JPH09287350A - 収納式金庫装置 - Google Patents

収納式金庫装置

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JPH09287350A
JPH09287350A JP9780896A JP9780896A JPH09287350A JP H09287350 A JPH09287350 A JP H09287350A JP 9780896 A JP9780896 A JP 9780896A JP 9780896 A JP9780896 A JP 9780896A JP H09287350 A JPH09287350 A JP H09287350A
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JP
Japan
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safe
opening
drive mechanism
storage chamber
lid
Prior art date
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Application number
JP9780896A
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English (en)
Inventor
Sadao Hirano
貞雄 平野
Yoshihiro Aoki
良浩 青木
Kunihiko Shibata
邦彦 柴田
Kiyoshi Makihara
喜代志 牧原
Takahito Aoyama
天仁 青山
Kenji Yamanaka
健二 山中
Kazuo Yoshi
和雄 佳
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HOI TECHNO BUTSURYU KK
Original Assignee
HOI TECHNO BUTSURYU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 故障や停電などにより金庫を収納室内から室
外へ進出できない場合にも、その金庫を使用することが
可能な収納式金庫装置を提供すること。 【解決手段】 金庫5が収納室1内に収納された状態
で、故障や停電などにより昇降駆動機構4が動作できな
くなった場合には、金庫5が進出又は退入される進退用
開口2とは別に収納室1に設けられた点検用開口3を閉
鎖する蓋体31を開放し、その点検用開口3から収納室
1内へ進入する。これにより、かかる場合にも、その収
納室1内に収納される金庫5を使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、床下等に設けら
れた収納室内へ金庫を収納する収納式金庫装置に関し、
特に、故障や停電などにより金庫を収納室内から室外へ
進出できない場合にも、その金庫を使用することができ
る収納式金庫装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、実開昭62−131580号公
報、特開昭59−165789号公報、特公平2−19
261号公報等に記載されるように、火災や盗難等から
金庫を守るため、床下や仕切壁内に設けられた収納室に
金庫を収納しておき、使用時にその金庫を収納室外へ進
出させて使用するようにした収納式金庫装置が種々提案
されている。この収納式金庫装置の収納室は盗難等を防
止するため密閉状態にされており、その収納室内に収納
された金庫は、所定の駆動機構によって、かかる収納室
から進出され、あるいは、退入されるように構成されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 金庫を進退させる駆
動機構は電力などにより動作されるので、停電や故障の
場合には駆動機構を動作することができず、このため、
かかる場合には金庫を収納室に対して進退させることが
できなかった。よって、収納室内に金庫が収納された状
態で駆動機構が動作できなくなると、収納室は密閉され
ているので、収納室内へ進入することができず、金庫内
に保管された物を取り出すことができないという問題点
があった。
【0004】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、故障や停電などにより駆動機構が
動作できず金庫が収納室内から室外へ進出されない場合
にも、その金庫を使用することができる収納式金庫装置
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
め請求項1記載の収納式金庫装置は、収納室と、その収
納室の室壁に設けられた進退用開口と、その進退用開口
を閉鎖する第1蓋体と、前記収納室内に設置された金庫
と、その金庫を前記進退用開口を経て前記収納室内から
室外へ進出させ、あるいは、前記収納室外から室内へ退
入させる駆動機構とを備え、更に、前記収納室の室壁に
前記進退用開口とは別に設けられた点検用開口と、その
点検用開口を閉鎖する第2蓋体とを備えている。
【0006】この請求項1記載の収納式金庫装置によれ
ば、収納室内に設置された金庫は、駆動機構により第1
蓋体を開放して進退用開口から収納室外へ進出され、収
納室外にて使用される。一方、収納室外で使用された金
庫は、その使用後、駆動機構により進退用開口から収納
室内へ退入され第1蓋体が閉鎖され、収納室内にて保管
される。故障や停電などにより収納室内に金庫が保管さ
れた状態で駆動機構が進出不能になった場合には、第2
蓋体を開放して、進退用開口とは別に設けられた点検用
開口から収納室内に進入することにより収納室内に保管
された金庫をかかる場合にも使用することができる。
【0007】請求項2記載の収納式金庫装置は、請求項
1記載の収納式金庫装置において、更に、前記第2蓋体
の開放を検出する開放検出手段と、その開放検出手段に
より前記第2蓋体の開放が検出された場合に作動する報
知手段とを備えている。この請求項2記載の収納式金庫
装置によれば、請求項1記載の収納式金庫装置と同様に
作用する上、点検用開口を閉鎖する第2蓋体が開放され
ると、その開放が開放検出手段により検出され、報知手
段が作動されて第2蓋体の開放が報知される。
【0008】請求項3記載の収納式金庫装置は、請求項
1又は2のいずれかに記載の収納式金庫装置において、
更に、前記金庫を少なくとも90°回転可能に載置する
回転テーブルを備え、前記駆動機構は前記回転テーブル
とともに前記金庫を前記収納室の内外へ進退させるもの
である。この請求項3記載の収納式金庫装置によれば、
請求項1又は2のいずれかに記載の収納式金庫装置と同
様に作用する上、駆動機構により収納室外へ進出された
金庫は、回転テーブルにより金庫の正面が向く方向を少
なくとも90°の範囲内で変更することができる。
【0009】請求項4記載の収納式金庫装置は、請求項
3記載の収納式金庫装置において、更に、前記金庫の回
転位置を検出する回転位置検出手段と、前記金庫の正面
が前記点検用開口以外の方向を向いている場合に前記駆
動機構の退入動作を禁止する退入禁止手段とを備えてい
る。この請求項4記載の収納式金庫装置によれば、請求
項3記載の収納式金庫装置と同様に作用する上、回転位
置検出手段によって金庫の正面が点検用開口以外の方向
を向いていることが検出された場合には、退入禁止手段
により駆動機構の退入動作が禁止されるので、金庫はそ
の正面を点検用開口側に向けて収納室内に収納される。
【0010】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1及び図2
に、本実施例の収納式金庫装置の一例を示す。図1は金
庫の収納室の垂直縦断面図であり、図2は収納室の垂直
横断面図である。本実施例の収納式金庫装置は、床下に
設けられた収納室に金庫を収納し、使用時にはかかる金
庫を床上に上昇させて使用するものである。
【0011】図1及び図2に示すように、収納室1は、
1階の床下を直方体状に掘り下げ、その掘り下げ部をコ
ンクリートで覆ったコンクリートピットCPとされてい
る。収納室1の内側面には、その内周の全周に沿って一
定厚の金属板で構成された側壁11が配設され、収納室
1の底面はコンクリートピットCPの底壁12で構成さ
れている。
【0012】収納室1の頂壁13は、上面から下面に向
けて順に、複合材パネル131、緩衝材132、金属板
133、金属フレーム134、金属板135の5層構造
に構成されている。金属フレーム134は、図3の鎖線
に示すように縦横に組み合わされており、その金属フレ
ーム134の上下は平板状の金属板133,135によ
り覆われている。上方の金属板133上には、不織布や
コルク等の緩衝材132が接合され、更に、その緩衝材
132上には床面FLとなる複合材パネル131が接合
されている。複合材パネル131の上面は、緩衝材13
2の厚さを調節することにより、頂壁13以外の他の床
面FLと面一にされている。また、頂壁13上に人が乗
った場合に、金属板133,135及び金属フレーム1
34で生じる金属音は、緩衝材132により消音される
ので、収納室1の存在を隠すことが可能となっている。
【0013】図3は、収納室1の頂壁13を上方からみ
た平面図である。図3における頂壁13の右半部には、
長方形状の進退用開口2が設けられている。この進退用
開口2は収納室1内に収納された金庫5の出没用の開口
であり、進退用開口2と同形の板状蓋体21により閉鎖
されている。図1に示すように、この板状蓋体21は、
所定厚さの金属板211上に、不織布やコルク等の緩衝
材212を介して、床面FLとなる複合材パネル213
を接合した3層構造の蓋体とされている。
【0014】一方、図3の頂壁13の左半部には、上記
進退用開口2に隣接して正方形状の点検用開口3が設け
られている。この点検用開口3は、後述する金庫5を昇
降させるための昇降駆動機構4が故障や停電により動作
しない場合に、収納室1内に進入して、収納室1内の金
庫5を使用するための進入用開口である。よって、金庫
5内に保管されたものを取り出せるように、金庫5は扉
51の設けられた正面を点検用開口3側に向けて収納室
1内に収納されている。なお、この点検用開口3から収
納室1内へ進入して、昇降駆動機構4などの修理点検な
どのメンテナンスも行うことができる。
【0015】この点検用開口3は、左右の二箇所に通孔
314を備えた板状蓋体31によって閉鎖されている。
蓋体31に設けられた通孔314は、点検用開口3を開
放する場合に、指や工具をこの通孔314に引っかけ
て、蓋体31を持ち上げるためのものである。図1に示
すように、点検用開口3の板状蓋体31は、通孔314
以外は前記した進退用開口2の板状蓋体21と同様に構
成されており、所定厚さの金属板311上に、不織布や
コルク等の緩衝材312を介して、床面FLとなる複合
材パネル313を接合した3層構造の蓋体である。な
お、通孔314は、この複合材パネル313に設けられ
ている。
【0016】点検用開口3の開口縁には、リミットスイ
ッチ32が付設されており、蓋体31が開放されるとこ
のリミットスイッチ32が作動するように構成されてい
る。後述する受信器ボックス61内の警報スイッチがO
Nにされている状態で点検用開口3の蓋体31が開放さ
れると、受信器ボックス61内に設置されたブザーが鳴
動されて、収納室1内への無断侵入が報知される。
【0017】上記した進退用開口2及び点検用開口3の
各蓋体21,31は、頂壁13と同様に、緩衝材21
2,312の厚さを微調整することにより、各開口2,
3を閉鎖した際に蓋体21,31の上面が頂壁13及び
他の床面FLと面一になるようにされている。また、緩
衝材212,312の存在により、頂壁13及び他の床
面FLから蓋体21,31上に移った際の足音等の急変
も避けることができ、蓋体21,31の存在を効果的に
隠すことができる。なお、蓋体21,31の大きさを、
規格化された複合材パネルの区画と合致する大きさに設
定しておけば、さらに効果的に蓋体21,31及び収納
室1の存在を隠すことができる。また、頂壁13及び床
面FL上に毛の長い絨毯を敷くことによっても、効果的
に蓋体21,31及び収納室1の存在を隠すことができ
る。
【0018】上述したように収納室1の側壁11はコン
クリート及び金属板で覆われ、底壁12はコンクリート
で覆われ、頂壁13は金属板133,135及び金属フ
レーム134により、各蓋体21,31は所定厚さの金
属板211、311で覆われているので、火災や地震な
どの発生の際に収納室1内の金庫5を安全に保管するこ
とができる。また、金庫5は床下に設けられた収納室1
内に保管されるので、人目につかず、金庫5自体の存在
を隠すことができ、盗難防止にも優れている。
【0019】収納室1の底壁12上には、昇降駆動機構
4を構成する矩形皿状のベース板41が固定されている
(図4参照)。ベース板41上の前後位置(図2の左右
位置)には、中央423で互いに回動自在に結合された
等長クロス状のリンクアーム42A,42Bがそれぞれ
一対ずつ配設されており、これらリンクアーム42A,
42Bの上方には、反転した矩形皿状のテーブル板43
が支持されている。各外側のリンクアーム42Aは、図
1における右上端がテーブル板43の板面に回動自在に
結合されて左方へ下り傾斜されており、左下端に設けら
れたローラ421はベース板41上で摺動自在に配設さ
れている。一方、各内側のリンクアーム42Bは、図1
における右下端がベース板41の板面に回動自在に結合
されて左方へ上がり傾斜されており、左上端に設けられ
たローラ422はテーブル板43の板面に摺動自在に配
設されている。このような2対のリンクアーム42A,
42Bによって、テーブル板43はベース板41と平行
な水平姿勢に支持されている。
【0020】図5に示されるように、一対のリンクアー
ム42A,42Bを結合する連結軸423には、平面視
で略長方形のブラケット44の両端が回動自在に結合さ
れており、その右側面中央には駆動モータ45が突設さ
れている。ブラケット44の左側面両端部からはそれぞ
れ駆動ネジ441,442が左方へ平行に突出されてお
り、これら駆動ネジ441,442はブラケット44内
に設けられた各アイドルギヤ443,444を介して駆
動モータ45の出力軸に連結されている。これにより、
両駆動ネジ441,442は駆動モータ45の出力軸と
同方向へ回転される。駆動ネジ441,442は、ブラ
ケット44と平行に位置する直方体状の可動部材46の
両端部を貫通しており、この可動部材46内で各駆動ネ
ジ441,442と可動部材46とがボールネジ構造に
より結合されている。可動部材46の両端には内外各一
対のカムローラ461,462が装着されており、これ
らカムローラ461,462は、図4に示すように、そ
れぞれ内外のリンクアーム42A,42Bの円弧状をな
す上下面に当接されている。
【0021】このように構成された昇降駆動機構4は、
駆動モータ45が正逆転されると、これに応じて駆動ネ
ジ441,442に結合された可動部材46が図1の左
右へ移動する。可動部材46が左方へ移動すると、リン
クアーム42A,42Bのクロス角θ(図1)は小さく
なり、各リンクアーム42A,42B先端のローラ42
1,422がそれぞれベース板41およびテーブル板4
3の板面を左方へ転動して、図1の2点鎖線で示すよう
に、ベース板41近くまでテーブル板43が下降する。
反対に可動部材46が右方へ移動すると、リンクアーム
42A,42Bのクロス角θは大きくなり、テーブル板
43は図1の実線で示す上端位置まで上昇する。なお、
かかる上下動作時におけるテーブル板43は、ベース板
41との平行状態を保って動作される。即ち、ベース板
41は、水平に配設された収納室1の底壁12に設けら
れているので、テーブル板43は常に水平状態を保って
上下動作される。
【0022】図1におけるテーブル板43の板面右半部
(リンクアーム42A,42Bの固定端側)上には、回
転テーブル7を介して金庫5が載置されている。テーブ
ル板43が上昇すると金庫5の頂面により蓋体21が押
し上げられて進退用開口2が開放され、図1に示すよう
に金庫5が床面FL上に進出する。昇降駆動機構4が停
電や故障などにより動作できない場合にも金庫5の使用
が可能となるように、金庫5はその正面を点検用開口3
側に向けて収納されているが、床面FL上に進出された
金庫5は回転テーブル7上で360°回転可能にされて
いるので、扉51の設けられた正面を所望の方向に向け
て金庫5を使用することができる。
【0023】例えば、本実施例の収納式金庫装置を床の
間の床下に設けた場合について考えると、金庫5を上昇
させただけでは金庫5の正面は横を向いた状態となって
おり、この状態で金庫5を使用するためには、床の間の
上に乗って金庫5の扉51を開放し使用しなければなら
ない。しかし、本実施例のように、金庫5を回転テーブ
ル7上に載置すれば、床上に進出された金庫5の正面を
所望の位置に向け直すことができるので、かかる場合に
は金庫5を使用するために床の間に乗る必要がなく、金
庫5の操作性を向上することができる。
【0024】テーブル板43と共に金庫5が下降する
と、その途中で蓋体21は、その外周縁が進退用開口2
の内周縁に当接してこれを閉鎖し、金庫5の頂面から離
れる(図1の2点鎖線)。閉鎖された蓋体21の上面
は、頂壁13及び他の床面FLと面一にされる。
【0025】なお、回転テーブル7にはリミットスイッ
チ71が付設されている。このリミットスイッチ71は
金庫5の正面が点検用開口3側を向いた状態で作動する
ようにされており、前記した昇降駆動機構4はかかるリ
ミットスイッチ71が作動状態にある場合に限り下降動
作が可能になっている。従って、金庫5の正面が点検用
開口3以外の方向を向いた状態では金庫5を下降するこ
とができないので、金庫5はその正面を常に点検用開口
3側に向けて収納室1内に収納される。
【0026】図1におけるテーブル板43の板面左半部
(リンクアーム42A,42Bの摺動端421,422
側)、即ち、点検用開口3の下方部は、金庫5の載置さ
れない空きエリアとされている。金庫5はテーブル板4
3とともに昇降されるので、点検用開口3下方のテーブ
ル板43にかかる空きエリアを設けることで、昇降の途
中で昇降駆動機構4が故障等により停止してしまった場
合にも、点検用開口3から収納室1内に進入すれば、該
空きエリアに乗って金庫5に対面することができる。な
お、テーブル板43のかかる空きエリアの部分を開閉可
能に構成すれば、昇降駆動機構4内へ潜り込めるので、
昇降駆動機構4等のメンテナンスをより容易に行うこと
が可能となる。
【0027】収納室1の側壁11には制御盤6が設けら
れ、この制御盤6から駆動モータ45やリミットスイッ
チ32,71等へ配線がなされている(図示略)。ま
た、制御盤6からコンクリート壁内の配線路CP1を経
て、床面FL上の所定の壁面に設けられた受信器ボック
ス61へ配線がなされている。制御盤6内には「点検−
運転」選択スイッチ、手動用の「上昇−下降」スイッ
チ、電源用のノーヒューズブレーカ、出力リレー、およ
び論理演算機能を有するシーケンサ等が設けられてい
る。選択スイッチを「点検」にした状態では、後述する
リモコン送信器62の操作が不能にされ、昇降駆動機構
4は手動用の「上昇−下降」スイッチの操作に従って動
作される。よって、収納室1内の点検は、選択スイッチ
を「点検」状態にして行い、点検終了後は選択スイッチ
を「運転」に切り替えてリモコン送信器62の操作によ
り昇降駆動機構4が動作されるようにする。なお、選択
スイッチが「点検」状態にされている場合には、金庫5
の正面が点検用開口3以外の方向を向いていても、手動
用の「下降」スイッチが操作されれば、昇降駆動機構4
が下降し金庫5が下降される。
【0028】受信器ボックス61には、リモコン送信器
62からの光信号を受ける光センサ、電源ランプ、「動
作可」ランプ、「動作不可」ランプのほか、点検用開口
3の蓋体31が無断開放された場合に鳴動される報知手
段としてのブザーと、そのブザーの鳴動を許可又は禁止
する警報スイッチ等が設けられている。警報スイッチが
ONにされている状態で点検用開口3の蓋体31が開放
されると、ブザーが鳴動され、点検用開口3への無断侵
入が報知される。よって、点検用開口3をメンテナンス
等のために使用する場合には、警報スイッチをOFFに
してから蓋体31を開放し、点検用開口3を使用する。
なお、点検用開口3の蓋体31が無断開放された場合に
は、かかるブザーの鳴動に代えて、あるいは、ブザーの
鳴動と共に、蓋体31の無断開放を警備会社に知らせる
ように構成しても良い。また、無断開放(無断侵入)の
報知は必ずしもブザーである必要はなく、無断開放(無
断侵入)を報知できれば単なる表示のようなものであっ
ても良い。
【0029】図6に、リモコン送信器62の正面を示
す。リモコン送信器62は、受信器ボックス61に対し
て各種の信号を送信し、制御盤6を介して、昇降駆動機
構4を動作させるものである。リモコン送信器62に
は、「電源入」、「電源切」、「上昇」、「停止」、
「下降」の各押しボタンスイッチ、および暗証番号入力
用の「0」〜「9」、「クリア」、「セット」の各押し
ボタンスイッチが設けられている。
【0030】図7及び図8に、制御盤6内のシーケンサ
の処理手順を示す。制御盤6の選択スイッチが「運転」
にされた状態でリモコン送信器62が操作されると、図
7の処理が開始される。リモコン送信器62の「電源
入」ボタンが押下されると(S1:Yes)、暗証番号
が登録されているか否か調べられる(S2)。暗証番号
が登録済であれば(S2:Yes)、受信器ボックス6
1の「動作不可」ランプを点灯する(S3)。この状態
でリモコン送信器62からの暗証番号入力を待ち(S
4:No)、暗証番号が入力されると(S4:Ye
s)、その入力された暗唱番号が登録済みの暗証番号と
一致するか否か調べられる(S5)。入力された暗証番
号が一致しなければ(S5:No)、処理をS4に移行
し、再度暗証番号の入力待ちの状態となる。
【0031】入力された暗証番号が一致した場合には
(S5:Yes)、受信器ボックス61の「動作可」ラ
ンプを点灯するとともに、点灯されていた「動作不可」
ランプを消灯し(S6)、その後は、リモコン送信器6
2の「上昇」、「停止」、「下降」、「電源切」の各押
しボタンスイッチの押下待ちの状態に入る(S7:N
o)。各押しボタンスイッチが押下されると(S7:Y
es)、その押下に応じて駆動モータ45が作動され、
昇降駆動機構4を昇降して、テーブル板43上に載置さ
れた金庫5の昇降動作が行われる。
【0032】具体的には、「下降」ボタンが押下される
と(S7:Yes,「下降」)、金庫5の正面が点検用
開口3側に向いているか否か調べられ(S8)、点検用
開口3側を向いていれば(S8:Yes)、駆動モータ
45が作動され、テーブル板43とともに金庫5を下降
する(S9)。一方、金庫5の正面が点検用開口3側を
向いていなければ(S8:No)、金庫5の下降は禁止
され、次のボタン押下を待つべく処理をS7に移行す
る。なお、金庫5の正面が点検用開口3側を向いている
か否かは、前記した回転テーブル7に設置されたリミッ
トスイッチ71の状態により判断される。
【0033】「上昇」ボタンが押下されると(S7:Y
es,「上昇」)、駆動モータ45が作動されテーブル
板43とともに金庫5を上昇し(S10)、「停止」ボ
タンが押下されると(S7:Yes,「停止」)、駆動
モータ45の作動が停止され金庫5の昇降が停止される
(S11)。また、リモコン送信器62の「電源切」ボ
タンが押下されると(S7:Yes,「電源切」)、点
灯中の「動作可」ランプを消灯し(S12)、この処理
を終了する(S13)。
【0034】図7の処理S1にて、「電源入」ボタンが
押下されたにも拘らず、暗証番号が登録されていなけれ
ば(S1:Yes,S2:No)、受信器ボックス61
の「動作可」ランプ及び「動作不可」ランプを交互に点
灯して(S14)、暗証番号が未登録であることを報知
し、この処理を終了する(S15)。なお、暗証番号
は、リモコン送信器62の各ボタンを所定の手順に従っ
て押下することにより登録される。
【0035】昇降駆動機構4等の修理調整を行う場合に
はテーブル板43を下降させて、点検用開口3の蓋体3
1の通孔314に指又は工具を掛けてこれを開放し、収
納室1内に入って制御盤6内の「点検−運転」選択スイ
ッチを点検にする。この状態ではリモコン送信器62か
らの操作は不可能になり、昇降駆動機構4の昇降動作は
制御盤6内の「上昇−下降」スイッチを操作して行われ
るので、安全に収納室1内で昇降駆動機構4等の修理調
整を行うことができる。
【0036】以上説明したように、本実施例の収納式金
庫装置によれば、リモコン送信器62からの指令により
収納室1への金庫の出し入れを簡易に行うことができる
とともに、昇降駆動機構4が故障や停電などにより動作
せず金庫5を収納室1外へ進出できない場合にも、点検
用開口3から収納室1内へ進入して金庫5を使用するこ
とができる。なお、本実施例における請求項4記載の退
入禁止手段としては、図8のS8の処理が該当する。
【0037】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0038】例えば、本実施例は、金庫5が上下方向へ
昇降進退するものについて説明したが、金庫が水平方向
へ進退するものに本発明を用いることも可能である。
【0039】
【発明の効果】 請求項1記載の収納式金庫装置によれ
ば、収納室には金庫の進出又は退入が行われる進退用開
口とは別に点検用開口を設けたので、金庫が収納室内に
収納された状態で収納室外へ進出不能となった場合に
も、点検用開口から収納室内に進入して金庫を使用する
ことができるという効果がある。また、点検用開口は非
使用時には第2蓋体により閉鎖されているので、その開
口の所在を隠すことができるという効果がある。
【0040】請求項2記載の収納式金庫装置によれば、
請求項1記載の収納式金庫装置の奏する効果に加え、更
に、点検用開口を閉鎖する第2蓋体が開放されると、そ
の開放が報知手段により報知されるので、点検用開口か
ら収納室内への無断侵入を認識することができ、金庫に
保管された物の盗難を防止することができるという効果
がある。
【0041】請求項3記載の収納式金庫装置によれば、
請求項1又は2のいずれかに記載の収納式金庫装置の奏
する効果に加え、更に、金庫の正面が向く方向は少なく
とも90°の範囲内で変更することができるので、その
正面を好みの方向に向けて金庫を使用することができ、
金庫の操作性が向上するという効果がある。
【0042】請求項4記載の収納式金庫装置によれば、
請求項3記載の収納式金庫装置の奏する効果に加え、更
に、金庫はその正面を点検用開口側に向けて収納室内に
収納されるので、停電や駆動機構の故障などにより金庫
が収納室外へ進出不能となった場合にも、点検用開口か
ら収納室内へ進入すれば、金庫の正面に向かうことがで
き、かかる場合にも金庫を使用することができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 金庫を上昇進出させた状態の収納室の垂直縦
断面図である。
【図2】 金庫を上昇進出させた状態の収納室の垂直横
断面図である。
【図3】 収納室の頂壁の平面図である。
【図4】 昇降駆動機構の斜視図である。
【図5】 昇降駆動機構の平面図である。
【図6】 リモコン送信器の正面図である。
【図7】 シーケンサの処理手順を示すフローチャート
である。
【図8】 シーケンサの処理手順を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 収納室 2 進退用開口 21 板状蓋体(第1蓋体) 3 点検用開口 31 板状蓋体(第2蓋体) 32 リミットスイッチ(開放検出手
段) 4 昇降駆動機構(駆動機構) 5 金庫 7 回転テーブル 71 リミットスイッチ(回転位置検出
手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧原 喜代志 愛知県蒲郡市拾石町東浜31番地16 ホイテ クノ物流株式会社内 (72)発明者 青山 天仁 愛知県蒲郡市拾石町東浜31番地16 ホイテ クノ物流株式会社内 (72)発明者 山中 健二 愛知県日進市岩崎台3丁目817番地 (72)発明者 佳 和雄 愛知県豊橋市北島町字高田148番地の1

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納室と、その収納室の室壁に設けられ
    た進退用開口と、その進退用開口を閉鎖する第1蓋体
    と、前記収納室内に設置された金庫と、その金庫を前記
    進退用開口を経て前記収納室内から室外へ進出させ、あ
    るいは、前記収納室外から室内へ退入させる駆動機構と
    を備えた収納式金庫装置において、 前記収納室の室壁に前記進退用開口とは別に設けられた
    点検用開口と、 その点検用開口を閉鎖する第2蓋体とを備えたことを特
    徴とする収納式金庫装置。
  2. 【請求項2】 前記第2蓋体の開放を検出する開放検出
    手段と、その開放検出手段により前記第2蓋体の開放が
    検出された場合に作動する報知手段とを備えたことを特
    徴とする請求項1記載の収納式金庫装置。
  3. 【請求項3】 前記金庫を少なくとも90°回転可能に
    載置する回転テーブルを備え、前記駆動機構は前記回転
    テーブルとともに前記金庫を前記収納室の内外へ進退さ
    せることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載
    の収納式金庫装置。
  4. 【請求項4】 前記金庫の回転位置を検出する回転位置
    検出手段と、前記金庫の正面が前記点検用開口以外の方
    向を向いている場合に前記駆動機構の退入動作を禁止す
    る退入禁止手段とを備えたことを特徴とする請求項3記
    載の収納式金庫装置。
JP9780896A 1996-04-19 1996-04-19 収納式金庫装置 Pending JPH09287350A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114613087A (zh) * 2022-03-12 2022-06-10 江苏经贸职业技术学院 一种防盗和报警的计算机网络设备箱
JP7267660B1 (ja) * 2022-12-20 2023-05-02 株式会社シェルタージャパン 金庫収納庫

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114613087A (zh) * 2022-03-12 2022-06-10 江苏经贸职业技术学院 一种防盗和报警的计算机网络设备箱
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