JPH09287509A - 内燃機関のアイドル回転数制御装置 - Google Patents

内燃機関のアイドル回転数制御装置

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JPH09287509A
JPH09287509A JP10024996A JP10024996A JPH09287509A JP H09287509 A JPH09287509 A JP H09287509A JP 10024996 A JP10024996 A JP 10024996A JP 10024996 A JP10024996 A JP 10024996A JP H09287509 A JPH09287509 A JP H09287509A
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JP
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idle
clutch
engine
speed
internal combustion
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JP10024996A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nojima
洋 野島
Eiji Mizote
英治 溝手
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、内燃機関のアイドル回転数制御装
置に関し、クラッチ操作のみによる車両発進時に内燃機
関の回転数が低下した場合のエンジンストールを防止す
るとともに通常アイドル運転時のハンチングを防止でき
るようにする。 【解決手段】 クラッチ接続状態を検出するクラッチ接
状態検出手段44と、変速機構の動力伝達段状態を検出
する動力伝達段モード検出手段42と、アイドル運転状
態を検出するアイドル運転状態検出手段40と、フィー
ドバック制御量を含む情報を受けてアイドル回転状態を
変更調整するアイドル回転状態変更調整手段28とをそ
なえ、各検出手段40〜44からの情報に基づいて、ク
ラッチ操作のみのアイドル運転発進モードであると判定
すると、通常アイドル運転モード時の制御周期よりも短
い制御周期でフィードバック制御量を更新してアイドル
回転数を制御するアイドル回転数制御手段50を設ける
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にバスやトラッ
ク等に用いられるオットーサイクルの内燃機関、特に天
然ガス等のガスを燃料とするガスエンジンに用いて好適
の、内燃機関のアイドル回転数制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガソリンや天然ガス等のガス
を燃料とするオットーサイクルの内燃機関では、吸入空
気量に応じて(即ち、スロットル開度に応じて)燃料量
が決定され、エンジン出力が制御される。ここで、この
ようなオットーサイクルエンジンのアイドル回転数制御
の一例について図6を用いて説明すると、通常のアイド
ル運転時には、以下のようにしてエンジン回転数が制御
される。
【0003】すなわち、まず最初に、コントローラで
は、エンジンの種々の条件に応じて目標エンジン回転数
Ne を設定する(ステップS101)。そして、所定の
制御時間(制御周期、又は、サンプリングレート)t前
のエンジン回転数Ne を取り込み(ステップS10
2)、下式によりエンジン回転数の偏差ΔNe を算出す
る(ステップS103)。
【0004】ΔNe =目標エンジン回転数Ne −前回の
実エンジン回転数Ne 次に、このエンジン回転数偏差ΔNe に応じて、アイド
ルスピードコントロールバルブのステップモータの目標
ポジションP(t)を設定し、現在のポジションP
(t)に対する積算ゲイン(フィードバック制御量)Δ
Pを、前回のポジションP(t−1)を用いて下式によ
り設定する(ステップS104)。
【0005】P(t)=P(t−1)+ΔP そして、このような制御を繰り返し行なうことにより、
アイドル運転時のエンジン回転数制御を行なうのであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、主にトラッ
クやバス等の大型の車両では、ドライバによっては、ア
クセル操作を行なうことなくクラッチの接続操作のみで
アイドル運転から車両を発進させようとする場合があ
る。このような場合、一般にエンジン回転速度は低下す
るが、ディーゼルエンジンの場合は、エンジン回転数が
低下すると、ガバナからの燃料噴射制御量が増加するの
で、このようなクラッチのみの操作でも比較的容易に車
両を発進させることができる。
【0007】これに対して、ガソリンやガスを燃料に用
いるオットーサイクルのエンジンでは、上述したように
吸入空気量に応じて(即ち、スロットル開度に応じて)
燃料量が決定されるので、このようなクラッチの接続操
作のみによる発進操作をディーゼルエンジンと同様に行
なうと、エンジンストールを招きやすい。このような問
題を解決するには、アイドル時のエンジン回転数が目標
エンジン回転数Ne よりも低下した場合に、速やかに上
記目標エンジン回転数Ne に到達するようにアイドルス
ピードコントロールバルブの開度を制御すればよい。
【0008】しかしながら、通常のアイドル時のサンプ
リングレートによるエンジン回転数制御ではアイドルス
ピードコントロールバルブの開度制御に遅れが生じてし
まうことが考えられる。そこで、このような問題を解決
するためには、アイドル時のサンプリングレートを従来
よりも短く設定することが考えられる。すなわち、通常
のアイドル制御におけるサンプリングレートに対して、
例えば1/4程度のサンプリングレートに設定すること
で、上述のようなクラッチ操作のみによる発進時に低下
したエンジン回転数の目標回転数への復帰を早めること
ができるが、このような短いサンプリングレートでエン
ジン回転数を制御すると、今度は、通常のアイドル運転
時にエンジン回転数が上下するいわゆるハンチングを起
こしてしまうという課題がある。
【0009】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、ドライバがアクセル操作をせずにクラッチ操
作のみでアイドル運転から車両を発進させようとして内
燃機関の回転数が低下した場合に、速やかにエンジン回
転数を目標エンジン回転数まで復帰させて、エンジンス
トールを防止するとともに、通常のアイドル運転時のエ
ンジンハンチングを防止するようにした、内燃機関のア
イドル回転数制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の内燃機関のアイドル回転数制御装置は、出力
軸にクラッチ機構を介して変速機構が連結される内燃機
関について、所定の制御周期でフィードバック制御量を
更新することによりアイドル回転数を制御する内燃機関
のアイドル回転数制御装置において、該クラッチ機構の
クラッチ接状態を検出するクラッチ接状態検出手段と、
該変速機構が動力伝達段モードにあることを検出する動
力伝達段モード検出手段と、該内燃機関がアイドル運転
状態にあることを検出するアイドル運転状態検出手段と
をそなえるとともに、該フィードバック制御量を含む情
報を受けて、該内燃機関のアイドル回転状態を変更調整
しうるアイドル回転状態変更調整手段をそなえ、該クラ
ッチ接状態検出手段により該クラッチ機構のクラッチ接
状態が検出され、該動力伝達段モード検出手段により該
変速機構が動力伝達段モードにあることが検出され、且
つ、該アイドル運転状態検出手段により該内燃機関がア
イドル運転状態にあることが検出されると、クラッチ操
作のみのアイドル運転発進モードであると判定して、該
クラッチ操作のみのアイドル運転発進モード以外の通常
アイドル運転モード時の制御周期よりも短い制御周期で
該フィードバック制御量を更新し、該更新されたフィー
ドバック制御量を含む情報を該アイドル回転状態変更調
整手段に出力することにより、アイドル回転数を制御す
るアイドル回転数制御手段が設けられていることを特徴
としている。
【0011】また、請求項2記載の本発明の内燃機関の
アイドル回転数制御装置は、上記請求項1記載の構成に
加えて、該アイドル回転数制御手段が、該クラッチ操作
のみのアイドル運転発進モードであると判定すると、該
通常アイドル運転モード時に使用するフィードバック制
御量よりも大きなフィードバック制御量に切り替え、こ
の大きなフィードバック制御量を更新することにより、
アイドル回転数を制御するように構成されていることを
特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態としての内燃機関のアイドル回転数制御装置につ
いて説明すると、図1はその全体構成を示す模式図であ
る。ここで、本装置が適用されるエンジン2は、燃料に
ガスを用いるガスエンジンであって、特に圧縮天然ガス
(CNG)を用いるCNGエンジンである。
【0013】図1において、符号6はガス充填口であ
り、圧縮天然ガスは、このガス充填口6から高圧用ガス
遮断弁8を介して燃料タンク4に蓄えられるようになっ
ている。また、このガス充填口6と燃料タンク4との間
の燃料供給路10Aには、非常時にこの燃料供給路10
Aを遮断する手動ガス遮断弁12と、ガスの逆流を防止
する逆止弁14とが設けられている。
【0014】そして、この燃料タンク4に蓄えられたガ
スは、燃料供給路10B及びエンジン2の吸気通路22
を通って、燃焼室内に供給されるようになっている。こ
こで、この燃料供給路10Bには、燃料タンク4内の残
圧を検出するための残圧センサ16Aを内蔵した燃料圧
力レギュレータ16と質量流量計18Aを内蔵したガス
バルブ18とが介装されており、燃料タンク4のガス
は、この燃料圧力レギュレータ16により所定圧力に調
整された後、ガスバルブ18を介して所定のタイミング
でガス噴射ノズル20から吸気通路22内に噴射される
ようになっている。
【0015】一方、上述の吸気通路22には、ガス噴射
ノズル20以外にも、エアフローセンサ24,スロット
ル26及びアイドル回転状態変更調整手段としてのアイ
ドルスピードコントロールバルブ(ISCV)28等が
設けられている。エアフローセンサ24は、ここでは吸
気通路22内に生じるカルマン渦の数を検出することで
吸気流量を測定するカルマン渦式エアフローセンサが用
いられている。
【0016】また、スロットル26には、図示はしない
がスロットルポジションセンサ(TPS)が設けられて
おり、このTPSによりスロットル開度が検出されるよ
うになっている。また、アドルスピードコントロールバ
ルブ(ISCV)28は、ドライバがアクセルペダルか
ら足を離してスロットルバルブ26Aを全閉にした場合
に、エンジンストールを防止して安定したアイドル運転
を行なえるようにするために設けられたものであって、
このISCV28の開閉状態を制御することで、スロッ
トルバルブ26Aをバイパスする吸気量を調整するよう
になっている。
【0017】なお、このISCV28は、ここでは所定
の角度だけ段階的に回転するようなステップモータによ
り構成されており、ISCV28の開閉状態は、後述す
るコントローラ9からの制御信号に基づいて制御される
ようになっている。また、符号30は、リーン運転(理
論空燃比よりも希薄な混合気によるエンジン運転)時に
空燃比制御を行なうための吸入空気量制御バルブ(エア
コントロールバルブ又はACV)であって、符号32
は、シリンダヘッド部等から漏れた燃料ガスを吸気マニ
ホールドに還流させるためのパージコントロールバルブ
(PCV)である。
【0018】さて、このエンジン2には、アイドル運転
状態になるとこれを検出するアイドル運転状態検出手段
としてのアイドルスイッチ40や、冷却水の温度を検出
する水温センサ46等が設けられている。ここで、アイ
ドルスイッチ40は、図2(b)に示すように、アクセ
ルペダルが所定量以上踏み込まれるとオフになるような
スイッチである。
【0019】さらに、このエンジン2が搭載される車両
には、動力伝達段モード検出手段としてのニュートラル
スイッチ42や、クラッチ接状態検出手段としてのクラ
ッチセンサ44が設けられている。ここで、ニュートラ
ルスイッチ42は、変速機構(図示省略)が動力伝達段
モードである(即ち、変速段である)か、それ以外(即
ち、ニュートラルである)かを検出するものであって、
図2(c)に示すように、変速機構がニュートラルにな
るとオン信号を出力するものである。
【0020】また、クラッチセンサ44は、クラッチ機
構(図示省略)に付設され、クラッチが接続状態となる
とオン信号を出力するようなセンサであって、図2
(a)に示すように、クラッチペダルの踏み込み量が所
定量以下であるとオン信号を出力し、所定量以上踏み込
まれるオフになるようなセンサである。また、図1に示
すように、上述の各センサ類40〜46は、アイドル回
転数制御手段としてのコントローラ(ECU)50に接
続されている。
【0021】そして、コントローラ50では、各センサ
類40〜46からの検出情報に基づいて、ISCV28
の開閉状態を制御して、エンジン回転数を調整するよう
になっているのである。次に、このエンジン2のアイド
ル回転数制御について説明すると、通常のアイドル運転
時には、以下のようにしてエンジン回転数が制御される
ようになっている。
【0022】すなわち、まず最初に、コントローラ50
では、エンジン2の種々の条件に応じて目標エンジン回
転数Ne を設定する。そして、所定の制御時間(制御周
期、又は、サンプリングレート)t2 前のエンジン回転
数Ne を取り込んで、下式によりエンジン回転数の偏差
ΔNe を算出する。 ΔNe =目標エンジン回転数Ne −前回の実エンジン回
転数Ne 次に、このエンジン回転数偏差ΔNe に応じて、ISC
V28のステップモータの目標ポジションP(t)を設
定する。
【0023】そして、現在のポジションP(t)に対す
る積算ゲイン(フィードバック制御量)ΔPを、前回の
ポジションP(t−1)を用いて下式により設定する。 P(t)=P(t−1)+ΔP そして、このような制御を繰り返し行なうことにより、
アイドル運転時のエンジン回転数制御を行なうようにな
っている。
【0024】ところで、主にトラックやバス等の大型の
車両では、ドライバによっては、アクセル操作を行なう
ことなくクラッチの接続操作のみでアイドル運転から車
両を発進させようとする場合がある。このような場合、
一般にエンジン回転速度は低下するが、ディーゼルエン
ジンの場合は、エンジン回転数が低下すると、ガバナか
らの燃料噴射制御量が増加するので、このようなクラッ
チのみの操作でも比較的容易に発進することができる。
【0025】これに対して、ガソリンやガスを燃料に用
いるオットーサイクルのエンジンでは、吸入空気量に応
じて(即ち、スロットル開度に応じて)燃料量が決定さ
れるので、このようなクラッチの接続操作のみによる発
進操作をディーゼルエンジンと同様に行なうと、エンジ
ンストールを招きやすい。このような問題を解決するに
は、アイドル時の目標エンジン回転数Ne よりもエンジ
ン回転数が低下した場合に、迅速に上記目標エンジン回
転数Ne に到達するようにISCV28の開度を制御す
ればよいが、このためには、通常のアイドル時のサンプ
リングレートt2 による制御ではISCV28の開度制
御に遅れが生じる。そこで、アイドル時のサンプリング
レートを従来の制御周期よりも短く設定することが考え
られる。
【0026】この場合、通常のアイドル制御におけるサ
ンプリングレートt2 に対して略1/4程度のサンプリ
ングレートt1 にすれば、上述のような発進時のエンジ
ン回転数の低下の復帰を早めることができるが、このよ
うな短いサンプリングレートt1 でエンジン回転数を制
御すると、今度は、通常のアイドル運転時にエンジン回
転数が上下するいわゆるハンチングを起こしてしまうこ
とが考えられる。
【0027】そこで、本発明の内燃機関のアイドル回転
数制御装置では、各センサ類40〜46からの検出情報
に基づいて、コントローラ50が、エンジン2の運転状
態が通常のアイドル運転であると判定すると、サンプリ
ングレートを通常の制御周期t2 (例えば1sec)に
設定して、このサンプリングレートt2 によりフィード
バック制御量としての積算ゲインΔP2 を更新してエン
ジン回転数制御を行ない、また、各センサ類40〜46
からの検出情報に基づいて、コントローラ50が、エン
ジン2のアイドル運転時にクラッチ操作のみで発進操作
が行なわれた(アイドル運転発進モード)と判定する
と、サンプリングレートを上述のサンプリングレートt
2 よりも短いサンプリングレートt1 (例えば0.25
sec)に設定して、積算ゲインΔP1 を更新するよう
になっている。
【0028】そして、このようにして更新された積算ゲ
インΔPを含む情報を、ISCV28に出力することに
より、アイドル回転数を制御するようになっている。ま
た、クラッチ操作のみのアイドル運転発進モードの場合
には、通常のアイドル運転モード時に使用する積算ゲイ
ンΔP2 よりも大きな積算ゲインΔP1 に切り替えて、
この積算ゲインΔP1 を更新することにより、ISCV
28の開度を調整してアイドル回転数を制御するように
なっている。
【0029】すなわち、コントローラ50では、アイド
ルスイッチ40がオンで、ニュートラルスイッチ42が
オフ、且つクラッチスイッチ44がオンの場合は、アイ
ドル運転時にドライバが変速機構を変速段にシフトして
クラッチを接続状態にした時であって、ドライバがクラ
ッチ操作のみで車両を発進させようとしていると判定し
て、ISCV28の開度制御を行なうためのサンプリン
グレートを通常のアイドル運転時の制御周期t2 よりも
短い制御周期t1 に設定するようになっているのであ
る。
【0030】そして、これにより、通常のアイドル運転
時にクラッチ操作のみで発進操作が行なわれた場合に、
ISCV28の開度が細かく制御されて、エンジン回転
数の低下の復帰を早めることができるのである。なお、
コントローラ50では、エンジン2の冷却水温度WTを
モニタしており、水温センサ46からの検出情報により
冷却水温度WTが所定値より低いと判定した場合は、上
述のようなクラッチ操作のみの発進時であっても、通常
のアイドル運転時のエンジン回転数制御を行なうように
なっている。
【0031】これは、冷却水温度WTが所定値より低け
れば、エンジン2は暖機運転中であって、この場合に
は、エンジン回転数が上昇しているので、上述のような
エンジン回転数制御は特に必要がないからである。本発
明の一実施形態としての内燃機関のアイドル回転数制御
装置は上述のように構成されているので、例えば図3に
示すようなフローチャートにしたがってその作動が制御
されるようになっている。
【0032】すなわち、ステップS1においてアイドル
スイッチ40がオンかオフかを判定する。アイドルスイ
ッチ40がオフの場合は、エンジン2がアイドル運転状
態ではなく、アイドル回転数制御を行なう必要がないの
でリターンする。また、アイドルスイッチ40がオンの
場合は、ステップS2に進んで、ニュートラルスイッチ
42がオンかオフかを判定する。ニュートラルスイッチ
42がオンの場合は、変速機構がニュートラルであるの
で、この場合は、通常のアイドル運転時であると判定し
て、後述する通常アイドル運転運転モード(ステップS
9〜ステップS12)によりエンジン回転数が制御され
る。
【0033】一方、アイドルスイッチ40がオフの場
合、即ち、変速機構が変速段にシフトされた動力伝達段
モードの場合は、ステップS3に進んで、水温センサ4
6からの冷却水温度情報に基づいて、冷却水温度WTが
所定値よりも小さいか否かを判定する。ここで、冷却水
温度WTが所定値よりも小さい場合は、冷却水が十分に
温まっていないような暖機運転状態であるので、この場
合は、エンジン回転数が高めに制御されているものとし
て、やはり後述するステップS9以下の通常アイドル運
転運転モードでエンジン回転数制御を行なう。
【0034】また、冷却水温度WTが所定値以上の場合
は、次にステップS4に進んで、クラッチスイッチ44
がオンかオフかを判定する。そして、クラッチスイッチ
44がオンの場合、即ち、クラッチが接続状態の場合
は、クラッチ操作のみのアイドル運転発進モードである
と判定して、以下、ステップS5〜ステップS8により
アイドル回転数制御を行ない、クラッチスイッチ44が
オフの場合、即ち、クラッチが切断状態の場合は、S9
〜ステップS12により通常のアイドル回転数制御を行
なう。
【0035】すなわち、アイドルスイッチ40がオン
で、ニュートラルスイッチ42がオフ、且つクラッチス
イッチ44がオンの場合は、アイドル運転時にドライバ
が変速機構を変速段にシフトしてクラッチを接続状態に
した時であって、この時に冷却水温度WTが所定値以上
であれば、暖機運転を行なっていない通常のアイドル運
転時にクラッチ操作のみで車両を発進させようとしてい
ると判定して、エンジンストールを防止すべく、ステッ
プS5以下に進んで、通常のアイドル運転時とは異なる
エンジン回転数制御を行なうのである。
【0036】また、アイドルスイッチ40がオンの場合
に、上述の各条件のいずれか1つでも満足しない場合に
は、ステップS9以下に進んで、通常のアイドル時エン
ジン回転数制御を実行するのである。ここでは、まず、
通常のアイドル運転時におけるエンジン回転数制御につ
いて説明する。
【0037】まず、ステップS9において目標回転数N
e2を設定し、ステップS10でサンプリングレートt2
(例えば1sec)を設定する。そして、ステップS1
1では、前のエンジン回転数Ne を取り込んで、目標回
転数Ne2との差からエンジン回転数の偏差ΔNe を演算
する。次に、ステップS12において、このエンジン回
転数偏差ΔNe に応じてISCV28の積算ゲイン(フ
ィードバック制御量)ΔP2 を設定して、リターンす
る。なお、この積算ゲインΔP2 は上述したように、ス
テップモータの目標ポジションP(t)と前回のポジシ
ョンP(t−1)とに基づいて下式により算出する。
【0038】P(t)=P(t−1)+ΔP2 そして、このような制御を繰り返し行なうことにより、
アイドル運転時のエンジン回転数制御を行なう。一方、
アイドル時にクラッチ操作のみで車両を発進させようと
した場合のエンジン回転数制御について説明すると、こ
の場合は、ステップS5において、目標回転数Ne1を設
定し、ステップS6では、通常のアイドル運転時のサン
プリングレートt2 の略1/4程度のサンプリングレー
トt1 (例えば0.25sec)を設定する。
【0039】そして、ステップS7では、前のエンジン
回転数Ne を取り込んで、目標回転数Ne1との差からエ
ンジン回転数の偏差ΔNe を演算する。次に、ステップ
S8において、このエンジン回転数偏差ΔNe に応じて
ISCV28の積算ゲイン(フィードバック制御量)Δ
1 を設定して、その後リターンする。なお、この積算
ゲインΔP1 は、上述のΔP2 と同様の演算式により算
出されるものであり、通常アイドル時の積算ゲインΔP
2 よりも大きく設定される。
【0040】このような制御を行なうことにより、通常
のアイドル運転時には、サンプリングレートt2 を用い
てISCV28の積算ゲインΔP2 が設定され、エンジ
ン回転数が一定となるように制御される。このように、
ドライバがアクセル操作をせずにクラッチ操作のみでア
イドル運転から車両を発進させようとした場合には、通
常アイドル運転時よりも短いサンプリングレートt1
設定され、このサンプリングレートt1 を用いてISC
V28の積算ゲインΔP1 を設定することで、エンジン
回転数が低下した場合に、速やかにエンジン回転数を目
標エンジン回転数にまで復帰させることができるように
なる。また、これにより、エンジンストールを防止する
ことができるようになり、ドライバビリティが向上する
のである。
【0041】すなわち、図4(a)〜(c)に示すよう
に、アイドル運転時にクラッチを切断状態から接続状態
にしていくと、エンジン2の回転数Ne は一旦低下する
が、ISCV28の開度調整をするためのサンプリング
レートを通常の制御周期t2よりも短い制御周期t1
設定することで、速やかにエンジン回転数を目標エンジ
ン回転数にまで復帰させることができるようになるので
ある。
【0042】また、図5に示すように、クラッチ操作の
みによる発進時に、通常のサンプリングレートt2 の略
1/4のサンプリングレートt1 でエンジン回転数制御
を行なうことにより、本装置を適用したエンジン2を搭
載した車両における、クラッチストローク時間積と車両
加速度との関係をディーゼルエンジン車並みとすること
ができ、ディーゼルエンジンと同様の発進時操作性を確
保することができるのである。なお、クラッチストロー
ク時間積は、図5(b)に示すように、クラッチストロ
ーク(%)を時間で積分したものである。
【0043】また、積算ゲインΔP1 を通常アイドル運
転時の積算ゲインΔP2 よりも大きく設定することで、
目標エンジン回転数への復帰をさらに早めることができ
るのである。さらに、通常のアイドル運転時には、上記
のサンプリングレートを通常の制御周期t1 に設定する
ことで、制御周期t2 を用いることによるエンジン2の
ハンチングを防止することもできるのである。
【0044】なお、上述では、アイドル運転発進モード
時の目標エンジン回転数Ne1と通常のアイドル運転時の
目標エンジン回転数Ne2とが異なるように設定されてい
るが、この目標エンジン回転数を同一に設定してもよ
い。また、本発明の内燃機関のアイドル回転数制御装置
は、上述したようなガスエンジンにのみ適用されるもの
ではなく、オットーサイクルにより運転されるエンジン
に広く適用することができる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の内燃機関のアイドル回転数制御装置によれば、出
力軸にクラッチ機構を介して変速機構が連結される内燃
機関について、所定の制御周期でフィードバック制御量
を更新することによりアイドル回転数を制御する内燃機
関のアイドル回転数制御装置において、該クラッチ機構
のクラッチ接状態を検出するクラッチ接状態検出手段
と、該変速機構が動力伝達段モードにあることを検出す
る動力伝達段モード検出手段と、該内燃機関がアイドル
運転状態にあることを検出するアイドル運転状態検出手
段とをそなえるとともに、該フィードバック制御量を含
む情報を受けて、該内燃機関のアイドル回転状態を変更
調整しうるアイドル回転状態変更調整手段をそなえ、該
クラッチ接状態検出手段により該クラッチ機構のクラッ
チ接状態が検出され、該動力伝達段モード検出手段によ
り該変速機構が動力伝達段モードにあることが検出さ
れ、且つ、該アイドル運転状態検出手段により該内燃機
関がアイドル運転状態にあることが検出されると、クラ
ッチ操作のみのアイドル運転発進モードであると判定し
て、該クラッチ操作のみのアイドル運転発進モード以外
の通常アイドル運転モード時の制御周期よりも短い制御
周期で該フィードバック制御量を更新し、該更新された
フィードバック制御量を含む情報を該アイドル回転状態
変更調整手段に出力することで、アイドル回転数を制御
するアイドル回転数制御手段が設けられるという構成に
より、ドライバがアクセル操作をせずにクラッチ操作の
みでアイドル運転から車両を発進させようとして内燃機
関の回転数が低下した場合に、速やかにエンジン回転数
を目標エンジン回転数にまで復帰させることができるよ
うになる。したがって、エンジンストールを防止するこ
とができるようになり、ドライバビリティが向上すると
いう利点がある。
【0046】さらに、クラッチ操作のみのアイドル運転
発進モード時に通常アイドル運転モード時の制御周期よ
りも短い制御周期で該フィードバック制御量を更新しな
がらも、通常のアイドル運転時には、通常アイドル運転
モード時の制御周期でフィードバック制御量が更新され
るので、内燃機関のハンチングを防止することができる
という利点がある。
【0047】また、請求項2記載の本発明の内燃機関の
アイドル回転数制御装置によれば、上記請求項1記載の
構成に加えて、該アイドル回転数制御手段が、該クラッ
チ操作のみのアイドル運転発進モードであると判定する
と、該通常アイドル運転モード時に使用するフィードバ
ック制御量よりも大きなフィードバック制御量に切り替
え、この大きなフィードバック制御量を更新することに
より、アイドル回転数を制御するように構成されること
により、目標エンジン回転数への復帰をさらに早めるこ
とができるようになるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての内燃機関のアイド
ル回転数制御装置における全体構成を示す模式図であ
る。
【図2】(a)〜(c)はいずれも本発明の一実施形態
としての内燃機関のアイドル回転数制御装置におけるセ
ンサ類の特性を説明するための図である。
【図3】本発明の一実施形態としての内燃機関のアイド
ル回転数制御装置における動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図4】本発明の一実施形態としての内燃機関のアイド
ル回転数制御装置における作用及び効果を説明するため
の図である。
【図5】(a),(b)はいずれも本発明の一実施形態
としての内燃機関のアイドル回転数制御装置における効
果を説明するための図である。
【図6】従来の内燃機関のアイドル回転数制御装置の一
例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
2 エンジン(CNGエンジン) 4 燃料タンク 6 ガス充填口 8 高圧用ガス遮断弁 10A,10B 燃料供給路 12 手動ガス遮断弁 14 逆止弁 16 燃料圧力レギュレータ 16A 残圧センサ 18 ガスバルブ 18A 質量流量計 20 ガス噴射ノズル 22 吸気通路 24 エアフローセンサ 26 スロットル 28 アイドル回転状態変更調整手段としてのアイドル
スピードコントロール バルブ(ISCV) 30 吸入空気量制御バルブ(エアコントロールバルブ
又はACV) 32 パージコントロールバルブ(PCV) 40 アイドル運転状態検出手段としてのアイドルスイ
ッチ 42 動力伝達段モード検出手段としてのニュートラル
スイッチ 44 クラッチ接状態検出手段としてのクラッチセンサ 46 水温センサ 50 アイドル回転数制御手段としてのコントローラ
(ECU)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力軸にクラッチ機構を介して変速機構
    が連結される内燃機関について、所定の制御周期でフィ
    ードバック制御量を更新することによりアイドル回転数
    を制御する内燃機関のアイドル回転数制御装置におい
    て、 該クラッチ機構のクラッチ接状態を検出するクラッチ接
    状態検出手段と、 該変速機構が動力伝達段モードにあることを検出する動
    力伝達段モード検出手段と、 該内燃機関がアイドル運転状態にあることを検出するア
    イドル運転状態検出手段とをそなえるとともに、 該フィードバック制御量を含む情報を受けて、該内燃機
    関のアイドル回転状態を変更調整しうるアイドル回転状
    態変更調整手段をそなえ、 該クラッチ接状態検出手段により該クラッチ機構のクラ
    ッチ接状態が検出され、該動力伝達段モード検出手段に
    より該変速機構が動力伝達段モードにあることが検出さ
    れ、且つ、該アイドル運転状態検出手段により該内燃機
    関がアイドル運転状態にあることが検出されると、クラ
    ッチ操作のみのアイドル運転発進モードであると判定し
    て、該クラッチ操作のみのアイドル運転発進モード以外
    の通常アイドル運転モード時の制御周期よりも短い制御
    周期で該フィードバック制御量を更新し、該更新された
    フィードバック制御量を含む情報を該アイドル回転状態
    変更調整手段に出力することにより、アイドル回転数を
    制御するアイドル回転数制御手段が設けられていること
    を特徴とする、内燃機関のアイドル回転数制御装置。
  2. 【請求項2】 該アイドル回転数制御手段が、該クラッ
    チ操作のみのアイドル運転発進モードであると判定する
    と、該通常アイドル運転モード時に使用するフィードバ
    ック制御量よりも大きなフィードバック制御量に切り替
    え、この大きなフィードバック制御量を更新することに
    より、アイドル回転数を制御するように構成されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の内燃機関のアイドル
    回転数制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011089483A (ja) * 2009-10-23 2011-05-06 Aisin Seiki Co Ltd 車両制御装置
EP3043084A3 (en) * 2014-12-16 2016-08-31 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Clutch control system

Cited By (3)

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US9637131B2 (en) 2014-12-16 2017-05-02 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Clutch control system

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