3内を落下する。落下し
た液滴は多孔板15に受け止められ、吸収塔3の壁面に
沿って下降し、吸収される成分を吸収した溶剤として配
管12により回収される。また、吸収塔3から配管10
を通じて流出するガス混合物に同伴される液滴はデミス
タ11で捕捉され、配管12により回収される。なお、
超音波加湿器13の液位を一定に保つため、流量調節弁
及び制御器8を設け、配管9で補充する溶剤の流量を制
御する。
【0019】(実施の第2形態)次に、図2に示した実
施の第2形態について説明する。前記した実施の第1形
態では、吸収塔3におけるガス混合物の流れが下方から
上方へ向うように吸収塔3が構成されていたのに対し、
図2の第2形態では吸収塔3におけるガス混合物の流れ
を水平方向になるように構成している。その他の構成は
図1のガス吸収装置と実質同じである。
【0020】図2のガス吸収装置における吸収塔3内で
は、超音波加湿器13で生成された溶剤の液滴がガス混
合物の流れの中で落下しながら水平方向に移動する。ガ
ス混合物及び液滴は吸収塔3内を水平方向に移動するに
伴って、冷却配管14により冷却され、ガス混合物中の
溶剤の蒸気が液滴に凝縮し、液滴が大きくなる。その
際、凝縮熱及び吸収される物質の吸収にともなう吸収熱
が発生するが冷却配管14により冷却されているため、
溶剤(液滴)の温度は上昇せず、溶剤の吸収性能は低下
しない。
【0021】溶剤の凝縮と吸収される成分の吸収とで液
滴が大きくなると、重力による落下速度が増加する。そ
のため、ガス混合物中の液滴は吸収塔3の出口に到達す
るまでに吸収塔3の底部に落下する。落下した液滴は、
吸収塔3の底部に集まり、吸収される成分を吸収した溶
剤を配管12により回収する。図2に示したガス吸収装
置におけるその他の作用は図1の装置で説明したところ
と同じである。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるガス
吸収装置では超音波加湿器により発生させた溶剤の液滴
の蒸発並びに冷却器によるガス混合物及び溶剤の液滴の
冷却で、溶剤の温度が低くなるため溶剤に吸収される成
分の吸収量が増加する。
【0023】例えば、ガス混合物中にアンモニア(NH
3 )があり、これを水に吸収させる場合を考えると、ア
ンモニア分圧が0.092atm のときの溶解度は、水温
(溶剤温度)が20℃のとき10kg−NH3 /100
kg−H2 Oなのに対し、水温(溶剤温度)が10℃の
とき15kg−NH3 /100kg−H2 Oとなり(化
学工学協会編、改定四版 化学工学便覧、丸善、(昭5
3)、P491)、溶剤の温度が低くなると溶解度が大
きくなり、アンモニア(NH3 )の吸収量が増加する。
【0024】また、本発明によるガス吸収装置では、冷
却器によりガス混合物中のガス化した溶剤が凝縮し、液
滴が成長するので、ガス混合物の流れに、同伴できずに
落下する液滴量が増加する。また、冷却によりガス混合
物中の溶剤の分圧も小さくなる。これらにより、デミス
タに流れ込むガス混合物中の溶剤の量が少なくなる。こ
のように、本発明のガス吸収装置では、ガス混合物中の
成分に対する溶剤の吸収性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態によるガス吸収装置の
構成図。
【図2】本発明の実施の第2形態によるガス吸収装置の
構成図。
【図3】従来のガス吸収装置を示す構成図。
【符号の説明】
1 ファン 2 ガス混合物を吸収塔に導く配管 3 吸収塔 8 溶剤の液位制御用の流量調節弁及び制御塔 9 溶剤補充用配管 10 吸収塔からのガス混合物を排出する配管 11 ガス混合物に同伴する液滴を除くためのデミスタ 12 吸収後の溶剤を排出する配管 13 超音波加湿器 14 冷却配管 15 多孔板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態によるガス吸収装置の
構成図。
【図2】本発明の実施の第2形態によるガス吸収装置の
構成図。
【図3】従来のガス吸収装置を示す構成図。
【符号の説明】 1 ファン 2 ガス混合物を吸収塔に導く配管 3 吸収塔 8 溶剤の液位制御用の流量調節弁及び制御 9 溶剤補充用配管 10 吸収塔からのガス混合物を排出する配管 11 ガス混合物に同伴する液滴を除くためのデミスタ 12 吸収後の溶剤を排出する配管 13 超音波加湿器 14 冷却配管 15 多孔板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス混合物中の1つまたは幾つかの成分
    を溶剤に吸収させるガス吸収装置であって、溶剤を微小
    液滴にしてガス混合物中に導入する超音波加湿器と、同
    微小液滴が導入された前記ガス混合物を冷却すると共に
    同微小液滴を成長させるための冷却器と、同冷却器から
    流出するガスに同伴された液滴を捕捉するためのデミス
    タとから構成したことを特徴とするガス吸収装置。
JP7185516A 1995-07-21 1995-07-21 ガス吸収装置 Withdrawn JPH0929047A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7185516A JPH0929047A (ja) 1995-07-21 1995-07-21 ガス吸収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7185516A JPH0929047A (ja) 1995-07-21 1995-07-21 ガス吸収装置

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JPH0929047A true JPH0929047A (ja) 1997-02-04

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ID=16172161

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JP7185516A Withdrawn JPH0929047A (ja) 1995-07-21 1995-07-21 ガス吸収装置

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Effective date: 20021001