本発明の遊技用システムの実施例を図面に基づいて説明すると、まず図1は、本発明の実施例の遊技用システムの全体像を示すシステム構成図である。遊技用システムは、遊技場(パチンコ店)内に複数配置される各遊技島(図示略)に並設されるカードリーダ式パチンコ遊技機1と、パチンコ遊技機1の所定側の側方位置に該パチンコ遊技機1に対して1対1に対応設置され、主に会員登録をしていない一般の遊技者を対象として発行される記録媒体であるプリペイド機能を備えるビジターカードや、会員登録した会員遊技者に対して発行される記録媒体である会員カードを受付けて、パチンコ遊技機1における遊技に使用される遊技媒体である遊技球(パチンコ玉)を貸し出すための処理や、対応するパチンコ遊技機1における遊技にて獲得された遊技球を計数するとともに、該計数済みの遊技球の範囲内の遊技球の払出し(返却)を行う各台計数ユニット300と、各台計数ユニット300にて使用されるビジターカードや会員カード並びに各台計数ユニット300の管理等を行うカード管理コンピュータ500と、各台計数ユニット300において計数された計数済玉数の管理や、会員カードを所持する会員遊技者が再度の遊技に使用可能に所有する貯玉数やビジターカードに記録された持玉数の管理を行う貯玉管理コンピュータ550と、遊技場内に設置された各パチンコ遊技機1の台データ等の遊技情報を管理するホールコンピュータ540と、から主に構成されている。
尚、本実施例では、カード管理コンピュータ500と貯玉管理コンピュータ550とホールコンピュータ540とは、それぞれ別個のコンピュータにて形成されているが、これら全てのコンピュータが一のコンピュータにて形成されていてもよいし、これらのうちいずれか2つのコンピュータが一のコンピュータにて形成されていてもよい。
本実施例の遊技用システムを構成する各装置は、図1に示すように、ハブ(HUB)70並びに通信ケーブル80を介して双方向のデータ通信が可能に接続されていて、各接続機器には、それぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されている。該ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されているこれら各装置には、当該装置を個々に識別可能な装置IDが付与されているとともに、各装置が装置(ユニット)IDとローカルIPアドレスとが対応付けられたIPアドレステーブル等を有することで、該装置(ユニット)IDから特定される各ローカルIPアドレスを送信データに付与して送受信することにより、互いにデータの送受を実施できるようになっている。
尚、本実施例のカード管理コンピュータ500は、各会員カード並びに各ビジターカードに残存するプリペイド残額を管理しているとともに、通信回線81を介して、これら会員カードやビジターカードを管理する遊技場外のカード管理会社に設置された管理サーバ82と双方向のデータ通信を実施できるように接続されていて、これら管理サーバ82に対してカード管理コンピュータ500から、各種の管理情報が送信されることにより、カード管理会社は、該管理サーバ82にて各遊技場の会員カード並びにビジターカードによる売り上げ等を把握できるようになっている。
また、本実施例のホールコンピュータ540には、図1に示すように、遊技場の店員が使用するインカム9を制御する無線放送システム20が接続されており、ホールコンピュータ540は、無線放送システム20を介して店員のインカム9に対し、自動音声メッセージを送信することができる。尚、後述するように、ホールコンピュータ540は、非適正球を検出した各台計数ユニット300に対応するパチンコ遊技機1の台番号等を、インカム9を用いて店員に報知することができる。
また、パチンコ遊技機1は、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレールによって囲まれた略円形状の遊技領域が形成されており、所定の打球発射装置から発射された遊技球が、この遊技領域に打ち込まれることで遊技が行われるようになっている。
また、遊技領域の下部には、遊技領域に打ち込まれる遊技球を貯留する打球供給皿23がある。尚、打球供給皿23の上面所定箇所には、プリペイド残額が表示される残額表示器や、遊技球の貸出操作を行うために操作される貸出ボタンなどが設けられた操作部14が設置されている。
更に、打球供給皿(上皿)23の下部には、遊技領域における各入賞口に打球が入賞した場合に払い出される賞球によって、打球供給皿23から溢れた遊技球を貯留する下皿24が設けられている。また、パチンコ遊技機1の下皿24の下方位置には、各台計数ユニット300の獲得玉計数器407が配置されている。そして、下皿24に貯留された遊技球が獲得玉計数器407に流し込まれることで、遊技者が獲得した遊技球の個数を計数できるようになっている。尚、パチンコ遊技機1の上方には、個々のパチンコ遊技機1に1対1に対応し、呼び出しボタンを備えた呼び出しランプ110が設置されている。
次に、本実施例にて使用されるビジターカードと会員カードとについて、簡潔に説明すると、本実施例に使用されるビジターカード並びに会員カードには、種々のデータを記憶するための不揮発性メモリと、これら記録情報の書き換えや読み出しを実施するとともに、外部のリーダライタ装置との非接触通信を実施する制御部とを有するICチップが搭載されたICカードを使用している。これらビジターカード並びに会員カードには、個々のカードを識別可能なカードID、具体的には、ビジターカードにはVCで始まるカードIDが、会員カードには、KCで始まる会員カードIDが予め書き換え不能に記憶されていて、その種別がカードIDから識別可能とされているとともに、プリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データ等の各種データが記憶されている。
尚、会員カードは、遊技場に会員登録を実施した会員遊技者に対して発行されるものであり、該会員に対して付与される会員IDが書き換え不能に記憶されている。また、該会員カードを使用して会員遊技者は、一度獲得して計数した遊技球を、その翌日以降においても再度遊技に使用できる貯玉を行うことができるようになっているが、これら会員カードには、該貯玉のデータである貯玉数は直接記録されておらず、これら貯玉数は、貯玉管理コンピュータ550において、会員カードIDと会員IDとに対応付けて記憶されることで、該会員カードIDや会員IDから特定されるようになっている。
また、ビジターカードは、遊技場内に設置された図示しないカード発行・入金機にて、購入、発行されるとともに、各台計数ユニット300においても発行される。尚、ビジターカードには、該ビジターカードを所有する遊技者が計数した計数済玉数に基づく持玉数と日付とが記憶されており、該持玉数をその当日においてのみ、遊技場内の各台計数ユニット300において使用できるようになっている。
尚、本実施例では、ビジターカードのみに持玉数を書き込み記録するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら持玉数や貯玉数のデータを、ビジターカードと同じく、会員カードに記録するようにしても良い。逆に、会員カードと同様に、ビジターカードに持玉数を書き込み記録せずに、貯玉管理コンピュータ550において、各ビジターカードのカードIDに対応付けて当該ビジターカードを所持する遊技者が計数した持玉数をビジターカードから特定できるようにしても良い。
次に、本実施例に用いた各台計数ユニット300について説明する。尚、本実施例の各台計数ユニット300は、カードユニットの機能を兼ね備えている。
各台計数ユニット300の制御ユニット328とパチンコ遊技機1とは、図3に示すように、貸し出し処理や持玉や貯玉の払い出し処理における遊技球の払い出しに伴う各種のデータ(払出関連データ)を送受可能に接続されているとともに、パチンコ遊技機1に設けられている図示しない情報出力基板と信号ケーブルを介して接続されており、該パチンコ遊技機1から出力される大当り信号、確変中信号、時短中信号、賞球信号、始動信号が入力可能に接続されている。
さらに、各台計数ユニット300には、遊技者が獲得した遊技球を計数する獲得玉計数器407が設けられている。本実施例における獲得玉計数器407は、遊技球が規定の大きさである適正球か、規定の大きさよりも小さい非適正球かを判別する適正球判別装置423(図4参照)を備え、適正球の個数と非適正球の個数を個別に計数できるようになっている。
尚、本実施例において、遊技球の規定の大きさは、直径が11.0mmとなっており、本実施例の獲得玉計数器407の適正球判別装置423では、直径が10.9mm〜11.0mmまでの遊技球を適正球とし、直径が10.8mmよりも小さい遊技球(10.6mm〜10.8mmまでの遊技球)を非適正球として判別するようになっている。また、直径が小さい非適正球は入賞口に入賞する確率が高まるため、不正遊技者が遊技場外から非適正球を持ち込んで使用することがあり、このような要因により遊技場内に非適正球が生じる場合がある。
また、獲得玉計数器407には、適正球判別装置423により判別された非適正球を回収するための回収部408が設けられている(図2参照)。この回収部408は、獲得玉計数器407から着脱可能とされたボックス型をなしており、数十個(本実施例では、40個)の非適正球を貯留できるようになっている。更に、回収部408に所定個数の非適正球が貯留された際に、店員が回収部408を獲得玉計数器407から一旦取り外して非適正球を取り除いて回収することができる。尚、回収部408には、店員のみが開放できるように管理鍵等を設けるようにしてもよく、遊技者が回収部408の非適正球に触れられないようにしてもよい。
尚、回収部408が開放された時点で、当該回収部408が開放された旨を知らせる通知を、制御ユニット328がホールコンピュータ540に送信し、当該ホールコンピュータ540がインカム9を用いて店員に報知するようにしてもよい。このようにすることで、不正遊技者が回収部408を開放した場合に、回収部408が開放された各台計数ユニット300を店員が即座に特定することができ、不正遊技者が回収部408内の非適正球を入手してしまうことを防ぐことができる。
図2及び図3に示すように、各台計数ユニット300の前面には、フルカラーLED301aにより構成されて複数の色に点灯することで各台計数ユニット300の状態等を報知可能とされた多機能ランプ301等の各種表示部と、装置前面より装置前方側に突出形成された突出部305、会員カードやビジターカードを挿入するためのカード挿入口309が設けられている。
この各台計数ユニット300の前面に設けられたカード挿入口309は、各台計数ユニット300の下方位置に内蔵されるカードリーダライタ327のカードスロットに連設されており、このカード挿入口309を介してプリペイドカード(ビジターカード)や会員カードをカードスロットに挿入可能とされている。
また、カードリーダライタ327は、カード挿入口309から挿入される会員カード並びにビジターカードに記録されている(会員)カードIDや、会員ID(会員カードのみ)、プリペイド残額データ等の記録情報の読み出し並びに書き込みを行うとともに、その内方側端部位置に、発行に使用するビジターカード(回収したカードを含む)貯留する図示しない貯留部を有しており、該貯留部に貯留されたカードを発行可能とされている。
また、各台計数ユニット300は、会員カードに記憶された会員カードIDに対応付けて、各会員が所有する貯玉数を管理する貯玉管理コンピュータ550(図1参照)にデータ通信可能に接続されていて、獲得玉計数器407にて計数された計数済玉数を送信して会員カードIDから特定される貯玉数に計数済玉数を加算させる処理や、会員カードIDから特定される貯玉数の払い出しを実施する処理を行う。よって、会員カードには貯玉数等のデータは記憶されないようになっている。尚、本実施例では、これら貯玉管理コンピュータ550に送信された計数済玉数は、計数された当日においては払い出しにおいて手数料が徴収されない持玉数として管理され、該当日が終了した時点において貯玉数に移行される。
また、各台計数ユニット300の前面には、計数済玉数である持玉数を払い出させる際に遊技者が操作する払出ボタン401と、挿入中のビジターカードや会員カードを返却するときに操作される返却ボタン402が設けられている。尚、挿入中のビジターカードや会員カードの返却操作は、対応するパチンコ遊技機1の操作部14に設けられている返却ボタン(図示略)の操作することによっても実行できる。
尚、各台計数ユニット300の制御ユニット328には、払出ボタン401に対応する払出ボタンスイッチ401aや、返却ボタン402に対応する返却ボタンスイッチ402aが接続されている。
また、各台計数ユニット300の前面には、遊技者が紙幣を挿入する紙幣挿入口403が設けられている。この紙幣挿入口403は、各台計数ユニット300の上方位置に内蔵される紙幣識別ユニット410に連設されており、この紙幣挿入口403を介して紙幣を紙幣識別ユニット410に挿入可能とされている。この紙幣識別ユニット410は、紙幣挿入口403に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実施し、その識別結果を制御ユニット328に出力するようになっている(図3参照)。該紙幣識別ユニット410にて各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)の受付が可能とされている。よって、これらの現金が投入されたときにビジターカードや会員カードが受付けられていない場合には、該投入された現金が千円である場合には、該千円の金額に対応する玉数が対応するパチンコ遊技機1から払い出される。一方、2千円以上である場合には、カードリーダライタ327内部に貯留されているビジターカードに投入金額に対応するプリペイド残額が入金(残額加算)されるようになっている。
各台計数ユニット300の前面の突出部305において、遊技者と対向する面には、図2に示すように、各種情報を表示可能な表示部312と、メインメニュー画面を表示させるためのメニューボタン316と、台データを表示させるための台データボタン318と、会員カードを受付けた場合において、該会員カードに記録された会員カードID並びに会員IDにより特定される貯玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイボタン319と、再プレイボタン319の操作が有効であることを報知するための再プレイ表示部320と、遊技場の係員が所持するリモコン(図示略)からの赤外線信号を受信して電気信号に変換して出力するIR受光ユニット315と、が設けられており、該表示部312の表面には、表示部312に表示された各表示項目を指触により入力可能とするための透明タッチパネル314(図3参照)が設けられている。
また、図3に示すように、該突出部305内部には、表示部312を成す液晶表示器313や、メニューボタン316に対応するメニュースイッチ316aや、台データボタン318に対応する台データスイッチ318aや、再プレイボタン319に対応する再プレイスイッチ319aや、液晶表示器313の表示制御や、透明タッチパネル314による入力位置検出等を実施する表示制御マイコン等が実装された表示制御基板329が格納されている。
また、各台計数ユニット300は、紙幣識別ユニット410と、獲得玉計数器407と、カードリーダライタ327と、表示制御基板329と、各台計数ユニット300の各部の制御を制御プログラムにより実施して該各台計数ユニット300の各種の機能を提供する制御ユニット328と、から主に構成されている。更に、カードリーダライタ327、獲得玉計数器407、及び表示制御基板329は、制御ユニット328と接続されて各種データの送受が可能とされている。
また、制御ユニット328は、制御プログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU)328aや、カードリーダライタ327に受付け中のビジターカードや会員カードの(会員)カードIDや会員ID(会員のみ)並びにプリペイド残額(残度数)や、貯玉数、持玉数(計数済玉数)、来店ポイント数、対応するパチンコ遊技機1の台データ、遊技中の会員の遊技情報等の各種のデータを記憶可能なRAM328bや、中央演算処理回路(CPU)328aが実行する制御プログラムや、当該各台計数ユニット300の装置IDを含む設定情報や等の各種のデータを書き換え記憶可能な不揮発性メモリであるEEPROM328cや、その時点の時刻情報やカレンダ情報等を出力可能なリアルタイムクロック(RTC)328dを含み、RAM328bは図示しない電池によりバックアップされており、電源が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
本実施例のRAM328bに記憶されているカードテーブルには、図6(A)に示すように、カードリーダライタ327に挿入されたビジターカードや会員カードから読み出した(会員)カードIDや会員ID(会員カードのみ)、暗証番号(会員のみ)、(会員)カードID並びにプリペイド残額データに基づくプリペイド残額、カードID若しくは(会員)カードIDと会員IDから特定される持玉数、(会員)カードIDと会員IDから特定される貯玉数(会員のみ)、会員IDから特定される来店ポイント数(会員のみ)が記憶されるようになっている。
また、RAM328bに記憶されている本実施例の遊技情報テーブルには、図6(B)に示すように、本日を含む3日間の遊技情報、つまり、本日データ、前日データ、前々日データが記憶されている。
本実施例の遊技情報テーブルには、対応するパチンコ遊技機1から出力される前述した大当り中信号、確変中信号、時短中信号などの入力端子への入力状態に基づく現在の遊技状態(本日のみ)と、最新の遊技状態データ(左のビットから順に入力端子1〜入力端子3の入力状態、0:LOW/未接続、1:HIGH、本日のみ)並びに前回の遊技状態データ(最新の遊技状態データに更新される前の遊技状態データ、本日のみ)、営業開始時点からの総打込玉数、総賞球数、差玉数(総打込玉数−総賞球数)、総始動回数、大当り状態の発生が識別される毎にリセットされて大当りの発生後からの始動回数である当り後始動回数、営業開始時点からの大当りの発生回数である大当り回数、営業開始時点からの確変状態の発生回数である確変回数と、営業開始時点からの時短状態の発生回数である時短回数と、通常遊技状態において発生した大当りから次に通常遊技状態となるまでに発生した大当りの回数である連荘回数からなる遊技情報が格納されている。これら遊技情報は、入力端子に入力される大当り中信号、確変中信号、時短中信号、始動信号、賞球信号、アウト玉計数信号などに基づいて最新の情報に更新される。
また、RAM328bに記憶されている本実施例の計数情報テーブルには、図6(C)に示すように、本日中(開店時からその時点まで)に獲得玉計数器407にて計数された適正球の総数である適正球総計数値と、非適正球の総数である非適正球総計数値とが記憶されている。更に、本実施例では、計数情報テーブルにおける適正球総計数値及び非適正球総計数値は、各台計数ユニット300の起動時にクリアされるようになっている。例えば、遊技場の開店時などに各台計数ユニット300の電源が投入されたときに、計数情報テーブルにおける適正球総計数値及び非適正球総計数値がクリアされる。尚、計数情報テーブルにおける適正球総計数値及び非適正球総計数値がクリアされるタイミングは、台計数ユニット300の起動時に限らず、日付が更新された時点でクリアするようにしてもよい。
また、RAM328bに記憶されている本実施例の報知用計数テーブルには、図6(D)に示すように、多機能ランプ301を用いた報知等を行うための報知条件である非適正球検出報知条件と比較される計数値であって、非適正球を計数した値である非適正球計数値と、回収部報知条件または閉店時報知条件と比較される計数値であって、非適正球を回収する回収部408(図2参照)に貯留された非適正球を計数した値である回収部貯留球数値とが記憶されている。
図2及び図3に示すように、制御ユニット328は、リモコンからの送信に応じたIR受光ユニット315からの出力や突出部305に設けられている各種ボタンの操作やタッチパネルの操作に応じて表示制御基板329から入力される各種情報や、カードリーダライタ327からのカード挿入情報等を受けて、制御ユニット328に接続されている前記多機能ランプ301内に設けられたフルカラーLED301a等の各LEDの点灯制御、カードリーダライタ327、表示制御基板329の制御、残額表示器の表示制御等、全体の動作制御、並びにカード挿入口309に挿入された会員カードやビジターカードの利用の可/不可を判別するカード受付け処理や、受付け中の会員カード或いはビジターカードから読み出したプリペイド残額データに基づくプリペイド残額(残度数)を使用した玉貸を行う貸出処理や、貨幣の受付けに応じて、受付け金額に相当するプリペイド残額をその時点のプリペイド残額に加算更新して入金する発行・入金処理や、返却ボタン402の操作により受付け中の会員カードやビジターカードの返却または新たなビジターカードを発行する返却処理や、貯玉数を用いた再プレイ処理や、計数済玉数(持玉数)の払出しに応じた計数済玉数を更新する払出処理や、表示部312に各メニュー項目を表示してメニュー操作を受け付けるメニュー表示処理、並びに図15に示す割込監視処理等の各種処理を実行する。
尚、図15に示す割込監視処理は、図14に示すステップSb2〜Sb26の各処理とは平行して実施されることで、割り込み対象となる事象が発生したことを、ステップSb2〜ステップSb8の各ステップによる検知に基づいて実行されるカード受付け処理(ステップSb20)、貸出処理(ステップSb21)、発行・入金処理(ステップSb22)、返却処理(ステップSb23)、再プレイ処理(ステップSb24)、払出処理(ステップSb25)、メニュー表示処理(ステップSb26)の処理中においても、割り込んで実行可能とされている。
再プレイ処理においては、再プレイボタン319が操作されたときに、所定玉数(例えば125玉)以上の貯玉数が残存する場合には、該所定玉数(例えば125玉)の遊技球の払い出し指示データが対応するパチンコ遊技機1に出力されることで、該所定玉数(例えば125玉)の遊技球が対応するパチンコ遊技機1において払い出される。また、払出処理においては、払出ボタン401が操作されたときに、所定玉数(例えば125玉)以上の計数済玉数(持玉数)が存在する場合には、該所定玉数(例えば125玉)の遊技球の払い出し指示データが対応するパチンコ遊技機1に出力されることで、該所定玉数(例えば125玉)の遊技球が対応するパチンコ遊技機1において払い出される。尚、所定玉数未満の玉数は、対応するパチンコ遊技機1の払い出し単位である25玉の倍数にて払い出しされる。
また、制御ユニット328は、対応するパチンコ遊技機1の払出制御基板(図示略)と接続されており、該払出制御基板(図示略)との間において払い出し処理に伴う各種信号の送受が実施可能とされているとともに、通信部334並びにHUB70を介して、遊技場内の貯玉管理コンピュータ550等とデータ通信可能に接続されており、これらの各コンピュータと各種データの送受が該通信部334を通じて可能とされている。
また、制御ユニット328に接続された表示制御基板329は、表示部312を成す液晶表示器313や、透明タッチパネル314や、各種スイッチ類(メニューボタン316に対応するメニュースイッチ316a、台データボタン318に対応する台データスイッチ318a、再プレイボタン319に対応する再プレイスイッチ319a)や、IR受光ユニット315、前述した再プレイ表示部320内に設けられたLED320a等の電子部品が接続されており、これら透明タッチパネル314の操作情報や、各種スイッチ類の操作情報、IR受光ユニット315から出力された出力信号に基づく情報が、表示制御基板329を介して制御ユニット328に出力される。
また、表示制御基板329には、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路(図示略)や、透明タッチパネル314からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路(図示略)や、表示部312に表示する表示映像に関する処理を行うVDP(図示略)や、メニュー表示等に使用する画像データ等を記憶するVROM(図示略)や、表示部312に表示する表示データを一時記憶するVRAM(図示略)や、制御ユニット328から独立して、各種スイッチ類やタッチパネル等の入力に伴う判断や処理を処理プログラムに基づいて実施する表示制御マイコン等が実装されており、制御ユニット328から出力される表示データ(ページデータ)等に基づいて、各種の表示画面を表示するための表示部312を成す液晶表示器313に表示可能とされている。
ここで、本実施例における各台計数ユニット300に設けられた獲得玉計数器407について説明する。
図2に示すように、獲得玉計数器407は、パチンコ遊技機1の下皿24の下方位置に配置され、遊技者が下皿24に設けられた操作部(図示略)を所定操作することで、該下皿24に貯留された遊技球が獲得玉計数器407に流し込まれるようになっている。また、獲得玉計数器407は、各台計数ユニット300の前面側の下方端部に設けられた流入口406に計数玉流入路404を介して接続されており、獲得玉計数器407にて計数された遊技球(適正球)は、計数玉流入路404から流入口406に流入され、遊技島内の遊技球搬送路(図示略)に向かって流れるようになっている。
図4は、獲得玉計数器407のブロック図である。この獲得玉計数器407には、下皿24から遊技球が投入されたことを検出する遊技球投入検出センサ421と、該投入された各遊技球を、同時に複数の遊技球が適正球判別装置423に供給されない一定間隔、つまり、1の遊技球が適正球判別装置423から流出した後に次の遊技球が適正球判別装置423に流入する一定間隔で流下させるためのスプロケット433(図5参照)を駆動させるためのスプロケット駆動モータ422と、遊技球が規定の大きさである適正球か、規定の大きさよりも小さい非適正球かを判別する適正球判別装置423と、適正球の進行方向と異なる進行方向に非適正球を振り分けるための振分シャッタ434(図5参照)を駆動させるための振分用ソレノイド424と、適正球を計数する適正球用計数センサ425と、非適正球を計数する非適正球用計数センサ426と、報知用計数テーブルの回収部貯留球数値の値をリセットするための回収部リセットセンサ427と、これらの各装置を制御する計数器コントローラ420と、から主に構成されている。また、計数器コントローラ420は、制御ユニット328に接続され、該制御ユニット328により制御されるとともに、遊技球を計数したときの計数データ等を含む計数情報や、回収部リセットセンサ427にて回収部408の開放が検出された旨を示す回収部リセット信号を制御ユニット328に送信するようになっている。
計数器コントローラ420は、遊技球投入検出センサ421により遊技球が獲得玉計数器407に投入されたことを検出すると、スプロケット433を上記した一定周期で回転させる。図5に示すように、獲得玉計数器407に投入された各遊技球は、スプロケット433により同時に複数の遊技球が適正球判別装置423に流入しない一定間隔を開けられた状態で球流路430を流れるようになっている。尚、球流路430は、遊技球の進行方向に向かって下がるように傾斜されて設けられている。そして、球流路430を流れる遊技球は、適正球判別装置423を通過し、該適正球判別装置423により適正球か非適正球かが判別される。
適正球判別装置423は、第1判別センサ423aと第2判別センサ423bとの2つのセンサを有している。尚、第1判別センサ423aと第2判別センサ423bとは、遊技球の直径である11.0mmよりも大きい所定の間隔(例えば15.0mm)を開けて離間されて配置されている。これら第1及び第2判別センサ423a,423bは、遊技球が通過可能な丸孔が開口された平板状をなし、着磁可能金属球である遊技球の通過を磁気の変化により検出する磁気センサ(近接センサ)として構成される。
遊技球は、最初に第1判別センサ423aの丸孔を通過して、その後に第2判別センサ423bの丸孔を通過するようになっている。そして、遊技球の直径部分が第1判別センサ423aの丸孔を通過した時点から、第2判別センサ423bの丸孔を通過した時点までの通過時間の相違により、適正球か非適正球かの判別が行われる。尚、直径が大きな適正球(本実施例では、直径が10.9mm〜11.0mmまでの遊技球)は、直径が小さな非適正球(本実施例では、直径が10.8mmよりも小さい遊技球)よりも、転がる速度が速くなる。そのため、第1判別センサ423aから第2判別センサ423bまでの通過時間は、適正球が短く、非適正球が長くなる。この通過時間の相違により、適正球か非適正球かの判別を行うことができる。尚、後述する計数処理(図18参照)において、適正球か非適正球かの判別に用いられる第1判別センサ423aから第2判別センサ423bまでの通過時間は、非適正球判定閾値として設定されている。
そして、遊技球は、適正球判別装置423の下流側の球流路431を流れるようになっており、計数器コントローラ420は、球流路431に設けられた振分シャッタ434を開閉することで、適正球と非適正球とを振り分けるようになっている。具体的には、適正球判別装置423の下流側の球流路431は、適正球用計数センサ425に接続されているとともに、該球流路431の途中に、非適正球用計数センサ426に接続される球流路432が分岐して設けられている。尚、球流路432は、適正球判別装置423の下流側の球流路431の底面から下方に向かって延設されている。更に、振分シャッタ434は、球流路432の入口を開閉するように設けられている。
そして、振分シャッタ434は、計数器コントローラ420が実行する計数処理(図18参照)のステップSf15における設定に基づいて該計数処理とは個別に実行される図示しないシャッタ開放処理により開閉されるようになっている。計数器コントローラ420は、適正球判別装置423にて適正球と判別された場合には、振分シャッタ434により球流路432の入口を閉じた状態にし、適正球を適正球用計数センサ425に向けて流すようになっている。一方、適正球判別装置423にて非適正球と判別された場合には、振分シャッタ434を動作させて球流路432の入口を開放した状態にし、非適正球を非適正球用計数センサ426に向けて流すようになっている。尚、振分シャッタ434の開閉のタイミングは、適正球判別装置423を通過する遊技球の移動速度に応じて適宜設定される。
尚、遊技球の判別及び振り分けの処理は、計数器コントローラ420が、後述する計数処理(図18参照)を実行することでなされる。更に、計数器コントローラ420には、適正球用計数センサ425で計数された適正球数と、非適正球用計数センサ426で計数された非適正球数と、を一時的に記憶しておくためのメモリが搭載されている。また、本実施例における各台計数ユニット300にて計数された計数済玉数とは、適正球用計数センサ425で計数された適正球数と、非適正球用計数センサ426で計数された非適正球数と、を合わせた個数となっている。
尚、特に説明は省略するが、直径が11.0mmより大きな遊技球については、スプロケット433及び球流路430に進入しないように排除する構造を設けるようにしてもよい。
本実施例では、前述したように、スプロケット433を使用することにより、1の遊技球が適正球判別装置423から流出した後に次ぎの遊技球が適正球判別装置423に流入するようにすることで、各遊技球が適正球判別装置423の通過に要した時間を複雑な制御を行うことなく容易に特定できるようになっている。つまり、スプロケット433により1の遊技球が適正球判別装置423から流出した後に次ぎの遊技球が適正球判別装置423に流入するので、適正球判別装置423からは第1判別センサ423aによる検出信号が出力された後には、必ず該第1判別センサ423aに検出された遊技球が第2判別センサ423bにより検出されて該第2判別センサ423bによる検出信号が出力されるため、第1判別センサ423aに続いて出力される第2判別センサ423bからの検出信号との時間差を特定するのみで、個々の遊技球が適正球判別装置423の通過に要した時間を特定できるので、これら個々の遊技球が適正球判別装置423の通過に要した時間を簡単な制御で正確に特定できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらスプロケット433を用いないようにしても良い。
尚、これらスプロケット433を用いない場合においては、第1判別センサ423aと第2判別センサ423bとの距離を、遊技球の直径よりも小さいものとすることで、前述したスプロケット433を用いた場合と同様に、1の遊技球が適正球判別装置423から流出した後に次ぎの遊技球が適正球判別装置423に流入するようにすることが好ましい。但し、この場合にあっては、第1判別センサ423aと第2判別センサ423bとの距離が短くなるので、遊技球の大きさの違いよる通過に要する時間差が小さくなるために、適正球であるか否かの判別の精度が低くなってしまう畏れがある。
これに対し、第1判別センサ423aと第2判別センサ423bの距離を遊技球の直径よりも大きくした場合には、遊技球の大きさの違いよる通過に要する時間差も大きくなるので、適正球であるか否かの判別の精度を高めることができるものの、適正球判別装置423への遊技球の流入をコントロールしないと、1の遊技球が適正球判別装置423から流出する前に次ぎの遊技球が適正球判別装置423に流入して第1判別センサ423aにより検出されて検出信号が出力されてしまうので、どの検出信号がどの遊技球のものであるのかを複雑な制御により特定しなければならなくなってしまうところ、本実施例では、前述したように、スプロケット433を使用して適正球判別装置423への遊技球の流入をコントロールしているので、複雑な制御を行うことなく、高い精度で適正球であるか否かの判別を行うことができるようになっている。
尚、本実施例のようにスプロケット433を使用して高精度の判定を実施するか、或いは、スプロケット433を使用せずに、第1判別センサ423aと第2判別センサ423bとの距離を遊技球の直径よりも小さいものとして簡易な判定を実施するかは、適宜に選択すれば良い。
尚、計数処理を行う計数器コントローラ420の処理能力が高く、複雑な制御を行うことが可能である場合には、スプロケット433を用いずに、第1判別センサ423aと第2判別センサ423bの距離を遊技球の直径よりも大きくして、個々の遊技球に対応する第1判別センサ423aの検出信号と第2判別センサ423bの検出信号とを特定して、該特定した個々の遊技球に対応する第1判別センサ423aの検出信号と第2判別センサ423bの検出信号から各遊技球の通過に要した時間を特定して、適正球であるか否かの判別を行うようにしても良い。
次に、本実施例のカード管理コンピュータ500について、図7に基づき説明する。まず、本実施例に用いたカード管理コンピュータ500は、図7に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス501に、該カード管理コンピュータ500が実施する各種処理を行うCPU502、ワークメモリ等として使用されるRAM503、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC504、ハードディスク等からなる記憶装置505、キーボードやマウス等の入力装置506、各種の画面を表示出力する表示装置507、各種情報をプリント出力するプリンタ508、ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続された各台計数ユニット300(制御ユニット328)やカード発行・入金機等の各装置とのデータ通信を行う通信部509、カード会社に設置された管理サーバ82とのデータ通信を行うデジタルサービスユニット(DSU)510が接続された通常のコンピュータである。
記憶装置505には、カード管理コンピュータ500において実施される各種処理を行うための処理内容が記述された処理プログラムに加えて、会員カードに残存するプリペイド残額を管理するための会員カードテーブル(図8(A)参照)と、ビジターカードに残存するプリペイド残額を管理するためのビジターカードテーブル(図8(B)参照)と、が記憶されている。
会員カードテーブルには、図8(A)に示すように、各会員カードを個々に識別可能な会員カードIDに対応付けて、当該会員カードの発行を受けた会員遊技者の会員IDと、プリペイド残額と、当該会員カードが使用不可であるか否かを示す使用不可フラグとが記憶されており、会員カードに記憶されている会員カードID若しくは会員IDから、プリペイド残額や当該会員カードの使用可否を特定できるようになっている。
また、ビジターカードテーブルには、図8(B)に示すように、各ビジターカードを個々に識別可能なカードIDに対応付けて、当該ビジターカードの状況(利用中であるか保管中であるか)と、当該プリペイドカードが発行された最新の日時である最新発行日時と、プリペイド残額と、当該カードが使用不可であるか否かを示す使用不可フラグとが記憶されており、ビジターカードに記憶されているカードIDから、プリペイド残額や当該ビジターカードの使用可否、最新発行日時並びにプリペイド残額とを特定できるようになっている。
本実施例のカード管理コンピュータ500(CPU502)は、各台計数ユニット300における会員カードまたはビジターカードの受付けに応じて各台計数ユニット300から送信される、該各台計数ユニット300の装置ID並びに該受付けた会員カードまたはビジターカードから読み出した(会員)カードID並びにプリペイド残額を含むカード受付け通知の受信に応じて、該会員カードまたはビジターカードの使用の可否を判定して各台計数ユニット300に返信するカード受付け処理を実施する。
また、本実施例のカード管理コンピュータ500(CPU502)は、各台計数ユニット300における貸出処理の実施に伴い送信される貸出完了通知の受信に応じて、該受信した貸出完了通知に含まれる(会員)カードIDに対応して会員カードテーブル若しくはビジターカードテーブルに記憶されているプリペイド残額から、該貸出完了通知に含まれる税込使用額を減算更新する減算更新処理を行う。
また、本実施例のカード管理コンピュータ500(CPU502)は、各台計数ユニット300或いはカード発行・入金機における発行・入金処理の実施に伴い送信されるカード入金通知の受信に応じて、該受信したカード入金通知に含まれる(会員)カードIDに対応して会員カードテーブル若しくはビジターカードテーブルに記憶されているプリペイド残額に、該カード入金通知に含まれる入金金額を加算更新する入金更新処理を行う。
次に、本実施例の貯玉管理コンピュータ550について、図9に基づき説明する。まず、本実施例に用いた貯玉管理コンピュータ550は、図9に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス551に、該貯玉管理コンピュータ550が実施する各種処理を行う中央演算処理装置(CPU)552、ワークメモリ等として使用されるRAM553、時刻情報やカレンダ情報を出力するリアルタイムクロック(RTC)554、ハードディスク等からなる記憶装置555、キーボードやマウス等の入力装置556、各種の画面を表示出力する表示装置557、各種情報をプリント出力するプリンタ558、ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続された各台計数ユニット300とのデータ通信を行う通信部559が接続された通常のコンピュータである。
記憶装置555には、貯玉管理コンピュータ550において実施される各種処理を行うための処理内容が記述された処理プログラムに加えて、会員カードを所持する会員遊技者が所有する営業当日において当該会員遊技者により獲得された持玉数、並びに営業当日前に当該会員遊技者により獲得された貯玉数を管理するための会員貯蓄管理テーブル(図10(A)参照)と、ビジターカードに記録されている該ビジターカードを所持する遊技者により営業当日において獲得された持玉数を管理するためのビジター貯蓄管理テーブル(図10(B)参照)と、遊技場内の各台計数ユニット300におけるその時点(本日中)の適正球の計数値である適正球総計数値、及び非適正球の計数値である非適正球総計数値と各台計数ユニット300に受付け中のカードとを管理するためのユニット管理テーブル(図11(A)参照)と、当該遊技場における全ての各台計数ユニット300にて計数された適正球の合計値である合計適正球総計数値、及び非適正球の合計値である合計非適正球総計数値を管理するための適正球管理テーブル(図11(B)参照)と、が記憶されている。
尚、会員貯蓄管理テーブルに管理されている持玉数は、その営業当日のみ持玉数として管理されており、営業終了後の締め処理において会員貯蓄管理テーブルに存在する持玉数は、貯玉数に加算更新された後、全てリセットされる。
また、ビジター貯蓄管理テーブルには、図10(B)に示すように、各ビジターカードを個々に識別可能なカードIDに対応付けて、当該ビジターカードの最新発行日時と、該ビジターカードを所持する遊技者がその営業当日において獲得した獲得玉数の合計であって遊技や景品交換に未使用の玉数である持玉数とが記憶されており、ビジターカードに記憶されているカードIDから、当該遊技者が所有する持玉数を特定できるようになっている。
尚、ビジター貯蓄管理テーブルに管理されている持玉数は、その営業当日のみ有効とされており、営業終了後の締め処理においてビジター貯蓄管理テーブルに存在する持玉数が全てリセットされることにより、無効化される。
ユニット管理テーブルには、図11(A)に示すように、遊技場内に設置された各台計数ユニット300に固有に付与された装置IDに対応付けて、各台計数ユニット300のローカルIPアドレスが格納されるローカルIPと、当該各台計数ユニット300が設置されている遊技島の島番号が格納される設置島と、当該各台計数ユニット300がカードの受付け中であるか待機中であるかが格納される状況と、当該各台計数ユニット300が対応するパチンコ遊技機1の台番号が格納される対応台番号と、受付け中の会員カードまたはビジターカードのカードIDが格納される受付IDと、その時点(本日中)における各台計数ユニット300にて計数された適正球の総数である適正球総計数値と、その時点(本日中)における各台計数ユニット300にて計数された非適正球の総数である非適正球総計数値と、が記憶されている。これら遊技球関連情報は、各台計数ユニット300からテーブル更新情報等が、貯玉管理コンピュータ550に送信されることで、最新の遊技球関連情報に更新され、管理されるようになっている。
また、適正球管理テーブルには、図11(B)に示すように、日付に対応付けて、当該営業当日に当該遊技場における全ての各台計数ユニット300にて計数された適正球の合計値である合計適正球総計数値と、非適正球の合計値である合計非適正球総計数値と、が記憶されている。遊技場の店員は、適正球管理テーブルを参照することで、遊技場で使用されている遊技球にどのくらいの割合で非適正球が含まれているかを把握できるようになっている。尚、当該遊技場で使用されている遊技球に含まれる非適正球のパーセンテージを、適正球管理テーブルの合計適正球総計数値及び合計非適正球総計数値に基づいて算出し、貯玉管理コンピュータ550の表示画面に表示させるようにしてもよい。
ここで、本実施例の貯玉管理コンピュータ550にて実施可能な非適正球関係の設定について、図12に基づいて説明する。本実施例の貯玉管理コンピュータ550では、遊技場内の各台計数ユニット300にて実施される非適正球検出時の報知や動作条件に関する各種設定が、図12に示す非適正球関係設定画面において可能とされている。
例えば、「台単位設定」を用いれば、設定対象とするパチンコ遊技機1を1台ずつ台番号にて指定することができ、「島単位設定」を用いれば、設定対象とするパチンコ遊技機1を複数台ずつ島番号で指定することができる。尚、「島単位設定」においては、一の遊技島の一面に設置されている複数のパチンコ遊技機1と他面に設置されている複数のパチンコ遊技機1とを個別に設定できるように島単位が区分けされている。
この非適正球関係設定画面には、所定の報知条件になったときに各台計数ユニット300で報知動作を行うか否かを設定する「報知動作設定」の項目と、非適正球の検出したときの報知条件である「非適正球検出報知条件」の項目と、回収部に非適正球が貯留されたときの報知条件である「回収部報知条件」の項目と、遊技場の閉店時に行う締め関連処理の報知条件である「閉店時報知条件」の項目と、が設けられている。
また、非適正球関係設定画面に設けられた「報知動作設定」の項目には、「非適正球検出報知条件」の項目、「回収部報知条件」の項目、または「閉店時報知条件」の項目のうち、いずれかの報知条件が成立したときに、該当する各台計数ユニット300において、報知(多機能ランプ301を所定の報知用の色に点灯、及び貯玉管理コンピュータ550に対して報知通知を送信)のみを行うか、報知及び各台計数ユニット300の動作停止を行うか、特に報知等の動作を行わないようにするか、を選択するためのチェックボックスが設けられている。
また、非適正球関係設定画面に設けられた「非適正球検出報知条件」の項目には、該当する各台計数ユニット300において、非適正球が検出されたときに報知を行う条件である「非適正球の検出個数」を設定するための選択入力部が設けられている。尚、本実施例では、当該「非適正球の検出個数」の選択入力部において、該当する各台計数ユニット300における報知用計数テーブル(図6(D)参照)の非適正球計数値、つまり非適正球の検出個数が、10個以上になった時点で報知を行うように設定される。
また、非適正球関係設定画面に設けられた「回収部報知条件」の項目には、該当する各台計数ユニット300において、回収部408に貯留される非適正球が所定の個数以上になったときに報知を行う条件である「回収部の非適正球の個数」を設定するための選択入力部が設けられている。尚、本実施例では、当該「回収部の非適正球の個数」の選択入力部において、該当する各台計数ユニット300における報知用計数テーブル(図6(D)参照)の回収部貯留球数値が、30個以上になった時点で報知を行うように設定される。
また、非適正球関係設定画面に設けられた「閉店時報知条件」の項目には、遊技場の閉店時に該当する各台計数ユニット300において、回収部408に貯留される非適正球が所定の個数以上であるときに報知を行う条件である「回収部の非適正球の個数」を設定するための選択入力部が設けられている。尚、本実施例では、当該「回収部の非適正球の個数」の選択入力部において、遊技場の閉店時に該当する各台計数ユニット300における報知用計数テーブル(図6(D)参照)の回収部貯留球数値が、20個以上であるときに報知を行うように設定される。
このように、遊技場の店員は、貯玉管理コンピュータ550を用いて、各台計数ユニット300の報知条件を適宜設定することができる。尚、当該報知条件に従って各台計数ユニット300から報知通知を受信した貯玉管理コンピュータ550は、当該報知通知に含まれる各台計数ユニット300に対応するパチンコ遊技機1の台番号等の情報を、ホールコンピュータ540に送信し、当該ホールコンピュータ540がインカム9を用いて店員に報知するようになっている。そして、当該店員は、該当する各台計数ユニット300を特定し、多機能ランプ301を操作したり、回収部408に貯留された非適正球を取り除いたりする作業を行う。
尚、各台計数ユニット300において、報知用計数テーブルの非適正球計数値の値をリセットする報知リセットスイッチ301bが、制御ユニット328に接続されている(図3参照)。この報知リセットスイッチ301bは、報知点灯している多機能ランプ301を押圧することにより操作できるようになっており、遊技場の店員が多機能ランプ301を押圧することで、報知リセットスイッチ301bからリセット信号が制御ユニット328に入力される。当該制御ユニット328は、報知用計数テーブルの非適正球計数値の値をクリアするとともに、報知点灯中の多機能ランプ301を通常の点灯態様に復帰させるようになっている。
更に、回収部408が獲得玉計数器407に着脱自在に設けられており、遊技場の店員が、回収部408を獲得玉計数器407から一旦取り外すと、回収部リセットセンサ427(図4参照)により回収部408の開放が検出され、当該回収部リセットセンサ427から回収部リセット信号が制御ユニット328に入力される。当該制御ユニット328は、報知用計数テーブルの回収部貯留球数値の値をクリアするとともに、報知点灯中の多機能ランプ301を通常の点灯態様に復帰させるようになっている。
尚、回収部リセットセンサ427から回収部リセット信号が制御ユニット328に入力された時点で、前述したように、当該回収部408が開放された旨を知らせる通知を、制御ユニット328がホールコンピュータ540に送信し、当該ホールコンピュータ540がインカム9を用いて店員に報知するようにしてもよい。
以下、本実施例の各台計数ユニット300の動作について、図14〜図19を用いて説明する。
まず、図14に示すように、各台計数ユニット300の制御ユニット328は、各台計数ユニット300への電源投入により起動されることで、Sb1の起動処理を実施して、各種テーブルの初期化並びに各部の接続状況の確認や、カード管理コンピュータ500やホールコンピュータ540、貯玉管理コンピュータ550への接続確認要求の送信、並びに該接続確認要求の送信に応じてカード管理コンピュータ500、ホールコンピュータ540、貯玉管理コンピュータ550から返信される設定情報に基づく各設定データに初期値等の設定等を実施する。
そして、該起動処理の完了後においてSb2〜Sb8の処理を巡回実施することで、カード挿入口309への会員カード或いはビジターカードの挿入であるカード受付け(Sb2)、遊技者(会員またはビジター)による貸出ボタンの操作(Sb3)、紙幣挿入口403からの紙幣の投入による現金受付け(Sb4)、遊技者による返却ボタンの操作(Sb5)、再プレイボタン319の操作(Sb6)、払出ボタン401の操作(Sb7)、メニューボタン316の操作(Sb8)を検知する待機状態となる。
これらSb2〜Sb8の待機状態において、遊技者が、ビジターカードまたは会員カードをカード挿入口309に挿入した場合には、該ビジターカード或いは会員カードの挿入に伴う挿入検知情報がカードリーダライタ327から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb2においてカード受付け有りと判断してSb20のステップに進み、カード受付け処理を実施する。
このSb20における本実施例のカード受付け処理においては、カード挿入口309に挿入された会員カードまたはビジターカードの取り込み指示をカードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはビジターカードをカードリーダライタ327内に取り込んで、該会員カード或いはビジターカードに記憶されている記憶データ、具体的には、当該会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと会員ID(会員カードのみ)とプリペイド残額データ、持玉数データ(ビジターカードのみ)等を読み出す。
そして制御ユニット328は、受付けた会員カード又はビジターカードから読み出した(会員)カードIDとプリペイド残額データと装置IDとを含む認証要求をカード管理コンピュータ500に送信し、カード管理コンピュータ500からの認証結果を受信するカード認証処理を実施する。
カード管理コンピュータ500から返信された認証結果が「認証NG」である場合に各台計数ユニット300は、受付けた会員カード或いはビジターカードの排出指示をカードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはビジターカードを返却させてカード受付け処理を終了する一方、返信された認証結果が「認証OK」である場合には、受付けたカードから読み出した(会員)カードIDと会員ID(会員のみ)とプリペイド残額とをカードテーブルに格納するとともに、貯玉管理コンピュータ550に対して、受付けた会員カード或いはビジターカードから読み出した(会員)カードIDと装置IDと持玉数(ビジターカードのみ)とを含むカード受付け通知を送信する。
次いで、貯玉管理コンピュータ550は、受信したカード受付け通知に含まれる(会員)カードIDに対応する持玉数、貯玉数(会員のみ)を、会員貯蓄管理テーブルまたはビジター貯蓄管理テーブルにおいて該(会員)カードIDに対応して記憶されている各データから特定するとともに、該カードIDが会員カードIDである場合には、該会員カードIDに対応して会員情報テーブルに記憶されている暗証番号と来店ポイントを更に特定し、これら特定した持玉数、貯玉数(会員のみ)、来店ポイント(会員のみ)、暗証番号(会員のみ)と、(会員)カードIDと、を含む受付け処理完了通知を、受信したカード受付け通知の送信元の各台計数ユニット300に対して返信する。
この受付け処理完了通知の受信に応じて各台計数ユニット300の制御ユニット328は、受信した受付け処理完了通知に含まれる持玉数、貯玉数(会員のみ)、来店ポイント(会員のみ)、暗証番号(会員のみ)を、カードテーブルに格納するとともに、カードテーブルに記憶されているプリペイド残額を残額表示部に表示してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
また、遊技者がパチンコ遊技機1の操作部14の貸出ボタンの操作を実施した場合には、該遊技者による貸出ボタンの操作を検知するための貸出ボタンスイッチ(図示略)からの信号が各台計数ユニット300の制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb2〜Sb8の待機状態におけるSb3のステップにおいて貸出ボタンの操作有りと判断してSb21のステップに進み、カードテーブルに格納されているプリペイド残額の範囲内のプリペイド残額を使用して遊技球を貸し出す貸出処理を実施する。
この貸出処理においては、まず、挿入された会員カード或いはビジターカード(紙幣挿入により発行されたビジターカードを含む)から読み出してRAM328b(カードテーブル)に記憶しているプリペイド残額が、本実施例における使用単位額(貸出処理にプリペイド残額を使用する際の予め定められた単位額)となる100円と該使用単位額に相当する消費税額である5円(本実施例においては税率5%)との合計額である税込単位額となる105円未満であるか否かを判定し、プリペイド残額が105円未満である場合には該貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
一方、プリペイド残額が105円以上である場合には、プリペイド残額が本実施例において貸出処理の使用金額として設定されている500円と該使用金額に相当する消費税額である25円(税率5%)との合計額である税込使用額となる525円以上であるか否かを判定する。プリペイド残額が税込使用額以上である場合には、使用金額玉貸処理を実施する一方、税込使用額未満である場合には、表示金額玉貸処理を実施する。
この使用金額玉貸処理においては、使用金額となる500円に相当する玉数の払出指示、具体的には、500円分に相当する125玉の払出指示を、対応するパチンコ遊技機1に対して出力して該玉数を払い出させる。
つまり、該貸出処理において制御ユニット328は、カードリーダライタ327にて読み出したプリペイド残額データ並びに(会員)カードIDから特定されるプリペイド残額の大きさの少なくとも一部を使用し、該使用するプリペイド残額の大きさに相当する遊技球を貸出すための処理を実施している。
そして、残額表示器に表示されているプリペイド残額(RAM328bのカードテーブルに記憶されているプリペイド残額に同一)から、税込使用額である525円(4円/玉)を減算更新するとともに、カードテーブルのプリペイド残額並びに受付け中の会員カード或いはビジターカードに記憶されているプリペイド残額データを、税込使用額である525円を減算更新した新たなプリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データに更新した後、カード管理コンピュータ500に対して、当該各台計数ユニット300に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと、税込使用額とを含む貸出完了通知を送信して、カード管理コンピュータ500の会員カードテーブル或いはビジターカードテーブルにて該(会員)カードIDに対応付けて記憶されているプリペイド残額から該税込使用額を減算更新させる。
そして、受付け中のカードがビジターカードであるか否かを判定し、ビジターカードでない場合には該貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、ビジターカードを受付け中である場合には、残額表示器に表示されているプリペイド残額(RAM328bのカードテーブルに記憶されているプリペイド残額に同一)が0であるか否かを判定する。そして、該判定においてプリペイド残額が0でない場合には、該貸出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、プリペイド残額が0である場合には、更に、カードテーブルの持玉数が存在するか否かを判定する。
持玉数が存在する場合には、Sb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、持玉数が存在しない場合には、該プリペイド残額が0となったビジターカードの回収指示をカードリーダライタ327に出力して、カードリーダライタ327の内方側のカード貯留部(図示略)に回収するとともに、カード管理コンピュータ500に対し、該回収したビジターカードのカードIDを含む回収通知を送信してカードテーブルをリセットした後、Sb2〜Sb8の待機状態に戻る。
また、前述したSb2〜Sb8の待機状態において、遊技者が紙幣挿入口403から現金(紙幣)を投入した場合には、該現金(紙幣)の投入に伴う貨幣識別情報が紙幣識別ユニット410から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、Sb4のステップにおいて現金の受付け有りと判断してSb22のステップに進み、発行・入金処理を実施する。
この発行・入金処理においては、まず、入力された貨幣識別情報から投入された貨幣の投入金額を特定するとともに、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するか否かを判定する。
そして、受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在しないとの判定の場合に制御ユニット328は、カード貯留部(図示略)に収納されているビジターカードをカード挿入口309内の所定の読み取り位置に移動させて、当該ビジターカードのカードIDを読み出し、該読み出したカードIDと、投入金額と、当該各台計数ユニット300の装置IDとを含む発行要求をカード管理コンピュータ500に送信する。
この発行要求の受信に応じてカード管理コンピュータ500は、受信した発行要求に含まれるカードIDが、ビジターカードテーブルに存在するか否かを判定し、存在する場合には、該カードIDに対応するビジターカードテーブルの「状況」を「利用中」に更新し、RTC504から出力されるその時点の日時を最新発行日時に格納するとともに、受信した投入金額を「残存金額」にプリペイド残額として格納して、「発行許諾」を該発行要求の送信元の各台計数ユニット300に対して返信する。尚、受信したカードIDが、ビジターカードテーブルに存在しない場合には、「発行不可」が返信される。
また、「発行許諾」の送信に伴いカード管理コンピュータ500は、貯玉管理コンピュータ550に対して、格納した最新発行日時と受信した発行要求に含まれるカードIDと装置IDとを含む発行通知を貯玉管理コンピュータ550に通知することで、貯玉管理コンピュータ550は、受信した発行通知に含まれるカードIDに対応するビジター貯蓄管理テーブルの最新発行日時に、該受信した発行通知に含まれる最新発行日時を格納するとともに、受信した発行通知に含まれる装置IDに対応するユニット管理テーブルの「状況」を「受付け中」に更新するとともに、「受付ID」に当該受信したカードIDを格納してユニット管理テーブルを更新する。
前述した「発行許諾」の受信に応じて各台計数ユニット300の制御ユニット328は、カード挿入口309に移動させたビジターカードに、投入金額に相当するプリペイド残額を書き込み記憶するとともに、カードテーブルに、該ビジターカードのカードIDと投入金額に相当するプリペイド残額とを記憶、並びに残額表示器に該プリペイド残額を表示した後、該発行・入金処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
また、前述したSb2〜Sb8の待機状態において、遊技者が返却ボタン402の操作を実施した場合には、遊技者による返却ボタン402の操作を検知するための返却ボタンスイッチ402aからの信号が制御ユニット328に入力されることで、制御ユニット328は、Sb5において返却ボタン402の操作有りと判断してSb23に進み、返却処理を実施する。
この返却処理においては、まず、制御ユニット328は、獲得玉計数器407の計数器コントローラ420に遊技球の計数中であるか否かの問い合わせを行う。ここで、遊技球の計数中、具体的にはスプロケット駆動モータ422が動作中である場合には、返却ボタン402の操作を無効とし、「只今、計数中です。しばらくお待ちください。」のメッセージを表示部312に所定時間表示した後、Sb2〜Sb8の待機状態に戻る。一方、遊技球の計数中でない場合には、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するか否かを判定する。
この判定において、一方、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在しない場合には返却ボタン402の操作を無効とする。一方、会員カード或いはビジターカードが存在する場合には、制御ユニット328は、貯玉管理コンピュータ550に対して当該各台計数ユニット300の装置IDと返却したカードのカードIDとカードテーブルに記憶されている持玉数と貯玉数(会員のみ)を含む返却通知を送信する。
この返却通知の受信に応じて貯玉管理コンピュータ550は、会員貯蓄管理テーブルまたはビジター貯蓄管理テーブルにおいて、受信した返却通知に含まれる(会員)カードIDに対応して記憶されている持玉数並びに貯玉数(会員のみ)を、受信した返却通知に含まれる持玉数並びに貯玉数に更新するとともに、ユニット管理テーブルにおいて受信した装置IDに対応する「状況」を「待機中」に変更し、「受付けID」に格納されているカードIDを削除して、該返却通知の送信元の各台計数ユニット300に対して更新完了通知を送信する。
この更新完了通知の受信に応じて各台計数ユニット300(制御ユニット328)は、受付け中のカードがビジターカードであるか否かを判定し、ビジターカードである場合には、該ビジターカードに、カードテーブルの持玉数を記録した後、排出指示をカードリーダライタ327に出力して受付け中のビジターカードまたは会員カードをカード挿入口309から排出させるともに、カードテーブルをリセットした後、Sb2〜Sb8の待機状態に戻る。
また、前述したSb2〜Sb8の待機状態において、遊技者が再プレイボタン319の操作を実施した場合には、該再プレイボタン319に対応する再プレイスイッチ319aから信号が制御ユニット328に入力されることで、制御ユニット328は、Sb6において再プレイボタン319の操作有りと判断してSb24に進み、再プレイ処理を実施する。
この再プレイ処理においては、まず、制御ユニット328は、獲得玉計数器407の計数器コントローラ420に遊技球の計数中、具体的にはスプロケット駆動モータ422が動作中であるか否かの問い合わせを行う。ここで、遊技球の計数中である場合には、再プレイボタン319の操作を無効とし、「只今、計数中です。しばらくお待ちください。」のメッセージを表示部312に所定時間表示した後、Sb2〜Sb8の待機状態に戻る。一方、遊技球の計数中でない場合には、カードテーブルの持玉数が「0」であるか否かを判定する。
この判定において、持玉数が「0」でない場合には、該操作を無効とするとともに、「持玉数が有りますので、払出ボタンを操作して下さい。」のメッセージを表示部312に表示した後、Sb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、持玉数が「0」である場合には、更に、RAM328b内に記憶されている暗証番号の照合済みの有無を示す照合済みフラグが、照合済みを示す「1」であるか否かを判定し、「1」でない場合(照合済みでない場合)には、暗証番号の受付け処理を実施する。
このように、本実施例では、当日において会員遊技者が獲得した持玉数は、貯玉数と異なり、手数料を必要とせずに払出しが実施されることから、これら手数料がかからない持玉数が存在する場合において再プレイ操作を無効とすることで、手数料がかからない持玉数が存在するにもかかわらず、手数料のかかる貯玉数が使用されてしまうことによる会員遊技者の不利益の発生を解消することができるようになっている。
本実施例の暗証番号の受付け処理においては、まず、テンキーを含む暗証番号の受付け画面並びに暗証番号の入力を促すアナウンス表示を表示部312に表示して、暗証番号の受付けを行う。
そして、受付けた暗証番号とカードテーブルに格納している暗証番号とを比較し、双方が一致した場合において、RAM328b内の所定領域の照合済みフラグを、照合済みを示す「1」に更新するとともに、カードテーブルに格納している貯玉数が所定の再プレイ単位玉数以上であることを条件に、再プレイ玉貸処理を実施する。
一方、照合済みを示す「1」である場合には、さらに、LED320aが点灯状態であるか否か、つまり、貯玉数が所定の再プレイ単位玉数以上であるか否かを判定し、LED320aが点灯状態である場合には、カードテーブルに記憶されている貯玉数から、再プレイ単位数である135玉を減算更新し、再プレイ表示部320(LED320a)を消灯した後、再プレイ玉貸処理を実施する。この本実施例の再プレイ玉貸処理においては、再プレイ単位数(135玉)に対応する玉数、具体的には、再プレイ単位数(135玉)から手数料10玉を除いた125玉の遊技球の払出しを、前述した貸出処理の場合と同様に、対応するパチンコ遊技機1における払出単位である25玉の払出を指示する信号を5回出力することでパチンコ遊技機1に実施させる。
尚、再プレイ単位玉数の減算更新後の貯玉数が、再プレイ単位玉数以上である場合には、再プレイ玉貸処理の終了後において、再度、再プレイ表示部320(LED320a)が点灯状態とされる。
そして、貯玉管理コンピュータ550に対して、カードテーブルに記憶されている会員カードID並びに会員IDと、貯玉数から減算した再プレイ単位数(135玉)とを含む再プレイ完了通知を送信した後、該再プレイ処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
尚、再プレイ完了通知を受信した貯玉管理コンピュータ550は、会員貯蓄管理テーブルにおいて、該再プレイ完了通知に含まれる会員カードID並びに会員IDに対応付けて記憶されている貯玉数から再プレイ単位数(135玉)を減算更新する。
また、前述したSb2〜Sb8の待機状態において、払出ボタン401を操作した場合には、払出ボタンスイッチ401aからの操作信号が制御ユニット328に入力されることで、制御ユニット328は、Sb7において払出ボタン401の操作有りと判断してSb25に進み、払出処理を実施する。
本実施例の払出処理においては、まず、制御ユニット328は、獲得玉計数器407の計数器コントローラ420に遊技球の計数中、具体的にはスプロケット駆動モータ422が動作中であるか否かの問い合わせを行う。ここで、遊技球の計数中である場合には、払出ボタン401の操作を無効とし、「只今、計数中です。しばらくお待ちください。」のメッセージを表示部312に所定時間表示した後、Sb2〜Sb8の待機状態に戻る。一方、遊技球の計数中でない場合には、計数済玉数、つまり、カードテーブルの持玉数が存在するか否かを判定する。
この判定において、計数済玉数(持玉数)が存在しない場合には、表示部312に、例えば、「持玉数がありません。」のエラーメッセージを表示して、計数済玉数(持玉数)が存在しないことを遊技者に報知した後、該払出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
一方、計数済玉数(持玉数)が存在する場合には、計数済玉数が、予め設定されている所定の払出設定数である5度数に相当する125玉以上であるか否かを判定する。該判定において125玉以上である場合には、該125玉を払い出す払出設定数払出処理を実施する。
具体的に、該払出設定数払出処理においては、貸出処理の場合と同じく、パチンコ遊技機1と各種信号が授受され、カウントした台端末貸出要求完了確認信号(BRQ)の回数が払出設定数である5度数に相当する5回となるまで払出しが実施される。
そして、制御ユニット328は、表示部312の計数済玉数とカードテーブルの持玉数(受付け中のカードがビジターカードである場合には、該受付け中のビジターカードの持玉数)とから125玉の玉数を減算更新するとともに、貯玉管理コンピュータ550に対して、当該各台計数ユニット300に固有に付与された装置IDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと、払出した玉数(125玉)とを含む払出完了通知を送信して、貯玉管理コンピュータ550の会員貯蓄管理テーブル或いはビジター貯蓄管理テーブルにて該(会員)カードIDに対応付けて記憶されている持玉数から払出した玉数(125玉)を減算更新させた後、カード回収判定処理に進む。
このカード回収判定処理においては、受付け中のカードが、減算更新後の計数済玉数(持玉数)が「0」であるビジターカードであるか否かを判定し、計数済玉数(持玉数)が「0」であるビジターカードである場合には、さらに、プリペイド残額も「0」であることを条件に、貸出処理におけるプリペイド残額が「0」である場合と同じく、当該ビジターカードを回収した後、該払出処理を終了してSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
一方、計数済玉数(持玉数)が払出設定数以上でないとの判定結果である場合には、計数済玉数が対応するパチンコ遊技機1における払出単位数である25玉以上であるか否かを判定し、25玉以上でないと判定された場合、尚、本件実施例では、払出単位数である25玉未満の持玉数を各台計数ユニット300では払出しできないようにしているが、例えば、獲得玉計数器407に端数玉を貯留可能な図示しない返却貯留部と、当該返却貯留部に端数玉を払い出す払い出しユニットとを設けて、払い出しユニットを動作させて端数玉を返却貯留部から返却するようにしても良いし、図示しない精算装置で、端数の球を払出すようにしても良い。
尚、計数済玉数が払出単位数である25玉以上である場合には、該計数済玉数の範囲において払出が可能な最大払出単位と払出単位未満の端数とを特定した後、該特定した最大払出単位の玉数を対応するパチンコ遊技機1から払出させるとともに、端数の払出しを実施することで、特定した端数の遊技球が払出される。
また、ステップSb2〜Sb8の待機状態において、遊技者がメニューボタン316の操作を実施することでメニュースイッチ316aからの信号の入力があった場合には、制御ユニット328は、ステップSb8においてメニュー操作有りと判断してステップSb26に進み、メニュー表示処理を実施する。
このメニュー表示処理において制御ユニット328は、まず、カードテーブルに記憶されているデータに基づいて、対応するパチンコ遊技機1で遊技中の遊技者が会員であるか否か(会員IDが記憶されているか否か)を判定し、遊技者が会員でない場合(会員IDが記憶されていない場合)には、会員固有のメニュー項目を含まない「台データ」、「ランキング」、「お知らせ」の各メニュー項目のみを含むビジターメインメニュー(図19参照)を、ビジターメインメニュー表示指示を表示制御基板329に出力することにより、表示部312に表示させる一方、遊技者が会員である場合には、会員固有のメニュー項目である「ポイント表示」、「再プレイ」のメニュー項目と、RAM328b内に記憶されている当該会員の氏名を内在する歓迎メッセージを含む、会員メインメニュー(図19参照)を、会員メインメニュー表示指示を表示制御基板329に出力することにより表示部312に表示させる。尚、このメインメニュー画面には、遊技者が遊技において獲得した計数済玉数である持玉数や貯玉数(会員のみ)も表示される(図19参照)。
これら表示部312に表示された各メニュー項目は、遊技者が選択操作可能とされており、所定時間内にいずれかのメニュー項目が選択されない場合には、メニュー表示終了指示を表示制御基板329に出力することでメインメニューの表示が終了されてステップSb2〜Sb8の待機状態に戻る一方、所定時間内にいずれかのメニュー項目が選択された場合には、該選択されたメニュー項目に該当する処理を実行した後、ステップSb2〜Sb8の待機状態に戻る。
尚、メインメニュー中の「台データ」のメニューが選択された場合には、対応するパチンコ遊技機1の台データ情報が表示される台データ表示処理が実施され、「ランキング」のメニューが選択された場合には、台データに基づく遊技場内のパチンコ遊技機1のランキングがホールコンピュータ540から取得されて表示され、「お知らせ」のメニューが選択された場合には、お知らせ情報がホールコンピュータ540から取得されて表示され、「ポイント表示」のメニューが選択された場合には、受付け中の会員カードを所持する会員がその時点において獲得している来店ポイント数(カードテーブルに記憶されている来店ポイント数)が表示される。尚「再プレイ」メニューが選択された場合には、再プレイボタン319の操作と同じく、前述したステップSb24の再プレイ処理が実行される。
本実施例の各台計数ユニット300の制御ユニット328では、図15に示す割込監視処理を実行する。この割込監視処理では、ステップSc1〜Sc4の処理を巡回実施することで、獲得玉計数器407の計数器コントローラ420からの計数情報の入力の有無(Sc1)、貯玉管理コンピュータ550からの締め関連処理要求の受信の有無(Sc2)、報知リセットスイッチ301bの操作(入力信号)の有無(Sc3)、回収部リセット信号の入力の有無(Sc4)を検知する待機状態となる。
まず、ステップSc1において、制御ユニット328は、獲得玉計数器407の計数器コントローラ420から計数情報の入力があるか否かを判定する。ここで、計数情報の入力がない場合には、ステップSc2に進む。一方、計数情報の入力がある場合には、ステップSc10に進み、割り込みを開始する割り込み開始処理を実行するとともに、ステップSc11に進んで、後述する計数情報関連処理(図16参照)を実行する。そして、ステップSc50に進んで、割り込みを終了する割り込み開始処理を実行して、ステップSc1〜Sc4の待機状態に戻る。
ステップSc2において、制御ユニット328は、貯玉管理コンピュータ550からの締め関連処理要求を受信したか否かを判定する。ここで、締め関連処理要求の受信がない場合には、ステップSc3に進む。一方、締め関連処理要求の受信がある場合には、ステップSc20に進み、割り込みを開始する割り込み開始処理を実行するとともに、ステップSc21に進んで、後述する締め関連処理(図17参照)を実行する。そして、ステップSc50に進んで、割り込みを終了する割り込み開始処理を実行して、ステップSc1〜Sc4の待機状態に戻る。
ステップSc3において、制御ユニット328は、報知リセットスイッチ301bの操作(入力信号)があるか否かを判定する。ここで、報知リセットスイッチ301bの操作がない場合には、ステップSc4に進む。一方、報知リセットスイッチ301bの操作がある場合には、ステップSc30に進み、割り込みを開始する割り込み開始処理を実行するとともに、ステップSc31に進んで、RAM328bに記憶されている報知用計数テーブル(図6(D)参照)の非適正球計数値の値をクリアする。次いで、ステップSc32に進んで、多機能ランプ301が報知点灯中であれば、当該多機能ランプ301を通常の点灯態様に復帰させる。そして、ステップSc50に進んで、割り込みを終了する割り込み開始処理を実行して、ステップSc1〜Sc4の待機状態に戻る。
ステップSc4において、制御ユニット328は、回収部リセットセンサ427にて回収部408の開放が検出された旨を示す回収部リセット信号の入力があるか否かを判定する。ここで、回収部リセット信号の入力がない場合には、ステップSc1〜Sc4の待機状態に戻る。一方、回収部リセット信号の入力がある場合には、ステップSc40に進み、割り込みを開始する割り込み開始処理を実行するとともに、ステップSc41に進んで、RAM328bに記憶されている報知用計数テーブル(図6(D)参照)の回収部貯留球数値の値をクリアする。次いで、ステップSc42に進んで、多機能ランプ301が報知点灯中であれば、当該多機能ランプ301を通常の点灯態様に復帰させる。そして、ステップSc50に進んで、割り込みを終了する割り込み開始処理を実行して、ステップSc1〜Sc4の待機状態に戻る。
本実施例の獲得玉計数器407の計数器コントローラ420では、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるようになっている。タイマ割込が発生すると、計数器コントローラ420は、図18に計数処理を実行する。この計数処理では、計数器コントローラ420は、以下に説明するステップSf1〜Sf22の処理を実行する。尚、タイマ割り込みよって実行される処理としては、制御ユニット328からの要求に応答する処理や、計数情報等を送信する処理等も含まれる。
まず、ステップSf1において、計数器コントローラ420は、遊技球投入検出センサ421がオンであるか否か、つまり遊技球が獲得玉計数器407に投入されたか否かを判定する。
ここで、遊技球投入検出センサ421がオンである場合には、スプロケット駆動モータ422が動作中か否かを判定し(ステップSf2)、スプロケット駆動モータ422が動作中でなければ、スプロケット駆動モータ422の動作を開始し(ステップSf3)、ステップSf4に進む。また、スプロケット駆動モータ422が既に動作中ならば、ステップSf3を介さずにステップSf4に進む。一方、ステップSf1において、遊技球投入検出センサ421がオフである場合には、ステップSf10に進む。
ステップSf10において、計数器コントローラ420は、スプロケット駆動モータ422が動作中か否かを判定する。ここで、スプロケット駆動モータ422が動作中でなければ、ステップSf4に進む。一方、スプロケット駆動モータ422が動作中ならば、停止タイマがカウント中か否かを判定する(ステップSf11)。
ここで、停止タイマがカウント中でなければ、停止タイマにスプロケット停止時間をセットし(ステップSf12)、ステップSf4に進む。一方、停止タイマがカウント中であれば、停止タイマから1を減算する(ステップSf18)。次いで、停止タイマがタイマアップしたか否かを判定する(ステップSf19)。
尚、本実施例では、獲得玉計数器407に対して遊技球の投入が終了しても、スプロケット停止時間が経過するまで、スプロケット駆動モータ422が動作し続けるようになっている。更に尚、このスプロケット停止時間は、数秒〜数十秒程度の時間となっている。
ここで、停止タイマがタイマアップしていない場合には、ステップSf4に進む。一方、停止タイマがタイマアップしている場合には、スプロケット駆動モータ422の動作を停止し(ステップSf20)、計数器コントローラ420に搭載されたメモリに記憶された計数済みの遊技球の個数であって、適正球数及び非適正球数の値を含む計数情報を制御ユニット328に対して送信する(ステップSf21)。そして、当該適正球数及び非適正球数の値をクリアし(ステップSf22)、ステップSf4に進む。
ステップSf4において、計数器コントローラ420は、適正球判別装置423の第1判別センサ423aがオンであるか否か、つまり第1判別センサ423aを遊技球が通過したか否かを判定する。ここで、第1判別センサ423aがオンである場合には、通過時間タイマをクリアして、当該通過時間タイマの計時を開始し(ステップSf13)、ステップSf8に進む。一方、第1判別センサ423aがオフである場合には、ステップSf5に進む。
ステップSf5において、計数器コントローラ420は、通過時間タイマによる計時中か否かを判定する。ここで、通過時間タイマによる計時中でない場合には、ステップSf8に進む。一方、通過時間タイマによる計時中である場合には、ステップSf6に進む。
ステップSf6において、計数器コントローラ420は、適正球判別装置423の第2判別センサ423bがオンであるか否か、つまり第2判別センサ423bを遊技球が通過したか否かを判定する。ここで、第2判別センサ423bがオフである場合には、通過時間タイマに1を加算し(ステップSf14)、ステップSf8に進む。一方、第2判別センサ423bがオンである場合には、ステップSf7に進む。
ステップSf7において、計数器コントローラ420は、通過時間タイマに1を加算するとともに、当該1を加算した通過時間タイマの値が、非適正球判定閾値以上であるか否かを判定する。ここで、通過時間タイマの値が非適正球判定閾値以上でない場合、つまり適正球判別装置423を通過した遊技球が適正球であると判定した場合には、ステップSf8に進む。一方、通過時間タイマの値が非適正球判定閾値以上である場合、つまり適正球判別装置423を通過した遊技球が非適正球であると判定した場合には、振分用ソレノイド424の作動設定を行い(ステップSf15)、ステップSf8に進む。尚、振分用ソレノイド424の作動設定では、振分シャッタ434の開放タイミングや開放時間等が設定され、当該作動設定に基づいて所定のシャッタ開放処理がなされる。
尚、このシャッタ開放処理においては、ステップSf15に振分用ソレノイド424の作動設定がある場合に、非適正球の進行速度、つまり当該非適正球が第1判別センサ423aから第2判別センサ423bまで通過した通過時間に対応した開閉タイミングであって、当該非適正球が振分シャッタ434の位置まで移動したタイミングに合わせて、振分用ソレノイド424を作動して振分シャッタ434を開放し、かつ当該非適正球が球流路432に進入したタイミングに合わせて、振分用ソレノイド424を復帰して振分シャッタ434を閉塞する処理を行う。また、振分シャッタ434が開放されて非適正球が球流路432に進入すると、非適正球が非適正球用計数センサ426及び回収部408に向かって進行するようになる。
ステップSf8において、計数器コントローラ420は、適正球用計数センサ425がオンになったか否かを判定する。ここで、適正球用計数センサ425がオンになった場合には、計数器コントローラ420に搭載されたメモリに記憶される適正球数に1を加算し(ステップSf16)、ステップSf9に進む。一方、当該判定がNoであれば、特に何もせずにステップSf9に進む。
ステップSf9において、計数器コントローラ420は、非適正球用計数センサ426がオンになったか否かを判定する。ここで、非適正球用計数センサ426がオンになった場合には、計数器コントローラ420に搭載されたメモリに記憶される非適正球数に1を加算し(ステップSf17)、当該計数処理を終了する。一方、当該判定がNoであれば、特に何もせずに当該計数処理を終了する。
次に、各台計数ユニット300の制御ユニット328が実行する計数情報関連処理について説明する。図16に示すように、計数情報関連処理では、制御ユニット328は、以下に説明するステップSd1〜Sd10の処理を実行する。
まず、ステップSd1において、制御ユニット328は、獲得玉計数器407の計数器コントローラ420から受信した計数情報に含まれる適正球数及び非適正球数の値に基づいて、計数情報テーブル(図6(C)参照)の適正球総計数値及び非適正球総計数値を更新するとともに、報知用計数テーブル(図6(D)参照)の非適正球計数値及び回収部貯留数値を更新し、ステップSd2に進む。
ステップSd2において、制御ユニット328は、獲得玉計数器407にて計数された遊技球の個数であって、非適正球数を含む計数済玉数をカードテーブル(図6(A)参照)の持玉数に加算し、ステップSd3に進む。
尚、本実施例では、獲得玉計数器407にて計数された遊技球の個数である計数済玉数が、非適正球の個数が含まれている場合であっても持玉数に加算されるようになっており、その旨がメインメニュー画面において報知される。例えば、図19に示すように、獲得玉計数器407にて計数が完了した際に、メインメニュー画面に「計数完了しました。計数済玉数1234個を持玉数に加算します。」等の表示を行うようにしている。
図16に戻り、ステップSd3において、制御ユニット328は、更新した各テーブルの情報を含むテーブル更新情報を貯玉管理コンピュータ550へ送信し、ステップSd4に進む。
ステップSd4において、制御ユニット328は、報知用計数テーブル(図6(D)参照)の回収部貯留数値が、回収部報知条件の値(本実施例では30個)以上であるか否かを判定する。ここで、回収部貯留球数値が回収部報知条件の値以上である場合には、ステップSd6に進む。一方、回収部貯留球数値が回収部報知条件の値未満である場合には、ステップSd5に進む。
ステップSd5において、制御ユニット328は、報知用計数テーブル(図6(D)参照)の非適正球計数値が、非適正球検出報知条件の値(本実施例では10個)以上であるか否かを判定する。ここで、非適正球計数値が非適正球検出報知条件の値以上である場合には、ステップSd6に進む。一方、非適正球計数値が非適正球検出報知条件の値未満である場合には、当該計数情報関連処理を終了する。
ステップSd6において、制御ユニット328は、報知条件が成立しているときに報知を行う設定がなされているか否かを判定する。当該設定は、前述した非適正球関係設定画面(図12参照)の「報知動作設定」の項目の各チェックボックスの選択によりなされる。ここで、報知を行う設定がなされていない場合には、当該計数情報関連処理を終了する。一方、報知を行う設定がなされている場合には、ステップSd7に進む。
ステップSd7において、制御ユニット328は、多機能ランプ301を所定の報知用の色に点灯して報知を行う。次いで、ステップSd8において、制御ユニット328は、当該各台計数ユニット300の装置IDとともに、非適正球の検出数が所定個数以上となっている旨を知らせる報知情報を貯玉管理コンピュータ550に送信し、ステップSd9に進む。
ステップSd9において、制御ユニット328は、報知条件が成立しているときに各台計数ユニット300の動作停止を行う設定がなされているか否かを判定する。当該設定は、前述した非適正球関係設定画面(図12参照)の「報知動作設定」の項目の各チェックボックスの選択によりなされる。ここで、動作停止を行う設定がなされていない場合には、当該計数情報関連処理を終了する。一方、動作停止を行う設定がなされている場合には、各台計数ユニット300の動作を停止させる動作停止処理を実行する(ステップSd10)。
次に、各台計数ユニット300の制御ユニット328が実行する締め関連処理について説明する。図17に示すように、締め関連処理では、制御ユニット328は、以下に説明するステップSe1〜Se5の処理を実行する。
本実施例では、遊技場の閉店時(営業終了時)に、貯玉管理コンピュータ550から各台計数ユニット300に対して、締め関連処理(営業終了処理)を実行する要求を行う締め関連処理要求(所定の信号)が送信される。この締め関連処理要求を受信した各台計数ユニット300の制御ユニット328は、締め関連処理(営業終了処理)を実行する。
まず、ステップSe1において、制御ユニット328は、各テーブルの情報を含むテーブル情報を送信するようになっている。例えば、プリペイド残額の利用履歴等の情報をカード管理コンピュータ500に送信するとともに、離席における強制解除履歴データ等のデータを、カード管理コンピュータ500並びに貯玉管理コンピュータ550の双方に送信してステップSe2に進む。
ステップSe2において、制御ユニット328は、RAM328bに記憶されている報知用計数テーブル(図6(D)参照)の回収部貯留球数値が、閉店時報知条件の値(本実施例では20個)以上であるか否かを判定する。ここで、回収部貯留球数値が閉店時報知条件の値未満である場合には、当該締め関連処理を終了する。一方、回収部貯留球数値が閉店時報知条件の値以上である場合には、ステップSe3に進む。
ステップSe3において、制御ユニット328は、報知条件が成立しているときに報知を行う設定がなされているか否かを判定する。当該設定は、前述した非適正球関係設定画面(図12参照)の「報知動作設定」の項目の各チェックボックスの選択によりなされる。ここで、報知を行う設定がなされていない場合には、当該締め関連処理を終了する。一方、報知を行う設定がなされている場合には、ステップSe4に進む。
ステップSe4において、制御ユニット328は、多機能ランプ301を所定の報知用の色に点灯して報知を行う。次いで、ステップSe5において、制御ユニット328は、当該各台計数ユニット300の装置IDとともに、非適正球の貯留数が所定個数以上となっている旨を知らせる報知情報を貯玉管理コンピュータ550に送信し、当該締め関連処理を終了する。
尚、当該締め関連処理においては、前述した貯玉管理コンピュータ550の非適正球関係設定画面にて、報知及び各台計数ユニット300の動作停止を行う設定になっていても、動作停止処理は行われず、報知のみが行われる態様となっているが、締め関連処理においても、計数情報関連処理と同様に、動作停止処理を行うようにしてもよい。
図13に示すように、各台計数ユニット300(制御ユニット328)から非適正球の貯留数が所定個数以上となっている旨を知らせる報知通知を受信した貯玉管理コンピュータ550は、営業終了処理画面を表示する。この営業終了処理画面には、貯留数が所定個数以上となっている各台計数ユニット300の装置IDとともに、対応するパチンコ遊技機1の台番号が表示される。店員はこの営業終了処理画面に基づいて各台計数ユニット300を特定し、非適正球を回収することができる。尚、当該各台計数ユニット300に対応するパチンコ遊技機1の台番号等の情報を、ホールコンピュータ540に送信し、当該ホールコンピュータ540がインカム9を用いて店員に報知するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の実施例としての各台計数ユニット300にあっては、非適正球の数が計数した計数済玉数(持玉数)に含まれるようになるため、例えば、対応するパチンコ遊技機1から払い出された遊技球に非適正球が含まれていただけで、これら非適正球を遊技に不正使用していない善良な遊技者が、これら非適正球の数が計数した遊技媒球に含まれようにすることで不利益を被ってしまうことを防止できるとともに、計数された遊技球に含まれていた非適正球の数も把握することができる。
また、本実施例によれば、各台計数ユニット300から遊技球関連情報が定期的に貯玉管理コンピュータ550に送信されることで、図11(B)に示す適正球管理テーブルの合計非適正球総計数値を更新することができ、計数された遊技球に含まれていた非適正球の累計数を貯玉管理コンピュータ550において集中管理できる。
また、本実施例によれば、獲得玉計数器407の計数によって遊技者の所有となった持玉数の範囲内において遊技球を払い出すことで、計数した遊技球の一部または全部を払い出させて、再度、遊技に使用できる。
また、本実施例によれば、獲得玉計数器407にて計数された遊技球の個数である計数済玉数が、非適正球の個数が含まれている場合であっても持玉数に加算され、その旨が図19に示すメインメニュー画面において報知されることで、非適正球が計数されても、これら計数された非適正球を区別することなく表示可能であるので、これら非適正球が区別されて表示されることによって遊技者に違和感を与えてしまうことを防ぐことができる。
また、本実施例によれば、制御ユニット328が非適正球を検出したときに、多機能ランプ301を所定の報知用の色に点灯して報知することで、非適正球が計数されたことを容易に把握できる。
また、本実施例によれば、制御ユニット328が非適正球を検出したときに、各台計数ユニット300の動作を停止させる動作停止処理を実行することで、獲得玉計数器407に再び遊技球が投入されて計数が継続されることを防止できる。
また、本実施例によれば、図12に示す貯玉管理コンピュータ550の非適正球関係設定画面において「報知動作設定」の項目に報知条件が成立したときに、該当する各台計数ユニット300において、報知のみを行うか、報知及び各台計数ユニット300の動作停止を行うか、特に報知等の動作を行わないようにするか、を選択するためのチェックボックスが設けられていることで、遊技場の営業形態に応じた設定を実施できる。
また、本実施例によれば、適正球判別装置423が、第1判別センサ423aと第2判別センサ423bとの所定の距離に離間配列された2つのセンサを有し、第1判別センサ423aにおいて遊技球が検出された時点から、該遊技球が第2判別センサ423b検出されるまでの期間に応じて、規定の大きさであるか否かを判定することで、規定の大きさであるか否かの判定を、簡単な構成により容易に判定できる。
また、本実施例によれば、計数器コントローラ420が図18に示す計数処理のステップSf15において振分用ソレノイド424の作動設定を行って非適正球を回収部408に貯留することで、非適正球が繰返し使用されてしまうことを防止できる。
また、本実施例によれば、回収部408に所定の個数の非適正球が貯留されているときに、制御ユニット328が図17に示す締め関連処理において多機能ランプ301を所定の報知用の色に点灯して報知することで、回収部408に非適正球が貯留されていることを容易に把握できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、各台計数ユニット300における計数の対象となる遊技媒体の一例としてパチンコ玉が適用されていたが、遊技媒体としてメダルを適用してもよく、各台計数ユニットにおいてメダルを計数する際に、大きさが異なるメダルを判別するようにし、該大きさが異なるメダルを検出した場合であっても、遊技者の不利益にならないように、計数した遊技媒体数に大きさが異なるメダルの数も含めるようにしてもよい。
また、前記実施例では、各台計数ユニット300が設置される遊技場としてパチンコ遊技機等が設置される遊技場であるパチンコ店を例示しているが、本発明が適用される遊技場はゲームセンタなどであってもよい。
また、前記実施例では、遊技場の営業終了時において、貯玉管理コンピュータ550から各台計数ユニット300に対して、締め関連処理(営業終了処理)を実行する要求を行う締め関連処理要求を受信したときに、回収部408の非適正球が閉店時報知条件の値(所定個数)に達しているときには、その旨が報知されるようになっているが、回収部408の非適正球が所定個数に達しているときに報知するタイミングは、遊技場の営業終了時のみならず、営業時間中に報知を行ってもよいし、対応するパチンコ遊技機1が待機状態(遊技が行われていない状態)であるときに報知を行うようにしてもよい。
また、前記実施例では、締め関連処理(営業終了処理)を実行する要求を行う締め関連処理要求の受信に基づいて、回収部408の非適正球が閉店時報知条件の値(所定個数)に達しているときには、その旨が報知されるようになっているが、締め関連処理要求以外の他の要求を受信したことに基づいて報知を行うことを可能としてもよい。
さらに、前記実施例では、締め関連処理において回収部408の非適正球が閉店時報知条件の値(所定個数)に達しているか否かを判定し、所定個数に達しているときに報知するようになっていたが、所定個数に達しているか否かを判定するタイミングは種々に変更可能であり、所定個数に達しているか否かを常時判定するようにし、達したと判定した場合にその旨を記憶(例えば所定のフラグを設定するなど)しておき、遊技場の営業終了に際して達したと判定した旨が記憶されているか否か(所定のフラグが設定されているか否か)を判定し、記憶されていれば報知を行うようにしてもよい。
また、前記実施例では、非適正球関係設定画面において設定を行う際に、「非適正球の検出個数」の選択入力部において、非適正球の検出個数が、「10個」以上になった時点で報知を行うように設定され、この「10個」以上というような閾値に達したときに、各台計数ユニット300が報知を行うようになっているが、例えば、各台計数ユニット300において非適正球を1個でも検出した時点で報知する構成であってもよい。
また、前記実施例では、非適正球関係設定画面において、「非適正球検出報知条件」と回収部報知条件」と「閉店時報知条件」の項目で、それぞれ異なる非適正球の個数が設定されているが、これらの項目で同じ非適正球の個数を設定してもよい。
また、前記実施例では、非適正球関係設定画面の「報知動作設定」の項目において、報知条件が成立したときに、該当する各台計数ユニット300において、報知のみを行うか、報知及び各台計数ユニット300の動作停止を行うか、を選択するようになっており、各台計数ユニット300の動作停止を選択する場合には、必ず報知も選択されるようになっているが、この「報知動作設定」の項目において、報知の設定と、各台計数ユニット300の動作停止の設定と、を異なる選択項目としてもよく、各台計数ユニット300の動作停止がなされても、報知はされない構成であってもよい。また、各台計数ユニット300において報知を行うときに、多機能ランプ301を所定の報知用の色に点灯と、貯玉管理コンピュータ550に対して報知通知を送信することと、を同時に行うようになっているが、これら多機能ランプ301を所定の報知用の色に点灯と、貯玉管理コンピュータ550に対して報知通知を送信することと、を個別に行う構成とし、いずれか一方のみを行えるように「報知動作設定」の項目において選択できるようにしてもよい。
また、前記実施例では、非適正球関係設定画面において、報知及び各台計数ユニット300の動作停止がなされる条件として、「非適正球検出報知条件」と「回収部報知条件」と「閉店時報知条件」とで設定される各条件(各閾値)が用いられているが、報知がなされる報知条件と、各台計数ユニット300の動作停止がなされる停止条件と、がそれぞれ異なる条件(閾値)であってもよい。
また、前記実施例では、各台計数ユニット300は、非適正球が所定個数検出された旨、または回収部408の非適正球の個数が所定個数になった旨を光により報知する多機能ランプ301を備えていたが、各台計数ユニット300が音を出力可能なスピーカを備え、当該スピーカにより該報知を行うようにしてもよい。更に、表示部312に所定の画像を表示して該報知を行うようにしてもよい。
また、前記実施例では、各台計数ユニット300は、多機能ランプ301により報知を行っているが、各台計数ユニット300に対応するパチンコ遊技機1の表示装置やランプ等で報知を行うようにしてもよいし、各台計数ユニット300に対応する呼び出しランプ110にて報知をおこなうようにしてもよい。
また、前記実施例では、報知条件が成立したときに、各台計数ユニット300の多機能ランプ301を用いて報知を行っているが、各台計数ユニット300では一切の報知を行わずに、該各台計数ユニット300から通知を受けたホールコンピュータ540がインカム9を用いて店員に報知するのみの態様にしてもよい。更に、報知条件が成立したときに、各台計数ユニット300の動作を停止するとともに、該各台計数ユニット300から通知を受けたホールコンピュータ540がインカム9を用いて店員に報知する態様であってもよい。
また、前記実施例では、制御ユニット328が図16に示す計数情報関連処理のステップSd10において、各台計数ユニット300の動作を停止させる動作停止処理を実行するようになっているが、動作停止処理を実行するタイミングは、制御ユニット328にて計数情報関連処理を実行しているときに限らず、例えば、計数器コントローラ420が図18に示す計数処理を実行中に、非適正球を検出したときに即座に各台計数ユニット300の動作を停止させる動作停止処理を実行するようにしてもよい。
また、前記実施例では、制御ユニット328が図16に示す計数情報関連処理のステップSd2において、獲得玉計数器407にて計数された遊技球の個数であって、非適正球数を含む計数済玉数をカードテーブルの持玉数に加算するようになっているが、非適正球数の計数値を持玉数に加算しない構成であってもよし、非適正球数の計数値を持玉数に加算するか否かを適宜設定できる構成にしてもよい。
また、前記実施例では、獲得玉計数器407にて計数された遊技球の個数である計数済玉数が、非適正球の個数が含まれている場合であっても持玉数に加算され、その旨が図19に示すメインメニュー画面において報知されるようになっているが、非適正球数の計数値を持玉数に加算しない構成とした場合には、非適正球の個数が含まれていない計数済玉数をメインメニュー画面において報知するようにし、非適正球の個数が含まれていない計数済玉数を持玉数に加算した旨を図19に示すメインメニュー画面において報知するようにしてもよい。更に、計数済玉数に含まれなかった非適正球の個数をメインメニュー画面において報知するようにしてもよい。
また、前記実施例では、適正球判別装置423において、遊技球が第1判別センサ423aを通過した時点から第2判別センサ423bを通過した時点までの通過時間の相違により、適正球か非適正球かの判別が行われるようになっているが、適正球か非適正球かの判別方法は、本実施例に限ることなく、その他の判別方法を用いてもよい。例えば、遊技球をカメラで撮影し、該撮影した画像に基づいて遊技球の直径を検出し、該検出に基づいて適正球か非適正球かの判別を行うようにしてもよい。更に、適正球判別装置等を用いずに、遊技球が流れる球流路の構造を、直径が小さい非適正球が、適正球が流れる球流路と異なる球流路に物理的に振り分けられる構造とし、これら物理的に振り分けられた適正球及び非適正球が、それぞれ異なる計数センサにより計数されるものであってもよい。
また、前記実施例では、第1判別センサ423aと第2判別センサ423bとを適正球判別装置423に設けた形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、適正球判別装置423自体が1つの近接センサであって、その入り口と出口の双方に遊技球を検出するための2つのセンサを有するものであっても良い。