JPH09289944A - 自動焼香装置 - Google Patents

自動焼香装置

Info

Publication number
JPH09289944A
JPH09289944A JP10883096A JP10883096A JPH09289944A JP H09289944 A JPH09289944 A JP H09289944A JP 10883096 A JP10883096 A JP 10883096A JP 10883096 A JP10883096 A JP 10883096A JP H09289944 A JPH09289944 A JP H09289944A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
incense
sheet
human body
automatic
casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10883096A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Kido
透雄 木戸
Toshio Ikegawa
敏男 池川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hochiki Corp filed Critical Hochiki Corp
Priority to JP10883096A priority Critical patent/JPH09289944A/ja
Publication of JPH09289944A publication Critical patent/JPH09289944A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全に香を焚くことができる自動焼香装置を
提供する。 【解決手段】 人体検出器21によって人体を検出する
とヒータ16に電源を供給してシート12上の香粉13
を加熱して線香を焚き、香粉13が略燃焼し終えた後に
次の区画の香粉13までシート12の巻き取りを行う。
シート12の巻き取り後、再び人体を検出すると、同様
の動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動的に香を焚く
自動焼香装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、線香を立てる場合は、一般的
に線香の先に火を付けて根本を香炉内の灰に埋め込むよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、お参りや観
光により寺院を訪れた際に線香を立てたりする機会があ
るが、寺院は木造建築が多く、また香炉を置く台そのも
のが木造であったり、香炉を直接畳の上に置いたりする
ことが多いことから、線香の立て方が悪かったり、香炉
内の灰が硬くなっていた場合には火のついた線香が倒れ
てしまい、火災を引き起こす危険性があった。特に参拝
者が少なく、住職が常にいないような寺院にて火災が生
じた場合は延焼して被害が大きくなる恐れがあった。ま
た、寺院は建物そのものが重要な文化財であったり、建
物内に貴重な資料や仏像彫刻が保管されていることが多
いので、充分な火災対策が求められている。
【0004】そこで本発明は、安全に線香を焚くことが
できる自動焼香装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明のうちで請求項1記載の発明による自動焼香装置
は、難燃性の筺体と、この筺体内に設けられ、線香また
はお香を粉状にした香粉が塗布された難燃性のシート
と、制御信号を入力することにより前記シート上の香粉
が塗布された箇所を加熱する加熱手段とを備えるもので
ある。この構成によれば、制御信号が供給されると、難
燃性の筺体内に収められたシートに塗布された香粉が自
動的に加熱され、燻されて香(こう)の香りが放出され
る。したがって、難燃性の筺体内に収めた香粉を塗布し
たシートを加熱して線香を焚くので、線香を立てる作業
を行う必要がないことから、線香が倒れて畳や木の床な
どに落ちたりするようなことが全くなくなり、火災を引
き起こす危険性が大幅に低減する。
【0006】請求項2記載の発明による自動焼香装置
は、難燃性の筺体と、この筺体内に設けられ、ロール状
に巻回されるとともに所定間隔毎に線香またはお香を粉
状にした香粉が塗布されたシートと、制御信号を入力す
ることにより前記シート上の香粉が塗布された箇所を加
熱する加熱手段と、この加熱手段による加熱により前記
シート上の香粉塗布部分が略燃焼し終える毎に次の香粉
塗布部分まで前記シートを巻き上げる巻き上げ手段とを
備えるものである。この構成によれば、ロール状に巻回
されるとともに所定間隔毎に線香またはお香を粉状にし
た香粉が塗布されたシートが用いられ、制御信号が供給
されたときから該シートに塗布された香粉が自動的に加
熱され、燻されて香の香りが放出される。そして、加熱
された香粉塗布部分が略燃焼し終えると、次の香粉塗布
部分が所定箇所に来るまで巻き上げられる。したがっ
て、難燃性の筺体内に収めた香粉を塗布したシートを加
熱して線香を焚くので、線香を立てる作業を行う必要が
ないことから、線香が倒れて畳や木の床などに落ちたり
するようなことが全くなくなり、火災を引き起こす危険
性が大幅に低減する。また、シートを長めにすることで
長期に亘って使用することができ、交換作業の省力化を
図ることができる。
【0007】請求項3記載の発明による自動焼香装置
は、難燃性の筺体と、この筺体内に設けられ、両端が接
続されたリング状の金網シートと、この金網シートを回
転させる回転手段と、制御信号を入力することにより前
記金網シート上の所定箇所を加熱する加熱手段と、一定
時間毎に前記回転手段を所定時間動作させる制御手段と
を備えるものである。この構成によれば、リング状の金
網シートが用いられ、制御信号が供給されたときから該
シートの所定箇所が自動的に加熱される。金網シートが
加熱されているときにお香または線香を粉状にしたもの
を振り注ぐことでそれが燻されて香の香りが放出され
る。金網シートは一定時間毎に所定時間だけ動作し、こ
れによって金網上の灰が落下する。したがって、難燃性
の筺体内に収めた金網シートを加熱して、金網シート上
に振り注がれたお香または線香を粉状にしたものを焚く
ので、線香を立てる作業を行う必要がないことから、線
香が倒れて畳や木の床などに落ちたりするようなことが
全くなくなり、火災を引き起こす危険性が大幅に低減す
る。また、金網シートは半永久的に使用することがで
き、交換作業の省力化を図ることができる。
【0008】請求項4記載の発明による自動焼香装置
は、筺体と、この筺体内に設けられ、お香を焚いた香り
を有する不燃性ガスが充填されたガス充填手段と、制御
信号を入力することにより所定時間前記ガス充填手段か
ら不燃性ガスを噴出させるガス噴出制御手段とを備える
ものである。この構成によれば、制御信号が供給される
と、ガス充填手段からお香を焚いた香りの不燃性ガスが
自動的に所定時間噴出される。したがって、線香を立て
る作業を行う必要がなく、また火を全く使用することが
ないので、火災を引き起こす危険性を皆無にできる。ま
た、ガス充填手段から少しずつガスを噴出させるように
することにより長期に亘って使用することができるの
で、交換作業の省力化を図ることができる。
【0009】請求項5記載の発明による自動焼香装置
は、制御信号を出力するものとして、人体を検出する人
体検出手段を備えるものである。人体を検出すること
で、動作を開始させるスイッチを操作したりすることが
なく、自動的に動作を開始させることが可能になる。請
求項6記載の発明による自動焼香装置は、人体検出手段
からの制御信号を外部の防犯受信機へ出力する出力手段
を備えるものである。このことにより、防犯受信機は自
動焼香装置からの出力を受け、日中は来客報知、夜間は
防犯報知を行うことが可能になる。請求項7記載の発明
による自動焼香装置は、防犯受信機の移報出力を入力す
ることにより制御信号を出力する入力手段を備えるもの
である。この入力手段を設けることにより、建物内に防
犯受信機がある場合にそれを人体検知手段として使用す
ることが可能になる。この場合、防犯受信機には防犯セ
ンサが接続されており、その防犯センサにて侵入が検知
されると警報が発生する。この防犯センサを人体検出手
段として使用する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面例と共に説明する。 (I)実施の形態1 図1は本発明に係る自動焼香装置の実施の形態1の構成
を示すブロック図である。また、図2は同実施の形態1
の外観を示す斜視図である。 A.自動焼香装置10の構成 図1において、自動焼香装置10は、コア11にロール
状に巻回されるとともに一方の面に所定間隔毎にお香ま
たは線香を粉状にした香粉13が塗布された難燃性のシ
ート12と、このシート12を巻き取るモータ14と、
シート12の引き出された部分の香粉13を加熱するヒ
ータ15と、このヒータ15に電源を供給するヒータ用
電源部16と、装置各部を制御する制御部17と、スイ
ッチ部18と、音声合成部19と、スピーカ20と、人
体検出器21と、防犯受信回路22と、移報入力端子2
3と、警報出力端子24と、難燃性の筺体25(図2参
照)を有して構成されている。
【0011】シート12はアルミニウム等の金属性のも
ので作られており、厚さはヒータ14による加熱によっ
て容易に溶解することのない程度になっている。制御部
17はスイッチ部18からの各種スイッチ信号や人体検
出器21からの検出信号に基づいてモータ14、ヒータ
用電源部16および音声合成部19の各々の制御を行
う。すなわち、人体検出器21からの検出信号を入力す
ると、ヒータ用電源部16を制御してヒータ15に電源
を供給する。そして、香粉13が略燃焼し終えたときに
モータ14を動作させて、次の香粉13がヒータ15の
位置に来るまでシート12の巻き取りを行う。この場
合、モータ15には低速・高トルクが得られるギヤ機構
が内蔵されており、ゆっくりと確実にシート12の巻き
取りが行われる。
【0012】また、制御部17は人体検出器21からの
検出信号を入力したときからシート12の巻き取りを終
了するまでの間に人体検出器21から新たな検出信号が
出力されても何も制御せず無視する。人体検出器21と
しては周知の例えば熱線式検出器や超音波式検出器等が
用いられる。熱線式検出器は人体から放射される遠赤外
線エネルギーと室内の遠赤外線エネルギーとの差を検出
するものであり、検出範囲に人体が侵入してきた場合に
その差に変化が現われる。他方、超音波式検出器は空間
に超音波を放出して反射波を受信し、受信波の変化を検
出するものであり、検出範囲内に人体が侵入してきた場
合に受信波が変化する。上記スイッチ部18は、動作開
始スイッチ、宗派別のお経の種類を選択するお経選択ス
イッチ、時刻設定するための時刻設定スイッチおよびお
経を流すか否かの設定を行うお経設定スイッチ等を有し
て構成される。時刻設定スイッチはお経を流すとともに
線香を焚く時刻を設定するものである。
【0013】上記音声合成部19は、宗派別のお経のデ
ータを記憶したメモリ、音声合成回路および増幅回路等
から構成され、制御部17よりお経開始信号が供給され
ると、メモリに記憶したデータを読み出してアナログの
音声信号に変換し、さらに増幅してスピーカ20に供給
する。制御部17よりお経終了信号が供給された場合に
は動作を中止する。スピーカ20は、図2に示すように
長方形状を成した筺体25の幅方向の一方の面の内側に
取り付けられている。また、人体検出器21は筺体25
の長さ方向の一方の面の中央部分の内側に取り付けられ
ている。上記防犯受信回路(出力手段および入力手段)
22は、人体検出器21からの検出信号を制御部17へ
供給するとともに警報出力端子24より外部へ出力す
る。この場合、警報出力端子24に防犯受信機60が接
続されていれば、人体検出器21からの検出信号が防犯
受信機60に入力される。また、防犯受信回路22は、
防犯受信機60からの移報信号を移報入力端子23を介
して入力した場合には、制御部17に供給する。
【0014】B.自動焼香装置10の動作 図3は自動焼香装置10におけるヒータ15への電源の
供給とモータ14の駆動のタイミングを示すタイミング
チャートである。また、図4は自動焼香装置10の動作
を示すフローチャートである。以下、タイミングチャー
ト、動作フローの順に説明する。 (a)タイミングチャート 図3において、人体検出器21にて人体の検出が行われ
て検出信号が出力されると、ヒータ15への電源の供給
が開始される。この供給はT1期間行われ、このT1期間
内で香粉13が加熱され、香の香りの煙が発生する。こ
のシート12上の一区画の香粉13が略燃焼し終えるま
でのT2期間を経過した直後からモータ14の駆動が開
始される。この駆動はT3期間行われ、この期間に次の
香粉13の区画までシート12の巻き取りが行われる。
ヒータ15に電源が供給されたときからシート12の巻
き取りが行われるまでの間に人体検出器21から検出信
号が出力されても、制御部17はその検出信号に対し何
も制御せず無視する。
【0015】(b)フローチャート ここで、制御部17には次に示す三つのタイマA〜Cが
設定されるものとする。 タイマA:ヒータ15の電源供給期間T1のカウントに
使用される。 タイマB:ヒータ15に電源の供給を開始してからモー
タ14の駆動を開始するまでのT2期間のカウントに使
用される。 タイマC:モータ14の駆動を開始してから駆動を終了
するまでのT3期間のカウントに使用される。
【0016】図4において、まず、ステップS10でタ
イマA〜Cのクリア等の初期設定を行った後、次いでス
テップS12でスイッチ信号があるか否かを判定する。
この判定において、スイッチ信号があると判断するとス
テップS14に進み、そのスイッチ信号が動作開始スイ
ッチの操作によるものであるか否かを判定する。この判
定において、動作開始スイッチの操作によるものではな
いと判断するとステップS16に進み、他のスイッチの
操作に応じた処理を行う。例えば、お経選択スイッチの
操作によるものであれば選択内容を記憶し、時刻設定ス
イッチの操作によるものであれば指定された時刻を記憶
し、お経設定スイッチの操作によるものであれば設定内
容(お経を流すか否か)を記憶する。スイッチの操作に
応じた処理を行った後、ステップS12に戻る。
【0017】上記ステップS14の判定において、スイ
ッチ信号が動作開始スイッチの操作によるものであると
判断するとステップS18に進み、人体検出器21から
の検出信号があるか否かを判定する。人体検出器21か
らの検出信号があると判断するとステップS20に進
み、警報信号の出力を行う。この警報信号は防犯受信回
路22、警報出力端子23を介して外部へ出力される。
警報信号の出力を行った後、ステップS22でタイマ
A、Bの各々をスタートさせる。タイマA、Bのスター
ト後、ステップS24でお経を流す設定がされているか
否かを判定し、この判定においてお経を流す設定がされ
ていると判断するとステップS26でお経開始信号を出
力する。お経開始信号は音声合成部19に供給され、こ
れによって音声合成部19から選択されている宗派のお
経の音声信号が出力されてスピーカ20からお経が流れ
る。お経開始信号を出力した後、ステップS28でヒー
タ15への電源の供給を開始する。他方、お経を流す設
定がされていなければ、お経開始信号を出力することな
くステップS28へ進み、ヒータ15への電源の供給を
開始する。
【0018】ヒータ15への電源の供給を開始した後、
ステップS30でT1期間(ヒータ駆動期間)を経過し
たか否かを判定する。これに対して、T1期間を経過し
たと判断するとステップS31に進みヒータ15への電
源供給を終了させて、ステップS32に進み、T2期間
(香粉13の燃焼期間)を経過したか否かを判定する。
この判定においてT2期間を経過していないと判断する
とこのステップを繰り返し、T2期間を経過したと判断
するとステップS34に進み、タイマCをスタートさせ
る。タイマCをスタートさせた後、ステップS36でモ
ータ14の駆動を開始し、ステップS38でT3期間
(モータ駆動期間)を経過したか否かを判定する。この
判定において、T3期間を経過していないと判断すると
このステップを繰り返し、T3期間を経過したと判断す
るとステップS39に進みモータ14の駆動を終了させ
て、ステップS40に進み、タイマA〜Cの全てをクリ
アする。次いで、ステップS42でお経終了信号を出力
してステップS12に戻る。お経終了信号を出力するこ
とで音声合成部19は動作を中止し、これによってスピ
ーカ20からお経が流れなくなる。
【0019】一方、上記ステップS18の判定におい
て、人体検出器21から検出信号が出力されていないと
判断するとステップS44に進み、移報出力があるか否
かを判定する。すなわち、防犯受信機60から移報信号
が出力されたか否かを判定する。この判定において、移
報出力があると判断するとステップS22に進み、移報
出力がないと判断するとステップS46に進む。この場
合、移報出力があると判断してステップS22に進む
と、上記同様にステップS22〜ステップS42の処理
を行う。移報出力がないと判断してステップS46に進
むと時刻設定が行われているか否かを判定し、時刻設定
が行われていないと判断するとステップS18に戻る。
時刻設定が行われていると判断するとステップS48に
進み、時刻設定時間に達したか否かを判定して、設定さ
れた時刻に達していないと判断するとステップS18に
戻り、設定された時刻に達したと判断するとステップS
22に進み、この場合も同様にステップS22〜ステッ
プS42の処理を行う。
【0020】このように、この実施の形態1では、人体
検出器21によって人体を検出すると、警報信号を出力
するとともに、ヒータ16に電源を供給してシート12
上の香粉13を加熱して線香を焚き、香粉13が略燃焼
し終えた後に次の区画の香粉13までシート12の巻き
取りを行う。シート12の巻き取り後、再び人体を検出
すると、同様の動作を行う。ヒータ15に電源の供給を
開始してからシート12を巻き取るまでは人体の検出が
行われてもその検出を無視する。また、外部に防犯受信
機60があって、これからの移報信号を取り込むように
しておけば、移報信号を入力した場合に上記同様の処理
を行う。また、設定時刻に達した場合にも上記同様の処
理を行う。したがって、難燃性の筺体25内に収めた香
粉13を塗布したシート12を加熱して線香を焚くの
で、線香を立てる作業を行う必要がないことから、線香
をうまく立てられなくて畳や木の床などに落としたりす
るようなことが全くなくなり、火災を引き起こす危険性
が大幅に低減する。
【0021】なお、本発明は上記各実施の形態1に限ら
ず、本発明の目的の範囲内で各種の実施の形態が可能で
ある。具体的には、次のようにしても良い。 (II)実施の形態2 図5は本発明の自動焼香装置の実施の形態2の構成を示
すブロック図である。なお、この図において前述した図
1と共通する部分には同一の符号を付している。この実
施の形態2の自動焼香装置30は、お香を焚いた香りを
有する不燃性ガスを充填したガス充填タンク27と、こ
のガス充填タンク27のガスの噴出を制御するバルブ制
御部28とを有し、バルブ制御部28のバルブの開閉を
制御部17によって制御するようにしたものである。
【0022】バルブ制御部28のバルブを開くことによ
り、ノズル28Aからお香を焚いた香りを有する不燃性
ガスが噴出される。バルブ制御部28の制御は図6のタ
イミングチャートに示すように行われる。すなわち、人
体検出器21から検出信号が出力されると、バルブ制御
部28を制御してバルブをT4期間だけ開ける。制御部
17はバルブ制御部28のバルブを開ける制御を開始し
た直後からお香の香りが略消えるまでの間すなわちT5
期間に、人体検出器21から検出信号が出力されてもこ
れを受け付けない。T5期間を経過した直後からは人体
検出器21から検出信号が出力された場合に上記同様の
制御を行う。
【0023】このように、お香の香りを有する不燃性ガ
スを噴出させることで、線香を立てる作業を行う必要が
なく、また火を全く使用することがないので、火災を引
き起こす危険性が皆無になる。また、ガス充填タンク2
7から少しずつガスを噴出させるようにすることで長期
に亘って使用でき、交換作業の省力化を図ることができ
る。また、交換作業もカセット式のガスコンロと同様に
簡単かつ短時間で行うことができる。
【0024】(III)実施の形態3 図7は本発明の自動焼香装置の実施の形態3の燃焼部4
0の構成を示す斜視図である。この実施の形態3は、実
施の形態1のような香粉13を塗布したシート12をヒ
ータ15で加熱するものとは違い、金網シート41の両
端を接続してループ状にしたものの中にヒータ15を配
置させて、お香または線香を粉状にしたものを振り注ぐ
ことでそれを燃焼させるようにしたものである。なお、
図8は金網シート41の一部分を示す平面図である。金
網シート41は、目が細かいメッシュであり、香粉13
を振り注いでも通らないようにしてある。金網シート4
1上で燃焼したお香または線香粉の灰は、所定時間毎に
金網シート41が動くので、これによって灰皿42内に
落下する。灰皿42は筺体43(図9参照)から引き出
すことができ、溜まった灰を適宜廃棄することが可能に
なっている。金網シート41は2組の歯車44、45に
掛けられており、歯車44に接続されたモータ14によ
って動くようになっている。
【0025】ヒータ15に電源を供給するタイミングお
よびモータ14を駆動するタイミングは前述した実施の
形態1の自動焼香装置10と略同じタイミングになって
いる。すなわち、人体検出器21にて人体が検出されて
検出信号が出力されると、ヒータ15への電源の供給が
開始される。この電源の供給はT1期間行われ、このT1
期間内に金網シート41上に振り注がれた香粉46(図
9参照)が加熱され、それより煙が発生する。そして、
振り注がれた香粉46の略全てが燃焼する期間、すなわ
ちヒータ15への電源の供給を開始しときからT2期間
を経過した直後からモータ14の駆動が開始される。こ
の駆動はT3期間行われ、この間に金網シート41が動
かされて燃焼した灰が灰皿42内に落下する。ヒータ1
5に電源を供給したときから金網シート41を動かすま
での間は、人体検出器21にて人体の検出が行われて検
出信号が出力されても制御部17はその取り込みを無視
する。
【0026】このように、難燃性の筺体43内に収めた
金網シート41上でお香または線香を粉状にした香粉4
6を焚くことから、線香をうまく立てられなくて畳の上
に落としたり、木の机の上に落としたりすることがない
ので、火災を引き起こす危険性が大幅に低くなる。ま
た、香粉46を振り注ぐことができるので、焼香を行っ
たり、線香を立てるような雰囲気を味わうことができ
る。また、短期に消耗する部品がないのでメンテナンス
が殆ど不要であり、手をかけずに長期に亘っての使用が
可能である。
【0027】上記実施の形態1、3に、転倒したときに
ヒータ15の電源の供給を停止する転倒防止機能を設け
てもよい。上記実施の形態1〜3に、実物の線香に似せ
た金属製のパイプを筺体25、43に設けてもよい。こ
の場合、パイプの先端に赤色の発光ダイオードを設けて
ヒータ15の加熱とともに点灯させるようにすれば実際
の雰囲気を作ることができる。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明の自動焼香装置によれ
ば、難燃性の筺体内に収めた香粉を塗布したシートを自
動的に加熱して焚くようにしたので、線香が倒れて畳や
木の床などに落ちたりするようなことがないことから、
火災を引き起こす危険性を大幅に低減できる。請求項2
の発明の自動焼香装置によれば、難燃性の筺体内に収め
た香粉を塗布したシートを自動的に加熱して焚くように
したので、線香が倒れて畳や木の床などに落ちたりする
ようなことがないことから、火災を引き起こす危険性を
大幅に低減できる。また、シートをロール状に巻回した
ので、長期に亘っての使用が可能である。また、シート
上の一区画の香粉を焚き上げる毎に自動的に次の区画の
香粉を引き出すので、シートの交換作業の省力化を図る
ことができる。
【0029】請求項3の発明の自動焼香装置によれば、
難燃性の筺体内に収めた金網シートを自動的に加熱して
金網シート上に振り注がれたお香または線香を粉状にし
たものを焚くようにしたので、線香を立てる作業を行う
必要がないことから、線香が倒れて畳や木の床などに落
ちたりするようなことが全くなくなり、火災を引き起こ
す危険性が大幅に低減する。また、金網シートは半永久
的に使用することができ、交換作業の省力化を図ること
ができる。請求項4の発明の自動焼香装置によれば、お
香を焚いた香りを有するガスを充填したガス充填手段を
用い、自動的にこのガス充填手段からお香を焚いた香り
のガスを噴出させるようにしたので、火を全く使用する
ことがないことから、火災を引き起こす危険性を皆無に
できる。
【0030】請求項5の発明の自動焼香装置によれば、
人体検出手段によって制御信号を得るようにしたので、
動作を開始させるスイッチを操作したりすることがな
く、自動的に動作を開始させることができる。請求項6
の発明の自動焼香装置によれば、人体検出手段からの制
御信号を外部の防犯受信機へ出力するようにしたので、
防犯受信機は自動焼香装置からの出力を受け、日中は来
客報知、夜間は防犯報知を行うことができる。請求項7
の発明の自動焼香装置によれば、防犯受信機の移報出力
を入力するとともに、この移報出力を入力したときに制
御信号を出力するようにしたので、建物内に防犯受信機
がある場合にそれを人体検知手段として使用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動焼香装置の実施の形態1の構
成を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態1の自動焼香装置の外観を示す斜
視図である。
【図3】同実施の形態1の自動焼香装置の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図4】同実施の形態1の自動焼香装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図5】本発明に係る自動焼香装置の実施の形態2の構
成を示すブロック図である。
【図6】同実施の形態2の自動焼香装置の動作を示すタ
イミングチャートである。
【図7】本発明に係る自動焼香装置の実施の形態3の燃
焼部の構成を示す斜視図である。
【図8】同実施の形態3の自動焼香装置の燃焼部を構成
する金網シートを示す平面図である。
【図9】同実施の形態3の自動焼香装置の燃焼部を示す
側面図である。
【符号の説明】
12 シート 13 線香粉 14 モータ 15 ヒータ 16 ヒータ用電源部 17 制御部 21 人体検出器 22 防犯受信回路 25、43 筺体 27 ガス充填タンク 28 バルブ制御部 41 金網シート 44、45 歯車

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難燃性の筺体と、 この筺体内に設けられ、線香またはお香を粉状にした香
    粉が塗布された難燃性のシートと、 制御信号を入力することにより前記シート上の香粉が塗
    布された箇所を加熱する加熱手段と、を備えたことを特
    徴とする自動焼香装置。
  2. 【請求項2】 難燃性の筺体と、 この筺体内に設けられ、ロール状に巻回されるとともに
    所定間隔毎に線香またはお香を粉状にした香粉が塗布さ
    れたシートと、 制御信号を入力することにより前記シート上の香粉が塗
    布された箇所を加熱する加熱手段と、 この加熱手段による加熱により前記シート上の香粉塗布
    部分が略燃焼し終える毎に次の香粉塗布部分まで前記シ
    ートを巻き上げる巻き上げ手段と、を備えたことを特徴
    とする自動焼香装置。
  3. 【請求項3】 難燃性の筺体と、 この筺体内に設けられ、両端が接続されたリング状の金
    網シートと、 この金網シートを回転させる回転手段と、 制御信号を入力することにより前記金網シート上の所定
    箇所を加熱する加熱手段と、 一定時間毎に前記回転手段を所定時間動作させる制御手
    段と、を備えたことを特徴とする自動焼香装置。
  4. 【請求項4】 筺体と、 この筺体内に設けられ、お香を焚いた香りを有する不燃
    性ガスが充填されたガス充填手段と、 制御信号を入力することにより所定時間前記ガス充填手
    段から不燃性ガスを噴出させるガス噴出制御手段と、を
    備えたことを特徴とする自動焼香装置。
  5. 【請求項5】 人体を検出することによって制御信号を
    出力する人体検出手段を更に備えたことを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれかに記載の自動焼香装置。
  6. 【請求項6】 前記人体検出手段からの制御信号を外部
    の防犯受信機へ出力する出力手段を更に備えたことを特
    徴とする請求項5記載の自動焼香装置。
  7. 【請求項7】 防犯受信機の移報出力を入力することに
    より制御信号を出力する入力手段を更に備えたことを特
    徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の自動焼香装
    置。
JP10883096A 1996-04-30 1996-04-30 自動焼香装置 Pending JPH09289944A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10883096A JPH09289944A (ja) 1996-04-30 1996-04-30 自動焼香装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10883096A JPH09289944A (ja) 1996-04-30 1996-04-30 自動焼香装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09289944A true JPH09289944A (ja) 1997-11-11

Family

ID=14494636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10883096A Pending JPH09289944A (ja) 1996-04-30 1996-04-30 自動焼香装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09289944A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007032484A1 (ja) * 2005-09-16 2007-03-22 Nobuyuki Iba 義歯設計用サベイヤー装置
JP5399584B1 (ja) * 2013-07-12 2014-01-29 彰信 松元 香炉用ヒーター制御装置、電気香炉及び香炉用ヒーターの制御方法
CN103760303A (zh) * 2014-01-03 2014-04-30 广州市鑫圆电子科技有限公司 一种鉴香器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007032484A1 (ja) * 2005-09-16 2007-03-22 Nobuyuki Iba 義歯設計用サベイヤー装置
JP5399584B1 (ja) * 2013-07-12 2014-01-29 彰信 松元 香炉用ヒーター制御装置、電気香炉及び香炉用ヒーターの制御方法
CN103760303A (zh) * 2014-01-03 2014-04-30 广州市鑫圆电子科技有限公司 一种鉴香器
CN103760303B (zh) * 2014-01-03 2015-05-20 广州市鑫圆电子科技有限公司 一种鉴香器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09289944A (ja) 自動焼香装置
KR20190109635A (ko) 가스 레인지의 제어장치 및 이를 포함하는 IoT 시스템
US20160047552A1 (en) Fireplace apparatus having remote automatic control function
US6314191B1 (en) Fireplace accessory
JP2002085262A (ja) 無煙ロースター
JP2511742B2 (ja) 自動焼香機
GB2401930A (en) A method and device for igniting an oil burner
JP2002228214A (ja) 換気連動制御装置
JPH0798029B2 (ja) グリル装置
JP2006247167A (ja) 煙発生装置
JPH0742928A (ja) 焼却装置
JPH083361Y2 (ja) 自動消火装置付ごみ箱
JP3030171B2 (ja) 気流検知式ガス燃焼器
JP3502237B2 (ja) ガス燃焼装置
JPS62147210A (ja) 焼却炉
JPH10512950A (ja) 触媒バーナーを備えた調理器具
JP3011223B2 (ja) ポット式石油燃焼器の点火装置
JP3784155B2 (ja) 燃焼装置
JPH01210755A (ja) 暖房器の制御装置
JPH1068526A (ja) グリル装置
JPH0884378A (ja) パーティー演出装置
JP2003130355A (ja) 固形燃料燃焼器具
JPS5840414A (ja) ブンゼンバ−ナ−に於ける気化器のクリ−ニング装置
JPH09303762A (ja) 燃焼装置
JP2003074840A (ja) 石油燃焼器の再点火方法