JPH09285670A - 縫製模様表示装置 - Google Patents

縫製模様表示装置

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JPH09285670A
JPH09285670A JP4268096A JP4268096A JPH09285670A JP H09285670 A JPH09285670 A JP H09285670A JP 4268096 A JP4268096 A JP 4268096A JP 4268096 A JP4268096 A JP 4268096A JP H09285670 A JPH09285670 A JP H09285670A
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JP
Japan
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pattern
display
sewing
partial
embroidery
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JP4268096A
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Nami Morita
奈美 森田
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 編集中の刺繍模様の情報を視認可能にする。 【解決手段】 レイアウト領域Aには、選択された模様
が加工布に刺繍が形成されたときのイメージに合うよう
に、模様が表示されている。即ち、このレイアウト領域
は、刺繍枠での縫製可能領域に対応し、各模様の大きさ
や模様どうしの間隔はその縫製可能領域に対する相対的
な寸法や距離に対応する。各委任表示領域Fの左側に
は、編集対象となっている絵模様Bの大きさの種類、中
心位置などが文字表示されている。確認表示領域Fの右
側には、絵模様Bの色別の領域が表示されている。そし
て、それらの文字表示に対応するデータはミシン内のR
AMに記憶されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工布に形成され
る絵,文字等の縫製模様を表示する装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば家庭用のミシンにあっては、絵,
文字等の模様に対応する刺繍データに基づいて、加工布
に所定模様の刺繍を形成することができるものが供され
てきている。このものは、多数(多種類)の模様に対応
した刺繍データが、内蔵するメモリに予め記憶された
り、メモリカード等の記憶媒体によって外部から与えら
れるようになっており、例えばマイコンが所定の刺繍デ
ータを読出し、その刺繍データに基づいて、縫い針駆動
機構や布送り機構(刺繍枠)を制御して加工布に対する
刺繍縫い動作を実行するようになっている。
【0003】このようなミシンにあっては、使用者が所
望の模様の刺繍縫い動作を実行させるにあたって、例え
ばミシン本体の前面に設けられたLCD等の表示装置
に、多数個の模様を表示し、使用者はそれを見てそのな
かから所望の模様を選択操作するようになっている。こ
の場合、複数の文字模様を組合わせたり、さらには文字
模様と絵模様とを組合わせた刺繍を行うために、上記し
た模様の選択操作後に、例えば配置編集のモードを指定
すると、前記表示装置が配置編集画面に切替わるように
なっている。尚、表示装置としては、カラー表示器は高
価であるので、安価なモノトーンの液晶表示器が用いら
れることが一般的であった。
【0004】図15は、この配置編集画面の一例を示し
ており、表示装置1の画面には、加工布の刺繍形成領
域、言換えれば刺繍枠の大きさをイメージしたレイアウ
ト用領域a全体が枠で囲まれて表示されると共に、その
レイアウト用領域a内に、選択された各模様b,c,d
が刺繍形成時のイメージ(比率)に合わせて表示され
る。この場合、模様bは「象」の絵模様、模様cは「H
APPY」の文字グループ模様、模様dは「ひまわり
組」の文字グループ模様とされている。
【0005】そして、使用者は、表示装置1の画面を見
ながら操作部を操作することにより、前記模様b,c,
dをどのように配置するかを指定したり、文字模様グル
ープ(模様c,d)に関してその文字の大きさ(拡大,
縮小)や文字間隔を指定したりすることができるように
なっている。表示装置1の画面には、その指定に応じて
各模様b,c,dの表示が移動したり拡大,縮小したり
するようになり、もって使用者の考えている通りの配置
位置を入力した上で、刺繍を形成することが可能となる
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
複数の模様からなる模様(以下、全体模様と称する)
で、その一部分の模様を移動する場合、その全体模様の
どの部分の模様を移動するかが明示されておらず、移動
させて初めて移動する部分の把握が可能であり、間違っ
た部分を移動させてしまう恐れがあるという問題点があ
った。同様に、他の編集機能についても、具体的にどこ
の模様までが今回の編集の対象であるかを編集前に知っ
ておかないと、不必要な部分にまで編集を施してしま
う。
【0007】更に、移動を行うモードの最中は、全体模
様の形象は表示されているが、全体像の形象を表示する
だけでは、各模様についての情報が不足がちであった。
例えば、移動される刺繍模様はいったいどのような模様
であるかを、その全体像中の表示を見て感覚的に判断し
ていたので、全体模様のバランスを取りづらいと言う問
題点があった。そのため、使用者が個々の模様の詳細な
情報(色数、色別の領域、中心位置、大きさのタイプな
ど)を自らメモする手間を招くという問題点があった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、複数の部分領域から成る縫製模様を正
確に編集できる縫製模様表示装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の縫製模様表示装置は、複数の部分領域から
構成される縫製模様全体を表示する全体表示手段と、複
数の部分領域のうちから、少なくとも1つの部分領域を
指定する指定手段と、指定手段により指定された部分領
域と指定されていないその他の部分領域とを異なる表示
形式で表示するように、全体表示手段を制御する制御手
段と、指定手段により指定された部分領域に関する縫製
情報を表示する部分情報表示手段とを備えている。従っ
て、全体表示手段は、複数の部分領域から構成される縫
製模様全体を表示する。指定手段は、複数の部分領域の
うちから、少なくとも1つの部分領域を指定する。制御
手段は指定手段により指定された部分領域と指定されて
いないその他の部分領域とを異なる表示形式で表示する
ように全体表示手段を制御する。部分情報表示手段は、
指定手段により指定された部分領域に関する縫製情報を
表示する。そのため、指定部分が明確化される共に、縫
製模様全体とは異なる縫製情報が視認可能となる。
【0010】また、請求項2記載の縫製模様表示装置
は、複数の部分領域から構成される縫製模様全体を縫製
手段の縫製状態に対応して表示する全体表示手段と、複
数の部分領域のうちから、少なくとも1つの部分領域を
指定する指定手段と、指定手段により指定された部分領
域と指定されていないその他の部分領域とを異なる表示
形式で表示するように、全体表示手段を制御する制御手
段とを備えている。従って、全体表示手段は、複数の部
分領域から構成される縫製模様全体を縫製手段の縫製状
態に対応して表示する。指定手段は、複数の部分領域の
うちから、少なくとも1つの部分領域を指定する。制御
手段は、指定手段により指定された部分領域と指定され
ていないその他の部分領域とを異なる表示形式で表示す
るように、全体表示手段を制御し、指定された部分領域
を視認しやすくする。
【0011】更に、請求項3記載の縫製模様表示装置
は、2値の状態の違いにより縫製模様を表示する全体表
示手段と、指定手段によって指定された部分領域の色別
の領域を表示する部分情報表示手段とを備えている。従
って、全体表示手段は、2値の状態の違いにより縫製模
様を表示し、部分情報表示手段は、指定手段によって指
定された部分領域の色別の領域を表示して、縫製模様全
体での色別状態を全体表示手段よりも視認しやすいよう
に表示する。
【0012】そして、請求項4記載の縫製模様表示装置
は、指定手段によって指定された部分領域を全体表示手
段よりも拡大して表示する部分情報表示手段を備え、そ
の部分情報表示手段は、指定された部分領域を拡大して
表示し、全体表示手段よりも細かく縫製模様を表示す
る。
【0013】それから、請求項5記載の縫製模様表示装
置は、複数の部分領域から構成され、複数回に区切られ
て縫製される縫製模様全体を表示する全体表示手段と、
複数の部分領域のうちから、連続して縫製される部分領
域毎に部分領域を指定する指定手段と、指定手段により
指定された部分領域と指定されていないその他の部分領
域とを異なる表示形式で表示するように、全体表示手段
を制御する制御手段とを備えている。従って、全体表示
手段は、複数の部分領域から構成され、複数回に区切ら
れて縫製される縫製模様全体を表示する。指定手段は、
複数の部分領域のうちから、連続して縫製される部分領
域毎に部分領域を指定する。制御手段は、指定手段によ
り指定された部分領域と指定されていないその他の部分
領域とを異なる表示形式で表示するように、全体表示手
段を制御し、全体表示手段よりも縫製の区切りの情報を
視認しやすいようになる。
【0014】請求項6記載の縫製模様表示装置は、複数
の部分領域から構成され、複数回に区切られて縫製され
る縫製模様全体を表示する全体表示手段と、複数の部分
領域のうちから、少なくとも1つの部分領域を指定する
指定手段と、指定手段により指定された部分領域を含む
連続して縫製される部分領域と他の部分領域とを異なる
表示形式で表示するように、全体表示手段を制御する制
御手段とを備えている。従って、全体表示手段は、複数
の部分領域から構成され、複数回に区切られて縫製され
る縫製模様全体を表示する。指定手段は、複数の部分領
域のうちから、少なくとも1つの部分領域毎に部分領域
を指定する。制御手段は、指定手段により指定された部
分領域を含む連続して縫製される部分領域とその他の部
分領域とを異なる表示形式で表示するように、全体表示
手段を制御し、全体表示手段よりも縫製の区切りの情報
を視認しやすいようになる。
【0015】請求項6記載の縫製模様表示装置は、指定
手段により指定された部分領域に関する縫製情報を表示
する部分情報表示手段を備え、部分情報表示手段で全体
表示手段と異なる情報を表示する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関わるミシンにつ
いて、図1ないし図14を参照しながら説明する。尚、
この実施の形態は、本発明を家庭用の刺繍ミシンに適用
したものである。
【0017】図3は、本実施の形態に係る刺繍ミシンの
外観を概略的に示しており、ミシン本体11は、ミシン
ベッド12の上方にアーム部13を一体的に有して構成
されている。前記アーム部13の先端部には、針14を
有する針棒15が設けられると共に、布押え16が設け
られている。一方、前記ミシンベッド12の上面には、
前記針棒15に対応して針板17が設けられ、その針板
17の下面側に位置して図示しない釜機構が設けられて
いる。図示はしないが、前記針棒15及び釜機構並びに
布押え16等は、ミシンモータにより駆動機構を介して
同期駆動され、以て縫製動作を実行するようになってい
る。
【0018】前記ミシンベッド12には、刺繍縫い動作
時に加工布を保持するための刺繍枠18が設けられてい
ると共に、その刺繍枠18ひいては加工布をミシンベッ
ド12上を水平方向に自在に移動させるための水平移動
機構19が設けられている。前記刺繍枠18は、この場
合ほぼ矩形枠状をなし、外枠と内枠とから構成されてそ
れらの間に加工布を挟み込むことにより、加工布を枠の
内部に張渡した状態に保持するようになっている。
【0019】詳しい説明は省略するが、前記水平移動機
構19は、前記刺繍枠18を図示しないY軸モータによ
りY軸(前後)方向に自在に移動させるように構成され
た移動体20を、図示しないX軸モータにより、X軸
(左右)方向に自在に移動させるように構成されてい
る。これにて、刺繍枠18に保持された加工布は、水平
移動機構19により、固有のXY座標系に基づく任意の
位置に移動されるのである。このような水平移動機構1
9により加工布を移動させながら、前記駆動機構により
針棒15などを駆動することにより、刺繍縫い動作が実
行される。
【0020】尚、前記アーム部13の先端側の前面部に
は、スタート・ストップキー21が設けられており、ミ
シン本体11の右側壁面の下部には、電源スイッチ22
が設けられている。また、本実施の形態の刺繍ミシン
は、刺繍の他にも、一般的な各種の実用縫い(直線縫
い,ジグザグ縫い,裁ち目かがりなど)を実行すること
ができることは勿論である。前記水平移動機構19部分
は、ミシンベッド12に対して着脱可能に装着されてい
て、刺繍縫いを行わないときには、この部分を刺繍枠1
8と共に取外して一般縫製用の平坦なテーブルに付替え
ることができるようになっている。
【0021】さて、前記アーム部13の前面部には、各
種の模様やメッセージなどを画面に表示するためのモノ
トーン(2値)のLCD23が設けられている。このL
CD23には、後述するように使用者が刺繍を実行させ
るにあたって、模様選択画面(図4等参照)や配置編集
画面(図6等参照)が表示されるようになっている。さ
らに、このLCD23の表面には、選択操作部を構成す
るタッチパネル24(図2にのみ図示)が設けられてい
る。このタッチパネル24は、周知のように、透明電極
を縦横に並べて構成され、使用者が手指でタッチ操作し
た位置を検出することができ、表示内容を選択するよう
に構成されている。
【0022】そして、ミシン本体11内には、図2に示
すように、各機構を制御するための制御装置25が設け
られている。この制御装置25は、マイクロコンピュー
タを主体として構成され、CPU26、ROM27、R
AM28、コントローラ29及び入出力インターフェー
ス30を、バス31により相互に接続して構成されてい
る。前記ミシンモータ(駆動機構)や水平移動機構19
のX軸モータ,Y軸モータ等は、前記コントローラ29
を介して制御装置25により制御されるようになってい
る。また、前記入出力インターフェース30には、前記
LCD23及びタッチパネル24が接続されている。
【0023】前記ROM27には、ミシンの刺繍縫い動
作や実用縫い動作を制御するための制御プログラム、L
CD23の表示制御用の制御プログラム、刺繍データの
読出し,編集等の各種のデータ処理を行うためのデータ
処理用プログラムなどが記憶されている。前記LCD2
3の表示制御用の制御プログラムの実行により、制御装
置25は、後述するように各種表示を制御する手段とし
て機能するようになっている。
【0024】そして、これと共に、ROM27には、刺
繍縫いに関しての多数個の模様の形状を確定する模様デ
ータが記憶されている。この場合、ROM27に記憶さ
れる模様データとしては、図4に一部示すように、例え
ば仮名やアルファベット,数字などの文字や記号の模
様、比較的単純な形状の飾り模様等とされている。
【0025】前記模様データは、本実施の形態において
は、刺繍縫い動作に必要な刺繍データ、及び各模様をL
CD23(模様選択画面)に表示するために必要なビッ
トマップデータからなる表示データ、並びに付随するデ
ータ(糸色データ等)を含んでいる。この場合、刺繍デ
ータとは、最終的には、一針毎の加工布のX,Y方向の
移動量(針落ち位置)を示すデータとなるが、記憶され
る刺繍データとしては、模様の外形を示すデータとさ
れ、刺繍縫い動作実行時にそのデータから最終的なデー
タが演算により作成されるようにしている。また、刺繍
データと表示データとを共用化したり、一方のみのデー
タを記憶しそのデータから他方のデータを作成するよう
にすることも可能である。
【0026】さらに、本実施の形態では、制御装置25
には、記憶手段としての外部ROMカード32が着脱可
能に接続されるようになっている。この外部ROMカー
ド32には、比較的複雑な絵模様に対応した模様データ
(刺繍データ及び表示データ並びに付随する色分解等の
データ)が、多数個の模様に関して記憶されている。従
って、本実施の形態においては、前記ROM27及び外
部ROMカード32の双方が記憶手段として機能するの
である。尚、この外部ROMカード32の制御装置25
への接続は、図3に示すように、ミシン本体11の右側
壁部に設けられたカード挿入孔33に使用者が外部RO
Mカード32を着脱自在に差込むことによって行われる
ようになっている。
【0027】これにて、前記制御装置25は、ROM2
7に記憶されたプログラム及び使用者によるタッチパネ
ル24の選択操作等に基づいて、ミシンの各機構を制御
し、刺繍縫い動作や一般の実用縫い動作を実行させるよ
うになっている。このとき、後の作用説明にて明らかと
なるように、制御装置25は、使用者が刺繍を実行させ
たい模様を選択するモードでは、LCD23の画面に多
数個の模様を表示させる各種の模様選択画面(図4,
5,7,9,10参照)を表示させるようになってい
る。使用者は、その模様選択画面において選択操作(タ
ッチパネル24のタッチ操作)を行うことによって、1
個以上の模様を選択することができるようになってい
る。選択された刺繍模様は、その選択された順番で所定
のデータがRAM28の所定の記憶領域に記憶され、刺
繍縫い動作は、選択された順番で実行されるように構成
されている。
【0028】そして、制御装置25は、その模様選択が
行われて配置編集のモードに移行されたときには、LC
D23の画面に配置編集画面を表示するようになってい
る。この配置編集画面においては、図6,8,11に示
すように、LCD23の画面の図の左部に、加工布の刺
繍形成領域(刺繍枠18)をイメージしたレイアウト用
領域Aを枠で囲って表示すると共に、そのレイアウト用
領域A内に選択された少なくとも1個の模様を表示する
ようになっている。
【0029】このレイアウト用領域Aは、模様の間隔や
刺繍全体の出来上りを確認するために設けられるもので
あり、刺繍枠18での縫製可能領域に対応し、各模様の
大きさや模様どうしの間隔はその縫製可能領域に対する
相対的な寸法や距離に対応する。また、前記レイアウト
用領域Aの右側に位置して、タッチパネル24の操作位
置を操作ボタンのイメージで示す各種のキー表示Eがな
されるようになっている。
【0030】使用者は、タッチパネル24のキー表示E
部分をタッチ操作することにより、選択された模様のレ
イアウト用領域A内での移動、回転、大きさの変更(標
準からの拡大,縮小)、文字間隔の変更等の編集処理を
行うことができ、その操作に応じて模様の表示も変更さ
れるようになる。これにて、レイアウト用領域Aにおい
ては、加工布に刺繍が形成されたときのイメージに合っ
た表示がなされるようになり、使用者は、これを見て、
選択した模様の刺繍を形成する際の所望のレイアウトを
設定することができるのである。
【0031】このとき、この配置編集画面においては、
図で上部に確認表示領域Fが設定され、編集の対象とな
っている模様(模様グループ)が、レイアウト用領域A
内での表示の大きさに関わらず一定の大きさで表示され
るようになっている。確認表示領域Fの右側に表示され
る模様が文字や記号等の場合、縦16ドットで表示がな
されるようになっている。従って、確認表示領域Fに
は、文字や記号などの模様が、十分な大きさで且つ十分
細密に表示されるようになっている。
【0032】また、確認表示領域Fの右側に表示される
刺繍模様が、前記外部ROMカード32から読出される
絵模様である場合も、その刺繍模様の大中小の種類に関
わりなく、一定の大きさで確認表示領域Fの右側に表示
さるようになっている。そして、本実施の形態では、確
認表示領域Fに模様を表示する際の表示データは、予め
ROM27や外部ROMカード32に記憶され模様選択
画面の表示に用いられる表示データがそのまま利用され
るようになっている。
【0033】次に、上記構成の作用について、図1、図
4ないし図13を参照して述べる。ミシン本体11の電
源スイッチ22がオンされると、LCD23に、図示し
ない初期画面(メニュー選択画面)が表示される。ここ
で、使用者が刺繍縫い動作を実行させたい場合には、タ
ッチパネル24を操作して刺繍模様選択の項目を選択す
る。すると、制御装置25は、図1のフローチャートに
示す手順にて、模様選択の処理を実行する。
【0034】尚、ここでは、図11に示すように、加工
布の中央に「中」の大きさの「象」の絵模様Bを刺繍
し、その絵模様Bの上部に「HAPPY」の文字グルー
プ模様Cを比較的大きく刺繍し、絵模様Bの下部に「ひ
まわり組」の文字グループ模様Dを比較的小さく刺繍す
る場合を具体例として上げながら説明する。この絵模様
Bは、多数色で刺繍されることが望ましいと想定され、
そのデータは色別の領域毎に縫製や表示できるように構
成されている。そして、これら3つの模様B,C,Dか
ら大型の図柄が構成され、模様B,C,Dのそれぞれが
発明で言うところの部分領域であり、それらを合わせた
ものが模様全体である。
【0035】ステップS1では、LCD23の画面に、
模様選択画面が表示される。この模様選択画面にあって
は、まず、図4に示すように、多数個の模様を種別によ
り大分類(8個)した模様種類を選ぶ画面が現れ、ここ
で使用者がタッチパネル24のタッチ操作により「カー
ド」を選ぶと、LCD23の画面は、図5に示すような
絵模様の選択に係る模様選択画面に切替えられる。ここ
では、前記外部ROMカード22に記憶された表示デー
タに基づいて、画面に「パンダ」,「象」,「キリン」
…などの多数個の絵模様が表示される。
【0036】使用者は、この模様選択画面を見て、刺繍
を形成したい模様(この場合「象」の模様B)を選択す
る(ステップS2)。この選択は、LCD23の画面
(タッチパネル24)の選択したい模様Bが表示されて
いる部分を直接手指でタッチ操作することにより行われ
る。尚、この絵模様に係る模様選択画面は複数ページに
渡って存在しており、表示されているページに所望の模
様が存在しない場合には、使用者はページ送りをタッチ
操作するようにする。
【0037】そして、使用者による模様選択が行われる
と(ステップS2にてYes)、次に配置編集の処理を
行うことができるのであるが、まずステップS3〜S5
にて、LCD23に図6に示すような配置編集画面が表
示される。
【0038】この配置編集画面では、上述のように、加
工布の刺繍形成領域(刺繍枠18)をイメージしたレイ
アウト用領域Aや、タッチパネル24の操作位置を示す
各種のキー表示Eが表示される(ステップS3)。
【0039】そして、選択された絵模様Bに関わる情報
や初期値をRAM28の模様種類エリア28aや模様情
報エリア28bに記憶する。即ち、この絵模様Bが種別
(「中くらいの大きさの像」であること)を示すデー
タ、絵模様Bの大きさを示すデータ(中くらいの大き
さ)、刺繍模様の中心となる刺繍枠に対応する座標を示
すデータ((40、60):刺繍模様に関わらず一定の
初期値)、絵模様Bの記憶場所を示すデータ(アニマル
カード)、縫製時間を示すデータ(30min:予め記
憶されているか、縫製データから演算しても良い)を所
定の順番で記憶する。更に、このステップでは、レイア
ウト用領域Aの中央部(=座標値(40.60))に、
上記選択された絵模様Bが、編集対象の模様であること
を示す細枠に囲まれた状態で表示される(ステップS
4)。この細枠の表示データは、予め記憶されていても
良く、また、縫製データから大きさを演算し刺繍模様を
囲むように定めても良い。
【0040】次に、確認表示領域Fの右側に、この絵模
様B全体像とその色別の領域が所定の大きさで表示さ
れ、確認表示領域Fの左側に、この絵模様Bに関わる模
様情報が文字表示される(ステップS5)。この文字表
示は絵模様Bの模様情報エリア28bに記憶されたデー
タ内容を表している。これらの確認表示領域Fの表示
は、刺繍模様の形成状態を示すレイアウト用領域Aと並
んで同一画面に表示される。家庭用のミシンにおいて
は、糸色を変えて縫製を行う場合には、ミシンは自動的
に停止する。そして、使用者が自ら糸を所望の次の色の
糸に交換して、縫製は再開される。本実施の形態のミシ
ンでも同様であり、外部ROMカード32或いはROM
27に色毎の領域に区切って記憶されたデータに従っ
て、ミシンを自動的に停止させる。また、このような多
色の縫製を解除することも可能であり、その場合、一色
で縫製が行われ、色毎の停止は行われない。
【0041】使用者は、この配置編集画面を見て、キー
表示Eに基づいてタッチパネル24をタッチ操作するこ
とにより、絵模様Bの移動、回転等の配置編集の指定を
行うことができ(ステップS6にてYes)、その操作
に応じてレイアウト用領域A内の模様Bの表示が移動し
たり回転したりするようになると共に、その操作に対応
して、模様情報エリア28bに記憶されたデータが順次
更新される(ステップS7)。
【0042】以上のようにして模様Bを例えば中央に配
置することが確定されると(ステップS8にてYe
s)、編集が終了したとして、絵模様Bを囲む細枠を消
去する(ステップS9)。そして、未だ全ての模様の選
択が完了していなければ(ステップS10にてNo)、
再びステップS1の模様選択画面に戻り、LCD23の
表示は図4に示すものに戻る。使用者は、次に「HAP
PY」の模様Cを選択したい場合には、「ABC」(字
体の異なる2種類のうちいずれか)を選ぶ。すると、L
CD23には、図7に示すような模様選択画面が表示さ
れるようになる。ここで、使用者は、「H」,「A」,
「P」,「P」,「Y」の文字模様を順に選択指定す
る。
【0043】このように「HAPPY」の文字グループ
模様Cの選択が確定されると(ステップS2にてYe
s)、ステップS3〜S5にてLCD23に配置編集画
面が表示されると共に、図13に示すように、文字グル
ープ模様Cに関わるデータが、同様に、絵模様Bに関わ
るデータの後のアドレスに順次記憶される。図8に示す
ように、この配置編集画面では、レイアウト用領域A内
に既に配置されている絵模様Bが表示され、これに加え
て今回選択された「HAPPY」の文字グループ模様C
が、やはり編集中の模様であることを示す細枠に囲まれ
た状態で表示される(スッテプS3,S4)。このと
き、絵模様Bを囲む細枠は表示されず、編集対象の模様
とそうでないその他の模様とを異なる表示形式で表示、
即ち、編集対象をそうでないその他の模様よりも目立つ
ようにしている。
【0044】そして、これと共に、LCD23の画面の
右上に設けられた確認表示領域Fに、現在編集中の模様
である「HAPPY」の文字グループ模様Cの形象や文
字情報(中心位置や大きさなど)が表示される(ステッ
プS5)。この確認表示領域Fに模様を表示する際の表
示データは、模様選択画面の表示(図7)に用いられる
表示データがそのまま利用され、従って「HAPPY」
の文字が所定の大きさで表示されるようになっている。
尚、確認表示領域Fに表示する文字数が多いような場合
には、確認表示領域F内でスクロール表示させるように
すれば良い。
【0045】その後、使用者は、画面のキー表示Eに基
づいてタッチパネル24を操作して、レイアウト用領域
A内での文字グループ模様Cの移動、回転、大きさの変
更(標準からの拡大,縮小)、文字間隔の変更等の編集
処理を行う(ステップS6,S7)。図8では、LCD
23の右側に表示されるキー表示Eのうち上向きの矢印
で示す移動キー部分のタッチ操作により、文字グループ
模様Cを、模様Bの上方へ移動させた様子を示してい
る。この移動に際して、文字グループ模様Cの中心座標
が初期値から変更されると((40、60)から(4
0、100))、模様情報エリア28bの文字グループ
模様Cのデータが自動的に更新される。
【0046】文字グループ模様Cの配置編集が終了する
と、細枠が消去される(ステップS9)。最後に、「ひ
まわり組」の文字グループ模様Dの選択及び配置編集が
行われる。この場合には、使用者は、図4の模様種類選
択画面において、「あア」を選ぶと、LCD23には図
9に示すようなかな文字模様の選択画面が表示される
(ステップS1)。ここで、「ひ」の文字模様を選択す
る場合には、まず「は行」を選択することにより、画面
に、は行の全ての文字が表示されるので、その上で
「ひ」の文字模様を選択する。使用者は同様にして、図
10に示すように、「ひ」,「ま」,「わ」,「り」,
「組」を順に選択する。
【0047】「ひまわり組」の文字グループ模様Dの選
択が確定すると(ステップS2にてYes)、ステップ
S3〜S5にてLCD23に配置編集画面が表示され
る。図11に示すように、この配置編集画面では、レイ
アウト用領域A内に既に配置されている「象」の絵模様
B及び「HAPPY」の文字グループ模様Cが表示さ
れ、これに加えて今回選択された「ひまわり組」の文字
グループ模様Dが、やはり編集中の模様であることを示
す細枠に囲まれた状態で表示される。このとき、絵模様
B、Cを囲む細枠は表示されない。そして、確認表示領
域Fの右側には、「ひまわり組」の文字グループ模様D
が十分見やすい大きさで表示されると共に、確認表示領
域Fの左側には、その文字グループ模様Dの編集内容に
関わる文字表示が表示される。こうして、編集対象であ
る文字グループ模様Dは、確認表示領域Fでレイアウト
用領域Aよりも細部が一層わかるように表示される。
尚、この文字表示の内容は、上述と同様にRAM28に
更新可能に記憶されている。
【0048】使用者は、画面のキー表示Eに基づいてタ
ッチパネル24を操作して、レイアウト用領域A内での
文字グループ模様Dの配置編集処理を行う(ステップS
6,S7)。ここでは、図11に示すように、「ひまわ
り組」の文字グループ模様Dを、「象」の絵模様Bの下
方に配置すると共に、その大きさ(刺繍の大きさ)を標
準よりも小さく縮小するようにしている。
【0049】そして、詳しい説明は省略するが、上記の
ような模様の選択及び配置編集が終了すると、制御装置
25により、それに基づいて最終的な刺繍データが生成
され、使用者が、刺繍枠18に加工布をセットした上
で、スタート・ストップキー21を操作することによ
り、刺繍縫い動作がRAM28の刺繍模様に関わるデー
タ、外部ROMカード32、及びミシン内部のROM2
7に基づき実行される。このとき、加工布には、レイア
ウト用領域A内の表示のイメージ通りの刺繍が形成され
るのである。この刺繍では、入力の順番で刺繍模様が形
成され、更に、その模様どうしの間では、糸の色を変更
するために、ミシンが一旦自動的に停止する。即ち、
「像」を1色の領域毎に縫製してミシンは停止し、スタ
ート入力を待つということを繰り返し、絵模様Bが完成
すると、ミシンは再び自動的に停止する。更に、スター
ト入力を行うと、「HAPPY」を一連に縫製して停止
し、再びスタート入力を待ち、入力後に「ひまわり組」
を一連に縫製して最終的に停止する。このように、刺繍
ミシンは、刺繍模様全体を複数回(模様種類エリア28
aに記憶された模様数に対応して)に区切って縫製す
る。
【0050】上述の実施の形態では、モノトーン表示器
である安価なLCD23を用いたとしても、多数色で刺
繍されることが想定された刺繍模様(例えば、絵模様
B)が、色別の領域として刺繍模様の全体像と共に表示
され、刺繍模様の全体と個々の色別とが一度に把握でき
刺繍模様の把握を促進する。
【0051】上述した実施の形態では、編集対象が全体
刺繍模様のうちでどの部分であるのか知りたいため、編
集対象となる刺繍模様を細枠で囲んで、編集対象でない
刺繍模様と視覚的に区別できるようにしている。また、
その区別を表示の濃淡によって行っても良く、その場
合、モノトーンの表示装置でも表示を行える。例えば、
編集対象の刺繍模様は濃く(全トーン)でくっきり表示
し、その他の編集対象でない刺繍模様は薄く(ハーフト
ーン)で表示し編集対象よりも目立たなくするようにし
ても良い。更に、編集対象の刺繍模様をブリング表示
(点滅)させて、視覚的に目立つようにしても良い。
【0052】また、LCD23の画面に表示されるレイ
アウト用領域Aは、実際の加工布(刺繍枠18)の大き
さよりも小さく(縦横共に約半分)、従って、ここに表
示される模様B,C,Dの大きさも、実際に加工布に形
成される刺繍の大きさより小さくなっている。このた
め、図11に示した「ひまわり組」の模様Dのように、
刺繍の大きさが比較的小さくなるものでは、レイアウト
用領域A内での模様D自体の表示の大きさが小さくなる
と共に、1個の文字模様の表示に使用されるドット数が
少なくなるので、模様がつぶれてしまい、使用者にとっ
て見づらいものとなってしまう。
【0053】ところが、本実施の形態では、配置編集画
面の右上部に確認表示領域Fを設け、ここに、現在編集
の対象となっている模様(模様グループ)が、視認に十
分な一定の大きさで表示されるので(ステップS5)、
小さい模様が選択されている場合には、拡大表示される
ことになる。従って、レイアウト用領域A内で表示され
る模様Dがつぶれてしまっても、使用者は、確認表示領
域Fを見ることによって、模様Dを確認することができ
る。もし、確認表示領域Fの右側を見て模様Dが所望し
た模様とは異なっていれば、例えばその模様Dを消去し
て再び模様選択画面に戻るようにすれば良い。更に、も
し、確認表示領域Fの左側を見て模様Dに対する編集内
容が所望した内容とは異なっていれば、例えばその編集
内容を変更するべく編集画面に戻るようにすれば良い。
【0054】また、上述した実施の形態では、模様選択
に引き続き行われる編集作業において、選択された模様
を編集対象となる模様として目立つように表示している
が、図12に示すように、先に全ての模様B,C,Dを
選択した後に、各模様B,C,Dの中から、その1つを
指定して再度編集処理を再度行うようにしても良い。こ
のように構成する場合、模様種類エリア28aに記憶さ
れているデータに基づき、模様の指定が行われる。
【0055】ところで、編集対象の刺繍模様の領域(形
状)や情報を、使用者が確実に確認するという目的を達
成するためには、例えば使用者のキー操作により、それ
らの情報だけを表示したものに画面を切替えるといった
ことも考えられる。ところが、これでは、使用者に余分
な操作を強いることになると共に、刺繍模様の全体の表
示が消えてしまうので使用者が全体を把握できなくなる
不具合がある。これに対し、本実施の形態では、レイア
ウト用領域Aに全体のイメージを常に表示しながら、別
に設けられた確認表示領域Fに知りたい領域や情報が表
示(時には、拡大表示)されるので、使用者が余分な操
作をすることなく、常に全体のイメージを把握しながら
各部分を確認することができるものである。
【0056】このように本実施の形態によれば、LCD
23の配置編集画面において、レイアウト用領域Aを設
定しそのレイアウト用領域A内に模様B,C,Dを刺繍
形成時のイメージに合わせて表示するものにあって、従
来のものと異なり、編集対象の刺繍模様の領域や情報を
その全体イメージと共に同一画面に表示するようにした
ので、使用者は、確認表示領域Fを見て選択された刺繍
模様全体とその編集内容とを一度に確認することができ
るという優れた実用的効果を得ることができる。
【0057】また、特に本実施の形態では、ROM27
に記憶された模様選択画面において使用される模様の表
示データを、確認表示領域Fにおける表示データとして
利用するようにしたので、確認表示領域F用の表示デー
タを別途に記憶したり、演算によりいちいち求める必要
がなくなり、メモリー容量の有効利用を図ることができ
ると共に、演算による処理時間が長くなることを未然に
防止することができるといった利点が得られるものであ
る。
【0058】従来は、編集時には、模様の大きさの判断
を感覚で行うか、使用者がその大きさをメモするか、或
いは、使用者が暗記しつつ編集を行っていいたので、間
違いや負担が生じていた。しかし、上述した実施の形態
では、指定された模様の大きさを文字表示しているの
で、例えば、大中小と3つの大きさがあるうちの1つの
大きさのみの模様が選択されも、その模様を指定すれば
どの大きさであるのかを正確に判断でき、編集時の間違
いや負担が軽減されている。
【0059】上述した実施の形態では、選択された3つ
の模様の形象がそれぞれ似かよっていないが、相似形や
似ている模様を複数選択した場合、その模様がどのよう
な模様であるかを即座に特定することは困難である。し
かし、上述のように指定された模様について文字表示を
行えば、全体像からでは読みとれない情報を報知するこ
とができる。例えば、図14に示すように、それらの模
様の拡大率、ほかのものと識別するための特徴(「帽子
なし象」)を表示する。
【0060】尚、上記実施の形態では、ROM27に記
憶された模様選択画面用の表示データを、配置編集画面
の確認表示領域Fの表示用に利用したが、確認表示領域
Fにおける表示データを、ROM27に記憶された模様
データから演算により作成するようにしても良い。これ
によれば、確認表示領域Fの表示をより大きくする等、
表示の大きさを自在に設定することが可能となる。
【0061】また、刺繍模様の指定を手動にて行うよう
にしても良いし、ある特定キーを操作すると、使用者が
刺繍模様を手動で操作しなくとも、刺繍模様が自動的に
順次指定されて、確認表示領域に表示される構成、即
ち、自動確認開始キーを設けても良い。更に、刺繍模様
の編集完了に伴って、自動的に確認表示が行われても良
い。そして、上記実施の形態では、「HAPPY」,
「ひまわり組」といった刺繍模様がグループ単位で情報
が文字表示されているが、各模様単位毎「H」「A」・
・・でも良い。
【0062】その他、本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、以下のような種々の拡張,変更が可
能である。即ち、例えば上記実施の形態では、本発明を
家庭用のミシンに適用したが、工業用(業務用)の縫製
装置に適用しても良く、また、例えばパソコン(ノート
パソコン)等を用いて、ミシンとは独立して刺繍データ
の処理を行う処理装置に適用することも可能である。
【0063】例えば、ミシンにマウスを接続し、そのマ
ウスの操作に反応する矢印をレイアウト用領域Aに表示
して、その矢印によって編集対象の指定を行っても良
い。この場合、連続して縫製される模様グループの一部
が指定されれば、その指令された部分を含む連続して縫
製される模様グループ全体が指定されたこととなる。例
えば、「HAPPY」のうち「A」を指定すれば、「H
APPY」全体が指定されてとして、「HAPPY」全
体が細枠で囲んで表示される(請求項6に関わる構
成)。
【0064】また、上記実施の形態では、刺繍枠18に
より針14に対して加工布側を移動させる構成とした
が、針(針棒)側を加工布に対して移動させながら刺繍
模様を形成するものや、針と加工布との双方を移動させ
ながら刺繍模様を形成するものにも適用でき、刺繍枠を
用いずに、針振り及び送り歯による加工布の前後左右の
移動によって刺繍を形成するものにも適用できる。
【0065】さらには、ミシンの記憶装置としてはRO
M及び外部ROMカードに限らず、ROMのみで済ませ
たり、あるいはRAMを用いたり、磁気ディスク,光デ
ィスクなど読書き可能なものも含めて各種の記憶媒体を
記憶手段として用いることができる。また、表示手段と
してもLCDに限らず、CRTディスプレイ等であって
も良い。そして、選択装置,指定装置としては別途のス
イッチやキーボードを用いても良い。
【0066】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の請求項1の縫製模様表示装置によれば、複数の部分領
域から構成される縫製模様全体のうち指定された部分領
域をその他の部分と区別するように表示すると共に、そ
の指定された部分領域に関する縫製情報を表示するの
で、作業者は、その刺繍模様全体や縫製情報の表示を参
照して、指定された部分を一層正確に確認することがで
きる。
【0067】また、請求項2記載の縫製模様表示装置に
よれば、複数の部分領域から構成される縫製模様全体の
うち指定された部分領域をその他の部分と区別し、且
つ、縫製時の状態に対応して表示すると共に、その指定
された部分領域に関する縫製情報を表示するので、作業
者はその刺繍模様全体と縫製情報との表示により正確に
縫製模様の編集を行うことができる。
【0068】更に、請求項3記載の縫製模様表示装置に
よれば、2値の状態の違いにより縫製模様全体を表示
し、部分情報表示手段において指定された部分領域の色
別の領域を表示するので、縫製模様全体に対する色別の
状態を把握しやすい。
【0069】そして、請求項4記載の縫製模様表示装置
によれば、部分情報表示手段で指定された部分領域を拡
大して表示して、全体表示手段よる表示よりも細かく縫
製模様を視認可能にするので、縫製模様全体と個々の部
分模様との確認が容易にできる。
【0070】それから、請求項5及び6記載の縫製模様
表示装置によれば、部分情報表示手段で縫製の区切りに
従って指定された部分領域の情報を表示するので、縫製
模様全体と個々の縫製の区切りとの確認が容易にでき
る。
【0071】本発明の請求項7記載の縫製模様表示装置
によれば、指定された部分領域に関する縫製情報を表示
するので、作業者は、その刺繍模様全体や縫製情報の表
示を参照して、指定された部分を一層正確に確認するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すもので、模様選択
の処理手順を示すフローチャート
【図2】制御装置を中心とした電気的構成を示すブロッ
ク図
【図3】刺繍ミシンの外観を示す斜視図
【図4】模様種類選択の画面の一例を示す図
【図5】絵模様の選択画面の一例を示す図
【図6】配置編集画面の一例を示す図(その1)
【図7】アルファベットの文字模様の選択画面の一例を
示す図
【図8】配置編集画面の一例を示す図(その2)
【図9】かなの文字模様の選択画面の一例を示す図(そ
の1)
【図10】かなの文字模様の選択画面の一例を示す図
(その2)
【図11】配置編集画面の一例を示す図(その3)
【図12】模様確認画面の一例を示す図
【図13】刺繍ミシン内部のRAMの記憶エリアを示す
【図14】配置編集画面の一例を示す図(その4)
【図15】従来例の表示画面を示す図
【符号の説明】
図面中、11はミシン本体、14は針、18は刺繍枠、
19は水平移動機構、21はスタート・ストップキー、
23はLCD、24はタッチパネル、25は制御装置、
27はROM、32は外部ROMカード、Aはレイアウ
ト用領域、B,C,Dは模様、Eはキー表示、Fは確認
表示領域を示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の部分領域から構成される縫製模様
    全体を表示する全体表示手段と、 前記複数の部分領域のうちから、少なくとも1つの部分
    領域を指定する指定手段と、 前記指定手段により指定された部分領域と指定されてい
    ないその他の部分領域とを異なる表示形式で表示するよ
    うに、前記全体表示手段を制御する制御手段と、 前記指定手段により指定された部分領域に関する縫製情
    報を表示する部分情報表示手段とを備えることを特徴と
    する縫製模様表示装置。
  2. 【請求項2】 縫製模様を縫製手段にて縫製する縫製装
    置に備えられた縫製模様表示装置であって、 複数の部分領域から構成される縫製模様全体を前記縫製
    手段の縫製状態に対応して表示する全体表示手段と、 前記複数の部分領域のうちから、少なくとも1つの部分
    領域を指定する指定手段と、 前記指定手段により指定された部分領域と指定されてい
    ないその他の部分領域とを異なる表示形式で表示するよ
    うに、前記全体表示手段を制御する制御手段とを備える
    ことを特徴とする縫製模様表示装置。
  3. 【請求項3】 前記全体表示手段は、2値の状態の違い
    により縫製模様を表示し、前記部分情報表示手段は、前
    記指定手段によって指定された部分領域の色別の領域を
    表示することを特徴とする請求項1または2記載の縫製
    模様表示装置。
  4. 【請求項4】 前記部分情報表示手段は、前記指定手段
    によって指定された部分領域を前記全体表示手段よりも
    拡大して表示することを特徴とする請求項1記載の縫製
    模様表示装置。
  5. 【請求項5】 複数の部分領域から構成され、複数回に
    区切られて縫製される縫製模様全体を表示する全体表示
    手段と、 前記複数の部分領域のうちから、連続して縫製される部
    分領域毎に部分領域を指定する指定手段と、 前記指定手段により指定された部分領域と指定されてい
    ないその他の部分領域とを異なる表示形式で表示するよ
    うに、前記全体表示手段を制御する制御手段とを備える
    ことを特徴とする縫製模様表示装置。
  6. 【請求項6】 複数の部分領域から構成され、複数回に
    区切られて縫製される縫製模様全体を表示する全体表示
    手段と、 前記複数の部分領域のうちから、少なくとも1つの部分
    領域を指定する指定手段と、 前記指定手段により指定された部分領域を含む連続して
    縫製される部分領域とその他の部分領域とを異なる表示
    形式で表示するように、前記全体表示手段を制御する制
    御手段とを備えることを特徴とする縫製模様表示装置。
  7. 【請求項7】 前記指定手段により指定された部分領域
    に関する縫製情報を表示する部分情報表示手段を備える
    ことを特徴とする請求項2、5または6記載の縫製模様
    表示装置。
JP4268096A 1996-02-22 1996-02-29 縫製模様表示装置 Pending JPH09285670A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4268096A JPH09285670A (ja) 1996-02-22 1996-02-29 縫製模様表示装置
US08/800,391 US5894294A (en) 1996-02-22 1997-02-14 Sewing pattern display device

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-35077 1996-02-22
JP3507796 1996-02-22
JP4268096A JPH09285670A (ja) 1996-02-22 1996-02-29 縫製模様表示装置

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