JPH0643814B2 - 二元燃料の切換制御方法及び装置 - Google Patents

二元燃料の切換制御方法及び装置

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JPH0643814B2
JPH0643814B2 JP5489886A JP5489886A JPH0643814B2 JP H0643814 B2 JPH0643814 B2 JP H0643814B2 JP 5489886 A JP5489886 A JP 5489886A JP 5489886 A JP5489886 A JP 5489886A JP H0643814 B2 JPH0643814 B2 JP H0643814B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、液体燃料とガス燃料を相互に切換えて供給す
る二元燃料エンジンにおいて、切換時の運転性能の悪化
を防止するための二元燃料の切換方法及び装置に関す
る。
従来の技術 近年、石油に対する代替エネルギー源として天然ガスが
見直され、これを自動車用燃料として活用しようという
動きが特に天然ガス産出国で活発化している。天然ガス
は沸点の低いメタンを主成分としており、そのため、従
来から自動車用燃料として一部で使用されているLPG
(液化石油ガス)のように常温下で液体貯蔵することが
困難であり、通常、圧縮天然ガス(Compressed Natural
Gas:略してCNGともいう)として、気相状態でボン
ベ内に充填して車両に搭載するようにしている。
これらCNG等のガス燃料は、従来から車両用燃料とし
て普及しているガソリン及び軽油等の液体燃料(以下ガ
ソリン燃料で代表することがある)に比べてその供給体
制が必ずしも十分に整っておらず、そのためガス燃料だ
けを燃料とするエンジンは、地上設置用など特殊な用途
に限られており、一般に車両用エンジンにおいては、ガ
ス燃料及びガソリン燃料の二元燃料を、ガス燃料の欠乏
時にガソリン燃料へ切換えたり、その他所望により相互
に切換えて使用できるようにした車両が普及しつつある
(例:特開昭57−59048号)。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、二元燃料を切換えてエンジンに供給する
車両にあっては、燃料を切換えた直後に、切換えられた
燃料が即座にエンジンに供給されず、そのために一時的
に空燃比がリーンとなり、エンジントルクが減少し、い
わゆるもたつきを生ずる。このときエンジントルクの減
少を回避しようとしてアクセルペダルを更に踏み込むと
吸入空気量も急増するため、かえってもたつくことがあ
った。また、この空燃比の急激な変化により、車速が急
変してショックを受けることもあった。
そこで本発明はこれらの不都合に鑑み、ガス燃料と液体
燃料の二元燃料を相互に切換えて使用するエンジンを搭
載した車両において、燃料の切換時に所定時間、少量の
液体燃料を供給して、前述したような車両性能の悪化す
ることのない二元燃料の切換方法及びその装置を提供す
ることを目的とする。
問題点を解決するための手段 上述した従来技術の問題は、液体燃料及びガス燃料の二
元燃料を切換えて供給するようにしたエンジンにおい
て、ガス燃料から液体燃料に切換えたときには、切換と
同時にガス燃料の供給を停止し、切換の時点から所定時
間にわたりエンジンのアイドリング時に相当する量の液
体燃料の供給を継続し、該所定時間経過後はエンジンの
運転状態に応じた量の液体燃料を供給するようにし、ま
た液体燃料からガス燃料に切換えたときには、切換と同
時にエンジンの運転状態に応じた量のガス燃料の供給を
開始すると共に切換の時点から所定時間にわたりエンジ
ンのアイドリング時に相当する量に減量した液体燃料を
引続き供給し、該所定時間経過後に液体燃料の供給を停
止するようにしたことを特徴とする二元燃料の切換制御
方法により解決される。
また、その方法の実施に使用する装置として、液体燃料
をエンジンに供給する液体燃料供給手段aと、ガス燃料
をエンジンに供給するガス燃料供給手段bと、これらの
供給手段を切換える燃料切換手段cと、この燃料切換手
段により燃料が切換わった時点から所定時間計測するタ
イマーdと、この所定時間の期間エンジンのアイドリン
グ時に相当する量の液体燃料を供給し、液体燃料に切換
わっているときであって前記期間を除く期間エンジンの
運転状態に応じた量の液体燃料を供給し、それ以外の期
間液体燃料の供給を停止するように制御する液体燃料供
給制御手段eと、ガス燃料に切換わっているときにはエ
ンジンの運転状態に応じた量のガス燃料を供給し、それ
以外の期間にはガス燃料の供給を停止するように制御す
るガス燃料供給制御手段fとから構成されることを特徴
とする二元燃料の切換制御装置を提供する。
作 用 液体燃料をエンジンに供給して運転しているときに、燃
料切換手段によりエンジンに供給する燃料をガス燃料に
切換えると、これと同時にガス燃料の供給が開始され
る。この場合、燃料切換の時点から所定時間にわたりエ
ンジンのアイドリング時に相当する少量の液体燃料を供
給し続けるようにしているので、システム全体がガス燃
料モードに切換わるのに遅れ時間があってとしても、こ
の所定時間にわたる液体燃料の過渡的供給によりエンジ
ンの円滑な回転が確保される。
一方、ガス燃料をエンジンに供給して運転しているとき
に、燃料切換手段によりエンジンに供給する燃料を液体
燃料に切換えると、これと同時にガス燃料の供給が停止
され、前述の液体燃料からガス燃料への切換の場合と同
様に、燃料切換の時点から所定時間にわたり、先ずエン
ジンのアイドリング時に相当する少量の液体燃料がエン
ジンに供給される。そのため、システム全体が液体燃料
モードに切換わらないうちに液体燃料の供給量のみが即
座に急増することなく、この所定時間の液体燃料の過渡
的供給によりエンジンの円滑な回転が確保される。
実施例 以下、本発明の望ましい実施例につき、図面にもとづい
て説明することにする。
第2図を参照すると、本発明の適用される二元燃料エン
ジンの一例が示されており、この場合燃料としては、ボ
ンベ1内に例えば200kg/cm2の圧力で充填されるC
NG及びガソリンタンク2内のガソリンが用いられる。
同図において、3はボンベ1に設けられCNGの充填及
び取出しに用いるバルブ、4は高圧配管5を介してバル
ブ3に接続される遮断弁、6は遮断弁4と一体的に設け
られる高圧レギュレータ、7は配管8を介して高圧レギ
ュレータ6に接続される低圧レギュレータをそれぞれ表
している。遮断弁4は、例えばソレノイド等を用いて構
成される電磁弁からなり、線15を介して送られるCN
G制御回路13からの信号により開閉制御される。
遮断弁4が開いている状態でガス燃料は、先ず高圧レギ
ュレータ6で5乃至6kg/cm2に減圧された後に、低圧
レギュレータ7で0.1乃至0.2kg/cm2まで減圧さ
れ、配管12及び可変オリフィス10を介してエンジン
の吸気通路11に設けられる混合器26に供給され、吸
入空気と混合される。可変オリフィス10は、CNG制
御回路13から線14を介して送られてくるパルス信号
により駆動可能なステッピングモータの回転により、所
望のオリフィス開度が設定され、これによりCNG燃料
の供給量を調節する。
一方、ガソリンタンク2内のガソリン燃料は、ガソリン
タンク2内に設けられるフューエルポンプ16により、
配管17及びこの途中に設けられるフューエルフィルタ
ー18を介して、所定の圧力でインジェクタ19に送ら
れる。インジェクタ19は、実際には各気筒毎に設けら
れており、線21を介してガソリン燃料制御回路22か
ら送り込まれる電気的な駆動パルスに応じて開閉制御さ
れ、所定圧力で送られる加圧ガソリン燃料を図示しない
吸気弁近傍の吸気通路11内(吸気ポート部)に間欠的
に噴射する。
エアークリーナ44を介して吸入される吸入空気は、可
動ベーン24を有するエアーフローセンサ23によりそ
の流量が検出される。吸入空気量は、図示しないアクセ
ルペダルに連動するスロットル弁25によって制御され
る。スロットル弁25と連動し、スロットル弁25が全
閉位置(アイドル位置)にある際に閉成するスロットル
ポジションスイッチ40からの信号は、線41を介して
CNG制御回路13及びガソリン燃料制御回路22に送
り込まれる。
混合器26内でCNGを混合され、あるいはインジェク
タ19によりガソリン燃料を噴射されて成る混合気は、
エンジン本体27内の図示しない燃料室で燃焼し、燃焼
した後の排気ガスは、排気通路28及びこの途中に設け
られる触媒コンバータ29を介して大気中に排出され
る。
エアーフローセンサ23は、スロットル弁25の上流の
吸気通路11′に設けられ、吸入空気量の変化に応じて
回動する可動ベーン24の位置により決まる電圧を発生
する。この出力電圧は、線30を介してガソリン燃料制
御回路22に送り込まれる。31は可動ベーン24を駆
動するためのエアーフローセンサアクチュエータを表し
ており、このアクチュエータ31は線32を介してガソ
リン燃料制御回路22に接続され、燃料切換スイッチ9
がガソリン側にあるときには可動ベーン24を回動自在
な状態とし、燃料切換スイッチ9がCNG側にあるとき
には可動ベーン24が吸入空気通路を全開状態とするよ
うに制御される。
33はエンジンのディストリビュータであって、クラン
ク軸が所定角度回転する毎にパルス信号を出力し、この
パルス信号は、線34を介してCNG制御回路13及び
ガソリン燃料制御回路22に送り込まれる。
排気通路28には、排気ガス中の酸素濃度に応答して出
力を発生する、即ち空燃比が理論空燃比に対してリーン
側にあるかリッチ側にあるかに応じて互いに異なる2値
の出力電圧を発生するOセンサ35が設けられてお
り、このセンサの出力電圧は、線36を介してガソリン
燃料制御回路22に送り込まれる。
吸気通路11のスロットル弁25下流側には、導管37
を介して吸気管圧力センサ38が設けられ、このセンサ
は吸気通路11内の負圧に応じて発生する電圧信号を線
39を介してCNG制御回路13に送り込む。
燃料切換スイッチ9は、線42及び43を介してCNG
制御回路13及びガソリン燃料制御回路22に、燃料が
切換わったことを表す例えば開閉信号を送り込む。
第3図は、第2図に示したガソリン燃料制御回路22の
一実施例を表すブロック図である。
エアーフローセンサ23からの電圧信号及びOセンサ
35からの電圧信号は、アナログマルチプレクサ機能を
有するアナログ−デジタル(A/D)変換器50に送り
込まれ、中央演算処理ユニット(CPU)52からの指
示に応じて順次2進信号に変換される。
ディストリビュータ33からのクランク角所定角度毎の
パルス信号は、入力インターフェイス回路(I/O回
路)54内に設けられる周知の速度信号形成回路に送り
込まれ、これによりエンジンの回転速度を表す2進信号
が形成される。また、このパルス信号は、他の所定角度
毎のパルス信号と共に、燃料噴射パルス幅演算のための
割込み要求信号、燃料噴射開始信号、及び気筒判別信号
等の形成にも利用される。
スロットルポジションスイッチ40からの信号は、I/
O回路54の所定ビット位置に送り込まれ、一時的に記
憶される。
燃料切換スイッチ9からの信号は、同じくI/O回路5
4の所定ビット位置に送り込まれ、インジェクタ19の
作動・停止のための割込み要求信号、エアーフローセン
サアクチュエータ31の作動信号、及び後述するアイド
リング相当量の燃料噴射時間を計測するタイマーのセッ
ト・リセット信号等の形成に利用される。
出力インターフェイス回路(I/O回路)56内には、
レジスタ等を含む周知の燃料噴射制御回路が設けられて
おり、このI/O回路56は、CPU52から送り込ま
れる噴射パルス幅に関する2進のデータからそのパルス
幅を有する噴射パルス信号を形成する。この噴射パルス
信号は、図示しない駆動回路を介してインジェクタ19
a乃至19dに順次あるいは同時に送り込まれ、これら
を付勢する。これにより、噴射パルス信号のパルス幅に
応じた量の燃料が噴射させられることとなる。また、こ
のI/O回路56には、エアーフローセンサアクチュエ
ータ31を駆動するための2値信号を形成する回路が設
けられ、この信号によりエアフローセンサアクチュエー
タ31は、CNG燃料モードのときにベーン24が吸入
空気通路を全開にするとともにこの状態でロックし、ガ
ソリン燃料モードのときにベーン24が吸入空気量に応
じて回動自在となるようにロック解除する。
A/D変換器50、I/O回路54及び56は、マイク
ロコンピュータの主要構成要素であるCPU52、ラン
ダムアクセスメモリ(RAM)58、及びリードオンリ
メモリ(ROM)60に共通バス62を介して接続され
ており、このバス62を介してデータ及び命令の転送等
が行なわれる。
ROM60内には、メイン処理ルーチンプログラム、燃
料噴射パルス幅演算用の割込み処理ルーチンプログラ
ム、各種補正係数演算用の割込み処理ルーチンプログラ
ム、燃料切換直後にアイドリング時に相当する量の燃料
噴射を実行するためのルーチンプログラム、このアイド
リング時相当量の燃料噴射時間をカウントダウンするた
めのプログラム(タイマー機能)、及びその他のプログ
ラム、更にそれらの演算処理に必要な種々のデータがあ
らかじめ記憶されている。
一方、第4図は、第2図に示したCNG制御回路13の
一実施例を表すブロック図である。この場合、A/D変
換器50′、CPU52′、I/O回路54′並びに5
6′、RAM58′、及びROM60′等のハードウェ
アは、基本的な作用及び構成が第3図に示したガソリン
燃料制御回路のハードウェアと同一であるので、その説
明は省略することにする。
ガソリン燃料制御回路22及びCNG制御回路13とし
ては、以上説明した構成と異なる種々の構成のものが適
用できる。例えばI/O回路54及び54′内に速度信
号形成回路を設けることなく、所定クランク角毎のパル
ス信号をCPU52及び52′が受け取り、ソフトウェ
アで速度信号を形成するように構成することも可能であ
る。また、エアーフローメータアクチュエータ31及び
遮断弁4は、上述の如く両制御回路22及び13を介す
ることなく、燃料切換スイッチ9と直接接続するように
構成してもよい。
以下、上述したマイクロコンピュータの動作を説明す
る。
ガソリン燃料モード、即ち燃料切換スイッチ9がガソリ
ン燃料側にあるときには、ガソリン燃料制御回路22が
機能し、エアーフローセンサ23からの吸入空気量に関
するデータ及びディストリビュータ33からのエンジン
の回転速度データに基き、先ず、基本燃料噴射量が算出
される。この基本燃料噴射量は、他の各センサからの信
号に応じて都度補正され、補正された燃料噴射量に応じ
て形成される燃料噴射パルスによりインジェクタ19が
駆動される。この種の処理ルーチンは周知であるので、
その説明は省略する。
CNGモード、即ち燃料切換スイッチ9がCNG側にあ
るときには、CNG制御回路13が機能し、吸気管圧力
センサ38からの吸気管圧力に関するデータ及びディス
トリビュータ33からのエンジンの回転速度データに基
き、先ず、これらのデータをパラメータとしてROM6
0′内に記憶される可変オリフィス10の基本開度が読
み出される。この基本開度は、他の各センサからの信号
に応じて都度補正され、補正された開度となるように可
変オリフィス10が駆動される。この種の処理ルーチン
も、前述のガソリン燃料モードと同様の思想により構成
することが可能であるので、その説明は省略する。
次に、本発明に特徴的なモード切換時の制御について、
フローチャート及びタイミングチャートを用いて詳細に
説明する。
第5図は、ガソリン燃料からCNGに切換えたときの制
御に関するフローチャートであり、第6図は、その際の
各部材の作動等を示したタイミングチャートである。ス
テップ70で燃料切換スイッチ9がガソリン燃料モード
からCNGモードに切換わったか否か判断し、切換わっ
ていないと判断された場合には、ステップ78に進み、
前述したガソリン燃料モードの制御が継続される。一
方、ステップ70でCNGモードに切換わったと判断さ
れた場合には、ステップ71で遮断弁4を開き、ステッ
プ72で可変オリフィス10が所定開度Aとなるように
駆動される。この開度Aは前述したCNGモードにおけ
るエンジンの運転状態に応じた開度である。ステップ7
3では、エアフローセンサアクチュエータ31が駆動開
始され、これによりエアーフローセンサのベーン24
は、ガソリン燃料モードにおけるエンジンの運転状態に
応じた位置Bから全開位置Cに変位してこの状態でロッ
クされる。この変位に要する時間は、通常、約200ms
である。ステップ74では、アイドリング時に相当する
量のガソリン燃料の噴射が開始される、即ち、インジェ
クタ19の燃料噴射量は、ガソリン燃料モードにおける
エンジンの運転状態に応じた量Dからアイドリング時に
相当する量Eまで減少する。次に、ステップ75ではタ
イマーの積算が開始され、ステップ76でこのタイマー
が所定時間経過するまで、ステップ74以下の動作、即
ちアイドリング時に相当する量のガソリン燃料の噴射動
作が継続される。この所定時間は、前述したベーン24
の変位時間に相当する200msに設定するのが望まし
い。ステップ76で所定時間が経過したと判断された場
合には、ステップ77に進みアイドリング時に相当する
量のガソリン燃料噴射を停止し、このルーチンを終了す
ると共に前述のCNGモードの制御に移行する。
第7図は、CNGからガソリン燃料に切換えたときの制
御に関するフローチャートであり、第8図は、その際の
各部材の作動等を示したタイミングチャートである。ス
テップ90で燃料切換スイッチ9がCNGモードからガ
ソリン燃料モードに切換わったか否か判断し、切換わっ
ていないと判断された場合には、ステップ98に進み前
述のCNGモードの制御が継続される。一方、ステップ
90でCNGモードからガソリン燃料モードに切換わっ
たと判断された場合には、ステップ91で遮断弁4を閉
じ、ステップ92で可変オリフィス10を全閉にする。
次に、ステップ93では、エアフローセンサのベーン2
4が吸入空気量に応動するようにそのロックを解除す
る。ステップ94では、エンジンのアイドリング時に相
当するガソリン燃料の噴射量Eが設定され、この量でガ
ソリン燃料の噴射が開始される。ステップ95ではタイ
マーの積算が開始され、ステップ96でこのタイマーが
所定時間経過するまで、ステップ94以下の動作、即ち
アイドリング時に相当する量のガソリン燃料の噴射動作
が継続される。この所定時間は、ベーン24がロック状
態から解除されて吸入空気量に応動するようになるまで
に要する時間に余裕時間を加えた時間に相当する200
msに設定するのが望ましい。ステップ96で所定時間が
経過したと判断された場合には、ステップ97に進みア
イドリング時に相当する量のガソリン燃料噴射を停止し
て、このルーチンを終了し、以後は吸入空気量に見合っ
たガソリン燃料を供給する前述のガソリン燃料モードの
制御に移行する。従って、ガソリン燃料の噴射量は、こ
の移行によりアイドリング時に相当する量からエンジン
の運転状態に応じた量に増加されることとなる。この場
合、即ち、CNGからガソリン燃料に切換える場合に
は、ガソリン燃料の各配管17、20内にベーパが発生
してガソリン燃料噴射の吐出遅れが生じないように、フ
ューエルポンプ16を常に作動させておき、常にガソリ
ン燃料を循環状態におくようにしておくことが望まし
い。
発明の効果 以上の構成により、特開昭59−122749号、実開
昭59−137346号などの先行技術と比較して、本
発明は、エンジンに供給する二元燃料を切換える際に、
所定時間にわたりエンジンのアイドリング時に相当する
少量の液体燃料を供給するように制御しているので、液
体燃料からガス燃料への切換えの際のガス燃料の供給遅
れに起因する空燃比のリーン化が阻止され、また、ガス
燃料から液体燃料への切換えの際のガス燃料の配管残分
の供給と液体燃料の急増に起因する空燃比のリッチ化が
阻止され、快適な運転性が得られるという効果がある。
この場合の液体燃料の供給量は、エンジンのアイドリン
グ時に相当する比較的少ない量であり、また、アイドリ
ング時に相当する燃料供給を実行する時間は、システム
全体が現在の燃料モードから他の燃料モードに切換わる
までの極短時間であり、従ってこの制御による液体燃料
の使用量の増大は僅かなもので、燃料経済性の悪化に結
びつくことはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の装置の基本構成を示す機能ブロック
図、 第2図は、本発明を適用したエンジンの一実施例を示す
システム構成図、 第3図は、第2図に示したガソリン燃料制御回路の一実
施例を示すブロック図、 第4図は、第2図に示したCNG制御回路の一実施例を
示すブロック図、 第5図は、ガソリン燃料からCNGに切換えた際の制御
を説明するためのフローチャート、 第6図は、この制御のタイミングチャート、 第7図は、CNGからガソリン燃料に切換えた際の制御
を説明するためのフローチャート、 第8図は、この制御のタイミングチャートである。 4……遮断弁、6……高圧レギュレータ、 7……低圧レギュレータ、9……切換スイッチ、 10……可変オリフィス 11,11′……吸気通路、 13……CNG制御回路、 16……フューエルポンプ、 19……インジェクタ、 22……ガソリン燃料制御回路、 23……エアーフローセンサ、 24……可動ベーン、27……エンジン本体、 28……排気通路、29……触媒コンバータ、 33……ディストリビュータ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体燃料とガス燃料を相互に切換えて供給
    するようにした二元燃料エンジンにおいて、ガス燃料か
    ら液体燃料に切換えたときには、切換と同時にガス燃料
    の供給を停止し、切換の時点から所定時間にわたりエン
    ジンのアイドリング時に相当する量の液体燃料の供給を
    継続し、該所定時間経過後はエンジンの運転状態に応じ
    た量の液体燃料を供給するようにし、また液体燃料から
    ガス燃料に切換えたときには、切換と同時にエンジンの
    運転状態に応じた量のガス燃料の供給を開始すると共に
    切換の時点から所定時間にわたりエンジンのアイドリン
    グ時に相当する量に減量した液体燃料を引続き供給し、
    該所定時間経過後に液体燃料の供給を停止するようにし
    たことを特徴とする二元燃料の切換制御方法。
  2. 【請求項2】液体燃料をエンジンに供給する液体燃料供
    給手段と、ガス燃料をエンジンに供給するガス燃料供給
    手段と、これらの供給手段を切換える燃料切換手段と、
    この燃料切換手段により燃料が切換わった時点から所定
    時間計測するタイマーと、この所定時間の期間エンジン
    のアイドリング時に相当する量の液体燃料を供給し、液
    体燃料に切換わっているときであって前記期間を除く期
    間エンジンの運転状態に応じた量の液体燃料を供給し、
    それ以外の期間液体燃料の供給を停止するように制御す
    る液体燃料供給制御手段と、ガス燃料に切換わっている
    ときにはエンジンの運転状態に応じた量のガス燃料を供
    給し、それ以外の期間にはガス燃料の供給を停止するよ
    うに制御するガス燃料供給制御手段とから構成されるこ
    とを特徴とする二元燃料の切換制御装置。
  3. 【請求項3】前記所定時間が200msであることを特徴
    とする特許請求の範囲第2項記載の二元燃料の切換制御
    装置。
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