JPH09286766A - アミノ−クロロ安息香酸の高級アルコールエステルの製造方法 - Google Patents

アミノ−クロロ安息香酸の高級アルコールエステルの製造方法

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JPH09286766A
JPH09286766A JP8127851A JP12785196A JPH09286766A JP H09286766 A JPH09286766 A JP H09286766A JP 8127851 A JP8127851 A JP 8127851A JP 12785196 A JP12785196 A JP 12785196A JP H09286766 A JPH09286766 A JP H09286766A
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amino
acid
chlorobenzoic acid
higher alcohol
ester
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Yasunori Iwama
保憲 岩間
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FUSO KAGAKU KOGYO
FUSO KAGAKU KOGYO KK
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FUSO KAGAKU KOGYO
FUSO KAGAKU KOGYO KK
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー写真感光材料のイエローカプラーの原
料や染顔料中間体として有用であるアミノ−クロロ安息
香酸の高級アルコールエステルの高収率で工業生産に適
した製造方法の提供にある。 【解決手段】 アミノ−クロロ安息香酸と炭素数8〜1
8の高級アルコールを、酸触媒、例えば硫酸、の存在
下、50〜150℃の温度条件下でエステル化反応させ
ることを特徴とするアミノ−クロロ安息香酸の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アミノ−クロロ
安息香酸の高級アルコールエステルの製造方法に係り、
詳しくは、カラー写真感光材料に使用するイエローカプ
ラーの原料や染顔料中間体として有用であるアミノ−ク
ロロ安息香酸の高級アルコールエステルの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】イエローカプラーは、カラー写真用ハロ
ゲン化銀感光材料に含有される化合物であり、400〜
500nmの波長を持つ青光の吸収を分担しており、こ
のイエローカプラーの吸収特性により、カラー写真の保
存性、記録性等の性能が決まる。イエローカプラーとし
て、特開平4−353844、EP−600、561、
等が提案されているが、これらのイエローカプラーは、
アミノクロロ安息香酸エステルの誘導体である。また、
アミノ−クロロ安息香酸は染顔料中間体としても有用で
ある。このアミノクロロ安息香酸エステルの製造方法と
しては、特公昭48−16374、WO−89/07,
096等に開示されている方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
48−16374に開示されているアミノクロロ安息香
酸エステルの製造方法は、アミノ−クロロ安息香酸のメ
チルエステルをチタニムブトキシドの存在下、高級アル
コールとエステル交換する方法であり、この方法におい
ては、アミノ−クロロ安息香酸の高級アルコールエステ
ルを得るためには、アミノ−クロロ安息香酸をメチル化
し、その後にエステル交換を行わなければならず、反応
工程に2工程要するという問題点があった。また、WO
−89/07,096の方法においては、ニトロ−クロ
ロ安息香酸を高級アルコールとエステル化反応させた後
に、水素化還元を行いアミノ−クロロ安息香酸の高級ア
ルコールエステルを得る方法が開示されているが、この
方法においても、反応工程に2工程要し、高収率でアミ
ノ−クロロ安息香酸の高級アルコールエステルが得られ
ない、等の問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明においては、上
記問題点を解決するためになされたものであって、アミ
ノ−クロロ安息香酸の高級アルコールエステルを、簡便
でかつ高収率でアミノ−クロロ安息香酸の高級アルコー
ルエステルを生成する製造方法を提供する。すなわち、
請求項1記載の発明は、アミノ−クロロ安息香酸と炭素
数8〜18の高級アルコールを、酸触媒の存在下、50
〜150℃の温度条件下でエステル化反応させることを
特徴とするアミノ−クロロ安息香酸の高級アルコールエ
ステルの製造方法に関する。請求項2記載の発明は、ア
ミノ−クロロ安息香酸と炭素数8〜18の高級アルコー
ルを、酸触媒の存在下、50〜150℃の温度条件下で
エステル化反応させた後に、炭素数1〜4のアルコール
を加え、アミノ−クロロ安息香酸の高級アルコールエス
テルを晶析させることを特徴とする、アミノ−クロロ安
息香酸の高級アルコールエステルの製造方法に関する。
請求項3記載の発明は、前記酸触媒が、ブレンステッド
酸であることを特徴とする請求項1乃至2いずれか記載
のアミノ−クロロ安息香酸の高級アルコールエステルの
製造方法に関する。請求項4記載の発明は、前記酸触媒
が硫酸であることを特徴とする請求項1乃至2いずれか
記載のアミノ−クロロ安息香酸の高級アルコールエステ
ルの製造方法に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を詳
細に説明する。この発明においては、出発物質としてア
ミノ−クロロ安息香酸と炭素数8〜18の高級アルコー
ルを用いて、酸触媒の存在下、50〜150℃の温度条
件下でエステル化反応させ、アミノ−クロロ安息香酸の
高級アルコールエステルを製造する。
【0006】アミノ−クロロ安息香酸としては、3−ア
ミノ−4−クロロ安息香酸、2−アミノ−4−クロロ安
息香酸、5−アミノ−2−クロロ安息香酸、2−アミノ
−5−クロロ安息香酸、4−アミノ−2−クロロ安息香
酸、4−アミノ−3−クロロ安息香酸、等が用いられ
る。
【0007】高級アルコールとしては、炭素数8〜18
のアルコール、例えばオクタデシルアルコール、ヘキサ
デシルアルコール、ドデシルアルコール、オクチルアル
コール等が使用できる。
【0008】酸触媒としては、ブレンステッド酸が好適
に使用される。具体例を挙げれば、無機酸、有機酸が使
用でき、無機酸としては、特に硫酸が、有機酸として
は、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ベンゼン
スルホン酸等が、望ましく使用される。
【0009】後記実施例から、明らかな如く、使用する
酸触媒としては、硫酸が特に好ましく用いられる。触媒
に硫酸を使用する場合、その添加量は、出発物質である
アミノ−クロロ安息香酸に対して、モル比で0.1倍以
上から5倍以下とするのが好ましく、0.5倍以上〜4
倍以下がより好ましい。その理由は、モル比が0.1未
満の場合には、反応の進行が遅くなり好ましくなく、5
倍を越える場合には、反応液から目的物質であるアミノ
−クロロ安息香酸の高級アルコールエステルを分離する
のが容易でなくなり望ましくなく、いずれの場合も望ま
しくないからである。
【0010】アミノ−クロロ安息香酸に対する高級アル
コールの混合比は、モル比で1倍以上〜10倍以下が好
ましく、より好ましくは、2〜4倍程度である。その理
由は、モル比が1未満の場合、エステル化反応の速度が
遅くなり、また、反応副生成物が反応の進行ともに増大
し、望ましくなく、モル比が10倍を越えた場合、原料
アルコールも結晶する等、目的物質であるアミノ−クロ
ロ安息香酸の高級アルコールエステルの分離が容易でな
くなり、望ましくなく、いずれの場合も望ましくないか
らである。
【0011】エステル化反応の温度条件は、原料アルコ
ールの種類によって異なるが、50℃以上から150℃
以下が好ましく、より好ましくは、80℃以上から12
0℃以下である。
【0012】また、この発明においては、出発物質とし
て使用する高級アルコールが溶剤として作用するため、
溶媒を必ずしも使用する必要がない。溶媒を使用する場
合、反応に関与しないものであれば全て好適に使用でき
る。具体的に例示すれば、トルエン、ベンゼン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等のエーテル、クロロエタン等のハロゲン化炭化水素
等が挙げられる。また、エステル化反応に伴って生成す
る水を除去するための共沸溶媒を使用しても構わない。
共沸溶媒を具体的に例示すれば、ベンゼン、トルエン、
キシレン等が挙げられる。
【0013】この反応においては、出発物質であるアミ
ノ−クロロ安息香酸の高級アルコールに対する溶解性が
低いため、出発物質に上記した溶媒を加えるか、もしく
は、80〜120℃に加温して、スラリー状態として、
上記出発物質の混合状態を良好にすると、反応速度が高
くなり好ましい。
【0014】上記したエステル化反応に含有されるアミ
ノ−クロロ安息香酸の高級アルコールエステルは、次の
ように分離精製を行う。得られた反応溶液に、炭素数1
〜4のアルコールを加えて反応溶液を希釈し、炭酸ソー
ダ水溶液、ナトリウムメチラート等を加えて、硫酸を中
和して塩として分離した後に、アミノ−クロロ安息香酸
の高級アルコールエステルを晶析させる。晶析に用いる
溶液としては、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール等の低級アルコール
も使用できるが、アルコールの炭素数の増加に伴い、目
的物質であるアミノ−クロロ安息香酸の高級アルコール
エステルの回収率が低下し、また、乾燥時に減圧が必要
となる。具体的には、3−アミノ−4クロロ安息香酸の
ヘキサデシルエステルは、融点が71℃であり、炭素数
が2以上の場合、沸点が目的物質の融点をを越え、乾燥
時に減圧が必要となる。晶析の後に、必要に応じて、再
結晶を行い精製してもよい。晶析母液については、メタ
ノールを回収した後に、水を除去した後、未反応の出発
物質を含む溶液を、原料として再利用してもよい。
【0015】この発明に係る出発物質であるアミノ−ク
ロロ安息香酸と目的物質であるアミノ−クロロ安息香酸
の高級アルコールエステルの代表的なものを例示すれ
ば、(1)3−アミノ−4−クロロ安息香酸(化1)と
3−アミノ−4−クロロ安息香酸の高級アルコールエス
テル(化2)、
【化1】
【化2】 (式中Rは、炭素数8〜18のアルキル基を表す)、
(2)2−アミノ−4−クロロ安息香酸(化3)と2−
アミノ−4−クロロ安息香酸の高級アルコールエステル
(化4)、
【化3】
【化4】 (式中Rは、炭素数8〜18のアルキル基を表す)、
(3)2−アミノ−5−クロロ安息香酸(化5)と2−
アミノ−5−クロロ安息香酸の高級アルコールエステル
(化6)、
【化5】
【化6】 (式中Rは、炭素数8〜18のアルキル基を表す)、
(4)4−アミノ−2−クロロ安息香酸(化7)と4−
アミノ−2−クロロ安息香酸の高級アルコールエステル
(化8)、
【化7】
【化8】 (式中Rは、炭素数8〜18のアルキル基を表す)、が
挙げられる。
【0016】
【実施例】以下、この発明を、実施例及び対照試験を挙
げて、詳細に説明する。 (対照試験)3−アミノ−4−クロロ安息香酸、メタノ
ールから、3−アミノ−4−クロロ安息香酸メチルエス
テルを合成した。この3−アミノ−4−クロロ安息香酸
メチルエステル92.8g,ヘキサデシルアルコール1
81.5gを、留出管、温度計を備えた丸底フラスコに
取り、チタニウムブトキシド2.35mlを加えて、1
30〜140℃の温度条件下で7時間反応させたとこ
ろ、96%がエステル交換された。反応溶液を、65℃
まで冷却したのちに、メタノール620gを加えて晶析
し、得られた粗結晶をメタノールで再結晶し、3−アミ
ノ−4−クロロ安息香酸ヘキサデシルエステル173.
5gを得た。
【0017】(実施例1)3−アミノ−4−クロロ安息
香酸34.3g,ヘキサデシルアルコール194.0g
を、留出管、温度計を備えた丸底フラスコに取り、60
℃まで昇温し、スラリー状態とした。その後、濃硫酸1
1.8gを滴下し、温度を110℃まで上昇させ、温度
を110〜115℃に6時間保ったところ、スラリー状
態から均一な溶液となった。反応溶液をHPLCを用い
て同定したところ、出発物質である3−アミノ−4−ク
ロロ安息香酸の96%が3−アミノ−4−クロロ安息香
酸ヘキサデシルエステルに変換されていた。得られた反
応溶液を、55℃まで冷却した後に、メタノール700
mlを加え、反応溶液に溶解させた後、加えた硫酸を中
和する炭酸ソーダ水溶液を加えて、硫酸を中和し、濾過
後、母液を攪拌し続け、結晶68.1gを得た。得られ
た結晶を、HPLCを用いて同定したところ、対照試験
で得られた3−アミノ−4−クロロ安息香酸ヘキサデシ
ルエステルと同じ保持時間を示し、融点も対照試験で得
られた3−アミノ−4−クロロ安息香酸ヘキサデシルエ
ステル同値である70.9℃を示した。生成した3−ア
ミノ−4−クロロ安息香酸ヘキサデシルエステルの純度
は95%であり、収率は86%であった。
【0018】(実施例2)3−アミノ−4−クロロ安息
香酸34.3g,ドデシルアルコール149.1gを、
ディーンスターク水分離器、温度計を備えた丸底フラス
コに取り、トルエン100mlを加えて、スラリー状態
とした。その後、濃硫酸11.8gを滴下し、温度を1
20℃まで上昇させ、その温度に20時間保ったとこ
ろ、、スラリー状態から均一な溶液となった。反応溶液
をHPLCを用いて同定したところ、出発物質である3
−アミノ−4−クロロ安息香酸の98%が3−アミノ−
4−クロロ安息香酸ドデシルエステルに変換されてい
た。トルエンを回収し、得られた反応溶液を、55℃ま
で冷却した後に、メタノール350mlを加え、反応溶
液に溶解させた後、加えた硫酸を中和する炭酸ソーダ水
溶液を加えて、硫酸を中和し、濾過後、母液を攪拌し続
け、結晶61.9gを得た。得られた結晶を、HPLC
を用いて同定したところ、生成した3−アミノ−4−ク
ロロ安息香酸ドデシルエステルの純度は98%であり、
収率は91%であった。
【0019】(実施例3)3−アミノ−4−クロロ安息
香酸34.3g,ヘキサデシルアルコール58.2g
を、ディーンスターク水分離器、温度計を備えた丸底フ
ラスコに取り、トルエン100mlを加えて、スラリー
状態とした。その後、濃硫酸19.6gを滴下し、温度
を115℃まで上昇させ、その温度に24時間保ち、反
応溶液をHPLCを用いて同定したところ、出発物質で
ある3−アミノ−4−クロロ安息香酸の53%が3−ア
ミノ−4−クロロ安息香酸ヘキサデシルエステルに変換
されていた。
【0020】(実施例4)2−アミノ−4−クロロ安息
香酸34.3g,ドデシルアルコール149.1gを、
留出管、温度計を備えた丸底フラスコに取り、60℃ま
で昇温し、スラリー状態とした。その後、濃硫酸23.
5gを滴下し、温度を110℃まで上昇させ、温度を1
10〜115℃に6時間保ったところ、スラリー状態か
ら均一な溶液となった。反応溶液をHPLCを用いて同
定したところ、出発物質である2−アミノ−4−クロロ
安息香酸の96%が2−アミノ−4−クロロ安息香酸ド
デシルエステルに変換されていた。得られた反応溶液
を、55℃まで冷却した後に、メタノール350mlを
加え、反応溶液に溶解させた後、加えた硫酸を中和する
炭酸ソーダ水溶液を加えて、硫酸を中和し、濾過後、母
液を攪拌し続け、結晶54.4gを得た。得られた結晶
を、HPLCを用いて同定したところ、生成した2−ア
ミノ−4−クロロ安息香酸ドデシルエステルの純度は9
8%であり、収率は80%であった。
【0021】(実施例5)2−アミノ−5−クロロ安息
香酸34.3g,ドデシルアルコール149.1gを、
留出管、温度計を備えた丸底フラスコに取り、60℃ま
で昇温し、スラリー状態とした。その後、濃硫酸23.
5gを滴下し、温度を110℃まで上昇させ、温度を1
10〜115℃に6時間保ったところ、反応溶液は、ス
ラリー状態から均一な溶液となった。反応溶液をHPL
Cを用いて同定したところ、出発物質である2−アミノ
−5−クロロ安息香酸の96%が2−アミノ−5−クロ
ロ安息香酸ドデシルエステルに変換されていた。得られ
た反応溶液を、55℃まで冷却した後に、メタノール3
50mlを加え、反応溶液に溶解させた後、加えた硫酸
を中和する炭酸ソーダ水溶液を加えて、硫酸を中和し、
濾過後、母液を攪拌し続け、結晶60.5gを得た。得
られた結晶を、HPLCを用いて同定したところ、生成
した2−アミノ−5−クロロ安息香酸ヘキサデシルエス
テルの純度は98%であり、収率は89%であった。
【0022】(実施例6)4−アミノ−2−クロロ安息
香酸34.3g,ドデシルアルコール149.1gを、
留出管、温度計を備えた丸底フラスコに取り、60℃ま
で昇温し、スラリー状態とした。その後、濃硫酸11.
8gを滴下し、温度を110℃まで上昇させ、温度を1
10〜115℃に6時間保ったところ、スラリー状態か
ら均一な溶液となった。反応溶液をHPLCを用いて同
定したところ、出発物質である4−アミノ−2−クロロ
安息香酸の96%が4−アミノ−2−クロロ安息香酸ド
デシルエステルに変換されていた。得られた反応溶液
を、55℃まで冷却した後に、メタノール350mlを
加え、反応溶液に溶解させた後、加えた硫酸を中和する
炭酸ソーダ水溶液を加えて、硫酸を中和し、濾過後、母
液を攪拌し続け、結晶61.2gを得た。得られた結晶
を、HPLCを用いて同定したところ、生成した4−ア
ミノ−2−クロロ安息香酸ヘキサデシルエステルの純度
は98%であり、収率は90%であった。
【0023】(実施例7)3−アミノ−4−クロロ安息
香酸34.3g,オクチルアルコール104.2gを、
留出管、温度計を備えた丸底フラスコに取り、60℃ま
で昇温し、スラリー状態とした。その後、濃硫酸11.
8gを滴下し、温度を110℃まで上昇させ、温度を1
10〜115℃に6時間保ったところ、反応溶液は、ス
ラリー状態から均一な溶液となった。反応溶液をHPL
Cを用いて同定したところ、出発物質である3−アミノ
−4−クロロ安息香酸の96%が3−アミノ−4−クロ
ロ安息香酸オクチルエステルに変換されていた。得られ
た反応溶液を、55℃まで冷却した後に、メタノール3
00mlを加え、反応溶液に溶解させた後、加えた硫酸
を中和する炭酸ソーダ水溶液を加えて、硫酸を中和し、
濾過後、母液を攪拌し続け、結晶49.8gを得た。得
られた結晶を、HPLCを用いて同定したところ、生成
した3−アミノ−4−クロロ安息香酸オクチルエステル
の純度は98%であり、収率は88%であった。
【0024】(実施例8)3−アミノ−4−クロロ安息
香酸34.3g,オクタデシルアルコール216.4g
を、留出管、温度計を備えた丸底フラスコに取り、60
℃まで昇温し、スラリー状態とした。その後、濃硫酸1
1.8gを滴下し、温度を110℃まで上昇させ、温度
を110〜115℃に6時間保ったところ、反応溶液
は、スラリー状態から均一な溶液となった。反応溶液を
HPLCを用いて同定したところ、出発物質である3−
アミノ−4−クロロ安息香酸の96%が3−アミノ−4
−クロロ安息香酸オクタデシルエステルに変換されてい
た。得られた反応溶液を、55℃まで冷却した後に、メ
タノール400mlを加え、反応溶液に溶解させた後、
加えた硫酸を中和する炭酸ソーダ硫酸を中和し、濾過
後、母液を攪拌し続け、結晶77.9gを得た。得られ
た結晶を、HPLCを用いて同定したところ、生成した
3−アミノ−4−クロロ安息香酸オクタデシルエステル
の純度は、98%であり、収率は、92%であった。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、アミノ−クロロ
安息香酸と炭素数8〜18の高級アルコールを、酸触媒
の存在下、50〜150℃の温度条件下でエステル化反
応させることを特徴とするアミノ−クロロ安息香酸の高
級アルコールエステルの製造方法であり、請求項2記載
の発明は、アミノ−クロロ安息香酸と炭素数8〜18の
高級アルコールを、酸触媒の存在下、50〜150℃の
温度条件下でエステル化反応させた後に、炭素数1〜3
のアルコールを加え、アミノ−クロロ安息香酸の高級ア
ルコールエステルを晶析させることを特徴とする、アミ
ノ−クロロ安息香酸の高級アルコールエステルの製造方
法であり、請求項3記載の発明は、前記酸触媒が、ブレ
ンステッド酸であることを特徴とする請求項1乃至2い
ずれか記載のアミノ−クロロ安息香酸の高級アルコール
エステルの製造方法であり、請求項4記載の発明は、前
記酸触媒が硫酸であることを特徴とする請求項1乃至2
いずれか記載のアミノ−クロロ安息香酸の高級アルコー
ルエステルの製造方法であるから、上記実施例の如く、
簡便で、かつ、高収率でアミノ−クロロ安息香酸の高級
アルコールエステルが得られるという優れた効果を奏す
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ−クロロ安息香酸と炭素数8〜1
    8の高級アルコールを、酸触媒の存在下、50〜150
    ℃の温度条件下でエステル化反応させることを特徴とす
    るアミノ−クロロ安息香酸の高級アルコールエステルの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 アミノ−クロロ安息香酸と炭素数8〜1
    8の高級アルコールを、酸触媒の存在下、50〜150
    ℃の温度条件下でエステル化反応させた後に、炭素数1
    〜4のアルコールを加え、アミノ−クロロ安息香酸の高
    級アルコールエステルを晶析させることを特徴とする、
    アミノ−クロロ安息香酸の高級アルコールエステルの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記酸触媒が、ブレンステッド酸である
    ことを特徴とする請求項1乃至2いずれか記載のアミノ
    −クロロ安息香酸の高級アルコールエステルの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記酸触媒が硫酸であることを特徴とす
    る請求項1乃至2いずれか記載のアミノ−クロロ安息香
    酸の高級アルコールエステルの製造方法。
JP8127851A 1996-04-23 1996-04-23 アミノ−クロロ安息香酸の高級アルコールエステルの製造方法 Pending JPH09286766A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100463900C (zh) * 2006-12-14 2009-02-25 苏州开元民生化学科技有限公司 3-氨基-4-氯苯甲酸十六酯的制备方法
CN110183336A (zh) * 2019-06-10 2019-08-30 河北工业大学 一种3-氨基-4-氯苯甲酸十六酯的制备方法

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