JPH0437616Y2 - - Google Patents

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JPH0437616Y2
JPH0437616Y2 JP19901387U JP19901387U JPH0437616Y2 JP H0437616 Y2 JPH0437616 Y2 JP H0437616Y2 JP 19901387 U JP19901387 U JP 19901387U JP 19901387 U JP19901387 U JP 19901387U JP H0437616 Y2 JPH0437616 Y2 JP H0437616Y2
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cleaning liquid
dust
gas
dust adsorption
scrubber
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、高レベル廃液のガラス固化処理工程
中に発生するオフガス等に含まれているダスト
(固体または液体の微粒子)を除去するためのス
クラバに係り、特に、ダスト吸着部に強制循環流
を送り込むようにして、冷却効率を高める技術に
関するものである。
「従来の技術とその問題点」 高レベル廃液のガラス固化処理工程では、高レ
ベル廃液をガラス溶融炉の中に送り込んで、放射
性物質を溶解ガラスの中に混入して固化する作業
が行なわれるが、ガラス溶融炉には、スクラバが
連設されて、オフガス中に含まれているガラス
粉、放射性物質、NOx等を分離除去するように
しており、スクラバを経由させることによつてダ
ストを除去したオフガスは、さらに、吸収塔、ル
テニウム吸収塔、高率粒子エヤー(HEPA)フ
イルタ塔等のオフガス処理装置に送り込まれて処
理されることになる。
第3図に基づいて従来のスクラバの構造例を説
明すると、洗浄液1を貯留するための容器2と、
この容器2の上部から貫通状態に挿入されている
ガス流入管3と、このガス流入管3に外嵌して洗
浄液1の中に配設された充填材用ケーシング4
と、この充填材用ケーシング4の中に収容され
て、ガス中のダストを吸着するためのセラミツク
細粒子等を充填してなるダスト吸着部5と、洗浄
液1を冷却するための冷却装置6と、ダスト吸着
部5においてダストが除去されたガスを、前述し
た次の処理工程に送り出すためのガス流出管7と
を備えた構造である。
このような構造のスクラバにあつて、所要の機
能を維持するためには、ガス流入管3からオフガ
スを洗浄液1の中に送り込んで、以下、第3図の
各矢印で示すように、ダスト吸着部5の部分にお
いては、オフガスの上昇流を充填材に接触させて
ダスト吸着を促進し、また、冷却装置6の部分に
おいては、洗浄液1の温度を下げて下降流として
容器1の中に循環流を発生させることが必要であ
る。
しかし、オフガス中には、NOx等が含まれて
いて、水に溶解することによつて発熱をともなう
ため、ダスト吸着部5の内部の発熱量が大きくな
ると、温度上昇に起因してこの部分の洗浄液1や
ダストが気化する量が増加し易い。そして、ダス
ト吸着部5で気化現象が生じると、ダストと洗浄
液1とが直接接触することが少なくなつて、ダス
トの吸着効果が損なわれ、スクラバ内部での集塵
効率を低下させるとともに、温度上昇によつて気
化が促進されることにより、洗浄液1の液面でミ
ストが発生して、ダストや洗浄液の一部がオフガ
スとともに放出される現象が生じ、オフガス系へ
のミスト飛散量が増加することが考えられ、スク
ラバ以後の処理工程において、複雑な処理を必要
とする等の問題点が残される。
本考案は、このような従来技術の問題点を解決
するものであり、ダスト吸着部に強制循環流を生
じさせることにより、高温化現象を抑制して、ダ
スト吸着効果を向上させることを目的としている
ものである。
「問題点を解決するための手段」 本考案に係るスクラバでは、洗浄液を貯留する
容器の中に、オフガスを下向きに吐出させるガス
流入管を設けるとともに、該ガス流入管の回りに
洗浄液中に吐出されたオフガスの上昇流と接触さ
せてダスト分を吸着させるダスト吸着部を設け、
該ダスト吸着部の下部位置に洗浄液をダスト吸着
部に向けて送り込むエゼクタを配設して、ダスト
吸着部に積極的な強制循環流を生じさせて、オフ
ガス中のダストと洗浄液との接触を促進し、ま
た、ダスト吸着部の温度を下げることによつて、
ダスト吸着効果を向上させるとともに、洗浄液に
吐出されたオフガス中のNOx成分等が、洗浄液
に溶解する際に生じた熱を速やかに除去すること
により、ダスト成分のミスト化を防止するように
している。
「実施例」 以下、本考案のスクラバの一実施例を第1図及
び第2図に基づいて説明する。なお、従来例と共
通する部分には同一符号を付して説明を簡略化す
る。
該一実施例にあつては、洗浄液1を貯留する容
器2の中に設けられているガス流入管3の回り
に、洗浄液1とオフガスとを接触させるためのダ
スト吸着部5が設けられるとともに、その下部位
置に、洗浄液1をダスト吸着部5に向けて強制的
に送り込むためのエゼクタ8が複数配設された基
本構成となつている。
そして、該エゼクタ8には、上向きの吐出流を
形成するための作動流体供給管9が設けられると
ともに、容器1の下部近傍でかつ前記冷却装置6
の下部近傍である低温状態の洗浄液1を吸引する
ための吸引管10が設けられる。また、前記作動
流体供給管9は、容器1の外部において、中圧蒸
気等の作動流体供給系11に接続されて、適宜制
御されるようになされている。
なお、図中において、符号12はドレン部洗浄
液吐出管、符号13及び符号14は充填材ケーシ
ング4の外側に配設される冷却装置6を作動させ
るための冷却水入り口及び冷却水出口である。
このように構成されているスクラバであると、
オフガス系が運転状態となつているときには、オ
フガスがガス流入管3から容器2の中に順次送り
込まれて、ガス流入管3における下端部の開口か
ら吐出される。ダスト吸着部5の吸着層は、前述
したように、オフガス中のダストを吸着するため
のセラミツク細粒子等を充填した構成とされて、
流路抵抗が大きなものとなつているから、洗浄液
1の中に吐出したオフガスは、流路抵抗の小さな
ダスト吸着部5の下部近傍で、まず、水平方向に
広がつた後、オフガス自身の浮力によつて、徐々
に上昇しようとする。
このときに、エゼクタ8が作動状態、つまり、
作動流体供給系11から中圧蒸気等が送られてい
ると、吸引管10の近傍に位置している低温状態
の洗浄液1が吸引されて、エゼクタ8からダスト
吸着部5に向けられた噴出流が生じる。
この噴出流は、ダスト吸着部5の下部近傍に広
がつているオフガスを巻き込んで、ダスト吸着部
5における吸着層の大きな流体抵抗に打ち勝つて
上昇する循環流となる。即ち、第1図の各矢印で
示すように、容器1の中に全体的な循環流が発生
することになる。
そして、オフガスは、ダスト吸着部5におい
て、ダスト吸着用充填材と接触して、ダスト分の
除去がなされた後、ガス流出管7から放出され
て、さらに容器1の外のオフガス処理装置に送り
出されることになる。また、エゼクタ8の作動に
使用されて蒸気(中圧の水蒸気)は、洗浄液1と
の接触によつて水となつて洗浄液1に混入する。
一方、オフガス中のNOx成分等が洗浄液に溶
解する際に発熱を伴つて、ダストの温度を上昇さ
せることになるが、エゼクタ8の作動によつて、
低温状態の洗浄液1をダスト吸着部5に順次送り
こむことによつて、ダスト吸着用充填材が新鮮な
洗浄液1と接触することになるので、NOx成分
等の溶解時の熱が、速やかに除去されることにな
り、洗浄液1あるいはダスト成分が高温によつて
気化してミスト化する現象の発生を防止すること
ができる。
さらに、冷却装置6を作動させることにより、
この部分で洗浄液1が冷却されて下降流となり、
エゼクタ8における吸引管10の吸引口の近傍
に、冷却した洗浄液1を供給する。
このように、ダスト吸着部5を低温状態に保持
することにより、ダスト吸着用充填材と接触する
ダストの温度が下げられて、粘性の向上等によつ
て吸着性能が高められることになる。
なお、充填材用ケーシング4の回りに設けられ
る冷却装置6は、エゼクタ8の作動時に洗浄液1
の循環性によつて冷却が促進されるために、小型
化を図ることも可能であるが、一方、エゼクタ8
は、容器1の内部温度が低い場合に停止状態とし
ておいて、第3図に示した従来例と同様に、自然
対流によつてスクラバを運転することもでき、運
転条件により作動流体供給系11からの蒸気の供
給を制御するように設定される。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案におけるスクラバ
は、洗浄液を貯留する容器の中に、オフガスを下
向きに吐出させるガス流入管を設けるとともに、
該ガス流入管の回りに洗浄液中に吐出されたオフ
ガスの上昇流と接触させてダスト分を吸着させる
ダスト吸着部を設け、該ダスト吸着部の下部位置
に洗浄液をダスト吸着部に向けて送り込むエゼク
タを配設しているものであるから、 ダスト吸着部に積極的な強制循環流を生じさ
せて、オフガス中のダストと洗浄液との接触を
促進し、また、ダスト吸着部の温度を下げるこ
とによつて、ダスト吸着効果を向上させること
ができる。
洗浄液に吐出されたオフガス中のNOx成分
等が、洗浄液に溶解する際に生じた熱を速やか
に除去することにより、ダスト成分のミスト化
を防止することができる。
ダスト吸着部において冷却作用が生じること
によつて、容器内の洗浄液の冷却装置を簡略化
し、全体の小型化をはかることができる。
の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るスクラバの一実施例を示
す正断面図、第2図は第1図の−線矢視図、
第3図はスクラバの従来例を示す正断面図であ
る。 1……洗浄液、2……容器、3……ガス流入
管、4……充填材用ケーシング、5……ダスト吸
着部、6……冷却装置、7……ガス流出管、8…
…エゼクタ、9……作動流体供給管、10……吸
引管、11……作動流体供給系、12……ドレン
部洗浄液吐出管、13……冷却水入り口、14…
…冷却水出口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 洗浄液を貯留する容器の中に、オフガスを下向
    きに吐出させるガス流入管を設けるとともに、該
    ガス流入管の回りに洗浄液中に吐出されたオフガ
    スの上昇流と接触させてダスト分を吸着させるダ
    スト吸着部を設け、該ダスト吸着部の下部位置に
    洗浄液をダスト吸着部に向けて送り込むエゼクタ
    を配設したことを特徴とするスクラバ。
JP19901387U 1987-12-28 1987-12-28 Expired JPH0437616Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP19901387U JPH0437616Y2 (ja) 1987-12-28 1987-12-28

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JP19901387U JPH0437616Y2 (ja) 1987-12-28 1987-12-28

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JPH01101621U JPH01101621U (ja) 1989-07-07
JPH0437616Y2 true JPH0437616Y2 (ja) 1992-09-03

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