JP2004176945A - 高温ガスの冷却装置およびその冷却方法 - Google Patents

高温ガスの冷却装置およびその冷却方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高温ガスを滞留時間1〜2秒以下で燃焼温度から200℃以下に急冷し、ダイオキシンの再合成を防止することのできる高温ガスの冷却装置およびその冷却方法を提供する。
【解決手段】内部に壁体を有する立方体状の冷却装置躯体3と、該冷却装置躯体3の上部域に設けられた高温ガス23を導入するためのガス入口部25と、冷却水17を貯留するために周辺部材を有する複数のトレイ5と、該トレイ5の下方に粒状中和剤が落下しない程度に一定ピッチに穿設された複数の多孔状の開口部39を有する粒状中和剤入り濾過装置9と、該粒状中和剤入り濾過装置9より流下した冷却水17を貯留するために該冷却装置躯体3の最下部に設けられた水槽21と、該水槽21に貯留した該冷却水17を循環水配管15を介して最上段の該トレイ5に戻すための循環ポンプ13と、該冷却装置躯体3の下部域に設けられた低温ガス41を排出するためのガス出口部27とで構成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、高温ガスの冷却装置およびその冷却方法、特に、焼却炉,溶融炉,電気炉,内燃機関などの燃焼装置から排出される大量の高温ガスを急冷して、環境対策に必要なダイオキシン類などの再合成を防止するようにした高温ガスの冷却装置およびその冷却方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、燃焼装置から排出される高温ガスの急冷は環境対策として、煤塵の捕集の前操作および、ダイオキシン類を減らすために必要な操作であり、高温ガスを高性能の熱交換器を用いて熱回収・冷却を行う間接的な冷却手段か、あるいは高温ガス中に冷却水を直接噴霧・接触させて蒸発潜熱による冷却を行う直接的な冷却手段によって行われていた。
【0003】
前述した間接的な冷却手段としては、例えばボイラ型熱交換器に見られるように、高温ガスの持つ高い顕熱を効率よく冷却するために、一般的に伝熱面積を増やしたり、あるいは熱伝導率の高い材質を用いることが行われている。
他方、直接的な冷却手段としては、特開平11−22953号公報に記載してあるように、水を直接噴霧・接触させて蒸発潜熱による冷却を行うこと、また特開平11−9962号公報に記載してあるように、湿式スクラバーにより冷却を行うこと、さらに特開平09−294918号公報に記載してあるように、水中へ高温ガスを吹き込んでバブリング冷却を行うことなどが知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−9962号公報
【特許文献2】
特開平9−294918号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の間接的な冷却手段の場合は、伝熱面積が大きくかつ熱伝導率の高い材質を用いることは、大型で高価な装置となったり、あるいは900℃の高温ガス温度から200℃までの温度まで冷却しようとすると、5〜20秒の滞留時間を要するため、ダイオキシン類が再合成しやすいといった問題があった。
【0006】
さらに、後者の直接的な冷却手段の場合は、
(1)高温ガス温度から200℃までの温度まで冷却しようとすると、3〜20秒の滞留時間を要するため、ダイオキシン類が再合成しやすいこと。
(2)水の直接噴霧形式では、噴霧用の動力が無視できないほど大きいこと。
(3)さらに、飛沫同伴を生じやすく冷却後の集塵に制約があること。
などの問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、高温ガスを滞留時間1〜2秒以下で燃焼温度から200℃以下に急冷し、ダイオキシンの再合成を防止することのできる高温ガスの冷却装置およびその冷却方法を提供することにある。
【0008】
【発明が解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る第1の発明では、前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却する高温ガスの冷却装置であって、内部に壁体を有する立方体状の冷却装置躯体と、該冷却装置躯体の上部域に設けられた該高温ガスを導入するためのガス入口部と、冷却水を貯留するために周辺部材を有する複数のトレイと、該トレイの下方に複数の多孔状の開口部を有する粒状中和剤入り濾過装置と、該粒状中和剤入り濾過装置より流下した該冷却水を貯留するために該冷却装置躯体の最下部に設けられた水槽と、該水槽に貯留した該冷却水を循環水配管を介して最上段の該トレイに戻すための循環ポンプと、該冷却装置躯体の下部域に設けられた低温ガスを排出するためのガス出口部とで構成した。
【0009】
本発明に係る第2の発明では、前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却装置躯体のガス入口部を介して導入し、複数の皿状容器を有するトレイ内に冷却水をオーバーフローにより逐次流下させて該高温ガスと該冷却水を並流にしつつ該高温ガスを冷却し、該高温ガスが粒状中和剤入り濾過装置の下部側を通過する際に十字流にて冷却した後、該冷却装置躯体のガス出口部から低温ガスを排出するとともに、該粒状中和剤入り濾過装置より流下した該冷却水は一旦水槽に貯留した後、濾過装置と循環ポンプから循環水配管を介して最上段の該トレイに戻すようにした。
【0010】
本発明に係る第3の発明では、前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却する高温ガスの冷却装置であって、内部に壁体を有する立方体状の冷却装置躯体と、該冷却装置躯体の上部域に設けられた該高温ガスを導入するためのガス入口部と、該冷却装置躯体の下部域に設けられて低温ガスを排出するためのガス出口部と、該ガス入口部と該ガス出口部との間に相互に離間して配設した複数の冷却パネルと、該冷却パネルから離間した上方位置に冷却水を該冷却パネルに向かって左右から交互に噴出するために配設した冷却水噴出ノズルと、該高温ガス中に含有される捕集ダストを外部に排出するために該冷却装置躯体の下部域に配設した乾燥排出機とで構成した。
【0011】
本発明に係る第4の発明では、前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却装置躯体のガス入口部を介して導入し、複数の冷却パネルに向かって左右の冷却水噴出ノズルから交互に冷却水を噴出させて該高温ガスが該冷却パネルを通過する間に並流により冷却した後、該冷却装置躯体のガス出口部から低温ガスを排出するとともに、該冷却パネルを冷却水が流下する間に該高温ガス中に含有されるダストが捕集され、落下するので、このダストをスクリュ軸を回動させながら乾燥排出機の外部に取り出すようにした。
【0012】
本発明に係る第5の発明では、前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却する高温ガスの冷却装置であって、内部に壁体を有する立方体状の冷却装置躯体と、該冷却装置躯体の上部域に設けられた該高温ガスを導入するためのガス入口部と、冷却水を貯留するために周辺部材を有する複数の水平トレイと、該水平トレイの下方に位置する傾斜角を有する複数の傾斜パネルと、該高温ガス中に含有されるダストが捕集されるので、このダストを該冷却装置躯体の外部に排出するために配設した乾燥排出機と、該冷却装置躯体の下部域に設けられた低温ガスを排出するためのガス出口部とで構成した。
【0013】
本発明に係る第6の発明では、前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却装置躯体のガス入口部を介して導入し、複数の皿状容器を有するトレイ内に冷却水をオーバーフローにより逐次流下させた後、複数の傾斜パネル上を逐次流下させて該冷却装置躯体のガス出口部から冷却された低温ガスを排出するとともに、該傾斜パネル上を該冷却水が流下する間に該高温ガス中に含有されるダストが捕集されるので、このダストをスクリュ軸を回動させながら乾燥排出機の外部に取り出すようにした。
【0014】
本発明に係る第7の発明では、前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却する高温ガスの冷却装置であって、内部に壁体を有する立方体状の冷却装置躯体と、該冷却装置躯体の上部域に設けられた高温ガスを導入するためのガス入口部と、冷却水を貯留するために周辺部材を有する複数の共有トレイと、該共有トレイの中央部域にガスを導通しないように上端部を該共有トレイと対向する部材に固着するとともに下端部を該共有トレイに貯留された該冷却水中に浸漬した隔壁と、該隔壁の左右で該共有トレイ上にジグザグ状に設けられたガス通路と、該共有トレイの周辺部材より低い位置に該上端部を位置させるとともに該下端部を該共有トレイに貯留された該冷却水中に浸漬する位置に配設した溢流管と、該冷却装置躯体の最下部に設けられた水槽と、該水槽に貯留した該冷却水を循環水配管を介して最上段の該共有トレイに戻すための循環ポンプと、該冷却装置躯体の該ガス入口部と同様に該冷却装置躯体の上部域にあって該隔壁に対して反対側の反ガス入口部側に設けられた低温ガスを排出するためのガス出口部とで構成した。
【0015】
本発明に係る第8の発明では、前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却装置躯体のガス入口部を介して導入し、複数の皿状容器を有する共有トレイを隔壁で分割された一方の該共有トレイ内を上方から下方に向かって冷却水を溢流管を介してオーバーフローにより流下させながらガス通路を通る該高温ガスと並流にて冷却し、引き続き該高温ガスを最下段の該共有トレイの下部側にて方向転換した後、他方の該共有トレイ内を上方から下方に向かって該冷却水を該溢流管を介してオーバーフローさせながら該ガス通路を通る該高温ガスと向流接触しながら冷却して該冷却装置躯体のガス出口部から冷却された低温ガスを排出するとともに、該溢流管から流下した該冷却水は一旦水槽に貯留した後、濾過装置と循環ポンプから循環水配管を介して最上段の該共有トレイに戻すようにした。
【0016】
本発明に係る第9の発明では、前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却する高温ガスの冷却装置であって、内部に壁体を有する立方体状の冷却装置躯体と、該冷却装置躯体の上部域に設けられた該高温ガスを導入するためのガス入口部と、冷却水を貯留するために周辺部材を有する複数のトレイと、該冷却装置躯体の該ガス入口部側の外周部に配設されて立体閉空間部を形成する補助枠と、該複数のトレイと底板を共有するとともに該冷却装置躯体を挿通して該補助枠内に延在する循環水用導入管と、該周辺部材より低い位置に該循環水用導入管の先端部近傍に該トレイ内に貯留した該冷却水をオーバーフローさせるために上向きに開口した受水口と、該補助枠の底部に貯留された該冷却水を最上段の該トレイ上に循環ポンプを介して循環する循環水配管と、該冷却装置躯体の下部域に設けられて低温ガスを排出するためのガス出口部とで構成した。
【0017】
本発明に係る第10の発明では、前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却装置躯体のガス入口部を介して導入し、複数の皿状容器を有するトレイ内に冷却水を循環水用導入管の受水口に共有してオーバーフローにより逐次流下させたのち一旦水槽に貯留した後、濾過装置と循環ポンプから循環水配管を介して最上段の該トレイに戻すようにするとともに、複数の該トレイ上を通過した該高温ガスを冷却して該冷却装置躯体のガス出口部から低温ガスを排出するようにした。
【0018】
本発明に係る第11の発明では、前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却する高温ガスの冷却装置であって、内部に壁体を有する立方体状の冷却装置躯体と、該冷却装置躯体の上部域に設けられた該高温ガスを導入するためのガス入口部と、該冷却装置躯体の該上部域に該ガス入口部から導入された該高温ガスを冷却するために組み込まれた熱交換器と、冷却水を貯留するために周辺部材を有する複数の水平トレイと、該水平トレイの下方に位置する傾斜角を有する複数の傾斜パネルと、該高温ガス中に含有されるダストが捕集され、このダストを該冷却装置躯体の外部に排出するために配設した乾燥排出機と、該冷却装置躯体の下部域に設けられて低温ガスを排出するためのガス出口部とで構成した。
【0019】
本発明に係る第12の発明では、前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却装置躯体のガス入口部を介して導入し、煙管式熱交換器にて冷却した後、引き続き複数の皿状容器を有するトレイ内に冷却水をオーバーフローにより逐次流下させながら該高温ガスを冷却し、複数の傾斜パネル上を逐次流下させてガス出口部から冷却された低温ガスとして排出するとともに、該傾斜パネル上を該冷却水が流下する間に該高温ガス中に含有されるダストが捕集され、このダストをスクリュ軸を回動させながら乾燥排出機の外部に取り出すようにした。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る高温ガスの冷却装置およびその冷却方法の具体的実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明における高温ガスの冷却装置の基本的な構成を示す縦断面図、図2は垂直に釣り下げた冷却パネルの左右交互に冷却水を流下させるようにした高温ガスの冷却装置の縦断面図、図3は図1の水平式トレイに傾斜式パネルを組み込んだ場合の高温ガスの冷却装置の縦断面図、図4はU字形のガス流路と蒸留塔方式のトレイとを組合せた高温ガスの冷却装置の縦断面図図、図5はオーバーフローした冷却水を逐次的に各段のトレイに供給するようにした場合の高温ガスの冷却装置の縦断面図、図6は熱交換器を用いる間接冷却とトレイ、パネル式直接冷却とを組合わせた場合の高温ガスの冷却装置の縦断面図である。
【0021】
図1は本発明における高温ガスの冷却装置の基本的な構成を示す縦断面図である。
【0022】
まず、図1を用いて高温ガスの冷却装置について説明する。本発明の高温ガスの冷却装置1は、冷却装置躯体3、トレイ5、給水ノズル7、粒状中和剤入り濾過装置9、濾過装置11、循環ポンプ13および循環水配管15から構成されている。
【0023】
冷却装置躯体3は、外部を鉄板で囲繞するとともに内部に耐火モルタルのような壁体を有する立方体状の構造物で構成され、冷却装置躯体3の上部域には前工程の燃焼装置(図示略)から排出された高温ガス23を導入するためのガス入口部25が設けられている。一方、冷却装置躯体3の下部域には導入された高温ガス23を冷却した後、低温ガス41を排出するためのガス出口部27が設けられている。
【0024】
図1に示すように、冷却装置躯体3の内部には、それぞれ3段階に亘り相互に離間したトレイ5(a、b、c)の最下段に配設された第3段トレイ5cより離間した下方位置に粒状中和剤入り濾過装置9が配設してある。
【0025】
トレイ5は底板35とその底板35を垂直状の堰を成す周辺部材で囲繞するとともに上部が開放された皿状容器とし、この皿状容器には冷却水17が貯留されるようになっている。トレイ5は高温ガス23が効率よく冷却できるように高い熱伝導性を有する材料で加工され、第1段トレイ5aの底板35は伝熱面積を増やし冷却効率を向上するために連続した凹凸部で構成され、残りの第2段トレイ5bと第3段トレイ5cは複数の伝熱フイン33を有した構成となっている。なお、周辺部材は垂直状の堰に限定されるものではなく、冷却水17が貯留されるものであれば、傾斜した堰であってもよい。
【0026】
なお、第1段トレイ5aの底板35の外面部に複数の伝熱フイン33を設けていないのは、第2段トレイ5bと第3段トレイ5cに比べて第1段トレイ5aは輻射伝熱が特に大きいためである。なお、トレイ5や伝熱フイン33などの材料には、不錆鋼を使用した。
【0027】
ガス入口部25を介して導入された高温ガス23は、トレイ5と粒状中和剤入り濾過装置9間でジグザグ状になるように蛇行しつつ冷却されながら通過し、最後にガス出口部27から排出されるするように構成されている。
【0028】
第1段トレイ5aの一端部は冷却装置躯体3の内壁面3bに接するように水平配設され、第1段トレイ5aの他端部と冷却装置躯体3の内壁面3aとの間にガス通路29aを設け、ガス入口部25を介して導入された高温ガス23が第1段トレイ5aの水面19上を通過する際に冷却され、次の第2段トレイ5b側にガス通路29aを介して強制的に流入するようになっている。
【0029】
また第2段トレイ5bは第1段トレイ5aより離間した下方に位置し、この第2段トレイ5bの一端部は冷却装置躯体3の内壁面3aに接するように水平配設され、第2段トレイ5bの他端部と冷却装置躯体3の内壁面3b間にガス通路29bを設け、第1段トレイ5aと第2段トレイ5bの水面19上を通過する際に冷却された後、第3段トレイ5c側にガス通路29bを介して強制的に流入するようになっている。
【0030】
さらに、第3段トレイ5cは第2段トレイ5bより離間した下方に位置し、この第3段トレイ5cの一端部は冷却装置躯体3の内壁面3b側に接するように水平配設され、第3段トレイ5cの他端部と冷却装置躯体3の内壁面3a間にガス通路29cを設け、第2段トレイ5bと第3段トレイ5cの水面19上を通過する際に冷却された後、粒状中和剤入り濾過装置9側にガス通路29cを介して強制的に流入するようになっている。
【0031】
粒状中和剤入り濾過装置9は第3段トレイ5cより離間した下方に位置し、この粒状中和剤入り濾過装置9の一端部は冷却装置躯体3の内壁面3aに開口した開口部30寄りに水平配設されている。粒状中和剤入り濾過装置9の他端部と冷却装置躯体3の内壁面3b間にガス通路29dが設けられ、高温ガス23はガス通路29dを経由して粒状中和剤入り濾過装置9の下方部からガス出口部27に向かう途中、粒状中和剤入り濾過装置9の開口部39から滴下した冷却水17により冷却された後、ガス出口部27から排出されるようになっている。
【0032】
なお、粒状中和剤入り濾過装置9は、ガス中に含有されるSOやHClガスなどの酸性物質が冷却水17に吸収され、その冷却水17中に含有する酸性物質を中和するために設けられた粒状中和剤、例えば石灰石の充填層を形成するための粒状中和剤入り濾過装置9である。
【0033】
粒状中和剤入り濾過装置9の底部には、粒状中和剤が落下しないように一定ピッチに穿設された複数の多孔状の開口部39を有した構成を成している。後述する給水ノズル7から第3段トレイ5cに多量に供給された冷却水17は、周辺部材からオーバーフローして粒状中和剤入り濾過装置9上に流下する。粒状中和剤入り濾過装置9上に流下した冷却水17は、粒状中和剤入り濾過装置9内に充填された粒状中和剤中を通過した後、開口部39から滴下し、ガス冷却が行われる。
【0034】
符合31は蓋体であり、粒状中和剤入り濾過装置9に充填された粒状中和剤上に堆積した捕集ダストにより低下した中和剤の効能を改善するために、粒状中和剤を充填したままの状態で粒状中和剤入り濾過装置9を開口部30を介して冷却装置躯体3の外部に一旦抜き出す際に開放し、洗浄を行って再度効能の改善した粒状中和剤を充填した粒状中和剤入り濾過装置9を装着した後、密閉するのものである。
【0035】
また粒状中和剤入り濾過装置9の下方部の冷却装置躯体3の内壁面3a側には、ガス入口部25から導入されたが高温ガス23がトレイ5と粒状中和剤入り濾過装置9を通過する際に急冷された低温ガス41が排出されるガス出口部27が配設してある。
【0036】
外部から冷却水17を供給するために設けられた給水ノズル7は、第3段トレイ5cより離間した上方に冷却装置躯体3の内壁面3bを挿通して配設され、給水ノズル7の先端部は給水ノズル7から給水された冷却水17が第3段トレイ5cの上部に流下するように内壁面3bから離間した位置に配設されている。符合20は給水を示す。
【0037】
一般的に定常状態下における水バランスでは、給水ノズル7から供給される冷却水17の水量は、トレイ5に貯留された冷却水17と水槽21に貯留された冷却水17が高温ガス23の持つ顕熱によって蒸発し飽和スチームとしてガス出口部27から低温ガス41に同伴し排出される水量に匹敵する分だけ供給すればよいのである。
【0038】
給水ノズル7から第3段トレイ5cに多量の冷却水17が供給され、周辺部材37からオーバーフローした冷却水17は、冷却装置躯体3の底部43に配設された水槽21に貯留される。
【0039】
この水槽21に貯留された冷却水17中には、ガス入口部25に導入された高温ガス23に同伴する煤塵や中和剤生成物などのダストも捕集されている。水槽21の冷却装置躯体3の内壁面3b側には、水槽21に貯留された冷却水17を循環・再使用するための循環水配管15が配設され、冷却水17は、冷却装置躯体3の外部で濾過装置11と循環ポンプ13を経由した後、冷却装置躯体3の内壁面3bを挿通し、第1段トレイ5a上に開口ノズル15aとして位置するように配設されている。
【0040】
またガス入口部25には温度計t1が取り付けられている。この温度計t1の先端部はできるだけ精度良く高温ガス23の温度を測定するためにガス入口部25の内壁面より少し内部に突き出た状態で設けられている。ガス入口部25と同様に、ガス出口部27にもガス出口部27の内壁面より少し内部に突き出た状態で温度計t2が取り付けられている。
【0041】
また冷却装置躯体3の内壁面は耐火モルタルのような熱放射材料で被覆してあり、トレイ5の底板35の外面部は、熱放射率を低下させるとともに熱吸収を効率的に行えるように、黒色化されている。なお符合19はトレイ5に貯留された冷却水17の水面を示す。
【0042】
このように構成された高温ガスの急冷装置1により高温ガス23の冷却は次のようにして行われる。
【0043】
すなわち、
(1)給水ノズル7から第3段トレイ5cに多量の冷却水17が供給され、ガス通路29c側の周辺部からオーバーフローした冷却水17は粒状中和剤入り濾過装置9上に流下する。
(2)粒状中和剤入り濾過装置9上に流下した冷却水17は、充填された粒状中和剤間を通過して開口部39から水槽21に散水状となって流下する。
【0044】
(3)水槽21に一定深さ貯留された冷却水17は、濾過装置11を経由し、予め起動されている循環ポンプ13に導水される。
(4)循環ポンプ13に導水された冷却水17は、循環水配管15を経由して開口ノズル15aから第1段トレイ5aに供給される。
(5)第1段トレイ5aに供給されガス通路29a側の周辺部材からオーバーフローした冷却水17は第2段トレイ5b上に流下する。
【0045】
(6)第2段トレイ5b上に流下した冷却水17は、やがて満杯となってガス通路29b側の第2段トレイ5bの周辺部材からオーバーフローして、第3段トレイ5c上に落下する。
(7)このようにして冷却水17の循環経路が形成されると、前工程の燃焼装置から排出された高温ガス23をガス入口部25から導入する。
【0046】
(8)ガス入口部25から導入された高温ガス23は、第1段トレイ5aの水面19側を通る際に、水面19との接触による伝熱・水の蒸発潜熱によって急冷される。
(9)次いで、ガス通路29aを通った後、第1段トレイ5aと第2段トレイ5bとの間を通過するのである。この時高温ガス23は第1段トレイ5aの凹凸部で構成される底板35の外面部と接触して、高温ガス23の温度は伝熱により低下する。
【0047】
(10)同時に第2段トレイ5bの水面19側を通る際に、水面19との接触による伝熱・水の蒸発潜熱および発生蒸気の混入によって急冷される。
(11)次いで、ガス通路29bを通った後、第2段トレイ5bと第3段トレイ5cとの間を通過するが、この時冷却されつつある高温ガス23は伝熱フイン33と接触して、伝熱により温度はさらに低下する。
【0048】
(12)この後、ガス通路29cを通った後、第2段トレイ5bと第3段トレイ5cと同様に第3段トレイ5cと粒状中和剤入り濾過装置9との間を冷却されながら通過する。
(13)ガス通路29dを経由した高温ガス23は、ガス出口部27に向かう時、粒状中和剤入り濾過装置9の開口部39から流下する冷却水17により十字流となって冷却された後、ガス出口部27から排出される。なおガス入口部25から導入された高温ガス23は途中冷却されガス出口部27から排出されるが、この時の冷却水17と高温ガス23との流れは並流であり、高温ガス23の冷却には大きな効果を奏する。
(14)定常運転に移行した後は、トレイ5の循環量を蒸発冷却に必要な理論量の1〜10重量倍に維持するように運転を行う。
【0049】
具体的な実施例について説明する。
〔実施例1〕
図1に示す高温ガスの冷却装置1を用いて実験を行い、次のような実験結果を得た。
まず、高温ガスの冷却装置1の内有効寸法は、幅400×奥行き1200×高さ1800mmであり、小型焼却炉(建築廃木材供給量100kg/h,排ガス量1000Nm/h、高温ガス23の温度は900℃)に接続して実験した。その結果、冷却水17の循環量を10倍とした場合、冷却後のガス出口部27の低温ガス41の温度は110℃となった。
【0050】
また循環量を1倍とした場合、冷却後のガス出口部27の低温ガス41の温度は140℃であった。この時、平均のガス滞留時間は、1.1秒であった。この場合の水面19の見掛けの熱流束Q(熱の移動量W÷見掛け伝熱面積m)を推算すると、最大値で約9万KW/m(≒8万Kcal/mh)に達しており、沸騰伝熱域の熱流束であることがわかった。
【0051】
本実験では、水面19で高い熱流束が達成できる遷移沸騰域にして急冷を行うことができた。
【0052】
なお、第1段トレイ5a中に高温ガス23中に含有される酸性ガス(例えばSO2やHClガスなど)と反応してこれらの酸性ガスを除去するために中和剤として粒径範囲が1〜5mmの石灰石を入れ、粒状中和剤入れ濾過装置9にセルローズ系の濾過材を入れて実験した。その結果、循環量を10倍にした場合、循環する冷却水17の水素イオン濃度は、約pH8に維持できた。
【0053】
なお実験の結果、水面19自体は、蒸発潜熱による冷却効果で温度が急激に降下するので、この水面19の温度を沸騰点ないしはその近くに維持しながら、高い熱流束が得られ、この結果、ダイオキシン類の再合成を確実に防止することができた。
【0054】
図2は本発明における垂直に釣り下げた冷却パネルの両面に交互に冷却水を流下させるようにした高温ガスの冷却装置の縦断面図である。ここで、冷却パネルは、平板又は凹凸をつけたプレートであっても良い。
【0055】
まず、図2(1)と図2(2)を用いて高温ガスの冷却装置について説明する。本発明の高温ガスの冷却装置50は、冷却装置躯体52、冷却パネル54、パネル右側の冷却水噴出管56、パネル左側の冷却水噴出管58および乾燥排出機70から構成されている。
【0056】
冷却装置躯体52は、外部を鉄板で囲繞するとともに内部に耐火モルタルのような壁体を有する立方体状の構造物で構成され、冷却装置躯体52の上部域には前工程の燃焼装置(図示略)から排出された高温ガス66を導入するためのガス入口部62が設けられている。一方、冷却装置躯体52の下部域には導入された高温ガス66を冷却した後、低温ガス68を排出するためのガス出口部64が設けられている。
【0057】
図2(1)に示すように、冷却装置躯体52の内部空間部を複数の冷却パネル54(本実施例では、6枚)で略等間隔になるように冷却パネル54の上端部に固着されたリング状の吊り下げ部60を直胴棒(図示略)に挿通した状態で等間隔かつ垂直方向に吊り下げた状態で取り付けられている。
【0058】
冷却パネル54の長さは、冷却パネル54の上端部がガス入口部62の直下近傍にあり、他方冷却パネル54の下端部がガス出口部64の直上近傍に位置するように構成されている。
【0059】
冷却装置躯体52の内部の下部域には、乾燥排出機70が傾斜した状態で配設してある。乾燥排出機70の一端部はガス出口部64の直下近傍に位置させ、他端部は冷却装置躯体52の挿通後、反ガス出口部64側に向かって上昇する傾斜角を有した状態で配設してある。
【0060】
冷却装置躯体52の下部に配設された乾燥排出機70の上面側は開放されており、この開放された部分に捕集された煤塵などの捕集ダスト74が堆積した後、スクリューフライト80aを一定ピッチとなるように螺旋状に固着されたスクリュ軸80を回動させることにより、捕集ダスト74が乾燥排出機70の端部域に配設された排出ノズル72から外部に取り出せるようになっている。
【0061】
また図2(2)に示すように、冷却パネル54に向かって冷却水噴出ノズル56a、58aから噴射される冷却水53が冷却パネル54の片面づつを交互に冷却するようになっている。冷却水噴出管56、58は、(1)に示すように冷却装置躯体52の外部に配設された冷却水噴出用配管76、78から冷却装置躯体52を挿通して冷却パネル54から離間した左右側に配設されている。
【0062】
この冷却水噴出ノズル56a、58aは、冷却水噴出管56、58の先端部に冷却水噴出管56、58の軸心と直交する方向に固着されるとともに、冷却パネル54から離間した左右側に配設してあり、その先端部は冷却パネル54の斜め上方から冷却パネル54の表面に向かって交互に冷却水53を噴出するようになっている。
【0063】
またガス入口部62には温度計t1が取り付けられている。この温度計t1の先端部はできるだけ精度良く高温ガス66の温度を測定するためにガス入口部62の内壁面より少し内部に突き出た状態で設けられている。ガス入口部62と同様に、ガス出口部64にもガス出口部64の内壁面より少し内部に突き出た状態で温度計t2が取り付けられている。また符合82はタイマ付き弁、84は温度調節機構、86は給水を示す。
【0064】
このように構成された高温ガスの急冷装置50を用いた高温ガス66の冷却は次のようにして行われる。
【0065】
すなわち、
(1)まず冷却水噴出用配管76、78から冷却噴出管56、58を経由して冷却水噴出ノズル56aから冷却パネル54に向かって冷却水53を噴出させて片濡れ壁を形成しておく。
(2)次に、前工程の燃焼装置から排出された高温ガス66をガス入口部62から導入すると同時にスクリュ軸80を駆動させておく。
【0066】
(3)ガス入口部62から導入された高温ガス66は、複数の冷却パネル54間を通る際に、冷却パネル54上を流下する冷却水53との接触による伝熱・水の蒸発潜熱および発生蒸気の混入によって急冷される。
【0067】
(4)同時に高温ガス66の顕熱によって冷却パネル54上を流下する冷却水53は蒸発消滅してしまう。このため、冷却水53が蒸発消滅した後は、煤塵や中和剤生成物などの捕集ダスト74は冷却装置躯体52の下部に配設された乾燥排出機70上に堆積する。
【0068】
(5)次いで、一定時間経過するとタイマ付き弁82が作動し、冷却水噴出ノズル56aから冷却パネル54に向かって噴出している冷却水53を停止するとともに、新たに冷却水噴出ノズル58aから冷却パネル54に向かって冷却水53を噴出させて片濡れ壁を形成する。このように冷却パネル54に向かって交互に冷却水53を噴出させることにより、高温ガス66の顕熱は片濡れ壁冷却効果によって急冷する。
【0069】
(6)冷却パネル54に捕集される煤塵や中和剤生成物などの捕集ダスト74を除去するために、冷却水53をパルス的に噴出して洗い落とす操作を行う。集塵ダスト74は上部が開放された乾燥搬送機70の上に落下し、スクリュ軸80の回動によりスクリューフライト80aを介してから排出ノズル72から系外に取り出される。
(7)なお定常運転中は、ガス出口部64から排出される低温ガス68の温度を一定に保つように給水86を温度調節機構84で調節する。
【0070】
具体的な実施例について説明する。
〔実施例2〕
図2に示す高温ガスの冷却装置50を用いて実験を行い、次のような実験結果を得た。
まず、高温ガスの冷却装置50の内有効寸法は、幅400×奥行き900×高さ1800mmであり、小型焼却炉(建築廃木材供給量100kg/h,排ガス量1000Nm/h、高温ガス66の温度は900℃)に接続して実験した。
【0071】
実験は、前述した実施例1とほぼ同一の条件で行った。この時、温度調節機構84を150℃に設定して、高温ガス66の量を±50容積%変化させたところ、低温ガス68の温度変動は150±5℃であった。この時の平均のガス滞留時間は、計算の結果、0.84秒となった。
【0072】
次に、図3は図1の水平トレイと傾斜パネルとを組み合わせた場合の高温ガスの冷却装置の縦断面図である。
【0073】
まず、図3を用いて高温ガスの冷却装置について説明する。本発明の高温ガスの冷却装置100は、冷却装置躯体103、水平トレイ105、傾斜パネル107、給水ノズル109および乾燥排出機123から構成されている。
【0074】
冷却装置躯体103は、外部を鉄板で囲繞するとともに内部に耐火モルタルのような壁体を有する立方体状の構造物で構成され、冷却装置躯体103の上部域には前工程の燃焼装置(図示略)から排出された高温ガス115を導入するためのガス入口部117が設けられている。一方、冷却装置躯体103の下部域には導入された高温ガス115を冷却した後、低温ガス121を排出するためのガス出口部119が設けられている。
【0075】
図3に示すように、冷却装置躯体103の内部には、水平トレイ105と傾斜パネル107が組み合わせて配設してある。すなわち、水平トレイ105は冷却装置躯体103の上部域に2段階に亘り相互に離間した第1段水平トレイ105aと第2段水平トレイ105bで構成され、また傾斜パネル107は水平トレイ105の下部域に4段階に亘り相互に離間した第1段傾斜パネル107a、第2段傾斜パネル107b、第3段傾斜パネル107cおよび第4段傾斜パネル107dで構成されている。
【0076】
まず、水平トレイ105について説明する。水平トレイ105は底板135とその底板135を垂直状の堰を成す周辺部材で囲繞するとともに上部が開放された皿状容器とし、この皿状容器には冷却水111が貯留されるようになっている。水平トレイ105は高温ガス115が効率よく冷却できるように高い熱伝導性を有する材料で加工され、伝熱面積を増やし冷却効率を向上するために、第1段水平トレイ105aの底板135の外面部は連続した凹凸部で構成されている。また、残りの第2段水平トレイ105bは複数の伝熱フイン133を有した構成となっている。なお、第1段水平トレイ105aの底板135の外面部に複数の伝熱フイン133が設けられていないのは、第2段水平トレイ105bに比べて第1段水平トレイ105aの方は輻射伝熱が特に大きいためである。また、水平トレイ105や伝熱フイン133などの材料には、不錆鋼を使用した。なお、周辺部材は垂直状の堰に限定するものではなく、冷却水111が貯留されるものであれば傾斜した堰であってもよい。
【0077】
ガス入口部117を介して導入された高温ガス115は、水平トレイ105(a、b)および傾斜パネル107(a、b、c、d)と冷却装置躯体103の内壁面103(a、b)との間をジグザグ状になるように蛇行しつつ冷却されながら通過し、最後にガス出口部119から排出されるするように構成されている。
【0078】
第1段水平トレイ105aの一端部は冷却装置躯体103の内壁面103bに接するように水平配設され、第1段水平トレイ105aの他端部と冷却装置躯体103の内壁面103a間にガス通路139aが設けられており、ガス入口部117を介して導入された高温ガス115は第1段水平トレイ105aの水面113上を通過する間に冷却された後、次の第2段水平トレイ105b側にガス通路139aを介して強制的に流入するようになっている。
【0079】
また第2段水平トレイ105bは第1段水平トレイ105aより離間した下方に位置し、この第2段水平トレイ105bの一端部は冷却装置躯体103の内壁面103aに接するように水平配設されている。第2段水平トレイ105bの他端部と冷却装置躯体103の内壁面103b間にガス通路139bが設けられており、第1段水平トレイ105aの底板135と第2段水平トレイ105bの水面113間を通過する時に冷却された後、第1段傾斜パネル107a側にガス通路139bを経由して強制的に流入するようになっている。
【0080】
次に、傾斜パネル107について説明する。傾斜パネル107は冷却水111が傾斜した冷却パネルを流下するようになっている。傾斜パネル107は高温ガス115が効率よく冷却できるように高い熱伝導性を有する材料で加工され、その内外面には伝熱面積を増やし冷却効率を向上するために、第1段傾斜パネル107aから第4段傾斜パネル107dまでの冷却パネル143の外面側は複数の伝熱フイン141(a、b、c、d)を有した構成となっている。なお、水平トレイ105や傾斜パネル107および伝熱フイン133、141などの材料には、不錆鋼を使用した。
【0081】
まず、第1段傾斜パネル107aは第2段水平トレイ105bより離間した下方に位置し、図3の正面から見て右下に傾斜した状態で固着されている。この第1段傾斜パネル107aの一端部は冷却装置躯体103の内壁面103b側に接するように配設され、第1段傾斜パネル107aの他端部と冷却装置躯体103の内壁面103a間にガス通路139cを設け、高温ガス115は第2段水平トレイ105bの底部と第1段傾斜パネル107aの水面113上を通過する時に冷却された後、ガス通路139cを経由して第2段傾斜パネル107b側に強制的に流入するようになっている。
【0082】
以下、第1段傾斜パネル107aと第2段傾斜パネル107bと同様に冷却装置躯体103の内壁面103a、103b側に交互に接するように第3段傾斜パネル107cと第4段傾斜パネル107dが配設され、第2段傾斜パネル107bの他端部と冷却装置躯体103の内壁面103b間にガス通路139dを設け、第3段傾斜パネル107cの他端部と冷却装置躯体103の内壁面103a間にガス通路139eを設け、さらに第4段傾斜パネル107dの他端部と冷却装置躯体103の内壁面103b間にガス通路139fを有する構成となっており、各パネル107を通過する時、排出ガスは強制的に冷却された後、ガス出口部119から排出されるようになっている。なお、第3段傾斜パネル107cも第1段傾斜パネル107aと同様に図3の正面から見て右下に傾斜した状態で固着され、さらに第2段傾斜パネル107bと第4段傾斜パネル107dは図3の正面から見て左下に傾斜した状態で固着されている
【0083】
外部から冷却水111を供給するために設けられた給水ノズル109は、第1段水平トレイ105aより離間した上方に冷却装置躯体103の内壁面103bを挿通して配設され、給水ノズル109の先端部は給水ノズル109から供給された冷却水111が第1段水平トレイ105a上に落下するように内壁面103bから離間した位置に突設した状態で配設されている。
【0084】
給水ノズル109から供給される冷却水111の水量は、水平トレイ105(a、b)を経由して片濡れ壁の現象を呈する傾斜パネル107(a、b、c、d)上を流下する時に高温ガス115の持つ顕熱によって蒸発してしまうような水量に匹敵する分だけ供給するのである。
【0085】
冷却装置躯体103の内部の下部域には、乾燥排出機123が傾斜した状態で配設してある。乾燥排出機123の一端部はガス出口部119の直下近傍に位置し、他端部は冷却装置躯体103を挿通後、反ガス出口部121側に向かって上昇する傾斜角を有する構成をなす。
【0086】
冷却装置躯体103の下部に配設された乾燥排出機123の上面側は開放されており、この開放された部分に捕集された煤塵などの捕集ダスト127が堆積した後、フライト129aを一定ピッチとなるように螺旋状に固着されたスクリュ軸129を回動させることにより、捕集ダスト127が乾燥排出機123の端部域に配設された排出ノズル125から外部に取り出せるようになっている。
【0087】
またガス入口部117には温度計t1が取り付けられている。この温度計t1の先端部はできるだけ精度良く高温ガス115の温度を測定するためにガス入口部117の内壁面より少し内部に突き出た状態で設けられている。ガス入口部117と同様に、ガス出口部119にもガス出口部119の内壁面より少し内部に突き出た状態で温度計t2が取り付けられている。
【0088】
また冷却装置躯体103の内壁面は耐火モルタルのような熱放射材料で被覆するとともに、水平トレイ105の底板135と傾斜パネル107の冷却パネル143の外面部は、熱放射率を低下させ、かつ熱吸収を効率的に行えるように、黒色化されている。なお符合113は水平トレイ105に貯留された冷却水111の水面、132は給水を示す。
【0089】
このように構成された高温ガスの冷却装置100を用いた高温ガス115の冷却は次のようにして行われる。
【0090】
すなわち、高温ガス115を高温ガスの急冷装置100に導入する前に次のようなことを行う。
(1)給水ノズル109から第1段水平トレイ105aに多量の冷却水111が供給され、周辺部材からオーバーフローした冷却水111は、第2段水平トレイ105b上に流下する。
【0091】
(2)同様に第2段水平トレイ105bから第1傾斜パネル107aへオーバーフローによって流下し、以下冷却水111は第1傾斜パネル107aから第4傾斜パネル107dまでを経由して逐次流下させておく。この時、乾燥排出機123のスクリュ軸129も回動させておく。
(3)次に、前工程の燃焼装置から排出された高温ガス115をガス入口部117から導入する。
【0092】
(3)ガス入口部117から導入された高温ガス115は、第1段水平トレイ105aの水面113上を通る際に、水面113との接触による伝熱・水の蒸発潜熱によって急冷される。
(4)次いで、ガス通路139aを通った後、第1段水平トレイ105aと第2段水平トレイ105bとの間を通る。この時高温ガス115は第1段水平トレイ105aの凹凸部で構成される底板135の外面部と接触して、高温ガス115の温度は伝熱により低下する。
【0093】
(5)同時に第2段水平トレイ105bの水面113上を通る際に、水面113との接触による伝熱・水の蒸発潜熱および発生蒸気の混入によって急冷される。
(6)次いで、ガス通路139bを通った後、第2段水平トレイ105bと第1段傾斜パネル107aとの間を通る。この時高温ガス115は伝熱フイン133と第1段傾斜パネル107aを流下する冷却水111に接触して、伝熱により温度はさらに低下する。
【0094】
(7)この後、ガス通路139cを通った後、第1段傾斜パネル107aと第2段傾斜パネル107b間を経由してガス通路139dを通るのである。同様に、ガス通路139eからガス通路139feを経由した後、ガス出口部119から排出される。
【0095】
(8)給水ノズル109から供給される冷却水111の水量は、水平トレイ105(a、b)を経由して片濡れ壁の現象を呈する傾斜パネル107(a、b、c、d)上を流下する時に高温ガス115の持つ顕熱によって蒸発してしまうような水量に匹敵する分だけ供給するのである。この時の冷却水111と高温ガス115との流れは並流であり、高温ガス115の冷却に大きな効果を奏する。
【0096】
(9)同時に、高温ガス115の顕熱によって第1段傾斜パネル107aから第4段傾斜パネル107dまでを流下する冷却水111は途中蒸発消滅してしまう。冷却水111が蒸発消滅した後は、第1段傾斜パネル107aから第4段傾斜パネル107d間に堆積した捕集ダスト127などを洗い落とすために、時々給水ノズル109から冷却水111をパルス的に増量させる操作を行うのである。
【0097】
(10)冷却水111をパルス的に増量させた場合は、冷却水111と一緒に捕集ダスト127が、冷却装置躯体103の下部に配設された乾燥排出機123上に落下し堆積する。この後、パルス的に増量した時に捕集ダスト127と一緒に流下した冷却水111は、増量しない通常の操作に戻した時の高温ガス115の顕熱で乾燥してしまうため、乾燥排出機123の排出ノズル125から排出されるのは捕集ダスト127だけとなる。なお定常運転中は、ガス出口部119から排出される低温ガス121の温度を一定に保つように給水132量を温度調節機構131で調節する。
【0098】
具体的な実施例について説明する。
〔実施例3〕
図3に示す高温ガスの冷却装置100を用いて実験を行い、次のような実験結果を得た。
まず、高温ガスの冷却装置100の内有効寸法は、幅400×奥行き1200×高さ1800mmであり、小型焼却炉(建築廃木材供給量100kg/h,排ガス量1000Nm/h、高温ガス115の温度は900℃)に接続して実験した。
【0099】
実験は、前述した実施例1とほぼ同一の条件で行った。この時、温度調節機構131を150℃に設定して、高温ガス115の排出量を±50容積%変化させたところ、低温ガス121の温度変動は150±5℃であった。この時の平均ガス滞留時間は、計算の結果、1.1秒となった。
【0100】
なお、実験中は、水平トレイ105(a、b)上の凹部に中和剤として粒径範囲が1〜5mmの石灰石を充填使用した。また、これら傾斜パネル107(a、b、c、d)に捕集される煤塵や中和剤生成物などの捕集ダスト127は、時折、給水ノズル109から冷却水111をパルス的に増量して洗い落とす操作を行なった。
【0101】
図4は本発明におけるガス流路と蒸留塔方式のトレイとを組合せた高温ガスの冷却装置の縦断面図である。
【0102】
まず、図4を用いて高温ガスの冷却装置について説明する。本発明の高温ガスの冷却装置150は、冷却装置躯体153、共有トレイ155、隔壁157、濾過装置158、循環ポンプ160、循環水配管161、給水ノズル162、循環水ノズル163、ガスバイパス通路164、ガス通路178、溢流管180および温度調節機構190から構成されている。
【0103】
冷却装置躯体153は、外部を鉄板で囲繞するとともに内部に耐火モルタルのような壁体を有する立方体状の構造物で構成され、冷却装置躯体153の上部域には前工程の燃焼装置(図示略)から排出された高温ガス172を導入するためのガス入口部174が設けられている。一方、隔壁157によって冷却装置躯体153内部を左右に分離するとともに、隔壁157に対してガス入口部174と対向する冷却装置躯体153の上部域には冷却した低温ガス182を排出するためのガス出口部176が設けられている。ガス入口部174に導入された下向き流れの高温ガス172をジグザグ状に設けられたガス通路178(a、b、c、d)に通すとともに、溢流管180(a、b)内を流下する冷却水166と並流方向に流しながら冷却した後、最下段の第4段共有トレイ155dの下部側を経由し、上向き流れとなった高温ガス172をジグザグ状に設けられたガス通路178(e、f、g、h)に通すとともに、溢流管180(c、d)内を流下する冷却水166と向流方向に流しながら冷却しガス出口部176から低温ガス182を排出するようになっている。
【0104】
図4に示すように、4段階に亘り相互に離間した共有トレイ155(a、b、c、d)が配設されている。共有トレイ155は底板184とその底板184を垂直状の堰を成す周辺部材で囲繞するとともに上部が開放された皿状容器とし、この皿状容器には冷却水166が貯留されるようになっている。共有トレイ155は高温ガス172が効率よく冷却できるように高い熱伝導性を有する材料で加工され、その外面には伝熱面積を増やし冷却効率を向上するために、複数の伝熱フイン188(a、b、c、d、e、f、g)を有した構成となっている。共有トレイ155や伝熱フイン188の材料には、不錆鋼を使用した。なお、周辺部材は垂直状の堰に限定するものではなく、冷却水166が貯留されるものであれば、傾斜した堰であってもよい。
【0105】
共有トレイ155は冷却装置躯体153の内壁面153aと153bの両方に接するように配設されている。冷却装置躯体153の内部を2分割するように中央部に隔壁157が分設されている。これら分設された隔壁157(a、b、c、d)は、上端部をガスが挿通しないように各共有トレイ155と対向する上部位置に配設された部材に固着されると同時に、下端部を共有トレイ155に貯留した冷却水166中に浸漬し、ガスを導通しないように液封されている。
【0106】
ここで隔壁157について詳述すると、隔壁157は第1隔壁157aから第4隔壁157dの4つに分設されている。まず、第1隔壁157aは、内壁153cに一端部を固着し、他端部を第1段共有トレイ155aに貯留された冷却水166中に浸漬し液封されている。また、第2隔壁157bは、第1段共有トレイ155aの底板184に一端部を固着し、他端部を第2段共有トレイ155bに貯留された冷却水中に浸漬し液封されている。
【0107】
同様に第3隔壁157cは、第2段共有トレイ155bの底板184に一端部を固着し、他端部を第3段共有トレイ155cに貯留された冷却水中に浸漬し液封されている。また、第4隔壁157dは、第3段共有トレイ155cの底板184に一端部を固着し、他端部を第4段共有トレイ155dに貯留された冷却水中に浸漬し液封されている。
【0108】
隔壁157を中心として共有トレイ155の左右対称となる位置にガス通路178(a、b、c、d、e、f、g、h)が設けられている。このガス通路178の上端部は周辺部材の上端部とほぼ同一の高さに設定され、下端部は共有トレイ155の底板184と面一となるように底板184に固着されてる。ガス通路178は、ガス入口部174を介して導入された高温ガス172が、蛇行しつつガス通路178を通過する間に冷却され、最後にガス出口部176から低温ガス182として排出されるするようにジグザグ状に配設されている。
【0109】
各段の共有トレイ155には、循環水167のもととなる冷却水166がオーバーフローしないように溢流管180(a、b、c、d)が配設してある。この溢流管180の上端部は、ガス通路178の上端部と周辺部の上端部より若干低くなるように設定され、下端部は必ず冷却水166中に浸漬する長さに設定した後、共有トレイ155の冷却装置躯体153の内壁面153aまたは153b側近傍に固着されている。
【0110】
外部から冷却水166を供給するために設けられた給水ノズル162は、第2段共有トレイ155bより離間した上方に冷却装置躯体153の内壁面153bを挿通して配設され、その先端部は給水ノズル162から給水された冷却水166が第2段共有トレイ155bの上部に流下するように内壁面153bから離間した位置に配設されている。
【0111】
一般的に定常状態下における水バランスでは、給水ノズル162から供給される冷却水166の水量は、共有トレイ155に貯留された冷却水166と水槽170に貯留された冷却水166が高温ガス172の持つ顕熱によって蒸発し飽和スチームとしてガス出口部176から低温ガス182に同伴し排出される水量に匹敵する分だけ供給するのである。
【0112】
給水ノズル162から第2段共有トレイ155bに多量の冷却水166が供給される。冷却水166が第2段共有トレイ155b中に満杯になると、溢流管180aからオーバーフローした冷却水166は第3段共有トレイ155cに流下し、貯留される。さらに、溢流管180cからオーバーフローした冷却水166は第4段共有トレイ155dに流下し、貯留される。引き続き、溢流管180bからオーバーフローした冷却水166は水槽170に流下し、冷却装置躯体153の底部に配設された水槽170に一定の水深となるように貯留される。
【0113】
この水槽170に貯留された冷却水166中には、ガス入口部174に導入された高温ガス172に同伴する煤塵なども含有される。水槽170の側面には、水槽170に貯留された冷却水166を循環・再使用するための循環水配管161の一方端部が配設され、循環水配管161の他方端部は冷却装置躯体153の外部を迂回しており、冷却水166中に含有する煤塵などを濾過する濾過装置158と循環ポンプ160を経由し、第1段共有トレイ155aの上部域の冷却装置躯体153の内壁面153bを挿通した後、第1段共有トレイ155a上の開口ノズル163に循環するように配設されている。
【0114】
またガス入口部174には温度計t1が取り付けられている。この温度計t1の先端部はできるだけ精度良く高温ガス172の温度を測定するためにガス入口部174の内壁面より少し内部に突き出た状態で設けられている。ガス入口部174と同様に、ガス出口部176にもガス出口部176の内壁面より少し内部に突き出た状態で温度計t2が取り付けられている。
【0115】
冷却装置躯体153の内壁面は耐火モルタルのような熱放射材料で被覆するとともに、共有トレイ155と伝熱フイン188は、熱放射率を低下させ、かつ熱吸収を効率的に行えるように、黒色化されている。なお符合168は共有トレイ155と水槽170に貯留された冷却水166の水面、169は給水を示す。
【0116】
このように構成された高温ガスの冷却装置150を用いた高温ガス172の冷却は次のようにして行われる。
【0117】
すなわち、
(1)まず、給水ノズル162から第2段共有トレイ155bに多量の冷却水166が供給され、オーバーフローした冷却水166は、溢流管180(a、b、c)を介して第3段共有トレイ155c、第4段共有トレイ155dへと流下して、最後は水槽170に貯留される。
【0118】
(2)水槽170に一定深さ貯留された冷却水166は、濾過装置158を経由し、予め起動してある循環ポンプ160に導水される。
(3)循環ポンプ160に導水された冷却水166は、循環水配管161を経由して開口ノズル163から第1段共有トレイ155aに循環供給される。
【0119】
(4)第1段共有トレイ155aに供給された冷却水166の役目をなす循環水167は溢流管180dを介してオーバーフローし、第2段共有トレイ155bに流下する。
【0120】
(5)第2段共有トレイ155bに流下した冷却水166は、やがて満杯となって溢流管180aからオーバーフローして、第3段共有トレイ155cに流下する。引き続き、第3段共有トレイ155c上に流下した冷却水166は、やがて満杯となって溢流管180cからオーバーフローして、第4段共有トレイ155d上に流下する。
(6)最後は、第4段共有トレイ155d上に流下した冷却水166は、やがて満杯となって溢流管180bからオーバーフローして、水槽170に流下し一定の水深になるまで貯留される。
(7)このようにして冷却水166の循環経路が形成されると、前工程の燃焼装置から排出された高温ガス172をガス入口部174から導入する。
【0121】
(8)ガス入口部174から導入された高温ガス172は、第1段共有トレイ155aに貯留された冷却水166の水面168上を通る際に、水面168との接触による伝熱・水の蒸発潜熱によって急冷される。
(9)次いで、ガス通路178aを通った後、第1段共有トレイ155aと第2段共有トレイ155bとの間を通る。この時高温ガス172は第1段共有トレイ155aの底板184の外面部および複数の伝熱フイン188aと接触して、高温ガス172の温度は伝熱により低下する。
【0122】
(10)同時に第2段共有トレイ155bに貯留されている水面168上を通ることとなり、水面168との接触による伝熱・水の蒸発潜熱および発生蒸気の混入によって急冷され、温度はさらに低下する。
(11)以下前述したことと同様に、引き続き高温ガス172はガス通路178b〜ガス通路178hを経由する間に冷却された後、最後はガス出口部176から低温ガス182として排出される。
(12)定常運転に移行した場合、共有トレイ155の循環量を蒸発冷却に必要な理論量の1〜10重量倍に維持するように運転を行う。
【0123】
(13)なお、ガス入口部174から導入した高温ガス172の一部を冷却済みのガスと混入したい場合は、温度計t3が予め決められた温度となるように、ガスバイパス通路164に設けたバイパス弁165を開放して温度調整を行うとよい。
【0124】
具体的な実施例について説明する。
〔実施例4〕
図4に示す高温ガスの冷却装置150を用いて実験を行い、次のような実験結果を得た。まず、高温ガスの冷却装置150の内有効寸法は、幅600×奥行き1200×高さ1800mmであり、小型焼却炉(建築廃木材供給量100kg/h,排ガス量1000Nm/h、高温ガス172の温度は900℃)に接続して実験した。
【0125】
実験では、温度調節機構190を180℃に設定して、高温ガス172の排出量を±50容積%変化させた以外は、基本的には前述した実施例1とほぼ同一の条件であり、この時の低温ガス182の温度変動は180±4℃であった。また平均ガス滞留時間は、1.6秒と推定された。
【0126】
なお、実験中は、共有トレイ155の中に中和剤として粒径範囲が1〜5mmの石灰石を充填使用した。
【0127】
図5は本発明におけるオーバーフローした冷却水を逐次的に各段のトレイに供給するようにした場合の高温ガスの冷却装置の縦断面図である。
【0128】
まず、図5を用いて高温ガスの冷却装置について説明する。本発明の高温ガスの冷却装置200は、冷却装置躯体203、トレイ205、給水ノズル207、循環ポンプ209、循環水配管212、循環水用導入管225、上戸型ホッパ227、水位調節機構237および補助室239から構成されている。
【0129】
冷却装置躯体203は、外部を鉄板で囲繞するとともに内部に耐火モルタルのような壁体を有する立方体状の構造物で構成され、冷却装置躯体203の上部域には前工程の燃焼装置(図示略)から排出された高温ガス219を導入するためのガス入口部221が設けられている。一方、冷却装置躯体203の下部域には導入された高温ガス219を冷却した後、低温ガス220を排出するためのガス出口部223が設けられている。
【0130】
図5に示すように、冷却装置躯体203の内部には、それぞれ4段階に亘り相互に離間したトレイ205(a、b、c、d)が配設してある。
【0131】
各トレイ205は底板233とその底板233と垂直状の堰を成す周辺部材で囲繞するとともに上部が開放された皿状容器とし、この皿状容器には冷却水213が貯留されるようになっている。トレイ205は高温ガス219が効率よく冷却できるように高い熱伝導性を有する材料で加工され、底板233の外面には伝熱面積を増やし冷却効率を向上するために、複数の伝熱フイン231を有した構成となっている。トレイ205や伝熱フイン231などの材料には、不錆鋼を使用した。なお、周辺部材は垂直状の堰に限定するものではなく、冷却水213が貯留されるものであれば、傾斜した堰であってもよい。
【0132】
ガス入口部221を介して導入された高温ガス219は、各トレイ205(a、b、c、d)と冷却装置躯体203の内壁面との間に配設されたガス通路229(a、b、c、d)をジグザグ状になるように蛇行し冷却されながら通過し、最後にガス出口部223から排出されるするように構成されている。
【0133】
第1段トレイ205aの一端部は冷却装置躯体203の内壁面203bに接するように水平に配設され、第1段トレイ205aの他端部と冷却装置躯体203の内壁面203a間にガス通路229aを設け、ガス入口部221を介して導入された高温ガス219が第1段トレイ205aに貯留された冷却水213の水面215上を通過する際に冷却され、次の第2段トレイ205b側にガス通路229aを介して強制的に流入するようになっている。
【0134】
また第2段トレイ205bは第1段トレイ205aより離間した下方に位置し、この第2段トレイ205bの一端部は冷却装置躯体203の内壁面203aに接するように水平に配設され、第2段トレイ205bの他端部と冷却装置躯体203の内壁面203b間にガス通路229bを設け、第1段トレイ205aの底板233と第2段トレイ205bの水面215上を通過する際に冷却された後、第3段トレイ205c側にガス通路229bを介して強制的に流入するようになっている。なお、以下、第3段トレイ205cと第4段トレイ205dは、前述した第1段トレイ205aおよび第2段トレイ205bと同一構成であるため、ここでは構成の説明を省略する。
【0135】
符合239は補助枠であり、冷却装置躯体203の内壁面203b側の外周端面部に配設されており、ガス入口部221の直下から同一側面側の底部間で立体状の閉空間部を形成している。
【0136】
外部から冷却水213を給水するために設けられた給水ノズル207は、補助室239を挿通して定常状態下における水槽217の水面215より少し上方位置となるように配設され、給水ノズル207の先端部は給水ノズル207から給水された冷却水213が水槽217の上部に流下するように補助室239の内壁面から離間した位置に配設されている。この給水ノズル207には、水位調節機構237が配設してあり、水槽217の水位が常に一定になるように給水量を調節するようになっている。
【0137】
補助枠239の外側面には、水槽217に貯留された冷却水213を循環・再使用するための循環水配管212の一方端部が配設され、循環水配管212の他方端部は、補助枠239の外側面部を迂回し循環ポンプ209を経由した後、補助枠239の上部域に開口ノズル211が位置するように配設されている。
【0138】
この開口ノズル211には先端部近傍に下向きの開口部216が開口されている。一方、第1段トレイ205aの底板233の一部を共有した状態で補助枠239の略中央部まで延在する密閉状の循環水用導入管225aが冷却装置躯体203の内壁面203bを挿通して設けられている。なお、第2段トレイ205bから第4段トレイ205dまで第1段トレイ205aと同一の構成をなす循環水用導入管225(b、c、d)が設けられている。
【0139】
この循環水用導入管225aには、開口ノズル211と離間した対向位置に受水口241aが設けられており、開口ノズル211から流下した冷却水213を受水可能としている。この受水口241aの高さ位置は、第1段トレイ205aの周辺部材の上端部より低くなるように構成されており、第1段トレイ205aに貯留された冷却水213が周辺部からオーバーフローする前に循環水用導入管225aの受水口241aからオーバーフローするようになっている。なお、第2段トレイ205bから第4段トレイ205dまで第1段トレイ205aと同一の構成をなす受水口241(b、c、d)が設けられている。
【0140】
第2段トレイ205bから第4段トレイ205dまでは、受水口241(b、c、d)の直上の離間した位置に上戸型ホッパ227(a、b、c)が配設してある。この上戸型ホッパ227(a、b、c)は、受水口241aからオーバーフローして流下した循環水210のもととなる冷却水213をそれぞれ受水して各々の受水口241(b、c、d)に導水するためのものである。最後に受水口241dからオーバーフローした冷却水213は、水槽217に流下し一定の水深になるまで貯留されるようになっている。
【0141】
またガス入口部221には温度計t1が取り付けられている。この温度計t1の先端部はできるだけ精度良く高温ガス219の温度を測定するためにガス入口部221の内壁面より少し内部に突き出た状態で取り付けられている。ガス入口部221と同様に、ガス出口部223にもガス出口部223の内壁面より少し内部に突き出た状態で温度計t2が取り付けられている。
【0142】
また冷却装置躯体203の全内壁面部は耐火モルタルのような熱放射材料で被覆するとともに、トレイ205の底板233の外面部は、熱放射率を低下させ、かつ熱吸収を効率的に行えるように、黒色化されている。なお符合215はトレイ205に貯留された冷却水の水面、214は給水を示す。
【0143】
このように構成された高温ガスの冷却装置200を用いた高温ガス219の冷却は次のようにして行われる。
【0144】
すなわち、
(1)給水ノズル207から水槽217に多量の冷却水213が供給される。水槽217に一定の深さに貯留された冷却水213は、予め起動されている循環ポンプ209に導水される。
(2)循環ポンプ209に導水された冷却水213は、循環水配管212を経由した後、開口ノズル211の開口部216を介して受水口241aに供給される。
【0145】
(3)受水口241aに供給された冷却水213は、受水口241aから冷却水213がオーバーフローするまで第1段トレイ205a内に貯留される。
(4)受水口241aからオーバーフローした冷却水213は、第2段トレイ205bの入口に配設された上戸型ホッパ227a上に流下する。
(5)流下した冷却水213は、受水口241bから冷却水213がオーバーフローするまで第2段トレイ205b内に貯留される。
【0146】
(6)以下同様に、第3段トレイ205cと第4段トレイ205dについても第2段トレイ205bと同様に冷却水213は逐次オーバーフローして流下し、冷却水213が供給され、最後は、受水口241dからオーバーフローした冷却水213は、水槽217に流下し、一定の水深になるまで貯留される。
(7)このようにして冷却水213の循環経路が形成されると、前工程の燃焼装置から排出された高温ガス219をガス入口部221から導入する。
【0147】
(8)ガス入口部221から導入された高温ガス219は、第1段トレイ205aの水面215上を通る時に、水面215との接触による伝熱・水の蒸発潜熱によって急冷される。
(9)次いで、ガス通路229aを通った後、第1段トレイ205aと第2段トレイ205bとの間を通る。この時高温ガス219は第1段トレイ205aの底板233の外面部と複数の伝熱フイン231と接触して、高温ガス219の温度は伝熱により低下する。
【0148】
(10)同時に第2段トレイ205bの水面215上を通る際に、水面215との接触による伝熱・水の蒸発潜熱および発生蒸気の混入によって急冷される。
(11)次いで、ガス通路229bを通った後、第2段トレイ205bと第3段トレイ205cとの間を通る。この時冷却されつつあるガスは伝熱フイン231との接触による伝熱、および第3段トレイ205cの水面215との接触による水の蒸発潜熱および発生蒸気の混入により温度はさらに低下する。
【0149】
(12)以下同様に、ガス通路229cからガス通路229dを通った後、最後はガス出口部223から低温ガス220として排出される。
(13)なお、ガス入口部221から導入された高温ガス219は途中冷却された後、最後はガス出口部223から排出されるが、この時冷却水213と高温ガス219との流れは並流であり、高温ガス219の冷却にとって大きな冷却効果を奏する。
(14)定常運転に移行した場合、トレイ205の循環量を蒸発冷却に必要な理論量の1〜10重量倍に維持するように運転を行う。
【0150】
具体的な実施例について説明する。
〔実施例5〕
図5に示す高温ガスの冷却装置200を用いて実験を行い、次のような実験結果を得た。まず、高温ガスの冷却装置200の内有効寸法は、幅400×奥行き1200×高さ1800mmであり、小型焼却炉(建築廃木材供給量100kg/h,排ガス量1000Nm/h、高温ガス219の温度は900℃)に接続して実験した。
【0151】
図5に示す構造は、図1に示す給水ノズル7から供給される冷却水17の供給方法を変えた例であり、新たにオーバーフロー付の循環水用導入管225がトレイ205に設けてある。まず、給水ノズル207から水槽217に冷却水213を供給した。冷却水213を最上段の循環水用導入管225aに設けられた受水口241aに供給し、最上段の第1段トレイ205aが満たされると、冷却水213は第2段トレイ205bから第4段トレイ205dに逐次オーバーフローしながら流下し供給した。なお、実験中は、トレイ205の中に中和剤として粒径範囲が1〜5mmの石灰石を充填使用した。
【0152】
次に、図6は図3に示す冷却装置に煙管式熱交換器を組み合わせた場合の高温ガスの冷却装置の縦断面図である。
【0153】
まず、図6を用いて高温ガスの冷却装置について説明する。本発明の高温ガスの冷却装置250は、冷却装置躯体253、水平トレイ255、傾斜パネル257、給水ノズル259、乾燥排出機273および煙管式熱交換器297から構成されている。
【0154】
図6に示すように、冷却装置躯体253の内部は、上部から下部に向かって煙管式熱交換器297、水平トレイ255、傾斜パネル257、乾燥排出機273が配設してある。
【0155】
まず、冷却装置躯体253について説明する。冷却装置躯体253は、外部を鉄板で囲繞するとともに内部に耐火モルタルのような壁体を有する立方体状の構造物で構成され、冷却装置躯体253の上部域には前工程の燃焼装置(図示略)から排出された高温ガス265を導入するためのガス入口部267が設けられている。一方、冷却装置躯体253の下部域には導入された高温ガス265を冷却した後、低温ガス270を排出するためのガス出口部269が設けられている。
【0156】
次に、煙管式熱交換器297について説明する。煙管式熱交換器297は、冷却装置躯体253の上部域に組み込まれたものであり、冷却装置躯体253の外周面と略同一の大きさを有するシェル304とそのシェル304内を高温ガス265が上方から下方に向かって流れるように複数の伝熱管302が配設してある。シェル304の側面下部域には熱交換用冷却水入口299が設けられ、シェル304の側面上部域には、熱交換用冷却水出口301が配設してある。熱交換用冷却水入口299から導入された冷却水は伝熱管302内を流れる高温ガス265を伝熱管302の外部から間接冷却した後、熱交換用冷却水出口301から排出されるようになっている。なお、煙管式熱交換器297の熱交換器のタイプとしては、平板式熱交換器やスパイラル式熱交換器なども使用できる。
【0157】
次に、水平トレイ255と傾斜パネル257について説明する。煙管式熱交換器297の下方部に水平トレイ255と傾斜パネル257が配設してある。水平トレイ255は2段階に亘り相互に離間した第1段水平トレイ255aと第2段水平トレイ255bで構成され、また傾斜パネル257は第2段水平トレイ255bの下部域に4段階に亘り相互に離間し傾斜した第1段傾斜パネル257a、第2段傾斜パネル257b、第3段傾斜パネル257cおよび第4段傾斜パネル257dで構成されている。
【0158】
まず、水平トレイ255について説明する。水平トレイ255は底板285とその底板285を垂直状の堰を成す周辺部材で囲繞するとともに上部が開放された皿状容器とし、この皿状容器には冷却水261が貯留されるようになっている。水平トレイ255は高温ガス265が効率よく冷却できるように高い熱伝導性を有する材料で加工され、その外面は伝熱面積を増やし冷却効率を向上するために、第1段水平トレイ255aの底板285の外面部は連続した凹凸部で構成され、残りの第2段水平トレイ255bは複数の伝熱フイン283を有した構成となっている。なお、第1段水平トレイ255aの底板285の外面部に複数の伝熱フイン283が設けられていないのは、第2段水平トレイ255bに比べて第1段水平トレイ255aは輻射伝熱が特に大きいためである。、水平トレイ255や伝熱フイン283などの材料には、不錆鋼を使用した。なお、周辺部材は垂直状の堰に限定されるものではなく、冷却水261が貯留されるものであれば、傾斜した堰であってもよい。
【0159】
ガス入口部267を介して導入された高温ガス265は、煙管式熱交換器297を経由して水平トレイ255(a、b)および傾斜パネル257(a、b、c、d)と冷却装置躯体253の内壁面253(a、b)との間をジグザグ状になるように蛇行し冷却されながら通過し、最後にガス出口部269から排出されるするように構成されている。
【0160】
第1段水平トレイ255aの一端部は冷却装置躯体253の内壁面253bに接するように水平配設され、第1段水平トレイ255aの他端部と冷却装置躯体253の内壁面253a間にガス通路289aが設けられており、煙管式熱交換器297を経由して導入された高温ガス265は第1段水平トレイ255aの水面263上を通過する間に冷却された後、次の第2段水平トレイ255b側にガス通路289aを介して強制的に流入するようになっている。
【0161】
また第2段水平トレイ255bは第1段水平トレイ255aより離間した下方に位置し、この第2段水平トレイ255bの一端部は冷却装置躯体253の内壁面253aに接するように水平に配設されている。第2段水平トレイ255bの他端部と冷却装置躯体253の内壁面253b間にガス通路289bが設けられており、第1段水平トレイ255aの底板285と第2段水平トレイ255bの水面263間を通過する時に冷却された後、第1段傾斜パネル257a側にガス通路289bを経由して強制的に流入するようになっている。
【0162】
次に、傾斜パネル257について説明する。傾斜パネル257は冷却パネル293とその冷却パネル293を高さの低い周辺部材で囲繞するとともに上部が開放された皿状容器とし、この皿状容器には冷却水261が傾斜した冷却パネル293上を流下するようになっている。傾斜パネル257のうち、第1段傾斜パネル257aと第3段傾斜パネル257cは図6の正面から見て右下に向かって傾斜した状態で固着されており、第2段傾斜パネル257bと第4段傾斜パネル257dは、図6の正面から見て左下に向かって傾斜した状態で固着されている。
【0163】
また傾斜パネル257は高温ガス265が効率よく冷却できるように高い熱伝導性を有する材料で加工され、その内外面には伝熱面積を増やし冷却効率を向上するために、第1段傾斜パネル257aから第4段傾斜パネル257dまでの冷却パネル293の外面側は複数の伝熱フイン291(a、b、c、d)を有した構成となっている。なお、傾斜パネル257や伝熱フイン291などの材料には、不錆鋼を使用した。
【0164】
まず、第1段傾斜パネル257aは第2段水平トレイ255bより離間した下方に位置し、この第1段傾斜パネル257aの一端部は冷却装置躯体253の内壁面253b側に接するように傾斜状に配設され、第1段傾斜パネル257aの他端部と冷却装置躯体253の内壁面253a間にガス通路289cを設け、高温ガス265は第2段水平トレイ255bの底板285と第1段傾斜パネル257a上を流下する冷却水261の水面263上を通過する時に冷却された後、ガス通路289cを経由して第2段傾斜パネル257b側に強制的に流入するようになっている。
【0165】
以下、第1段傾斜パネル257aと第2段傾斜パネル257bと同様に冷却装置躯体253の内壁面253a、253b側に交互に接するように第3段傾斜パネル257cと第4段傾斜パネル257dが傾斜状に配設され、第2段傾斜パネル257bの他端部と冷却装置躯体253の内壁面253b間にガス通路289dを設け、第3段傾斜パネル257cの他端部と冷却装置躯体253の内壁面253a間にガス通路289eを設け、さらに第4段傾斜パネル257dの他端部と冷却装置躯体253の内壁面253b間にガス通路289fを有する構成となっており、各傾斜パネル257を通過する時、高温ガス265は強制的に冷却された後、ガス出口部269から低温ガス270として排出されるようになっている。
【0166】
外部から高温ガス265の顕熱によって蒸発した冷却水261を補給するために設けられた給水ノズル259は、第1段水平トレイ255aより離間した上方に冷却装置躯体253の内壁面253bを挿通して配設され、その先端部は給水ノズル259から供給された冷却水261が第1段水平トレイ255a上に流下するように内壁面253bから離間した位置に突設した状態で配設されている。
【0167】
冷却装置躯体253の内部の下部域には、乾燥排出機273が傾斜した状態で配設してある。乾燥排出機273の一端部はガス出口部269の直下近傍に位置させ、他端部は冷却装置躯体253を挿通後、反ガス出口部269側に向かって上昇する傾斜角を有する構成をなす。
【0168】
冷却装置躯体253の下部に配設された乾燥排出機273の上面側は開放されており、この開放された部分に捕集された煤塵などの捕集ダスト277が堆積した後、スクリューフライト279aを一定ピッチとなるように螺旋状に固着されたスクリュ軸279を回動させることにより、乾燥排出機273の端部域に配設された排出ノズル275から外部に取り出せるようになっている。
【0169】
またガス入口部267には温度計t1が取り付けられている。この温度計t1の先端部はできるだけ精度良く高温ガス265の温度を測定するためにガス入口部267の内壁面より少し内部に突き出た状態で設けられている。ガス入口部267と同様に、ガス出口部269にもガス出口部269の内壁面より少し内部に突き出た状態で温度計t2が取り付けられている。
【0170】
また冷却装置躯体253の全内壁面部は耐火モルタルのような熱放射材料で被覆するとともに、水平トレイ255の底板285と傾斜パネル257の冷却パネル293の外面部は、熱放射率を低下させ、かつ熱吸収を効率的に行えるように、黒色化されている。なお符合263は水平トレイ255に貯留された冷却水261の水面、282は給水を示す。
【0171】
このように構成された高温ガスの冷却装置250を用いた高温ガス265の冷却は次のようにして行われる。
【0172】
すなわち、高温ガス265を高温ガスの冷却装置250に導入する前に次のようなことを行う。
(1)まず、給水ノズル259から第1段水平トレイ255aに多量の冷却水261が供給され、周辺部材からオーバーフローした冷却水261は、第2段水平トレイ255b上に流下する。
【0173】
(2)同様に第2段水平トレイ255bから第1傾斜パネル257aへオーバーフローによって流下し、以下冷却水261は第1傾斜パネル257aから第4傾斜パネル257dまでを経由して逐次流下させておく。この時、乾燥排出機273のスクリュ軸279も回動させておくとともに、熱交換用冷却水入口299から冷却水を導入し、熱交換用冷却水出口301から排出させておく。
(3)次に、前工程の燃焼装置(図示略)から排出された高温ガス265をガス入口部267から導入する。
【0174】
(4)ガス入口部267から導入された高温ガス265は、まず、煙管式熱交換器297の伝熱管302内を流通する。この時、シェル304側に流通している冷却水によって高温ガス265は間接冷却によって冷却される。次いで、第1段水平トレイ255aの水面263上を通る際に、冷却水261との接触による直接冷却によって急冷される。
(5)次いで、ガス通路289aを通った後、第1段水平トレイ255aと第2段水平トレイ255bとの間を通る。この時高温ガス265は第1段水平トレイ255aの凹凸部で構成される底板285の外面部と接触して、高温ガス265の温度は伝熱により低下する。
【0175】
(6)同時に第2段水平トレイ255bの水面263上を通る際に、水面263との接触による水の蒸発潜熱および発生蒸気の混入によって急冷される。
(7)次いで、ガス通路289bを通った後、第2段水平トレイ255bと第1段傾斜パネル257aとの間を通る。この時高温ガス265は第1傾斜パネル257aの上を流下する冷却水261や伝熱フイン283と接触して、温度はさらに低下する。
【0176】
(8)この後、ガス通路289cを通った後、第1段傾斜パネル257aと第2段傾斜パネル257b間を経由してガス通路289dを通るのである。同様に、ガス通路289eからガス通路289fを経由した後、ガス出口部269から低温ガス270として排出される。
【0177】
(9)給水ノズル259から供給される冷却水261の水量は、水平トレイ255(a、b)を経由して片濡れ壁の現象を呈する傾斜パネル257(a、b、c、d)上を流下する時に高温ガス265の持つ顕熱によって蒸発してしまうような水量に匹敵する分だけ供給するのである。この時の冷却水261と高温ガス265との流れは並流であり、高温ガス265は大きな冷却効果を奏する。
【0178】
(10)このように、高温ガス265の顕熱によって第1段傾斜パネル257aから第4段傾斜パネル257dまでを流下する冷却水261は途中蒸発消滅してしまう。このため、冷却水261が蒸発消滅した後に第1段傾斜パネル257aから第4段傾斜パネル257d間に堆積した煤塵や中和剤生成物などの捕集ダスト277を冷却装置躯体253の外部に排出するために、時々給水ノズル259から冷却水261をパルス的に増量させ、捕集ダスト277などを洗い落とす操作を行うのである。
【0179】
(11)冷却水261をパルス的に増量させた場合は、捕集ダスト277を増量した冷却水261によって一気に押し流されるように操作し、流された捕集ダスト277は冷却装置躯体253の下部に配設された乾燥排出機273上に落下し堆積する。この後、冷却水261を増量しない通常の操作に戻した時は高温ガス265の顕熱で冷却水261は蒸発し乾燥してしまうため、乾燥排出機273の排出ノズル275から排出されるのは捕集ダスト277だけとなる。なお定常運転中は、ガス出口部269から排出される低温ガス270の温度を一定に保つように給水ノズル259から供給される給水量を温度調節機構281で調節する。
【0180】
具体的な実施例について説明する。
〔実施例6〕
図6に示す高温ガスの冷却装置250を用いて実験を行い、次のような実験結果を得た。まず、高温ガスの冷却装置250の内有効寸法は、幅400×奥行き1200×高さ1800mmであり、小型焼却炉(建築廃木材供給量100kg/h,排ガス量1000Nm/h、高温ガス265の温度は900℃)に接続して実験した。
【0181】
本発明の高温ガスの冷却装置250の本体部をなす冷却装置躯体253に、間接冷却方法の煙管式熱交換器297を挿着して、ガス入口部267から導入された高温ガス265の温度が900℃から約500℃まで低下する冷却を分担させた分、最終的に低温ガス270中に含有される水分量を半減するように熱回収を行った。
【0182】
実験には、伝熱面積6.9mを有する煙管式熱交換器297を用いた。この結果、冷却された低温ガス270の温度は150℃で平均ガス滞留時間は、1.6秒と推定された。この時の湿り排ガス量は1240Nm/hであった。なお、同一の条件下では、実施例3などの直接冷却の場合には高温ガス265の顕熱により蒸発する冷却水261の量が増加するため1420Nm/hとなるが、完全な間接冷却であれば高温ガス265の顕熱により蒸発する冷却水261の量が減少するため1000mN/hとなる。
【0183】
また、見掛けの熱流束Qは、高温部の間接冷却の行われる煙管式熱交換器297では約2万KW/m(≒1.7万kcal/mh)、低温部の直接冷却の行われる水平トレイ255と傾斜パネル257では約3万KW/mと推定された。完全な間接冷却の場合の熱流束Qは、通常約1万KW/m(500℃以下の低温部では約0.5万KW/m)と推定される。なお、実験中は、水平トレイ255および傾斜パネル257の中に中和剤として粒径範囲が1〜5mmの石灰石を充填使用した。
【0184】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の高温ガスの急冷方法および装置によれば、つぎのような有効な効果がもたらされる。
(1)ダイオキシン対策構造基準に示されているガス滞留時間2秒以下の条件で、燃焼温度から200℃以下への急速冷却が可能となり、ダイオキシン類の再合成による有害物質の発生を防ぎ、環境保全に大きく貢献できる。
(2)簡単な構造の高温ガスの冷却装置で高温ガスの急冷が可能となり、冷却到達温度が100℃以上であれば、±4〜10℃の温度幅で温度調節が可能である。(3)構造も簡単でかつ装置が小さくてもガス滞留時間を短くできるので経済性に優れる。
(4)本願発明の高温ガスの冷却装置を用いることにより、高温ガスを確実に冷却して排出できるため、高温ガスの冷却装置の後行程には濾布に安価な市販材料を使用したバグ集塵機が選定でき大幅なコスト低減を達成できる。
(5)燃焼設備から排出されるダイオキシン類などの有害物質の低減が容易となり、環境保全に大きく役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における高温ガスの冷却装置の基本的な構成を示す縦断面図である。
【図2】(1)は垂直に釣り下げた冷却パネルの左右交互に冷却水を流下させるようにした高温ガスの冷却装置の縦断面図、(2)は(1)のA部の拡大断面図である。
【図3】図1の水平式トレイに傾斜式パネルを組み込んだ場合の高温ガスの冷却装置の縦断面図である。
【図4】U字形のガス流路と蒸留塔方式のトレイとを組合せた高温ガスの冷却装置の縦断面図である。
【図5】オーバーフローした冷却水を逐次的に各段のトレイに供給するようにした場合の高温ガスの冷却装置の縦断面図である。
【図6】熱交換器を用いる間接冷却とトレイ、パネル式直接冷却とを組合わせた場合の高温ガスの冷却装置の縦断面図である。
【符号の説明】
1 高温ガスの冷却装置
3 冷却装置躯体
3(a、b) 内壁面
5 トレイ
5a 第1段トレイ
5b 第2段トレイ
5c 第3段トレイ
7 給水ノズル
9 粒状中和剤入り濾過装置
11 濾過装置
13 循環ポンプ
15 循環水配管
15a 開口ノズル
17 冷却水
19 水面
20 給水
21 水槽
23 高温ガス
25 ガス入口部
27 ガス出口部
29(a、b、c、d) ガス通路
30 開口部
31 蓋体
33 伝熱フイン
35 底板
39 開口部
41 低温ガス
43 底部
50 高温ガスの冷却装置
52 冷却装置躯体
53 冷却水
54 冷却パネル
56 冷却水噴出管
56a 冷却水噴出ノズル
58 冷却水噴出管
58a 冷却水噴出ノズル
60 リング状の吊り下げ部
62 ガス入口部
64 ガス出口部
66 高温ガス
68 低温ガス
70 乾燥排出機
72 排出ノズル
74 捕集ダスト
76 冷却水噴出用配管
78 冷却水噴出用配管
80 スクリュ軸
80a スクリューフライト
82 タイマ付弁
84 温度調節機構
86 給水
100 高温ガスの冷却装置
103 冷却装置躯体
103(a、b) 内壁面
105 水平トレイ
105a 第1段水平トレイ
105b 第2段水平トレイ
107 傾斜パネル
107a 第1段傾斜パネル
107b 第2段傾斜パネル
107c 第3段傾斜パネル
107d 第4段傾斜パネル
109 給水ノズル
111 冷却水
113 水面
115 高温ガス
117 ガス入口部
119 ガス出口部
121 低温ガス
123 乾燥排出機
125 排出ノズル
127 捕集ダスト
129 スクリュ軸
129a フライト
131 温度調節機構
132 給水
133 伝熱フイン
135 底板
139(a、b、c、d、e、f) ガス通路
141 伝熱フイン(a、b、c、d)
143 冷却パネル
150 高温ガスの冷却装置
153 冷却装置躯体
153(a、b、c) 内壁面
155 共有トレイ
155a 第1段共有トレイ
155b 第2段共有トレイ
155c 第3段共有トレイ
155d 第4段共有トレイ
157 隔壁
157a 第1隔壁
157b 第2隔壁
157c 第3隔壁
157d 第4隔壁
158 濾過装置
160 循環ポンプ
161 循環水配管
162 給水ノズル
163 循環水ノズル
164 ガスバイパス通路
165 ガスバイパス弁
166 冷却水
167 循環水
168 水面
169 給水
170 水槽
172 高温ガス
174 ガス入口部
176 ガス出口部
178(a、b、c、d、e、f、g、h) ガス通路
180(a、b、c、d) 溢流管
182 低温ガス
184 底板
188(a、b、c、d、e、f、g) 伝熱フイン
190 温度調節機構
200 高温ガスの冷却装置
203 冷却装置躯体
203(a、b) 内壁面
205 トレイ
205a 第1段トレイ
205b 第2段トレイ
205c 第3段トレイ
205d 第4段トレイ
207 給水ノズル
209 循環ポンプ
210 循環水
211 開口ノズル
212 循環水配管
213 冷却水
214 給水
215 水面
216 開口部
217 水槽
219 高温ガス
220 低温ガス
221 ガス入口部
223 ガス出口部
225(a、b、c、d) 循環水用導入管
227(a、b、c) 上戸型ホッパ
229(a、b、c、d) ガス通路
231 伝熱フイン
233 底板
237 水位調節機構
239 補助室
241(a、b、c、d) 受水口
250 高温ガスの冷却装置
253 冷却装置躯体
253(a、b) 内壁面
255 水平トレイ
255a 第1段水平トレイ
255b 第2段水平トレイ
257 傾斜パネル
257a 第1段傾斜パネル
257b 第2段傾斜パネル
257c 第3段傾斜パネル
257d 第4段傾斜パネル
259 給水ノズル
261 冷却水
263 水面
265 高温ガス
267 ガス入口部
269 ガス出口部
270 低温ガス
273 乾燥排出機
275 排出ノズル
277 捕集ダスト
279 スクリュ軸
279a スクリューフライト
281 温度調節機構
282 給水
283 伝熱フイン
285 底板
289(a、b、c、d、e、f) ガス通路
291 伝熱フイン(a、b、c、d)
293 冷却パネル
297 煙管式熱交換器
299 熱交換用冷却水入口
301 熱交換用冷却水出口
302 伝熱管
304 シェル

Claims (12)

  1. 前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却する高温ガスの冷却装置であって、内部に壁体を有する立方体状の冷却装置躯体と、該冷却装置躯体の上部域に設けられた該高温ガスを導入するためのガス入口部と、冷却水を貯留するために周辺部材を有する複数のトレイと、該トレイの下方に複数の多孔状の開口部を有する粒状中和剤入り濾過装置と、該粒状中和剤入り濾過装置より流下した該冷却水を貯留するために該冷却装置躯体の最下部に設けられた水槽と、該水槽に貯留した該冷却水を循環水配管を介して最上段の該トレイに戻すための循環ポンプと、該冷却装置躯体の下部域に設けられた低温ガスを排出するためのガス出口部とで構成したことを特徴とする高温ガスの冷却装置。
  2. 前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却装置躯体のガス入口部を介して導入し、複数の皿状容器を有するトレイ内に冷却水をオーバーフローにより逐次流下させて該高温ガスと該冷却水を並流にしつつ該高温ガスを冷却し、該高温ガスが粒状中和剤入り濾過装置の下部側を通過する際に十字流にて冷却した後、該冷却装置躯体のガス出口部から低温ガスを排出するとともに、該粒状中和剤入り濾過装置より流下した該冷却水は一旦水槽に貯留した後、濾過装置と循環ポンプから循環水配管を介して最上段の該トレイに戻すようにしたことを特徴とする高温ガスの冷却方法。
  3. 前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却する高温ガスの冷却装置であって、内部に壁体を有する立方体状の冷却装置躯体と、該冷却装置躯体の上部域に設けられた該高温ガスを導入するためのガス入口部と、該冷却装置躯体の下部域に設けられて低温ガスを排出するためのガス出口部と、該ガス入口部と該ガス出口部との間に相互に離間して配設した複数の冷却パネルと、該冷却パネルから離間した上方位置に冷却水を該冷却パネルに向かって左右から交互に噴出するために配設した冷却水噴出ノズルと、該高温ガス中に含有される捕集ダストを外部に排出するために該冷却装置躯体の下部域に配設した乾燥排出機とで構成したことを特徴とする高温ガスの冷却装置。
  4. 前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却装置躯体のガス入口部を介して導入し、複数の冷却パネルに向かって左右の冷却水噴出ノズルから交互に冷却水を噴出させて該高温ガスが該冷却パネルを通過する間に並流により冷却した後、該冷却装置躯体のガス出口部から低温ガスを排出するとともに、該冷却パネルを冷却水が流下する間に該高温ガス中に含有されるダストが捕集され、落下し、このダストをスクリュ軸を回動させながら乾燥排出機の外部に取り出すようにしたことを特徴とする高温ガスの冷却方法。
  5. 前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却する高温ガスの冷却装置であって、内部に壁体を有する立方体状の冷却装置躯体と、該冷却装置躯体の上部域に設けられた該高温ガスを導入するためのガス入口部と、冷却水を貯留するために周辺部材を有する複数の水平トレイと、該水平トレイの下方に位置する傾斜角を有する複数の傾斜パネルと、該高温ガス中に含有される捕集ダストを該冷却装置躯体の外部に排出するために配設した乾燥排出機と、該冷却装置躯体の下部域に設けられた低温ガスを排出するためのガス出口部とで構成したことを特徴とする高温ガスの冷却装置。
  6. 前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却装置躯体のガス入口部を介して導入し、複数の皿状容器を有するトレイ内に冷却水をオーバーフローにより逐次流下させた後、複数の傾斜パネル上を逐次流下させて該冷却装置躯体のガス出口部から冷却された低温ガスを排出するとともに、該傾斜パネル上を該冷却水が流下する間に該高温ガス中に含有されるダストが捕集され、落下し、このダストをスクリュ軸を回動させながら乾燥排出機の外部に取り出すようにしたことを特徴とする高温ガスの冷却方法。
  7. 前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却する高温ガスの冷却装置であって、内部に壁体を有する立方体状の冷却装置躯体と、該冷却装置躯体の上部域に設けられた高温ガスを導入するためのガス入口部と、冷却水を貯留するために周辺部材を有する複数の共有トレイと、該共有トレイの中央部域にガスを導通しないように上端部を該共有トレイと対向する部材に固着するとともに下端部を該共有トレイに貯留された該冷却水中に浸漬した隔壁と、該隔壁の左右で該共有トレイ上にジグザグ状に設けられたガス通路と、該共有トレイの周辺部材より低い位置に該上端部を位置させるとともに該下端部を該共有トレイに貯留された該冷却水中に浸漬する位置に配設した溢流管と、該冷却装置躯体の最下部に設けられた水槽と、該水槽に貯留した該冷却水を循環水配管を介して最上段の該共有トレイに戻すための循環ポンプと、該冷却装置躯体の該ガス入口部と同様に該冷却装置躯体の上部域にあって該隔壁に対して反対側の反ガス入口部側に設けられた低温ガスを排出するためのガス出口部とで構成したことを特徴とする高温ガスの冷却装置。
  8. 前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却装置躯体のガス入口部を介して導入し、複数の皿状容器を有する共有トレイを隔壁で分割された一方の該共有トレイ内を上方から下方に向かって該冷却水を溢流管を介してオーバーフローにより流下させながらガス通路を通る該高温ガスと並流にて冷却し、引き続き該高温ガスを最下段の該共有トレイの下部側にて方向転換した後、他方の該共有トレイ内を上方から下方に向かって該冷却水を該溢流管を介してオーバーフローさせながら該ガス通路を通る該高温ガスと向流接触しながら冷却して該冷却装置躯体のガス出口部から冷却された低温ガスを排出するとともに、該溢流管から流下した該冷却水は一旦水槽に貯留した後、濾過装置と循環ポンプから循環水配管を介して最上段の該共有トレイに戻すようにしたことを特徴とする高温ガスの冷却方法。
  9. 前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却する高温ガスの冷却装置であって、内部に壁体を有する立方体状の冷却装置躯体と、該冷却装置躯体の上部域に設けられた該高温ガスを導入するためのガス入口部と、冷却水を貯留するために周辺部材を有する複数のトレイと、該冷却装置躯体の該ガス入口部側の外周部に配設されて立体閉空間部を形成する補助枠と、該複数のトレイと底板を共有するとともに該冷却装置躯体を挿通して該補助枠内に延在する循環水用導入管と、該周辺部材より低い位置に該循環水用導入管の先端部近傍に該トレイ内に貯留した該冷却水をオーバーフローさせるために上向きに開口した受水口と、該補助枠の底部に貯留された該冷却水を最上段の該トレイ上に循環ポンプを介して循環する循環水配管と、該冷却装置躯体の下部域に設けられて低温ガスを排出するためのガス出口部とで構成したことを特徴とする高温ガスの冷却装置。
  10. 前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却装置躯体のガス入口部を介して導入し、複数の皿状容器を有するトレイ内に冷却水を循環水用導入管の受水口に共有してオーバーフローにより逐次流下させたのち一旦水槽に貯留した後、濾過装置と循環ポンプから循環水配管を介して最上段の該トレイに戻すようにするとともに、複数の該トレイ上を通過した該高温ガスを冷却して該冷却装置躯体のガス出口部から低温ガスを排出するようにしたことを特徴とする高温ガスの冷却方法。
  11. 前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却する高温ガスの冷却装置であって、内部に壁体を有する立方体状の冷却装置躯体と、該冷却装置躯体の該上部域に設けられた該高温ガスを導入するためのガス入口部と、該冷却装置躯体の該上部域に該ガス入口部から導入された該高温ガスを冷却するために組み込まれた熱交換器と、冷却水を貯留するために周辺部材を有する複数の水平トレイと、該水平トレイの下方に位置する傾斜角を有する複数の傾斜パネルと、該高温ガス中に含有されるダストが捕集され、このダストを該冷却装置躯体の外部に排出するために配設した乾燥排出機と、該冷却装置躯体の下部域に設けられて低温ガスを排出するためのガス出口部とで構成したことを特徴とする高温ガスの冷却装置。
  12. 前工程の燃焼装置から排出された高温ガスを冷却装置躯体のガス入口部を介して導入し、煙管式熱交換器にて冷却した後、引き続き複数の皿状容器を有するトレイ内に冷却水をオーバーフローにより逐次流下させながら該高温ガスを冷却し、複数の傾斜パネル上を逐次流下させてガス出口部から冷却された低温ガスとして排出するとともに、該傾斜パネル上を該冷却水が流下する間に該高温ガス中に含有されるダストが捕集され、このダストをスクリュ軸を回動させながら乾燥排出機の外部に取り出すようにしたことを特徴とする高温ガスの冷却方法。
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