JP2013144020A - 遊技ユニット、情報処理システム - Google Patents

遊技ユニット、情報処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2013144020A
JP2013144020A JP2012005497A JP2012005497A JP2013144020A JP 2013144020 A JP2013144020 A JP 2013144020A JP 2012005497 A JP2012005497 A JP 2012005497A JP 2012005497 A JP2012005497 A JP 2012005497A JP 2013144020 A JP2013144020 A JP 2013144020A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
game
unit
information
machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012005497A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Muraoka
英治 村岡
Tsunemasa Kobayashi
恒允 小林
Michinori Sugiura
充典 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2012005497A priority Critical patent/JP2013144020A/ja
Publication of JP2013144020A publication Critical patent/JP2013144020A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】封入式遊技機の稼働率低下を抑制する。
【解決手段】台間機500からプリペイドカードが排出されると、遊技球情報が1以上の球数を示しているが封入式遊技機100にて遊技が行われておらず且つプリペイドカードが台間機500に投入されない球放置状態が所定期間継続した場合、遊技球消去部116dは前記遊技球情報をゼロにする。
【選択図】図4

Description

本発明は、いわゆる封入式遊技機を備えた遊技ユニット、当該遊技ユニットを含む情報処理システムに関する。
特許文献1に示すように、遊技機内に所定数の球を封入し、封入されている球(封入球)を循環利用する封入式遊技機(封入式パチンコ機)が知られている。
封入式遊技機では、発射可能な球(以下「遊技球」と称す)の数を示す遊技球情報を表示するようになっている。封入式遊技機においては、初期状態において、遊技球情報がゼロになっている。遊技球情報がゼロの場合、封入式遊技機内に封入球が存在するものの、利用者が発射操作を行っても球は発射されない。
そして、利用者が、球貸操作または球投入操作を行うと、操作に応じた球数が遊技球情報に加算される。球貸操作とは、金銭価値を代償として遊技球情報を加算する操作を意味する。球投入操作とは、封入式遊技機とセットで設置されている台間機に挿入されているプリペイドカードに利用者の獲得球数を示す持球情報が記録されている場合、持球情報から前記遊技球情報に球数を移行させる操作を意味する(つまり、持球情報を減少させると共に、この減少数と同数だけ前記遊技球情報を加算する)。
遊技球情報が1以上の場合(遊技球がある場合)、利用者が発射用ハンドルを操作すると球が発射され、発射の度に前記遊技球情報が減少するようになっている。また、遊技にて入賞する度に、賞球数に応じて前記遊技球情報が増加するようになっている。さらに、利用者が、追加の球貸操作または球投入操作を行うと、操作に応じた球数が遊技球情報に追加されるようになっている。
すなわち、封入式遊技機では、球貸操作、球投入操作、発射、入賞の発生(獲得球の発生)に応じて、封入球を増減させるのではなく、前記遊技球情報を増減させるようになっている。
そして、獲得球が生じることによって遊技球情報が増加した後、利用者から持球精算操作の指示が入力されると、遊技球情報から前記プリペイドカードに記録されている持球情報に球数を移行させるようになっている。つまり、持球精算操作とは、遊技球情報と同数の球数を前記プリペイドカードに記録されている持球情報に加算し、当該遊技球情報をゼロにする処理を指す。
すなわち、封入式遊技機が導入されているホール(遊技店)では、例えば、遊技者は、封入式遊技機Aにて遊技球情報を増加させることができた場合、遊技球情報の全球数を持球情報としてプリペイドカードに移行させ、その後、当該プリペイドカードを封入式遊技機Aの台間機から抜き出して封入式遊技機Bの台間機に挿入し、当該プリペイドカードに記録されている持球情報に基づいて、封入式遊技機Bの遊技球情報を増加させて、封入式遊技機Bにて遊技を行うことができる。また、持球情報の記録されたプリペイドカードをPOS(Point of sales system)に挿入すると、POSは、当該持球情報を精算して景品数を示すレシート等を出力するようになっている。
特開2009−101224号公報(2009年5月14日公開)
ところで、遊技者は、他の遊技機の状況偵察、トイレ休憩、または、電話を行うため等により、前記遊技者が占有している遊技機から一時的に離れる場合がある。この場合、プリペイドカードを台間機から抜き出すものの、前記遊技者が占有している遊技機に少量の遊技球を示す遊技球情報を残したままにして、前記遊技者が占有している遊技機から一時的に立ち去る者が多い。これは、使用可能な遊技球情報を遊技機に残すことによって当該遊技機が使用中(占有中)であることを他人に示すためである。さらに、遊技機Aに少量の遊技球を示す遊技球情報を残したままにして遊技機Aを占有しつつ、遊技機Bで遊技を行うような事をする不正な遊技者も存在する(二台の遊技機を二股にかける)。
しかし、使用可能な遊技球情報が残されたままの遊技機から遊技者が離れている時間が長時間になると、その間、他の遊技者が当該遊技機での遊技を希望しても遊技をすることができない。その結果、当該遊技機の稼働率が低下し、遊技店(ホール)が不利益を被ることになる。特に、人気のある遊技機においてこのような事が起こると、当該遊技機にて遊技を所望する者は他店に移動してしまう。それゆえ、店側としては、このような遊技台が遊技球情報の放置によって稼働率が低下してしまう事を防がなければならない。
本発明は、前記の課題に鑑みてなされたものであって、稼働率低下を抑制可能な遊技ユニット、情報処理システムを提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明は、封入されている球を循環利用する封入式遊技機と、金銭価値を示す金銭価値情報および遊技者の持球数を示す持球情報の少なくとも一方を記録する携帯型記録媒体を挿入且つ排出する台間機とを備えた遊技ユニットであって、前記封入式遊技機において遊技者が発射させることの可能な球数を示す遊技球情報を表示する球数表示装置と、遊技者の操作に応じて前記金銭価値情報または前記持球情報を代償として前記遊技球情報を増加させ、前記発射の度に前記遊技球情報を減少させる情報処理部と、前記台間機から前記携帯型記録媒体が排出され、当該排出された携帯型記録媒体が再挿入されておらず前記遊技球情報が1以上の球数を示しており且つ前記封入式遊技機にて遊技が行われていない球放置状態が所定期間継続した場合、前記遊技球情報をゼロにする遊技球消去部とを備えたことを特徴とする。
本発明の構成によれば、前記の球放置状態が所定時間継続した場合、前記遊技ユニットの前記遊技球情報をゼロにリセットするようになっている。これにより、遊技球の存在を示した遊技球情報が残されたまま前記遊技ユニットから遊技者が立ち去った場合であっても、前記所定期間が経過すれば前記遊技ユニットを他の遊技者に開放でき、前記遊技ユニットの稼働率低下を抑制できるという効果を奏する。
また、本発明は、前記の遊技ユニットと、前記遊技ユニットを管理する管理サーバとを備えた情報処理システムであって、前記管理サーバは、前記台間機から前記携帯型記録媒体が排出された後、前記球放置状態が所定期間継続する前の所定時において前記球放置状態が継続している場合、前記遊技者を前記遊技ユニットに呼び出すための情報を報知する呼出処理部を備えている構成であってもよい。
前記構成によれば、前記遊技ユニットにおいて前記遊技球情報をゼロにする前に、遊技ユニットから離れている遊技者に対して予め注意喚起を行うことができるので、遊技者が直ぐに戻ってきて前記遊技ユニットにて遊技を再開することを期待でき、前記遊技ユニットの稼働率低下を抑制できる。
また、前記構成によれば、遊技ユニットから離れている遊技者に対して予め注意喚起を行った上で前記遊技球情報をゼロにするため、前記遊技球情報をゼロにしても遊技店側の処置が不当とみなされることを防止できる。
また、本発明の情報処理システムは、当該情報処理システムが設置される店舗において音声アナウンスを行うためのスピーカーを備え、前記呼出処理部は、前記台間機から前記携帯型記録媒体が排出された後、前記球放置状態が所定期間継続する前の所定時において前記球放置状態が継続している場合、前記遊技ユニットに戻るべきことを前記遊技者に伝えるメッセージを前記スピーカーに出力させるようになっていてもよい。また、本発明の情報処理システムにおいて、前記遊技ユニットは、当該遊技ユニットに戻るべきことを前記遊技者に報知するための呼出灯を備え、前記呼出処理部は、前記台間機から前記携帯型記録媒体が排出された後、前記球放置状態が所定期間継続する前の所定時において前記球放置状態が継続している場合、前記呼出灯を駆動することによって前記遊技ユニットに戻るべきことを前記遊技者に報知するようになっていてもよい。
また、前記遊技球情報に示される球数が多すぎる場合、前記遊技球情報をゼロにするだけでは、前記遊技者の被る不利益が大きすぎることになりかねず、前記遊技者が遊技店に対して悪印象を抱くことがあり得る。そこで、本発明は、前記の遊技ユニットと、前記遊技ユニットを管理する管理サーバとを備えた情報処理システムであって、前記管理サーバは、前記遊技ユニットにて取り扱われるデータを保存するための記憶部を備えており、前記遊技ユニットは、前記台間機に挿入されている前記携帯型記録媒体の識別情報を当該携帯型記録媒体から読み出す読出装置と、前記球放置状態が前記所定期間継続した場合、前記遊技球情報に示される同数の球数を示す放置球情報と、前記識別情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる放置球登録部とを備え、前記管理サーバは、前記記憶部に記憶されている放置球情報のうち、球数が閾値未満を示す放置球状報を検出し、前記検出部にて検出された放置球情報と当該放置球情報に対応付けられている識別情報とを消去する放置球情報処理部を備えていてもよい。これにより、球数が多すぎる遊技球情報については放置球情報として保存し続けることになるため、当該遊技球情報がゼロにされた場合であっても、後にプリペイドカードを持参させて識別情報を用いた認証を行うことで前記遊技球情報と同数の放置球情報を返却することが可能になり、多数の遊技球情報を消去された遊技者が多大な不利益を被ることを防止できるという効果を奏する。
本発明によれば、遊技球の存在を示した遊技球情報が残されたまま前記遊技ユニットから遊技者が立ち去った場合であっても、前記所定期間が経過すれば前記遊技ユニットを他の遊技者に開放でき、前記遊技ユニットの稼働率低下を抑制できるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示したブロック図である。 図1の封入式遊技ユニットの封入式遊技機、台間機、呼出灯を示す正面図である。 図2の封入式遊技機の内部構成を示す図である。 図1の封入式遊技機のハードウェア構成および台間機のハードウェア構成を示すブロック図である。 図1の管理サーバにて実行される処理の流れを示したフローチャートである。 図1に示される台間機、POS装置、または金銭精算機にプリペイドカードが投入された場合に行われる処理の流れを示したフローチャートである。 (a)は、図2に示される台間機の小型表示装置にて表示される放置球通知画像を示す図である。(b)は、前記の小型表示装置にて表示される管理用画像を示す図である。(c)は、(b)に示す遊技球合算ボタンが押された場合に表示される画像を示す図である。(d)は、図6のS28において表示される画像であり、(c)に示す画像が表示された後に表示される画像である。(e)は、図6のS28において表示される画像であり、(d)に示す画像が表示された後に表示される画像である。 (a)は、図1に示されるPOS装置の表示装置または金銭精算機の表示装置にて表示される放置球通知画像を示す図である。(b)は、POS装置の表示装置または金銭精算機の表示装置にて表示される管理用画像を示す図である。(c)は、(b)に示す遊技球合算ボタンが押された場合に表示される画像を示す図である。(d)は、(c)に示す画像が表示された後に表示される画像である。 球放置時処理の流れを示したフローチャートである。 図9に示す処理の続きの処理を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本実施形態の封入式遊技ユニットを備える情報処理システムの概略構成を示したブロック図である。
情報処理システム1は、封入式遊技機(封入式パチンコ機)にて扱われる各種情報を処理するシステムであり、遊技店(ホール)に設置されるものである。情報処理システム1は、図1に示されるように、複数の封入式遊技ユニット10と、台間機管理装置11と、POS装置12と、金銭精算機13と、遊技店管理装置14と、スピーカー15とを備えている。なお、図1では、封入式遊技ユニット10は4つしか示されていないが、実際には4つよりも多数の封入式遊技ユニット10が示されているものとする。
また、封入式遊技ユニット10は、封入式遊技機100と、この封入式遊技機100にて遊技する遊技者が球貸操作を行うための台間機(サンド)500と、呼出灯700とを備えている。なお、台間機500と、呼出灯700と、封入式遊技機100と、台間機管理装置11と、POS装置12と、金銭精算機13と、遊技店管理装置14とは、LANに接続されている。さらに、図1に示すように、一つの封入式遊技ユニット10内において、封入式遊技機100は、台間機500と直接通信可能なように台間機500とRS−232C等によって接続されており、且つ、呼出灯700と直接通信可能なように呼出灯700とRS−232C等によって接続されている。
以下では、封入式遊技ユニット10に含まれる封入式遊技機100、台間機500、呼出灯700について説明する。図2は、封入式遊技ユニット10に含まれる封入式遊技機100、台間機500、呼出灯700の正面図であり、図3は、封入式遊技機100の内部であって、球の循環経路を模式的に示した図である。
封入式遊技機100は、内部に所定数の球を封入し、封入されている球(封入球)を循環利用する方式のパチンコ機である。具体的に説明すると、図3に示す貯留通路120に封入球が入れられており、封入球は、発射装置130から発射されると、発射通路140、遊技領域150、遊技済球回収通路160を通過して、再び貯留通路120に戻って再度発射されるようになっている。
つまり、封入式遊技ユニット10では、遊技者が実際の球を投入して球を発射するのではなく、発射可能な球(以下「遊技球」と称す)の数を示す遊技球情報を表示し、遊技球情報がゼロの時には発射操作が行われても封入球が発射されず、遊技球情報が1以上になれば発射操作に応じて封入球が発射されるようになっている。封入式遊技ユニット10は、発射の度に前記遊技球情報を減少させ、入賞する度に、賞球数に応じて前記遊技球情報を増加させるようになっている。
また、封入式遊技ユニット10では、後述する球貸操作または球投入操作が行われると、操作に応じた球数を前記遊技球情報に加算するようになっている。また、封入式遊技ユニット10では、後述する持球精算操作が行われると、遊技球情報と同数の球数を、台間機500に挿入されているプリペイドカードの持球情報(遊技者の獲得球を示す情報)に加算し、当該遊技球情報をゼロにリセットするようになっている。
つぎに、封入式遊技機100および台間機500の外観構成を説明する。図2に示すように、封入式遊技機100は、遊技領域150と、演出表示部102と、演出ボタン103と、球数表示装置104と、操作部105と、表示パネル106と、ハンドル107とを備えている。また、台間機500は、紙幣投入口505とカード挿入口510と小型表示装置515とを備えている。
紙幣投入口505は紙幣が投入される投入口である。カード挿入口510は金銭価値情報および持球情報を記録可能なプリペイドカードが挿入される挿入口である。小型表示装置515は、利用者に対して情報が表示されるディスプレィである。
遊技領域150は、発射された封入球によって遊技が行われる領域である。具体的に、遊技領域150には、複数の入賞口が形成されており、発射装置130(図3を参照)から放たれた封入球が各入賞口に入ると入賞するようになっている。また、各入賞口のうち、特定の入賞口に封入球が入ると大当抽選が行われるようになっている。
演出表示部102は、液晶表示装置からなり、大当抽選中において大当の期待度(熱さ)を示す画像(演出)を表示するための装置である。
演出ボタン103は特定の演出を行わせるためのボタンである。具体的に、大当抽選が開始されると演出ボタン103の押下を促すメッセージが演出表示部102に表示され、当該メッセージが表示されている時に遊技者が演出ボタン103を押すと、特定の演出が演出表示部102において表示されるようになっている。
表示パネル106は、遊技者に対して様々な画像を表示するための液晶表示装置である。例えば、発射装置130から封入球が発射されている間、表示パネル106には、貯留通路120を通過している封入球を擬似的に示した動画が表示され、遊技球(発射可能な球)が使用されていく状況を遊技者に示すようになっている。また、発射装置130から封入球が発射されていない間、表示パネル106には、新台情報や店のプロモーションを示す画像や、大当回数や出球数に関する画像が表示されるようになっている。また、表示パネル106はタッチパネルであってもよく、この場合、表示パネル106によってドリンクの注文や店員の呼び出しが可能になっている。
ハンドル107は、発射操作を行うための装置である。つまり、遊技者がハンドル107を捻った状態で保持し続けると、発射装置130から封入球が1球ずつ連続発射される。そして、遊技者がハンドル107を元の位置に戻すと、発射装置130からの封入球の発射が終了するようになっている。
操作部105は、遊技球ボタン105aと返却ボタン105bと精算ボタン105cとからなる。遊技球ボタン105aは、球貸操作または球投入操作を指示するためのボタンであり、返却ボタン105bは、カード挿入口510に挿入されているプリペイドカードを取り出すためのボタンであり、精算ボタン105cは、持球精算操作を指示するためのボタンである。
ここで、球貸操作、球投入操作、持球精算操作の各々について説明する。
球貸操作とは、金銭価値を代償として、封入式遊技機100における遊技球情報を増加(加算)させる処理を指す。具体的には、遊技者が紙幣投入口505に紙幣を投入すると、当該紙幣の金銭価値のうちの一部の金銭価値を代償として前記遊技球情報を増加させる球貸操作が行われ、当該紙幣の金銭価値のうちの残りの金銭価値を示した金銭価値情報がカード挿入口510に挿入されているプリペイドカードに記録されるようになっている。また、カード挿入口510に挿入されているプリペイドカードに金銭価値情報が記録されており、且つ、当該プリペイドカードに記録されている持球情報がゼロの場合において、遊技者が遊技球ボタン105aを押すと、プリペイドカードに記録されている金銭価値情報に示される金銭価値の一部または全部を代償として、前記遊技球情報を増加される球貸操作が行われるようになっている。なお、本実施形態の金銭価値情報は、金銭価値を球貸可能回数(遊技度数)に換算した値である。
持球精算操作とは、精算ボタン105cが押されると実行されるようになっており、封入式遊技機100における遊技球情報の球数を前記プリペイドカードに記録されている持球情報の球数に移行させる操作を指す。つまり、精算ボタン105cが押されると、封入式遊技機100における遊技球情報の球数と同数だけ前記プリペイドカードに記録されている持球情報の球数が増加し、当該遊技球情報の球数がゼロにリセットされる。つまり、プリペイドカードに記録されている持球情報とは、遊技によって利用者が獲得した球数を示す情報であるといえる。
球投入操作とは、カード挿入口510のプリペイドカードに記録されている持球情報を代償として、封入式遊技機100における遊技球情報を増加(加算)させる処理を指す。具体的に、カード挿入口510のプリペイドカードに記録されている持球情報の球数が所定量以上の場合において、遊技者が遊技球ボタン105aを押すと、プリペイドカードに記録されている持球情報の球数を所定量だけ減少させ、前記遊技球情報の球数が所定量増加するようになっている。なお、プリペイドカードに金銭価値情報が記録されている場合であっても、当該プリペイドカードの持球情報の球数が所定量以上の場合、遊技球ボタン105aが押されると、球貸操作が行われずに球投入操作が行われる。つまり、プリペイドカードにおいて金銭価値と所定量以上の持球とが存在する場合、球貸操作よりも球投入操作が優先して実行されるのである。
すなわち、封入式遊技ユニット10においては、球貸操作、球投入操作、発射、入賞の発生に応じて、封入球を増減させるのではなく、遊技球情報を増減させるようになっている。そして、利用者が、持球精算操作を行うと、遊技球情報からプリペイドカードに記録されている持球情報に球数が移行されるのである。
そして、遊技者は、例えば、第1の封入式遊技ユニット10にて遊技することによって多量の球を獲得して遊技球情報を増加させることができた場合、遊技球情報からプリペイドカードの持球情報へ球数を移行させ、その後、返却ボタン105bを押して台間機500からプリペイドカードを取り出し、当該プリペイドカードを第2の封入式遊技ユニット10の台間機500に挿入すれば、当該プリペイドカードに記録されている持球情報に基づいて、第2の封入式遊技ユニット10にて遊技を行うことができる。
図2に示す球数表示装置104は、遊技球情報を表示すると共に、カード挿入口510に挿入されているプリペイドカードに記録されている金銭価値情報と持球情報とを表示する小型表示装置である。
そして、封入式遊技ユニット10において遊技球数が増減すると、この増減に応じて、球数表示装置104に表示される遊技球情報も増減する。球数表示装置104に表示される遊技球情報により、遊技者は、リアルタイムで遊技球数を把握できるようになっている。
また、持球精算操作が行われると、球数表示装置104に表示される遊技球情報がゼロになり(遊技球がゼロになり)、且つ、球数表示装置104に表示される持球情報が増加する。そして、返却ボタン105bが押されるとカード挿入口510からプリペイドカードが取り出され、球数表示装置104に表示される金銭価値情報および持球情報がゼロになる。
なお、球数表示装置104に表示される遊技球情報が1以上の場合において、持球精算操作を行わずに、返却ボタン105bを押すことによってカード挿入口510からプリペイドカードを取り出すような事も勿論可能である。
つぎに、図1および図2に示す呼出灯700について説明する。呼出灯700は、店員または遊技者を封入式遊技ユニット10に呼び出すためのランプである。具体的に説明すると、呼出灯700は、図2に示されるように、発光部700aと呼出ボタン700bとを備えている。
呼出ボタン700bが押されると、発光部700aが点灯するようになっている。この点灯は店員を呼出す合図である。すなわち、遊技中にトラブル(球詰まり等)が発生した場合、遊技者は、呼出ボタン700bを押して発光部700aを点灯させることにより、店員を呼び出すようになっている。なお、店員が呼び出された後、発光部700aが点灯している時に呼出ボタン700bを再度押すと、発光部700aが消灯するようになっている。
また、店員が所持する操作リモコンによって呼出状態移行指示を呼出灯700に送信すると、呼出灯700は、発光部700aを点滅させると共に、呼出状態移行指示を遊技店管理装置14へ送信するようになっている。この点滅は、離席中の遊技者を呼び出す合図である。
そして、呼出状態移行指示を受けた遊技店管理装置14は、呼出状態移行指示の送信元の封入式遊技ユニット10を呼出状態に移行させる。具体的に、遊技店管理装置14は、呼出状態に移行させる封入式遊技ユニット10について、離席中の遊技者を呼び出すための呼出アナウンスを、後述するスピーカー15によって時間を空けて繰り返し出力させるようになっている。例えば「55番台に遊技球データを残して席を離れているお客様、少々お時間が経っておりますので確認の為、席にお戻り下さい。なお、お戻りにならない場合には遊技球情報を消去(撤去)させていただきますのでご容赦下さい。」とのアナウンスが放送されるようになっている。
ここで、遊技者が席に戻ってきた場合、遊技者は、呼出ボタン700bを押すことで発光部700aを点灯状態に移行させて店員を呼び出す。店員が呼び出されると、店員または遊技者によって呼出ボタン700bが再度押され、発光部700aは点灯状態が解除されて点滅状態へ戻す。遊技者に呼び出された店員は、操作リモコンによって呼出状態解除指示を呼出灯700に送信する。この呼出状態解除指示を受けた呼出灯700は、発光部700aの点滅を終了させる(消灯する)。
また、呼出灯700は呼出状態解除指示を遊技店管理装置14に送信し、呼出状態解除指示を受けた遊技店管理装置14は、呼出状態解除指示の送信元の封入式遊技ユニット10の呼出状態を解除するようになっている。
なお、呼出灯700は、封入式遊技機100から遊技の状況を示す情報(大当発生を示す情報と抽選開始を示す情報)を受信し、この遊技情報に基づいて大当回数や抽選回数を表示する表示部(不図示)を有している。それゆえ、封入式遊技ユニット10に戻ってきた遊技者が遊技を再開すると、封入式遊技機100から呼出灯700に前記遊技情報が送信され、この遊技情報によって呼出灯700は遊技再開を認識できるようになっている。そこで、呼出灯700は、前記遊技情報によって遊技再開を検出した場合、操作リモコンからの呼出状態解除指示を受け付けていなくても、発光部700aの点滅を終了させ、呼出状態解除指示を遊技店管理装置14に送信するようになっていてもよい。
つぎに、図1に示される台間機管理装置11、POS装置12、金銭精算機13、遊技店管理装置14、スピーカー15について説明する。
台間機管理装置11は、情報処理システム1に含まれる全ての台間機500及び金銭精算機13を管理する装置である。具体的に、台間機管理装置11は、各台間機500において発行したプリペイドカードの金銭価値情報(遊技度数に関する情報)を、前記プリペイドカードのカードIDと台間機のIDとを対応付けて登録(記録)し、また、各台間機500において金銭価値情報が消費される度に、前記登録した情報を更新することで、プリペイドカードに記録された情報やプリペイドカードの利用状況を管理している。
POS装置12は、遊技店(ホール)のカウンタに設置され、プリペイドカードを挿入且つ排出可能になっており、当該プリペイドカードに記録されている持球情報を精算する装置である。POS装置12は、POS制御部12a、表示装置12b、カード処理機12cを備えている。
カード処理機12cは、POS装置12に挿入されたプリペイドカードに記録されている情報の読み出しを行い、当該プリペイドカードの情報の書き換えを行う装置である。POS制御部12aは、CPU,RAM,ROM等からなるコンピュータであり、POS装置12にて必要な各種情報処理を行うブロックである。表示装置12bは、POS制御部12aによって表示制御されるディスプレィである。
POS装置12に持球情報の記録されたプリペイドカードが挿入されると、POS制御部12aは、プリペイドカードの持球情報をカード処理機12cに読み出させ、当該持球情報を精算して、精算結果に基づく景品数を表示装置12bに表示させ、また、当該景品数を示したレシートを印刷機(不図示)に印刷させるようになっている。
金銭精算機13は、ホールの所定箇所に設置され、プリペイドカードを挿入且つ排出可能になっており、金銭精算処理を行うための装置である。金銭精算処理とは、プリペイドカードに記録されている金銭価値情報に応じた金銭を顧客に払い出す処理を指す。
金銭精算機13は、精算機制御部13a、表示装置13b、カード処理機13cを備えている。カード処理機13cは、金銭精算機13に挿入されたプリペイドカードに記録されている情報の読み出しを行い、当該プリペイドカードの情報の書き換えを行う装置である。精算機制御部13aは、CPU,RAM,ROM等からなるコンピュータであり、金銭精算機13において必要となる情報処理を行うブロックである。表示装置13bは、精算機制御部13aによって表示制御されるディスプレィである。
金銭精算機13に金銭価値情報の記録されたプリペイドカードが挿入されると、精算機制御部13aは、挿入されたプリペイドカードからカードIDと金銭価値情報との組み合わせを読み出す。そして、精算機制御部13aは、挿入されたプリペイドカードのカードIDと金銭価値情報との組み合わせと、台間機管理装置11にて登録されている当該カードIDと金銭価値情報との組み合わせとを照合する。精算機制御部13aは、照合結果が一致した場合にのみ当該金銭価値情報を精算し、精算結果に基づく紙幣が払いだされるように金銭精算機13を制御し、当該紙幣の額を表示装置13bに表示させる。
遊技店管理装置14は、遊技店の店員用オフィスに配置されており、遊技店に設置されている各封入式遊技ユニット10を管理するための管理サーバである。遊技店管理装置14は、サーバ制御部14a、記憶部14b、表示装置14cを備えている。
サーバ制御部14aは、CPU,RAM,ROM等からなるコンピュータであり、遊技店管理装置14において必要となる情報処理を行うブロックである。なお、図1に示すように、サーバ制御部14aには複数のブロックが備えられているが、これらブロックについては後で詳述する。
記憶部14bは、封入式遊技ユニット10から送信される放置球情報(後述する)が記憶される記憶装置である。表示装置14cは、サーバ制御部14aによって表示制御されるディスプレィである。
スピーカー15は、遊技店管理装置14に接続されており、前述したように店舗内にて音声アナウンスを行うための装置である。スピーカー15は、遊技店管理装置14のサーバ制御部14aに制御されるようになっており、サーバ制御部14aに指定されるメッセージを出力するようになっている。
つぎに、台間機500および封入式遊技機100のハードウェア構成について図4のブロック図を用いて説明する。
図4に示すように、封入式遊技ユニット10の台間機500は、紙幣識別機521、カードセンサ522、カード処理機523、台間機制御部524、球数表示制御部525、記憶部526を備えている。また、封入式遊技ユニット10の封入式遊技機100は、賞球センサ111、抽選部112、演出制御部113、発射検出部114、遊技球メモリ115、遊技機制御部116、球数表示制御部117を備えている。
紙幣識別機521は、紙幣投入口505から紙幣が投入される事を検出し、且つ、検出された紙幣の金銭価値を識別する装置である。
カードセンサ522は、カード挿入口510に取り付けられているセンサであり、カード挿入口510からプリペイドカードが排出された場合にはカード排出を示す信号を出力し、外部からカード挿入口510へプリペイドカードが投入された場合にはカード投入を示す信号を出力する。
カード処理機523は、カード挿入口510に挿入されているプリペイドカードに対して情報の書き込み処理または読み出し処理を行う装置である。具体的に、カード処理機523は、カード挿入口510に挿入されているプリペイドカードから金銭価値情報、持球情報、カードIDを読み出す処理を行うようになっている。カードIDは、プリペイドカードに固有に付与される識別番号である。また、カード処理機523は、台間機制御部524から球貸操作、球投入操作、持球精算操作の指示が入力されると、プリペイドカードに対して金銭価値情報または持球情報の書き換えまたは書き込みを行う。
台間機制御部524は、制御用集積回路またはコンピュータからなり、台間機500にて必要な情報処理を行うと共に、台間機500の各ハードウェアを制御するブロックである。具体的に、台間機制御部524は、遊技球ボタン105aおよび精算ボタン105cのうちのいずれかが押されると、押されたボタンに対応する操作(球貸操作、球投入操作、持球精算操作)を実行するために、カード処理機523を制御してプリペイドカードの持球情報および金銭価値情報の少なくとも一方を書き換えている。また、紙幣識別機521によって紙幣投入が検出された場合も球貸操作が行われることになるが、この場合、台間機制御部524は、カード処理機523を制御して、カード挿入口510に挿入されているプリペイドカードに金銭価値情報を書き込むようになっている。なお、球貸操作、球投入操作、持球精算操作における遊技球情報の変更(書き換え)は遊技機制御部116によって行われる。また、図4に示すように、台間機制御部524には複数のブロックが備えられているが、これらブロックについては後で詳述する。
球数表示制御部525は、封入式遊技機100の球数表示装置104の表示制御を行うブロックである。具体的に、球数表示制御部525は、カードセンサ522の出力信号に基づいてプリペイドカードがカード挿入口510に投入されたことを検出すると、当該プリペイドカードの金銭価値情報および持球情報をカード処理機523に読み出させ、これら情報を球数表示装置104に表示させるようになっている。また、球貸操作、球投入操作、持球精算操作によってプリペイドカードに記録されている情報の内容に変更が生じると、球数表示制御部525は、変更された内容を、球数表示装置104に表示されている情報に反映させるようになっている。さらに、球数表示制御部525は、カードセンサ522の出力信号に基づいてプリペイドカードがカード挿入口510から排出されたことを検出すると、球数表示装置104に表示されている金銭価値情報および持球情報をゼロにするようになっている。
記憶部526は、台間機500にて取り扱われる各種情報を保存するための情報記憶装置である。
つぎに、図4に示される封入式遊技ユニット10に備えられる封入式遊技機100の各ブロックについて詳細に説明する。
賞球センサ111は、発射された封入球が入賞口に入った事を検出するセンサである。なお、図4では、説明の便宜上、賞球センサ111が1つしか示されていないが、実際には入賞口毎に賞球センサ111が取り付けられている(すなわち、入賞口の数と同数の賞球センサ111が取り付けられている)。
抽選部112は、特定の入賞口に取り付けられている賞球センサ111が入賞口に球が入ったことを検出した場合、大当たりの抽選処理を行うブロックである。
演出制御部113は、抽選部112において抽選処理が行われている時、当該抽選処理における大当たりの期待度を示した画像を演出表示部102に表示させる処理を行うブロックである。
発射検出部114は、発射装置130において正常な発射が行われていることを検出するセンサである。遊技球メモリ115は、封入式遊技機100において発射可能とされている球数を示した遊技球情報が書き込まれるメモリである。
遊技機制御部116は、制御用集積回路またはコンピュータからなり、封入式遊技機100にて必要な情報処理を行うと共に、封入式遊技機100の各ハードウェアを制御するブロックである。すなわち、遊技機制御部116は、遊技球ボタン105aおよび精算ボタン105cのうちのいずれかが押されると、押されたボタンに対応する操作(球貸操作、球投入操作、持球精算操作)を実行するために、遊技球メモリ115にアクセスして遊技球情報の書き換えを行う。また、遊技機制御部116は、台間機500の紙幣識別機521にて紙幣の投入が検出された場合、球貸操作を実行するために、遊技球メモリ115にアクセスして遊技球情報の書き換えを行う。さらに、遊技機制御部116は、発射検出部114を監視し、正常に発射が行われる度に遊技球メモリ115に書き込まれている遊技球情報を減少させるようになっている。
また、遊技機制御部116は、賞球センサ111、抽選部112、発射検出部114等を監視して、大当発生を示す情報,抽選開始を示す情報,出球数を示す情報,発射球数(排出球数)を示す情報を台番と対応付けて遊技店管理装置14に直接送信するようになっている。これにより、遊技店管理装置14は、店舗内の全ての封入式遊技機の遊技状況をリアルタイムで記録ないし監視するようになっているのである。
また、遊技機制御部116は、大当発生を示す情報,抽選開始を示す情報を呼出灯700に直接送信するようになっている。これは、上述したように、呼出灯700において、大当回数および抽選回数を表示させるためである。
また、図4に示すように、遊技機制御部116には複数のブロックが備えられているが、これらブロックについては後で詳述する。
球数表示制御部117は、封入式遊技機100の球数表示装置104の表示制御を行うブロックである。具体的に、球数表示制御部117は、遊技球メモリ115に書き込まれている遊技球情報をリアルタイムで球数表示装置104に表示させるようになっている。
ところで、本実施形態の情報処理システム1は、台間機500からプリペイドカードが排出された後、遊技球情報が1以上の球数を示しているが封入式遊技機100にて遊技が行われておらず且つ前記排出されたプリペイドカードと同じプリペイドカードが外部から台間機500に投入されていない状態を球放置状態として扱うようになっている。
そして、情報処理システム1は、前記の球放置状態が所定時(プリペイドカードの排出から5分間)においても継続している場合、封入式遊技機100に1以上の遊技球情報を残したまま遊技者が立ち去ったものとみなして、この封入式遊技ユニット10を前述した呼出状態に移行させるようになっている。具体的には、封入式遊技ユニット10から遊技店管理装置14へ呼出状態移行指示が送られる。呼出状態移行指示を受けた遊技店管理装置14は、呼出状態移行指示の送信元の封入式遊技ユニット10に含まれる呼出灯700を点滅状態へ移行させる。また、呼出状態移行指示を受けた遊技店管理装置14は、スピーカー15を制御して、封入式遊技機100から離席している遊技者を呼び出す音声アナウンス(メッセージ)を店舗内に放送するようになっている。
さらに、前記の球放置状態が所定期間(プリペイドカードの排出から10分間)継続した場合、音声アナウンスによっても遊技者が封入式遊技機100に戻らなかったことになるが、情報処理システム1は、この場合、遊技者が遊技球情報に示される球数を放棄したものとみなして、前記遊技球情報をゼロにリセットする。
つまり、球放置状態が第2期間(所定期間)継続した場合、封入式遊技ユニット10の遊技球情報をゼロにリセットすることで、この封入式遊技ユニット10を他の遊技者に開放して稼働率低下を抑制しているのである。以下では、前記の球放置状態において、台間機制御部524、遊技機制御部116、遊技店管理装置14にて行われる処理を詳細に説明する。
図4に示すように、台間機制御部524は、返却処理部524aと、ID送信部524bと、中継処理部524cと、第2監視部524dと、放置球登録部524eとを有している。また、遊技機制御部116は、第1監視部116aと、呼出指示部116bと、放置球情報伝達部116cと、遊技球消去部116dとを有している。図1に示すように、遊技店管理装置14のサーバ制御部14aは、記憶処理部141と呼出処理部142と集計処理部143とを有している。以下ではこれらブロックの処理を説明する。
返却処理部524aは、返却ボタン105bが押されたことを検出すると、カード挿入口510に挿入されているプリペイドカードからカードIDを読み出す処理をカード処理機523に行わせ、また、プリペイドカードをカード挿入口510から排出させる制御を実行するブロックである。
ID送信部524bは、プリペイドカードのカードIDがカード処理機523によって読み出されると、読み出されたカードIDを遊技店管理装置14に送信するブロックである。なお、カードIDが遊技店管理装置14に送られると、遊技店管理装置14は、カードIDと送信元の封入式遊技ユニット10の台番(遊技機の台番若しくは台間機のシリアル番号)と現時刻とを対応付けて記憶部14bに記憶させるようになっている。
中継処理部524cは、遊技機制御部116の報知指示部116bから遊技店管理装置14へ向けて送られるコマンドを中継するブロックである。つまり、本実施形態では、遊技機制御部116の報知指示部116bから遊技店管理装置14へ向けて送られるコマンドは、台間機500の中継処理部524cを経由して送られるのである。
つぎに、台間機500の第2監視部524d、および、遊技機制御部116の第1監視部116aについて説明する。
第1監視部116aおよび第2監視部524dは、台間機500のカード挿入口510からプリペイドカードが排出されたことをトリガーとして、前記の球放置状態が解除されているか否かを監視する処理(監視処理)を行うブロックである。
球放置状態とは、台間機500のカード挿入口510からプリペイドカードが排出された後、遊技球情報が1以上の球数を示しているが封入式遊技機100にて遊技が行われておらず且つプリペイドカードが外部から台間機500に投入されていない状態である。そこで、本実施形態では、下記の条件1、条件2、且つ、条件3が成立する場合を球放置状態として扱い、条件1〜条件3のうちの少なくともいずれか1つの条件が成立しない場合を球放置状態が解除されていると扱うようになっている。
条件1:遊技球情報がゼロでないこと。
条件2:遊技中でないこと。
条件3:前記監視処理の開始のトリガーとなったプリペイドカードの排出時に当該プリペイドカードから読みだされたカードIDと同じカードIDを有するプリペイドカードの投入操作が行われていないこと。
ここで、第1監視部116aは、台間機500のカード挿入口510からプリペイドカードが排出されると、条件1および条件2の成立性の監視処理を行う。また、第2監視部524dは、台間機500のカード挿入口510からプリペイドカードが排出されると、条件3の成立性の監視処理を行う。
つぎに、条件1〜条件3の成立性の監視手法を説明する。
まず、条件1について説明する。本実施形態において遊技球情報は遊技球メモリ115に書き込まれている。したがって、第1監視部116aは、遊技球メモリ115に記憶されている遊技球情報がゼロでない場合(遊技球情報が遊技球の存在を示している場合)には条件1が成立していると認識し、遊技球メモリ115に記憶されている遊技球情報がゼロの場合(遊技球情報が遊技球の存在を示していない場合)は条件1が非成立と認識するようになっている。
つぎに、条件2について説明する。一般的に、封入式遊技機100においては、発射装置130にて発射が行われている状態、および、抽選部112の抽選処理が行われている状態のうちの少なくとも一方の状態に該当する時が遊技中に該当する。そこで、本実施形態では、第1監視部116aは、発射検出部114および抽選部112を監視し、前記発射処理および前記抽選処理の両方が行われていない間は条件2が成立していると認識し、前記発射処理および前記抽選処理のうちの少なくとも一方が行われると条件2が非成立と認識するようになっている。
つぎに、条件3について説明する。第2監視部524dは、カード挿入口510からプリペイドカードが抜き出された後、カードセンサ522の出力に基づいて、カード挿入口510へプリペイドカードが挿入されないか否かを監視し続け、カード挿入口510へプリペイドカードが挿入されない間は条件3が成立していると認識する。
また、カード挿入口510へプリペイドカードが挿入された場合、第2監視部524dは、挿入されたプリペイドカードのカードIDをカード処理機523に読み出させ、且つ、遊技店管理装置14において封入式遊技ユニット10の台番に対応付けられて記録されているカードIDのうち現時点に最も近い日時に対応付けられているカードIDを遊技店管理装置14に読み出させる。そして、第2監視部524dは、挿入されたプリペイドカードから読み出したカードIDと遊技店管理装置14から読み出したカードIDとを照合し、両カードIDが一致する場合は条件3が非成立と認識する。これに対し、第2監視部524dは、両カードIDが不一致の場合、条件3が成立と認識すると共に、挿入されたプリペイドカードのカードIDをID送信部524bに送信させることなく、当該プリペイドカードを排出させることをカードセンサ522に命令する。
そして、条件1〜条件3のうちの少なくともいずれか1つの条件が成立しなくなった場合、および、所定期間を超えてしまった場合のうち、一方の場合に該当する時まで、第1監視部116aおよび第2監視部524dは前記の監視処理を継続するようになっている。つまり、第1監視部116aおよび第2監視部524dが前記の監視処理を所定期間継続させた場合は球放置状態が所定期間継続されたことを意味する。なお、ここで、所定期間は、第1監視部116aおよび第2監視部524cによる監視処理の開始のトリガーとなったプリペイドカードの排出時から10分間であるものとする。
呼出指示部116bは、第1監視部116aおよび第2監視部524dが所定時においても前記の監視処理を継続している場合、呼出状態移行指示を、中継処理部524cを介して遊技店管理装置14へ送信するようになっている。ここで、所定時とは、第1監視部116aおよび第2監視部524cによる監視処理の開始のトリガーとなったプリペイドカードの排出時から5分経過した時点である。
そして、呼出状態移行指示が遊技店管理装置14に伝達されると、遊技店管理装置14は、呼出灯700を点滅させ、店内アナウンスを行うようになっている。この点については後に詳述する。
また、呼出指示部116bは、呼出状態移行指示の送信後、第1監視部116aおよび第2監視部524dが前記の監視処理を中止した場合、呼出状態解除指示を、中継処理部524cを介して遊技店管理装置14へ送信するようになっている。
放置球情報伝達部116cは、第1監視部116aおよび第2監視部524dが前記の監視処理を所定期間継続した場合、遊技球メモリ115に記憶されている遊技球情報と同数の球数を示す放置球情報を台間機制御部524の放置球登録部524eへ伝達する。
遊技球消去部116dは、第1監視部116aおよび第2監視部524dが前記の監視処理を所定期間継続した場合、遊技球メモリ115に記憶されている遊技球情報をゼロにリセットするようになっている。
なお、第1監視部116aおよび第2監視部524dが前記の監視処理を所定期間継続したということは球放置状態が所定期間継続されたことを意味する。したがって、放置球情報伝達部116cは、球放置状態が所定期間継続された場合に、遊技球メモリ115に記憶されている遊技球情報と同数の球数を示す放置球情報を放置球登録部524eへ伝達し、遊技球消去部116dは、球放置状態が所定期間継続された場合に、遊技球メモリ115に記憶されている遊技球情報をゼロにリセットするようになっている。
台間機制御部524の放置球登録部524eは、放置球情報伝達部116cから放置球情報が伝達されると、以下の処理を行う。まず、放置球登録部524eは、遊技店管理装置14の記憶部14bにアクセスし、封入式遊技ユニット10の台番に対応付けられて記録されているカードIDのうち、現時点に最も近い日時に対応付けられているカードIDを特定する。そして、放置球登録部524eは、特定したカードIDと前記放置球情報とを対応付けて遊技店管理装置14(図1を参照)に送信する。遊技店管理装置14は、放置球情報とカードIDと台番と現在日時とが遊技店管理装置14の記憶部14bに記憶させることになる。
つぎに、図1に示す遊技店管理装置14に含まれる記憶処理部141、呼出処理部142、集計処理部143について説明する。
記憶処理部141は、封入式遊技ユニット10から送られてくる情報を記憶部14bに記憶する処理を行うブロックである。つまり、記憶処理部141は、台間機500のID送信部524bからカードIDが送られてくると、このカードIDと台番と現在日時とを対応付けて記憶部14bに記憶させる。また、記憶処理部141は、台間機500の放置球登録部524eからカードIDと前記放置球情報との組が送られてくると、このカードIDと台番と現在日時と前記放置球情報とを対応付けて記憶部14bに記憶させる。
呼出処理部142は、呼出状態移行指示を封入式遊技ユニット10から受信すると、封入式遊技ユニット10を呼出状態に移行させる。
具体的に、呼出処理部142は、封入式遊技ユニット10が呼出状態に移行している間、封入式遊技ユニット10の呼出灯700を点滅させる。この点滅は、封入式遊技ユニット10を離席している遊技者を呼び出す合図である。これにより、封入式遊技ユニット10から立ち去った遊技者が封入式遊技ユニット10の呼出灯700を視認可能な位置にいる場合、封入式遊技ユニット10に戻るべきことを当該遊技者に報知できる。
また、呼出処理部142は、封入式遊技ユニット10が呼出状態に移行している間、スピーカー15を制御して、封入式遊技ユニット10を離席中の遊技者を呼び出すための呼出アナウンスを、時間を空けて繰り返し出力させるようになっている。例えば「55番台に遊技球データを残して席を離れているお客様、少々お時間が経っておりますので確認の為、席にお戻り下さい。なお、お戻りにならない場合には遊技球情報を消去(撤去)させていただきますのでご容赦下さい。」とのアナウンスがスピーカー15から放送されるようになっている。
つまり、遊技店管理装置14には、台番毎に前記音声アナウンスの録音データが記憶されており、呼出処理部142は、呼出状態に移行している封入式遊技ユニット10の封入式遊技機100の台番に対応する録音データを読み出し、この録音データの音声をスピーカー15に出力させるようになっている。これにより、封入式遊技ユニット10から立ち去り且つ封入式遊技ユニット10を視認可能な位置にいない遊技者に対しても(例えばトイレに行っている場合)、封入式遊技ユニット10に戻るべきことを当該遊技者に報知していることになる。
そして、呼出処理部142は、呼出状態解除指示を封入式遊技ユニット10から受信すると、封入式遊技ユニット10の呼出状態を解除する。つまり、呼出処理部142は、封入式遊技ユニット10の呼出灯700を点滅状態から消灯状態へ移行させる。また、呼出処理部142は、封入式遊技ユニット10に関する前記音声アナウンスを終了する。
集計処理部143は、遊技店管理装置14を操作する操作者から集計コマンドが入力されると、図5に示される集計処理を実行するブロックである。この集計処理は、遊技店の閉店時間後に実行される処理であり、当該集計処理の行われる日(当日)において記憶部14bに記憶されたカードIDと放置球情報と日時と台番との対応関係を示したデータを読み出し、当該データを示したレシートを印刷機(不図示)に印刷させる処理である。また、前記の集計処理では、前記の印刷後に、記憶部14bに記憶されている放置球情報のうち球数が閾値以下になっている放置球情報と、この放置球情報に対応付けられているカードIDと台番と日時とが消去されるようになっている。なお、放置球情報と対比される閾値は、遊技店管理装置14を操作する操作者によって設定される値であり、勿論変更可能である。
次に、球放置状態時の処理の流れを図9および図10のフローチャートを用いて説明する。図9は球放置状態時に行われる処理(以下「球放置時処理」と称す)の流れを示したフローチャートであり、図10は、図9の処理の続きを示したものである。
なお、図9に示すスタート(START)の時点では、図2に示されるカード挿入口510にプリペイドカードが挿入されており、球数表示装置104においてプリペイドカードに記録されている金銭価値情報が表示されているものとする。
図9に示すように、まず、台間機制御部524は、返却ボタン105bが押されると(S1においてYES)、カード挿入口510のプリペイドカードのカードIDを遊技店管理装置14に送信する(S2)。これに対し、遊技店管理装置14は、台間機制御部524から送られてきたカードIDと送信元である封入式遊技機100の台番と現在日時とを対応付けて記憶部14bに記憶させた上で(S3)、排出指示を台間機制御部524に送信する。そして、台間機制御部524は、前記排出指示を受信すると、プリペイドカードをカード挿入口510から排出させる(S4)。
プリペイドカードがカード挿入口510から排出されると、遊技機制御部116は、遊技球情報が1以上の球数であると共に封入式遊技機100にて遊技が行われていない状態か否かの監視処理を開始する(S5)。
そして、遊技球メモリ115に記憶されている遊技球情報がゼロになった場合、または、封入式遊技機100にて遊技が行われた場合、球放置状態が解除されたものとして、図9および図10に示す球放置時処理は終了するようになっている(S5にてNO)。これに対し、遊技球情報が1以上の球数であると共に封入式遊技機100にて遊技が行われていない状態が継続する場合(S5にてYES)、処理はS6へ移行する。
S6において、台間機制御部524が、カード挿入口510にプリペイドカードが外部から挿入されていないか監視し続ける。プリペイドカードが外部から挿入されていない場合(S6にてNO)、処理はS7へ移行する。これに対し、プリペイドカードが外部から挿入された場合(S6にてYES)、台間機制御部524は、S6にて挿入されたプリペイドカードからカードIDを読み出させる(S7)。そして、台間機制御部524は、遊技店管理装置14と通信を行うことにより、S3にて記録されたカードIDとS7にて読み出されたカードIDとが一致するか否か判定する(S8)。S3にて記録されたカードIDとS7にて読み出されたカードIDとが一致しない場合(S8にてNO)、S4にて排出されたプリペイドカードが再挿入されたものではないとして、台間機制御部524がカード挿入口510からプリペイドカードを排出させ(S9)、処理はS10へ移行する。これに対し、S3にて記録されたカードIDとS7にて読み出されたカードIDとが一致する場合(S8にてNO)、S4にて排出されたプリペイドカードが再挿入されることによって球放置状態が解除されたものとして、図9および図10に示す球放置時処理が終了するようになっている(S8にてYES)。
そして、S4にてプリペイドカードがカード挿入口510から排出された後、S4にて排出されたプリペイドカードが再挿入されずに遊技球情報が1以上の球数であると共に封入式遊技機100にて遊技が行われていない状態(球放置状態)が5分間継続した場合(S5にてYES,S6にてNO,S10にてYES)、遊技店管理装置14は、封入式遊技ユニット10を呼出状態へ移行させるようになっている(S11)。
具体的に、遊技店管理装置14は、封入式遊技ユニット10の呼出灯700を点滅させ、封入式遊技ユニット10を離席中の遊技者を呼び出すための音声アナウンスをスピーカー15に出力させる(S12)。呼出状態に移行した場合、このようにして、封入式遊技ユニット10から立ち去った遊技者を封入式遊技ユニット10へ呼び出すための報知処理が行われる。
つぎに、S12の後の処理を、図10を用いて説明する。S12の後、図10のS13〜S17に示すように、S5〜S9と同じ処理が行われることになる。但し、S13にてNOの場合またはS16にてYESの場合(つまり球放置状態でなくなった場合)、S22において呼出状態が解除された上で、図9および図10に示す球放置時処理を終了するようになっている。なお、S22では、呼出灯700の点滅動作が終了し、音声アナウンスも終了するようになっている。
そして、S4にてプリペイドカードがカード挿入口510から排出された後、S4にて排出されたプリペイドカードが再挿入されずに遊技球情報が1以上の球数であると共に封入式遊技機100にて遊技が行われていない状態(球放置状態)が10分間継続した場合(S13にてYES,S14にてNO,S18にてYES)、遊技機制御部116は、遊技球メモリ115に記憶されている遊技球情報と同数の球数を示す放置球情報を台間機制御部524へ伝達し(S19)、遊技球メモリ115に記憶されている遊技球情報をゼロにリセットする(S20)。S20の後、S22において呼出状態が解除され(呼出灯700の点滅動作および音声アナウンスが終了)、図9および図10に示す球放置時処理を終了するようになっている。
また、台間機制御部524は、S19にて伝達されてきた放置球情報を遊技店管理装置14に送信する。これにより、遊技店管理装置14は、前記の放置球情報とS3にて記憶されたカードIDと前記台番と現在日時とを対応付けて記憶部14bに保存する(S22)。
以上にて示したように、図9および図10にて示した監視処理によれば、S4にてプリペイドカードが抜き出された後も遊技が継続されている場合や、S4にてプリペイドカードが抜き出されてから5分以内に同じプリペイドカードが再投入された場合、呼出モードや遊技球情報のリセットが行われることなく図9および図10の監視処理を終えることになる。
これに対し、S4にてプリペイドカードが抜き出された後、遊技が行われずに遊技球情報が残されており、且つ、同じプリペイドカードが投入されないまま5分経過した場合、呼出モードへ移行することにより、遊技者を封入式遊技ユニット10に呼び出すための呼出灯700が駆動(点滅)し、遊技者を封入式遊技ユニット10に呼び出すための店内アナウンスが行われる。
そして、呼出モードへ移行後、遊技者が封入式遊技ユニット10に戻ってきて遊技を再開するか台間機500のカード挿入口510にプリペイドカードを挿入した場合、呼出モードが解除され(呼出灯700が消灯しアナウンス終了)、呼遊技球情報のリセットが行われることなく図9および図10の処理を終えることになる。
これに対し、カード挿入口510からプリペイドカードが抜き出された後、遊技が行われずに遊技球情報が残されており、且つ、プリペイドカードが投入されないまま10分経過した場合、呼出灯700の点滅および店内アナウンスを行っても遊技者が封入式遊技ユニット10に戻ってこないため(遊技を再開していないため)、遊技者が遊技球情報を放棄したものとみなし、遊技球情報をゼロにリセットし、封入式遊技ユニット10を他の遊技者に開放しているのである。
なお、図9および図10では明示されていないが、遊技店管理装置14は、封入式遊技ユニット10を呼出状態へ移行させている間(S11〜S20)、呼出状態になっている封入式遊技ユニット10の遊技者が他の封入式遊技ユニット10の台間機500にプリペイドカードを挿入した場合、呼出状態になっている封入式遊技ユニット10に戻るべきことを通知する通知処理を行うようになっている。以下では、この通知処理について詳細に説明する。
遊技店管理装置14は、封入式遊技ユニット10を呼出状態へ移行させている間、店内の全ての台間機500から送られてくる情報(各台間機500に挿入されたプリペイドカードのカードID)を参照することで、S3にて記憶されたカードIDのプリペイドカードがS11にて呼出状態へ移行した封入式遊技ユニット10とは異なる封入式遊技ユニット10の台間機500に挿入されていないかを監視する。
そして、遊技店管理装置14は、S3にて記憶されたカードIDのプリペイドカードがS11にて呼出状態へ移行した封入式遊技ユニット10とは異なる封入式遊技ユニット10の台間機500に挿入された場合、当該台間機500へ通知指示を送信する。
この通知指示を受けた台間機500は、呼出状態へ移行した封入式遊技ユニット10へ戻るべきことを通知する通知画像を小型表示装置515(図2参照)に表示させる。また、遊技店管理装置14から通知指示を受けた台間機500は、封入式遊技機100に対して通知指示を送信し、通知指示を受けた封入式遊技機100も、前記通知画像を表示パネル106(図2参照)に表示させる。ここで、小型表示装置515または表示パネル106にて表示される通知画像には、例えば「55番台に遊技球データが残っていますので、55番台にお戻り下さい」というメッセージが示されている。
これにより、ある封入式遊技ユニット10に遊技球を残しつつ別の封入式遊技ユニット10にて遊技を行うといった行為を抑制できるのである。
なお、図9および図10では明示されていないが、封入式遊技ユニット10を呼出状態へ移行させている間(S11〜S20)、封入式遊技ユニット10に放置球が残存していることを示す警告画像を小型表示装置515および表示パネル106に表示させるようになっていてもよい。つまり、遊技店管理装置14は、呼出状態へ移行させる封入式遊技ユニット10の台間機500へ警告指示を送り、警告指示を受けた台間機500は、警告画像を小型表示装置515に表示させるようになっている。また、警告指示を受けた台間機500は、さらに警告指示を封入式遊技機100に送信し、この警告指示を受けた封入式遊技機100も警告画像を表示パネル106に表示させるようになっていてもよい。ここで表示される警告画像としては、例えば、「遊技球忘れがあります」というメッセージを示した画像が挙げられる。
また、前述したが、呼出灯700は封入式遊技機100から遊技の状況を示す遊技情報(大当発生を示す情報と抽選開始を示す情報)を受信するようになっているため、球放置状態の封入式遊技ユニット10に戻ってきた遊技者が遊技を再開すると、封入式遊技機100から呼出灯700に前記遊技情報が送信され、この遊技情報によって呼出灯700は遊技再開を認識できるようになっている。そこで、図9および図10において、呼出状態へ移行した後、S13〜S18が繰り返されている間(S18においてNO)、呼出灯700は、前記遊技情報によって遊技再開を検出した場合、発光部700aの点滅を終了させ、呼出状態解除指示を遊技店管理装置14に送信するようになっていてもよい。
また、図9および図10では明示されていないが、呼出状態へ移行した後、S13〜S18が繰り返されている間(S18においてNO)、店員の操作リモコンによって呼出状態解除指示が呼出灯700に送信された場合、S19〜S21が行われることなく、S22へ移行して呼出状態が解除されるようになっていてもよい。つまり、この場合、封入式遊技ユニット10へ戻った遊技者に呼び出された店員の操作リモコンによって呼出状態解除指示が呼出灯700に送信されると、呼出灯700は、点滅駆動を終了し、且つ、呼出状態解除指示を遊技店管理装置14へ送信する。そして、呼出灯700から呼出状態解除指示を受けた遊技店管理装置14は呼出状態を解除する。
つぎに、遊技店の閉店時に遊技店管理装置14にて行われる集計処理を説明する。図5は、遊技店管理装置14にて行われる集計処理の流れを示したフローチャートである。
本実施形態の情報処理システム1が設置されている遊技店において閉店時間になり、店員が遊技店管理装置14に集計コマンドを入力すると(S61にてYES)、図1のサーバ制御部14aは、当日(本日)に記憶部14bに記憶された放置球情報とカードIDと日時と台番とを組み合わせたデータを全て列挙したレシート(帳簿)を印刷機(不図示)にプリントアウトさせる(S62)。なお、このレシートには、当日(本日)に記憶部14bに記憶された放置球情報の球数の合計や、当該球数の合計を金額に換算した値等も印刷される。
S62の後、サーバ制御部14aは、記憶部14bに記憶されている放置球情報のうち、球数が閾値(例えば25球)以下になっている放置球情報を検索する(S63)。サーバ制御部14aは、球数が閾値以下になっている放置球情報を、記憶部14bから抽出できなかった場合(S63にてNO)、図5に示される集計処理を終了する。これに対し、サーバ制御部14aは、球数が閾値以下になっている放置球情報を、記憶部14bから抽出できた場合(S63にてYES)、当該放置球情報と、当該放置球情報に対応付けられている各データ(カードID、台番、日時)とを消去し(S64)、図5に示される集計処理を終了する。
以上にて示した集計処理が行われる結果、図10のS20にて消去処理された遊技球情報の球数が閾値を超える場合、当該消去処理が行われた翌日以降も当該遊技球情報と同数の報知球情報がS3にて記録されたカードIDと対応付けられて記憶部14bに保存され続けることになる。
そして、S3にて記録されたカードIDのプリペイドカードを遊技者がいずれかの台間機500に挿入すると、当該遊技者に放置球情報の存在が通知されることになる。以下ではこの点について図6のフローチャートを用いて詳細に説明する。
図6は、台間機500にプリペイドカードが投入された場合に行われる処理の流れを示したフローチャートである。
台間機500のカード挿入口510にプリペイドカードが投入されると(S31にてYES)、台間機制御部524は、カード処理機523を介してカード挿入口510のプリペイドカードからカードIDを読み出す(S32)。さらに、台間機制御部524は、S32にて読み出されたカードIDと報知球情報との組み合わせが遊技店管理装置14の記憶部14bに登録されているか否かを判定する(S33)。つまり、台間機制御部524は、遊技店管理装置14の記憶部14bにアクセスし、S32にてプリペイドカードから読み出されたカードIDと報知球情報との組み合わせを検索する。
S32にて読み出されたカードIDと放置球情報との組み合わせが遊技店管理装置14の記憶部14bに登録されていない場合、台間機制御部524は処理をS39へ移行させる。そして、台間機制御部524は、返却ボタン105bが押されたことを検出すると(S39にてYES)、カード挿入口510からプリペイドカードを排出して、図6に示す処理を終了する。
これに対し、S32にて読み出されたカードIDと放置球情報との組み合わせが遊技店管理装置14の記憶部14bに登録(記憶)されている場合、台間機制御部524は、S31にてプリペイドカードをカード挿入口510に投入した遊技者に対し、放置球があることを通知するようになっている(S34)。具体的に、台間機制御部524は、図2に示される小型表示装置515に、図7(a)に示される放置球通知画像(置き忘れた遊技球の存在を示す画像)を表示させることにより、放置球があることを遊技者へ通知するようになっている。そして、図7(a)に示される放置球通知画像を見た遊技者は、放置球の返却を要求するために、店員を台間機500の前まで呼び出す。
S24の後、台間機制御部524は、店員による管理モードへの移行指示を待機することになる(S35にてNO)。なお、管理モードへの移行指示は、店員のみが入力でき、遊技者は入力できない。
店員が、台間機500を操作して、管理モードへの移行指示を台間機500へ入力すると(S35にてYES)、台間機制御部524は、図2に示される小型表示装置515に、図7(b)に示される管理用画像を表示させるようになっている(S36)。
S36において表示される管理用画像には、図7(b)に示されるように、カードIDと台番と日時(置き忘れた日時)と置き忘れられた遊技球数(放置球情報)とが示されている。つまり、台間機制御部524は、S32にて読み出されたカードIDが遊技店管理装置14の記憶部14bに登録されている場合、当該カードIDに対応付けられている台番、日時、および放置球情報を遊技店管理装置14の記憶部14bから読み出し、当該カードIDと台番と日時と放置球情報とを小型表示装置515に表示しているのである。
そして、図7(b)に示される管理用画像を見た店員は、当該店員を呼び出した遊技者が真正の遊技者(放置球情報の権利者)であるか否かの確認を行う(本人確認を行う)。この本人確認の手法の一例を以下に説明する。店員は、小型表示装置515を手でかざしながら管理モードへの移行指示を台間機500へ入力することにより、小型表示装置515に表示される管理用画像(図7(b))を遊技者に見せずに自己のみが確認できるようにする。そして、店員は、当該店員を呼び出した遊技者に対して、以前の来店日と遊技していた台番とを聞き出す。店員は、聞き出した来店日と図7(b)の管理用画像に示される日時のうちの日とが概ね一致し、聞き出した台番の遊技機の種別と図7(b)の管理用画像に示される台番の遊技機の種別とが一致すれば、当該店員を呼び出した遊技者を真正の遊技者と判断し、そうでない場合、当該店員を呼び出した遊技者を真正の遊技者でないと判断する。
S36の後、加算コマンドが入力されると(S37にてYES)、台間機制御部524は、カード挿入口510に挿入されているプリペイドカードの持球情報に、記憶部14bから読み出した放置球情報の球数を加算する加算処理を行う(S38)。なお、S37の加算コマンドとは、図7(b)に示される遊技球合算ボタン600が押されることで入力されるコマンドであり、この加算コマンドが入力されるとS28の加算処理が実行されるようになっている。つまり、店員は、当該店員を呼び出した遊技者を真正の遊技者と判断した場合、図7(b)に示される遊技球合算ボタン600を押すことにより、カード挿入口510に挿入されているプリペイドカードの持球情報に、記憶部14bにて前記プリペイドカードのカードIDに対応付けられている放置球情報の球数を加算するようになっている。また、台間機制御部524は、S38の加算処理を行う場合、加算処理の処理内容を小型表示装置515に表示させる。例えば、「10」を示す金銭価値情報と「5000」を示す持球情報とが記録されているプリペイドカードがカード挿入口510に挿入されており、「2000」を示す放置球情報と当該プリペイドカードのカードIDとが遊技店管理装置14の記憶部14bに保存されている場合、S28の加算処理が行われる結果、図7(c)の画像と図7(d)の画像と図7(e)の画像とがこの順序で表示されることになる。
なお、S36の後、店員が加算コマンドを入力せずに管理モードの終了コマンドを台間機500に入力すると(S37にてNO)、台間機制御部524は、処理をS39へ移行させる。そして、台間機制御部524は、返却ボタン105bが押されたことを検出すると(S39にてYES)、カード挿入口510からプリペイドカードを排出して、図6に示す処理を終了する。つまり、店員は、当該店員を呼び出した遊技者を真正の遊技者ではないと判断した場合、放置球情報をプリペイドカードの持球情報に加算させずに処理を終了させる。なお、この場合、店員は、当該店員を呼び出した遊技者が真正の遊技者ではないため、カード挿入口510のプリペイドカードを回収してもよい。
また、S38に示される加算処理の後、台間機制御部524は処理をS39へ移行させる。そして、台間機制御部524は、返却ボタン105bが押されたことを検出すると(S39にてYES)、カード挿入口510からプリペイドカードを排出して、図6に示す処理を終了する。
以上にて示したように、図9、図10、図5、図6のフローによれば、ある封入式遊技ユニット10にて遊技球情報を残したままプリペイドカードを持って遊技者が立ち去り、当該遊技球情報が図10のS20で消去されても、当該遊技球情報に示される球数が閾値を超えていれば、S20の消去処理の翌日以降も、当該遊技球情報と同数の放置球情報がプリペイドカードのカードIDと対応付けられて遊技店管理装置14に保存され続けるようになっている。そして、遊技者がS20の消去処理の翌日以降に、遊技店内のいずれかの封入式遊技ユニット10の台間機500に前記のプリペイドカードを挿入した場合、放置球情報の存在を当該遊技者に通知できる。これにより、図9のS20にて消去される遊技球情報の球数が過多であって金銭的価値が高すぎる場合の遊技者の不利益を抑制できる。
また、図6のフローによれば、店員は、前記の放置球情報がS31にてプリペイドカードを挿入した遊技者によるものであることを確認できた場合にのみS38の加算処理を実行させ、前記の放置球情報がS31にてプリペイドカードを挿入した遊技者によるものであることを確認できない場合、S38の加算処理を中止できる。それゆえ、S31にて挿入されたプリペイドカードが真正の遊技者から盗まれたカードである場合、または、S31にて挿入されたプリペイドカードが落し物であって真正の遊技者以外の者に拾われて挿入されたものであるような場合、前記の放置球情報が真正の遊技者以外の者に返却されることを抑制でき、また、不正行為も抑制できるのである。
以上にて示したように、本実施形態の封入式遊技ユニット10は、封入されている球を循環利用する封入式遊技機100と、金銭価値を示す金銭価値情報および遊技者の持球数を示す持球情報の少なくとも一方を記録するプリペイドカード(携帯型記録媒体)を挿入且つ排出する台間機500とを備えている。さらに、封入式遊技ユニット10は、封入式遊技機100において遊技者が発射させることの可能な球数を示す遊技球情報を表示する球数表示装置104と、遊技者の操作に応じて前記金銭価値情報または前記持球情報を代償として前記遊技球情報を増加させ、前記発射の度に前記遊技球情報を減少させる遊技機制御部(情報処理部)116と、台間機500からプリペイドカードが排出されると、当該排出されたプリペイドカードが再挿入されておらず前記遊技球情報が1以上の球数を示しており且つ封入式遊技機100にて遊技が行われていない球放置状態が所定期間継続した場合、遊技球消去部116dとを備えている。
本実施形態の構成によれば、台間機500からプリペイドカードが排出されてから前記の球放置状態が所定期間継続した場合、封入式遊技ユニット10の前記遊技球情報をゼロにリセットするようになっている。これにより、遊技球の存在を示した遊技球情報が残されたまま封入式遊技ユニット10から遊技者が立ち去った場合であっても、カード排出から10分経過すれば封入式遊技ユニット10を他の遊技者に開放でき、封入式遊技ユニット10の稼働率低下を抑制できるという効果を奏する。
また、本実施形態の情報処理システム1は、封入式遊技ユニット10と、封入式遊技ユニット10を管理する遊技店管理装置(監理サーバ)14とを備えている。そして、遊技店管理装置14は、台間機500からプリペイドカードが排出された後、前記所定期間が経過する前の所定時において前記球放置状態が継続している場合、前記遊技者を封入式遊技ユニット10に呼び出すための情報を報知する呼出処理部142を備えている。
この構成によれば、封入式遊技ユニット10において前記遊技球情報をゼロにする前に、封入式遊技ユニット10から離れている遊技者に対して予め注意喚起を行うことができるので、遊技者が直ぐに戻ってきて封入式遊技ユニット10にて遊技を再開することを期待でき、封入式遊技ユニット10の稼働率低下を抑制できる。また、前記構成によれば、封入式遊技ユニット10から離れている遊技者に対して予め注意喚起を行った上で前記遊技球情報をゼロにするため、前記遊技球情報をゼロにしても遊技店側の処置が不当とみなされることを防止できる。
なお、呼出処理部142は、封入式遊技ユニット10に戻るべきことを遊技者に伝えるメッセージをスピーカー15に出力させることで、封入式遊技ユニット10に呼び出すための情報を遊技者に報知するようになっている。また、呼出処理部142は、呼出灯700を点滅駆動することによって封入式遊技ユニット10に戻るべきことを遊技者に報知するようになっている。
また、封入式遊技ユニット10に残されている遊技球情報に示される球数が多すぎる場合、前記遊技球情報をゼロにするだけでは、前記遊技者の被る不利益が大きすぎることになりかねず、前記遊技者が遊技店に対して悪印象を抱くことがあり得る。そこで、本実施形態の封入式遊技ユニット10は、台間機500に挿入されているプリペイドカードのカードID(識別情報)を読み出すカード処理機(読出装置)523と、前記球放置状態が前記所定期間継続した場合、前記遊技球情報に示される同数の球数を示す放置球情報と、前記識別情報とを対応付けて遊技店管理装置14の記憶部14bに記憶させる放置球登録部524eとを備えている。さらに、遊技店管理装置14は、記憶部14bに記憶されている放置球情報のうち、球数が閾値未満を示す放置球状報を検出し、前記検出部にて検出された放置球情報と当該放置球情報に対応付けられている識別情報とを消去する集計処理部(放置球情報処理部)141を備えている。これにより、球数が多すぎる遊技球情報については放置球情報として保存し続けることになるため、当該遊技球情報がゼロにされた場合であっても、後にプリペイドカードを持参させて識別情報を用いた認証を行うことで前記遊技球情報と同数の放置球情報を返却することが可能になり、多数の遊技球情報を消去された遊技者が多大な不利益を被ることを防止できるという効果を奏する。
なお、以上の実施形態では、台間機500が図6の処理を実行するようになっているが、POS装置12や金銭精算機13が図6の処理を実行するようになっていてもよい。
すなわち、プリペイドカードが図1のPOS装置12に挿入されると(図6のS31にてYES)、カード処理機12cが図6のS32を実行し、POS制御部12aが図6のS33〜S38を実行し、POS装置12の返却ボタン(不図示)が押されると、POS装置12からプリペイドカードが排出されて図6の処理を終えるようになっている(S39においてYES)。なお、図6のS33〜S38がPOS制御部12aによって実行される場合、S34において、図8(a)に示す画像がPOS装置12の表示装置12bに表示され、S35において、管理モードへの移行指示がPOS装置12に入力され、S36において、図8(b)に示す管理用画像が表示装置12bに表示される。そして、図8(b)に示される遊技球合算ボタン800が押されることで加算コマンドが入力され(S37にてYES)、S38の処理が実行されるようになっている。なお、図8(b)の遊技球合算ボタン800が押されてS38の処理に移行すると、図8(c)の画像、図8(d)の画像がこの順序にて表示装置12bに表示されるようになっている。
また、プリペイドカードが図1の金銭精算機13に挿入されると(図6のS31にてYES)、カード処理機13cが図7のS32を実行し、精算機制御部13aが図6のS33〜S38を実行し、金銭精算機13の返却ボタン(不図示)が押されると、金銭精算機13からプリペイドカードが排出されて図6の処理を終えるようになっている(S39にてYES)。
なお、図6のS33〜S38が精算機制御部13aによって実行される場合、S34において、図8(a)に示す画像が金銭精算機13の表示装置12bに表示され、S35において、管理モードへの移行指示が金銭精算機13に入力され、S36において、図8(b)に示す管理用画像が表示装置13bに表示される。そして、図8(b)に示される遊技球合算ボタン800が押されることで加算コマンドが入力され(S37にてYES)、S38の処理が実行されるようになっている。なお、図8(b)の遊技球合算ボタン800が押されてS38の処理に移行すると、図8(c)の画像、図8(d)の画像がこの順序にて表示装置13bに表示されるようになっている。
また、本実施形態では、放置球情報が遊技店管理装置14に登録される処理が行われるようになっているが、この処理は特に行われなくてもよい。この場合、図4の放置球登録部524eおよび放置球情報伝達部116cは不要であり、図1の集計処理部143も不要である。そして、この場合、図10のS18にてYESの後、S19およびS21は行われず、S20とS22とが行われて処理が終了するようになっている。さらに、この場合、図5および図6の処理も実行されない。
また、図6に示されるフローにおいて、S33にてYESの場合、S35〜S37が実行されることなく、S34およびS38が必ず実行されるようになっていてもよい。
また、各封入式遊技ユニット10において座席に座っている遊技者を撮影するカメラを備え、図9のS2において、前記カメラにて撮影された撮影画像がカードIDと共に遊技店管理装置14に送信され、図9のS3において、封入式遊技機100の台番と前記カメラにて撮影された撮影画像とカードIDと現在日時とを対応付けて記憶部14bに記憶させるようになっていてもよい。この場合、S21において、カードIDと台番と撮影画像と日時と放置球情報とを対応付けて遊技店管理装置14の記憶部14bに保存されるようになっている。そして、図6のS36において図7(b)の管理用画像に示されている台番と日時とを確認した店員は、遊技店管理装置14の設置場所まで移動し、遊技店管理装置14に台番と日時とを入力して、当該台番と日時とに対応付けられている撮影画像を遊技店管理装置14の表示部(不図示)に表示させる。店員は、遊技店管理装置14の表示部に表示された撮影画像を確認することにより、S31にてプリペイドカードをカード挿入口510に投入した者が放置球情報の真正の権利者か否かを判断できる。
また、以上の実施形態において、第1監視部116aは、発射装置130による発射および抽選部112による抽選処理の両方が行われていない場合、「遊技中ではない」という条件2が成立していると認識し、発射および抽選処理の少なくとも一方が行われると条件2が不成立と認識するようになっているが、このような形態に限定されるものではない。
例えば、各封入式遊技ユニット10の座席に座席センサを備え、第1監視部116aは、座席センサの出力が前記座席に人が座っていない事を示している場合に条件2が成立していると認識し、座席センサの出力が前記座席に人が座っている事を示している場合に条件2が非成立と認識するようになっていてもよい。
また、例えば、各封入式遊技ユニット10に遊技者を撮影するカメラを備え、第1監視部116aは、カメラにて撮影されている画像中において顔画像を探索し続け、顔画像を検出できない間は条件2が成立していると認識し、顔画像を検出できた場合には条件2が非成立と認識するようになっていてもよい。
なお、本実施形態にて取り扱われる遊技球情報は、遊技球数の値であったが、遊技球数を示した情報であればよく、例えば、所定の規則に従って遊技球数を換算した値であってもよい。また、本実施形態にて取り扱われる持球情報は、持球数の値であったが、持球数を示した情報であればよく、例えば、所定の規則に従って持球数を換算した値であってもよい。また、本実施形態にて取り扱われる金銭価値情報は、金銭価値を球貸可能な回数(遊技度数)に換算した値であるが、金銭価値を示す情報であればよく、例えば、金銭の値そのものを金銭価値情報としても構わない。
また、本実施形態では、金銭価値情報および持球情報を記録する携帯型記録媒体としてプリペイドカードが使用されているが、当該携帯型記録媒体としては、プリペイドカードに限定されるものではなく、例えば、コイン型記録媒体であってもよいし、会員遊技者のみに配布される会員用ICカードであってもよい。
また、本実施形態の持球精算操作は、遊技球情報の全球数を持球情報の球数へ移行するようになっているが、遊技球情報の全球数のうち遊技者に指定された球数のみを持球情報の球数へ移行させるような処理も可能なようになっていても構わない。
なお、以上の実施形態では、所定時はプリペイドカードの排出が検出された時点から5分経過時点であり、所定期間はプリペイドカードの排出が検出された時点から10分間であるが、所定時が所定期間経過までの時点であれば、前記の5分や10分間の値に限定されるものではない。
なお、図4において、呼出指示部116bは、遊技機制御部116ではなく、台間機制御部524に備えられてもよい。この場合、中継処理部524cを介することなく呼出指示部116bから遊技店管理装置14へ呼出状態移行指示等が送られることになる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、封入式遊技機(封入式パチンコ)を設置する遊技店(パチンコ店)、ゲームセンター、カジノにおいて利用できる。
1 情報処理システム
10 封入式遊技ユニット(遊技ユニット)
14 遊技店管理装置(管理サーバ)
14b 記憶部
15 スピーカー
100 封入式遊技機
104 球数表示装置
116 遊技機制御部(情報処理部)
116d 遊技球消去部
142 呼出処理部
143 集計処理部(放置球情報処理部)
500 台間機
523 カード処理機(読出装置)
524e 放置球登録部
700 呼出灯

Claims (5)

  1. 封入されている球を循環利用する封入式遊技機と、金銭価値を示す金銭価値情報および遊技者の持球数を示す持球情報の少なくとも一方を記録する携帯型記録媒体を挿入且つ排出する台間機とを備えた遊技ユニットであって、
    前記封入式遊技機において遊技者が発射させることの可能な球数を示す遊技球情報を表示する球数表示装置と、
    遊技者の操作に応じて前記金銭価値情報または前記持球情報を代償として前記遊技球情報を増加させ、前記発射の度に前記遊技球情報を減少させる情報処理部と、
    前記台間機から前記携帯型記録媒体が排出され、当該排出された携帯型記録媒体が再挿入されておらず前記遊技球情報が1以上の球数を示しており且つ前記封入式遊技機にて遊技が行われていない球放置状態が所定期間継続した場合、前記遊技球情報をゼロにする遊技球消去部とを備えたことを特徴とする遊技ユニット。
  2. 請求項1に記載の遊技ユニットと、前記遊技ユニットを管理する管理サーバとを備えた情報処理システムであって、
    前記管理サーバは、
    前記台間機から前記携帯型記録媒体が排出された後、前記球放置状態が所定期間継続する前の所定時において前記球放置状態が継続している場合、前記遊技者を前記遊技ユニットに呼び出すための情報を報知する呼出処理部を備えたことを特徴とする情報処理システム。
  3. 前記情報処理システムは、当該情報処理システムが設置される店舗において音声アナウンスを行うためのスピーカーを備え、
    前記呼出処理部は、前記台間機から前記携帯型記録媒体が排出された後、前記球放置状態が所定期間継続する前の所定時において前記球放置状態が継続している場合、前記遊技ユニットに戻るべきことを前記遊技者に伝えるメッセージを前記スピーカーに出力させることを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記遊技ユニットは、当該遊技ユニットに戻るべきことを前記遊技者に報知するための呼出灯を備え、
    前記呼出処理部は、前記台間機から前記携帯型記録媒体が排出された後、前記球放置状態が所定期間継続する前の所定時において前記球放置状態が継続している場合、前記呼出灯を駆動することによって前記遊技ユニットに戻るべきことを前記遊技者に報知することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の情報処理システム。
  5. 請求項1に記載の遊技ユニットと、前記遊技ユニットを管理する管理サーバとを備えた情報処理システムであって、
    前記管理サーバは、
    前記遊技ユニットにて取り扱われるデータを保存するための記憶部を備えており、
    前記遊技ユニットは、
    前記台間機に挿入されている前記携帯型記録媒体の識別情報を当該携帯型記録媒体から読み出す読出装置と、
    前記球放置状態が前記所定期間継続した場合、前記遊技球情報に示される同数の球数を示す放置球情報と、前記識別情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる放置球登録部とを備え、
    前記管理サーバは、
    前記記憶部に記憶されている放置球情報のうち、球数が閾値未満を示す放置球状報を検出し、前記検出部にて検出された放置球情報と当該放置球情報に対応付けられている識別情報とを消去する放置球情報処理部を備えたことを特徴とする情報処理システム。
JP2012005497A 2012-01-13 2012-01-13 遊技ユニット、情報処理システム Pending JP2013144020A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012005497A JP2013144020A (ja) 2012-01-13 2012-01-13 遊技ユニット、情報処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012005497A JP2013144020A (ja) 2012-01-13 2012-01-13 遊技ユニット、情報処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013144020A true JP2013144020A (ja) 2013-07-25

Family

ID=49040234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012005497A Pending JP2013144020A (ja) 2012-01-13 2012-01-13 遊技ユニット、情報処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013144020A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013220160A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Sankyo Co Ltd 遊技機、遊技用装置、および遊技用システム
JP2016049192A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 ダイコク電機株式会社 遊技場用システム
JP2021053192A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 ダイコク電機株式会社 遊技場用システム
JP7365177B2 (ja) 2019-09-30 2023-10-19 ダイコク電機株式会社 遊技場用システム
JP7365178B2 (ja) 2019-09-30 2023-10-19 ダイコク電機株式会社 遊技場用システム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013220160A (ja) * 2012-04-13 2013-10-28 Sankyo Co Ltd 遊技機、遊技用装置、および遊技用システム
JP2016049192A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 ダイコク電機株式会社 遊技場用システム
JP2021053192A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 ダイコク電機株式会社 遊技場用システム
JP7280795B2 (ja) 2019-09-30 2023-05-24 ダイコク電機株式会社 遊技場用システム
JP7365177B2 (ja) 2019-09-30 2023-10-19 ダイコク電機株式会社 遊技場用システム
JP7365178B2 (ja) 2019-09-30 2023-10-19 ダイコク電機株式会社 遊技場用システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013144020A (ja) 遊技ユニット、情報処理システム
JP5173622B2 (ja) 遊技システム
JP6289005B2 (ja) 管理装置
JP6491914B2 (ja) 遊技システム及び遊技管理方法
JP7477562B2 (ja) 各台装置及び遊技媒体数管理方法
JP5339448B2 (ja) 遊技場管理システム
JP2015123299A (ja) 遊技システム、各台装置及び遊技管理方法
JP6668434B2 (ja) 遊技情報表示装置
JP6325781B2 (ja) 遊技用装置
JP6347915B2 (ja) 遊技用システム、管理装置、遊技用装置および遊技機
JP5373145B2 (ja) 遊技媒体管理システム
JP6347914B2 (ja) 遊技用装置
JP5667678B2 (ja) 遊技媒体管理システム
JP6257921B2 (ja) 管理装置
JP2013144019A (ja) 情報処理システム
JP6619998B2 (ja) 遊技場用システム
JP5441201B2 (ja) 遊技場管理システム
JP5560477B2 (ja) 遊技場管理システム及び遊技場管理方法
JP2016159054A (ja) 遊技用装置、遊技システム及び貸出操作監視プログラム
JP2021037103A (ja) 遊技用装置、遊技用システム及び記録媒体管理方法
JP6067476B2 (ja) 遊技用装置、記録媒体処理装置、遊技用システム
JP6190615B2 (ja) 遊技用装置
JP2006136354A (ja) 遊技用システム
JP2004073497A (ja) 遊技システム、サーバ及び遊技機
JP6376737B2 (ja) 記録媒体処理装置