JPH09284782A

JPH09284782A - 撮像およびプリントシステム

Info

Publication number: JPH09284782A
Application number: JP8112034A
Authority: JP
Inventors: Morio Yoshimatsu; 守雄吉松; Satoshi Kobayashi; 諭小林
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1996-04-09
Filing date: 1996-04-09
Publication date: 1997-10-31

Abstract

(57)【要約】【課題】ビデオカメラで撮像した画像をその場でプリ
ントアウトする場合に、照明光の色、輝度等を調整し
て、好みの写真を作成する。【解決手段】ビデオカメラ２が被写体１３を撮像し、
撮像信号がビデオプリンタ３を介してモニタ４に供給さ
れ、モニタ４の表示画像を見ながらビデオカメラ２の位
置を調整する。表示画像を見て確認してからビデオプリ
ンタ３の画像メモリに撮像画像を取込み、印刷する。照
明用の光源１１は、複数のランプと駆動回路とを含む。
操作キー１５に含まれるスイッチ付きボリュームを操作
して、各ランプのオン／オフ、光量を調整し、所望の
色、輝度の照明光を生じさせる。それによって、ユーザ
が希望する色、輝度の写真を作成することが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、人物を撮像し、
撮像画面をその場でプリントアウトすることができる撮
像およびプリントシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】人物の顔、上半身等を撮像し、現像、プ
リントするコイン式写真撮影システムが実用化されてい
る。これは、インスタント形の写真材料を用いて直ちに
写真を印刷できるものである。しかしながら、この種の
装置は、証明写真のような定型的な写真の作成には適し
ているが、ユーザの好みの写真を作成する上での自由度
が少ない欠点があった。この問題を解決するために、本
願出願人は、ビデオカメラにより好みのアングルで撮像
し、撮像された画像を直ちにビデオプリンタによって印
刷するシステムを提案している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このシステムは、ビデ
オカメラの角度等をユーザが調整し、所望の写真をその
場で印刷できる利点を有する。しかしながら、照明光
は、所定の色温度（例えば３２００Ｋ°）を基準とした
色温度に固定され、ビデオカメラのオートホワイトバラ
ンスは、かかる照明光のもとで白い被写体を撮像した場
合に白を再現できるように設定されていた。しかしなが
ら、ユーザの所望の色、明るさの照明光のもとで撮像さ
れた写真を印刷できることが好ましい。

【０００４】従って、この発明の目的は、簡単な操作
で、作成される写真の明るさ、色合い等を所望のものに
することができる撮像およびプリントシステムを提供す
ることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、ビデオカメ
ラからの撮像信号がビデオプリンタによって印刷可能で
あり、且つモニタにより表示されるように構成された撮
像およびプリントシステムにおいて、ビデオカメラの被
写体に対する照明用の光源と、光源の色相、飽和度、輝
度の少なくとも一つを調整する手段とを有することを特
徴とする撮像およびプリントシステムである。

【０００６】照明用光源の色相等を変えることによっ
て、作成される写真の明るさ、雰囲気を所望のものとす
ることができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て説明する。図１は、撮影およびプリントアウトシステ
ムの一例の概略的構成を示し、図２は、その外観を示
す。

【０００８】図１に示すように、略直方体のケース１内
に、主たる構成要素として、ビデオカメラ２、ビデオプ
リンタ３、モニタ４および制御装置５が装備される。ビ
デオカメラ２は、必要に応じてＶＴＲ一体形のものを使
用できる。ビデオカメラ２は、パン／チルタ６によっ
て、水平方向および垂直方向に撮像位置を移動可能とさ
れている。ビデオカメラ２の光軸およびモニタ３の光軸
がほぼ直交し、これらの光軸が交差する位置またはその
近傍に斜め４５°の角度でハーフミラー８が配設され
る。ハーフミラー８の位置に対応して、開口９がケース
１に設けられる。

【０００９】ビデオカメラ２の撮像信号がビデオプリン
タ３のビデオ入力端子に供給される。ビデオプリンタ３
は、熱昇華性染料を使用したカラープリンタ、インクジ
ェット式のカラープリンタ等の既存のものを使用でき
る。ビデオプリンタ３のビデオ出力端子に対して、モニ
タ４が接続され、ビデオプリンタ３に対して供給された
撮像信号がビデオプリンタ３の信号処理系を介してモニ
タ４によって表示される。

【００１０】さらに、撮影時の照明用の光源１１が設け
られ、光源１１からの照明光が拡散板１２を介して被写
体人物１３に照射される。被写体人物１３の後ろには、
所定の色のスクリーン１４が設置される。制御装置５
は、マイクロコンピュータにより構成され、システム全
体の動作を制御する。制御装置５に対しては、ケース１
に設けられた操作キー１５、またはケーブル１６を介し
て接続された操作盤１７からの操作信号が与えられる。

【００１１】図２に示すように、ケース１の前面には、
上述した開口９、拡散板１２、操作キー１５の他に、コ
インタイマー２０、プリントアントされた写真の取り出
し口２１が設けられている。また、光源１１は、例えば
４個の発光ランプ７ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄと、これらの
発光ランプ７ａ〜７ｄに対する駆動回路とを含む。発光
ランプ７ａ〜７ｄは、被写体１３に対して、略等距離の
位置に配設される。駆動回路と関連して、各ランプに対
する電源電圧を可変するスイッチ付きボリューム１５
ａ、１５ｂ、１５ｃ、１５ｄが設けられている。

【００１２】操作盤１７には、図３に示すように、複数
の操作キーが設けられている。すなわち、メモリボタン
２２、入力画ボタン２３、プリントボタン２４、パン／
チルトボタン２５、望遠、広角用のボタン２６、２７が
設けられている。

【００１３】上述した撮像およびプリントシステムは、
スタンバイ状態（制御装置５が動作状態）で、硬貨を挿
入することによってコインタイマー２１が作動すると、
メイン電源がオンとなる。それによって、ビデオカメラ
２、ビデオプリンタ３、モニタ４、光源１１に電源が供
給され、照明が発光し、ビデオカメラ２が被写体１３を
撮影する。撮像信号は、ビデオプリンタ３のビデオ入力
端子、ビデオプリンタ３の内部の信号処理回路、ビデオ
出力端子を経由してモニタ４に供給され、モニタ４によ
り表示される。従って、被写体人物１３は、ハーフミラ
ー８で反射されたモニタ４の表示画像を開口９を通じて
見ることができる。

【００１４】この画像を見ながら、手元の操作盤１７の
パン／チルトボタン２５、望遠、広角用のボタン２６、
２７を操作し、それによって写真としてプリントアウト
したい画像を作成し、さらに、ボリューム１５ａ〜１５
ｄを操作して好みの照明に設定する。写真としてプリン
トアウトしたい画像が決定された時に、メモリボタン２
２が押される。それによって、その時の画像（１フィー
ルドあるいは１フレーム）がビデオプリンタ３内の画像
メモリに取り込まれる。ボタン操作により発生する操作
信号が制御装置５に供給され、制御装置５によって、上
述した動作を実現するように各構成要素が制御される。

【００１５】ビデオプリンタ３の画像メモリに取り込ま
れた画像は、モニタ４上に表示される。この静止画像を
確認してから、プリントボタン２４が押される。制御装
置５がこの操作を受け付け、ビデオプリンタ３を制御装
置５が制御し、画像メモリに蓄えられている静止画像を
プリントアウトする。プリントされた画像を取り出し口
２１から取り出すことができる。若し、取り込まれた画
像が希望するものでない時には、入力画ボタン２３が押
される。それによって、記憶された画像がクリアされ、
ビデオカメラ２が撮影した画像がモニタ４により表示さ
れる状態に復帰する。入力画ボタン２３は、キャンセル
キーとして機能する。

【００１６】この発明は、上述したシステムにおいて、
光源１１を所望のものに設定できることに特徴を有す
る。一般的に、色彩は、図４に示すように、色相、輝
度、飽和度によって規定される。ビデオカメラ２のオー
トホワイトバランス回路は、所定の色温度の照明のもと
で、白を撮像した時に、正しく白が再現されるように設
定されている。従って、光源１１の色温度（色合い）が
変わると、撮像された画像の色相が変化する。勿論、光
源１１の明るさによって撮像画像の輝度が変化する。

【００１７】図５を参照して光源１１として使用できる
いくつかの発光ランプの特性について説明する。図５Ａ
は、色温度が６５００Ｋ°の昼間光の分光分布図を参考
のために示す。図５Ｂは、発光ランプ例えばハロゲンラ
ンプの駆動電圧を変えた時の光束（光量）の変化を示
す。このように、駆動電圧の制御によって、ランプの発
光量を制御できる。

【００１８】図５Ｃは、色温度が略２１００Ｋ°のナト
リウムランプのスペクトラムを示す。図５Ｄは、色温度
が略２７００Ｋ°の白熱電球のスペクトラムを示す。図
５Ｅは、色温度が略３０００Ｋ°のハロゲンランプのス
ペクトラムを示す。図５Ｆは、色温度が略６０００Ｋ°
のメタルハライドランプのスペクトラムを示す。図５Ｇ
は、色温度が略６０００Ｋ°の蛍光ランプのスペクトラ
ムを示す。図５Ｈは、色温度が略２８００Ｋ°の蛍光ラ
ンプのスペクトラムを示す。勿論、この発明は、ここに
挙げたもの以外のランプを使用することができる。

【００１９】この発明の一実施例では、４個の発光ラン
プ７ａ〜７ｄを設けており、これらの発光ランプ７ａ〜
７ｄとして、図５Ｃ〜図５Ｈにそれぞれ示すスペクトラ
ムを有する６個のランプの内の４個を選択して使用でき
る。そして、スイッチ付きボリューム１５ａ〜１５ｄに
よって、各ランプのオン／オフ、並びに光量を変えるこ
とによって、ユーザが好みの色相、飽和度、輝度の照明
光を得ることができる。照明の変化に応じて撮像画像の
色相、輝度等も変化する。この撮像画像の変化は、モニ
タ４の画像を見て確認することができる。ユーザは、好
みの撮像画像が得られるように、ボリューム１５ａ〜１
５ｄを調整し、そして、メモリボタン２２を押して、画
像を取込み、プリントボタン２４を押して取り込んだ画
像を印刷する。

【００２０】さらに、この発明の一実施例では、光源１
１の調整に加えて、ビデオプリンタ３と関連した調整つ
まみを操作して、作成される写真の色相等を調整可能と
している。すなわち、ビデオプリンタ３の信号処理回路
において、印刷する画像の色相、飽和度、プリント濃
度、鮮鋭度をそれぞれ調整できるように、調整つまみが
操作キー１５の一部として設けられている。光源１１の
調整のみでは、所望の画像が得られない場合では、これ
らのビデオプリンタ３と関連する調整つまみを操作する
ようになされる。但し、プリント濃度、鮮鋭度は、プリ
ントアウトしないと、調整結果が分からない。

【００２１】なお、光源１１を制御する操作ボタン、ボ
リューム等を操作盤１７に設けるようにしても良い。

【００２２】

【発明の効果】この発明は、照明光の色相、輝度、飽和
度の少なくとも一つを制御することによって、ユーザが
所望の写真を印刷することが可能となる。具体的には、
写真の雰囲気を変えたり、顔写真の肌を綺麗に修正する
こと等が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例の構成を示す略線図であ
る。

【図２】この発明の一実施例の外観を示す斜視図であ
る。

【図３】この発明の一実施例における操作盤のボタン配
置を示す略線図である。

【図４】この発明の説明に用いる略線図である。

【図５】この発明に使用できるランプのいくつかの例の
特性を説明するための略線図である。

【符号の説明】

２・・・ビデオカメラ、３・・・ビデオプリンタ、４・
・・モニタ、５・・・制御装置、７ａ〜７ｄ・・・発光
ランプ、１１・・・光源、１３・・・被写体人物、１７
・・・操作盤

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ビデオカメラからの撮像信号がビデオプ
リンタによって印刷可能であり、且つモニタにより表示
されるように構成された撮像およびプリントシステムに
おいて、上記ビデオカメラの被写体に対する照明用の光源と、上記光源の色相、飽和度、輝度の少なくとも一つを調整
する手段とを有することを特徴とする撮像およびプリン
トシステム。
【請求項２】請求項１に記載のシステムにおいて、上記光源は、発光スペクトラムが異なる複数の発光ラン
プを含み、上記複数の発光ランプの駆動電源をそれぞれ
制御して、上記複数の発光ランプの光量を制御すること
が可能とされたことを特徴とするシステム。
【請求項３】請求項１に記載のシステムにおいて、上記モニタに対して、上記ビデオプリンタの信号処理回
路を介された撮像信号が供給され、上記信号処理回路に
おいて上記撮像信号の色相または飽和度が調整可能とさ
れたことを特徴とするシステム。