JPH09289603A - ラインセンサカメラ - Google Patents

ラインセンサカメラ

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JPH09289603A
JPH09289603A JP8099919A JP9991996A JPH09289603A JP H09289603 A JPH09289603 A JP H09289603A JP 8099919 A JP8099919 A JP 8099919A JP 9991996 A JP9991996 A JP 9991996A JP H09289603 A JPH09289603 A JP H09289603A
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尊司 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特別の光学部品を用いることなく、しかも機械
的可動部の制御によらずに撮影像の歪みを防止すること
を目的とする。 【解決手段】ラインセンサと回転走査機構とによって2
次元の被写体像を撮影するラインセンサカメラにおい
て、1ライン分の被写体面上の撮像ライン間隔が副走査
方向の撮影角度範囲の全域で実質的に均等になるよう
に、副走査の角度位置に応じて、n(nは任意の整数)
番目の主走査と(n+1)番目の主走査との時間間隔で
あるライン周期ΔTを変化させる撮像制御手段を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラインセンサ(1
次元撮像デバイス)によって2次元像を撮影するライン
センサカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラインセンサとミラー回転機構な
どの走査機構とを組み合わせて撮影を行うディジタルカ
メラが提案されている(特公平4−67836号)。こ
の種のディジタルカメラはラインセンサカメラと呼称さ
れている。ラインセンサカメラには、エリアセンサを使
用するディジタルカメラに比べて高解像度の撮影が可能
であるという利点がある。例えば、A4サイズ程度の大
きさの文書の全体を、通常の文字を判読できるように撮
影することができる。
【0003】ラインセンサカメラでは、走査機構の回転
が等速回転である場合には、被写体面上での走査速度が
撮影角度位置によって変化する。すなわち図14のよう
に、被写体面S1の周縁部での単位時間当たりの撮像距
離d2は、中央部での単位時間当たりの撮像距離d1よ
りも大きい。このため、撮影像は、被写体の周縁部が圧
縮された歪んだ像になる。
【0004】従来、このような回転走査に特有の画像歪
みを無くす手法として、fθレンズを用いて光学的に被
写体面S1の等速走査をする方法、及び副走査の撮影角
度位置に応じて走査用モータの回転速度を変化させる方
法(特開平4−203915号)が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のfθレンズを用
いる方法は、携帯型のカメラには適さない。小型軽量で
明るく、しかもズーミングの可能なfθレンズの作製は
極めて困難である。また、走査用のミラーをレンズの前
側に配置する構造の場合には、被写体光が常にレンズの
光軸(中心)を通ることからθが変化しないので、fθ
レンズを用いることができない。
【0006】一方、モータの回転速度を変化させる方法
では、撮影期間中において回転速度を一定に保つ制御に
比べて、回転速度制御の精度の確保が難しいという問題
があった。
【0007】本発明は、特別の光学部品を用いることな
く、しかも機械的可動部の制御によらずに撮影像の歪み
を防止することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】副走査方向の撮影角度範
囲の中央位置におけるライン周期が最も長く、撮影角度
範囲の両端に近いほどライン周期が短くなるように、ラ
インセンサの駆動制御を行う。
【0009】請求項1の発明のカメラは、主走査のため
のラインセンサと副走査のための回転走査機構とによっ
て2次元の被写体像を撮影するラインセンサカメラであ
って、被写体面上の撮像ライン間隔が副走査方向の撮影
角度範囲の全域で実質的に均等になるように、副走査の
角度位置に応じて、n(nは任意の整数)番目の主走査
と(n+1)番目の主走査との時間間隔であるライン周
期を変化させる撮像制御手段を有する。撮像ライン間隔
とは、被写体面上での各ラインの走査開始位置どうしの
間隔であり、ライン周期における被写体面上の走査位置
の移動距離である。
【0010】請求項2の発明のカメラは、前記ラインセ
ンサに対する被写体像の結像の焦点距離が以前より大き
くなったときには前記撮影角度範囲を狭め、前記焦点距
離が以前より小さくなったときには前記撮影角度範囲を
拡げる走査制御手段を有する。
【0011】焦点距離の変更の形態としては、連続的又
は段階的に焦点距離を変更する機構を組付けるものと、
標準・望遠・接写などの各種レンズの交換によるものと
がある。いずれであっても、走査制御手段にはその時点
の焦点距離を示す情報が与えられる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明を適用したラインセ
ンサカメラ1の構成を示す図、図2は副走査の形態を示
す模式図である。
【0013】ラインセンサカメラ1はハンディタイプの
ラインセンサカメラである。ハウジング10の前面に被
写体光を内部に導くための窓10aが設けられている。
窓10aには保護ガラス10Aが埋め込まれている。窓
10aの後方に副走査のためのミラー14が配置されて
おり、ミラー14で反射した被写体光が、結像のための
ズームユニット17を通ってラインセンサ11に入射す
る。このようにミラー14を結像レンズ系17の前側
(被写体側)に配置することにより、ハウジング10の
前後方向の寸法を小さくすることができる。
【0014】ラインセンサ11はCCDアレイからなる
撮像デバイスで、被写体像が結像する位置に固定されて
いる。ラインセンサ11の各画素は図中縦方向に配列さ
れている。なお、ラインセンサ11としてCCDセンサ
に代えて他の撮像デバイス(例えば、MOS型撮像デバ
イス)を用いることもできる。
【0015】ミラー14はスキャンモータ15の回転軸
に取り付けられている。この回転軸はラインセンサ11
の画素配列方向(主走査方向)と平行である。ミラー1
4の回転に伴ってラインセンサ11の受光面に被写体像
が1ライン分ずつ順々に結像する。つまり、被写体像は
主走査方向と直交する方向(副走査方向)に走査され
る。スキャンモータ15には、回転角度及び回転速度を
検知するための回転センサ55が取り付けられている。
ミラー14、スキャンモータ15、及び回転センサ55
によってライン走査機構13が構成されている。図2の
ように副走査方向の撮影範囲H(画角θ)は、ミラー1
4の回転角度(回転移動量)に依存する。
【0016】ズームユニット17は内焦型であり、入射
光の一部がAF(オートフォーカシング)に利用され
る。ズームユニット17には電動ズーミングのためのア
クチュエータ18が取付けられている。アクチュエータ
18はズームレンズの位置を示すエンコーダ(fセンサ
56)を内蔵している。ラインセンサカメラ1のファイ
ンダ19は光学式である。
【0017】ハウジング10の上面には、レリーズスイ
ッチ63、モードスイッチ68、2つのズームスイッチ
66,67が配置されている。ユーザーがモードスイッ
チ68をオンする毎に撮影モードが循環形式で切り替わ
る。また、ユーザーがズームスイッチ66をオンすると
ワイド側へのズーミングが行われ、ズームスイッチ67
をオンするとテレ側へのズーミングが行われる。1画面
の撮影期間中におけるモードスイッチ68及びズームス
イッチ66,67の操作は無効である。
【0018】図3はラインセンサカメラ1の電気系のブ
ロック図である。電気系は、全体制御を担うCPU10
1を中心に構成されている。CPU101には、メイン
スイッチ61を含む各種スイッチ、回転センサ55、f
センサ56、測距センサ51などの各種センサの出力信
号が入力される。CPU101は、回転センサ55の出
力信号によってスキャンモータ15の回転角度及び回転
速度を検知し、被写体像が所定の速度で走査されるよう
に適切な指示をモータ駆動回路16に与える。加えて、
CPU101は、ズーミングの状態に係わらず撮影像の
アスペクト比を一定に保つために、結像の倍率の増減に
合わせて副走査方向の撮影範囲Hを調整する処理を実行
する。具体的には、ミラー14の角度位置がどの位置に
なったときに撮影を開始すべきかを決め、1ラインの走
査時間(ライン周期ΔT)・ミラー14の回転速度ω・
ライン数Nなどの制御パラメータの値を設定する。RA
M102はCPU101によるプログラム実行のワーク
エリアであり、ズーミングによって変化する焦点距離デ
ータDfの一時記憶に用いられる。
【0019】撮像制御回路12は、CPU101からの
スタート信号に呼応してラインセンサ11の制御を開始
し、CCDの積分(電荷蓄積)の開始タイミングを規定
するシフトゲート信号をラインセンサ11へ出力する。
その際に、等速回転走査に特有の画像歪みを防止するた
め、後述のように副走査の角度位置(走査中のラインの
位置)に応じてライン周期ΔTを増減する。ラインセン
サ11は積分終了信号従って各画素の光電変換信号をラ
ッチし、画素の配列順にA/D変換部110へ出力す
る。この主走査はライン周期ΔT毎に繰り返される。
【0020】A/D変換部110は、ラインセンサ11
からの光電変換信号を画素クロックに同期して所定ビッ
ト数(例えば8ビット)の撮像データD1に変換する。
撮像データD1は、ラインセンサカメラ1が撮影した実
際の被写体情報として画像バッファ111に一旦蓄積さ
れた後、画像処理部130へ転送される。画像処理部1
30は、撮像データD1に対して画質改善などの必要な
ディジタル信号処理を加え、処理後のデータを画像デー
タD2として出力する。画像処理部130から出力され
た画像データD2は、インタフェース135を介して画
像メモリ140へ転送され、1画面を構成する画像情報
として格納される。そして、適時に画像メモリ140か
ら外部装置へ送り出される。外部装置としては、コンピ
ュータシステムに代表される画像編集装置、プリンタ、
ディスプレイなどの画像出力装置がある。
【0021】図4は主走査方向の画角を示す図である。
主走査方向の撮影範囲はズーミングによって変わる。図
4(A)のズームユニット17の焦点距離(図示しな
い)が長いテレ状態では、画角φT が小さく撮影の倍率
が大きい。逆に、図4(B)のワイド状態では、画角φ
W が大きく倍率が小さい。ミラー14の主走査方向の長
さは、ズームユニット17の焦点距離が最も短い状態で
十分な光量の被写体光をラインセンサ11に導くことの
できる長さに選定されている。
【0022】図5は副走査方向の撮影角度範囲を示す図
である。主走査方向(ラインセンサの画素配列方向)の
撮影範囲が焦点距離に依存するのに対して、副走査方向
の撮影範囲は撮影期間中の走査機構の回転角度(振れ
角)に依存する。したがって、焦点距離の変化(つまり
倍率の変化)に合わせて副走査の回転角度を増減すれ
ば、撮影面上での被写体像のアスペクト比を一定化する
ことができる。
【0023】図5(A)と図5(B)との比較から明ら
かなように、1画面分の走査における光軸の回転角度で
あるスキャン角度θT ,θw は、ズーミングの状態に応
じて変更される。すなわちワイド状態のスキャン角度θ
w は、テレ状態のスキャン角度θT より大きい値に設定
される。
【0024】撮影角度範囲の中心方向を変えずにスキャ
ン角度θT ,θw を増減するには、走査の開始及び終了
のタイミングを適切にずらせばよい。図5(A)のよう
に、テレ状態ではミラー14の回転位置が、基準位置か
らの変位量が角度(撮影開始角度)αT である位置にな
った時点で撮影を開始し、基準位置から角度(撮影終了
角度)βT だけ変位した時点で撮影を終了する。ワイド
状態では、図5(B)のようにミラー14の回転位置が
基準位置からみて角度αT より小さい角度αWだけ変位
した時点で撮影を開始し、基準位置から角度βT より大
きい角度βW だけ変位した時点で撮影を終了する。角度
αT ,αW ,βT ,βW の間には次の関係がある。
【0025】αW <αT <βT <βW このようにスキャン角度θT ,θw を増減する場合は、
上述の3つの制御パラメータ(ライン周期ΔT、回転速
度ω、ライン数N)の内の少なくとも1つを変更する必
要がある。
【0026】ラインセンサカメラ1は、表1のように制
御パラメータの設定要領の異なる3つの撮影モードを有
している。
【0027】
【表1】
【0028】図6は3つの撮影モードの動作を説明する
ためのグラフである。横軸は撮影の所要時間tの値を、
縦軸はスキャン角度θの値をそれぞれ示す。ここでは、
便宜的にテレ状態からワイド状態へのズーミング、すな
わちスキャン角度θを増大させる場合を想定してパラメ
ータ値の増減を説明する。各パラメータの添字「T 」は
テレ状態を示し、添字「W 」はワイド状態を示す。
【0029】ラインセンサ11の露出制御の上では、ラ
イン周期ΔTは長い方が望ましい。それは必要に応じて
CCDの電荷蓄積時間を十分に長く設定して露光不足を
避けることができるからである。なお、ライン周期ΔT
は画像歪みを防止するために副走査中に変更される。し
たがって、ここでのライン周期ΔTの長短の比較は、副
走査方向の撮像角度範囲の中心位置、すなわちラインセ
ンサカメラ1の真正面に対応するラインの位置における
ライン周期ΔTを対象に行うものとする。
【0030】図6(A)のように露出制御優先モードで
は、スキャン角度のθT からθW (θT <θW )への増
大に合わせて、ライン周期をΔTT からΔTW (ΔTT
<ΔTW )へ増大させる。回転速度ω及びライン数Nは
一定であり、テレ状態のときにもワイド状態のときにも
それぞれ同じ値ωT ,NT に設定される。したがって、
ワイド状態のときにはテレ状態のときよりも1画面の撮
影時間(NT ライン分の走査時間)が長い。
【0031】撮影時間が長くなると、撮影中のカメラの
振れに起因する撮影像の乱れ(ブレ:blur)が生じやす
くなる。図6(B)のようにブレ防止優先モードでは、
ライン周期ΔTはΔTT に設定したまま変更せずに、ス
キャン角度θの増大に合わせて回転速度ωをωT からω
W (ωT <ωW )へ増大させる。これにより、ズーミン
グに係わらず1画面の撮影時間が一定となり、ブレの発
生率は増加しない。
【0032】図6(C)のようにライン数優先モードで
は、スキャン角度θの増大に合わせてライン数NをNT
からNW (NT <NW )へ増大させる。これにより、ズ
ーミングに係わらず副走査方向の解像度が一定になる。
ライン周期ΔT及び回転速度ωは一定であるので、ワイ
ド状態における撮影時間(=ΔTT ×NW )は、テレ状
態における撮影時間(=ΔTT ×NT )よりも長い。
【0033】図7は撮像制御回路12の要部のブロック
図、図8は図7のカウンタ123の動作を示す波形図で
ある。撮像制御回路12は、画像歪みを防止するための
制御テーブルT1を記憶するメモリ121、基本クロッ
クCKを出力するクロック発生部122、ライン転送パ
ルスSHを出力するカウンタ123、及びセンサ駆動部
124を有している。
【0034】メモリ121内の制御テーブルT1は、各
ラインのライン周期ΔTの長さを規定するパルス数デー
タDPの集合であり、そのデータ内容はCPU101に
よって設定される。メモリ121にはCPU101から
ライン番号DN及び焦点距離データDfが入力され、こ
れらのデータで指定されるアドレスのパルス数データD
Pがカウンタ123へ出力される。ライン番号DNは走
査中のラインを示す。
【0035】カウンタ123は、基本クロックCKのパ
ルスをカウントし、カウント値がパルス数データDPの
示す値に達した時点でライン転送パルスSHを出力す
る。そして、カウント値をリセットして再びカウント動
作を始める。1つのライン転送パルスSHの立上がりか
ら次のライン転送パルスSHの立上がりまでの時間が、
その時点のラインにおけるライン周期ΔTである。ライ
ン周期ΔTの長さは、基本クロックCKのパルス周期と
パルス数データDPの値との積である。概略的には、副
走査の開始から走査位置が中間位置に達するまでの期間
ではライン番号DNが増加するにつれてライン周期ΔT
が長くなり、走査位置が中間位置を過ぎるとライン番号
DNが増加するにつれてライン周期ΔTが短くなる。
【0036】センサ駆動部124は、ライン転送パルス
SHに同期してラインセンサ11の駆動制御を行う。1
ライン分の積分時間(露光時間)は、ライン周期ΔTの
長短に係わらず一定とされ、測光の結果を示す測光デー
タD52に応じて最適化される。
【0037】図9は制御テーブルT1のデータ内容の模
式図、図10はライン周期ΔTの算定方法を説明するた
めの図である。上述の露出制御優先モードでは、ズーミ
ングの状態に応じてライン周期ΔTを変更する。したが
って、露出制御優先モードにおける制御テーブルT1a
は、図9(A)のように、ライン番号によって値が異な
り且つ焦点距離データDfによっても値が異なるパルス
数データ群からなる。ブレ防止優先モードではライン周
期ΔTは一定であるので、このモードの制御テーブルT
1bは、図9(B)のように、ライン番号によって値が
異なり同一ラインであれば焦点距離データDfに係わら
ず値が等しいパルス数データ群からなる。ライン数優先
モードでは、ライン数Nは変更されるが、ライン周期Δ
Tは一定である。したがって、図9(C)のように、ラ
イン数優先モードにおける制御テーブルT1cは、ライ
ン番号によって値が異なり同一位置のラインについては
焦点距離データDfに係わらず値が等しいパルス数デー
タからなる。なお、図では焦点距離データDfが5段階
であるが、実際には段階数は5より多く例えば20以上
である。また、ライン番号列の前半と後半のデータ値は
重複するので、ライン番号列の前半のラインのみについ
てパルス数データを格納し、1つのパルス数データを2
つのラインで共用することが可能である。例えば、最終
ラインについては先頭ラインのデータを適用すればよ
い。
【0038】制御テーブルT1のパルス数データDPの
値は、1ライン分の被写体面上の撮影範囲が副走査方向
の撮影角度範囲の全域で実質的に均等になるように選定
される。すなわち、図10のように、副走査の回転中心
Oと被写体面S1との距離をr、撮影角度範囲の中央方
向と注目する時点の走査方向とがなす角度をδとしたと
きに、被写体面S1上での走査速度Vは(1)式で表さ
れる。
【0039】V=r×ω/cos2 δ …(1) 1画面の撮像時間Tは、ライン周期ΔT(厳密にはΔT
の平均値)とライン数Nとの積である〔(2)式〕。ま
た、被写体面S1上の1画面分の撮影距離Hは、走査速
度Vと1画面の撮像時間Tとの積である〔(3)式〕。
【0040】T=ΔT×N …(2) H=V×T …(3) 副走査の開始時点の走査方向と撮影角度範囲の中央方向
とがなす角度をδ0 とすると、ライン周期ΔTは時間t
(つまりライン番号)を用いて(4)式で表される。
【0041】
【数1】
【0042】パルス数データDPの値は(4)式を用い
て算出される。なお、距離rは測距センサ51の出力に
基づいて算出される。撮影距離Hは距離rとスキャン角
度θ(ズーミング状態に応じて変更される)とによって
定まる。
【0043】図11はカメラ動作のフローチャートであ
る。バッテリーが装着されて制御電源が投入され且つメ
インスイッチ61がオンの状態において、CPU101
はスイッチ操作に応じた処理を行う。スームスイッチ6
6,67がオンされると(#100)、アクチュエータ
18の駆動制御を行い(#101)、ズームユニット1
7の可動部の最新位置に対応した焦点距離データDfを
記憶する(#102)。
【0044】レリーズスイッチ63がオンされると(#
103)、被写体像を画像データD2に変換して画像メ
モリ140に格納するレリーズ処理を行う(#10
4)。モードスイッチ68がオンされると(#10
5)、上述したように循環形式で撮影モードを切り換え
る(#106)。メインスイッチ61がオフされるまで
は、各スイッチの状態変化の有無を監視する(#10
7、#100)。
【0045】図12は図11のレリーズ処理のフローチ
ャートである。まず、撮影像のアスペクト比を一定に保
つように焦点距離(撮影の倍率)に応じてスキャン角度
θを増減するための処理として、焦点距離データDfを
取り込んで、撮影開始角度α及び撮影終了角度βを算出
する(#201、#202)。
【0046】次に、撮影モードに応じて回転速度ω及び
ライン数Nを設定するとともに、fセンサ56の出力に
応じて焦点距離データDfの値を設定する(#203〜
#207)。このパラメータ設定に際して、ブレ防止優
先モードの場合には焦点距離データDfに適した回転速
度ωを算出し、ライン数優先モードの場合には焦点距離
データDfに適したライン数Nを算出する。
【0047】その後、焦点距離データDfに対応した各
ラインのライン周期ΔTを算出してパルス数データDP
を生成し、制御テーブルT1を設定する(#208)。
そして、制御テーブルT1からライン番号順にパルス数
データDPを読み出し、ライン周期ΔTを変更しながら
1画面の撮影を行う(#209)。なお、ライン番号に
代えてミラー14の角度位置を指定して制御テーブルT
1からパルス数データDPを読み出すようにしてもよ
い。ミラー14の角度位置は、走査開始角度、角速度、
走査開始からの経過時間に基づいて算出できる。また、
焦点距離データDfに適したパラメータ値をあらかじめ
ROMなどに記憶させておき、記憶されているパラメー
タ値を#203〜#207で読み出すようにしてもよ
い。
【0048】以上の実施形態はミラー14を回転させて
ライン走査を行うものであるが、本発明は、副走査に際
して光軸が被写体に対して移動する構造、例えば、図1
3のようにレンズ系17aとラインセンサ11とを一体
化した撮像ユニット170を所定の角度範囲内で回転さ
せる構造のラインセンサカメラに適用可能である。図1
3の例では、レンズ系17aとラインセンサ11との間
に回転中心Oがあるが、回転中心Oの位置は、レンズ系
17aの前方でもラインセンサ11の後方でもよい。ズ
ームユニット(レンズ系)17,17aを用いた形態を
説明したが、撮影レンズを交換することにより焦点距離
を変更することもできる。
【0049】また、上述の実施形態では、ズーミングに
応じて撮影角度範囲を変更する例、すなわち主走査方向
及び副走査方向の両方の角度範囲を変更する例を挙げた
が、主走査方向の角度範囲は変更せずに副走査方向の角
度範囲を変更(拡大)していわゆるパノラマ撮影を行う
場合にも本発明を適用することができる。その場合、図
9のパラメータである焦点距離Dfに代えて副走査方向
の撮影範囲を採用すればよい。
【0050】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明によれば、
fθレンズに代表される特別の光学部品を用いることな
く、しかも機械的可動部の制御によらずに、撮影像の歪
みを防止することができる。
【0051】請求項2の発明によれば、撮影の焦点距離
に係わらず撮像面上での被写体像のアスペクト比を一定
に保つことができ、縦横の関係が自然で倍率の異なる撮
影を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したラインセンサカメラの構成を
示す図である。
【図2】副走査の形態を示す模式図である。
【図3】ラインセンサカメラの電気系のブロック図であ
る。
【図4】主走査方向の画角を示す図である。
【図5】副走査方向の撮影角度範囲を示す図である。
【図6】3つの撮影モードの動作を説明するためのグラ
フである。
【図7】撮像制御回路の要部のブロック図である。
【図8】図7のカウンタの動作を示す波形図である。
【図9】制御テーブルのデータ内容の模式図である。
【図10】ライン周期ΔTの算定方法を説明するための
図である。
【図11】カメラ動作のフローチャートである。
【図12】図10のレリーズ処理のフローチャートであ
る。
【図13】ライン走査機構の他の例を示す図である。
【図14】等速回転走査における角度位置と走査範囲と
の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 ラインセンサカメラ 11 ラインセンサ 12 撮像制御回路(撮像制御手段) 13 ライン走査機構(回転走査機構) 101 CPU(走査制御手段) S1 被写体面 ΔT ライン周期 θ スキャン角度(副走査方向の撮影角度範囲)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主走査のためのラインセンサと副走査のた
    めの回転走査機構とによって2次元の被写体像を撮影す
    るラインセンサカメラであって、 被写体面上の撮像ライン間隔が副走査方向の撮影角度範
    囲の全域で実質的に均等になるように、副走査の角度位
    置に応じて、n(nは任意の整数)番目の主走査と(n
    +1)番目の主走査との時間間隔であるライン周期を変
    化させる撮像制御手段を有したことを特徴とするライン
    センサカメラ。
  2. 【請求項2】前記ラインセンサに対する被写体像の結像
    の焦点距離が以前より大きくなったときには前記撮影角
    度範囲を狭め、前記焦点距離が以前より小さくなったと
    きには前記撮影角度範囲を拡げる走査制御手段を有した
    ことを特徴とする請求項1記載のラインセンサカメラ。
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JP2010035165A (ja) * 2008-06-27 2010-02-12 Nyuurii Kk 風景を高精細に記録する撮影方法
CN114112066A (zh) * 2021-11-26 2022-03-01 山东神戎电子股份有限公司 一种基于目标识别和空间学习的红外热像仪快速自动聚焦方法

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