JPH09286689A - 単結晶引き上げ用黒鉛ルツボ及びその製造方法 - Google Patents

単結晶引き上げ用黒鉛ルツボ及びその製造方法

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JPH09286689A
JPH09286689A JP10215996A JP10215996A JPH09286689A JP H09286689 A JPH09286689 A JP H09286689A JP 10215996 A JP10215996 A JP 10215996A JP 10215996 A JP10215996 A JP 10215996A JP H09286689 A JPH09286689 A JP H09286689A
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graphite crucible
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潔 酢谷
Takeshi Jo
毅 城
Hidetoshi Murakami
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、連続炭素繊維を用いて単結晶引き上げ
用ルツボを製造する際、連続炭素繊維をほぼ垂直方向に
マンドレルに巻き付ける方法を採用していたが、炭化工
程においてルツボが半径方向に収縮し、また繊維層間で
剥離が発生し易かった。この現象を防止するため、水平
方向に対する巻き付け角度が90°より小さいか、又は
ほぼ0°なるように連続炭素繊維を巻き付ける方法を併
用する場合もあるが、繊維層間で剥離が発生し、強度が
低下するという課題があった。 【解決手段】 少なくとも直胴部11の内周部11aに
水平方向に対して−45〜+45°の角度を有する連続
炭素繊維13が配され、その他の部分に水平方向に対し
て−45°以下、又は+45°以上の角度を有する連続
炭素繊維13が配されている炭素繊維強化炭素材よりな
る単結晶引き上げ用黒鉛ルツボ10を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は単結晶引き上げ用黒
鉛ルツボ及びその製造方法に関し、より詳細にはチョク
ラルスキー法(以下、CZ法と記す)により単結晶を引
き上げる際、石英ルツボを支持するために用いられる単
結晶引き上げ用黒鉛ルツボ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】結晶成長法には種々の方法があるが、そ
の一つに、例えばCZ法に代表される回転引き上げ法が
ある。
【0003】図5は、CZ法に用いられる従来の単結晶
引き上げ装置を模式的に示した断面図であり、図中、4
1はチャンバ58内に配置された単結晶引き上げ用ルツ
ボを示している。
【0004】単結晶引き上げ用ルツボ41は、ルツボ受
け台43a上に設置された有底円筒形状の黒鉛ルツボ4
3とこの黒鉛ルツボ43の内側に嵌合された石英ルツボ
42とにより構成されており、ルツボ受け台43aは所
定の速度で回転する支持軸44に支持されている。単結
晶引き上げ用ルツボ41の外側には抵抗加熱式のヒータ
45が、さらにその外側には黒鉛製の保温筒46が同心
円状に配設されており、石英ルツボ42の内部には所定
量の結晶用原料をヒータ45により溶融させた溶融液4
7が充填されるようになっている。黒鉛ルツボ43の中
心軸上には、図中矢印方向に所定速度で回転する引き上
げ棒又はワイヤーからなる引き上げ軸48が吊設されて
おり、この引き上げ軸48の先端にシードチャック49
を介して種結晶50が取り付けられるようになってい
る。
【0005】単結晶51を引き上げる際には、引き上げ
軸48の先に取り付けられた種結晶50を溶融液47の
表面に接触させ、支持軸44と同一軸心で逆方向あるい
は同方向に所定の速度で回転させながら引き上げ軸48
を引き上げることにより、溶融液47を凝固させて単結
晶51を成長させてゆく。
【0006】上記単結晶引き上げ装置において、黒鉛ル
ツボ43内に嵌合された石英ルツボ42は、単結晶51
の引き上げ途中において高温に加熱されるため軟化し、
黒鉛ルツボ43と密着する。黒鉛の熱膨張係数は石英の
熱膨張係数に対して約10倍大きいため、冷却時におけ
る半径方向への収縮は石英ルツボ42よりも黒鉛ルツボ
43の方が大きい。この両者の収縮量の差に起因し、冷
却時に黒鉛ルツボ43は収縮量の少ない石英ルツボ42
より内圧を受け、黒鉛ルツボ43に引っ張り応力が作用
する。
【0007】近年、高収率で単結晶51を得るために単
結晶51の直径は大きくなり、それに伴い石英ルツボ4
2や黒鉛ルツボ43の大型化が進んでいる。この黒鉛ル
ツボ43等の大型化により、単結晶51引き上げ後の冷
却時における石英ルツボ42と黒鉛ルツボ43との半径
方向の収縮量の差が大きくなり、黒鉛ルツボ43に作用
する引っ張り応力が増大し、変形、割れ又は欠損等(以
下、破損とも記す)が発生し易くなり、同一の黒鉛ルツ
ボ43を繰り返して使用し得る回数が減少してきてい
る。
【0008】上記問題に対処するため、最近では縦割り
に2分割あるいはそれ以上に分割された黒鉛ルツボで種
々の形状を有するものが使用されている。
【0009】また、上記問題に対処するための別の構成
のルツボとして、一部に炭素繊維強化炭素複合材が使用
された単結晶引き上げ用黒鉛ルツボが開示されている
(実公平3−43250号公報、登録実用新案公報第3
012299号)。図6は前記実公平3−43250号
公報に開示された単結晶引き上げ用黒鉛ルツボを模式的
に示した断面図である。
【0010】この単結晶引き上げ用黒鉛ルツボ52は、
直胴部53と直胴部53から連続するR部54とが一体
となった炭素繊維強化炭素複合材(以下、C/C材とも
記す)により形成されており、等方性黒鉛材からなる底
部55がR部54に嵌合されている。
【0011】しかし、図6に示した単結晶引き上げ用黒
鉛ルツボ52においては、繰り返し使用するうちにR部
54付近の石英ルツボ(図示せず)との嵌合面54aで
表面層に剥離が発生するという問題があった。この剥離
の発生は嵌合面54aでC/C材と石英とが反応してS
iOを発生し、このSiOにより内表面のC/C材がS
iC化することに起因する。すなわち、SiCの熱膨張
係数はC/C材の熱膨張係数の約10倍あるため、R部
54付近の嵌合面54aでSiC化が進行すると、単結
晶引き上げ後の冷却時にSiC転化層と該SiC転化層
の外側に位置するC/C材層との間に熱歪が発生する。
C/C材は繊維方向への強度は大きいが、繊維層間方向
すなわち単結晶引き上げ用黒鉛ルツボ52の半径方向の
強度は小さく、熱歪が生じると繊維層間で剥離が発生し
てしまうのである。
【0012】また、この単結晶引き上げ用黒鉛ルツボ5
2は嵌合部分を有するため、炭素材と石英ルツボとの反
応により発生したSiOが嵌合面55aに入り込んで底
部55の黒鉛と反応し、嵌合面55a付近において底部
55が局部的に減耗するという問題があった。
【0013】また、単結晶引上げ後に石英ルツボの底部
に残留した溶融液47は、冷却時に固化して膨張し、そ
れに伴い石英ルツボも膨張するため、単結晶引き上げ用
黒鉛ルツボ52の底部55に大きな圧力が作用する。こ
のため、底部55が強度の小さい黒鉛で構成されている
と破損が発生し易くなる。
【0014】以上のように、単結晶引き上げ用黒鉛ルツ
ボ52をC/C材と黒鉛とを組み合わせた構成とする
と、上記した種々の問題が生じる。これらの問題を解決
する方法として、単結晶引き上げ用黒鉛ルツボの全体を
C/C材で構成することが考えられる。しかし、その場
合にも以下のような問題が生ずる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ルツボ全体をC/C材
で構成した単結晶引き上げ用黒鉛ルツボの製造方法とし
て、二つの方法が挙げられる。第1の方法は以下の通り
である。まず、連続炭素繊維を束ねたストランド(以
下、単に連続炭素繊維と記す)を熱硬化性樹脂に代表さ
れる樹脂を溶剤で溶かした低粘度の結合材に浸漬した
後、ルツボ形状のマンドレルに巻き付け、その後熱硬化
させる。次に、この硬化体に切削加工等を行ってルツボ
形状の成形体を作製する(フィラメントワインディング
法)。次に、この成形体を一度不活性ガス中、1000
℃程度で加熱して炭化し、さらに必要によりコールター
ルピッチ等を含浸させた後さらに2500℃程度の高温
で加熱して全体を炭化(黒鉛化)させる。次に、炭化し
たルツボに高純度化処理等を行うことにより単結晶引き
上げ用ルツボの製造を完了する。上記高温による炭化
(黒鉛化)処理は必要により複数回行う。
【0016】また第2の方法は、樹脂等を含浸した炭素
繊維クロスをルツボ型に張り付けて成形体を作製し、そ
の後第1の方法と同様にしてルツボを製造する方法であ
る。
【0017】しかし、上記第2の方法は、炭素繊維クロ
ス自体が高価であること、及び成形工程を自動化するこ
とが困難であること等の理由から、単結晶引き上げ用黒
鉛ルツボのコストが非常に高くなるという問題があっ
た。
【0018】上記第1の方法は、連続炭素繊維クロスと
比較して安価な連続炭素繊維を用い、かつ自動巻き付け
により成形体を作製することができるため、効率よく安
価なC/C材製の単結晶引き上げ用黒鉛ルツボを製造す
ることができる。
【0019】図7は、フィラメントワインディング法に
よりマンドレルに連続炭素繊維の巻き付けを行っている
状態を模式的に示した正面図であり、ルツボの水平方向
と連続炭素繊維フィラメントの巻き付け方向とのなす角
度(以下、単に巻き付け角度とも記す)をθとしてい
る。
【0020】マンドレル60は中央部61が単結晶引き
上げルツボの直胴部の内壁と同様の形状となっており、
その右端部62及び左端部63は底部の内壁とほぼ同様
の形状となっている。また、左端部63の中央にマンド
レル60の回転を支持するための回転棒64が取り付け
られている。連続繊維を巻き付ける際には、この回転棒
64を回転チャックでつかみ、片持ちはりの形で回転さ
せて、結合材が付着した連続炭素繊維を巻き付ける。炭
素繊維クロスを巻き付ける場合には、マンドレルを回転
させる必要はない。
【0021】単結晶引き上げ用ルツボは、通常短い直胴
部と鏡板状の平坦な底部とにより構成されているため、
連続炭素繊維をルツボ形状のマンドレルの全体に巻き付
けるためには、図7に示したように巻き付け角度(θ)
が約90°になるように巻き付ける、いわゆるヘリカル
巻きを入れる必要がある。しかし、単純に前記ヘリカル
巻きのみにより成形体を作製したルツボでは、炭化工程
においてルツボが半径方向に収縮し、ルツボの直径が小
さくなってしまうという課題があった。これは炭化工程
において連続炭素繊維方向への収縮は殆ど発生しない
が、連続炭素繊維と垂直の方向(円周方向)には樹脂等
のマトリックスの収縮の影響を受けて収縮し、結果とし
てルツボが半径方向に大きく収縮するためである。上記
収縮により製造されたルツボの直径が設定した寸法より
小さくなると、石英ルツボを装入することができなくな
ってしまう。
【0022】上記収縮現象を防止するため、前記ヘリカ
ル巻のみでなく、巻き付け角度(θ)が90°より小さ
くなるような連続炭素繊維の巻き付けを採用した成形体
を使用する。また、巻き付け角度(θ)がほぼ0°なる
ように連続炭素繊維を巻き付ける、いわゆるパラレル巻
を併用した成形体を使用する場合もある。しかし、この
場合にも巻き付け角度(θ)により炭化工程における収
縮量が異なるため、繊維層間で剥離が発生し、強度が低
下するという課題があった。
【0023】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、フィラメントワインディング法を用いて製造され
た、安価で、寸法精度が高く、繊維層間で剥離等が発生
しない耐久性に優れた単結晶引き上げ用黒鉛ルツボとそ
の製造方法を提供することを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係る単結晶引き上げ用黒鉛ルツ
ボ(1)は、連続炭素繊維強化炭素材よりなる単結晶引
き上げ用黒鉛ルツボにおいて、少なくとも直胴部の内周
部に水平方向に対して−45〜+45°の角度を有する
連続炭素繊維が配され、その他の部分に水平方向に対し
て−45°以下、又は+45°以上の角度を有する連続
炭素繊維が配されていることを特徴としている。
【0025】図1は、フィラメントワインディング法に
より単結晶引き上げ用黒鉛ルツボを製造する際の炭化工
程における連続炭素繊維の巻き付け角度(θ)と、半径
方向への収縮量との関係を示したグラフである。図1に
示したグラフより明らかなように、連続炭素繊維の巻き
付け角度(θ)が−45〜+45°の範囲では殆ど収縮
しないが、連続炭素繊維の巻き付け角度(θ)が−45
°より小さくなるか、又は+45°より大きくなると半
径方向への収縮量が急激に増加する。
【0026】上記構成の単結晶引き上げ用黒鉛ルツボ
(1)によれば、少なくとも前記直胴部の内周部に巻き
付け角度(θ)が−45〜+45°の範囲になるように
連続炭素繊維が配されているので、殆ど収縮による変形
がない。また、前記直胴部の内周部以外の部分(以下、
外周部と記す)には、巻き付け角度(θ)が−45°以
下、又は+45°以上になるように連続炭素繊維が配さ
れているので、外周部の半径方向への収縮により繊維層
間が密着しており、剥離が存在しない。また、この単結
晶引き上げ用黒鉛ルツボは、一体に形成され、嵌合部分
が存在しないため、単結晶引き上げ時に、嵌合部分にお
いてSiC化等が発生することはなく、また繊維層間が
密着しているため、長期間使用しても表面層に剥離が生
ずることがない。
【0027】本発明に係る単結晶引き上げ用黒鉛ルツボ
(2)は、連続炭素繊維強化炭素材よりなる単結晶引き
上げ用黒鉛ルツボにおいて、少なくとも直胴部の内周部
に連続炭素繊維クロスが配され、その他の部分に水平方
向に対して−45°以下、又は+45°以上の角度を有
する連続炭素繊維が配されていることを特徴としてい
る。
【0028】上記構成の単結晶引き上げ用黒鉛ルツボ
(2)によれば、少なくとも前記直胴部の内周部に連続
炭素繊維クロスが配されているので、収縮による変形が
ない。また外周部には、巻き付け角度(θ)が−45°
以下、又は+45°以上になるように連続炭素繊維が配
されているので、繊維層間が密着しており、剥離が存在
しない。また、この単結晶引き上げ用黒鉛ルツボは、一
体に成形され、嵌合部分が存在しないため、単結晶の引
き上げ時に、嵌合部分においてSiC化等が発生するこ
とはなく、また繊維層間が密着しているため、長期間使
用しても表面層に剥離が生ずることがない。
【0029】本発明に係る単結晶引き上げ用黒鉛ルツボ
の製造方法(1)は、連続炭素繊維を用いたフィラメン
トワインディング法により単結晶引き上げ用のルツボを
製造する単結晶引き上げ用黒鉛ルツボの製造方法におい
て、少なくともルツボ直胴部の内周部に相当する部分に
水平方向に対して−45〜+45°の角度に連続炭素繊
維を巻き付けた後、その他の部分に水平方向に対して−
45°以下、又は+45°以上の角度に連続炭素繊維を
巻き付けることを特徴としている。
【0030】上記単結晶引き上げ用黒鉛ルツボの製造方
法(1)によれば、少なくとも前記直胴部の内周部に巻
き付け角度(θ)が−45〜+45°の範囲になるよう
に連続炭素繊維を巻き付けるので、前記内周部は炭化工
程において半径方向への収縮量が極めて小さく、単結晶
引き上げ用黒鉛ルツボに殆ど変形が生じない。また、外
周部に、巻き付け角度(θ)が−45°以下、又は+4
5°以上になるように連続炭素繊維を巻き付けるので、
前記外周部は炭化工程において半径方向に収縮する。し
かし、この収縮により前記内周部を締めつけ、繊維層間
を密着させるので、剥離は生じない。また、前記方法に
より製造された単結晶引き上げ用黒鉛ルツボは、一体に
形成され、嵌合部分が存在しないため、単結晶の引き上
げ時に、嵌合部分においてSiC化等が発生することは
なく、また繊維層間が密着しているため、長期間使用し
ても表面層に剥離が生ずることはない。
【0031】本発明に係る単結晶引き上げ用黒鉛ルツボ
の製造方法(2)は、連続炭素繊維を用い、型材上に連
続炭素繊維を巻き付けて単結晶引き上げ用のルツボを製
造する単結晶引き上げ用黒鉛ルツボの製造方法におい
て、少なくとも直胴部の内周部に相当する部分に連続炭
素繊維クロスを巻き付け、その他の部分に水平方向に対
して−45°以下、又は+45°以上の角度に連続炭素
繊維を巻き付けることを特徴としている。
【0032】上記単結晶引き上げ用黒鉛ルツボの製造方
法(2)によれば、少なくとも前記直胴部の内周部に連
続炭素繊維クロスを巻き付けるので、前記内周部は炭化
工程において半径方向に収縮せず、単結晶引き上げ用黒
鉛ルツボの変形が生じない。また外周部に、巻き付け角
度(θ)が−45°以下、又は+45°以上になるよう
に連続炭素繊維を巻き付けるので、前記外周部は炭化工
程において半径方向に収縮する。しかし、この収縮によ
り前記内周部を締めつけ、炭素繊維の層間を密着させる
ので、剥離は生じない。また、前記方法により製造され
た単結晶引き上げ用黒鉛ルツボは、一体に成形され、嵌
合部分が存在しないため、単結晶の引き上げ時に、嵌合
部分においてSiC化等が発生することはなく、また繊
維層間が密着しているため、長期間使用しても表面層に
剥離が生ずることはない。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る単結晶引き上
げ用黒鉛ルツボ及びその製造方法の実施の形態を図面に
基づいて説明する。
【0034】図2(a)は実施の形態に係る単結晶引き
上げ用黒鉛ルツボを模式的に示した平面図であり、
(b)は一部切欠き正面図であり、左側の部分が断面と
なっている。
【0035】この単結晶引き上げ用黒鉛ルツボ10の直
胴部11の内周部11aには巻き付け角度(θ)が−4
5≦θ≦+45°になるように連続炭素繊維13が配さ
れている。また、直胴部11の外周部11b及び底部1
2には巻き付け角度(θ)がθ≦−45°、又はθ≧4
5°になるように連続炭素繊維13が配されている。た
だし、直胴部11の外周部11bの一部に、巻き付け角
度(θ)が−45≦θ≦+45°になるように連続炭素
繊維13が配されていてもよい。また、連続炭素繊維1
3以外の部分は、樹脂やコールタールピッチを充填した
後、加熱処理を行うことにより製造された黒鉛により構
成されている。
【0036】上記構成の単結晶引き上げ用黒鉛ルツボ1
0を製造する場合、まず、マンドレルに、結合材に浸漬
した連続炭素繊維13を巻き付けるが、最初に直胴部1
1の内周部11aに相当する部分に、巻き付け角度
(θ)が−45≦θ≦+45°になるように連続炭素繊
維13を巻き付ける。この巻き付けが終了した後、外周
部11bに相当する部分、及び底部12に相当する部分
に巻き付け角度(θ)がθ≦−45°、又はθ≧45°
になるように連続炭素繊維13を巻き付ける。巻き付け
角度(θ)が約−10°≦θ≦約+10°の場合には、
連続炭素繊維13が直胴部11と底部12との境界部分
ですべってしまうため、前記境界部分に多数のピンを立
て、連続炭素繊維13のすべりを防止し、成形体を作製
した後、ピン及びピンに巻き付いた炭素繊維を除去す
る。その後は「従来の技術」の項に記載した方法と同様
の方法により、単結晶引き上げ用黒鉛ルツボ10を製造
する。
【0037】内周部11aにおける連続炭素繊維13の
巻き付け角度(θ)は小さい程、炭化工程において変形
しにくく、外周部11bの収縮による変形を防止する効
果が高い。従って、連続炭素繊維13の巻き付け角度
(θ)は−45〜+45°の範囲が好ましく、−15〜
+15°の範囲がより好ましい。さらに、連続炭素繊維
13の巻き付け角度(θ)が0°、すなわち水平方向に
パラレルに連続炭素繊維13を巻き付けたものが、連続
炭素繊維13を巻き付ける容易さから最も好ましい。し
かし、底部12を巻き付け角度(θ)が0°又はそれに
近い角度で巻き付けようとしても、連続炭素繊維13が
すべってしまうため困難である。そこで、底部12に相
当する部分には、外周部11bに相当する部分に巻き付
ける場合と同様に、巻き付け角度(θ)がθ≦−45
°、又はθ≧45°になるように連続炭素繊維13を巻
き付ける。
【0038】内周部11aの厚さは、直胴部11の厚さ
の1/6〜1/2程度が好ましい。内周部11aの厚さ
が直胴部11の厚さの1/6未満であると、単結晶引き
上げ用黒鉛ルツボ10の変形を抑える効果が小さくな
り、他方内周部11aの厚さが直胴部11の厚さの1/
2を超えると、炭化工程において外周部11bの収縮に
より内周部11aを締めつけ、繊維層間を密着させる効
果が小さくなる。ただし、内周部11aに相当する部分
に水平方向に連続炭素繊維13を巻き付けた場合には、
変形防止効果が大きいため、内周部11aは直胴部11
の厚さの1/10程度以上あればよい。なお、外周部1
1bについては、すべての連続炭素繊維13を巻き付け
角度がθ≦−45°、又はθ≧45°になるように巻き
付ける必要はなく、内周部11aの場合と同様の、巻き
付け角度(θ)が−45〜45°の範囲の連続炭素繊維
層あるいは連続炭素繊維クロス層を複数層、間に配して
もよい。ただし、この場合には外周部11bでの締め付
けを確保するため、間に配する炭素繊維層の厚さは、ル
ツボの厚さの1/10以下の薄い層にすることが好まし
い。
【0039】連続炭素繊維13としては、PAN系及び
ピッチ系等種々の連続炭素繊維13が挙げられる。これ
ら連続炭素繊維13は、通常、連続炭素繊維13を数百
〜数千本束ねたストランドの形態で使用される。連続炭
素繊維13の結合材、すなわち連続炭素繊維13をマン
ドレルに巻き付ける前に浸漬する結合材や、連続炭素繊
維13が巻き付けられ、硬化処理や、低温における炭化
処理が行われた成形体を浸漬する結合材としては、例え
ばフェノール樹脂、フラン樹脂に代表される熱硬化性樹
脂、コールタールピッチ等が挙げられる。熱硬化性樹脂
は、溶剤に溶解し、液状にして使用される。
【0040】図3(a)は別の実施の形態に係る単結晶
引き上げ用黒鉛ルツボを模式的に示した平面図であり、
(b)は一部切欠き正面図であり、左側の部分が断面と
なっている。
【0041】本実施の形態においては、単結晶引き上げ
用黒鉛ルツボ20の直胴部21の内周部21aには巻き
付け角度(θ)が0°、すなわち水平になるように連続
炭素繊維13が配されており、直胴部21の外周部21
b及び底部22には巻き付け角度(θ)がθ≦−45
°、又はθ≧45°になるように連続炭素繊維13が配
されている。
【0042】単結晶引き上げ用黒鉛ルツボ20を製造す
る場合、直胴部21の内周部21aに相当する部分に、
巻き付け角度(θ)が0°になるように連続炭素繊維1
3を巻き付ける他は、図2に示した単結晶引き上げ用黒
鉛ルツボ10を製造する場合と同様である。上記単結晶
引き上げ用黒鉛ルツボ20の製造方法においては、内周
部21aに水平に連続炭素繊維13を巻き付けるので、
炭化工程において半径方向に収縮が生じない。また、図
2に示した単結晶引き上げ用黒鉛ルツボの場合と同様
に、繊維層間が密着する。
【0043】図4(a)はさらに別の実施の形態に係る
単結晶引き上げ用黒鉛ルツボを模式的に示した平面図で
あり、(b)は一部切欠き正面図であり、左側の部分が
断面となっている。
【0044】本実施の形態においては、単結晶引き上げ
用黒鉛ルツボ30の直胴部31の内周部31aに連続炭
素繊維クロス15が配されており、直胴部31の外周部
31b及び底部32には巻き付け角度(θ)がθ≦−4
5°、又はθ≧45°になるように連続炭素繊維13が
配されている。この場合、内周部31aは炭化工程にお
いて半径方向への収縮が殆どないため、内周部31aの
厚さは直胴部31の厚さの1/10程度以上あればよ
い。
【0045】単結晶引き上げ用黒鉛ルツボ30を製造す
る場合、直胴部31の内周部31aに相当する部分に、
結合材に浸漬させた連続炭素繊維13クロスを所定の厚
さになるように巻き付ける他は、図2に示した単結晶引
き上げ用黒鉛ルツボ10を製造する場合と同様である。
使用する連続炭素繊維13クロスとしては、例えば種々
の織り方により作製された2−DクロスやUDクロスが
挙げられるが、これらの中では、連続炭素繊維13を直
交交差織りにした平織り2−Dクロスが異方性が少ない
ため好ましい。
【0046】
【実施例】以下、本発明に係る単結晶引き上げ用黒鉛ル
ツボ及びその製造方法の実施例を説明する。また、比較
例として、従来の単結晶引上げ用ルツボ及びその製造方
法を説明する。
【0047】(1) 製造する単結晶引き上げ用黒鉛ル
ツボ、及びその寸法 製造する単結晶引き上げ用黒鉛ルツボ:下記の表1
に示す。 単結晶引上げ用ルツボの寸法 内径:309mm、高さ:220mm、 直胴部の厚さ:10mm、底部の厚さ:8〜15mm (2) 原料及び製造条件 連続炭素繊維13の種類 PAN系高強度連続炭素繊維のストランド(フィラメン
ト数6000本) 結合材:高純度フェノール樹脂を溶剤で溶解したも
の 樹脂の硬化条件 硬化温度:200℃ 炭化条件 炭化炉:コークス粉を詰めた焼成炉 雰囲気:窒素雰囲気 第1回目、及び第2回目の加熱温度:1000℃ 第3回目の加熱温度:2500℃ なお、第2回目と第3回目の加熱を行う前に、ルツボの
成形体をコールタールピッチ中で減圧した後、加圧含浸
した。 高純度化処理:高温のハロゲンガス (3) 耐久性試験 図5に示した単結晶引き上げ装置を用い、実施例1〜
6、及び比較例1〜3に係る単結晶引き上げ用黒鉛ルツ
ボを単結晶引き上げ装置内のルツボ受け台43aに設置
し、石英ルツボ42を嵌合させた後、結晶用原料を充填
した。次に、結晶用原料を高温に加熱して溶融液47と
した。なお、ルツボ受け台43aは、上面をルツボ底部
形状とした直径260mmのものを用いた。
【0048】結晶用原料の量は溶融液47とした時、液
面が石英ルツボ42の深さの1/3となる量とした。そ
して、単結晶51の引き上げは行わず、単結晶引き上げ
に要する時間と同じ時間保持する試験を5回繰り返し
た。また、溶融液47の温度は、単結晶引き上げのとき
よりも約50℃高くし、単結晶引き上げ用黒鉛ルツボ表
面のSiC化を加速することとした。
【0049】(4) 製造する単結晶引上げ用ルツボ、
炭素繊維等の巻き付け条件、炭化後における収縮や層間
剥離、及び耐久性試験の結果を下記の表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】上記表1に示した結果より明らかなように
実施例1〜6の場合には、単結晶引上げ用ルツボ上端の
内径の減少は1.5mm以下と非常に小さく、炭化工程
において繊維層間の剥離の発生もなく、初めに設定した
単結晶引き上げ用ルツボとほぼ同様の形状のルツボを製
造することができた。これに対して、比較例1の場合に
は、炭化工程において半径方向への内周部の収縮が大き
いために内径が大きく減少し、また内周部でルツボの変
形を抑えられなかった結果、ルツボ上端に繊維層間で剥
離が発生した。また比較例2の場合には、変形がより大
きくなり、炭化工程においてルツボ上端に微細な繊維層
間での剥離が発生した。
【0052】また、耐久性試験において、実施例1〜6
の場合には、繊維層間での剥離の発生、減耗等の問題は
発生していない。これに対して、比較例3の場合には、
嵌合部を有するため、嵌合部で剥離が発生し。また、石
英ルツボと接する内面に減耗が認められた。
【0053】以上のように上記実施例に係る単結晶引上
げ用ルツボの製造方法においては、炭素繊維を巻き付け
るためのマンドレルを用い、ルツボ直胴部の内周部に相
当する部分に、水平方向に対して−45〜+45°の角
度に連続炭素繊維を巻き付けるか、連続炭素繊維クロス
を巻き付けた後、外周部及び底部に相当する部分に水平
方向に対して−45°以下、又は+45°以上の角度に
連続炭素繊維を巻き付け、その後炭化処理等を行うの
で、炭化工程において半径方向への収縮や繊維層間での
剥離の発生がない。また、耐久性試験を行っても繊維層
間での剥離の発生や減耗は認められず、耐久性に優れる
ことが実証された。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィラメントワインディング法により単結晶引
き上げ用黒鉛ルツボを製造する際の炭化工程における、
連続炭素繊維の巻き付け角度(θ)と半径方向への収縮
量との関係を示したグラフである。
【図2】本発明の実施の形態に係る単結晶引き上げ用黒
鉛ルツボを模式的に示した平面図であり、(b)は一部
切欠き正面図である。
【図3】別の実施の形態に係る単結晶引き上げ用黒鉛ル
ツボを模式的に示した平面図であり、(b)は一部切欠
き正面図である。
【図4】さらに別の実施の形態に係る単結晶引き上げ用
黒鉛ルツボを模式的に示した平面図であり、(b)は一
部切欠き正面図である。
【図5】CZ法に用いられる従来の単結晶引上げ装置を
模式的に示した断面図である。
【図6】従来の単結晶引き上げ用黒鉛ルツボを模式的に
示した断面図である。
【図7】フィラメントワインディング法によりマンドレ
ルに連続炭素繊維の巻き付けを行っている状態を模式的
に示した正面図である。
【符号の説明】
10、20、30 単結晶引上げ用黒鉛ルツボ 11、21、31 直胴部 11a、21a、31a 内周部 11b、21b、31b 外周部 12、22、32 底部 13 連続炭素繊維 15 連続炭素繊維クロス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 秀俊 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素繊維強化炭素材よりなる単結晶引き
    上げ用黒鉛ルツボにおいて、少なくとも直胴部の内周部
    に水平方向に対して−45〜+45°の角度を有する連
    続炭素繊維が配され、その他の部分に水平方向に対して
    −45°以下、又は+45°以上の角度を有する連続炭
    素繊維が配されていることを特徴とする単結晶引き上げ
    用黒鉛ルツボ。
  2. 【請求項2】 炭素繊維強化炭素材よりなる単結晶引き
    上げ用黒鉛ルツボにおいて、少なくとも直胴部の内周部
    に炭素繊維クロスが配され、その他の部分に水平方向に
    対して−45°以下、又は+45°以上の角度を有する
    連続炭素繊維が配されていることを特徴とする単結晶引
    き上げ用黒鉛ルツボ。
  3. 【請求項3】 炭素繊維を用いたフィラメントワインデ
    ィング法により単結晶引き上げ用のルツボを製造する単
    結晶引き上げ用黒鉛ルツボの製造方法において、少なく
    ともルツボ直胴部の内周部に相当する部分に水平方向に
    対して−45〜+45°の角度に連続炭素繊維を巻き付
    けた後、その他の部分に水平方向に対して−45°以
    下、又は+45°以上の角度に連続炭素繊維を巻き付け
    ることを特徴とする単結晶引き上げ用黒鉛ルツボの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 炭素繊維を用い、型材上に炭素繊維を巻
    き付けて単結晶引き上げ用のルツボを製造する単結晶引
    き上げ用黒鉛ルツボの製造方法において、少なくとも直
    胴部の内周部に相当する部分に炭素繊維クロスを巻き付
    け、その他の部分に水平方向に対して−45°以下、又
    は+45°以上の角度に連続炭素繊維を巻き付けること
    を特徴とする単結晶引き上げ用黒鉛ルツボの製造方法。
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