JPH09285831A - 継手付鋼管及びその製法 - Google Patents

継手付鋼管及びその製法

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JPH09285831A
JPH09285831A JP10099196A JP10099196A JPH09285831A JP H09285831 A JPH09285831 A JP H09285831A JP 10099196 A JP10099196 A JP 10099196A JP 10099196 A JP10099196 A JP 10099196A JP H09285831 A JPH09285831 A JP H09285831A
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joint
steel pipe
ring
auxiliary ring
pipe
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JP10099196A
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Toshiomi Hayashi
俊臣 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の溶接手段によらずに、塑性加工法によ
って、管端外周面にリング状の継手部を形成させた継手
付鋼管とその製法を提供する。 【解決手段】 カップフランジ55を外嵌させる為の、
塑性加工により膨出状に形成されたリング状の継手部B
を、鋼管1の管端外周面に備える構成とした。膨出状に
形成された継手部Bの内空部には、その形成過程で、隙
間充填乃至は補強用の補助リング2を装着するとよい。
補助リング2は、金属製の帯板乃至は任意の断面形状を
有する長尺材を曲げ加工して形成させると共に、その衝
接端e,eを斜め向きにカットするとよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管端外周面に、塑
性加工法により形成させたリング状の継手部を備える継
手付鋼管とその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、トンネル工事現場等に於いて、
エアー配管や送水管として使われて来た薄肉鋼管は、そ
の管端に、図8又は図9に示した如き継手部を設けてあ
り、此等の鋼管を継ぎ足すには、図10に示した接続方
法が採用されて来た。即ち、図8に示した継手付鋼管5
0Aは、鋼管51の管端に外嵌させた短筒状の継手リン
グ52を、溶接手段により鋼管に固着させて継手部とし
ている。又、図9に示した継手付鋼管50Bは、鋼管5
1の管端に、厚肉部を設けた継手筒53を、溶接手段に
より継ぎ足して継手部としている。図中の符号wは、溶
接箇所を示している。
【0003】そして、継ぎ足すべき2本の鋼管は、図1
0に示した様に、その突合わせ箇所の外周面にシール材
54を当てがったうえ、二分割式のカップフランジ55
を被せ、締結ボルト56により締結合体させる方法で連
結していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の継手付鋼管
には、以下に列挙した如き幾つかの難点があった。 (a) 継手部を設ける為の溶接作業に経費が嵩む。 (b) 配管現場で、必要に応じて、定尺鋼管を所要長
さに裁断したうえ継ぎ足す場合に、切断端に新たに継手
部を設ける作業が極めて面倒である。 (c) その場合には、溶接技術に習熟した作業者と、
溶接機を確保しなければならない。 (d) 溶接作業は、作業環境上からも好ましくない。 (e) 継手リング52や、継手筒53は、一定レベル
以上の材質と寸法精度を要し、製作の手間も掛かるの
で、配管作業の経費が嵩む。
【0005】そこで、本発明の目的は、溶接手段によら
ずに継手部を形成させることが出来、又、配管作業現場
で、任意の長さに裁断した鋼管の切断端に、新たに継手
部を設ける作業を容易・確実に行える様にした継手付鋼
管とその製法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
の、本発明による継手付鋼管は、カップフランジ55を
外嵌させる為の、塑性加工により膨出状に形成されたリ
ング状の継手部Bを、鋼管1の管端外周面に備える構成
とした。そして、膨出状に形成された前記継手部Bの内
空部には、隙間充填乃至は補強用の補助リング2を装着
するとよい。又、本発明による継手付鋼管の製法は、鋼
管1の管端部を塑性加工して、カップフランジ55を外
嵌させる為のリング状の継手部Bを、管端外周面に膨出
状に形成させる方法を採用した。そして、塑性加工によ
り継手部Bを形成させつつ、その内空部に補助リング2
を装着してもよい。補助リング2は、金属製の帯板乃至
は任意の断面形状を有する長尺材を曲げ加工して形成さ
せ、その両衝接端e,eを斜め向きにカットするとよ
い。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1実施例を、
図1〜図3を参照しながら説明する。図1に示した様
に、この実施例の継手付鋼管A1は、鋼管1の管端に、
カップフランジ(図10の、符号55参照)を外嵌させ
る為の、リング状に膨出する継手部Bを、塑性加工法に
より形成させている。
【0008】継手部Bの横断面形状は、管の内側向きに
開放されたコ字形に形成されており、その内空部には、
隙間充填乃至は補強用の補助リング2を装着している。
【0009】図2の(a)〜(d)に、この補助リング
2の形状と、その作り方の一例を示した。図(d)に示
したこの実施例の補助リング2は、図(a)及び(b)
に平面図及び斜視図として示した金属帯板2aを、プレ
ス手段により、先ず、図(c)に示した波打ち形状に湾
曲させてから、リング状に丸める方法で作られている。
金属帯板2aは、図(a)に示した様に、長手方向の両
縁端(衝接端)e,eを、長手方向に対して直角向きで
はなくて、後述する理由で斜め向きにカットしている。
【0010】この補助リング2には、カップフランジ5
5の締結力が直接的に及ぼされることは無いので、その
材質は、鋼管1より劣っていても差し支えない。補助リ
ング2の内径は、鋼管1の内径と略同じにしている。
又、補助リング2の横幅及び厚さ寸法は、使用するカッ
プフランジ55を緊密に外嵌させ得る形状の継手部Bが
形成される様に設定すればよい。
【0011】継手部Bを、塑性加工法によって形成させ
る工程の一例を、図3の(a)〜(c)に示した。先
ず、図(a)の様に、鋼管1の管端部を補助リング2の
横幅にその厚さを足したに略等しい長さに亙って、補助
リング2の厚さ分だけ拡径加工する。この拡径部fは、
幾分先拡がりのテーパー状に形成するとよい。
【0012】次に、この拡径部fに、補助リング2を緊
密に嵌め込むが、その際に、補助リング2の両衝接端
e,eは、図2に示した様に斜め向きにカットしてある
ので、直角にカットされている場合とは異なって、両衝
接端e,e同士が干渉し合うことなく、極めてスムーズ
に嵌め込むことが出来る。最後に、図(c)の様に、拡
径部fの先端部分を管の内側向きに折り込めば、継手部
Bが完成する。
【0013】この加工に用いる塑性加工機は、定尺の継
手付鋼管の量産工場に設置される自動制御式の加工機の
他に、配管作業現場に手軽に運搬出来る様に設計され
た、簡易な可搬式加工機が用意されている。
【0014】配管作業現場では、配管ラインの状況に合
わせて、定尺鋼管を所要寸法に裁断したうえ、継ぎ足す
場合も少なくない。その様な場合に、上記の可搬式加工
機を使うことによって、溶接技術等の特別の技能を持た
ない未熟練作業者でも、簡単・迅速、且つ、確実に継手
部Bを形成させることが出来る。
【0015】図4の(a)〜(d)は、本発明の第2実
施例を示している。図(d)に示したこの実施例の継手
付鋼管A2は、補助リング2の装着の仕方が、第1実施
例とは相異している。即ち、拡径部fをより長く形成し
て、鋼管1の管端部分で、補強リング2を完全に包み込
む様にしている。
【0016】図5は、本発明の第3実施例を示してい
る。この実施例の継手付鋼管A3の特徴は、補強リング
2を省いて、拡径部fそのものを継手部Bとした処にあ
る。鋼管1の肉厚、太さ及び材質によっては、補助リン
グ2による補強が必須の場合もあるが、多くの場合は、
カップリング55による締結力に対して、継手部Bは十
分耐えられる。
【0017】但し、この場合には、図5に仮想線を付し
て説明されている様に、継手付鋼管A3,A3同士の突
き合わせ連結箇所には、継手部Bの内空部に由来するリ
ング状の凹入箇所gが出来てしまう。従って、例えば、
空気配管等としは略支障なく使えるが、例えば、砂・泥
等を含んだ水等の移送には不向きである。
【0018】図6は、本発明の第4実施例を示してい
る。この実施例の継手付鋼管A4は、鋼管1の管端部を
管の外側向きに巻き込んで、横断面が略台形をした中空
状の継手部Bを形成させている。そして、補助リング2
は省いている。この横断面の形状は、使用するカップフ
ランジ55のタイプに合わせて、丸形、三角形、その他
の適宜の形状を選定すればよい。
【0019】図7は、本発明の第5実施例を示してい
る。第6実施例との相異点は、継手部Bの横断面形状を
円筒状に形成すると共に、その内空部に丸棒製の補助リ
ング2を装着した処にある。
【0020】尚、上記各実施例に於いて、細部の構造は
適宜に設計変更しても、本発明の目的は達成される。例
えば、補助リング2を巻き込む為の、鋼管1の管端部分
の塑性加工の手順は、継手部Bや補助リング2の横断面
形状に合わせて、周知の加工方法を適宜に組合わせれば
よい。
【0021】
【発明の効果】以上の説明によって明らかな様に、本発
明による継手付鋼管とその製法によれば、以下に列挙し
た如き実用上の優れた効果が得られ、総じて、配管作業
に要する経費を顕著に節減出来る。 (a) 熟練技術を要し、作業ムラが生じ易い溶接によ
らずに、簡易な塑性加工によって継手部を形成させるこ
とが出来る。 (b) 従来技術の継手リングや継手筒に比べて、補助
リングは、その材質及び寸法精度ともかなり低くて足
り、然も、金属板や金属棒等を曲げ加工するだけで簡易
に製作出来る。 (c) 簡易な可搬式の塑性加工機を使えば、作業の初
心者でも、配管作業現場で裁断した鋼管の切断端に、新
たな継手部を容易に形成させることが出来る。 (d) その場合に、従来技術とは異なって、習熟した
溶接技術者も、溶接機の購入・保守費も不要になる。 (e) 金属帯板をリング状に曲げ加工して作られる補
助リングは、その両縁端部を斜め向きにカットしたこと
によって、継手部の内空部への装着操作を容易に行える
様になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、継手付鋼管
の管端部分の拡大半断面図である。
【図2】同上、補助リング及びその製作工程の一例の説
明図である。
【図3】同上、継手部の形成製法を例示した工程図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例を示すもので、継手部とそ
の形成方法を例示した、管端部分の部分縦断面図であ
る。
【図5】本発明の第3実施例を示すもので、継手部の部
分縦断面図である。
【図6】本発明の第4実施例を示す、図5相当図であ
る。
【図7】本発明の第5実施例を示す、図5相当図であ
る。
【図8】従来例を示すもので、継手付鋼管の部分側面図
及びその部分拡大縦断面図である。
【図9】他の従来例を示す、図8相当図である。
【図10】図8の継手付鋼管の接続方法を例示した、部
分縦断面図及び側面図である。
【符号の説明】
A1〜A5 継手付鋼管 B 継手部 1 鋼管 2 補助リング e 衝接端 f 拡径部 50A,50B 継手付鋼管 51 鋼管 52 継手リング 53 継手筒 54 シール材 55 カップフランジ 56 締結ボルト W 溶接箇所

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カップフランジ55を外嵌させる為の、
    塑性加工により膨出状に形成されたリング状の継手部B
    を、鋼管1の管端外周面に備えることを特徴とする継手
    付鋼管。
  2. 【請求項2】 膨出状に形成された前記継手部Bの内空
    部に、隙間充填乃至は補強用の補助リング2を装着した
    ことを特徴とする請求項1記載の継手付鋼管。
  3. 【請求項3】 鋼管1の管端部を塑性加工して、カップ
    フランジ55を外嵌させる為のリング状の継手部Bを、
    管端外周面に膨出状に形成させることを特徴とする継手
    付鋼管の製法。
  4. 【請求項4】 塑性加工により前記継手部Bを形成させ
    つつ、その内空部に補助リング2を包み込ませることを
    特徴とする請求項3記載の継手付鋼管の製法。
  5. 【請求項5】前記補助リング2は、金属製の帯板乃至は
    任意の断面形状を有する長尺材を曲げ加工して形成させ
    ると共に、その衝接端e,eを斜め向きにカットしたこ
    とを特徴とする請求項4記載の継手付鋼管の製法。
JP10099196A 1996-04-23 1996-04-23 継手付鋼管及びその製法 Pending JPH09285831A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108772668A (zh) * 2018-06-21 2018-11-09 招商局重工(江苏)有限公司 一种有拱t梁与压折板角焊的装配方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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