JPH09285636A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH09285636A
JPH09285636A JP12657696A JP12657696A JPH09285636A JP H09285636 A JPH09285636 A JP H09285636A JP 12657696 A JP12657696 A JP 12657696A JP 12657696 A JP12657696 A JP 12657696A JP H09285636 A JPH09285636 A JP H09285636A
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flow
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balls
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技情報媒体の不正な改竄に基づく有価価値
から貸球への変換によって、遊技を行わずにそのまま貸
球を獲得する不正行為を防止する。 【解決手段】 上皿31の球が流動して球貯留皿42に
抜き取られると、流動タイマAが起動して所定時間のカ
ウントを行い、流動タイマAが起動中に所定個数以上の
球の流動が検出されると、球の流動であると判断して、
その流動状態を確定し、不能動化状態予告報知ランプ2
6を点灯し警告する。維持タイマAのカウント期間内
に、遊技者が球の貸し出しを要求する操作を行うと、不
正に遊技球を獲得しようとする操作であると判断して球
貸し制御を不能動化する。これにより、遊技を行わずに
そのまま貸球を獲得する不正行為を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技機(パチンコ遊技
機、いわゆるパチスロ遊技機(パチンコ型スロットルマ
シン)を含む)に係わり、詳しくは遊技情報媒体(例え
ば、プリペイドカード)に記憶された有価価値(金額情
報)を所要数の貸球に変換して遊技を行う遊技機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、有価価値をデータ(金額データ)
として記憶し、遊技媒体である遊技球に変換するための
プリペイドカードを遊技機に併設されたカード式球貸装
置に挿入し、球貸し操作を行うことにより、所定数毎の
球貸しがなされる遊技機がある。この遊技機は、カード
式球貸装置と通信線で接続されており、遊技機球貸し操
作部には球貸しスイッチ、カード返却スイッチ、カード
残度表示器が配置されている。そして、遊技者がこの遊
技機球貸し操作部を操作することにより、球貸し、カー
ド返却が可能である。これらの制御はカード式球貸装置
により制御されており、遊技機に設けられている排出制
御装置に球貸しの指令を送出することで、上皿に球が貸
し出され、貸し出した所定数の球に対応する有価価値が
挿入されたプリペイドカードの記憶データ(有価価値デ
ータ)から減算され、カード残度表示器に表示される。
プリペイドカードに記憶されている有価価値データが帰
零した場合(金額が0になる)、カードはプリペイドカ
ードとしての機能を終え、カード式球貸装置から排出さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなカードを使用した従来の遊技機にあっては、以下の
ような問題点があった。 (イ)プリペイドカードは磁気カードによって構成され
ており、昨今のいわゆるテレホンカードの偽造と同様
に、カードデータの改竄があった場合に、改竄による不
利益をカード会社に与えるという問題点があった。カー
ドデータの改竄には、例えば度数が減算しないタイプ、
単にデータを改竄したタイプ等がある。プリペイドカー
ドの不正な改竄では、例えば使用済みのカードに再度有
価価値を付加し使用可能にして、球貸しのみを行い、上
皿に不正に排出させて球を獲得し、そのまま景品に交換
する場合がある。
【0004】(ロ)例えば、上皿に球がある状態で、遊
技を行わずに、上皿から下皿を球を抜き、そして、下皿
から球収納箱(いわゆるドル箱)に球を抜き、次いで、
景品カウンタでそのまま景品に交換するようなケースで
ある。また、このように球が上皿から下皿に流動してい
る状態で、さらに球貸しスイッチを操作して次の球を上
皿に排出させることが行われることもある。すなわち、
遊技を行わずに貸し球行為だけを行い、貸し球を不正に
獲得するものである。現状の遊技機では、貸し球要求の
信号がカード式球貸装置から遊技機に入力されると、要
求された貸し球数に対応する分だけ貸し球排出を行い、
再度貸し球要求があった場合、遊技機側の制御処理条件
が満たされていると、再度貸し球排出を行っている。例
えば、不正に貸し球を獲得すべく球を上皿から下皿に流
動している状態で、さらに球貸しスイッチを操作して次
の球を上皿に排出させて獲得し、そのまま景品に交換す
るような事態を従来は有効に防止することができなかっ
た。なお、遊技店は、当該遊技店において使用された球
貸し金額をカード会社に請求するので、カードデータの
改竄があっても、遊技店が不利益を被ることはない。 (ハ)カードデータの改竄があっても、遊技店が不利益
を被ることはないとはいえ、当該遊技店の評判が低下
し、営業上の信用が低下するおそれがあった。 (ニ)プリペイドカードの不正な改竄によって球貸しが
行われてそのまま景品と交換されても、従来は不正な遊
技者の動作を店員が的確に監視することが困難であっ
た。
【0005】そこで本発明は、遊技機の状態を監視し、
通常遊技を行っている場合には想定できない貸球要求が
あった場合に、遊技情報媒体の不正な改竄に基づく有価
価値から貸球への変換によって、遊技を行わずにそのま
ま貸球を獲得するという異常状態であると判断して、不
正行為を防止することのできる遊技機を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明による遊技機は、遊技に使用可能な有
価価値が記録された遊技情報媒体を利用するものであっ
て、遊技情報媒体の有価価値を所要数の貸球に変換する
貸球排出指令を出力する貸球排出操作手段と、前記貸球
排出指令に基づき遊技情報媒体の有価価値を所要数の貸
球に変換するとともに、変換した所要数の貸球を球排出
装置を作動させて球供給皿へ排出する貸球排出制御手段
と、を備えた遊技機において、球の流動状態を検出する
流動状態検出手段と、貸球排出操作手段から貸球排出指
令が出力されたことを条件に、流動状態検出手段から球
の流動状態を検出する検出出力があることに基づいて前
記貸球排出制御手段を不能動化する貸球排出不能動化手
段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明による遊技機は、遊技
に使用可能な有価価値が記録された遊技情報媒体を利用
するものであって、遊技情報媒体の有価価値を所要数の
貸球に変換する貸球排出指令を出力する貸球排出操作手
段と、前記貸球排出指令に基づき遊技情報媒体の有価価
値を所要数の貸球に変換するとともに、変換した所要数
の貸球を球排出装置を作動させて球供給皿へ排出する貸
球排出制御手段と、を備えた遊技機において、球の流動
状態を検出する流動状態検出手段と、球の非弾発遊技状
態を検出する非弾発遊技状態検出手段と、貸球排出操作
手段から貸球排出指令が出力されたことを条件に、流動
状態検出手段から球の流動状態を検出する検出出力があ
ることおよび非弾発遊技状態検出手段から球の非弾発遊
技状態を検出する検出出力があることに基づいて前記貸
球排出制御手段を不能動化する貸球排出不能動化手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0008】また、好ましい態様として、例えば請求項
3記載のように、前記流動状態検出手段は、前記球供給
皿から下部受皿への球の流動、前記球供給皿が満杯にな
った場合に、球供給皿で受け入れることができない球を
貯留可能な下部受皿へ案内するオーバーフロー機構部を
球が流動すること、又は下部受皿から外部への球の流動
のうち、少なくとも1つ以上の状態に基づいて球の流動
状態であることを検出するようにしてもよい。例えば請
求項4記載のように、前記貸球排出制御手段の不能動化
状態を報知する不能動化状態報知手段を備えるようにし
てもよい。
【0009】例えば請求項5記載のように、前記貸球排
出制御手段の不能動化状態を解除する不能動化状態解除
手段を備えるようにしてもよい。例えば請求項6記載の
ように、前記流動状態検出手段は、所定時間内に球の流
動を所定量検出したことに基づいて、球の流動状態の検
出を確定する流動状態確定出力手段を備えるようにして
もよい。
【0010】例えば請求項7記載のように、前記流動状
態検出手段は、球の流動を検出してから所定時間が経過
するまで、球の流動状態の検出出力を維持しておく流動
状態出力維持手段を備えるようにしてもよい。例えば請
求項8記載のように、前記流動状態検出手段により球の
流動が検出された場合に、前記貸球排出制御手段を不能
動化することを予告する貸球不能動化状態予告報知手段
を備えるようにしてもよい。なお、本発明での貸球と
は、遊技を実行するための遊技媒体の意味であり、遊技
情報媒体に記録されている有価価値が所要数の遊技媒体
に変換されるものである。したがって、パチンコ球のみ
ならず、例えばパチスロ遊技機(パチンコ型スロットル
マシン)に使用される貸コイン等も含まれる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。第1実施例 最初に、本発明の第1実施例について説明する。図1は
遊技機の全体を示す外観斜視図である。図1において、
1はパチンコ球を使用して遊技を行う遊技機であり、遊
技機1は同様のものが遊技店内に所定数設置されてい
る。本実施例の遊技機1は大きく分けてパチンコ機本体
2と、パチンコ機本体2の側方に配設された遊技媒体貸
出装置としてのカード式球貸機(以下、単に球貸機とい
う)3によって構成され、これらが対をなして設置され
ている。パチンコ機本体2と球貸機3とが対をなして設
置された遊技機1は、いわゆるCR機(カードリーディ
ング機)と称されている。球貸機3は比較的狭い幅の縦
長タイプに形成され、一定の奥行を有している。そし
て、遊技機1の側方に配設されることによって、遊技者
の手の届く範囲でカード(後述のプリペイドカード40
0のこと)挿入が可能であり、貸し球操作が簡便である
というような遊技者の便宜を図れるようになっている。
また、球貸機3はパチンコ機本体2と分離することが可
能であり、修理の際には交換することができる構造にな
っているが、少なくともパチンコ機本体2と球貸機3が
信号上、接続されていないと遊技ができないようになっ
ている。
【0012】球貸機3にはカードリーダーライタ制御装
置および球貸し制御装置等が内蔵され、球貸機3の前面
パネル4には上記カードリーダーライタ制御装置に対応
するプリペイドカード400(以下、適宜単にカードと
略称する)が挿入されるカード挿入口5と、カードの残
り度数を表示するカード残度数表示器6と、発光ダイオ
ード等からなりカードの受け付けが有効であることを表
示するカード受付け表示器7とが設けられているととも
に、さらに前面パネル4の上部には島設備に配置された
島用の情報中継装置との間で、赤外線通信を行う赤外線
通信ユニット8が設けられている。赤外線通信ユニット
8は赤外線の送信/受信を行う光送受信部を有し、島用
の情報中継装置を介して、ホールの情報を収集する端末
制御装置と通信上で接続され、端末制御装置は電話回線
によりカード利用データの精算を行うセンターに対して
通信可能になっている。そして、赤外線通信ユニット8
を使用することにより、遊技機1の球貸機3から光LA
Nを用いた赤外線通信により当該球貸機3の玉貸し情報
を情報中継装置を介して端末制御装置に送信し、端末制
御装置では、各遊技機より収集した情報を電話回線を利
用してセンターに連絡することで、遊技店のカード利用
データの精算がセンターとの間で行われるようになって
いる。
【0013】ここで、プリペイドカードは遊技に使用可
能な有価価値(金額情報)が記録された遊技情報媒体に
相当し、本実施例では球貸機3によりカードの有価価値
を遊技価値(球貸し情報:すなわち、球数)に変換して
遊技が行われる。また、遊技情報媒体プリペイドカード
という磁気カードを用いた例に限らず、例えばICカー
ドを用いてもよい。ICカードを用いた場合、当然のこ
とながらカードリーダ・ライタおよびカードリーダ・ラ
イタ制御装置はICカードに対応するものを使用するこ
とになる。
【0014】パチンコ機本体2は遊技領域10を形成す
る遊技盤と、額縁状前面枠11と、ガラス(透明板)を
支持する金属製のガラス枠(図1ではほとんど見えてい
ない)の前面側に取り付けられる取り付けベース盤12
と、取り付けベース盤12の前面側に取り付けられる前
面装飾体13とを有している。額縁状前面枠11はパチ
ンコ機本体2の前面側に開閉可能に備えられ、ほぼ中央
に開口部が形成され、開口部を通して遊技領域10にお
ける遊技に供する各種入賞装置等が見えるようになって
いる。
【0015】なお、遊技盤における遊技領域10はどの
ようなものでもよく、遊技球を使用するパチンコ遊技機
であれば、任意の構成を取り得る。例えば、いわゆる
「第1種」に属するもので、複数の図柄を可変表示可能
な表示装置(特別図柄表示装置)を備え、この表示装置
における可変表示結果が予め定められた特別図柄で表示
されたことを条件に遊技者に有利な特別遊技状態(大当
り状態)を発生可能な遊技機でもよい。また、表示装置
の図柄内容を変化させてゲームを行うもので、「第3
種」に属する遊技機、あるいは特別電動役物を備えた他
の種類の遊技機、いわゆる「第2種」に属する遊技機、
又はその他の機種(例えば、他種タイプ)等に幅広く適
用が可能である。また、表示装置を備えていない各種類
の遊技機にも適用することができる。本実施例では「第
1種」に属するタイプのものを用いている。パチンコ機
本体2は前面側に前面表示パネル15と、前面操作パネ
ル16とを有している。額縁状前面枠11は木製(樹脂
製でもよい)の機枠17に対して上部蝶番18および下
部蝶番(図示略)によって開閉可能に支持され、この額
縁状前面枠11にガラス枠が開閉可能に支持されてい
る。
【0016】ここで、前面装飾体13は遊技領域を囲む
ようにパチンコ機本体2の前面側に配置されており、ス
テレオ配置構造のスピーカ21、22、上部装飾ランプ
23およびサイド装飾体24、25により構成される。
スピーカ21、22、上部装飾ランプ23およびサイド
装飾体24、25はパチンコ機本体2の前面側にやや突
出しているとともに、比較的に大きな形状に形成され、
カラフルな色彩が施されている。また、前面装飾体13
の下方には遊技領域10を取り囲むように、不能動化状
態予告報知ランプ26が配置されているとともに、額縁
状前面枠11の片側には縦方向に不能動化状態報知ラン
プ27が配置されている。
【0017】前面表示パネル15には上皿(球供給皿に
相当)31と、プリペイドカードの残高を表示するカー
ド度数表示器(カード残高表示器)32と、球を購入す
るときに操作される球貸釦(変換釦)33と、プリペイ
ドカードを排出するときに操作されるカード排出釦(返
却釦)34と、球貸し可能表示器35と、上皿31の球
を後述の球貯留皿42に移す球通路開閉用の押し釦36
とが設けられている。なお、球貸釦33、カード排出釦
34、カード度数表示器32は球貸機3により制御され
る。
【0018】前面操作パネル16には、灰皿41と、球
を貯留する球貯留皿(下皿)42と、球貯留皿42に貯
留された球を外部下方に抜くための球抜きレバー43
と、発射装置の操作を行う発射操作ノブ44とが設けら
れている。パチンコ機本体2の額縁状前面枠11の図中
右部には施錠部45が配置されている。そして、ガラス
枠は前面枠11に開閉可能に支持され、通常は施錠装置
によって前面枠11に対して施錠されている。ガラス枠
を開く場合には、施錠部45に所定のキーを挿入して回
動操作することにより、施錠装置のロック状態が解除さ
れてオープンする。
【0019】次に、図2はパチンコ機本体2の裏機構の
構成を示す図である。図2において、パチンコ機本体2
の裏機構の主要なものとして、貯留タンク(上タンク)
51、球導出樋52、外部端子基盤53、球排出装置5
4、球抜き装置55、排出制御装置56、役物制御装置
(遊技盤制御装置)57、セーフ球払出装置58、発射
制御装置59、スピーカ60、オーバーフローセンサ6
1、球通路62がある。貯留タンク51は排出される前
の球を予め貯留しておくもので、この貯留タンク51の
球数の不足は補給センサ71によって検出され、不足の
ときは島設備から球が補給される。貯留タンク51内の
球は球導出樋52により誘導され、球排出装置54によ
って排出される。なお、この球導出樋52は特に限定さ
れないが、短時間に多量の球を排出できるように2条に
形成されており、その途中には球の重なりを防止する球
ならし部材72および待機球検出器(半端センサ:図示
略)が設けられている。また、このような2条構成は球
排出装置54および球抜き装置55の内部についても同
様である。
【0020】外部端子基盤53はAC電源の入力やホー
ルの管理装置との間における信号の授受などについての
中継を行うものである。球排出装置54は内部に2つの
排出ソレノイドを有し、上方の球導出樋52から流入す
るパチンコ球を2つの排出ソレノイドを用いて下方に排
出するもので、本実施例の場合、賞品球に対応する球の
排出と、球の貸し出し要求に伴う貸し球の排出との双方
の排出を行う。球抜き装置55は貯留タンク51などの
いわゆる裏メカに存在する球を抜くためのもので、球抜
き操作が行われると、球排出通路のゲートを回収側に切
り換えて球を抜取るように作動する。セーフ球払出装置
58はセーフソレノイドを1回オンさせる毎に、セーフ
球を1個だけ移動させて排出し、その後、直ちに次の球
を保持するという動作を行うことにより、賞球排出に対
応させてセーフ球を排出するものである。このように、
セーフ球を一時的に保持しておくことにより、実際にセ
ーフ球が入賞によって生じたという確認を取り、不正防
止や遊技者とのトラブルが避けられる。
【0021】排出制御装置56は球の排出に必要な各種
制御を行い、役物制御装置57は同じく遊技盤における
遊技の実行に必要な各種制御を行う。発射制御装置59
は球の発射に必要な各種制御を行う。スピーカ60は必
要な効果音(例えば、球の排出に伴う効果音)を報知す
るもので、球排出数、賞態様および球の貸出しに応じて
各種の音を発生して遊技者に知らせる。オーバーフロー
センサ61は上皿31と球貯留皿42とを連通する球通
路62に設けられ、この球通路62に所定数以上の球が
収納されたとき、検出状態となって球貯留皿42のオー
バーフローを検出するものである。
【0022】次に、図3は前面表示パネル15の裏面側
の構造を示す図である。図3において、75は上皿31
と球貯留皿42とを連通する球通路62の一部を形成す
る球排出口、76は上皿球抜き流動検出センサ、77は
発射数センサである。上皿球抜き流動検出センサ76は
上皿31の球を球貯留皿42に移すために球通路開閉用
の押し釦36を操作した場合に、上皿31の球が流動し
て球貯留皿42に排出されたことを検出する。これは、
球供給皿(上皿31)から下部受皿(球貯留皿42)へ
の球の流動を検出することに相当する。なお、上皿球抜
き流動検出センサとしては図3に示すような構成に限ら
ず、上皿31の球が流動して球貯留皿42に排出された
ことを検出可能なものあれば、他の構成でもよい。発射
数センサ77は球送り装置から出てきて発射レールに乗
る球を検出するもので、結局、球が発射されることを検
出する。
【0023】図4は球貯留皿42(下皿)の球を抜く球
抜きレバー43の操作をし、球が外部下方に流動してい
るのを検出する下皿球抜き流動検出センサ81の構成を
示す図であり、そのうち図4(a)は球貯留皿42の上
面図、図4(b)は球貯留皿42の断面図である。図4
(a)、(b)に示すように、球貯留皿42の底部には
球を抜くための開口部である球通路82が形成されてお
り、球通路82は球抜きレバー43と一体に形成された
球阻止部材83によって通常は閉鎖されている。このと
き、図示は略すが、球阻止部材83は弾性部材(例え
ば、スプリング)によって球通路82を閉鎖する方向に
付勢されている。球抜きレバー43を図中左側方向に移
動すると、弾性部材の付勢力に抗して、球阻止部材83
が変位し球通路82が開口して球貯留皿42の球が自重
により下方に落下する(抜き取られる)。
【0024】下皿球抜き流動検出センサ81はフォトセ
ンサ84、遮光部85、スプリング86、球検知板8
7、バネ止軸88を有している。遮光部85と球検知板
87は一体的に形成され、図4(c)に下皿球抜き流動
検出センサ81の断面拡大図を示すように、支点Aを基
準として回動可能になっている。フォトセンサ84はコ
の字状に形成され、そのコの字状の部分の一方の側から
光を放射し、他方の側で受信するようになっており、遮
光部85がフォトセンサ84のコの字状の部分に入る
と、光が遮ぎられて後述するように球貯留皿42から球
が抜き取られる流動状態を検出するようになっている。
【0025】球通路82の周囲には球貯留皿42の球が
スムーズに落下するように筒状の板抑え部材89が設け
られ、この板抑え部材89は球検知板87に当接して、
該球検知板87と一体の遮光部85がフォトセンサ84
を外れた位置で必要以上に変位するのを規制している。
球検知板87は、通常状態でスプリング86の付勢力を
受けて板抑え部材89と当接する位置(図4(c)の実
線の位置)にある。スプリング86はバネ止軸88によ
り移動しないように支持されている。球抜きレバー43
が操作されると、球阻止部材83が変位して球通路82
が開口し球貯留皿42の球が自重により下方に落下を開
始するが、このとき球が球検知板87に当たって、球の
自重で球検知板87が図4(c)に破線で示すように、
スプリング86の付勢力に抗して変位し、球検知板87
と一体の遮光部85がフォトセンサ84のコの字状の部
分に入り光を遮ぎって球貯留皿42から球が抜き取られ
る流動状態を検出する。これは、下部受皿(球貯留皿4
2)から外部への球の流動を検出することに相当する。
球貯留皿42からの球の落下が終了すると、再びスプリ
ング86の付勢力を受けて球検知板87が通常位置(図
4(c)の実線の位置)に復帰する。なお、下皿球抜き
流動検出センサとしては図4に示すような構成に限ら
ず、下部受皿(球貯留皿42)から外部への球の流動を
検出可能なものあれば、他の構成でもよい。
【0026】次に、図5はオーバーフロー球流動検出セ
ンサの構成を示す図である。図5において、91は球排
出装置54から排出された球が通る球排出通路、92は
上皿31への球の排出口、93は球排出通路91の途中
に設けられた鈴である。鈴93は球排出通路91を流下
する球が当ると、鳴って球の排出音および球の貸し出し
音を演出する。通常、球は球排出通路91を流下し排出
口92を通って上皿31に供給されるが、上皿31が満
杯になると、排出口92の方に流れず、球Tは排出通路
91から下皿である球貯留皿42に供給される。上皿3
1への排出口92より下方の球排出通路91にはオーバ
ーフロー球流動検出センサ94が配置されており、オー
バーフロー球流動検出センサ94は可動球検出部10
1、リミットスイッチ102を有している。なお、上皿
31への排出口92より下方の球排出通路91はオーバ
ーフロー球が通過することから、オーバーフロー通路9
5を構成する。オーバーフロー通路95は球供給皿(上
皿31)が満杯になった場合に、球供給皿(上皿31)
で受け入れることができない球を貯留可能な下部受皿
(球貯留皿42)へ案内するオーバーフロー機構部に相
当する。
【0027】可動球検出部101は支点Bで回動可能に
支持されており、一部が球排出通路91内に突出してい
る。球排出通路91を球が流動しないときは可動球検出
部101が図5の実線で示す位置にあり、リミットスイ
ッチ102に当接せず、リミットスイッチ102が動作
(例えば、オン)しない。上皿31が満杯になり球貯留
皿42の方に球Tが流動を開始すると、球Tが可動球検
出部101に当って図5に破線で示す位置に変位してリ
ミットスイッチ102を押す。これにより、リミットス
イッチ102が動作(例えば、オン)して上皿31をオ
ーバーフローして球貯留皿42へ球Tが流動する状態
(すなわち、オーバーフロー流動状態)が検出される。
これは、球供給皿(上皿31)が満杯になった場合に、
球供給皿(上皿31)で受け入れることができない球を
貯留可能な下部受皿(球貯留皿42)へ案内するオーバ
ーフロー機構部を球が流動することを検出することに相
当する。
【0028】図6はオーバーフロー球流動検出センサの
他の構成例を示す図である。図6において、上皿31へ
の排出口92より下方の球排出通路91(すなわち、オ
ーバーフロー通路95)の壁の外には近接スイッチから
なるオーバーフロー球流動検出センサ105が配置され
ており、オーバーフロー球流動検出センサ105は球T
が通過すると、磁気的に反応して球Tの流動状態を検出
する。なお、球排出通路91は樹脂製であり、オーバー
フロー球流動検出センサ105を球排出通路91の外側
に配置しても球Tに十分に反応する。図6のように近接
スイッチを使用すると、球排出通路91にオーバーフロ
ー球流動検出センサ105を突出させる必要がなく、取
り付けも簡単であるという利点がある。なお、オーバー
フロー球流動検出センサとしては図5あるいは図6に示
すような構成に限らず、上皿31をオーバーフローして
球貯留皿42へ球が流動する状態(すなわち、オーバー
フロー流動状態)を検出可能なものあれば、他の構成で
もよい。
【0029】次に、図7は遊技機1における制御系のブ
ロック図である。図7において、この制御系は大きく分
けると、パチンコ遊技や球の貸出し等に必要な制御を行
うCPU201と、各種情報信号を受け入れて波形整形
あるいは必要に応じてA/D変換する等の処理を行って
CPU201に出力する入力フィルタ202と、CPU
201の作動クロックの基本となる周波数を刻む水晶
(クリスタル)203と、CPU201からの制御信号
をドライブして各種駆動信号を生成して各表示器等に出
力するドライバ204と、CPU201、入力フィルタ
202、ドライバ204に必要な電源を供給する電源部
205と、パチンコ遊技に関連する各種状態を検出して
必要なデータを入力フィルタ202に出力するセンサ群
と、ドライバ204からの信号によって駆動されるアク
チュエータ群とによって構成される。なお、CPU20
1は制御プログラム等を記憶しているROM206およ
びワークエリアとして用いられるRAM207を含んで
構成される。
【0030】CPU201、入力フィルタ202、水晶
203およびドライバ204は排出制御装置56の機能
を実現し、マイクロコンピュータを含むボードユニット
によって実装されている。そして、マイクロコンピュー
タのボードユニットは球貸機3のカードリーダーライタ
制御装置、島設備、遊技店の管理装置等との間で制御信
号やデータの授受が行われるようになっている。また、
役物制御装置57との間で賞球数情報の授受が行われ
る。
【0031】入力フィルタ202には、排出センサ11
1および排出センサ112(すなわち、球排出装置54
の2条の各排出センサ)の各出力信号、セーフ球払出装
置58で1個宛て排出されるセーフ球を検出するセーフ
センサ211の出力信号、球導出樋52の待機球を検出
する半端センサ(待機球検出器のことで、以下単に半端
センサという)212の出力信号、役物制御装置57か
ら送信される賞球数に対応する賞球数信号213、役物
制御装置57から送信され賞球数信号の同期をとる送信
クロック信号(同期信号)214、球貸機3から送信さ
れる球貸し要求信号(BRDY)215、球貸機3から
送信される球貸し単位信号(BRQ)216、球貯留皿
42が満杯であることを検出するオーバーフローセンサ
217からの信号、補給センサ71の出力信号、球抜き
スイッチ218からの球抜き信号、管理装置からの打止
め信号219、上皿31の球が流動して球貯留皿42に
排出されたことを検出する上皿球抜き流動検出センサ7
6からの信号、球貯留皿42から球が抜き取られる流動
状態を検出する下皿球抜き流動検出センサ81からの信
号、上皿31をオーバーフローして球貯留皿42へ球が
流動する状態を検出するオーバーフロー球流動検出セン
サ94からの信号、球の発射を検出する発射数センサ7
7からの信号、CPU201の動作(例えば、排出制御
装置56の動作も含まれる)をリセットするリセットス
イッチ220からの信号、管理装置から出力される不正
解除信号221が入力されている。
【0032】球抜きスイッチ218から出力される球抜
き信号は、遊技店の係員が球抜処理を開始するための操
作、すなわちパチンコ機本体2の前面に設けられた操作
用孔に球抜き棒(図示略)を挿入する操作がなされたと
きに出力される。役物制御装置57から出力される賞球
数信号213としては、各種始動入賞口に入賞した場合
の排出数データ等があり、例えば7個あるいは15個賞
球のデータとなっている。球貸し要求信号(BRDY)
215は遊技者が球貸機3にプリペイドカードを挿入し
て球の貸出しを要求した場合の信号であり、球貸し単位
信号(BRQ)216は100円を1単位とする信号で
ある。球貯留皿42が満杯であることを検出するオーバ
ーフローセンサ217からの信号が発生すると、球の発
射が停止されるとともに、球の排出(賞球排出および球
貸し排出)が停止される。
【0033】ドライバ204からは球排出装置54の2
条の各排出ソレノイド301、排出ソレノイド302、
セーフソレノイド303、球抜きソレノイド304、遊
技盤の前面に配置された不能動化状態予告報知ランプ2
6、不能動化状態報知ランプ27に対して制御信号が出
力されるとともに、管理装置に不正を通知する不正信号
305が、管理装置に賞球払い出し数情報を通知する賞
球データ送信信号306が、球貸機3へ球貸しの完了を
知らせる球貸し完了信号線に球貸し単位完了信号(EX
S)307が、同じく球貸機3へ球貸しの受付け可能状
態を知らせる球貸し受付可能信号線に球貸し受付可能信
号(PRDY)308が、発射制御装置59に発射停止
信号309が、さらに役物制御装置57に賞球数要求信
号310が出力される。
【0034】排出ソレノイド301、排出ソレノイド3
02は球排出装置54で球の排出を行うときに作動する
もの、セーフソレノイド303はセーフ球払出装置58
で1個宛てセーフ球を排出するときに作動するもの、球
抜きソレノイド304は球抜き装置55に内蔵され、貯
留タンク51などの裏メカに存在する球を抜くとき、球
抜き操作が行われた場合に、球排出通路のゲートを回収
側に切り換えるためのものである。不能動化状態予告報
知ランプ(貸球不能動化状態予告報知手段)26は、球
が所定の球流下経路(例えば、上皿31から球抜きレバ
ー43を操作して球を球貯留皿42に流下させる通路、
球貯留皿42からの球を抜く球通路82、上皿31を球
がオーバーフローした場合のオーバーフロー通路等)を
流動する状態になった場合に、球貸し操作を行うと球の
貸し出しが不能動化されることを予告するためのランプ
である。不能動化することを予告するのは、通常の遊技
者には誤って不正行為とも受けられてしまいかねない球
の流動中での球貸し操作を行わないように注意するため
であり、不正を行う遊技者に対しては不正行為を抑制さ
せるための警告を行うためである。不能動化状態報知ラ
ンプ(不能動化状態報知手段)27は、球が所定の球流
下経路(例えば、上記同様)を流動する状態になった場
合に、球貸し操作を行うことにより球の貸し出しができ
なくなったこと(不能動化)を報知するためのランプで
ある。不能動化状態の報知を行うのは、プリペイドカー
ドの不正な改竄により、例えば使用済みのカードに再度
有価価値を付加し使用可能にして、球貸しのみの選択操
作を行うような不正行為を行ったときに、点灯して当該
遊技者および店員に知らせるためである。
【0035】不正信号305は遊技店の管理装置等(す
なわち、遊技機1の外部)に出力されて管理のために使
用される。不正信号305には、例えば異常な球の貸し
出し操作等の不正状態も含んで管理装置に出力される。
賞球データ送信信号306は管理装置へ賞球払い出し数
情報を通知するために出力され、球貸し単位完了信号3
07および球貸し受付可能信号308は球貸機3に内蔵
のカードリーダーライタ制御装置に出力され、さらに発
射停止信号309は発射制御装置59に出力される。賞
球数要求信号は役物制御装置57に賞球数の要求を出力
するものである。
【0036】CPU201および排出制御装置56は貸
球排出制御手段、貸球排出不能動化手段を構成する。球
貸機3からの球貸し要求信号(BRDY)215はプリ
ペイドカード(遊技情報媒体)の有価価値(金額情報)
を所要数の貸球に変換する貸球排出指令に相当し、球貸
機3は球貸釦3が操作されることに基づいて貸球排出指
令を出力する貸球排出操作手段を構成する。リセットス
イッチ220およびCPU201は、球の排出が不能動
化された場合に、その不能動化状態を解除する不能動化
状態解除手段を構成する。なお、不能動化状態を解除す
る場合には、不正な球貸し操作が行われたかどうかを確
認し、確認の後にリセットスイッチ220を操作するこ
とになる。上皿球抜き流動検出センサ76、下皿球抜き
流動検出センサ81、オーバーフロー球流動検出センサ
94(あるいはオーバーフロー球流動検出センサ10
5)およびCPU201は、球の流動状態を検出する流
動状態検出手段と、所定時間内に球の流動を所定量検出
したことに基づいて球の流動状態の検出を確定する流動
状態確定出力手段と、球の流動を検出してから所定時間
が経過するまで、球の流動状態の検出出力を維持してお
く流動状態出力維持手段とを構成する。
【0037】次に、上述したCPU201によって行わ
れる制御の手順を図8〜図19を参照して詳細に説明す
る。CPU201による制御は、遊技機1の電源の投入
と同時に開始され、電源が投入されている限り繰り返し
てその処理が実行される。 A.メインルーチン 最初に、メインルーチン(いわゆるゼネラルフロー)に
ついて図8を参照して説明する。このルーチンは、前述
したように遊技機1の電源の投入後、開始され、後述の
割り込み処理により割り込みフラグがセットされる毎に
ステップS16〜ステップS28の処理が繰り返され
る。
【0038】メインルーチンが起動すると、まずステッ
プS10で割り込みを禁止する。次いで、ステップS1
2で初期化処理を行う。これにより、RAM207のワ
ークエリアがクリアされたり、フラグの設定、出力ポー
トのリセット、サブルーチンのイニシャライズ等が行わ
れる。次いで、ステップS14で割り込みを許可する。
これにより、後述の割り込み処理によって割り込みフラ
グがセットされると、割込みがかかることになる。次い
で、ステップS16で割り込みフラグがあるか(セット
されているか)否かを判別し、割り込みフラグがなけれ
ばこのステップS16に待機し、割り込みフラグがある
と、続くステップS18以降の処理に移行する。
【0039】ステップS18では割り込みフラグをクリ
アし、ステップS20で球払い開始確認条件監視処理を
行う。これは、球を払い出す条件(球を貸し出す条件で
もある)が揃ったかどうかを確認する処理、すなわち球
排出装置54によって賞品球あるいは球貸しのための排
出を開始する条件が揃ったか否かを確認するためのもの
で、例えばセーフ球がある、球貸し要求信号があるなど
のデータに基づいて確認が行われる(詳細はサブルーチ
ンで後述)。次いで、ステップS22でスイッチ(S
W)、信号入力監視処理を行う。これは、各種検出スイ
ッチからの入力情報や各種の入力信号を監視するもの
で、具体的にはセンサ群、すなわち排出センサ111、
排出センサ112、セーフセンサ211、半端センサ2
12、賞球数信号213、送信クロック信号214、球
貸し要求信号(BRDY)215、球貸し単位信号(B
RQ)216、オーバーフローセンサ217からの信
号、補給センサ71からの信号、球抜きスイッチ218
からの信号、打止め信号219、上皿球抜き流動検出セ
ンサ76からの信号、下皿球抜き流動検出センサ81か
らの信号、オーバーフロー球流動検出センサ94からの
信号、発射数センサ77からの信号、リセットスイッチ
220からの信号、管理装置からの不正解除信号221
を監視することが行われる。このとき、例えば各種検出
スイッチからの論理変換やチャタリング防止処理も行わ
れる。チャタリング防止処理としては、例えばCPU2
01で各種検出スイッチからの信号をソフト的に2回読
み込む処理を行うことにより、ノイズの時定数等を考慮
し、チャタリング防止を図るような処理がある。
【0040】次いで、ステップS24ではステップ分岐
の判断処理を行う。これは、分岐先に対応してセットさ
れたステップA〜ステップFに基づいて分岐先を決定す
るものである。分岐先のステップとしては、ステップA
〜ステップFがある。ここで、各分岐先ステップの処理
内容は、次の通りである。 ステップA:セーフ球の確認および球の貸し出し確認処
理を行う。これは、入賞によってセーフ球が生じたこと
の確認を行う必要があること、および遊技者が球貸しを
要求するために球貸釦33を押した場合に球貸し要求信
号や球貸し単位信号が発生して受信したことの確認を行
う必要があるためである。
【0041】ステップB:賞球数情報送受信処理を行
う。これは、役物制御装置57に賞球数要求信号を出力
し、それに対応して役物制御装置57から送信される賞
球数信号213を受信するものである。 ステップC:排出処理を行う。これは、賞品球、貸し球
の排出を行うものである。これにより、球排出装置54
の作動が開始して賞品球あるいは貸し球が遊技者に払い
出される。このとき、球の排出数を数えて規定数の排出
を行う。規定数の排出を終わると、球排出装置54の作
動が停止して賞品球あるいは貸し球の払い出しが終了す
る。 ステップD:セーフ球払い出しおよびウエイト処理を行
う。これは、賞品球の排出が終了した時点で、セーフ球
払出装置58のセーフソレノイド303を1回オンさせ
て今回のセーフ球を1個だけ排出するとともに、その
後、次回の賞品球を連続して払い出す場合に、球の排出
動作の間に一定のウエイト時間を設けてスムーズな排出
動作が実行されるようにするものである。
【0042】ステップE:球抜処理を行う。これは、球
抜き装置55を作動させて貯留タンク51などの裏メカ
に存在する球を抜くためのもので、係員によって球抜き
操作が行われると、球排出通路のゲートが回収側に切り
換えられて球がホール側に抜き取られる。 ステップF:不正処理を行う。これは、球を払い出す条
件が揃ったかどうかの先のステップでの判定結果等に基
づいて(例えば、貸球排出指令(球貸し要求信号)が出
力されたことを条件に、球の流動状態を検出する検出出
力があることに基づいて)貸球排出制御を不能動化する
処理および不正解除信号がある場合に、不能動化を解除
を行う処理である(詳細はサブルーチンで後述)。
【0043】上記ステップA〜ステップFのうちの何れ
かのステップを経ると、次いで、ステップS26に進
み、ソレノイド制御処理を行う。これは、所定のステッ
プ状態によって対応するソレノイドへ駆動情報を設定す
るものである。ソレノイド制御処理を経ると、次いで、
ステップS28で出力処理を行う。ここでは、例えば出
力ポートにデータを出力したり、ソレノイドに切換信号
を出力するなどの処理が行われる。また、ステップS2
8の出力処理では貸球排出制御を不能動化する場合の予
告報知データ、不能動化の報知データ、各種ランプ類の
出力データ等の出力を行う。ステップS28を経ると、
ステップS16に戻って処理を繰り返す。
【0044】B.割り込み処理 図9は割り込み処理のプログラムを示すフローチャート
であり、割り込み処理は1ms毎に実行される。ステッ
プS30で割り込みフラグをセットし、リターンする。
したがって、1ms毎に割り込みフラグがセットされ、
前述したメインルーチンのステップS16〜ステップS
28の処理が1ms毎に繰り返されることになる。
【0045】C.球払い開始確認条件監視処理 図10は球払い開始確認条件監視処理のサブルーチンを
示すフローチャートである。球払い開始確認条件監視処
理では、まずステップS40で補給センサ監視処理を行
う。これにより、補給センサ71の出力に基づいて貯留
タンク51に十分に球があるか否かの監視が行われる。
次いで、ステップS42で半端センサ監視処理を行う。
これにより、半端センサ212の出力に基づいて球導出
樋52に待機球が存在しているか否かの監視が行われ
る。次いで、ステップS44で排出センサ1、2球有判
定処理を行う。排出センサ1、2は球排出装置54にお
ける2条の各排出センサ111、排出センサ112をそ
れぞれ指している。したがって、このステップS44で
は球排出装置54の2条の各通路に配置された排出セン
サ111、排出センサ112の部分に排出可能な球が存
在しているか否かを判別することになる。
【0046】次いで、ステップS46でオーバーフロー
監視処理を行う。これにより、オーバーフローセンサ2
17の出力に基づいて球貯留皿42が満杯であるか(す
なわち、オーバーフロー状態になったか)否かの監視が
行われる。オーバーフロー状態になると、球の発射が停
止されるとともに、球の排出(賞球排出および球貸し排
出)が停止されることになる。なお、オーバーフロー状
態とオーバーフロー流動状態とは、異なる概念である。
オーバーフロー状態とは、上皿31および下皿(球貯留
皿42)が共に満杯になって、球をこれ以上排出できな
い状態であり、オーバーフロー流動状態とは、上皿31
が満杯になって下皿(球貯留皿42)の方へ球が流動す
る状態である。
【0047】次いで、ステップS48で上皿球抜きセン
サ流動検出処理を行う。これにより、上皿球抜き流動検
出センサ76の出力に基づいて上皿31の球が流動して
球貯留皿42に抜き取られたか否かの監視が行われて、
貸球排出の不能動化の予告報知データのセット等の処理
が行われる(詳細はサブルーチンで後述)。次いで、ス
テップS50で下皿球抜きセンサ流動検出処理を行う。
これにより、下皿球抜き流動検出センサ81の出力に基
づいて球貯留皿42から球が抜き取られたか否かの監視
が行われて、貸球排出の不能動化の予告報知データのセ
ット等の処理が行われる(詳細はサブルーチンで後
述)。次いで、ステップS52でオーバーフロー球セン
サ流動検出処理を行う。これにより、オーバーフロー球
流動検出センサ94の出力に基づいて上皿31をオーバ
ーフローして球貯留皿42へ球が流動したか否かの監視
が行われて、貸球排出の不能動化の予告報知データのセ
ット等の処理が行われる(詳細はサブルーチンで後
述)。
【0048】次いで、ステップS54でリセットSW監
視処理を行う。これにより、リセットスイッチ220か
らの信号を監視することが行われる。なお、リセットス
イッチ220からの信号があると、上皿流動フラグ、下
皿流動フラグ、オーバーフロー球流動フラグ等の球排出
の不能動化制御に関連するフラグ(フラグの詳細は後述
サブルーチン参照)のクリアを行う(なお、この場合は
CPU201の全体動作をリセットするものではな
い)。したがって、貸球排出制御の不能動化状態が解除
されることになる。次いで、ステップS56で不正解除
信号監視処理を行う。これにより、管理装置からの不正
解除信号221があるか否かの監視が行われる。なお、
管理装置からの不正解除信号221があると、上記同様
に上皿流動フラグ、下皿流動フラグ、オーバーフロー球
流動フラグ等の球排出の不能動化制御に関連するフラグ
(フラグの詳細は後述サブルーチン参照)のクリアを行
い、貸球排出制御の不能動化状態が解除されることにな
る。次いで、ステップS58で条件判定処理を行う。こ
れは、球排出装置54までの部分で球の排出に必要な条
件が揃っているか、球貯留皿42がオーバーフロー状態
でないか、球の流動状態が検出されていないか等の各条
件から球排出の必要・十分条件を判定するものであり、
詳細はサブルーチンで後述する。ステップS58を経る
と、メインルーチンにリターンする。
【0049】D.上皿球抜きセンサ流動検出処理 図11、図12は球払い開始確認条件監視処理における
上皿球抜きセンサ流動検出処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。上皿球抜きセンサ流動検出処理で
は、まずステップS100で貸球不正フラグがあるか否
かを判別する。貸球不正フラグは、球が流動している状
態で遊技を行うことが可能であるにも拘らず、さらに球
貸し操作を行う場合に、不正であるとして後述のルーチ
ンでセットされるものである。貸球不正フラグがあれ
ば、不正中と判断して今回のルーチンを終了してリター
ンする。一方、貸球不正フラグがなければステップS1
02に進んで上皿流動フラグがあるか否かを判別する。
上皿流動フラグは、上皿31から球が抜き取られて流動
していることが確定したときに、後述のステップでセッ
トされるものである。
【0050】上皿流動フラグがなければステップS10
4に進んで流動タイマAが作動中であるか否かを判別す
る。流動タイマAは、上皿31で球が流動していない状
態から球の流動を1個検出すると、起動するものであ
る。ここでの球の流動とは、上皿31における球の流動
をいい、上皿31から球が抜き取られて流動しているこ
とが確定した状態のことである。 球が流動していないとき いま、球が流動していなければ、流動タイマAが起動し
ておらず、ステップS104の判別結果がNOとなって
ステップS106に分岐する。ステップS106では上
皿センサ球有り検出か(すなわち、上皿球抜き流動検出
センサ76によって上皿31の球が流動して球貯留皿4
2に排出されている状態が検出されているかというこ
と、以下同様)否かを判別する。球が流動していない場
合には、上皿センサ球有り検出の判別結果がNOとなっ
て今回のルーチンを終了しリターンする。したがって、
球が流動していなければ、流動タイマAが起動しない。
【0051】球の流動が開始されたとき(球の流動の
1個目のルーチン) 球の流動が開始されたとき、最初に上皿球抜きセンサ流
動検出処理のサブルーチンを実行するときは、ステップ
S104でNOに分岐してステップS106に進む。そ
して、ステップS106で上皿センサ球有り検出の判別
結果がYESとなってステップS108に進み、流動タ
イマAを起動する。流動タイマAが起動して一定期間内
に球の流動が何個か検出されると、流動状態が確定し、
後述のように流動状態の確定を維持する維持タイマAが
起動することになる。ステップS108で流動タイマA
を起動した後は、今回のルーチンを終了してリターンす
る。したがって、上皿31で球の流動が開始すると、流
動タイマAが起動する。すなわち、流動の1個目の球を
検出したときは、このようなルーチンを経ることにな
る。
【0052】球の流動の2個目以降のルーチン 球の流動が開始された後、その流動が継続すると(すな
わち、流動の1個目の球を検出した後の2個目以降のル
ーチンに移行すると)、ステップS100、ステップS
102を経てステップS104に進むが、流動タイマA
が起動しているので、ステップS104の判別結果がY
ESとなってステップS110に進む。ステップS11
0では上皿センサ球有り検出か否かを判別し、流動タイ
マAが起動しているときに上皿センサ球有りを検出する
と、ステップS112で球カウンタAを[+1]だけイ
ンクリメント(カウントアップ)してステップS114
に進む。球カウンタAは、流動タイマAが起動している
状態で、上皿31からの球の流動量をルーチンの実行毎
に計数するものである。一方、流動タイマAが起動して
いても上皿センサ球有りを検出しなければステップS1
12をジャンプしてステップS114に進み、球カウン
タAのインクリメントは行わない。
【0053】ステップS114では流動タイマAを更新
する。これは、2個目以降の球を計数する所定時間であ
る流動タイマAの起動を継続するために更新するもので
ある。次いで、ステップS116で流動タイマAがタイ
ムアップしたか否かを判別する。ここで、上皿31にお
ける球の流動を検出する際に、故意の操作を行う場合
(例えば、遊技者が故意に球貸し操作を行って球を不正
に獲得しようとする場合)には、所定時間内に上皿31
から流動する遊技球が多量に検出されるので、流動状態
検出とし、所定時間内に遊技球を少量検出するときは故
意の操作ではないとして流動状態との認識をしないよう
にする。すなわち、上皿球抜き流動検出センサ76が反
応してから所定時間内の遊技球の個数で上皿31の球の
流動状態確定とする。そのため、流動タイマAのタイム
アップとは、上記所定時間が経過することをいう。そし
て、流動タイマAがタイムアップするまでに、上皿31
を流動する球を計数している球カウンタAのカウント値
が所定数以上になると、上皿31の球の流動状態が確定
することになる。
【0054】ステップS116で流動タイマAがタイム
アップしていなければ、今回のルーチンを終了してリタ
ーンし、次回以降のルーチンを繰り返す。そして、次回
以降のルーチンで流動タイマAがタイムアップすると、
ステップS118に進んで球カウンタAのカウント値が
所定数以上であるか否かを判別する。流動タイマAがタ
イムアップしても所定数以上の球が上皿31から流動し
ていなければ、ステップS126にジャンプして流動タ
イマAをクリアする。これは、流動タイマAがタイムア
ップしたので、いままで使った流動タイマAをクリアし
て復帰し、次の流動検出に備えるものである。次いで、
ステップS128で球カウンタAをクリアする。これ
は、流動タイマAがタイムアップしたとき、所定数以上
の球を検出することがなかったので、上皿31における
流動を確定せずに(すなわち、上皿流動フラグがセット
せずに)、いままで使った球カウンタAをクリアして復
帰し、次の流動検出に備えるものである。ステップS1
28を経ると、ルーチンを終了してリターンする。
【0055】一方、流動タイマAがタイムアップして所
定数以上の球が上皿31から流動している場合には、ス
テップS118の判別結果がYESとなり、ステップS
120に進んで上皿31における球の流動を確定する上
皿流動フラグをセットする。次いで、ステップS122
で維持タイマAを起動する。維持タイマAは、上皿31
における球の流動の確定状態を維持する時間(例えば、
5秒)をカウントするものである。ここで、上皿31に
おける球が流動している状態を検出した場合、しばらく
の間、流動状態検出の有効時間を設けることにより、故
意の操作による球抜き動作(例えば、遊技者が故意に球
貸し操作を行って球を不正に獲得しようとする球抜き動
作)と、正常な球貸し操作との交互操作に対応可能とす
る。これは、流動状態検出の有効時間を設けないと、球
抜き動作を行っている最中にしか球貸しを不能動化する
ための監視ができず、故意の操作による球抜き動作を行
った直後の球貸しを不能動化するための監視に対応でき
ないことがあるからである。そのため、上皿球抜き流動
検出センサ76が反応してから所定時間は流動状態検出
の有効時間とすることで、故意の操作による球抜き動作
を行った直後の球貸しに対しても不正監視を可能にして
いる。流動状態検出の有効時間としては、例えば5秒と
し、その5秒をカウントするために維持タイマAが設け
られる。したがって、前述したように、維持タイマAは
上皿31における球の流動の確定状態を維持する時間を
カウントする。そして、維持タイマAがタイムアップす
るまでは、上皿31の球流動がなくなっても球流動の検
出状態が維持される。
【0056】次いで、ステップS124で不能動化状態
予告報知データをセットする。不能動化状態予告報知デ
ータは、球が上皿31を流動する状態になって、さらに
球貸し操作を行う場合に球の貸し出しを不能動化するこ
とを予告するためのデータであり、セットされた不能動
化状態予告報知データはメインルーチンのステップS2
8で出力されて不能動化状態予告報知ランプ26が点灯
する。これにより、不正な球の貸し出しによって球を獲
得しようとする遊技者が、以後の操作を停止するという
効果を期待することができる。したがって、不正を抑制
(すなわち、不正な球の貸し出しによって球を獲得する
ことの抑制)することができる。また、遊技者が正常な
球貸し操作を行っているにも拘らず、いきなり球貸し制
御が不能動化されるという誤動作を防止することができ
る。なお、不能動化状態の予告報知では不能動化状態予
告報知ランプ26を点灯しているのが、点灯に限らず、
点滅してもよいし、あるいは不能動化状態予告報知ラン
プ26の表面に球貸し制御が不能動化されるという「不
能動化状態予告報知」という文字を入れてもよい。ま
た、例えば特図表示器内で、不能動化状態の予告報知を
行うようにしてもよい。例えば、特図表示器をCRT装
置あるいは液晶表示器で構成した場合には、その画面内
に不能動化状態予告報知を表す表現で報知情報(文字あ
るいは画像)を入れるようにしてもよい。例えば、「い
ま、球貸し操作を行うと不正になります」等の報知情報
を画面に表示するようにしてよい。又は、不能動化状態
の予告報知を音声、効果音等の音情報で報知するように
してもよいし、ランプ、画像、音情報を組み合せてもよ
い。
【0057】次いで、ステップS126で流動タイマA
をクリアする。これは、上皿31における流動を確定す
る上皿流動フラグがセットされたので、いままで使った
流動タイマAをクリアして復帰し、次の流動検出に備え
るものである。次いで、ステップS128で球カウンタ
Aをクリアする。これも同様に、上皿31における流動
を確定する上皿流動フラグがセットされたので、いまま
で使った球カウンタAをクリアして復帰し、次の流動検
出に備えるものである。ステップS128を経ると、ル
ーチンを終了してリターンする。
【0058】球の流動状態が確定しているとき 次に、ステップS102で上皿流動フラグがある場合に
は、YESに分岐してステップS130に進む。ステッ
プS130では維持タイマAを更新する。これは、上皿
流動フラグがセットされているので、維持タイマAの起
動を継続するために更新するものである。次いで、ステ
ップS132で維持タイマAがタイムアップしたか否か
を判別する。維持タイマAがタイムアップしていなけれ
ばステップS134に進んで上皿センサ球有り検出か否
かを判別する。維持タイマAがタイムアップしていない
ときに上皿センサ球有りを検出すると、ステップS13
6で維持タイマAをクリアし、さらに続くステップS1
38で維持タイマAを再び起動してルーチンを終了しリ
ターンする。これにより、球の流動状態が確定している
ときに次の球が上皿31を流動すると、再び最初から維
持タイマAのカウントが開始される。このように、上皿
31の球流動がなくなっても球流動の検出状態が維持さ
れているときには、次の球の流動が検出される毎に新た
に維持タイマAが起動して最初からカウントが行われる
ことになる。したがって、球流動の検出毎に流動状態確
定時間が延長されていくことになる。
【0059】そして、ルーチンを繰り返して維持タイマ
Aがタイムアップすると、ステップS132の判別結果
がYESとなってステップS140に分岐する。ステッ
プS140では上皿流動フラグをクリアする。これは、
上皿31の流動状態確定の期間が終了したので、上皿3
1から球が抜き取られて流動していることが確定したと
きにセットされる上皿流動フラグをリセットするもので
ある。次いで、ステップS142で維持タイマAをクリ
アする。これは、同じく上皿31の流動状態確定の期間
が終了したので、流動状態確定時間をカウントしていた
維持タイマAをリセットするものである。次いで、ステ
ップS144で不能動化状態予告報知データをクリアし
てルーチンを終了しリターンする。これは、上皿31の
流動状態確定の期間が終了したので、不正の予告報知状
態を解除するものである。これにより、上皿31の流動
に対しての不正監視状態が終了する。
【0060】E.下皿球抜きセンサ流動検出処理 図13、図14は球払い開始確認条件監視処理における
下皿球抜きセンサ流動検出処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。下皿球抜きセンサ流動検出処理で
は、まずステップS200で貸球不正フラグがあるか否
かを判別し、貸球不正フラグがあれば、不正中と判断し
て今回のルーチンを終了してリターンする。一方、貸球
不正フラグがなければステップS202に進んで下皿流
動フラグがあるか否かを判別する。下皿流動フラグは、
球貯留皿42(下皿)から球が抜き取られて流動してい
ることが確定したときに、後述のステップでセットされ
るものである。
【0061】下皿流動フラグがなければステップS20
4に進んで流動タイマBが作動中であるか否かを判別す
る。流動タイマBは、球貯留皿42で球が流動していな
い状態から球の流動を1個検出すると、起動するもので
ある。ここでの球の流動とは、球貯留皿42における球
の流動をいい、球貯留皿42から球が抜き取られて流動
していることが確定した状態のことである。 球が流動していないとき いま、球が流動していなければ、流動タイマBが起動し
ておらず、ステップS204の判別結果がNOとなって
ステップS206に分岐する。ステップS206では下
皿センサ球有り検出か(すなわち、下皿球抜き流動検出
センサ81によって球貯留皿42の球が流動して外部
(例えば、いわゆるドル箱)に排出されている状態が検
出されているかということ、以下同様)否かを判別す
る。球が流動していない場合には、下皿センサ球有り検
出の判別結果がNOとなって今回のルーチンを終了しリ
ターンする。したがって、球が流動していなければ、流
動タイマBが起動しない。
【0062】球の流動が開始されたとき(球の流動の
1個目のルーチン) 球の流動が開始されたとき、最初に下皿球抜きセンサ流
動検出処理のサブルーチンを実行するときは、ステップ
S204でNOに分岐してステップS206に進む。そ
して、ステップS206で下皿センサ球有り検出の判別
結果がYESとなってステップS208に進み、流動タ
イマBを起動する。流動タイマBが起動して一定期間内
に球の流動が何個か検出されると、流動状態が確定し、
後述のように流動状態の確定を維持する維持タイマBが
起動することになる。ステップS208で流動タイマB
を起動した後は、今回のルーチンを終了してリターンす
る。したがって、球貯留皿42で球の流動が開始する
と、流動タイマBが起動する。すなわち、流動の1個目
の球を検出したときは、このようなルーチンを経ること
になる。
【0063】球の流動の2個目以降のルーチン 球の流動が開始された後、その流動が継続すると(すな
わち、流動の1個目の球を検出した後の2個目以降のル
ーチンに移行すると)、ステップS200、ステップS
202を経てステップS204に進むが、流動タイマB
が起動しているので、ステップS204の判別結果がY
ESとなってステップS210に進む。ステップS21
0では下皿センサ球有り検出か否かを判別し、流動タイ
マBが起動しているときに下皿センサ球有りを検出する
と、ステップS212で球カウンタBを[+1]だけイ
ンクリメント(カウントアップ)してステップS214
に進む。球カウンタBは、流動タイマBが起動している
状態で、球貯留皿42からの球の流動量をルーチンの実
行毎に計数するものである。一方、流動タイマBが起動
していても下皿センサ球有りを検出しなければステップ
S212をジャンプしてステップS214に進み、球カ
ウンタBのインクリメントは行わない。
【0064】ステップS214では流動タイマBを更新
する。これは、2個目以降の球を計数する所定時間であ
る流動タイマBの起動を継続するために更新するもので
ある。次いで、ステップS216で流動タイマBがタイ
ムアップしたか否かを判別する。ここで、球貯留皿42
における球の流動を検出する際に、故意の操作を行う場
合(例えば、遊技者が故意に球貸し操作を行って球を不
正に獲得しようとする場合)には、所定時間内に球貯留
皿42から流動する遊技球が多量に検出されるので、流
動状態検出とし、所定時間内に遊技球を少量検出すると
きは故意の操作ではないとして流動状態との認識をしな
いようにする。すなわち、下皿球抜き流動検出センサ8
1が反応してから所定時間内の遊技球の個数で球貯留皿
42の球の流動状態確定とする。そのため、流動タイマ
Bのタイムアップとは、上記所定時間が経過することを
いう。そして、流動タイマBがタイムアップするまで
に、球貯留皿42を流動する球を計数している球カウン
タBのカウント値が所定数以上になると、球貯留皿42
の球の流動状態が確定することになる。
【0065】ステップS216で流動タイマBがタイム
アップしていなければ、今回のルーチンを終了してリタ
ーンし、次回以降のルーチンを繰り返す。そして、次回
以降のルーチンで流動タイマBがタイムアップすると、
ステップS218に進んで球カウンタBのカウント値が
所定数以上であるか否かを判別する。流動タイマBがタ
イムアップしても所定数以上の球が球貯留皿42から流
動していなければ、ステップS226にジャンプして流
動タイマBをクリアする。これは、流動タイマBがタイ
ムアップしたので、いままで使った流動タイマBをクリ
アして復帰し、次の流動検出に備えるものである。次い
で、ステップS228で球カウンタBをクリアする。こ
れは、流動タイマBがタイムアップしたとき、所定数以
上の球を検出することがなかったので、球貯留皿42に
おける流動を確定せずに(すなわち、下皿流動フラグが
セットせずに)、いままで使った球カウンタBをクリア
して復帰し、次の流動検出に備えるものである。ステッ
プS228を経ると、ルーチンを終了してリターンす
る。
【0066】一方、流動タイマBがタイムアップして所
定数以上の球が球貯留皿42から流動している場合に
は、ステップS218の判別結果がYESとなり、ステ
ップS220に進んで球貯留皿42における球の流動を
確定する下皿流動フラグをセットする。次いで、ステッ
プS222で維持タイマBを起動する。維持タイマB
は、球貯留皿42における球の流動の確定状態を維持す
る時間(例えば、5秒)をカウントするものである。こ
こで、球貯留皿42における球が流動している状態を検
出した場合、しばらくの間、流動状態検出の有効時間を
設けることにより、故意の操作による球抜き動作(例え
ば、遊技者が故意に球貸し操作を行って球を不正に獲得
しようとする球抜き動作)と、正常な球貸し操作との交
互操作に対応可能とする。これは、流動状態検出の有効
時間を設けないと、球抜き動作を行っている最中にしか
球貸しを不能動化するための監視ができず、故意の操作
による球抜き動作を行った直後の球貸しを不能動化する
ための監視に対応できないことがあるからである。その
ため、下皿球抜き流動検出センサ81が反応してから所
定時間は流動状態検出の有効時間とすることで、故意の
操作による球抜き動作を行った直後の球貸しに対しても
不正監視を可能にしている。流動状態検出の有効時間と
しては、例えば5秒とし、その5秒をカウントするため
に維持タイマBが設けられる。したがって、前述したよ
うに、維持タイマBは球貯留皿42における球の流動の
確定状態を維持する時間をカウントする。そして、維持
タイマBがタイムアップするまでは、球貯留皿42の球
流動がなくなっても球流動の検出状態が維持される。
【0067】次いで、ステップS224で不能動化状態
予告報知データをセットする。不能動化状態予告報知デ
ータは、球が球貯留皿42を流動する状態になって、さ
らに球貸し操作を行う場合に球の貸し出しを不能動化す
ることを予告するためのデータであり、セットされた不
能動化状態予告報知データはメインルーチンのステップ
S28で出力されて不能動化状態予告報知ランプ26が
点灯する。これにより、不正な球の貸し出しによって球
を獲得しようとする遊技者が、以後の操作を停止すると
いう効果を期待することができ、不正を抑制(すなわ
ち、不正な球の貸し出しによって球を獲得することの抑
制)することができる。また、遊技者が正常な球貸し操
作を行っているにも拘らず、いきなり球貸し制御が不能
動化されるという誤動作を防止することができる。次い
で、ステップS226で流動タイマBをクリアする。こ
れは、球貯留皿42における流動を確定する下皿流動フ
ラグがセットされたので、いままで使った流動タイマB
をクリアして復帰し、次の流動検出に備えるものであ
る。次いで、ステップS228で球カウンタBをクリア
する。これも同様に、球貯留皿42における流動を確定
する下皿流動フラグがセットされたので、いままで使っ
た球カウンタBをクリアして復帰し、次の流動検出に備
えるものである。ステップS228を経ると、ルーチン
を終了してリターンする。
【0068】球の流動状態が確定しているとき 次に、ステップS202で下皿流動フラグがある場合に
は、YESに分岐してステップS230に進む。ステッ
プS230では維持タイマBを更新する。これは、下皿
流動フラグがセットされているので、維持タイマBの起
動を継続するために更新するものである。次いで、ステ
ップS232で維持タイマBがタイムアップしたか否か
を判別する。維持タイマBがタイムアップしていなけれ
ばステップS234に進んで下皿センサ球有り検出か否
かを判別する。維持タイマBがタイムアップしていない
ときに下皿センサ球有りを検出すると、ステップS23
6で維持タイマBをクリアし、さらに続くステップS2
38で維持タイマBを再び起動してルーチンを終了しリ
ターンする。これにより、球の流動状態が確定している
ときに次の球が球貯留皿42を流動すると、再び最初か
ら維持タイマBのカウントが開始される。このように、
球貯留皿42の球流動がなくなっても球流動の検出状態
が維持されているときには、次の球の流動が検出される
毎に新たに維持タイマBが起動して最初からカウントが
行われることになる。したがって、球流動の検出毎に流
動状態確定時間が延長されていくことになる。
【0069】そして、ルーチンを繰り返して維持タイマ
Bがタイムアップすると、ステップS232の判別結果
がYESとなってステップS240に分岐する。ステッ
プS240では下皿流動フラグをクリアする。これは、
球貯留皿42の流動状態確定の期間が終了したので、球
貯留皿42から球が抜き取られて流動していることが確
定したときにセットされる下皿流動フラグをリセットす
るものである。次いで、ステップS242で維持タイマ
Bをクリアする。これは、同じく球貯留皿42の流動状
態確定の期間が終了したので、流動状態確定時間をカウ
ントしていた維持タイマBをリセットするものである。
次いで、ステップS244で不能動化状態予告報知デー
タをクリアしてルーチンを終了しリターンする。これ
は、球貯留皿42の流動状態確定の期間が終了したの
で、不正の予告報知状態を解除するものである。これに
より、球貯留皿42の流動に対しての不正監視状態が終
了する。
【0070】F.オーバーフロー球センサ流動検出処理 図15、図16は球払い開始確認条件監視処理における
オーバーフロー球センサ流動検出処理のサブルーチンを
示すフローチャートである。オーバーフロー球センサ流
動検出処理では、まずステップS300で貸球不正フラ
グがあるか否かを判別し、貸球不正フラグがあれば、不
正中と判断して今回のルーチンを終了してリターンす
る。一方、貸球不正フラグがなければ、ステップS30
2に進んでオーバーフロー球流動フラグがあるか否かを
判別する。オーバーフロー球流動フラグは、上皿31を
オーバーフローして球貯留皿42へ球が自重で落下して
流動することが確定したときに、後述のステップでセッ
トされるものである。
【0071】オーバーフロー球流動フラグがなければス
テップS304に進んで流動タイマCが作動中であるか
否かを判別する。流動タイマCは、上皿31をオーバー
フローして球貯留皿42へ球が流動していない状態から
球の流動を1個検出すると、起動するものである。ここ
での球の流動とは、上皿31をオーバーフローして球貯
留皿42へ流れる球の流動をいい、上皿31をオーバー
フローして球貯留皿42の方へ球が落下して流動してい
ることが確定した状態のことである。このようなケース
としては、例えば大当りによる球の賞球排出、セーフ球
による賞球排出によって上皿31に余裕がなくなってオ
ーバーフローして球貯留皿42の方へ球が流動する場合
がある。また、賞球排出ではなく、例えば遊技者が球貸
し操作を連続的に行うことによる貸し球連続排出によっ
て短時間に多量の球が排出されるために、上皿31をオ
ーバーフローして球貯留皿42の方へ球が流動する場合
がある。なお、このように上皿31からオーバーフロー
する球の流動が検出された場合に、同時に貸し球操作が
行われると、不正に貸し球を獲得しようとする意図があ
ると考えられる。 球が流動していないとき いま、球が流動していなければ、流動タイマCが起動し
ておらず、ステップS304の判別結果がNOとなって
ステップS306に分岐する。ステップS306ではオ
ーバーフロー球センサ球有り検出か(すなわち、オーバ
ーフロー球流動検出センサ105によって上皿31をオ
ーバーフローして球貯留皿42の方へ球が落下して流動
している状態が検出されているかということ、以下同
様)否かを判別する。球が流動していない場合には、オ
ーバーフロー球センサ球有り検出の判別結果がNOとな
って今回のルーチンを終了しリターンする。したがっ
て、球が流動していなければ、流動タイマCが起動しな
い。
【0072】球の流動が開始されたとき(球の流動の
1個目のルーチン) 球の流動が開始されたとき、最初にオーバーフロー球セ
ンサ流動検出処理のサブルーチンを実行するときは、ス
テップS304でNOに分岐してステップS306に進
む。そして、ステップS306でオーバーフロー球セン
サ球有り検出の判別結果がYESとなってステップS3
08に進み、流動タイマCを起動する。流動タイマCが
起動して一定期間内に球の流動が何個か検出されると、
流動状態が確定し、後述のように流動状態の確定を維持
する維持タイマCが起動することになる。ステップS3
08で流動タイマCを起動した後は、今回のルーチンを
終了してリターンする。したがって、上皿31をオーバ
ーフローして球貯留皿42の方へ球が落下する流動が開
始すると、流動タイマCが起動する。すなわち、流動の
1個目の球を検出したときは、このようなルーチンを経
ることになる。
【0073】球の流動の2個目以降のルーチン 球の流動が開始された後、その流動が継続すると(すな
わち、流動の1個目の球を検出した後の2個目以降のル
ーチンに移行すると)、ステップS300、ステップS
302を経てステップS304に進むが、流動タイマC
が起動しているので、ステップS304の判別結果がY
ESとなってステップS310に進む。ステップS31
0ではオーバーフロー球センサ球有り検出か否かを判別
し、流動タイマCが起動しているときにオーバーフロー
球センサ球有りを検出すると、ステップS312で球カ
ウンタCを[+1]だけインクリメント(カウントアッ
プ)してステップS314に進む。球カウンタCは、流
動タイマCが起動している状態で、上皿31をオーバー
フローして球貯留皿42の方へ落下する球の流動量をル
ーチンの実行毎に計数するものである。一方、流動タイ
マCが起動していてもオーバーフロー球センサ球有りを
検出しなければステップS312をジャンプしてステッ
プS314に進み、球カウンタCのインクリメントは行
わない。
【0074】ステップS314では流動タイマCを更新
する。これは、上皿31をオーバーフローして球貯留皿
42の方へ落下する2個目以降の球を計数する所定時間
である流動タイマCの起動を継続するために更新するも
のである。次いで、ステップS316で流動タイマCが
タイムアップしたか否かを判別する。ここで、上皿31
をオーバーフローして球貯留皿42の方へ落下する球の
流動を検出する際に、大当り等の大量に賞球が排出され
る場合に、所定時間内に上皿31をオーバーフローして
球貯留皿42の方へ落下する遊技球が多量に検出される
ので、流動状態検出とし、所定時間内に遊技球を少量検
出するときは球排出口75が詰ってしまっている場合に
賞球がたまたま球貯留皿42の方へ落下しているとして
流動状態との認識をしないようにする。仮に、不正遊技
者がわざと球排出口75を詰らせて球貸し操作を行って
球貯留皿42へ落下させても、球貸し量は一定量(例え
ば、300円分で75発)落下するので、流動状態は検
出される(例えば、この状態は故意の操作に相当)。す
なわち、オーバーフロー球流動検出センサ105が反応
してから所定時間内に検出される遊技球の個数で上皿3
1をオーバーフローして球貯留皿42の方へ球が落下す
る流動状態確定とする。そのため、流動タイマCのタイ
ムアップとは、上記所定時間が経過することをいう。そ
して、流動タイマCがタイムアップするまでに、球貯留
皿42を流動する球を計数している球カウンタCのカウ
ント値が所定数以上になると、上皿31をオーバーフロ
ーして球貯留皿42の方へ球が落下する流動状態が確定
することになる。
【0075】ステップS316で流動タイマCがタイム
アップしていなければ、今回のルーチンを終了してリタ
ーンし、次回以降のルーチンを繰り返す。そして、次回
以降のルーチンで流動タイマCがタイムアップすると、
ステップS318に進んで球カウンタCのカウント値が
所定数以上であるか否かを判別する。流動タイマCがタ
イムアップしても所定数以上の球が上皿31をオーバー
フローして球貯留皿42の方へ落下していなければ、ス
テップS326にジャンプして流動タイマCをクリアす
る。これは、流動タイマCがタイムアップしたので、い
ままで使った流動タイマCをクリアして復帰し、次の流
動検出に備えるものである。次いで、ステップS328
で球カウンタCをクリアする。これは、流動タイマCが
タイムアップしたとき、所定数以上の球を検出すること
がなかったので、上皿31をオーバーフローして球貯留
皿42の方へ落下する球の流動を確定せずに(すなわ
ち、オーバーフロー球流動フラグをセットせずに)、い
ままで使った球カウンタCをクリアして復帰し、次の流
動検出に備えるものである。ステップS328を経る
と、ルーチンを終了してリターンする。
【0076】一方、流動タイマCがタイムアップして所
定数以上の球が上皿31をオーバーフローして球貯留皿
42の方へ落下して流動している場合には、ステップS
318の判別結果がYESとなり、ステップS320に
進んで上皿31をオーバーフローして球貯留皿42の方
へ球が落下して流動している状態を確定するオーバーフ
ロー球流動フラグをセットする。次いで、ステップS3
22で維持タイマCを起動する。維持タイマCは、上皿
31をオーバーフローして球貯留皿42の方へ落下して
いる球の流動の確定状態を維持する時間(例えば、5
秒)をカウントするものである。ここで、上皿31をオ
ーバーフローして球貯留皿42の方へ球が落下して流動
している状態を検出した場合、しばらくの間、流動状態
検出の有効時間を設けることにより、大当りによる賞球
排出、セーフ球による賞球排出等があったとき上皿31
に余裕がなければ、球が上皿31をオーバーフローする
流動状態となるが、そのオーバーフロー流動が終了した
直後に、遊技者が故意にさらなる球貸し操作を行って球
を不正に獲得しようとする行為をした場合にも対応可能
(その行為を監視可能)とすることができる。仮に、流
動状態検出の有効時間を設けないとすると、オーバーフ
ロー流動が終了した直後に、遊技者が故意にさらなる球
貸し操作を行って球を不正獲得しようとする行為を有効
に監視できないからである。
【0077】流動状態検出の有効時間としては、例えば
5秒とし、その5秒をカウントするために維持タイマC
が設けられる。したがって、前述したように、維持タイ
マCは上皿31をオーバーフローして球貯留皿42の方
へ落下している球の流動の確定状態を維持する時間をカ
ウントする。そして、維持タイマCがタイムアップする
までは、上皿31をオーバーフローして球貯留皿42の
方へ落下する球の流動がなくなっても球流動の検出状態
が維持される。
【0078】次いで、ステップS324で不能動化状態
予告報知データをセットする。不能動化状態予告報知デ
ータは、球が上皿31をオーバーフローして球貯留皿4
2の方へ落下して流動する状態になって、さらに球貸し
操作を行う場合に球の貸し出しを不能動化することを予
告するためのデータであり、セットされた不能動化状態
予告報知データはメインルーチンのステップS28で出
力されて不能動化状態予告報知ランプ26が点灯する。
これにより、前述した場合と同様に不正な球の貸し出し
によって球を獲得しようとする遊技者が、以後の操作を
停止するという効果を期待することができ、不正を抑制
することができる。また、遊技者が正常な球貸し操作を
行っているにも拘らず、いきなり球貸し制御が不能動化
されるという誤動作を防止することができる。次いで、
ステップS326で流動タイマCをクリアする。これ
は、上皿31をオーバーフローして球貯留皿42へ球が
流動することを確定するオーバーフロー球流動フラグが
セットされたので、いままで使った流動タイマCをクリ
アして復帰し、次の流動検出に備えるものである。次い
で、ステップS328で球カウンタCをクリアする。こ
れも同様に、オーバーフロー球流動フラグがセットされ
たので、いままで使った球カウンタCをクリアして復帰
し、次の流動検出に備えるものである。ステップS32
8を経ると、ルーチンを終了してリターンする。
【0079】球の流動状態が確定しているとき 次に、ステップS302でオーバーフロー球流動フラグ
がある場合には、YESに分岐してステップS330に
進む。ステップS330では維持タイマCを更新する。
これは、オーバーフロー球流動フラグがセットされてい
るので、維持タイマCの起動を継続するために更新する
ものである。次いで、ステップS332で維持タイマC
がタイムアップしたか否かを判別する。維持タイマCが
タイムアップしていなければステップS334に進んで
オーバーフロー球センサ球有り検出か否かを判別する。
維持タイマCがタイムアップしていないときにオーバー
フロー球センサ球有りを検出すると、ステップS336
で維持タイマCをクリアし、さらに続くステップS33
8で維持タイマCを再び起動してルーチンを終了しリタ
ーンする。これにより、球の流動状態が確定していると
きに次の球が上皿31をオーバーフローして球貯留皿4
2へ流動すると、再び最初から維持タイマCのカウント
が開始される。このように、上皿31をオーバーフロー
して球貯留皿42へ向う球の流動がなくなっても球流動
の検出状態が維持されているときには、次の球の流動が
検出される毎に新たに維持タイマCが起動して最初から
カウントが行われることになる。したがって、球流動の
検出毎に流動状態確定時間が延長されていくことにな
る。
【0080】そして、ルーチンを繰り返して維持タイマ
Cがタイムアップすると、ステップS332の判別結果
がYESとなってステップS340に分岐する。ステッ
プS340ではオーバーフロー球流動フラグをクリアす
る。これは、上皿31をオーバーフローして球貯留皿4
2へ向う球の流動状態の確定の期間が終了したので、上
皿31をオーバーフローして球貯留皿42に球が落下し
て流動していることが確定したときにセットされるオー
バーフロー球流動フラグをリセットするものである。次
いで、ステップS342で維持タイマCをクリアする。
これは、同じく上皿31をオーバーフローして球貯留皿
42へ向う球の流動状態の確定の期間が終了したので、
流動状態確定時間をカウントしていた維持タイマCをリ
セットするものである。次いで、ステップS344で不
能動化状態予告報知データをクリアしてルーチンを終了
しリターンする。これは、上皿31をオーバーフローし
て球貯留皿42へ向う球の流動状態の確定の期間が終了
したので、不正の予告報知状態を解除するものである。
これにより、上皿31をオーバーフローして球貯留皿4
2へ向う球の流動に対しての不正監視状態が終了する。
【0081】G.条件判定処理 図17は球払い開始確認条件監視処理における条件判定
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。条件
判定処理では、まずステップS400で補給センサ球有
フラグがあるか、ステップS402で半端センサ球有フ
ラグがあるか、ステップS404で排出センサ球有フラ
グがあるか、さらにステップS406でオーバーフロー
フラグがあるか否かをそれぞれ判別する。補給センサ球
有フラグは補給センサ71によって貯留タンク51に球
があることが検出されているときセットされる。半端セ
ンサ球有フラグは半端センサ212により球導出樋52
に待機球が存在しているときセットされる。排出センサ
球有フラグは排出センサ111、112により球排出装
置54の排出カムの部分に球が存在しているときセット
される。オーバーフローフラグは球貯留皿42が球で満
杯になっているときにセットされる。
【0082】補給センサ球有フラグがあり、半端センサ
球有フラグがあり、排出センサ球有フラグがあり、かつ
オーバーフローフラグがなければ、ステップS408に
進んで条件確認1フラグをセットする。条件確認1フラ
グがセットされるのは、賞球要求に対して賞品球を払い
出せる条件が揃ったときで、具体的には、以下の4つの
条件が揃ったときである。 (I)貯留タンク51に十分な球が存在する。 (II)排出前の球が1単位の貸し球数や賞球数以上に
対応する分だけ球導出樋52に存在する。 (III)球排出装置54の2条の通路に球が連続して
存在している。 (IV)球貯留皿42がオーバーフローしていない(球
を皿に放出しても差し支えない)。このような4つの条
件が揃ったとき、条件確認1フラグ=1となって球の排
出処理を開始するための必要十分条件、すなわち球の排
出開始条件が成立する。この条件が成立することによ
り、賞球数信号があった場合に、それに応じて球の払い
出しが行われ、その場合に一定数の球の排出が保証され
ることになる。次いで、ステップS409で球貸し受付
可能信号(PRDY信号)をONしてステップS410
へ進む。これにより、賞品球および貸し球の排出が可能
な状態にあることが球貸機3に通知されることになる。
なお、上皿31が満杯でないという条件は条件確認1フ
ラグのセット条件に入っていない。これにより、上皿3
1が満杯でも賞品球の払い出しが行われ、球貯留皿42
へ流入する余裕があるので、セーフ球がセーフ球払出装
置58に溜まってトラブルの原因になる等の不具合が避
けられ、また遊技者の利益に直接結び付く賞品球が確実
に払い出される。
【0083】次いで、貸し球を払い出す条件を求める。
すなわち、ステップS410で上皿流動フラグがある
か、ステップS412で下皿流動フラグがあるか、ステ
ップS414でオーバーフロー球流動フラグがあるか否
かを判別する。これらの上皿流動フラグ、下皿流動フラ
グ、オーバーフロー球流動フラグがないとき(セットさ
れていないとき)は、貸し球を払い出す条件が揃ってい
ると判断し、ステップS416で条件確認2フラグをセ
ットしてルーチンを終了しリターンする。
【0084】したがって、条件確認2フラグがセットさ
れるのは、(I)貯留タンク51に十分な球が存在し、
(II)排出前の球が1単位の貸し球数や賞球数以上に
対応する分だけ球導出樋52に存在し、(III)球排
出装置54の2条の通路に球が連続して存在しており、
(IV)球貯留皿42がオーバーフローしていない(球
を皿に放出しても差し支えない)、(V)上皿31から
球が抜き取られて流動していない、(VI)球貯留皿4
2から球が抜き取られて流動していない、(VII)上
皿31をオーバーフローして球貯留皿42の方へ球が落
下して流動していない、という7つの条件が揃ったとき
である。このとき、条件確認2フラグ=1となって貸し
球の排出処理を開始するための必要かつ十分条件、すな
わち貸し球の排出開始条件が成立する。したがって、球
貸し要求信号に応じて球の払い出しが行われ、かつ一定
数の球の排出が保証される。
【0085】これに対して、上記各条件(I)、(I
I)、(III)、(IV)のうち1つでも欠けると、
ステップS418に分岐して条件確認1フラグをクリア
する。このケースは、球の排出処理を開始するための必
要条件が成立しない場合である。次いで、ステップS4
20で球貸し受付可能信号(PRDY信号)をOFFす
る。これにより、球の排出ができない状態にあることが
球貸機3に通知されることになる。次いで、ステップS
422で条件確認2フラグをクリアしてリターンする。
また、上記条件(V)、(VI)、(VII)のうち1
つでも欠けると、球の排出に必要な条件は揃っている
が、貸し球の排出に対して十分条件でないと判断し、ス
テップS422に分岐して条件確認2フラグをクリアし
てリターンする。したがって、この場合は遊技機1側で
貸し球の排出を行わないように制御される。
【0086】H.ステップAのサブルーチン 次に、上述のメインルーチンにおけるステップAを実行
するサブルーチンについて説明する。図18はステップ
Aのサブルーチンを示すフローチャートである。このサ
ブルーチンが開始されると、まずステップS450で球
貸し要求信号(BRDY)があるか否か、すなわちCP
U201を含む排出制御装置56側に球貸機3から球貸
し要求信号(BRDY)がきているか否かを判別する。
球貸し要求信号(BRDY)は、遊技者が球貸釦33を
押して球の貸し出しを希望したときに発生する。球貸し
要求信号(BRDY)がなければ、ステップS452に
進んでセーフ球があるか否かを判別する。セーフ球がな
ければ、賞品球としての球の払い出しを行う必要がない
ので、今回はルーチンを終了してリターンする。
【0087】セーフ球があると、賞品球としての球の払
い出しを行う必要があるので、ステップS454に進ん
で条件確認1フラグがあるか否かを判別する。条件確認
1フラグは球排出装置54までの部分で球の排出に必要
な条件が揃っており、球貯留皿42がオーバーフロー状
態(上皿31のオーバーフロー流動状態とは異なる)で
ないときにセットされるものである。ステップS454
の判別結果がYESのとき(条件確認1フラグがあると
き)には、ステップS456に進んで次の実行ステップ
Bの処理(すなわち、賞球数情報送受信処理)をセット
してメインルーチンにリターンする。これにより、セー
フ球に対応して賞品球の払い出しが行われることにな
る。また、ステップS454の判別結果がNOのとき
(条件確認1フラグがないとき)には、メインルーチン
にリターンする。
【0088】ステップS450で球貸し要求信号(BR
DY)があれば、ステップS458〜ステップS462
でそれぞれ上皿流動フラグがあるか、下皿流動フラグが
あるか、オーバーフロー球流動フラグがあるかを判別す
る。どれか1つでも流動フラグがあると、ステップS4
64に分岐して不能動化予告報知データをクリアし、次
いでステップS466に進んで次の実行ステップFの処
理(すなわち、不正処理)をセットしてメインルーチン
にリターンする。これにより、球貸し要求信号(BRD
Y)があるときに、上皿31から球が抜き取られて流動
している、球貯留皿42から球が抜き取られて流動して
いる、上皿31をオーバーフローして球貯留皿42の方
へ球が落下して流動している状態のうち、1つでも球の
流動があると、不能動化予告報知が終了し、その代りに
ステップFの処理に移行して球の排出制御が不能動化さ
れることになる。
【0089】一方、ステップS458〜ステップS46
2で何れの流動フラグもないときは、ステップS468
に進んで、球貸し単位信号(BRQ)があるか否かを判
別する。球貸し単位信号(BRQ)は、球貸機3から送
信されるもので、所定単位(ここでは100円単位)毎
に球を貸し出すという信号であり、遊技者が球貸釦33
を押して球貸しを希望した場合に、100円単位で球を
排出するために、球貸し単位信号(BRQ)が形成され
ている。球貸し単位信号(BRQ)がなければ今回のル
ーチンを終了してリターンする。球貸し単位信号(BR
Q)があればステップS470に進んで条件確認2フラ
グがあるか否かを判別する。条件確認2フラグは球排出
装置54までの部分で球の排出に必要な条件が揃ってお
り、球貯留皿42がオーバーフロー状態でなく、かつ上
皿流動フラグがない、下皿流動フラグがない、オーバー
フロー球流動フラグがないときにセットされるものであ
る。
【0090】したがって、ステップS470の判別結果
がNOのとき(条件確認2フラグがないとき)には、ス
テップA以外を通るメインルーチンで上皿流動フラグ、
下皿流動フラグ、オーバーフロー球流動フラグの何れか
がセットされたと判断し、ステップS472、ステップ
S474の処理を行わず、今回はそのままメインルーチ
ンにリターンする。このことにより、貸し球操作を行っ
て球貸し排出を行っているときに、流動状態を検出して
も、球貸し排出が不能動化になる制御を行っているの
で、不正に対応できる。
【0091】一方、ステップS470の判別結果がYE
Sのとき(条件確認2フラグがあるとき)には、ステッ
プS472で球貸し単位数を排出カウンタにセットす
る。これにより、ルーチンの実行毎に100円分の球貸
し数に対応する球貸し単位数=25個の球が貸し出され
ることになる。200円分以上の球貸しは、次回以降の
ルーチンを繰り返すことにより行われることになる。次
いで、ステップS474でステップCをセットしてリタ
ーンする。これにより、メインルーチンではステップC
が実行されて球が払い出される。100円分の球貸し数
に対応する球が払い出され、さらに引続いて球貸機3か
ら球貸し要求信号(BRDY)がきていると、ステップ
S450、ステップS458、ステップS460、ステ
ップS462、ステップS468、ステップS470、
ステップS472、ステップS474の処理を繰り返
し、200円分以上の球貸しが行われる。そして、球貸
し分の排出が終了すると、ステップS450の判別結果
がNOとなり、ステップS452に分岐する。このよう
にして、セーフ球の確認および球の貸し出し確認処理が
行われる。
【0092】ここで、球の排出と各信号の関係について
説明する。例えば、200円分の球を貸し出す場合を例
として説明すると、遊技者が球貸釦33を押して球の貸
し出しを要求する操作を行うと、球貸機3が球貸釦33
の入力を受け付け、排出制御装置56よりの球貸し受付
可能信号(PRDY:球貸機3へ排出制御装置56が動
作可能であることを知らせる信号)が能動中であること
を確認して、球貸し要求信号(BRDY:球貸し要求中
にアクティブになっている信号で、これにより、排出制
御装置56は連続して球貸し単位信号(BRQ)が送信
されてくることが分かる)をパチンコ機本体2に送信す
る。次いで、排出制御装置56を受信体制にし、球貸し
単位信号(BRQ:1パルス25個の信号)を球貸機3
から排出制御装置56に送信する。
【0093】排出制御装置56では球貸し要求信号(B
RDY)がアクティブで、かつ球貸し単位信号(BR
Q)の入力があると、25個の球貸し排出を行い、排出
後に球貸し単位完了信号(EXS)を球貸機3へ送信す
る。球貸機3は球貸し単位完了信号(EXS)を受信後
に連続して球貸し単位信号(BRQ)がある場合(例え
ば、200円の球貸し要求であれば、連続して球貸し単
位信号がある)には、球貸し単位信号(BRQ)を排出
制御装置56に送信する。これにより、排出制御装置5
6は球貸し要求信号(BRDY)に応答してさらに25
個の球貸し排出を行う。
【0094】I.ステップFのサブルーチン 次に、上述のメインルーチンにおけるステップFを実行
するサブルーチンについて説明する。図19はステップ
Fのサブルーチンを示すフローチャートである。このサ
ブルーチンが開始されると、まずステップS500でリ
セットSW入力検出があるか否かを判別する。これは、
球貸し排出制御の不能動化状態をリセットする(つまり
排出可能に復帰する)リセットスイッチ220からの信
号の入力を検出したかどうかを判断するものである。ま
た、ステップS502では球貸し排出制御の不能動化状
態を解除する不正解除信号の検出があるか否かを判別す
る。これは、管理装置から出力される不正解除信号22
1が入力されているかどうか判断するものである。リセ
ットスイッチ220からの信号がなく、かつ不正解除信
号221が入力されていなければ、ステップS504に
進んで不正報知データをセットする。
【0095】不正報知データは、球が流動状態になった
場合に、球貸し操作を行うことにより、球排出を不能動
化することを報知するためのデータであり、セットされ
た不正報知データはメインルーチンのステップS28で
出力されて不能動化状態報知ランプ27が点灯する。こ
れにより、不正な球の貸し出しによって球を獲得しよう
とする遊技者に対して、球貸し制御が不能動化されて停
止されるという事態を報知して、不正な球の貸し出しに
よって球を獲得することをおもいとどませることができ
る。また、不能動化状態報知ランプ27が点灯すること
により、ホールの係員が当該遊技機1を容易に発見する
ことができ、必要な処置(例えば、不正を行っている遊
技者への注意等)をすることができる。
【0096】なお、不能動化状態の報知では不能動化状
態報知ランプ27を点灯しているが、点灯に限らず、点
滅してもよいし、あるいは不能動化状態報知ランプ27
の表面に球貸し制御が不能動化されたという「球貸し不
能動化状態」という文字を入れてもよい。また、例えば
特図表示器内で、不能動化状態の報知を行うようにして
もよい。例えば、特図表示器をCRT装置あるいは液晶
表示器で構成した場合には、その画面内に球貸し不能動
化状態を表す表現で報知情報(文字あるいは画像)を入
れるようにしてもよい。例えば、「いま、球貸し操作を
行うことはできません。係員を呼んでください」等の報
知情報を画面に表示するようにしてよい。又は、不能動
化状態の報知を音声、効果音等の音情報で報知するよう
にしてもよいし、ランプ、画像、音情報を組み合せても
よい。
【0097】次いで、ステップS506で貸球不正フラ
グをセットする。これにより、前述した上皿球抜きセン
サ流動検出処理、下皿球抜きセンサ流動検出処理、オー
バーフロー球センサ流動検出処理では不正中と判断され
て、球貸し制御の不能動化状態が継続することになる。
次いで、ステップS508で不正信号をセットする。こ
れにより、管理装置に対して当該遊技機1から不正信号
305が送信され、管理装置側で不正の発生している遊
技機1を把握して必要な処置を取ることができる。次い
で、ステップS510でステップFをセットしてメイン
ルーチンにリターンする。これにより、不正状態が解除
されない限り、次回のメインルーチンで再びステップF
の処理(不正処理)が実行され、球貸し制御の不能動化
状態が継続し、不正行為(すなわち、不正な球の貸し出
しによって球を獲得する行為)を防止することができ
る。
【0098】一方、ステップS500でリセットスイッ
チ220からの信号がある場合、あるいはステップS5
02で不正解除信号221が入力された場合には、不正
の解除要求があると判断してステップS512に分岐す
る。まず、ステップS512で上皿流動フラグをクリア
し、ステップS514で下皿流動フラグをクリアし、さ
らにステップS516でオーバーフロー球流動フラグを
クリアする。これら各流動フラグのクリアにより貸球を
払い出す条件のうち、球流動の検出状態が解除される。
次いで、ステップS518で維持タイマを全てクリアす
る。これにより、維持タイマA、B、Cが何れもクリア
される。次いで、ステップS520で不正報知データを
クリアする。これにより、メインルーチンの実行により
不能動化状態報知ランプ27が消灯する。次いで、ステ
ップS522で貸球不正フラグをクリアする。これによ
り、前述した上皿球抜きセンサ流動検出処理、下皿球抜
きセンサ流動検出処理、オーバーフロー球センサ流動検
出処理では不正中ではないと判断されて、球の流動状態
を検出する状態に戻る。次いで、ステップS524で不
正信号をクリアする。これにより、管理装置への不正信
号305の送信が停止される。次いで、ステップS52
6でステップAをセットしてルーチンを終了しリターン
する。これにより、次回のメインルーチンでは再びステ
ップAの処理から実行されることになり、通常遊技状態
に戻る。
【0099】以上のプログラムを実行することによる貸
球排出の不能動化制御の具体例について図20を参照し
て説明する。 (a)賞球排出の手順 球貸し動作中以外で排出制御装置56がセーフ球を検出
すると(ステップA)、役物制御装置57へ賞球数の要
求信号を送信し、役物制御装置57より賞球数(賞球数
信号および送信クロック)を受信する(ステップB)。
そして、賞球数に対応した球を球排出装置54を動作さ
せて排出する(ステップC)。
【0100】(b)球貸し排出の手順 通常の球流動の場合 上皿31に球がある場合(例えば、貸し球排出によって
上皿31に球がある場合、あるいは賞球排出によって上
皿31に球がある場合)、例えば遊技者が上皿31の球
を球貯留皿42に移すために球通路開閉用の押し釦36
を操作すると、上皿31の球が流動して球貯留皿42に
排出される。これにより、図20に示すように上皿球抜
き流動検出センサ76がオンし、これに伴って流動タイ
マAが起動し、所定時間のカウントを行う。そして、流
動タイマAが起動中に所定個数以上の球の流動が検出さ
れなければ、流動タイマAのタイムアップとともに、球
流動の監視が終了する。なお、上記の説明は上皿31か
らの球の流動の例であるが、球貯留皿42から球が抜き
取られる流動状態、あるいは上皿31をオーバーフロー
して球貯留皿42へ球が流動する状態であっても同様で
ある。説明が繁雑になるので、そのような場合につい
て、いちいち説明していないが、通常の球流動の場合に
ついての動作は同様である。
【0101】通常の球貸し操作の場合 上皿31に球がある場合に、遊技者が球貸釦33を押し
て球の貸し出しを要求する操作を行うと、球貸機3が球
貸釦33の入力を受け付け、排出制御装置56よりの球
貸し受付可能信号308(PRDY:球貸機3へ排出制
御装置56が動作可能であることを知らせる信号)が能
動中であることを確認して、球貸し要求信号215(B
RDY:球貸し要求中にアクティブになっている信号
で、これにより、排出制御装置56は連続して球貸し単
位信号(BRQ)が送信されてくることが分かる)をパ
チンコ機本体2に送信する。そして、排出制御装置56
を受信体制にし、球貸し単位信号216(BRQ:1パ
ルス25個の信号)を球貸機3から排出制御装置56に
送信する。
【0102】排出制御装置56は球貸し要求信号(BR
DY)がアクティブで、かつ球貸し単位信号(BRQ)
の入力があると、25個の球貸し排出を行い、排出後に
球貸し単位完了信号(EXS)を球貸機3へ送信する。
球貸機3は球貸し単位完了信号(EXS)を受信後に連
続して球貸し単位信号(BRQ)がある場合(例えば、
200円の球貸し要求であれば、連続して球貸し単位信
号がある)には、球貸し単位信号(BRQ)を排出制御
装置56に送信する。これにより、排出制御装置56は
球貸し要求信号(BRDY)に応答してさらに25個の
球貸し排出を行う。
【0103】なお、球貸釦33の1入力で300円(遊
技店で球貸機3に1入力の球貸数を設定できる)の要求
操作が行われた場合には、球要求信号(BRDY)をア
クティブにして球貸し単位信号(BRQ)をアクティブ
にし、25個の球の排出が終了すると、球貸し単位完了
信号(EXS)を球貸機3へ送信し、球貸機3では球貸
し単位完了信号(EXS)の受信後に再び球貸し単位信
号(BRQ)をアクティブにして25個の球の排出を終
了して球貸し単位完了信号(EXS)を球貸機3へ送信
する。さらに、球貸機3では球貸し単位完了信号(EX
S)の受信後に再び球貸し単位信号(BRQ)をアクテ
ィブにして25個の球の排出を終了する。このようにし
て300円分(100円分を3回)の球貸しが行われ、
球の排出が終了すると、球貸し要求信号(BRDY)を
ノンアクティブにすることで、排出制御装置56に球貸
し終了を知らせる。
【0104】不正な球貸し操作の場合 まず、遊技者が上皿31の球を球貯留皿42に移すため
に球通路開閉用の押し釦36を操作(不正に貸し球を獲
得する操作)すると、上皿31の球が流動して球貯留皿
42に排出される。これにより、上皿球抜き流動検出セ
ンサ76がオンし、これに伴って流動タイマAが起動
し、所定時間のカウントを行う。そして、流動タイマA
が起動中に所定個数以上の球の流動が検出されると、球
の流動状態であると判断し、その流動状態が確定して上
皿31における球の流動を確定する上皿流動フラグがセ
ットされるとともに維持タイマAが起動し、流動の確定
状態を維持する時間(例えば、5秒)のカウントが開始
される。また、維持タイマAが起動するタイミングで不
能動化状態予告報知ランプ26が点灯し、球の貸し出し
を不能動化することを予告する報知が行われ、遊技者に
警告する。
【0105】その後、遊技者により上皿31の球を球貯
留皿42に抜くための操作が引続き行われていると、球
の流動がある度に維持タイマAが更新されていく。そし
て、維持タイマAのカウント期間内に、再び遊技者が球
貸釦33を押して球の貸し出しを要求する操作を行う
と、球貸機3が球貸釦33の入力を受け付け、球貸し要
求信号215(BRDY)がパチンコ機本体2に送信さ
れる。ところが、これは遊技者による不正な意図のある
操作(つまり不正に遊技球を獲得しようとする操作)で
あると判断されて球貸し要求信号215(BRDY)が
アクティブになると同時に不能動化状態予告報知が終了
し、代りに不能動化状態報知ランプ27が点灯し、かつ
球貸し制御が不能動化される。また、球貸し単位完了信
号(EXS)がノンアクティブになる。これにより、不
正な球の貸し出しによって球を獲得しようとする遊技者
に対して、球貸し制御が不能動化されて停止したことが
報知され、かつ実際の球の排出も停止される(すなわ
ち、貸球排出不能動化状態となる)。また、管理装置に
不正信号305が出力される。その後、係員がリセット
スイッチ220をオンするか、あるいは管理装置からの
不正解除信号221が入力されると、球貸し制御の不能
動化状態が解除されて通常状態に復帰する。なお、上記
の説明は上皿31からの球の流動の例であるが、球貯留
皿42から球が抜き取られる流動状態、あるいは上皿3
1をオーバーフローして球貯留皿42へ球が流動する状
態であっても同様である。
【0106】このように本実施例では、上皿31等に遊
技球の持ち球が存在するにも拘らず、遊技者が球貸し操
作を行うという通常遊技を行う上では見られない動作
(すなわち、通常遊技を行っている場合には想定できな
い貸球要求動作)を監視し、そのような不正な動作を発
見すると、貸球操作に対する球の排出を行わないように
球貸し制御が不能動化される。具体的には、上皿31か
ら球が抜き取られて流動した、球貯留皿42から球が抜
き取られて流動した、上皿31をオーバーフローして球
貯留皿42の方へ球が落下して流動したことの何れかの
状態が検出されたとき、球貸し操作が行われると、これ
を不正な動作として球の排出を行わないように球貸し制
御が不能動化される。すなわち、球が流動しているとい
うことは、既に遊技球を多少持っているということであ
り、なお球の買い足し(購入)をするのは、不自然であ
るということで、その行為を不正とみなすものである。
したがって、以後の遊技者の不正行為、すなわち不正に
遊技球を獲得しようとする貸球操作に基づく行為を継続
させなくすることができる。その結果、遊技を行わず
に、上皿31等から球を抜き、そして、球供給皿42か
ら球収納箱(いわゆるドル箱)に球を抜き、次いで、景
品カウンタでそのまま景品に交換するようなケースを有
効に防止することができる。特に、プリペイドカードを
改竄して、例えば度数が減算しないような改竄あるいは
使用済みのカードに再度金額データを付加するような改
竄をして、そのカードによって球貸しのみを行い、上皿
31に不正に排出させて球を獲得し、そのまま景品に交
換するような不正行為をなくすることができる。
【0107】また、このような不正行為を防止すること
が可能であるので、カードデータの改竄をしたプリペイ
ドカードの使用に対して、遊技店の評判の低下を防止す
ることができるとともに、営業上の信用の低下を防止す
ることができる。不正行為の発生によって球貸し制御が
不能動化されたことを報知することにより、ホール側で
不正行為の事実を容易に把握することができるととも
に、当該遊技者に対しても不正を行ったことを容易に認
識させることができる。例えば、従来は不正行為を行っ
ている遊技者がいても、その証拠を掴むのが困難であっ
たが、遊技機1の不能動化状態報知ランプ27が点灯す
るので、係員が容易に不正行為(つまり不正操作の段階
で)の証拠を掴むことができ、不正行為の事実を明確に
することができる。また、管理装置に不正信号305が
出力されるので、管理装置側でも不正行為の発生を簡単
に認識することができる。
【0108】不能動化状態を解除する手段(例えば、リ
セットスイッチ220、管理装置からの不正解除信号の
出力)を設けることにより、球貸し制御を不能動化した
場合にホール側が遊技機1の確認を行ってから通常遊技
が可能な状態に戻すことができるので、不正行為の状況
確認を行うことが可能になり、不正行為の抑制になる。
所定時間内に球の流動を所定量検出したことに基づい
て、球の流動状態の検出を確定することにより、例えば
上皿球抜き流動検出センサ76が反応してから所定時間
内の遊技球の個数(所定数)で上皿31の球の流動状態
確定とすることにより、通常遊技中でも何等かの作用に
より球流動状態を検出してしまうが、このように明確に
球流動が認識されてから球の流動状態の検出を確定すれ
ば、通常遊技に影響を与えないようにすることができ
る。すなわち、故意の不正な球貸し操作と、通常の球貸
し操作とを区別して不必要な球流動状態の検出をなくす
ことができる。なお、所定時間内における球の流動を所
定量検出することは、上皿31からの球の流動に限ら
ず、球貯留皿42からの球の流動および上皿31をオー
バーフローして球貯留皿42へ球が流動する場合につい
ても同様である。
【0109】球の流動を検出してから所定時間が経過す
るまで、球の流動状態の検出出力を維持しておくことに
より、例えば維持タイマAがタイムアップするまで上皿
31における球の流動の確定状態を維持することによ
り、遊技者が故意に球貸し操作を行って球を不正に獲得
しようとする球抜き動作と、正常な球貸し操作との交互
操作という不正行為が発覚しにくい方法にも有効に対応
可能として、球抜き動作を行っている最中にしか球貸し
を不能動化するための監視ができず、故意の操作による
球抜き動作を行った直後の球貸しに対応できないという
不具合を避けることができる。球の流動が検出された場
合に、貸球排出制御を不能動することを不能動化状態予
告報知ランプ26を点灯して予告することにより、一般
の遊技者が誤って球貸し操作をしないように認識させる
ことができ、トラブルを未然に防ぐことができる。ま
た、不正な球の貸し出しによって球を獲得しようとする
遊技者に対して警告し、以後の操作を停止させるように
知らせることができる。また、従来はプリペイドカード
の不正な改竄によって球貸しが行われてそのまま景品と
交換されても、不正な遊技者の動作を店員が的確に監視
することが困難であったが、本実施例では不能動化状態
予告報知ランプ26が点灯した場合に、以後の遊技者の
操作を監視することにより、遊技者の動作を店員が的確
に監視することができる。
【0110】第2実施例 次に、図21〜図23は本発明の第2実施例を示す図で
ある。この第2実施例は遊技者が実際の遊技を行ってい
るかどうかを検出するために、発射を監視する手段を設
けたものである。第2実施例のハード的構成は第1実施
例と同様であり、そのうち発射数センサ77およびCP
U201は、球の非弾発遊技状態を検出する非弾発遊技
状態検出手段を構成する。図21〜図23の説明に当
り、前述した第1実施例のフローチャートと同様の処理
を行うステップには同一ステップ番号を付して重複説明
を省略する。第2実施例では、メインルーチンにおける
球払い開始確認条件監視処理の処理内容が第1実施例と
異なるため、その部分を説明する。
【0111】C−1.球払い開始確認条件監視処理 図21は第2実施例における球払い開始確認条件監視処
理のサブルーチンを示すフローチャートである。球払い
開始確認条件監視処理では、ステップS40で補給セン
サ監視処理、ステップS42で半端センサ監視処理、ス
テップS44で排出センサ1、2球有判定処理、ステッ
プS46でオーバーフロー監視処理をそれぞれ行った
後、ステップS600で発射数センサ流動検出処理を行
う。これにより、発射数センサ77の出力に基づいて球
が球送り装置から出てきて発射レールに乗ったか否かの
監視(すなわち、球が発射されたか否かの監視)が行わ
れて、貸球排出の不能動化の予告報知データのセット等
の処理が行われる(詳細はサブルーチンで後述)。
【0112】次いで、ステップS602で発射フラグが
あるか否かを判別する。発射フラグは、発射のための球
の流動により球を発射していることが確定したときに、
発射数センサ流動検出処理サブルーチンにおけるステッ
プでセットされるものである。発射フラグがなければ遊
技を行っていないと判断してNOに分岐し、ステップS
48以降の処理を行う(以後は第1実施例と同様)。一
方、発射フラグがあれば遊技を行っていると判断してY
ESに分岐し、ステップS604〜ステップS608を
実行し、その後、ステップS54にジャンプする。ステ
ップS604では上皿流動フラグをクリアする。上皿流
動フラグは上皿31から球が抜き取られて流動している
ことが確定したときにセットされるものであるが、遊技
中に上皿31から球が流動するのは遊技中の通常の状態
の1つであると考えられるため、上皿流動フラグをクリ
アして球貸し要求に対する球の排出制御不能動化をさせ
ないようにするものである。
【0113】次いで、ステップS606で下皿流動フラ
グをクリアする。下皿流動フラグは球供給皿42から球
が抜き取られて流動していることが確定したときにセッ
トされるものであるが、遊技中に球供給皿42から球が
流動するのは遊技中の通常の状態の1つであると考えら
れるため、下皿流動フラグをクリアして球貸し要求に対
する球の排出制御不能動化をさせないようにするもので
ある。次いで、ステップS608でオーバーフロー球流
動フラグをクリアする。オーバーフロー球流動フラグは
上皿31をオーバーフローして球貯留皿42の方へ球が
落下して流動していることが確定したときにセットされ
るものであるが、遊技中に上皿31をオーバーフローし
て球貯留皿42へ球が流動するのは遊技中の通常の状態
の1つであると考えられるため、オーバーフロー球流動
フラグをクリアして球貸し要求に対する球の排出制御不
能動化をさせないようにするものである。このように、
発射フラグがあれば遊技者が実際の遊技を行っていると
判断して上皿流動フラグ、下皿流動フラグ、オーバーフ
ロー球流動フラグがクリアされ球貸し要求に対する球の
排出制御が不能動化されない。
【0114】J.発射数センサ流動検出処理 図22、図23は第2実施例における球払い開始確認条
件監視処理の発射数センサ流動検出処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。発射数センサ流動検出処
理では、まずステップS700で貸球不正フラグがある
か否かを判別する。貸球不正フラグは、球が流動してい
る状態で遊技を行うことが可能であるにも拘らず、遊技
を行わずに、さらに球貸し操作を行う場合に、不正であ
るとして他のルーチンでセットされるものである。貸球
不正フラグがあれば、不正中と判断して今回のルーチン
を終了してリターンする。一方、貸球不正フラグがなけ
ればステップS702に進んで発射フラグがあるか否か
を判別する。発射フラグは、前述したように発射のため
の球の流動により球を発射していることが確定したとき
にセットされる。
【0115】発射フラグがなければステップS704に
進んで流動タイマDが作動中であるか否かを判別する。
流動タイマDは、球が球送り装置から出ずに流動してい
ない状態から、球送り装置から出てきて発射レールに乗
るという球の流動を1個検出すると、起動するものであ
る。ここでの球の流動とは、発射レールに乗る球の流動
をいい、発射のために球が流動していることが確定した
状態のことである。 球が流動していないとき いま、球が流動していなければ、流動タイマDが起動し
ておらず、ステップS704の判別結果がNOとなって
ステップS706に分岐する。ステップS706では発
射数センサ球有り検出か(すなわち、発射数センサ77
によって発射のために球が流動している状態が検出され
ているかということ、以下同様)否かを判別する。球が
流動していない場合には、発射数センサ球有り検出の判
別結果がNOとなって今回のルーチンを終了しリターン
する。したがって、球が流動していなければ、流動タイ
マDが起動しない。
【0116】球の流動が開始されたとき(球の流動の
1個目のルーチン) 球の流動が開始されたとき、最初に発射数センサ流動検
出処理のサブルーチンを実行するときは、ステップS7
04でNOに分岐してステップS706に進む。そし
て、ステップS706で発射数センサ球有り検出の判別
結果がYESとなってステップS708に進み、流動タ
イマDを起動する。流動タイマDが起動して一定期間内
に球の流動が何個か検出されると、流動状態が確定し、
後述のように流動状態の確定を維持する維持タイマDが
起動することになる。ステップS708で流動タイマD
を起動した後は、今回のルーチンを終了してリターンす
る。したがって、発射のために球の流動が開始すると、
流動タイマDが起動する。すなわち、流動の1個目の球
を検出したときは、このようなルーチンを経ることにな
る。
【0117】球の流動の2個目以降のルーチン 球の流動が開始された後、その流動が継続すると(すな
わち、流動の1個目の球を検出した後の2個目以降のル
ーチンに移行すると)、ステップS700、ステップS
702を経てステップS704に進むが、流動タイマD
が起動しているので、ステップS704の判別結果がY
ESとなってステップS710に進む。ステップS71
0では発射数センサ球有り検出か否かを判別し、流動タ
イマDが起動しているときに発射数センサ球有りを検出
すると、ステップS712で球カウンタDを[+1]だ
けインクリメント(カウントアップ)してステップS7
14に進む。球カウンタDは、流動タイマDが起動して
いる状態で、発射のための球の流動量をルーチンの実行
毎に計数するものである。一方、流動タイマDが起動し
ていても発射数センサ球有りを検出しなければステップ
S712をジャンプしてステップS714に進み、球カ
ウンタDのインクリメントは行わない。
【0118】ステップS714では流動タイマDを更新
する。これは、発射レールに乗る2個目以降の球を計数
する所定時間である流動タイマDの起動を継続するため
に更新するものである。次いで、ステップS716で流
動タイマDがタイムアップしたか否かを判別する。ここ
で、球が球送り装置から送り出されて発射レールに乗る
ための流動を検出する際に、遊技者が通常の遊技を行う
場合には所定時間内に球送り装置から送り出されて流動
する遊技球が多量に検出されるので、流動状態検出と
し、一方、故意の操作を行う場合(例えば、遊技者があ
たかも遊技を行っているように装いながら、故意に球貸
し操作を行って球を不正に獲得しようとする場合)に
は、所定時間内に球送り装置から送り出されて流動する
遊技球が少量しか検出されないので、結果的に遊技をし
ていないか、故意の操作として流動状態との認識をしな
いようにする。すなわち、発射センサ77が反応してか
ら所定時間内の遊技球の個数で発射のための球の流動状
態確定とする。
【0119】そのため、流動タイマDのタイムアップと
は、上記所定時間が経過することをいう。そして、流動
タイマDがタイムアップするまでに、球送り装置から送
り出されて流動する球を計数している球カウンタDのカ
ウント値が所定数以上になると、発射のための球の流動
状態が確定することになる。ステップS716で流動タ
イマDがタイムアップしていなければ、今回のルーチン
を終了してリターンし、次回以降のルーチンを繰り返
す。そして、次回以降のルーチンで流動タイマDがタイ
ムアップすると、ステップS718に進んで球カウンタ
Dのカウント値が所定数以上であるか否かを判別する。
流動タイマDがタイムアップしても所定数以上の球が球
送り装置から送り出されて流動していなければ、ステッ
プS724にジャンプして流動タイマDをクリアする。
これは、流動タイマDがタイムアップしたので、いまま
で使った流動タイマDをクリアして復帰し、次の流動検
出に備えるものである。次いで、ステップS726で球
カウンタDをクリアする。これは、流動タイマDがタイ
ムアップしたとき、所定数以上の球を検出することがな
かったので、発射のための流動を確定せずに(すなわ
ち、発射フラグをセットせずに)、いままで使った球カ
ウンタDをクリアして復帰し、次の流動検出に備えるも
のである。ステップS726を経ると、ルーチンを終了
してリターンする。
【0120】一方、流動タイマDがタイムアップして所
定数以上の球が球送り装置から送り出されて流動してい
る場合には、ステップS718の判別結果がYESとな
り、ステップS720に進んで球送り装置から送り出さ
れて発射される球の流動を確定する発射フラグをセット
する。次いで、ステップS722で維持タイマDを起動
する。維持タイマDは、発射されるために球送り装置か
ら送り出される球の流動の確定状態を維持する時間(例
えば、5秒)をカウントするものである。ここで、例え
ば球送り装置から送り出される球の流動状態を検出した
場合、しばらくの間、流動状態検出の有効時間を設ける
ことにより、通常の遊技者(不正の意図のない遊技者)
が一時的に発射操作ノブ44から手を離して喫煙の準備
をするようにとき等に、直ちに発射停止と判断されて不
正監視の対象となることがないようにすることが可能と
なる。仮にそのようにしなければ、発射操作ノブ44か
ら手を離して球の発射が瞬間でも途切れると、発射停止
と判断されて不正監視されるからである。
【0121】そのため、発射センサ77が反応してから
所定時間は流動状態検出の有効時間とすることで、通常
遊技を行う場合のほんの一時的な発射停止には支障がな
いようにしている。流動状態検出の有効時間としては、
例えば5秒とし、その5秒をカウントするために維持タ
イマDが設けられる。したがって、前述したように、維
持タイマDは球送り装置から送り出される球の流動の確
定状態を維持する時間をカウントする。そして、維持タ
イマDがタイムアップするまでは、球送り装置から送り
出される球の流動がなくなっても球流動の検出状態が維
持される。
【0122】次いで、ステップS724で流動タイマD
をクリアする。これは、球送り装置から送り出される流
動を確定する発射フラグがセットされたので、いままで
使った流動タイマDをクリアして復帰し、次の流動検出
に備えるものである。次いで、ステップS726で球カ
ウンタDをクリアする。これも同様に、球送り装置から
送り出される球の流動を確定する発射フラグがセットさ
れたので、いままで使った球カウンタDをクリアして復
帰し、次の流動検出に備えるものである。ステップS7
26を経ると、ルーチンを終了してリターンする。
【0123】球の流動状態が確定しているとき 次に、ステップS702で発射フラグがある場合には、
YESに分岐してステップS728に進む。ステップS
728では維持タイマDを更新する。これは、発射フラ
グがセットされているので、維持タイマDの起動を継続
するために更新するものである。次いで、ステップS7
30で維持タイマDがタイムアップしたか否かを判別す
る。維持タイマDがタイムアップしていなければステッ
プS732に進んで発射数センサ球有り検出か否かを判
別する。維持タイマDがタイムアップしていないときに
発射数センサ球有りを検出すると、ステップS734で
維持タイマDをクリアし、さらに続くステップS736
で維持タイマDを再び起動してルーチンを終了しリター
ンする。これにより、球の流動状態が確定しているとき
に次の球が球送り装置で流動すると、再び最初から維持
タイマDのカウントが開始される。このように、球送り
装置の球流動がなくなっても球流動の検出状態が維持さ
れているときには、次の球の流動が検出される毎に新た
に維持タイマDが起動して最初からカウントが行われる
ことになる。したがって、球流動の検出毎に流動状態確
定時間が延長されていくことになる。
【0124】そして、ルーチンを繰り返して維持タイマ
Dがタイムアップすると、ステップS730の判別結果
がYESとなってステップS738に分岐する。ステッ
プS738では発射フラグをクリアする。これは、球送
り装置における球の流動状態確定の期間が終了したの
で、発射のために球送り装置で球が流動していることが
確定したときにセットされる発射フラグをリセットする
ものである。次いで、ステップS740で維持タイマD
をクリアする。これは、同じく球送り装置での流動状態
確定の期間が終了したので、流動状態確定時間をカウン
トしていた維持タイマDをリセットするものである。ス
テップS740を経ると、ルーチンを終了しリターンす
る。これにより、球送り装置における球の流動に対して
の不正監視状態が終了する。
【0125】このように第2実施例では、遊技者が実際
に遊技を行っているかどうかを発射数センサ77の出力
に基づいて調べ、貸球要求の操作があった場合に上皿流
動フラグ、下皿流動フラグ、オーバーフロー球流動フラ
グに基づいて不正に結び付きやすい球の流動状態である
ことを検出(球の発射のための流動検出は除く)し、な
おかつ発射が行われていないことが検出されたときに
は、不正行為であると判断して、貸球要求の操作に対し
て球の排出制御が不能動化される。すなわち、発射が行
われていないにも拘らず、球が流動(例えば、上皿31
から球を抜き取るような流動等)しているということ
は、遊技を行わずに球の不正獲得のための排出行為を行
っていることとなり、なお球の買い足しをするのは不自
然であるから、不正行為と看做すものである。したがっ
て、第2実施例では遊技を行わずに球を不正獲得するた
めの排出行為をより一層細かく監視することができ、前
記第1実施例以上に不正行為を有効に防止することがで
きる。
【0126】本発明の実施の形態の変形例 (a)球貸機の配置場所は上記例に限るものではない。
例えば、前面表示パネルの部分や皿前装飾体の部分に設
けるようにしてパチンコ機本体と一体にしてもよい。 (b)上記第2実施例では球の非弾発遊技状態を検出す
る非弾発遊技状態検出手段として、発射数センサ(すな
わち、球送り装置が作動していない状態を検出するも
の)を用いているが、非弾発遊技状態検出手段は遊技者
が実際に遊技を行っているかどうかを検出するものであ
り、発射数センサを用いる例に限るものでない。例え
ば、発射装置が作動しない状態、発射操作ノブに遊技者
がタッチしていない状態、アウト球やセーフ球がない状
態、球送り装置で球の検出がない状態等の何れか1つ以
上の状態を検出することに基づいて球の非弾発遊技状態
を検出するようにしてもよい。その場合、対応するセン
サを使用すればよい。また、この他の状態に基づいて球
の非弾発遊技状態を検出してもよい。
【0127】(c)上記各実施例では貸し球操作ができ
ない貸球排出不能動化状態を解除するために、リセット
スイッチ(不能動化状態解除手段の一部を構成)を設け
ているが、解除操作を行う手段としては、リセットスイ
ッチに限るものでない。例えば、リセットスイッチとは
別に単独で解除スイッチを設けてもよいし、ホールの管
理室からの解除指令(例えば、管理装置からの解除指令
信号)を出力するようにしてもよい。解除スイッチを設
けた場合、遊技機のいわゆる裏メカ部分等を確認してか
ら上記解除を行う。また、解除タイマを設けて、貸球排
出不能動化状態の発生から一定時間後(例えば、3分
後)に自動的に貸球排出不能動化状態を解除(すなわ
ち、自動復帰)するようにしてもよい。さらに、係員が
携帯するリモコン装置で遠隔的に貸球排出不能動化状態
を解除してもよい。 (d)本発明は、遊技機であればパチンコ遊技機に限ら
ず、回胴型のコイン式スロットルマシン(パチスロ遊技
機)等にも適用することができる。 (e)外部への不正信号の送信は管理装置に限らず、経
営分析装置に送信してもよいし、あるいは電話回線等の
通信手段を経て、遠隔の外部に送信してもよい。
【0128】
【発明の効果】
(1)請求項1記載の発明によれば、貸球排出指令が出
力されたことを条件に、球の流動状態の検出出力がある
ことに基づいて球貸し制御を不能動化しているので、以
下の効果を得ることができる。球供給皿(上皿)等に遊
技球の持ち球が存在するにも拘らず、その球を流動させ
ながら遊技者が球貸し操作を行うという通常遊技を行う
上では見られない動作(すなわち、通常遊技を行ってい
る場合には想定できない貸球要求動作)を不正行為とし
て、その貸球操作を行った遊技者に対して不正に遊技球
を獲得させないようにすることができる。すなわち、遊
技球が存在する以後の遊技者の不正行為、言換えれば不
正に遊技球を獲得しようとする貸球操作に基づく行為を
継続させなくすることができる。その結果、遊技を行わ
ずに、球供給皿等から球を抜き、そして、下部受皿から
球収納箱(いわゆるドル箱)に球を抜き、次いで、景品
カウンタでそのまま景品に交換するようなケースを有効
に防止することができる。特に、プリペイドカードを改
竄して、例えば度数が減算しないような改竄あるいは使
用済みのカードに再度金額データを付加するような改竄
をして、そのカードによって球貸しのみを行い、球供給
皿に不正に排出させて球を獲得し、そのまま景品に交換
するような不正行為をなくすることができる。また、こ
のような不正行為を防止することが可能であるので、カ
ードデータの改竄をしたプリペイドカードの使用に対し
て、遊技店の評判の低下を防止することができるととも
に、営業上の信用の低下を防止することができる。
【0129】(2)請求項2記載の発明によれば、貸球
排出指令が出力されたことを条件に、球の流動状態の検
出出力があること、および球の非弾発遊技状態の検出出
力があることに基づいて球貸し制御を不能動化している
ので、発射が行われていないにも拘らず、球が流動(例
えば、球供給皿から球を抜き取るような流動等)し、な
おかつ球貸し操作を行うというような遊技を行わずに球
を不正獲得しようとする行為をより一層細かく防止する
ことができる。 (3)請求項3記載の発明によれば、球供給皿から下部
受皿への球の流動、球供給皿が満杯になった場合に球供
給皿で受け入れることができない球を貯留可能な下部受
皿へ案内するオーバーフロー機構部を球が流動するこ
と、又は下部受皿から外部への球の流動のうち、少なく
とも1つ以上の状態に基づいて球の流動状態であると検
出することにより、遊技球を既に持っているかどうかの
監視が可能となる。
【0130】(4)請求項4記載の発明によれば、貸球
排出制御手段の不能動化状態を報知する不能動化状態報
知手段を備えることにより、ホール側で不正行為の事実
を容易に把握することができるとともに、不正行為を行
った当該遊技者に対しても不正を行ったことを容易に認
識させることができる。例えば、従来は不正行為を行っ
ている遊技者がいても、その証拠を掴むのが困難であっ
たが、本発明のように遊技機の不能動化状態を報知すれ
ば、係員が容易に不正行為(つまり不正操作の段階で)
の証拠を掴むことができ、不正行為の事実を明確にする
ことができる。また、管理装置に不正信号が出力するこ
とにより、管理装置側でも不正行為の発生を簡単に認識
することができる。 (5)請求項5記載の発明によれば、貸球排出制御手段
の不能動化状態を解除する不能動化状態解除手段を備え
ることにより、球貸し制御を不能動化した場合にホール
側が遊技機の確認を行ってから通常遊技が可能な状態に
戻すことができるので、不正行為の状況確認を行うこと
が可能になり、不正行為を有効に抑制することができ
る。 (6)請求項6記載の発明によれば、所定時間内に球の
流動を所定量検出したことに基づいて、球の流動状態の
検出を確定する流動状態確定出力手段を備えることによ
り、明確に球流動が認識されてから球の流動状態の検出
が確定されるので、通常遊技中でも何等かの作用により
球流動状態を検出してしまうが、このような通常遊技に
は影響を与えないようにすることができる。すなわち、
故意の不正な球貸し操作と、通常の球貸し操作とを区別
して不必要な球流動状態の検出をなくすことができる。
【0131】(7)請求項7記載の発明によれば、球の
流動を検出してから所定時間が経過するまで、球の流動
状態の検出出力を維持しておく球流動状態出力維持手段
を備えることにより、遊技者が故意に球貸し操作を行っ
て球を不正に獲得しようとする球抜き動作と、正常な球
貸し操作との交互操作に有効に対応可能として、球抜き
動作を行っている最中にしか球貸しを不能動化するため
の監視ができず、故意の操作による球抜き動作を行った
直後の球貸しに対応できないという不具合を避けること
ができる。 (8)請求項8記載の発明によれば、球の流動が検出さ
れた場合に、貸球排出不能動化手段が不能動することを
予告する貸球不能動化状態予告報知手段を備えることに
より、一般の遊技者が誤って球貸し操作をしないように
認識させることができ、トラブルを未然に防ぐことがで
きる。また、不正な球の貸し出しによって球を獲得しよ
うとする遊技者に対して警告し、以後の操作を停止させ
るように知らせることができる。また、従来はプリペイ
ドカードの不正な改竄によって球貸しが行われてそのま
ま景品と交換されても、不正な遊技者の動作を店員が的
確に監視することが困難であったが、本発明では不能動
化状態の予告報知を行った場合に、以後の遊技者の操作
を監視することにより、遊技者の動作を店員が的確に監
視することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機の第1実施例の外観斜視図
である。
【図2】遊技機の裏機構の構成を示す図である。
【図3】前面表示パネルの裏面側の構造を示す図であ
る。
【図4】下皿球抜き流動検出センサの構成を示す図であ
る。
【図5】オーバーフロー球流動検出センサの構成を示す
図である。
【図6】オーバーフロー球流動検出センサの他の構成例
を示す図である。
【図7】遊技機の制御系のブロック図である。
【図8】遊技機の制御のメインルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図9】割り込み処理を示すフローチャートである。
【図10】球払い開始確認条件監視処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図11】上皿球抜きセンサ流動検出処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図12】上皿球抜きセンサ流動検出処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図13】下皿球抜きセンサ流動検出処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図14】下皿球抜きセンサ流動検出処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図15】オーバーフロー球センサ流動検出処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図16】オーバーフロー球センサ流動検出処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図17】条件判定処理のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図18】ステップAのサブルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図19】ステップFのサブルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図20】球の排出制御動作を説明するタイミングチャ
ートである。
【図21】本発明の第2実施例の球払い開始確認条件監
視処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図22】本発明の第2実施例の発射数センサ流動検出
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図23】本発明の第2実施例の発射数センサ流動検出
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技機 2 パチンコ機本体 3 球貸機 26 不能動化状態予告報知ランプ(貸球不能動化状態
予告報知手段) 27 不能動化状態報知ランプ(不能動化状態報知手
段) 54 球排出装置 56 排出制御装置 76 上皿球抜き流動検出センサ 77 発射数センサ 81 下皿球抜き流動検出センサ 94 オーバーフロー球流動検出センサ 201 CPU 220 リセットスイッチ 400 プリペイドカード(遊技情報媒体)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技に使用可能な有価価値が記録された
    遊技情報媒体を利用するものであって、 遊技情報媒体の有価価値を所要数の貸球に変換する貸球
    排出指令を出力する貸球排出操作手段と、 前記貸球排出指令に基づき遊技情報媒体の有価価値を所
    要数の貸球に変換するとともに、変換した所要数の貸球
    を球排出装置を作動させて球供給皿へ排出する貸球排出
    制御手段と、を備えた遊技機において、 球の流動状態を検出する流動状態検出手段と、 貸球排出操作手段から貸球排出指令が出力されたことを
    条件に、流動状態検出手段から球の流動状態を検出する
    検出出力があることに基づいて前記貸球排出制御手段を
    不能動化する貸球排出不能動化手段と、を備えたことを
    特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技に使用可能な有価価値が記録された
    遊技情報媒体を利用するものであって、 遊技情報媒体の有価価値を所要数の貸球に変換する貸球
    排出指令を出力する貸球排出操作手段と、 前記貸球排出指令に基づき遊技情報媒体の有価価値を所
    要数の貸球に変換するとともに、変換した所要数の貸球
    を球排出装置を作動させて球供給皿へ排出する貸球排出
    制御手段と、を備えた遊技機において、 球の流動状態を検出する流動状態検出手段と、 球の非弾発遊技状態を検出する非弾発遊技状態検出手段
    と、 貸球排出操作手段から貸球排出指令が出力されたことを
    条件に、流動状態検出手段から球の流動状態を検出する
    検出出力があることおよび非弾発遊技状態検出手段から
    球の非弾発遊技状態を検出する検出出力があることに基
    づいて前記貸球排出制御手段を不能動化する貸球排出不
    能動化手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 前記流動状態検出手段は、 前記球供給皿から下部受皿への球の流動、前記球供給皿
    が満杯になった場合に、球供給皿で受け入れることがで
    きない球を貯留可能な下部受皿へ案内するオーバーフロ
    ー機構部を球が流動すること、又は下部受皿から外部へ
    の球の流動のうち、少なくとも1つ以上の状態に基づい
    て球の流動状態であることを検出することを特徴とする
    請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記貸球排出制御手段の不能動化状態を
    報知する不能動化状態報知手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記貸球排出制御手段の不能動化状態を
    解除する不能動化状態解除手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1乃至4の何れかに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記流動状態検出手段は、 所定時間内に球の流動を所定量検出したことに基づい
    て、球の流動状態の検出を確定する流動状態確定出力手
    段を備えたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに
    記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記流動状態検出手段は、 球の流動を検出してから所定時間が経過するまで、球の
    流動状態の検出出力を維持しておく流動状態出力維持手
    段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに
    記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記流動状態検出手段により球の流動が
    検出された場合に、前記貸球排出制御手段を不能動化す
    ることを予告する貸球不能動化状態予告報知手段を備え
    たことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の遊
    技機。
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