JPH09285153A - 振動アクチュエータ - Google Patents

振動アクチュエータ

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JPH09285153A
JPH09285153A JP8087796A JP8779696A JPH09285153A JP H09285153 A JPH09285153 A JP H09285153A JP 8087796 A JP8087796 A JP 8087796A JP 8779696 A JP8779696 A JP 8779696A JP H09285153 A JPH09285153 A JP H09285153A
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JP
Japan
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elastic body
vibration actuator
vibrator
vibration
relative motion
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Application number
JP8087796A
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English (en)
Inventor
Takeshi Matsumoto
豪 松本
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の振動アクチュエータの支持では、支持
部材と弾性体,固定部との間に隙間が発生し、駆動時
に、弾性体が移動方向と反対方向に位置ずれして、駆動
効率が低下する。 【解決手段】 弾性体2及び圧電体4a,4bを備える
振動子と,この振動子に加圧接触して振動子との間で相
対運動を行う相対運動部材27と,固定部23及び振動
子に固定され、振動子を相対運動の方向について位置規
制するとともに、振動子を振動子と相対運動部材27と
の加圧方向と略平行な方向について変位自在に支持す
る、一体構成部材である平行バネ21を有する支持部材
20とを備える振動アクチュエータ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の振動を発生
する振動子と、振動子に加圧接触して振動子との間で相
対運動を行う相対運動部材と、振動子に係合して振動子
を位置規制する支持部材とを備える振動アクチュエータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、弾性体と弾性体に装着される
電気機械変換素子(圧電体)とにより構成される振動子
に駆動電圧を印加して縦振動及び屈曲振動を調和的に発
生させ、振動子の表面に楕円運動を発生させることによ
り、振動子に加圧接触する相対運動部材との間に相対運
動を発生させる振動アクチュエータが知られている。
【0003】このような振動アクチュエータは、例え
ば、「光ピックアップ移動を目的とした圧電リニア・モ
ータ」(富川義朗氏他:第5回電磁力関連のダイナミッ
クシンポジウム講演論文集第393頁〜第398頁)に
おいて、その構成及び負荷特性に関する解析結果が詳細
に説明されている。
【0004】また、新版超音波モータ(上羽貞行氏,富
川義朗氏共著,トリケップス刊,第145頁〜第146
頁)には、この振動アクチュエータを用いた自走式装置
が開示されている。
【0005】図7は、このような振動アクチュエータ1
00に用いる弾性体101の一例の斜視図であり、図8
は、この振動アクチュエータ100の弾性体101の上
面図である。
【0006】矩形平板状の弾性体101の一方の平面に
は、PZTからなる薄板状の圧電体102a,102b
が接着により接着される。圧電体102a,102b
は、それぞれ駆動電圧を印加されることにより、弾性体
101に長手方向へ伸縮する1次の縦振動と長手方向へ
の4次の屈曲振動とを発生する。弾性体101の他方の
平面であって、発生する4次の屈曲振動における2か所
の腹位置には、突起状に駆動力取出部101a,101
bが形成される。駆動力取出部101a,101bの端
面には、縦振動及び屈曲振動の合成振動である楕円運動
が発生する。
【0007】これらの駆動力取出部101a,101b
の端面には、図示しない相対運動部材である移動子が加
圧接触する。これにより、前述した楕円運動により、弾
性体101と移動子との間に相対運動を発生させる。
【0008】この振動アクチュエータ100は、弾性体
101に発生する縦振動及び屈曲振動それぞれの固有振
動数が非常に近い値となるように設計される。これによ
り、2つの固有振動数に近い周波数の交流電圧を、圧電
体102a,102bに印加することにより、縦振動及
び屈曲振動を調和した状態で発生させることができ、、
弾性体101と移動子との間で相対運動を発生すること
ができる。
【0009】ところで、弾性体101を相対運動部材に
加圧接触させるには、まず、弾性体101を支持するこ
とにより、高精度に位置規制する必要がある。図9及び
図10は、ともに、従来の弾性体101の支持態様を示
す正面図であり、図9は支持前の状態を、図10は支持
時の状態をそれぞれ示す。
【0010】図9において、弾性体101の両側面の長
手方向中央部には、断面半円形のガイド孔103a,1
03bが穿設される。一方、振動アクチュエータ100
の設置対象機器の固定部(ハウジング)104の弾性体
設置位置側に臨む平面104aには、弾性体設置位置側
に向けて、丸棒状のガイドピン105a,105bが固
定される。
【0011】これらのガイドピン105a,105bを
介して、弾性体101の支持部材106が支持される。
支持部材106は、長板状であってガイドピン105
a,105bが隙間を有する状態で貫通するガイドピン
貫通孔106d,106eを形成された本体106a
と,本体106aの弾性体設置位置側の平面に、ガイド
孔103a,103bと等間隔で設置された突起106
b,106cとにより、構成される。突起106b,1
06cは、それぞれガイド孔103a,103bに嵌ま
り合う断面形状を呈する。
【0012】さらに、固定部104と本体106aとの
間には、ガイドピン105a,105bをガイドとし
て、付勢部材であるコイルスプリング107a,107
bが設置され、支持部材106を弾性体101に向けて
付勢する。
【0013】相対運動部材であるレール108は、ガイ
ドローラ109a,109bにより、図面上の左右方向
について移動自在に案内される。ここで、図9に示す状
態から、コイルスプリング107a,107bのバネ力
により、突起106b,106cをガイド孔103a,
103bに嵌合させるとともに駆動力取出部101a,
101bの端面をレール108の表面に加圧接触させる
(図10参照)。
【0014】このような状態で振動アクチュエータ10
0を駆動すると、弾性体101は支持部材106を介し
て固定部104に固定されるため、レール108が図面
上の左右方向に直線的に移動する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9及び図
10に示す従来の振動アクチュエータ100の支持にお
いては、支持部材106を、弾性体101とレール10
8との加圧方向と平行な方向に移動自在に支持する必要
性から、ガイドピン105a,105bとガイドピン貫
通孔106d,106eとの間には、隙間が不可避的に
存在していた。
【0016】一方、加工公差等の影響により、突起10
6b,106cとガイド孔103a,103bとの間に
も、隙間が不可避的に存在していた。そのため、振動ア
クチュエータ100に駆動電圧を印加してレール108
を駆動すると、これらの隙間の総和の分だけ、弾性体1
01がレール108の移動方向と反対方向に位置ずれし
てしまうという課題があった。そのため、レール108
の位置制御が不安定になるというおそれがあった。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、振動
子と,この振動子に加圧接触して振動子との間で相対運
動を行う相対運動部材と,固定部材及び振動子に固定さ
れ、振動子を相対運動の方向について位置規制するとと
もに、振動子を振動子と相対運動部材との加圧方向と略
平行な方向について変位自在に支持する、一体構成部材
である支持部材とを備えることを特徴とする振動アクチ
ュエータである。
【0018】請求項2の発明は、請求項1に記載された
振動アクチュエータにおいて、支持部材は、固定部材に
固定される第1接続部と,振動子に固定される第2接続
部と,第1接続部及び第2接続部の間に位置する連結部
とにより構成され、第2接続部が、加圧方向と略平行な
方向に対して変位自在であることを特徴とする。
【0019】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載された振動アクチュエータにおいて、支持部材
は、平行バネであることを特徴とする。
【0020】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
までのいずれか1項に記載された振動アクチュエータに
おいて、支持部材と振動子との固定、及び/又は、支持
部材と固定部との固定は、傾斜部付き支持棒とこの傾斜
部付き支持棒を収容する収容部との組み合わせにより、
行われることを特徴とする。
【0021】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
までのいずれか1項に記載された振動アクチュエータに
おいて、傾斜部付き支持棒は、テーパピン又はくさびで
あるとともに、収容部には、テーパピン又はくさびと略
等しい角度の傾斜面を有するテーパ付きの溝又は孔が形
成されることを特徴とする。
【0022】請求項6の発明は、請求項1から請求項5
までのいずれか1項に記載された振動アクチュエータに
おいて、弾性体と相対運動部材との加圧は、支持部材に
より行うことを特徴とする。
【0023】請求項7の発明は、請求項1から請求項6
までのいずれか1項に記載された振動アクチュエータに
おいて、弾性体と相対運動部材との加圧は、専用の加圧
部材により行うことを特徴とする。
【0024】請求項8の発明は、請求項1から請求項7
までのいずれか1項に記載された振動アクチュエータに
おいて、振動子は、矩形平板状の弾性体と、弾性体の一
方の平面に装着されて弾性体に縦振動及び屈曲振動を調
和的に発生する電気機械変換素子とを備え、相対運動は
1次元であることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明にかかる振動アクチュエ
ータの実施形態を添付図面を参照しながら、詳細に説明
する。なお、以降の実施形態の説明は、振動アクチュエ
ータとして超音波の振動域を利用する超音波アクチュエ
ータを例にとって、行う。
【0026】図1及び図2は、いずれも、第1実施形態
の超音波アクチュエータ1の構成を示す説明図であり、
図1は支持前の状態を、図2は支持時の状態をそれぞれ
示す。さらに、図3は、第1実施形態の超音波アクチュ
エータ1に用いる弾性体2の上面図である。
【0027】本実施形態の超音波アクチュエータ1は、
略述すれば、図9及び図10に示す従来の振動アクチュ
エータ100に比較すると、支持部材を平行バネ20を
用いて構成したものであり、支持部材以外の構成は殆ど
同一である。したがって、同一の部分は簡単に説明する
こととする。
【0028】本実施形態の超音波アクチュエータ1は、
矩形平板状の弾性体2と、この弾性体2の一方の平面に
接着により装着されて縦振動及び屈曲振動を調和的に発
生する電気機械変換素子である圧電体4a,4bを備え
る。弾性体2と圧電体4a,4bとにより、振動子が構
成される。圧電体4a,4bは、いずれも、駆動用圧電
体である。圧電体4a,4bには電気的に位相が90°
異なる交流電圧が印加される。
【0029】なお、図中符号4p,4p’も圧電体であ
るが、これらは、弾性体2に発生する振動状態をモニタ
するための振動モニタ用圧電体であり、後述する図5を
用いて説明する制御回路35に接続される。なお、弾性
体2本体はGND電位に接続される。
【0030】弾性体2の他方の平面であって4次の屈曲
振動の腹位置のうちの外側の2か所には、直方体型の駆
動力取出部2a,2bが突起状に形成される。
【0031】図5は、本実施形態の超音波アクチュエー
タ1の駆動回路30を示すブロック図である。駆動回路
30は、駆動信号を発振する発振器31と、この駆動信
号をπ/2位相差のある信号に変換する移相器32と、
駆動用圧電体4aに入力する駆動信号を増幅する増幅器
33と、駆動用圧電体4bに入力する変換された駆動信
号を増幅する増幅器34とを備える。
【0032】圧電体4p,4p’により検出された振動
は電気信号として制御回路35に送られる。制御回路3
5では、検出された変位量に基づき、補正信号を発振器
31に送り、発振器31から出力される駆動信号が適正
化される。
【0033】このような駆動回路30により、圧電体4
a,4bに電気的に位相が90°異なる交流電圧を印加
することにより、弾性体2には縦振動及び屈曲振動が調
和的に発生し、これらの振動の合成である楕円運動が、
弾性体2の駆動力取出部2a,2bの端面に発生する。
【0034】図1〜図3において、弾性体2の二つの側
面2c,2dの長さ方向及び厚さ方向それぞれの中央部
には、弾性体厚さ方向の全長に亘って、連続的に縮径す
る断面半円形のテーパ付き溝2e,2fが弾性体2の係
合部として穿設される。穿設位置は、弾性体2に発生す
る屈曲振動の節位置であリ、発生する屈曲振動を減衰さ
せることなく支持することができる。
【0035】弾性体2の係合部であるテーパ付き溝2
e,2fには、図1に示すように、相対運動方向に対し
て傾斜する傾斜部2g,2hが形成される。本実施形態
では、テーパ付き溝2e,2fは、後述する傾斜付き支
持棒であるテーパピン22a,22bを収容する収容部
として機能する。
【0036】なお、本実施形態では、弾性体2における
二つの側面2c,2dの長さ方向及び厚さ方向それぞれ
における対称の位置である中央部に係合部を設置する
が、本発明における振動アクチュエータはこのような態
様に限定されるものではない。すなわち、弾性体2にお
ける係合部の設置位置は、弾性体2の長さ方向,幅方向
及び厚さ方向の1種又は2種以上に対して対称である位
置に設置することが、弾性体2を確実に位置規制するた
めには、最も望ましい。
【0037】次に、本実施形態における支持部材20を
詳細に説明する。図4は、本実施形態における支持部材
20を構成する平行バネ20aを抽出して示す説明図で
あって、図4(a)は斜視図,図4(b)は支持前の状
態を示す側面図,図4(c)は支持時の状態を示す側面
図である。
【0038】本実施形態において、支持部材20は、図
1に示すように、平行バネ21と,平行バネ21の一端
側に設けられたテーパピン22a,22bと,平行バネ
21を固定部(ハウジング)25に固定するためのブラ
ケッット23とにより、構成される。
【0039】本実施形態における平行バネ21は、図4
(a)に示すように、金属等の弾性材料からなり離間し
て平行に配置された2枚の板材21a,21bと、これ
らの板材21a,21bにより、挟持された状態で配置
される金属等の剛体からなる直方体型の芯材21c,2
1dにより構成される。板材21a,21bと芯材21
c,21dとは、例えば接着されることにより装着され
る。
【0040】ここで、芯材21dの形成範囲が、固定部
25との接続を行うための第1接続部24aをなすとと
もに、芯材21cの形成範囲が、弾性体2との接続を行
うための第2接続部24bをなしており、第1接続部2
4aと第2接続部24bとは、板材21a,21bによ
り構成される連結部24cにより連結されている。
【0041】このようにして、平行バネ21は例えば複
数部材の連結部が存在しない一体構成部材として、構成
される。この平行バネ21は、図4(b)に示す初期状
態において、第1接続部24aを固定部に固定してお
き、第2接続部24bに矢印向きの荷重を付与すると、
平行クランク機構のように、連結部24cが平行四辺形
abcdを維持したままの状態で、図4(c)に示すよ
うに、変位する。そのため、第2接続部24bに矢印向
きの荷重を付与しても、芯材21cは芯材21dに対す
る平行な位置関係を維持したまま、変位することができ
る。
【0042】図1に示す本実施形態では、平行バネ21
の第1接続部24aはブラケッット23を介して固定部
(ハウジング)25に、例えばボルト等(図示しない)
により締結されることにより、固定される。
【0043】一方、第2接続部24の弾性体2側の平面
には、テーパピン22a,22bが固定される。テーパ
ピン22a,22bは、先端部に前述したテーパ付き溝
2e,2fと略等しい傾斜角度のテーパが形成されると
ともに、テーパ付き溝2e,2fと同じピッチで弾性体
2の幅方向と平行な方向に向けて設けられる。
【0044】テーパピン22a,22bにも、図1に示
すように、相対運動方向に対して傾斜する傾斜部22
c,22dが形成される。本実施形態では、テーパピン
22a,22bは傾斜付き支持棒として機能する。
【0045】そのため、支持部材20に向けて弾性体2
を接近させていくと、図2に示すように、弾性体2の係
合部であるテーパ付き溝2e,2fの傾斜部2g,2h
の傾斜角度と、支持部材20の係合部であるテーパピン
22a,22bの傾斜部22c,22dの傾斜角度とが
完全に一致していなくとも、傾斜部2g,2hと傾斜部
22c,22dとが係合する。そして、弾性体2は、図
2に示すように、テーパ付き溝2e,2fとテーパピン
22a,22bとが係合することによって、支持部材2
0により完全に固定される。
【0046】また、平行バネ21の有するバネ力によ
り、弾性体2はレール27との加圧方向について加圧さ
れている。図2に示すように、テーパ付き溝2e,2f
とテーパピン22a,22bとが係合した状態では、相
対運動方向(図面上の左右方向)に対して傾斜する傾斜
部を相対面に二つ形成されるため、テーパ付き溝2e,
2fとテーパピン22a,22bとの間の加圧力によ
り、テーパ付き溝2e,2fとテーパピン22a,22
bとが圧着され、相対運動方向に関する隙間は発生しな
い。
【0047】なお、図2に示すように、ガイドローラ2
6a,26bは、テーパ付き溝2e,2fとテーパピン
22a,22bとが完全に嵌合した状態の時に、ガイド
ローラ26a,26bによって案内されるレール27が
駆動力取出部2a,2bに接触することができる位置に
配置され、固定部(ハウジング)25に固定される。
【0048】このような状態で、超音波アクチュエータ
1を駆動して弾性体2の駆動力取出部2a,2bを介し
て加圧接触するレール27が1次元(図1,図2におけ
る左右方向)に移動すると、弾性体2と支持部材20と
は嵌合固定されるとともに支持部材20は固定部(ハウ
ジング)25に締結固定され、さらに支持部材20は一
体構成部材であることから、弾性体2は固定部(ハウジ
ング)25に対して、相対運動方向に関して位置ずれを
全く生じない。
【0049】また、前述した図4に示す、平行バネ21
の作用により、テーパピン22a,22bは、弾性体2
と相対運動部材27との加圧方向に平行に移動する。こ
のようにして、本実施形態において平行バネ21を用い
たことにより、
【0050】(1)弾性体2を固定部(ハウジング)2
5に支持すること、(2)弾性体2を相対運動方向に位
置規制するとともに、弾性体2を相対運動部材27との
加圧方向に変位自在に支持すること、及び(3)支持部
材20にがたつきが存在しない状態で、換言すれば一体
構成部材で弾性体2を支持することが可能になった。
【0051】したがって、超音波アクチュエータ1に駆
動電圧を印加してレール27を駆動しても、弾性体2は
レール27の移動方向と反対方向に位置ずれすることな
く、所定の位置に正確に保持される。
【0052】(第2実施形態)図6は、本発明の第2実
施形態を示す説明図である。なお、以降の第2実施形態
の説明では、第1実施形態と相違する部分だけを説明
し、同一の部分は同一の図中符号を付すことにより、重
複する説明を適宜省略する。
【0053】本実施形態が、第1実施形態と相違するの
は、平行バネ21の第2接続部24bと固定部材25と
の間に、第2接続部24bを加圧方向に加圧するための
コイルスプリング(付勢部材)28を配置した点であ
る。
【0054】本実施形態では、平行バネ21は支持部材
20の位置決めだけを行い、弾性体2と相対運動部材2
7との加圧は、専用のコイルスプリング28で行う。
【0055】(変形形態)以上の各実施形態の説明で
は、振動アクチュエータとして超音波アクチュエータを
用いたが、本発明にかかる振動アクチュエータはこのよ
うな態様のみに限定されるものではなく、他の超音波域
以外の振動域を利用した振動アクチュエータについても
等しく適用される。
【0056】また、各実施形態では、電気機械変換素子
として圧電体を用いたが、本発明にかかる振動アクチュ
エータはこのような態様に限定されるものではなく、電
気エネルギーを機械的変位に変換することができるもの
であれば等しく適用することができる。例えば、圧電体
以外に電歪素子を例示することができる。
【0057】また、各実施形態では、支持部材の係合部
として傾斜部付き支持棒を用いるとともに、弾性体の係
合部にこの傾斜部付き支持棒を収容する収容部を形成す
るようにしたが、本発明にかかる振動アクチュエータは
このような態様に限定されるものではなく、配置位置を
逆にすることにより、弾性体の係合部として傾斜部付き
支持棒を突設するとともに、支持部材の係合部にこの傾
斜部付き支持棒を収容する収容部を形成するようにして
もよい。また、支持部材と、弾性体又は固定部との固定
態様は何ら限定を要するものではなく、公知の適宜手段
により確実に固定すればよい。
【0058】また、各実施形態では、弾性体,支持部材
それぞれの係合部として、テーパピンとテーパ付きの溝
との組み合わせを用いたが、テーパ付きの溝の代わりに
テーパ付きの孔を用いることもできる。また、テーパピ
ンの代わりにくさびを用いることもできる。このような
場合、テーパ付きの溝又はテーパ付きの孔は、テーパピ
ン又はくさびと略等しい角度の傾斜面を有することが、
係合の確実性,容易性の観点からは望ましい。
【0059】また、上述したテーパピン又はくさびに代
えて、片方の面にだけ勾配を有する勾配キーと、この勾
配キーと略等しい角度の傾斜面を有する勾配付きの溝又
は孔との組み合わせを用いることもできる。
【0060】また、第1実施形態及び第2実施形態で
は、横断面形状が円形のテーパピンを用いたが、本発明
にかかる振動アクチュエータは、これらの実施形態に限
定されるものではなく、横断面形状が多角形のテーパピ
ンを用いることも可能である。
【0061】なお、第1実施形態及び第2実施形態にお
ける横断面形状が円形のテーパピンは製造が簡単であ
り、実施が最も容易であるが、弾性体を1本の円形のテ
ーパピンで位置規制しようとすると、弾性体と相対運動
部材との接触面と平行な平面内で弾性体が回転するおそ
れがあるため、この場合には第1実施形態及び第2実施
形態のように2本用いることが望ましい。
【0062】さらに、各実施形態の説明では、弾性体及
び支持部材の双方に、係合部として、相対運動の方向に
対して傾斜する傾斜部を設けた態様を例にとったが、一
方にだけ傾斜部を形成するとともに他方は従来と同様の
傾斜部無しとすることにより双方の係合部を構成するこ
とも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の超音波アクチュエータにおい
て、支持前の状態を示す説明図である。
【図2】第1実施形態の超音波アクチュエータにおい
て、支持時の状態を示す説明図である。
【図3】第1実施形態の超音波アクチュエータに用いる
弾性体の上面図である。
【図4】第1実施形態における支持部材をなす平行バネ
を示す説明図であって、図4(a)は透視状態で示す斜
視図,図4(b)は支持前の状態を示す側面図,図4
(c)は支持時の状態を示す側面図である。
【図5】第1実施形態の超音波アクチュエータの駆動回
路を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示す説明図である。
【図7】従来の振動アクチュエータに用いる弾性体の一
例の斜視図である。
【図8】従来の振動アクチュエータの弾性体の上面図で
ある。
【図9】従来の弾性体の支持前の状態を示す正面図であ
る。
【図10】従来の弾性体の支持時の状態を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
1 超音波アクチュエータ(振動アクチュエータ) 2 弾性体 2a,2b 駆動力取出部 2c,2d 側面 2e,2f テーパ付き溝 2g,2h 傾斜部 4a,4b 圧電体 20 支持部材 21 平行バネ 21a,21b 板材 21c,21d 芯材 22a,22b テーパピン 23 ブラケッット 24a 第1接続部 24b 第2接続部 24c 連結部 25 固定部 26a,26b ガイドローラ 27 レール(相対運動部材)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動子と,前記振動子に加圧接触して前
    記振動子との間で相対運動を行う相対運動部材と,固定
    部材及び前記振動子に固定され、前記振動子を前記相対
    運動の方向について位置規制するとともに、前記振動子
    を前記振動子と前記相対運動部材との加圧方向と略平行
    な方向について変位自在に支持する、一体構成部材であ
    る支持部材とを備えることを特徴とする振動アクチュエ
    ータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された振動アクチュエー
    タにおいて、 前記支持部材は、前記固定部材に固定される第1接続部
    と,前記振動子に固定される第2接続部と,前記第1接
    続部及び前記第2接続部の間に位置する連結部とにより
    構成され、 前記第2接続部が、前記加圧方向と略平行な方向に対し
    て変位自在であることを特徴とする振動アクチュエー
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載された振動
    アクチュエータにおいて、 前記支持部材は、平行バネであることを特徴とする振動
    アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項に記載された振動アクチュエータにおいて、 前記支持部材と前記振動子との固定、及び/又は、前記
    支持部材と前記固定部との固定は、傾斜部付き支持棒と
    前記傾斜部付き支持棒を収容する収容部との組み合わせ
    により、行われることを特徴とする振動アクチュエー
    タ。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項に記載された振動アクチュエータにおいて、 前記傾斜部付き支持棒は、テーパピン又はくさびである
    とともに、前記収容部には、前記テーパピン又は前記く
    さびと略等しい角度の傾斜面を有するテーパ付きの溝又
    は孔が形成されることを特徴とする振動アクチュエー
    タ。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
    項に記載された振動アクチュエータにおいて、 前記弾性体と前記相対運動部材との加圧は、前記支持部
    材により行うことを特徴とする振動アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6までのいずれか1
    項に記載された振動アクチュエータにおいて、 前記弾性体と前記相対運動部材との加圧は、専用の加圧
    部材により行うことを特徴とする振動アクチュエータ。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7までのいずれか1
    項に記載された振動アクチュエータにおいて、 前記振動子は、矩形平板状の弾性体と、前記弾性体の一
    方の平面に装着されて前記弾性体に縦振動及び屈曲振動
    を調和的に発生する電気機械変換素子とを備え、前記相
    対運動は1次元であることを特徴とする振動アクチュエ
    ータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008306907A (ja) * 2007-06-11 2008-12-18 Olympus Corp 超音波モータ
US8164233B2 (en) 2006-08-28 2012-04-24 Panasonic Corporation Drive apparatus

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US8164233B2 (en) 2006-08-28 2012-04-24 Panasonic Corporation Drive apparatus
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